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Wは終わらず/我ら未だ此処に在り

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #猟書家 #ダークメナス #ヒーローチーム

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●ヒーローズアース:日本・東京
「悪だ!」
「悪を見つけたぞ!」
「滅ぼしてしまえ!」
「な、なんだこいつら……うわあああっ!?」
 イグナイター・スリーのリーダー格、火渡ケンゴは卑劣な罠に嵌まり、死んだ。

 同時刻。
「アクだ!」
「アクは殺さねば!」
「アクをホロぼせ! ホロぼせ! ホロぼせ!」
「こいつ、ら……ただのヴィランとは……違う!」
 イグナイター・スリーの二番手、氷川トオルは奮戦のすえ、命を落とした。

 そして、さらに。
「AクWoほロoBせ!」
「アKuはShiネ!」
「邪AクNa者NiサばKiを!!」
「い、いや! こないで、いや……いやあああっ!!」
 イグナイター・スリーの紅一点、シュトレは、無残に殺された。

●グリモアベース
「ヒーローズアースの猟書家、『ダークメナス』が動き出した」
 ムルヘルベル・アーキロギアは、本を手に語る。
「彼奴の狙いは、かつての戦争……ジャスティス・ウォーで滅んだ神の力だ。
 同世界はこの神の力があるゆえに、ヒーローもヴィランも生まれやすい。
 そしてその力を受け継いだ『若きヒーローチーム』を殺すつもりなのである。
 標的となったのは、日本で活動する3人組『イグナイター・スリー』だ」
 メンバーはいずれも、1999年以降に生まれた10代の若者である。
 ヒーローとしての姿は、それぞれ騎士めいたものだ。
 炎の力を操るスーパーヒーロー、火渡ケンゴ。
 凍てつく冷気で悪を滅ぼすダークヒーロー、氷川トオル。
 そして元ヴィランであり、正義に目覚めた強化人間の少女、シュトレ。
 いくつもの事件を解決してきた、これからの世界を担う前途有望な若者達。

「ダークメナス自体が、かつての戦争で滅びた邪神の一柱である。
 彼奴が神の力を手に入れれば、超生物『スナーク』が生まれよう。
 ゆえにオヌシらには、まず別行動をしている3人を救ってほしい」
 敵は『ANGEL』と呼ばれる手下を放ち、3人が別の場所にいるところを狙い、
 彼らの強みである絆の力を発揮する前に殺すつもりらしい。卑劣な敵だ。
「彼奴は、配下から神の力を受け取るために必ず姿を表すであろう。
 彼奴自身も『滅びた神の力』を持つが、例の3人を救い出せていれば、
 ともに戦ってくれる3人に宿る神の力が、それを相殺してくれるはずだ」
 秘密結社スナークを名乗り、若きヒーロー達とともに戦う。
 それが、存在しない怪物『スナーク』の力を弱める方法である。

「しかし、猟書家の連中はまこと厄介であるな」
 その存在を忌避するビブリオマニアは、嫌悪たっぷりに言った。
「いずれにせよ、彼奴らの企みを見過ごす理由など何一つない。
 戦争は終わったのだ。平和を亂す奴らには鉄槌を下してやれ」
 我ら未だ此処にありと叫ぶ邪神の残骸を、完膚なきなまでに叩き潰す。
 それもまた、過去を殺し未来へ進む猟兵の責務である。


唐揚げ
 きりたんぽ鍋です。今回は久方ぶりの猟書家シナリオとなります。
 完結優先で運営していくので、サポートも採用するかもしれません。
 NPCには絡まなくても別にいいですが、一緒に戦えばボーナスです。

 とりあえずそんな感じで、宜しくお願いします!
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第1章 集団戦 『ANGEL』

POW   :    悪を滅ぼせ!
【悪タイプ特効の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【(自称)聖なる】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    アクをホロぼせ!
召喚したレベル×1体の【ANGEL】に【聖なる翼(自称)】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ   :    AクWoほロoBせ!
自身が戦闘不能となる事で、【しがみついた】敵1体に大ダメージを与える。【輝かしき正義をたたえる言葉】を語ると更にダメージ増。

イラスト:塒ひぷの

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アルトリウス・セレスタイト
まだ忙しさは終わらんな

戦況は『天光』で逐一把握
守りは煌皇にて
纏う十一の原理を無限に廻し阻み逸らし捻じ伏せる
破壊の原理から逃れる術、無限の先へ届く道理いずれも無し
要らぬ余波は『無現』にて否定
全行程必要魔力は『超克』で“世界の外”から常時供給

破界で掃討
対象は戦域のオブリビオン及びその全行動
それ以外は「障害」故に無視され影響皆無

高速詠唱を『刻真』『再帰』にて無限に加速・循環
瞬刻で天を覆う数の魔弾を生成、周囲全方向へ斉射
更に射出の瞬間を無限循環し討滅まで一切止まらず継続
戦域を魔弾の軌跡で埋め尽くす

数を揃えても無意味だ
秘密結社スナークはオブリビオンを逃しはしない
火力と物量で圧殺する

※アドリブ歓迎



 悪を滅ぼせ。
 異形の天使は常にそれを、声高にやかましく喚いている。
 これは欺瞞ではない――少なくとも、奴らにとっては。
 天の御使いの名を名乗るオブリビオンは、心から己を正義と考えているのだ。
 そういう風に作られ、そういう風に思考するゆえに。

 その欺瞞と思い上がりを、蒼光の魔弾が貫いていく。
「まだ忙しさは終わらんな」
 アルトリウス・セレスタイトに人間らしい情緒があれば、嘆息していたか。
「悪だ!」
「ボクらに楯突くとは、なんという悪だ!」
「正義に仇なす邪悪メ!」
 アルトリウスは取り合わない。その戯言を、魔弾で滅ぼす。
 再帰と加速、循環の理に生まれた光は、天の青を虚空の蒼で染める。
「正義だの悪だの、俺はどちらでも構わん。斟酌するつもりもない」
 そもそもアルトリウスは、己が正義たると名乗ったことなどない。
 社会正義的に悪になろうとも、オブリビオンを滅ぼすためならば厭わないだろう。

 彼に人間的情緒はないが、それ以上に過去の残骸に対する敵意がある。
 未来を破壊するもの。正義や悪を越えて究極的破滅の招来体。
「お前達は、正義でも悪ですらない。滅ぼすべき、俺の『敵』だ」
 ゆえにアルトリウスは、戯言に惑わされることなどないのだ。
「ぐ、げ……!?」
 魔弾の直撃を受けたいつわりの天使が、痙攣しながら消滅した。
 天の御遣いにそぐわぬ醜い最期こそ、奴らには似合いの滅び方だろう。
「数を揃えても無意味だ。秘密結社スナークは、オブリビオンを逃しはしない」
 火力、物量、殲滅。どこまでも無慈悲に、アルトリウスは敵を殺す。

 正義も悪も、アルトリウスは斟酌しない。
 彼はヒーローではない――ただ未来のために戦う、無慈悲なる戦士だ。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
(襲われているヒーローの前に颯爽と現れ)
ふん、卑しきオブリビオンになり果てた者どもが、「悪を滅ぼせ」とのたもうか。
ならば来るがいい。どちらが真の悪にふさわしいか――そしてどちらがスナークを騙るにふさわしいか、教えてやろう(【威厳・挑発・存在感・恐怖を与える・悪のカリスマ】)。

(ここでヒーローの方を向き)ああ、少しばかり目を閉じていたまえ。今から繰り出す技は、ちと精神的に有害ゆえにな(と、UC発動(【精神攻撃・衝撃波・全力魔法】)。
まだ動くならば【ミゼリコルディア・スパーダ】で切り刻んでやろう(【切断・なぎ払い・串刺し・傷口をえぐる】)。

※アドリブ・連携歓迎



●真の悪にふさわしいもの
 強化人間・シュトレは、かつて悪の組織に造られた心なき尖兵だった。
 しかし、当時のイグナイターズ――つまり火渡ケンゴと氷川トオルのバディヒーロー――と熾烈な戦いを繰り広げ、やがて正義に目覚めたのである。
 若きヒーローにも歴史あり。彼女は己の悪であった過去を背負い、
 傷つけてしまった人々と愚行の贖いのために、イグナイター・スリーとなった。

「AクWoほロBoせ!」
「な、何、こいつら……!」
 そして今。大地の力を宿したシュトレの攻撃は、ANGELに通用しない。
 3人揃えば話は別かもしれない。だがそもそも偽りの天使は、強い。
 猟兵ならざる若きヒーローには、あまりにも荷が勝つ!
「ホRoぼSe!」
「滅Boセ!」
「ほロBe!」
「い、いや……わたしはまだ、こんなところで終われない……!!」
 偽りの天使が迫る! だがその時、シュトレの目を灼いた光は、御使いの形をした化け物のそれではなく……!

「「「ぐ、げぇええ……!?」」」
「……え?」
 突如として苦しみ悶え、自爆して果てていくANGELども。
 それをもたらした光は、シャムロック・ダンタリオンが放つ禍々しき波動だった。
「ふん、卑しきオブリビオンに成り果てた者どもが、悪を滅ぼせとのたまうか」
 シャムロックは、憮然とした面持ちで言い放った。
「あ、あなたは……」
「おっと、感謝など述べるなよ。僕は貴様と違ってヒーローという性格ではない」
 シャムロックは、シュトレの言葉を制した。
「そして、出来るならば目を閉じていろ。この光は、精神的に有害だぞ」
 剣を手に、彼はなんでもないようにさらりと言った。

「さて、オブリビオンよ」
 さらに数を増すANGELを相手に、シャムロックはひとり立ちはだかる。
「来るがいい。どちらが真の悪にふさわしいか――そしてどちらがスナークを騙るにふさわしいか、教えてやろう」
「猟兵!」
「許されざるAク!」
「わReラのTeキ!」
「いいぞ。もっと憎悪を剥き出しにしろ。ゴミにはそれが似合いだ!」
 シャムロックは高らかに笑い、残虐とすら言える攻撃でANGELを殺す。
 それは、正義のお題目など掲げすらしない、獰猛で傲慢な在り方だ。

 しかし、シュトレは識っている。行いだけが正義と悪を分けはしないと。
 掲げる志でもない。重要なのは、何を貫き何に抗うかなのだと。
 シャムロックは、その意味ではまさしく、未来を守るヒーローとも言えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
ハハッ!こいつはお笑いだ。ANGELだって?聖なる天使サマ。神々の御使いが相手ってワケだ。最高だぜ。悪なら此処に居る。(両手を広げて【悪目立ち】
さぁ、仕事の時間のようだぜ、天使サマ?

向かう先は氷川トオルの所。
天使サマに銀の銃弾をくれてやる。トオルは奮戦している様子だし、面倒な説明は要らないだろ?
あの小生意気な天使サマに地面の味を教えてやろうと思ってね。
アンタ、疲れたなら休んでても良いぜ?ヒーローになりたての騎士サマには些か荷が重い相手だ。
それでも立てるってんなら──アンタの背中は俺が預かるぜ。

UCを放ちながら【挑発】。
おいおい、どうした?悪を滅ぼすんじゃなかったのか?こっちはピンピンしてるぜ?



●仕事の時間
 ――BLAMN!
「!」
 ANGELの猛攻に追い詰められていた氷川・トオルは、突然の銃声に振り返る。
 弾丸は、彼に襲いかかろうとしていたANGELの脳天を、正確に撃ち抜いていた。
「ハハッ! こいつはお笑いだぜ。ANGELだって? 聖なる天使サマ、神々の御使いが相手、ってワケだ」
 カツ、コツとブーツの音も高らかに、カイム・クローバーは心の底から愉快そうに笑っていた。
「最高だぜ――悪なら此処に居る。かかってこいよ、天使サマ」
「あんたは……」
「面倒な説明は要らないだろ? お互い話はシンプルに行こうぜ」
 事実、トオルはあれこれと余計な質問をしなかった。
 猟兵。かつて世界を救った、誰もが憧れる存在。その顔を知らぬわけがない。
「……すまない、感謝する。俺ひとりでは、手に余っていた」
「なあに。あの小生意気な天使サマに、地面の味を教えてやろうと思ったのさ」
 カイムは魔銃をくるくるとガンスピンし、トオルと並ぶ。
「アンタ、疲れたなら休んでてもいいぜ? いささか荷が重い相手だろ」
「……そうだな。助けられた側である以上、認めるほかない」
 だが、と、トオルは眼鏡の位置を直し、鋭くカイムを見返した。
「俺だって、ヒーローだ」
「……ハッ! いいね。悪だ正義だ、勝手に押し付けてくる天使サマよりはよほどいい」
 カイムとトオルは、肩を並べて構える。向こうに回すは傲慢なる天の御遣い!

「悪メ!」
「何故我ラノ裁キニ抗ウ!」
「己ノ最期ヲ受ケイレロ!」
「ごちゃごちゃやかましい奴らだ。悪を滅ぼすってんなら……さっさとやってみな!」
 BLAMBLAMBLAM! 銃撃の協奏曲が、欺瞞に満ちた戯言を飲み込んだ。
 マズルフラッシュが閃くたびに、ANGELの脳天が爆ぜてボロ肉に変わる。
 強い。トオルも凍れる魔剣を振るいながら、その自由な戦いぶりと実力差に息を呑んだ。
 これが猟兵。オブリビオンフォーミュラをも打ち破った、異世界の戦士!
「仕事の時間と行こうぜ。便利屋Black Jackのモットーは、『気に入らない奴は撃っちまえ』なんでね」
 魔銃を構え、カイムはキザったらしくキメてみせた。
 風が硝煙を洗い流す。薬莢のカーペットに沈むは、愚かなる御使いの模倣者どもの死体のみだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

穂村・理恵
そこまでです!
秘密結社スナークのヒーロー見習い、穂村理恵、ここに参上です!
あなたを助けに来ました、イグナイト・スリー!

敵を炎で迎撃しますけど、
ケンゴさんが危ないならかばうように相手の炎に割り込み、
そのままUCで火竜へと変身します!
少し目立っちゃいますけど、今はそれより安全の確保と味方との合流を優先し、
ケンゴさんを庇いつつ飛翔して味方の元へと急いで運びます!

追撃してくる相手の炎を「炎制御」で抑え込んで、必要ならケンゴさんや味方のサポートも行います。
そして空に出たことでこっちの攻撃に何かを巻き込まないで済むのなら、
熱線(9300℃)を放って一気に迎撃します!

※アドリブ他歓迎です



●炎と炎
「そこまでです!!」
「「「!?」」」
 溌剌たる声に、火渡ケンゴを取り囲むANGELの群れが動きを止めた。
 そのケンゴ当人はというと、奴らの仕掛けた罠に嵌まり、手足にダメージを負っている。
 傍らには、罠――つまり彼が助けようとした、一般市民のふりをした自動人形の残骸が転がっていた。
 ヒーローとして人形=市民に駆け寄った瞬間、不意を打たれたのだ。

「「「何者ダ!?」」」
「私は……秘密結社スナークのヒーロー見習い、穂村・理恵。ここに参上です!」
「スナーク……だって? 聞いたことがあるぞ! てことはあんたは、猟兵なんだな!」
「ええ。あなたを助けに来ました、イグナイター・スリー!」
 その名乗りが、スナークという存在しない怪物の定義を書き換える。
「「「正義に楯突くとは、悪め! 滅びロ!!」」」
 理恵に放たれる、欺瞞の炎! ケンゴが「危ない!」と叫ぶ!
「そんな偽物の炎で、私を焼き尽くすことなんて出来ません!
 行きます……! 炎霊竜化、エレメンタル・オーバーロードッ!」
 見よ。理恵の身体が、見上げるほどの大巨体の竜へと変貌した。
 蒼き炎の翼がはためき、圧倒的熱量によって欺瞞の炎を飲み込んでしまう。
「「「な、何ィイ!?」」」
「悪を焼き尽くす炎がどんなものか、お見せしましょう!」
 炎霊竜は大気を震わせる雄叫びを放ち、高く空へと舞い上がった。
 そして口蓋から、万物を灼き尽くす超高熱の熱線を放つ!
「消えなさい……! あなた達に、正義や悪を語る資格はありませんッ!」
「「「ぎ、ぎゃあああ……!!」」」
 ANGELが蝋めいて融けていく。欺瞞の天使には似合いの最期だ。
「すげえ……これが、世界を救った猟兵の力……! 負けてられないぜ!」
 傷を圧して立ち上がり、ケンゴもまた己の内なる炎をまとった。
「大丈夫ですか、ケンゴさん!?」
「ああ、ヒーローとして守られるばかりじゃいられないぜ! 一緒に戦わせてくれ!」
「……わかりました。では、行きましょう!」
 竜と騎士がともに駆け出す。逃げるのでも、守られるのでもなく、同じ正義を秘めた戦士として、戦うために!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャガーノート・ジャック
◆救助対象:火渡ケンゴ

(ザザッ)
悪。正義。
使い古された言葉だな。

何を以て悪と断じ
何を以て正義とするか。歴史を紐解けば正義など、殺戮を正当化する為の錦の旗であるばかりなのに。

――まぁ、こんな説法はどうでもいい。
確かなのは お前も、本機も。
『正義』などではないと言うことだけだ。

救援に馳せ参じた、火渡ケンゴ。まだ戦えるな?結構。
では――ミッションを開始する。オーヴァ。(ザザッ)

成る程、罠を貼るだけの知性はあるらしいが――甘いな。
(戦闘知識と学習力にものを言わせ、敵の行動を予測した上で逆手に取り狙撃。牽制射撃でじりじりと敵を追い詰めつつ)

――今だ、ケンゴ。
(彼に合図を。正義の味方だ、それだけで本機が一網打尽の布石を積んだことがしれよう。)
      チェックメイト
――これで、王  手だ。
(ザザッ)



●何をもって悪/正義とするか
「くっ……こいつら、強ぇ……!」
 猟兵によって命を救われたケンゴは、自ら戦うことを願い出て、『ANGEL』と大立ち回りを繰り広げていた。
 だが、敵は数が多い。卑劣な罠を回避したとて、ヒーローとオブリビオンではそもそものレベルが違う。
 再びケンゴは追い詰められつつあった……その時、雷鳴一迅!

 ――ZZZTTT!!
「ううっ!?」
 すさまじい稲妻とともに閃光が煌めき、ケンゴは思わず手をかざした。
 次の瞬間響き渡るのは、ANGELの下卑た断末魔。これは!
《――悪。正義。使い古された言葉だ》
 バチバチと電光の残り香を纏い、ジャガーノート・ジャックが立っていた。
 逆光を浴びて立ち上がるその姿は、まさしく……子供が夢見るヒーローのようだ。
《――何をもって悪と断じ、何をもって正義とするか。歴史を紐解けば正義など、殺戮を正当化するための錦の旗であるばかりだというのに》
「あ、あんたは……猟兵?」
《――肯定する》
 ジャックは、唖然とするケンゴを振り返った。
《――本機は『正義』などではない。だが、火渡ケンゴ。君とともに戦うために、救援に馳せ参じた》
 ジャックは、自らを正義の味方などと名乗りはしない。
 彼の在り方は、守りたいものを守るエゴイスティックな『騎士』だ。社会規範的な正義におもねるつもりなどなかった。
 しかし、だからこそ。その姿は、口先で語られる正義や悪などを超えた、戦士としての気高さに満ちている。

「……ああ! ありがとう! 俺も、もう遅れは取らないぜ!」
《――結構。では、ミッションを開始する。オーヴァ》
 ザリザリと砂嵐の音がした。そこへ投げつけられる、偽りの聖炎!
「あれだ! あの炎が厄介なんだ!」
《――なるほど、罠を張るだけの知性はあるらしい。だが、甘いな》
 ジャックは稲妻となった。そう見紛うほどのスピードで、ジグザグ軌道を描き、炎を回避しながら牽制射撃を放つ!
「げぇえっ!?」
 ANGEL爆散! ケンゴは驚愕する!
「な、なんて疾さだ! 俺も、負けてられねえ……!」
 ケンゴは己に宿る神の力――すなわち、燃え盛る炎を操る異能をフルに発揮し、降り注ぐ邪悪なる炎を飲み込んでいく。
 ジャックの動きが、ケンゴにどう避けてどう攻めるべきかを導いてくれていたのだ。
 もはや彼は、ただ闇雲に壊し、あるいは身を挺するだけの『兵士』ではない!

 ANGELどもも並ではない。ふたりの猛攻に対し、奴らは耐えしのいでいる……ように見えた。
「無駄ダ!」
「悪Ha正義ニ勝TeなI!」
「諦めRo、悪メ!」
《――それを確かめてやろう》
 ジャックの赤いバイザーが、ぎらりと光った。
《――今だ、ケンゴ。いや、イグナイター・スリー》
「……!」
 それだけでわかった。どう攻撃するべきかの道筋が、ジャックの描いた稲妻によって描かれていたからだ。
「これで――」
 炎が吹き上がる。まるで稲妻を導火線としたかのように、炎と雷は混じり合い、ANGELどもを飲み込む爆炎と化した!
《――王手(チェックメイト)だ》
「「「Ba・カ……NAァああAaァAあaAaaa!?」」」
 断末魔の絶叫! 光と熱が悪を飲み込む!
 正義を謳う偽りの邪悪は、ヒーローと騎士の連携によって、その存在までもがこの世界から消滅した……!

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ダークメナス』

POW   :    我、失われし汝等の盟主なり
全身を【盟主の威光 】で覆い、自身の【同志達が奪ってきた神or不死の怪物の力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    我は盟主として、同志達の無念を晴らそうぞ
自身に【神々の時代の頃より得てきた同志達の無念 】をまとい、高速移動と【六枚羽根より滅びを齎す衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    我が同志達の怨念、晴らさずにいられようか
自身が【同志達が殺された事への憎悪 】を感じると、レベル×1体の【神々の時代より存在する古代遺産】が召喚される。神々の時代より存在する古代遺産は同志達が殺された事への憎悪 を与えた対象を追跡し、攻撃する。

イラスト:塒ひぷの

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エリス・シルフィードです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達がイグナイター・スリーとともに合流した、まさにその時。
『……猟兵。否、秘密結社スナーク……またしても……!!』
 視界を染めるほどの閃光を伴い、「それ」が出現した。
 ダークメナス。纏う光は一見きらびやかだが、しかして邪悪だ。
 白とは清廉の色。されど、そこには一縷たりとて他の色の存在は許されない。
 ダークメナスの纏う光は「そういうもの」だ。
 奴は人類の、否、他のあらゆる存在を許容しないのだから。

『かつて滅びし神の力。それは、人の手にあっていいものではない』
 ダークメナスは傲然と、それこそ神めいて猟兵とヒーロー達を見下す。
『そも、神こそがこの世界を創り出した者であり、そして君臨すべき存在なのだ。
 神の存在を忘れ、驕り高ぶった人類を……生命を、我は唾棄する』
 拳を握りしめる。プレッシャーが増した。
『ゆえに我は、滅びし神々の力を取り戻し、そしてスナークを生み出そう。
 この世界にへばりつく、間違った生命すべてを根絶するためにな……!!』
 かつての邪神の成れの果ては、それゆえに強大だ。

 だが、猟兵達にはともに戦う仲間がいる。
「俺の炎と!」
「……この凍てつく氷の力と」
「わたしの、大地の力を合わせれば……!」
 猟兵達に救われたことで、イグナイター・スリーに宿る『死せる神の力』が味方してくれる。
 彼らは、ただ救われ守られるだけのヒロインではない――ヒーローなのだ!
 今を生きる戦士とともに、過去からの来訪者を打ち砕け!
火土金水・明
「三人のヒーローさん達の力に、微力ながら私も協力させてください。」「強大な邪神もみんなが力を合わせれば、必ず倒せます。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【高速詠唱】で【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【ホーリーランス】を【範囲攻撃】にして、『ダークメナス』と召喚されたもの達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【第六感】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に繋げることです。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。


ロバート・ウォン(サポート)
 東方妖怪の猟奇探偵×探索者、28歳の男です。
 普段の口調は「男性的(男性的(ワタシ、アナタ、アル、アルヨ、アルネ、アル?)
本音で話す時は 丁寧(私、あなた、~さん、だ、だな、だろう、なのか?)
一人称はワタシだったり「ウォンさん」だったり。
 探索者なので首つっこみたがりです。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


アルトリウス・セレスタイト
演説は仕舞いか
では退場しろ

戦況は『天光』で逐一把握
守りは煌皇にて
纏う十一の原理を無限に廻し阻み逸らし捻じ伏せる
破壊の原理から逃れる術、無限の先へ届く道理いずれも無し
要らぬ余波は『無現』にて否定
全行程必要魔力は『超克』で“世界の外”から常時供給

絢爛を起動
目の前の空気を起点に戦域の空間を支配
破壊の原理を斬撃に変換、空間内全てを隙間なく斬断
対象は召喚物含むオブリビオン及びその全行動
因果の原理を以て対象外へは無害とする

何がどれだけ、何処に居て何をしても結果は変わらん
万象一切に終わりを刻む破壊の原理に例外は無い
速やかに終われ

ヒーローには無害なので気にせず行動をと言っておく

※アドリブ歓迎


緋月・透乃(サポート)
『今日も元気に食べて楽しく戦おうね!』
 人間で22歳の女性です。
いつも元気で、強敵との戦闘、食べる、スリルを味わうことを好みます。

基本的に自分の楽しみのために行動し、敵味方問わず他人の心情等には配慮しません。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用します。
戦闘では真っ正面からの突撃を好み、負傷は気合いで耐えれば良いと考えています。
戦闘以外のことも大体気合いと力でなんとかしようとします。
脳筋です。

武器は主に『重戦斧【緋月】』を使用しますが、他の武器の方が有効そうならそちらを使用することもあります。

クロムキャバリアでも生身で戦います。

不明な点はおまかせします。よろしくお願いします。



●神に挑む
 ヒーローズアース、日本――東京。
 猟書家『ダークメナス』と相対する猟兵達は、敵のすさまじい憎悪に身構えた。
「我が同志達の怨念、晴らさずにいられようか……!」
 ダークメナスの憎悪の原因は、先刻猟兵達が蹴散らした自らの配下の死にある。
「若きヒーローさん達を卑劣な罠にかけておきながら、よく言いますね」
 火土金水・明は呆れた様子で言った。
「強大な邪神も力を合わせれば必ず倒せます。微力ながら私も協力しますよ」
「そうだな。さっさと退場してもらわねば困る。こちらは忙しい」
 アルトリウス・セレスタイトは無感情に言い放つ。
「お前のような木っ端以外にも、倒さねばならない敵が山ほどいるのでな」
「貴様ッ!!」
 ダークメナスの身体から禍々しいオーラが放たれた。
 波動を浴びた地面がメキメキとひび割れ、地下から噴出するマグマ!
「オット! これが邪神の力という奴かネ? 後の修復が大変だろうにヨ!」
 噴出するマグマの柱を、ロバート・ウォンは帽子を押さえつつ軽々避ける。
 だが、これは前哨でしかないことを、彼は肌で感じ取っていた。
「攻撃が来るヨ、注意するネ!」
 ロバートの警告通り、本命はマグマの中から現れた巨大兵器の数々!
「死ね、猟兵ども……!!」
 太古の神々の遺産……正しく言えば、善なる神々によって封印された、
 悪なる神々の残した呪術兵器が、マグマを吹き飛ばして飛び出す。
 それはアステカ文明の神々を模したような、奇怪な自立型石像兵器である!
「こんなものまで出てくるなんて、ワクワクしてきちゃう!」
 緋月・透乃は楽しげに言い、『重戦斧【緋月】』を振り回した。
 すさまじい重量を軽々と振るう透乃の膂力は、神々にも匹敵……いや、上回るだろう。その力で大質量を振り回せば――KRAASH!! 神像破砕!
「まだまだ、こんなものじゃないよね? もっと私を楽しませて!」
 透乃はどこまでも明るく、声を弾ませて、アスファルトを蹴り跳躍した。
 ぶうん、と振り下ろされた神像兵器の拳を避け、返礼の脳天唐竹割り!
 人の身の丈をはるかに超える太古の兵器が、その一撃で真っ二つに割れる!

「チッ、調子に乗りおって……! 我ら神々の力を侮るなよ!!」
 ダークメナスは六枚の羽根を広げ、赤黒いオーラで己を鎧った。
 それは、かつての神々の戦で滅びた、邪神どもの怨念である。
「我は盟主として、同志達の無念を晴らそう……!!」
 ダークメナスが片手をかざすと、掌から凝縮された衝撃波が放たれた!
「聖なる槍よ! 悪しきものを貫きたまえ!」
 明は魔力を集め、幾何学模様を描く聖なる槍の嵐を召喚した。
 その数、ざっと軽く千を超える。悪しき衝撃波と聖槍が激突し、爆散!
「ぬうっ!」
「なぜあなた達邪神が滅ぼされたのか、そしてなぜ太古の戦いに勝利出来なかったのか。どうやら、わかっていないようですね。ダークメナス!」
 明はさらなる槍を魔法陣から生み出し、神像兵器を蹴散らしていく。
「あなた達が滅びたのは、どちらが強かったとか、そういう話ではありません。
 悪しきものは必ず滅び去るさだめにある。それが世界の真理だからです!」
「戯言を!!」
 己めがけて飛来する聖なる槍を、ダークメナスは高速移動で回避する。
 球形に凝縮した衝撃波を次々と放ち、聖槍を相殺、相殺、相殺!
「――煌めけ」
「ぐっ!?」
 だがその高速移動も、アルトリウスの『絢爛』の術式に絡め取られてしまった。
 目に見えず、触れることも出来ず、尋常の魔法とも異なる虚無の原理。
 それはいかに太古の邪神の残骸とて、そう簡単に振り払えるものではない。
「その無念、その憎悪、その怒り――もっと知りたいヨ、もっともっと!」
 そこへ、骸魂【饕餮】と合体したロバートが、『太極刀』を手に襲いかかる。
 ダークメナスはとっさに衝撃波を放とうとするが、ロバートのほうが疾い!
「いまだ神々の時代のことは未知のことばかりネ。アナタとの戦いを通して、
 ワタシの知識欲を満たしてくれると嬉しいヨ! さあ、その力を見せるヨロシ!」
 ガ、ガ、ガガガガガッ!! 貪欲なる饕餮の猛攻がダークメナスを追い詰める!
「くっ……!? 自らをオブリビオン化させているのか、貴様……!?」
「それがどうしたネ? この知識欲に比べれば些細なことヨ!」
 ロバートの瞳が、レンズの奥で炯々と輝く。それは狂気めいてすらいた。
 すべてを知りたい、あらゆる謎を解きたい。それこそがロバートの行動原理。
 太古の邪神? 実に結構! その愚かさもすべて解明(バラ)してみせよう!
「お、おのれ……!」
「さあさあサアサア! こんなモノかネ邪神殿!?」
 猛攻がダークメナスを凌駕した! 太極刀がその身体をざくりと切り裂く!
「ぐうっ!!」
 ダークメナスは神像兵器に己を守らせようとする。しかし!
「そこ、もらったよ!!」
 その程度の守りは、透乃の馬鹿力の前には紙くずも同然だ。一薙ぎで粉砕!
「せー、のっ!!」
「何ぃっ!?」
 横薙ぎ斬撃からの縦振り下ろし! ダークメナスはビル壁に叩きつけられた!
「がは……っ」
 コンクリートにめり込んだその体を、アルトリウスの術式が縛る。
「受けてみろ。万象一切に終わりを刻む破壊の原理を――」
 アルトリウスは右腕に青い燐光を纏い、無限加速した打撃をみぞおちに叩き込んだ!
 すさまじい衝撃がダークメナスを吹き飛ばし、ビルをがらがらと崩落させる!
「アイヤー、これ工事さらに大変ネ。大丈夫かネ?」
「問題ない。戦いが終われば、どうとでも修復できる」
「便利ネ、そのユーベルコード! 実に興味あるヨ!」
 ロバートの軽口を無表情で一瞥するアルトリウス。双眸が青く輝いた。
「もはや神々の時代は終わったということを、身を以て味わっていただきましょうか」
 明の生み出した聖槍が、再び神像兵器を破壊し……雨の如く、邪神を襲う!
 強大なる神々の残骸とて、現代を生きる猟兵達は一顧だにしない……!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
 サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド

性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます

・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ハロ・シエラ(サポート)
私はハロ・シエラ。
戦う事以外は不得手です。
また、オブリビオンによる問題に対しては説得などより戦いで蹴りをつけるのを好みます。

口調は(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)。
基本的には誰に対しても敬語です。
戦術としては【第六感】と【見切り】を駆使して勝機を見出し【カウンター】や【鎧無視攻撃】で敵を仕留めるスタイルです。
真面目に戦いますが、強敵が相手なら【毒使い】や【投擲】、【物を隠す】による【だまし討ち】も視野に入れましょう。

ユーベルコードは戦況に応じて何でも使用しますが、味方や一般人は巻き込まない様に努力します。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?…お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)



●死せる神々の力
 太古の邪神の一柱にして猟書家の一翼を担うもの、『ダークメナス』。
 超生物スナークを生み出すため、奴は「死せる神々の力」を求めていた。
 されど若きヒーローからそれを奪う企みは、猟兵達の活躍で防がれたのだ。

 そして、今。
「どこまでも我の行く手を阻むか、猟兵!!」
 ダークメナスは怒りと憎悪を漲らせ、その力を振るう。
 全身から立ち上る眩くも邪悪な光は、これまで吸収してきた神々の力の残滓がもたらす不気味な威光だ!
「ええ、私達は何度だってあなた達猟書家の企みを阻んでみせるわ。
 この世界にもう一度、真の平和を取り戻すまでは、絶対に何もさせない!」
 コノカ・ハギリガワは『勇翠の薙刀』の刀身にフォースの刃を展開し、
 空に浮かぶダークメナスに挑みかかった。不可視の力場が刃を阻む!
「貴様らは、かつての神々よりも手を焼いてくれる……! 忌々しい!!」
 ダークメナスは掌にオーラを集め、球形の衝撃波を放った。
「それはこちらの台詞よ、猟書家!」
 コノカは素早くフォースの刃を振るい、見えない衝撃波を両断した。
 真っ二つにされた衝撃波は、遥か彼方の山の一部を削り取る。すさまじい威力!
「あなた達こそ、借り物の力で平和を乱す厄介な闖入者でしょう?」
「!」
 ダークメナスは振り返ろうとする――が、声の主の斬撃が先の先を得た。
 ヒュパッ! と剣閃が煌めく。風すらも切り裂く鋭い斬撃!
「ぐっ!!」
「まだです」
 すでにダークメナスの背後を取っていたハロ・シエラは、赤い瞳を細めた。
 邪悪なる敵の隙を、彼女はけっして見逃さない。ましてや敵は猟書家だ。
 オブリビオンに成り果てたとて、太古の邪神の力は決して油断ならない。
 彼女は生真面目な剣士だが、必要とあらば搦手や不意打ちも辞さない生粋の戦士でもある。斬撃を浴び怯んだダークメナスに、さらに剣が迸る!
「この風に乗り、音をも越えて。その力ごと切り裂きます!」
 ハロの狙いは斬撃そのものではなく、音の壁をも超える神速の斬撃で生み出された暴風にこそある。
 神妙なる斬撃によって斬り裂かれた「空」に、周囲の気流が流れ込む。
 まさしく『嵐の出撃(ライディングオンザウィンド)』。暴風は怒り狂う竜の如く、ダークメナスを飲み込みその全身をずたずたに引き裂いた!
「ぐあああっ!!」
 神の血がオーラに混じって迸る。これが、現代の猟兵の力!

 だが、これで終わるようでは、猟書家を名乗ることなど出来ない。
「まだだ……! 滅び散った同志達のためにも、我はまだ滅びることは出来ぬ!」
「しぶといわね。もうひと押し必要かしら」
 さらにオーラを漲らせるダークメナスを睨み、コノカは歯を食いしばった。
「なに、ボクの『ダグザ』なら、あの程度の力どうってことないさ」
 と、からくり人形を従えた阿紫花・スミコが、不敵に笑う。
「力があれば何をしてもいい……そんな傲慢な思い込みをありありと感じるよ。
 でも、お前に力を奪っていい資格なんてないんだ。この世界は人間のものなんだから!」
「黙れ! 我は邪神の盟主、ダークメナスなるぞ!」
「すでに一度敗北した神を、いまさらボクらが恐れると思っているのかい?」
 スミコはちょいちょい、と手招きした。
「そこまで憎いのなら、ご自慢の神の力とやらでボクを倒してみるといい」
「何?」
「先手を譲ってあげる、ということさ。後の先を得られたら、ボクの勝ちだ。
 キミはただ、ボクを攻撃すればいい。ハンデっていうやつだよ、猟書家」
「……貴様ァ!!」
 膨大な衝撃波が人間大に凝縮され、スミコめがけて放たれた!
 見えない衝撃波は、彼女の身体能力では躱しきれない! だが!
「おっと、言い忘れてたね。ボクはキミみたいな卑怯な相手なら、イカサマをしたっていいと思ってるのさ!」
「!?」
 スミコの姿が、消えた。――違う、密かに射出していたワイヤーギアで自身を引っ張ったのだ。それで衝撃波を躱した!
「ダグザ! やれッ!」
 からくり人形がキリキリと巨大棍棒を振り上げ、ダークメナスを打つ!
「おのれ――ぐぁあっ!?」
 強化された高速移動ですら避けきれぬ大質量! 邪神の残骸は地面に叩きつけられた!
 体勢を立て直すには、1秒もかからない。なぜなら奴もまた一流の戦士。

 されどその一秒があれば、コノカには十分すぎる。
「――味わいなさい。奪われ、敗北する者の痛みというものを」
「が……ッ!?」
 ヒュカカカ! と、ダークメナスの身体に刻まれる無数の斬撃痕。
『翠空閃(フォースリッパー)』。まさしく刹那から放たれる翠の斬撃波動は、すでにダークメナスを襲っていたのだ!
 少女と女達は、決して猟書家の暴虐を許しはしない。
 邪悪なる意志がこの世界から滅殺されるまで、その刃と意志は折れることなく悪を斬り裂く。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
ふん、さっきから聞いていれば、下らぬお題目を。
貴様は神でも何でもない、ただのオブリビオンだ。
そしてこの世界の人類は、長き時の中で、神に頼らぬ生き方を模索してきたのだ。その苦労を知らぬ貴様こそ、真に驕り高ぶった存在ではないのかね?(【世界知識・挑発】)

さて、イグナイターズよ、僕らだけではちと荷が重いゆえ、貴様らの持つ「神の力」とやら、少し分けてくれぬか?
そしてその下らぬ過去の遺物ごと、「【破魔】」の「流星雨」で粉砕してくれよう!(【属性攻撃・全力魔法・重量攻撃・覚悟】)

※アドリブ・連携歓迎



●真に強きもの
 邪神は云う。
「我らいまだ此処にあり……この世界は我らが統べるにふさわしいのだ。
 かつての敗北の汚名を濯ぎ、スナークの力をもって暗黒の世を興す!!」
 これこそが、すでに滅びた同志達への手向けであると。
 そのためならば、今を生きる若人の命など、どうなろうと構わないと。

「ふん、さっきから聞いていれば、くだらぬお題目を」
 シャムロック・ダンタリオンは、この主張を鼻で笑い一蹴した。
「貴様は神でもなんでもない、ただのオブリビオンだ。
 そしてこの世界の人類は、永き時の中で、神に頼らぬ生き方を模索してきた。
 その苦労を知らぬ貴様こそ、真に驕り高ぶった存在ではないかね?」
「なんだと……!?」
「まあいい。オブリビオンと問答する趣味はないのでな」
 シャムロックは会話を一方的に打ち切り、イグナイター・スリーを見やる。
「さて、若き戦士達よ。ああは言ったが、あれは僕らだけではちと荷が重い。
 ゆえに、貴様らの持つ「神の力」とやら、僕に少し分けてはくれぬか?」
「これが神の力なのか、俺達にもはっきりわかってはいなかったんだ。
 けど、それで奴を倒せるなら……ああ! いくらでも力を貸すぜ!」
「そうだな。俺達はまだ、経験が足りない。俺達だけでは世界は守れない。
 今一度、あんた達猟兵とともに戦おう。シュトレ、いけるな?」
「初めての試みだけど……やってみよう!」
 ケンゴ・トオル・シュトレの3人は、シャムロックに手を突き出した。
 シャムロックは、自らの本質である悪魔の力が呼応するのを感じる。
「ふむ……なるほどな。ようは精霊術の応用だ。あとは僕に任せろ」
 赤・青・緑のオーラが、3人の掌からシャムロックの身体に流れ込んだ。
 膨大なパワーが、シャムロックの身体を駆け巡る。これが死せる神の力!
「何!? 我が手に入れるべき力を、たかが分体風情が……!」
「いつ、貴様のものになったんだ? まあ僕も僭称するつもりはない」
 シャムロックは、驚愕するダークメナスをあざ笑う。
「僕にとって、力とは道具だ。貴様のようなくだらぬ過去の遺物を滅ぼし、
 僕自身の意志を貫くためのものに過ぎん。力そのものに固執する時点で愚かだ」
「黙れェッ!!」
 めりめりとアスファルトが砕け、地底から蘇る太古の神像兵器。
 無数の兵器が、シャムロックに襲いかかる。だが!
「――くだらん! 一度滅びたものは、その運命に従うことだなァ!!」
 溢れ出る力を流星雨のごとき奔流に変え、シャムロックは解き放った。
 極光の雨が降り注ぎ、神像兵器を滅ぼす。そしてダークメナスを!
「こ、これは……うおおおおあああっ!?」
「貴様が欲しがった神の力が、ありがたく受け取れよ!!」
 ダークメナスは翼を広げ流星雨を避けようとする。かそけき努力だ。
 神の力に魔神の魔力を上乗せした莫大な力が、猟書家を地へと叩き落とした!

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
君臨すべき存在ねぇ…。生憎とカミサマってのが俺は嫌いでね。カミサマって奴に伝えとけ。『此処にアンタの居場所はねぇよ』ってな。

飛翔能力は厄介だが──手はある。
トオル、デカイ氷塊を作ってくれ。なるべくデカイのが良い。タイミングも合わせてくれよ?背中を任せた仲だ。イケるだろ?
一方的に告げて、魔剣を担いでダークメナスを【挑発】。
驕り高ぶった人類、ね。笑わせるぜ。この地はアースクライシスを経て人類が取り戻した地だ。指をくわえて見てるだけだったカミサマなんざクソ喰らえなのさ。
UCを発動し、跳躍。届かなくても良い。――足場(氷塊)は任せてあるさ。
足場を使ってもう一度跳躍。魔剣の【串刺し】で地に縫い付けるぜ。



●空を穿け
 空とは神の領域。人が触れてはならぬ禁断の場所。
 天より降り注ぐ稲妻が全能の証であったように、神は人を見下ろすものだ。
 現にいま、ダークメナスはカイム・クローバーをあざ笑い、君臨していた。
「どうした、猟兵よ。地を這い、減らず口を叩くのが関の山か?」
「ハッ、お決まりの台詞をどうも。俺はそういう"カミサマ"が嫌いなのさ」
 カイムは魔剣を肩に担ぎ、皮肉の笑みを浮かべた。
「アンタのお好きな"同志"とやらに、骸の海に帰ったら伝えておきな。
 此処にアンタの居場所はねえよ、ってな……すぐに送り返してやるからよ」
「ほざけ!!」
 ダークメナスがオーラを凝縮し、暗黒の稲妻を生じさせた。
 カイムはその起こりをカンで読むという超人的な第六感を発揮し、回避!

「トオル、ひとつ仕事を頼みたいんだが」
「俺に?」
「ああ、デカい氷塊を作ってくれないか? なるべくデカいのがいい」
 トオルは訝しげに眉をひそめる。カイムはにやりと笑った。
「タイミングも合わせてくれよ? 背中を任せた仲だ、イケるだろ?」
「な……」
「信頼されてるじゃねえか、トオル!」
「ちょっと妬けるわね。応えてみせなさいよ、イグナイター・スリーなら!」
 ケンゴとシュトレに囃し立てられ、トオルは咳払いした。
「……わかった。何をする気か知らないが、合わせてやる」
「そうこなくちゃな!」
 カイムは駆け出す。稲妻をジグザグを描くようにして回避しながら!
「驕り高ぶった人類、だったっけか? 笑わせるぜ」
「何?」
「この地は、アースクライシスを経て人類が取り戻した地、ヒトの世界だ。
 指をくわえて見てるだけだったカミサマなんざ、クソくらえなのさッ!」
 バチバチ! カイムの全身を迸る紫雷が包、一気に速度を増した。
 怒りがある。敵の燃やすその怒りこそが、カイムの追い風となる!
「この空で、我に敵うと思うなよ! 猟兵!!」
「どうだろうな?」
 カイムは跳躍。速度の面では、敵に圧倒的なアドバンテージ。
 だが見よ、彼の真下に氷塊が出現。カイムはそれを蹴り、さらに加速!
「何!?」
 瞬間的に、カイムはダークメナスの飛翔速度を大きく上回った。
 驚愕するダークメナスに下からの斬り上げを見舞い、叩き落とす!
「がは……!」
「人間の知恵ってのは、馬鹿にできないだろ?」
 カイムは再び足場を使い加速すると、ダークメナスの身体を魔剣で貫いた。
 ズズン!! と、邪神は串刺しのまま地面に縫い留められる。

 もはや、空は神だけの領域ではない。
 稲妻もまた、神の特権ではないのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジャガーノート・ジャック
(ザザッ)
そう。
"滅びた"のだ、お前たちは。

喩え嘗て
どれだけの事を成し遂げていても
どれほどの威光があったとしても
それらは全て過去の事。

過去生きた者と今生きるものが相入れる事はない。
そして、
ロートル
老兵は此処には必要ない。

故に
現在を生きる者として真っ向から打ち据えさせて貰おう。

ミッションを開始する、オーヴァ。(ザザッ)

『嘗ての神の力』をイグナイト・スリーが使えるならば
それに肖らない手はないだろう。

なら――
三人に伝えるのは一つ。
本機を信じ
"砂嵐に向かい全力で攻撃して貰う"のみだ。

 ノイズ
"砂嵐"展開。
敵の放つ衝撃波も
イグナイト・スリーの全力攻撃も全て取り込んだ上で――

全て、お前に返そう、ダークメナス。
此れが今を生きるモノの持つ力であり――
そして お前に跳ね返る"古の神の力"だ。

現在にお前達は要らない。
お帰りはあちらだ。(ザザッ)



●Wは終わらず/我ら未だ此処に在り
「まだ、だ……!!」
 土煙のなかから、ダークメナスが立ち上がる。ボロボロの有様で。
「まだ、終わっていない……! 我ら(We)も、我らの戦争(War)も!!」
《――……》
 ジャガーノート・ジャックの赤いバイザーは、感情を映さない。
 激情のままに吠える残骸を、静かに睨んでいる。
「たとえこの身が滅びようとも……否、滅びたからこそ! 終わらぬ!
 我ら未だ此処に在り。そしてスナークを完成させ、世界を取り戻さん!!」
《――そう》
「……?」
 ザリザリと、砂嵐めいたノイズの音。
《――"滅びた"のだ、お前達は》

 ジャックは告げる。
《――たとえかつて、どれほどのことを成し遂げていても、どれほどの威光があったとしても、それらはすべて過去のこと》
「……」
《――過去生きた者と、今を生きる者が相容れることはない》
「当然だ。だからこそ我らは――」
《――そして》
 赤いバイザーがぎらりと輝いた。
《――老兵(ロートル)は、世界(ここ)には必要ない》
「……!!」

 みしみし、と、ダークメナスを中心に地面がわずかに割れた。
 怒気である。ダークメナスの凄まじい怒りが伝搬したのだ。
《――ゆえに、現在を生きる者として、真っ向から打ち据えさせてもらおう》
「猟兵……!!」
《――ただし、終わらせるのは本機ではない》
 ジャックは、肩越しに背後を振り返る。イグナイター・スリーの若者達を。
《――奴の狙いはかつての神の力。であれば、決着は君達がつけるべきだ》
「俺、達が……?」
 ケンゴに、ジャックは頷く。
《――本機を信じ、その全力を一点に集中させてほしい》
「何か逆転の秘策が?」
《――秘策というほどのものでもない。本機の性能を発揮すれば事足りる》
「ずいぶんな自信ね。でも、当然か。だって一度は世界を救ったんだもの」
 なら、わたし達もあなたを信じるわ――シュトレの言葉にふたりが頷く。
 ヒーローの気高き正義の心。ジャックは、そこに眩しさを感じた。

「その言葉の愚かしさを、身を以て味わわせてやる……!!」
 ダークメナスが力を凝縮する。衝撃波は、いまやブラックホールめいていた。
 凝縮された破壊力は、直撃すればジャックとて無事ではすむまい。
《――"砂嵐(ノイズ)"、展開》
 ザザ、ザリザリザリ――ヴェールめいて、電磁ノイズが空間を侵食する。
「死ね、猟兵!!」
 ダークメナスが、ヴェールめがけて衝撃波を……放った!
《――今だ》
「「「う、おおおお……ッ!!」」」
 炎の奔流、冷気の波濤、大地の精髄が、三色の光線となって放たれた。
 砂嵐の前後から、ふたつの神の力が同時にヴェールを貫く。
 ヴェールは破られ……ない! それどころかノイズはさらに密を増す!
「わ、我の力を取り込んだというのか!? いや、それだけではない!」
《――そうだ。お前に返そう。望む通り、すべてをな》
 ダークメナスの持つ、邪神の力。
 イグナイター・スリーの持つ、死せる神の力。
 それらが砂嵐によって混ざりあい、凝縮され、極光の稲妻と化した!
《――これが、今を生きるモノの力であり》
 神の振るう槌めいた稲妻が、ダークメナスをめがける!
《――そして、お前に跳ね返る"古の神の力"だ》
「ば、馬鹿な……ヒトごときが! 神の力を――う、うわああああッ!?」
 極彩色の稲妻が、ダークメナスの身体を撃ち抜き、四散せしめる。

《――現在(いま)に、残骸(おまえたち)は要らない》
 びゅうう、と、砂嵐が一陣の風に変じて吹き抜ける。
《――お帰りは虚無(あちら)だ。オブリビオン》
 邪神の存在していた残滓を、砂っぽい風が洗い流した。
 もはやそこには何もない。かつてそうであったように。
 人は神すらも殺す。己の誓いのために歩む騎士は、神にさえ屈しない。
 その背中に、若き3人は、孤高なる戦士のプライドを見た――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年11月13日


挿絵イラスト