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祓滅特務部隊『八重垣』特殊案件『猟兵』

#UDCアース #【Q】

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#UDCアース
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#【Q】


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「……『八重垣』の隊長が、君以外全滅だと?」
 都内のとある公的組織が管轄するビル。
 そこで礼服を着た男性が、秘書――秘書というには、その女性の容姿は十四、十五歳くらいのものだが――にそう問いかける。
「はい、今回の『サウスブルーパレスホテル』にて行われようとした何かしらの邪神組織の陰謀……それらを暴く為に先日の午後16:00に当ホテルへと私も含めた全隊員が潜入。そこで23:00通信が入り……『一秒でも早く逃げろ』という白兵部隊隊長のセリフを最後として通信が途絶。明朝に後方部隊隊長である私が『八重垣』隊長他三人と三部隊隊員二十数名の死体を当ホテルの地下施設で発見しました」
 俯く少女は灰色の長髪を揺らし、礼服を着た男性に語っていく。
「……『八重垣』隊長が君以外……戦闘に特化した三人が死亡する、だと?バカな……そんなことがあり得るのか……?」
「私も信じられません。当時後方部隊の総括で待機していましたが、三人のコンディションは良好でした……」
「いや、それよりも逃げ出した邪神組織のメンバーの確保……否、監視を行う準備を」
 言葉は、続かなかった。
 その邪神組織のメンバーは礼服を着た男性と秘書の女性がいた一室を奇襲し、ゆっくりと解体していくのであった――


「という訳で、君達にはかの退魔の特殊部隊を接触してもらう」
 そう言って何故か赤面しながらメイド服を着た黒髪ロングの少女、東雲・深耶(時空間切断剣術・空閃人奉流流祖・f23717)はグリモアベースに集った猟兵に説明し語り掛けていく。
「今回接触する『八重垣』なる特務部隊は退魔の組織だ。四名の異能者……猟兵でないが故にオブリビオンを相手するには荷が重い所もあるが」
 その隊長とした異能者四人に率いられた四部隊で編制された祓魔特務部隊……それが『八重垣』だそうだ
 曰く、今回『八重垣』が行動に移すのは首都圏湾岸付近の高級ホテルにて邪神組織の活動を確認し、それを抑え制圧する任務を行っていたのだが……
「流石に邪神相手では相手が悪い。手段と手法を整えれば最強のオブリビオンであるオブリビオン・フォーミュラと一対一で善戦できる者もいる猟兵でも苦戦しうるのが邪神だ」
 その出現は止められない。
 また、彼ら『八重垣』とホテルで接触する際ただ保護すればいいと言うものではない。
「今回猟兵達が赴く時には既に『八重垣』は邪神組織に補足されている。下手に保護したり帰還させるなどしたら逆に保護対象が分散して処理が追い付かなくなる結果をもたらすだろう」
 故に彼ら『八重垣』と猟兵がUDC討伐を共にする準備が必要だ。
 ホテルには17時に到着して22時まで好きにくつろげる。
 その際に『八重垣』のメンバーと接触してみるのが良い手段だろう。
「今回はUDC組織以外にも魔……オブリビオンと戦う組織や人々を守る任務だ。しっかりと成功させてくれ」


黒代朝希
 退魔の組織モノ、良いですよね。
 第六猟兵でやってみたかった事

 今回は退魔組織の特務部隊『八重垣』との接触、保護任務と成ります。
 隊長四名と第一章でホテル施設で交流し、第二章で邪神の眷属と戦い、第三章で邪神と戦う筋書きと成ります。

 『八重垣』の力は『隊長四人が全員で力を合わせて集団戦級オブリビオン1,2体を何とか倒せる』、『隊全員で死ぬ気挑めば集団戦級オブリビオン数体を相手取れる』位なものです(猟兵でない存在でありながらUDCに立ち向かい、ある程度は何とかできる時点で凄いのです)。

 第三章の邪神と対峙した際に『八重垣』は隊長四人以外は恐慌状態に陥り、隊長四人も勝機は保っていますが力量差に圧倒されています。
 ですが、隊長四人に檄を入れれば隊員も正気を取り戻して猟兵に加勢しますのでプレイングボーナスが尽きます。

 『八重垣』NPC

 八代・吹樹(やつしろ・ふぶき)
 灰色の長髪が特徴的なサイコメトラーであり、バロックメイカーの系統のUCも有する後方部隊の隊長。
 バックアップを担当としていると同時、『八重垣』のスポンサーたる有力者の孫娘でもある。

 霧島・健(きりしま・たける)
 白兵部隊の隊長。振動を拳に付与して殴るUCを有する。
 元ボクシングの世界ランカーの一人で、現在でも名を知られているボクサー。

 村上・真(むらかみ・しん)
 射撃部隊の隊長。銃器を浮遊させて同時射撃するUCを有している。
 元はPMCのメカニックであり、自身も戦闘をこなしていた過去を持つ。

 杏名・シールズ
 魔術部隊の隊長。魔女系統のUCを有する。
 現代まで生き延びた魔女の血統の一人。

 それでは、皆様の素晴らしいプレイングをお待ちしています。
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第1章 日常 『高級ホテルで優雅な一夜』

POW   :    プールやフィットネスで汗を流したり、レストランで料理を満喫する

SPD   :    ホテル内を探検したり、上質な空間で作業に没頭する

WIZ   :    ホテル内のバーや客室、ロビーなどで静かな時間を過ごす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

イディエット・ブラインドネス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎

【WIZ】

何かしらことが起こるまでは人間形態(https://tw6.jp/gallery/?id=153998)で待機している。

(目を閉じ眠りながら行動している)
へえ、猟兵以外にもオブリビオンに対抗し倒すことができる人々がいるんだね。まあ確かにさすがに邪神相手では厳しいだろうね、あれは猟兵であっても苦戦する相手、生命の埒外にである猟兵をしのぐ人間では決して理解しえぬものだしね。

何か起こるまではメンバーと交流していようかな。
個人的には今までどんな存在と戦ってきたのか、それが非常に気になるところではあるね。
何もやることが無くなったら…寝てよう。


馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん

未来ある方たちを、死なせるわけにはいかないんですよねー。

さて、まあ普段通りにのほほんと過ごしましょうか。何かよい新メニューにも出会えるかもしれませんし?

…ええ、気づく人は気づくでしょうね。『私たち』が複合型悪霊であることに。
とくに、気配を読める人は。

ま、気づかれたらこっそりと猟兵であることを告げまして。悪霊なのは本当の事ですけど。
力を示せと言われたら、指定UCで遠くの物を動かす程度には。

ふふふー、お気軽なお手伝いさんとでも思ってくださいなー。



「へえ、猟兵以外にもオブリビオンに対抗し倒すことができる人々がいるんだね」
「未来ある方たちを、死なせるわけにはいかないんですよねー」
 感嘆の声をホテルのロビーに響かせるはイディエット・ブラインドネス(盲目白痴にして全知全能に魅入られし魔王・f34591)と馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の二名。
 彼らが目を向けるのはホテルの来場客に扮した『八重垣』の隊員と隊長達。
「(まあ確かに、さすがに邪神相手では厳しいだろうね、あれは猟兵であっても苦戦する相手、生命の埒外にである猟兵をしのぐ存在……生命の頸木から解き放たれていない人間では決して理解しえぬものだしね)」
「さて、まあ普段通りにのほほんと過ごしましょうか。何かよい新メニューにも出会えるかもしれませんし?」
 そう呟きながらイディエットを連れてラウンジにてケーキセットを頼む壮年の男。

 ――『八重垣』の隊長達は、かの男が『悪霊』、否その『埒外』たる『複合型悪霊』である事に気が付いていた。
「(…ええ、気づく人は気づくでしょうね。『私たち』が複合型悪霊であることに……とくに、気配を読める人は)」
 そう言って灰色の長髪の少女へと目を向ける『複合型悪霊』の人格の一人、『疾き者』。
 灰色の長髪の少女――八代・吹樹は『疾き者』の正体を見抜き、その情報を他の隊長達に伝えているようだ。
「(これは、こちらから接触した方が良さそうですねー)」
 ケーキを食べ終えて席を立つ『疾き者』は『八重垣』のメンバーに接触するのであった――

「……つまり、我々が相手取っているような怪異を撃滅する他の組織の一員。その最大手たる組織がUDC(アンダーグラウンド・ディフェンス・コープ)なるモノだと?」
 話を聞くのは白兵部隊隊長の霧島・健と後方部隊の隊長八代・吹樹の二名。
「うん、私達の組織で未来予知を担当する者が貴方達の事を視て……全滅する未来を予知した」
「だからそれを回避するために私達『猟兵』が派遣されたわけですねー」
「……信じられませんが、単騎でも私達『八重垣』全体を上回る戦闘能力があるのは、確かなようですね……」
 グリモアベースに纏わる事をUDC組織に置き換えた説明を隊長二名へと齎す『疾き者』とイディエット。
 他にもUDC組織の猟兵が関わった怪異事件を纏めた資料を提出した事もあり、霧島と吹樹の信頼は勝ち取れていた。
「分かった、他の二人にも……ああ、吹樹やオレと同じく隊長が他に二人いるんだが、兎に角お前達の事を説明しておくよ」
「助かりますねー」
「そこは知己である貴方にお願いするね……所で」
 そうして話が一段落ついた所に、イディエットが水を向ける。
「貴方達……『八重垣』のメンバーは過去にどんなUDC、つまり怪異を対峙したことがあるのかな?」
「ああ、そこは私も気になる所ですねー」
 骸の海に浮かぶ36の世界では猟兵でない現地の住民……UDCアースで言えばUDC組織の様な存在がオブリビオンと戦っている事例は報告されている。
 しかし『生命体の埒外』である猟兵でない存在がオブリビオンと戦うには限界がある。
 集団戦級オブリビオンなら『1体か2体』相手どる際なら『集団』で立ち向かえば何とかなるかもしれないが……ボス戦級オブリビオン相手には非常に厳しい等と言うモノではない、というのが相場であろう。
 だが、そうした厳しい条件の中でも魔を払おうとする意志……それは間違いなく尊いものだ。
「ああ、最初はテケテケだったかな……地方の電車に纏わる事件だったよ」
「ええ、他の隊長の皆さんと出会ったのもその事件で……」
 それは怪異に纏わる事件を語る隊長二人の言葉や態度からも、誇りを持っているのが伺える。
 そんな光景を前に、二人の猟兵は少しだけ目を細めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『奇跡亡き夜の囚人』

POW   :    乱心『明けぬ夜の旅』
【失われたはずの自我が不意】に覚醒して【邪神の力を完全制御した闇を纏う姿】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
SPD   :    汚染拡大『数珠繋ぎの不運』
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【影人間】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
WIZ   :    変異侵食『悪夢が始まった日』
自身が戦闘で瀕死になると【全身から無数の影人間】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ――『八重垣』が猟兵達と接触して数時間後、生命体の埒外を連れて祓魔特務部隊はホテルの地下施設へと赴く。
「しかし猟兵か。俺達以外にも……いや、俺達以上に怪異と渡り合える存在がいるとはな」
 人目に付かない所に入ったと判断し、多数の銃器が入ったバックから銃器を取り出し虚空へと浮遊させていくのは30代前半の男性、村上・真。
「どの道、使い物になる戦力が追加されるのはありがたい事。精々期待しましょう」
 そこに金髪のショートヘアを靡かせた魔術師にして魔女術を操る日系ハーフの女性は杏名・シールズ。
 彼らはそれぞれ自身が率いる射撃部隊と魔術部隊を引き連れて他の隊長二人と2部隊の元へと合流するために人気のない地下施設を抜け、合流地点の放置された旧地下ホールへと向かっていく。
 そこで、彼らが目にしたモノは。
「……おい、何だこれ」
「冗談でしょう……!?」
 ――地下ホール周辺通路。
 そこに発生しているのは、『怪異』の群生相。
 一つ一つが『八重垣』全体の総出で立ち向かわなければならないレベルの存在が、群れを成してホテルの地下施設に現出していく光景であった――

―――――――
 状況
 吹樹と霧島と一緒に赴いた猟兵は地下ホール内にて杏奈と村上を待っていた所、地下内での集団戦級オブリビオンの発生を感知したところから始まります。
 猟兵はプレイングで好きな場面で状況を始める事が出来ますので地下ホール内の二名と周辺通路で奮戦している二名のどちらかを護衛してください。
 (仮にプレイングの内容次第で第2章全体でどちらか片方の描写しか出来なくても、描写外でもう片方をフォローしたという処理になりますのでプレイングは好きにして大丈夫です)
馬県・義透
引き続き『疾き者』にて
武器:漆黒風

通路側ですねー。本当に、集団級ってのはこういうときは厄介なんですからー。
ただ、『集団』なんですよね。ですから…指定UCの格好の餌食というわけでしてー。

ええ、私に幸運を、相手に不運を。こういうときは、気絶する生者がいない、でしょうかねー?
こうすることで、相対的に幸運になる二名も守れますのでねー?

で、風属性攻撃のついた漆黒風を制圧射撃のように投擲して行きますかー。
ええ、あなた方には運がない。このまま、ここで海へと帰りなさいなー。

このような相手と対するのは、よくあることなのですよー。
だから、多数を相手取れるようにもしてるんですー。



 現れた集団戦級オブリビオンに対し、二人の『八重垣』隊長はそれぞれ銃器と魔術を用いて迎撃態勢を取る。
 しかし、いかんせん数が多い。『八重垣』にとってこんな『八重垣総出で撃滅を図る怪異』が『集団で出現する』というのは異常事態では済まされない。
「本当に、集団級ってのはこういうときは厄介なんですからー」
 ――そんな『異常事態』が、一瞬で手裏剣によって風穴を開けられるのは更に異常な光景であった。
 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の一人格『疾き者』が放ったのは棒手裏剣、名を『漆黒風』という。
 その『漆黒風』に風属性の魔術を付与し、制圧射撃を集団戦級オブリビオンに解き放ったのだ。
「さて、お二人とも無事の様ですねー。先程もう二人の隊長さんからお話を聞いているとは思いますが、私が『猟兵』の一人です」
 見た目は飄々とした雰囲気を醸し出す壮年の男性。
 しかし霊的な観点で見れば彼は悪霊……それも、生命体の埒外たる『猟兵』が至った存在『複合型悪霊』だ。
 流石にそんな存在が目の前で怪異を集団の単位で瞬殺していく姿を見せられれば、構えてしまう。
「ああ、このような相手と対するのは、よくあることなのですよー。だから、多数を相手取れるようにもしてるんですー」
 瞬間、第二陣……として現出する筈だった集団戦級オブリビオンは出現と同時に骸の海へと還る。
 ユーベルコード『四悪霊・『解』』によって運気、霊力、生命力をオブリビオンから奪い取ったのだ。
「ええ、あなた方には運がない。このまま、ここで海へと帰りなさいなー」
「……海?」
 『疾き者』の口から漏れ出た『海』なる単語に気を引いたのは村上。
 『異界』や『向こう側』というフレーズならともかく『海』という単語に引っかかるものがあったのか。
「……『海』、魔術を極める者の極一部だけが知るとされる単語……」
「ええ、私達は『骸の海』と呼んでいますが」
 杏奈の呟きに応える『疾き者』。
 その言葉を聞いて杏奈は村上と目を合わせ、張り詰めていた気を緩めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イディエット・ブラインドネス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎

下半身は通常の物に戻す(https://tw6.jp/gallery/?id=149683)

地下ホールで戦闘しよう。ある程度広いほうが私としては戦いやすいからね。
集団で向かってくるというのなら好都合、全員まとめて燃やし尽くしてやろう。UC発動。

二人を私の後ろに下がらせて守る形にしよう。大きい体躯はこういう時に役に立つ。あとはまあ【怪力】と【カウンター】で敵をなぎ払っていこう。



「地下ホールで戦闘しよう。ある程度広いほうが私としては戦いやすいからね」
 そう言って吹樹と霧島を後方へと下げ、ユーベルコード『生ける炎よ我が敵を燃やせ(サモン・グレートオールドワン・クトゥグア)』を発動させたイディエット・ブラインドネス(盲目白痴にして全知全能に魅入られし魔王・f34591)は集団で向かってくる『奇跡亡き夜の囚人』のユーベルコード『乱心『明けぬ夜の旅』』による邪神の力を完全制御した闇を纏う姿を迎え撃つ。
 元々『生ける炎よ我が敵を燃やせ(サモン・グレートオールドワン・クトゥグア)』は召喚した巨大な生ける炎が放った火球を放ち、対象にまとわりつきすべてを燃やさんとする行ける炎の邪神で敵対者を焼き尽くす異界法則(ユーベルコード)。
 つまり、このユーベルコードの対決は邪神としての格が重要となる対決となる。
「そして、この『生ける炎(クトゥグア)』はあの『這いよる混沌(ニャルラトホテプ)』の天敵たる邪神。グレートオールドワンでありながら外なる神を葬る存在だね」
 瞬間、闇を纏う『奇跡亡き夜の囚人』が生ける極彩色の炎に炙られて灰と成る。
 元々イディエットもラスボス……『盲目白痴にして全知全能に魅入られし魔王』たる存在。
 それが猟兵化したことによる『生命体の埒外』としての権能と化した事によってユーベルコードの出力は桁違いのものとなる。
「それに、大きい体躯はこういう時に役に立つという事だね」
 ラスボスという種族は基本的に巨躯の種族。
 一部は猟兵という存在になることによって何等かの手段を以て人並の体躯を有する猟兵もいるが、イディエットは現在神体とも言える巨大な体を以て集団戦級オブリビオンを蹴散らしている。
 それは二人の『八重垣』隊長を守る盾としての側面を見出しての事だ。
「ふんぐるい・むぐるうなふ…来たれフォーマルハウトに潜みし古き支配者が一柱よ、我が命に従いすべてを燃やせ」
 詠唱を唱えると同時、怪力とカウンターで敵をなぎ払うと同時に炎を叩き付けるイディエット。
 その姿は正しく、ラスボスとしての『生命体の埒外』であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メイリン・コスモロード(サポート)
『一緒に頑張りましょうね。』
人間の竜騎士×黒騎士の女の子です。
普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「対人恐怖症(ワタシ、アナタ、デス、マス、デショウ、デスカ?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
人と話すのに慣れていなくて
「えっと……」とか「あの……」とか多様します。
戦闘ではドラゴンランスを使う事が多い。

その他、キャラの台詞はアドリブ等も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


大空・彼方(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、UC詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください。」
UDC組織に所属する新人猟兵。戦闘経験は豊富。
一人称:私
口調:敬語で機械的
性格はクールでマイペース。そしてドがつく程の面倒くさがり。一見、常識人で冷静沈着に見えるが、どこか天然なところがある。獲物は日本刀。
前衛であれば未来視を用いて舞うように敵の攻撃を引き付けながら隙を伺う。
後衛では異界召喚により援護と回復役をこなす。
UCは指定した物をどれでも使用可能。基本的に情報を収集し、慎重に行動。命令や指示には忠実に従い他の猟兵をサポートします。


アハト・アリスズナンバー(サポート)
「私の手が必要ならば、お貸しします」

無表情、無感情に見える、死んでも次の自分が即座に故郷から転送される量産型フラスコチャイルドです。

一人称は「私」、口調は誰に対しても「です、ます、でしょうか」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。

基本的には手が必要なら貸す、といったスタイルでユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず突撃します。
ただ、アリスが関連してる場合は積極的に手を貸します。

その他の部分はマスターさんにお任せします



「とと、後は掃討戦の様ですね」
 ドラゴンランス『竜槍【シリウス】』を振るって『奇跡亡き夜の囚人』を葬っていくのは竜騎士にして黒騎士たる騎士の少女猟兵、メイリン・コスモロード(飛竜の鉾・f13235)。
 竜のオーラを纏った聖なる力を持つ槍で相手を攻撃していくユーベルコード『飛竜の聖槍』によるドラゴンランスの刺突を繰り出しながら『奇跡亡き夜の囚人』が反撃として繰り出した『乱心『明けぬ夜の旅』』による邪神の力を完全制御した闇を纏う姿に変身しての一撃をメイリンは躱していく。
 態勢を整え終えると同時に槍に付与されている竜のオーラを黒を基調とした呪いの紋章の書かれた剣『冥土送り』の刀身へと纏い、武装を槍から剣へと持ち替えて集団戦級オブリビオンの群れを切り刻んでいく。
「私の中に眠る竜の力よ!奇跡亡き夜の囚人を骸の海へと送りなさい!」
 そう叫びながらもう片方の手で再びドラゴンランスを構えていくメイリン。
 竜のオーラを両手の武装に纏わせて繰り出される武威は、奇跡が亡くなった夜に囚われた者達を骸の海へと還していく。

「UDC(アンダーグラウンド・ディフェンス・コープ)から派遣された『舞姫』です。今回は『八重垣』に対する支援要請を受けて参戦しました」
 瞬間、『混沌魔術(ケイオスマジック)』が集団戦級オブリビオンを薙ぎ払っていく。
 それは大空・彼方(眠れる神の巫女・f33087)が扱うユーベルコードにして眠れる神の力の一端を人が扱える形式に落とし込んだモノ。
 その行使を受けて混乱したUDCに対し、かのUDC組織に所属するシャーマンはその好機を逃さず魔術と刀剣を用いて舞いのように戦っていく。
 その戦い方こそが『舞姫』なるコードネームを冠する理由だと『彼』の戦いを見た『八重垣』の隊員は理解出来た事だろう。
 かの混沌魔術を放つと同時に振るわれる日本刀の冴えは凄まじく、彼方が歴戦の退魔師であるという事も。
「まぁ、UDC組織に所属する前からも色々とありましたからね……」
 そんな彼方の呟きは、戦場の剣戟の音にのまれて消えていく――

「さて、始めましょうか」
 アハト・アリスズナンバー(8番目のアリス・f28285)は酒を飲みながら『触れた相手を吹き飛ばす鎧』を想像から創造するユーベルコード『ナイツオブアリス』を起動させ、闇を纏う姿に変身した『奇跡亡き夜の囚人』を弾き飛ばしていく。
「今の所はアリスが関わっている訳でもないようですし……こんなものですか」
 彼女は とあるアリス適合者から複製された量産型個体8号。
 通称『アリスズナンバー』と呼ばれるフラスコチャイルドだ。
 普段は無気力な性格と態度が特徴的な猟兵だが、事アリスが関連してる場合は積極的に手を貸すという姿勢を見せている。
 故にその裏返しとして、今の所アリスが関与している傾向が見られない今回の事件においては無気力ながらも『ナイツオブアリス』を発動させながら集団戦級オブリビオンを蹴散らしていく。
「と、今ので最後だったようですね。となると邪神が降臨しますか……」
 そう呟くアハトは集団戦級オブリビオンが殲滅された旨をグリモア猟兵に報告すべく、グリモアの転移で一旦UDCアースから退去していくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『甦る氷山空母『ハバクック』』

POW   :    ストライカーズ
【オブリビオン化した航空機部隊】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    シュヴァルム
レベル×1体の、【機体】に1と刻印された戦闘用【のオブリビオン化した航空機】を召喚する。合体させると数字が合計され強くなる。
WIZ   :    ダメージコントロール
全身を【冷却した海水】で覆い、自身が敵から受けた【ダメージ】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は火土金水・明です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ――奇跡亡き夜の囚人が全て斃れた後、ソレは降臨した。
 歪む時空。ホテルの地下区画という封鎖された空間内にて、その巨体は確かに在る。
 氷山の氷を船体とした空母兵器という巨大な質量。それがたかが地下ホール内という『部屋内』へと顕現している矛盾。
 これこそ邪神、『甦る氷山空母『ハバクック』』だ。

 その常識外の光景を目の当たりにした『八重垣』の隊員達は放心と恐怖により忘我の状態となっている。
 四人の隊長達も余りの威容に動く事が出来ないようだ。

 ここに、猟兵が働きかけるのだ。
 怪異を撃滅する祓魔の特務部隊、『八重垣』へと!

 ――――――
 戦場は地下ホール。
 邪神の力で時空間の距離関係が歪み、部屋内ではありますが大規模な運動や機動が可能となっています。
 この状況を活かしながら『八重垣』の隊員と隊長達を激励し、彼らと共に邪神を討って下さい。
馬県・義透
引き続き『疾き者』にて

大きく柏手を打ちますか。
あなた方は、何のために戦っているのでしょう?戦ってきたのでしょう?
それは尊敬に値することなのですよー?

ええ、敵は強大ですから。『一人』ならば苦戦しましょう。ですが、私たちは一人ではありませんねー?
援護、お願いしますー。

さてー、四天流星投擲していきましょうかー。まあ、これは結界の礎+敵への錯誤呪詛用にしますけれどー。
で、私自身は前へと突っ込んでいきますかー。ええ、漆黒風は何本かありますのでね?薙いで、投げて、刺して…とかく、私の位置を知らせない。

『八重垣』の人々に攻撃いきそうならば庇いますよ。ふふ、『私たち』は簡単には倒れませんよー?



 ――巨大な氷の空母の邪神。
 その威容にのまれた『八重垣』の隊長と隊員が呆然自失に陥りかけている時――大きく、柏手が鳴り響く。
「あなた方は、何のために戦っているのでしょう?戦ってきたのでしょう?それは尊敬に値することなのですよー?」
 それは『複合型悪霊』の猟兵馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)の内の一人格『疾き者』の手によるもの。
「ええ、敵は強大ですから。『一人』ならば苦戦しましょう。ですが、私たちは一人ではありませんねー?」
 その言葉を受け、まず最初に呆然自失の状態から戻ったのは後方部隊隊長の少女……八代・吹樹であった。
「皆さん、気をしっかりと持って下さい!これより『八重垣』は全隊員総出で『猟兵』の援護へと参ります!」
 凛とした幼いと言える少女の言葉。しかし彼女は『八重垣』の指揮官の一人だ。
 まず他の三人の隊長がそれぞれ拳、銃器、魔法杖を構えて『甦る氷山空母『ハバクック』』に攻撃を仕掛けていく。
 その隊長達の姿を見た隊員達も覚悟を決め、援護の為の態勢を整えていく。
「……これなら大丈夫そうですねー。援護、お願いしますー」
 そうして『疾き者』は己の武器である武器『漆黒風』を邪神へと投げつけ、命中したその攻撃をユーベルコードの効果で痛恨の一撃とする。
 そのユーベルコードの名は『四悪霊・風』。『疾き者』が使う棒手裏剣の威力を高めるユーベルコードだ。
「で、私自身は前へと突っ込んでいきますかー。漆黒風は何本かありますのでね?薙いで、投げて、刺して――」
 とにかく、私の位置を知らせない。
 そうして隠密状態となった『複合型悪霊』の忍びの人格は、『八重垣』のサポートを受けて棒手裏剣を雨霰の様に邪神へと投げつけていく。
「ふふ、『私たち』は簡単には倒れませんよー?」
 そう含みのある言い方は、『疾き者』が『八重垣』の力を認めているか故か。
 ともあれ『八重垣』は呆然自失状態から復帰し、猟兵達の戦いを援護していく――

大成功 🔵​🔵​🔵​

シフィル・エルドラド(サポート)
 ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子です。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


佐々木・ひなた(サポート)
 人間の神器遣い×ファイアフォックスの、15歳の女です。

大祓百鬼夜行の混乱時に覚醒した新米の猟兵で、
炎を司る神器の剣による接近戦闘を得意としています。
平和的な種族には友好的で、妖怪や悪魔ともフレンドリーに接します。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 アドリブ描写に関しましては、キャラのイメージが崩壊しない範囲であれば積極的に入れていただいて結構です。
 特にサポートの必要がない場合は、気にせず流してください。


コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
 サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド

性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます

・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 猟兵達と『八重垣』が地下ホールにて戦闘を行う中、サポートを担当する猟兵も激戦を繰り広げていた。
 邪神化した『甦る氷山空母『ハバクック』』の攻撃に加え、これを招集した邪教団の信者達も逃さず確保しなければならない。
「『勇者の霊剣』――私の剣からは、逃れられないよ!」
 邪教団の信者達に付与されるは『破邪の刻印』。
 それを標準として空中を浮遊する無数の剣が狂信者達の手足を狙い、殺到していく。
 このユーベルコードの主の名はシフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)。
 不思議の国のアリス然とした少女であり、ハイカラさんの勇者でもある。
「平和に過ごしている人々を脅かす邪神を呼び出しておいて、自分達だけ逃げようなんて虫が良すぎるよ!ここでお縄についてもらうからね!」
 憤然とした表情で眩い刀身が特徴的な霊剣『聖剣エデン』を振るって邪教団の信者達を無力化していくシフィル。
 そんなサポート担当の猟兵の活躍は他にも見える。

「またUDCアースで邪神召喚の事件? 最近多いよね……あ、でも最近は退魔の組織ってのがあるのか」
 そう呟きながら炎を司る神器の剣を振るっていくのは佐々木・ひなた(人間の神器遣い・f34720)。
 彼女はこのUDCアースと密接な関係にあるカクリヨファンタズムの戦争、『大祓百鬼夜行』にて発生したオブリビオンが彼女の住む町に出現したことを切欠として猟兵に覚醒。
 ある妖怪から神器を譲り受け、UDC組織の外部協力者として活動している猟兵だ。
「ま、氷使い相手に炎使いである私は相性が良さそうだけど……」
 彼女の力は神器遣いとして引き出した炎を扱い、剣による接近戦闘を挑むと言うモノだ。
 今回現れた邪神『甦る氷山空母『ハバクック』』は氷の属性を宿すUDC。
 炎を司る神器使いのひなたにとって相性の良い相手と言えただろう。
「そしてそれは眷属の信者達にも言える事、ってね」
 氷の邪法を使って攻撃しようとした狂信者の術式を燃やし、峰打ちで気絶させながらそう呟くひなた。
 その視線は、空母型オブリビオンへと注がれていた。

「やるわ。私に任せなさい!」
 コノカ・ハギリガワ(勇を示す翠・f06389)の言葉が響くと同時、翠色のフォースの斬撃波が『甦る氷山空母『ハバクック』』を切り裂いていく。
 それは99分の1秒で翠色のフォースの斬撃波を発射するコノカのユーベルコード『翠空閃(フォースリッパー)』によって起こされた現象。
 目に留まらぬ速度で放たれる翠の煌めきはオブリビオン化した航空機を次々と撃墜していき、邪神の攻撃を封殺に近づけていく。
「ユーベルコードだけじゃないわよ!」
 そこに翠色のフォースの刃を展開する機械薙刀を展開して接近し、白兵戦を挑んでいくコノカ。
 その勇敢さは無謀には成らず、無機質な邪神の船体を切り刻んでいく――

 最早、邪神『甦る氷山空母『ハバクック』』は撃破寸前の状態だ。
 今こそ、決着をつける時――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

イディエット・ブラインドネス
アドリブ・他猟兵との連携歓迎

なるほどなかなか巨大な敵だね。
何恐れることはないさ。所詮は歴史に埋もれた失敗兵器、ただ過去から滲み出した存在。今を生きる我々が恐れる道理はどこにもない。
それに、ここにいるのは生命の埒外たる存在、負ける理由など存在しないさ。

【怪力】【肉体改造】で自己強化をしつつUC発動。
本体を直接攻撃する。

肉薄してしまえば航空機部隊も攻撃しづらくなるはずだ。
それでもやってくるようならば【カウンター】で叩き落す。



「なるほど、なかなか巨大な敵だね……だが、恐れることはないさ」
 そう断ずるイディエット・ブラインドネス(盲目白痴にして全知全能に魅入られし魔王・f34591)は既に『歴史に埋もれた失敗兵器』へユーベルコード『それが残すのはただ破壊だけである(イディエットパンチ)』を繰り出す準備を済ませていた。
 繰り出されるは拳……下半身の拳だが。
 ラスボスとして異形の肉体を有しているイディエットは振るっている下半身の拳に加え、触手をも振り回して『甦る氷山空母『ハバクック』』を打ちのめしていく。
 無論の事、それはイディエット単体で可能となった所業ではない。
 霧島の拳が、村上の銃撃が、杏名の魔女術が、吹樹の後方支援が、イディエットの助けとなり邪神と渡り合う事を可能としていく。
「あれは所詮、往生際悪く『過去』から『滲み出した』存在。『今』を『生きる』我々が恐れる道理はどこにもない」
 オブリビオン化した航空機部隊を伸ばした触手で撃墜しながら『八重垣』の総員へと語っていくイディエット。
 未来とは『今』を生きる者に思い描く権利がある。
 決して捨て去られた『過去』の骸に改竄されていい存在ではない。
「それを赦さない為、私はここにいる――『生命体の埒外』、『六番目の猟兵』が」
 彼らは残酷なまでに美しい世界を守る為に世界から選ばれた世界の護り手にして狩人。
「君達の前に、『猟兵(わたし)』がいる――ならば、負ける理由など存在しないさ」
 そう微笑を浮かべると同時、邪神の急所へと拳と触手を叩き込んだイディエット。
 即座に『甦る氷山空母『ハバクック』』は自壊を始め、骸の海へと還っていく。

 それらの一般的な法則を破壊するかの如き闘いの結末を、『八重垣』の隊長と隊員達は目に焼き付けるのであった――

大成功 🔵​🔵​🔵​


 ――後日談を話そう。
 『八重垣』の隊員は地下ホールから脱出した後猟兵と共に逃走を図ろうとしていた邪教団のメンバーを全員確保。
 やがて駆け付けたUDC職員に身柄を引き渡すと同時、UDC組織への所属声明を宣言。
 吹樹の祖父でもある『八重垣』のスポンサーも説明を受け、彼もまたUDC組織に所属する事を決めた。
 こうして、また『八重垣』なる退魔の小組織がUDC組織が擁する機動部隊の一つとして猟兵の協力者となるのであった。

最終結果:成功

完成日:2021年11月17日


挿絵イラスト