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ハロウィンには極上の肉を!

#ブルーアルカディア #お祭り2021 #ハロウィン #翠玉島

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●ハロウィンの準備
「よーし! もうすぐハロウィンだな!」
「飾りつけはできたぞー!」
 中をくり抜かれた南瓜顔のランタンが緑豊かな浮遊島『翠玉島』のあちこちに飾られ、すっかり島民の気分はハロウィン一色になっていた。
「野菜も果物も、もちろん酒も用意したぞ!」
「仮装の準備も万端だ!」
 たくさんの食材に、魔獣の毛皮や羽を使った仮装衣装も用意されている。
「後はメインディッシュだ!」
「そう、後は極上の肉だけだ!!」
 緑に塗装されたガンシップに乗り込んだパイロット達が空に飛び立つ。
「大物ほど旨い肉が獲れる! 誰が一番大物を狩るか勝負だ!」
「「おおお!!!」」
 ハロウィンのメインディッシュである魔獣の肉を手に入れようと、緑風飛空艇団が意気揚々と出撃した。

●グリモアベース
「もうすぐハロウィンだね! みんなはハロウィンの準備をしてるかな?」
 猟兵に声をかけるラフィロワ・ベルシルト(幸せ運ぶ星のうた・f04751)が、今年はどんな楽しいハロウィンになるだろうかと眼を輝かせていた。
「ブルーアルカディアでもハロウィンを祝うお祭りがあるんだって! そしてブルーアルカディアといえばお肉だよね! 以前に事件解決に行ってもらった翠玉島で、勇士が狩りをして美味しいお肉を島の人みんなにふるまうんだって!」
 誰がたくさんの肉を獲れるかを競い合うのも祭りを盛り上げるイベントとなっているようだ。
「せっかくのお祭りだから、みんなも参加するのはどうかな? みんなならおっきな魔獣をやっつけられると思うから、美味しくってたくさんのお肉を手に入れられると思うんだ!」
 ちょうど巨大な魔獣が島の近くを通るようで、ラフィロワがこーんなと両手を広げて大きな肉を表現する。

「魔獣のお肉が手に入ったら、みんなでバーベキューが始まるよ! そこでは狩りの成功をお祈りするために、島の人たちは魔獣の仮装をするみたい! そこにみんなも好きな仮装で参加すると楽しいかも! 魔獣の仮装を借りることもできるよ!」
 ハロウィンらしい仮装と美味しい魔獣の肉を楽しむお祭りは、島民全員が参加する年に一度の大イベントとなっていた。
「美味しいお肉を手に入れて、ブルーアルカディアのハロウィンを楽しんできてね!」
 ニコニコと笑顔を浮かべるラフィロワがキラキラ光る道で世界を繋げ、釣られたように楽しそうに笑う猟兵達を見送った。


天木一
 こんにちは天木一です。
 ブルーアルカディアでのハロウィンとなります。魔獣を狩って美味しくいただきましょう!

 このシナリオは、2章構成のシナリオとなります。

 第1章は肉を手に入れる為に魔獣と戦います。権天魔怪獣アルケーは60mを超えるドラゴンに似た巨大怪獣です。島民たちは初めて見る魔獣なのでご馳走すれば喜ばれるでしょう。
 より多くの可食部位を上手く綺麗に残せるような戦い方をすれば、プレイングボーナスを得られます。
 天使核は欲しいとこの章でご希望された方の中からダイスで判定し、運の良い一名様が手にする描写を入れます。

 第2章は島に戻ってハロウィンパーティーが始まります。好きな仮装をして、狩ったばかりの新鮮な肉を使ってバーベキューをします。好きに肉や食材を焼き、大いにお祭りを楽しんでください。
 お誘いがあればラフィロワも参加します。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 それでは魔獣肉のバーベキューを堪能し、ハロウィンをお楽しみください!
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第1章 ボス戦 『権天魔怪獣アルケー』

POW   :    メガエネルギー撃炎弾
【目からエネルギー光弾の連射、口から】【蒼い炎を放ち攻撃する。】【尻尾の笏で光を吸収する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    セイントイリュージョンアタック
【無数の質量を持った光で構成する分身で】【攻撃する。それぞれが光速で飛翔し連携して】【攻撃を繰り出す。尻尾の笏で光を吸収する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    リフレクトスナイプシールド
【周囲に攻撃を跳ね返すバリアを貼る。】【弾き返す角度を調整し的確に攻撃する。】【尻尾の笏で光を吸収する事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビードット・ワイワイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ドラゴン狩り
「お肉いっぱいとってきてねー!」
「いってらしゃーい!!」
 魔獣の仮装をした子供達に見送られ、ガンシップに乗った勇士が魔獣を探す。すると何かに追い立てられたように大きな入道雲から飛び出す魔獣の群れが姿を見せた。
「魔獣の群れだ! いくぞ!」
「誰が一番多くの肉を手に入れるか勝負だ!」
「待て! 向こうに何か……ドラゴン?」
 入道雲が大きく動くと、中から魔獣を追うように、巨大な60mを超えるドラゴンの姿が現れた。
「……島には向かってないな。魔獣を餌にしようとしているのか」
「流石にあのサイズのドラゴンは倒せん。逃げる魔獣を狩って肉だけ持ち帰るぞ!」
 ガンシップはドラゴンの正面に入らぬように気をつけながら、逃げ惑う魔獣を狙って狩りを始めた。

 あれだけ大きなドラゴンならば大量の肉が獲れる。それだけでハロウィンの肉祭りに必要な需要を満たすほどに。そう思いながらもその巨大さ故に手は出せない。
 だがその巨大ドラゴンに戦いを挑む者が空に現れる。それは祭りに飛び入り参加する猟兵達だった。
 どの部位が美味しいだろうかと考えながら、上手く肉を切り取ろうと、自らの何十倍も大きなドラゴンに立ち向かい狩りを始めた――。
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【POW】
※アドリブ絡み連携大歓迎
※天使核希望

【アスクレピオス】から【ナインス・ライン】で発艦
行くよ、イオナ(f34022)、ミュウっ

可食部多め…なら大火力はNGと
ま、オーダーを熟してこそ一流さ♪

光を吸うならビームもキツいけど
今日の得物は【ユーディット】…速射重力砲さ
【アダマンタイト】の出力で【マギ・バダディルマ】強化
粒子フィールドで耐えつつ撃ち合うけど実は前座♪

ミュウとイオナが捕縛したら
顎に【トリトン】を全弾喰わせ凍結で炎封じ
その隙にオペ11番【アナザー・メテオ】発動

粒子刃で覆った『ユーディット』をブチ込み連射
【マトリクス・メモリ】で『致命傷の発生源』を付与して
なるべく損壊部位を絞り込むよっ


イオナ・アルフェラッツ
【POW】【アスクレピオス】

私・イオナは【トライ・ミーティア】戦闘機形態で出撃です
コクピットを液状化したミュウが満たす事で
インターフェイスの仲介とG軽減を担いますけど
やはり性能は落ちるので【刃は咎を断つ】で奇襲を…!

でも本命はリーゼ様(f30386)
すぐに人型形態へ変形、竜の背に取り付きます
仕掛けますよ、ミュウ!

まず【コントラクト・メモリ】による召喚契約強化で
ミュウの【ハピネス・テンタクル】を増量、竜を捕縛
「びょんびょん☆イオナちゃん、ごーごー♡」

直後、私も【ステラ・メモリ】で
【ロイヤル・サクリファイス】の加護を強化
巨大化した鎖で竜を拘束…リーゼ様、今です!

※アドリブ絡み連携大歓迎
※天使核希望



●奇襲
「行くよ、イオナ、ミュウっ」
 重量級キャバリア【ナインス・ライン】に搭乗したリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)が呼びかけながら、全翼型飛空艇【アスクレピオス】から発艦する。
「はいリーゼ様!」
「まかせてー☆」
 イオナ・アルフェラッツ(【ご主人さま】が2人!?・f34022)はキャバリア【トライ・ミーティア】に搭乗し、コクピットを液状化したミュウが満たす事でインターフェイスの仲介とG軽減を行う。そして戦闘機形態で出撃した。
「やはり性能は落ちますね。まずはユーベルコードで奇襲を……!」
 イオナはユーベルコード『刃は咎を断つ』を発動し、攻防一体型バリアを纏うトライ・ミーティアを加速させて突撃する。そしてこちらに気付いていない魔獣の群れを追う『権天魔怪獣アルケー』の背中にぶつけた。
「アギャアアアア!!」
 衝撃で背中の鱗が割れて血が溢れ出す。すると怒声を発しアルケーが振り向いてイオナを睨みつけた。
「離脱します!」
 すぐにイオナは敵から離れる進路を取る。だがアルケーはそれを追って翼を羽ばたかせた。ゆっくりに見えるが、それはサイズが違い過ぎるため。アルケーは凄まじい勢いで背後に迫っていた。

「大きいね。可食部多め……なら大火力はNGと。ま、オーダーを熟してこそ一流さ♪」
 オーダー通りに大量の肉をゲットしてみせようと、リーゼロッテはナインス・ラインを前進させ、キャバリアの10倍以上ものサイズがあるアルケーへと距離を詰めた。
「近くで見ると本当に大きいね。まるで飛空艇だよ」
 リーゼロッテはその大きさに呆れながら、どう料理しようかと考える。
「光を吸うならビームもキツいけど。今日の得物はユーディット……速射重力砲さ」
 ナインス・ラインが手にしたのは二挺のキャバリア用重力砲【ユーディット】。その砲門を向けて発射した。放たれるエネルギー弾がイオナを追い回すアルケーの背中に命中し鱗を破った。
「ギャォオオオオオオオ」
 攻撃を受けたアルケーが苛立つように咆え、振り返るとナインス・ラインに向けて目からエネルギー光弾を連続で放ち、続けて蒼い炎のブレスを吐いた。
「アダマンタイト出力上昇。マギ・バダディルマ強化。これで耐えつつ撃ち合って前座といこうか♪」
 リーゼロッテはサブジェネレータ【アダマンタイト】の出力で粒子フィールド【マギ・バダディルマ】を強化して光弾とブレスの嵐に耐える。そして反撃に重力砲を撃ち返し消耗戦の様相となる。

「向こうに意識が向いたようです。でも本命はリーゼ様。すぐに準備をしましょう!」
 イオナがアルケーの背後に回り込み、トライ・ミーティアを人型形態に変形させ背中に取りつく。
「仕掛けますよ、ミュウ!」
「いつでもいいよー☆」
 【コントラクト・メモリ】による召喚契約強化でミュウの【ハピネス・テンタクル】を増量し、スライム製触手鞭が伸びてアルケーを捕縛する。
「びょんびょん☆ イオナちゃん、ごーごー♡」
「ギャォオオオ!?」
 その感触が気持ち悪かったのか、不快な声を発してアルケーは拘束を解こうと暴れる。
「逃しません!」
 続いてイオナが【ステラ・メモリ】で【ロイヤル・サクリファイス】の加護を強化し、巨大化させた聖銀の鎖をアルケーに巻き付けた。
「巨大化した鎖で竜を拘束……リーゼ様、今です!」
 少しの間ならこれで動きが止められると、イオナが呼びかける。

「よくやったね♪」
 褒めながらリーゼロッテは精密誘導式アイス・スロウワー【トリトン】を用意し、極低温励起弾を顎に全弾喰らわせ凍結させブレスを止めるとユーベルコード『Op.XI:ANOTHER METEOR』を発動する。
「これが本命さ♪」
 連結合体させて出力を上げたユーディットの銃身を粒子刃で覆い、接近すると左前脚の付け根に刃を突き入れ硬い鱗を貫く。そして刺したまま重力砲を連射して傷口を抉った。
「ギャアアアアアアォオオッ!!」
 アルケーが咆えると凍った口がパキパキと割れ、蒼い炎が集まる。
「大きいだけあってタフだね。でも脚の一本は貰っていくよっ」
 傷口に【マトリクス・メモリ】で『致命傷の発生源』を付与して最大出力で重力砲を放ち、左前脚が根元から千切れた。
「アギャアアアアアアア」
 大ダメージを受けてアルケーが悲鳴を上げて仰け反る。
「落ちる前に回収するよっ」
 リーゼロッテが指示を出し、アスクレピオスが雲海に落下する前に脚を回収した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四王天・焔
アドリブや他猟兵との共闘歓迎

■心情
ブルーアルカディアでのハロウィンかぁ、とっても楽しそうだね。
焔も一緒に祭りに参加してみたいな。
その為には、まずは魔獣狩りだね。

■行動
フォックスファイア・弐ノ型(UC)を使用して戦うね。
10秒集中して、聖なる灼熱の一矢を敵に向けて放つよ。
【属性攻撃】で炎属性を強化しておくね。

可食部位を綺麗に残す為に、敵の頭部などの急所を【部位破壊】して
胴体などの肉の多い部位は残す様にするね。

敵のセイントイリュージョンアタックには
光速移動も【瞬間思考力】で【見切り】を行い
連携攻撃も【盾受け】で防御するよ。

■天使核
焔は天使核は希望しないでおくね。



●魔獣狩り
「ブルーアルカディアでのハロウィンかぁ、とっても楽しそうだね」
 四王天・焔(妖の薔薇・f04438)はあちこちを南瓜で飾りつけられた緑豊かな翠玉島を眺める。
「焔も一緒に祭りに参加してみたいな。その為には、まずは魔獣狩りだね」
 みんなの為にもお肉をゲットしようと、張り切って焔は出発しようとする。
「嬢ちゃんも魔獣狩りに出るのかい? 良かったら乗っていきな!」
 緑風飛空艇団のガレオンが出るところで、壮年の団員が手を振って誘ってくれた。
「よろしくお願いするね」
 ぺこりと焔が頭を下げて乗り込む。
「それで、嬢ちゃんはどの魔獣を狙うつもりだい?」
「あのおっきなドラゴンを狙うよ」
 焔が他の猟兵と戦闘しているアルケーを指さすと、マジかという顔で団員達は巨大ドラゴンへと視線を向けた。
「こんな嬢ちゃんがやるっていってるんだ。俺たちも負けてられねぇな!」
「ああ、やってやろうじゃないか!」
 気合を入れてガレオンがドラゴン目指して加速した。

「嬢ちゃん! そろそろ相手の射程に入るぞ!」
 ガレオンがドラゴンに近付き、団員達が戦闘態勢に入る。
「うん。攻撃するね……御狐・焔の狐火をもって破魔の一矢と成せ」
 こくっと頷いた焔がユーベルコード『フォックスファイア・弐ノ型』を発動し、10秒集中して全妖力で生成した焔の弓矢を手にする。
「食べられるところを残して――いっくよー!」
 放たれる聖なる灼熱の一矢は、可食部位を綺麗に残そうとアルケーの右目に突き刺さった。
「アアギャアアアア!!!!」
 目から血を流すアルケーがガレオンに乗る焔を残った左目で睨みつける。そして質量を持った光で構成する分身を幾つも生み出し、襲い掛かって来た。
「焔が狙われたみたいだから、降りるね」
 焔はぴょんと虚空に飛び出しガレオンから降りてふわりと浮かんだ。
「ギャォオオ!!」
 獲物が自ら飛び込んできたとアルケーが噛みつくと、焔は花柄の手袋【マインドフラワー】から放出するエネルギーの盾で受け止める。そして衝撃に身を任せて後退し敵から離れた。
「大丈夫か嬢ちゃん!」
 そこへガレオンが駆け込み、焔を甲板に受け止めた。
「焔は大丈夫だよ!」
 まだまだ元気だと焔が両手を振って怪我がない事をアピールする。
「やるな嬢ちゃん。なら狩りを続けるか!」
「うん!」
 ガレオンはドラゴンとの距離を保ち、焔は新たな矢を準備して頭部に撃ち込み悲鳴を上げさせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アディリシア・オールドマン
【オールドマン】
アドリブ絡み歓迎

私はアディリシア・オールドマン。
妹のユイミン、相方のダフネと共に参加する。
『わたしはダフネです。よろしくお願いします』
(UCでアディリシアとダフネ、二人が同時に出現します。見た目は二人とも、同じ金属鎧姿です)

さて、宴の前の下拵えだな。狩るぞ。『おー!』
理性を捨てて肉を台無しにしては困る。ダフネと連携して当たるとしよう。
『アディは防御専念! モロクを持って、ユイミンを守って!』
わかった。ダフネが攻撃だな。眩しいドラゴンだが……。ナイスだ、ユイミン。
『アングルボザ、わたしの魔剣。敵を切り裂く刃を伸ばして、敵を斬れ!』
なるほど、狙いは尻尾の笏か。よし、行け、ダフネ!


李・玉明
【オールドマン】
アドリブ絡み歓迎

ふっふっふー。妾はユイミン・リー・オールドマン! こう名乗るのが異国風だって聞いたのじゃ!
アディ姐、ダフ姐と一緒にハロウィンパーティに参加するのじゃー♪
お肉を獲得する競争なのじゃな? お肉は好きなのじゃ!
頑張るのじゃ、姐々たちー!

フレー! フレー! 歌って踊って、応援するのじゃ♪
姐々たちだけじゃなくって、いっしょに参加している猟兵の人や、勇士のみんなにも応援をするのじゃー♪

って、バリアを貼るなんてズルいのじゃー!
むむむ、それなら、芭蕉扇で雲を呼び出して、光を遮るのじゃ!
光を吸収できなければ、きっと弱るのじゃ!
今がチャンスなのじゃ! みんな、がんばれー!
お肉ー♪



●ドラゴンの尾
「私はアディリシア・オールドマン。妹のユイミン、相方のダフネと共に魔獣狩りに参加させてもらう」
『わたしはダフネです。よろしくお願いします』
 金属製の全身甲冑を纏うアディリシア・オールドマン(バーサーカーinバーサーカー・f32190)とユーベルコード『オルタナティブ・ダブル』で呼び出した同じ全身甲冑姿のダフネが、緑風飛空艇団の駆るガレオンの甲板に姿を見せる。
「ふっふっふー。妾はユイミン・リー・オールドマン! こう名乗るのが異国風だって聞いたのじゃ!」
 その隣で李・玉明(豪華絢爛西欧天女・f32791)も元気に名乗りを上げてハロウィンの狩り場に登場した。
「アディ姐、ダフ姐と一緒にハロウィンパーティに参加するのじゃー♪」
 楽し気にお祭り気分で辺りを見渡す。するとガンシップに乗った緑風飛空艇団は散り散りになった魔獣を追い、猟兵は魔獣を追いかけていた巨大なドラゴンに戦いを挑んでいる。
「こっちこそよろしく! 祭りの参加者なら大歓迎さ。俺たちのガレオンを足に使ってくれよな」
 若い団員が気さくに挨拶を交わし、暴れるアルケーに向かってガレオンを発進させた。
「あのデカいドラゴンは俺たちじゃ手に負えない。直接やり合うのはあんた達に任せたぜ!」
 団員が頼んだぞと声を欠け、ガレオンがアルケーに接近する。

「ギャォオオオ!!」
 頭から血を流し深い傷を負っているアルケーが近づく猟兵達を睨みつけた。
「さて、宴の前の下拵えだな。狩るぞ」
『おー!』
 理性を捨てて肉を台無しにせぬように、アディリシアはダフネと連携してことに当たる。
「お肉を獲得する競争なのじゃな? お肉は好きなのじゃ! 頑張るのじゃ、姐々たちー!」
 自らは前に出ず、玉明は後ろから声援を送る。
「フレー! フレー! 歌って踊って、応援するのじゃ♪」
 ユーベルコード『士気高揚激励舞踊』を使用し、明るく元気の出る歌と笑顔を振りまくダンスで応援しみんなの戦闘力を高めた。
『アディは防御専念! モロクを持って、ユイミンと船を守って!』
「わかった。ダフネが攻撃だな」
 ダフネが攻撃の機を窺い、アディリシアは純白の石で造られた大盾【”献身供犠”モロク】を構える。
「ギャゥォオオ!!」
 アルケーが尻尾を叩きつける。ぺしゃんこに押し潰すような強打をアディリシアが大盾で受け止めた。強烈な衝撃が腕に走るが、自分が引けば仲間に当たると巨大な尻尾を押し戻す。
「おお! ドラゴンの一撃を止めたぞ!」
「凄まじい勇士だな! これならドラゴンにも勝てる! 俺たちも手伝うぞ!」
 その雄姿を見たガレオンの乗組員も奮い立ち、砲撃や銃撃によってドラゴンへの攻撃を始めた。
「姐々たちだけじゃなくって、いっしょに参加している猟兵の人や、勇士のみんなにも応援をするのじゃー♪」
 玉明が応援すると、団員達の攻勢が激しくなってドラゴンの傷ついた部分を痛めつける。
「ギャォオオオゥ」
 するとアルケーがバリアを張り弾丸を弾き返した。
『気を付けて! 反射する!』
 ダフネがそれに気づいて声を上げ、団員達は攻撃の手を止め、反射してくる銃弾をアディリシアが大盾で防いだ。
「アギャッ」
 アルケーは尻尾の笏に周囲の光を吸収し、光り輝かせて自身を強化する。

「って、バリアを貼るなんてズルいのじゃー!」
 バリアを見た玉明はズルいズルいと指さす。
「むむむ、それなら、芭蕉扇で雲を呼び出して、光を遮るのじゃ!」
 玉明が【芭蕉扇】を振るうと雲が空を覆い、太陽を隠して光が遮られた。
「光を吸収できなければ、きっと弱るのじゃ!」
 ドラゴンが影に覆われると、尻尾の笏に集まっていた光が弱まった。
「今がチャンスなのじゃ! みんな、がんばれー! お肉ー♪」
 お肉がいっぱい食べたいと玉明は既に焼肉な気分になって応援する。
「眩しいドラゴンだが……。ナイスだ、ユイミン」
 目を細めていたアディリシアは、光が弱まったドラゴンを見て玉明を褒める。
「ギャ!?」
 バリアが解けたアルケーは空を見上げて突然の分厚い雲に驚きの声を上げた。
『アングルボザ、わたしの魔剣。敵を切り裂く刃を伸ばして、敵を斬れ!』
「なるほど、狙いは尻尾の笏か。よし、行け、ダフネ!」
 攻撃時の隙を消すようにアディリシアが守り、ダフネが赤黒い刀身の長剣【”万化変容”アングルボザ】の刀身をぐんぐんと伸ばして振り下ろす。刃がドラゴンの尻尾を半ばから切断した。
「アギィアアアアアア!!」
 尻尾を失ったアルケーは悲鳴を上げて飛び退いてガレオンから離れ逃げ出した。
「尻尾が落ちてしまうのじゃ!」
 玉明がお肉がと見下ろすと、任せておけとガレオンが降下して回収に向かった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アレッシア・リベラ
【WIZ】
アドリブ連携大歓迎

あら…これは大きな怪獣ね
お肉を欲しがっていそうな子供達のために、一肌脱ぎましょうか

私はセイルフローターで飛び回りながら他の猟兵の援護をするわ
まずは天使核マスケット銃で目を狙撃し目潰しを狙うわね(スナイパー、誘導弾)
リフレクトスナイプシールドで弾かれるかもしれないけど
目や口の周囲にバリアを張ったら、自分の光弾や炎をはね返してしまうでしょうから張れないはずよ

魔獣の気を逸らせたら他の猟兵さんに近づき指定UC発動
怪我の治療の後再行動を促すわ
さあ、子供たちが待っているから、もうひと頑張りしましょう!

天使核はいただけるならいただきたいわ
動力としてはいくらあっても困らないもの


霧島・絶奈
◆心情
ブルーアルカディアらしい祝祭ですね
私も微力を尽くすとしましょう

◆行動
【空中浮遊】を活用し戦闘

【罠使い】として持ち込んだ多量の「浮遊型白燐発煙弾」を【衝撃波】に乗せて散布
これ自体は攻撃ではありませんが…
よしんば跳ね返したとしても、敵の周りに煙幕が張られる事に変わりはありません
角度を調節する都合上、此方を捕捉出来なければ的確な反撃も不可能でしょう

『涅槃寂静』にて「死」属性の「劫火」を行使
尤も、空間諸共蹂躙しつつも「攻撃」では無い自然現象なれば、跳ね返すのは困難でしょう

弱った所で【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復



●一番の獲物
「ブルーアルカディアらしい祝祭ですね。私も微力を尽くすとしましょう」
 魔獣の肉を狩って食べる楽しそうな祭りに絶奈は喜んで参加する。
「あれだけ大きければ皆で食べてもお腹が膨れそうです。上手く狩るとしましょう」
 絶奈はふわりと浮かび上がり、猟兵達の攻撃によってダメージを受けているアルケーに向かって飛んだ。

「あら……これは大きな怪獣ね」
 小型飛空艇【セイルフローター】で空を駆るアレッシア・リベラ(空賊はセイルフローターと共にあり・f34149)は巨大な怪獣アルケーへと視線を向けた。
「お肉を欲しがっていそうな子供達のために、一肌脱ぎましょうか」
 ぶんぶんと島で手を振っていた子供達の事を思い出し、アレッシアは微笑んで戦いを挑む。
「普通に攻撃しても巨体にダメージは通り難そうね。目潰しを狙ってみましょう」
 アルケーの周囲を目につくように飛び回って【天使核マスケット銃】で残った左目を狙い狙撃した。
「ギャォウッ!!」
 アルケーが顔をずらすと、弾は軌道を変えて目を狙う。躱せないと目蓋を閉ざし、その上に弾丸が命中した。目蓋が裂け血が流れ出す。
「ギャォオオオオオゥ!!」
 左目に血が混じり怒ったアルケーがアレッシアに顔を向け、大きく顎を開けて噛みつく。それをアレッシアがするりとセイルフローターを加速して回避すると、もう一度弾丸を放った。
「ギャオッ!!!」
 するとアルケーはバリアを張り、それに当たった弾丸をアレッシアに向けて跳ね返した。
「バリアを張ったわね。でもバリアを張っている間は自分も飛び道具を使えないはず」
 アレッシアは接近されるのにだけ気を付ければいいと、自由自在に空を飛びアルケーを翻弄した。

「バリアですか。では此れで対処しましょう」
 絶奈が持ち込んだ多量の浮遊型白燐発煙弾を衝撃波に乗せて散布する。空中に浮かんだ発煙弾にアルケーが近づくと起爆し煙がもくもくと周囲に漂う。
「これ自体は攻撃ではありませんが……よしんば跳ね返したとしても、敵の周りに煙幕が張られる事に変わりはありません」
 バリアに触れて流れが変わろうとも、煙が広がり維持されることに変わりはない。次々と起爆して煙が広がり視界を塞いでいった。
「アギャ!?」
 何が起きているのか分からず、アルケーは煙に包まれて混乱する。
「角度を調節する都合上、此方を捕捉出来なければ的確な反撃も不可能でしょう」
 下準備は整ったと絶奈はユーベルコード『涅槃寂静』を発動する。
「尤も、空間諸共蹂躙しつつも「攻撃」では無い自然現象なれば、跳ね返すのは困難でしょう」
 森羅万象へと干渉し、死を内包した劫火を生み出す。炎がアルケーを包み込んでいった。
「ギャォオオオオオ!!」
 アルケーはバリアによって炎を反射しようとする。しかし視界は煙と炎で塞がれ、向きを変えようとも熱が体を蒸し焼きにして生命力を奪っていく。
「アギャァ!!」
 バリアの効果がないと考え、アルケーはバリアを解除してブレスを吐き炎の中から飛び出す。
「バリアを解きましたね。此れで飛び道具も当たります」
 追い詰めようと絶奈は白槍と黒剣を手にアルケーに襲い掛かり衝撃波を叩き込んだ。
「ギャオオオオ!!」
 咆えるアルケーは暴れて尻尾を振り回す。それが絶奈を捉え、白槍で受け止めるが吹き飛ばされた。しかしそれに気付いていないアルケーは、ただその場で踊り狂うように尻尾や翼で誰も近づかないように振り回していた。

「今のうちに……」
 アレッシアは絶奈に近付きユーベルコード『リベリオンウインド』を使い、激しい嵐を発生させ傷を癒すと共に再度行動する活力を与えた。
「さあ、子供たちが待っているから、もうひと頑張りしましょう!」
「そうですね。一番大きな獲物を仕留めて帰るとしましょう」
 アレッシアがマスケット銃を向けて発砲すると、警戒するアルケーが翼で弾いた。そこへ絶奈が衝撃波を放ち翼に穴を空けた。
「ギャォ!!」
 速度の落ちたアルケーは猟兵達を睨み、許さないと殺気漲らせて巨体で突進してくる。
「体当たりですか、単純ですが其の巨体でされては脅威ですね」
 絶奈は煙幕を使って視界から逃れて上手く躱し、もう一度劫火を浴びせて表面を燃やす。
「アアギャッ!!」
 火傷したアルケーが炎を恐れて飛び出す。だが負傷によってスピードが衰えていた。
「スピードなら負けないわよ!」
 アレッシアはセイルフローターを最大速度で飛ばして速度を合わせ、弾丸を撃ち込み頭部にある矢傷を深く抉った。するとぐらりとアルケーの体が揺らぐ。
「狩りは此れで終わりです」
 そこへ絶奈は白槍を頭の傷口に突き立て、深々と突き刺し内部に衝撃波を放って脳を粉砕した。
「ギャッ!」
 白目を剥いたアルケーは息絶え、ゆっくりと身体が落下していく。


「ドラゴンが落ちるぞ!」
「近くにいるものは集まれ! 回収するぞ!」
 緑風飛空艇団のガレオンやガンシップが集結し、ドラゴンに取りつきワイヤーを通して縛り持ち上げる。空中での作業も手慣れたもので、ギシギシと音を立ててワイヤーを引っ張り上げた。
「回収するよ♪」
 そこへリーゼロッテのアスクレピオスも到着し、引き揚げるのを手伝う。失った左前脚の付け根の部分が焼け焦げ、そこから光が覗いているのが見えた。
「あれは……天使核?」
 炭化した表面をキャバリアの手で除くと、その奥に光る大きな天使核が見える。それをキャバリアの両腕を突っ込んで引っ張り出す。
「天使核ゲットね♪」
 運良くリーゼロッテは天使核を手に入れて笑みを浮かべた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『上手に焼きましょう』

POW   :    豪快に焼く

SPD   :    繊細に焼く

WIZ   :    一味加えてみる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ハロウィンには肉を焼く!
「うおおーーーー!!!」
「ドラゴンだーーーーー!!」
 猟兵の仕留めた巨大なドラゴンが、ズシンと翠玉島が揺れるのでないかと思えるほど重々しく大地に置かれた。
「今回の一番の大物を仕留めたのは比べるまでもなく君達だ! 今までの祭りの中でも最大の記録だぞ!」
「最大記録だって!」
「すげーーー!!」
 ハロウィンの準備に追われていた緑風飛空艇団のべラード団長が魔獣の仮装をした島民と共に出迎え、猟兵達に盛大な拍手を送る。
「これほどの極上の肉はそうはない。さあ、火は起こしてある。皆で肉祭りといこう!」
 猟兵の狩ったドラゴンと飛空艇団の狩った魔獣が解体して所狭しと食べきれないほど並べられ、あちこちに焚き火があり網が設置されバーベキューの準備が整っていた。肉だけでなく野菜も果物も成人してる者には酒まである。
「君達の分の魔獣の仮装もあるから、興味があれば着て参加してくれ。ああ、それとドラゴンの素材は君達のものだから持って帰るのを忘れないようにな」
 連絡を終えるとべラード団長は祭りの運営役として忙しなくあちこちに顔を出しにいった。

 ジュウッと肉の焼ける匂いが漂う。それだけでお腹が鳴るほど食欲が湧く。
 お腹一杯ブルーアルカディア流のハロウィンを楽しもうと猟兵達も肉祭りに加わった。
アディリシア・オールドマン
【オールドマン】
アドリブ歓迎。他者との交流もOK

魔獣の仮装を借りて参加しよう。飲み食いの場だ、流石に兜は外す。
尻尾の笏の部分は、流石に食べれそうにないか。
『肉の部分は美味しそうだね』
まあ。なにかの素材にはなるだろう。

うむ。敵を倒し飯と酒を食らう。実にいいものだ。乾杯!
『お疲れ様。無事にお祝いできてよかったね。乾杯!』
しばらくは静かに座って飲食を堪能しよう。

酒が進んだ頃合いで緑風飛空艇団の面々にも謝辞を伝えていこう。
お前たちの操船がなければ竜を狩ることはできなかった。見事な腕だ。
『ありがとうございます。おかげで、楽しいハロウィンになりました』
さあ、まだ宴はこれからだ。酒を取れ! 乾杯!『乾杯!』


李・玉明
【オールドマン】
アドリブ歓迎。他者との交流もOK!

トリックオアトリート! バーベキューなのじゃー♪
魔獣の仮装を借りて参加するのじゃ!
いただきます! なのじゃ!

働いた後のごはんは美味しいのじゃー!
はむっ。……んー♪
ドラゴンのお肉は、身がしまってて旨味も魔力もたっぷりで、とっても美味なのじゃ♪
いっぱい食べるのじゃ!(少食なので普通の人から見たら少ない摂取量です)

(ある程度食べたら、祭りの雰囲気に酔って、その場のノリに合わせて歌ったり踊ったりします)
ん~ふふ~ん♪ 楽しいのじゃ~♪
みんな、楽しいかの~? 妾は楽しいのじゃ~♪
イェーイ!

(キャンプファイアーみたいな焚火があったら、その周りで踊ります)



●食べて飲んで笑って踊って
「トリックオアトリート! バーベキューなのじゃー♪」
 玉明が鳥っぽい魔獣の仮装をしてじゅうじゅうと串に刺されたドラゴンの肉が焼けるのを今か今かと見つめていた。肉の焼ける良い香りが辺りに漂い、もう待ちきれないと口の中が肉を欲っして唾液を出した。
 その隣ではアディリシアとダフネも兜を外し、色違いの狼っぽい魔獣の仮装で参加して、食べられないドラゴンの部位を眺めていた。
「尻尾の笏の部分は、流石に食べれそうにないか」
『肉の部分は美味しそうだね』
「まあ。なにかの素材にはなるだろう」
 使えそうな部位は貰っていこうとあれこれ考えていると、玉明の元気な声が響く。
「こんがり焼けたのじゃー!」
 肉にしっかりと火が通り、目を輝かせて玉明は肉の刺さった串を手にする。
「いただきます! なのじゃ!」
 そしてこれ以上我慢できないと早速かじりつくと、じゅわっと肉汁が溢れうまうまと野趣溢れる野生ドラゴンの肉を味わう。
「働いた後のごはんは美味しいのじゃー!」
 戦いで疲れた体を満たすように、ドラゴン肉の滋養が染み渡る。
「うむ。敵を倒し飯と酒を食らう。実にいいものだ。乾杯!」
『お疲れ様。無事にお祝いできてよかったね。乾杯!』
 そんな微笑ましい様子に頬を緩めたアディリシアとダフネも乾杯と酒杯を掲げ、まずは翠玉島で栽培されてる翠花のハーブを使った酒を静かに味わう。
「アルコールは強いが、いけるな」
『ハーブが酒精を和らげているみたいね』
 そして食欲を湧かせる匂いのする串肉に手を伸ばす。口の中に牛よりももっと強い旨みが広がり、地酒と共に食べるドラゴン肉はまた格別で、思っていたよりも食が進み飲食を堪能する。

「はむっ。……んー♪」
 玉明は嬉しそうに目を細め、口いっぱいに肉を頬張った。
「ドラゴンのお肉は、身がしまってて旨味も魔力もたっぷりで、とっても美味なのじゃ♪」
 他の肉では味わえない、野性的だが噛むほどに深まる味と、その肉に宿る魔力が体に充填されていくのが分かると玉明は微笑む。
「いっぱい食べるのじゃ!」
 ぱくっとまた肉を噛み千切り、同じように食べる他の者から比べれば少ないが、玉明なりにいっぱい食べようと張り切っていた。
「お前たちの操船がなければ竜を狩ることはできなかった。見事な腕だ」
『ありがとうございます。おかげで、楽しいハロウィンになりました』
 アディリシアとダフネが同じように肉と酒を楽しむ緑風飛空艇団の面々に謝辞を伝える。
「いやいや、あんた達のような強い勇士の力がなけりゃこんな大きいドラゴンは落とせなかったさ」
「その通り! ドラゴンを狩ってもらったお蔭で今年のハロウィンは大賑わいだ! 島民みんなでお礼を言いたいぐらいだぜ!」
 逆に団員がお礼を返し、珍しいドラゴンの肉を島民みんなで食べられると喜んでいた。
「では固い挨拶はこの辺にしておこう。さあ、まだ宴はこれからだ。酒を取れ! 乾杯!」
『乾杯!』
「「かんぱーーーい!!!」」
 アディリシアとダフネが酒杯に新たに酒を注ぎ、周囲の団員達も同じように杯を酒で満たして掲げ、賑やかな酒盛りが始まった。

「お腹いっぱいでいい気分なのじゃ~♪」
 お腹が膨れ、祭りの雰囲気に酔ったように玉明が身体を揺らし、その場のノリに合わせて大きなキャンプファイアーのような焚火の周りで踊り出す。
「ん~ふふ~ん♪ 楽しいのじゃ~♪」
「おおー! いいぞ嬢ちゃん!」
「俺も踊るぞ!!」
 歌も披露してご機嫌に祭りを楽しみ、それにつられたように酔っていい気分になった緑風飛空艇団の団員達も焚火の周りで踊り出した。
「みんな、楽しいかの~? 妾は楽しいのじゃ~♪」
「おお! 楽しいぞ!!」
「あんた達のお蔭で最高のハロウィンになったぜ!」
 玉明の笑顔に負けぬ笑みで、団員達もまた笑い盛大に祭りを楽しんでいた。
「イェーイ!」
「「イエェエエーー!!」」
 玉明の掛け声に人々のノリノリで合わせ、焚火の周りに踊る魔獣の仮装をした人々の輪ができる。その誰もが笑顔で満ち足りた顔をしていた。
「いい笑顔だ。やはり祭りはこうでなくてはな」
『楽しいハロウィンね。お祭りはみんなで賑やかなのがいいね』
 アディリシアとダフネはそんな人々の笑顔を肴に、ぐいっと酒杯を傾けた。
 誰も彼もが友となって楽し気に笑い合い、腹と心をいっぱいに満たして、一年に一度のハロウィンを笑顔で過ごした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

イオナ・アルフェラッツ
【アスクレピオス】
※アドリブ絡み大歓迎
※【相似形の星約】で分裂、コスは狼人間

◆ミュウ(桃色スライム姫、真の姿JC準拠)
ベラードさん、こんばんは♡(ぷるん)
わたし、ミュウだよー♪

ご挨拶が終わったらみんなでBBQっ
脚のお肉、もちゅもちゅしておいしー♪

ほえ?えへへ、お兄さんホント?
イオナちゃん、わたしかわいいって♡(ぷるるん)

◆イオナ(青髪の姫、通常JC準拠)
横のスライム娘は私の副人格・ミュウ
私同様、リーゼ様(達)と契約した召喚獣です
ベラード団長へ自己紹介させ混乱防止を…

後は軽くお酒を嗜みつつBBQ奉行です
ミュウ、気軽に応じちゃダメですよ
リーゼ様も強く窘めて下さい
…大きくって、何がですか!(かぁっ)


リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【アスクレピオス】
※アドリブ絡み大歓迎

フライ系・サラダ・酒類やBBQ素材を集めたら
ベラード団長へ挨拶した2人と合流…ミュウ単体は初見だしね

ん、ミュウの持ってきた肉は脚の筋に…コレは?
オススメされた?誰に…ああ、そっちのナンパ君か
悪いけど、この娘らは操立てるヒトが居るんでね
アタシなら後で付き合うからさ♡

一旦あしらったら、イオナの給仕で酒宴
ゲットした天使核を見ながら上機嫌に堪能♪
竜のホルモンってパンチ強そうだね(もきゅもきゅ)
イオナも食べな、大きくなれないよ♪(敢えて胸を見つつ)

不定形ボディをキレイな人型に保つ為か
分離時のミュウはイオナと逆に結構な大食い
でもガッツカない、おかわりは一杯あるからさ♪



●賑やかなハロウィン
「ハロウィンです。一緒に楽しみましょう」
「うん、いっぱい楽しもー♡」
 イオナはユーベルコード『相似形の星約』によってミュウと分裂し、狼人間のコスチュームに着替えた。そして二人でBBQに使う食材を集めていると、ミュウが何かを見つけたように飛び出す。
「ベラードさん、こんばんは♡ わたし、ミュウだよー♪」
 ぷるんと揺れる桃色スライム姫のミュウがベラード団長に挨拶する。
「ああ、以前助けてくれた勇士の……いや、違う?」
 団長はミュウの顔を見て首を傾げ、その背後からやってくるイオナに気付きまじましと見比べた。
「横のスライム娘は私の副人格・ミュウ。私同様、リーゼ様(達)と契約した召喚獣です」
 混乱せぬようにベラード団長へ自己紹介する。
「そうだよー♪」
「なるほど……承知した。あの時は本当に助かった。そして今日もドラゴン肉を提供してくれてありがとう。皆も喜んでいる」
 団長は丁寧に頭を下げて挨拶を交わし、猟兵の活躍に感謝を述べた。
「もう挨拶は済んだみたいだね♪」
 そこへフライ系・サラダ・酒類といったBBQ食材を集めたリーゼロッテが合流する。
「ああ、三人ともこれからもよろしく頼む。今日はハロウィンの祭りをたっぷり楽しんでいってくれ」
 団長は穏やかに微笑み、今日は皆が笑顔で過ごせる日だと同じように笑っている人々を見渡した。
「はい、楽しませていただきます」
「いっぱい楽しむねー♪」
 イオナとミュウが返事をして、リーゼロッテの持ってきた食材に自分達のものを加えた。
「それじゃあ早速楽しませてもらうとしようか♪」
 リーゼロッテがそう言うと、イオナが任せてくださいとBBQ奉行となって焼き始め、ミュウも真似をして肉を網の上に置いた。

「キミ、めちゃくちゃ可愛いね! これ美味しいから食べてみなよオススメだよ!」
「ほえ? えへへ、お兄さんホント?」
 若い団員がナンパしようとミュウに新鮮な魔獣の肝の美味い部分をプレゼントした。
「イオナちゃん、わたしかわいいって♡」
 嬉しそうにミュウはぷるるんと震えて感情を露わにする。
「ミュウ、気軽に応じちゃダメですよ。はい、お肉焼けましたよ」
 浮かれるミュウにイオナが注意して、焼けたお肉を刺した串を手渡す。
「脚のお肉、もちゅもちゅしておいしー♪」
 ミュウが口の周りを汚しながら、笑顔で肉をかじった。
「ん、ミュウの持ってきた肉は脚の筋に……コレは?」
 リーゼロッテも焼けた肉をイオナから受け取ると、自分が集めたのではない肝を見つけて尋ねた
「あひひのひほはふれはほ」
 リーゼロッテが尋ねると、あっちの人がオススメしてくれたと口をぱんぱんにしたミュウが若い団員を指さした。
「オススメされた? 誰に……ああ、そっちのナンパ君か」
 納得してリーゼロッテも肉を頬張る。
「リーゼ様も強く窘めて下さい」
 ミュウを心配して、イオナが注意するようにお願いする。
「悪いけど、この娘らは操立てるヒトが居るんでね。アタシなら後で付き合うからさ♡」
 まだ若く純情さの残る団員を揶揄って軽くあしらい、青年の純心を肴にリーゼロッテは酒を飲む。

「リーゼ様どうぞ」
 イオナがお酌をしてくれた島の地酒である翠花酒をぐいっとやり、リーゼロッテは手に入れた大きな天使核を眺めながら上機嫌に肉と酒を堪能していた。
「ホルモンも焼けましたよ」
「竜のホルモンってパンチ強そうだね」
 タイミングよくイオナが食材を焼き、もきゅもきゅと噛めば噛むほど味のにじみ出るホルモンを酒で流し込み、ぷはっとリーゼロッテは酒臭い息を吐く。
「イオナも食べな、大きくなれないよ♪」
「……大きくって、何がですか!」
 焼く合間に少しの肉と酒をとるイオナに、もっと自分も食べなと敢えて胸を見つつリーゼロッテが声をかけると、イオナはかぁっと酔っぱらったように顔を真っ赤にした。
「もっと焼いてー♡」
 その隣ではすっかり食べるのに夢中になったミュウが、不定形ボディをキレイな人型に保つ為か焼き上がったお肉を次々と食べていた。
「ゆっくり食べな、おかわりは一杯あるからさ♪」
「そうですよ、まだまだありますから。落ち着いて食べましょう」
 イオナが世話を焼きミュウの汚れた口の周りを拭く。そんな様子に微笑んでリーゼロッテは酒を楽しみ、美味いドラゴン肉を味わい、みんなで賑やかなハロウィンを笑顔で過ごした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

四王天・焔
アドリブや他猟兵との絡み歓迎

■心情
無事にドラゴンを倒して、ハロウィンを楽しめそうだね。
焔も思いっきり仮装を楽しんじゃうよ!

■行動
焔は、今年のハロウィンで行った雷神様の仮装をしておくね。
あとは、アルケーのお肉を皆で分けながら頂くね。
「大きなドラゴンだねー、これなら何人分になるんだろう……」
ともあれ、焔はドラゴン肉を繊細に焼いていき
焼きあがったら頂くね。
「わぁ、とってもジューシーな肉だね。とても肉汁も沢山溢れて来て
ワイルドな味わいがするよ!」
後は野菜や果物も食べておこうかな。
野菜は一緒に焼きつつ、果物は新鮮なものを食べて行くね。
「野菜も果物も、どれも美味しいね。素敵なバーベキューだよ」


霧島・絶奈
◆心情
その世界ならではの催し…
矢張り良いものですね

◆行動
ラフィロワ・ベルシルトさんをお誘いします

お久し振りです、ベルシルトさん
宜しければ、と思いお声掛けさせて頂きました

…そう言えば魔獣の衣装がある様ですが、ベルシルトさんはどうされますか?
私は着てみようかと…

さて…
ベルシルトさんはどの食材から挑戦されますか?
色々種類があるとついつい目移りしてしまいそうですけれど…
全部食すのは大変そうですし、ある程度絞り込む必要はありそうですね

私は折角ですし先程のドラゴンを食してみようかと思います
…そういえば翠花のハーブがあった筈ですが、魔獣肉のハーブ焼き等は無いのでしょうか?

我が軍勢にも楽しんで貰うとしましょう


アレッシア・リベラ
【一応POW】
アドリブ他者絡み大歓迎

お言葉に甘えて、魔獣の仮装をして参加しましょうか
どう? 似合っているかしら?

それはともかく、お肉が新鮮なうちにいただきましょう
ドラゴンの肉は、軽く塩コショウを振ってから網の上で豪快に焼いて
思いっきりかぶりつくのが一番美味しくいただける気がするの
もちろん、野菜や果物も忘れずいただくけど
…うん、やっぱり強火で一気に焼いたお肉は格別ね!

そしてこのお酒!
ひと働きした後のワインはまた、格別なのよ
お肉にもよく合うし、癒されるわ〜

素材をいただけるなら、鱗をいただきましょう
加工して防具にするもよし
セイルフローターに装甲がわりに貼るもよし
使い所が多い素材なのよね



●ハロウィンには笑い声が響く
「お久し振りです、ベルシルトさん。宜しければ、と思いお声掛けさせて頂きました」
「おひさしぶりー! それとお誘いありがとー!」
 絶奈に向けて笑顔でラフィロワが手を大きく振って再会を喜んだ。
「……そう言えば魔獣の衣装がある様ですが、ベルシルトさんはどうされますか? 私は着てみようかと……」
「ボクも着てみたい!!」
 絶奈が尋ねると興味津々でラフィロワが頷く。そして二人は空飛ぶ翼持つ魔獣の衣装に着替えた。
「絶奈さんカッコイイ!」
「ベルシルトさんも可愛らしいですね」
 二人はお互いの恰好を見せ合い、笑みを零して褒め合う。
「さて……ベルシルトさんはどの食材から挑戦されますか? 色々種類があるとついつい目移りしてしまいそうですけれど……」
「すごーい! 食べ物がいっぱいだねー!」
 肉だけでもドラゴンから小型の魔獣まで大量の食材が並び、野菜や果物も加えると数え切れないほどのものが並んでいた。
「全部食すのは大変そうですし、ある程度絞り込む必要はありそうですね」
「そうだねー、でもいっぱいあって悩んじゃう!」
「私は折角ですし先程のドラゴンを食してみようかと思います」
「みんなの狩ったドラゴンだね! ボクもそれ食べたい!」
 二人はまずはドラゴン肉を食べようと、解体士の団員に大きな肉塊から切り分けてもらう。
「……そういえば翠花のハーブがあった筈ですが、魔獣肉のハーブ焼き等は無いのでしょうか?」
「おっ、通だね。えーっと、あったあった。このハーブを潰したタレをぬって焼けばいいよ!」
 絶奈が尋ねると、団員から綺麗な緑色をしたタレの入った壺を渡される。
「ありがとうございます」
「ありがとー!」
「ハッピーハロウィン! 島の祭りを楽しんでってくれよな!」
 笑顔で別れ二人は肉を焼こうと場所を探した。

「無事にドラゴンを倒して、ハロウィンを楽しめそうだね。焔も思いっきり仮装を楽しんじゃうよ!」
 浮かれている島民につられるように焔の心も踊り、用意しておいた雷神様の仮装に着替えた。
「おお、嬢ちゃんカッコイイ仮装だな!」
「ありがとうね! おじさんも魔獣の仮装似合ってるよ!」
 厳めしい魔獣の仮装をした団員に褒められると、焔は笑顔で喜び褒め返した。
「こっちで肉が焼けてるぞー!」
「野菜も持ってこい! 一気に焼くぞ!」
 団員達の集まった網の上では大きなドラゴン肉の塊や、新鮮な野菜がごろごろと焼かれていた。
「大きなドラゴンだねー、これなら何人分になるんだろう……」
 解体されたアルケーの肉が並べられている。みんなで食べても食べきれるのだろうかというサイズ。それを焔は自分の食べる分切り分けてもらい、空いている焼き場に向かった。
「珍しいドラゴンのお肉だからね。繊細に焼くね」
 すぐに食べる分だけを焼き、じっと火の通っていく様を眺める。焚火の炎を見ているだけでも心が落ち着き、野外での料理はキャンプでもしている気分にさせてくれる。

「お言葉に甘えて、魔獣の仮装をして参加しましょうか」
 アレッシアも仮装に交ざろうと、用意されたグリフォンのような仮装を着てみる。
「どう? 似合っているかしら?」
「ええ、とってもお似合いですよ!」
 すると衣装を用意してくれた少女が笑顔で頷く。凛々しい感じが出て女の子から人気が出そうな雰囲気を醸し出していた。
「ありがとう。それじゃあ次はお肉ね」
 アレッシアが切り分けられたドラゴン肉を受け取り、焚火の方へと向かう。すると先に肉を焼き始めている焔の姿があった。
「わたしも一緒にいいかな?」
「もちろんいいよ!」
 焔に歓迎されてアレッシアも隣で同じ焚火を囲み肉を焼き始めた。

「そろそろかな……」
 両面が焼けると、焔はいただきますとぱくっと口に運ぶ。するとじゅわっと肉汁が溢れ出し、癖があるがやみつきになるような野趣溢れる味わいが口の中いっぱいに広がった。
「わぁ、とってもジューシーな肉だね。とても肉汁も沢山溢れて来て、ワイルドな味わいがするよ!」
 美味しいものを食べると自然と笑顔になり、焔はまた肉とその横に野菜を焼いた。緑豊かな翠玉島で採れる野菜はどれも色の濃いものだった。

「美味しそうだね。こっちもお肉が新鮮なうちにいただきましょう」
 その様子を見てごくりと喉を鳴らしたアレッシアも、ドラゴン肉に軽く塩コショウを振ってから網の上で豪快に焼き始める。じゅうじゅうといい音が鳴り、美味しそうな香りが立ち込めた。
「焼けたかな」
 表面に焼き目がしっかりついたところで、アレッシアは思いっきりかぶりつく。するとじゅわっと肉汁が溢れ、ドラゴンの強烈な旨みが口を満たす。
「美味い……うん、やっぱり強火で一気に焼いたお肉は格別ね!」
 焚火でのバーベキューは食材の旨みを引き出すと、アレッシアはまたがぶっと肉をかじった。

「美味しそうな匂いがするよ!」
「もう始めているようですね」
 そこへラフィロワと絶奈が食材を持ってやってくる。焔とアレッシアが手を振ってこっちだよと呼んだ。
「では私達も焼きましょう」
「うん!」
 網の上で幾つものドラゴン肉が焼かれ、片方には緑のハーブタレを塗ったもの焼いた。ハーブの香りが豊かに広がっていく。
「我が軍勢にも楽しんで貰うとしましょう」
 絶奈はいつも激務な軍勢を呼び出し、周囲でバーベキューに参加させた。
「もういいかなー?」
「ええ、焼けたようです。いただきましょう」
 ラフィロワと絶奈が焼けた肉を味わって比べる。
「ドラゴンのお肉すっごく美味しいね!」
「ハーブ焼きの方も美味しいですね。味がまろやかになっている気がします。皆さんにも味わってもらいましょう」
 二人が特産のハーブ焼きを味わい、それを焔とアレッシアにも勧めた。
「ハーブ焼きか、いいわね! そしてこのお酒! ひと働きした後のワインはまた、格別なのよ」
 アレッシアがワインを飲みながら、ハーブ焼きを食べる。ハーブの風味とワインが良く合い、ぐびっと飲むペースが上がる。
「お肉にもよく合うし、癒されるわ〜」
 すっかりご機嫌な様子でアレッシアは肉と酒を堪能していた。
「ハーブ焼きも美味しいね。こっちの野菜も食べていいよ」
 ハーブの風味がしっかりと付いた肉を味わった焔が、お返しに焼いていた野菜を分けて、瑞々しい野菜をみんなで食べる。焼いて甘みが出た野菜は肉とは違う旨みがあり、口の中をさっぱりさせた。そして焼けたドラゴン肉をまた頬張り、他にも肉の合間の口直しに果物も味わう。どれも今日のお祭りの為に採ったばかりで、秋の味覚が充実していた。
「野菜も果物も、どれも美味しいね。素敵なバーベキューだよ」
 焔は新鮮な食材は何を食べても美味しいと、満足そうに笑みを浮かべた。
「お肉を食べるハロウィンも楽しいね!」
「その世界ならではの催し……矢張り良いものですね」
 ラフィロワと絶奈もお腹一杯になるまでドラゴン肉と野菜や果物を味わう。

 祭りが盛り上がり、仮装した人々は大きな焚火の周りで流れる音楽に合わせて踊る。それに猟兵達も混じり楽しそうに笑った。
 魔獣の肉で祝うブルーアルカディアのハロウィンは夜遅くまで続き、人々の笑い声は途切れる事なく風に乗って島中に響き渡った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年11月05日


挿絵イラスト