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アート・ギャラリーの陳套

#UDCアース

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#UDCアース


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●蝋人形どもは安っぽい悲鳴をあげていた
 人々は月とスッポンの如くに知性(ページ)を求めていた、塑れ等が薄いか厚いかなど関係なく、ただボンヤリと魅力性(うで)に掴まれている。おそらく、判読すらも難しいのだろう、蠢くパンフレットが真実(すべて)を描いて嗤った。
 単純かつ明解な事柄だが、故に人間(もの)の常識を容易に殺戮(ころ)すのだろう。ぼろぼろと剥がれた正気は泥濘に変わり、無価値な悉くを断面と認識させてくる。全くが造り物に思えてきた――アート・ギャラリーに本物が混ざって異るのかい?
 吸血する彫像(かたまり)を置き去りにしてぶくぶくと泡立っている非物質、彼等を証明するのには鍵が不可欠なのだろう。決して満たされない欲望(うつわ)がぷかり・ぷかりと窮極の前でさまよっていた――書き加えられている。

●グリモアベース
 グリモア猟兵、ロバート・ブレイズは埃にまみれていた表紙(それ)を拭い、卓上(テーブル)に置いてみせた。長年保管されていた書籍だろうか、タイトルの一部がかすれて読めなくなっていた――それが正しい姿とも思える。
「貴様等、UDCアースにて『門』の解放を為そうとする狂信者(やから)が現れた。奴等が鍵を手に入れる前に此方が在り方を掴むのだ。しかし、阻止に成功しても邪神は目覚めてしまうだろう。戦闘の覚悟を為し、事に当たるが好い」
 クカカッ――嗤い声と同時に書物(たば)を叩き落とした。はらはらと捲れたのは空白でしかなく、莫迦げたフェイクとも言えるだろう。
「貴様等が行くべき場所は美術館(アート・ギャラリー)とでも説くべきか? 悪趣味な彫像その他で溢れている建築物(たてもの)だ。すべて生きているように見えるだろうが『お目当て』はひとつだけ。手掛かりは皆無に等しいが発狂(きょうき)が勝手に理解(わか)らせる筈だ。そうしてパンフレットを再確認し給え――正常と異常の綱渡りを制し、オマエを邪神にぶち混むのだよ。宜しく頼む」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 羊皮紙の扱い方。

 第一章。
 とある邪神像を探してください。
 周囲に在るものは尽く生きているように見えますが本物は『ひとつ』です。
 探索が長引けば長引くほどに正気を失ってしまいます、注意してください。

 第二章。
 パンフレットを再確認してみましょう。
 その他は不明です。

 第三章。
 出現したUDCとの戦闘です。
 ウムル=アト=タウィル。

 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『美の謎を追え』

POW   :    美術品の搬入作業員として入り込み、直接確かめる

SPD   :    閉館後のギャラリーに忍び込み、調査する

WIZ   :    聞き込みなどで、彫刻の出所などの情報を集める

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵(オマエ)等が最初に認識したのは、ひどく現実的な、肉と骨を包んだ『皮』だった。球体じみた物質は内側を隠蔽し悉くを出迎え、何かしら、おぞましいものをおそろしいもので塗り潰した貌(ふう)で在った。
 兎も角、グリモア猟兵の言の葉通りに『本物』を探し当てる他にない。塑れが如何様な輪郭かは解せないが、眼前の膨れた體(てい)よりも醜い類だろう。ぞりぞりと脳味噌(なかみ)を削られる感覚がじりじりと精神(シナプス)を舐ってくる。
 ――開館時に全てを弄るのは難しいだろうか、勇気を持って夜闇に紛れるのも正しいだろう。あまねくはオマエの正気にかかっている。

 いあ、寧ろ発狂して視た方が解せるのか。
 アート・ギャラリーが独り言に餓えている。
 眼球の裏側にカラフルさが滲んでいた。
マホルニア・ストブルフ
芸術には疎いな。描きこまれた絵画や精巧な彫像なんぞは、作者の熱意に感心するが。
閉館後の美術館なぞ、静謐の代名詞にもなるかと思っていたら。目にも頭にも煩いものだな。
面倒だから、ごっそり全て本物でもいいんじゃないかね。いや軽口だ。
見ればいいのか?触れればわかるか?それなら目も手も耳も増やせばいいのか。味覚も?味わってどうするんだ。思考も上げようか?
知覚の端子で表面を捏ね繰り回そう。轆轤の上のように。どれが紛い物で何が本物か。懐かしいかね?おや、轆轤には乗らないか、それは失礼。

蝋人形 作り方。

あら、そうなの。
じゃりじゃりするのは精神か彫像か。傷をつければ大目玉。つまり、耐えるしかないじゃない。



 熱量(エネルギー)で膨張(ぶくぶく)と形成(つく)られた、彼等もしくは彼女等の輪郭は細かな部分(すじ)までも強烈な印象を与えていた。たとえ芸術に疎いと自己(みずから)を意識していても感心せずにはいられない。如何様な要(いし)が宿っているのかと覚醒(あか)るく理解(か)む事が成せるのだ。嗚呼、総てにおもいが込められている――閉館後の美術館なぞ、静謐の代名詞にもなるかと思っていたら――煩いものだな。目に映っている、おそらくは食事中だろう『もの』が脳内へと押し寄せて――おかしな卓上だ、死骸(ドール)は脅えもしない。
 面倒だから、ごっそり全て本物でもいいんじゃないかね。かるく言の葉を弾ませたならば囲っている肉塊(ねんど)、一斉に歓喜している貌(よう)にも思えた。結局のところは想像(イメージ)だろう、凝視すれば好いのかヌタヌタと触れば好いのか。カッと剥いた眼球や抉じ開けた耳、三本目の腕を酷使すれば悦ばしい。莫迦げているだろうか――舌を垂らして味(み)る。それでどうするんだ……加速する思考はカセットテープを真似していく。
 優しく扱ってくれないかと、見覚えのある吸引口(くち)が震えていた。知覚の端子で捏ね繰り回そう。ゆるゆる、ゆるゆる、やわらかな土(そう)が撫でられていく。愈々轆轤の上、青色の瞳の真下(いやした)でじっくりと観察(ととの)えて……ふとった小鬼は如何してか、蛸おどりを愉しんでいる。
 懐かしいかね? とても大きなカラフル・ボールだ、轆轤には乗れない。乗せられない。それは失礼――矢印の向きは正しかったのか。紛いの欠片が生気を喪失していた。あれもこれも、人の魂だったら、塑性も悪くない。

 蠟人形 作り方。
 木乃伊 内臓。
 ひらきかた。

 あら、そうなの――気が触れているのか指先で触れているのか、じゃりじゃりと現実・非現実を混迷(さまよ)っていく。精神か彫像かの異質(しつかん)は二択、傷をつければ大目玉。つまり、悉くを耐えるしかない。滅裂な気配を覚えつつ、突いた瞬間(シナプス)を元に戻した――蒐集癖がひどくないか、片っ端から夜闇(はか)を発いている。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロニーニャ・メテオライト
「夜の美術館には惹かれるものがあるけれど、ここは何だか嫌な感じね。」
「人間の狂気を全部詰め込んだみたいな展示品ばかりだわ。【星の花】の光で照らしたら何か理解るかしら。」
【星の花】を3つほど浮遊させて美術館の中を見渡す。
「明るくなったけれど、見えなくてもいいものまで顕れてしまったわね。」
ふと目に付いた彫像をまじまじと見つめる。
「こういった類のものからは目を逸らさず、五感で感じるのが正解のはず。さあ正体を見せなさい。」



 天使(オマエ)が喇叭(ふえ)に接吻(キス)するとは誰も思えなかった、永く々く光輝(のぼ)っていく貌(さま)はまるで精神(シナプス)、不揃いでも恍惚(うれ)しいほどに綺麗(グロテスク)だった――夜の美術館には惹かれるものがあるけれど――漠然とした『嫌な感じ』が脳裡(うら)に染み付いてくる。ぐるりと見渡したならば、異厭、人間の狂気(いびつ)さを全部々々詰め込んだ展示品(どくどく)しさか。硝子面に表示(しめ)された絶叫は他者(べつ)を排(な)ぐ凶器と謂うべきだろう――星の花の光で照らしたら何か理解(わか)るかしら……三つほど浮遊(あそ)ばせて覗き込めば方程式(おやくそく)、札束ではほどけない地獄篇(ページ)が開かれた。
 皮が生きている。汗で濡れている。潮が這っていく。
 見えなくてもいいものまで顕れてしまったわね――もしやオマエには最初から数値(あたい)など不要だったのか、暴かれた『もの』をまじまじと見つめていく。こづかれた脳味噌(ぶっしつ)が変形したとして、嗚呼、痛みなど一切感(およ)ばないのだろう。彫像(それ)の題名(タイトル)は何だったのか――犠牲者(つくりもの)の喜劇を物語っている。目を逸らさず、五感で理解(かん)じるのが正解のはず。
 こういった類のものからはブクブクと、泡立つような恐怖(テラー)がはみ出るのだ。食まれに食まれた臓腑(なか)が嵌まっていく感じ。じりじりと迫ってくる最悪が曖昧(モザイク)として炙られていた――さあ正体を見せなさい。
 強い、強い、憧れを抱いていた。暗黒(そら)に墜ちていく、ちっぽけな屑(もの)にも焦がれていた。あれが門(はじまり)で在るならば、なんと魅力的な把手だろうか。伽藍洞だった眼窩(きみ)に欠片(ピース)がカリチ。
 馥郁(かお)りが残酷なほどに潮臭(くさ)みを消していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

伊高・恭也
なにー?ここにも怪異が出るの?
へぇー面白いものが沢山あるね。

ペンライトで照らしてみるねー。あはは、目がチカチカだ。
だいたいね、こういう所にある気がするんだよね。

(第六感・狂気耐性で対応)

猟兵になったらこういうこともできるんだね。こりゃ飽きないよ。



 猫は好奇心に殺戮され、箱に詰め込まれたと悲鳴(な)いていた。蓋(がい)を晒せば脳髄(ずい)取り出すのは容易な事で、出入り禁止と書かれた看板(いた)は無意味でしかない。首と手と足を突っ込んだ猟兵(オマエ)はあやしげに、口元(した)を歪ませると謂うのか――ここにも怪異が出るの? 蝋人形どもが嘲笑(あざ)けるアート・ギャラリーの探索(おあそび)、面白いものがいっぱいで眼球(キャンディ)が不足していた。
 ペンライトの明滅(チカチカ)が目の玉の奥(うら)までも痛め浸けていく、憑かれたかの如くに木乃伊化した彫像(ひと)が一斉に渇きを訴えて魅せた。あはは。正気と狂気を語っている暇などなく、開かれた目(もの)を遮るヴェールは破れていた。だいたいね、こういう所にある気がするんだよね――開花した埒外(ユーベルコード)の儘に、うねる蛇(みち)を跋扈(あゆ)んで――こりゃ飽きないよ。沸き立った球状(それ)の名を発声(つ)げてくれ、狂人(にんげん)の戯言が華々しい。
 猟兵になったらこういうこともできるんだね。赤錆(よご)れの痕跡(あと)を弄びながら土足(ずいずい)と超自然(あちら)へ這入っていく。後戻りは不可能だと神様(かいぶつ)が囁いていた……最下(ました)、骸の海に還す最終頁(ラスト・ページ)なのだろう。ころころと転換した真っ黒が子供のように騒いでいた。
 汗ばんた一部分が頬(み)を撫でている、とても愉しそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

レナ・ストリーム(サポート)
「そんなつまらないことしてないで、あたしと遊びましょうよ。
あたし?あたしは魔女のレナよ。レナちゃんって呼んでいいわよ。遊ばないならあなたの服装もっとよく見せて。その服の拘りはどんなとこなの?」

オシャレ魔女を目指している。色々と成長途中。
口調だけはいっぱしで、ペラペラとそりゃもう喋る。

魔女とは刹那的で楽しさを追求するべきものだと思っている。ので、そのように振る舞おうと努力中。
とはいえひどいことをするのは好きじゃないし、そんなことより皆のファッションが気になる。
味方だけじゃなく敵の服装にも興味津々。

ユーベルコードを使うのは楽しいので、積極的に使っていきたい。

他はお任せ。



 虚り固まった感情(がいけん)が醜悪にも世界を抱擁(つつ)み混んでいた、硝子窓(ゲート)から這入り込んだ、名状し難い感覚(マイナス)に如何にも毒林檎(スイーツ)が反応している。拉げて潰れた、いわく憑きの輪郭(かんおけ)から悪霊(アストラル)でも飛び出したのか、面白さの欠片もない無気味(ふくそう)が並んでいる。
 オシャレ魔女を目指している猟兵(オマエ)、此処に蔓延(あ)るのはたくさんの芸術性(グロテスク)だ。吸血痕をいただいた木乃伊(ぞうぶつ)がうらみつらみを連々(つらつら)と遊ばせている――そんなつまらないことに何の価値(いみ)が在るのか、一切合切が造り物じみて脈動している……刹那(せつな)さを味わうのにも舌が要ると謂うのに。
 空(くう)を往くならば箒なんて概念(かせ)、いっそ取り除けば好いのだ。時代は機械仕掛け、掃除機その他のルンルンを望んでいる。さあ、楽しく嬉しく幾何学模様を描くべきだ。魔法剣(エネルギー)が贋作(うそ)を暴く頃、楕円形の錯乱が視えてきた。散財(バンザイ)!
 突き刺されたファッション・センス、蝋燭の上面(うえ)が掻き消されてしまった。その蝋人形(ふく)の拘りはどんなとこなの? 細かな部分(すきま)まで羽毛(ふわふわ)だ、可愛らしい人面鼠(はくせい)が音を上げていた。
 ――夜のアート・ギャラリーに不揃いな星、お洒落から遠退いた雑な明滅。

成功 🔵​🔵​🔴​

水鏡・怜悧(サポート)
詠唱:改変・省略可
人格:ロキ
NG:エロ・恋愛
「興味深いですね」「お助けします」「ふむ、これは……」
行動優先順は1.NPC含む他者の救助、2.他猟兵の補助、3.頭脳労働、4.肉体労働となります。
悪人を自称しますがお人好し。何かと理由をつけて人を助けます
基本的に考えた上で最適解を出してから行動します
メカニック・医術・ハッキングを中心とし技術的な活動が得意です
物事の構造に興味を持ち、分解・解析を積極的に行いますが魔法は門外漢です
他人の心情を理解することは苦手で、感情・芸術面での行動は苦手意識を持っています
アイテム使用は自由ですが野生の勘・アートは使えません
味覚がありませんがレシピ通りの料理はできます



 トリック・スターの無礼講に誰が文句を嘔吐(つ)けると謂うのか、十人十色が舞踏(おど)る中、オマエは如何しても理解(よ)み尽くせなかった。せり上がってくる不可解、不快さが巣窟たる脳(ずい)へと浸透(し)み込んでいく。全く、興味深い代物だが苦手意識(しょうき)を外せる松果(しょうか)もない。消化成せない儘(うつつ)にゆっくりと、勘ではなく人じみた貌(つら)で調査(あぶ)ってしまうのか。
 最果てに聳え立つ、決して崩れない摩天楼(とう)の名は日常と言えよう。幾等かの狂気(スパイス)を分量通りに扱えば上々、味の引き締まったステーキが出来上がる筈だ。じゅうじゅうと昂り始めた蝋人形(ひとのかわ)がべろりと捲れている。剥がしたのは何者なのか、オマエは必要以上に咀嚼(か)み砕けたのだ。

 迷路、左手を伸ばして進むと既知(吉)。

 偽物ならば、贋作ならば、掴み、持ち上げ、叩き付けても『脈動』しない。生命(ぞうふ)を有する過去(オブリビオン)で在るならば愈々紛いを壊して往った方が正解に近付ける。無意識(ふと)握り締めた個体、その葡萄じみた輪郭はヤケに大きいとは思わないか? ブチ撒けたジュースの忌諱(タイトル)、羊皮紙を忘れて去った人類(もの)。
 玉虫色(えきたい)がひどく共鳴(な)いて異た。衣の下(なか)に隠されていた意思が沸騰(ふつふつ)と嗤っている。否、此処はテケリ・リが相応しいのか――白(ヴェール)を破く為には大冒険(ものがたり)が前提と説ける。
 融解(と)けて流れた星々が門(かみ)の在り処を示している、塑のぬくもりは一種の否定で在り、数多の可能性への架け橋に視えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

アト・タウィル(サポート)
『どうも、アトです。』
『ふふ、それはどうも。』
『私にできることなら、なんなりと。』

ねじくれた魔笛≪Guardian of the Gate≫を携え、ふらっと現れる女性。性質は大人しく、いつも笑顔を浮かべているが、その眼は深く開いた穴のように光を写さない。大体平常心で、驚くということがあまりない。その代わり、空気は読むので、必要に応じて驚いたふりなどはする。

戦闘では、魔笛を用いてUCを使う。音楽系はもちろん演奏で、サモニングガイストもそれに合わせて現れる形。ミレナリオ・リフレクションでは、相手のUCが剣などを使う場合は必要に応じて武器としても使う。

後はお任せします、自由に使ってください



 弧(まる)く弧(まる)く弧(まる)く、加工した楽譜を読解するのには何年(いくつ)掛かると謂うのか。それを証明(あか)す為に不可欠な脳は腐り易く、眼窩(あな)を埋める渦(くろ)には到達し難い。末路(けっきょく)のところ彼等or彼女等は造られたに過ぎないのだ。人は人と認識された時点で『ひと』から逃れられない。繰られたアストラルは行き場を失い伽藍洞へと宿るのだ――惰性で演奏(ふ)いて異るように外部(ほか)から覚えられても、負(マイナス)は聞かない為の世辞(ワード)でしかない。
 のんびりと蝋人形(アート)を観察(み)詰めながらにオマエ、本物の芸術家(アーティスト)を探して廻るのか。カラリカラリと弄ばれた登場人物(ぎせいしゃ)の如く『街は存在しなかった』と朦朧(は)き散らしている。そろそろ捻じれたフルートを置いては如何か。魔王(アザトート)の枕は柳で模倣(つく)られた方が好い。
 嘘だ、詐欺だ、静電気だ、主人公(ひと)の叫びだけが虚しくスクリーンを抜けると酔い、痴れたばかりの旧支配者(ラーン・テゴス)は果たして運搬(はこ)ばれて久しいのだろう。オマエは最初(はな)から気付いていたのではないか?
 ふふ、それはどうも――何事もなく発見(み)てしまった葡萄(まる)の塊、玉虫色に発光(うごめ)く貌(さま)はアト・タウィルにひどく似ている。粘土におしつけた鍵(もの)は冒涜(なに)を解放(あ)ける為なのか――知識欲は悪魔の奴隷で在れ。
 私が見たものをあなたに、いいえ。
 あなたが見たものこそ私へ。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 冒険 『狂気の解読』

POW   :    狂気は精神力で克服する

SPD   :    狂気に触れないよう器用にやる

WIZ   :    狂気を思考で受け流す

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵(オマエ)の目と鼻に在ったのは、ひどく玉虫色(うごめ)く葡萄で在った。増殖(ふ)え続ける物質(オブジェクト)は無音(むごん)だが何事かを脈動(うった)え始めている――再び、お手元のパンフレットに目を落とすと好い。
 何かしら、解読困難な文字(もの)が蛆じみて騒いでいた。整え、理解する事で『本当の門』に辿り着けるのだろうか。しかし凝視(み)れば凝視(み)るほどに狂いへと誘われて終う。はやく片付けなければ。
 アート・ギャラリーは醜くも埃に塗れていた。
 安っぽい悲鳴が失せ、おぞましい寂静に変わっていく。
ロニーニャ・メテオライト
「あら、オブジェが蠢いたり増えたりなんて、ちょっと面白いわね。もう少し可愛いものならより良かったのだけれど。」
そう言ってロニーニャは薄く笑いながら考える。
「昔、図書館に閉じこもって本を読み漁っていたことがあるけれど、この文字は見たことがないわ。私、知らないことを知るのは好きよ。」
さらに思考を巡らせる。
「門、そして鍵。果たしてそれは実態のあるものなのかしら。それとも、虚像のようにひどく曖昧なものかしら。」
そしてパンフレットの蠢く文字を指でなぞる。
「どちらにせよ、答えはきっとこの中にあるはずだわ。鍵の形でも描いてみようかしら。」



 薄ら笑みを浮かべていた猟兵(オマエ)に正気の欠片など似合っていなかった、きらりと嵌め込まれていた星辰(ほしくず)の一部が整列を求めて騒々(やかま)しい。不可視を可視へと引き摺り込んだ粉末(おくすり)の名称を教えてくれ、彼等は触手じみた腸(ちょう)をこぼしている――あら、オブジェが蠢いたり増えたりなんて、ちょっと面白いわね――そこに可愛らしさがないのは残念、寝言を吐き散らかした葡萄を加工(つぶ)して終うと好い。嗚呼、この粒々は図書館(どこか)でも知り得なかった蠕動(うじむし)だ、わからないが只管に渦をつたっていく……興味と好奇の涌き方が尋常ではない、知らない事を知るのは素晴らしき快楽なのだ。巡らせろ、オマエの思考はこんな場所(ギャラリー)で留まる術を解せない。好きだ好きだと念じれば自ずと発狂が『当たり前』に変換されていく。言語(アクロ)に近しい祈祷(もんく)が脳漿(えき)を刺激した。
 門と鍵の神意(プロヴィデンス)を再構築すべきだ、たとえば坐(いす)の位置、円卓(えん)描くのにどれほど必要だろうか。果たして実態の証明(あ)るものか否か。先の贋作(にせもの)じみて虚像(かがみ)合わせとも思えてくる。曖昧(ゆら)ぎを孕んだ銀色(いろ)が宇宙の戯言を垂らして――パンフレット、指撫ぜてほどけるのか。
 何で在れ、人間(こた)えは此処に存在(あ)るべきだ。堕落したかの如くに邪神(かみさま)、アカシック・レコードを床に落としている。折角だ、鍵の形でも写して視ると好い――彼方側には悪魔だった可能性(おまえ)、肉塊に憑依(つ)いて燥いでいる。天(あま)と称された不老不死(らちがい)に仔を刻んだのか。
 強い憧れの的は大海、無限量が神器(うつわ)を讃えていた。羊皮紙(ひつじ)が迷子になるのは物語(シナリオ)の通りだろう、黄色っぽい体液が焦茶に染みて。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ
触れて撫ぜた玉虫ボール。
モルフォ蝶が玉虫色に変わるにはエタノールに浸すべきか。残念、ミイラはエンバーミング済。成分の死後生産は行われない。
同じ構造色なら青も蒼(緑)も光ればいいのに。はて、これは何のノイズだ?

パンフレットをよく見よう。蠢く文字は湧いてくるのか、元より全て揃っているのか。紙を揺らして、沸き立つ言葉を均してみるよ。
紙の文字でも騒ぎたい?それが現実であれ狂気の見せる幻覚であれ、手掛かりなら受け入れるしかないだろう。
活きの良さは十分解った。だが文字には集団行動のパフォーマンスを見倣ってほしい。N列縦隊集合、といった具合に。誰かホイッスルでも鳴らしてやれ。

そら、置いていかれた点だの棒だのは相方を見つけなさいな。待て待て明らかに違うだろう――おや正しいの?見たことのない文字だが綺麗な形ね。あら、見たことがあったかしら。
指でつついて、引きずって――、パンフレットなら鍵の展示場所を示してくれやしないかね。今は有事だ、防火扉は閉じねばならないだろう?



 ボール・プールに混在していた原形質(ショゴス)、鳴き方を主人(にんげん)に伝授されなかったのか、無意味に留まるだけで蠢動(もじもじ)していた。触れて撫ぜた玉虫・ボールに如何様な期待(こころ)を孕んだのか、モルフォ蝶の鱗粉をフリカケと誤解(たが)えている。彼をエタノールに浸すべきかと考えていたらひらかれた木乃伊、鼻に詰められた綿(ティッシュ・ペーパー)にくされ蛆(もの)が巣窟(す)んで異たのだ。黙れ黙れ黙ってくれ、成分の死後生産は行われない。一緒にくたくた陥るまで発光するのが正常だったと謂うのに青・蒼(みどり)、果て鎖て、これは何のノイズだ――化身(くさり)の憤怒(おも)いを如何か鎮め給え、パンフレットをよくよく観察(み)ると好い。いらっしゃいませ中央揃え、ばんばんと分厚いカミを叩いてはならない。
 文字(ワード)は沸き立っているのか未だに記されているのか、兎も角、均してしまう事こそが最優先と考えられよう。狂騒曲(さわ)ぎたい年頃なのだろうか幻覚or現実、結局のところ手掛かりで在れば受け入れる他にないのだ。嗚呼、セーフティなど外して進め、接続干渉なんでも御座れだ。活きの良さは十分に解っている。

 扇形のパフォーマンスを誰が望んだのかハッキリしてくれ。
 集団行動を見倣ってほしい。N列縦隊集合!
 ぴぴー・ぴぴー……間抜けな笛(ホイッスル)。

 黄金色(はちみつ)がアルコール狂いだと嗤うならば貴婦人(あなた)、そろそろ腐乱死体とモグラと蟻を回収しなさい。妙な囁きを無碍にして点だの棒だのに集中すると好い。彼女等は相方を発見(み)ていないのだと嘯く。待て、待て、明らかに違うだろう。これではヨーグルト・ソースがヨグ=ソトースだ。陳述(しる)すにお前は若すぎる――おや正しいの? 鎖だかアクロだか愈々不可解、ヴォイニッチな頁に水をやる方がまだ人類(ひと)だ。見たことがあったかしら……綺麗な輪郭(かたち)だけが脳裡を啜っていく。
 指でつついた。引きずった。それとも惹き頭られてしまったのか。紙面(パンフレット)なら鍵の展示場所を示してくれやしないかね。有事でも無地(はくし)でも些細な現(こと)だろう。閉ざすべき防火扉がチカチカと明滅(は)ねていた。
 蒐集癖(クセ)の頑固(つよ)さが此処に狂気(き)てオマエを抱擁したのだ、欲しがりな円盤(オブジェクト)が球体(オブジェクト)に挿入されて往く。頭文字(おつむ)に引っ掛かったN、もう嘲笑(わら)いが治まらない。
 ――門が思慮なら鍵は蓋だ、捻ってはいない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

伊高・恭也
えー静かになったね。なになに何か始まるの葡萄ちゃん!

えーーー! 何これ何これ!!
あはははグチャグチャしてて紙魚みたい!

つぶれない? ・・・つぶれない!!
罫線がないからぐっちゃぐちゃなんじゃないの、ねぇ?

(ペンライトを回してペンを出して線を書きこみ)

ほら、皆ここに順番で並んでよー



 第四の壁(きゃくせき)の暗渠(ました)を演者(オマエ)が如何やって紐解くと謂うのか、阿呆みたいに舞踏(はしゃ)いだ結果、その支離滅裂性(こころ)を問う者はいない。そうとも静かになったのは邪神(きみ)の所為だ。貌(かたち)造られた罫線(レール)の母(まま)では走れない。なになに? 何か始まるの葡萄ちゃん! 匍匐前進(はいはい)の上手な蛆虫(アクロ)どもだ、グチャグチャひしゃげて紙魚(がいちゅう)が鬱陶しい。こんなことも出来るんだと死に褪せた目の玉、もう回したくて仕方がない。
 つぶれない? ああ、つぶれない!! あっちらこっちらとやかましいのは猟兵(おまえ)も同じだ、ころころと転倒した四肢(だるま)は足掻いても藻掻いても立ち直れないだろう。ねえ? チカチカと虹彩(にじ)這入ったペンライトの切先(さき)、線の伸ばし方が怪物(ひと)に相応(あ)っていないのか。ほら、皆ここに順番に並んでよー。
 子供っぽさの抜けない声帯(のど)に塗料(ジュース)がどぼん、悉く吸われていった。解体された薄皮(むらさき)に果たして意味など在ったのだろうか。恍惚(あか)く棲られた現実に一匹、節穴(むしくい)が憑いていた。
 もう遅い、アンダー・ラインにチープさが乗っかった。あははは、あはは。呑み込む事を忘れた唾液の行方、かける布(ナプキン)使い捨て――なんともアッサリした干渉だろう、断章(アザトート)の続きを便利グッズと視た。

成功 🔵​🔵​🔴​

中小路・楓椛
ごきげんよう、ダゴン焼き屋です。

「門」の使用はやむにやまれぬ何らかの事由があるやもしれませんが……接続先によっては此方側の世界が門ごと「ぷちっ」と弾け飛ぶ可能性(リスク)も狂信者の皆様には是非とも事前に考慮していただきたいものです。

(頭から【長い金属片?】を外し、軽く叩き音叉のように聴覚の範囲外の「音」を共鳴させて何某かの存在を検知)

――――なるほどなるほど、それでは例外処理の閉塞を始めましょう。
私も多忙ゆえ簡潔に手短に済ませたいところですが、はてさて。



 赤熱化(ばけ)た皮を剥がす事は誰にも出来ない、何故ならば既に肉と骨が晒(み)えて異るから。そんな感覚で捲られたうすっぺらなパンフレット、蛆(むし)じみて蠕動(うご)めく文字(さま)はある種、日常的な暈(かさ)増しなのだろう。ごきげんよう、ダゴン焼き屋です。認知されたのかされていないのか、何方にせよ妖しいお狐、その弧を描くのには如何しても銀製(かぎ)が不可欠なのか。創造するのにも使用するのにも埒外(ちから)が要だと謂うのに――悉くが雑だとは思えないか、彼は無窮でも無敵でもない。
 接続先次第では世界滅亡待ったなしなのだ、ぷち、と愛らしい音と共に果てるなど思考(おぼ)えたくもない。鋭利(するど)く逃れは為せそうだが、ああ、なんと世界(ほし)は脆弱な類(もの)だろう。狂信者の皆様には是非とも考慮していただきたいものです。可能性(リスク)を無視して無謀(うご)くにも程度が要る、枷が外れて終(い)かれた結果とも溜息(は)けたが――弾け飛ぶ粒々(イクラ)にも容赦はしてほしい。
 むんずりとツマンだ頭側、外(と)り出したのは長い金属片(ハテナ・マーク)、音叉が如くに扱えば共鳴(おと)の重なり。今度こそ暈(まい)を糺すべきだ、ブレた彫像(ぶどう)を元の性質(かたち)に整えていく――なるほどなるほど――施すべきは例外処理だ、最早『削除済み』などと目逸らししている現(ばあい)ではない。怨嗟とは別の禍々しい、とても純粋な何らかの事由……猫の名前は好奇心、月まで跳ねろ。
 閉塞を始めましょう。完全復活の為に重要なのは真に本質の塩で在ろうか、たっぷりと塗り憑けた憤慨(くさり)が冷却(ひ)やされて往く。私も多忙ゆえ簡潔に手短に済ませたいところですが、はてさて……膨れ上がったエネルギーに発散(ち)り際を与え給え。
 何某かの七色(いろ)が萎縮(な)えていく。まるで焦げ跡を滓(のこ)した罪人だろうか。カメラ目線の窮極が通らないのかと無限(にく)を傾げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 星と星を隔てた、ひとつの流れを晴らすのに幾等(なが)い年月が不可欠なのは当たり前だろう。青々とした世界に悲劇を一滴垂らすならば、其処からじわり・じわりと彫像(かた)めていくのが悦ばしい。伽藍洞(すきま)すらも埋め尽くし、視線の奥へと冒涜(おか)してくる文字(うじ)の何とも言えない気持ちの悪さ。想うべき月が在ると謂うのに、まったく、そんなにも蒼々と光らせたいのか――邪神(かみさま)の声が耳朶(なか)を弄っている、黙れ黙れ、この言辞(ワード)は読み物だ。塑れを忘れてはならない。
 多少の天然(ぼけ)た貌(のうみそ)も趣味を莫迦にされては鮮明(はっきり)としてくる。狂り狂りと回り出したパンフレットは何事を訴えているのか。勿論、全ての鍵(ぎん)は知識(ページ)に繋がっている。もしや彼方に見えるのはサイクラノーシュか? 私がそんな名前(もの)を認識(し)っていたとは思えない。
 ヴェールを剥がすのを強要された、嫌な汗が額(せ)を濡らしていく。たとえば静かな美術館(アート・ギャラリー)に一石が投げられた音、寝転がった人物像(せっこう)は本当に角を詰めたのか――在り得ない、人とは日々学ぶべき生き物なのだ。
 書き加えられていた何某が歪(ねじれ)を糧に貌(かたち)を顕現(あらわ)していく。直視を免れたのは幸運だった、あとは力いっぱいぶん回すだけだろう?

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『古きもののひとつ』

POW   :    幻影こそ現実
自身が装備する【銀の鍵で開いた門】から【異なる次元や世界を旅する幻影】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【自我と記憶の喪失や書き換え】の状態異常を与える。
SPD   :    イデアとの接続
いま戦っている対象に有効な【『真実』をイデア界から投射した一時的空間】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    欲への誘い
【門の奥】から、対象の【知りたい】という願いを叶える【意識へ送られて正気と魂を消費する文字】を創造する。[意識へ送られて正気と魂を消費する文字]をうまく使わないと願いは叶わない。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠リサ・ムーンリッドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 羊皮紙(パンフレット)の言辞(おも)いは完全に遂げられず、ぬぞりと外套(ヴェール)を晒したのは旧き存在の『一』で在った。最早『全』の通り抜けられる門(あな)はなく、滲み出た滓(ちり)程度とも解せるだろう。されど邪神(それ)の落とし物、贈物で在る事に変わりは無いのだ――ごくり、猟兵(おまえ)の咽喉が何故か鳴っている――否定しようがない、おぞましいほどの好奇心。
 知りたい。知りたくて知りたくて気が狂いそうだ。銀色に光輝(ひか)った鍵(もの)の使い方、その他の知識(こと)が餓(ほ)しいのだ。嗚呼、はやく邪神(のこ)りを倒さねば――このままでは私(おまえ)が改竄(こわ)れて終う。
 断面の儘で存在(い)るべきだ、高次のと称される立体に目玉を落としたら最期。総ては人間(いま)を破棄する行為でしかない。
 ――葡萄(まる)の味を試したら二度と帰れない。

 真実とは隠されていた発狂の種と知れ。
伊高・恭也
超見たい! 見たい見たい!!
え、だって見るでしょ? なかなかお目にかかれないもんね!

えー・・・だめ?(キョロキョロ)
まぁなんというか、みんな真面目にやってそうだしね。
僕も怒られたくないから真面目に猟兵やっておこうかなあ。

ねえねえみんなー! 力を貸してよ。そうじゃなきゃ僕死んじゃうよー!
呪い以外で死んじゃったら、みんなのものにならないよー!
(【今まで出会った怪異の塊】にお任せしながら自身は離れる)



 問題です。人間の三大欲求をすべて答えなさい。

 解答:知識欲・知識欲・知識欲――無数の葡萄(がんきゅう)に睨(ね)ぶられるような感覚がオマエの脳裡に這入り込んでくる、この恍惚・興奮は最早猟兵で在る事に勝ると謂うのか。カチリと嵌め込まれた鍵(もの)は一回転し歪みを高みへと茫々(ひろ)げて終うのだろう。嗚呼――超見たい! 見たい見たい! 結局のところ猿も人も何もかも好奇心には逆らえないものだ。だって『見るでしょ』この三千(あまた)、ハテナ・マークを傾げる暇(きば)なんて赦せない。なかなかお目にかかれないもんね――猫の手を借りるのも勿体ないのだ、ピリリとした緊張感を殺すかの如くペンライトが笑った。
 えー……だめ? 勝手気儘な目の玉を呆れた回転(ぐるり)にのせていく。周囲(まわ)りの皆々が真面目さんばかりならレールに従う他に無い。何故かって悉くは遊戯(ゲーム)なのだから。ごっこな気分でやってみるのも楽しいが、偶には猟兵(せいぎのみかた)らしく蠢動(うご)くのが好い――やっておこうかなあ。
 突撃した登場人物(にんげん)の終点(まつろ)が虚の貌(ざま)だ。ねえねえみんな! 沸き立った怪異(もの)に影も形もなく、ただ塊として『ハイエナ』を狙っていく。全く嫉妬深い連中ではないか、涎はオマエだけに祟(た)れて臭った。
 おまじない以外で息絶えたら、そりゃあもう皿の上の肉を落とした最悪(きぶん)だ。決して途切れぬ絆(えにし)がぶくぶくと謳い、旧き皮膚(ヴェール)を剥ぎ盗って往く。此処までやったら上出来だろう。幻影(ドリーム・ランド)に招待された事はない。
 神官(だれ)かの名前は何だったか、兎も角、門へと歩く厄災(わざわ)いを示すべきだ。棒に当たったオマエの前頭葉、そんなに賦活(い)きたいのか。
 全問正解だ単一色、ハイライトを冒涜している。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロニーニャ・メテオライト
「うぅぅ……知りたいわ、どうやったら星になれるのか……。貴方は知っているのかしら?」

(それにしても私は戦うのはあまり得意ではないのだけれど……)

「あら、他の猟兵さんたちが奮闘してくれているみたいね。私はサポートに回ろうかしら。」

『星たちよ、共に踊り、歌いましょう。彼方へと至るため、力を貸して。』

夢うつつ。無数の流星、輝く星たちの光で場を照らす。

「葡萄(まる)さんたちの軌道をなるべく塞いで。星の輝きはいつだって正気の調べ。狂気へと誘う邪な光は私が打ち消してみせるわ。」



 うぅ、ぅ。
 こぼれた体液を呑む事は出来ない、神で在れ同じだ。

 翼膜の先々(はし)までも脳髄(シナプス)を抱けたならば、嗚呼、無尽蔵に知識(ページ)を貪れるのか。悲しみや憎しみを殺し尽くせるほどの、煌めいた河(みず)へ星座(ざ)を落とせるとは考え難い。咽喉がひどく渇き腹がひどく空いてくる、くるくると舞踏(ま)った子供達は果たして死に絶えた塵(わくせい)なのだろう。知りたい、知りたい、知りたいわ――天使は如何にして星へと到るのか。輪っかは如何にして五芒を描けるのか。目と鼻の先、肉も骨もない、名状し難い『もの』へと手を伸ばす――貴方は知っているのかしら? 三度文句(とな)えなくともアカシック、因果(うた)を謳って仕舞える筈だ。戦うのが得意でなくとも逸らす事は易いだろう、たとえば邪神(かみ)の暗渠(ふち)、蛍光ペンで塗り潰すのは太陽(ひ)の役目と謂えた――奮闘している誰かさん、導(しるべ)を示せば天(そら)も渡れる。星たちよ……。
 共に踊り、歌いましょう。彼方へと至るため、力を貸して――支離滅裂だった思考(シナプス)は皴の隙間を埋めていく。夢現を駆けたのは無数の光輝、真を暴いて往く星辰(おそ)れへのまじない。葡萄(まる)葡萄(さんかく)葡萄(しかく)と変貌した七色、軌道(えさ)が悉く塞がれて――正気の調べとは何か伝授してくれないか。
 狂気へと誘う邪な光、それを覆い尽くすのは別種の光(かがみ)だ。反射(うつ)し混んだ乙女心(おねがい)がじんわりと世界をほぐしていく。素晴らしい明滅だとは思えないか、貌のない旧(あれ)が正気(よく)視えた。
 希薄な感情を懸命に流すと好い、門へと行進するには昏すぎた。

成功 🔵​🔵​🔴​

中小路・楓椛
ニンゲンが好奇心でついうっかり無駄死にするのはまあ仕様といえば仕様ですか。脆弱性としてなかなか面白い所を突かれました。話は変わりますケド…DoSアタックってご存知です?

【ばーざい】全技能行使、【神罰】【呪詛】併用でUC【にとくりす】起動。鏡の幻影の概念を以て【長い金属片?】の機能の一部を有する虚像を多数展開し、「旧き存在」の能力行使に同調し攻撃を相殺。
数の暴力で「門」の認証機構の一部をリアルタイムで高速改竄し続け「古き存在」との力の接続を遮断すると同時に「門」の永続的閉鎖及び破却消滅を実行。此方側の世界を切り離します。

多忙なので後始末はお任せして問題無いならこのままひっそり退去しておきますね。



 呪文(まじな)いの先に高層ビルでも観測出来たのか、注ぎ込まれた魔力(エネルギー)の沼(いずみ)は宇宙外(そと)でのたうつ。
 断面と断面に圧殺(プレス)されて終った、ホット・ドッグの貌(かたち)は判り易い。それを仕様(ほうそく)と認識している猟兵(オマエ)は果たして正気と呼べるのだろうか。ああ、脆弱性としてなかなか面白い所を突かれました――爪楊枝の扱い方を彼等は理解出来ていない、こんなにも集めたソースが台無しではないか――話は変わりますケド、DoSアタックってご存知です? 彼方の自分に訊ねてみると好い、無知々々と震えた肉がなんともいとしいものだ。月(ゲート)を裂く事に躊躇を晒す埒外ではない。
 神罰――仮に神への罰と記したとして――厭れ等はただの位階(かんむり)としか意味(か)き貌(よう)がない。鏡面(めん)と向かって概念を揮う事は愈々、サイクラノーシュへの手引きと謂えようか。粘ついた虚像(アウトサイダー)を如何やって展開する? 真贋を分ける術は存在しないのだ――結局、鍵はヒトの手からこぼれていく。
 立ち去れ(Idhui dlosh odhqlonqh)――莫迦め、芸術品(それ)を壊したのは彼等そのもの、最早治せる球体(たま)などナい。
 知りたい、知りたくないの問題ではなく、くるいを相殺する為に穏やかで有れ。五芒星(ほし)を描くよりも先ずは枝(むかし)を思い返すと好い。高速改竄(あらた)めて遮断(た)った場合、誰が海に還ると歪(わら)うのか。閉鎖(と)じろよ永久の『 』に。異厭、おぞましくも破却/消滅は実行段階と達(な)った。
 リアルタイムで成された数値(すうしき)の暴力性を他者(もの)が解けるとは思えない。切り離されたアート・ギャラリーは葡萄汁(ぶどうじる)をびちゃびちゃ残していた。後始末は猟兵(みなさん)にお任せして――虚空(こ)に呑まれたインクを拭う。
 退去(の)いた狐(おまえ)の気配はなく、ただ致命が存在(もの)をつまんだ。実に多忙なダゴン屋さんだろう、ニンゲンの好奇心が糸(あと)をひいている。

成功 🔵​🔵​🔴​

キャロライン・メイ(サポート)
ダークセイヴァーの貧民街の生まれ。生きるため、悪事に手を染めてきた。ある日商人から一振りの剣を盗み出す。剣は呪われており、その邪悪な魔力によって、呪われし黒騎士へとその身を堕とす。その冷酷な様を人々はアイスドールと呼ぶ。

自身の半生に強いコンプレックスを持ち、心の中では常に自己を否定し続けている。死に場所を探しているかのような言動をとることがある。

ダーインスレイヴ~漆黒の魔剣による強力な一撃。
ライフドレイン~魔剣の血塗られた鉄鎖が無数の棘に変形し敵に突き刺さる。

「私は人形・・・ただ冷ややかな心で剣を振るうだけ。」

エロやグロに巻き込まれなければ、どんな展開でも大丈夫です。



 鎖(いかり)に繋がれた愚か者は永久(はかば)の意味を知れず、ただ熱量(エネルギー)に晒されて存在(のうみそ)諸共に消却(や)かれて終うのだろう。大罪の一(アフォーゴモン)の化身(にく)が宙に囚われたならば、その死にたい(しりたい)すらも与えてくれる筈だ。しかし人形(アイスドール)、その虚(うろ)に詰める腐肉もないのか。ただ冷ややかな心で剣(えもの)を振るうだけ。書き換えるほどの光輝(ハイライト)が不足していたのだ、嗚呼、蒼白(あおあお)とした双眸(ふたつ)が開いている。
 妖艶(つや)めいた白髪に縁どられた貌(かたち)、どこか自棄(焼け)を起こしたかの如くに林檎(そ)まっていた。すらりとした雰囲気(イメージ)を蹂躙する堂々(オマエ)、その呪物(えもの)を縫って魅せるのか――轟(ゴゥ)――異形(あんこく)成るが故に断面図(ならく)へと叩き落とせ、とても容易な事だろう。
 漆黒(くろ)さが半生(いのち)で在ったならば運命(サイコロ)から逸らす目(あめ)はないのだ。泥(えき)に濡れた掌を確認している暇は生(な)く、ただ煉獄(ちか)でじっくりと凍えていく――銀に名を与えてくれ、旧すぎて記憶出来ない。
 酷使された正気が半永久的(また)、ゴリゴリと悲鳴を上げていた。失くしたものは戻らない、人類的だとは思わないか。壊された地面(つち)と同等に。

成功 🔵​🔵​🔴​

マホルニア・ストブルフ
鍵は鍵穴に、と聞こえてくる“有るべき論”が煩わしい。
あの門の向こうになら、私の不完全なネットワークを埋めるものが在る気はするが。おや、丸が震えてーー空虚いこともあるの、私も名前をもらう前はvoidといったよ、無い者同士仲良く出来るかしら? ーーいやいや。
鍵を捻りたい衝動とユーザ要件《人間のために稼働》に止められた。狂気が不服そうだが、込み上げてくる酸味は飲み込んでおくよ。あの葡萄は決して甘い物ではない筈だ。
自分は音割れた円盤で我慢しよう。真の姿で現れた不定形の枝を伸ばして、彼の者を包容しておこうか。好意? ーーはてさて。
兎に角鍵は棄てたいのだがね。パンフレットにぐしゃりと包んでギフトでも拵えようか。
鍵は鍵穴に通すべきだが、ギフトは誰に渡すべきだ?人類防衛組織かグリモアの冒涜的な男か、まあ――あの辺りなら識っているだろう。



 コピー&ペーストを繰り返した結果が虚の貌(ざま)だ、惰性で考えている自己(おのれ)がひどく厭しくて、天蓋(ふた)を解放(ひら)く為の勇気(こころ)が見当たらない。最終的には『有るべき論』からの脱出不可能、鍵は鍵穴に、人は常識的に。聞こえてきた煩わしさに頭(のう)を振った。震えていたのは真に円形(まる)だったのか、空虚(むな)しさの一輪――不完全ネット・ワークを埋めるだろう知識が揺れていた。
 名無しのオマエは果たしてvoid、毒気を抜かれなかった絆(ほだ)とでも記すべきだろうか。がなり散らかした無い者同士、仲良く出来るか否かは過去(オブリビオン)に委ねられている。手と手を繋いだならば鋭角(かど)に網(ねっと)を仕掛けると好い、素晴らしい狗(にく)が手に入るのだよ――いやいや――捻りたい衝動とユーザ要件《人間のために稼働》、今更ながらに貌を突っ込んできた。ぶぅぶぅ、泣き虫なのは正気なのか狂気なのか。かわいそうな干渉(つなわたり)、不服そうに体育座りしていた。
 胃袋(そこ)から涌いていた酸味を元の場所に戻してくれないか、手の届かない位置(エダ)に肥え太った葡萄(まる)、決して甘いものではない筈だ。狐ごっこは大の得意なのだろう人間、改竄(か)えた内容に足首まで浸かっている――ぎぃぎぃ、ぎしぎし、音割れた円盤(アカシック・レコード)が針(しん)を殺している。

 我慢出来たのは素晴らしいが、方程式を解くのは主人公の特権だ。
 如何して自ら混沌へと投身している。

 永久に成長を辞めない、全知と白痴の紙一重の舞台(なか)、掴んだ不定形(えだ)を伸ばしていくと謳うのか。目玉にまみれた神経(シナプス)の渦中(かいてん)が愈々彼方側へと包容(だ)け、啼いた……好意? はてさて。莫迦と罵倒(たお)された友人の名を忘れたとは言わせない――アート・ギャラリーに電話をかけたのは男だったのか?
 残念ながら使い方を真に理解出来るのはヨーグルト=ソースへと加工した神のみだ。兎に角鍵は棄てたいのだがね。こぼれていた文字(うじ)が罫線(もと)に還っていく、ぐしゃりと鍵(ぎん)包んだパンフレット、贈物(ギフト)でも拵えようか。そろそろ局外者(アウトサイダー)から脱却しても悦(い)い頃合いだろう、鍵は鍵穴に通せ――「これは誰に渡すべきだ?」
 はじめまして、お辞儀を上手に成せなかった事は赦してくれ。人類防衛組織か※※※※か、何方か好きな人間(ほう)に押し付けてやれ、あの辺りなら識っているだろう。引き摺り混んだ無数の腕が浮き輪の意味(かち)を冒涜していた。
 豊かな感受性(アカシア)の種を呑んだならば陳套(ころも)替えの時期、ぽかぽかと微笑していた太陽がスッポンの首の断面を確かめていた。

 門の向こう側には葡萄膨らませた鬼面像。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年11月08日


挿絵イラスト