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ハロウィンにはエビが飛ぶ~飛空少女冒険譚・外伝

#ブルーアルカディア #お祭り2021 #ハロウィン #飛空少女冒険譚

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●都市島のハロウィン
 交易都市島シャルディナ。
 近隣の主要な浮遊大陸の中心に位置する関係で、それらを結ぶ交易の拠点として栄えている場所である。
 大陸と言うには小さく、浮島と言うには大きい……まさに『都市島』と言う形容が相応しい。
 定住しているのは人口の半数程度で、残り半分は一時在留者だとも言われる、人の出入りが激しい島でもある。
 そしてそんな都市であるからには当然、ハロウィンの祭りが開かれる。それは、小さな田舎の浮き島から出て来たパメラにとっては、初めて体験する規模のお祭りだった。
「うわ、すっごい……」
「肯定。皆、とても楽しそうです」
 ガレオノイドの少女・クラウもそれに同意するように、街中のあちらこちらから賑やかな音楽が響き、人々は祭りの雰囲気に浮かれ酔いしれている。
 近隣の国家から訪れる観光客で都市の人口は倍近くに膨れ上がっており、あらゆる店はここぞとばかりに商品を売り出している。
 全ての酒場は昼間から大賑わいで、外にまで喧騒が伝わってくる。あまりに騒ぎ過ぎて、少々喧嘩や事故が多いのはまあ、ご愛嬌と言う所だろう。
 警邏の人たちの苦労が忍ばれる。
「せっかくだし、見て回ろうよ! いろいろ有ったけど、楽しむ時は楽しまないとね!」
 顔を輝かせ、すっかり浮かれ気分で祭りを見回すパメラ。だが、クラウがそれに頷こうとした所で、突然2人に声がかけられた。
「おお、嬢ちゃん達、丁度良い所に!」
「……? 疑問。何か有った?」
 そちらを見れば、2人が普段仕事を請け負っている、運び屋ギルドの職員だ。何やら慌てた様子の彼は急いで駆け寄ってくると、2人に向かって言った。
「島の近くに、デカいエビフライが出たんだ。嬢ちゃん達も、力を貸してくれねぇか?」
「「……デカいエビフライ?」」

●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回はブルーアルカディア。交易都市島シャルディナのお祭りに参加しにいこう!」
 この都市では今、街を上げての祭りが開かれている。そして、この世界の祭りと言えば、魔獣の肉が欠かせない。
「もちろん交易都市だから、すでに多くの肉が輸入されてはいるんだけど……やっぱり、祭りの最中に狩り立ての肉を用意するのが一番盛り上がるんだ。って事で、島の近くを通りがかった魔獣を狩って、その肉でお祭りをしようって訳だね。安全確保になるから一石二鳥ってわけ!」

 さて、今回肉を狩るべき魔獣は『フライエビ』。空飛ぶエビフライである。
「うん、まあそうとしか言えないぐらいにエビフライなんだよね。頭は普通のエビで、羽根も生えてるけど、胴体から下は完全にエビフライ」
 見た目は冗談みたいだが、一応魔獣である。衣部分は頑丈で、さらに高温の油を纏った、それなりに危険な相手だ。しかしエビフライである。
 しかも、個体差があるが、今回は大型で数十メートル級のエビフライである。
「で、このエビフライ……フライエビ? を倒して肉を取って貰う訳なんだけど」
 このフライエビ、その肉は見た目通りに絶品のエビフライの味がする。だが実は、奥の方の肉はまだ熱が通っておらず、生のエビの味がすると言う。
 ただし、大きなダメージを受けるとその周辺に高温油が発生し、熱が通ってしまう。さらに生命活動を停止すると、その瞬間、全身に熱が回ってしまう。『生きたまま、なるべく小さなダメージで、奥の肉を剥ぎ取る』事ができれば、新鮮な生のエビ肉が手に入ると言う訳である。
「……いやエビは肉じゃないんでは? と言う気もするけど。でも肉扱いらしいよ、うん」
 この生エビ肉は最高級品で、フライされたエビ以上に絶品だと言う。是非狙って見たい所だ。ただし、ある程度ダメージを与えるか肉を取り過ぎると暴れ出して危険なので、最終的にはちゃんと討伐する必要があるが。

「ともあれこのフライエビを討伐して肉を確保したら、お祭りに参加しよう!」
 猟兵達がフライエビを狩れば、街にいる勇士達がそれを聞きつけ、酒場での宴会に誘ってくれるだろう。
 エビ肉を提供すれば、その分の代金で食べ物や飲み物はタダになるので、存分に飲み食いしたり、武勇伝を語ったり、生エビ肉を自分で料理して振る舞ったりと、盛り上がると良いだろう。
「エビを狩って帰ってくると、時間的にはだいたい、夕方から夜になるかな。交易都市島のお祭りは街を上げての賑やかな物だよ。いろんな大道芸人やパレードが通ったり、花火が上がったりもするみたいだね」
 楽しみ方は各々の自由だ。どうやって楽しむか、目移りする程となるだろう。

「まあ、フライエビもそんなに強い訳じゃないし。ぱーっと狩って、ぱーっと遊んでくると良いと思うよ!」
 くるるはそう言うと、わざとらしい可愛らしくポーズを取って猟兵達を見渡す。
「それじゃ、せっかくのお祭り。存分に楽しんできてね!」


一二三四五六
 せっかく季節モノなので。

 ごきげんよう。ハロウィンシナリオをお届けします。一二三四五六です。

 本シナリオは2章完結の季節物シナリオです。第一章はエビフライ狩り、第二章はお祭りです。

 フライエビは、普通に狩ればエビフライの味がします。オープニングに記載された方法で狩れば、生エビの味がします。
 エビフライは加熱調理済なのでそのまま食べるのが良いと思いますが、生エビはそのまま生で食べても、調理しても良いです。とても美味しいです。
 調味料の類はそこらへんで売っています。交易都市島なのでいろいろ有るでしょう。

 『飛空少女冒険譚・外伝』と言う事で、あちらの連作シナリオに登場するパメラとクラウもエビ狩りやお祭りに参加します。そちらと絡みたい方はどうぞ。
 彼女達の冒険の詳細はタグからどうぞ。容姿は『https://tw6.jp/gallery/?id=150531』を参照。
 ちなみに現在の彼女達の戦闘力は、それなりにエビと戦う事は出来るけど、本格的に生きたままのエビ肉狩りをするのは困難、ぐらいです。サポートして経験を積ませても良いでしょう。
 なお、今回の2人はあくまでサブ要素なので、彼女達と絡まず、普通にエビ狩りや祭りに参加するだけでも全く問題ありません。

 ちなみに第二章ではくるるも会場の端っこで楽しんでいるので、プレイングで呼び出せば一緒に行動する事もできます。プレイングに特に記載がなければ、リプレイに登場する事はありません。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 ボス戦 『フライエビ』

POW   :    180℃のご褒美
【しっぽ】から、戦場全体に「敵味方を識別する【浮かぶ炎上した油のボール】」を放ち、ダメージと【油まみれ】の状態異常を与える。
SPD   :    フリットダイブ!
【両羽】によりレベル×100km/hで飛翔し、【纏う油の温度と量】×【身体のサクサク度】に比例した激突ダメージを与える。
WIZ   :    油の尻戟
【腰の瞬発力を使って連続】で敵の間合いに踏み込み、【油】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は琥珀川・れにです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フレミア・レイブラッド
絶品のエビフライ!良いじゃない!
エビフライは好物よ♪
わたしとしてはエビフライ好きなので、仕留めてしまっても良いのだけど…。
他のエビ料理も楽しめそうだし、生け捕りを狙ってみるのも良さそうね。
パメラやクラウは何か好きなエビ料理とかあるかしら?
後、この世界特有のエビ料理って何かあるのかしら?

【サイコキネシス】と【念動力】で敵の身体を包み込んで下手に暴れない様に動きを全力で拘束。
更に海老のエラ部分を塞ぐ様にして酸欠状態にし、意識朦朧の状態に催眠魔術【催眠術、高速詠唱】で無抵抗にするわ

パメラとクラウには肉の採取、解体の方を手伝って貰うわ。
この世界の人間だし、解体方法はわたし達よりは慣れてるでしょうから


ノエル・カンナビス
ええと。……なんでしょうかこれ。

いえまぁ説明は聞きましたが何事ですかこの有り様は。

まぁいいです。あんまり相手したくありませんので、
パメラさんとクラウさんのお手伝いでも……って……。

空飛ぶ相手と戦えるんですか二人とも?
ガンシップはあるにしても、積んでいるのは機銃でしょう。
エンジェルレイピアで衣の中まで届きます?

ふむ。

パメラさん、エビさんの痛覚鈍そうなところはどこでしょう?
その辺りをエイストラのビームブレイドで削ぎ落として、
中の肉に届くようにしておいたらいいですかね。
あまり広く削いで暴れられると困りますから狭めに。

収穫作業はお二人にお任せしますね。
危なくなったら拾い上げますから存分にどうぞ。



「ええと。……なんでしょうかこれ」
 困惑を隠しきれない表情で、フライエビを見上げるノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)。
「いえまあ説明は聞きましたが、何事ですかこの有り様は」
「……まだまだ世界には不思議がいっぱいあるなぁ」
 パメラやクラウも、やはり困惑の表情を浮かべている。この世界の人間にとっても、エビフライが飛ぶのは普通の事では無いらしい。
「絶品のエビフライ! 良いじゃない! エビフライは好物よ♪」
 一方でフレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)は、動じる事なく楽しげに笑みを浮かべる。
 サイコキネシスを展開し、フライエビを包み込むように張り巡らせると、その動きを封じていく。
「仕留めてしまってもいいのだけど……他のエビ料理も楽しめそうだしね」
 拘束を受けたフライエビは、その数十メートルの巨体でじたばたともがく。その度に、周囲に飛び散る高温の油を、念動力の壁で防いで。
「流石に大きいと、抑えるのも一苦労ね……これならどうかしらっ!」
 それならばとさらに、エラ部分を圧迫して酸素の供給を断とうとする。流石に動きを鈍らせ、苦しさにのたうち悶えるフライエビ。
「ますます、相手したくなくなりますね……」
 その光景を見ながら、なんだかげんなりとしてくるノエル。魔獣が暴れるだけなら何の問題もないが、それが完全にエビフライである光景は、なんだか悪夢のようにも思える。
「まぁいいです、お手伝いでも……って……空飛ぶ相手に戦えるんですか二人とも?」
「戦うだけなら、それなりに……」
 ノエルの問いかけに、思案しながら答えるパメラ。ガンシップの機銃をクラウの魔術で強化して撃ち出すのが、彼女達の魔獣との戦い方のようだ。
「ただ、この大きさの相手だと、攻撃力が足りないかも」
「エンジェルレイピアも、衣の中まで届きそうにないですからね。ふむ」
 その回答を聞いたノエルも思案しながら、キャバリア・エイストラに乗り込む。そしてパメラに、スピーカー越しに問いかけた。
『パメラさん、エビさんの痛覚鈍そうなところはどこでしょう?』
「え? ……っと、どこだろう?」
「不明。……ですが大型魔獣なので、そこまで感覚は鋭くないと思います」
 問われたパメラは助けるを求めるようにクラウを見て、クラウは考えながら答える。その回答を聞いたノエルはコクピットで頷くと、ビームブレイドを構えて。
『ふむ。では、お二人には肉の回収作業を任せるとしましょう』
「採取と解体もわたし達より慣れてるでしょうし、お願いするわね」
 フライエビを斬り裂き、硬い衣を削ぎ落とすエイストラ。暴れようとするフライエビの身体は、フレミアがしっかりとサイコキネシスで拘束し続ける。
『あまり広く削いで暴れられると困るので、狭く……こんな感じですかね。さあどうぞ』
「は、はいっ!」
 衣が削げて肉が露出した部分に、ガンシップで接近し、エンジェルレイピアを突き立てるパメラ。手際良く肉を削ぎ落とし、回収する。
 返り血の代わりに噴き上がる熱い油はフレミアが防いで。
『……しかし、本当に何なんでしょうね』
 フライエビがパメラ達に危害を加えないよう見守りながら、ノエルは改めて、自分が何と戦っているのかと疑問と困惑を滲ませる。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
世界のどこかに高温の油の温泉でもあるんでしょうか?

何時か見てみたいですね……、っと準備完了!(ロープと鎖と革ベルトなど)

パメラさん、クラウさん、私に秘策が有るのでちょっと手伝って下さい





(ギッチギチに拘束されて、逆海老に縛られた銀花が近くの岩や船の錨などに首輪と鎖で繋がれています)

んっ……! 完全に動けませんね、自縛でも良いですが、二人には色々と経験を積んで貰った方が良いかと思いまして……

では、俎板の鯉ならぬ、俎板のエビ作戦開始!

ユーベルコードの名誉はあまりない撤退をフライエビに使用
私と同じ拘束された状態にして仲間の前に差し出そうって腹です

さあ、止めをお願いします!
私の方じゃないですよ!



「世界のどこかに高温の油の温泉でもあるんでしょうか?」
 フライエビの姿を見上げて、そんな疑問を口にする弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)。
「いつか見てみたいですね……、っと準備完了! さあ、パメラさん、クラウさん!」
「……何ですか?」
 そんな銀花を、若干遠巻きに見やるパメラとクラウ。これまでの付き合いで、なんか彼女がアレなのを、十分に理解しているようだ。
「私に秘策があるのでちょっと手伝って下さい!」
「了承。……秘策、ですか……?」
 だが、これまで何度も助けてもらった恩と言うか、負い目と言うかも有る。
 あまり気乗りしなさそうな感じで、頷くクラウ。

「んっ……! 完全に動けませんね。上出来ですよ!」
「「……」」
 そしてしばらく後。ギッチギチに拘束されて、岩に繋がれる銀花。縛ったのはパメラ達だが、2人とも遠い目をしている。
「自縛でも良いですが、二人には色々と経験を積んで貰った方が良いかと思いまして」
「この経験は絶対要らない……」
 エビ状に反り返りながら得意げな銀花に、頭を抱えるパメラ。クラウは深い溜息を漏らしながら、問いかける。
「疑問。それでどうするの……?」
「こうするんですよ。俎板の鯉ならぬ、俎板のエビ作戦開始!」
 その状態で銀花がユーベルコードを発動すると、銀花と同じようにフライエビにも鎖が絡みついた。己の状況を相手に写す事で、相手を拘束する。
「さあ、止めをお願いします!」
「トドメ……」
 鎖を引きちぎらんともがくエビと、得意満面の銀花。2つを見比べたパメラは、ひとつ頷くとエンジェルレイピアを構えて。
「いや、私の方じゃないですよ!」
「……分かってますよ?」
 分かってはいるけど、いろいろ言いたい事はある。そういう視線を銀花に向ける2人。

大成功 🔵​🔵​🔵​

試作機・庚
えっと…今日はプレミアムフライデーデスっけ…?
で敵はエビフライ…ロボには変形しない?安心したデスよ。
それはそれとしてすごく既視感を覚えるんデスけど…まあいいデスよ

とりあえず狩り方は二通り試してみたいデスね
具合的には【一撃で〆と解体をして熱が通る前に生肉を確保】と【正規の手段による生肉の確保】
前者はUCの斬撃を直接当ててザクザク解体していくデス
なんか駄目そうならプランBで斬撃と体当たりを当てずに軌道上に敵を置くようにして拘束だけしてゆっくり慎重に解体作業をするデスよ

それにしても…空の世界の生態系ってどうなってるんデスかね…


露木・鬼燈
???
ちょっと意味が分からない。
エビフライが飛ぶってなに?
フライエビ?
きっと同じだし、どっちでもいいと思うの。
全く理解できてないけど・・・とりあえず狩っとくです?
敵は獣…じゃないよねたぶん。
うん、違うし海産物でもない気がする。
まぁ、一応これは狩りだし<獣狩り>で。
戦槌で頭部をいい感じに殴って気絶させる。
それをなんかいい感じに剥ぎ取るってことで。
全体的にふわっふわっな計画かも?
まぁ、それでもきっとイケルイケル!



「???」
 頭の上にハテナマークをいっぱい浮かべ、目の前の光景を見つめる露木・鬼燈(竜喰・f01316)。
「エビフライが飛ぶってなに?」
「えっと……今日はプレミアムフライデーデスっけ……?」
 試作機・庚(過去を裏切った者・f30104)もまた、混乱した表情でそれを見つめる。フライデーのフライは多分そういう意味ではない。
「……ロボには変形しない?」
「しません。それと、エビフライではなくフライエビです」
 庚の問いかけや鬼燈の呼び方には、クラウが返答し、指摘する。そういう彼女も、納得は言っていない様子だが。
「……まあきっと同じだし、どっちでも良いと思うの」
「そうデスね。それはそれとしてすごく既視感を覚えるんデスけど……まあいいデスよ」
 とりあえず深く考えない事にして、狩りを開始する事にした。まずは庚が高速の斬撃を飛ばす。
「一撃で〆るですよっ!」
 斬撃が、エビの……衣? を鋭く斬り裂き、その奥にある肉を切断した。そのまま重力に従って落下する肉……を、斬撃を追って飛ぶ事で重力の鎖を生じさせ、それでキャッチしていく。
「ふむ、プランAでいけそうデスね……っと」
 肉を斬られたフライエビは、攻撃を嫌うように大きく身体を震わせる。その巨大な尻尾になぎ倒されないよう、肉を手に慌てて離脱する庚。
「改めて冗談みたいな奴デスね……」
「確かにこれは大変っぽい」
 頭部に回った鬼燈もその巨大さに、改めてなんとも言えない表情を浮かべる。竜狩りである彼は、どんな巨大な相手を相手にも怖気づく事はないが、それはそれとして、こういうのを見せられると困惑はする。
「それじゃあ獣……じゃないよねたぶん。海産物でもない気がする」
 気を取り直して狩ろうと意気込むが、そこでまた困惑してしまう。ちなみに分類としては、魔獣だ。エビだけど。
「……まぁとにかく一応獣狩りで!」
 とにもかくにも、いつまでも困惑していても話が進まない。獣と言う事にして、戦鎚で頭をぶん殴る。脳を揺らして気絶させようと、ガツン、と思い切り殴りつけた。
「おおぅっ!」
 だが、その巨体が簡単に気絶するものでもなく、びったんびったんと尻尾を動かして暴れるフライエビ。とはいえ機敏に動くのは下半身なので、頭にぴったりと張り付く事でその暴れを凌ぐ。
「一発ではダメだった。なら何発も殴るっぽい!」
 臨機応変、と言うよりは、なんかふわふわしたプランで、ガツンガツンとエビの殻を殴りつける鬼燈。その間に庚も、飛び回って重力の鎖を張り巡らせる。
「プランB……の方がなんか大変そうな気もするデスねーこれ」
「まあ、続けてればたぶん、イケルイケル!」
 何しろ相手の身体は、数十メートル、そう簡単に拘束出来るものではない。とは言え動きを鈍らせる事ぐらいは出来るので、諦めずに鎖を張り巡らせ、殴りつけ続ける。
 頭部への衝撃や拘束を厭い、身を捩らせてもがく巨大なエビフライ。それを改めてまじまじと見ると、自分はナニと戦っているのか、と庚の中で疑問が絶えない。
「それにしても……空の世界の生態系ってどうなってるんデスかね……」
「多分……気にしたら負けっぽい!」
 鬼燈は開き直って、動きの鈍ったフライエビをなんかいい感じに剥ぎ取りにかかる。ふわふわしたその計画には、深く考えるだけ無駄と言う思いも、多分に含まれている気がする。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
クラウもパメラも元気そうだな。
さて、と。料理に入るとするか!

相手は空をテリトリーにしているが、地上の標的である俺を狙う時には高度を下げる筈。
そこを【見切り】、【カウンター】の【早業】で衣と外側の肉を【鎧砕き】と【部位破壊】で削ぎ取っていき、そして奥の肉を【刀工一閃】の【部位破壊】で素早く【料理】して生エビ肉を確保していく。

あらかた肉を採取し相手が暴れ出したら、敵の激突の瞬間に【カウンター】で【捨て身の一撃】を繰り出して仕留める。

生エビ肉だけじゃなく、火が通った部分も調理の方法を考えないとな。


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
いやそもそも飛ぶの?エビ!?
でもまぁ、飛んでる以上は対処するしかないんだけど。

生エビ肉を収穫するには小ダメージで肉を削ぎ取っていけばいいんだよね!【罠使い】+【ロープワーク】で周囲にワイヤートラップを仕掛けておいて、敵が間合いに踏み込もうとしたところで絡め取って動きを封じ、パメラとクラウちゃんに手伝ってもらいながらフォースカトラスの【部位破壊】+【2回攻撃】で外側の肉を回収、【ワールド・タイフーン】で生エビ肉を切り裂いて収穫
料理はウィーリィくんにお任せって事で☆



「いやそもそも飛ぶの? エビ!?」
「でも、飛んでますしね、実際……」
 信じられない、と目を丸くして、フライエビを見上げるシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)。そんな彼女に、パメラも未だに信じられないと言う表情で頷く。
「まぁ、飛んでる以上は対処するしかないんだけど……」
「ああ。クラウ達の元気そうな顔を見れたし、早速料理に入るとするか!」
 一方でウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)は特に疑問も抱かず、元気よく大包丁を構える。料理人である彼にとっては、食材になるかどうかと言う事だけが重要だ。
「それじゃあ頼んだぞ、シャーリー!」
「……うん、分かった。まあウィーリィくんはそれで良いと思うっ!」
 そんなパートナーの様子に気を取り直しつつ、フライエビの進路上にワイヤーを張り巡らせるシャーリー。フライエビは気にする事なく、そのトラップに突っ込み……そしてその巨体にワイヤーが絡みつくと、激しくのたうち始める。
「うわ、流石に大きいと迫力がっ……!」
 力任せにワイヤーを引きちぎろうとするフライエビ。数十mの巨体を抑えておくのは容易ではないが、なんとかその進路を誘導して、地上へ引きずり降ろそうとする。
 それに対してフライエビは、激しく羽根を動かして、逆に突進を仕掛けて来て。
「よし、今だっ!!」
 その突進に合わせて、ウィーリィは一気に地を蹴って、フライエビの横を駆け抜ける。と同時にその衣に大包丁を突き立てた。
「この肉、貰っていくぜ!」
 サクサクの頑丈な衣を、易々と切り裂いていく大包丁。生のエビ肉が削ぎ落とされ、地面に落下していく。遅れて油を噴き出しながら、さらにもがくフライエビ。
「二人とも、回収手伝って!」
「あ、はいっ!」
 シャーリーの呼びかけに従い、落ちていくエビ肉はパメラ達がガンシップで回収する。それを見ながらシャーリーも、フォースカトラスを構えて。
「さあ、たっぷり奪わせてもらっちゃうからね!」
 振り下ろすと同時に放たれる、サメ型のエネルギー刃。それが無数に解き放たれ、ザクザクとフライエビの身体を切り裂き、削ぎ落とす。次々と地面に落下するエビ肉……そしてますます暴れるフライエビは、こちらへ再び突っ込んでくる。
「おっと……そろそろ大人しくしてもらわないとなっ!」
 その自分の二十倍前後は大きい巨体の突進へ、真っ向から突っ込んでいくウィーリィ。大包丁を振り上げ、その額めがけて渾身の力で振り下ろす。
「……うぉっ……とぉっ!?」
「ウィーリィくん、大丈夫!?」
 ガツン、と確かな手応えを感じつつ、その質量に弾かれる、大きく跳ね飛ばされる。落ちてくるウィーリィを、慌ててキャッチするシャーリー。フライエビは軽い脳震盪を起こしたのか、動きを鈍らせ、身体を揺する。
「ああ、ありがとな。それにしても……」
 シャーリーに礼を言いつつ立ち上がると、改めて包丁を構え直すウィーリィ。その瞳はまだまだ、料理人の物で。
「エビ味噌も取っておかないとな」
「ウィーリィくんは本当に料理が好きだよね……じゃあ、ボクも手伝いますか!」
 やれやれ、と肩を竦めつつ、微笑むシャーリー。彼女もまたフォースカトラスを構え直し、体勢を立て直そうとするフライエビへ立ち向かっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

備傘・剱
あぁ、この世界、オブリ飯って普通だから、言う機会ないと思ってたのよ
でも、こういう事態なら、言ってもいいよね?
では、パメラに、クラウ、そして皆さん、ご唱和ください…

オブリビオン、肉置いてけ!
調理開始、発動!
そのまま狩っても美味しいだろうが、料理人ならば、鮮度にこだわるのは必須よ!
早業と、調理に鎧砕きと鎧無視攻撃を重ねて、Orthrusで捌いて念動力で衛生的に素早く確保してくれるわ
エビフライと生エビフライ、どっちも確保して、宴会に備えるぜぇぇ!

なぁ、オブリビオン、お前、エビだろ?
肉、置いてけ、肉、置いていけぇぇ!
生肉、置いてけぇ!

…あ、ちゃんと冷静だから、安心してね?

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



「あぁ、この世界、オブリ飯って普通だから、言う機会ないと思ってたのよ」
 フライエビを前に、しみじみと呟く備傘・剱(絶路・f01759)。
「でもこういう事態なら、言ってもいいよね? って事で皆さん、ご唱和ください」
「ええっと……?」
 そんな彼の視線を向けられ、戸惑った表情を浮かべるパメラ達。だが、期待に満ちた表情を向けられると、唱和しないといけないような気がして。
「「オブリビオン、肉置いてけ!」」
「……で、良いんですか? ……あ」
 ちょっと恥ずかしかったのか頬を染めつつ剱を見るパメラ、だが、もう剱はそこにはいない。短刀を構え、フライエビめがけて突っ込んでいる。
「そのまま狩っても美味しいだろうが、料理人なら鮮度にこだわるのは必須よ!」
 巨体に取り付き、刃を突き立て、素早く肉を確保する。生の方も熱した方もしっかり回収し、それを背負うと、次の肉を求めて刃を突き立てて。
「なぁ、オブリビオン、お前、エビだろ? 肉、置いてけ、肉、置いていけぇぇ!」
 次々と肉を取られるうち、もがき暴れるフライエビ。だが剱はその身体に、しっかりと短刀を突き刺して固定する。
 しっかりと張り付いて、執念深く肉を獲り続ける剱。……その瞳は、若干血走っているような気さえして。
 その様子を、若干引いた表情で見守るパメラとクラウ。
「生肉、置いてけぇ! ……あ、ちゃんと冷静だから、安心してね?」
「……ベツニ、フアンニハ、オモッテハイマセン」
 その視線に気づくと、安心させるように微笑みかける剱。だがパメラはすっと目を反らし、クラウは古いロボットのような棒読みで返すのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
見た目からして美味しそうですねぇ。

まずは【截相】を発動、硬い甲羅も削れる様、全攻撃に『空間破壊』を付与しますぅ。
『FAS』は「移動↑/攻撃↓」として速度を強化し飛行、『FMS』は「装甲↑/攻撃力↓」として周囲を覆い、『ボール』等の攻撃を防ぎましょう。
『FGS』は「攻撃回数↑/移動↓」とし、広域への重力波で移動を阻害し逃亡を防ぎますねぇ。
そして、残る『F●S』全てを「攻撃回数↑/攻撃↓」とすれば、元々の手数も併せ、比較的抑えたダメージで『身』を削れますぅ。
後は、削る端から『FTS』で回収しますねぇ。
『生の身』は当然、『揚げ物に合う』と思しき油も出来る限り回収したいですが。


四王天・燦
それは刺身で一杯やりてーものだな
当然、身と海老味噌を狙っていくぜ
甲殻も素材としてゲットしておきてーや

アークウィンド抜いて風属性攻撃の衝撃波を起こして戦うぜ
衝撃波で甲殻を削り肉を引き裂きつつ観察する
つまみ食いで味見しちゃうのはご愛敬

激突攻めに対し、風で高温油を吹き散らし飛翔の軌道を反らしてやるよ
避けたらすかさずカウンターで真威解放
デストラップで絡めとり、神鳴をブッ刺し電撃によるマヒ攻撃を浴びせるぜ

狙うは神経締め
料理技能と魔獣知識から髄の位置を割り出し、鋼糸を侵入させて生き締めにしてくれる
ちょっと可哀想なんで頭に稲荷符貼って精神攻撃で昏睡させてあげましょ

ふう、これで天麩羅を作る肉も確保できるかな?



「見た目からして美味しそうですねぇ」
 神器からオーラの翼を展開しながら、フライエビを見下ろするこる。重力を操作し、その移動の阻害を図る。
 身体が重くなったエビは、バタバタと羽根をばたつかせながら、その身を鈍くのたうたせ……飛び散る熱い油を、浮遊する円盤で防ぎながら、砲撃を加えていく。
「少しずつ、身を削り取っていきましょうかぁ」
 飛び散っていくエビの身は、地面近くに待機させた宝石を操る事で、亜空間倉庫に格納する。身を台無しにしないように、弱めの砲撃を、手数重視で重ねていく。
「いやぁ、こいつはそれは刺身で一杯やりてーものだな」
 そんなフライエビを見ながら、四王天・燦(月夜の翼・f04448)も軽く舌なめずり。短剣を抜き、風を巻き起こす。
「それじゃあ、身と海老味噌を狙っていくぜ!」
 若干趣味や言動がオヤジ臭い気もするが、まあそれはそれとして。放たれた衝撃波が殻を削り、エビ味噌を露出させる。接近して軽く指で掬い、ぺろりと舐めれば口いっぱいに広がる濃厚な旨味。
「うん、こいつはしっかり回収しないとな……っとぉっ!?」
 上質なエビ味噌の旨味に、ついつい味見を繰り返していると、重力の軛を振り払ったフライエビが突進して来た。慌てて突風を巻き起こし、体当たりの軌道と、飛び散る油を受け流す。
「っとと、集中しないとなっ!」
「流石にこの大きさだと危険ですねぇ」
 頭の横を頑丈な衣が通り抜けていくと、気を引き締める燦。るこるも重力波をさらに強めて、より強力な拘束を仕掛けていく。
「さあて、こいつで……!」
 そこにさらに、ワイヤートラップを重ねていく燦。張り巡らせた鋼糸をユーベルコードで複製する事で、フライエビの巨体にすらそれを食い込ませる。
 フライエビは苦しげにのたうち、油を飛ばし……その油も、宝玉で取り込んでいくるこる。
「これも揚げ物に合うでしょうから、出来る限り回収したい所ですねぇ」
「ああ、フライから出た油だしな、そりゃ合いそうだ」
 冷静に考えると、フライから油が出るのはどう考えても順序が逆だが、今更それを突っ込む事は特に無い。空飛ぶ円盤がエビの衣を切り裂くと、まるで鮮血のように、新鮮な煮え油が大量に噴き出していく。
「そろそろ大人しくしてもらわないとなっ!」
 ダメージが蓄積すると、重力と鋼糸の二重拘束すら引き千切らんとするフライエビ。それを見れば燦は、鋼糸を操り、体内に侵入させていく。
 髄の位置を割り出し、そこに絡め取ると、一気に糸を引いて絞め上げた。
 ビクビクンッ、と巨体を痙攣し、動きが鈍っていく。そのまま、羽根の動きも止まり、ずずん……と陸地に墜落した。
「よし、神経締め、上手くいったな」
「これで回収が楽になりますねぇ」
 さらに稲荷符を貼れば、完全な無力化とまではいかないものの、弱々しく痙攣するばかりとなる。そこから猟兵達が、肉をそぎ取り、回収していく。
「おっと……?」
 それがある程度を越えた所で、全身から油が吹き出す。どうやらこれ以上は、『生きたままの回収』は難しいようだ。
 生命の危機に反応してか、再び暴れ出そうとして。
「では、トドメを刺すとしましょうかぁ」
 そこに、空間破壊の力を載せて、神器で一斉攻撃を加えるるこる。頭部に砲撃が叩き込まれると、全身に熱された油が回り……そうして痙攣すらしなくなり、完全に地に倒れ伏したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 日常 『勇士達の酒盛り』

POW   :    沢山飲んで沢山食べる

SPD   :    宴会芸で盛り上げる

WIZ   :    自慢の料理やドリンクを振る舞う

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「おう、あんたら、あのフライエビを狩ったのか!」
 エビ肉を回収し、都市島に戻ってきた猟兵達。どうやら騒ぎを聞きつけたのか、勇士達がやってくる。
 回収したエビ肉は、都市庁舎の職員が正規の手続きの元に買い取り、市民へと振る舞われる事になる。手間賃や手数料等を差し引いても、それなりの金貨が猟兵達の元に残るだろう。
「よぉし、お前達も飲んでいけよ。酒ならおごるぜ!」
 そして、巨大魔獣に挑んだその勇気を讃え、勇士達は自身の酒盛りに誘ってくれる。宴の酒やご馳走……そして何よりも、手元に残した分の、自分達用のエビ肉と言うご馳走を存分に味わい、一夜の宴を楽しむとしよう。
「あ、私、お酒はちょっと……」
「アルコール。……燃料摂取?」
 パメラやクラウも、宴に誘われている。彼女達と一緒に宴を楽しむのも良いだろう。
 また、ハロウィンの宴とあって、魔獣の扮装をしている勇士達も多い。猟兵達も、何かに扮してみるのも良いかもしれない。
ノエル・カンナビス
仮装。ドレスコードの一種でしょうか。
現地の文化であるなら、一応従うべきですかしら。

といって用意もありません。アクセサリでもお借りして
誤魔化しましょう(うさ耳カチューシャ装着

戦闘任務は終わりましたので帰ってもいいんですが。
クラウさんが少々心配なので見ていましょう。

人間を模した生体構造を使っている場合には、
生体部分が小さいが故にアルコールなどが効き過ぎて
しまうことがあります。なので中和剤など用意しつつ。
人間同様の食事ができるなら、大丈夫とは思いますけれど。

私は神経系が別物ですので、逆に効果が出ませんが(毒耐性

その辺の情報収集も兼ねて、お二人の好物とかを訊いて
みましょうか。機会があれば確保しますし。


備傘・剱
うむ、仮装パーティーか!
いいねぇ、こういうにぎやかな雰囲気
って事で、俺は折角、エビ肉確保したわけだし、料理人と言う手前、料理側に参加してみよう
料理の幅も広がるしね~

と言うわけで、鳥獣技、発動!

さぁ、シンプルに焼くもいい、そして、折角の生食感を試すもいい!
食事は楽しく、そして、楽しんで、が基本だしな

と言うわけで、パメラにクラウ、この際だ、別世界の料理や、味も体験しておけ
そういったのも、旅の楽しみってな

…この姿が何ぞと?川獺、知らない?
ほら、皆、仮装してるから、俺もついでにな
あ、大丈夫、念動力あれば、大抵の料理はこなせるから
小さい分、隙間で料理ができるから、便利なのよ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


四王天・燦
んふー♪
金貨袋引っ提げてぶらり歩き
クラウドジェリーの仮装…と見せかけ、妖魔覚醒で髪を海月の触手化させていたりするぜ
アタシの中にいるエロ海月の娘にも楽しませてあげてーなってね

少しエビ肉手元に残せたら、刺身にして皆に振舞ってあげよう(※美少女勇士に限る)
エビ味噌を溶いた醤油につけて喰うと絶品なんだよ
酒飲み集団と化すぜ

よーっすクラウ×パメラ
二人を宴に連行します
なぁ飲もうぜー?
珍味もあるんだからさ
つい悪戯で山葵の洗礼を浴びせるのはご愛敬
酒で絡むだけでなく、触手で搦むのもご愛敬さ
悪い悪い、お詫びに何でも奢るよ

酔いが醒めたら美味いものを買い込んでフォックステイル号に戻るよ
眷属化した娘らのご機嫌取らなきゃね



「仮装。ドレスコードの一種でしょうか」
 魔獣に扮する勇士達の姿を見ると、首を傾げるノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)。
「現地の文化であるなら、一応従うべきですかしら。といって用意もありませんが」
「おお、可愛いじゃねぇか、嬢ちゃん!」
 少し考えた後、うさ耳カチューシャを増設してみた。それだけでも十分、勇士達から歓声が上がる……仮装と言うより、容姿に対してと言う面もあるが。
「うむ、仮装パーティーか! いいねぇ、こういうにぎやかな雰囲気」
 備傘・剱(絶路・f01759)も楽しげに声を弾ませながら、仮装する。……仮装?
「え……? な、何が……?」
「この姿が何ぞと? 川獺、知らない? 皆、仮装してるから、俺もついでにな?」
 目を丸くするパメラの前で、首を傾げる、と言うより身体全体を傾ける――カワウソ。クラウも驚いたように、じっとそれを見つめる。
「変身。それは仮装の域を越えています」
「んー、まあ小さい分、隙間で料理出来るから、便利なのよ」
 念動力で調理器具を操るカワウソ、もとい剱。確保したエビ肉を、早速料理していく。
「俺は、料理人だからな。こっちで参加させてもらうぜ!」
「ほんとに料理してる……」
 しばらくその料理姿をじーっと見つめるパメラとクラウ。料理するカワウソは、やはり物珍しいようだ。
「よーっすクラウ×パメラ」
「ひゃんっ!?」
 そんな2人の背中に突然、にゅるりとした感触が這う。ビクンッ、と震えて声を上げ、慌てて振り向いたパメラに微笑みかけるのは、四王天・燦(月夜の翼・f04448)。
「も、もう、いきなり何するんですか……って、それは?」
「ん? これはアタシの、クラウドジェリーの仮装だけど?」
 そしてその髪は、海月に変化し、触手のようにうねうねと蠢いている。これもまた、仮装と言うよりは変身だ。
(エロ海月の娘にも楽しませてあげてーな、ってね)
 彼女の身体の中には、多くの魔物娘の魂が眠っている。この髪もまた、その中の一体のものだ。いつかその魂を救済したいと言うのが、彼女の願い。
「推定。……んっ、もう酔っていますか?」
「悪い悪い、お詫びに何でも奢るよ」
 それはそれとして、その髪触手でうねうねと2人に絡むのは、燦自身の嗜好な気もするが。顔を赤くしたクラウにジト目で睨まれると、その髪を引いて両手を上げる。
「とりあえず、こいつはどうかな? なかなかの珍味だぜ」
 代わりに差し出すのは、エビ味噌を溶いた醤油だ。生のエビ肉につけて食べれば、まさに極上の肴となる。
「まあ、頂きますけど……んんっ!? も、もうっ……本当にもうっ!」
 ただ、初めての山葵はつーんと来たようで、鼻を押さえて悶えるパメラ。ちょっと涙目で改めて睨む。
「ははっ、まあご愛敬って事で。でも旨いだろ?」
「刺激物……」
 パメラはなんだかんだ辛みも割と強く、慣れれば気に入るが、クラウはちょっと苦手と顔をしかめる。辛いのは苦手なのかもしれない。
「クラウさんは、お酒は大丈夫なんですか?」
 そんなクラウを見て、疑問に思い問いかけるノエル。ガレオノイドである彼女は、アルコールに耐性があるのか、と懸念を示す。ノエル自身は、神経系が別なので酔う事はないが、クラウはまた身体構造が違う筈だ。
 人間同様の食事ができるなら、大丈夫だろう、とは思うが、何か有ってからでは遅い。
「生体部分が小さいが故に、アルコールなどが効き過ぎてしまう事がありますから」
「……不明。飲んだ事はありません。検証します」
 その問いかけに首を傾げ、お酒のカップを手に取るクラウ。もし酔ったら、と中和剤を用意して見守るノエルの前で、軽く口に含んで。
「…………苦いです」
「なるほど、酔う以前の問題ですね」
 そもそもアルコールの味がダメらしい。まあ、反応を見る限りは特別アルコールに弱いと言う事はないようで、安堵する。
「では、クラウさんは、どんな味が好きなんですか? パメラさんも」
「果実類が好みでしょうか。栄養バランスも重要ですが、変わった味の物は苦手です」
「んー、私は美味しいものならなんでも食べるよ。お酒は酔うのが苦手だけど」
 問いかけに、それぞれ考えながら答える2人。するとカワウソ……もとい剱が、料理を持ってくる。
「じゃあこいつはどうだ? シンプルに焼いたのも美味いぜ」
「……うん、じゃあ貰うね」
 まず最初に容姿に目がいくのは仕方ない所として、その後改めてエビを味わう。程よい甘みと、プリプリとした感触……シンプルに塩だけの味付けでもとびきりの味だ。
「とても美味。素材も、調理方法も実に良いです」
「この際だ、別世界の料理や、味も体験しておけ。それも旅の楽しみってな」
 パメラもクラウもその味に目を輝かせ、満足げに味わう。そんな反応を見て笑うと、その後もいろいろな皿を並べていく。
「アタシは、そろそろ土産を買ってかないとなー」
 そのエビを味わううち、酔いが醒めて来た燦。自分の飛空艇で待つ眷属達のご機嫌を取らなくては、と酔い醒ましも兼ねて、祭りの店を回っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
んじゃ、遠慮なくいただくぜ!

旨い!
生なのにこの深い甘味と味わい……!
この世界にはまだこんな美味があるのか!
それに表面のエビフライも絶品だし!
ん? 大きな塊を表面だけ軽く焙ってタタキみたいにしたら香ばしい味わいと生の甘みが両方味わえないかな?
いい機会なので色んな調理法や味付けを試してみる。
そういえば戦闘中に採ったエビ味噌、あれも味付けに使えないかな?

そんな感じでシャーリーと一緒にお互いの戦いぶりを労いながら料理を堪能する。
もちろん、ハロウィンのお祭りもな!


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
ハロウィンの宴とあってみんな盛り上がってるねー
でも、その前に
エビ!食べずにはいられないッ!
んーっ、ぷりぷりしておいしー☆
エビフライも好きだったけど、生のエビでこんなに歯ごたえと旨味があるなんてびっくりだよ!
でも、一番楽しみなのはウィーリィくんの料理
どんな味が飛び出すのか楽しみだねっ

思う存分美味を楽しんだら、ウィーリィくんを誘って街に繰り出してパレードなどを観て回る
お楽しみは、まだまだこれからだよっ!



「ハロウィンの宴とあって、みんな盛り上がってるねー」
 祭りを見回しながら、そう言う自分も浮かれ気分に胸弾ませるシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)
「早速繰り出したい所だけど……まず、その前にッ!」
「ああ、その前にこいつだな!」
 言ってウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)が皿に並べるのは、もちろん採って来たエビ肉だ。まだ新鮮なそれを、まずは何もつけずに生でいただく。
「んーっ、ぷりぷりしておいしー☆」
「旨い! 生なのにこの深い甘味と味わい……!」
 舌の上でとろける脂の濃厚な甘みと、幾重にも折り重なった旨味。それでいて噛みしめれば、程よく歯を跳ね返すぷりっとした弾力。
 まさしく極上のエビの刺身にシャーリーは恍惚とした表情を浮かべ、ウィーリィは料理人としても歓喜の声を上げる。
「この世界にはまだこんな美味があるのか!」
「エビフライの部分も美味しいね! ボクはこっちも好きだなー」
 熱された部分はまた違った旨味があり、プリッとした肉質がギュッと引き締まる。衣の部分も、戦闘中とは比べ物にならない、サクサクとした感触で楽しませてくれる。
「もうどれだけでも食べられそう……でも、ウィーリィくん?」
「ああ、任せとけ! さて、どうやって調理するか……」
 だが、そんな極上の食材だからこそ、料理人の腕の見せ所だ。シャーリーの強い期待の視線を受けながら、塊を持ち出し、サッと表面を炙って見た。
 程よく脂が落ちると身がギュッと引き締まり、香ばしい匂いが辺りに漂う。
「わぁ、匂いだけでも美味しそう!」
「熱した旨味と生の甘み。これで両方味わえないかな?」
 焼き色をつけた後は、熱が通りきらないように冷水でしっかりと締める。あとは刺身同様に手際よく捌いて皿に並べて。
「~~~! すっごく美味しいよ、ウィーリィくん!」
「ああ、上手くいったな。じゃあ次は……」
 幸せそうな表情でそれを味わうシャーリーを見ると、ウィーリィも幸せな気分になって来る。自分もその味を楽しみながら、どう言う料理が似合うか、料理人の思考を回転させて。
「そうだ。こいつが味付けに使えないかな?」
 先程、肉と一緒に採ったエビ味噌でエビ味噌醤油を作り、それを味付けに使って提供する。そのまま食べても十分に旨いエビだが、薬味によってさらにその旨味が引き立って。
「うーん、なんだか大人の味って感じ!」
「これは料理のし甲斐があるな……いろいろ試してみるか!」
 その後も様々な料理を作っては、2人でその味を楽しむ。蒸してみたり、エビチリやエビ餃子にしてみたり、すり身にして揚げてみたり。
 濃厚なエビの旨味は何をしても失われる事はなく、その味に舌鼓を打つ。胃袋の許す限りに様々な料理を楽しんだ。
「……ふぃー、お腹いっぱい。もう食べられないよー」
「おっと、流石にちょっと作りすぎたか?」
 満足げにお腹を撫でるシャーリーを見て、ようやくウィーリィも調理の手を止める。もちろん彼自身も満腹だが、思う存分調理を楽しんだ達成感も大きい。
「さて、じゃあ料理を楽しんだ後は、腹ごしらえも兼ねてっ」
「お、おい、シャーリー、引っ張るなよ! 慌てなくても行くって!」
 そんなウィーリィの腕を引き、今度は祭りへ繰り出すシャーリー。向こうの通りからパレードの賑やかな音が聞こえ、そちらに向かって突き進む。
「お楽しみは、まだまだこれからだよっ!」
 満面の笑みを浮かべ、祭りを全身で楽しんでいくシャーリー。そんな彼女の笑顔を微笑んで見つめながら、ウィーリィももちろん、祭りを楽しんでいく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

弥久・銀花
無事にフライエビを狩ってこれましたね!
きっとかなりの高級肉になったでしょう

さて、全部飲食代にするのは無理だと思うので懐は温かくなってるでしょう
お腹も満たすべく美味しいご飯食べましょう

では、私はパメラさんとクラウさんと別行動
美味しいご飯を一人で食べに行きます(何故か後にパメラさんとクラウさんが入ってくるお店です)



景気よくご飯を食べていたら酔っ払いに絡まれたので、話のタネに武勇伝でも語りましょうか


「パメラさんのたどたどしい手付きで私の手首を後ろ手に縛ったりするのや、クラウさんが容赦なく縛った両足を頭に近付ける為に縄を引き絞ったりとかが……、あっ」(背後にパメラさんとクラウさんが立っていました)



「おかわりです!」
「おお、嬢ちゃん、良く食べるなぁ」
 美味しいご飯をたくさん食べる為、一人で街に繰り出した弥久・銀花(隻眼の人狼少女剣士・f00983)。エビ肉も旨かったが、祭りには美味しいものがいっぱいある。
「懐が大分暖かいですからね。存分に食べますよ!」
 エビ肉を買い取って貰った報酬を食事代につぎ込み、メニューを片っ端から制覇する気で次々と平らげる。そんな彼女を、酔っぱらい達が囃し立てていく。
「なんか良い事でもあったのか? 羽振りが良いじゃねぇか!」
「ええ、ついさっき、依頼を終えて来た所です」
 その問いかけに食べる手を一旦止めると、中休みを兼ねて彼らとの会話に興じる銀花。巨大なフライエビとの戦いを、誇らしげに語りだす。
「そうしてパメラさんのたどたどしい手付きで私の手首を後ろ手に縛ったり……」
「「……」」
 だが、銀花の武勇伝と言うのは、まあ、こんな感じのやつで。酒場の空気が一気に、変な感じになる。それでも全く空気を読まない銀花は、気にせず語り続け……。
「で、クラウさんが容赦なく縛った両足を頭に近付ける為に縄を引き絞ったりとか……」
「疑問。……何を話してるんですか?」
 ――そこに偶然通りがかった、パメラとクラウ。クラウがじーっと銀花を睨む。
「……あっ」
「あっ、じゃないし! 見つかったら怒られるって自覚あるのっ!?」
 パメラも顔を赤くして睨むと、店長にロープを要求する。そして2人で、逃げられないように挟み撃ちにして。
「実演。望み通りにしましょう」
「え、ちょっと、今縛られると満腹なので苦し、あーーー!」
 そうして、銀花の悲鳴が酒場に響き渡った。自業自得ともいう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フレミア・レイブラッド
【虜の軍勢】で「メイド・ライク・ウェーブ」等で眷属にした「万能派遣ヴィラン隊」(総勢多数)を召喚。
取って来た自分の分け前のエビ肉を渡して、【あらゆるニーズにお答えします】による【料理】でエビ肉の調理をお願いするわ。
数十Mもの巨体だけに、貰った肉も多いし、刺身、焼き海老、エビフライ、エビチリ、酒蒸し、海老餃子やスープ…色々な料理ができそうね。
必要な食材や調味料は市場で報酬の金貨を使って買い足すか、魔城から出すわ。

調理後はメイド隊もお祭りを楽しむよう言いつけ、パメラやクラウも誘って一緒に食べるわ♪
それに他の勇士のみんなもね

あら、お酒を奢って貰えるなら、相伴に預かるわ♪
どんなお酒があるかしら


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
後は宴ですねぇ。
折角ですし、楽しんで参りましょう。

【豊饒佳饌】で[グルメ知識]と[料理]を強化、まずは『宴会用の料理』をお手伝いしますぅ。
同時に、この世界のレシピを学べれば一石二鳥ですねぇ。

ひと段落しましたら、お食事に移りましょう。
[宴会]ですと『飲み比べ』や『食べ比べ』も行われそうですねぇ。
年齢上お酒は飲めませんが『食べ比べ』ならお相手出来ますぅ。
【豊饒佳饌】は[大食い]と[早食い]も強化済ですから、相当凄まじい量でも問題無くいただけますよぉ。
まあ、その内『大食いショー』の様な状態になってしまうのは、いつもの事でしょうかぁ?
パメラさん達が目を丸くしている気もしますが。


露木・鬼燈
激闘だったのです。
たぶん稀によく見る野良の竜よりヤバかった。
それでも、まぁ、なんかいい感じにやったです。
具体的な記憶はすっぽ抜けているけど…
それでも肉は剥ぎ取れていたので、よしっ!
そして実食してみて超美味かったので、更によしっ!
あの謎生物がこんなにうまいのに納得はいかない。
でも謎生物だし考えるだけムダだよね。
うん、美味ければなんだっていい。
エビ肉とアルコールで細かいことは忘れて楽しむっぽい!
んー、あのエビが手ごろな大きさだったらなー。
それなら養殖という手も!
いや、あれって何処で産卵と孵化を?
あー、考えると頭おかしくなるですよ。
余計なことは全部アルコールで流すっぽい。



「激闘だったのです。たぶん稀によく見る野良の竜よりヤバかった」
 フライエビとの戦いを振り返り、しみじみと呟く露木・鬼燈(竜喰・f01316)。まあ単純な戦闘力と言う意味ではともかく、デカいと言うのはそれだけ脅威であった。
「まぁ、なんかいい感じにやったので、よしっ!」
 そんな脅威に対して、実にふわっふわとした感じで挑んだので、あまり戦いの記憶はないのだが。肉は剥ぎ取れていたので、特に問題はない。
「そして実食してみて超美味かったので、更によしっ! ……よし?」
 だが、一つだけ納得いかないのは、あんな謎生物がやたらと旨い事である。いやもちろん、旨くて困る事は無いのだが。
「まあ、細かい事は忘れて楽しむっぽい!」
「はい。次の料理とお酒をお持ちしました」
 そんな鬼燈を含めて、周囲の勇士達へは、たくさんのメイド達が給仕していく。フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)の呼び出した眷属達だ。
「ご苦労様。あなた達もお祭りを楽しんで良いのに」
「いえ、私達はメイドですので」
 調理したエビ肉をフレミアに振る舞いながら、淡々と告げるメイド達。彼女達の調理した様々な料理がテーブルに並び、それらを勇士達にも振る舞っていく。
「まあ、料理も楽しいものですからねぇ」
 そんなメイドと共に、夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)もエビ肉を調理していく。豊饒の女神に加護を乞う事で、大量の――本当に大量の料理を手際よく積み上げていって。
「それでは、そろそろいただくとしましょうかぁ」
「……おぉ、嬢ちゃん。これ全部食べるのかよ?」
 その料理の量に、目を丸くする勇士達。驚いた様子の彼らに対し、動じた様子もなくのんびりと微笑む。
「ええ、お酒は飲めませんが、食べる方はいくらでもいけますぅ」
「本当かよ? ……って、あれ?」
 そうして会話しながら、その合間に大皿一つを易々と平らげるるこる。いつ食べたのかと言う早食い、そしてすぐさま次の皿に向かう大食いぶりに、目を丸くする勇士達。
「うぉ、すげぇな!」
「いえいえ、まだまだですぅ。健啖も女神のご加護ですのでぇ」
 次々と皿を空にしていけば、そのまますっかり、大食いショーの様相を呈していく。最初に積み上げた料理が全てなくなれば、メイド達も次々と料理を追加し始めて。
「いろいろな料理が有って、どれも美味しいですねぇ」
「ありがとうございます。主人からのご命令ですので」
 刺身、焼き海老、エビフライ、エビチリ、酒蒸し、海老餃子やスープ……メイド達の作り上げた料理が、次々とるこるの胃袋の中に消えていく。そんな様子に勇士達はやんややんやと喝采を上げて。
「……どこにあれだけ入るんだろ」
「不可解。質量保存の法則はどこに……」
 パメラとクラウは、そんなるこるの大食いを呆然と見つめており……そんな2人に声をかけるフレミア。
「ほら、あなた達も、見てないで、楽しんで。好きなのを食べていいわよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
 はたと我に返り、テーブルにつく2人。パメラはいろんな料理を楽しみ、クラウはエビフライにタルタルソースを付けて、そればかりを食べている。
「それにしても凄いですね、こんなにメイドさんがいっぱいで」
「ふふ、まあいろいろとね。他にもいろんな眷属がいるのよ?」
 猟兵達と出会うのは四度目だが、いろいろ驚く事ばかりと呟くパメラ。フレミアはそんな彼女に、自慢げに微笑む。
 調理のために使った代金も、贅沢に金貨をばらまいて買い集めさせた物だ。魔城に財宝を溜め込んでいるフレミアには、さして問題にする金額でもない。
「おう、嬢ちゃん、酒はイケる口かい? 良かったら奢るぜ!」
「あら、じゃあ相伴に預かるわ♪」
 そんな料理の分のお返しとばかり、勇士達が酒瓶を持ってやってくる。そんな彼らの誘いにも、余裕の笑みで応対するフレミア。
 流石に交易都市と言うだけあって、様々な種類のお酒が揃っている。ご当地の地酒や名物料理などよりは、種類の豊富さがウリのようだ。
「細かいことは忘れて楽しむっぽーい!」
 鬼燈もまた、そんな様々な酒を味わい、エビ料理を楽しんでいく。エビ肉はやはり絶品で、普段から食べたいと思わせて。
「あのエビが手ごろな大きさだったらなー。いや、それなら養殖という手も……ん?」
 だが、そこまで思案した所で、ふと手を止める。エビを養殖、なら分かる。エビフライを養殖とはいったい。
「どこかで産卵と孵化とかしてるっぽい? ……エビフライが?」
 想像しよう……とするが、全く想像出来ない。いや、多分エビみたいな感じなのだろうが、エビフライが?
「あー、考えると頭おかしくなるですよ。それより新しいお酒持ってくるっぽーい!」
 もう細かい事はいいやと、ジョッキを掲げる鬼燈。すぐさまメイドが酌をして、そのアルコールで細かい悩みを洗い流していく。

 まあともあれそんな感じで、宴はさらに盛り上がっていく。猟兵達にとっても、パメラやクラウにとっても、楽しい思い出として記憶に刻まれる事だろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年10月30日
宿敵 『フライエビ』 を撃破!


挿絵イラスト