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BLを世界中に広めたい神

#UDCアース

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#UDCアース


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 UDCアースの、日本。
 とある高校の部室で、真剣な表情をしている、女子生徒が3人。
「教室の机の上、図書室の目立つスペース、廊下の端……勝手に色々置いてみたけど、効果無し」
 置いて来た冊子の残りを机の上に置く、副部長の女子生徒。
「どうして誰も食いつかないのかな!? こんなに尊いのに!」
 その冊子を手にし、熱弁する部長。
 冊子の表紙は、男性同士が絡み合っているイラスト……つまり、ビーでエルな同人誌だ。
「部長、副部長……こうなれば最終手段に出ましょう! オカ研から聞いた、あの儀式をするのです!」
「大好きなものを布教してくれる神を、呼び起こすっていう、あれの事?」
 現実味の無い話なだけに、部長の女子生徒は悩み出す。
「1人退部して、部の存続危機だし……ダメもとでやってみては?」
 どうやら、最低でも4人居なければ、漫画研究部は部として成り立たず、廃部となるようだ。
 副部長も賛成派に加わり、2人は部長の判断をあおぐ。
「確か……校内の色んな場所に、大好きなものを置くんだよね? それは既に副部長がやってくれたから、後は呼び出すだけ?」
 シャッと音を立ててカーテンを閉め、部長は決意を固めた。
 電気を消し、薄暗くなった部室。
 一つの机の上へ、BL同人誌を置き、3人は半信半疑で、BL同人誌に手を付ける。
「神様! BL好きな生徒を増やして下さい!」
「神様! 歳の差や美形同士や人外もののBLも、多くの人に受け入れて貰いたいです!」
「神様、もっと濃い目の……男性同士の絡みが見たいです」
『私も見たいっ』
 即座に聞こえた、何者かの声。
 女子生徒達は周りを見回すが、自分達以外の人影は無い。
『BL好きを増やす、それは素晴らしい事だね。多種多様なジャンルが有るのも魅力の内だし、ソフトからハードまで、と幅広い。こんなに素晴らしいものは、この学園だけでは無く……日本中に広めよう! 完全体で召喚されれば、世界中をBLだらけにする事も出来る気がする!』
 妙に熱の入った、神様とやらの声。
 女子生徒達は互いに顔を見合わせ、驚きを隠せずにいた。

「みなさん初めまして、ノアです! 早速なのですが、予知が出ました! この学園でUDC怪物が召喚されようとしています!」
 ぺこり、とお辞儀をして挨拶を終えてから、地図を見せる、ノア・アルヴァストライン(キマイラのサイキッカー・f35184)。
 学園の場所や、校舎内の正確な見取り図も用意済みだ。
「びーえる、というものは、男性同士がラブラブになる事らしいのです! 愛に性別は関係無いなんて、すごいです! 大人の世界なのです!」
 憧れるように瞳を輝かせ、尻尾がブンブンと揺れるが、直ぐにはっと我に返る。
 自分の役目は、しっかりとした説明を行なう事だと、思い出したからだ。
「UDC怪物の召喚を、阻止してください! 阻止が失敗しちゃった場合でも、UDC怪物を全部倒せば大丈夫なのです! あと、今回のUDC怪物は、びーえるが大好きです! 男性同士のカップルさんが居たら、意識は釘付けになって、攻撃するのも忘れちゃうみたいです! あとあと! 女性の猟兵さんも、男装してラブラブだったり片想いだったり、そんな演技をするのも効果的なようです!」

 転送先は、部活動が始まる頃合いの、校舎内。
 部員だけでは無く、友人と会話を楽しんでいる生徒も多い。
 聞き込み調査などで、儀式が行なわれる部室の場所を、把握する事が可能になるだろう。
 説得や儀式の妨害を行なうのが最善だが、儀式中は、扉が開かないかも知れない。

「BL好きです! とか、主張したら中に入れるような気がします! みなさん、UDC怪物の討伐、どうかよろしくおねがいします!」
 小さな頭を下げ、頼み込んだ。


芦原クロ
 閲覧ありがとうございます。
 世界観や設定などに問題が無い範囲であれば、自由に動いて頂いて大丈夫です。
 予知の段階なので、UDC怪物はまだ召喚されていません。
 ネタ系ですが、過激な描写は削ります。

 第1章は【冒険】です。
 校内を調査をしたり、女子生徒3人の説得や、儀式の妨害が出来ます。
 妨害が成功した後、校内に居る人々の避難誘導は、組織がしてくれます。

 第2章は【集団戦】です。
 ボスを守る無数のオブリビオンを、全て倒す形になります。
 1章で召喚を阻止した場合は、『召喚途中のボスが、無数の配下を呼び寄せた』となります。
 ボス同様、BLが大好物なので、猟兵さん達がBL的な言動をしていると、配下は動きを停めて観察します。

 第3章は【ボス戦】です。
 ボスUDC怪物との戦いになります。
 BLが大好物なので、猟兵さん達がBL的な言動をしていると、意識が引きつけられ、観察モードに入ります。隙だらけです。
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第1章 冒険 『UDC召喚阻止』

POW   :    UDCの発生原因となりそうなものを取り除く

SPD   :    校内をくまなく調べ、怪しげな物品や痕跡がないか探す

WIZ   :    生徒達に聞き込みを行い、UDCの出現条件を推理する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

中村・裕美
「……面と向かって……趣味を語り合える仲間がいるとか……羨ましいし妬ましい。……やるだけのことはやるけど」
こうした事件によってBLが規制されるようになれば、困るのは自分達なのだ。なんとか阻止せねば

「……この術を自分に使うことになるとは」
UCによって、女子生徒それぞれの目に理想と見える男性像のテクスチャを電脳魔術の【化け術】で貼って、姿を変えて漫画研究部の場所を聞き、カチコミ。他人になり切ることでコミュ障をある程度なんとかなるはず
「STOP!邪神召喚だコラァ!」
あとは説得だけど
「その、だな。あまり健全でないものをばら撒かれても困るというか、アイツの目に止まったら……ほら」
などと片思いっぽムーブで




「……面と向かって……趣味を語り合える仲間がいるとか……」
 校舎内に到着するなり、中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)がぽつりぽつりと呟いて。
「……羨ましいし妬ましい……」
 裕美は壁からそっと顔をのぞかせ、思わず、ぎりっと歯を噛む。
 だが、困るのは紛れもなく自分達なのだ、と胸中で自身を説いて。
 もしもUDC怪物が召喚され、大きな事件となってしまったら……BLが規制されるように、なりかねない。
 それだけは何としても、阻止しなければ、と。
 UDC怪物の召喚よりも、BLが規制されないようにする事のほうが、裕美にとっては重要事項だ。
「……やるだけのことはやるけど。……この術を自分に使うことになるとは」
 部室がどこに有るのかは、まだ知らない為、裕美はUCと化術を展開。
 女子生徒達の性癖に突き刺さる姿――つまり、理想的な男性に見えるようになり、聞き取り調査を開始する。
 廊下を少し歩くだけで、他の女子生徒達が周りに集まり、積極的に話し掛けて来る。
 女子生徒達は裕美を不審者とすら考えず、皆一様に、興奮気味に受け答えをしてくれた。
 コミュ障を自覚している裕美だが、女子生徒達からすると、理想の男性の姿に見える為、男性になりきる事で、普段のたどたどしい喋り方も変わっている。
 唯一、誤算が有るとすれば、部室を聞きだした後も、女子生徒達に囲まれて積極的なアピールを受けまくる事だった。
 女子生徒達をなんとか撒き終え、儀式が行なわれている部室の前で、呼吸を整えて。
「STOP! 邪神召喚だコラァ!」
 ドアに手を掛け、開けようと試みるが、開かない。
 部室内で、こちらの声を気にしているであろう、部員達へ。
 自分の想い人は同性だと告げた瞬間、ドアは勝手に開いた。
 急いで中に入れば、部員達のきらきらと輝く瞳が裕美に集中する。
「見た目がクール系ね! 攻めでも受けでもオイシイわ!」
「え? 見た目……可愛い系じゃない? 受け寄りのリバも良い感じ!」
「二人とも何言ってるの? どう見ても俺様系でしょ? ガンガン攻める系でしょ?」
 部員達それぞれからすると、見た目が大分違うようだ。
 三人が外見の違いで混乱し始める前に、まだ受け攻めトークで盛り上がっている内に、裕美は先手を打つ。
「その、だな。あまり健全でないものをばら撒かれても困るというか、アイツの目に留まったら……ほら」
『つまり片想い! 激ヤバ! 萌える!』
 部員達と召喚途中のUDC怪物が、キャアキャアと悲鳴をあげて興奮状態になり、召喚の儀式は一時的に停滞した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒江・式子
声高にBのLを叫び
薄い本を人目につく所に放置し
布教の為だけに邪神召喚
なんとも胃が痛い事件です
かつて私自身も同好の士であっただけに
なおさら看過できません

職員室にて顧問の先生を呼ぶなり
手近な生徒に尋ねるなりして
部室を特定しましょう
急に部外者から話しかけられた形ですが
影の茨が相手の影を捕らえれば
不都合な感情は希釈されます
場所が分かれば
扉の隙間から影を差し込み
部員の1人を捕らえて開けさせましょう
後は茨を使わず懇々と説教を垂れます

いくら近頃は世間様にも受け入れられる様になってきて
公式自ら燃料を投下してくるとは言えど
謙虚さを忘れてはいけません
迂闊な行動で憂き目に遭うのは
貴女達だけでは済まないのです


狸塚・雅紀
狐塚)また特殊な邪神っすね。レア過ぎてホイホイ来たんすかねぇ?
狸塚)でも僕等なら止めれると思いますよ。一つの体で二人ですから。

狸塚)という訳で件の女子生徒に【離魂】で憑依してから【化術】で僕の姿に変化、先に神を名乗り「僕の相方が扉の向こうにいるよ、どうせなら実際のモデルで描いてみない」と他の二人を【誘惑】しますよ。
狐塚)俺は待ってるっすけど、開いたら何を交渉したのか知らないっすけど二人でポーズ取ればいいんすか?

狸塚)徐々に理性がぼんやりして、憑依元の女の子の意思(欲望)と僕の狐塚君大好きが混線してより熱い視線で抱きしめていく。
狐塚)た、狸塚君?流石に適度な距離感でお願いするっすよ…マジで。



(「声高にBのLを叫び、薄い本を人目につく所に放置し、布教の為だけに邪神召喚……」)
 廊下の端に置かれた冊子を横目に、思案する、黒江・式子(それでも誰が為に・f35024)。
「なんとも胃が痛い事件です。かつて私自身も同好の士であっただけに、なおさら看過できません」
 胃のあたりを軽くさすりつつ、溜め息交じりに呟く。
 部室を特定する為、式子は生徒か、件の部の顧問を見つけようと歩き出す。
 ある程度、廊下を進むと、談笑している生徒数人を発見。
 部外者なので、不審者と思われないように、不都合な感情を吸収する影の茨を伸ばして。
 友好的な行動を取らせる事に成功し、式子は部室の場所を問う。
「部室までは知らねーけど、あれだよな……かなり特殊っていうか」
「おねーさん、きっと驚いちゃうんじゃないかな? ハッキリ言って、関わらないほうが良いっていうか……」
 件の部が、BでLなものを好いている事だけは、広まっているようだ。
「あ、今廊下通ったの、顧問じゃん? 部室の場所、知ってると思うぜ」
「あの部の子達と話すなら、気を付けてね、おねーさん。精神的に疲れるから」
 生徒達は苦笑いしつつ、式子を見送って。
 顧問の教師に話し掛ける前に、影の茨を使用し、式子は部室を聞きだす。
「僕はもう、顧問なのに、部室に顔出しすら出来なくなってしまってね。部活動は自由だが、自由過ぎて、ああなってしまったのだろうか……」
 部室の場所を伝えたあと、顧問の教師は深い溜め息を吐き、頭を抱える始末だ。
 部員達がBでLな話題を毎日、ひたすらしているのだと、伝わって来る。
 式子は礼を告げてから、儀式が行なわれているであろう部室へと向かった。

 部室の扉が、少し開いている。
 おそらく先に行動を取ってくれた、猟兵のお陰だろうと、狸塚・雅紀(キング・ノーライフの従者・f29846)は判断した。
 扉の向こう側は闇に包まれているが、時折、キャアキャアと興奮した悲鳴が上がっている。
『尊い! BLは尊い! 広めたい、世界中に!』
 聞こえて来たのは、召喚途中のUDC怪物の声だ。
「また特殊な邪神っすね。レア過ぎてホイホイ来たんすかねぇ?」
「でも僕等なら止めれると思いますよ。一つの体で二人ですから」
 雅紀の口から、二人分の声が零れた。
 多重人格者の雅紀が、最初に言葉を発したほうが狐塚、答えたほうが狸塚だ。
「件の女子生徒に憑依するよ」
『はっ! 男子が二人、BLの予感!』
 憑依霊に変身した狸塚が、一人の女子生徒に憑依。
 化術を使い、自分の姿に化けて見せる。
 部長が急にイケメンに変わった事に、驚く女子生徒達。
「僕の相方が扉の向こうにいるよ、どうせなら実際のモデルで描いてみない?」
 そんな二人に、誘惑を使用しながら、狸塚が声を掛ける。
「え、リアルで見れるの? イケメンの絡みを?」
「行くしかない!」
 女子生徒二人はBL同人誌から手を離し、ペンと紙とスマホを持って、教室を出てゆく。
「何を交渉したのか知らないっすけど二人でポーズ取ればいいんすか?」
 廊下で待機していた狐塚が、不思議そうに首を傾げる。
 その仕草すら、堪らないといった様子で、女子生徒達のBL愛がヒートアップ。
「手を繋ぐポーズ、お願いします。恋人繋ぎで!」
「壁ドンに、顎くい! バックハグも!」
「ええ? そこまで許されるなら、押し倒しも……」
「押し倒しは、両方のバージョンが欲しいね」
 マシンガン並みに、要望が次々と発せられる。
 それらに応えている間に、式子が合流。
「いくら近頃は世間様にも受け入れられる様になってきて、公式自ら燃料を投下してくるとは言えど、謙虚さを忘れてはいけません」
 来る途中で、拾って来た同人誌を数冊、女子生徒達に返し、式子は説教を始める。
「迂闊な行動で憂き目に遭うのは、貴女達だけでは済まないのです」
 懇々と式子に説教をされ、女子生徒達は同類からの注意事項だと思い、真剣に聞き入って。
「ぼんやりする……。狐塚君、大好きです」
 今使用しているUCは、解除するまで、徐々に理性が喪失されていくデメリットが有る。
 理性が薄れると、熱のこもった眼差しで相手を見つめ、抱きしめている腕にも力が入り。
「た、狸塚君? 流石に適度な距離感でお願いするっすよ……マジで」
 より密着してゆく二人の姿に、無言でスマホを構えて連写しまくる、女子生徒達。
「同類からの、お説教は有り難いし、気が引き締まるけど……」
「でも、これは! 尊過ぎて! テンションが上がらずにはいられません! そのままキスしても良いのよ!?」
 再びヒートアップする、女子生徒達。
 部室外の出来事は、見る事が出来ない、UDC怪物。
『BLが発生している!? 見えない! 見たい! 私にも見せてよおおお!!』
 聞こえて来る狂喜の声に、UDC怪物は我慢出来ず、叫んだ。
『ハッ!? 見えないなら私が作れば良いんだ……者共、絡み合え! BL要素が有れば、見逃さずに私に教えるのよ!』
 UDC怪物が無数の配下を呼び寄せる。
 普段なら、召喚を完遂させる為に呼ばれる配下達が、まさかそんな理由で……と。
 戸惑いながらも、配下達は命令に従うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ジャシンドライバー・邪術士形態』

POW   :    ブラッド・ガイスト
【装着者の血液】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【殺戮捕食態】に変化させ、殺傷力を増す。
SPD   :    フォームチェンジ
戦闘力が増加する【骸骨兵士形態】、飛翔力が増加する【半竜人形態】、驚かせ力が増加する【触手の怪物形態】のいずれかに変身する。
WIZ   :    イヴィルマジック
【拘束の魔力鎖】【魔封じの結界】【催眠魔法】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

狸塚・雅紀
狸塚)狐塚君…(一章の部長と融合したままギュ~としてる)
狐塚)あー…このままのが攻撃は飛んでこなさそうっすけど攻撃もしにくいっすね。よしっと気合を入れて手を掴んで【ダンス】の要領でぐるんと二人で回ると「狸塚君、離しちゃダメっすよっ!」と言ってそのまま回りながら周囲の敵に【功夫】で蹴りを入れて【狐狸化かし】纏めて発動。

邪神も仮面で表情が見えないのは喜ばないっすよと全員仮面が無い多種多様なイケメンに変えていく。これで無力化するように笑顔でも振り撒けば後は満ち足りて消えていくはず…。

狸塚)僕だけじゃダメなんですか?
狐塚)「あ、えー…」と困ってると誘惑に負けた敵も引っ付いて収拾が付かない感じに。




 部室へ入った狸塚・雅紀(キング・ノーライフの従者・f29846)を、配下のUDC怪物達が大勢、注目する。
「狐塚君……」
 雅紀の中の人格、狸塚がまだ憑依を解かず、大好きな狐塚を強く抱き締めて、離そうとしない。
「あー……このままのが攻撃は飛んでこなさそうっすけど攻撃もしにくいっすね」
 困ったように苦笑はするものの、無理にでも突き放そうとはしない、狐塚。
 イケメンズのそんなやり取りに『ぐっはあああ尊い!!』とか叫んでいる、召喚途中のUDC怪物。
『見なさいほら、あれがお手本よ、分かる? あんな感じで、アンタ達も絡み合うのよ!』
 更に部下のUDC怪物達に、無茶苦茶な要求を述べて。
 UDC怪物達は暫しじっと注目し、UDC怪物同士で抱きしめ合ったりと真似を始める。
 ボスがそういう趣向なのだから、配下のUDC怪物達にも素質は有った。最初は真似をするだけだったが、BでLな展開に入ろうとする、配下のUDC怪物達。
 狐塚は好機を見逃さず、よしっと気合いを入れて狸塚の手を掴む。
「狸塚君、離しちゃダメっすよっ!」
 二人で踊り回りながら功夫で敵群を蹴りつけ、更には狐狸化かしを展開。
 別の姿に変化する化術により、配下のUDC怪物達の仮面は消え、多種多様なイケメンに変化した。
「邪神も仮面で表情が見えないのは喜ばないっすよ」
 無力化を狙って、笑顔を振りまく狐塚だったが、逆効果だ。
『容姿だけじゃなく、やる事なす事イケメエエエン! もっと濃厚に絡み……』
 敵群を倒す事も忘れていない雅紀は、反撃しない配下UDC怪物達を、ちゃっかりと片付けて。
 狂喜していたボスUDC怪物が、言葉を発するのを一度止めた。
『あの男の子……』
 ボスUDC怪物は、狐塚に注目していた。
「僕だけじゃダメなんですか?」
「あ、えー……」
 狸塚からの問いに、困り顔の狐塚。
『やっぱり、あの困り顔……総受けが似合いそうね! そしてもう片方の子が束縛系と見た!』
 誘惑の追加効果に掛かったイケメンの敵群が、狐塚だけに迫って来る。
「ダメです、狐塚君は誰にも渡しません」
「狸塚君も敵も、引っ付きまくって……収拾が付かない状態になってるっすよ!」
 イケメン達に押し倒され、その上にどんどん集まって来る敵群。
 直感的に、これは色んな意味で危険だと判断した狐塚は、焦ってもがいていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

黒江・式子
連携アドリブ歓迎

(無言で胃薬服用)
こんな緩い条件で召喚される邪神もアレですが
やり方を知ってるオカ研も
立入調査が必要なのでは
ともかくこっちの収集をつけるのが先ですね

未成年には聴かせまいと封印していましたが
即時解決の為
やむを得ません
自分のスマホとワイヤレススピーカーを
茨の迷路の奥に設置し
秘蔵のドラマCD(鬼畜緊縛もの)を再生
いわゆるホイホイです
少しでも茨に触れれば
たちまち絡み付いて奥まで引き摺り込みます
再生が終わってから
トドメを刺しに行きましょう
音量は勿論ギリギリまで絞ります
何度も言いますが未成年に聴かせたくないので!
だから危ないので
迷路に近づかないで下さい
言ってもあと数年でしょう
辛抱して下さい


中村・裕美
「……演じながら戦うのも面倒だし……もういいか」
化け術を解除して戦闘準備
「……騙したのは悪かった。……でも……BLを世界を傷つける道具にはしたくなかった」
もしかしたらTSFはBL的にアリかとかの論争が始まってるかもしれないけど

「……議論は戦いの後で」
【早業】で電脳魔術を展開し、空間に【ハッキング】を仕掛けて【ステルスボム】で敵を爆破。一応、部室の備品は傷つけないように注意はする
「……スカイフォール」
敵の攻撃はドラゴンランスの竜形態を呼び出して受け止めさせる。触手は拘束されても指が動けば電脳魔術で爆破はいける。ついでに爆破の余波で男同士がもつれ込んで倒れるみたいな展開を狙いたい
「……計画通り」



「……演じながら戦うのも面倒だし……もういいか」
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)が化術を解いた瞬間、響き渡る悲痛の悲鳴。
『BLに相応しいイケメンが消えた!? やだ、うそうそ、どこ行ったの!?』
 ボスUDC怪物とは思えない程に、余裕も無く、うろたえている。
 流石に哀れと感じたのか、裕美はボスUDC怪物に向けて、言葉を発する。
「……騙したのは悪かった」
『騙し……え? イケメンは?』
 まだ理解が追いついていない、ボスUDC怪物に対し、裕美は言葉を続ける。
「……そう、騙した。でも……BLを、世界を傷つける道具にはしたくなかった」
 戦闘態勢に切り替えつつ、たどたどしい口調で本心をさらけ出す、裕美。
『世界を傷つける? ちょ、なに言ってるのか分かんない……BLは尊いわよね? 癒やされるわよね? BLが世界に広がれば全て平和になるわよね?』
(「もしかしたらTSFはBL的にアリかとかの論争が始まってるかもしれないけど」)
 思案しながら、裕美はゆっくりと首を横に振って。
「……議論は戦いの後で」
 早業を使用して先手を取り、高速で座標指定を開始。
 敵側には目視不可の爆弾を生成するも、部室の備品は傷つけないように注意し。
 配下UDC怪物達を、次から次へと爆破してゆく。
 BでLな絆が生まれた配下UDC怪物達は、先に消滅し掛けている同士を抱き起こしたり、愛の言葉的なものを口にしたり、と。そこら中で、BでLな光景が繰り広げられていた。
(「こんな緩い条件で召喚される邪神もアレですが、やり方を知ってるオカ研も立入調査が必要なのでは……」)
 無言で思考を巡らせ、胃薬を飲んでいる、黒江・式子(それでも誰が為に・f35024)。
 はぁ、っと溜め息を微かに吐き、裕美の逆側から迫る敵群を確認して。
 隔絶の天蓋を発動し、迷路を作り出す。
 ただの迷路では無く、影の茨で編んだ幕は、触れた敵の活力を奪う仕組みになっている。
「未成年には聴かせまいと封印していましたが」
 自分のスマホとワイヤレススピーカーを、迷路の奥に設置する、式子。
「即時解決の為、やむを得ません」
 秘蔵のドラマCDの再生が始まるが、ただのドラマCDでは無い。
 BでLな要素に加え、鬼畜緊縛ものというレベルが高めのドラマ。
 男キャラの艶めかしい声が響き、もっと近くでしっかり聞きたいとばかりに、配下達は迷路をさまよう。
 音量が、式子によって、ギリギリまで絞られているからだ。
「何度も言いますが未成年に聴かせたくないので!」
 部室の外で待機している女子生徒達に、全力で気を配っている、式子。
 配下UDC怪物達もホイホイされるが、女子生徒達も、やっぱりホイホイされて来てしまった。
「少しでも茨に触れれば、たちまち絡み付いて奥まで引き摺り込みます。だから危ないので迷路に近づかないで下さい。ともかく直ぐに出て行って下さい。あと数年で成人でしょう、辛抱して下さい」
 なにが起こっているのか、分かっていない女子生徒達を、必死に廊下へ押し出す、式子。
『こんなに激しいBLも有るのね、奥が深いわ! 年齢制限も大人がしっかり対応する……これがまさにBLの力!』
 ボスのUDC怪物は歓喜し、式子の行動を称えてから、黙る。
 口数が少なくなったのは、ドラマCDに集中したいからだろう。
(「再生が終わったら、奥まで引き摺り込んだ敵に、トドメを刺しに行きましょう」)
 思案し、式子は、裕美のほうは大丈夫だろうかと眼差しを向けた。
「……スカイフォール」
 裕美は、黒い槍の名を口にし、ドラゴンランスで巧みに攻防を両立させている。
 更に指を動かし、敵群を爆破。
 爆破の余波により、配下UDC怪物が何体か、もつれ込むように倒れた。
 BでLなお約束な展開だが、狙ってそんな状況を作り出した、裕美が凄い。
「……計画通り」
 裕美は、ぽつりと呟くだけだ。
 対し、UDC怪物は、ボスだけでなく配下までも、歓喜の声を上げる程だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

クリュウ・リヴィエ(サポート)
記憶喪失のダンピールだよ。
名前も年齢も本当かどうか、僕にも判らない。
ま、気にしてないけどね。

自分の過去は判らなくても、色々考えるのは好きだよ。
他人の行動とか状況とかに違和感があると、それに何か意味がないのか考えちゃうよね。
まあ、それで僕が有利になるかどうかは別問題だけど。

あとは食べることも好き。
食わず嫌いはしないし、残さないよ。

戦うときは、突っ込んで力任せに殴り掛かることが多いかな。
一応、剣も魔法も使えるんだけど、結局シンプルなのが性に合うね。


藍原・蒼夜(サポート)
 人間の學徒兵×力持ち、20歳の女です。
 普段の口調は「おっとり系(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 偉い人には「敬語(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびり、おっとりした性格で、多少天然ボケな面もあります。
武器は主に退魔刀を使用して戦います。
好きな物は、可愛いぬいぐるみ、綺麗な花、静かな場所。
趣味は小説等の読書。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


蒼月・暦(サポート)
 デッドマンの闇医者×グールドライバー、女の子です。

 普段の口調は「無邪気(私、アナタ、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 嘘をつく時は「分かりやすい(ワタシ、アナタ、です、ます、でしょう、でしょうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

無邪気で明るい性格をしていて、一般人や他猟兵に対しても友好的。
可愛い動物とか、珍しい植物が好き。
戦闘では、改造ナノブレード(医療ノコギリ)を使う事が多い。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 とある猟兵の上に、山積み状態となっている配下UDC怪物達が、轟音と共に一瞬で数体消滅した。
「一応、剣も魔法も使えるんだけど。やっぱりシンプルに、力任せで殴るのが性に合うね」
 勢い良く敵群に突っ込んだのは、クリュウ・リヴィエ(よろず呑み・f03518)だ。
 配下UDC怪物達はなにかを期待している様子で、整った顔立ちのクリュウに、目が釘づけになっている。
「おや? 攻撃して来ないのかな?」
 じりじりと距離は縮めて来るものの、配下UDC怪物達に攻撃的な姿勢がまるで無い。
 考える事が好きなクリュウは、敵側の違和感に気付き、なにか意味が有るのかと思案して。
『すっごいイケメンが来た! 力任せってことは……攻め? ううん、でも受けも有り得るわ。どっちにしても、オイシイ!!』
 室内に響く、ボスUDC怪物の声。
 それに反応して、配下のUDC怪物達もクリュウを見ながら、言葉を交わし合っている。
「美味しい? 食べ物の話かな。僕、記憶喪失だけど、食べることは好きだよ。食わず嫌いもしないし、絶対に残さないからね」
『記憶喪失な時点で薄幸萌えするし、美形で雑食タイプなんて萌え萌え過ぎ……』
 ボスUDC怪物の言葉が、クリュウには分からない。
 ただ、会話が噛み合っていない事だけは、何となく分かり、熟考した末に。
「……よし殴ろう」
 そう結論を出し、配下のUDC怪物達を片っ端から殴りまくる。
「微妙に変よね、このUDC怪物。反撃もして来ないよ?」
 蒼月・暦(デッドマンの闇医者・f27221)はデルタ・フォースを展開。
 細かなギザギザの刃を鋭く光らせて。
「攻撃して来ないなら、私から行くよー!」
 ノコギリ状の改造ナノブレードを腕に装着し、明るい声音と共に、配下のUDC怪物達へ突撃。
 小柄な体躯を活かして、無邪気に駆け回り、配下UDC怪物達を斬りまくってゆく。
『BLを世界中に広めたい! でも、あの子みたいに幼い子も居るわけで……いやでも、大人が管理をしっかりすれば……でも、うーん……』
 まだ11歳の、幼い暦が現れた事で、ボスUDC怪物が悩み始め。
「そのビーって、なんなのかな? イベントなの? 楽しい?」
 何事にも興味津々な暦は、配下のUDC怪物達を攻撃しながら、ボスUDC怪物に問い掛ける。
 暦の好奇心旺盛な瞳が、無邪気にきらきらと輝いている。
『BLなんて分かりやすい単語は、幼女には言えない……』
 ボスUDC怪物は聞こえないように呟いてから。
『えーっと、ビー? 聞き間違いじゃないかしら? 私はええっと……薔薇! そう、薔薇の話をしていただけ!』
「薔薇ですか……ふふっ、いいですよね」
 のんびりとした口調で声を掛ける、藍原・蒼夜(蒼き宝刀・f23131)。
 綺麗な花が好きな蒼夜は、植物の薔薇のことだと捉えて。
『同志……!? そうよね! 薔薇って最高よね! ジャンルは豊富、組み合わせも脳内余裕変換! 薔薇は世界的に愛されるべきだと思うわ!』
(「ジャンル……薔薇のジャンルって、なにかしら?」)
 熱弁に対し、蒼夜は少し首をかしげるが、会話を続けて。
「薔薇は種類も多く、交配の組み合わせも重要よね」
 やや天然な一面を持つ蒼夜は、のんびりと言葉を交わす。
『知的な同志……! 私、感動!』
 ボスUDC怪物が興奮気味に会話している間に、配下のUDC怪物達は全滅。
『完全体じゃないから、世界中に広める力が有るかどうか自信は無いけど、B……薔薇への愛は盛り沢山よ!』
 召喚が中途半端な状態の、不完全なボスUDC怪物が現れる。
 暦をちらっと見て、ボスUDC怪物は慌てて、別の言い方に変えた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ナイトメアブリンガー』

POW   :    傀儡光マインドスティール
【掌】から【意識を侵食する闇の波動】を放ち、【洗脳】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    束縛鎖バインドカース
【意思を持つ闇の鎖】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    魔力砲ダークネスバースト
【闇の魔力】を籠めた【極太光線】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【武装と戦意】のみを攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はルメリー・マレフィカールムです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

狸塚・雅紀
狐塚)はぁ…ヒデー目に会ったっす。こうなったら…(狸塚に強引にキスをして魂を強制的にこっちに引っ張り込んで戻す)ゴメンね、学生さん(部長を一先ず外へ)
狸塚)…(キスと離魂の後遺症でフリーズ中)

狐塚)そもそもこの子の所為なんすよね…こっちの苦労を食らえっす。と多分キスのインパクトで腑抜けた敵に【どろんはっぱ】や【仙術】をぶち当て【狐狸化かし】。相手に俺の姿になって貰って、俺自身の意識は奥底に引っ込むっす。

狸塚)(まだ理性は飛び気味)…狐塚君、そっちに行ったの?ふふふ、またぎゅってしていい?ダメでもするけど。と甘えながら狐塚だと思い、追いつめ迫っていきます。敵や部長の解釈違いとか気にせずに。




 配下のUDC怪物が全滅した為、ようやく身動きが出来るようになった、狸塚・雅紀(キング・ノーライフの従者・f29846)。
 立ち上がろうとするが、狸塚が覆いかぶさったまま、退いてくれない。
「こうなったら……」
 狐塚は狸塚を真っ直ぐ見据え、狸塚の顔を両手で挟むように押さえ、強引に引き寄せる。
 2人の唇が重なった瞬間、ボスのUDC怪物が、黄色い悲鳴を上げて。
「ゴメンね、学生さん」
 狸塚を戻してから、気を失っている女子生徒を、教室外で待機している他の女子生徒達に預け。
 決して入っては行けない事を伝えて、扉を閉める。
 狐塚からの強引な口づけが歓喜の頂点を越えたようで、狸塚は放心しており、なにも言わない。
「はぁ……ヒデー目に遭ったっす。そもそもこの子の所為なんすよね……こっちの苦労を食らえっす」
 心からの溜め息を吐き、狐塚はボスUDC怪物に視線を向けて。
 対象は、恍惚とばかりにうっとりしており、腑抜け度がマックス状態。完全に、隙だらけだ。
 妖力を宿らせた、お気に入りの葉っぱを使い、仙術と共に敵へダメージを与え、狐狸化かしを展開。
(「俺自身の意識は奥底に引っ込むっす」)
 狸塚が放心中の間を狙い、そう思考を巡らせて。ボスUDC怪物の姿を、狐塚の姿に変化させる。
「……狐塚君、そっちに行ったの?」
 雅紀の中に宿る狐塚へ、まだ理性がハッキリしていない狸塚が問う。
 だが狐塚は答えず、意識を深くまで沈ませ、徹底的に沈黙を守る。
「……ふふふ、またぎゅってしていい?」
 巧妙なミスリードに引っ掛かった狸塚は、狐塚の姿になっているボスUDC怪物へと迫る。
『これは、病み系の攻め!? あまりにも好き過ぎて、目に映る人は全員、好きな人の顔に見えるという、ベタ病み系? それも良し!』
 ボスUDC怪物は負傷しても反撃せず、興奮気味に息を荒げている。
 理性が飛びまくっている狸塚は、狐塚の姿に見える、ボスUDC怪物の言動も気にせず。
「……狐塚君、ふふふ……大好きだよ。沢山、ぎゅってしていい? ……ダメって言っても、するけど」
 甘えるように、狸塚がグイグイと迫る。
『強引な甘え攻め! やばっ、激萌え! さっきの総受け系イケメン君の姿に、私が見えてるのよね? どんな絡み方するのかカモン! 私は余裕で脳内イメージするから好きにして良いわよ!』
 意気揚々とBでLな展開を、大歓迎するボスUDC怪物だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月影・左京(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK!

「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから♪」

一人称:私
口調:女性的でラフ(〜よね、なの?、あら〜等)
口癖:はわっ!?
性格:おっとりのんびり。「わぁ!頼りにな……る、の?(笑)」な印象

基本戦法:【忍び足】で敵の死角に入りメイスによる【気絶攻撃】を【2回攻撃】。【鎧砕き】も狙う。

敵の攻撃は【聞き耳】を立てて【第六感】も使い、【見切り】ます。
※不意打ちを受けた時など、「はわーっ!?」と叫ぶ傾向あり。

指定したUCを何でも使用。
但し負傷した猟兵がいれば戦況次第で攻撃より【祈り】の力と【医術】及び【救助活動】で治療。

後はお任せします。よろしくお願いします。


黒江・式子
本当に来るんですか……
これ以上仕事を増やされてはたまりません
とっととお帰り願いましょう

足元から湧き立つ茨が縒り合わさって
男性っぽい輪郭の影法師を形作ります
私や学生さん達をかばう壁になってもらえば
私のなけなしの拳銃も
武装解除されずに済むでしょうしね
なるべく二人一組で行動させ
片方が攻撃を受けたら
もう片方に大袈裟なリアクションをさせて
敵討ち的な雰囲気で立ち向かわせれば
いい感じに隙を付けるのではないでしょうか
残りの影法師たちで邪神を拘束しましょう

BLは尊い、それは分かります
ですが
それだけになってしまうのは
やはり寂しいもの
多様性を謳うのであれば
分かって頂けるはずです

(学生達に。
戦闘後、記憶消去銃を使用します)
同志を増やしたいのは結構ですが
よく分からないもの(UDC)を頼ったりせず
ちゃんと節度を守って
自力でやってくださいね


中村・裕美
「……いいものを見せてもらった」
BLは素晴らしき文化。けれども、それによって世界を危機に晒す訳にはいかない
「……これからも新しく素晴らしい作品が出てくるかもしれない。……それを閉ざさないためにも……倒させてもらうわ」
戦闘自体は普通に。UCで自身を強化して、機動力で鎖を回避しつつ黒炎を纏ったドランゴンランスで攻撃。代償は予めドラゴンエナジーを飲んで各種【耐性】を上げておく

後は女生徒達に軽く説得
「……そもそも……漫研は貴方達に必要なの?」
そもそもの発端が漫研の存続だったけど、3人が集まれるなら漫研って携帯にこだわらなくてもいいし、学外のサークル作るとか他の部に間借りでもいいのではとか


八上・玖寂(サポート)
『これも仕事なので。では失礼』
普段の口調は「僕、~君、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?」

・イメージは見栄えのいい諜報員兼暗殺者
・感情が希薄。基本的に粛々と仕事に勤しみます。常に理性的な行動を心がけます
・武装は主に暗器類で、小細工・暗殺や【忍び足】【目立たない】等での隠密行動が得意
・ユーベルコードで武装を不可視にして、鋼糸を使用しての【罠使い】や、暗器増やして投擲が主な戦闘手段

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し
【激痛耐性】も多少ありますので多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
あとはおまかせ。よろしくお願いします!



(「本当に来るんですか……」)
 不完全な状態だが、出現したボスUDC怪物に、多少、呆れと驚きの交じった感情を抱える、黒江・式子(それでも誰が為に・f35024)。
『ん? イケメン眼鏡がキタ!?』
 ボスUDC怪物の視線は、八上・玖寂(遮光・f00033)に向けられていた。
 自分の事だとは思わず、玖寂は一度振り返るが、誰も居ない。
 近距離にも猟兵は居らず、よもや自分の事かとようやく、判断し始めて。
「来ましたよ、仕事なので」
 穏やかな口調、更には柔らかな微笑みを作って答える、玖寂。
 感情が希薄なゆえに、偽りの見ばえの良さを見せて。
『仕事? もしかして私の目的遂行に、協力してくれる系かな!?』
 相変わらずブッ飛んでいて、ポジティブなボスUDC怪物である。
『私の目的は、BLを世界に広めたいの。イケメン眼鏡くん、貴方なら男性からもかなりモテそうだし、手伝ってくれないかな!?』
「お断りします。では、失礼」
 即答してから、得意の隠密行動を活かし、暗器類の武器で攻撃を仕掛けて。
『なにゆえ!?』
 心身共にダメージを受け、その場に崩れ落ちる。
『やはりBLは、認められないの? ……分かった、こうしよう! 女性も脳内で男性に変えて、脳内でBLパラダイス! これなら良いでしょう? そこの金髪美女!』
「はわっ!? わ、私ですか?」
 指を差してまで指名されたのは、月影・左京(夫婦ゲーマーのはわっ担当・f06388)。
 ボスUDC怪物は頷き、左京をじっと見つめて。
『天然、リアクションが大きい、純粋そうで可愛い系の……男! どう!? 私は脳内で余裕で考えて萌えるけど! どうなの!?』
「どうなのって……なんでやねーん!」
 召喚して空中に現れた巨大ハンマーが、ボスUDC怪物をめった打ちにする。
 やられっ放しでは不味い、と判断したボスUDC怪物は、反撃を試みようとした。
「こちらです」
 式子の足元から、茨が現れ、茨はそれぞれ男性のシルエットを模して、形作られる。
 反撃しようとした動きを停止し、式子が召喚した影法師達を、ボスUDC怪物はまじまじと見ている。
(「BLは素晴らしき文化。けれども、それによって世界を危機に晒す訳にはいかない」)
 間違った広め方では、世界もBLも危険なものとなるかも知れない。
 それだけは阻止しなければ、と。
 中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)はそう思案し、影法師達に夢中のボスUDC怪物目掛け、攻撃を開始。
「……いいものを見せてもらった。……これからも新しく素晴らしい作品が出てくるかもしれない。……それを閉ざさないためにも……倒させてもらうわ」
 邪竜降臨で己を強化し、敵を焼き尽くす黒炎をドラゴンランスに纏わせて。
 代償を受けるUCだが、耐性を上げている為、裕美は軽々と室内を駆け回れる。
 ボスUDC怪物が裕美の動きに気付くが、式子が影法師達に熱烈な抱擁をさせれば、ボスUDC怪物は隙だらけに。
 死角からドラゴンランス、覇空竜スカイフォールを振るい、刺し貫き、素早くバックステップをして。
 一定の距離を保ちながらランスで串刺し、黒炎でボスUDC怪物を燃やし続ける。
「BLは尊い、それは分かります。ですが、それだけになってしまうのはやはり寂しいもの」
 影法師達は二人一組になって、ボスUDC怪物の意識を惹きつける。
 ボスUDC怪物は影法師達の動きに目が釘付けになりながらも、式子の言葉を、しっかり耳を澄ませて聞いている。
「多様性を謳うのであれば、分かって頂けるはずです」
 式子の言葉に、うなだれる、ボスUDC怪物。
(「これ以上仕事を増やされてはたまりません。とっととお帰り願いましょう」)
 ボスUDC怪物を拘束しようと、影法師達を慎重に向かわせるが、ボスUDC怪物は振り払うように、影法師一体を突き飛ばした。
 突き飛ばされて床に倒れ、動かないようにしている影法師へ、別の影法師が一体、急いで駆け寄る。
『え……待って、その展開は……』
 倒れた影法師を抱き起こすが、反応が無いと分かり、天井を仰ぐ影法師。
 まさかまさか、と、期待に胸を躍らせる、ボスUDC怪物。
 そっと影法師を横たわらせ、かたきを討つとばかりにボスUDC怪物へ向けて構える、一体の影法師。
『あああ! やっぱりいいい! ベタ! 王道! 尊い! 無理、もう尊過ぎて死ねる』
 ボスUDC怪物が身悶えた瞬間、裕美がドラゴンランスで相手の身を突き刺して。
『これが……尊死ってやつなのね』
 悔しさや恨めしさなどは無く、ボスUDC怪物は何処と無く、満足げで。
 ゆっくりと目を閉じ、霧散して完全に消滅した。

「……そもそも……漫研は貴方達に必要なの?」
 戦闘後、荒れ果てた部室内を片付けながら、部員達に問う、裕美。
 今回の事の発端が、漫研の存続という理由を考えれば、裕美の言葉は説得力が有る。
「部員みんなと、BLトークしながらBL漫画を描くんです!」
「BLトークしながら漫画描ける場所……ファミレスも図書館も無理だし、部室が一番良いかなって」
 裕美は一度、女子生徒達の答えを聞いて頷き、口を開く。
「漫研が廃部になったとしても、学外のサークル作るとか、他の部に間借りでもいいのでは?」
 裕美の核心をつく説得に、はっとする部員達。
「同志を増やしたいのは結構ですが、ちゃんと節度を守って、よく分からないものを頼ったりせずに自力でやってくださいね」
 一般人からUDC関連の記憶を消去する記憶消去銃で、学生達の記憶を消す、式子。
 UDC関連なので、BL好きな自分達が、なにか悪い事をしでかした、という後ろめたい気持ちは残る。
 声を掛けてくれた式子に対し、頷き、ごめんなさいと声を揃えて、猟兵達に謝った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年11月28日


挿絵イラスト