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マカロン・ルーレット!

#アリスラビリンス #お祭り2021 #ハロウィン

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「お集まり頂きありがとうございます。ハロウィンが目前でございますね」
 固い表情のまま、笑顔のつもりなメトゥ・ヴィルガ(優しい彷徨い砂・f33096)が、そわそわした様子で猟兵達に語る。
「『ハロウィンの国』へ、オウガの残党達が国盗りに攻めて来るようです」
 メトゥの話に出た『ハロウィンの国』とは、昨年のハロウィンで起きたアリスラビリンスでの事件、その時にオウガ・オリジンによって作られた不思議な国だ。
 現在は猟兵達のお陰で平和な場所となり、アリスラビリンスの各所に点在している。

「これから行く『ハロウィンの国』は、マカロンというお菓子が木に実っている森にあるそうです。不思議な場所ですね」
 メトゥは目を輝かせながら手元のメモを確認し、グリモアで場所の資料映像を映し出す。
 ハロウィン飾りが至る所に飾られ、可愛らしく賑わうマカロンの森。
 オウガの群が来るまで少し時間に余裕がある。
 マカロンを摘み、ハロウィンを楽しみながら待つ、という事だ。

「オウガ達が森に入ってくる時には、『ハロウィンの国』が皆様に力添えをして下さるようなのですが……どうやら『意志を持つコスプレ衣装』なる物が現れるそうです」
 そのコスプレ衣装は不思議な事に、思ったサイズで現れて、魔法の様な力があるのか一瞬で着替えさせてくれる。
 ただし、どんな衣装が現れるかは分からない。
「望んだ衣装でも、望まない衣装でも、きちんと着こなせばパワーアップしてくれます。戦闘の間だけでも、着てみてはいかがでしょうか?」
 着れば強くなる衣装だ、戦闘の助けになるなら多少の我慢も必要……かもしれない。
「衣装の傾向としては、マカロンの帽子を被ったオバケや、キャンディ柄の魔法使いなど、お菓子をモチーフにした物が現れるそうですよ。マカロンの森にある国だからでしょうね」

「平和になった国を荒らされないよう護りつつ頑張り、ハロウィンを楽しみましょう」
 そう言って頭を下げるメトゥは、無表情なのだが輝いている。
「皆様の御健闘、そして楽しい報告をお待ちしております」


神森みくに
 ハロウィン!
 こんにちは、神森みくにです!

●1章「マカロンの森」
 色とりどりのマカロンが木に実る、不思議な森です。
 いちご、ピスタチオ、チョコ、ビター、フランボワーズetc……。
 能力値を気にせず、「この味が良い」や「これをしたい」を自由にどうぞ。

●2章「共有する者達」
 国盗りに来た、何だか可愛い者達をこらしめましょう。
 戦闘の場所は、森の中でも広い場所で行います。
 戦闘直前、何処からともなくハロウィンの国が「着るとパワーアップできる、お菓子と"何か"をモチーフにした仮装衣装」を渡してくれます。
 衣装を着ればそのままプレイングボーナスとなります。

 衣装の内容は「ランダムという体でプレイングで指定する」か「MSに丸投げ(NGがあれば記載して下さい)」の二択になるかと思います。
 版権的に危うい物と際どい物はNGです。
 MSに丸投げの場合は、それなりに無難なものになるかなと思います。
 方向性を指定していただければそれに合わせます。

 どの章からでも参加していただいて大丈夫ですし、特定の章だけ参加していただくのも歓迎です。
 お連れ様がいる方は、双方相手のお名前を書いて頂き、なるべく日と時間を合わせて出して頂けると非常に助かります。
 募集期間など、マスターページやタグにて随時お知らせしておりますので、ご確認して頂けると幸いです。
 それでは、皆様よろしくお願いします!
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第1章 日常 『マカロンの森でひと休み』

POW   :    お腹いっぱい食べる

SPD   :    色々な味を食べくらべ

WIZ   :    小箱に詰めてお土産に

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

バオ・バーンソリッド
不採用含め全て歓迎だ。
遂にこの目に…マカロンと呼ばれるスイーツを…!

興奮さめやらぬまま木になる色とりどりのマカロンに目移りしてしまう。そうか、マカロンとは大都市のパティシエなどが作ると聞いていたが、実態は木の実を盛り付けているだけだったのだな。
…この愛らしい木からマカロンをもぎ取れというのか…諦めよう。
猪は食べてもウリボーは食べられない、そういう事だ。

罠を張って置こう。どういった敵かはわからないが、メルヘンな国を荒らしに来るというのだから恐ろしい敵に違いない。骨の一片までも踏み砕いてやる。
この環境を変える訳にはいかないので簡単に撤収できるよう、ロープや網を使った捕縛用のものを木の枝に仕掛ける。



「遂に!この目に……マカロンと呼ばれるスイーツを……!」
 色とりどりで鮮やかなマカロンが実る森、メルヘンで可愛らしい場所にバオ・バーンソリッド(戦慄のワイルドタフネス!!・f19773)が目を輝かせながら辿り着く。
 ハロウィン飾りも賑やかで可愛らしいが、バオの目線は斜め上を向き続ける。
 どの木を見てもマカロン、マカロン……興奮冷めやらぬまま森を歩くバオは、マカロンに目移りし続けた。
「マカロンとは大都会でパティシエなどが作ると聞いていたが、実態は木の実を盛り付けているだけだったのだな」
 これは衝撃の真実だ!と、バオが木に実るマカロンを見つめ、思い詰めた様子で悩みだす。
 マカロンに手を伸ばしては引き、を何度か繰り返し、がくりと肩を落とした。
「……この愛らしい木からマカロンをもぎ取れというのか……諦めよう」
 猪は食べても、愛くるしいウリボーは食べられない、そういう事だ。
 くるんと緩くカーブする枝葉に実るマカロン、どの木にも手を出し難いとバオに思わせるほど存在が可愛い。
 1個食べても、その愛らしい景色に変わりは無い筈だが、バオは結局手を出せなかった。

「メルヘンな国を荒らしにくるというのだから、恐ろしい敵に違いない」
 こんなに愛らしく夢あふれる国を荒らすなど許せない、骨の一片まで踏み砕いてやると勇み、持って来た罠を取り出す。
 森の環境を変える訳にはいかないので、後で簡単に撤収出来るよう、ロープや網を使った捕縛用の物を木の枝に仕掛ける。
 葉やハロウィン飾りで罠を隠してから、今一度マカロンの木々を見渡し、この森を絶対に護るとバオは闘志を燃やし、敵を待ち始めた。

成功 🔵​🔵​🔴​

梅力岩・じぇしか
SPD

作る時は湿気にバリ気使う、難しいお菓子らしいねえ。マカロン
生地が割れたり柔らかいしたやつを貰ったことあるけど、あれはあれで美味しいと思うよ俺は。こん国になっとるマカロンはどんな食感やろか
沢山あるんなら一か所に留まらず、散歩したかー。大まかな地形も把握できて一石二鳥やし、マカロンは小さいの摘みながらゆるゆる行こ!

しっかし、不思議な森言うてたけど本当に不思議ばい。不思議に常識ば効かんやろけど、木の種とかどうなっとんのやろ。取ったマカロン地面に埋めたら実るんかなあ……口に入れて腹ん中で育ってたら怖かやー。怖いから食うとこ
さっくりしとるのも美味いけど、ザクザクも面白くて好きやなあ。ご馳走ですね



 色鮮やか、色とりどりのマカロンが実る不思議な森。
 『ハロウィンの国』の1つがあるマカロンの森に到着した、梅力岩・じぇしか(ラストポリフェノール・f27845)。
 他の世界では、マカロンを作る時は湿気に気を使ったりと、手間が掛かる難しいお菓子だ。
 じぇしか自身、生地が割れたり柔らかくしたマカロンを貰った事があり、美味しいお菓子と知っている。
「こん国になっとるマカロンはどんな食感やろか。沢山あるなら一か所に留まらず、散歩したかー」
 戦闘前に、大まかな地形の把握も出来て一石二鳥だ。
 小さめのマカロンを摘みながら、じぇしかはのんびり森の散歩を始める。

「しっかし、不思議な森言うてたけど、本当に不思議ばい」
 何をどうやってマカロンの木が生えているのか、木の種などはあるのだろうか。
 手に取ったマカロンを見ても、木の種には全く思えない。
「マカロン地面に埋めたら実るんかなぁ……口に入れて腹ん中で育ってたら怖かやー」
 周りに飾られたハロウィン飾りのカボチャがケタケタ笑う。
 マカロンの実る木、自ら笑うカボチャ飾り、アリスラビリンスの世界では、じぇしかの考える常識が効かない不思議な場所だろうと、マカロンを口に放り込んだ。
 怖いから噛んで食うたれ!と、ザクザクとした食感を味わう。
「さっくりしとるのも美味しいけど、ザクザクも面白くて好きやなぁ」
 味の違いだけでなく、食感の違いなども此処にはあるのかもしれない。
 じぇしかは、しっとり食感のマカロン、ザクザク食感、さっくり食感など……色んなご馳走散歩を楽しんだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

コイスル・スズリズム
仲良しのオーナーさん(f03848)と一緒に!

アリスラビリンスはいつきても不思議な世界!
マカロンのお菓子が木になってるなんて、昔見た絵本みたいだよ
こんな森で生活したら、いつでもお菓子に囲まれてるね?
おいしそうで、いろんな意味でいっつも迷っちゃいそう

実はすずはマカロンのことをあんまり知らないので、
一緒に同行したオーナーさんに
おいしそうなマカロンを教えてもらったり、一緒に木を探す。
マスカット味とかもあるんだね!
すずチョコレートが好きだから、チョコレートの木ないかな?
オーナーさんは、どんな味が好き?

ここはチョコレート、ここはピスタチオ
手元のメモにマッピングして、地形を確認していくよ
しっかりお味のほうも食べてチェックしていかなきゃね
かわいい形のマカロンをみっけたら
オーナーさんとマカロンと、一緒にスマートフォンで記念撮影だよ

またオーナーさんお金のこと考えてる!

敵があらわれるまでは、普段の装いで探索だけど
もうすでに甘く素敵なハロウィン、お祭りの気分。
今年のハロウィンは、マカロンな感じになりそうだね!


小宮・あき
すずちゃん(f02317)と。

わぁ、ほんとだわ、マカロンが木になってる…!?
普段着のディアンドルで、すずちゃんと一緒に転送してもらいます。
眼前に広がる光景に、驚愕と唖然。
UDCアースで生まれ育った私には、信じられない光景です。
可愛い、魔法みたい、ファンタジーみたいだわ!

マカロンの木を観察。
これ、食べても大丈夫なやつ、よね?
転送してくれた猟兵さんも、オウガがでてくるまでは「待つ」って仰ってたし…。

おそるおそる手を伸ばすのは、緑色のマカロン。
UDCアースと同じなら、緑のマカロンは、多分ピスタチオだと思うの。
私、ピスタチオのマカロンが1番好きなの。
たまに抹茶だったり、変わり種でマスカットだったりしますけど、マカロンは全部おいしいものね。
(お任せします)

…。
この木、何とか持ち帰れないかしら。
マカロンは単価が高く、カラフルで見栄えも良し。
お土産として、どこに出しても人気が高いんですよねぇ。
なんて考えながら、もうひとつ、ぱくり。
私、こう見えて商人なんです。
この木1本で、いったい幾らの利益が出るだろ。



 不思議な世界アリスラビリンス、そこにあるマカロンの森へと降り立ったのは、コイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)と、小宮・あき(人間の聖者・f03848)の2人。
 スズリズムは仲良しのオーナーあきと共に、『ハロウィンの国』の1つがあるマカロンの森へ、オウガの群の迎撃に来た。
 といっても、オウガ達が来るまで時間がある。
 それまでは、色鮮やかなマカロンやハロウィンを楽しもう、という事だ。
 なので、戦闘まではスズリズム、あき、双方とも普段着で此処に来ている。

「マカロンのお菓子が木になってるなんて、昔見た絵本みたいだよ!」
「わぁ、ほんとだわ!マカロンが木になってる……!?」
 何度か訪れているスズリズムだが、いつ来ても不思議なアリスラビリンスに驚きはしゃぐ。
 その隣で、UDCアースで生まれ育ったあきは、この不思議で信じられない光景に驚愕、唖然としている。
「可愛い、魔法みたい、ファンタジーみたいだわ!」
 一拍置いてから表情が輝き出したあき。
「こんな森で生活したら、いつでもお菓子に囲まれているね?美味しそうで、いろんな意味で迷っちゃいそう」
 楽しい想像に笑うスズリズムに、あきは大きく頷きながら、2人は可愛らしい森を歩き出した。

 マカロンの森を歩きながら、2人共マカロンの木を観察する。
 これは食べても良いマカロンなのか訝しむあきだが、オウガが来るまで「待つ」という現状を考え、好みの味を探す事にした。
「オーナーさんは、どんな味が好き?」
「私、ピスタチオのマカロンが1番好きなの」
 そう言って、あきは恐る恐る緑色のマカロンに手を伸ばす。
 緑といっても、それぞれ濃淡が違うマカロンがたくさん実る木々、UDCアースで食べた事のある色合いの物を選んで食べてみた。
 さくっとした食感の後に広がる、まったりと香ばしいピスタチオ味のクリーム。
 好みの味を当てて御満悦なあきを見ながら、スズリズムは少し恥じらいながらあきの手を引いた。
「実は、すずはマカロンの事をあんまり知らないので、オーナーさんに美味しそうなマカロンを教えて欲しいの」
「マカロンは全部美味しいものよ、すずちゃんが食べてみたい味を探しましょう」
 他の緑色のマカロンを食べ、マスカットという変わり種に2人で驚きつつ、スズリズムが好きなチョコレート味を探しに行く。

 探し歩きながら手元のメモに、此処はピスタチオ、あっちはバニラ、と地形をマッピングしていくスズリズム。
 そうして見付けた、スズリズムが好きなチョコレートの色をしたマカロン。
 もちろん、メモにチョコの場所をマッピングし、1つ2つと取ってマカロンを頬張る。
 濃い茶色、チョコレート味のマカロンを堪能し、笑顔のスズリズムはふと、ハート型のマカロンが実っているのを見付けた。
「見て、オーナーさん!かわいい形のマカロンだよ!」
 ハート型のマカロンは、森を観察しながら歩いていた中でも、この1つしか見ていない。
 かわいい形のマカロンと一緒に、スマートフォンで記念撮影。 
 良い思い出が出来た、と2人で喜びを分け合う。
 その後も2人で、ピスタチオ、チョコ、マスカット、紅茶、レモン、珈琲……色々なマカロンを見ていると、スズリズムはあきの呟きを聞いた。
「……この木、何とか持ち帰れないかしら」
「(オーナーさん、またお金の事考えてる!)」
 マカロンは単価が高く、カラフルで見栄えも良し、土産としても人気が高い。
 そんな事を考えつつ、あきは普段着であるディアンドルの裾を揺らしながら、もう1つマカロンを摘んでぱくり。
 商人として利益を計算するあきに、スズリズムは苦笑しながらも、かわいく結んだ金髪を跳ねさせながらマカロンを1つ取ってぱくり。
 そんな2人を、カボチャの飾りとオバケのランタンが笑って見ている。
 オウガ達が現れるまで、残された時間は恐らくもう僅かだろう。
 涼しくて甘い秋風を感じつつ、スズリズムもあきも、ハロウィンのお祭り気分を楽しんだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『共有する者達』

POW   :    遊ぼう!遊ぼう!
自身の【食べたアリスの悲しい記憶】を代償に、【食べたアリスの楽しい記憶にあるもの】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【その姿に見合ったもの】で戦う。
SPD   :    見て見て!そっくりでしょ?
合計でレベル㎥までの、実物を模した偽物を作る。造りは荒いが【食べたアリスの記憶にあるもの】を作った場合のみ極めて精巧になる。
WIZ   :    お茶会しよう!色んなお話し教えて!
【食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物】を給仕している間、戦場にいる食べたアリスの記憶の中にあるアリスの好物を楽しんでいない対象全ての行動速度を5分の1にする。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 そのオウガ達は、森の外側からゆっくりと浮遊して来た。
 見た目こそ可愛らしい姿、だが過去に何人ものアリスを襲った者達。
「ぴぃ……きゅい!」
 『ハロウィンの国』を奪おうと、マカロンの森に踏み込んだ【共有する者達】の幾匹かが姿を変える。
 その姿は、この森に実っているマカロン。
 かつて、マカロンが好きなアリスを喰って得た記憶だろうが、何かがおかしい。
 普通より少し大きい事もそうだが、赤、緑、黄、茶、青のマカロンと、挟んであるクリーム、どれからも普通ではない雰囲気がする。
 正直、口に入れたくないが、オウガ達はこれを武器に振る舞ってくるだろう。

 そんなオウガ達に対抗すべく、『ハロウィンの国』が猟兵達に、ハロウィンらしく【意志を持つコスプレ衣装】を送り出した。
 お菓子と"何か"がモチーフだが、どんな衣装が飛んでくるかはランダム。
 衣装を着てパワーアップするか、衣装を着ずに何とか戦うか、猟兵達次第だ。
●【共有する者達】の補足
 今回、群れの一部がマカロン(人間の顔くらいのサイズ)に化けています。
 流石にオウガを口に突っ込まれた上に、口の中で暴れられるのは誰だって不味い状況ですが、化けマカロン達の味もそれぞれ不味いです。
 味や色に関してはこちらでランダムに決めますが、もしこの色が良いという方は指定OKです。
小宮・あき
すずちゃん(f02317)と。

UDCアースアメリカの生まれ育ち。
我が国ではハロウィンは子供、とりわけ幼児のイベントであり、いきなり「何か衣装を」と言われても、ピンと来なくって…。
この世界の判断にお任せしようかなって思います。
聖者なので、魔女の衣装なら着ないで戦うかな。
(衣装おまかせ、魔女以外を希望)

すずちゃんの妖精さん、可愛いんだろうなぁ。
写真、一緒に撮りません? UDCアースに戻ったらSNSにアップしちゃお?
マカロンと一緒にハイチーズってやりたいですね。

でもその前に、お顔サイズのマカロンから対応しなきゃね。
まあ、マカロンを振る舞ってくださるのね。私の紅茶も一緒にいかがかしら!
同UCを発動させ、一見楽しいお茶会を。私の「お誘い」乗ってくれる?

すずちゃんのかぼちゃ紙片、可愛いね。何枚かくれる?
両手に乗せて、スゥッと息を吸ってから、紙片を吹いて「ブレス攻撃」を。
速度低下防止に大きなマカロンを食べて、すずちゃんのプレッツェルも食べて。
フゥッと紙片を吹きながら、最後までお茶会を楽しみましょう。


コイスル・スズリズム
オーナーさん(f03848)と引き続き参加だよ!

ハロウィンの国の衣装だって!
何がもらえるんだろね?
……これは!
お菓子はプレッツェル、衣装は、「妖精」だね!
森の中で妖精さん、ハロウィンの物語みたいな気分だよ。
オーナーさんどう?すずの妖精けっこういい感じじゃない?
このプレッツェル、これを杖みたいにして戦えばいいかな?
あとたまに食べて回復したり!

オーナーさんの衣装に
えっ、そんな衣装の姿を!?と驚きつつ、好意的な反応を

戦闘ではまずはUCを起動させ
かぼちゃ型の紙を周囲にばらまいて
以降はそこを足場に用いて、妖精になりきったステップをふんでいって
攻撃力とテンションあげてくよ!

マカロン尽くしなハロウィン
このマカロン、カラフルだけどどことなく雰囲気がハロウィンちっくだね
あ、でもこの大きさ、意外とけっこうカワイイかも?
襲ってくるなんて、悪いマカロン
お菓子のプレッツェルを杖がわりに使って、UCで攻撃しつつ
たまにぺしんとマカロンをはたきおとそうとしてみるよ
味がもし苦かったら
プレッツェル食べてお口直ししてみるね!



 小宮・あき(人間の聖者・f03848)とコイスル・スズリズム(人間のシンフォニア・f02317)が知らせを受けて、オウガ討伐に向けて準備をしていると、ピカッと目の前にオレンジ色に輝く光球が2つ現れた。
 その光の中には、2種類の衣装が浮かんでいる。
「これって、転送してくれた猟兵さんの言ってた、『ハロウィンの国』の衣装なのかな?」
 スズリズムの言う通り、『ハロウィンの国』が着るだけでパワーアップする衣装を送ってきてくれた。
 眼前に浮遊する光球に、あきとスズリズムが手を伸ばす。
 すると、光はあきとスズリズムを包み、ぽんっという音と共に不思議な力で『意志を持つコスプレ衣装』へと衣装チェンジをしていた。

 スズリズムの背には透き通った蝶の翅、大きな花と小さなおばけ飾りが付いたコサージュ、葉っぱや花弁で編んだドレス、手にはプレッツェルの杖を握っている。
 杖状のプレッツェルからはおいしそうな匂いがしていて、食べる事が出来るようだ。
「……これは!森の中で妖精さん、ハロウィンの物語みたいな気分だよ」

 あきはオオカミの頭を模したフードが付いた毛皮のポンチョ、ビスケットの鞄を下げて、オオカミの尻尾が腰辺りの服に大きなリボンと一緒にくっ付いている。
 鞄の中にはコウモリの形をしたビスケットが入っており、鞄自体も割って食べる事が出来そうだ。
「これって、オオカミ?あら、ビスケット尽くしだわ」

 ぴょんと跳ねながら、スズリズムがあきの元へ駆け寄る。
「オーナーさんどう?すずの妖精けっこういい感じじゃない?」
「えぇ!すずちゃんの妖精さん、可愛いわ!」
 衣装チェンジしたあきとスズリズムは、互いの姿を見てはしゃぎ、笑い合う。
「えっ、オオカミさん!?オーナーさん可愛い!」
 もこもこのポンチョにオオカミの少しキリッとした表情のフード、可愛い尻尾に興奮するスズリズム。
 UDCアースのアメリカでは、ハロウィンは子供、幼児のイベントというイメージのあきは照れながら、尻尾を弄る。
 ふと、騒ぐ声を目印にオウガ達が此方へ辿り着いたらしい。

「写真を一緒に撮りたいけれど、その前にお顔サイズのマカロンから対応しなきゃね」
 ぴぃ!という鳴き声をあげ、オウガ達は大きいマカロンに変身したオウガと一緒に2人の口へ狙いを定めている。
 茶色と青色のマカロン、どちらも挟まっている物が明らかにクリームでは無い。
「ハロウィンちっくな雰囲気……あ、でもこの大きさ、意外と可愛いかも?」
 ドロリとした雰囲気のマカロンに不敵な笑みを浮かべ、スズリズムは花弁の両袖を振って、踊るように紙片をばら撒く。
『誰かに恋する時のよに誰かを待つよに深く甘く続いてく』
 ハロウィン衣装の効力でパワーアップした【“恋する空ある街の灯”(リーディング・ブックス)】を発動させ、オウガ達にカボチャ型の紙片が降り注ぐ。
 紙片は当たったオウガにだけ傷を付け、残りは地面を埋め尽くしていった。
 ダメージを負ったオウガは倒れ、キラキラと骸の海へ還って行く。
 当たらなかったオウガはぽこぽこと怒り、茶色マカロン(オウガ)を押してスズリズムに突撃しようとする。
「まぁ、マカロンを振る舞って下さるのね。私の紅茶も一緒にいかがかしら?」
 ぴたりと、あきのお誘いに動きを止めたオウガが、あきの方へ向く。
 見ると、大きなハロウィンのカボチャ飾りの上に三段ティースタンドいっぱいのお菓子、あきの手にはティーポット。
 スズリズムが、はーい!と、カボチャ型の紙片の上を、妖精になった気分でご機嫌にステップしながら、ティースタンドのお菓子を一摘み。
 それを見てもオウガは、気にせず突進してくる。
『あら、私の紅茶が飲めないんですか』
 あきがそう言うと、パワーアップした【優雅な誘い(スワレ)】が発動し、オウガ達の動きが非常に遅くなった。
 杖でオウガを叩き落しながら紙片の上でステップを踏み、自身を強化していくスズリズム。
 彼女を追いかける青いマカロン(オウガ)もゆっくり。
 そのオウガ達がUC発動をする前に、あきとスズリズムが、それぞれ近くに居たマカロン(オウガ)にかぶりつきに行く。

 2人がかぶりつく瞬間、中に挟んだ物を口にしない様に、衣装が少し2人を引っ張ってくれた。
 あきが食べた茶色マカロンに挟まっていたのは、小石の混ざった土。
 スズリズムの方は、乱雑に千切られ固められた雑草の挟まった青いマカロン。
「こんな物を食べさせようと襲ってくるなんて、なんて悪いマカロン」
 少し青い顔をしながら、気分的な口直しの為に、スズリズムはプレッツェルの端を食べる。
「すずちゃん、私にも一口……あと、その可愛いかぼちゃ紙片、何枚かくれる?」
 あきは鞄のコウモリ型ビスケットを差し出しつつ、交換でプレッツェルの端とカボチャ型の紙片を数枚もらう。
 貰った紙片を両手に乗せて、スゥッと息を吸い、思い切り紙片を交えたブレス攻撃をオウガに向けて放った。
 ブレスと紙片でダメージを受け、吹き飛びながら星になって、骸の海へ還っていくオウガ達。
 それに負けじとスズリズムは、オウガをプレッツェルで叩き落しながら、紙片を撒いてオウガ達を骸の海へ還していった。

 あきとスズリズムの方へ来たオウガの群れを掃討し終え、2人は楽しみにしていた、木に実るマカロンと一緒にハロウィン衣装バージョンで記念写真を撮る。
 その写真を、あきがUDCアースでSNSにアップし、人々のハロウィン気分を更に盛り上げたという話は後日の事。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バオ・バーンソリッド
不採用含め全て歓迎だ。
なるほど。罠は…全て外しておこう(オウガから視線をそらし)

ハロウィンの国の力を借り受ける。どんな服装が出て来るか…。
衣装でパワーアップしたなら精度の上がったサイコキネシスに勝負をかける。マカロンの木の実…マカロンの実…?
まあともかくマカロンだ。木に実ったオウガマカロンをハンマー投げの要領でぶん回して気絶させ、そのままハロウィンの国の外に飛ばして放逐する。
人にとって有害だが、可愛いとは正義だ。私に彼らを傷つけるのは、まあ、不可抗力でなければ直接はできない。

敵のUCに対しても同様の対応をするが、可愛いでなければ問題ない。力を溜めたサイキックエナジーで粉々に吹き飛ばしてやる。



 マカロンの実る木、その可愛さ故に食べる事が出来なかったバオ・バーンソリッド(戦慄のワイルドタフネス!!・f19773)は、森の外からやってくるオウガ達の姿を見る。
「きゅっ!きゅい!」
 ウミウシに似たマスコットのような可愛いオウガ達と、大きなマカロンに変身したオウガ達。
 これから戦うオウガ達の姿を確認したバオは、大きく頷いた。
「なるほど。罠は……全て外しておこう」
 可愛いオウガ達から視線をそらし、そっと罠を解除する。
 罠を片付けた辺りで、バオの眼前にオレンジ色の光球が現れた。
 光の中にはうっすら服のような物が見え、『ハロウィンの国』が力を貸そうとしている事が分かる。
「力を借りよう。さて、どんな服装が出て来るか……」
 バオが光球に触れると、身体を光が包み、ぽんっという効果音と共に、【意志を持つコスプレ衣装】を身に纏っていた。
「こ、これは……まさか、天使か?」
 背中に白い翼を背負い、両肩をカボチャ型のクッキーで留めた白いキトン。
 着慣れない恰好に困惑するも、パワーアップの為だと、バオは真っ赤な顔を両手で叩いて奮い立たせる。

 そして、バオの視認出来る範囲にオウガ達が集まって来た。
「人にとって有害だが、可愛いとは正義だ。私に君達を傷つけるのは、まぁ、不可抗力でなければ直接は出来ない」
 マスコットのように可愛いオウガ達も、大きなマカロンの実に化けたオウガ達も、バオは傷つけたくない。
 ハロウィン衣装でパワーアップし、精度の上がった【サイコキネシス】で、赤いマカロン(オウガ)を遠隔で掴み、長い裾を翻しながら、ハンマー投げの要領でぶん回す。
 勢い良く振り回され続けたマカロン(オウガ)は失神し、挟んであった刻みトウガラシ入りのクリームを零れさせながら、『ハロウィンの国』の外まで投げ飛ばされていった。
 それを見たオウガ達がぴぃぴぃ怒ってUCを発動させる。
 マカロンの姿では無いオウガが変身したのは、おっさん顔の大きいイモムシ。
「……可愛いでなければ問題ない!」
 おっさん顔のイモムシを、バオは容赦無くサイコキネシスで粉々に吹き飛ばす。
 その後、残ったマカロン(オウガ)をサイコキネシスで捕まえ、放り投げまくったバオ。
 飛ばされたオウガ達も、地面に叩き付けられては星になって骸の海に還っているのだが、バオが直接手を下している訳では無いので、たぶん問題ない。

 見えている範囲に居たオウガ達を片付けたバオは、戦闘の勢いで木から落ちて少し割れたマカロンの実を見付けた。
「マカロンが!可哀想に……」
 このまま放置されるのはマカロンが可哀想だと、意を決してバオはマカロンの実を食べる。
 サクッとした食感に、甘いバニラの香りと味が口に広がり、満面の笑みを浮かべるバオ。
 くすくすと笑うカボチャ飾り達に見られながら、念願のマカロンを食べる事が出来たバオであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

梅力岩・じぇしか
敵さん来よったか。俺も服着んとな……お、ピカピカ居った!
菓子モチーフの服やったよね? よかよか、去年の園児服越えるもんはなかやろってああ"ア"ーーーーーッ!!!??? 園児服と似たようなヤツ着とる!!!!!!!
いや……ものの見方やし先入観捨てたら違うはず。違うて。これはお菓子モチーフの服ばってん、目撃者は消せばよか

つまり何見とるんじゃボケ喧嘩の時間だオラアアン!!? 念動力乗せた拳で殴ります。マカロン諸共砕きます。可愛えですけどね、苦い思いすんならそんマカロン口に入れたかったですね。こちとら今年も大火傷ばい!!
やっこれはこれはカボチャさん。あー……内緒な? 言わんといてな?? やっ約束して……



 マカロン食感ツアーを楽しんだ梅力岩・じぇしか(ラストポリフェノール・f27845)、そう遠くない場所で、きゅ!といったオウガと思われる鳴き声が聞こえ、じきに戦闘になるだろうと気持ちを切り替える。
「敵さん来よったか。俺も服着んとな……お、ピカピカ居った!」
 既に戦闘をした猟兵達からの情報で、『ハロウィンの国』から【意志を持つコスプレ衣装】をオレンジ色の光球が持ってきてくれて、パワーアップしてくれると、じぇしかは事前に聞いている。
 去年は園児服を着るという事態だったが、お菓子がモチーフの今年は大丈夫だろうと、安心して光球に触れる。

「よかよか、去年の園児服越えるもんはなかやろってああ"ア"ーーーーーッ!!!???」
 今年のじぇしかは、水色のふりふりボンネット、オバケ顔のよだれかけ、カボチャ顔の大きなかぼちゃパンツ、かぼちゃの葉モチーフの靴、その全身にはゼリービーンズの飾りが散りばめられている。
「去年の園児服と似たようなヤツ着とる!!!!!いや、退化しとる!!!!!!!」
 じぇしかの叫びにオウガ達が集まってくるが、荒ぶるじぇしかに戸惑い、ひそひそと話し合っている。
「ものの見方やし、先入観捨てたら違、う?……違うて。お菓子モチーフの、ハロウィンの服ばってん、目撃者は消せばよか……」
 ひそひそと、じぇしかを見ながら話し合うオウガ達に向けて、ギラギラと目を輝かせる。
「何見とるんじゃボケ喧嘩の時間だオラアアン!!?」
 ヤケになったじぇしかが雄叫びを上げ、マカロン(オウガ)目掛けて駆け出した。
 ピカッ!と全身に付いているゼリービーンズ飾りがネオンの様に輝き出す。
『ァアアア"ア"小細工に頼っとる場合やなか!!こちとら今年も大火傷ばい!!!』
 眩い衣装のお陰でパワーアップした【cursing(ドクヅク)】、強力な念動力を乗せた拳でマカロン(オウガ)を殴り砕いた。
 じぇしかの豹変に慌てたマカロン(オウガ)以外のオウガ達は、ピコピコハンマーに変身する。
 そのピコハン(オウガ)も、黄色マカロン(オウガ)も、全身ピッカピカに輝かせるじぇしかの拳によって、ピコッ!という音と共に砕かれ、辺りには酸っぱいやら塩辛いやらの、真っ黄色のクリームと黒いジャムが撒き散らされた。

 ぜぇはぁと息を切らし、オウガ達を骸の海まで送り還したじぇしかの周囲で、マカロンの木の根元からキャハハハ!と笑う声が響く。
 ハッとしてみると、ハロウィン飾りのカボチャ達が、嬉しそうなのか楽しそうなのか、じぇしかを見ている。
「やっ、これはこれはカボチャさん。あー……内緒な?言わんといてな??や、約束して……」
 エーッ!と不服そうに笑うカボチャ達と必死に交渉するじぇしか。
 何とか交渉を成立させ、『ハロウィンの国』から撤収する時に回収された衣装に、ようやくほっとする。
 今年も大変な物を着せられたじぇしかは、マカロンをちびちび食べながら、疲れ切った表情で転送されて帰ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年10月27日


挿絵イラスト