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銀河帝国攻略戦⑫～残像勢力を討滅せよ！！

作者：不知火有希哉

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「戦闘お疲れ様。皆のお陰でだいぶ戦力は削れてきたらしいけど、まだまだ足りないそうだ。そこで、君たちには更に別の中域で残存勢力の掃討をお願いしたい」
　少々厳し目の面持ちで説明をするのはグリモア猟兵のガルムゼノン・フェンリル（砕月の咆哮・f01970）である。
「『エンペラーズマインド』の防衛艦隊と、エンペライダーズの残存兵力が集結を行っている事が確認されたんだ。現在は敗残兵の寄せ集めらしいが、集結し再編成されてしまえばその戦力は侮れないものになってしまうかもしれない」
　再編成が完了してしまうと、帝国大要塞『エンペラーズマインド』との激戦を繰り広げるスペースシップの艦隊に対し、横から強襲されてしまうとこちらに多くの被害が予測される。
　これを防ぐ為には再編成が行われる前に突入し、なんとしても残存戦力を叩き潰す必要がある。
「そこで、先程も触れたけども敵戦力が再編成される前に、君たちの力で残る戦力を掃討してきてほしい。そうすれば、友軍受ける被害が少なくできるだろう。」
　相対するは帝国軍に改造されたサイコフォースペンギン特殊部隊だという。高い知能を持ち、人語を話す上サイコパワーと宇宙空間を自在に泳ぐ特殊能力を手に入れたというのだ。
　再編成の為に同じ箇所へ集めている為に、猟兵たちが会敵するエネミーは全て同一のものだ。そのエネミーに対しての対策があれば無双することだって夢ではない。
「奴らは物量で押してくるだろうが、君たちの力でこの困難をどうにか切り抜けてほしい。よろしく頼んだよ」
　そういって、ガルムゼノンは君たち猟兵を送り出すのであった。

第1章 集団戦 『アイスバーグレンジャー』

POW   :    フォーメーション『霜』 【冷凍ビーム】が命中した対象を爆破し、更に互いを【氷の鎖】で繋ぐ。 SPD   :    フォーメーション『霰』 【隊長ペンギンの特攻体当たり】が命中した対象に対し、高威力高命中の【隊員ペンギン達の連続体当たり】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。 WIZ   :    フォーメーション『雹』 【隊員全員のパワーを合わせて巨大氷山】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

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「宇宙戦艦クロユニ、ワープゲートからロールアウト。第一戦域、戦闘状態に入ります」
　凛とした声と共に発せられるのは戦闘が開始される合図。
「帝国軍――宇宙戦艦、確認！戦艦のドックから出てくるのは……特殊部隊です！この個体は連携が得意……ならばその連携を崩してしまえば…？」
　イヴ・クロノサージュ（《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113）は、自ら艦長を務める超巨大戦艦…《宇宙戦艦》クロノトロン＝ユニットから戦闘が開始される旨の宣言が行われた。
「只今より、敵対勢力…個体名『アイスバーグレンジャー』との戦闘に入ります。各自、絶対に死ぬことのないよう尽力してください。それでは…　」
　すぅ、と息を吸い込むイブは。
「オープン・コンバット！！」
　鈴のような高らかな彼女の合図と共に、艦隊戦が開始された。

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───宇宙空間でもやる事は変わらない。
　アーサー・ツヴァイク（ドーンブレイカー・f03446）は、特殊スーツのお陰でいつも通りに動けるのを確認してから、共に出撃したイヴの戦艦、クロノトン・ユニットから出撃した。
「俺の名は…アーサー・ツヴァイクだ！！光よりも速く……ぶちのめしてやるぜ！」
　相棒であるライドランに騎乗すると、ペンギンたちから放たれる冷凍ビームを間一髪で避ける。自分の速さを活かし撹乱しながら動き回り、的確に『レイシューター』で灰塵に帰してやる。1つ、2つ、3つ。
「やられてばかりだと思うな！喰らえっ！！」
　アーサーの背後目掛け、アイスバーグレンジャーから冷凍ビームが飛んでいくが『バスターホーン』で盾受けすることにより攻撃を防ぐ。
「氷の鎖で繋がったとしても…その方が逆に狙いやすいってな！」
　アーサーは太陽の戦士だ。食らう氷なんて溶かしてしまえばいい。
「そんじょそこらの氷なんざ…この聖痕に宿る炎の力でかき消してやる！かかってきな…ペンギン野郎！ レイシューターのフルパワーで…迎え撃ってやるぜ！！」
　レイシューターを再度構え、カチリとフルパワーモードへ切り替える。
「いっけぇぇぇぇぇっ！！！」
　レイシューターから放たれた太い光線は、目の前に展開していた1中隊を光へ飲み込んだ。

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「猟兵共にやられるような我等ではない！！いくぞぉぉぉ！！」
　隊長格のペンギンの声により『フォーメーション『雹』』を形成すると、隊員全員のパワーを合わせて巨大氷山を放つ。自身から一定半径内の指定した全ての対象を攻撃する…すなわち、彼らの攻撃対象はクロユニであった。
「っ…！回避不能！防御します！！」
　オペレーターの判断で戦艦全体を保護するバリアがクロユニを包み込むと、氷結耐
性のオーラシールドが相手の攻撃を無効化する。
「なにっ！？この艦、オーラシールドを…！？」
「この世界の事は大体知ってます、”私の庭”なんですから…！回避角40度！！3時の方向の部隊に砲撃しますっ！」
　ペンギンたちの猛攻防ぎ、戦艦の砲撃を間一髪で回避。お返しにとクロユニの砲塔で後方に広がる、攻撃部隊の艦隊目掛け主砲を放った。
「……てぇーっ！！」
　帝国軍艦の艦橋と、戦線に拡がるペンギン部隊を大爆発として巻き込み星屑へ還す。更にイブはユーベルコードの詠唱を、艦長命令として下す。
「《宇宙戦艦》クロノトロン＝ユニットから通達、砲撃を行います。射程から退避して下さい。―――最大出力、クロノトロンブラスト発射！！」
全長275mの巨大《宇宙戦艦》の砲身を向けた対象…アイスバーグレンジャーの群衆へ、巨大な重力波砲撃《クロノトロンブラスト》で薙ぎ払うのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

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「ペンギン…？うーん、何だろ、このペンギン達……かわいくないっ！ということで、油断なくいきますっ！」
　戦闘意思を固めるエルフの少女、シル・ウィンディア（光刃の精霊術士・f03964）。
「ペンギン···あいつらペンギンまで使ってくるのか？……相手が多く、連携を取るのならばそれを崩してしまえばなんてことは無いだろう」
　冷静に対策を練るのはキマイラの少年であるレド・ダークライト（紅き閃光・f01284）。
「攻略戦の大事な局面で邪魔はされたくないので、ここは徹底的に叩きましょう！みんな行くわよ！！」
　こんなところで邪魔される訳にはいかない。2人と同じ様に戦場に赴く人狼の女性はピオニー・アルムガルト（ランブリング・f07501）だ。
　ここで敵部隊を殲滅し、戦闘に勝利しよう！！

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「相手もスピードタイプなら…こっちもスピード勝負ッ！」
　空中戦、残像で三次元機動を行ってフェイントを交えて機動を行うシル。
「えぇい、ちょこざいなッ！！」
　隊長格の1羽は『フォーメーション『霰』』を発動させる。彼の行う特攻体当たりを仕掛けるものの、ひらりとシルの素早い反応によってかわされてしまう。
「そんなの当たらないよー♪」
「なにッ！？」
　攻撃を仕掛ける前に揺動をかけて両手の《光刃剣『エレメンティア』》で二回攻撃を食らわせ、一気に離脱するヒット＆アウェイで手負いの連中を増やしていく。
　ペンギンたちの攻撃を第六感で感じ取り見切る。不意打ちはオーラ防御と武器受けで防御する。
「うわっ怖いなぁ　なんでそんなにヤケになってるの？」
「うるさいうるさいうるさい！！！さっさと堕ちろ！！！」
　冷凍ビームが放たれるも、エイムがブレブレな砲撃なんぞ当たるわけもなく。
「なんでトドメを刺さないのかって？大丈夫！今にわかるよ、ふふふ♪」
　高速詠唱によるユーベルコードの開放に全力魔法。それは、彼女による十八番の一撃。
「炎よ、水よ、風よ、土よ…。我が手に集いて、障害を撃ち抜けっ！」
　ユーベルコード『ソニック・ブラスト』を発動すると、火・水・風・土の４属性の魔力砲で殲滅していく。

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「相手は猟兵数人だ！怯むな！！いけー！」
　隊長の激励を聞いた隊員ペンギンたちは弾丸の如く突っ込んでくる。全体が他の仲間らに気を取られているうちに、忍び足で近づいて一匹を倒しとっ捕まえて他の奴らを「挑発」する。
「貴様らのチームワークはそんなもんなのか？」
　挑発のあと、生け捕りにした一羽の命を狩り取った。
「貴様、よくも！！」
　頭に血が上ったこっちに向かってくる。コレも読み通りだ。相手の攻撃を見切り、とっ捕まえた敵をぶん投げて攻撃を中断させたり時間を稼ぐ。
　近くまで集まってきたタイミングを見計らって、大きな一撃を。
「我が障害を殲滅せよ！」
　ユーベルコード『殲滅の血肉』。それは敵の動きを止める衝撃波を放ち、自身から一定半径内の指定した全ての対象…宙を舞う隊員ペンギンたちを一網打尽にしていく。
「こ、こんなもんで…！」
「……確実に仕留めさせてもらうぞ」
　隊長格のペンギンを、握りしめた《鮮血の黒剣》の一閃の元に斬り捨てた。

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　ピオニーは物量に対して高速詠唱の2回攻撃、属性攻撃の全力魔法で応戦に出る。
「んー、このスペースペンギンたちは飛べるという認識でいいのかしら？」
頭上を取られるのは非常に戦いづらいのでダッシュで移動しながら撹乱。
「攻撃に当たるわけには…いかないのよね！」
　ペンギン隊員の襟首をひっ掴み、攻撃モーションに移った相手にぶん投げたりして敵を盾にしながら同士討ちを狙ってみたり。
「き、貴様ァ…！！調子にのるなよ！！」
「退きなさい。私の道を阻むというのなら燃やし尽くすまでよ！」
　ユーベルコード『高貴なる紅』の詠唱をセリフに載せて放つ。
「貴方たちの氷に対して私の紅炎。どちらが上か分かり切っているわよね？見える範囲、端から端まで全員焼き鳥にしてあげるわ！」
　魔術によって生成された炎の矢は、動きに翻弄されたペンギンたちを容赦なく射抜いていった。

───こうして、猟兵たちの活躍によりこの宙域での戦闘は終了した。
　猟兵たちも無傷ですんだとは言わないものの、彼らの行動のお陰で敵部隊の収束を防げたのであった。だが、いまだ彼らの戦いは続いていたのであった……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

最終結果：成功 完成日:2019年02月10日