ハロウィン島の冒険~トリック・オア・グリード
●グリモアベース
「グリードオーシャンにハロウィンの時期にだけ巨大南瓜が生える、通称『ハロウィン島』という島がございます」
集った猟兵にフロワ・アンプローザ(元悪役令嬢・f34014)は予知の説明を始める。
「この島にハロウィンの時期にだけ封印が解かれるメガリスがある事が判明しました。巨大南瓜が出現するのはその前兆なのだそうです」
巨大南瓜は島中に勝手に生えてくる。食べてよし、ハロウィンに飾ってよし、武器として投げてよし、水上に浮かべて障害や足場にしてよしの万能カボチャだ。
「この情報を聞きつけたコンキスタドールの残党がハロウィン島を狙っています」
まずはコンキスタドールの魔の手から島を守る必要がある。折角なので巨大南瓜も有効活用してやると良いだろう。
「また島ではメガリスを出現させる儀式として、『トリック・オア・グリード』を行っているようです」
この島で行われているトリック・オア・グリードとは、お菓子を持って仮装した人々が悪戯(窃盗)や強奪でお菓子を取り合い、全てのお菓子を獲得した人の元にメガリスが出現するという、何ともグリードオーシャンらしい儀式だという。
島民にとけこめるよう、ハロウィンの仮装で挑むと良いだろう。
「メガリスは周囲を春にするという効果があるようです。島には桜を始め春の草花も多くありますので発動したら壮観な眺めになるではないでしょうか?」
そう言ってフロワは猟兵たちに微笑みかけた。
さわま
オープニングをご覧いただきありがとうございます。
今回は2章構成のハロウィンシナリオです。
できれば10/31までに終了を考えています。
以下各章の補足となります。
●第1章 集団戦『武装商船団・雇われ船員』
ハロウィン島を襲う海賊との対決です。
プレイングボーナスとして『巨大南瓜を使う』がございます。
●第2章 冒険『街角大乱闘』
メガリス出現の儀式、『トリック・オア・グリード』に参加します。
内容はオープニングのようなものです。猟兵同士で楽しく奪い合いも楽しいかもしれません。
プレイングボーナスとして『ハロウィンの仮装をして儀式に参加する』がございます。
第1章 集団戦
『武装商船団・雇われ船員』
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POW : 姑息なる武装「商品使用」
装備中のアイテム「【湾曲刀(商品)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
SPD : 偶然なる連携「十字砲火」
【好き勝手に動く船員達が銃撃】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 強欲なる叫び「士気高揚」
【誰よりも強い】という願いを【船員達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
空桐・清導
POWで挑む
アドリブも大歓迎だ
「本当に桜が咲いてる。
違和感あるけど、綺麗だな。」
巨大なカボチャと桜というありえない光景に困惑しつつ感動
「さて、海賊退治のためにもやるか。」
いただきますと言ってから、
ブレイジング・レザーでズババッとカボチャをくりぬいて顔を掘る
中身は持って帰って料理するか
UC発動
カボチャに火をつけて巨大ジャックオランタンにする
「ハロウィン必殺!フライング・ジャンボォランタン!」
海賊船に的確にぶん投げて撃沈
上陸した連中にはツタを持ってカボチャをぶん回す
「ハロウィン必殺!スイング・ジャンボォランタン!」
一気に[なぎ払い]、一網打尽だ
「さあ、お代わり自由のバイキングだぜ。
かかってきな!」
●
ハロウィン島へと近づく海賊船団。
「グヘヘへ、そろそろ例の島につきそうだな」
その甲板の上で、下卑た顔つきの海賊たちが顔を見合わせ下品な笑い声を上げていた。
「そこまでだ! 悪党ども!」
空から響く、はつらつとした声。
海賊たちが一斉に顔を上げる。
そこには太陽を背に光輝くヒーローがいた。
「貴様らの悪業、このブレイザインが裁く!!」
それは空桐・清導(ブレイザイン・f28542)こと、正義の戦士ブレイザインだ!
——1年365日、悪が世界に蔓延る限り!
——正義の味方は年中無休!
——太陽と共に、正義の光が悪を討つ!
そして今回はハロウィン特別仕様なのだ。
「ハロウィン必殺——!」
ブレイザインがその手に持つのは、ハロウィンな巨大カボチャのランタン。
彼の太陽の如き正義の熱い心が巨大ランタンの中に正義の炎を宿す。
「フライング・ジャンボォ——ランタン!!」
燃え上がった巨大ランタンを海賊船目掛けてぶん投げる。
——ドォオン!
巨大ランタンが海賊船の甲板を叩き割り船内へと突貫する。
「バーニング!!」
そして、ブレイザインの熱き叫びに——。
——ドカァアアアアン!!
巨大ランタンが大爆発を起こす。
「ギャァアアアア!?」
海上へと投げ出される海賊たち。
炎上轟沈する海賊船。
しかし、まだだ!
今回のブレイザインの戦いはこの程度で終わらない!
「トォウッ!」
別の海賊船の甲板にブレイザインが着地する。
慌てて海賊たちが襲いかかる。
「ハロウィン必殺! スイング・ジャンボォランタン!」
「グギャアアアアア!?」
蔦付き巨大カボチャをぶんぶんとふり回り、近寄る海賊たちをまとめて吹き飛ばす。
そして海賊たちを蹴散らし無人となった海賊船。
その甲板上でブレイザインが見る先にはこちらへと接近する新たな海賊船があった。
「さあ、お代わり自由のバイキングだぜ。カボチャの用意も十分だ——かかってきな!」
ブレイザインの戦いは続く——。
※ジャック・オー・ランタンの中身は清導と仲間の猟兵たちが美味しく頂きます。
「良い子のみんなは食べ物を粗末に扱ってはいけないよ。ブレイザインとの約束だ!」
大成功
🔵🔵🔵
ギヨーム・エペー
仮装は一昨年、2019年の海賊ゾンビにするとして……宇宙バイクの頭にくりぬいた南瓜を装備しておく。バイクのカラーリングはスイカだが、これでハロウィン仕様と……いえるかな!
巨大カボチャの強度がバイクで轢いても破砕しなきゃあ、突進を繰り返して戦場に運び込もう。横から見たら間抜けだが、正面から見たらカボチャが迫ってきてるからなー。驚くか?
おれも前が見えないが、敵のどよめきで判断してカボチャを敵陣に突っ込ませる。そしておれもそのまま突っ込んで、二度轢く
カボチャは崩れているだろうから後は自力で、氷槍を投擲しつつバイクで海上を縫い動こう。海賊ゾンビが通るぞー
●
「な、なんだアリャァアアアア!?」
驚愕する海賊の視線の先。
海上を走る巨大なカボチャが大きな水飛沫を上げながら接近してきていた。
「これだけ馬鹿でかいカボチャが迫れば、海の荒くれ者でも驚くよなー」
ハロウィンらしく海賊ゾンビの扮装をしたギヨーム・エペー(Brouillard glacé calme・f20226)は、スイカカラーのバイク『パステーク(ハロウィンver)』にまたがって、海の上を水飛沫を上げながら爆走する。
ちなみに『パステーク(ハロウィンver)』はフロントカウルにくり抜いたカボチャを取り付けただけのお手軽仕様であるが、それにギヨーム自身の仮装を考えれば、それなりにハロウィンの雰囲気が出ていた。
現在ギヨーム前方の視界はオレンジに染まっている。なぜならギヨームの数倍の大きさの巨大カボチャをバイクで押しているからだ。
視界が巨大カボチャで覆われて、標的である海賊船を直接見ることはできない。
しかし、何となくの気配と先ほどのような海賊たちの絶叫を頼りに、ギヨームは大海原を爆進する。
「うわぁああああ!?」
「おっと、大体この辺だな」
そろそろ接敵だと判断したギヨームはバイクの前輪を浮かせて加速、波を足場に空中に向かって大きくジャンプした。
巨大カボチャは慣性によって止まる事なく海面を滑ると海賊船に正面から衝突する。
空中に飛び出したギヨームが下を覗けば、カボチャがめり込んだ海賊船はその前半分が粉砕されていた。
前方に傾き始めた甲板でパニックにおちいる海賊たち。そこに空からギヨームのバイクが後輪から綺麗に着地する。
「トリック・オア・ダイ!」
空から現れたハロウィン海賊ゾンビに唖然とする海賊たちに、猛然とバイクが突っ込んでいく。
ギヨームは容赦なく海賊たちをバイクで轢いて海の藻屑にかえていった。
あっという間に海賊どもを一掃し、ギヨームは轟沈する海賊船から離脱する。
そこに撃ち込まれる砲撃。
ギヨームは咄嗟に身体を傾け、ハンドルを切る。
後輪から大きく上がる水飛沫。
その場でスピンターンを決めるバイク。進行方向が反転した事で砲弾は見当違いの場所に着水する。
バイクが進行を変えた先には砲撃を仕掛けてきた海賊船が見えた。
「さて、まだまだ痛い目を見たいようだな」
海賊船に向かいバイクは突撃し、同時にギヨームの手には魔力で作った氷槍が形成される。
「フハハハハっ、海賊ゾンビが通るぞー」
海の上をジグザグに移動して砲弾をかわし、氷槍をぶん投げ海賊たちを蹴散らしていく。
海原に響くギヨームの愉快そうな声。
海賊たちにとって悪夢のハロウィンはまだまだ続くのだった。
大成功
🔵🔵🔵
イスラ・ピノス
巨大南瓜に『トリック・オア・グリード』!
楽しみがいっぱいだねー。
思う存分遊ぶためにもさっさとコンキスタドールには退場して貰おう。
それで相手の数は多いみたいだよね。
ここは、そーちゃんカモン!!
なるべく水も吸わせて大きくしたら…巨大南瓜を力いっぱい投げつけて行こう!
島中にあるみたいだから移動しながら見つけ次第武器にも盾にも使っちゃう。
湾曲刀や多少の銃弾くらいなら、そーちゃんに隠れて避けることも出来そう。
食べられると思うとちょっともったいない気もしちゃうけどね。
●
海上で猟兵と海賊達が戦っている頃。
「ふぅ、何とかバレずに島に上陸できた。野郎どもっ、ここからは楽しい略奪の時間だ!」
監視の網を逃れこっそりと島に上陸する海賊達。
海賊達はニタリと笑い、島民の住む町へと向かおうとしていた。
そこに現れたのは——。
「ちょっと待った! ここから先は僕が通さないからね!」
瑞々しくもふんわりな水髪、キラキラ大きな青い瞳、褐色肌にちょっと露出多めなワガママボディのまぶしいシュワシュワ少女——イスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)は海賊たちの行く手を遮るように立ちはだかった。
一瞬たじろぐ海賊たち。だが目の前に現れたのが見た目は小娘なイスラ1人と分かると、武器を手にしてイスラに下品な目を向ける。
「お前1人でオレ達をどうにかできるとでも? フヒヒ、ガキだが身体付きは良さそうだなぁ」
そんな海賊達を前にしても、イスラの顔に怯えの色はない。
「この後、島では楽しみがいっぱいなんだよね。だからさっさと退場してもらうよ」
屈強な男たちを前になんでもないように言うと、水髪からストローのような小さな杖をシュポンと取り出した。
「そーちゃん、カモン!!」
大きなイスラの瞳にユーベルコードの光がきらめく。すると手のストローの杖の先からシュワシュワと泡立つアクアブルーのソーダ水が溢れていった。
「なっ!?」
何事かと驚愕する海賊達の前で、ソーダ水は人の形を成していく。
「今日はもっとシュワシュワさせちゃうよ! 島民のみんなもカモン!!」
イスラのかけ声に合わせて、隠れていたらしいハロウィンの仮装をした島民たちが周囲の茂みから姿を現す。島民たちはソーダ水の巨人に向かって、バケツに入った水をかけていった。
「どわぁぁぁ!?」
驚く海賊たちの前で大量の水を吸ったソーダジャイアントがシュワワワッと大きな泡を立てる。
「やっちゃえ、そーちゃん!」
いつの間にかイスラは両手でカボチャを抱えている。それに連動するようにソーダジャイアントの両手に巨大なカボチャが出現した。
——ブォオオン!
イスラがカボチャを投げつける動きに合わせて、ソーダジャイアントも巨大カボチャを海賊たちに叩きつける。
——ドシィィン!
海賊たちを押しつぶす巨大カボチャ。
生き残った海賊たちが曲刀を手にソーダジャイアントに切り込む。しかしシュワっと爽快な音を立てて曲刀はソーダ水をすり抜けてしまう。
「どんどんやっちゃえ、そーちゃんゴー!!」
イスラが近くに生えていたカボチャを手に取れば、ソーダジャイアントも巨大なカボチャをその怪力で持ち上げてみせる。
「ギィエエエエッッ!?」
シュワシュワシュワワなソーダジャイアントが畳みかけるように投げつけた巨大カボチャに、残った海賊達もあっという間に蹴散らされた。
大成功
🔵🔵🔵
ローズ・ベルシュタイン
WIZ判定の行動
アドリブ歓迎
■心情
ハロウィン島のメガリスを狙うとは、
コンキスタドールも放ってはおけませんわね。
島の無事の為にも頑張りましょう。
■行動
巨大南瓜を水中に投げつけて、足場にして戦いますわね。
【足場習熟】で上手く南瓜の上に乗りこなしてみせますわ。
その後、海賊たちには夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(UC)を使用して
戦闘しますわね。
【範囲攻撃】で出来るだけ多くの敵を巻き込めるようにしつつ
【気絶攻撃】や【マヒ攻撃】で敵の動きを止める様にして攻撃しますわ。
敵の「士気高揚」には、まずは賛同者となる船員を優先的に倒し
「誰よりも強い」と言う願いを打ち消してあげますわね。
●
「クソッ、島に近づく事も出来やしねぇ!」
海賊船の上で男は悪態をつく。
男が周りを見渡せば、海上に無数の巨大カボチャが浮かんでいた。
さらに、巨大カボチャに取り囲まれて立ち往生している仲間の海賊船も見える。
しかし妙な光景だった。かなりの大きさとはいえたかがカボチャだ。海賊船の航行の多少の邪魔にはなっても立ち往生するほどではない。
では、何が起こっているのか?
その時、フワリと芳しい薔薇の香りが男の鼻腔をついた。潮の香りを打ち消すほどのだ。
「島の平穏を乱すあなた方の所業、放ってはおけませんわ」
鈴の鳴るような優美な声。男の視線の先。
海上に浮かぶカボチャの上に、薔薇色のドレスを纏うローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)の姿があった。
「お覚悟はよろしくて?」
ローズは足元のカボチャを一気に蹴りつけ、男の乗る海賊船に向かって跳躍する。
「迎え撃つぞ、ウォオオオオオオオッ!」
男の叫びに周囲の海賊たちも武器を手に取り声を張り上げる。
海の荒くれ者どもの怒号は共鳴するように戦場に広がりを——。
「させませんわ——『夕暮れ時に薔薇は踊り咲く(ローズ・ワルツ)』!!」
ローズが手に持つ長剣『夕の憩い』の夕焼けのような刀身から、無数の薔薇の花弁が舞い起こった。
刀身と同じ夕空を思わせる薔薇の花びらの嵐が海賊船を包み込む。
そして海賊たちの見上げる空が青色から一転。鮮やかな夕焼け色に覆われる。
「なっ……」
その鮮烈な光景と漂う薔薇の香りに、海賊たちは声を失い、踊り咲く夕焼けの薔薇を呆然と見上げるのみだ。
戦場に訪れる静寂。
しかしそれは一瞬の事だ。
「さぁ、数多に咲き誇りなさい!」
ローズの合図で夕焼けの花弁は容赦なく海賊たちへと襲いかかる。
「グワァァアアアア!?」
海賊船から薔薇の嵐が過ぎ去った後、海賊たちは甲板に倒れ伏し、立っているのはローズだけだ。
「さあ、どんどんいきますわよ」
ローズは再び海に浮かぶカボチャを足場に、海賊船へと向かっていく。
やがてあたり一帯の海に薔薇の香りが満ちる頃。
全ての海賊船は動きを止め、コンキスタドールの企みは完全に阻止されたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
第2章 冒険
『街角大乱闘』
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POW : 真正面から乱闘に飛び込み、次々に相手をぶっ飛ばす
SPD : 素早く相手の急所を突き、戦闘不能に追い込む
WIZ : 簡潔かつわかりやすい言葉で、乱闘を止めるように説得する
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
空桐・清導
POWで挑む
アドリブ、協力も大歓迎
「下手にメガリスが降臨されても不味いし、全力で取り組むか。
今回はイカしたコスプレがあるしな!」
怪しげな眼光を放つマスクを抱えた
2mはあるであろう巨大なデュラハンとなる
あ、視界は胸のあたりにスリットがあるぜ
「トリィイイック・オア・グリィイイドォオオオ!!!
お菓子くれなきゃ、怖いぞォオオオ!!!」
ドスの効いた怖い声をあげてお菓子を集めていく
「反撃は優しく、痛くないように…。」
襲い来る人達にはUCが発動
手刀に光焔を纏わせて軽く一撃
奪い取るという悪意を浄化、お菓子を回収する
「さてと、これで全部かな。」
集めている猟兵がいれば俺の分も共有
祭りが終わったらお菓子は返却するぜ
ローズ・ベルシュタイン
アドリブや他猟兵との連携歓迎
■心情
トリック・オア・グリードですか、お菓子の取り合いは乱暴かなって思いますけど
これもメガリスの為ですわ、
精一杯この仮装大会を楽しんで行きましょうね。
■行動
私は、『花の妖精』をモチーフとした仮装をして行こうかと思いますわ。
皆に「トリック・オア・グリード!」と言いつつ、
皆からお菓子を取り合いして行きますわね。
私は【薔薇園狂詩曲】を披露して、ヴァイオリンを聴かせつつ
相手がヴァイオリンの曲を聴き続けたいと思い油断した所を
お菓子を取って行きますわね。
メガリスは、周囲を春にする効果があるそうですので
これで春も楽しめそうですわね。
イスラ・ピノス
さて、本番『トリック・オア・グリード』だね
なるべく可愛く猫娘な仮装をして参加!
ふふー、髪遊びのノリで猫耳も水の髪で自前で作れちゃうよ。
今回はPretty please!で目一杯お願いにゃん♪
折角皆で仮装してるんだし、あんまり衣装が荒れないように穏便に悪戯とお願いを合わせていくよ。
ある程度集まってきて安心ってなったら残った人に譲ってもいいしね。
季節外れの島の仮装、大きな仲間が増えたところで皆で騒がなくちゃ!!
僕はお酒飲めないけど、飲めや歌えやいっちゃおー!
●
猟兵たちの活躍で海賊たちは撃退された。
そして、驚異の去った島は年に一度のトリック・オア・グリードを前に喧騒に包まれていた。
「お菓子の取り合いなど、少々乱暴かなって思いましたが」
ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)視線の先では、思い思いの仮装をした島民たちが島の広場へと集まっていた。
彼らの顔は楽しげで、これから殺伐としたお菓子の奪い合いをするようには見えなかった。
「みんな、お祭り騒ぎがしたいだけみたいだね」
イスラ・ピノス(セイレーンの冒険商人・f26522)がローズの言葉に続くようにいう。
このトリック・オア・グリードという儀式について島民たちに詳しく聞いてみれば、暗黙の了解のような物も多いらしい。
曰く、相手が本当に嫌がる事や、相手を傷つけることはしない。
曰く、お菓子を奪われても恨まない、潔く負けを認めること。
曰く、奪ったお菓子は儀式の後で島民全員で分け合う、独り占めなんて以ての外。
要は、互いに競い合い、工夫をこらして楽しむ事が目的の儀式なのだった。
「俺たちも全力で楽しめば良いって事だな!」
空桐・清導(ブレイザイン・f28542)がニヤリと笑う。海賊たちは完全に撃退したはずだが、万が一島の中に紛れていたとしたらメガリスを悪用される恐れもある。
だったら遠慮せずに儀式に参加して、自分たちの目の前でメガリスを降臨させた方が良いと清導は考えていた。
「うんうん、折角だから目一杯楽しんじゃおー」
「ええ、精一杯楽しみましょう」
にっこりと笑うイスラとローズ。
そして、広場に集った人々に島の長が高らかに告げた。
「トリック・オア・グリードを開始する。盗み、奪い、皆で楽しもう!」
ワァと大きな歓声が上がった。
●
暗黙の了解の元、ある程度の秩序を持って行われる儀式。
しかし、空気の読めない者はどこにでもいるものだ。
特にまだ分別のつかない子ども同士となれば……それは、それは、良くある事である。
カボチャを頭に被った小さな子どもたちの間で、泣き声が上がっていた。
「ヘヘヘ、黙ってお菓子を差し出さないからだぜ」
子どもたちの中では背の高い少年が沢山のお菓子を抱えて得意そうにしていた。
その周りにはお菓子を取られて、泣きぐする子どもたち。
少年はガキ大将といったところか。
嫌がる子ども相手に無理矢理お菓子を奪ってしまったようだ。
あいにくと近くにそれを叱る大人たちは居なかった。
こんな時こそ、正義の味方の出番ではないか?
「トリィイイック・オア・グリィイイドォオオオ!!!」
天に轟く大きな声が少年の背中から聞こえた。
ビクリと跳び上がった少年が後ろを振り向く。
そこには——。
「悪い子はいねぇかぁあ!! お菓子くれなきゃ、怖いぞォオオオ!!!」
身長2mに達しようかという、フロックコートを見にまとった男がいた。
いや、本当に男なのかは分からない。何故なら男は首から先が存在しておらず、その手に真紅のフルフェイスヘルムの頭を抱えていたからである。
「う、うぎゃああああ!?」
腰が抜けて、少年がその場にへたり込む。
あまりの恐怖に目には大粒の涙を浮かべていた。
そんな少年の前に首無しの男がしゃがみ込む。
「あの子たちも、今のキミと同じように怖い思いをしたんだぞ」
聞こえた声は穏やかで優しい。何度もまばたきする少年の目が、首無し男の胸あたりのスリットから覗く優しい目と合う。
ご存知の通り、首無し男の正体は正義のヒーローブレイザイン(デュラハンver)である。
ちょっとなまはげ風になってしまったブレイザインは少年の頭をその大きな手で撫でる。
「人の嫌がる事はしないようにな」
そっとユーベルコード『“無敵”のヒーロー(セイヴァーズ・フレイム)』を発動して、少年の悪意を霧散させる。
「ごめんなさい!」
悪意の消えた少年は泣かせてしまった子どもたちに素直に頭を下げて、奪ったお菓子を彼らに返す。
「これで一件落着だ」
ブレイザインは満足そうに笑う。
そんな正義のヒーローに、子どもたちがお菓子を差し出す
「お兄ちゃん、ありがとう。これ持っていって」
●
広場には仮装した多くの島民が集まっていた。
その中心にいたのは花の妖精だ。
夕空色の瞳、同じように夕空色の髪を生花の花冠が彩る。
薔薇色のプリンセスラインのドレスは銀糸で花の刺繍が施されており、腰で何重にも重ねられたフリルがまるで花弁のようだ。
腰まで伸びる緩いウェーブの髪が覆う背中から蝶のような羽根が覗いていた。
彼女——可憐な花の妖精の仮装をしたローズは、広場の中央でヴァイオリンの演奏をしていた。
時に賑やかに、時に物悲しく、繊細にそして大胆に、目まぐるしくうつろう旋律は、聴衆たちを惹きつける。
華麗な花々が芳醇な香りと蜜で虫たちを引き寄せるように。
薔薇園狂詩曲(ローズガーデン・ラプソディ)。
人々を魅了して止まないローズの演奏は、彼女を華麗な夕薔薇へと昇華させた。
聴衆の誰もが美しい薔薇の園へと誘われたようにウットリとしていた。
「隙ありっ、ですわ!」
キラリと目を光らせたローズが、棒立ちになった聴衆たちの間を素早く行き交う。
「薔薇には棘があるものですもの。悪戯(トリック)成功ですわ」
ローズの手には聴衆たちから抜き取った、沢山のお菓子が。
やられたとばかりに人々は苦笑する。
それを見てクスリと笑うローズは正に悪戯好きな花の妖精そのものであった。
●
「ふんふんふーん♪」
イスラが鼻歌を口ずさみ、自分の瑞々しい水髪を弄っていた。
今のイスラはちょっとセクシーでめちゃくそ可愛い猫をモチーフにした仮装をしている。
その仕上げとばかりに、粘土細工よろしく、髪を猫耳のように整えているのだ。
「ふふー、これでバッチリ! にゃん♪」
整えた猫耳に、仕上げとばかりに一輪の薔薇を飾った金のリングを飾る。
しゅわしゅわキュートな猫娘の完成であった。
「ちょっと、お菓子をよこしなさい」
「そっちこそ!」
町に飛び出したイスラが出会ったのは、2人の女の子。片方は魔女の、もう一方は小悪魔の仮装をしていた。
2人ともとっても可愛らしい仮装だった。
だが、お菓子を取り合う内に興奮してしまったのか、お互いの衣装を引っ張り合う始末。
このままではいけないと、イスラは2人に声をかける。
「折角の可愛い格好がダメになっちゃう。一度落ちつこう? お願いにゃん♪」
2人の間に入って可愛らしくウィンク。ユーベルコード『Pretty please!(プリーズ)』も発動してイスラはお願いをする。
イスラをじっと見つめた2人の女の子はその顔を真っ赤に染めた。
「うん、分かったわ」
「ま、まあいいけど……」
女の子たちはお互いの衣装から手を放す。2人ともチラチラとニコニコしたイスラの方を見ては目をそらすを繰り返す。
そんな2人にイスラは楽しそうにいう。
「ねぇ、一緒にいこう。お願いにゃん♪」
イスラのお願いに女の子たちも嬉しそうに頷く。
可愛らしいお供を引き連れて、イスラは気ままな猫のように人々に『お願い』という名の悪戯を仕掛けていった。
「さあ、みんなで一緒にいこう。にゃん」
老若男女、仮装した一団が島内を練り歩く。
そのパレードの先頭に、可愛らしい水髪の猫がいた。
●
「これで全部だな」
「そうみたい」
「これで、メガリスが?」
日も暮れ始めた頃。清導、イスラ、ローズの3人と島民たちは広場で合流した。
彼らの前には戦利品である島民全員のお菓子が山のように置かれていた。
3人とも物理的手段に訴えるつもりも無かったので最後は仲良くお菓子を共有である。
こうしてトリック・オア・グリードは平和的に最後の段階へと入った。
「わっ、お菓子が!」
お菓子が光を放ち、薄暗い闇を照らし出す。
その光に導かれるように空中に金色に輝くカボチャが姿を表した。
3人はこのカボチャがメガリスなのだろうと確信する。金色のカボチャは目、鼻、口が切り抜かれていて、確かにこの島に相応しい形だと思えた。
3人と島民たちが見守る中、金色のカボチャの目と口がニヤリと笑ったように変化する。
それと同時に、カボチャから放たれた虹色光が島中に広がっていった。
周囲から歓声が上がる。
島の木々が草花が蕾をつけて、一斉に花を咲かせる。
色とりどりの花びらが周囲を舞い、芳しい春の香りが包み込んだ。
「これは……スゴイな」
「とても素敵な光景ですわ」
清導とローズが息を呑む。
「さあ、飲めや歌えやいっちゃおー! 僕はお酒飲めないけど!!」
島民みんなでお菓子を山分けし、家々から飲み物に料理が広場に運ばれていく。
イスラのいう通り、季節外れの春の夜を祝い、楽しい宴の準備が進んでいくのであった。
大成功
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