●災厄は書に紛れ
アルダワ学園迷宮の迷宮大図書館、人気のない場所を一体の悪魔が本棚を値踏みするように眺め歩いている。
『……今の時期なら、これがいいかしら』
そして一冊の本を手に取って、それに手にした奇妙な卵のような物体を押し当てると、まるで書物に吸収されるかのように溶け込んでいった。
『後は待つだけ……丁度いいわ』
そう言った悪魔は聞こえてくる足音を振り返り、近くの巨大な本棚の陰に身を隠す。
『ここら一帯のも全部運べばいいんですね? 先生』
『そうだ。古くて傷んでいる者も紛れているかもしれないから慎重に運んでくれ』
やってきたのはこの施設の書物を調査しようとしている学生たちとその教師。全員ドラゴニアンで頑強そうな彼らが分担しててきぱきと本を運び出していく。
『……ん? この辺りに誰か来たのか。最近引き抜かれたような……』
一人の竜人の青年が手に取ったのはおとぎ話。
煤に塗れた仔猫が魔女の力で南瓜の馬車に乗って楽しいハロウィンのパレードへ向かう――そんなシーンの描かれたページを捲りつつ、他の学生の呼び声に応えて慌てて走り出す。
そんな光景を見つつ悪魔――幹部猟書家『ダンタリオン』はほくそ笑む。
その災魔の卵を融合させられた書物が、地上へと帰還しようとする学生たちの道中で南瓜の爆車を溢れ出させるまで、もう少し。
「ちょっといいかな。ハロウィンも近いけど猟書家の事件が予知されたんだ」
シャチのキマイラ、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)はグリモアベースに集まった猟兵達にそう呼びかける。
「以前のアルダワ魔王戦争で発見された施設の一つ、迷宮大図書館では多くの学生や教師たちが書物を持ち帰ったりして調査してるんだけど、その中に猟書家が災魔の卵を融合させた本があったらしくてね。地上へ学生たちが戻ろうとして迷宮のような場所に差し掛かったタイミングで災魔を出現させるようなんだ。その瞬間に学生や教師たちは離れて、それから対処しようとするんだけど……災魔を次々に出現させてくるから最後は逃げ場がなくなって負けてしまう」
そうなる前に皆に助けてあげてほしいと、ヴィクトルは言う。
「事件が起こるのは迷宮大図書館から地上へ戻る通り道の一つにある、複雑な形に壁が張り巡らされている迷路だ。天井はかなり高い位置にあって壁も天井までは届いていないから上を渡る事もできるだろうね。通り道は十分広さがあるみたいだけど、出現した災魔……爆走する南瓜馬車が走り回って捕まえるのも中々苦労しそうだ」
ただ、この領域については学生達が詳しく知っているとシャチの言葉。
「迷路のどこかにいるみたいだから何とか探してアドバイス聞いてみるといいかもしれないね。彼らも災魔に対して戦う意志は十分にあって、戦いの余波から自分の身を守る事ぐらいはできるみたいだ」
そして鍵型のグリモアを手にしたヴィクトルは転送の準備を開始する。
その輝きが周囲を満たし、猟兵達の視界には石壁で形作られた迷路が現れる。
迷路に響き渡る車輪の音、それを止める為に猟兵達は動き出した。
寅杜柳
オープニングをお読み頂き有難うございます。
南瓜の馬車を呼び出したのは悪魔でした。
※このシナリオは猟書家幹部シナリオで二章構成です。
アルダワ魔法学園で猟書家を退治するシナリオとなります。
今回登場するのはドラゴニアンの学生たちと教師で、地形については詳しく少しなら空も飛べるようです。
第一章は書物から溢れ出るように出現した『『爆車型』ハロウィニカルパレード』達との戦いになります。
戦場となるのは入り組んだ迷宮の領域となります。
複雑な迷路を書から出現した南瓜の馬車が疾走していますが、学生たちと協力する事で先回りしたり上から奇襲を仕掛けたり有利に戦えるでしょう。
第二章は幹部猟書家『書の悪魔ダンタリオン』との戦いになります。
こちらは冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらをご確認下さい。
また、下記の特別なプレイングボーナスがある為、それに基づく行動があると判定が有利になりますので狙ってみるのもいいかもしれません。
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プレイングボーナス(全章共通)……学生達と協力する(学園や迷宮の地理には詳しいです)。
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それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
第1章 集団戦
『『爆車型』ハロウィニカルパレード』
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POW : ハロウィニカル・フライ
【パレードにより高まったハロウィンの魔力】によりレベル×100km/hで飛翔し、【見物人の注目度】×【アクロバット飛行の技術点】に比例した激突ダメージを与える。
SPD : モードチェンジ・バクシャ
自身が装備する【南瓜の爆車】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ : アクロバット・フュージョン
自身と仲間達の【曲芸と共に合体する南瓜の爆車】が合体する。[曲芸と共に合体する南瓜の爆車]の大きさは合体数×1倍となり、全員の合計レベルに応じた強化を得る。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ラハミーム・シャビィット(サポート)
シャーマンズゴーストのUDCメカニック×戦場傭兵、25歳の男です。
口調は、掴みどころの無い変わり者(ボク、キミ、デス、マス、デショウ、デスカ?)
人と少しずれた感性を持っていて、面白そうならどんな事にも首を突っ込む、明るく優しい変わり者です。
戦闘時にはクランケヴァッフェや銃火器の扱いは勿論、近接格闘術のクラヴ・マガなどでド派手に暴れ回ります。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
パーヴォ・シニネン(サポート)
様々な世界の孤児達に憑依しては、彼らが独り立ちできるまで共に冒険を続けるヒーローマスク。
宿主のこどもに美味しい食事をさせて、人生の希望を見つけさせることが最優先事項。
弱者を助け、こどもの自尊心も育てたい。
こどもは男女問わず、皆無口で身振り手振り。
語尾はカタカナ
「相棒と我輩なら最強だとも!」
「さ、手を合わせていただきます、ダヨ」
「出来立ての料理はとっても美味しいネ!」
「えっ何それ知らない…相棒知ってる?」
人との交流がすき
戦闘はもっぱら前衛
おもいっきり暴れますが、一般人が居れば対象を守るのを優先
指定UCをなんでも使用します
お色気、暴力系、一般人や仲間を傷つける行為NG
こども達や弱者のヒーローです
迷路の上、天井付近を高まったハロウィンの魔力により猛スピードで飛行する南瓜爆車。
アクロバティックな飛行に学生ドラゴニアンもつい注目してしまう。
けれど南瓜爆車達は災魔であり彼らの前には見物人も学生も区別なく蹂躙するもの。
華麗に空中で回転するとその勢いを乗せて学生達を跳ね飛ばさんと急降下してくる。
慌て反撃を行う学生たちだが、爆車の勢いは全く衰える気配もない。
突撃により荷物が一部吹き飛ばされ、そしてなお爆車は学生たちを狙わんと軌道を変えて襲い掛かる。
直撃から逃れようと彼らが回避行動を取ろうとしたその時、二つの影が彼らと爆車の間に割り込んでくる。
少年らしき白い人影がリストバンドより展開したシールドで爆車を一瞬止めて、その横合いから長身の黒い影が手にしたハンマーで真横に殴り飛ばす。
「大丈夫かナ?」
ドラゴニアン達に振り返った少年の頭には海の仲間を模した乳白色のマスク。少年の口は動かずマスクの方から声は響いている。
ヒーローマスク、パーヴォ・シニネン(波偲沫・f14183)が今回その体を借りている少年もまたこのアルダワの学生なのだろう。
そして赤い鳥のような仮面をかぶったシャーマンズゴーストはラハミーム・シャビィット(黄金に光り輝く慈悲の彗星・f30964)は油断なく弾き飛ばした爆車へと構えている。
弾き飛ばされた爆車はそれでも壊れず再び空中へと舞い上がり、再度の攻撃の為にアクロバティックな飛行で衝突力を高めていく。
「しかし相棒、ああいうのは初めてカイ?」
迷路を爆走するばかりか空まで飛んでいる南瓜爆車にびっくりしているのかもしれない宿主にパーヴォが声をかける。
あの速度を受け止めるのはなかなか難しそうだ。けれど、
「相棒と我輩なら最強だとも!」
けれど、ヒーローマスクは宿主の少年を鼓舞し、少年もこくんと頷いて突撃に備える。
「さ、手を合わせていただきます、ダヨ」
そしてパーヴォは手を合わせる所作をした後に、肉を取り出して口に含む。
それは学生たちが迷宮に降りる為に準備していた食料の一つ、先程の突撃のどさくさに拝借したものだ。
ユーベルコードを起動する為に必要なそれを食せば口に広がるのは中々の味わい、量は少々物足りないけども質は十分。
ユーベルコードにより全身の細胞が活性化し体の奥底から力が湧き上がってくる。
そしてラハミームの方も突撃に備えユーベルコードを起動する。
「サァ、惨たらしク喰い散らかしてアゲヨウ」
災魔に向けてラハミームが告げユーベルコードを起動。
方尖柱型の大鎚が彼の血を吸い形態を変える。呪詛を操るUDCを加工した大槌の禁断の殺戮捕食態は元のそれよりも遥かに鋭角で見るからに殺傷力の高い代物。
そして突撃してきた南瓜爆車にラハミームが指輪――UDCを加工したそれから衝撃波を放ち迎撃。
突撃を完全に止める事はできないが正面からの妨害に僅かに速度が緩み、そこに身体能力を活性化させたパーヴォが飛び込み爆車の本体部分を掴み、学生も仲間もいない地面へと全力で投げつける。
急にかかった力に対応できず爆車は地面に叩きつけられて、再び空中へと逃れようとするけれどもそこに黒いシャーマンズゴーストが飛び込んでくる。
そしてその手にした大槌を南瓜爆車の胴体にフルスイング!
その衝撃に南瓜爆車はいとも容易くバラバラに砕け、南瓜色の残骸が周囲に降り注いだ。
けれどまだまだこの迷宮を疾走する南瓜爆車は数多い。それらを迎撃する為に二人は学生達に隠れているように伝え、迷路を駆けていくのであった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
速度に特化したような形に変形した爆車達が迷路を駆け回っていく。
恐ろしく早く、更に迷宮のキツイコーナーも直角に曲がっていくその機動力は逃げに徹されれば猟兵達と言えど捕まえるのは至難の業だろう。
しかしそんな爆車達を高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)という名のスペースノイドの女性は静かな怒りと共に観察していた。
このアルダワのそれとは別の場所ではあるが、彼女は図書館の司書であり、小説も学術書も魔導書も、多くの書に触れてきていた書を愛する人物である。
この猟書家は本を媒介に災魔を撒き散らし混乱に陥れる――司書としては見過ごせない相手である。
爆車の一体が茉莉に気づき、猛スピードで突っ込んでくる。
茉莉は月の魔力を宿す金属杖から魔力弾を放ち迎撃するも、小刻みに左右に素早く揺れて直撃を与えられない。
その爆車の車輪が彼女を引き潰す――そんな軌道に入った瞬間、茉莉はその動きを予測していたかのように体を横にずらして突撃を回避する。
「……行動パターンは、全て把握済みです!」
彼女はユーベルコードにより爆車の軌道を完全に予測していたのだ。
慌てて反転せんとする爆車、けれどその行動も予測済み。
優雅に杖を差し向けて、先程とは段違いの魔力を込めた誘導弾を放ち、爆車を破壊する。
ふう、と一息ついた茉莉は迷宮を見て耳を澄ませる。
まだ爆車の多くは存在しているようで、それらすべてを倒さねばならないだろう。
茉莉は司書として、本を悪意に用いる猟書家の野望を挫く為に静かに歩みだした。
成功
🔵🔵🔴
シフィル・エルドラド(サポート)
ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子です。
普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
南瓜の爆車が迷路のあちこちで疾走している中、シフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は探索を行っていた。
ドラゴニアンの学生も地形を把握しているものの、記憶から起こした地図では少々心もとない。
この迷路のどこかに潜んでいる災魔を召喚した書を探すために、広い迷路をシフィルは後光を輝かせながら前向きに探っていく。
そんな彼女の元に迷宮の角を曲がってきた爆車達が数台挟み込むようにして襲い掛かる。
壁と壁の間は狭く逃れる事ができるのは真上くらい。しかし探索に没頭しているシフィルはそれらに意識を向ける事もなく手にした地図に歩んだ道のりを書き込んでいた。
爆車が前後からシフィルへと特攻する、が、爆車は彼女を轢くこともできず障壁にはじき返される。
彼女のユーベルコードにより探索――すなわち非戦闘行為に没頭している間はあらゆる攻撃が遮断される状態になっている。
その障壁は変形し加速した南瓜の爆車の突撃すら弾き返すほどで。
そして目標を果たせなかった爆車は壁に衝突、或いは爆車同士で正面衝突し盛大に爆発、形を失った。
そんな惨状に今更気づいたシフィルはびっくりしたような表情となって、けれど壊れているのはいずれも災魔という事を認識してほっとして。
そして再び迷宮の探索へと取り掛かるのであった。
成功
🔵🔵🔴
ルイズ・ペレンナ(サポート)
『お代は結構ですわよ。けれど懐には注意なさいませね?』
ブラックタールのシーフ × スターライダー
特徴 金目の物が好き 錠前マニア グルメ 快楽主義者 実は恋をしていた
口調 貴婦人(わたくし、あなた、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
敵には 高慢(わたくし、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
・金目の物をお宝と認識し獲得するのが行動理念
直接の機会でなくても獲得出来るかも知れないと思えば動きます
・愛情や人助けのような金銭にならない価値は興味ないですが
それを大事にする人を貶めもしません。趣味の相違
・利害が一致すれば他人との共闘やサポートはむしろ積極的です
そして迷宮を駆けるのは南瓜の爆車だけでない。
宇宙バイク『JET-WIDOW』とそれに騎乗したブラックタールの淑女が爆車以上の腕前で迷宮を駆け巡っていく。
「――乗用馬から宇宙バイクまで優雅に横乗り。それも淑女の嗜みですわね」
相当な速度を出している中バイクに横乗りしている彼女、ルイズ・ペレンナ(怪盗淑女・f06141)はお宝と認識する物を求める怪盗である。
この事件の元凶となっている書は地下迷宮にあったもの、上手くやれば金目の物となるのかもしれないとこの地に転移してきた。
正直な所厄介さ等で金にならない可能性もあるだろうしそもそも学生たちが研究に持ち出したものなので獲得できるかもわからないけれど、それでも機会があるなら挑むのもまた怪盗なのかもしれない。
なお横乗りでどうやって制御しているのかという疑問への答えは秘密だ。
一台の爆車が遠くに見える。相対速度からして数秒とかからぬ内に交錯するだろう。
向かい来る爆車に対し、ルイズは宇宙バイクを加速させほぼ垂直な壁へと向かい、それを足掛かりに高く跳ねる。
変形した爆車は突如跳ねた対向車を見失い僅かに速度を落とす。
そこにバイクから飛んだルイズが爆車の屋根に音もなく着地。
そして鮮やかに南瓜の爆車の急所を魔法の短剣で貫き、その機能を停止させて緩やかに落ちてきた宇宙バイクへと再び飛び乗る。
淑女が愛機に横乗りになった丁度その時、制御を失った爆車は派手に爆発してその音を迷宮に響かせた。
成功
🔵🔵🔴
ニコリネ・ユーリカ(サポート)
あらあら、盛り上がってるわねぇ
お忙しい所、お邪魔しまーす!
新しい販路を求めてやってきた花屋です
宜しくお願いしまーす(ぺこりんこ)
~なの、~なのねぇ、~かしら? そっかぁ
時々語尾がユルくなる柔かい口調
商魂たくましく、がめつい
参考科白
んンッ、あなたって手強いのねぇ
えっあっヤダヤダ圧し潰……ギャー!
私も気合入れて働くわよー!
悪い子にはお仕置きしないとねぇ
さぁお尻出しなさい! 思いっきり叩いてあげる!
乗り物を召喚して切り抜けるサポート派
技能は「運転、操縦、運搬」を駆使します
広域では営業車『Floral Fallal』に乗り込みドリフト系UCを使用
狭域では魔法攻撃や『シャッター棒』をブンブンして戦います
●
爆車の数も随分減じて、迷路を爆走する車輪の音も随分静かになった。
そんな迷路をどことなくふわふわしたやわらかな雰囲気の精霊術士が花を積んだ車に乗って運転している。
「あらあら、盛り上がってるわねぇ」
彼女、ニコリネ・ユーリカ(花屋・f02123)は新たな販路を求めてこの地にやってきたのだけれどもこんな迷宮では流石にお客もそういない。
学生風なドラゴニアンに出会って花で心を少しばかり和ませたけれどもこんな状況ではゆっくり楽しむ事もできはしない。
残りの南瓜爆車を倒し学生たちもお客にしようと密かな野望を胸に花車の速度を上げていく。
一方、数を減らし残り七台となった南瓜の爆車たちは一か所に集まっていた。
このままでは各個撃破される事は間違いない――と、考えたのかはわからないけれども、彼らは迷宮の壁を隊列組みつつ壁を使って曲芸を行い始める。
壁を使い飛んで他の南瓜爆車に乗って、さらに二段重ねが別のに乗っかり縦に高くなり。
七台全てが積み上がり塔のようになったところでユーベルコードを起動、光と共に一台の巨大馬車へと合体する。
元の七倍はある巨大な南瓜の爆車は迷宮の壁も幅一杯に、時折壁を削りつつ猟兵達を引き潰さんと疾走を開始。
そんな最後の足掻きのような爆走の先には、ニコリネの花車の背。
「あら、ちょっとピンチね」
背後を取られたそんな状況でもニコリネのテンションは普段通り。
追いかけてくる巨大爆車を5MT4WDのピーキーなバランスの花車を加速させる。
そして追いつかれる前に迷路の角をドリフトしつつ綺麗に抜けて、巨大爆車が曲がる為に速度を緩めた瞬間ユーベルコードを起動する。
「文化教養湧き出る源泉。モノ作りの意志が形作る創作と製作の潮流!」
言葉と共に現れ出たのはどこの家庭にもありそうな日曜大工の工具。けれどその数はざっと1100以上でそれらすべてが幾何学的な軌道で飛翔する。
「悪い子にはお仕置きしないとねぇ。さぁいくわよー!」
その号令と同時、南瓜爆車を全周から包囲したDIY工具が中の獲物に一斉に襲い掛かる。
ドライバーや錐が容赦なく南瓜を貫き幾何学的な軌道で飛翔する金槌が車輪を滅多打ちにして集中攻撃。
合体して強化されている巨大南瓜爆車だけれども数の暴力には抗えず、突破しようにも迷宮の壁が邪魔で上手く動けない。
見る見るうちに解体されて、後にはすっかりバラバラになった南瓜爆車だった残骸だけが残っていた。
「これで南瓜は全部、かしら?」
花車を運転しつつニコリネが呟く。耳を澄ませてももう車輪の音はしない。
だが、この事件の元凶となった猟書家はまだ撃破されていない。恐らく学生達が書を回収してきた迷宮図書館にまだいるのだろう。
一先ず学生達に撃破を伝えようと、ニコリネは愛車の速度を上げるのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『書の悪魔ダンタリオン』
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POW : あなたの技をお返しいたします。
【魔導書】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、魔導書から何度でも発動できる。
SPD : 尻尾乱舞
【尻尾】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : レインボー・ロード
【七色の竜巻】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ラウラ・クラリモンド」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●迷宮図書館の猟書家
書から溢れた災魔を撃破した猟兵達は、迷路に隠れていた竜人の学生達と共に迷宮図書館へと下って行く。
広い図書館のどこに元凶の書があったのか、ドラゴニアン達が薄暗い道を先導してそして書を確認する為の広間へと差し掛かる。
『あら、先に対処されてしまったのね』
女の声が暗がりから聞こえる。
即座に構える竜人達と猟兵達。固い床でよく音が響くはずなのに何の音もなく、暗闇からぬるりとその悪魔は現れた。
書を媒介に学院を混乱に陥れんとする猟書家、書の悪魔ダンタリオン。
浮遊する魔導書に棲まい、書より膝から上だけを出したその悪魔は艶然と笑んで、静かな殺意を猟兵と学生たちに向けてきた。
ルイズ・ペレンナ(サポート)
『お代は結構ですわよ。けれど懐には注意なさいませね?』
ブラックタールのシーフ × スターライダー
特徴 金目の物が好き 錠前マニア グルメ 快楽主義者 実は恋をしていた
口調 貴婦人(わたくし、あなた、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
敵には 高慢(わたくし、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
・金目の物をお宝と認識し獲得するのが行動理念
直接の機会でなくても獲得出来るかも知れないと思えば動きます
・愛情や人助けのような金銭にならない価値は興味ないですが
それを大事にする人を貶めもしません。趣味の相違
・利害が一致すれば他人との共闘やサポートはむしろ積極的です
火奈本・火花(サポート)
人探しや潜入を得意とする、UDC組織所属のエージェントです
■平時
『大切な人達の光の為に、私達が闇に立ち向かいましょう』
普段は礼節を弁え、理知的で物腰穏やかな対応を心掛けます
世間一般に「紳士的」とされる態度と相違ありません
■戦闘時
『我々は人類を邪悪や狂気から守る。その為には冷酷を貫く事も厭わない』
UDCや関連団体に相対した時は、非情に徹します
一人称は誇りをもって「我々」と呼称します
■行動傾向
日常・冒険:変装や演技、Dクラス職員や組織の支援を駆使した情報収集が得意です。自らの身を削る事にも躊躇しません
戦闘:機動部隊との連携を基本に、火器や状況を利用した奇襲・速攻を得意とします。ヤドリギは奥の手です
最初に飛び出したのはルイズ・ペレンナ(怪盗淑女・f06141)。迷宮大図書館の書物は大魔王の迷宮の知識を集積したものであり、その学問的な価値は相当な物になるだろう。
もっとも純粋に金目の物としてみるならば価値はない可能性も高いだろうけれども、全く見もせずに判断するのも早計。
仮に金になりそうならばそれを獲得する為にまずはこの悪魔を撃破せんとユーベルコードを起動する。
バウンドモードに変化したルイズの肉体は図書館の書棚を高速で跳ね回り書の悪魔を攪乱。
その攪乱の間にUDC組織のエージェントの黒髪の女、火奈本・火花(エージェント・f00795)もユーベルコードを起動。
このような悪魔の邪悪に人類が害されるようなことは在ってはならない、そう強く誇りを抱く彼女の姿は堂々たるもの。
「人員の質はともかくとして、やはり人手は必要だな」
彼女が召喚したのはUDC組織Dクラス職員、この大図書館の書を利用し混乱を招こうとする書の悪魔と相対しているという状況の説明を受けていた彼は速やかに散開し遮蔽物に隠れ書の悪魔に向け発砲。
そして彼とは逆の方向に走り出した火花も自動式9mm拳銃を抜いて速射、書の悪魔の足止めを行う。
『邪魔ね』
しかし悪魔はそう呟くと己の悪魔の尾を巨大化させ、敵味方区別なく荒々しく振り回す。
射程外に逃れようにも図書館という制限された空間であり距離を取れない、そう判断した火花と協力者であるDクラス職員は軽く舌打ちをしつつ頑丈そうな棚に隠れつつ悪魔の尾の直撃を避ける事に専念する。
尾の暴風が大図書館の一角に吹き荒れる中、ルイズは壁から棚、棚から天井へと跳ねて縮んで回避を続ける。
が、とうとう振るわれた巨大な悪魔の尾の一撃がルイズを捉える。
けれどバウンドモードの彼女の体はその衝撃に思い切り伸びて衝撃を受け流し、そして高速で縮み攻撃直後の書の悪魔に襲い掛かる。
彼女が手にした虎の牙の名を冠する短剣が魔導書を切り裂き、そしてそのまま通り抜け猟書家の射程外へと離脱する。
それはさながら目的の物を盗み出し鮮やかに脱出する怪盗の技術のよう。
そしてルイズの短剣の一撃に一瞬気が逸れた瞬間、火花とDクラス職員がありったけの弾丸を書の悪魔に撃ち込む。
普通なら拳銃で狙える距離ではないが、彼女たちの技量はそれを可能にする。胴体に数発銃弾を撃ち込まれた所の悪魔は僅かに表情を顰め、
『成程、速いですわね』
少々苛立ったような声色で書の悪魔は呟いた。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
源・ヨーコ(サポート)
『悪い子はお仕置きっすよー!』
人間のブレイズキャリバー × ビーストマスター
年齢 16歳 女
外見 158.4cm 金の瞳 ピンクの髪 色白の肌
特徴 胸が大きい 八重歯 ギャル ハイテンション! 運動が好き
口調 体育会系(自分、~先輩、~っす、~っすよ、~っすね、~っすか?)
悪いヤツは鉄拳制裁!
あまり難しいことは考えず、敵に向かって猪突猛進するタイプ。全ては拳で解決できると信じていて、とりあえず接近して殴るが基本戦術。
硬そうな相手にはカウンターでの一撃必殺を狙い、素早そうな相手には連撃と使い分けぐらいはする。
単独行動を好み、調査などは苦手。
基本は戦闘オンリーな感じですが、よろしくお願いします。
中村・裕美(サポート)
副人格・シルヴァーナ
『すぐに終わってしまってはもったいないですわね』
多重人格者の殺人鬼× 竜騎士
外見 赤の瞳 白の髪
特徴 長髪 のんびり 社交的 惨殺ナイフを愛用 実は胸が大きい
口調 (わたくし、~さん、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)
裕美のもう一つの人格で社交性と近接戦闘特化。
戦闘では【残像】が残るような優雅ステップで敵に近づき、惨殺ナイフによる【切断】を【早業】で繰り出す。
ドラゴンランスを使うことがあれば、相手を【串刺し】にするか、竜に変えて【ブレス攻撃】
【瞬きの殺人鬼】使用後の昏睡状態はもう一つの人格に切り替えカバー
キャバリアなど巨大戦では【魔竜転身】で巨大化
あと、虫が苦手
そして悪魔は尾を元のサイズに戻すと、魔導書にその姿を隠す。
速攻をかけた二人に続き、二人の猟兵が飛び出してくる。
ナイフを構えた中村・裕美(捻じくれクラッカー・f01705)は普段の陰気な姿とは似ても似つかぬ印象。
白の髪と赤の瞳は多重人格者である彼女の別人格『シルヴァーナ』に入れ替わっていることを示していて。
「さあ、わたくしを存分に楽しませてくださいませ」
残像すら伴う高速、けれども優雅なステップを踏んで接近し魔導書を鮫の牙の意味を持つ名の魔法のナイフで切り裂く。
魔力の障壁により切断には至らないが一部を切り飛ばす事に成功。
「悪い子はお仕置きっすよー!」
更にナックルガードを装着した拳を握り締め、源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)は書の悪魔の宿る魔導書へと駆けつつ、
「我、神の名において正義を執行す。汝ら罪なし」
そう呟きユーベルコードを起動し能力を強化する。努力、友情、そして勝利。その三つにより彼女は悪魔をぶん殴る為の攻撃力を限界まで強化。
そしてその拳で書を思い切りぶん殴る。
固い手応え、ならば連撃。
『――あなたの技をお返しいたします』
しかしそんなヨーコに悪魔の冷たい声が響き、衝撃波に弾き飛ばされる。
そのユーベルコードは魔導書で受け止めたユーベルコードを自身のものとして再使用するもの。制限時間こそあるがその欠点も書の悪魔は熟知しているのだろう。
『さあ、今度はこちらの番ですね』
書の悪魔に努力とか友情とかあるのかは知らないが、それでも強化されてはいるようで強力な魔力弾がヨーコと裕美に襲い掛かる。
二人は別れて魔力弾を回避するが、段々逃げ場が狭められていく。
「しょうがないわね。……全てを1と0の世界へ……目覚めなさい……滅びの竜」
このままでは埒が明かないと悟ったか、ヨーコとの位置関係を確認して裕美もユーベルコードを起動してその体を巨大な魔竜の物へと変える。
この姿になった彼女は理性を失ってしまうが、書の悪魔の方が近く攻撃はそちらに向かう可能性が高いだろう。
その狙いは的中、暴れる竜の爪が魔導書を狙い、それを防ぐために書の悪魔は再度コピーしたユーベルコードを再度使用し防御力の強化を行う。
爪が魔力の障壁に阻まれ拮抗、けれど魔竜は咆哮と共にブレスを魔導書に向け吐き出す。
それは敵を電子データ化する恐るべきブレス。魔力障壁すらデータ化し、そのまま書の悪魔を電子データに分解せんとするが、書の悪魔は魔力を自身に纏う様にしそれに抗する。
だが、そちらに全力を向けたことで時間計算がおろそかになってしまった。
『しまっ……!?』
ブレスに抗う書の悪魔の力が、突然がくんと弱まる。ユーベルコードのコピー時間が切れたのだ。
電子データ化するブレスを受け魔導書の一部が変化し、書の悪魔の絶叫が響く。
けれど数十秒続いたブレスは息切れかそこで中断、体勢を立て直そうとする書の悪魔に、更にヨーコが飛び込んでくる。
ユーベルコードにより強化された彼女の拳が、強化の切れた悪魔の横っ面を思い切り殴り飛ばしたのであった。
成功
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ラハミーム・シャビィット(サポート)
シャーマンズゴーストのUDCメカニック×戦場傭兵、25歳の男です。
口調は、掴みどころの無い変わり者(ボク、キミ、デス、マス、デショウ、デスカ?)
人と少しずれた感性を持っていて、面白そうならどんな事にも首を突っ込む、明るく優しい変わり者です。
戦闘時にはクランケヴァッフェや銃火器の扱いは勿論、近接格闘術のクラヴ・マガなどでド派手に暴れ回ります。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
アトシュ・スカーレット(サポート)
性格
戦うことと悪戯が好きな悪ガキ
根は真面目で常識人なので実は常識の範囲内でしかやらない
目の前で助けられる人がいるなら積極的に救おうとする
口調は「〜だな。」など男性的
女顔がコンプレックスなので女性と間違えられたら殺気が溢れるタイプ。殲滅するのみ
戦闘
【呪詛(腐敗)】を何かしらの形で使用する。昔機械相手にやって痛い目を見たのでその場合は使わない
前衛も後衛もやれる万能型だが、前衛の方が好き
複数の武器を同時に操ることも可能
高速戦闘も力任せの戦闘も状況に応じて使い分ける
(装備していれば)キャバリアにも対応可
非戦闘
聞き耳などを駆使した情報収集を中心とする
化術で動物に化けて偵察することも
思い切り殴られ吹き飛ばされた書の悪魔は顔を歪め、けれどすぐに体勢を立て直しつつ表情を余裕のものへと戻す。
『――それならこれは如何です?』
書の悪魔の呟きと共に、彼女の周囲に七色の竜巻が発生する。
その竜巻は捉えた者を棲家へと転移させる魔術の竜巻、それに抗う事もできるがここにいる引き換えに竜巻に全身を切り刻まれることになるだろう。
空間が限られたこの場所では竜巻の射程外に逃れる事も困難。
ラハミーム・シャビィット(黄金に光り輝く慈悲の彗星・f30964)という猟兵が手にした対UDC用ショットガンを猟書家に向けてぶっ放すが竜巻の壁に阻まれ届かない。
遠距離からどうにかする、というのは難しいようだ。そして猟書家の周りには接近を阻む七色の竜巻の壁。
どう突破するか、と一瞬ラハミームは思考し、そしてユーベルコードを起動する。
「恨み怨まれ幾星霜……焼け死なないダケ感謝して欲しいネ」
その言の葉と共にあちこちの床から禍々しいオベリスクが合計十柱出現、それらが呪詛の炎により燃え上がり、猟書家に向けて炎を放つ。
七色の竜巻は呪詛の炎を阻むけれども、呪詛の炎は竜巻の勢いを弱めそれを小さくしていく。
七色の竜巻の間に隙間が生じ、そこに銀の瞳の少年、アトシュ・スカーレット(狭間を歩く放浪者・f00811)が飛び込んで。
「風よ、空へと導け」
ユーベルコード発動の言葉と共に空中に魔法陣が浮かび、それを足場に跳ねてアトシュは竜巻の間隙を抜けて猟書家へと迫る。
悪魔が舌打ちと共に表情を歪め、その尾を巨大化させて薙ぎ払おうとするが、次々に浮かび上がる空中の魔法陣を蹴り自在に動く彼を捉えきる事は出来ない。
そして尾が三度空振りした隙に、アトシュはその悪魔の尾に触れ呪詛を直に流し込む。
その呪詛は腐食を齎すもの、悪魔の尾が腐り崩れ、絶叫が図書館に響く。
そしてそれが猟書家の命運を分けた。
激痛に術の制御から注意が逸れ、七色の竜巻が消滅。その隙を見逃さずラハミームがオベリスクの呪詛の炎と共に方尖柱型の大鎚を手に猟書家に飛び込んでその怪力を以て書の悪魔が下半身を潜ませている魔導書を殴りつける。
呪詛の炎に焼かれ弱った所に痛烈な一撃、ガードすらできず書の悪魔とその魔導書は耐えきれず弾き飛ばされる。
そしてその勢いで呪詛の炎に燃えるオベリスクに激突し、魔導書が燃え上がる。
魔導書が炭となり崩れ落ちるのと同時、書の悪魔もその体を虚空に溶けさせた。
オベリスクと呪詛の炎も消え、大図書館が静寂に包まれる。
そして数秒後、隠れていたドラゴニアン達と猟兵の勝利の歓声が響いたのであった。
かくして猟書家の計画は防がれ、猟兵達はドラゴニアン達と共に学園へと帰還したのであった。
成功
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