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銀河帝国攻略戦⑫~misericordia

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「ハア……ハア……敗北者……!?」
「馬鹿な……我々が、我々銀河帝国が……、このような……!」
 猟兵たちに戦線を押し上げられ、後退を余儀なくされたエンペラーズマインド防衛部隊、ならびにエンペライダー隊の帝国兵たちは屈辱に身を震わせていた。
「こ、このままでは済まさんぞ……!」
「“頭(ヘッド)”ォ……!反撃しようぜ、“仲間(ダチ)”の弔い合戦だ……!」
 だが、敗走の怒りと屈辱に打ち震える帝国兵の残党たちはここに集まり、戦闘部隊の再編を試みている。『烏合の衆』が『手負いの獣』の群れと化すまでは、そう時間はかからないだろう。

「すなわち!そうなる前に連中をもう一度叩くのだ!」
 グリモア猟兵、ロア・メギドレクス(f00398)は拳を振り上げ声を張り上げた。……そして、一呼吸おいてから咳払いをひとつ。あらためて話を続ける。
「……あー、なんだ。その。戦い続きで労いの言葉もなく、汝らには帰還直後の出撃命令と、余も申し訳ないとは思っている。すまぬ。だが、これも戦争である。協力を願いたい」
 話を戻そう。
 これまでの猟兵たちの奮戦の結果、多くの敵戦力を撃滅し戦線を大きく押し上げることができた。
 しかし、エンペラーズマインド付近の宙域において、ここまでの戦いにより敗走を余儀なくされたエンペラーズマインド防衛艦隊やエンペライダーズの残党は集結しているのだ。今はまだ、奴らは敗残兵であるが、結束を強め部隊を再編し、新たな攻撃部隊を形成してくるようなことがあればこの戦線において新たな脅威となるだろう。
「というわけで、汝らには急ぎこの宙域に向かい、奴らが牙を砥ぐより早く叩きのめしてもらいたい」
 やることはシンプルだ。行って、やっつけろ。以上である。
 ここから戦場に向かうメンバーが担当するのは、火力を強化した重騎兵隊だ。火力に優れる部隊である。増設されたブースターにより機動力も確保しているため、鈍重と舐めてかかれば痛い目を見るだろう。
 また、宙域での戦闘となるため宙間戦が中心となる。宇宙空間での戦闘に対応していない猟兵は、機動力の確保も念頭に置いておくとよいだろう、とロアは言い添えた。
「度重なる連戦で汝らには苦労をかける。だが、ここからが正念場だ。がんばってほしい」
 よろしくたのむぞ、と言葉を添え、ロアはグリモアを掲げたのであった。


無限宇宙人 カノー星人
=============================
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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 ごきげんよう、イェーガー。カノー星人です。
 引き続き戦乱とともに侵略活動を行わせていただきます。
 この度も、あなたがたとともに旅路を行けることに感謝いたします。
 よろしくお願いいたします。
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第1章 集団戦 『クローン重騎兵』

POW   :    インペリアル・フルバースト
【全武装の一斉発射】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    コズミックスナイプ
【味方との相互情報支援】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【狙撃用ビームライフル】で攻撃する。
WIZ   :    サイキッカー拘束用ワイヤー
【アームドフォートから射出した特殊ワイヤー】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

草野・千秋
手負いの獣ですか
一旦火が着いたら止まることを知らなさそうな……
まだまだ厳しい戦況が続くみたいですね
苦難に対して僕達人間は抗うことをやめません!
お覚悟!

【POW】
2回攻撃、傷口をえぐるなどを駆使
ユーベルコードを放って一斉射撃
必殺の一撃、決めてみせる!
Lvの劣る傷ついた仲間がいれば盾受け、かばう


トルメンタ・アンゲルス
へぇ、追加ブースターで装甲に機動力を追加しましたか。
だが足りない、足りないぞ!
俺と対峙するには、速さが足りない!

行くぞ、NoChaser!
変身!
『MaximumEngine――Mode:Formula』(ベルトの音声)



開幕、ベルトを起動しアクセルユニゾン使用。
相棒の宇宙バイクを攻撃力重視の装甲として変身合体。
ダッシュと共にブースターを吹かし、最高速で突っ込みます。

ブースターなどを駆使した、物理法則を無視した出鱈目な軌道で接近し、第六感で敵の攻撃を回避。
追撃のブリッツランツェで、鎧を無視するほどの強烈な跳び蹴りを見舞います。

味方が狙われた場合、速さで自身に目を引かせ、回避し、時間稼ぎをします。


パル・オールドシェル
アドリブ歓迎です。

敵の残党を確認しました。
これより敵の重騎兵部隊を襲撃し、制圧します。
高速の強力な敵にはこちらも強力な装備で対抗しましょう。
人型装甲殻(演出ユベコ)の上からB型装備(使用ユベコ)を展開。
ホーミングレーザーとマイクロミサイルの雨で重騎兵を駆逐します。
黒の装甲と誰にも追随させない推力は伝説のスケバンにも劣らないと、帝国軍に見せつけてあげます。

敵がビーム・鉄パイプやレーザーボクトーで接近戦を挑んでくるならば武器を奪って逆襲です。
――やんのかオラァ!! ヒューマンカウル舐めとんちゃうぞコラァ!!
はっ、僕は一体何を。不明なエラーを検知しました…………!!



「やはり要はエンペライダー隊の機動力だろう。我々の火力と彼らの機動力を合わせれば」
「慧眼じゃねーか……さすがは“頭(ヘッド)”だぜ……」
 宙域に展開した残存帝国兵たちは、猟兵たちへの逆襲のためにチーム再編の相談を進めていた。作戦立案を行なっているのは、重騎兵隊の小隊長だ。相槌を打つ重騎兵はエンペライダーズ上がりであり、そのアーマーにはダーク・ミンチョ体(※スペースシップワールドでは失われて久しい古代文字)で『全滅だ』の文字が禍々しく刻まれている。その腰には近接戦に備えたビーム鉄パイプが備えられていた。
 帝国兵たちは邪悪なブリーフィングを進め、猟兵たちへの反撃準備を整えんとしている——だが、その時である!
「敵の残党を確認しました。交戦に入ります」
 高速で接近する機影——それはパル・オールドシェル(f10995)だ!
「ヒューマン・カウル展開。主機関イグニッション」
 パルはスラスターの火を吹かしながら、戦闘形態へと移行する。高速迎撃B型装備はホーミングレーザーやミサイルによる射撃兵装を中心とした高速戦闘フォーメーションだ。更にギムレット76mmSBR。大型のビームライフルを接続。
「FCSオンライン。アクチュエータ正常……機動制限を解除、全力機動で敵集団を撃滅します」
 接近と同時にパルは砲撃を開始する。
「な、なに!?猟兵だと!?」
「グアーッ隊長ー!!」
 追跡するレーザー光にまとわりつかれ、飛来するミサイルから逃げきれずに炎に包まれた重騎兵たちが反撃に移行する間もなく爆発四散!断末魔の悲鳴が宇宙に轟く!!
「怯むな!敵は一人だ!」
「囲んで棒で叩け!」
「殺せ!殺せ!」
 慌ただしく帝国兵たちは反撃態勢に移る!ビームガトリングガンやスペースカルバリン砲の照準が一斉にパルを捉えた!彼女の電子頭脳の内部でアラート・メッセージが十重二十重に鳴り響く!だが彼女は怯まない。なぜならば。
「……そろそろ来ると思っていました、戦友たち!」
「ええ、待たせてすみません!」
「フ、俺としたことが出遅れてしまうとはな!」
 ギュオンッ!駆動音を高らかに響かせながら戦場にエントリーしたのは2人の猟兵だ!草野・千秋(f01504)とトルメンタ・アンゲルス(f02253)である!
「な、なに!増援だと!?」
「人間は、僕たち猟兵は、一人で戦っているんじゃない!」
「そうさ。猟兵は助け合い、だろ?」
 トルメンタはサイバーグラス越しにウインクすると、マシンベルト——“MaximumEngine”に火を入れる。
「だが、お前たちのようなただの生身の人間が来たところで!」
 帝国兵たちは照準の矛先を2人へと変更!そして砲身にエネルギーを充填する!既に完全攻撃態勢だ!危ない!
「悪いな、俺たち——」
「ただの人間じゃ、ないんですよ」

「「変身!!」」
《MaximumEngine——Mode:Formula》

 閃光!逆巻く旋風が唸りをあげ、戦場を包み込む。宇宙の虚空の中に吹き荒ぶ嵐の中で、まず巻き込まれた敵重騎兵が態勢を崩し火器管制に異常をきたす。即座爆発!そしてその爆煙が爆ぜ飛び消え去ったその時、そこに在る姿は——
「なんだ……何なのだ!?」
「な、何者!?」
「俺は、通りすがりの“猟兵(ヒーロー)”さ!覚えとけ!」
「断罪戦士、ダムナーティオー!いざ参る!」
「待っていましたよ、戦友たち!」
 そこに立つのは、鋼鉄に身を包んだ“正義の味方”たちの姿だ!
「こ、こけ脅しだ!あんなもの!」
「撃て、撃て!」
 帝国兵たちは一斉に砲撃!ガガガガガガガガッ!!ガオォォンッ!!ビームガトリングが吼え、スペースカルバリン砲が唸る!
「足りない足りない!!速さが足りないッ!」
 トルメンタは即座に機動!愛機NoChaserと一つとなった彼女の高速機動能力は砲弾よりも速い。残像すら残す速度で動き出せば、砲撃は2秒前まで彼女のいた空間をすり抜けていくばかりだ!
「僕達人間は、抗うことをやめません!」
 一方、千秋——ダムナーティオーは防御態勢をとり、向かい来る砲撃を受け切った!激しい衝撃と熱に晒されるも、鋼鉄のような身体と彼の意志は決して悪に屈しない!ダムナーティオーは爆炎の中から飛び出し、敵へと迫る!
「こ、こいつらァ!!」
 まずい。戦況が不利に傾き始めたことを察し、重騎兵の一体が近接専用のビーム鉄パイプを抜き、猟兵たちへと襲いかかる!だが!
「――やんのかオラァ!! ヒューマンカウル舐めとんちゃうぞコラァ!!」
 パルである!
 ……?
 いや、間違いではない。今の言葉は間違いなくパル・オールドシェルの発言である。パルはビーム鉄パイプを抜いた重騎兵の姿を見るや否や激突し、そのまま武器を奪い取ると帝国兵の頭部をフルスイングで打擲したのだ!
「グアーッ骨折!!」
「オラーッ!!」
「グアーッ頭蓋骨!!」
「オラーッ!!」
「グアーッ致命傷!!」
 おお、見よ!これはまさにバーリトゥード・スタイルケンカの仕儀である!パルは存分に敵を“ベコベコ”にすると我に返り、ビーム鉄パイプを虚空に放り捨てる。
「はっ、僕は一体何を。不明なエラーを検知しました…………!!」
「いや、いいケンカだった!次は俺の番だ!」
 高速機動!慣性の法則を無視したかのようなスピードで縦横無尽に駆け巡るトルメンタはプラズマジェット推進で圧倒的加速!
「う、撃て!撃て!」
「遅い!」
 応戦する重騎兵隊はトルメンタを狙い打ち続けるが、その速度に対応できない!トルメンタは更に加速!脚部へとプラズマエネルギーを収束し――
「貫かせてもらうぞ!ブリッツ――」
 更に、加速!!まばゆい光が尾を引いて、彼女はいま一筋の流星と化す!
「――ランツェ!!」
「グアーッ!!」
「グアーッ!!」
「グアーッ!!」
 一閃!エネルギーを纏った神速の蹴り足が矢のように駆け抜け、重騎兵隊は次々と爆発四散!
「必殺の一撃、ここで決めてみせる!」
 そして一方!ダムナーティオーはすべての力を解放する!
「これで、終わりです!!」
 残存する敵集団を視界に納め、彼はその身に秘めたあらゆる武装を放つ!ガガガガガガガガッ!ガオンッ!!迸る炎が雨となり、重騎兵隊へと襲いかかった!
「ヤ、ヤメロー!ヤメロー!!」
「やめません!お覚悟ッ!!」
「グアアアアアアーーッ!!」
 そして、爆発!こうして、ひとつの帝国兵グループが全滅する!
「なんだ、もう終わったのか?」
「この区域は全滅のようですね」
「だけど、まだ向こうの方にも敵がいるみたいだ。……まだまだ、厳しい戦況が続くみたいですね」
 『手負いの獣』……。追い詰められた敵集団が怒りのままに牙を剥いたら、それは大きな脅威になるだろう。千秋は警戒する。
 猟兵たちは互いに顔を見合わせ、次の戦場を目指した。
 この宙域での戦いはまだ始まったばかりだ。猟兵たちよ、恐れることなく、立ち止まらず進め!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

霧島・クロト
塵も積もれば山になるがなァ……
ガラクタの寄せ集めに其処までの力があるってンのかァ?

【氷戒装法『貪狼の狩人』】を【高速詠唱】から発動!!
氷の波動に【属性攻撃】【マヒ攻撃】を乗せた拳で1擊目に【鎧砕き】、2擊目に砕けた所に直接波動を流し込むようなワンツーだ!!
移動面は【空中戦】でフォロー。今回はあえてバイクなし。

防御は【オーラ防御】を活かしてパリィしてくぜェ。

「俺かて血も涙もねェ訳じゃねぇよ。投降するなら聞いてやる」
「……しない?じゃあ、サヨナラだァ」


セゲル・スヴェアボルグ
少し反撃しただけで即退散とは、とんだ腰抜けの集まりだな。
銀河帝国。皇帝が皇帝……それも仕方ねぇか……!
銀河皇帝は所詮……先の時代の敗北者だからな……!

とでも言えばいいのか?おっさんにはよくわからんな。

生憎、溶岩の持ち合わせはない。
故に敗北者の炎……朱竜回禄をくれてやろう。
無論、敗北者はお前さんたちだがな。
敵の射程はせいぜい数十メートルだろう。ならば距離を保りつつ、攻撃後の隙を見て一気に攻め込む。
このうな限り纏めて焼き払いところではあるからな。ある程度のおびき寄せは行う。
攻撃が味方に及ぶようであれば俺が壁になって庇うとしよう。


イヴ・シュプリーム
【WIZ】
戦術:【楽園ヘノ道標】を使用。心を読むことで敵集団に最も効果的な挑発を行い、組織的な行動を取れないようにします。
そして突っ込んできたところに【守護スル従者達】と【叡知ノ光】による【2回攻撃】【一斉発射】で一網打尽にします。
空間戦闘においては、魔法による運動エネルギー制御を使用した【空中戦】で対応します。

心情:諦めの悪い人達……(読心中)……ふぅん……大体分かったわ……

何十年も……銀河君臨……帝国結局何も得ず……
実に空虚なお話ね……人生空虚な人達ね……
……銀河帝国敗北者……ゴミ山皇帝敗北者……

……これで……どうかしら?

(アドリブ・連携等歓迎)


アマニア・イェーガー
【POW】を選択

戦争はあんまり好きじゃないんだけどね、世界を守るためならしかたないか。
ま、残党狩りならそんなに危険はなさそうだし私も助力に向かおうかな、と戦場に向かう

あ、直接戦闘は苦手だから遠距離戦中心でいくよー。ほら、わたし可憐な美少女だから。か弱い乙女だから。
え、それ(海賊船)と同じくらい強いんじゃないかって?
ふふふ、君のような勘のいいやつは嫌いだよ

それはともかくリザレクト・パイレーツ抜っ錨!
目標銀河帝国兵!砲撃かいしー!

両舷の大砲から砲撃して攻撃するよ。他に武器なにか積んでたかなぁ…
まあいいや、さぁさぁじゃんじゃん撃ってー!


あ、ちなみに乗り合いはokだよ。…乗りたい人が居れば。


サーズデイ・ドラッケン
何事もやるからには徹底的に、ですよ
二度とおいたが出来ないようにここで確実に叩き伏せます

敵は集結直後で充分な戦列の維持が出来ていないはず
ならば懐まで飛び込んで搔き乱し、友軍と共に強襲と行きましょう
接敵直後、ミサイルの一斉射撃で敵の陣形を乱します
その後に【ソードスウォーム】を始動、
狙撃を警戒して周囲をシールドで防御しつつ、ウッドペッカーを敵に浴びせながら敵集団へ向けて突撃
乱戦にする事で敵狙撃班の誤射を誘いつつ、
友軍が効果的に火力を発揮出来るよう、こちらへ敵の注意を引きつけます
周囲の敵の注意が味方へ向いたら、その隙に敵狙撃班の位置を確認
レールガンで黙らせます



「よーそろー!」
 広域オープン回線に殴り込みをかける元気な掛け声!おお、見よ!あれこそはアマニア・イェーガー(f00589)のユーベルコード【逆巻く嵐の王】!宇宙の海を展開せし固有空間によって文字通りの大海原へと変え、波を殴り返しながらニアの海賊船が進む!!
「なにィ!?」
「宇宙海賊!?あんなオールドスタイルの!?」
 帝国敗残兵たちはたちまち困惑!
「さあ、いくよみんな!」
そこへ更に追い討ちをかけるように、“船長”の号令で船上へ猟兵たちが姿を見せる!セゲル・スヴェアボルグ(f00533)。そしてイヴ・シュプリーム(f13592)だ。既に猟兵が3人——いまだ部隊の再編もままならず、未だ『烏合の衆』から脱しきれていない帝国兵たちは賢明にも撤退を開始!だが、その姿へとセゲルは言葉を投げつける。
「猟兵が出てきただけで即退散とは、とんだ腰抜けの集まりだな」
「なにィ!?」
“ビキィ”
 挑発の言葉に重騎兵が振り返り、怒りを露わにする!
「安い挑発だ!乗るんじゃない!」
「我々はここで生き残り、部隊を再編して逆襲するのだ!」
 だが、まだ落ち着きを保っている帝国兵たちがそれをたしなめた。はやった兵士も苦々しく舌打ちをしながら——
「銀河帝国。皇帝が皇帝……それも仕方ねぇか……!銀河皇帝は所詮……先の時代の敗北者だからな……!」
 セゲルの追撃である!!これには冷静に撤退を進めていた兵士達も動きを止める。皇帝陛下を愚弄するなど、万死に値する不敬!だが、それでもまだ一部の兵士たちはギリギリで堪え、冷静さを失わない!
「ハア……ハア……敗北者……?」
「のるな曹長!戻れ!」
「バカヤロウ逃げるぞ!今の我々では分が悪い!!」
「何十年も……銀河君臨……帝国結局何も得ず……終いにゃ配下はバカ軍団……」
 しかし、そこで更にイヴが畳み掛ける!紡がれるDisはリズミカルにrhymeを刻むlyricだ。
「取り消せよ……その言葉……!」
 怒りを露わにする兵士たちが、とうとう撤退の動きを止め猟兵たちへと殺気を向け始める。だが、イヴは意に介さない。
「実に空虚なお話ね……人生空虚な人達ね……」
「陛下は我らに誇りをくれた!!陛下の“偉大さ”我らにくれた!」
「銀河帝国銀河帝国敗北者……ゴミ山皇帝敗北者……」
「銀河皇帝大勝利!!!皇帝帝国大帝国!!」
 戦いの“宇宙(ソラ)”に慟哭混じりのlyricがぶつかり合う。互いに譲らぬDopeなFlowだ。しかし生憎この戦争での武器はrhymeではなくBlazeとBladeなのである。
「我らはBrave!貴様らSlave!」
「Beatを刻むSonic fireで貴様ら処断!Shut down & Show down!」
 怒りと戦意を激しく燃やした帝国重騎兵隊は全騎撤退を中断して猟兵たちへと向かい、攻撃準備に入る!
「……おお。本当に効いた」
「ええ……覿面ね」
「でしょう」
 彼らが諳んじていたのは、古事録(古代銀河事象目録)に記された銀河帝国史に遺される帝国軍敗走の際に行われたとされるやり取りであり、その再現である。イヴの精神感応能力により、これがもっとも有効な手段である、という作戦の結果だったのだ。
 古記録の持ち主であるサーズデイ・ドラッケン(f12249)はちょっと誇らしげになりながら戦闘機動の準備を終え、今や船より飛び立つ瞬間である。歴史書によればこの挑発により撤退を中止した帝国兵たちはそのまま全滅の憂き目にあったのだ。
「よっし、俺も行くぜェロボのおっさん!」
「おっさんではありません。サーズデイです」
「あァ、わかったぜェ、サーズデイのおっさん!」
「2人ともいってらっしゃい!ごめんね、わたしに戦闘能力がないからー!」
 ニアに見送られながらサーズデイとともに霧島・クロト(f02330)が飛び出す。敵は怒りに我を忘れ、隊列もクソもあったものではない。そこへ2人はそれぞれのユーベルコードと武装を携えながら突入!
「塵も積もれば山となる山になるがなァ……いや、ガラクタの寄せ集めじゃ、さっき言ってた通りの『ゴミ山』か!」
「では、廃品処理といきましょう!」
 クロトは短く詠唱をしながら敵の群れへと突っ込んで行く!ユーベルコード【氷戒装法『貪狼の狩人』】!冷気と氷雪を纏い、疾風とともにクロトは絶対零度で重騎兵へRaid!
「グアーッ凍結!」
「怯むな!怯むな!陛下と帝国愚弄す猟兵!我ら徹底Close奴ら!」
 だが高速で突出してきたクロトは同時に格好の的でもある!照準が集中!砲門が彼を狙う!危うし!
「そうはいきません!」
 サーズデイはここで旗を掲げる!それは銀河帝国へ叛旗を翻すドラッケン海賊団のジョリーロジャー・フラッグだ!
「ドラッケンだと!?」
「馬鹿な!」
 敵集団は突如掲げられた反旗の印に驚愕と敵意を向ける!
「あ、いや!違うんだけど!?」
 ここでニアは否定しつつ、それと同時に支援砲撃を準備!それに並びセゲルとイヴもユーベルコードを構える!
「『古記録』どおりのマグマ砲はないが……朱竜回禄をくれてやろう!」
 【朱竜回禄(ブランド・カタストロフ)】!まず龍の息吹が炎となって重騎兵隊を襲った!
「諦めの……悪い人達……」
 更にイヴは魔力光とサイキックを収束。束ねた力を純粋な破壊のチカラに換え、無数の光条を撃ち放つ!【叡知ノ光(レイ・オブ・ウィズダム)】だ!更に展開した術式が弾幕を加速させる!【守護スル従者達(コール・インターセプター)】による支援射撃である!
「こっちもいくよ!目標、銀河帝国兵群!砲撃かいしー!ワイルドハントの始まりだぁ!」
 そしてニアの海賊船に搭載されたスペースカルバリン砲が咆哮し、砲撃戦を開始!
「グアーッ熱暴走!!」
「グアーッ爆発!!」
 敵集団は次々と爆散してゆく!
「FCSリンケージ。XAF-レイヴン起動」
 その最中、サーズデイは敵陣のド真ん中でアームドフォートを展開し無数の敵重騎兵をロックオン!ミサイル射出!
「グアアアアアアーーッ!!」
 爆発!爆轟!爆散!次々と敵の数を減らしてゆく。爆炎の最中、クロトはオーラ防御によりフレンドリーファイアを避けながら更に敵を捕捉し、手近なところから拳を叩き込んで沈黙させていく!
「俺かて血も涙もねェ訳じゃねぇよ。投降するなら聞いてやる」
「ふざけるなッ!!我らを愚弄するキョッペどもが!!」
 キョッペとは辺境宇宙出身者を田舎者と嘲る宇宙スラングである。だが罵倒を涼しい顔で受け流したクロトは——
「そうかい。じゃあ、サヨナラだァ!」
「グアーッ顔面陥没!!」
 一発、キツいのをぶちかます!顔面を打ち抜かれた帝国兵はそのまま慣性にしたがって吹き飛び、ニアの海賊船から放たれたスペースカルバリン砲の砲撃で爆発四散!
「ソードスウォーム、レディ」
 ここで更にサーズデイは仕掛けて行く。ダメ押しだ。ユーベルコード【ソードスウォーム】。普段は高速機動や防壁として使用しているシールドユニット・WAC-ハミングバードにレーザー刃を発現させ、更に複数射出することでソードビットとして使用する戦術である。
「グアーッ右腕!!」
「グアーッ砲門!!」
「何事もやるからには徹底的に、ですよ。二度とおいたが出来ないようにここで確実に叩き伏せます」
「同感だねェ!」
 言葉どおり、サーズデイは徹底的だ!そしてクロトも戦場を自在に駆け回り、空中戦の要領で次々と敵を叩きのめした!
「グアアアアアアーーーッ!!」
 爆発!……こうして、猟兵たちの奮戦により、このエリアに展開していた敵部隊は全て撃滅した。
「お疲れ様!いやー、わたし戦闘能力がないから助かったわ!」
 けらけらと笑いながらニアは海賊船を巧みに動かし、前線に出ていたサーズデイとクロトを回収する。これにて状況は終了だ。
「よーし!リザレクト・パイレーツ抜っ錨!」
「おっしゃァ!このままいくぜェ!」
「はい。徹底的に、ですね」
「あい、あい、まむ……で、よかったかしら?」
「……海賊のつもりはなかったのだが」
 そして猟兵たちは次の戦闘へと向かう。宙域全体を見れば、まだ残存する“敗北者”がいくらでもいるのだ。ニア船長率いるイェーガー即興海賊団は、更に波を殴り返しながらすすむ!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

不破・玄
心の折れていない(折れても)敵に容赦は不要。
掃討戦だが油断せず行こう。

移動用の装備、宇宙バイクでも借りていく。敵の残したのでパラリラと行ってもよいだろうテンション高いし仲間と油断するかもな。
現場に着いたらバイクで体当たりする風で乗り捨てだ。爆弾敵に用いるぜ。
離脱は『逃げ足』でなんとかだ。
さあ、戦闘だ。
敵に躍りかかってテンション高くなぎなたで接近戦だ。
『なぎ払い』『範囲攻撃』で一気なぎ払い敵の隊列を崩す。
【巫覡載霊の舞】を用いて防御を高めつつその衝撃波で攻撃だ。勿論『範囲攻撃』を平行して用いて装備もろとも破壊だな。
そして射撃戦だ。
敵の反撃もあろうが心折るべく景気よく行くぜ。

アドリブ絡み大歓迎。


メリュジーヌ・ヴィーブル
【POW】
みんなが一生懸命がんばって、やっとここまできたのに……そんなことするなんて、だめだよ!
メリュはおこってます!ちゃんと、はんせいしなさい!!

宇宙でたたかうのは慣れてないから、あいつらのブースター、使えないかなあ。てきの動きを【学習力】でおぼえたら、相手のこうげきのスキをみて【2回攻撃】して、むりやりブースターとっちゃうの!
ブースターとったら、てきを引きつけるように動きながら、集まってきたところに【捨て身の一撃】でドラゴニック・エンドをどっかーん!
はんせいしない子は、メリュがおほしさまにしちゃうよ!

あとちょっとで、皆がへいわになって、世界がげんきになるの!
だから、じゃましちゃ、だめー!!


聖護院・カプラ
反撃の狼煙を立ち上げるのは、自由と平和を愛するこの世界の人々と……猟兵です。
行いを改めようともしない銀河帝国にその手番はやってこない物と思い知りなさい。

宙間戦闘ですね、『功徳』による徳の反動噴出を利用し機動を行います。
敵『クローン重騎兵』による『サイキッカー拘束用ワイヤー』はユーベルコードを封じる物でしたね。
では、私は『存在感』を一気に強め今ここで『功徳』を放つだろうと思わせ……放ちません。
自身の寿命が減り続ける中、効いた様子のない私を見て一体どう思われるでしょうか?

焦りは失敗の呼び水です。
緩むであろうワイヤーを解き『功徳』を今こそ放ち、敵の心に徳の一面を見せる事でその行いを改めさせましょう。


アリシア・マクリントック
ゲリラ戦になってしまうと厄介ですね。そうなる前に決着をつけなくては。
宇宙空間での戦闘はまだ不慣れですが、セイバークロスを装備していた方がやりやすそうな感じですね。……変身!

上下もない空間での集団戦……苦手なことばかりですが、対策が無いわけではありません。新しく身に着けたこの技【八艘翔び】なら、敵を起点に方向転換もできて数にも対抗できる。図らずも相性抜群ですね。

機動力の差で敵を捕らえるのが難しければ、【セイバーフィニッシュ】で攻撃しましょう。効率は悪くなりますが、こちらの方が当てやすくはある……はず。

早く戦争を終わらせて地上でマリアとのんびり過ごしたいなぁ。



「クソ、猟兵どもめ……!」
「よくも我々の邪魔を!」
 エンペラーズマインド付近の宙域において、帝国重騎兵隊は戦力の再編をすすめていた。
「だが、我々の戦力再編さえできればこっちのものだ。奴らからすれば我々は敗残兵」
「ああ。反撃に打って出るとは夢にも思うまい」
 彼らは着々と準備を整えつつある……!怒りと復讐心を燃え上がらせた手負いの獣の群れは、大きな脅威となるだろう。
 故に、猟兵たちはそれを逃さない。

 ヴォンヴォンヴォンヴォン!ギュルルルーンッ!ドドドドドドド!パラリラパラリラ!
「む……?このエンジン音。エンペライダーズの機体では?」
「おかしい。奴らは向こうの区域でチームを立て直しているはず――」
 響く違法改造宇宙バイクのエンジン音に、重騎兵隊は視線を向けた。だが、その時である。
「ははは!そうじゃないんだよな!!」
 ――女の声!不覚を悟った重騎兵がスペースカルバリン砲を向けようとするも、時すでに遅し。違法改造宇宙バイクを景気よくカッ飛ばしてきたのは、不破・玄(f02910)である!
「みんなが一生懸命がんばって、やっとここまできたのに……みんなのじゃまをするなんて、だめだよ!」
 玄のバイクにタンデムして相乗りしていたのはメリュジーヌ・ヴィーブル(f05714)だ。彼女はおこっている。
「てーこくのひとたち、メリュはおこってます!ちゃんと、はんせいしなさい!!
「なに!?」
「よし、降りるぞ!」
「うん!」
 フルスロットルで加速した違法改造宇宙バイクを慣性の法則のままに最速機動させながら、玄とメリュは機体を蹴って無重力の中へ飛ぶ。残されたバイクは特攻兵器めいて最高速度を保ったまま帝国重騎兵の一団に激突!
「グアーッ衝突事故!」
 轟速!凄まじい速度で飛来した質量をまともに正面から叩きつけられ、まず一体爆発四散!
「反撃の狼煙を立ち上げるのは、自由と平和を愛するこの世界の人々と……我々猟兵です。行いを改めようともしないあなた方に、その手番はやってこない物と思い知りなさい」
 更に戦場へと飛び込むのは、聖護院・カプラ(f00436)の姿である!カプラは高めた徳を反動噴出として利用することで推進剤の代わりとして宙間戦闘に対応していた。
「その通りです!こんな戦いは早く終わらせなくてはいけません」
 宙間戦闘に不慣れなアリシア・マクリントック(f01607)は、相棒である狼マリアと共にカプラの背を借りてサーフボードに掴まるように戦場に到達していた。「ここまでありがとうございました」「いえいえ」と短いやり取りをしてから、アリシアはカプラの背を離れる。
「お、おのれ猟兵ども!ここまで追ってくるとは!」
「お前らの心をへし折りにきたのさ!」
「はんせいしない子は、メリュがおほしさまにしちゃうよ!」
「ふざけるなよ猟兵ども!」
「我らの牙が折れていないことをここで見せつけてくれる!!」
 重騎兵隊がブースターを吹かし、戦闘機動!ビームガトリングガンや55.6ミリ口径レーザー砲が猟兵たちを狙う!更にサイキッカー拘束用ワイヤーを射出した。これで猟兵たちのユーベルコードを封じようというのだ!危ない!
「そこまでです」
 だが、ここで割り込むのはカプラだ。にじみ出る凄まじい存在感!まばゆく差す後光に思わず重騎兵たちは照準を向け直す!カプラは静かにたたずみながら発光!
「な、なんだあれは……!ユーベルコードか!?」
「奴に身動きを取らせるな!縛れ!」
 帝国兵たちは一斉に拘束ワイヤーを射出!無数の糸がカプラを拘束せんと伸び、生き物のように巻きついていく!
「――」
 だが、カプラは無言でそれを敢えて受けたのだ!彼は自身を拘束するワイヤーの群れを甘んじて受け入れ、そして――静かに、佇む。
「な、なんだ。あのウォーマシンは……」
「何故抵抗しない……?い、一体どういうつもりだ!?」
 その様子に騎兵隊は困惑する。いったい何をたくらんでいる……?焦れる重騎兵をよそに、カプラはただ静かに微笑むのみだ。その一方へ帝国兵たちは焦れる。彼らの使うサイキッカー拘束ワイヤーは強力な効果をもつが、その分使用者……すなわち彼ら自身の生命力をけずるのだ。カプラを縛る兵士たちが次第に疲弊してゆく。
「ハァ……ハァ……」
 消耗に耐えきれなくなった重騎兵隊のワイヤーから力が抜け始め、緩む。……今だ。カプラはこれを待っていた。
「焦りは失敗の呼び水です」
 カプラはこの隙に力を込め、ワイヤーを引きちぎる!
「なッ!!」
「貴様、まさか!」
「これが行いへの報いです……」
 後光が差す。眩い輝きとともに、カプラの全身から強烈に放たれる徳の光が敵を包んだ!
「グアーッ南無三!!」
「グアーッ南無阿弥陀仏!!!」
 凄まじい徳のエネルギーの前に邪悪な帝国兵たちはその魂ごと浄化されたちまち消滅!光の中へと消え去ってゆく!
「俺たちも負けてられないな!派手に行くぞ!」
「うん!メリュもがんばるよ!いこ、クロ!」
 玄は愛用の薙刀を構えると敵の軍団へと向けて飛び立つ。メリュもまた、竜槍を手に跳んだ!
「私も共に戦います!セイバークロス、アクティベイト!」
 変身、ッ!決意を込めた叫びが正義の力を呼び覚ます!ベルト状のツールから展開した特殊戦闘装甲服がアリシアの身を包んだ。彼女の友である狼のマリアもそれに随行する。
「ヌウウーッ!!」
 3人の猟兵へと砲口を向ける帝国兵たち!だが、それで怯むような猟兵はこの場にはいない。
「やーッ!!」
「グアッ!」
 勢いよく飛び込んだメリュが構えた大牙槍で突撃(チャージ)!運悪く先頭にいた帝国兵を穿ち貫く!
「あ、これもらうね!」
「きさ、ま……!」
 動きを止めた帝国兵からブースターを剥ぎ取り、メリュは推進器の動作を確かめる。取り返そうと手を伸ばした兵士を蹴飛ばし、メリュは背負い込むようにバックパックとしてブースターを装備。敵の動き方を見て適切な空間機動を学習していたメリュはそのまま滑るように身を踊らせ、敵陣へと突き進んで行く!
「これ、ちょっとたのしいかも!」
 推進剤の光が尾を引きながら、続けてメリュは高速でランスチャージ!【ドラゴニック・エンド】!
「あとちょっとで、皆がへいわになって、世界がげんきになるの!」
「グアーッ貫通!」
「だから、じゃましちゃ、だめ!!」
「グアーッ!!」
 竜槍が咆哮し、そしてメリュのユーベルコードが炸裂!そして反省の二文字を頑なに受け入れない帝国兵たちは次々と爆発四散し、暗い宇宙を彩るお星様になる!
「まだ折れてないなら、容赦なしだ!景気よくいくぜ!」
 折れてても叩きのめすけど!玄は振りかざす薙刀にサイキックを乗せ、振り抜く!暴圧めいたエネルギーの塊が衝撃波となって帝国兵の群れに襲いかかった!ユーベルコード【巫覡載霊の舞】の力の発露である。輝く神霊体と化した玄は、淡く輝く燐光を散らしながら夜空に舞うが如く敵を叩き伏せてゆく!
「グアーッ!」
「グアーッ!」
 強烈なサイキックのパワーを叩きつけられ機能不全に陥った装備がまとめて爆発!帝国兵たちは悲鳴をあげながら次々と数を減らす!
「お、おのれ!」
「Grrrrr!」
「な、ッ!?」
「狼だと!?何故こんなところに!?」
「ありがとう、マリア!」
「Bowwow!」
 ここで更に戦場を駆けたのはアリシアの無二の友である狼のマリアだ!闇を疾る爪牙が閃き、重騎兵の群れをたじろがせる。アリシアはそれを好機として突貫!
「飛んでみせます……翼を持つ鳥の如く!」
 セイバークロスにアシストされた身体能力で虚空を駆け、アリシアは跳ぶ!
「なに!?」
「やァッ!!」
 鋭い蹴り足が飛ぶ!さながら闇を切り裂く流星一条!アリシアが帝国重騎兵に一撃を叩き込んだ!
「グア……!」
「次!」
「Bow!」
 アリシアは更にその重騎兵の身体を踏み台にするように蹴立て跳躍!アクロバットめいた身のこなしで身体を捻りながら続けて飛びかかり、蹴り足を叩き込む!そしてまた次!戦場を自在に駆け巡りながら次々と敵を屠るその姿は古代サムライエンパイアの叙事詩に綴られる伝説の戦技、【八艘翔び】そのものであった!
「これで終いだ!」
「いっくよー!ドラゴニック・エンドぉっ!どっかーん!!」
「はい!終わらせましょう……セイバー、フィニッシュ!」
「「「グアアアアアアーーーーーッ!!」」」
 残存する最後の重騎兵たちへと猟兵たちが追いすがり、そして薙刀が戦場を舞う。竜槍が貫き、更にセイバーエッジが闇を断ち切った!あとに残るのは、砕けた兵器の残骸のみである。
「悔い改めなさい」
 カプラは静かに手を合わせ、黙祷を捧げるのであった。……こうして、この宙域における戦闘は終息に近づいてゆく。猟兵たちの活躍もあり、敵の残党ももはや少数。寡兵に過ぎない。
 だが、油断は禁物だ。敵が残っている以上、戦いはまだ終わらない……!猟兵たちは勝利を目指し、走り続ける!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

グウェンドリン・グレンジャー
同行者:犬曇・猫晴(f01003)

失う物がない、人達、実際厄介
心理的に、無敵……

【POW】【パフォーマンス】【恐怖を与える】【存在感】
まずはクローン重騎兵を煽る
「やーい、キョッペ」
「解放軍、に……押されてる。あなた達、は、実際不良品」
「敗北者」
「クローン、元……オリジナル、草葉の陰、泣いてる」
と、挑発的なことを並べ立てて、こっちに惹き付ける

戦闘では【2回攻撃】【生命力吸収】【属性攻撃】の技能をUCに乗せる。
惹き付けられた連中が、猫晴の盾攻撃で更に寄ってくるはずだから
巻き込める範囲内の敵全体にFeather Rainを使用
属性攻撃は闇
……養殖物、おいしくない

どの場合も痛みは【激痛耐性】で処理


犬曇・猫晴
同行者:グウェンドリン・グレンジャー(f00712)

手負いの獣は厄介だよねぇ。
失う物がない敵は何をしでかすか分かんないし、そうなる前に潰さないと

【POW】【忍び足】【ダッシュ】【敵を盾にする】
グウェンドリンちゃんの挑発に乗った敵に背後からUCで奇襲
奇襲した敵をそのまま盾に、持っていた武器を使わせてもらって他の敵を攻撃するよ。
武器が使い物にならなくなったら、盾を近くの敵にぶつけて、その敵を新しい武器と盾にするよ。


ヘスティア・イクテュス
出たわねダーク・ミンチョ体の帝国兵!
部隊の再編させる時間は与えないわ
SkyFish団、友軍の援護に推参!


ティターニアの機動力、例えブースターを増設したとて
やわに追いつけるものじゃないわ!【空中戦&ダッシュ】

ミスティルテインは回数重視のマシンガンモード
ビームならそんな装備も関係ないわよね【鎧無視攻撃】

インペリアル・フルバーストはガーディアンズによる
【オーラ防御:バリア】で味方も一緒に守るわ【かばう】
あら?それで全力?なら今度はこっちの番…

味方の攻撃に合わせてミスティルテインとマイクロミサイルによる
【一斉発射&援護射撃】
これで!終わりっ!!

敵の全滅を確認したら味方とハイタッチ
やったわね!


メルト・プティング
満を持してボク参上!
え?今まで戦場に出ず何をしていたのかって?いや、皆さん張り切ってるので危険度が低い戦場に着くまで隠れてげふんげふん、後方支援してました!資料整理とか!
まぁとにかく!ボクでも戦えそうな戦場となったので頑張らせていただきますよ!

お相手さんは重装甲&高機動とのことですが、この手合ってだいたい無理な加速の関係で動きが直線的になりがちなんですよねー。
【念動力】で周囲のデブリやメテオロイドを動かして、相手にぶつけたり機動を制限するように配置したりしちゃいましょう。
そうやって相手の動きを操作して、ある程度固まってきたところでいつもの必殺技、【目が電撃銃】を纏めてお見舞いしちゃいますよっ!



「どういうことだ……どういうことだ!」
 『宇宙統一』『すごい帝国だ』『攻撃的な』などの威圧的なダーク・ミンチョ体(※スペースシップワールドでは失われて久しい古代文字である)を刻んだ特攻アーマーに身を包んだエンペライダーズあがりの重騎兵は焦っていた。
 猟兵たちの度重なる攻撃により、帝国軍はその兵力を大きく削られ戦線の後退を余儀なくされている。更に、帝国の要である大要塞エンペラーズマインドまでもが敵の侵攻を許しているのだ。愚かな反乱勢力どもを無慈悲に叩き潰す、そのはずだったというのに!ここに残る重騎兵隊はおよそ30騎。他の部隊との通信は殆ど途絶えてしまった。彼らはこの区域における最後の残党といっていい。
「クソ、クソ猟兵ども……!宇宙も知らぬ“シバラレ”が……!」
 シバラレとはすなわち『重力に魂を縛られた奴ら』を指す。スペースシップワールド以外の世界からの来訪者、すなわち宇宙での生活を知らない者たちを半ば羨みながら蔑む宇宙スラングである。
「“頭(ヘッド)”ォ、このまま“負け犬”でいられねえよ……!」
 戦いの最中煤けてしまった特攻アーマーに刻まれたダーク・ミンチョ体の『抵抗すると死ぬ』の威圧的文字を物悲しく輝かせながら、重騎兵たちが同調する。
「そうだぜ……どうせやられるなら、最後まで”抵抗”して、1人でも多く“わからせ”てやらねえと……!」
 破れかぶれだ!屈辱と怒り、そして反骨心を支えに、敗残帝国兵たちは最後の力で猟兵たちへの反撃を目論む!
「手負いの獣は厄介だよねぇ」
「失う物がない、人達、実際厄介……」
 その様子をデブリの陰から伺っていたのは犬曇・猫晴(f01003)とグウェンドリン・グレンジャー(f00712)である。
「それじゃ、作戦通り……」
「OK、よろしく頼むよ」
 彼らは短く打ち合わせを行うと、戦闘を開始する!

「やーい、キョッペ」
 キョッペとは、『辺境ッペ』——辺境宇宙出身者を田舎宇宙人として嘲る侮辱的な宇宙スラングである!
「ア゛ァ!?」
“ビキィ”
 突如浴びせられた侮蔑的スラングに帝国兵たちはざわめき立つ!デブリの陰から顔を出したグウェンへと、兵士たちの視線が集まった!
「解放軍、に……押されてる。あなた達、は、実際不良品」
“!?”
「ンだとコラァ!!」
「誉れある帝国軍の我々をあろうことか“キョッペ”だと!?」
「“シバラレ”の田舎猟兵どもが……!帝国を侮辱した代償を払わせてやる!」
 重騎兵隊は一斉に砲身を掲げる!ビームガトリングや55.6ミリレーザー砲が一斉にグウェンに向けられた!だが彼女は意にも介せず鼻で笑い、更に挑発!
「クローン、元……オリジナル、草葉の陰、泣いてる」
「この女ァ!!」
 帝国兵が咆哮した、その時である!
「ハ——ッ!」
グウェンの反対側の位置、彼女へと視線を向ける帝国兵たちの背後をとる空間に浮かぶデブリから、猫晴が飛び出した!虚空を駆け抜け、瞬く間に距離を詰め接敵!
「なに、貴様……!?」
「後ろを見てなかったのが悪いんだよ!」
 間合いは近接、ワン・インチ距離!ここで猫晴は最大の威力を発揮するユーベルコードを放つ!即ち【穿風】!
「グアーッ脊椎!!」
 打突!アーマーを徹す衝撃が内部の胸郭を貫き、内部の骨格や神経系をズタズタに破壊!たちまち絶命!
「これ、使わせてもらうよ!」
 更に猫晴は沈黙した重騎兵を盾にしながらビームガトリングを奪い取る。敵集団に向け、無造作に射撃!ドドドドドドッ!!砲身が咆哮。無数の光弾を吐き出す!
「ヌウウーッ!」
 背後からの奇襲を受けた帝国兵たちは対応を試みる!ビームガトリングが、スペースカルバリン砲が、そして55.6ミリレーザー砲が次々を火を噴いた!
「おっと!」
「危ない……!」
 2人の猟兵はそれぞれデブリや敵兵士を盾にし、それを凌ぐ!だが、敵も火力が多い。更に兵士たちはもはや破れかぶれだ。2人で相手取るには少々骨が折れるかもしれない——!
「いたわね、ダーク・ミンチョ体の帝国兵!」
「満を持して、ボクも参上ですよ!」
 だが、そこへ差し伸べられるのは仲間の救援の手だ!戦線へ飛び込んでくるのはヘスティア・イクテュス(f04572)とメルト・プティング(f00394)である!
「SkyFish団、友軍の援護に推参!」
「ボクは違いますけどね!」
 ヘスティアは妖精の羽に似た宙間戦闘対応型の機動装備、ティターニアを巧みに操り推進剤の光を燐光めいて散らしながら兵士たちを急襲!更にシールド・ドローンを展開しながら砲火飛び交う戦乱の坩堝へと飛び込んだ!
「増援の猟兵だと!?」
「構やしねえ!こいつも“殺(バラ)”せ!」
《お嬢様。左やや上。熱源でございます。続けて背面。ロックされました。ご対応を》
「OK、ありがとアベル!」
 ヘスティアは支援AIと言葉を交わしつつミスティルテインを構え、トリガーを引く。連射性を高めたマシンガンモードで光弾を放ち、こちらへと照準する敵へ反撃!
「グアーッ装甲無視!」
 『抵抗すると死ぬ』の文字を刻んだ帝国兵はミスティルテインの弾丸を受け爆発四散!更にヘスティアはティターニアの推進器を稼働し、幻惑的な軌道を描いて砲火をすり抜け戦場を舞う。
「クソ、反撃を——なにッ!?」
 ヘスティアへと銃火を浴びせるべく方向転換をする重騎兵たちであったが、その眼前を塞ぐように巨岩が飛来!続けてなにかの残骸めいた鉄の塊が急速で接近し、また別の帝国兵の射線を遮った!
「ふふふ、惑っていますね!」
 メルトの仕業である!サイキック能力を駆使する彼女は付近の小惑星や岩塊、デブリを操作して敵の妨害を行なっていたのだ。
「ヌアーッ!」
「グアーッ暴発!」
 敵が砲撃を撃ち出すその瞬間に砲身の目の前に岩塊を配置!エネルギーの行き場を失った55.6ミリレーザー砲が暴発してまた1人帝国兵が戦場に散る!
「だいぶ敵が減ってきたね」
「うん……。そろそろ」
 メルトの巧みな妨害戦術により機動を制限された重騎兵たちは、増設したブースターの機動力を活かせず、密集隊列を組む配置を強要されるかたちとなるのだ。猫晴とグウェンはうなずき合い配置につく。
 戦場を駆けるヘスティアは視線を巡らせた先でグウェンと目が合った。視線を交錯させ、ヘスティアは親指を立ててウインク。グウェンは静かに微笑んで頷きを交わす。状況を俯瞰していたメルトも猟兵たちの動きを見て盤面を把握した。“詰め”だ!
「これで、終わりだよ!」
「この、羽根……は、当たる、と……痛い」
 猫晴は敵から奪い取ったビームガトリングガンを全力射撃!タイミングを合わせ、グウェンもユーベルコードを起動する!【Feather Rain】だ!クランケヴァッフェの黒い翼を広げ、高い殺傷力と術的な闇の力を込めた羽根状のブレードを無数に撃ち出す!
《敵集団、すべてロックオン完了。マイクロミサイルポッド展開。全弾射出いたします》
「アベル、そっちよろしく!それじゃあこれで——終わりっ!」
「合わせてやらせてもらいましょう!ビリビリのすっごいやつ、いきますよー!《目が電撃(メガテーザー)》……《銃(カノン)》っっ!!」
 同時にヘスティアは武装コンテナをフルオープン!支援AIと連携し、搭載したミサイルを全弾発射!更にミスティルテインでの全力射撃を帝国兵たちへと浴びせる!メルトはゴーグル部分へ収束したエネルギーを電光へ換えて放射!誤字ではない!必殺のユーベルコード、【目が電撃銃(メガテーザーカノン)】だッ!
「「「グアアアアアアアアアーーーーーッ!!!!!!」」」
 爆轟!猟兵たちの力を束ねたユーベルコードの暴風が宇宙に吹き荒れる!帝国兵たちはなす術なくその力に飲み込まれ爆発四散!
《周囲に銀河帝国の反応、ありません》
「わたしたちの完全勝利ね!」
「やりましたね!」
 いえい、と声をあげながらヘスティアはメルトとハイタッチ。
「遅くなってすみませんでした!いや、皆さん張り切ってるので危険度が低い戦場に着くまで隠れ……げふんげふん、後方支援してました!資料整理とか!」
「わたしは違うわよ!?ちゃんと戦ってたから!」
「とにかく、勝った……」
「うん。これでこの軍団ももう反撃できないはずだ」
 こうして、この宙域における戦いは決着する。ならば、残るはこの先の本丸……!幹部級や皇帝の控える危険な戦場だ。
 猟兵たちは遠くに浮かぶインペリウムを見据えた。
 戦いは佳境に入りつつある。猟兵たちよ、宇宙の平和まであと少しだ。立ち止まらず、進め!

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月12日


挿絵イラスト