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蘇った邪竜たちを打倒す

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「あふぅ、今回は飛空艇に乗って屍人帝国に向かうお仕事なの」
 溜息を吐いたのはグリモア猟兵のリュート・アドラー(f26123)だ。
 今日も眠たそうにほわほわと猟兵たちに依頼の説明を続けていく。

「この浮遊大陸には邪竜が住み着いたせいで、元々の住人がみんな逃げ去ってしまったの」
「そうして、そのまま浮遊大陸が邪竜と一緒に沈んでしまったみたいなのだけど……」
 それがどういう訳か、最近になって屍人帝国として蘇ってしまったようだ。
「しかも、沈んだ時よりも沢山のオブリビオンがいっぱいで大変な事になっているみたいで」
 リュートが予知を通じて知った情報によると、天使戦争時兵に作られた天使化魔獣も玄室に住み着いてしまっているらしい。

「今はおとなしくしているみたいだけど、いつ他の浮遊大陸へ向かって被害が出てもおかしくないの」
 最近では近隣の浮遊大陸ではこの屍人帝国からやってきたと思われる、邪竜の幼体が報告されている。
 今でこそ勇士たちが対処できるほどの強さしかないがこれが成体になった時には甚大な被害が出てしまうはずだ。
 そうなってしまう前に猟兵たちがこうして倒しに向かうというのが今回の依頼の概要になる。

「あふぅ……いっぱい話して疲れたの……」
 とびきり大きなため息と主に吐かれた綿雲は、もこもこと大きな雲の魔法陣になる。
「その綿雲から落ちないように乗ってほしいの、それじゃあいくのー」
 あなた達は綿雲の魔法陣で、邪竜と魔獣を討伐するための飛空艇へと転送された。


橄欖石
 こんにちは、本シナリオを担当させていただく橄欖石です。
 今回は邪竜や魔獣の巣食う屍人帝国へ襲撃をし被害を事前に防ぐシナリオになります。

 以下、補足です。

● プレイングボーナス
 特別な条件などは設定されていません。
 真っ向から実力を発揮してオブリビオンたちを倒してください。

● 第1章 冒険『飛空艇上の戦い』
 邪竜の幼体たちがが、飛空艇に乗り上げてきました。
 個々の強さは集団戦で戦うオブリビオン達よりも格下で、猟兵であれば苦労をしないでしょう。

● 第2章 集団戦『空を砕くもの『スターブレイカー』』
 攻撃力に優れる、傲慢な性格の邪竜たちです。
 本体は強力な邪竜ですが、今回戦うのは生み出された分体たちです。

● 第3章 ボス戦『力天魔怪獣デュナメス』
 力天使怪獣。天使戦争時兵に作られた天使化魔獣の成れの果て。
 尋常ならざる甲殻と力で生半可な攻撃を物ともしないほど頑丈です。

 皆様のプレイングをお待ちしております。
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第1章 冒険 『飛空艇上の戦い』

POW   :    パワー全開で大暴れする

SPD   :    隙を見て敵を船外に蹴り落とす

WIZ   :    魔法で敵群を惑わせる

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ミーヤ・ロロルド(サポート)
『ご飯をくれる人には、悪い人はいないのにゃ!』
楽しいお祭りやイベント、面白そうな所に野生の勘発動させてくるのにゃ!
UCは、ショータイムの方が使うのが多いのにゃ。でもおやつのUCも使ってみたいのにゃ。
戦いの時は得意のSPDで、ジャンプや早業で、相手を翻弄させる戦い方が好きなのにゃよ。

口調だけど、基本は文末に「にゃ」が多いのにゃ。たまににゃよとか、にゃんねとかを使うのにゃ。

食べるの大好きにゃ! 食べるシナリオなら、大食い使って、沢山食べたいのにゃ♪ でも、極端に辛すぎたり、見るからに虫とかゲテモノは……泣いちゃうのにゃ。
皆と楽しく参加できると嬉しいのにゃ☆

※アドリブ、絡み大歓迎♪ エッチはNGで。


マルコ・ガブリエル(サポート)
『初めまして、わたくしはマルコと申します』
『皆様を苦しめるのであれば、わたくしも情けは捨てましょう!』
『まあ、なんて美味しそう……! 宜しければ、一緒にいかがですか?』
笑顔が魅力的で朗らかな女の子です。実は故郷を滅ぼされて天涯孤独の身ですが、そうした悲壮感を仲間に感じさせることはなく、いつも明るく振る舞っています。
誰に対しても優しく、敵にさえ「できれば戦わず、穏便に事件を解決したい」と考えるような優しい性格ですが、無辜の人々を苦しめる悪い奴には心を鬼にして全力で攻撃をお見舞いします。
美味しいもの、特に焼肉をみんなで食べるのが大好きで、無事に事件解決した後はよく他の猟兵をご飯に誘おうとします。


桜雨・カイ(サポート)
口調は年齢立場変わらず丁寧語です。他の人との連携も歓迎。
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから。

まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。
もふもふしたものがあれば満面の笑みでさわりに行きます


七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』の免許皆伝で派生流派も含めても免許皆伝は一人
残像を攻防の両方に使い、腰に挿している6振りの刀と扇子を使い戦闘する。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感や野生の勘と言う直感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気が残像にまで残る程濃密。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を息をするかの様に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗の回復に生命力を吸収する。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親も猟兵である。


ユーフィ・バウム
天上界に上がっても竜退治とは
ふふ、猟兵としては望むところですよ!
さぁ蛮人がお相手しましょうっ

最初は飛空艇上に戦いになりますね
バランスを保ちつつ、乗り込んでくる邪竜の幼体を
武器での【なぎ払い】【衝撃波】を軸に
船外に落としていきましょう

武器での攻撃をかいくぐられても、私には接近戦こそ
得意の場合なのです――《戦士の手》と共に!
竜の体をがっちり捕まえ、【怪力】を生かして投げ飛ばし
船外に放りだしましょう
【功夫】を生かして蹴り飛ばしたたき出すのもいいですね

勿論私自身が落ちないようにも注意ですよ
落としてこようとする相手には、
力いっぱい【鎧砕き】の一撃を浴びせ昏倒させます
船外に敵がいなくなるまで大暴れしますよ




「天上界に上がっても竜退治とは、ふふ、猟兵としては望むところですよ」
 日焼けした肌に、空色の大きな瞳を持つユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)は今回の邪竜退治の任務に胸を躍らせる。
「皆様を苦しめるのであれば、わたくしも情けは捨てましょう!」
 幼体といえどもいずれ周辺の浮遊大陸へと被害が出る事を予知されている、邪竜の幼体たちへマルコ・ガブリエル(焼肉天使・f09505)もまた、情けを捨てて戦おうと気持ちを固め直す。

「さぁ蛮人がお相手しましょうっ」
 先兵として飛空艇に似りこんできた邪竜の幼体をディアボロスで薙ぎ払い船外に撃ち返していく。
 斬るより叩き割るように振るうことに特化したディアボロスを掻い潜られてもユーフィの本領は接近戦。『戦士の手』で竜の身体をがっちりと掴み、そのしなやかな体躯から生み出される怪力で、周囲の邪竜の幼体たちを巻きこんで船外へと放り出していく。

「むむ、中々見事な身のこなしにゃ。しかしミーヤも負けていないにゃ」
 まけじと猫のような軽業で揺れる飛空艇でも曲芸のように足り回るのはミーヤ・ロロルド(にゃんにゃん元気っ娘・f13185)。
「にゃふふ、どうやらそこまで賢くもない様子だにゃ」
 早業で邪竜の幼体を翻弄し、隙が出来た所にミーヤの大切なサバイバルナイフでカウンター気味の一撃を放つ。気まぐれな猫のような動きだがその動きは熟練した戦士のようだった。

「無論……できれば戦わず、穏便に事件を解決したいのですが、生まれながらにして相容れないオブリビオンというものも少なからずいますしね」
 マルコは天から授かりし弓矢で乱戦を繰り広げる飛空艇で、猟兵の死角を狙うように急降下してきた邪竜の幼体を的確に打ち抜く。

「しかし……随分と数が多いですね、これでは埒が明きません」
 ならばと、ユーフィは一計を案じることにし船首へと駆けて抜けていく。
「全く……この場は任せるってことかい?」
 そんな様子を腰に挿している6振りの刀と扇子を持つ猟兵の七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)が怪訝そうにため息を漏らす。

 飛空艇に乗っているのは当然猟兵たちだけではない。共に戦う勇士たちは卓越した操舵の腕で出来る限り、飛空艇の揺れを減らし猟兵たちの力になろうとする。
 腕に覚えがある勇士苧たちは甲板へと出て、邪竜の幼体たちと戦いを繰り広げる。
「助かります、皆さんのおかげで私たち猟兵も安心して戦えています」
 優しい笑みを浮かべて桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)は勇士たちへと激励の言葉を投げかける。
 何とか邪竜の幼体たちと戦えている勇士たちだったが、カイは同時に彼らを守らなければならない存在だと認識している。
「自らの手で困難と立ち向かう、素晴らしいではありませんか」
 そんな眩しい人のそばにいて力になりたい、"人形"であるカイは思わずにはいられなかった。


「おっと――ちょっと、急いでいるのでどいて欲しいですね」
 行く手を阻む邪竜の幼体たちは功夫を生かして蹴り飛ばしたたき出し、船首へとたどり着く。そこで群れ全体に宣戦布告代わりの言葉をユーフィは言い放った。
「さぁさ、私は逃げも隠れもしませんよ。私を倒したいのならこっちへと来てください」
 邪竜の幼体の群れを一手に引き受け、自慢の『戦士の手』によって一網打尽にしようというのだ。
 逃げ場の少ない危険な場所だからこそ、邪竜の幼体の群れは食いつくはずだ。

「まぁいいさ、そういうことならここの相手は私たちがしてやるよ」
「――この戦場を蹂躙しろ!『天魔流絶技・武技聖戦』ッ!!」
 一閃、その刃は斬る物を滅ぼし浄化する。一閃、その刃は邪竜の感情も見切る。一閃、その刃は鋭さで斬り裂く。一閃、その刃は斬る物を崩壊させる。一閃、その刃は雷鳴と共に振るわれる。一閃、その刃は全ての存在を斬る。
 桜華のユーベルコードは自身の武装の封印を解除する毎に威力が増加する。休む間もなく入れ替わるように振るわれる6振りの刀。
 それぞれがその刃を煌めかせるころには周囲の邪竜の幼体たちの姿は消えていた。
「ま、こんなものかしらね。何か策があるってんなら派手に騒いで欲しいもんだ」
「無論、誰も倒れないようにね!」
 せいぜい上手にやってくれよ、と桜華は意気揚々と船首に向かった己を蛮族という猟兵の策が実ることを祈るのだった。

「きっとうまくいきますよ」
 カイは桜の花片を舞散らし、共に戦った勇士たちへ糸を伝い人々の傷を癒やしていく。
 猟兵たちの活躍により第一波の邪竜の幼体たちの群れとの交戦は大きな負傷者を出すことなく終えられるかもしれない。
 もっともそれは、桜華のいう通りこの後の策の結果次第ではあるが。

「にゃ! どうやら面白そうなことを考えているみたいにゃあ」
 ミーヤは野生の勘を働かせ、ユーフィが奇計を企てたことをいち早く察知する。
「くふふ、そういうことならミーヤも手助けするにゃあ」
 ミーヤはガジェットから大量の美味しいお菓子を放出し、猛然たる飴の驟雨が降り注ぐ。
「今日の天気は晴れ時々"飴"にゃ」
「いつもこんな天気なら、とっても幸せにゃのだけど」
 ミーヤは邪竜の幼体の群れを見事に天候を操ることで船首へと誘導したのだった。

「なるほど? 詳しい事は分かりませんが……あちらへと邪竜の群れを集めればいいのですね」
 ――『鈴蘭の嵐』、天から授かりし弓矢を無数の鈴蘭の花びらに変えて邪竜の幼体たちを取り囲んでいく。
 驟雨の飴を掻い潜った邪竜の幼体も、鈴蘭の花びらに飲まれ次々と猟兵たちの術中に嵌っていく。
「しかしながらあれが全部飴だというのなら、勿体ありませんね」
 少し持ち帰れないでしょうか、と思わずマルコは大喰らいの一面をのぞかせた。


「勇士の皆さん。船内にいる仲間や船頭さんにもお伝えください」
「もうすぐこのあたりの邪竜の群れは一掃されます、それと同時に凄い衝撃があると思いますのでお気をつけて」
 カイはそれからそれも直ぐ片付くと思うので、次の邪竜の幼体が群れになっている場所に向うようにと次なる指示を出していく。
 勇士たちの信じられないような言葉だが、共に戦ったカイの言葉は不思議な程に胸に響き、勇士たちもまたすぐさま行動を開始した――。

「殴りっこ……いえ、押し相撲でも負けません。勝負っ!」
 邪竜の幼体たちは傭兵たちの誘導により、ユーフィの元へと集まっていく。
 劣勢の群れは目の前の猟兵を打開することでこの窮地から脱しようと試みる。
 個々の力は邪竜の成体とは比べ物にならないほど力が劣っているが、これほどの数が集まれば邪竜の成体にも引きを取らない。
「――――――破ッ!!!」
 ユーフィは眼前に迫ったその幼体の群れに向かって、力いっぱい鎧砕きの一撃を浴びせる。
 余波と呼ぶには苛烈すぎる勢いと威力は周囲の幼体へと次々と伝播していき、昏倒させることで幼体の群れ全体の無力化に成功した。
「残った相手もまた、蛮人がお相手しましょうっ」
 遠くに見える邪竜の幼体の群れへ、凛々しい顔つきでユーフィは言い放った。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

村崎・ゆかり
同行:リズ(f32574)とラウラ(f32573)と

この三人でっていうのも珍しい組み合わせよね。この戦いでお互いもっと知り合えたらいいと思う。

もう飛空艇に邪竜の幼生が乗り込んできてるわね。
数には数を。「式神使い」で禽獣の形に折った折紙を式神にし、この群で幼竜と戦わせるわ。
リズとラウラの様子には常に気を配り、支援で摩利支天九字護身法を二人にかけておく。

「コミュ力」で現状把握もしましょう。
勇士さん、どれだけの幼竜に乗り込まれたか把握してる? 力の配分もしなきゃだから、概数くらいは知っておきたいわ。
まあ、やることは変わらないけどね。

急急如律令! 仮初めの生命を受けし禽獣たちよ! 喰らい尽くしなさい!


エリザベス・ファールバッハ
同行:ラウラ(f32573)、ゆかり(f01658)


本拠地に攻め込んで、将来の禍根を断つ
良いわね、積極的に問題解決に動くのは好きよ〜

ラウラとはいつも一緒だけど、ゆかりと組むのは2回目よね
3人だけは初めてだし、到着前に連携の手応え位掴めると良いけど


私は空を取って、要所の守りと二人のサポートをするわね
飛空艇のマストなんかの高所に地竜の血脈を結び付け、置いて行かれない様にしつつ槐の魔箒で飛行

集団戦術の要領で敵の方向や位置を二人に伝えたり、逆に手が回らない時に声を掛けて手伝って貰いましょう

二人の援護は勿論、操舵手や運航に必要な機関を守れる様警戒、浄化を乗せたレーザーで邪竜の幼体を排除していくわね〜


ラウラ・シュトラウス
エリザ(f32574)
村崎・ゆかり(f01658)
と行動

被害を防ぐために乗り込んで叩く…
いい作戦じゃないかな

エリザとゆかりと組むのはこれで2回目か
今のうちに連携して動けるように肩慣らししよう

あたしはとりあえず目の前の幼体を倒すことに集中するよ
【Altair S】で飛空艇の地形をマップ生成によって把握(”地形の利用”,”情報収集”)、死角になりそうな所を警戒しつつ【Death Wish】で銃撃して幼体を殲滅していこう

飛空艇の進路方向に幼体が残っているなら、「Paralyze Rain」で麻痺させて更に銃撃を加えて掃除しよう

対処はまだ難しくないけど、十分気を引き締めていかないとね




「この三人でっていうのも珍しい組み合わせよね」
 強気そうなな容姿の村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》/黒鴉遣い・f01658)は共にこの作戦に参加した二人の猟兵たちへと視線を向ける。
「確かにこの3人だけって、ちょっと珍しいかもしれないね」
 エリザベス・ファールバッハ(人間のレトロウィザード・f32574)は普段行動を共にするラウラだけでなく、まだ共闘の経験の浅いゆかりともこれを機に交友を深めるようにと戦いに挑む。
「この戦いでお互いもっと知り合えたらいいと思う」
 ゆかりのその言葉にラウラ・シュトラウス(放浪者(ワンダラー)・f32573)もまた力強く頷いた。
「戦いを通じて背中を預けられる戦友が増える事はとても嬉しく思う」
 一見無愛想で他人とあまり話そうとしないラウラは少々硬い言葉ではあったが、その言葉からはラウラの強い誠意が感じられる。

「それに今回の作戦は本拠地に攻め込んで、将来の禍根を断つ」
「良いわね、積極的に問題解決に動くのは好きよ〜」
 さらに言えば、本命の邪竜の成体や玄室に巣食う魔獣たちの前にこうした前哨戦まであるのだ。
 到着前に連携の手応え位掴める練習が出来ると、エリザベスは確かな確信をもって幼体の群れたちへと眸を向けた。
「被害を防ぐために乗り込んで叩く……いい作戦じゃないかな」
「普段はどうしても、オブリビオンに襲われて向かい討つなんて作戦ばかりだし」
 被害を減らすための戦いではなく、被害を未然に防ぐための戦い。
 誰かを助けるような依頼とは違い、明確に感謝の言葉を浴びせられることが無いかもしれないがそれは猟兵たちの手によって脅威も危機も人々に感じさせずに守ることが出来たということに他ならない。
 紛争に巻き込まれた経験を持つラウラはそれがいかに大切か猟兵たちの中でも強くそれを実感している。


「もう飛空艇に邪竜の幼生が乗り込んできてるわね」
 尖兵の幼体たちを倒して、新たな邪竜の幼体の群れへ再突入した飛空艇。
 休む間もなく雪崩のように乗り込んでくる群れに対し『数には数を』と"折紙"を手にゆかりは言う。
「さぁて、どんな形がいいかしら?」
 折紙は形に応じて性能が変わる、霊力の籠められた戦闘用折り紙。ゆかりは幼竜に相応しいその姿を思案する。
「鷹……いえ。この世界ならこっちの方がいいわよね」
 生み出された式神は禽獣の幻獣である、"鷲獅子"。竜と渡り合うのならばこれほど相応しい姿もそうないだろう。

「まずは私が空を取って、要所の守りと二人のサポートをするわね」
 万が一にも操舵室や動力室へと邪竜の幼体が潜入し、重要な機器を破壊されてしまえばどれだけ戦力差があろうとも容易く覆ってしまう。
 冷静にエリザベスはそのことを察して、要所の守りと二人のサポートへと名乗りを上げたのだ。
「でも、ここで普通に空を飛ぶだけじゃ、置いて行かれてしまうから」
 帆柱の高所へと地竜の血脈を放つ、鋼の如き熱く圧縮された魔力により十分すぎるほどの強度の鎖は同時に、帆が受ける風から槐の魔箒で飛行に必要な情報を吸い上げた。

 式神の群れを操るゆかりは、リズとラウラの様子にも常に気を配っている。リズやラウラなら平気だと思うけど、とゆかりは2人に支援の印を結ぶ。
「オンマリシエイソワカ。摩利支天よ、この身に験力降ろし給え」
「ん、これで万事問題なし。ちょっと勇士さんたちの様子も見てくるわね」
 ゆかりは支援を結んだリズやラウラにこの場を託し、果敢にも幼竜と戦う勇士たちの元へと駆けだした。
「ええ、いってらっしゃい」
「勇士たちが苦戦しているようなら、助けてあげてくださいね」
 リズとラウラもゆかりを送り出すと、乗り込んできた邪竜の幼体たちの対処を始めていく。

「四方八方からこうも、やってくるとやりづらいものだね」
 苦言を溢しながらも休む間もなく、飛空艇へと乗り込んでくる邪竜の幼体たちをラウラは扱いやすくカスタムされた自動小銃の『Death Wish』で狙撃をしていく。
「ラウラさっきの見えていたの……?」
 死角から狙われたはずのラウラがほとんどノールックで、邪竜の幼体を撃ち落とした様子にエリザベスは思わず吃驚の言葉を零してしまう。
「死角だから当然見えていない、けど――」
 また振り返りざまにトリガーを弾いて狙撃、死角から迫る幼竜を狙撃した。
「こんな風に本能は鋭くても知性が育ち切っていない相手は、こうして誘導が出来るから」
 当然のようにそんなことをいうラウラだが、そのような異能めいた技能をユーベルコード無しに発揮できる猟兵はそう多くはないだろう。


「ううーん、やっぱり幼竜たちがばらけているみたい」
 集団戦術の要領で幼竜の群れの方向や位置を確認するエリザベスが小さく唸る。
「もう少し、船を旋回させて貰えたら……前方に集中させることが出来ると思うんだけど」
「私の『Altair S』なら勇士たちに正確な情報を伝える事が出来る、だけど」
 それではこの場をしばらくエリザベス1人に任せる事になってしまうと、ラウラは言い淀む。
 そんなラウラの表情を聡く察したエリザベスは
「"任せて"! サポートとは言ったけれど、ゆかりから支援も貰ったし」
「――私だって結構やれるのよ?」
 ロゼからレーザーを放ち、不意を狙う邪竜の幼体をエリザベスは撃ち落とす。
「それじゃあ"任せた"。出来るだけ直ぐに戻るから怪我をしないように」
 背をエリザベスに預けてラウラは操舵室へと駆けだした。
「ふふ、任された以上。かっこ悪いところは見せられないわよね」
 槐の魔箒で飛空艇を飛び回り、矢継ぎ早にレーザーでエリザベスは邪竜の幼体たちを倒して廻り始めた。

「勇士さん、どれだけの幼竜に乗り込まれたか把握している?」
「力の配分もしなきゃだから、概数くらいは知っておきたいわ」
 ゆかりは高いコミュ力を発揮し、攻撃の合間の対応するだけの余裕を持つ勇士たちへと対話をしていく。
「群れ全体で……優に百体以上はいるはずだ」
「1体1体なら何とか俺たちでも相手を出来るんだが、この同時に複数の相手は無理なんだ。だから……」
 猟兵たちを頼りにしている、と勇士たちはゆかりたち猟兵にこの戦いを託すために必死に幼竜と戦いを続ける。
「頼りにしている、だけど無理せずに危なくなったら引くのよ」
「ああ、分かった――!」
 ゆかりは勇士たちの力量を正確に推し量る、彼らの腕前で戦うことが出来るのならば個々の式神でも十分に戦えるはずだ。

 操舵室へとたどり着いたラウラは勇士たちに手短に用件を告げていく。
「勇士さんたち、これを見て。このままじゃ群れの中央に向かってしまう」
 『Altair S』で飛空艇の周辺地形をマップ生成し、その地図情報を勇士たちへと見せて情報を共有していく。
 高性能腕時計では地形の利用と情報収集により逐一戦場の情報が更新され、邪竜の幼体たちのおおよその位置が映し出されることで勇士たちもまた取り囲まれる危険性を十分に理解した。
「……確かにこのままじゃ、まずいな。よし何とかして見せる」
「ええ、今大きく旋回をすれば対処は容易。あなたたちの腕ならね」
 素っ気ない口調で言い放つその言葉はお世辞ではなくラウラが下した正当な評価、だからこそ。
「任せな、1分後には前方に奴らを全部集めてやらぁ」
「――30秒もあれば対処可能のはず。期待しています」
 駆けだしたラウラはすっかり後ろから聞こえる、勇士たちの『やってらぁ』という野太い声を浴びながらエリザベスの元へと向かう。


「あら?ラウラも勇士たちの様子を見に?」
「そんなところ、ゆかりも情報収集が終わったみたいで何よりだよ」
 合流したゆかりとラウラ、互いに作戦の仕込みが終わったことを確信し合う。
「もちろん、あまり悠長にしてられないもの。それにしてもラウラがここにいるっていうことは」
「エリザベスが頑張ってくれている、急いで戻らないと」
 2人のため、邪竜の幼体たちへと奮戦しているエリザベスの元に2人の猟兵たちは駆けだした。

「二人ともおかえりなさい、それじゃあ……ここからが本番ね!」
 戻ってきたゆかりとラウラの姿を双眸におさめたエリザベスは思わず声を弾ませる。
「ええ、――話に聞いていた通りの数なら十分に私が出来る数よ」
「急急如律令! 仮初めの生命を受けし禽獣たちよ! 喰らい尽くしなさい!」
 同時展開の限界までゆかりにより生み出され猛禽の式神たちは、幼竜たちを次々と捕らえ。
「さ、トドメは任せたわよっ――!」
 ゆかりはラウラとエリザベスへと幕引きを託し、式神の群れを操り続け――。

「これでおしまいですっ――!」「このプレゼントは少しばかり”響く”よ――!」
 エリザベスの浄化を乗せたレーザーが、ラウラの『Death Wish』が特殊な銃弾による連続した精密射撃を持って。
 ゆかりの式神である鷲獅子の群れによって捕らえられた邪竜の幼体たちを次々と撃ち落としていく。
 青空に響き渡る銃声が消える事には、前方へと集められた邪竜の幼体たちの姿はすっかり消え去っていた。
 ――見事に猟兵たちは、数多の邪竜の幼体を食い破る事に成功したのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『空を砕くもの『スターブレイカー』』

POW   :    暴食の邪竜『デス・オブ・ホープス』
【体中いたるところから生えている爪】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【恐怖、苦痛、悲鳴】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    厄災速射砲『コンティニュアス・カラミティ』
レベル分の1秒で【全身から放出される【星破壊】属性の光線】を発射できる。
WIZ   :    星砕きの厄災『スターブレイク・ディザスター』
詠唱時間に応じて無限に威力が上昇する【星破壊】属性の【厄災レベルの光線】を、レベル×5mの直線上に放つ。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


● 空を砕くもの『スターブレイカー』

 邪竜の幼体たちを斃した猟兵たち。どんどんと飛空艇は浮遊大陸へと迫っていく。
 猟兵たちを近付けさせないと、邪竜の成体であるスターブレイカーが集まりそれを阻止せんとする。
 気づけば邪竜の幼体たちと先程戦った、猟兵たちの飛空艇以外の飛空艇たちも次々集結し始める。

 これにより、勇士達の駆る沢山の飛空艇に乗り、飛空艇を足場として次々飛び移るほどだ。
 もちろん自前の翼や飛行能力のある猟兵以外も不自由なく戦うことが出来ることだろう。
 また、勇士たちに指示を出し卓越した操舵の腕を存分に発揮してもらえれば、戦況は有利なるかもしれない。
ラハミーム・シャビィット(サポート)
 シャーマンズゴーストのUDCメカニック×戦場傭兵、25歳の男です。
口調は、掴みどころの無い変わり者(ボク、キミ、デス、マス、デショウ、デスカ?)

人と少しずれた感性を持っていて、面白そうならどんな事にも首を突っ込む、明るく優しい変わり者です。
戦闘時にはクランケヴァッフェや銃火器の扱いは勿論、近接格闘術のクラヴ・マガなどでド派手に暴れ回ります。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


桜雨・カイ(サポート)
UCは状況に応じて使い分けます。他の人との連携も歓迎
基本は人を守る事を優先して行動します
人に害を与えるならその間に入り戦います。
自分が傷ついても絶対に人を傷つけさせません

精霊たちや審判さんに力を借りるUCは(力を貸してください)とお願いします。


高嶋・梓(サポート)
【礼儀作法】【コミュ力】を使って他の猟兵と連携します。
電子ネットワークが使用可能な状況であれば、ネットワークに侵入しセンサーやカメラ類を【ハッキング】で掌握して【情報収集】を行います。
同時にゴーグルのセンサーを使って【索敵】を行い、敵の位置を把握します。
運用可能であればアルテミスに搭乗して活動します。
戦闘時は【戦闘知識】【瞬間思考力】を使って状況を判断し、【誘導弾】【範囲攻撃】【精神攻撃】【属性攻撃】を使い分けて戦います。
UCは状況に適したものを使用します。

口調はスターテス画面準拠。


シィエー・スミス(サポート)
 ブギーモンスターの魔女×ビーストマスター、68歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、嘘をつく時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
 鹿(エルク)の魔女。全身を白い布で隠しており、ブギー・ブギーフェイス時以外は極端に脱ぎたがらない。とある神の信者もしくは化身、そのもの。真実は不明

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



● 猟兵たちと邪神たちと邪竜たち

「今回は邪竜の成体たちが相手ですか」
 飛空艇を前に迫る邪竜の群れを前に桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)が緊迫した面持ちで言うと、ラハミーム・シャビィット(黄金に光り輝く慈悲の彗星・f30964)は反面どこか楽し気な声色で言葉を返す。
「空を砕くもの、何と仰々しい異名の邪竜ダネ、きっとワクワクする戦いが出来るはずデス」
「ええ、今回はその邪竜の分体という事ですが、決して――」
「劣っているワケではないデショウ? 力ではかなわないもノノ、数という絶対的な強みを彼らは手に入れまシタ」
 故に"面白い"。ハラムーンは強敵を前に少しズレた感性で士気を高めていく。
「しかしながら、飛空艇の足場を信用は出来るでしょうけれど、あまり過信してはいけないでしょうね」
「ええ、"魔獣"がこの上で暴れようものなら一体どうなってしまうことやら……」
 勇士たちが集まり作り上げた飛空艇という名の猟兵たちの足場を、高嶋・梓(スペースノイドのサイキッカー・f06493)はどうにか盤石にすることができないかと思案に耽りそうになる。
 そんな所作1つ1つに礼儀を感じさせる彼女とはうって変わり、全身を白い布で隠した不穏な女性のシィエー・スミス(エルクの魔女・f31366)はやけに実感の籠った言葉で同意していった。

「……まずいですね、突出している飛空艇に邪竜が狙いを定めているようです」
 ゴーグルのセンサーを使って索敵、戦場の情報収集を敵の位置を把握し、他の猟兵たちへと梓は情報を共有していく。
「あーそれは大分まずいカモ、あの針みたいな全身から放出される光線で飛空艇が穴だらけなんて、大事故寸前ダヨ」
「あれは…‥先程まで私たちが幼体と交戦していた飛空艇です。既に多大な負担をかけてしまった勇士たちです、これ以上の被害を出さぬように助太刀に参りましょう」
 カイは脳裏に共に戦った戦友の勇士たちの姿を思い浮かべ、おっとり刀ですぐさま飛空艇を足場に駆け出していく。
「あの様子だと勇士さんへの対応はお任せできそうですね、私たちも追いかけましょう。おや?」
 カイとラハミームに続いてシィエーも目的の飛空艇へと向かおうとするが、梓がその場から動く気配が無いようで、シィエーは首を傾げた。
「恐れ入りますが私はこちらの飛空艇の勇士さんにお願いしたい事がありまして」
「そういう事ならお願いしますよ、私では勇士さんたちを怖がらせてしまいますから」
 正体不明の猟兵のシィエーも送り出す、猟兵たちの勝利を生む一瞬を届けるに梓もまた勇士たちへと協力を仰いだ。

 義経の八艘飛び如き身のこなしでいの一番に駆け付けたのはカイだった。
 邪竜の成体――スターライトブレイカーは、その全身を煌めかせ今にも『コンティニュアス・カラミティ』を放つ寸前だった。
「させません――この力…みんなを癒やす力とさせてもらいます」
 スターブレイカーの全身から放出された星破壊属性の光線を完全な脱力状態で受けたカイは、その光線を眩い糸に織り替えていく。
「ああ、これだけ強力な光線でしたら。受け止めきれなかった場所の船の被害も勇士さんたちの怪我も癒せます」
 ――『柳桜(ヤナギサクラ)』によって織り替わった光線は桜の花片になり、その回復力は糸を伝い人々や被害を受けてしまった飛空艇の傷を紡いでいく。
「おおー、お兄さんが上手にやってくれたみたいデス。むむ……」
「邪神達の声が聞こえマス……何々、もうすぐ邪竜たちの動きが止まル? それから絶対に彼女は空に落とすなっテ、一体どういう意味なのでショウ」
 ラハミームは友好的な邪神の特権で僅かな先の未来を伝え聞く、しかし妙な頼まれごとをしてしまったが一体どういう事なのだろう。

「今です! 勇士の皆さん、あの光に向かって砲撃を」
 梓は勇士たちと協力し、周囲の飛空艇たちから一斉砲撃を『コンティニュアス・カラミティ』を放った邪竜へと叩きこんでいく。
 光線発射の直後を狙った高度な連携を可能にしたのは梓の『バトル・インテリジェンス』、AI搭載型戦術ドローンは遠く離れた戦場繋いでいく。
「さぁ、隙は作りました。あとはよろしくお願いしますよ」
 短時間でそれを可能としたのは彼女が礼儀作法とコミュ力により、勇士たちから信頼を得た事が最大の要因だっただろう。
 当然隙の生まれた邪竜を野放しにするほど、猟兵たちは甘くない。
 先ほど伝え聞いた未来と同様に邪竜の動きが止まると、シィエーが人間離れした動きでスターライトブレイカーへと飛び掛かる。
「――人を彼方へ」
 シィミーは骸魂【這い寄る混沌】と合体し、一時的にオブリビオン化したシィエーは砲撃によってその動きを止めたスターライトブレイカーを2つのかいなで鷲づかみ。
「ああ、本当に良かった。――これではどちらが"魔獣"か分かりませんから」
 スターライトブレイカーをそのまま左右へ力任せにひき裂き、その強力な力の代償としてゆっくりと自らもまた意識を空に手放してしまう。
「……おおっと、危ないですヨ。って――落としてはいけないというのは彼女でショウカ……」
 急に糸の切れた人形のように眠りについたシィエーを慌てて、ラハミームは手を伸ばして抱え上げる。
「……邪神から託されるとは、一体彼女は何者なのデショウ……」
 若干の疑念を抱きつつも、彼らと友好的な関係を続けるためにも決して彼女を空へと落とさない覚悟を決めるのだった――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

村崎・ゆかり
同行:リズ(f32574)とラウラ(f32573)と

邪竜の成体のお出ましね。気合い入れていくわよ、リズ、ラウラ!

あたしは飛鉢法で飛びながら、「高速詠唱」「全力魔法」雷の「属性攻撃」「範囲攻撃」「衝撃波」「仙術」の、九天応元雷声普化天尊玉秘宝経を叩き込む。
極太の落雷攻撃よ。雷霆を連打して、邪竜が近づいてくる前に叩き落とす。
直上から真下への攻撃だから、味方に被害は出ないでしょう。

リズ、ラウラ! 邪竜をこっちへ誘導してくれたら雷を落とすけど、どんな具合?

接近されたら、炎の「属性攻撃」で牽制して、距離を取ってから落雷をお見舞い。
破壊光線は「オーラ防御」で耐えしのぐ。
さあ、このまま殲滅し尽くしましょう。


ラウラ・シュトラウス
エリザ(f32574)、ゆかり(f01658)と同行

成体があの数で大挙して来る… 中々手強そうだ
あたしはエリザの箒に同乗して行動する
武器は【Death Wish】を持っていくよ

エリザが邪竜を惹きつけた後、”援護射撃”をして邪竜達を少しでも弱らせる
エリザは箒で動き回ってゆかりの元へ引きつけてくれるはずだから、その支援も兼ねるよ

ゆかりの元に着いたら《Paralyze Rain》で集まった邪竜を麻痺させて総攻撃だ
麻痺して雲海に落ちてくれたらより楽だろうけど
動きが鈍くなったらみんなで攻撃を叩き込んでいこう
“スナイパー”で敵の急所を攻撃したり、”2回攻撃”するなりして避ける暇を与えないで攻撃するよ


エリザベス・ファールバッハ
同行:ラウラ(f32573)、ゆかり(f01658)

これが成体……随分な数ね
飛空艇の側で激しい戦闘はしたくないわ
ラウラに同乗して貰って槐の魔箒で飛行
ユーベルコードを使用して多くの邪竜達を魅了し、誘導しましょう
魔女にたぶらかされる邪竜の軍団なんて、らしいじゃない?

途中の攻撃は浄化付きのレーザー弾幕での牽制と、ラウラの支援、空中機動と推力移動を織り交ぜ回避
集団戦術の要領で、他の邪竜達も盾にして乗り切る
仲違いしてくれればもっと良いわ
全身から攻撃できても、邪魔が多いと当てるの大変よね?

敵の判断力を奪いつつ、ゆかりの所まで急ぐわ
到着したら、ラウラのUC発動後に急速離脱
ゆかりの一撃の後は掃討に移りましょう



● 雷霆万鈞

「まずは幼体の殲滅は完了ね、リズには負担をかけてしまったわね」
「うん、怪我は無かった? 大変な仕事を任せちゃったね、エリザ」
 村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》/黒鴉遣い・f01658)とラウラ・シュトラウス(放浪者(ワンダラー)・f32573)は、幼体の群れを引き付け続けてくれた、エリザベス・ファールバッハ(人間のレトロウィザード・f32574)へと重ねて礼を言う。
「ゆかりもラウラも心配し過ぎ、私だって猟兵なんだから!」
 頬笑を浮かべてエリザベスは共に戦うゆかりとラウラに気にする必要はないと返すと、双眸は映る邪竜の成体を捉えて柔らかい笑顔は、熟練した猟兵の顔つきへと変わる。
「邪竜の成体のお出ましね。気合い入れていくわよ、リズ、ラウラ!」
「成体があの数で大挙して来る……中々手強そうだ」
「これが成体……随分な数ね。飛空艇の側で激しい戦闘はしたくないわ」
 邪竜の成体を前にして、猟兵たちの三者三様の反応。
 しかし、共通しているのが邪竜への脅威の理解。そしてこの飛空艇という足場への僅かながらの懸念だ。

「飛空艇が足場というのは有り難い事だけど、ちょっとあたしに有利かと言われると……ちょっと微妙な所ね」
 ゆかりは得意とするユーベルコードを思い浮かべるが、対集団に向ける技能としては少々この足場ではやりすぎてしまうかもしれない者が多い。
「いえ――、平地に広がる足場ならなんとかなりそうね」
「邪竜たちをあたしに誘導してくれたら有難いんだけど、どうかしら」
 使用するユーベルコード絞ったゆかりは、ラウラとエリザに手伝いを申し出る。
「それなら槐の魔箒でラウラと一緒に邪竜たちを誘導できると思うわ」
「だけど、集めた邪竜を倒しきれなかったら大被害。この後の作戦もどうなるか」
 どうなるかゆかりの一撃に掛かっている、と4つの眸がゆかりを映した。
「ふふ、今度は"任せて"。それにラウラとリズも事前に弱らせてくれるんでしょう」
「それはそう。それじゃあ――今回の大仕事はゆかりに"任せた"」
「ええ、それじゃあ。ラウラはこの箒に。ちょっと邪竜の軍団を誘惑してきましょう」

 エリザは自慢の艶のある槐を用い、花や蔦で彩られた魔法の箒で戦場を駆け巡る。
「ん、ここが一番。邪竜の軍団たちからよく私が見えそうね」
 ならばここで、ユーベルコードを使用して多くの邪竜達を魅了し、誘導してしまおう。
「身嗜み、顔の角度、表情、声色から細やかな立ち居振る舞いまで整えれば……この通り♪」
「魔女にたぶらかされる邪竜の軍団なんて、らしいじゃない?」
 邪竜の群れの視線を一身に受けるエリザ、チャームの域に達したその異能の誘惑は邪竜の持つ強い感情である、暴食を何倍にも加速させていく。
 邪竜にとって今のエリザベスは天上の美食、これ以上ない程に魅力的な肉だ。
「本当にこんなに邪竜たちがこっちに寄ってくるのは想像以上ね」
「あら? もしかしてラウラも私に魅了されちゃったかしら」
「――冗談。さ、少しでも弱らせながらゆかりの所に連れていくよ」
「それはとっても残念ね」
 作戦が順調に進み、思わず諧謔を弄する猟兵たちだったが仕事の手が緩むわけではない。

 ゆかりの元へと邪竜の群れを誘導する2人は、エリザベスが浄化付きのレーザー弾幕での牽制をしたと思うと、ラウラも扱いやすくカスタムされた自動小銃のDeath Wishで援護射撃を行っていく。
「随分と動き回っているのに揺れが少なくて助かるよ」
 エリザベスは箒で動き回ってゆかりの元へ引きつける空中機動は、大きな揺れもなく支援を兼ねた援護射撃への影響がほとんどなかった。
「ラウラの支援のお陰よ。それにどうやら空中戦というのは、相手にも有利なだけじゃなかったみたいだし」
 エリザベスの言葉通り、邪竜の群れは非常にやりづらそうにしている。
 集団戦術の要領で、他の邪竜達も盾にして乗り切るような動きのせいで半ば無差別に行う全身の攻撃の真価を全く発揮できていないのだ。
「理想的な結果ね、こっちの動きを最大限に発揮して相手の動きを最低限にする」
 兵法の基本だけれど、そう簡単に出来るものではない、とラウラは共に戦うエリザを頼もしく思った。

「私も頑張るとしましょうか」
 ゆかりは歴史ある仙術の飛行を行使していく、その術はかつて、托鉢の鉢が自由自在に飛び回り、海上を行く船に対して米を求め、応じぬ場合はすべての米俵を連れ去るという逸話が残された。
「――『飛鉢法』」
 陰陽師であると同時に戦巫女でもある、ゆかりは多くの神秘とされた術式を現代でも体現する事が可能なのだ。
「リズとラウラが誘導してくれるまでは、ちょっと私も邪竜の相手をしていましょうか」
 仙術による空中機動を行いつつ、接敵しようと寄ってきた邪竜のは炎の「属性攻撃」で牽制して、距離を保ちながら、少しでも多くの邪竜を引き付けることで飛空艇と勇士たちの負担を減らしていく。
「よし、来たわね!」
「リズ、ラウラ! 邪竜をこっちへ誘導してくれたら雷を落とすけど、どんな具合?」
 期待通りのタイミングでやってきたリズとラウラへと、ゆかりは答えが分かっている質問を投げる。
「完璧だよ。ゆかりの誘導した邪竜と合わせて動きを止めるからそれに合わせて」
「了解、とびきりなものを見せてあげる」
 ラウラはゆかりの言葉に頷くと、Death Wishを構えユーベルコードを放った。
「このプレゼントは少しばかり”響く”よ」
 ――『Paralyze Rain(パラライズレイン)』でラウラは集まった群れへと特殊な銃弾による連続した精密射撃、邪竜たちは一時的に感覚が激しく鈍らせ戦闘機能を喪失してしまう。
 ラウラのユーベルコードの発動に合わせエリザベスは緊急離脱、これによってゆかりの憂いは完全に消えた。
「九天応元雷声普化天尊! 疾っ!」
 ラウラによって生み出されたその隙は高速詠唱を極めたゆかりが術を織り成すには十分すぎるほどだった。
 ゆかりは数多に重ねて織り成された仙術の付与術式で強化され、重い周囲の視界を阻害するほどの激烈な落雷の一撃を叩きつける。
  苛烈な落雷は直上から真下へ、ゆかりの目論見通りに邪竜の群れを半壊状態にした雷撃は味方に被害は与える事はなかったようだ。

「動きが鈍くなったら今が好機、みんなで攻撃を叩き込んでいこう」
「ゆかりの攻撃のお陰でほとんど壊滅状態ね、最後の仕上げと行きましょう」
「さあ、このまま殲滅し尽くしましょう」

 猟兵たちの苛烈な雷撃で、急所を狙う弾丸で、レーザー弾幕で。
 ――次々と邪竜の群れは雲海に落ちていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
足場に不自由しなくなってきたのはいいことですね
相手は『空砕き』達。望むところです、さぁ参りますっ

愛用武器に組み込んだ『ディアボロスエンジン』に
風の【属性攻撃】を纏わせ、
【空中浮遊】しての【空中戦】、行きますよ!
器用に空でボディコントロールしつつ、
愛用の武器での力強い【なぎ払い】の一撃で
スターブレイカー達を攻撃していきますねっ!

相手の棘だらけの体は触れることも大変でしょうが
【衝撃波】を纏うディアボロスの一撃はそれを貫きます
相手からの攻撃は【見切り】致命を避け
自慢の【オーラ防御】を体に巡らせ、凌ぎます

触れたその体を捕まえ――
《真の姿:蒼き鷹】を解放!
さらに増す【怪力】での《トランスバスター》です!


バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?

下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も

アドリブ、連携歓迎


榎・うさみっち(サポート)
アドリブ・連携歓迎
◎:ほのぼの、ギャグ、冒険
△:シリアス、心情

▼性格
誰にでも強気で態度がでかい、口も悪い
でもすぐビビるヘタレ
ボケもツッコミもこなせる
自分ちの貧乏な家計を支えているからか、とてもがめつい

▼戦闘スタイル
小さい身体と逃げ足技能を活かしてぶんぶん飛び回り攻撃を避ける
逃げに徹して隙を見て一撃食らわせる
挑発して気を引いて、他猟兵にアタッカーを任せる
UCのみっちシリーズを大量召喚して数の暴力で攻撃
など、トリッキーな戦い方が多い

▼その他得意な事
料理
裁縫
アート全般

『わはは! うさみっち様が居れば百人力!』
『ぴゃああああ!』


ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ

知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね

防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー

そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです


シャーロット・ゴッドチャイルド(サポート)
ダークセイヴァ―の貧しい農村に生まれた聖なる力を宿した女の子です。暗い過去を背負った子ですが、いつも周りに気を使っていて笑顔を絶やしません。

ホーリー・ボルト~光の精霊の力で、光属性の魔法の矢を放ちます。
エレメンタル・ファンタジア~炎の精霊を呼び出し、炎の竜巻を巻き起こす。予想以上の威力のため、制御するのがやっと。
絶望の福音~10秒後の未来を予測する。
生まれながらの光~左の手のひらにある聖痕から他者を癒す。

「私は笑うって決めたの・・・じゃなきゃ、前に進めないもん!」

エロやグロに巻き込まれなければ大体のことは大丈夫です。



● 『空砕き』、或いは――
 邪竜の異名である『空砕き』、その名の由来として有名なものが1つある。
 ――それはかつ星砕きの厄災『スターブレイク・ディザスター』により、1つの浮遊大陸を打ち砕いたことに起因すると言われている。
 光線が消えた時にはその大陸の姿はなく、それを見た勇士たちはまるで空に穴が開いてしまったようだ、と。空を砕いた邪竜はこうして『空砕き』と呼ばれるようになった。

「足場に不自由しなくなってきたのはいいことですね」
「さぁ、相手は『空砕き』達。望むところです」
 気合十分な様子でディアボロスに組み込んだウェポンエンジンの調子を整えているのは、ユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)だ。
「あら? 随分と気合が入っているのね、もしかして因縁の1つでもあるのかしら」
「なんだなんだ? そういう事ならうさみっち様も力を貸してやってもいいぜ」
 バジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)、それから榎・うさみっち(うさみっちゆたんぽは世界を救う・f01902)もまた他よりも一層強い意気込みを機敏に感じ取ったようだ。
「なら……一番強い相手を任せないとね。向こうにひと際大きな邪竜が居るわ」
「きっとあの邪竜がこの群れのヌシなんじゃないかしら」
 シャーロット・ゴッドチャイルド(絶望の福音・f23202)は群れの中の邪竜からひと際強い天使核の力を感じ取り、猟兵の仲間に伝えていく。
「皆さんはそれでいいのですか?」
 ユーフィは遠慮がちに仲間の猟兵たちへと尋ねた、そのような大役を任せても平気か、と。
「お姉さんほどここに正面から邪竜と打ち合う事が得意な人も居ないし適材適所なの」
 ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は周りの猟兵たちを見渡し、やはりそれで間違いのです、と太鼓判を押す。
「そーそー、うさみっち様はトリッキーだからなー」
「ええ、私も搦め手の方が得意だからね」
「そういう訳で満場一致ですね、ヌシを斃せば私たちも楽になります。頑張りましょう」
 うさみっちに続いてバジルもシャーロットも同意をし、ユーフィを送り出す。
「――分かりました、ヌシもこの蛮人がお相手しましょうっ。参りますっ!」
 ユーフィは愛用武器に組み込んだディアボロスエンジンに風の属性攻撃を纏わせ、空中浮遊を可能として、群れのヌシへと駆けて行った。


「しかしまぁ、当然簡単には向かわせてくれないようだね」
 バジルはスターブレイカーが厄災速射砲を次々と全身から放っていく様子を確認し、眉間に皺を寄せながら思案に耽る。
 そんな様子をみたうさみっちが元気よく手をあげ。
「はいはーい! うさみっちに考えがありまーす」
「ほう、興味深い。どのような作戦かご教授願いましょう」
 うさみっちはスターブレイカーの放つ光線に一定の法則があることに気付き、それをバジルへと伝えていく。
「なるほど、あの光線は敵が射程に入ったら撃ち落とすように放たれていると」
「ま、同士討ちしないように味方を避けたりはするみたいだけど。反射みたいなのだと思うぜ」
 うさみっちはスケブセットで描き描きと鳥類をあげ、それを休む間もなく次々と実体化。
 どうやら、それをただ向かわせるだけでなく。バジルは小さな小瓶のようなものを鳥類に持たせて邪竜たちへと向かわせた。
 それはスターブレイカーが放つ光線の射程へと入った鳥類は簡単に撃ち落とさてしまうが――。
「毒を盛って毒で制す、たっぷり味わいなさい」
 バジル渾身の毒ガス『バジリスク・スモッグ』、光線を受けてと同時に毒ガスの入った小瓶も砕け毒ガスが空中へと散布していく。
「わはは! うさみっち様が居れば百人力! もっともっとエモい作品、その目に焼き付けろー!!」
 スターライトブレイカーが違和感に気付いた時にはもう遅い、反射により撃ち落とした鳥類たちにより放たれた毒ガスによって邪竜たちは悶え苦しみ始めた。
「これで向かうための隙は作れましたかしら、後はよろしく頼むわよ」


「……感謝します、仲間が作ってくれた好機を無駄にするわけにはいきません」
 当然、全ての邪竜たちが消え去った訳ではない。ユーフィは器用に空でボディコントロールしつつ、
愛用の武器での力強いなぎ払いの一撃で、スターライトブレイカーを攻撃しながらもヌシへと向かっていく。
「いました、あれが……この群れのヌシ!」
 スターライトブレイカーと言われる邪竜の有名な異名はその名の通り『空砕き』。
 ――しかし邪竜を間近で対峙した事のある者たちの中では別の名を呼ぶものもいるという。
 他のスターライトブレイカーよりも一回りも二回りも大きいヌシをの姿を見て、ユーフィも思わずその言の葉が零れ出した。
「――『希望砕き』」
 暴食を体現するような体中いたるところから生えている爪、絶望を彷彿とさせるその姿だけではない。
 そのスターライトブレイカーの爪は微かにでも傷を与えた相手の恐怖、苦痛、悲鳴を増幅させ希望を貪って、対峙する者の希望を完全に打ち砕くのだ。
 鎧と武器を両立させているその爪には、衝撃波をことで直接触れる事がない打撃により、的確にスターライトブレイカーへと攻撃を蓄積させていく。
「なかなかやりますね……、流石はこの群れのヌシと言ったところでしょうか」
 スターブレイカーの反撃に対し見切りで致命傷を避け、自慢のオーラ防御を体に巡らせても、ユーフィは無傷とはいかない。
 邪竜の鋭爪によって膚は焼け、爛れ、焦げ付かしていく。
 ユーフィと言えども苦痛の洩らしてしまうほどにスターライトブレイカーの『希望砕き』は兇悪な呪詛のようなものだった。


「まずいの。あっちに居るスターライトブレイカーが何やら詠唱時間を始めているようなの」
「それって、例の星砕きの厄災だよね、しかもあれ……」
 ヌシを援護するためだろう、周囲の飛空艇へと向けられていることにシャーロットとミスティは気づく。
「あれじゃあ……ヌシとの一騎討ちどころじゃないの。どうにかしないと!」
「でも、私。あんな星砕きを止めるような障壁を持っていないのです……」
 項垂れるミスティにシャーロットは左の手のひらにある聖痕を見せながら言葉を続け。
「あなたも"聖者"ですよね、でしたら――力を貸してもらえるはずです」
 右手首の聖痕を保護する白グローブへとミスティは視線向けると力強く頷いた。
「そういう事なら任せて欲しいのです!」
 その刹那、スターライトブレイカーによって星砕きの厄災『スターブレイク・ディザスター』が飛空艇に向け放たれる。
「――全く。本当の余裕がないんだから、それ!」
 シャーロットは短い詠唱から光の杭を放ち、星砕きの厄災を相殺する光の結界を構築する。
「ッ~~~! なんて威力。流石にこれを私1人じゃ厳しそうだよ」
 生み出された杭は星砕きの厄災を受け続けると、軋みをあげひび割れていく。
「ん、私の光もいっぱい持っていって欲しいのです!」
 暫時、光の結界と星砕きの災厄は均衡を保ち続けるが――。
 先に消滅したのはスターライトブレイカーの星砕きの厄災だった。
「はぁはぁ……なんとか、凌いだわね」
「ん、あとは。ヌシさんを上手にやってくれると信じるの」


 ――しかし、それでも苦痛の咆哮を洩らす程度で"蛮族”は止まらない。
「そんなに食べたいなら、好きなだけ――喰らうといいでしょう」
 ユーフィは全ての力を解放し、スターライトブレイカーへと挑む。その姿は青髪のショートヘアに、肌もまた褐色は白く染まっていく。
 これがユーフィの真の姿である『蒼き鷹』。正真正銘、全力の姿だ。

「この森の勇者の希望を、喰らいつくせるものなら、好きなだけやってみるといいッ!」
 邪竜に牙を突き立てられ、思わず忿怒を咬み殺すように歯を鳴らしながらもユーフィは必殺のユーベルコードを放つ。
 ――『トランスバスター』、鍛え上げられた豊満な肉体から放たれる拳技は『蒼き鷹』の姿で最大限の筋力へと引き上げられ、『空砕き』の身体を貫くとその天使核をも打ち砕いた。
 胴体に巨大な風穴を開け天使核を破壊され、スターライトブレイカーのヌシはゆっくりと雲海へと沈んでゆく。

「スターライトブレイカー。あなたは空を砕くことは出来ても、どうやら私の希望は砕けなかったようね!!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『力天魔怪獣デュナメス』

POW   :    ネオ・デュナメスブレス
【全ての頭】から【破壊属性のブレス】を放ち、【破壊する事】により対象の動きを一時的に封じる。
SPD   :    キングオブデストロイヤー
【全てを破壊する力】【全ての攻撃に耐えうる鱗】【対象のユーベルコードを理解する知恵】を宿し超強化する。強力だが、自身は呪縛、流血、毒のいずれかの代償を受ける。
WIZ   :    破壊獣
【全てを破壊する破壊獣】に変身する。変身の度に自身の【頭】の数と身長が2倍になり、負傷が回復する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビードット・ワイワイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


● 『力天魔怪獣デュナメス』

 邪竜たちを殲滅し終え、浮遊大陸へと乗り込んだ猟兵たちの耳に爆音が鳴り響く。
 その劈くような爆音と建物が崩壊の衝撃が肌を撫でる。
 
 ――玄室に封じられていたはずの天使化魔獣が蘇り、変身と共に巨大化をしたのだ。
 力天魔怪獣デュナメスはその数多の首を巨体により破裂させた廃城から覗かせる。
 須臾の間に全ての頭から破壊属性のブレスが放たれ、魔獣を封じ込めていた廃城を完全に吹き飛ばし周囲を更地とした。

 予知から聞いていた通りの破壊獣であれば、ここからさらに何倍もその身体を巨大化させるはずだ。
 はるか昔の『天使戦争時代』には、浮遊大陸と見紛う程の力天魔怪獣デュナメスも観測されたという。
 そうなってしまう前に天使核を破壊し、力天魔怪獣デュナメスの膨張を止めて倒さねばならない。
 
 力天魔怪獣デュナメスを前に、残念ながら勇士たちからの助力はこれ以上見込めそうもない。
 逆を言えば猟兵たちは勇士たちや飛空艇も守ることは考える必要もなく、屍人帝国として蘇ったこの浮遊大陸にも別段留意するようなものは無い。
 遠慮は要らない、猟兵たちは双眸に捉えた力天魔怪獣デュナメスを全力で打倒すだけだ!
シホ・イオア(サポート)
『前へ進む、痛みと祈りがシホの背中を押してくれるから』
怖くなって緊張すると 口調が硬くなる
背中の聖痕で相手の悩みや痛みを感じ取ってしまうため
敵でも癒したい・終わらせてあげたいという方向で動く
罠や防衛戦では建造物を作り豪快に解決することが多い
自衛手段を持たないものがいる場合は救助を優先
ユーベルコードは遠距離戦に強いものが多いが
残像を纏い剣と銃を使って接近戦も行ける
輝いているため隠れるのは苦手
連携アドリブ歓迎


ルーン・エルウィンド(サポート)
 人狼の翔剣士 × マジックナイト、20歳の男です。
 普段の口調は「丁寧(私、相手の名前、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、敵には「無感情…のはず(私、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)」です。
本人は気付きませんが、尻尾に感情がもろに反映されます。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ケヴィン・ウッズ(サポート)
無口な少年です。武器を見るのが好きな為、戦う行為には積極的にいきます。
周りの武器の扱い方や戦闘行為をよく観察し、自分の動きにも取り入れていきます。
反面話して説得、作戦を考える等は面倒くさいことから消極的です。
無意味に傷つけるような行為でなければ、言われれば素直に従います。
あとはお任せします。


風薙・澪(サポート)
戦闘は剣、ポンプアクション散弾銃、魔法を主に使って戦う。
近距離は剣、中距離は銃、遠距離は魔法が主な攻撃手段だが、
状況に応じて距離に拘らず扱う時もある。
敵が少ないときは、逆に剣、銃で隙を作り魔法で止めを刺す。

剣も銃も基本は両手で扱う為、右手に剣、左手銃のような二刀流的なことはほぼしない。
剣は両手持ちではあるものの軽快に扱い、フットワークを軽くして戦う。

銃はほぼ9粒装弾の散弾を使っているが、対象を打ち抜けないときなどはスラッグ(一粒弾)も使う。
いずれにせよ射程はあまり長くない。
弾倉はチューブマガジンで後入先出。(最後に込めた弾薬が最初に撃ち出される)
弾薬入手はUDCではなく別世界から入手している


ハンナ・レドウィッチ(サポート)
ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。
不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!

超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使い。UC大召喚を使用しない間(使用予定無し)、UCの成功率が下がる(お任せ)為、よく自爆して気絶します。
棒術に長け、マイケルくんでの接近戦が得意ですが見た目は若くてもお婆ちゃんなので腰に来ると戦闘不能に。
UCは選択した物を自爆を何故か恐れず強気で使用し、成功すると小躍りして喜びます。

接近戦ではマイケルくんで攻防一体の戦闘を行い、他猟兵と積極的に連携。
隙を見て、あるいは調子に乗ってUCを使用します。
アレンジその他全てお任せ致します!




「あれが際限なく変身の度に巨大化していくなんて、"ぞっとしない"話だよね……」
 既にフェアリーのシホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)にとっては、もはや比べ物にならないほどの体躯の力天魔怪獣デュナメスを前に冗談にしても面白くない話だと言葉を溢す。
「それは私にしても同じことですよ、今でも廃城を打ち破るほどに既に巨大な姿なんですから……」
 ルーン・エルウィンド(風の翔剣士・f10456)もまた何処か関心とも呆れとも言えるような感想を述べ、無口な少年のケヴィン・ウッズ(人間の剣豪・f34923)も力天魔怪獣デュナメスの巨体を前にしてどう愛用の『サムライブレイド』や『チープウェポン』で、この魔獣とどう渡り合うかと思考を巡らせる。
「……流石に、一刀両断とはいかないようだ」
 いかに激戦を越えたケヴィンであっても、一閃で力天魔怪獣デュナメスを斃せるヴィジョンを浮かべる事は叶わなかった。
「うーん、めんどくさいわね。倒しても回復するなんてめんどうにも程があるわ」
 そんなひりついた空気の中でも風薙・澪(ウィザードウォーリア・f17869)は緩い感じを醸し出しているが、その双眸で力天魔怪獣デュナメスを見つめる様子は、根は真面目でオブリビオン討伐という唐突に課せられた使命にも真面目に対応するを感じさせる。
「ふふん、天使の成れの果てなのか成り損ないなのかは分からないけど。どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね」
 もちろん、不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!、と超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使いのハンナ・レドウィッチ(天災級自爆魔法使い・f31001)は高らかに笑い声を響き渡らせていく。

「オオオォォォオオッッ――――!」
 猟兵たちを前に猛然たる咆哮を力天魔怪獣デュナメスは、四ツの首から破壊属性のブレスを同時に解き放っていく。
 己が脅威へと放たれた、力天魔怪獣デュナメスの『ネオ・デュナメスブレス』をその身に受ければ例え猟兵と言えど動きを封じられ、戦線に立つことも難しくなってしまうはずだ。
「へぇ、これで周囲を更地にしたのね」
「それじゃあ――これでも食らいなさい」
 澪はギリギリまでその『ネオ・デュナメスブレス』を引き付けると、『散弾連射(サンダンレンシャ)』を限界の至近距離から極限まで攻撃力を高めた散弾銃の高速連射射撃で反撃を試みる。
 漆玖式散弾銃の『雷光』、チューブ弾倉で固定銃床付きのポンプアクション式から放たれた散弾は一ツ首のブレスを掻き消し力天魔怪獣デュナメスの身体に無数の散弾を減り込ませた。
「――俺は、俺の出来る事を。この場でもするだけだ」
 鋭い切れ味を誇る、美しい刀の『サムライブレイド』をケヴィンは力を溜めて咄嗟の力さえも巧みに引き出し、『剣刃一閃』を解き放ち『ネオ・デュナメスブレス』を切断する。
「ふぅ、良かった、今まで積み上げてきたものは無駄じゃない」
 ケヴィンはぶっきらぼうにだが、己が戦場を通じて強くなったことを実感する。『サムライブレイド』から斬撃を休む間もなく放ち続け、力天魔怪獣デュナメスをけん制していく。
「……形のない物を斬るほど、難しいものはないです」
 透き通るような青い刀身を持つ妖刀の『風斬』をルーンは構え、迫りくる『ネオ・デュナメスブレス』をへと『風刃(ウィンド・ブレイド)』を解き放つ。
「――だったら、斬れるほどの"精度をあげれば良いだけ」
 曰く、『風斬』は風を纏った斬撃はあらゆるものを断つという逸話が残されている。
「智見が浅いというのなら、経験が至らぬなら、技術が届かぬなら」
 愛刀の『風斬』の真にもつその力を、ルーンは発揮するために――。
「覚悟で半歩踏み出し、決意で刃を振るい、信念で――その高見へと至らせよう」
 ルーンにより振るわれた『風刃』の斬撃は、『ネオ・デュナメスブレス』を切り裂いて力天魔怪獣デュナメスの一ツ首へと深々と疵痕を残していく。
「……シホも、負けるわけにはいかないよ。皆がこんなに頑張っているんだもの」
「前へ進む、痛みと祈りがシホの背中を押してくれるから」
 シホは浄化の力を込めた無数の水球を放ち、力天魔怪獣デュナメスの放った『サムライブレイド』へと激しく打付けていく。
「――ッ! 輝石解放、サファイア!邪なるものを消し飛ばせ!」
 宝石剣エリクシアから生み出された、魔法の触媒である輝石から『ホーリー・レイン』が解き放たれ、『ネオ・デュナメスブレス』を掻き消していく――。
 先程周囲をまっさらにかえた『ネオ・デュナメスブレス』を猟兵たちは完全に相殺し、さらには力天魔怪獣デュナメスへと傷跡をいくつも残したのだ。
 そうして――。
「はっはっはっ。ここに大天才邪竜神様がいるのを忘れた訳ではあるまいな。さぁ、紛い物よ。真なる神の力をその身で味わうと言い」
「――この大天才邪竜神様にかかれば、ただのウィザード・ミサイルもトンでもない力を出せるんだから」
 ハンナは力天魔怪獣デュナメスの元へと駆け、『大天才ウィザード・ミサイル(クソザコナメクジ・ウィザード・ミサイル)』を解き放つ。
「うぐっ――ッ!」
 数百の魔法の矢が矢継ぎ早に。否――"ほぼ"同時に数百の魔法の矢が放たれる……それは射程五メートルぽっちの接触爆発型火焔。
「オオオォォォオオッッ――――!」
 必殺のブレスを放った時と似た咆哮を力天魔怪獣デュナメスはあげて悶え苦しむが……。
「いっったぁっ――――! でも、これくらい。この大天才邪竜神様にとってはどうってことないわ」
 それはハンナにも同様だ。火焔が爆ぜた強風により吹き飛ばされた彼女であったが、誰よりも強きに力天魔怪獣デュナメスをにらみ続けるのであった――。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

ラムダ・ツァオ(サポート)
ラムダよ、よろしく。
相手が強いのなら、削れる機会は逃さず、相手に隙は見せず、
長期戦を覚悟して着実に狙うのがいいわね。
勿論、隙があれば見逃したくないけど。
見切ったり足には自信があるけど、過信せずに落ち着いて戦況を見極めるわ。

行動指針としては以下の3通りが主。
1.囮役としてボスの注意を引き付け、味方の攻撃を当てやすくする。
2.ボスの移動手段→攻撃手段の優先順で奪っていく。
3.仕留められそうな場合は積極的に仕留めに行く。
 (他に仕留めたい人がいればその手助け)

台詞回しや立ち位置などは無理のない範囲でご随意に。
ユーベルコードは状況に応じて使い分けます。
アドリブ・連携歓迎


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
ご用命あらば即参上! アドリブ連携歓迎デース!

普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】

各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!

アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!

どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!


アニカ・エドフェルト(サポート)
『よろしく、おねがいします。』
 オラトリオのサウンドソルジャー×聖者、6歳の女です。
 普段の口調は「読点やや多め(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、あわてた時は「読点少なめ(わたし、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


パーヴォ・シニネン(サポート)
様々な世界の孤児達に憑依しては、彼らが独り立ちできるまで共に冒険を続けるヒーローマスク。
宿主のこどもに美味しい食事をさせて、人生の希望を見つけさせることが最優先事項。
弱者を助け、こどもの自尊心も育てたい。
こどもは男女問わず、皆無口で身振り手振り。

語尾はカタカナ
「相棒と我輩なら最強だとも!」
「さ、手を合わせていただきます、ダヨ」
「出来立ての料理はとっても美味しいネ!」
「えっ何それ知らない…相棒知ってる?」
人との交流がすき

戦闘はもっぱら前衛
おもいっきり暴れますが、一般人が居れば対象を守るのを優先
指定UCをなんでも使用します

お色気、暴力系、一般人や仲間を傷つける行為NG
こども達や弱者のヒーローです


バジル・サラザール(サポート)
『毒を盛って毒で制す、なんてね』
『大丈夫!?』
『あまり無理はしないでね』

年齢 32歳 女 7月25日生まれ
外見 167.6cm 青い瞳 緑髪 普通の肌
特徴 手足が長い 長髪 面倒見がいい 爬虫類が好き 胸が小さい
口調 女性的 私、相手の名前+ちゃん、ね、よ、なの、かしら?

下半身が蛇とのキマイラな闇医者×UDCエージェント
いわゆるラミア
バジリスク型UDCを宿しているらしい
表の顔は薬剤師、本人曰く薬剤師が本業
その割には大抵変な薬を作っている
毒の扱いに長け、毒を扱う戦闘を得意とする
医術の心得で簡単な治療も可能
マッドサイエンティストだが、怪我した人をほおっておけない一面も

アドリブ、連携歓迎




「どうやら短期決戦という訳にはいかなさそうね、長期戦を覚悟して着実に狙っていかないと」
 エルフでは珍しい褐色の肌をしたラムダ・ツァオ(影・f00001)は力天魔怪獣デュナメスを双眸に映し冷静に戦況を分析していく。
「そうは言っても、手ぬるい攻撃デハ魔獣の治癒に追いつけまセン!」
 猟兵たちが天魔怪獣デュナメスへ与えた傷の端が僅かにだが、もうすでに塞がり始めている事にバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)は気づき、ラムダもそれを肯定するようにうなずく。
「ええ。だからこそ隙を見逃さずに着実にダメージを重ねていかないと」
「――で、あれば……純粋な力で攻めるのが今は一番かもしれないわね」
 下半身が蛇とのキマイラ、いわゆるラミアであるバジル・サラザール(猛毒系女史・f01544)はその絹のように可憐な緑の髪を揺らし、己の頭脳の中に並ぶ数多の毒から天魔怪獣デュナメスへ最も適切なものを思案していく。
「力勝負ってなると、吾輩のようなヒーローマスクが張り切る所ダナ!」
 パーヴォ・シニネン(波偲沫・f14183)とその宿主の少年もコクリと頷き、天魔怪獣デュナメスへと拳を構え立派に立ち向かう。
「わ、わたしも……こう見えても闘技場とかの経験もありますし、任せて下さい」
 可憐な容姿のオラトリオであるアニカ・エドフェルト(小さな小さな拳闘士見習い・f04762)は、「拳で殴る」事は少ないが、掴みと蹴りでの攻撃の多彩さは外の猟兵たちにも劣る事は無い。
「あら、私以外は得意分野だったりするの? 皆、愛らしい姿をしているのに頼りになるね」
「それを言ったら私も普段は素早さとか手数に技巧、そっちの方が得意分野よ」
 そんなバジルの言葉にラムダは気さくに笑って答えていく。
「それでは、そういう事なら作戦に修正を入れようかしら?」
「ああ……いや、出来ないって訳じゃない。それが最善なら問題ないよ」
「ワタシはパワーがとっても得意デース、心配ならフォローもサポートもしますから任せてくださいネ!」
 どうやら作戦は決まったようだ。力押し、それは一見無茶にも見えるが。
「力押しも正しく使えば、頑張った分をそのまま有利に戦況を押し返したりもできるしナ」
「ええ、大体の事は力で解決できます。1人で出来ないならみんなで力をあわせたら、もっとたくさんの事を解決できるんです!」
 アニカもパーヴァもそれに頷き同調をする――後は、猟兵たちの力を見せつけるだけだ。

「まずは私から――、天魔怪獣デュナメスの出鼻を挫きます!」
 アニカは全身を翼のオーラで覆い、地面を蹴り上げ天魔怪獣デュナメスよりも遥か空高く跳ぶ。
 天魔怪獣デュナメスも慌てて、息を吸い込んで破壊属性のブレスを放つ『ネオ・デュナメスブレス』を解き放つ準備を開始する。
「させません、力の限り、どこまででも、ですっ」
 強い意思の力に比例して、高い飛空能力を得たアニカは次々と喉元を掴み、行動を抑制していくことに成功する。
 その姿はまさに『飛翔天使(フライングエンジェル)』、もはや空中戦はアニカの独壇場だ。
「なるほどね、どうやら天魔怪獣デュナメスの攻撃は強力であるがそこまでの頻度ではない、と」
 天魔怪獣デュナメスの体躯から繰り出される、鋭い爪や牙の攻撃をバジルはその生まれ持った野生の勘で掻い潜り、ヒュギエイアの杯があしらわれた薬箱から選び出した薬剤を籠めた極細注射針を、その鱗のように硬い皮膚の中でも針の突き刺さる場所を医学で見つけ出し突き立てた。
「甲の薬は乙の毒、生かすも殺すも薬師次第、なんてね。――念のため、にょろざーるも頑張ってね」
 バジルの友人であり、何もかもが謎に包まれた使い魔。蛇かどうかすら怪しいそのにょろざーるはバジルの針と共に鋭牙で『ハイパーデトックス』を駆使し、天魔怪獣デュナメスの菌のみを攻撃していく。
「そのご自慢の治癒もこれで、鈍ったんじゃないかしら?」
 そんなバジルの不敵な笑みに対して、天魔怪獣デュナメスは全ての頭から破壊属性のブレスの『ネオ・デュナメスブレス』を解き放つ。
 それは奔らせた煌きを纏わせた閃光で苛烈な破壊を体現した力が猟兵たちに迫る。
「――征こう相棒、これが我輩達の翼だ!」
 パーヴォたちが纏うのは全身をどんな地形でも移動できる波浪、パーヴァたちは『ネオ・デュナメスブレス』を滑るように泳ぐことで、その攻撃を躱し天魔怪獣デュナメスの元へ。
「これが相棒と、吾輩の力――その身に受けるのダ!」
 宿主である相棒とのかたい絆によって大幅な戦闘力増強を得た、"二人"の拳での腹部にある巨大な鱗を砕いた。
「魔獣の切り札を我が身一つで対処とは、中々に滾るのデース!」
「デスカラ――、使えるものは、全部、全部使いマース!」
 バルタンは『ファルシオン風サムライソード』を、『内蔵式ウェポンラック』を、『エルダーフェンリル改造機"スコール"』を、『"EFC-スコール用武装" RX-Aフェンリルクロー』を、『"EFC-スコール用武装"BXフォースセイバー』を、『"EFC-スコール用武装"キャバリアライフル』を、『"EFC-スコール用武装"RS-Sミサイルポッド』を、『内蔵式ガトリングガン』を、『バルタン艦隊』を、"全て"――天魔怪獣デュナメスの解き放った『ネオ・デュナメスブレス』へと全武装の一斉発射。
「これぞ『フルバースト・マキシマム』、おつりは要りマセンヨ!」
 余波と呼ぶには苛烈すぎる勢いと威力の暴風によって、戦場に煙が濛々と立ち上る中でラムダは『白刃』を鞘から抜き、魔怪獣デュナメスへと言い放つ。
「得意分野ではないかもしれないけど、別に――苦手って訳じゃないんだ」
「だから、たんと味わうといいよ。――――『剣刃一閃』!!」
 白鋼を鍛えた脇差。刀身こそ短いが、故に……切味は一級品。
 パーヴォが砕いた巨大な鱗の隙間へ、流麗な剣閃を走らせて――土手っ腹に一文字の深々と刻み込んだ。
「見えたッ! そこがあんたの"天使核"!!」
 ラムダは確かに、その双眸に爛々と輝く魔怪獣デュナメスの天使核を見つけ出した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

緋神・美麗(サポート)
絡み・アドリブ歓迎
技能を駆使して命中と威力を底上げした一撃必殺UCを選択して使用しボスに向かって全力攻撃する


七星・桜華(サポート)
『天魔流免許皆伝、更なる高みへと!』
『一か八かの勝負?必要無いね!私達の勝ちだ!』
『後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!』
隠れ里に伝わる『天魔流』の免許皆伝で派生流派も含めても免許皆伝は一人
残像を攻防の両方に使い、腰に挿している6振りの刀と扇子を使い戦闘する。
闘う姿は艶やかな舞踏が如く空中戦もできる。
第六感や野生の勘と言う直感も鋭く見切るまでも早い。
先手後手問わず。
殺気や覇気が残像にまで残る程濃密。
常に最善を最短で気づき勝ってきた。
防御無視の内部破壊を息をするかの様に行う。
柔剛の技を扱い両立させる。
消耗の回復に生命力を吸収する。
優れた第六感で賭け事も強い。
家事も万能。
両親も猟兵である。


春霞・遙(サポート)
UDC組織に所属して、UDC関連の一般病院に勤務している小児科医です。
行動の基本方針は困っている人が居るなら助けたい、人に害をなす存在があるなら退けたい。
戦う力はあまりないですけど、自分が傷を負うとしてもみなさんのお手伝いができれば嬉しいです。

基本的に補助に徹します。
「医術」「援護射撃」「情報収集」から、【仕掛け折り紙】【葬送花】での目くらましや演出、【生まれながらの光】【悪霊祓いのまじない】で照明や目印を付けるなども行えるかと思います。
攻撃は拳銃による射撃か杖術が基本で、その他はUCを使用します。
【悔恨の射手】【未来へ捧ぐ無償の愛】は基本的に使用しません。

シリアス以外ならいたずら好きの面も。


紫洲川・珠璃(サポート)
キャラの雰囲気は落ち着いたお姉さんの感じです
口数はどちらかというと少なく物静か

戦闘は果敢に攻め入り、
足は止めず常に動き回り、奇策より正攻法を好みます
武器は主に一振りの刀(虚鐵)を両手持ちで使い、たまに脇差として所持している二本目を抜きます

ボスのような大物相手ではまず相手の機動力を削いでから有効打を狙いにかかるので特に序盤は機動部位(主に足)を手数を多くして攻撃し、
中~終盤は基幹部位(頭や胴体など)を高威力の一撃で狙います

ユーベルコードは以下の順で制御しやすい(と彼女が思っている)ので利用しますが、
状況に応じて適切なものを利用します

【使いやすい】⇔【使いづらい】
炎狐=妖剣解放<黒狐召喚<神狐召喚


杉崎・まなみ(サポート)
まなみは正当派後衛職のヒロインタイプです
聖職者教育を受講中の学生ですが、特に依頼に縛りは無く、どのような依頼も受けられます
但し人並みに気持ち悪いモノ、怖いもの等は苦手で遭遇した際は多少なりとも嫌がる仕草が欲しいです
甘いモノ、可愛いモノが好きで少し天然な所があります
初対面の人でもあまり物怖じせず、状況を理解して連携を取る動きが出来ます
シリアス2~3:ギャグ7~8割くらいのノリが好みです
ただシリアスもやれますよー

UCは状況に応じて、MS様が好きなのを使ってください

その他、細かい部分はMS様にお任せします




「チャージ、セット、いっせーのっ!!」
 電磁加速して射出された巨大な鉄塊を力天魔怪獣デュナメスへと、出会い頭に叩きこんでいくのは緋神・美麗(白翼極光砲・f01866)。
「うーん、クリティカルヒットってわけにはいかないわね」
 美麗の『超巨大電磁砲(ハイパーメガレールキャノン)』は敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する、つまり――本領発揮とはいかなかった。
「出来れば……、再生される前にもう少し核へと攻撃を与えたかったんだけど」
 美麗の言葉通りに、力天魔怪獣デュナメスは『破壊獣』の力を解き放ち、胸にある巨大な天使核が爛々と煌めき出して、頭の数を八ツ首へとその数を増やしその体躯を2倍の大きさに造り替え、たちまち負傷を癒していく。
「……これは、話に聞いていた以上に厄介な相手ですね」
 春霞・遙(子供のお医者さん・f09880)は思わずため息を溢す、事実あれほどに重ねた猟兵たちの負傷が消えさらには体躯も遥か巨大に変わっていったのだ。
「確かに困難な能力ですが、恐らく媒介はあの"天使核"。あれさえ破壊すれば瞬間再生の能力も使う事が出来ないはずです」
 聖者であると同時にクレリックの杉崎・まなみ(村娘・f00136)はその知識から、あの再生能力がどのようなものが起因し発生するかを一目見ただけで理解し、他の猟兵たち仲間に伝えていく。
「それに――『破壊獣』を解く放つ為の動力源が無尽蔵という訳ではありません」
 きっとその天使核にもなにかしらの制限があるはずだと、時にその身を変貌させる猟兵の力を持つ妖狐の紫洲川・珠璃(夜を追う者・f00262)は推測する。
「そうはいっても時間をかければ回復するかもしれない」
「――あんな多首の怪物とは戦いたかったんだ、丁度いいさ」
 若くして天魔流免許皆伝へと至った七星・桜華(深紅の天魔流免許皆伝・f00653)は、更なる高みへと向かうためには丁度いい相手だ、と。
「それに乗りかかった船だ、最後まで面倒をみてやらないとね」
 腰に差した6振りの刀と一枚の扇子を揺らし、力天魔怪獣デュナメスの隙を窺っていく。
 そんな緊迫した戦場の空気に口火を切ったのは――遙だった。
「夏至の夜を汚す悪しきものを追い払え、聖なる炎を消す水の流れを探し出せ」
 火をつけたハシバミの枝を振るい、地形を流れる力の流れを充分に理解し、遙は更に深いため息を漏らす。
「なるほど、確かに……知れば知るほど厄介ですね。まさか、浮遊大陸を外付けのバッテリーにしている訳ですか」
 浮遊大陸から力天魔怪獣デュナメスの天使核へと力がゆっくりと吸い込まれていく事を遙は理解する。とはいうものの、それは地形から流れる力はゆっくりで急速に吸い上げるものではない。
「しかし――予断を許さない状況です。出来る限りの支援を、迅速にやつを追い詰めていきましょう」
 遙は『悪霊祓いのまじない(カガリビノマジナイ)』によって、その天使核が力を吸い上げる力を鈍らせると同時に味方へと拡散した魔力によって力を与えていく。
「支援感謝するよ、これで――より私は高みへと至る事が出来る」
「覇の天下を崩す九つの閃き!!」
 桜華によって闘気を纏い九つの方向からの斬撃が同時に力天魔怪獣デュナメスの多首と尾に迫る。
 九ツの同時斬撃と共に行われた、神速の突進に力天魔怪獣デュナメスはたまらずその場へと伏すように姿勢を崩す、これこそが桜華の『三乃奥義・覇天崩界九閃』。
 その巨大な体躯を地面に斃れ、大地を激しく揺らしたと同時に八ツ首と尾が爆ぜるように宙を舞う。
「はは、世が世なら私は奇稲田姫を嫁に出来たかもしれないね」
 桜華は思わずそんな冗談を言いたくなるほど、冴えた一撃を咲き誇らすことが叶ったようだ。
「我、此処に求むるは、火軍の尖兵。我が喚び声に応えて赤熱の森より姿現せ、焔纏いし我が眷属」
 姿勢を崩した力天魔怪獣デュナメスへと、大地を走り、空を駆ける狐型を珠璃は解き放ち、その巨大な体躯を火だるまとしていく。
「さぁ、私の『炎狐(エンコ)』にどう対応しますか?」
 珠璃は百に届くほどの焔を個別に操作し、時には焔を組み合わせさらなる劫火と換えて、力天魔怪獣デュナメスを着実に追い詰める。
 力天魔怪獣デュナメスは溜まらず、全てを破壊する力の力を両腕へと得るために『キングオブデストロイヤー』を解き放ち、『炎狐(エンコ)』に対抗しうる力をその身に宿していく。
 それと同時に呪縛により力天魔怪獣デュナメスの腕は赤黒く染まってく、奴も恩恵と代償を同時にその身に受けてしまっているのだ。
「――いい反応ですね、ただし。そこは火力ではなく。生き延びる方を優先すべきでした!」
 今度こそ、と美麗は態勢を崩した力天魔怪獣デュナメスへと『超巨大電磁砲(ハイパーメガレールキャノン)』を解き放つ。
 それは力天魔怪獣デュナメスの肉体を首の根本から削ぎ、抉り、深い傷を刻みつけていき、並みのオブリビオンでは絶命しているほどの重傷を与える。
 ――しかし、力天魔怪獣デュナメスは再び胸の天使核を煌めかせ、『破壊獣』の力を解き放ち負傷をいやしただけでなく、更に強靭な肉体を手に入れたのだ。
「どうやら予想通り……、『キングオブデストロイヤー』による超強化も力天魔怪獣デュナメス自身が代償に受けた負担も、再生では引き継がない」
 そんな様子に対して遙は予想が正しかったと安堵する、そのような制約で良かった、と。
「ええ、どうやら先程よりも天使核の輝きも僅かに鈍り出しています」
「恐らく再生への負担が大きければ大きい程、消耗も激しいでしょう。ならば――」
 まなみと珠璃もそれに同意するように頷く、その程度であるのなら対処可能だ。
 ……あとはあの力天魔怪獣デュナメスを殺せるまで何度でも殺しきるだけだ。
「――後は派手に騒ぐんだ!誰も倒れないようにね!」
 激闘の最中、活路を見出した猟兵たちは気合を新たに力天魔怪獣デュナメスへと向かっていく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

大豪傑・麗刃(サポート)
一人称は『わたし』『麗ちゃん』

基本右サムライブレイド+左フライングシャドウかバスタードソード
スーパー変態人(無印、2)の時は右手サムライブレイド+フライングシャドウ、左手バスタードソード+ヒーローソードの四刀流
『伝説』の時はキャバリアソード
上記装備していない場合は適当に

で真っ向から行くだけなのだ。

ユーベルコードはお任せだが決まらなければ下記参照

ネタ可なら
優先度高い順にネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>正々堂々真っ向勝負>爆発オチ>誰にでも苦手なものはある>零距離鬼神フラッシュ

ネタ不可ならスーパー変態人(無印、2、伝説)、燃える男
本気のシリアスならガチ剣士モードで剣刃一閃、達人の智慧


一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット、伸縮式の山刀(蛇腹剣)等を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、オブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。

一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減る系の物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。


フルム・サーブル(サポート)
余裕があるときや敵に憐れみを感じる場合は基本通りの穏やかな口調
余裕がなかったり、敵がえげつなくて怒りを感じるような場合は
「敵には」の口調です

でもあまりキャラぶれは気にしないので
公序良俗に反しない限りは好きに扱ってください

技能は【力溜め】【怪力】【グラップル】【シールドバッシュ】【カウンター】など
セットされているもの(サバイバル等の事情でばらつきがあります)
を活用し、小さい体で戦場を飛び回りながら
優雅(自称)な戦いをします
どうみてもそのスタイルは脳筋です

武器は鍵(バトルアックス)や杖(バールのようなもの)をメインに使いますが
選択されたユーベルコードによっては拳一つでの戦いも可能です


赤嶺・愛(サポート)
『世界が平和になりますように』
 人間のパラディン×シーフの女の子です。
 普段の口調は「平和を愛する(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、怒った時は「憤怒(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく、人と話す事が好きで
平和的な解決を望む優しい性格の女の子ですが
戦う事でしか依頼を成功出来ない時は戦う事も厭わないです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


キャロライン・メイ(サポート)
ダークセイヴァーの貧民街の生まれ。生きるため、悪事に手を染めてきた。ある日商人から一振りの剣を盗み出す。剣は呪われており、その邪悪な魔力によって、呪われし黒騎士へとその身を堕とす。その冷酷な様を人々はアイスドールと呼ぶ。

自身の半生に強いコンプレックスを持ち、心の中では常に自己を否定し続けている。死に場所を探しているかのような言動をとることがある。

ダーインスレイヴ~漆黒の魔剣による強力な一撃。
ライフドレイン~魔剣の血塗られた鉄鎖が無数の棘に変形し敵に突き刺さる。

「私は人形・・・人らしく思い悩むのもおこがましい。」

エロやグロに巻き込まれなければ、どんな展開でも大丈夫です。


アト・タウィル(サポート)
『どうも、アトです。』
『ふふ、それはどうも。』
『私にできることなら、なんなりと。』

ねじくれた魔笛≪Guardian of the Gate≫を携え、ふらっと現れる女性。性質は大人しく、いつも笑顔を浮かべているが、その眼は深く開いた穴のように光を写さない。大体平常心で、驚くということがあまりない。その代わり、空気は読むので、必要に応じて驚いたふりなどはする。

戦闘では、魔笛を用いてUCを使う。音楽系はもちろん演奏で、サモニングガイストもそれに合わせて現れる形。ミレナリオ・リフレクションでは、相手のUCが剣などを使う場合は必要に応じて武器としても使う。

後はお任せします、自由に使ってください




 もう既に50mを悠々と超える、豪壮な体躯を手にした力天魔怪獣デュナメス。
 ユーベルコードをその身に受けようとも『キングオブデストロイヤー』で新たな力を手に入れ、『破壊獣』によって負傷を癒しさらには頭を増やし、体躯を更に肥大化する力を持つ人造天使化魔獣。
「――だけど、無尽蔵に切り札を使えるわけではないんだね」
 マスクをした女性、一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)は配信映えするような怪獣に無意識にスマホを向けるような仕草をしてしまうあたり、少し配信の時の癖がどこか残っているのかもしれない。
「ああ、仲間の猟兵たちが戦いを通じて有益な情報を沢山手に入れてくれた」
 悠然と語るフルム・サーブル(森林の妖精さん・f03354)はフェアリーの体躯とは思えないほどの力強い頼もしさを猟兵たちは感じる。
「ええ、あれほどの怪物と対峙する事になるなんて……」
 そういうと思わず顔を伏せて表情を隠した赤嶺・愛(愛を広める騎士・f08508)へと、高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)は慌てた様子で何かあったのか、と思わず尋ね始めた。
「大丈夫ですか? 何か不安な事があったのなら……」
「――いえ、思わず……昔に読んだ英雄譚の騎士のようだと思わず昂ってしまいまして」
 かつて正義のヒーローに憧れ読んでいた絵本の一幕のようだ、と胸の奥にあった感情に思わず火がついてしまいそうだ。
「くすっ、ええ。ええ、そうですね。私も昔、騎士が剣を持って巨大な竜と戦うようなお話は読みましたから」
 世界の何処かに存在する『秘密図書館』の司書さんである、茉莉は愛の語った可愛らしい感想に思わず笑みを溢してしまう。
「私は英雄譚で語られるような騎士ではないが、そうだな。――それでも、この魔剣で人を救えるなら、嬉しく思うよ」
 何も騎士は太陽のように眩しい煌びやかな英雄譚に似合う者ばかりじゃない、月光を思わせる絹髪を煌めかせキャロライン・メイ(アイスドール・f23360)は言う。
「ええ、それでは皆さん。頑張りましょうね」
 ねじくれた魔笛『Guardian of the Gate』携え、ふらっと現れたのはアト・タウィル(廃墟に響く音・f00114)。
 いつも笑顔を浮かべているが、その眼は深く開いた穴のように光を写さない、そんなアトの言葉からは文字通り以上の意味を読み取ることは難しい。
「あはは、そうだね。やることは変わらない、僕らは猟兵としてあの怪獣を斃さねばならない」
「さぁ進みましょう。進めばすべてがうまくいきます」
 奇妙に捻じれたフルート、『Guardian of the Gate』をアトは狂気の行進曲(インサニティ・マーチ)を解き放つ。
「恐れずに受け入れて下さい、皆さんの力になれるはずですから」
 それに猟兵たちは頷き、その音色を受け入れ共感していくことで戦闘力を増強する。
「本当です、これならやれそうな気がします!」
 バールのようなものの切っ先を力天魔怪獣デュナメスへと向けると、猟兵たちは頷き怪物へと仕掛けだした。
「左手には愛の力を、右手には正義の力を、二つの力を受けてみよ!」
「――『ダブルハート・スラッシュ』!!」
 二振りのバスタードソードである、巨大な刀身にハートの意匠が凝らされ『オーバー・ハートブレイク』と柄の部分にハートの装飾が施された『ハートフルソード』を交叉させるように、流麗な剣閃に走らせて、力天魔怪獣デュナメスへ迫り激しい攻防を繰り広げる。
 力天魔怪獣デュナメスもまた、既に十六にもなった首のうちの前方の五ツ首にのみでブレスを収束し『ネオ・デュナメスブレス』を瞬時に反撃で放とうと試みる。
「ほう、小細工を弄するとは。ただの図体が大きいだけの怪物ではないという事か」
 ブレスを収束し始めた首元へと、そのわずかな隙をついてキャロラインは駆け、漆黒の刀身を持った魔剣の『ダーインスレイヴ』を構えた。
「魔剣よ・・・血を欲するならば、その力を貸せ」
 ――『ライフ・ドレイン』。『ダーインスレイヴ』の刀身に絡みつく鉄鎖が無数の棘に変形し、力天魔怪獣デュナメスに首筋へと突き刺さっていく。
 咆哮をあげて喉を揺らし、『ダーインスレイヴ』を強振させることで体躯から引き抜こうとするが、無数の棘が逆立つように
「無駄だ、お前が死ぬまで『ダーインスレイヴ』は永遠にその力を奪いさる魔杭となった」
 忌々しそうに喉を鳴らすが、執着しても無駄だと判断した力天魔怪獣デュナメスは、収束が終わったを猟兵たちへと激しい閃光と共に解き放つ。
「御伽噺の住人たちよ、私をどうかお守り下さいませ」
 完全な脱力状態で『ネオ・デュナメスブレス』を茉莉は、手に持っている絵本のページから眩い金色の鎧を身に着けた騎士を排出する。
 猟兵たちの前はと駆け付けた、黄金の騎士は手にした太陽を模したエンブレムを刻んだ光り輝く盾を持ち、力天魔怪獣デュナメスの『ネオ・デュナメスブレス』が解き放ち終わるまで、受け止め続けた。
「ありがとうございます。龍狩りの騎士さん」
「あの巨大な邪竜の息吹をも受け止めた太陽の盾は……この絵本の通りでした」
 役割を果たし光の粒子となりながらも、黄金の騎士は兜の隙間から笑みを貸してその姿を消していった。
「流石は御伽噺の騎士だ、最後まで騎士然としていたね」
「俺もやるべきことをやるだけだ。運よくこれ以上ない程の力があるからさ」
 フルムは全身を薔薇の舞い散る旋風で覆うと、その小さな体躯からは想像も出来ないほどの凄まじい力をその身に宿していく。
「大きければ大きいほど、倒し甲斐があるというものだ」
 解き放った切り札の名は『妖精さん大金星(フェアリージャイアントキリング)』、その名があらわす通りにフラムの力天魔怪獣デュナメスに対する小ささに比例した戦闘力増強とそれに附随した飛翔能力を得た。
「――――オオォォッ!!」
 疾駆。素早く滑り込むよう、多首に立ちはだかると『妖精さんの不思議な鍵』を暴風と共に振るい、前方の五ツ首を見事にずるり、と地に転がした。
 どろり、どろり、どろり――、五ツ首から滴る流血は勢いが衰えない。流血――それは『キングオブデストロイヤー』の代償、同時に得たのは『全ての攻撃に耐えうる鱗』。
 残った首には暴風の如き一撃をも耐えきるほどの強靭な鱗が生み出されていった。
「いやー、間に合ったね。今回ならこれが"まだ"使えるよ」
 亞衿の背に巨大な――力天魔怪獣デュナメスよりも、遥か巨大な100mの怪獣の幻影を召喚していく。
「虚構は現実を凌駕する──『原子怪獣現わる(パニック・イン・イヤーゼロ)』!!」
 背を蓄光にも似た淡い緑に光らせる巨大な怪獣を亞衿が生み出すと、力天魔怪獣デュナメスの首からどろり、どろりと流れ出す流血が先程とは比べ物にならないほどにその勢いを増していく。
 強靭に、さらに強靭に、恐怖からその身を護るように首に生やした強靭な鱗を、際限なく強固なものとしていく。
「この怪獣は偽物だけど、あなたが抱いた畏れは間違えなく本物だよ」
 十分な隙は作っただから、と猟兵たちへ亞衿は言ったのだが――。
「そういう事なら、麗ちゃんにお任せなのだ」
 どういう原理かは分からないが、突如猟兵が上空から跳び蹴りをしながら着地。
 謎の爆発を背にして決めポーズをしながら大豪傑・麗刃(23歳児・f01156)が加勢にやってきた。
「こんな原子怪獣と光の巨人サイズの怪獣が戦う面白そうな所に、麗ちゃんが駆け付けない理由はないのだ」
「今のは仮面必殺の跳び蹴りなのだ、あ、もちろん要望があれば変身もするが――」
 力天魔怪獣デュナメスは瞬く間に『ネオ・デュナメスブレス』を一斉に麗刃と休む間もなく放ち続ける。
 ――黒煙をあげ地面に巨大なクレーターを作り出す、力天魔怪獣デュナメスは完全に猟兵を消し去るつもりだ。
「名乗りと変身の途中に攻撃とは、きみには人としての心がないのかね!!」
 黒焦げになりながらも、丸まった幼児のような姿から麗刃は立ちあがる。
 ユーベルコード『変態的衝動』、ウケ狙いとお笑いの精神の為に敢えて不利な行動をすることで、身体能力が増大していた。
「いやー、随分と無茶苦茶してしまったのだが、流石に後は真面目にやるのだ」
 そういいながら、『バスタードソード』と『サムライブレイド』の二刀流で麗刃は、残像を生み出しながら2回攻撃を行っていく。
 無銘の武器でありながら両手の武器はまるで、伝説の武器の如き煌めきを見せ力天魔怪獣デュナメスに深い傷を刻みつけていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

ライザー・ヴェロシティ(サポート)
・出身世界「アックス&ウィザーズ」の猟兵だ
元の世界でも傭兵として活動していた
依頼の傾向は純戦闘
重視するのは報酬だ(金銭、食事等)

仕事は仕事として割り切るスタンスだな
あとは強敵と戦う依頼を好む


・性格は荒っぽいほうだろう
デジタルとか近未来の文化にゃ馴染みがない

・風属性の魔法を主体とするマジックナイトだ
剣に風属性を付与して行う近接戦闘を主とするぞ
使用するユーベルコードは主に近接の強化
または攻撃のレンジや範囲を補うモノだ


・耳がいい
乱戦時とかにゃ僅かな音を頼りに見えない敵の位置を把握するぜ

ただ耳がよすぎるんでな、歌や高音は聞きすぎると頭が痛くなる
特に歌は嫌いだ
味方なら兎も角、敵が歌ってんなら全力で止める


阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?…お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)


水心子・真峰(サポート)
水心子真峰、推参
さて、真剣勝負といこうか

太刀のヤドリガミだ
本体は佩いているが抜刀することはない
戦うときは錬成カミヤドリの一振りか
脇差静柄(抜かない/鞘が超硬質)や茶室刀を使うぞ

正面きっての勝負が好みだが、試合ではないからな
乱舞させた複製刀で撹乱、目や足を斬り付け隙ができたところを死角から貫く、束にしたものを周囲で高速回転させ近付いてきた者から殴りつける
相手の頭上や後ろに密かに回り込ませた複製刀で奇襲、残像やフェイントで目眩まし背後から斬る、なんて手を使う
まあ最後は大体直接斬るがな

それと外来語が苦手だ
氏名や猟兵用語以外は大体平仮名表記になってしまうらしい
なうでやんぐな最近の文化も勉強中だ


ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。

服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」

《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。

《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!

《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。

◆ボス
ぼす。ビビに倒せるかな。心配。
一緒に行ける人がいたら、ビビ連携とるよ。囮もやる。
難しい事苦手なの。作戦、教えてくださいな。

空中を飛び急降下落下。怪力載せた鹿の足で着地、地面を割る、など。


レイン・ファリエル(サポート)
『さぁ、貴方の本気を見せて下さい』
 人間のサイキッカー×ダークヒーローの女の子です。
 普段の口調は「クールで丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、機嫌が悪いと「無口(私、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は落ち着いてクールな感じのミステリアスな少女です。
人と話すのも好きなので、様々なアドリブ会話描写も歓迎です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「ははっ、こいつぁいい。ここまで大きければどれだけの貴重な素材が取れるんだろうな」
  自信に溢れた表情のライザー・ヴェロシティ(Sturm Jaeger・f00188)は快活に笑って、どれほど大きな報酬になるのかとその未来に胸を躍らせる。
「巨大な天使核もそうだが、あの丈夫な鱗も鎧の素材になるし、牙や爪だっていくらでも欲しがる人が居そうだ」
 ここにはライザーの望む戦闘もある上に、その相手がそのものが莫大な報酬という訳だ。思わず笑いがこぼれてしまっても仕方がない。
「いやー……あんな怪獣を見て、宝の山みたいに言う人そう居ないと思うんだけど……」
 乾いた笑いを阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)は溢しながら、からくり人形の「ダグザ」と共に戦いへと参加する。
「ま、私も報酬が無いよりもあった方がいいっていうのは間違えないんだけどさ」
「戦うためのモチベーションは人それぞれですわ、愛でも情でも欲でも」
 レイン・ファリエル(クールビューティー・f17014)は悠然と丁寧な口調で、共に戦う猟兵たちの冷静に評価していく。
「――強いを持つものはどんな戦場でも強い猟兵です」
「うーん……ビビは……うん、うーん……」
 どこかほわほわとした雰囲気の猟兵、ヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)は思い浮かべた大切なものを思い浮かべる。
「ビビの宝物は大きなどんぐりに綺麗なガラス玉!」
「今日の相棒たちは楽しそうな人々ばかりだね、とんぼ玉ならば私も綺麗な見た事があるよ」
「わっ、あなたとっても綺麗ね。ビビの宝物のガラス玉みたいにキラキラしているよ」
 そんなヴィヴィの様子にありがとうと水心子・真峰(ヤドリガミの剣豪・f05970)は小さく笑って答え、自身である太刀を構え出す。
「さぁ、私たちの本気を見せてるとしましょう」
 自身のエナジーを増幅する装置である『サイレントナイトメア』の放つ光線でレインは攻撃をしていく、そんなの通り稼働音を最小限に抑え悪夢へ誘うかの様に放たれた光線は、巨大とは思えない機敏な感覚を持ち合わせる力天魔怪獣デュナメスの不意を突くことを可能とした。
「もう私の攻撃からは逃れられませんよ、――あなたの血の匂いは忘れようもありませんしね」
 切り落とされた五ツ首から大量に流れ続ける血流を双眸に映し、『サイレントナイトメア』から光線を休む間もなく放ち続ける。
「うぅー『びったんびったん』は流石に難しそう……、だったら、ビビは」
 ヴィヴィはゆらりふわりとまるで己が流血も厭わぬような動きで、苛烈な鋭爪の猛攻を潜り抜けて力天魔怪獣デュナメスの元へとたどり着く、それを可能としているのはヴィヴィの野生の勘に他ならない。
 大きな袖口から覗かせたお手手のふわふわの羽をライオンの頭部へと変形し、鱗の無い力天魔怪獣デュナメスの首元に噛みつき、一ツ首を抉り取った。
 苦痛の咆哮を洩らしながらも、力天魔怪獣デュナメスもヴィヴィの腹部へとその鋭い爪を突き刺して大きな爪痕を刻む。
「えへへ、ビビは――そんなのじゃあ、斃れないよぉ?」
 反対の腕をヴィヴィは伸ばし、そちらの腕もライオンの腕へと変貌し、同じように捩じり切った力天魔怪獣デュナメスの首から奪い取ったで治癒をする。
「わぁっ、ふふ。空っぽのお腹がすっかり、お腹いっぱい」
 人の腕よりもはるかに太い穴を開けられた、ヴィヴィだったが瞬く間に『ガチキマイラ』の捕食によりその傷跡を完全に消し去った。
「うわっ、えっぐっ……とと、私もしっかりやらないとだよね」
「――たしかあの鱗は、斬撃に特化した強靭な鱗……、ん! それならなんとかなりそうだよ」
 いくよ、とスミコはケルト神話の神の名を冠した、からくり人形のダグサに語り掛け切り札を解き放つことに決めた。
「これでもくらえっ!」
 叩く、砕く、壊す、潰す、擂る――何度も、何度も、何度も念入りに単純で重い人形による必殺の一撃を放ち続ける。
「いくら傷に強くても、衝撃に強いというのは別だよ。何度もたたけば、そう」
「ダイアモンドだって砕けるんだから――! 『ヘヴィストライク』!!」
 超重量の棍棒と、人形に内臓された魔道蒸気エンジンにより、何度も繰り出された強烈な一撃がついに力天魔怪獣デュナメスが生み出した、無敵の鎧である鱗を破壊しつくした。
「ありがてぇ、これで俺の自慢の刃で首を叩き切れそうだ」
「同感だな、この太刀でもあの鱗には手間をかけられそうだった」
 ライダーと真峰はそれぞれ刃のある武器を手に、力天魔怪獣デュナメスの首狩りへと向かう。
「――首は九ツ首、どっちが多く狩れるか。勝負といこうや!」
「勝負をしたいならご自由に、それで勝率が上がるなら願ったり叶ったりです」
 真峰は、タンっと地面を蹴りあげると、体を大きく前傾させ、重力を利用して素早く移動する。
「負けるつもりはないでござるがな、――『剣刃一閃』!」
 自身である太刀であるの『水心子真峰』が命中した力天魔怪獣デュナメスの首が、一ツ、二ツ、三ツと渋きをあげて転がり落ちる。
「ひゅー! やるね、だが――俺、否、我こそはギスガーン最強の戦士なり!ってな!」
「吹き荒べ! ――『風刃一旋(ハリケーンスラッシュ)』!!」
 店売りの『ルーンソード』と侮るなかれ、刀身に風属性のルーンが刻まれた事により旋風と共に繰り出す刃を繰り出す。
 それはまるで同時に放たれるような悪魔の如き斬撃は力天魔怪獣デュナメスを檻のように取り囲み、四ツ、五ツ、六ツと首を切り落としていく。
「まだまだ行くぜ! そっちの波浪みてぇな、凪払いは見事なもんだぜ」
「いやはや、貴殿こそ。思わず燕返しの逸話を思い出したでござるよ」
 剣士と武士は互いに刃を、振るう、振るう、振るう、振るう。七ツ、八ツ、九ツ――!
「十ツ―ー!? ああ、しまった。どっちかが尾を斬っちまったな。これじゃあ勝敗が分かりゃしねぇ」
「なぁに、それこそ野暮というもの。拙者も貴殿も素晴らしいでよいでござろう」
 違いない、確かに2人の刃は力天魔怪獣デュナメスを壊滅へと追い込んだのだ。

 ――全ての首を、尾を落とされた力天魔怪獣デュナメスは『破壊獣』を解き放つ。
 胸の巨大な天使核はうっすらと輝き、全ての首を修復しただけでなく三十二の数へと増やしその体躯を100mを超える、超巨体へと肥大化させたのだった。
 しかし、もはや爛々と輝いていた天使核はすっかりと陰りを見せている。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

村崎・ゆかり
同行:リズ(f32574)とラウラ(f32573)

これまた馬鹿馬鹿しいくらいの大物ね。
二人とも下へは降りないで。これから大地を砕く。
あたしも飛鉢法で上から戦場を把握するわ。留意すべき物は無し。それなら全力いってみよう!

「全力魔法」破壊属性の「属性攻撃」「範囲攻撃」「竜脈使い」「地形の利用」「衝撃波」「仙術」「道術」で地烈陣。重視は攻撃回数。
この浮遊大陸が崩壊してもいいくらいのつもりで。
敵が身体を肥大化させればさせるほど、崩れた地面に飲まれて這い上がれなくなる。その質量があだになったわね。

後は、炎の「属性攻撃」でじっくりウェルダンに焼き上げる。
反撃の破壊ブレスは回避無理なら「オーラ防御」で防ぐ。


ラウラ・シュトラウス
エリザ(f32574)
ゆかり(f01658)
と同行

あんな怪獣が出てくるとはね
…アレが天使って何の冗談かと思ったけど
とりあえず能力に警戒しつつ迅速に片付けよう
あたしはヤツの天使核を破壊するね

武器は「”Gungnir”」を使うよ
まずエリザの箒に同乗する
攻撃の回避とか移動はエリザに任せ、ゆかりがUCで敵の身動きを取りづらくした所にエリザのUCの支援を受けて”援護射撃”
消耗させつつ、本命の為に弾も残そう

弱点の近くに来たならエリザに核を狙えるよう外皮をぶち抜いてもらう
図体がデカくても弱点はあるだろうからね
あとは核目掛けて”スナイパー”で《一匹狼の咆哮》を攻撃力に振った特大の一撃を三連射でお見舞いしよう


エリザベス・ファールバッハ
同行:ラウラ(f32573)、ゆかり(f01658)

ぜ、全然天使みたいな見た目してないわね?
厄介な能力も沢山ありそうだし、手札と連携を活かして素早く仕留めたいわ


引き続き、ラウラに同乗して貰って槐の魔箒で飛行
ゆかりのUCで荒々しくなった地形に埋もれた敵に対し、山、谷、岩石なんかの飛散物も障害物に利用、推力飛行で空戦機動を取る
ユーベルコードも起動して、意思持つアイテム達、支援してくれるラウラやゆかりの攻撃能力も高めましょう

弾幕で反撃を抑制しつつ超高速で接近
ラウラが一番狙いたい場所まで着いたら、UCの恩恵を受けた上プシュケーを生贄に強化したロゼのレーザー集中三連射で防御を抜くわ
トドメはお願いっ




 優に100mを越え、三十二ツの首を持つ力天魔怪獣デュナメスを前に猟兵たちは一種の感嘆のめいた感情を零していく。
「ぜ、全然天使みたいな見た目してないわね?」
「これまた馬鹿馬鹿しいくらいの大物ね」
 まずはエリザベス・ファールバッハ(人間のレトロウィザード・f32574)、そしてそれに続いて村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》/黒鴉遣い・f01658)が戦場にその姿を現す。
「あんな怪獣が出てくるとはね……アレが天使って何の冗談かと思ったけど」
 そして、ラウラ・シュトラウス(放浪者(ワンダラー)・f32573)の3人は蒸気飛行船 -空中工房ドヴェルグ-から、この邪竜撃退任務に参加した彼女らは、最後の怪獣を前に強く気持ちを固め直す。
「幼体、成体、怪獣……やっぱり最後だけ明らかに大きさがインフレしているわ」
 あまりのサイズ感は時として猟兵の思考を鈍らせる。どうやって戦ったらいいやらと、エリザベスが思わず思案に耽りそうになるほどに。

「そうね……。ん、二人とも下へは降りないで。これから大地を砕く」
「賛成、どっちみちあのサイズ差じゃまともな地上戦はもう無理」
「厄介な能力も沢山ありそうだし、手札と連携を活かして素早く仕留めたいわ」
 ゆかりの言葉にラウラは頷くと、すぐさまエリザベスもそれに賛同する。
 力天魔怪獣デュナメスの持つ『キングオブデストロイヤー』に、手札を覗かれ対策されて行けばいかに彼女らであろうとも、苦戦を強いられるどころの話ではないはずだ。
 勝負の数は最小限にオールイン、狙うは一点賭けのジャックポットただ1つ。

「とりあえず能力に警戒しつつ迅速に片付けよう、あたしはヤツの天使核を破壊するね」
「それじゃあ、今度の大役はラウラの番ね。任せられるかしら?」
 エリザベスとゆかりはそれぞれが邪竜討伐で大任を託された。最後はラウラの番だね、とゆかりは言う。
「当然、必ず天使核の破壊はしてみせるよ。この『Gungnir』にかけて」
「わっ、さっすがラウラ! 頼りにしているよ」
 まるで槍で貫くような一撃を与える、50口径という本来であれば重機関銃や機関砲などに使用される大口径弾を使用する、立派な対物ライフルをラウラは構え直して言う。

「それじゃあ、私たちはこの『槐の魔箒』で」
「ありがとう、エリザ、作戦開始……一気に勝負をかけるよ」
 ラウラとエリザは艶のある槐を用い、花や蔦で彩られた魔法の箒に跨り直ちに開始。
「そっちも頼んだわよ、リズ! ラウラ! あたしも飛鉢法で上から戦場を把握するわ」
 ゆかりもまた古の仙術である、飛鉢法を悠然と使いこなし戦場に駆け出すのだった。


「留意すべき物は無し。それなら全力いってみよう!」
 上空からゆかりは猟兵たちの移動と、飛空艇や勇士たちが握った札の"長射程"に居ないことを確認すると――。
「今回ばかりは完全に手加減無しでいかせて貰うわよ、ここまで派手にやれる場所もそうないもの」
 それは地道の術に基づいたゆかりの全力魔法、この大地すらも破壊するほどの強大な破壊の力を併せ持つ。
「古の絶陣の一を、我ここに呼び覚まさん。竜脈宿せし大地よ」
 屍人帝国と化した濁厚の地気、元来この浮遊大陸の持つ清澄の雲気を龍脈使いの力を持って、ゆかりはその流れを手中に収め――。
「永劫の微睡みから目覚め、汝を忘れ去った者共に相応の報いを与えよ。疾!」
 怪物の天使核へと命を吸い上げられた土地の怒りすらも利用し、ゆかりにより引き起こされた"勢"が戦場全域を地震で砕き地表の崩壊に巻き込んだ、何度も激しい大地の胎動を起こさせる。

「すっごい破壊力だね、衝撃で肌がひりひりしちゃうくらいよ」
「そうね。この地形だと危ないからしっかりと落ちないように気を付けてね」
 ラウラとエリザベスの双眸には、崩壊した大地だけではない、凄まじい崩落によって膚が削ぎ、抉れ、深い傷と共に捻じれた力天魔怪獣デュナメスの多首と出血により赤黒く染まった両のかいなが映し出される。
「もし調子が出せないならそれに合わせるからそれに合わせるから無理しないで」
「ううん――逆よ、絶好調だから振り落とされないでって事!」
 魔力を使った推力飛行で魔箒をエリザベルは巧みに操り、ラウラの援護射撃に最適な場所へと向かい出す。
「ふふ。そういう事なら気にせずエリザの全力でやってほしいよ」
「わかった、弱ったあの首は私たちで全部潰しちゃおう!」
 ラウラの返事を聞くと、今度は遠慮なしにエリザベスはゆかりの『地烈陣』で荒々しくなった地形を推力飛行で駆け回る、原理としてはプロペラやジェットエンジンによる機動に似ている点が多々あるが、明確に違う点が1つ存在する。
「――ッ! 急加速と急転回、遠慮なしだね。だからこそ」
 出力の最大と最小を瞬時に切り替える事が可能というのが、魔力による推力飛行の最大の強み。
 故に――その異能と昇華したエリザベスの空戦機動へ、完全に呼吸を合わせたラウラの援護射撃は何倍にもその威力を高めるのだった。


 ゆかり、エリザベス、ラウラの完備な連携の前に全ての首を、腕を、足を潰された力天魔怪獣デュナメスは堪らず『破壊獣』を"解き放ってしまった"。
「ビンゴ! やっぱり、『破壊獣』で肥大化して再生してくれたわね」
「知っている? あなたが2倍の大きさになるなら、体積は8倍になる、つまり――」
 既に崩落を繰り返し、罅にまみれた大地に力天魔怪獣デュナメスの自重を支えるだけの強度がある筈もなく。
「あなたが身体を肥大化させればさせるほど、崩れた地面に飲まれて這い上がれなくなる。その質量があだになったわね」
 藻搔けば藻搔くだけ、密度の小さい浮岩が砕けるように自ら大地へと飲まれていくのだ。
「散々この大地を食い物にしたんだから、このくらいのしっぺ返しは当然よね?」
 自らの行いが己に返ってくる、何事にも基本の事よ、とゆかりは力天魔怪獣デュナメスへと言い放った。

「流石ゆかりね、しばらくの間でも天使核が機能しないなら、十分に破壊する猶予はあるわ」
 エリザベスの言う通り、先程の『破壊獣』の発動でも胸の天使核の輝きは皆無に等しかった。
 更に言えばゆかりが完全に龍脈を掌握した事により、これ以上の浮遊大陸から天使核が力を吸い上げる事も困難だ。
「大気を震わす葉擦れ、大地の唸り、星降る夜の静寂まで。全ては私達の旋律の為に」
 ――『Dance on the 290(コウキナルセンリツニオドレ)』、山、谷、岩石の飛散物すらも利用し尽くし、最大限に己の異能を、ユーベルコードを高みへと引き上げる。
 それに呼応するかのように、エリザベスの使役する『プシュケー』も遥か遠い言葉で心や魂を意味するそれが次々と媒介となって喜々と消えていく。
「ラウラ、トドメはお願いっ――!」
 プシュケーは元来、気息。気持ちという意味を持ちあわせるが故に、この旋律を通じエリザベスの気持ちを同調させ、限界すらも乗り越えられるような多大な力をラウラに託すことを可能とした。

「この弾は、"お前"を食い破る為にある」
 核目掛け、狙いすませたスナイパーで解き放たれた――『一匹狼の咆哮(ローンウルフズ・ロア)』。
「――必ずその天使核を射抜くよ、この『Gungnir』で」
 エリザベスの『Dance on the 290』と『プシュケー』により支援と『一匹狼の咆哮』により最大限に攻撃力に振った特大の一撃を三連射、恐れずとも決して的を外さない――それがこの『Gungnir』なのだから。
 閃光が梳り、閃光が穿ち、閃光が打ち砕く、三重の咆哮が力天魔怪獣デュナメスの天使核を完全に破摧し尽くした。

 ラウラの銃と同じ名であり、かつて神が持つとされた槍にはこのような言い伝えも残されている。
 ――この槍を向けた軍勢には必ず勝利をもたらす。
 ラウラのグングニルによって、砕かれた天使核はもはや修復不可能となった。
 もはや『破壊獣』を使う事も出来るはずがない、後は完全な終焉を叩き込むだけだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
あとはこの魔獣をしとめるのみですねっ!

自慢の【オーラ防御】をしっかりと全身に巡らせ、
【勇気】【覚悟】を胸に【ダッシュ】で迫ります!
どんな相手だろうと、猟兵の誇りを胸に
叩き潰しますよっ!

攻撃を【見切り】、致命打を避けたうえで
【気合い】十分に耐え凌ぎ、
【カウンター】でめいっぱい【力溜め】た
【鎧砕き】の一撃をねじ込みます
体躯で負けても!私は【怪力】です、効くはず!
小回りを生かし、相手の死角を突くように絶えず動いて
ディアボロスでの攻撃を。

それでも相手は強敵
すぐには倒しきれず、
デュナメスブレスをついに受けてしまうでしょうか
「きゃあぁぁっ!」
オーラの護りも突破され、悲鳴を上げてダウン

――ですが、負けません!
至れオーバーロード――真の姿:蒼き鷹を開放し、
【限界突破】し組み付きますわ!
真の姿となった私は豊満な体を持つお嬢様口調のレスラー――
ええ、レスラーらしくこの肉体で受けきって勝ちましょう!
苦しくとも口元の笑みを残し

【功夫】を生かした打撃で動きを止めた後で
必殺の投げ――《蒼翼天翔》でフィニッシュです!



● プロフェッショナル・レスリング。或いは彼女の矜持。

「あとはこの魔獣をしとめるのみですねっ!」
 最後の変貌を遂げ、既に力天魔怪獣デュナメスの体躯は200mを優に超えた。
「どんな相手だろうと、猟兵の誇りを胸に叩き潰しますよ」
 そんな超高層ビルの如き、屈強な相手を前にしてもユーフィ・バウム(セイヴァー・f14574)は、決して譲らず怯む事をしない。
「超えるべき相手が大きければ大きいほど、闘いとは滾るものでしょう」
 ユーフィは自慢のオーラ防御をしっかりと全身に巡らせ、勇気と覚悟を胸に疾駆し力天魔怪獣デュナメスへ迫る。

 力天魔怪獣デュナメスはその肥大化した体躯を活かし、その巨大なかいなを勢いよく振るう。
 もはやここまで鴻大な体躯から放たれたただの殴打は巨大な建造物がジェット推進で迫ってくるようなものだ、
 そんな攻撃をユーフィは見切り、致命打を避けたうえで気合い十分に耐え凌ぐ。
「徹頭徹尾、避けるつもりはありません!!」
「例え、どんな攻撃でもこの蛮族が受け止めましょうッ!!」
 ユーフィは己が流血も厭わぬ強い覚悟で、カウンターでめいっぱい力溜めた一撃をねじ込み、力天魔怪獣デュナメスの強靭な鱗の鎧を打ち砕く。
「体躯で負けても! 私は怪力です、いいえ。効かせるまでやるのみ!」
 体躯の差は何もユーフィに対し一方的に不利に働くわけではない、小回りを生かし、力天魔怪獣デュナメスの死角を突くように絶えず動いて、疾駆し素早く滑り込むよう、何度も自慢の拳で打撃を繰り出していく。

 矢継ぎ早のユーフィからの連撃に僅かによろめきながらも、踏みとどまっていた力天魔怪獣デュナメスは、厭悪を見せるように歯を咬み締める。
「―――オオオッ」
 ついに解き放たれた力天魔怪獣デュナメスの『ネオ・デュナメスブレス』、六十四ツの全ての頭から放たれた破壊属性を織り成す、煌きを纏わせた息吹。
「きゃあぁぁっ!」
 いかにユーフィのオーラの護りがあろうとも、苛烈すぎる勢いと威力を受け続けることでついに突破され、悲鳴を上げてダウンし膝をついてしまう。

「――ですが、負けません!」

 掌から指の合間から希望が零れ落ちてしまう、そんなことをユーフィは赦さない。
 骸の海へと零れた希望が、何もかも浚ってしまうことを知っているから。
 だから、ユーフィはこれ以上もう何ひとつ、この手が届くものを奪わせない。
 世界が理不尽に奪われた何もかもを取り戻す為にユーフィはどんな困難も受け止め、希望を掴んで離さない。それが彼女にとってのプロレス。
 それに何より、ユーフィが困難を前にし諦めてしまう事を、他ならぬユーフィは決して許さない。
 故に、限界突破を――『真の姿:蒼き鷹』を開放。
 真の姿となったユーフィはは豊満な体を持つお嬢様口調のレスラー、『蒼き鷹』となり、広がる青空に似た青髪のショートヘアを風で揺らした。

「ええ、レスラーらしくこの肉体で受けきって勝ちましょう!」
 激痛を咬み殺すように歯を鳴らし、苦しくとも口元の笑みを浮かべ。
 ――苦しい時こそ、ユーフィはその笑いを絶やさない。
 レスラーはリングの上では希望を与え続ける存在でなければならないのだから。
「敵ながら最後まであれほどの、真正面から受けきった貴方には敬意を払いますわ」
 だからこそ、全力でユーフィは快哉と力天魔怪獣デュナメスへの憤激を綯い交ぜに、公演の幕引きの言葉をオブリビオンに言い放つ。
「お見せいたしますわ、私のフェイバリット・ホールドを!」
 仲間たちが力天魔怪獣デュナメスへと与えた、"二十九の致命傷"。
 例え『破壊獣』となり、幾度更なる全てを破壊する破壊獣への変貌を繰り返そうとも、力天魔怪獣デュナメスの疲労は蓄積し動力は枯渇していた。
 地道な反復練習の継続によって"だけ"得られる経験の蓄積による力である。功夫――それは努力を重ねあげた技術、愚鈍に愚直に積み上げた努力の打撃でユーフィは力天魔怪獣デュナメスの動きを止める。
「みんなの繋いだ、想いはこの私が、全部を掴み、抱きしめましょう」
 ――ついに解き放たれた、ユーフィの『蒼翼天翔(ブルーバード・ドライバー)』。
 蒼翼がどこまでも続く冒険の空へと天翔すると、力天魔怪獣デュナメスへは雲海の彼方へ沈んで消えていく。

「―――私たち、猟兵の勝利ですッ!!」

 ユーフィの言葉で、猟兵たちが、勇士たちが、天地を揺るがさんばかりの勝鬨をあげる。
 浮遊大陸の邪竜たちと怪物による脅威はこうして猟兵たちの力で消え去ったのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年11月03日


挿絵イラスト