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銀河帝国攻略戦⑪~帝国大要塞のコアを撃て!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●殺戮の超兵器
 スペースシップワールドの艦隊が、帝国大要塞『エンペラーズマインド』に対して本格的な攻勢を開始したと白金・伶奈(プラチナの先導者・f05249)は告げた。
「解放軍の艦隊は、エンペラーズマインドに一度は大打撃を与えることに成功しました。しかし、現在戦況は膠着状態に陥っています」
 エンペラーズマインドの防御装甲と対艦武装は、規格外の『コアマシン』である『エンペラーズマインド・コア』によって修復され続けているためだ。
「この膠着状態を打破するために、皆様方猟兵の力が必要になります」
 猟兵がコアへ突入し、攻撃を行うのだ。
 エンペラーズマインドへの突入は、スペースシップワールドの艦隊による援護があるため比較的安全に行うことができる。
 内部の隔壁も先行した猟兵によってすでに破壊されており、コアマシンへ至る侵攻ルートも確保されている。
「ですが、最後の難関が残されています」
 古代超兵器『デストロイ・ウォーマシン』の軍団を突破しなければ、コアルームへと向かうことは不可能なのだ。
「戦闘に特化し、感情を持たないウォーマシンは、かつての銀河帝国と解放軍の戦いにおいても多くの英雄達を何人も殺害したといわれる強敵です」
 たとえ猟兵たちであっても油断すれば敗北しかねない相手だ。万全の態勢で挑んで欲しいと伶奈は言った。
 無数の兵器を装備したデストロイ・ウォーマシンはそのすべてを全力で放つことで範囲攻撃を行うことができる。
 また、猟兵たちのユーベルコードを受けた後、高速解析して一度だけ借用して放ってくることもあるようだ。
 しかも危機に陥れば『一切殺戮モード』に変化して自らを強化することすら可能だ。もっとも、そうなれば理性を失って無差別攻撃を行い始めることになるが。
「さらに、ウォーマシンを突破した先にある『コアマシンルーム』は殺人ウイルスである『オロチウイルス』が充満しており、猟兵であっても数秒しか活動はできません」
 このウイルスはあらゆる猟兵に有効だ。たとえ生体を持たない存在であったとしても、免れることはできない。
 ウォーマシンを撃破した後は、一度攻撃を行うことしかできないだろう。
「攻撃を行った後は、わたくしたちグリモア猟兵の力で強制的にグリモアベースまで帰還していただくことになります」
 逆に言えば、コアへの攻撃を行った後のことはなにも考えなくてもいいということだ。
「解放軍が銀河皇帝へ向かう道を切り開くためにも、どうぞよろしくお願いいたします」
 伶奈は静かに頭を下げた。


青葉桂都
 おはようございます、青葉桂都(あおば・けいと)です。
 今回は銀河帝国攻略戦に参加し、古代超兵器を突破してエンペラーズマインドのコアへダメージを与えていただきます。

●シナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 このシナリオの戦場は『⑪エンペラーズマインド・コア』になります。

●デストロイウォーマシン
 非常に強力な敵であり、よほどのことがない限り、完全に意図したとおりの結果を得ることはできません。
 あらかじめご了承ください。

●エンペラーズマインド・コア
 コアへの攻撃は1回しか行うことができません。
 その1回がどんなものであれ、攻撃した後にグリモア猟兵によってグリモアベースに強制帰還させられます。
 どのような攻撃を行いたいかプレイングにお書きいただけますようお願いいたします。

 それでは、ご参加いただければ幸いです。
 どうぞよろしくお願いいたします。
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第1章 ボス戦 『デストロイウォーマシン』

POW   :    デストロイトリガー
【一切殺戮モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    クリムゾンバースト
【全武装から全力砲撃】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    ユーベルアナライザー
対象のユーベルコードを防御すると、それを【自身の戦闘プログラムで高速解析し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

フレイ・ブラッドセイバー
相手がどうであれ、
狩りつくすのが猟兵の仕事、です

ユーベルコードの我は戦神、叛逆の魔神なりを使っていきましょう
近づくとなかなか危なそうですね、これは
ではこうしましょう、私の十一之騎士は11本
分身すれば倍
もっと増えればさらに倍
投げればいいんですよ、投擲の技能もありますので
砲撃をしてくるのであれば、こちらは剣に弾幕
あ、射線上は危ないので避けてください!ふんっ!

コアには全力で分身といっしょに攻撃を叩き込みましょう

戦闘中はクールなメイドさん
戦闘時、真剣な時の口調はステータスの通り

鼻歌
めーでーこの世を滅ぼす愛でめーばえたふんふんふんふんふんふーん


片桐・公明
(他人との絡みを希望します。)
戦争も半ばに入り余裕がない公明

【SPD】
後方で拳銃で援護しつつ、敵の挙動を分析する。機械なら一定のパターンがあるはず。だが、
「……嘘でしょ。固定パターンが存在しない?!」
機械なのにパターンがない
猟兵の攻撃に臨機応変に対応する
常に最適解を取るわけではない
ならば、
「出せる最大火力で焼き払う!!お願いみんな。時間を稼いで。」
防御を軽視して自身のエナジー全てを両手拳銃に込める
時間はかかるが皆に頼るしかない
「耐えられたら返される。チャンスは一発限り。父さん母さん。お願い、力を貸して。」
「皆が突破する風穴を!!」

UC発動後、エナジー切れで倒れてしまう
「あと……よろしく……」


桑原・こがね
よぉし!やっつけてやりますか!
相当手強いみたいだし、相手に取って不足なし!
この剣で正面から戦うわ!

戦う前にちょっと演出が欲しいわね、せっかくだし。目立つやつ。
いつものやついっとこうか!
銀雷をバチバチさせつつ登場して名乗り。
「我が名は桑原こがね、堂々たる一戦を所望する!」
聞いてるのかしら?機械が相手だとイマイチ張り合いが無いわね。
ええい、あたしを見ろォ!

コアへの攻撃は全力の銀雷!
雷ぶつけて壊してあげる!


セルマ・エンフィールド
単純な火力はあちらが遥かに上でしょうか。であれば、搦手で攻めるとしましょう

『視力』『スナイパー』を活かし、クリムゾンバーストの範囲外であろう500mを超える射程の【氷の狙撃手】で敵の武装を狙い、他の猟兵の『援護射撃』を行います

デストロイトリガーを使用したら弾丸を【アイスリンク・バレット】に切り替え、直接当てるのではなく足元を狙い、転倒させることで他の猟兵が攻撃する隙を作ります

氷の狙撃手が防御された場合、ユーべルアナライザーによる反撃が予想されます。『見切り』『第六感』を駆使して直撃は避けます

コアマシンルームに突入できれば使用するのは【凍風一陣】反動がある技ですが、この場面なら問題ないでしょう


神月・瑞姫
https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=3490のラストより

この先がこあるーむ…あの人形さんを倒せばいいんだね
暴走…範囲攻撃…真似っ子…どれも怖いの
なら、みぃの手はこれなの!

(【手作りのお札】を宙に撒き【祈り】念じる
【神月封縛符】
敵を捕縛しユーベルコードを封じる巫術
【時間稼ぎ】で効果時間延長

苦労したけど…捉えたの
これで終わりっ!
(薙刀を手に特攻し【鎧無視攻撃】の乱舞を放つ
青白い霊力を帯びた刃は装甲をすり抜け内部機構を切り刻む

コアには【フォックスファイア】
20の狐火を薙刀の刃に集中させた炎の斬撃
月天劫火 紅観月(げってんごうか くれないみづき)を放つ


日隠・オク
【KORで参加】
サクラコさんと力を合わせて頑張ります。

くるっとナイフ持ち構え

ユーベルコードはシーブズ・ギャンビット

素早く懐に潜り込み攻撃を与えます
特に攻撃を何かに仕掛けたところなどを狙ったり、挙動を始めたところなど隙がありそうなところを狙ってみます

エンペラーズマインド・コア
指針は同じです
一撃で出来る限り削れるように、突撃するように攻撃します
サクラコさんのライオンにも乗り一気に行きます……!

殺戮用の機械なら無駄のでしょう
でも行動にはパターンがあるはず


四王天・焔
【狐姉妹】のメンバーで参加

■心情
エンペラーズマインド・コアかぁ、
一回のチャンス、必ず有効に使わないとね。

■行動
SPD判定の行動

ガジェットショータイムを使用して、自身の武器を強化するね。
2回攻撃、属性攻撃などを駆使して攻撃していくね。
フェイントを織り交ぜて、だまし討ちも、有効なら使っていく。
姉妹たちと協力して、互いの死角をカバーするように動き
掛け声などで注意を促すね。

クリムゾンバーストに対しては、敵の攻撃範囲外に
素早く退避するなどして対処。
避けきれない場合は、盾受け、オーラ防御で守る様にする。

■コアに対して
武器「すけーぷふぉっくす」で属性攻撃を加える。


四王天・燎
【狐姉妹】
「このカラクリ人形…尋常じゃない殺気を放ってるわねぇ、燦ちゃん焔ちゃん油断は駄目よぉ!」

戦闘開始後即持ち込みUC【四神・朱雀】を使用
焔に向かう攻撃を全て受け止める覚悟で挑む
合わせて防御系のスキル【オーラ防御】【かばう】等使用

燦は大きなダメージを受けた場合守護対象に変更
焔の掛け声を聞き、視覚外の動きを探知

純粋に燎に向かう攻撃は【怪力】【範囲攻撃】のスキルを使いカウンターを狙う

エンペラーズマインド・コアのラストアタックは【四神・朱雀】を再使用し【怪力】【捨て身の一撃】を使用

アドリブ大歓迎!


四王天・燦
【狐姉妹】で破壊活動

ダッシュと逃げ足でヒット&アウェイ。
雷属性の神鳴で斬る…装甲を砕くべく、なるたけ一箇所を狙い続けるぜ。
焔の声と見切りで攻撃タイミングを掴み、残像を囮に砲撃を回避

焔に攻撃を向けられたり、燎姉が無茶したら慌てて妖魔解放でハーピーの力・魂を纏うぜ。
「交代して正解。姉妹のことになると狼狽しすぎ」
別人のような――人ならざる残忍な笑みを浮かべ攻撃継続。
高速移動でミサイルを掻い潜り、それが爆発するものと知ったら衝撃波で誘爆を狙う

損傷で駆動系や装甲の内側が見えたら神鳴を突っ込み雷属性全開で傷口を抉る

コアは妖魔解放状態のまま金切り声を上げて音の衝撃波を叩き込む

帰還後は妖魔解放の反動でぐったり


鏡彌・サクラコ
【オクちゃんf10977と一緒】
強そうな相手ですねい。でも攻略法は必ずあるはず
オクちゃんと連携して攻撃します
ライオンライドで騎乗しつつ
分身とも言えるハクナキを誘導して遠距離から攻撃をしかけます
クリムゾンバーストはなるべく距離をとって攻撃範囲に入らないよう注意
また攻撃のクセを観察
攻撃タイミングが読めたらオクちゃんにも声をかけ、ライオンに一緒に乗せて攻撃を避けます
エンペラーズマインド・コア
おそらくは部屋の最深部に敵の弱点があると予想
ライオンにオクちゃんを乗せ、UCの同時攻撃を行います
呼吸合わせて
「オクちゃん、行くでいす!」
全速力で部屋に突入
オクちゃんの指示で攻撃場所へまっしぐら
「届け!!」


七篠・コガネ
…かつての同胞!昔、共に解放軍相手に戦っていた僕が今度は貴方達相手に戦う…
皮肉なものですね

なれば僕も【エナイレーション・トリガー】で対抗します
今ココデ…攻撃対象に入るのハ貴方達のみ!逆に僕は理性が残ッてイル内は…
遅く動いて敵の攻撃対象を同胞同士にさせてみましょうか
背のプラスマジェットで限りある分飛んで上から『Heartless Left』を撃ち込みます

しかしやはりこの強さ…なるほど…これが『恐怖』ですか
なぜって貴方達の恐ろしさを僕はよく知っている…そして僕は『克服』したから…
僕には帰る場所がある!この世界を滅させやしない!

エンペラーズマインド・コアには【ホークスビーク】で攻撃


アドリブ、絡み歓迎


アルトリウス・セレスタイト
歴戦と言うべきか

始動は隅の方からひっそりと目立たぬように
交戦中の隙を突いて魔眼・掃滅で排除
軌道を見切り必殺を期して一撃で仕留めに
防がれるリスク低減も兼ねる
見えず聞こえない攻撃を防ぐのは難しかろうが油断は禁物
情報を与えないために二度三度撃つことは避ける

露見したら自身への攻撃に合わせて行使
攻撃諸共消去する
攻撃実行と同時に防御を行うことは事前情報無しではほぼ無いだろう

それでも万一借用されたら魔眼・停滞で打ち消す


ネヴィス・マキヤーベイ
速く動く物に。出番でありますな
なに猟兵とて兵。死ぬ為になぞ戦ってはおりませぬが
覚悟を持って挑む者
自分の覚悟をご照覧あれ
駆けろ西風

ダッシュによる撹乱
これが目を引き味方から目が離れればよし
操縦により可能な限り回避
一斉発射で火力支援

擱座程度の痛手は元より承知
英雄殺し相手にそれで済めば万々歳

縦横無尽に機体を踊らせミサイルを降らせ
少しでも目立ち少しでも損害を

「怖い怖い!でもでも、鬼さんこちら!」

「あっはっは!お美事見事!自分の如き雑兵ではここまでか!」

「でもねー。鬼ごっこが終わってからが本番」

「ぶっ飛べ暴風!対艦荷電粒子砲、ってぇ!!」
コアへUCを使用

デストロイへは囮でいい
誰かがそうせねばならないのなら



●その名を轟かせるために
 コアの部屋目指して、猟兵たちはエンペラーズマインド内部を進む。
 その中で、聞いていた通りに巨大な兵器が待ち構えていることに彼らは気づいた。
 戦うに十分な広さを有するその空間は、果たして通路なのか部屋なのか――いずれにしても敵を突破しなければ通過させてもらえないことは間違いない。
 とりあえず見える範囲にいる敵は1体だが、複数存在していることはわかっている。手をこまねいている暇はない。
 ためらうことなく飛び出したのは金色の髪を持つ少女。
「よぉし! やっつけてやりますか! 相当手強いみたいだし、相手に取って不足なし!」
 桑原・こがね(銀雷・f03679)はいくつも手にした剣のうち1本を抜き放った。
 名を上げるために戦う彼女にとって、銀河帝国の超兵器は格好の相手だ。
 2つ名でもある銀雷をまとい、こがねはデストロイウォーマシンの目の前で高らかに名乗りをあげた。
「我が名は桑原こがね、堂々たる一戦を所望する!」
 戦闘機械は即座に反応した。
「侵入者確認……抹殺!」
 ウォーマシンのボディに装着された無数の砲が火を吹いた。
 名乗りを聞いていたかどうかはわからないが、少なくとも間違いなく、ウォーマシンはその瞬間こがねを見ていたようだ。
「聞いてはいるみたいだけど……機械が相手だとイマイチ張り合いがないわね」
 放たれた光線のうち、致命的な場所に当たりかけたものをこがねはありえないほどの反応速度で切り裂き、防ぐ。
 自らを追い込むことで力を高める、目立ちたがりな彼女にふさわしい技だ。
 もちろんすべては防げずに、左腕と右膝からは血が流れているが、行動を妨げられるほどの傷ではない。
 剣を振り上げて、こがねはウォーマシンへと切りかかる。

●メイドさんは投げる
 他の猟兵たちも無論、こがねと同様に動きだしていた。
 もっともウォーマシン側も黙っていはしない。
 戦闘するに十分な広い通路すべてを、敵の全力砲撃は容赦なく薙ぎ払う。
「まずいわね……こんな場所で足止めされている場合じゃないのに……!」
 眼鏡の奥から敵を見つめて、片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)が言う。
 解放軍の進撃は続いているが、しかしカタストロフの発生も刻一刻と近づいている。
 余裕のなさが、表情に現れていた。
「確かに、近づくとなかなか危なそうですね、これは」
 落ち着いた声で、近くにいたメイドが言った。
 フレイ・ブラッドセイバー(瀟洒な血濡れのメイド・f00013)の口調は冷静……を通り越して冷徹と言っていい響きを帯びている。
「ですが、相手がどうであれ、狩りつくすのが猟兵の仕事、です」
「なにか手が?」
「向こうが砲撃してくるなら、こちらは投げて攻撃すればいいんですよ。幸い、私の十一之騎士は11本あります。分身すればさらに倍です」
 メイドは冷静に、物量で対抗する手段を考えているようだ。
「……わかったわ。私は援護しながら、敵の行動にパターンがないか確かめてみる。機械だから、なにか法則があるかも」
「よろしくお願いします。その際は私の射線上には入らないでいただけますようお願いいたします」
 公明は父の異名で呼ばれる銃、Mathem842で素早く駆けるフレイを援護する。
「曲芸――『我は戦神、叛逆の魔神なり』! ――ふんっ!」
 メイドが分身した。投擲する紅に染まった剣が、ウォーマシンのボディに突き刺さる。
 だが、次いで放たれた全力砲撃がフレイの体を捕らえる。分身で攻撃可能な範囲と、敵の武器の射程には倍近い開きがあるらしい。
 それでも冷静さを失わないフレイを援護しながら、公明は敵の行動を観察し続けた。

●狐姉妹の連携攻撃
 猟兵たちの攻撃は確かに命中していたが、ウォーマシンは気に留める様子もなく攻撃を続けている。
 単に機械であるために損傷の影響が見えないだけかもしれないが、少なくとも動きに揺らぎがないことは間違いない。
「このカラクリ人形……尋常じゃない殺気を放ってるわねぇ、燦ちゃん焔ちゃん油断は駄目よぉ!」
 神火をまとった四王天・燎(酔いどれ妖狐・f04435)が叫んだ。
 叫びながら、彼女は自分へ向けられた砲撃を神火で防ぐ。
「わかってるよ、お姉ちゃん。焔もがんばるから、心配ないよ」
 応えたのは青い髪を持つ妖狐の少女。
 変な形をした魔導蒸気機械を手に、フェイントを織り混ぜて攻撃しながら四王天・焔(妖の薔薇・f04438)が言う。
「燎姉も、無茶するんじゃねえぞ!」
 もう1人の妹は、一撃を加えては距離を取るヒット&アウェイに徹している。
 雷属性の得物を手に、四王天・燦(月夜の翼・f04448)は戦場を駆け回っている。もっとも、その剣が的確に同じ場所だけを狙っていることに姉妹たちは気づいていた。
 声をかけあい、息のあった動きで、狐の姉妹は強敵に立ち向かう。
「気をつけて、燎ちゃん! また全力攻撃してくるよ!」
 焔が叫びながら後退する。
 ウォーマシンの動きは素早く、逃れるのは容易ではない。
 だが、砲撃が放たれる寸前、燎が妹をかばう。神火が飛んできたミサイルを爆散させて、攻撃の威力を軽減した。
 破片が炎を貫いて、燎の頬や肩を切り裂いたが、彼女は揺らがない。
「妹は、狙わせないわよぉ!」
 怪力で薙刀を振るい、燎はウォーマシンへと反撃する。
 その声を敵が認識していたのかどうかはわからなかったが、仲間をかばう彼女の動きを障害だと判断したのだろう。
 ウォーマシンの頭上にある発射口に蒸気を吹き出す奇妙なパーツが出現した。
 飛び出したミサイルは、まるで彼女たちの連携を妨げる意思を持っているかのように、奇怪な軌道を描く。
「焔ちゃん!」
 かばおうとした燎を避けてミサイルが後退する焔を追う。燦が舌打ちをする音が響く。
 蛇のように素早く、敵の武器が少女へと迫る。
 ミサイルが焔へと命中する……寸前、その軌道がそれてあらぬ位置で爆発した。
「交代して正解。姉妹のことになると狼狽しすぎ」
 燦の声。だが燎や焔は普段聞いている彼女の声と違う印象を受けた。
 とはいえ衝撃を放って妹を助けたのは間違いなく燦だ。
 別人のように凶悪な表情を見せる彼女は、なにか別の存在を身に宿しているようだ。
「さあ、次はこっちの番だぜ!」
 再びウォーマシンが放ったミサイルの下を、燦がかいくぐった。同時に衝撃波でそれを吹き飛ばす。
 素早く接近した彼女は、帯電する刀を先程まで攻撃していたのと同じ場所に突き刺す。
 その背後で爆発が起こった。衝撃波で吹き飛ばしたミサイルを燎が始末したのだ。
 爆炎を貫いて焔のガジェットによる連撃が刀を同じ場所に命中する。
「みんなで力を合わせて、あいつをやっつけてやりましょぉ」
「うん!」
 燎と焔が声をかけあっている。
 狐の姉妹は再び連携を立て直し、攻撃を続けた。

●みぃのお札
 自分を囲む猟兵たちを全力砲撃でまとめて攻撃したり、時にはユーベルコードをコピーして放ってくるデストロイウォーマシンは強敵だった。
「暴走……範囲攻撃……真似っ子……どれも怖いの。でも……あのお人形さんを倒さなきゃならないのね」
 神月・瑞姫(神月の狐巫女・f06739)は手作りのお札で攻撃しながら呟く。
 顔と同じくらい大きな狐面で、少女は自分をかばうようにする。
「……嘘でしょ」
 近くで呟いた女性の声を聞きつけて、瑞姫は彼女のほうを向いた。
「……どうかしたの?」
「あいつは機械なのに、固定されたパターンが存在しないの。厄介ね……」
 思案顔をする公明を瑞姫は見上げる。
「つまり……あの人形さんは、とっても強いってこと?」
 おずおずといった様子で問いかけた瑞姫に公明は頷く。
「簡単に言えばその通りね。だったら……出せる最大火力で焼き払う!! お願い、時間を稼ぐのに協力して」
 頼まれて、瑞姫はこくこくと頷いた。
「あの人は全力で攻撃するのね……でも、みぃの手はこれなの!」
 両手の拳銃に力を込め始めた公明から離れて、瑞姫は手作りのお札をばら撒く。
 そして、少女は祈りを捧げる。
「うまく行けば……時間も稼げるはずなの」
 動きも素早いウォーマシンにお札はなかなか命中しないし、当たってもすぐにはがされてしまう。けれど、やがて祈りは届いた。
「悪しき者に月の静謐を……」
 お札が祈りに応えて敵の力を封じる。寿命を削るその巫術で時間を稼ぎ、瑞姫はウォーマシンへと一気に接近した。
「苦労したけど……捉えたの。これで終わりっ!」
 白月のような美しい刃に青白い霊気が宿る。
 装甲を素通りする力を持つ刃がウォーマシンの内部を直接切り裂く。痛打を与えた手応えがあった。
 他の猟兵たちも、瑞姫が作った隙を逃さずに攻撃をしかけていた。

●ライオンは駆け抜ける
 全力砲撃を封じた敵に、猟兵たちは一斉に攻撃をしかけていく。
「行きましょう、オクちゃん! チャンスでいす!」
 鏡彌・サクラコ(鏡界に咲く花・f09974)は金色のライオンに乗って、色白の指から伸びている糸で人形のハクナキを操った。
 人形のようなと形容されるサクラコ自身と、姉妹のようによく似たおかっぱ頭の人形が、ウォーマシンへと接近していく。
「了解です、サクラコさん」
 諸刃の短剣を手の中で素早く回転させて、日隠・オク(カラカラと音が鳴る・f10977)は武器を逆手に持ちかえる。
 翼を広げた少女が軽やかに飛び乗ると、黄金のライオンが走り始めた。
 ユーベルコードを封じたとはいえ、ウォーマシンも完全に動けないわけではない。
 砲を動かし、サクラコへと黒く輝くその先端を向けてくる。
「悪いけど、攻撃のクセは読めてるんですねい!」
 クリムゾンバーストならばかわせなかっただろうが、通常攻撃ならばなんとかなる。
 左右に跳ねながら前進するライオンへ向けられたレーザーはほとんどが床を焼くだけに終わった。
「――そこです」
 近距離まで近づいた瞬間、オクがライオンの背を蹴って敵の砲の死角へと飛び込んだ。少女の長い耳がふわりと浮いた。
 ライオンが噛みつき、持ち上がった砲の付け根にオクの短剣が深々と突き刺さる。
 そして、ライオンの背でサクラコもハクナキに繋がる糸を繰っていた。
 一瞬遅れて、白菊のような少女人形もその手を振り下ろしている。
 ウォーマシンの装備していた砲の1つが音を立ててひしゃげた。
 サクラコとオクだけではない。猟兵たちの攻撃が装甲を砕き、あるいは貫き、そして火器を損傷させる――。
 だが、その攻撃の間にウォーマシンは自らの力を封じるお札をようやくはがしていた。
 そしてデストロイウォーマシンの姿が一気に変形していく。火器が新たに追加され、装甲が幾重にも重なった。
『一切殺戮モード』に変化して、ウォーマシンはまた猟兵たちに襲いかかる。
「また強そうな相手になりましたねい。でも攻略法は必ずあるはず」
「うん。力を合わせてがんばりましょう」
 言葉を交わして、サクラコとオクはまた敵へ攻撃する隙をうかがう。

●暴走するマシンを止めろ!
 強化された攻撃力と耐久力に任せて、デストロイウォーマシンは暴れ狂う。
 攻撃を引き付けていた幾人かが、打ち倒されているのが見えた。
 その様を、七篠・コガネ(その醜い醜い姿は、半壊した心臓を掲げた僕だ・f01385)は複雑な想いで見ていた
「……かつての同胞! 昔、共に解放軍相手に戦っていた僕が今度は貴方達相手に戦う……皮肉なものですね」
 呟く彼の横に、巨大な装甲服に身を包んだ猟兵が並ぶ。3m近いウォーマシンの彼よりも大きな防具。
「お知り合いでしたかな?」
 問いかけてくる声は女性のものだった。
「いや……どうでしょうね。ただ、僕もウォーマシンですから」
 ネヴィス・マキヤーベイ(刃金の箒星・f12565)の問いかけにコガネは応じた。
「下がっていてください。僕もあいつに対抗します……カラ……」
 無機質になっていくコガネの声。
「そうはいかないでありますな。速く動く物にとなれば、自分の出番であります」
 年の割には大きな体をかがめてネヴィスはダッシュの態勢に入る。
 コガネの巨体が高々と跳躍した。
「猟兵とて兵。死ぬ為になぞ戦ってはおりませぬが、覚悟を持って挑む者。自分の覚悟をご照覧あれ」
 それを見届けることなく、ネヴィスもまた駆けだそうとする。
「駆けろ西風」
 声とともに、『ゼファー』と名付けられた装甲服が一気に加速した。
「怖い怖い! でもでも、鬼さんこちら!」
 高速で機体を走らせるネヴィス。
 さらに『サザンカ』の名を持つランチャーからミサイルを次々に放つ。
 敵が放つ無数の砲が装甲服へと着弾し、振り回されるほどの衝撃が命中するたびにネヴィスを襲う。いずれは彼女も耐えきれなくなるだろう。
 追いかけてくる敵に氷の弾痕が穿たれる。誰かが援護射撃をしてくれているのだ。
 ネヴィスがウォーマシンに襲われている間に、コガネは自らの意識を殲滅モードへと移行していた。
「今ココデ……攻撃対象に入るのハ貴方達のみ!」
 高々と跳躍すると、首元を隠している赤マフラーがなびく。
 左腕に内蔵しているパイルバンカーを空中で構える。
 だが、ぶつけるように放つ杭は、デストロイウォーマシンに回避されていた。
 素早く動く敵に、理性をなくしたコガネが追いすがるが、しかし暴走しながらも高い機動性を持つ敵に対して、なかなか有効打を与えられない。
 ネヴィスが動き回って囮となってくれていなければ反撃を受けていたのだろうが、敵は今のところ彼女を狙っているようだった。
「しかしやはりこの強さ……なるほど……これが『恐怖』ですか。なぜって貴方達の恐ろしさを僕はよく知っている……そして僕は『克服』したから……」
 動き回る敵の足元が凍りついていることを、コガネは認識していなかった。
 やがて摩擦がゼロになり、ウォーマシンが転倒する。
 そこにコガネは『Heartless Left』を叩き付けた。
「僕には帰る場所がある! この世界を滅させやしない!」
 杭が深々と敵を貫いている。
 その様を、遠くからセルマ・エンフィールド(終わらぬ冬・f06556)は確認していた。
「……どうやら、うまくいったようですね」
 愛用のマスケット銃はまだ構えたまま。照星の向こうに敵を捉えたまま彼女は呟く。
 足元を凍らせるためには接近する必要があったため、流れ弾をいくらか喰らってしまった。かすめただけでもレーザーの光は軽くない火傷を彼女に負わせている。
「単純な火力はそちらが遥かに上なのでしょうね。であれば、搦手で攻めるだけです」
 デストロイウォーマシンが転倒した隙に、コガネだけでなく他の猟兵たちも攻撃を加えているようだった。
 セルマ自身も追撃を行うべく、マスケット銃へ弾を込め直す。
 二度目の一斉攻撃に、さすがのデストロイウォーマシンも目に見えて損傷してきているようだった。

●ウォーマシンの消滅
 転倒したままでデストロイウォーマシンが全力の砲撃を放った。
 ダメージを負ってもなお強力な攻撃が、猟兵たちに浴びせられる。
 皆をひるませ、その隙に敵は跳ね起きた。
 そのままなおも砲撃を続ける超兵器に対して、公明が接近する。藍色のポニーテールが戦場で跳ねた。
 父の名を持つ銃と、母に縁のある銃。
 受け継いだ二丁の銃には、彼女の想いがこもっている。
 守りを捨てて攻撃に意識を集中している公明に、ウォーマシンの放つミサイルの爆炎が浴びせられるが彼女はそれでも両手の銃を下ろさない。
「耐えられたら返される。チャンスは一発限り。父さん母さん。お願い、力を貸して」
 引き金を引く。
 業火のごときエネルギーが両手の拳銃から一気に飛び出す。
「皆が突破する風穴を!!」
 大蛇のように焔はウォーマシンにまとわりつき、焼いていく。
 炎から逃れようと敵はもがいているようだ。
 だが、それは叶わなかった。
 隅の方でひっそりと目立たぬように振る舞いながら、一撃で敵を仕留める隙をうかがっていた男がいた。
 アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)は藍色の鋭い瞳でデストロイウォーマシンを見据えていた。
(「敵に情報を与えるわけにはいかないからな……使うのは一度だけだ」)
 淡青色の光が粒子状に周囲を漂い、彼の干渉域を拡大している。
 見えないし聞こえもしない魔眼の攻撃を果たして防いでくるのかはわからなかったが、銀河帝国の超兵器となればなにをやってきてもおかしくはない。
「足元は見えているか」
 呟くように告げて、アルトリウスは魔眼の力を発動させた。
 瞳から放たれるのは望む全ての対象を異空へと放逐する力――それが、ウォーマシンを襲い、消し飛ばそうとする。
 ウォーマシンの装甲や、装備していた砲やミサイルの発射筒の一部が、消えていく。
 いや、目に見えている部分だけではない。内部から音がして、敵を構成する部品が消えているのがわかった。
 強敵だけあってすべてを放逐することはできなかったが、大きな損傷を受けていた機械が活動を停止するに十分なパーツが、どこか別の場所へと消え去ったのは確かだ。
 もはや銀河帝国の超兵器はもう永遠に動くことはなくなった。
「あっはっは! お美事見事! 自分の如き雑兵ではここまでか!」
 アルトリウスへとネヴィスが賞賛の言葉を投げかける。もっとも、彼が強敵を倒した喜びを表すことはなかった。
「でもねー。鬼ごっこが終わってからが本番」
 囮をかって出ていた彼女は傷だらけで、それでも先を……エンペラーズマインド・コアがあるはずの部屋へと装甲服のカメラを向けた。
 1体は倒したものの、他のウォーマシンがいつ来るかわからないのだ。
 傷の痛みに耐えながら、猟兵たちが駆けだしていく。
「あと……よろしく……」
 ダメージと消耗で動けなくなった公明が、仲間たちに呼びかける。
「任せろ!」
 誰かが公明の言葉に力強く応じた。
 稲妻を模した紋章を身に着けた少女はかなりの傷を負っているようだ。足を引きずりながら駆けていくのを、公明はかすむ目で見送った。

●コアを撃て!
 たどり着いた部屋に敵の姿は見えなかった。
 だが、目に見えずともそこには驚異のウイルスが潜んでいるのだ。
 猟兵でも数秒しか耐えられないという部屋だが、退くわけにはいかない。
「めーでーこの世を滅ぼす愛でめーばえた……♪」
 落ち着いた足取りで鼻歌交じりにまず飛び込んでいったのはメイド服の女性だった。
 部屋に飛び込んだ瞬間、十一の剣を手にしたフレイの姿が2つに分かれる。
 紅に染まった剣が2人分のメイドの手でコアを切り裂いた。
 次いで踏み込んだのは銃を手にした少女。
「反動がある技ですが、この場面なら問題ないでしょう」
 セルマがマスケット銃の引き金を引く。
 極寒の冷気を宿した弾丸は、一陣の風のごとく早く、鋭くコアを貫く。
 妖狐の少女が続いた。
「見せてあげるの……月天劫火 紅観月!」
 瑞姫は狐火を生み出して、それを合体させていく。白月のように美しい薙刀の刃に炎を集めて、少女は力いっぱいコアへと振り下ろした。
 3人の少女を乗せた黄金のライオンがコアの部屋へと飛び込む。
「オクちゃん、行くでいす!」
「うん……一撃で出来る限り削ろう、サクラコさん」
 ライオンの背でサクラコとオクが言葉を交わす。
 全速で突撃していく数秒の間に、オクは素早く狙う場所を見定める。
「そこ!」
 鋭い叫びと共にオクが短剣を素早く突き立てた。
「届け!!」
 同じ場所を狙って、サクラコはライオンと人形のハクナキに攻撃させる。
 ライオンの後方から、それに負けぬサイズの男が左腕を突き出して走った。
「エンペラーズマインド……これは、ここで失われるべきものです!」
 コアの至近距離まで近づいて、コガネは内蔵したパイルバンカーを超高速で放つ。すさまじい威力のこもった一撃がコアをまた貫いた。
 アルトリウスの魔眼もコアの一部を異空へ放逐する。
 傷が深い燎をかばいながら、狐姉妹もコアルームへと突入する。
「いくわよぉ、燦ちゃん、焔ちゃん!」
 妹たちに呼びかけながら燎は神火をまとった。そして、最後の力を込めて特大の薙刀をコアへと振り下ろす。
 いまだハーピーの魂をまとったままの燦が金切り声を上げて衝撃波を放った。
「お願いね、キツネさん!」
 すけーぷふぉっくすと名付けられたぬいぐるみに衝撃波を追わせ、焔も姉たちに続いて攻撃を叩き込む。
 狐姉妹に続いたのは巨大な装甲服のネヴァンだ。
 囮役となっていた彼女はかなりの損傷を受けていたが、それでも一撃を加える程度の力は残している。
「ぶっ飛べ暴風! 対艦荷電粒子砲、ってぇ!!」
 ゼファーから光の柱が放たれた。
 倒れるまでの数秒間、彼女は柱のような荷電粒子の束をコアへとぶつけていた。
 そして、最後に飛び込んだのは金髪の少女だった。
 目立つ動きを続けていたこがねもまた、今にも倒れそうなほどの傷を負っている。
 それでもどうにか立ち上がってここに来られたのはユーベルコードで増した身体能力のおかげだろう。
「さあ、見せてあげる! あたしの全力の一撃を!」
 銀の属性を持つ雷がこがねの周囲へ大量に出現した。
「轟けェ!」
 叫びと共に、銀雷はすべてコアへと集中する。
 ウイルスに侵され、全力の攻撃がもたらした結果を確かめられた者はいない。
 けれど、必ずエンペラーズマインド・コアを壊す力となったことを信じて、猟兵たちはグリモアベースへと帰還させられていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日


挿絵イラスト