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【サポート優先】闇の騎士の企み

#ダークセイヴァー #殺戮者の紋章 #闇の救済者 #サポート優先シナリオ

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#ダークセイヴァー
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#殺戮者の紋章
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#闇の救済者
#サポート優先シナリオ


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「これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。」


 ヴァンパイアによって長い間支配されていたダークセイヴァーにおいて、ようやく反旗を翻す者たちが現れるようになった。

 それは、闇の覆われた世界に灯った、小さな希望の光ーー。

 しかし、その小さな光は、狡猾なヴァンパイアを相手にするには、まだ心もとないものでもあった。
「どうなっている?」
「ハッ! 全て順調に進んでおります」
「そうか……。ならば、我々はもう暫く傍観しているとしよう」

●グリモアベースにて
「皆様、お疲れ様です」
 ナノ・ナノン(ケットシーの聖者・f18907)は猟兵たちに深々とお辞儀すると、早速本題に入る。
「現在、ダークセイヴァーでは『闇の救済者』と名乗る集団が現れ、邪悪な領主たちから領地を奪還する動きが活発になっている地域がございます」
 しかし、大きくなりつつある反乱の芽を摘み取ろうと、領主たちは「殺戮の一族」と呼ばれる者たちを召喚したようだ。
 そして近々、大規模な「闇の救済者」狩りが始まろうとしているという。
「多くの血が流れるという『予知』と、なにやらもっと深い闇を感じました」
 ナノンの表情が自然と暗くなる。
 しかし今は、ダークセイヴァーにようやく生まれた『変化』を守り抜くことが優先される。
「黒幕の存在も、いずれ判明するでしょう」
 ナノンは、グリモアを宿す杖を取り出した。
「まずは『闇の救済者』たちと共に、集団で押し寄せるオブリビオンを討伐してください」
 その後、オブリビオンの集団を統率している領主の館への攻略となる。
「領主を討伐できれば、しばらくの間はこの領地も平穏な日々を送ることができるはずです。領主討伐後、黒幕が様子を見に現れるはずなので、そこを狙って討伐をお願いします」
 ナノンは転送用の魔法陣を描き、準備を整える。
「敵の本当の狙いがわからない今、出来ることを1つ1つこなしていくしかありません」
 猟兵たちは魔法陣を踏むと、稀に見る大きな戦へと赴くのだった。


柚子胡椒
 皆様、お疲れ様です。
 いつもお世話になっております、柚子胡椒です。
 これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです(通常参加者を採用する場合もあります)。

 第1章、集団戦『骸の海のクックソニア』の駆除となります。
 ダークセイヴァーにいつの間にか自生し始めた化キノコです。
 本来は、この領地には存在しませんでしたが、何者かによって持ち込まれたようです。

 第2章、ボス戦『グレートマザー・イブ』との戦いです。

 第3章、ボス戦『屍塊驍騎』ブラッドスピットナイツとの戦いです。

 それではよろしくお願いします。
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第1章 集団戦 『骸の海のクックソニア』

POW   :    噛みつき
【口】を向けた対象に、【噛みつき】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    捕食体勢
自身の肉体を【より柔軟】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    影化
【輪郭のぼやけた影】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●???
「この辺で良いかしらね?」
 シスターの姿をした領主グレートマザー・イブは、「闇の救済者」たちの集団に加わろうとしていた者たちを見つけ、その場で惨殺する。
 そして、新しい実験を兼ねて、化けキノコの胞子を撒いた。
「ここの領民は案外生きが良いみたいだし、種類も豊富。きっと、良い苗床になると思うわ」
 グレートマザー・イブはニタニタと笑いながら、胞子を撒いた死体を眺めていた。
 やがて、赤い傘を持つキノコがニョキニョキと生え、成人男性ぐらいの大きさに育つとヌルヌルと動き始める。
「魔導生物の核を植え込む苗床として人間の女を使うのも良いのだけど、時間がかかるのよね」
 それに比べて、クックソニアは成長が早い。
「上手くいけば、非常に効率の良い魔導生物工場ができるかもしれないわ。これで私も、魔獣を世界に放った神話の女神に匹敵する存在になり得るかもしれない……」
 クックソニアは、次の獲物を求めて「闇の救済者」たちの集まる村へと行進し始めた。
「さぁ、行ってらっしゃい。沢山食べて、沢山増えてね♪」
 グレートマザー・イブはクツクツと笑いながら、自身の館へと戻って行った。
燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)

武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る

ユーベルコードはどれでもいい感じで使います

敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します

多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します


陽殿蘇・燐(サポート)
バーチャルキャラクターの寵姫×国民的スタア?いいえ、これでも(元)ラスボスな悪女NPCよ。
基本は高性能スマホを利用して、配信しつつの行動になるわね。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用するし、多少の怪我は厭わず積極的に行動するの。これでもバーチャルキャラクターだもの。
悪女たるもの、その行為は健全な世界あってこそなのよ。だから他の猟兵に迷惑をかける行為はないわ。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない。配信垢BANされちゃう。
あとはおまかせ。よきに計らいなさい(思い出した悪女ムーブ)


キマフュ出身なので、トンチキでも適応していきます。



●戦場にてーー。
「なんだコイツら?」
 闇の救済者たちは、斬っても生えてくるクックソニアに苦戦していた。
「コイツら、仲間の死体からも次々と生えてきやがる!」
 つまり、味方の遺体をその場で燃やすしかないのだ。
「クソッ!」
 残酷な光景が広がる中、転送用の魔法陣が現れる。
 魔法陣からは数多くの猟兵たちが飛び出し、参戦する。
「援軍だ!!」
「良かった、間に合ったか!!」
 猟兵たちの登場で、指揮が下がりかけていた闇の救済者たちの間に希望が戻る。
「さぁ、このまま押し切るぞ!!」


「良かった、間に合いましたわ」
「えぇ。取り敢えず、どんな感じなのでしょうか」
 転送用の魔法陣から飛び出した燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)と陽殿蘇・燐(元悪女NPC・f33567)は、周囲を見渡す。
 すると、赤い焔を灯したような不気味な光が、自分たちと「闇の救済者」を取り囲んでいる。
 それら全てがクックソニアの集団であることに、燈夜と陽殿蘇は驚いた。
「なぜ、短時間でこれほどの化けキノコが……?」
 すると、近くで悲鳴が上がった。
 見ると、クックソニアにやられた闇の救済者が、体からキノコを生やして苦しみ悶えている。
「ぎゃあぁーー! 助け……」
 やがて、その人はズブズブとキノコに呑み込まれ、次にはクックソニアとなってかつての仲間たちを襲い始めたのである。
「死体からも生えてくるのに、これは厄介だわ……」
 陽殿蘇が指先に炎を纏う黒揚羽で、周囲を舞う胞子を燃やしながら言う。
「ならば再生出来ないよう、ぶった斬ってあげます!」
「それなら私は、全てこの子たちで燃やし尽くして差し上げますわ」
 燈夜は黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち、残り8本を念動力で同時に操りながら、手始めに周囲にいたクックソニアを斬り裂き、陽殿蘇は黒揚羽で焼却していく。
 クックソニアの群れは戦闘力は低いが、とにかく数が多く、しかも厄介な特性を持った物が混じっていた。
 それが、輪郭のぼやけた影に変化したクックソニアたちだ。攻撃力と耐久性が物凄く上がるうえに、無差別に周囲の物を攻撃し始める。
「ステータスを上げて、一気に叩かないと埒があきませんわね」
 陽殿蘇はそう言うと動画撮影ドローンを放ち、【グッドナイス・ブレイヴァー】で自身と周囲にいる仲間たちのステータスを一時期的に上げた。
 焼却力が向上した黒揚羽たちは、クックソニアの周囲に火の粉を散らせ、焼却を開始する。
 そんな黒揚羽を捉えようと、クックソニアが【捕食体勢】で複数の腕を鞭のように振り回し始めた。
 クックソニアの腕に捉えられた黒揚羽がバラバラになって散っていく中、燈夜は一番大きいクックソニアに向けて、8本の黄昏の太刀を解き放った。

『斬ります!』

【剣よ、風を凪げ(ザンフウ)】を発動し、黄昏の太刀全てから黄昏色の衝撃波が放たれる。
 黄昏色の衝撃波は、巨大なクックソニアを再生不可能な状態まで粉々に吹き飛ばした。
 それを陽殿蘇が焼却する。
「燃やし尽くすのよ!」
 巨大なクックソニアが燃え落ちると、徐々に群れの数も減っていく。
「さぁ、皆さん。道は開けました! このまま領主の館を攻めましょう!!」
 燈夜が黄昏の太刀を天に向けて掲げ、闇の救済者たちを鼓舞する。
 そして、闇の救済者たちと共に領主の館まで攻め込むのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
 人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
 普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


禍沼・黒絵(サポート)
『クロエと遊んでくれる?』
 人間の人形遣い×ビーストマスター、13歳の女の子です。
 普段の口調は「無感情(自分の愛称、アナタ、ね、よ、なの、かしら?)」、独り言は「ちょっと病んでる(自分の愛称、アナタ、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

一人称はクロエ、人からクロエと呼ばれると喜ぶ。
ちょっと暗い感じの無表情なキャラ
武器は装備している物を自由に使って構いません。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●領主の館への道にてーー。
 闇の救済者たちは猟兵たちの登場で活気付き、少しずつだが押し返し始めていた。
「松明をもっと持って来い!」
「わかった!」
 彼らは、クックソニアの死体や犠牲になった仲間の遺体に火を付けながら、領主の館への道を1つずつ攻略していく。
 その道の1つに転送用魔法陣が現れると、ローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)と禍沼・黒絵(災禍の輩・f19241)が飛び出した。
「皆さん、私が来たからにはもう安心ですわ!」
 ローズは片手に精霊銃、もう片方の手に夕焼け色の剣【夕の憩い】を構え、クックソニアの群れに立ち向かっていく。
「この薄暗い森の先に、領主の館があるんだって」
 クロエが、エクリプスを振るいながら言った。
「この気持ち悪いキノコ……、持ち込んだのはその領主なのかな?」
「さぁ、どうかしらね?」
「元々、この辺りに自生しているキノコじゃないって、闇の救済者さんが言ってたよ」
「ふーん。敵が送り込んだ兵士……にしては、弱いですわね」
 ローズとクロエは「?」と首を傾げた。
「まぁ、その辺は本人に聞けばよろしいですわね!」
「うん」
 色々と察した2人は、更に奥へ進む。
 やがて目の前に、道を塞ぐ巨大なクックソニアの姿が見えて来る。
「あれをどかさないことには、先に進めませんわね」
「……」
 クロエはエクリプスを構え、ズイっと前に出る。
「クロエと遊んでくれる?」
 巨大なクックソニアにそう告げると、タンと軽やかな音を響かせ、地面を蹴る。
 目にも止まらぬ速さでクックソニアの無差別攻撃を掻い潜り、【呪われた血の覚醒(カースド・エンチャント)】を発動した。

『クロエの本気、見せてあげる』

 自身の体の中を流れる、呪われた血の力をその巨大なエクリプスに宿し、クロエは一気に薙ぎ払った。
 真っ二つに裂かれたクックソニアは、片方だけ「ドォーーン」と地面に倒れると、周囲に大量の土埃を舞い上げた。
 半身部分のクックソニアは、赤い目を光らせながらミシミシと新しい口を開くと、一矢報いるかのようにローズに噛みつこうとする。
 それを夕の憩いで防いでみせたローズは、すかさず反撃に出た。

『立ち上がる感情を我が手に宿して放ちたる弾の雨! 円光炸砲谷!!」

 ローズの体が眩い輝きに包まれると次の瞬間、無数の光の粒子散弾が周囲に放たれる。
 光は悪き者たちを貫き、領主の館への道を照らし出した。
「道は開けましたわ!」
 闇の救済者たちは、ローズとクロエの先導のもと領主の館へと目指すのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

子犬丸・陽菜(サポート)
 ダンピールの咎人殺し×聖者、14歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、リーダーには「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 宝珠による臓物を掻き回しを多用し、知られざる枷を使います。怪我は厭わず積極的に行動、臓器の負傷でユーベルコードの威力が上がるので負傷は状況によりわざと受けたりもします。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
 潜在的なマゾヒストなのでユーベルコードの苦痛になにか感じる場面もあるかも?
 負傷重症描写歓迎、内臓が出るくらいやっていただいてください!
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●領主の館前にてーー。
 猟兵たちと共に進む「闇の救済者」たちは、ようやく領主の館前まで辿り着くことに成功する。
「ここを突破すれば、いよいよ領主だ!」
「ようやくだ。ようやく俺たちは自由を得られるんだ!!」
 熱を帯びた声が大きくなり、やがて館の周囲を埋め尽くすように生えているクックソニアの群れとの戦いが始まった。

「うぐぅ……、この痛みをあなた達にも味わわせてあげる」
 子犬丸・陽菜(倒錯の聖女・f24580)は腹部を抑え、口の端からポタポタと血を流しながら、【逆恨みの刃(依代の宝珠リンク)】を振るっていた。
 その表情には、苦痛とある種の色が混じっていた。
「はぁ……はぁ……、だけど、キノコには内臓なんてないし、実際どうなのかな?」
 目の前のクックソニアたちを見る限りでは、苦し悶ているようにも見える。
「うーん、なんか効いてるっぽいし、大丈夫なのよね?」
 自信はないが、そういうことにしておこうと、子犬丸は小さく頷く。
 子犬丸は、周囲で戦っている闇の救済者たちを積極的に庇いながら、その苦痛を糧にクックソニアの群れを討伐していく。
 その痛々しい姿とは裏腹な動き、強さに、クックソニアが何かを感じ取り、ジリジリと後退し始める。
 子犬丸が一歩、また一歩と距離を詰めていくと、クックソニアは【捕食体勢】で体の一部を鞭の様に伸縮させ、振り回し、子犬丸の体を鞭打った。
 激しい音と子犬丸の悲鳴が響く。
「ふぅ、ふぅ……、はぁ〜。では、そろそろ、こちらの番よね?」
 子犬丸は【咎力封じ】を発動すると、手枷、猿轡、拘束ロープを周囲に放ち、クックソニアたちを次々と拘束する。
 それから、【苛みの瓶】をゆっくりと取り出し、この2日間が貯めに貯めた宝珠による苦痛を解放した。
 手にしていた逆恨みの刃が獰猛な輝きを宿し、拘束されたクックソニアを散り散りバラバラにしていく。
「あぁ、こんなものかな?」
 口元の血を拭い、恍惚とした表情でクックソニアの残骸を踏み躙りながら、子犬丸は領主の館の扉を開いたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

眞嶌・未来(サポート)
ユーベルコードがシンフォニック・キュアなら、他の誰かに護られながら、BGMのように歌います。


その他のユーベルコードなら、絶体絶命の危機に陥って、九死に一生を得ます。


雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●最後の守りーー。
 クックソニアたちは、どうやら領主の館前にある暗い井戸から湧いてきているようだ。
 中を覗くと、そこには深淵の闇が広がり、時々赤い光が瞬きをしている。
「ここが発生源と見て間違い無いだろう」
 闇の救済者の間を割って進み出た猟兵たちはそう言うと、その井戸を固く封印した。
「この戦いが終わったら、破壊しよう」
「あとは、表に出てるキノコたちを片付けて、領主を討伐すれば……!」
 最後の群れだとおもわれるクックソニアに目掛け、闇の救済者たちと猟兵たちは攻撃を仕掛けた。

「消耗戦なら、わたしの方が一枚もニ枚も上手だよ!」
 眞嶌・未来(センテニアル・ラブドール・f25524)はそう言って、プラチナリングの輝く左手でクックソニアに見事なアッパーを喰らわせる。
 しかし、次から次へと湧いて出てくるクックソニアの群れに徐々に取り囲まれ、眞嶌は全体絶命のピンチに陥っていた。
「あぁ、もう! このキノコしつっこい!!」
 眞嶌が奮起していると……。
「わたしも加勢するよ!」
 一陣の風と共に、朗らかな雰囲気を纏った雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)が現れる。
「どうやら、ここが最後の群れのようだよ」
「そうなの? それなら、俄然やる気が出てきたわ。いい加減、キノコ嫌いになるとこだったの」
 眞嶌が拳で噛みつこうと大きな口を開けていたクックソニアの顔を潰しながら、【残機尽きるまで私は戦う。(バルバロッサ)】を発動する。
 捨て身の攻撃ではあるが、次に召喚される個体は更に強い個体なので問題ない。
「アホみたいに大口開いて、待ってなさい! 一匹ずつ潰してあげるから!!」
 眞嶌はそう宣言すると、クックソニアの口に自ら腕や足を突っ込んでは、中から引きちぎっていく。

『次のプレイヤーストックはきっと、うまくやるでしょう』

 やがて力尽きた個体は、ムシャムシャとクックソニアに喰われていくが、その横でより高い戦闘力を持つ眞嶌の個体が召喚されると、再び千切っては投げ、千切っては投げていった。
「凄い戦い方があるものね」
 雛里は、「負けてられないよね」と巨大な旋風刃を振り回した。
 重量のある薙刀は、斬ると言うよりは半ば押し潰すような形で、次々とクックソニアたちを倒し、焼却していく。
 あちこちで燃えるクックソニアを松明代わりに、周囲を照らし出していく雛里。
 そんな中、状況を把握した一部のクックソニアたちが、炎を避け、【捕食体勢】で旋風刃を封じようと体を伸ばして襲いかかって来る。
「これしきの攻撃……、どんな時でも、臨機応変にだよ!」
 雛里は【三変の境地(サンヘンノキョウチ)】を発動すると、【腕力強化形態】に変身した。
 そして、絡まりつくクックソニアごと旋風刃を頭上でクルクルと回して見せる。
 やがて、摩擦によって旋風刃ごと燃え始めると、雛里はその炎で一気に周囲を焼却した。
 あとには、プスプスと煙を上げたクックソニアの燃え滓だけが残った。
「ようやく片付いた」
「お疲れ様」
 眞嶌と雛里はお互い労うと、目の前に聳え立つ、趣味の悪い領主の館を見上げた。
「まぁ、これからが本番だけどね」
 2人は気を引きしめると、闇の救済者たちを伴って中へと攻め込むのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『グレートマザー・イブ』

POW   :    単為出生・不完生命
いま戦っている対象に有効な【魔獣の核を選び、そこからすぐに自壊する獣】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    試作魔導生物・原始魔人
レベル×1体の【過去に産み出した泥人形のような魔導生物】を召喚する。[過去に産み出した泥人形のような魔導生物]は【土】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
WIZ   :    自己還元
自身が【食べた魔導生物の核の魔力が体内に残って】いる間、レベルm半径内の対象全てに【火or水or風属性の魔力光線】によるダメージか【、魔力を自身の肉体に変換すること】による治癒を与え続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠水桐・或です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●???
「もうこんな所まで来たのね。全く、面倒なことね」
 グレートマザー・イブは、魔獣の核を補完した箱の蓋を閉めた。
 これらは、ある目的で第5の貴族に贈る『品物』である。
「出来れば、私も『紋章の祭壇』を直に見てみたいものね。いつになったら、貰えるのかしら」
 あれから随分『品物』を贈ったが、なかなか機会が巡って来ないことに不満が募る。
「……いっそ、ここに来た『闇の救済者』と名乗るアイツらも贈れば」
 グレートマザー・イブは白い爪の先を噛み、考える。
「そうしましょう。きっと、あの方達も気に入って下さるわ! そうと決まれば、皆殺しよ」
 グレートマザー・イブは意気揚々と、館まで押し寄せてきた反乱者たちを自ら出迎えにいった。
姫神・咲夜(サポート)
 桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
 普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。

 あとはおまかせです。よろしくおねがいします!


シホ・イオア(サポート)
『前へ進む、痛みと祈りがシホの背中を押してくれるから』
怖くなって緊張すると 口調が硬くなる
背中の聖痕で相手の悩みや痛みを感じ取ってしまうため
敵でも癒したい・終わらせてあげたいという方向で動く
罠や防衛戦では建造物を作り豪快に解決することが多い
自衛手段を持たないものがいる場合は救助を優先
ユーベルコードは遠距離戦に強いものが多いが
残像を纏い剣と銃を使って接近戦も行ける
輝いているため隠れるのは苦手
連携アドリブ歓迎



●領主の館内部にてーー。
 領主の館内でも、やはりクックソニアが待ち構えていた。しかも、外にいた敵より格段に強い個体がひしめいている。
 戦いが長引けば、「闇の救済者」たちにも危険が及ぶと判断した猟兵たちは、自分たちだけで領主を討伐することにする。
「無理はしないように。なるべく、集団で一個体の撃破を狙うんだ!」
「領主は我々が討伐する!」
 猟兵たちは「闇の救済者」たちを1階のフロアに留め、2階へと駆け上がっていくのだった。

 2階に上がると、そこはステンドグラスに彩られた大きな祈りの場だった。
 奥には祭壇があり、修道女の姿をした領主が静かに祈りを捧げている。
 猟兵の気配に気が付き、ゆっくり振り向いた領主の眼光は鋭く、狂気の色を宿していた。
「ようこそ、お越しくださいました」
 グレートマザー・イブは厳かに一礼すると、サッと片手を持ち上げた。
「まずは、皆様にお礼を……。素晴らしい『品物』を届けて頂き、感謝致します」
「『品物』とは、なんのことでしょう?」
 姫神・咲夜(静桜・f24808)が、ゆっくりと首を傾げる。
「勿論、下のフロアに溢れんばかりいる輩の事です。彼らはきっと良い供物、あるいは贈呈品となりましょう」
 そう言ってグレートマザー・イブは、クツクツと笑った。
「そして、あなた方も……。きっと、素敵で強大な『紋章』の糧になるに違いありません」
「紋章……?」
 シホ・イオア(フェアリーの聖者・f04634)の大きな瞳が揺れる。
「紋章って、『アノ』力の事?」
「悪いけど、私たちはそんなモノの糧になるつもりはありません。見つけ次第、破壊します!」 
 姫神とシホはそれぞれ武器を構えると、グレートマザー・イブへと斬りかかった。
「そうですか。残念です。もう少しお話ししたかったのに……」
 グレートマザー・イブは血塗られた聖書を構え、怪しげに光る物体を呼び出した。
 シホは【ロイヤルミストガード】と【宝石剣エリクシア】を構え、光る物体を殴り飛ばしたり、切り刻んでいく。
 姫神は後方で距離を取りながら、【バズーカ・ブロッサム】を肩に担ぎ、弾丸を放っていく。
 爆発する度に桜の花びらが散り、柔らかい香りを漂わせながら、次々と光る物体を吹き飛ばしていった。
「ふふふ……。素晴らしい力ですね。これは、こちらも気を引き締めなければ」
 グレートマザー・イブはそう言って微笑むと、周囲を飛び回っていた光る物体を一つ、白い指で摘んで口の中に放り込んだ。
 光は魔力となってグレートマザー・イブの体中を駆け巡り、魔力が一気に上昇していくのが分かる。
「さぁ、吹き飛びなさい!!」
 グレートマザー・イブは次の瞬間、無差別に風属性の魔力光線を手から放った。
 魔力光線は、周囲にあった椅子や家具を吹き飛ばしながら、シホの方へと飛んでくる。
 シホは残像を使ってそれらを避けながら、【フェアリーランド】を発動した。
 小さな壺は、椅子や机、柱などを次々と吸い込んでいく。
 姫神は、その間に【リザレクト・オブリビオン】を発動し、【死霊騎士】と【死霊蛇竜】を召喚すると、グレートマザー・イブを攻撃した。
 シホもタイミングを測って頭上で小さな壺をひっくり返し、中に詰まった椅子や机、柱をグレートマザー・イブに目掛けて落下させる。
「小癪な!!」
 グレートマザー・イブはそれらを回避したところで、狙いを定めていた姫神がバズーカを放った。
 弾丸は見事命中し、大爆発が起こる。
「やった!!」
「いえ、待ってください」
 姫神は爆風が収まるのを待ってから、瓦礫の山へと駆け寄った。
 瓦礫の隙間から腕が飛び出していることに気が付き、足先で確認する。
「……どうやら逃げられてしまったようです」
 腕から先は無く、しかも近くの床に穴が空いているのを見て、姫神が言う。
「だけど、この館からは出てないんじゃない?」
「そうですね。すぐに探し出しましょう」
 姫神とシホは、急いでグレートマザー・イブの追跡を開始したのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ハンナ・レドウィッチ(サポート)
ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。
不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!

超自信過剰なオラトリオの自爆魔法使い。UC大召喚を使用しない間(使用予定無し)、UCの成功率が下がる(お任せ)為、よく自爆して気絶します。
棒術に長け、マイケルくんでの接近戦が得意ですが見た目は若くてもお婆ちゃんなので腰に来ると戦闘不能に。
UCは選択した物を自爆を何故か恐れず強気で使用し、成功すると小躍りして喜びます。

接近戦ではマイケルくんで攻防一体の戦闘を行い、他猟兵と積極的に連携。
隙を見て、あるいは調子に乗ってUCを使用します。
アレンジその他全てお任せ致します!


杉崎・まなみ(サポート)
まなみは正当派後衛職のヒロインタイプです
聖職者教育を受講中の学生ですが、特に依頼に縛りは無く、どのような依頼も受けられます
但し人並みに気持ち悪いモノ、怖いもの等は苦手で遭遇した際は多少なりとも嫌がる仕草が欲しいです
甘いモノ、可愛いモノが好きで少し天然な所があります
初対面の人でもあまり物怖じせず、状況を理解して連携を取る動きが出来ます
シリアス2~3:ギャグ7~8割くらいのノリが好みです
ただシリアスもやれますよー

UCは状況に応じて、MS様が好きなのを使ってください

その他、細かい部分はMS様にお任せします


エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』

口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪

弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系

シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット


ザイーシャ・ヤコヴレフ(サポート)
『ねぇねぇ、お願いがあるの。私と…遊んでくれる?』
 アリス適合者の殺人鬼×バトルゲーマー、です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、演技時は「無邪気な少女(私、相手の名前、ね、よ、なの、なの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



●隠し扉の先でーー。
 猟兵たちは、グレートマザー・イブの行方を追って、領主の館内を捜索していた。
 すると、怪しい部屋を見つける。
 静かに部屋に入る3人。
 部屋中に木箱が積まれ、鎖や首輪が壁に何本もかけられていた。
「お酒でしょうか?」
 杉崎・まなみ(村娘・f00136)が、箱に近寄る。
 箱には、『吸血姫への献上品』と書かれたラベルが貼られていた。
「こっちには、納品記録が書かれたものがあるよ」
 ザイーシャ・ヤコヴレフ(Кролик-убийца・f21663)がパラパラとページをめくると、目を疑いたくなるような内容が書かれていた。

 ◯月◯◯日ーー。
 魔獣の核ーーーーー個。
 魔獣の核を宿した人間の女ーーー体。
 男ーーーー体。
 魔物ーーーーー体。

「何かの儀式用に、第五の貴族宛てに運び出されているようだ」
 パタンと納品記録を閉じるザイーシャ。
「ねぇ、ここに隠し扉があるよ」
 ハンナ・レドウィッチ(天災級自爆魔法使い・f31001)が不自然な壁を見つけ、どうにかこじ開ける。
「この先に領主がいるかもしれないな」
 3人は頷き合うと、扉の奥へと進んで行った。

「あら、こんな所にまで猟兵さんが?」
 暗闇の奥からシスターの姿をしたオブリビオン、グレートマザー・イブが、クツクツと笑いながら姿を現した。
 すると、ハンナが前に出る。
「ふふん、どうやら大天才邪竜神様の手助けが必要なようね。不要と言われても助けに行くから、安心して崇め奉りなさい!」
 そう言って箒の枝をグレートマザー・イブに向けた。
 すると、何やら頭上から「ヒャッハー」という叫び声が聞こえてくる。
「ん?」
 その場に居た全員が天井を見上げていると、天井が突如爆発し、そこからエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)が降りて来た。
「んん〜? ここは何処でござろう? おぉ! 皆さんお揃いで!!」
 万能火炎放射機を持ったエドゥアルトが、キョロキョロと周囲を見渡し、すぐに状況を把握する。
「おっ、戦闘でありますな!!」
「そ、そうよ! アイツが領主よ!!」
 皆、当初の目的を思い出すと、それぞれ武器を構えた。
 呆然としていたグレートマザー・イブも「……あ!」と小さく呟き、血塗られた聖書を構える。
「コホンッ。それでは、共に楽しい時間を過ごしましょう」
 グレートマザー・イブは怪しげに光る物体を呼び出すと、その一つを口に入れて飲み込んだ。
 その少し気持ち悪い光景に「うわぁ……」と、杉崎が少しだけ後退りした。
「自己還元……、火属性の魔力光線を喰らいなさい!」
 グレートマザー・イブは、取り込んだ魔力を無差別に放つ。
 光線は、ありとあらゆる物を焼き切りながら猟兵たちに襲いかかった。
 杉崎はオーラ防御で、ザイーシャは死神の大鎌のように禍々しい大鎌【魔法のデスサイズ】で攻撃を防ぐ。
 ハンナは箒に跨ると予測不可能な飛び方で飛び回り、エドゥアルトは、ゴロゴロと床を転がり避けていく。
「な、なんて無茶苦茶な動きなの! コノッ! コノッ! 当たれ!!」
 グレートマザー・イブが、奇想天外な動きを繰り返すエドゥアルトに気を取られているうちに、ハンナと杉崎はユーベルコードを発動する。

『見なさい、この大天才邪竜神様による超越次元の究極魔法を!』

『地の神よ…私たちをお救いください…!』

 ハンナの【大天才ミゼリコルディア・オナガー!】により何本もの魔法の棒が召喚され、生き物のようにヒュンヒュンと辺りを飛び回る。
 その棒に杉崎が【大地の奇跡】を上乗せし、氷の槍を創り出す。
 氷の槍はグレートマザー・イブを取り囲むと、一斉攻撃した。
 冷たい輝きを放つ鋭い氷の刃がグレートマザー・イブの体を貫き、動きを封じる。
「ぐぁ……、これしきで私を止められると? 笑わせるっ!! 単為出生・不完生命!!!」
 ボタボタと大量の血を流しながら、グレートマザー・イブは複数の魔獣の核を獣の姿に変えてみせた。
「あは、ははは、自壊するまで暴れなさい!」
 気持ち悪い不完全な獣たちは氷の槍を掻い潜り、ザイーシャとエドゥアルトへと飛び掛かる。
「なんの、これしき!」
 ザイーシャは魔法のデスサイズを構えると一閃、獣達の核を刈り取っていく。
「お、やりますなぁ。ならば拙者も【神のお戯れ】、喰らえ、『ぐえー!!』」
 エドゥアルトは妙な呻き声を上げながら、自身の肉体をゴムのように伸縮する物体に変化させると、物凄い速さで両腕を伸ばしながら振り回した。
 腕は獣たちを捉えると、「お返しするでござるよ」とグレートマザー・イブにぶつけていく。
 獣たちは、グシャリ、グシャリと奇妙な音をたてながら自壊し、グレートマザー・イブを肉塊で埋もれさせた。
「これで終わりだよ!」
 ザイーシャは【ブンドドごっこ(クーカリナイ・プリトスタヴリエーニイ)】を発動し、ジャイアントキャバリア、愛称はイワンを召喚するとそれに搭乗した。

『私のお人形さんと踊りましょ。』

 ザイーシャはそう言うと、イワンで肉塊ごとグレートマザー・イブを思い切り踏みつける。
「おのれ、おのれぇええ! 次はこうはいかんぞ、猟兵どもぉーー!!」
 グレートマザー・イブは断末魔を上げながら、自らが生み出した魔獣の核と共に消滅した。


 この地を統治していた領主『グレートマザー・イブ』の消滅の知らせは、あっという間に『闇の救済者』たちに伝わった。
 猟兵たちと共に村へ戻った『闇の救済者』たちは、即席の宴を催し、大騒ぎする。

 これで、本当に終わったのだろうか?

 猟兵たちは何か嫌な予感がして目立たぬように村をそっと抜け出すと、村の外れへと向かったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『『屍塊驍騎』ブラッドスピットナイツ』

POW   :    ブラッドスピットナイツ……ソノ栄光ハ永遠ナリ!
自身の【五つある脳の一つ 】を代償に、【脳の深層に残る『過去』の呪い】を籠めた一撃を放つ。自分にとって五つある脳の一つ を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    コノ騎獣コソ、ワレラガ最強ノ騎士団デアル証
自身の身長の2倍の【空を翔ける怪馬・スレイプニル 】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
WIZ   :    ワレラ騎士団ノ全身全霊、ウケテミヨ!
【全方位へ全武装による一斉攻撃 】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナギ・ヌドゥーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●???
「死体は余すことなく回収するように……」
「ハッ!」
「それから、殺戮者の紋章を持つ『殺戮の一族』を放て。あとは、奴らが綺麗に掃除してくれる筈だ」
「分かりました」
「……さて、我々は次の準備をしようか」
 第5の貴族である彼らは、決して自分達の支配は揺るがないと確信していた。
 だから、この戦いも彼らにとっては一時の娯楽に過ぎないのである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
追加情報です。
殺戮の一族は、左胸の辺りに「殺戮者の紋章」があります。
致命傷を与えるためには、紋章がある箇所を攻撃する必要がありますので、積極的に狙ってください。
よろしくお願いします。
八上・偲(サポート)
『わたしは偲っていうの。あなたはなんていうの?』
普段の口調は「わたし、~くん、~ちゃん、ね、よ、なの、なの?(天真爛漫な女の子な感じ)」です。

冒険や日常ではややおとなしめで明るい子ですが、
戦闘となると血気盛んです。

炎使い。自分の【火炎耐性】程度までなら自分ごとも厭わず相手を燃やします。(味方や状況には配慮します)

好きなもの:チョコレート、動物、かわいらしいもの
嫌いなもの:ダークセイヴァーの悪徳、女子供と見くびる相手

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


眞嶌・未来(サポート)
ユーベルコードがシンフォニック・キュアなら、他の誰かに護られながら、BGMのように歌います。

その他のユーベルコードなら、絶体絶命の危機に陥って、九死に一生を得ます。



●殺戮の一族
 猟兵たちが向かったのは、村から少し離れた所にある畑だった。
 痩せた土地を懸命に開拓した領民たちは、そこで芋類を栽培し、細々と生きて来たのだろう。
 今年の分は収穫済みである事に、猟兵たちは胸を撫で下ろす。

 --きっとこれから、ここは戦場になってしまう。

 しばらくすると、黒騎士が姿を現した。
 巨大な馬に跨った黒騎士は、体から何本も腕が生え、巨大な盾を持っていた。
『予知』によれば、『殺戮者の紋章』を授かっていると言う。
 ここで仕留めなければ、領民たちも闇の救済者たちも皆殺しにされる。
 猟兵たちは静かに武器を構えると、黒騎士との戦闘を開始したのだった。


「あれが『殺戮の一族』にして、殺戮者の紋章を持つオブリビオン……」
 眞嶌・未来(センテニアル・ラブドール・f25524)は、頑丈さと燃費の悪さに定評のある、反重力ホバーリングバイクに【セクロス】に、緊張した面持ちで乗り込んだ。
「ここで仕留めなければ、本当の勝利とは言えないわね」
 八上・偲(灰かぶり・f00203)も灼炎を宿した槍『埋火』を構え、眞嶌の方を見る。
「まずは動きを止めてから、紋章が埋め込まれた左胸部を確実に狙わないとね」
「だったら、私たちが足止めも兼ねて動きを止めてみようよ」
 眞嶌と八上はタイミングを合わせて飛び出すと、眞嶌がセクロスで黒騎士に突撃し、体当たりを試みる。
『ワレラは、1人ニアラズ……』
 黒騎士はそう告げると大きな盾を構え、セクロスを真正面から受け止める。
 金属同士が擦れ合う音と時々火花を散らせながら、お互い引く事なく競り合った。
「背中がガラ空きだよ!」
『ムッ!』
 八上が、思いによってその形を変える灼炎を宿した槍【埋火】を振り翳した。
 燃え盛る槍は、鞭のように伸びると黒騎士の背中から生えている複数の腕に巻き付いた。そして、接触している所から焼き始める。
 シューシューと煙を上げて燃えているというのに、黒騎士は全く気にする素振りもなく、セクロスとの力比べを続けていた。
「そ、そろそろ、燃料が切れる〜!」
 プスプスと不吉な音が鳴り始め、徐々に後退し始める。
 黒騎士はセクロスを盾で押し退けるとそのまま回転し、八上とセクロスを吹っ飛ばした。
「きぃやぁあああぁ〜〜!!」
「きゃーーーーーーーー!!」
 眞嶌は、セクロスごと吹っ飛びと畑の脇をゴロゴロと転がっていく。八上は、空中で器用にくるりと向きを変えると、華麗に着地して見せる。

『ワレラ騎士団ノ全身全霊、ウケテミヨ!』

 黒騎士は手に持った武器を其々構えると、全方位へ全武装による一斉攻撃を放った。
 眞嶌はセクロスの影に身を潜めると、【イヤボーン】を発動させる。

『イヤーッ!』

 すると、周囲に強風が吹き荒れ始め、巨大な竜巻へと成長する。そこに、八上が【炎帝の審判来たりて(ブレイズローズ)】を重ねがけする。

『燃えて、燃やして、灰になるの。なにもかも』

 八上が創り出した薔薇の花は竜巻に乗ると燃え上がり、炎の竜巻となって黒騎士を襲った。
 炎の竜巻は黒騎士を呑み込むと、その身体を焼却しながら上空へと運ぶ。
「これでどうだ!」
 2人が叫ぶと竜巻は消え、黒騎士は畑目掛けて真っ逆さまに落ちていく。
 回転しながら畑に落ちていく黒騎士は、受け身をとる事もなく畑に激突すると、しばらく起き上がることはなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

星川・杏梨(サポート)
『この剣に、私の誓いを込めて』
 人間のスーパーヒーロー×剣豪、女の子です。
 普段の口調は「聖なる剣士(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 時々「落ち着いた感じ(私、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格はクールで凛とした雰囲気です。
常に冷静さを念頭に置く様に努めており、
取り乱さない様に気を付けています。
戦闘は、剣・銃・魔法と一通りこなせます。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


月影・左京(サポート)
アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱改変・その他OK!

「はわっ!?……大丈夫。私も手伝うから♪」

一人称:私
口調:女性的でラフ(〜よね、なの?、あら〜等)
口癖:はわっ!?
性格:おっとりのんびり。「わぁ!頼りにな……る、の?(笑)」な印象

基本戦法:【忍び足】で敵の死角に入りメイスによる【気絶攻撃】を【2回攻撃】。【鎧砕き】も狙う。

敵の攻撃は【聞き耳】を立てて【第六感】も使い、【見切り】ます。
※不意打ちを受けた時など、「はわーっ!?」と叫ぶ傾向あり。

指定したUCを何でも使用。
但し負傷した猟兵がいれば戦況次第で攻撃より【祈り】の力と【医術】及び【救助活動】で治療。

後はお任せします。よろしくお願いします。




「この禍々しい気配……。殺戮者の紋章によるものなのかしら?」
 星川・杏梨(聖炎の剣士・f17737)は、小さく身震いした。
「それもそうだけど、あの異様な姿形……。元は普通の騎士達だった者たちを、繋ぎ合わせたようにも見えるわね〜」
 月影・左京(夫婦ゲーマーのはわっ担当・f06388)も、黒騎士の纏う異様な空気と、黒騎士から滲み出ている異臭を嗅ぎ取り、顔を顰めた。
 黒騎士の鎧は周囲の薄暗い雰囲気に馴染み、溶け込んでいた。手に持つ武器の刃と盾が放つ銀色の輝きで、かろうじて場所が分かる程度だ。
「闇に紛れるのが得意なのは、何もアイツだけじゃないけどね?」
 星川はそう言って【スターライト・マント】を翻すと、闇に溶け込み姿を消して見せた。
「わぁ! 凄い……」
 月影は小さくパチパチと拍手を送る。
「さぁ、ここでアイツを止めるわよ!」
「えぇ、そう……ね。じゃないと大変な事になっちゃうし」
 2人は武器を構えると、意を決して黒騎士へと攻撃を仕掛けた。
 星川はまず、スターライト・マントで身を隠し、上空へと飛び立つ。
 月影は陽動と鎧の破壊を試みるため、ワンドに見せかけたメイス【左京のワンド】片手に、突っ込んでいく。
『ワレラハ、殺戮ノ一族。主の命ニヨリ、コノ領地ヲ浄化スル!』
 黒騎士は赤い瞳を月影に向けると、3本の右腕に持っていた刀、メイス、棍棒を振り下ろし、3連打を仕掛けてきた。
「はわっ!」
 武器が空を切る音と今までの経験から、それらを回避してみせる月影の脇で、ドスッ、ドスッ、ドスッと、武器が畑の土を叩く音がする。
 月影はそのまま振り下ろされた腕の付け根を狙って、思い切りメイスを2回叩き込んだ。
 酷く硬い音が響く。
「はわっ! なんて硬さなの」
 メイスを伝って来る激しい反動に手が少しだけ痺れと痛みを感じ、月影は眉を寄せた。
 続いて、黒騎士が左手に構えていた大きな盾を振り下ろそうとした時だった。星川が姿を現し、邪悪なるものを浄化する力を宿す【流星の聖剣】で盾を持つ腕を切断した。
 腕の付いたまま、重たい盾が地に落ちる。
 黒騎士は武器を構え、『過去』の呪いを体から排出させると、武器を一斉に構えた。

『ブラッドスピットナイツ……ソノ栄光ハ永遠ナリ!』

『ワレラ騎士団ノ全身全霊、ウケテミヨ!』

 呪いの力を武器に宿すと、黒騎士は持っている全ての武器でもって全方向に放つ。武器から黒い霧が噴き出し、一瞬時が止まったかのような間を置いてから、物凄い爆風が2人を襲う。
「くぅっ!?」
「はわわぁ〜〜!!」
 月影は暫く踏ん張っていたが、足元の地面ごと剥がされ、空に放り出された。
「はわっ!?」
「私に任せて! 【スーパー・ジャスティス】」
 星川は全身から黄金のオーラを解き放つと、月影を抱えてそのまま上空を旋回した。
「ここから敵が狙える?」
「えぇ、大丈夫」
 月影は黒騎士に狙いを定めると、指先を向けた。すると、空に立ち込めていた鉛色の雲が裂け、天から何本もの光が降り注ぐ。
 黒騎士が手にした武器で身を守っている間に、星川が物凄いスピードで黒騎士の左手に回り込んだ。
「届けっ!」
 星川は凛とした表情で、黒騎士の左胸部目掛けて流星の聖剣を突き立てた。
 流星の剣は鎧の強度を無視して、深々と突き刺さり、浄化の力をありったけ注ぎ込んでゆく。

『ーーーーーーーーーーーッ!!!!』

 黒騎士は声にならない悲鳴を上げると、馬を呼びよせその場から撤退していった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

レナ・ストリーム(サポート)
「そんなつまらないことしてないで、あたしと遊びましょうよ。
あたし?あたしは魔女のレナよ。レナちゃんって呼んでいいわよ。遊ばないならあなたの服装もっとよく見せて。その服の拘りはどんなとこなの?」

オシャレ魔女を目指している。色々と成長途中。
口調だけはいっぱしで、ペラペラとそりゃもう喋る。

魔女とは刹那的で楽しさを追求するべきものだと思っている。ので、そのように振る舞おうと努力中。
とはいえひどいことをするのは好きじゃないし、そんなことより皆のファッションが気になる。
味方だけじゃなく敵の服装にも興味津々。

ユーベルコードを使うのは楽しいので、積極的に使っていきたい。

他はお任せ。


高階・茉莉(サポート)
『貴方も読書、いかがですか?』
 スペースノイドのウィザード×フォースナイトの女性です。
 普段の口調は「司書さん(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、時々「眠い(私、キミ、ですぅ、ますぅ、でしょ~、でしょお?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

読書と掃除が趣味で、おっとりとした性格の女性です。
戦闘では主に魔導書やロッドなど、魔法を使って戦う事が多いです。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 黒騎士と遭遇する少し前のこと。
 レナ・ストリーム(魔女っ子・f34922)と高階・茉莉(秘密の司書さん・f01985)の2人は、村から少し離れた場所に居た。
 今回の戦いで犠牲になった領民や闇の救済者たちの遺体を前に跪き、静かに祈りを捧げる。
「そろそろ行きますか」
 高階が埃を払いながら言う。
「そうね」
 高階の言葉に促されるようにレナも立ち上がると、黒騎士の討伐に向かった。
 その道中、遺体と共にオブリビオンの破片を運んでいる少年少女に遭遇し、声をかけた。
「あの……、それは何処に運ばれるのですか?」
 高階に声をかけられたダンピールの少女は突然のことで驚いたのか、しばらく沈黙する。
「えっと、猟兵の方ですか? ごめんなさい、初めて見たので驚いてしまいました」
 少女は小さく頭を下げる。
「いえ、いえいえ。こちらこそ、突然ごめんなさい」
 高階もつられてペコペコと頭を下げた。
「オブリビオンの死骸は呪われた物なので、この先にある洞穴に捨てて、あとで火を放ちます。その時に、洞穴の入り口も塞ぐんです」
「そうなのね。手伝おうか?」
 レナが、親しみを込めてニコリと微笑む。
「ありがとうございます。でも、大丈夫です。あれで終わりなので」
「そっか。じゃあ、気を付けてね」
「はい」
 レナと高階は少年少女たちを見送ると、黒騎士の気配のする方へと向かった。

 やがて、村に向かっていると思われる黒騎士を発見する。
「紋章持ちだというから、気を引き締めていかないとね」
 レナは、意思を持つ箒【ウィザードブルーム】を呼び出すと跨り、【毒スイーツ】片手に飛び立った。
「うぅ〜、なんと禍々しい騎士なのでしょう……」
 高階も月の力を宿した杖【ムーンライト】を構えると、多重詠唱で複数の魔法を黒騎士に放った。
 高階の放った雷は黒騎士の体を何度も撃ち、火花を派手に散らせる。
 上空からは、レナ特性の毒ツイーツが雨霰のように落ちてくる。
 毒スイーツは、ベチョ、ベチョという不快な音を立てながら、黒騎士の鎧を侵食していく。
 高階は、鎧が薄くなったところを狙って雷を放ち続けた。
「このまま敵の攻撃範囲の外から攻撃し続けて、チャンスを待つわ!」
 レナはそう言って、【ミゼリコルディア・スパーダ】を発動するタイミングを見計らう。
 すると、黒騎士は静かに武器を構え、全身から禍々しいオーラを解き放った。

『ブラッドスピットナイツ……ソノ栄光ハ永遠ナリ!』

『ワレラ騎士団ノ全身全霊、ウケテミヨ!』

 2つの声が低く呟くと、黒騎士は持っている全ての武器でもって呪いを全方向に放つ。
 武器から放たれた黒い霧状のエネルギーは、一度圧縮されると一気に爆発した。
「ウソッ!」
「きゃあーーーー!!」
 次の瞬間、物凄い爆風が2人を襲う。
 空中に居たレナは制御を失い、クルクルと回転しながら地面へ墜落した。幸い、地面が畑だった事もあり重症は免れる。
 いっぽう高階は咄嗟にオーラ防御を展開し、爆風になんとか耐えて見せた。
「大丈夫ですか!」
「な、なんとか……」
 高階がレナに声をかけると、レナは箒を支えに立ち上がる。
「殺戮の紋章だっけ。本当、化け物ね!」
 レナは帽子に付いた土を叩き落としながら、黒騎士を睨み付けた。
 お互い頷き合うと、すぐに体制を立て直し、同時にユーベルコードを放った。
 
『ミゼリコルディア・スパーダ!』

『幾千もの書物の知識よ、私の中に眠る書物の記録よ、目覚めなさい! 司書の覚醒!』

 レナが千本近くの魔法剣を召喚すると、【秘密の司書さん】に変身した高階が、爆発的に増大した自身の魔力をありったけ注ぎ込む。
「いっけぇえええぇーー!」
 やがて巨大化した魔法剣は、バチバチと白いスパークを周囲に放ちながら黒騎士へと堕ちていく。

『ーーーーーーーーーーーッ!?』
 
 流石の黒騎士も2人の凄まじい魔力を防ぐことは出来ず、魔法剣に押し潰されたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エドゥアルト・ルーデル(サポート)
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!』

口調:拙者、名字+氏、~でござる、~ですぞ
属性:混沌・悪

弱きを困惑させ強きを嫌がらせの果に弄り倒す正義なんてどこ吹く風なゴーイング・マイ・ヒャッハー系

シリアスな空気だと破壊するか自分が爆発する
可愛い女の子を見れば興奮する変態
エンジョイ&エキサイティングをモットーに好きなように生きて好きなように死ぬギャグキャラ
オタクらしく戦闘中でも状況に有ったセリフやパロ技を適当にぶっ込みながら戦う様はイカレポンチすぎて敵味方問わず困惑と驚愕させることに定評がある
公言しないが空軍のパイロット




「いよいよ、決戦ですぞ!」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は簡易的ではあったが、盛り土を作り、身を隠せるだけの穴も掘り、準備万端で黒騎士の到来を心待ちにしていた。
 よく見ると、その手には【芋煮ハンドグレネード】が握られている。当然、芋煮臭はONの状態だ。
 やがて、遠くから蹄の音が聞こえて来る。
「ヒャッハー! 頭ねじ切ってオモチャにしてやるでござる!!」
 黒騎士の到来にテンションが上がったがエドゥアルトは、敵が構えるよりも早く、手に持っていた芋煮ハンドグレネードを軽やかに放り投げた。
 芋煮ハンドグレネードは綺麗な弧を描いた後、黒騎士と馬の足元に転がると即座に爆発する。
「まだまだでござる」
 エドゥアルトは盛り土を飛び越え、7.62mm弾オートマチックライフル【マークスマンライフル】で続け様に攻撃した。
 激しい銃声が響く中、「ヒャッハー!」と言う雄叫びがこだますと、あっという間に大量の土埃と、ほんのり芋煮臭が漂う戦場と化す。

『ブラッドスピットナイツ……ソノ栄光ハ永遠ナリ!』

「ンンッ? 何でござろう、この気味の悪い声は?」
 エドゥアルトがライフルの弾を交換しようと、穴に滑り込んだ直後だった。
 黒い霧が突如現れると、悲鳴や苦痛、苦悩や激痛といった、ありとあらゆる苦しみの『過去』の呪いが溢れ出した。
 耐性を持つエドゥアルトですら、頭の中を掻き回されるほど強烈な過去だった。
 それらを武器に宿すと、黒騎士は武器をエドゥアルトの頭目掛けて振り下ろした。 
「ぐぁあああああぁーー!」
 悲鳴を上げ、軍用ヘルメットの隙間から夥しい血を流しながら、エドゥアルトはその場に倒れ込む。
『コレデ、終ワリダ……』
 黒騎士はもう一度武器を振り上げると、エドゥアルトはアッサリやられてしまったのだった。
 するとーー。

『拙者がやられたようだな……。だがヤツは拙者の中でも最弱……。まったく拙者の面汚しよ……! 次の拙者はきっとうまくやりますぞ!』

 ポヒュン、という妙な音と共に、エドゥアルトが再び姿を現した。
「リスポーン。自身が戦闘で瀕死になると体が消失し、スポーンポイントに自分自身が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う、と言う技でござる!」
 丁寧に説明をした後、「シャキーン」と言いながら両手に芋煮ハンドグレネードを構えると、それを黒騎士の甲冑の中に捩じ込んだ。
「吹っ飛べ、死に損ないがぁ!」
『ーーーーーーッ!?』
 黒騎士が踠いている間にハンドグレネードが大爆発し、黒騎士は木っ端微塵に吹っ飛んだ。
 エドゥアルトは、ボトボトと鎧や武器の破片が落下する中。
「ヒャッハー! 見たか、拙者の実力を!!」
 と、両腕を上げてひとり悦びに浸るのだった。


●新たな領土『アルケー』
 猟兵たちの手で倒された黒騎士や領主、クックソニアなどを含めた遺体を片付け終えた後。
 この地は『闇の救済者』たちによって、始まりを意味する『アルケー』と名付けられることになった。
「畑のことは気にしないでください。これから皆で開拓していくつもりでしたから」
 ダンピールの少女が、申し訳なさそうにしていた一部の猟兵たちにニコリと微笑む。
 ヒトが治める地となった『アルケー』は闇の救済者たちに任せ、猟兵たちはグリモアベースへと帰還したのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年11月06日


挿絵イラスト