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銀河帝国攻略戦⑫~災いの種を元から絶て!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「皆さん!集まってください!」
 グリモアベースの一角に集った猟兵達に声をかけるは、パティ・チャン(月下の妖精騎士・f12424)。

「私達『解放軍』は、ここまで帝国との戦いを有利に進めることができました。皆さんの働きに感謝します。しかし!これを見てください。」
 パティはその小さな体躯から、大声をはりあげる。現在の戦況を表す宙域図が机上に敷かれている。

「エンペラーズマインド」防衛艦隊とエンペライダーズの残存兵力は、現在このあたりに再集結し、再起を図っている。その野望を打ち砕く事。これが今回の作戦だ。

「敗残兵など取るに足らないぜ!等とは思わないでください。兵力は充分にありますし、過去の戦いで猟兵の手の内は既に知っている、ともいえますし油断は禁物です。ここはキッチリ倒して再集結を妨害してください!」

「私達の目標はここです!」
 地図の上に立ち、靴のつま先で地図を叩く、パティ。
「ミサイルファイター隊を叩いていただきます!個々の練度こそ高くても、今なら指揮官も急造なら指揮系統も急造で、連携ははっきり言ってバラバラ。持っている武装も未整備ないまこそ、敗退させる好機です!」

 もし、隊を再整備されたら、次はどんな作戦や武装を用意してくるか、解らない。
「捨て身で来る敵のようなので気をつけてください!私は送り届けることしか出来ませんが、皆さんならきっと大丈夫です!」

 どうせなら、暴れるだけ暴れても…と言おうとした言葉を飲み込んだ。
 猟兵達に激励の言葉を送って、パティはテレポートを始めた。


ザムザム
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 ザムザムです。
 敗残兵を倒すシナリオです。暴れちゃってください!
 そして、解放目指して頑張りましょう!
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第1章 集団戦 『ミサイルファイター』

POW   :    衝角突撃
【機体前方に装備された対艦衝角】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ファイターレーザー
【速射式レーザービーム】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    スターシップキラー
【レーダー波】を向けた対象に、【対艦ミサイル『スターシップキラー』】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ダビング・レコーズ
任務了解です
エンペライダーズの機動力は尚脅威であり、敵勢力の編成が整う前に排除する必要があります
当機の命令履歴に基き、該当する銀河帝国戦力を排除します

行動方針:SPD

敵ミサイルファイターに対し強襲を行います
高速戦闘に対応する為SF-2エウロスに騎乗
騎乗とダッシュの技能に依る機動を駆使した戦闘を展開します

メガ・ガトリングカノンによる牽制射撃を起点に、マイクロミサイルを発射
この誘導弾への回避及び迎撃処理中を狙い、プラズマ・バスターの照射を直撃させます

敵からの攻撃に対してはユーベルコード、攻撃軌道予測による回避運動を実行
対艦ミサイルはメガ・ガトリングカノンでのなぎ払いによる迎撃を試行します


一郷・亞衿
『呪怨』を発動!寿命が縮んだりするからあまり使いたくない技だけど、躊躇してる場合じゃない!
「“賀茂の大路をおぼろ夜に/車のきしる音しけり──”」
牛車の妖怪“朧車”の姿になって宇宙空間を飛び、燃え盛る車輪で轢き逃げアタックを目論もう。
宇宙服慣れしてないとかで機動力に自信のない人や、攻撃受けて体勢崩した人とかがいれば積極的に回収して支援しに行くよ。牛車内のスペースが足りなくても『学校怪談:閉ざされた旧校舎』で広めの空間用意出来るから多分大丈夫。

相手の『スターシップキラー』に対しては……『カルト・セブン』で迎撃出来るかな、どうだろう。火属性か、あるいは木+光=雷属性のマジックボルトで潰せないかな?



 一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)は、軽く逡巡していた。
 これから展開させようとするユーベルコードは、己の寿命を削る、まさに諸刃の剣ともいえるものであったからだ。
 しかしその躊躇も、ほんの僅かの間での事であった。
「……あんまり、見ないで。」
 その言葉を最後に、その姿は異形のものに変身していった。

 エンペライダーズの機動力は尚脅威であり、敵勢力の編成が整う前に排除する必要がある。
 そう判断した、ダビング・レコーズ(RS‐01・f12341)は過去の命令履歴を照会し、
「任務了解です。」
と、冷静に告げた。
「SF-2エウロスの、騎乗とダッシュの技能に依る機動力で迎撃します。出撃許可を申請いたします。」
 出撃許可を受け取るや否や、戦場に飛び出してゆく、ダビングと彼を乗せた小型空間戦闘機SF-2エウロス。

「“賀茂の大路をおぼろ夜に/車のきしる音しけり──”」
 宇宙空間を天翔るは、牛車。ただし、乗っているのは貴人などではない。その証拠に簾から飛び出ているのは、妖怪の巨大な顔。そもそも牛車が宇宙空間を駆ける道理はない。それは一郷が変身した姿。
 元より指揮系統が未整備のミサイルファイター隊。
「あ、あれは一体何だ?迎撃許可を!それとも我が軍の援軍であるか?」
 そんな無線が指揮系統など無関係に飛んでいる。これでは連携のとりようがない。次の瞬間、数多の戦闘機(ミサイルファイター)乗りは、ダビングのメガ・ガトリングカノンにより行く手を阻まれ、マイクロミサイルや一郷の燃え盛る車輪の餌食となって宇宙の藻屑と化するのであった。

 レーザー光線が十数弾、自機目がけて飛んでくるのを認めた、ダビンズ。操縦を誤れば被弾の危機。
「これも、予測の範囲内です。」
 しかし、攻撃軌道予測による巧みな回避で、避けきる!二つ三つ外板をかすめたが、作戦続行に問題は無さそうだ。
「ミサイルファイターへの、反撃を開始する。」
 反撃とばかりに飛ぶ、マイクロミサイル。その軌跡の先で、また数機の戦闘機が、墜ちる。

「どうやら、仲間の回収はまだまだ不要のようね。」
 もし猟兵に支援を要する者や離脱者がいたら、一郷自ら回収するつもりだったが、その出番はまだまだ不要のようであった。

「レーダー波感知!来る、かな?」
 一郷はカルト・セブンで次に来るであろう反撃に備える。
「火属性か、あるいは木+光=雷属性か…?こっちにしよう!」
 木と光の複合技、雷光が敵弾=スターシップキラーに向けて飛ぶ!牛車に届く前に迎撃され、その破片こそ飛んでは来たが、損害はそれだけであった。
「アタシを傷つけた代償は、大きいよ?」
 破片の代償とばかりに、カルト・セブン火属性に変更し、反撃を開始する。その火の先で、新たな宇宙の藻屑を増やしていくのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

花盛・乙女
ふむ、事前に聞いた話では白騎士とやらが控えるはこの先か。
敗走の兵の背中をつくのは趣味ではないが、連携も取れぬ烏合の衆。
生かしておくのも情がないというものだ。
この花盛乙女の。否、我ら猟兵の連携を特と味わうが良い。

戦場での生存の術は隙を作らぬ事。
即ち前後左右の四方を同時に捌けるか否かが関わってくる。
しかして私の【鬼吹雪】、四方はおろか目視の範囲は剣の間合いよ。
黒椿と乙女の二振りで各個撃破を行い、弱っていると見える個体を目に焼きつけて追撃の鬼の吹雪で破砕してくれる。

此度の要は連携。
他の猟兵とも声をかけあい、窮地を作らず、油断せずに確実に潰していこう。
なに、からくり相手なら心も痛まん。容赦はしないぞ。


法月・志蓮
「さて、……狙撃手は狙撃手らしくやらせてもらうか」

まずは戦場から離れた位置で『迷彩』しつつ対物狙撃銃を構えて待機。
『視力』『スナイパー』『戦闘知識』『第六感』とUC【致命への道筋】によって戦場を俯瞰観察して指揮官を把握し、その弱点を狙撃して撃破する事を目指す。
ただでさえ連携が崩れている今、急造とはいえ指揮官がいなくなれば瓦解するはずだ。
射線から位置がバレる可能性もある。『早業』『逃げ足』で時折ポイントを変えながら堅実に指揮系統を寸断していこう。


リカルド・マスケラス
宇宙を駆ける無人の宇宙バイク。バイクにはお面が張り付いている

「宇宙戦っすか。今こそ自分の宇宙バイクの性能を活かすときっすね」
そんなわけで【騎乗】と【空中戦】技能を使ってちょこまか動くっすよ。
「そんなへっぽこな攻撃じゃあ、自分には当たらないっすよ!そーら、このお面めがけて狙ってみるっすよー」
と言って【挑発】もする。敵が挑発に乗って体当たりでもしかけてこようものならしめたもの。射程内で【鏡魔眼の術】で仮面と目の合った相手は敵意を反射されて自滅する。具体的には障害物にクラッシュしたり、同士討ちしたり。
「いやー、ヒヤヒヤものっすねー」
うまくいかなくても味方が攻撃しやすいよう囮になればいいや



「宇宙戦っすか。今こそ自分の宇宙バイクの性能を活かすときっすね。」
と、お面付きの宇宙バイクを駆る、リカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)を先鋒に、新たに戦場に到達する三人の猟兵。

「我ら猟兵の連携を特と味わうが良い。」
と、言い放つは、花盛・乙女(誇り咲き舞う乙女花・f00399)。そして、それは現実のものとなるのだが、それはまた後の話。

「さて、……狙撃手は狙撃手らしくやらせてもらうか。」
 法月・志蓮(スナイプ・シューター・f02407)は、その二つ名のとおり離脱し、身を隠し戦場から離れた位置で、自らの得物、アサルトウェポン・カスタム《ThunderBolt》を構え、時を待つ。

「そんなへっぽこな攻撃じゃあ、自分には当たらないっすよ!そーら、このお面めがけて狙ってみるっすよー。」
 ちょこまかと戦場を駆けていく、宇宙バイク。
「小癪な!迎撃する!」
「まて!無駄な弾を消費して、自分の場所を知らせるような真似は…うわぁ!!」
 挑発に乗った戦闘機(ミサイルファイター)は、その弾丸を周囲の僚機に誤って浴びせてしまう。そして自らもまた、その誘爆に巻き込まれていった。
「いやー、ヒヤヒヤものっすねー。」
と、軽口を叩くが、そのユーベルコードは同士討ちを誘う「忍法・鏡魔眼の術」。
 自らの弾丸を消費せずに、敵の数だけが減っていく恐るべき忍法だ。

「戦場での生存の術は隙を作らぬ事。即ち前後左右の四方を同時に捌けるか否かが関わってくる。」
 そう独りごちるは、花盛。目の前の戦場の敵機は、その真逆…指揮命令系統が混乱し戦線の維持どころでは無さそうだ。
 右往左往するだけの敵機は、黒椿と乙女の二振りと、そこからくり出される剣技、「花盛流剣技・鬼吹雪」の前にチリの如く消えていく。

 機動力が落ちた機体を見逃すような真似は、決して無い。花盛の目に捕捉された機体は、追撃の鬼の吹雪で破砕されていく。

「敗走の兵の背中をつくのは趣味ではないが、連携も取れぬ烏合の衆。生かしておくのも情がないというものだ。」
 下手に再編成されても事、と、敵機を確実に潰していく。
「法月殿!」

「応!」
 時は来た。
 指揮官機を撃墜させること。そのために待った甲斐があった。
 法月の双眸は、他機とは明らかに異なる、パーソナルマークを付けた、戦闘機を捕らえた。あれこそが、指揮官機に間違い無い!
「さて……狙い撃つか。」
 ただの一発の銃弾であった。しかし、それはエンジンの一つを破壊し、操舵を困難にさせるのに充分な一発でもあった。

「作戦続行不能!も、もはやこれまで!」
 ミサイルファイターの前部に取り付けられた、対艦衝角。これをぶつけて必死必中の体当たりとともに、猟兵達を両断しようと、こちらへ向かってくる敵機。
「これで、もうお前たちに勝利の目は無い!」
と言い放つや、もう一発の銃弾を撃ち込んだ。

 爆発。
 閃光を発し、消えたその後には、もはや機影はなく、ただ戦闘機であったものの破片とチリが漂うだけであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

フィロメーラ・アステール
「そんな武装で大丈夫かー?」
未整備はよくないぜ、宇宙を甘く見ると……こうなる!

【星の遊び場】を発動するぞ!
お星様に【祈り】と魔力を捧げて、すごい自然現象を呼び起こす【全力魔法】!
コイツで光属性の太陽風を吹かせて、プラズマ粒子による電磁干渉で敵機体の電子機器を破壊するぜ!
普段の帝国軍なら、この手の自然現象には何らかの対策をつけてる可能性が高いが……未整備状態じゃ、うまく機能しないはずだー!
これでみんなだいぶ有利に戦えるはず!

とはいえ連中も諦めが悪そうだからな!
【失せ物探し】で培った観察力と【第六感】を働かせて、不意打ちが来ないように見張っておくぜ!


ガドゥッフ・ルゲイエ
【心情】
皇帝陛下の御為とは言っても、納得いかないやつは一定数いる。それを理解してやってほしいもんだ。
【行動】
防御形態で参加しいます。【ビルドロボット】で、自分の周囲にある残骸でも使えそうなエンジンや武器類を集めて、飛行します。相手からの攻撃については【野生の勘2】で回避しつつ、間に合わない場合は【縦受け1】を使って受けます。
「図体でかいだけじゃないんだよな、こんな攻撃は受け付けねぇよ」と言いつつ、【ビルドロボット】で集めた武器類を使って敵機を範囲攻撃しつつ、機体側方に回って、【ビルドロボット】で強化された拳を【2回攻撃】でえ使って、なぐります。
「自由に空を舞う力が欲しいな…」


尾崎・ナオ
【拳銃早打ち】で仕留めるよ!(レベル分の1秒で【黒い拳銃】を発射できる)
「これ、見える~ぅ?」
相手を茶化しながら早打ち!技能【クイックドロウ48】も乗せて、高速の早打ちを仕掛けるよ!
弾薬が足りない?いやいや、大丈夫。拳銃自体が沢山あるから!同じ銃ちゃんと複数装備してるから!

あとは【ナイフいっぱい☆】も使って牽制していこうかなー。
こいつら、意思はあるんだよね?ちゃんと退いてくれると嬉しいんだけど!
ちゃーんと投げる前に【毒使い12】でしっかり毒を塗ってまぁす!
それを念力で【投擲11】!投擲フォームを使うって事で!



 完全に指揮系統を喪失し、さながら宇宙空間をただ飛び回るだけの七面鳥と化した戦闘機(ミサイルファイター)の前に、3m弱のロボットが現れた。
 ガドゥッフ・ルゲイエ(キマイラのスクラップビルダー・f01628)がビルドロボットを使って、戦闘機の残骸で組み上げたものだ。
 彼は、後ろに控える猟兵2人を防御しつつ戦うことを、心に決めていた。

 そのうちの一人、尾崎・ナオ(人間のシーフ・f14041)の銃弾が、ガドゥッフの影から宇宙空間を飛ぶ!
「これ、見える~ぅ?」
 拳銃早撃ちのユーベルコードと、その技能からくり出される早撃ち。もしここに常人がいたらなにが起きてるのか解らぬ間に、彼女の銃弾の餌食になっていること間違い無い。
 ただでさえ、指揮官機を失って、ここは弔い合戦だ、いや一旦退こうと個々が勝手に行動している状態。そこに銃弾が飛んできては、挑発か!といきり立つ数機。

 ガドゥッフの懐に飛び込んで、猟兵達を無差別攻撃しようと試みる敵機には、尾崎の投げた黒いナイフが突き立てられ…のちに燃料だか潤滑油だかなんだか解らない物をぶちまけて、見当違いの方向へ飛んでいって…その機影は消えた。

「そんな武装で大丈夫かー?」
 ガドゥッフの背後から、よく通る声を放ったのは、フィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)。星くずの妖精の二つ名に違わぬ煌めきを放つ。
「あたしにまかせろー! バリバリ!」
 光属性の太陽風…いや風等と言う生やさしいレベルでは無かった。嵐の如きそれは、先ず通信機器を、使い物にさせなくなっていた。
「これは拙い!一旦退け!!」
 という僚機の指示は届くことなく、いきり立つ戦闘機に、ガドゥッフのロボットの拳が、尾崎の弾丸が、情け容赦なく浴びせられるのであった。

「狙いを付けられたみたいだぞ!ここは危ない。避けろ!」
 フィロメーラの第六感は、本来なら感じることが出来ないはずのレーダー波を感知した。猟兵達が退いた地点を、対艦ミサイル・スターシップキラーは虚しく通過していった。

 対艦ミサイルも機銃も使い果たし、せめて道連れに…と、対艦衝角を突き立てる機がこちらに飛んでくる。
 が、ガドゥッフのロボットの機銃…ビルドロボット発動の際、戦闘機から鹵獲したものである…で、撃墜!
「図体でかいだけじゃないんだよな、こんな攻撃は受け付けねぇよ。」 
 これが、最後の攻撃だった。

「敵機、目視での確認出来ず!」
「あたしの第六感や失せ物探しでも、見つからないぜ!」
「ということは。これで作戦成功でしょお?」
 口々に戦果を確認する、ガドゥッフとフィロメーラと尾崎。

 これでは、再集結を断念せざるを得ない状況なのは誰の目にも明らかであった。
「皇帝陛下の御為とは言っても、納得いかないやつは一定数いる。それを理解してやってほしいもんだ。」
 戦場の駒に徹し、そして駒として消えていった戦闘機乗りに瞑目する、ガドゥッフ。

 戦闘機の残骸とチリ以外、さっきまで激しい戦闘があったことを忘れてしまいそうな宙域から帰投する猟兵たち。
「自由に空を舞う力が欲しいな…。」

 帰途時にそうぽつりと溢す、ガドゥッフであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月11日


挿絵イラスト