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銀河帝国攻略戦⑪~未来を切り開け

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●再集結する悪意
 とある戦艦。ここには散り散りになっていたクローンライダーたちが集結している。
 解放軍に合流する宇宙船を襲撃していた戦艦に搭乗していたオブリビオンのようだ。
 上官になる者がいない現状、彼らは互いに意見をぶつけ合いながら軍勢に戻らんと纏まろうとしている。この戦場で再び皇帝陛下のために戦うためにも。

●打ち破る者たち
「皆さん、戦局が動きました」
 真剣な眼差しで明日葉・雅(咎喰らい・f07590)が口火を切った。
「前線で打ち破った敵戦力が再集結し、本陣へ切り込む解放軍へ横撃を行わんとしています。今後の憂いを断ち切るため、皆さんには再集結を開始している敵戦艦へ向かっていただきます」
 ここまで集めた戦力を減らされるのは痛手になる。この戦争に勝つには人々が手を取り合う必要があるのだ。
 そのために、ここでの露払いは必要であり、大事になる。
「私のグリモアから敵戦艦へワープしていただきます。敵は烏合の衆。束ねる者はおりません」
 一度、目を伏せ言葉を切る雅。決意と願いを込めて彼女は再び言葉を紡ぐ。自身の信念とも存在意義とも言えるものを含めて。
「今回の依頼は敵勢力の完全排除。皆さんの前に現れる敵をすべて仕留めていただきます。一片の悪意すら逃さずにお願い申し上げます」
 敵は同じ姿同士で集まっているらしい。今回、相対するのはクローンライダーというオブリビオンになる。
 指揮官が存在しない彼らはまとめ役を誰にするかというやり取りをしている最中らしい。ここに強襲して殲滅するのが今回の流れのようだ。
「皆さんのご武運をお祈りしております。よろしくお願いいたします」
 深々と頭を垂れて、雅は猟兵たちを見送る。戦場へ向かう猟兵たちの武運を祈りながら。


紫雨
 お久しぶりです。紫雨です。
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 現状を優位へと変えるためにも敵兵力を削るためのものになります。
 皆さんのカッコいいプレイングをお待ちしております。
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第1章 集団戦 『クローンライダー』

POW   :    スペーススタンピード
単純で重い【宇宙バイクによる超加速突撃】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    インペリアルライド
自身が装備する【帝国製宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    サイキックバリアモード
対象の攻撃を軽減する【サイキックバリアモード】に変身しつつ、【宇宙バイク搭載の機銃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

塩崎・曲人
バイク部隊かぁ
機動力で撹乱されると厄介だし、早めに潰しとこうぜ

「ってわけで集会中お邪魔しまーす!くたばれ!」
【咎力封じ】で敵の機動力ごとコードを封印させてもらう
バイクが動かなきゃただの漂流者だろコイツら
なるべく複数の敵を咎力封じで転がせるよう立ち回るぜ
「今こっちは押せ押せムードなんでな!ここで水差されたくはねぇんだ、悪いな!」

動きを止めたら
後はボコって仕留めるだけだ
ちょろい仕事だぜ
もちろん、周りの仲間と連携できるなら
オレは縛る役、アンタはトドメさす役等で分業しよう
【アドリブ絡み歓迎】


ファレリア・リトヴァール
まとめ役がいないと戦う事も出来ませんのね。
所詮その程度、とは言え統率が取れてしまえば厄介な戦力なのも事実。
今の内に完膚なきまでに殲滅せしめなくては!

敵の集団もその(機銃)攻撃も、まとめて瓊嵐で吹き散らして差し上げますわ!
バリアモードで防御されても、その分寿命を削る筈。
どこまで保つか見物ですわね?
いえ、耐えきれず吹き飛ばされるのが先かしら?

誘導弾や衝撃波で追撃し悪意の欠片も残しませんわ。
人々の笑顔の為ですもの、容赦などいたしませんわよ?



 敵戦艦の一室。クローンライダーたちがひしめき合い話し合いをしているようだ。もっとも、話し合いを進行する者もいないのだから、まとまるものもまとまらない有り様だが。
 そこへ前触れもなく声が響く。
「ここで潰しておかないとなぁってわけで集会中お邪魔しまーす! くたばれ!」
 その宣言と共に枷がロープが猿轡が縦横無尽に部屋を飛び回る。声の主は塩崎・曲人(正義の在り処・f00257)だ。彼はここへ転移してすぐにユーベルコードを解き放ち、敵の機動力を削ぐことに意識を向けている。
 彼は立ち止まったままでいるほど甘くはない。より多くのクローンライダーたちを縛り上げるため、戦場を駆け回るのだ。
「今こっちは押せ押せムードなんでな!ここで水差されたくはねぇんだ、悪いな!」
 彼の視界にいたオブリビオンたちは突然のことに対応することができず、その四肢を手枷やロープが縛り上げ、分かりにくいが、口に当たる部分に猿轡がはめられている。ヘルメットが若干歪んでいるようにも見えるだろう。敵のバイクもロープでがんじがらめにされていた。
 烏合の衆といえど、奇襲を受ければ反撃を開始する。だが、誰も猟兵は彼だけとは言っていない。
「今だぜ! リトヴァール」
 この場所にいるクローンライダーの半数弱を転がした時、曲人は大きく後ろへ後退した。
「はい。完膚なきまでに殲滅せしめましょう!」
 入れ替わるように前へ飛び出したのはファレリア・リトヴァール(白花を纏う紫輝石・f05766)だ。彼女は身に付けている武器をすべて別の姿へと変えている。煌めく宝石のように美しい花弁へと。
 敵の密集地だろうか? その場へ駆けつけた彼女は優雅な手つきでドレスを広げ、これから始まる舞台への挨拶のように礼をひとつ。
「煌めく玉よ、我が意のままに!」
 許しを乞うように見えたのだろう距離を詰めたクローンライダーたちはなすすべもなく切り刻まれ、壁に叩きつけられた。
 前を向いた彼女は美しい花弁たちへひとつの指示を出しただけ。彼女の意に従い、悪意すべてを切り刻めと。
 身動きの取れぬ敵にも、バリアを用い耐えている敵にも平等に花弁は降り注ぐ。アメジストのような彼女の瞳に一欠片とて悪意が映り込まぬように。
「人々の笑顔の為ですもの、容赦などいたしませんわよ?」
 彼女が腕を振るい、共に煌めく花弁が空をかけていく。可憐な微笑みを浮かべながらもその攻める手は全く緩むことはない。
 この部屋にいるすべてのオブリビオンが消滅するまでそう時間はかからなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ジョー・グラム
頭の悪い奴らがまぁゾロゾロと。数だけじゃどうにもならねぇってのを思い知らせてやらねぇとな。

数が多いならまずは減らさねぇとな、向かってくる奴を片端から撃ち落とす。
遠慮はいらねぇ、全部持って行け。
クイックドロウを駆使して、とにかく奴らの数を減らすぜ。

接近戦を仕掛ける仲間の背後を狙うやつや、弱った奴を積極的に狙って撃ち落としていく。
「アタマが居ねぇと何も出来ねぇなら、こっちに降れよ。そうじゃなきゃ落ちちまいな」


ノトス・オルガノン
※アドリブ、絡み歓迎です

仕掛けるなら纏まりがない今、と言うことだな
この好機を逃す手はないな

【WIZ】
ユーベルコード【WhiteLily】を展開
バリア、か
少々厄介だな
だが、諸刃の剣と行ったところか

まずは足を潰させてもらう
私の花ならば、機械の隅まで届くだろう
花で視界を封じつつ、機械部を潰すのを最優先にして、敵の攻撃の範囲を狭めよう

上手くいってくれるといいが…



 船内を慌ただしく走り回る音が響く。唐突な敵襲、指揮官のいない兵士たちはせめてもの抵抗としてこの船は護ろうとしているらしい。
 最も、そう安々と猟兵たちがそれを許すわけがないけれど。
 コアマシンルームへと続く道、立ち塞がるように二人の男が存在していた。悪意の奔流を塞き止めようと。
「頭の悪い奴らがまぁゾロゾロと。数だけじゃどうにもならねぇってのを思い知らせてやらねぇとな」
 愛用の熱線銃を構えてジョー・グラム(サイボーグのブラスターガンナー・f02723)は煙草をふかしては意識を切り替える。
「そうだね。この好機を逃す手はないな」
 その隣でノトス・オルガノン(白百合の鎮魂歌・f03612)は祈りを捧ぐように手を組んだ。短い祈りを済ませた彼は歌うように言葉を紡ぐ。
「No.496……うるわしき、白の花。咲き誇れ」
 ノトスが身につけている武器が可憐な白百合の花弁へと姿を変えて。彼が静かに手を差し出せば白百合の花弁は静かに宙を舞い踊る。走りくる者たちを優しく撫でて更に奥へと突き進んで。
 花弁に撫でられたものたちは軒並みに足を切られ、体勢を崩し前のめりに倒れていく。けれど、彼らが地に倒れ伏すことはない。
 凄腕の狙撃手が動かなくなった的を見逃すとでも? そんなことはあり得ない。ジョーの熱線銃は彼の早業によって一秒間に十本以上の光線を放つ。それらはクローンライダーたちを確実に貫き、蜂の巣へと変えていった。
「遠慮はいらねぇ、全部持って行け。戦うことを選んだお前らへの手向けになるだろ」
 一度に放てるだけの数の光線で見える敵を薙ぎ払えば、次の標的へと銃口を向ける。彼に迷いはない、ここで数を減らすことが彼らができる最善だから。
「私の花で視界を奪うからお願いできるかな?」
「分かった。仕留めてくさ」
 オルガンを奏でるように宙をつま弾けば白百合の花弁がそれに従うように宙を舞い踊る。クローンライダーたちの機動を奪うように脚元を駆け巡る分、ヘルメット越しに視界を奪うようにひらりひらりと舞い踊る分、と。この場を支配しているのは猟兵たちだろう。
 白百合の花弁を縫うように光線が縦横無尽に走る。動きが鈍くなったものから蜂の巣へと姿が変わっていった。
「アタマが居ねぇと何も出来ねぇなら、こっちに降れよ。そうじゃなきゃ落ちちまいな」
 割り切ったような静かな言葉に形容しがたい感情があるのだろうか。だからといって憐れむことはなく、攻撃の手を緩めない。
 二人の堅実な攻撃により確実にオブリビオンたちの数を減らしていく。
 この宇宙船の心臓部、コアマシンルームへ至るひとつの道は封鎖することに成功した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ニオク・イグズヴィ
こういう時は一番階級高いやつか、最先任を臨時の指揮官にするのがセオリーなんだろうが……連中にはそんな頭もねぇのか
それともクローンにゃそんな発想自体がそもそもないのか
ま、どうでもいいことだ
ここで一人残らず死ぬんだからな!

○SPD
敵陣に飛び込んで【黒荊の暴風】を発動だ
【2回攻撃】で【傷口をえぐる】のも忘れずにな
味方にゃ当たらないように気を付けるが……何しろ無差別なんでな
悪いがうまく避けてくれよ

イカしたバイクだが、スピードなら俺だって負けちゃいねぇ
どっちが速いか勝負と行こうぜ!

(アドリブ、アレンジ、他参加者との絡み歓迎です)


アイリ・ガングール
 確かに烏合の衆じゃろうが、だからこそ怖いのう。烏合の衆が烏合の衆なのは、「そもそも将がおってそいつがまとめていたのに、何らかの事由でそいつが討ち取られて頭が居なくなったから浮足立つ」という側面も大きい。・・・今回だと烏合の衆じゃった連中が外敵のみども達のせいでまとまるやもしれんな。それは怖い故に、こちらも大群でかき回そう。
 左目を幽門として赤狼衆を呼び出して分断して各個撃破していくよ。烏合の衆がまとまらないように。こちらも集団を呼び出して、さぁさぁ死ね。みどももかつては戦働きで奮った者。ついつい、血をみるのも楽しいな。さあ我が牙よ、敵を屠れ



 広間のように開けた通路にて待ち構えている者が二人。色黒な肌、静かに輝く銀髪の男、ニオク・イグズヴィ(コインの裏面・f00312)は獲物を前にした肉食獣のように牙を研いでいる。
 色白な肌、自ら煌めく金髪の女、アイリ・ガングール(死(かこ)を以て生(いま)を拓く・f05028)は腰に差した刀『新谷守・宗光』の頭を撫で精神統一をしている。
「こういう時は一番階級高いやつか、最先任を臨時の指揮官にするのがセオリーなんだろうが……連中にはそんな頭もねぇのか」
「かもしれんね。やけど奴等にとって外敵であるみども達のせいでまとまるやもしれんな」
 ニオクの言葉に返すアイリの予想は正鵠を射ていた。二人のもとへ近づいてくる音が規則正しくあるように聞こえる。二人は顔を見合わせて戦闘体勢へと移った。
 烏合の衆と言われていたクローンライダーたちは歪ながらも隊列を作り、道を塞ぐ邪魔物たちへ攻撃を仕掛けるためバイクのエンジンを吹かす。
「巻き込まれんじゃねぇぞ? 俺のは無差別だからな」
 アイリへ一声かけてニオクは敵の隊列へ向かう。彼の腕がなにか別の物へと変わろうとしているのか、不気味にうごめいていた。隊列へ強引に飛び込むとその腕は無数の鋭利な棘へと変わっている。
「イカしたバイクだが、スピードなら俺だって負けちゃいねぇ。どっちが速いか勝負と行こうぜ! さぁ、てめぇら、全員串刺しだ!」
 威勢のいい啖呵とともに棘は放たれた。敵であろうと味方であろうと関係ない、彼の視界に映るものすべてを破壊せんとばかりだ。
「コココ。ではみどもも……」
 幽世を映す左目、『幽門盲錠の霊眼』が怪しい輝きを抱き、呼応するように彼女の左側に門が現れる。
「嘗て汝らは勇猛であった。敵を食い破るその牙は我が誇り。例え冥府魔道に浸されようと、穢れぬ誇りを此処に顕せ。生者の道を死者が拓く」
 主の言葉に従い、静かに厳かに門が開く。現れたのはかつて彼女と共に戦場を駆け抜け、切り開いた武士達。鎧をまとい、武器を携えた【赤狼衆】と指揮を取る【赤狼衆筆頭】が進み出てきた。
「みどももかつては戦働きで奮った者。ついつい、血をみるのも楽しいな。分断し、各個撃破せよ。さあ我が牙よ、敵を屠れ」
 主の命を受け、武士たちが勝鬨をあげ、武器を掲げ走り出した。隊列を乱すように【赤狼衆】が割り込み、囲った敵から切り捨てていく。槍にて貫くもの、刀にて切り捨てるもの乱れぬ連携でもって戦場を駆け巡った。
 戦局を読み、ニオクの攻撃を察し、指示を出すのは筆頭。合図と掛け声で武士たちは敵を盾に避けながら確実に撃破していく。
 なんとかまとまっただけの烏合の衆が戦いなれた猟兵たちに勝ることなどありえない。この場へ駆け込んできたオブリビオンたちはすべて倒されてしまうだろう。
 残る敵はいないか、と二人と軍勢は策敵へと回っていった。敵一人たりとて逃しはしないと。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
悪く思っても一向に構わんぞ
どうせ手は抜かん

魔眼・掃滅で消去
自身の視力で捉えうる全個体を纏めて消し飛ばす
第六感なども無視せず軌道を見切って最速で
艦内では自ずと軌道も制限されよう

自身への攻撃も同様に消す

戦艦も落とせそうなら実行
コアを消し飛ばすなり、外から直に魔眼で消去なり


シン・コーエン
他の猟兵と共に敵艦に潜入。
確実に敵を屠る。

とはいえ地の利は向こうに有るので無茶は禁物。
物陰に隠れたり倉庫に潜んだりしつつ、攻撃のタイミングを図る。

攻撃時には【サイコキネシス】を使用。
敵のイラストを見る限りでは、乗っている兵器のアクセルやブレーキ、
ハンドル操作をサイコキネシスで操って、仲間にぶつかる様にしたり、
乗り手を振り落とす様にする事で、混乱を引き起す。

その機を逃さず、【空中戦】で素早く空中を移動して攻撃ポイントに
移動。
右手に持ったフォースセイバーで【2回攻撃】しつつ、左手のドラゴン
ランスで【串刺し】して一人ずつ倒していく。

「勝利の為、人々の未来の為、このシン・コーエン、推して参る!」


五十嵐・達也
折角の状況に水を差されたくはないな、我々で抑えよう
とはいえ油断はしない、他の猟兵と共同可能なら遠慮なくやらせて貰う

「汝らが産みし咎は底知れぬもの。故に此処で砕く迄」
魔血錬成で咎砕きの万力を複製、念動力で操作する
狙うはクローンライダーの乗るマシンの動力部と、前方にある砲身だ
万力で挟み、捻じ曲げて使用不能にしてやろう
足を止められたらライダーの手足に万力を当て、一気に砕く
逃げ回るならば万力を飛ばして追撃をする。その場合は他の猟兵へ攻撃を任せ、隙を作る役割に回るだけだ
なのでアドリブや他猟兵との絡み等も問題なく



 敵戦艦のコアマシンルーム。ここだけは守らねばとクローンライダーたちがバイクに騎乗したまま警戒にあたっている。指揮を出しているらしい者たちがいるようだ。だとしても、団結する時が遅かった。
「悪く思っても一向に構わんぞ。どうせ手は抜かん」
 アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)は鋭い眼光を光らせ、敵を睨みつけていた。一瞬だけ瞳を見開くと魔眼の力が色濃く世界を塗り替える。視界に存在するオブリビオンたちの姿がぶれた。1秒の半分にも満たない時間で発生した変化に気づく者はいない。
「足元は見えているか」
 その言葉に答えられるものは味方である他の猟兵たちと攻撃範囲外にいた敵だけだろう。敵の姿が一瞬でかき消されたことで発生した隙を見逃す猟兵はいない。
「汝らが産みし咎は底知れぬもの。故に此処で砕く迄」
 『咎砕きの万力』と名付けられた血濡れた巨大なペンチを握り、この場に乗り込んできたのは五十嵐・達也(血濡れの咎狩人・f00485)だ。その声が風貌が周囲へ与える威圧はどれほどだろうか。恐怖を抱きにくいオブリビオンであっても恐れを抱きつつある。
「咎狩人の血は只の血に非ず。産めよ、増やせよ、血に満ちよ。汝らを打ち倒さん」
 彼の血が手にしている『咎砕きの万力』の姿を映しとり、その数を増やしていく。その数は21。そのすべてを念動力でもって操っている。
 達也に操られた万力たちはクローンライダーたちのバイクへ襲い掛かる。動力部と思われる後方を握り潰し、前方にある砲身を捻じ曲げていった。このままではいけないと敵も何とか回避をし、万力を迎撃するのだが、万力の強度の方が勝っている状況。
 故に、新たな猟兵がこの場へ飛び込んできた時の対処が遅れてしまった。
「勝利の為、人々の未来の為、このシン・コーエン、推して参る!」
 機を伺っていたシン・コーエン(スペースノイドのフォースナイト・f13886)は右手にフォースセイバーを、左手のドラゴンランスを構えて空を跳ぶ。もはや隊列とは呼べない敵の集団の中へ切り込んでゆく。
 右のフォースセイバーを敵に向け、振り下ろし返す刃で切り上げる【2回攻撃】を繰り出す。剣の間合い外に敵がいれば左のドラゴンランスを構え踏み込み、【串刺し】にして。戦況に合わせ、確実に敵の数を減らしていく。
「この戦艦も落とすか」
 再び、敵が集結するための場所とされない様に、アルトリウスは視線をコアマシンへと移した。戦艦を残していてはまた敵が集まるための旗印となる。それでは完全に悪意を摘み取ったことにはならないからだ。
「これで終わりだ」
 彼の瞳が見開かれ、魔眼の力が解放される。コアマシンの姿が一瞬ぶれ、気づけばそこにはもう何もなかった。残る敵の数もあとわずか。彼らなら確実に仕留められるだろう。
 オブリビオンの姿がどこにもないことを確認した猟兵たちはこの戦艦から脱出していく。
 心臓部を破壊された、戦艦は役割を終えた。乗組員が誰も存在しない艦は宇宙を漂いゆくだろう。二度と戦いの場へは現れることはない。
 こうして再び集結した悪意はすべて刈り取ることに成功した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月13日


挿絵イラスト