1
神の地に凶狼虎来たれり

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #猟書家 #『アズマ』 #神

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#ヒーローズアース
🔒
#猟書家の侵攻
🔒
#猟書家
🔒
#『アズマ』
🔒
#神


0




●神々の地にて
 ヒーローズアース、センターオブジアース。
 かつて神々の時代に倒された『不死の怪物』、世界が移り変わった今でもそれらの復活を見張り続ける番人がいた。
 『神獣の番人』――そう呼ばれる彼らの一人が、今ナイフで切り刻まれ地に倒れ伏し絶命していた。
 奇妙な仮面をつけた虎を従え、血のように赤い人狼のような姿のオブリビオンがナイフを手に巨大な狼の姿の不死の怪物の前に立つ。
『さあ、神獣よ。ずっと眠りこけていたお前の力を寄越せ』
 そう神々に倒され永い時を経てなお生命活動を続ける不死なる怪物の一部を解放し、配下である仮面の虎にその莫大なエネルギーを纏わせる。
 すると虎が吼え、巨大な狼の首がその首の付け根から生えガチガチと牙を鳴らす。
『スナーク化したお前達は無敵だ。さあ、富める者を滅ぼす為に行くぞ』
 狼の男のその言葉に、双頭を生やしたオブリビオンの群れが一斉に吼えた。

「ちょっと猟書家関係の事件の予知を拾ったの。力を貸してくれないかしら」
 グリモアベースに集った猟兵達に、祓戸・多喜(白象の射手・f21878)がそう呼びかける。
「今回見えたのは猟書家『アズマ』の意志を継いだオブリビオンがセンターオブジアースの不死の怪物の力の一部を解放するって光景ね。ここには神獣の番人って呼ばれてる神様がいて怪物を見張ってたんだけど、オブリビオン達はその神様を倒して配下をスナーク化……分かりやすく言うと怪物の莫大なエネルギーを纏わせての強化ね。弱点を突けなければ猟兵でもちょっとヤバいかも」
 そう言った白象の猟兵の表情はやや険しくなる。しかし、すぐに首を振って話を続ける。
「配下は車より大きな仮面の虎で、スナーク化によって巨大な狼の首を生やしている状態よ。その狼の首が曲者で、大きな口を閉じ始めると止める事が叶わない位に噛む力が強い。そしてそれを虎の頭が古代の戦士の霊や土の腕で支援する感じで戦うみたい。番人を殺された神様たちも援軍に来てくれるみたいだけど、上手く力を借りられないと厳しいかもしれないわ」
 あとは不死の怪物の弱点を突く事ができれば簡単に倒せるみたい、そう多喜は言う。
「なんでも噛む力は強いけど開いたり開ききった所を更に開かされそうになると弱いとか? 戦い方は神様の方がよく知ってると思うから上手い事力を借りて戦うといいはずよ!」
 因みに神々は先日の神々の混沌の影響で太古の力を取り戻し色んな姿になってるみたいだけど怖がらず話せば大丈夫との白象の言葉。
「あとは主犯のオブリビオンだけど……ナイフ使いのダークヒーローだったみたいね。不死の怪物の力は得てないみたいだけど油断ならない相手よ。まあ、皆なら倒せるって信じてるわ!」
 そう話を締めくくった多喜はグリモアを取り出し、猟兵達を神々の地へと転移させたのであった。


寅杜柳
 オープニングをお読み頂き有難うございます。
 神々の世界も大変です。

※このシナリオは猟書家幹部シナリオで二章構成です。
 ヒーローズアース、センターオブジアースに封印された『不死の怪物』の一部を解放を目論む猟書家を退治するシナリオとなります。
 神々の時代に討伐した不死の怪物の一部を融合したオブリビオンは非常に強力ですが、その怪物を知っている神の助けを借りる事で互角以上に戦えます。

 第一章は不死の怪物である鎖に巻かれた巨大狼の首が融合する事で超強化された『暗黒面『熱砂のラトゥール』達との戦いになります。
 狼の首はあらゆるものを食い千切る程に嚙む力が強力ですが、口を開ける力はそこまでではない事と口が開ききった瞬間に更に力を加えられると非常に弱いようです。
 神々の協力を得る事でその弱点を突き易くなると思われます。

 第二章は幹部猟書家『アズマ』の意志を引き継いだオブリビオン『憤怒の獣・ラパス』との戦いになります。
 こちらは冒頭に状況説明を追加致しますのでそちらをご確認下さい。
 また、下記の特別なプレイングボーナスがある為、それに基づく行動があると判定が有利になりますので狙ってみるのもいいかもしれません。

=============================
 プレイングボーナス(全章共通)……神々と共に戦う(神は強いです)、もしくは猟兵組織「秘密結社スナーク」の一員であると名乗る(敵がスナークの名の元に恐怖を集める企みを妨害します)。
=============================

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
95




第1章 集団戦 『暗黒面『熱砂のラトゥール』』

POW   :    角と翼を手折る者
【古代の戦士】の霊を召喚する。これは【【飛行している者】や【角の生えている者】に対し】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    塔を冠する一面
自身の身長の2倍の【砂と土で形成された腕】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
WIZ   :    暗黒を擁する咆哮
【その咆哮を聞いたものは、内に秘めた欲望】に覚醒して【欲望を求める姿】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。

イラスト:音七香

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

彩華・夜翔(サポート)
地味でゆる系な僕だけど、役に立てると良いな。

とりあえず可能であれば先制攻撃や不意打ちを狙うかな?
こっそり敵の背後とったりするの好き。
いい感じにみんなのサポートができたら嬉しいよ。

お手伝いついでに綺麗な景色が見れたら良いな、なーんて。
よろしく、ね。


戦闘は基本的には装備武器の双刃刀を使用。
スピードを活かした素早い動きで敵を翻弄するのが得意。遠距離や咄嗟の時の為にこっそり銃も持っている。

二人称(君(きみ)/名前+くん、さん)
いつも笑顔で戦闘中でも口調は柔らかい落ち着いた少年

アドリブは細かく気にせず遠慮なく!
共闘、負傷、ネタ等、何でもガンガンお好きにどうぞー!


西院鬼・織久(サポート)
※過度なギャグ、性的な要素のあるシナリオはNG

【行動】
オブリビオン狩が最優先
口調等ステータス参照

五感と第六感+野生の勘で状況を把握し敵行動を予測
罠や逃走する敵の追跡などは戦闘知識の応用で対処する

「闇器」を場面に応じて使い分ける
武器は怨念の炎(呪詛+生命力吸収)を纏い継続ダメージ付与

先制攻撃を仕掛け狭い場所でも縦横無尽に動き回り死角から攻撃
殺気を抑え暗殺を行う事もできるが、大抵は特攻紛いの攻撃特化

集団にはUCやなぎ払いを範囲攻撃に広げるか、単体を夜砥やUCで拘束して振り回して周囲をなぎ払うなどで攻撃

敵の攻撃は残像などのフェイントや武器受けで受け流しカウンターを行う等全ての行動を攻撃に繋げる



 地底奥深く、転移した猟兵達を迎えるセンターオブジアースの景色は炎と生命力に満ち溢れていた。
 炎にくべられる不死の怪物の一体のエネルギーを纏った仮面の虎型バイオモンスター『暗黒面『熱砂のラトゥール』』の群れは現れた猟兵、そしてその後ろからやってくる神々に敵意を見せる。
 猟兵と神々の連合軍を前にオブリビオン達は怯まない。その頭の横、融合した巨狼のエネルギーが異常なまでの力を与えているからだ。
 最初に動き出した一人の猟兵は彩華・夜翔(闇彩変幻・f02015)。どこにでもいそうな普通の青年は、このセンターオブジアースの景色を楽しんでいた。
 地底の美しい景色、猟兵としての仕事のおまけには十分すぎる程。
 虎と狼の頭が吼え、その爪で抑え込んで来ようとするが、夜翔はそれを見切り回避する。
「星の煌めきを刻んで……!」
 そしてその体に愛用の双刃刀に流星の力を纏わせ切りつけるが、毛皮とは思えぬ手応えが返ってくる。
 不死の怪物の力による強化、それは耐久力にもかかっているようだ。
 爪を躱された事に苛立ったラトゥールが吼えると、自動車の倍はある虎の腕が地面からいくつも生え、彼を狙ってその爪を振り下ろす。
 速度自慢の彼はそれらを躱していく。しかしその攻撃は狼の口へと導く罠。
 地面から生やされた虎の腕に紛れ飛び掛かってきた一体のラトゥールが生やした狼の口が大きく開き、青年を丸のみにせんとする。
 絶体絶命、しかし彼の身体は急に何かに引っ張られて狼の牙から辛うじて逃れた。
 彼を救ったのは怨念宿す超極細の糸を操る西院鬼・織久(西院鬼一門・f10350)。
 不死の怪物の力を宿したオブリビオンは確かに力は強大ではあるが、オブリビオン狩りの為に感覚や技術を高めた彼ならまだ動きは読み易い。
 その感覚と第六感で行動を予測し、危地にあった夜翔を救った織久は振るわれる砂の虎の巨腕に対し、ユーベルコードを起動する。
「封じろ、影面」
 禍々しく蠢く彼の影から影の腕が立ち上がり虎の腕を阻む。そして影の腕は更にその腕の根元のラトゥールへと伸びていってその体を拘束する。
 すると巨大な虎の腕が制御を失い崩れ、影よりじんわりと広がる怨念の炎に焼かれる虎狼は苦悶の声を漏らす。
 そして織久は即座に追撃にかかる。炎に一瞬気を取られた隙に狼の死角へと潜り込み、極細の糸を狼の突き出した口に巻き付けその開閉を阻害する。
 この不死の怪物の弱点は口、そんな話を神々の話から聞き取っていた彼は手早く弱体化したラトゥールの胴に大剣を振り下ろし、掘られた花を虎の朱に染め上げた。
 そんな織久の戦いを見つつ、夜翔は襲い掛かってきた他のラトゥールの虎の腕を躱していた。
 普段の速度のみならず、重力を操り更に加速した夜翔は、狼の口が開く瞬間を見切って上顎を内側からその二振りの刃で切り刻む。
 勢いと速度、如何に強化されたオブリビオンといえどその弱点を狙われてはひとたまりもない。
 狼の口が開き切り、更に斬撃により強引に斬り開かれそのまま限界を超えて裂ける。
 閉じる事のなくなった狼の下あごの犬歯を蹴り、その真横の虎の首を夜翔は切り裂いた。
 二体のラトゥールが倒れたが、神々と不死の怪物の力を得たオブリビオン達の戦いはまだ続いている。
 それらに助勢するために夜翔と織久は戦場を駆けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

富井・亮平(サポート)
【解説】
オブリビオンと戦うという設定のヒーローマスク。
マスクを被るとボディの人格が変わるような感じ。

謎のオブリビオン文明の話とか、地球侵略を狙うオブリビオン星人の話とか、適当な事を言いながら頑張る。
関係なくてもオブリビオンのせいにして行動する。

行動そのものはマトモ。

【行動】
ヒーローっぽい行動であれば何でもします。
戦闘は主に魔法剣士スタイルですが、機械も扱えます。
ガジェット形状は固定していません、必要に応じ自由に変なメカを使わせて下さい。

UCを使うと「黒幕が出てきて敵を改造する」「謎のお助けキャラが登場する」などのヒーローっぽいイベントも発生させられます。

「このイェーガーレッドに任せておけッ!」


神崎・伽耶(サポート)
『やってみなきゃわかんないしねぇ!』(明るくニヤリ)

アドリブ連携OK。
普段の口調は「庶民的(あたし、キミ、だ、だね、だろう、だよねぇ?)」です。

後先考えず、反射的に行動しますが、他の猟兵に迷惑をかける行為はあまりしません。
姉御肌で、一般人には優しく、時に厳しく接します。

行動原理は好奇心、攻撃よりは防御が得意で、遊撃的なポジションを好みます。
機動力、観察力を生かし、バフやデバフを多用し、トリッキーな攻めを得意とします。

思い付きで動く、常識のある奇人変人ムーヴで描いていただけると大変喜びます。
いっそNPCだと思っていただいてもヨシ!

よろしくお願いします。



 そして戦いは続く。
 仮面の虎が吼えれば周囲に古代の戦士の霊が出現する。
 サイのような頭部の角持つ神に襲い掛かる古代の戦士は神にも劣らぬ技量で組み付き、そして投げ飛ばして地面に叩きつけていく。
「厄介だよねぇ、あの攻撃」
 神々の間に紛れつつ様子を伺っていた神崎・伽耶(トラブルシーカー・ギリギリス・f12535)は考える。
 どうにも空を飛んでいる者や角を生やした者を優先的に攻撃しているようだが、数が多く神々でも攻めあぐねている。
 しかし正攻法で難しい相手にこそ変則的な戦法が光るもので、そしてそういうものは伽耶の十八番だ。
 額にかけていたゴーグルを下ろし着用した彼女は鞭を構え古代兵士の霊へと飛び込んでいく。
 真っすぐ突っ込んでくる彼女、角もないし飛びもしないが古代の兵士の霊は彼女を捕まえ投げ飛ばそうと構え両腕を伸ばす。
 その寸前、鞭を近くのラトゥールへと放ちその仮面の尖った部分に巻き付けて体を強引に引き付けて普通車ほどもある巨大な虎の頭へと伽耶が飛び乗った。
 彼女を追う様に古代の戦士の霊は一斉に向かってくるも、伽耶は次から次へとラトゥールの背、壁、地面と縦横無尽に駆け巡り霊を攪乱していく。
 そして攪乱される間に神々が態勢を整えて分断された霊を各個撃破、虎を守る霊たちの数は見る見るうちに減じていく。
 そんな状況に苛立ったか、普通車程もある巨体の仮面の虎の咆哮が響き、獣頭の神々が頭を抱え苦し気にうずくまる。
『違う……私はそんな事を望んではいない……』
『もっと信仰を……ダメだ今は……』
 内に秘めた欲望に働きかける暗黒を擁する咆哮は神の心に渇望を感じさせその欲望を引きずり出さんとする。
 欲望に身を任せてしまえば力を得られる。しかし、欲望を求める姿となった神々が連携を取ってこのオブリビオン共と戦えるかは定かではない。
 欲望による暴走を招く邪悪、それがこのラトゥールの業の神髄なのだから。
「おのれオブリビオン……!」
 そんな神々の様子に怒りを滾らせる富井・亮平(イェーガーレッド・f12712)。
 猟兵としてこの地へと訪れたヒーローマスクの彼は、この場に居た神の一柱にスーツごと着用して貰いこの戦闘に臨んでいた。
 そして湧き上がる欲望に耐える神の一柱をオブリビオンの狼の首が丸のみにせんとした時、亮平は神を守る為にルーンソード片手に飛び出した。
「このイェーガーレッドに任せておけッ!」
 氷の属性を纏わせた剣で狼の下顎を切り上げつつ神を救出、さらにガジェットから弾丸を放ちオブリビオンを牽制する。
 感謝を伝える神だが、亮平が見る限りあちこちで神が狙われている状況は埒が明かない。
 故に彼は、この状況を逆転させる為にユーベルコードを起動する。
「発進せよッ! イェェェエガァァァッッッ!! ロボッッッッッ!!!」
 亮平の叫びに呼応し神々の地底空間に重厚な音と共に巨大な人型機械が出現する。
 それは咆哮に抗う神々へと特殊な装備であるスピーカーから大音量を発し、欲望を誘う虎の咆哮を打ち消し解放した。
 一体のラトゥールの狼の首がロボットに喰らいつく。人型機械は左腕を咄嗟に出して敵を突き飛ばすも、閉じられた狼の口はロボットの左腕を食い千切ってしまう。
 ピンチに陥った巨大ロボ、しかし欲望の咆哮から解放された神々は亮平を、ロボを応援する。
 その応援に後押しされたロボは腕を嚙み砕いた狼の首の口の中目掛け右腕の大剣を盾にして真っすぐ押し込む。
 その大剣は応援により強化され、狼の口と言えどすぐに噛み砕くのは困難。
 そしてそのロボに気を取られた隙に戦場を駆け巡りそのラトゥールの背後を取っていた伽耶もユーベルコードを起動。
「来る! と思った?」
 彼女の不意を突いた突進がラトゥールの体を背中側から押し、かの虎を死へと前進させる。
 前方はつっかえ棒にされた大剣を支えるロボがいて、そこに押し込まれるような形になった狼の口は限界を超えて開かれ、とうとう口腔内に大剣の刃がめり込んだ。
 ぐるりと狼の眼球が回転し、不死の怪物の力を弱めたラトゥールに神々の刃が次々に刺さって巨体がどうと崩れ落ちる。
「うん、いい調子!」
「このまま攻めていくぞッ!」
 伽耶が上機嫌に言い亮平が吼える。
 そしてこの戦場を引っ搔き回し、神々と猟兵を勝利へと導かんと二人の猟兵はそれぞれ巨大な仮面の虎との交戦を続けるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)

性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう

戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風

雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします


雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 虎共との戦いは続き、巨大な地下空洞に神々の雄叫びや苦悶の声が響く。
 体勢を崩した神を支援せんと、雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)という名のバーチャルキャラクターがブラックコメットの銃弾をばら撒きラトゥールの突撃を妨害する。
(「あの声を止めさせないと厳しそうね」)
 地下空間に反響する咆哮は正直煩い。更に欲望を引きずり出し暴走させようとするやり口はこの乱戦では非常に厄介だ。
 そこに一人の人間の青年、青原・理仁(青天の雷霆・f03611)が古代の霊を蹴り飛ばしつつ彼女の近くに後退してくる。
 数と質で神をも圧倒する霊達だが、今もこの戦場を飛び回っている他の猟兵に分断され連携を絶たれて一斉に襲い掛かってこないのは幸いか。
「私はあの吼える虎を止めるから、あなたはあっちの幽霊を操ってる虎を抑えてくれないかしら」
 かすみの言葉に理仁は頷いて、徒手空拳に雷を纏わせ例の群れに飛び込んでいった。
 言葉通り吼える虎を止める――理仁を見送ったかすみはすう、と息を吸って海の魔力が込められた拡声器を構え、わざと目立つように指を鳴らす。
 するとかすみの後方に、動画撮影ドローンが召喚される。そのドローンに撮影された映像はこのセンターオブジアースの住民に映し出され、その応援の声を以てかすみの武器や防具が強化される――そんなユーベルコード。
 撮影が始まった事を確認してかすみは援護射撃、吼える虎の仮面にアサルトライフルの弾丸をばら撒いていけば、うっとおしく感じたのか咆哮を中断してかすみにその爪を突き立てんとする。
 それを驚く程身軽な動きで躱し、更に大薙刀で強烈な爪撃を受け流してカウンターの一撃を見舞う。
 不死の怪物の力で強化された虎の毛皮はそれでもまだ突破できないが、確かに威力は上がってきている。
 続き狼の大口がかすみを食らおうと開かれるが、カスミは即座に白蓮腕を伸ばし開きかけた狼の口を強引にこじ開け固定。
 そのまま巨大薙刀を突き込んで虎の心臓を喉の方から斬り裂いた。
 いかな不死の怪物の力を得ていると言えど、弱点から致命に届く一撃を受ければ倒れざるを得ない。
 どう、と倒れたラトゥールに、かすみに届く声援が一層増してその武器の強靭さが更に増していく。
 一方の理仁。
 彼は身に纏う雷撃を高め霊を掴み気合と共に他の霊に向かって投げ飛ばし、姿勢を低くして開いた間隙へと飛び込み乗用車程もある虎と狼の双頭を持つ獣へ飛び込んだ。
 神々の戦いぶりを見る限り、通常では不死の怪物の力を得ているあのラトゥール達にダメージを与える事は極めて困難だ。
 しかしそれでも撃破できているのはあの不格好に生えた狼の首――その嚙み砕きが最大の脅威であると同時に最大の弱点でもあるそれを上手く突いている故。
 青年を嚙み砕かんと狼の顎が大きく開かれる。それに対し理仁は更に踏み込み狼の下顎を強く踏みつけながらユーベルコードを起動。
「歯ァ食いしばれよ!」
 包帯をしっかりと巻いた拳に雷撃を纏わせ狼の上顎を口内から怪力でぶん殴る。
 その重い一撃は狼の頭部、その上半分を破壊し、更に纏った電撃は更に虎の胴、頭部をも駆け巡り耐えきれず仮面の巨大虎は轟音とともに崩れ落ちた。
 お互いの戦いぶりを遠目に確認しながら二人もまた他の猟兵と同じく不死の怪物の力を得たラトゥール共を一体一体確実に仕留めていく。
 そして戦いの熱気が高まる中、ついに最後のラトゥールが狼の口を引き裂かれ崩れ落ちた。
 残るは猟書家の意志を継ぎしオブリビオンのみ。
 その人狼のような首魁は脈動する不死の怪物の傍で、憎悪に満ちた目で猟兵と神々を睨みつけていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『憤怒の獣・ラパス』

POW   :    研ぎ澄ます悪意
【ナイフ 】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【情報】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
SPD   :    逃さぬ眼差し
【限界突破した投擲技能 】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【ナイフ】で攻撃する。
WIZ   :    留まらぬ殺意
【周囲の血液を、ナイフ 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。

イラスト:白狼印けい

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ジャスティス・モーニンググロウです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

一郷・亞衿(サポート)
廃墟探索中に呪われ、その結果として力を得た猟兵です。独自開発した混沌魔術や呪詛を纏わせたカッターナイフ、金属バット、伸縮式の山刀(蛇腹剣)等を用いて戦います。
各種オカルト話を好みますが、オブリビオンに対しては基本的に容赦しません。
外見特徴として、マスクで常時顔を隠しています。

一人称は「あたし」。
年下~同年代にはくだけた感じの口調で話し、年上や偉い人には敬語(さん付け、ですます口調)を使います。

ユーベルコードは指定した物をどれでも使いますが、寿命が減る系の物はタイミングを見計らい極力短時間の使用で済ませるようにしています。
軽口を叩いたりもしますが、戦闘時は真面目に役割を果たそうとするタイプです。


阿紫花・スミコ(サポート)
アルダワ魔法学園の生徒。暗い過去を持ちつつも性格は明るい。自信家で挑発的な一面がある。力があれば何をしてもいいというようなダークセイバーの領主達を心底嫌っている。機械系に強く様々な世界の機械知識を広く持ち自作ガジェットの研究・開発を行っている。

からくり人形「ダグザ」:巨大な棍棒で敵を粉砕する。
精霊銃「アヴェンジングフレイム」:黄金に輝くリボルバー。弾丸には炎が宿る。
ワイヤーギア:射出したワイヤーを引っかけ、巻き取りと、蒸気噴出で推進力を得る。

「力があれば何をしてもいいって思ってるんだろう?…お前が奪われる立場でも同じことが言えるかな!」

(エロやグロに巻き込まれなければどんな展開でも大丈夫です)



 赤い毛並みの人狼の如きオブリビオンを前に、二人の猟兵が真っ先に切り込んでいく。
 マスクで口元を隠し金属バットを構えた一郷・亞衿(奇譚綴り・f00351)と棍棒を手にしたからくり人形を操る阿紫花・スミコ(ガジェットガール・f02237)、その二人にラパスはナイフを大量に投擲する。
 極限まで磨き上げられたラパスの投擲技術から急所目掛け放たれたナイフは本来なら回避不可能。
 しかし亞衿が詠唱と共にユーベルコードを起動する。
「“You're with patriotism to Earth have.”──けだし名言だね!」
 すると彼女の背後に黒外套を纏う大男――契約した者に力を与える四辻の悪魔である『レグバ』の姿が出現し、彼女の体を舞踏のように操って刃の群を回避させる。
 一方のスミコはからくり人形『ダグザ』を操り盾にしてナイフを受けさせると、黄金に輝くリボルバーから炎の精霊力を宿らせた弾丸を放ちラパスを牽制する。
 その一瞬、炎の弾丸に気を取られた隙にレグバに操られる亞衿が飛び込み独楽のように回転して金属バットを叩きつける。
 赤毛の狼はそれをナイフで防ごうとするがその衝撃を殺し切れず吹き飛ばされると、その先には棍棒構えたダグザがいて。
「これで決まりだ!!」
 繰り手であるスミコが叫ぶとダグザはからくり人形の機構で足首から腰、胴の可動部を連動させて全身を高速で回転、その棍棒を超速度でラパスに連続で叩きつける。
 体勢を崩した状態で強烈な連続攻撃を受け切れる訳もなく、連続で棍棒による殴打を受けるラパスだが、即座に殴られた衝撃を利用してわざと弾かれてその棍棒の嵐の破壊領域から逃れる。
 とはいえ金属バットと棍棒、鈍器で連続で殴られた衝撃はダメージが大きかったようで足元は微妙にふらついている。
 ラパス自身は不死の怪物の力を得ていない、能力は強化されてなどいないがそれでもその瞳から闘志は決して失われず猟兵と神々を睨みつけている。
 再びラパスがナイフを投擲、マスクの猟兵と人形遣いの猟兵はそのナイフを躱し、次の攻撃に備えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

大空・彼方(サポート)
《アドリブ、連携、苦戦描写、UC詠唱変更、その他何でも歓迎です》
「はじめまして。今回バックアップに回る舞姫です。未熟者ではありますがなんなりとご用命ください。」
UDC組織に所属する新人猟兵。戦闘経験は豊富。
一人称:私
口調:敬語で機械的
性格はクールでマイペース。そしてドがつく程の面倒くさがり。一見、常識人で冷静沈着に見えるが、どこか天然なところがある。獲物は日本刀。
前衛であれば未来視を用いて舞うように敵の攻撃を引き付けながら隙を伺う。
後衛では異界召喚により援護と回復役をこなす。
UCは指定した物をどれでも使用可能。基本的に情報を収集し、慎重に行動。命令や指示には忠実に従い他の猟兵をサポートします。


土御門・泰花(サポート)
※アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱変更・その他歓迎

「あらあら……。大変な事態です。お手伝い致します」

一人称:私
口調:基本的に敬語。柔和な印象を与える口ぶり。
表情:基本的に柔和な笑みを湛え、義憤もその下に隠す。
性格:普段はおっとりだが「陰陽師の家系の当主」という自覚があり、凛々しくみせる時も。

先ずは白揚羽で【結界術】と【オーラ防御】を展開。
敵の攻撃は【第六感】【聞き耳】で察知し【早業】【軽業】【地形の利用】で回避。
通用しなければ薙刀で【武器受け】し【呪詛】を纏わせ【カウンター】。

UCは戦況と効果に合わせて発動。
可能な限り【早業】で敵のUC発動前に。

UCは状況に合わせてどれでも使用。
後はお任せ。



「あらあら……大変な事態です」
 どこかのんびりとした口調で土御門・泰花(風待月に芽吹いた菫は夜長月に咲く・f10833)が呟く。
 不死の怪物の力を得たオブリビオンは掃討されたが、その主犯である赤狼のオブリビオンはまだ健在。
「お手伝い致します」
 そう言った彼女は白揚羽と黒揚羽と言う名の式神を展開し術の構築を開始する。
 血色の狼が高く吼える。
 零れた血――狼のもののみならず倒れた仮面の虎や傷ついた神々の血も、ラパスの周囲の血すべてが大小さまざまなナイフへと変化していく。
 次なる攻撃を阻まんと牡鹿の頭部の神の一柱が槍を構えて突撃するが、ラパスは即座に迎撃してその槍の持ち手を両断する。
 そのまま神に向けて振るわれたナイフだが、泰花の式神による結界が阻み、僅かな時を稼いだ間に慌てて神は後方へと飛び退く。
(「……少し面倒ですね」)
 大空・彼方(眠れる神の巫女・f33087)と言う名の青年は黙考する。
 戦闘経験豊富な彼はラパスのユーベルコードのその性質を攻撃力と耐久力の強化と見切りつつ、愛用の退魔の神刀を手にしてラパスへと接近戦を仕掛ける。
 ナイフで刀を阻まれ反撃の刃をふわりと飛んで回避、理性を失ったように追撃を仕掛けてくるラパスに泰花が黒揚羽の式神に呪詛を乗せて放つが、その速度に反応してラパスは身を捻りつつナイフで迎撃し弾き飛ばした。「あらあら、この状況は……」
 黒揚羽を手元に戻しつつ、泰花は赤狼の攻撃速度と身のこなしから向こうの速度は彼女を上回っている事と判断する。
 しかし泰花は普段通りのゆったりとした気配を崩さず、周囲を確認しながら式神に術を編み込んでいく。
 式神にラパスが対応した隙を見て、彼方は静かに反撃のための詞を呟く。
「神は再び眠りに落ちる――」
 言葉と共に舞い始めた彼方の纏う気配が変化する。
 このセンターオブジアースに住まう神々にどこか似た気配――眠れる神の眷属を降霊し神をあやすように舞う彼を標的に定めたラパスは地を蹴りナイフを一直線に突き出す。
 しかしそのナイフは彼方を貫く事叶わず逸らされてしまう。
 代々眠れる神の巫女を輩出してきた血筋、その中で男性でありながら巫女と選ばれた彼方の神力は強力。
 高速でナイフを振るうラパスの攻撃を、まるでどこを狙われるのかを識っているかのような彼方は回避していく。
 苛立ったかラパスが吠え、周囲にまき散らされた血をナイフに変えて拾い上げ、散弾のように投擲する。
 元より優れたオブリビオンの投擲技術はいずれも急所を貫くように刃の群れを放ち、その鋭さは猟兵の結界や神性の守りも貫きかねない。
 しかし高速、最短で命を奪う為に向けられたナイフの数々が一斉に砕け散る。
 神性を帯びた彼方の限定的な現実改変能力――それをナイフに作用させて砕いたのだ。
 その砕けたナイフの隙間へとするりと飛び込んだ彼方が神刀でラパスを斬り裂いて、同時泰花のユーベルコードが発動する。
「……窮鼠猫を噛む、とも申しますよね」
 それは敵が自身より強力な場合に自身の攻撃・回避精度と火力を三倍に引き上げる技。
 増した力を乗せて黒揚羽の式神を再び放てば、神刀の斬撃を受けて体勢を崩したラパスに命中し強烈な呪詛でオブリビオンの体力をごっそりと削り取る。
 血を吐くラパス、けれどまだ倒れない。
 善悪問わず持てる者を害し続ける血色の狼に引導を渡す為、猟兵達は更なる攻勢をかける。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ネージュ・ローラン(サポート)
『舞でお相手しましょう』『皆さんはわたしが守ります!』

ヴェールを使って空中を舞いながら戦うエルフです。
戦闘では主に前に出て相手を引きつけながら戦います。
攻撃は空中からの足技や、氷の武器を作って行います。
精霊魔法も可能で、「氷の大狼」「炎の妖狐」「風の神鳥」と契約しており、氷属性を中心に使用します。
仲間も一般人も傷つけず守りたいと考え、そのことを最優先に動きます。

潜入や調査はあまり得意ではありませんが、事件解決の為であれば出来る限りの事をしようとします。
機動力を活かせる役割があれば率先して引き受けましょう。


クネウス・ウィギンシティ(サポート)
※アドリブ&絡み歓迎

●特徴
サイボーグ(四肢機械化済み)の技術者&狙撃手。SSW出身の鎧装騎兵。
民間人互助や義侠心に厚い。
口調 通常(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)
メイン武器 アームドフォート、マシンガン、パイルバンカー

●台詞例
『敵影捕捉、これより戦闘行動に入ります』
『索敵完了、狙撃開始』
『一対一なら勝機はあるはず』
『膝を屈する前にやるべきことをやりましょうか』

●行動
狙撃手としての『狙撃・援護射撃』や技術者として『(技術)支援』がメイン。
遠距離狙撃や砲撃メインで援護に徹します。

主な技能:スナイパー・メカニック・武器改造・情報収集



 再び赤き狼が吠え、コートの下から取り出したナイフを両手に持って猟兵達へと飛び込んでくる。
 それを迎え撃つのはエルフのネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)。彼女は落ち着いた様子で一礼すると、
「舞でお相手しましょう」
 そう告げて両手で掴んだヴェールを風で膨らませてたん、と跳躍。
 血色の狼の頭を足場に飛びつつヴェールを媒介に氷の大狼の精霊の魔力を変換して氷柱を降らせる。
 飛び退き氷柱を回避したラパスが空のネージュ目掛け跳躍したその瞬間、
「索敵完了、狙撃開始」
 その声が聞こえるか聞こえないかのタイミングで銃弾が飛来、即座にオブリビオンは回避に転じて直撃を避ける。
 憎しみの視線を向けた先にはアームドフォートを装着したクネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)の姿。
 普段騎乗しているクロムキャバリアはこの空間で暴れまわるには少々窮屈だったため、重火器での支援射撃をコンセプトにこの地にやってきた。
 ラパスは狙撃手へと飛び込もうとするが、ヴェールを翻しながらネージュが空中から攻撃してきて近づけない。
 空の彼女を狙ってもネージュはそのナイフの軌道を見切り、空を天女のように舞い体に掠らせもしない。
「皆さんはわたしが守ります!」
 神も仲間の猟兵も、誰一人傷つけさせないと考える彼女に対しラパスは憤怒を向け周囲の血をナイフに変えて自身の力を高めるユーベルコードを起動する。
 しかし、それをネージュは既に何度も見ている。
「万象を打ち消す白銀の女王、絶対なる氷結の舞――」
 ネージュの操るヴェールに氷の魔力が満ちて、上空から振り下ろし赤き狼を強かに打ち据えれば、ラパスを覆っていた強化の力が相殺されて周囲の血液の変化が停止する。
 強化が解けた赤狼の動きが一瞬停止、そこにクネウスが飛び込んでくる。
 咄嗟にナイフを突き出すが、クネウスはそれを左肩のアームドフォートの装甲を盾代わりにして受け流し銃口を押し当てる。
 ナイフで斬り裂いた相手の情報を記憶するユーベルコードであったが、それも最早この状況では意味をなさない。
「……この距離ならば、やれるはずだ」
 ユーベルコード、起動。
 逃れる時間も空間もない、エネルギー減衰なしのアームドフォート零距離一斉射撃。
 それはラパスを貫き、かつてダークヒーローだったオブリビオンの身体を灰燼に帰したのであった。

 オブリビオン達を撃破した後、不死の怪物の再封印が神々の手により施される。
 戦の傷を癒し一息つきながら、その光景を猟兵達は見届けたのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年10月15日


挿絵イラスト