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4の目を出させるな!

#アルダワ魔法学園 #戦後 #精霊の森

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●お宝頂けダンジョンストリート
 アルダワの地域の一つ、精霊の森には「天空樹」と呼ばれる大きな木があると言う。そして天空樹は稀に迷宮を作り出し、今回その天空樹の迷宮の入口が発見されたのだ。しかも中には、ちょっとしたお宝があるとの噂があった。

「頑張ってお宝ゲットするぞー!困ったらガジェットに頼ればいいのさ!」
「へっへっへ、どれ位あっしらの手に入りやすかねぇ親分」
「お宝は全て儂のもんじゃい」
 こんな感じのお宝を狙う冒険もお宝大好きな三人組が、挑もうとしていた。だが、迷宮にはもれなく災魔もお宝を護るように付いてきていた。

『シシシシシ……』

 一見、無機物だが どこかから音を出して鳴く災魔。そして今回の迷宮の目玉は……すごろくだった。

●グリモアベース
「このお宝を求める物好きな方々は、残念ながら災魔に立ち向かえる能力は持っていません。なので、一緒に迷宮を護衛兼冒険しながらすごろくしませんか? あっ、迷宮がすごろくになってるんですよ! 楽しそうじゃないですか!?」
 グリモア猟兵の土谷・メイ(イヌの砲撃術【大】・f27738)は嬉しそうに尻尾をフリフリしていた。賢い動物ながらも、すごろくの楽しさは知っているらしい。恐らく前足でちょいちょいサイコロ転がしてコマを進めているのだろう。

「あとですね、災魔が現れている影響か、すごろくに特殊ルールが発生してしまったようです。それは……『どんなマスでもサイコロが4だと不幸な事が起こる』! 例えそのマスが5歩進むだろうともう一回サイコロを振るだろうとスタートに戻るだろうと、とにかく不幸になります」
 どうやら災魔が4をお望みのようで、このような変化が起きてしまったらしい。

「でも、ガジェット持ちが一人だけ居るので、彼ならひょっとしたらサイコロの出目を変えられるかもしれませんね? 詳しくは本人に聞かないと分かりませんけど……」
 どんなガジェットかにもよるが、ひょっとしたら一発逆転の可能性もあるかもしれない。そう淡い期待を抱きつつ、メイはグリモアで転移を開始した。

「そうそう、3人ぐらいの冒険好きな皆さん、割と仲が悪いので上手く取り持ってあげて下さいね!」

 仲が悪いのに、どうして一緒になってしまったのだろうか。


椿油
 出目に6を求めるのは間違っているだろうか。椿油です。今回はアルダワの戦後シナリオをお届けします。
 精霊の森にある天空樹の迷宮が舞台……ですが、若干特殊ルールが発生しており、サイコロを振ってシナリオを進めます。実際にマスが進むのでシナリオが進むのは間違ってないはず。

 プレイングボーナスとして「サイコロで4が出ないように対策する」があり、運を操作するなり、4が出そうになったら無理やり振り直すなどのUC・技能の対策でボーナスが付きます。
 そして冒険お宝好き三人組は以下の構成になっています。
 一人目:ガジェット好きのスリーピィ。戦闘力皆無ですが、彼に協力を仰げば直前でサイコロを振り直せるかもしれません。
 二人目:腰巾着のスネイル。タイタンに忠誠を誓ってます。タイタンがYESなら彼もYESなので、タイタンの心を操作すれば場合によってはかなり役立ちます。
 三人目:我儘なタイタン。かなり自分勝手ですが、助けられると恩を倍返ししてくれる人情に篤い男です。
 なお、スリーピィとスネイル・タイタンの二人はあまり相性は良くなさそうです。
 UC・技能や彼らを駆使してもしなくてもいいですが、特に何も対策しない場合、一回ぐらいは4が出てしまうかもしれません。

 1章の冒険だけでこれだけの量の説明が入りましたが、2章は集団戦です。「4」=シが好きな無機物のオブリビオンが迫ってきます。お宝好き三人組は戦力外なので、避難させて戦いましょう。ここではスリーピィのガジェットも無力です。

 皆様のアツいプレイング、お待ちしております。
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第1章 冒険 『双六大迷宮』

POW   :    罠を気にせず出たとこ勝負!

SPD   :    出来るだけ止まらずに一気に駆け抜ける!

WIZ   :    安全地帯を見極めて罠を回避!

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メルティア・サーゲイト
「知ってるか? 神は賽子を振らない」
 完全な乱数なんて物の証明が出来たら物理学賞取れるぜ。勿論、手で投げるダイスなら投げ方、落ちる場所の二つの要素で出る目は決まる。狙った目を出し続けるならともかく、一つの目を避け続ける位なら出来る筈だぜ。
「まあ、それでも出る時は出るんだけどな」
 まあ、私は頑丈さが売りだから多少なんか起きてもへーきへーき。
 ……投げ方の問題じゃないとしたら、投げる前に乱数生成してる可能性が出るな。まあ、問題は無いぜ。それならそれで乱数調整すればいいだけだ。
「右手で指を三回鳴らし、左手で斜め45度を照準し投げる!」
 たぶんこれが一番早いと思いますという奴だ。



「知ってるか? 神は賽子を振らない」
「???」
 それは、スリーピィ達には理解出来なかった。
 神は振っている者を見て笑う側なのかもしれない。にしても、完全な乱数の証明は出来ないに等しいだろう。投げ方と落ちる場所を見極めれば、ダイスの目一つを回避する程度はメルティアには出来た。

「まあ、それでも出る時は出るんだけどな」
 UC《CODE DOLL》で出したドールにダイスを振らせ、マスを進む。振り方には問題は無さそうである。が、時たま『4』がコロコロリと上を向きそうになる。4を望む何かの仕業だろうか?

「賽子を投げる前に乱数生成してる可能性がありそうだな」
 そんな時のコマンドがある。乱数調整という物だ。乱数を生み出すのに使っている物が分かれば、その行動を繰り返す事で乱数を調整して望んだ結果を出す事が出来るのだ。

「右手で指を三回鳴らし、左手で斜め45度を照準し投げる!」
 ──すると、たまに上を向きそうになるのは変わらないが、あからさまに4の出目は回避されていった。
「成程な、投げる1秒前にコレを行えば5が出るのか。で、1.5秒前だと6、と。じゃあ1.5秒で固定するぜ」

「す、凄い……」
「あれの意味分かりやすか、親分」
「分からん!」
 3人の冒険者達は、1.5秒前に右の指を三回鳴らし左手で斜め45度を照準するメルティアにちゃっかりと着いて行くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

紫野崎・結名(サポート)
ぼうけんぼーけん♪
はじめてみるものはこわいけど、時々、わくわく

雰囲気に合わせて場を盛り上げる感じに演奏します

ピンチは黒い天使、歩くのはセブンリーグブーツ、Float on soundをふわっと浮かべてキーボードを演奏
キーボードはスマホとつないで音源を自由に設定変更できるよ
動物の鳴き声にしたり、管楽器の音にしたり、弦楽器の音にしたり

運動は苦手、特に腕力はほとんど無いです
なので、キーボードも肩にかけます
食は細くてすぐお腹いっぱい
そして人見知り気味

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません


早臣・煉夜(サポート)
うーん。僕は戦闘用なので、頭を使うことはちょっとニガテなのです
とはいえ、困ったときは考えなさい、って言われているので真剣に考えて、解決策を探しますですよ
基本は地道に、堅実に、着実に…
周囲をよく見て、解決の糸口を探って…

…うーん……
困ったときは、頼れそうな猟兵さんがいたならば頼ってしまいたいですが…そういうわけにもいきませんよね
誰かとお話ししなければいけない時は、きちんと丁寧にお話を聞くです

余り外に出たことがなかったので、出会うこと見るもの物なんでも珍しくて、わくわくします
楽しいことも悲しいことも体験したいです
けれども、迷惑かけないことを第一に

なお、公序良俗に反する行動はしません
アドリブ歓迎です


桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
 サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド

性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます

・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「わぁ……大きいサイコロと大きいマス目がいっぱいあります」
 結名は奥まで続くボードゲームのような迷宮に呆然と立っていた。
「うーん……頭を使うのはニガテですが、ようするに4が出なければいいんですよね」
 煉夜は考え込む。ただでさえ4が出やすく操作されているかもしれないこのサイコロを、上手い事他の6分の5に修正出来るだろうか。
「4が出そうになったら、サイコロにもう一回だけ回転力を加えるとかしか思いつかないよね」
 乃愛の思いついた手ぐらいしか方法が無いが、落下して確定する前に上手く行くだろうか。
「空気を薙ぎ払ってしまえばいいのよ」
 コノカは薙刀を展開してみる。4の目が出やすくなっている可能性があるなら、こちらも無理やり操作するのみ。

「それじゃあ……振ってみます、よいしょっ」
 結名によって賽は投げられた。最初の目は……いきなり4が上を向きそうになった。
「薙ぎ払うわ!」
 コノカが空気に回転力を与えるが如く、薙ぎ払う。すると若干持ち直して、5で止まった。
「良かった……じゃあ進みますね」

「全ての対処をお任せする訳にはいきませんが……僕も頑張ってみます。えいっ」
 煉夜が投げ、落ちるダイス。結果は6であった。
「あ、二歩進むって書いてありますね」
 二歩進むと、分かれ道が見えた。
「次は私の番だけど、どっち行きたい? 私的には左かなー」
 乃愛がよいしょとダイスを抱え、皆に尋ねる。
「左で良いわ」
 コノカはとりあえず、薙刀を構えながら進んでいるので進みに関してはどっちでもいいようだ。
「僕も左で大丈夫です」
「左で……お願いします」

「投げるね! えーいっ!」
 乃愛がダイスを投げると、またしても4が上を向いてクルクルと回っている。
「薙ぎ……ああ、地面に落ちちゃったらもう修正出来ないわ」
 投げ方が若干下向きだったらしい。4の目で確定され、恐る恐る4つ先に進むと、そこには『宝箱と思ったらミミックだった。一回休み』と書いてあった。
「ミミック……?」
 すると、周囲にミミックの群れが現れた。
「僕が護ります!」
 煉夜によるUC《プログラムド・ジェノサイド》を発動し、放たれた超高速の連続攻撃でミミックの群れを何とか散らしていく。

「ふぅ、4の目は一筋縄じゃいかなそうですね……」
 なお、ミミックを撃退すると足元は『宝箱を発見した。5歩進む』になっていた。これが恐らく本来のマスだったのだろう。

「それじゃあ、振るわね」
 コノカが回転力を加えやすいよう上空に投げると、2の目が出た。
「そろそろゴールにならないかしら? あっ、あのハシゴが怪しいわね」
 上に向かうハシゴを見つけ、ひとまずの目標地とした一行。

「じゃあ、もう一度振りますね……よいしょっ」
 結名が精一杯投げると、ダイスはまたしても4の牙を剥こうとする。
「ああもう、何回4を出そうとするのよこのサイコロは!」
 コノカの薙刀で空気抵抗を加え、3にする事に成功したが……先は長い。
「僕思ったんですが、4を横にした状態でまっすぐ転がすというのはどうでしょうか?」
 煉夜は試しに4を横にして転がしてみる。まぁ流石に4を望む迷宮とはいえ、このやり方で4は出なかった。
「6だね! じゃあ私もそうやって投げてみるね」
 そろそろラストスパートだろう。乃愛が転がして投げると、5が出てゴール目前まで辿り着いた。
「えーっと何々、『ボスの前にティータイム。一回休み』……あれ? 休んじゃってるよ?」

 ──どうやら、これはただの一回休みのようだった。

「決めていくわね。とうっ!」
 コノカも転がしてみる。すると3が出て、無事にハシゴまで辿り着く事が出来た。
「ふぅ……お疲れ様です、皆さん」
 ダイスが大きかったので、結名は少しバテていた。
「結構4が出そうになりましたね。転がし方にもよるみたいですが」
 煉夜は上手い転がし方を思いつけて良かったと思っていた。
「このハシゴを登ればいいんだよね!」
「そうね、ボスの前にティータイムと書いてあったし、この先にいるのは間違いないわ」

 乃愛とコノカが見つめる上のフロアには、4を望む災魔が待ち構えているのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『すべての『シ』を望む壁』

POW   :    ヘビーパストクラッシャー
単純で重い【無数の過去を宿した身のボディープレス 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    時の終焉まで眠れ
【死のま星の紋章から放たれた魔力波 】が命中した対象に対し、高威力高命中の【猛烈な睡魔に襲われる魔力波】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    すべてを虐殺するモノ
【獅子頭の巨大蟻 】の霊を召喚する。これは【牙】や【念動力で砂や岩を操るなど】で攻撃する能力を持つ。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『シシシシシシシ!!!』
『シシシシシシシ!!!』

 4を望む災魔達が、大量に待ち構えているモンスターフロア。しかし、その先に宝はある。どうやら光る玉のようだが……。

『シ?』
 登って来た者を見て、災魔達は警戒するだろう。
『シシシーーー!!』
『シシシーーー!!』

 さて、いかにして潜り抜けるか?
メルティア・サーゲイト
「生憎と14に行く気は無いぜ。システム戦闘モードってな!」
 右腕ガトリングカノンで【CODE GENOCIDE】左腕ガトリングショットガンで【CODE ANNIHILATOR】と中近距離アセンだ。
「スリーピィだったか? ちょっと貸してやるから使ってみな」
 試作品をガメで複製した対物ライフルをプレゼント。細かい撃ち洩らしは頼むぜ。
「んでタイタンだったか? 私は見ての通り肉薄されると弱い。至近距離まで寄られたらお前が頼りだ」
 人型形態だと機動力が無いからな。役割を与えりゃパーティの自覚も出るだろ。
「戦場に出たら仲がいいとか悪いとか言ってる暇はないんだぜ」
 まあ、良いに越した事はないんだがな。



「生憎と4に行く気は無いぜ。システム戦闘モードってな!」
 メルティアはガトリングのUC《CODE ANNIHILATOR》をセットする。
「スリーピィだったか? ちょっと貸してやるから使ってみな」
 いざ災魔を前にして弱腰になっているスリーピィに、対物ライフルを渡すメルティア。
「え? あ、うん……やってみるよ」
 スリーピィはライフルを構えてみる。彼の腕に丁度フィットしていた。
「ありがとう、これなら行けそうだ」

「んでタイタンだったか? 私は見ての通り肉薄されると弱い。至近距離まで寄られたらお前が頼りだ」
「ほう、儂が頼りになるか! そうかそうか! 護ってやろうじゃないか」
「いよっ親分アルダワ1っ! あっしも手伝いやすぜ!」

「戦場に出たら仲がいいとか悪いとか言ってる暇はないんだぜ」
 そう言いながら、メルティアは煩い赤色の壁達を前にガトリングショットガンを構える。

『シシーーー!!』
『シシーーー!!』

「さて、行くか……鉄の雨を喰らいやがれ!!」
 メルティアのガトリング攻撃とスリーピィの狙撃が上手くマッチし、ボディプレスを与える前に銃撃の圧で吹っ飛んでいく、すべての『シ』を望む壁。
「手柄は儂のもの、宝も儂のもんじゃい!!」
 力の強いタイタンは、ブンブンと回してパンチを壁に喰らわせる。
『シィッ……!』
「親分を援護しやす!」
 特に秀でた能力は無いものの、スネイルは壁達を取り押さえたりしてタイタンが殴りやすいようにした。

「これでトドメだ。喰らいな!」
『シーーーッッ!!』

 すべての『シ』を望む壁に幾つもの風穴を開け、辺りを一掃したメルティアであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スキアファール・イリャルギ(サポート)
"影人間"はどんな存在か?
ポルターガイストやシャドーピープルという怪奇現象はご存知ですか、その類です
いや、それらよりも悍ましい存在かもしれませんが

私自身のことですか?
歌が好きですね
よくイヤホンやヘッドフォンで音楽を聴いてます

目立つのは好きじゃないし俊敏さもあまりないので
存在感をがっつり消して闇に紛れてお手伝いしますね
UC以外でお手伝いできることと言えば
呪瘡包帯で捕縛
霊障で弾き飛ばす
呪詛を撒き散らす
属性攻撃で火と雷を――
え? 派手な行動ばかりじゃないかって?
怪奇現象ってそんなものです

迷う部分があればお好きにどうぞ
設定は生えるものですからね
ギャグやシリアスならいけますよ
官能的な物は一切ダメですがね


ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!


ナイツ・ディン(サポート)
「蹴散らしてやるぜ!」
ナイツは「」、一人称俺、冷静でありつつ好奇心旺盛
ディロ(竜槍/紅竜)は『』、一人称我、不遜な暴れん坊
ローア(竜槍/蒼竜)も『』、一人称私、丁寧な保護者

槍を担いでダッシュで寄って薙ぎ払い、見切りや第六感を駆使して盾受けでダメージを避ける。
目立たないを併用し、ダッシュ、敵を盾にするを使って撹乱もしていく。
小さいから埋もれるとやばいからな。基本的には高めに飛んで戦っていこう。
UCは適宜使っていくぞ。
「小さいからって舐めてると痛い目見るぞ?俺は強いからな。」
援護よりも押せ押せ、アタッカー気質。変身系UCを使った場合は激痛耐性、火炎耐性、、氷結耐性でゴリ押すことも多い。


桜井・乃愛(サポート)
 桜の精のパーラーメイド×咎人殺しの女の子です。
 普段の口調は「元気(私、~さん、だ、だね、だろう、だよね?)」、偉い人には「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は明るく天真爛漫で、少し天然ボケな感じの少女。
一番好きな花は桜で、その他の植物も好き。
強敵にも怖気づく事は少なく、果敢に挑む。
人と話す事も好きなので、アドリブ歓迎。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「これが今回の災魔ですね! そうだ、一つ試してみたい事があるのでちょっと時間稼ぎをお願いします!」
 ニノンはUC《アルカナブラスター》を発動し、詠唱を始める。

「時間を稼げればいいんですよね?」
 スキアファールは包帯を、すべての『シ』を望む壁に巻き付ける。
『シシーッッ!!?』
 すべての『シ』を望む壁達が身動きが取れないうちに、ニノンの詠唱は進んでいく。

「その間に俺が蹴散らしてやるぜっ!!」
 ナイツは飛び回りながら槍で薙ぎ払っていく。小さな者による攻撃に、すべての『シ』を望む壁達はどこだどこだと狼狽える。
『シーッ!!』
『シーッ!?』

「さぁ、皆の力を私に貸してね。皆さんに素敵な武器を貸し与えるよ!」
 乃愛は冒険者達に《総員出撃》のUCで軽機関銃と投擲用の魔力の籠った石を与えた。スネイルは投げてダメージを与え、ガンマンの素質のあったスリーピィは軽機関銃で撃ち漏らす事なく射撃していく。タイタンは……石で殴った。

「はぁッ!!」
 シフォンは時詠みのトライデントで一通り刺し、薙ぎ払っていく。UC《スチームエンジン》を発動し、さらに破壊力が増加される。
『シィィーーッ!!』
「ふぅ……こんな感じでいいわよね?」
 ニノンの方に目配せするシフォン。

「ありがとうございます、皆さんお待たせしました! アルカナ……ブラスタァァァーーッッ!!」
 詠唱していた甲斐があったレベルの、超弩級のアルカナブラスターが発射される。
『シッ……!!』
 直線で放たれた所に居たすべての『シ』を望む壁達は、跡形もなく消えていた。恐らく地面の黒ずみがすべての『シ』を望む壁『だったもの』だろう。天空樹が燃えないかという心配はご無用、天空樹はこの程度で火事になったりはしない。
「皆さん、これで数は大幅に減りました。最後の後片付けですよ!」

「それじゃあ片づけて行きますよ」
 UC《Circus》を発動したスキアファール。全身を怪奇へと変え、影を縫うようにすべての『シ』を望む壁達の背後を狙っていく。――気が付いたら、やられているのだ。
『シッ……』

「じゃあ、俺もこれで片づけてやるぜっ!」
 ナイツはUC《竜砂迷宮》を発動し、すべての『シ』を望む壁に竜が居座る砂漠の幻覚、そして砂嵐を見せる。
『シシーッ!?』
『シーッ!!』
 砂嵐で勝手にダメージを受け、疲弊していくすべての『シ』を望む壁達。
「一掃だねっ! いくよーっ!」
 乃愛の持つ銃、ブルーミング・ファイアで華麗に銃撃をこなしていく。弾丸のパレードが場に広がる。
『シィィッ!!』
「この調子でじゃんじゃんやっつけちゃいましょう!」
 先程のアルカナブラスターには及ばないが、ニノンもさらに炎の範囲攻撃魔法をばら撒いていく。
『シーーッ!!!』

「ところでこいつら、何語を喋ってるんだ?」
 ナイツがふと疑問に思った頃には、もう殆どのすべての『シ』を望む壁がやられていた。
「シ語ですかね。死語とは違いますが」
 スキアファールは冗談めいて答えを返した。
「シって喋る割には『ま』とか書いてあるけどな」
 ナイツがやられた個体の『ま』の部分をつつく。
「あっ、そこはきっと弄っちゃいけない所です! 戦法的に!」
 ニノンが慌てて止めに入る。
「え? 『シ』なのに『ま』が入ってるのは弄っちゃいけない話だったか?」
「いえそうではなく、その『ま』は魔法を放出する機関になっているみたいです」
「あぁ、『魔』って事か成程な!」

 ナイツが納得していると、後ろから『ま』に力を溜めた個体が近づいてくる。
「ほらあのように……って皆さん逃げてー!!」

 急いで全員回避する。ただ足の遅いスリーピィは名の通り寝てしまったが。

「寝ちゃうんだねあの技、はぁびっくりした……スリーピィさん大丈夫!?」
 乃愛が起こそうとするも、熟睡していた。
「とりあえず倒しましょうか」
 スキアファールが最後のすべての『シ』を望む壁にトドメを刺す。

「あれ、僕はどうやら寝ていたみたいだ……お宝は?」
「あそこの二人組が漁ってるわ」
 シフォンが指差す方には、お宝を独り占めしているスネイルとタイタンが居た。
「あーっ僕にも分けてよ!! ちょっとー!!」
 冒険者達のお宝争奪戦が今から始まるのだった。

「ふぅ、これで一段落ですね!」
 ニノンが額を拭う。それにしても、なぜこのような迷宮が出来たのか。シを望むだけに、下層は4に呪いがかかっていたのだろうか……?

「この壁達の事で分からない事は多いですが、倒せたのでよしとしましょう。お宝については……もとよりあの大柄な男性が独り占めする気満々のようですし」
 スキアファールはタイタンの方を見つめながら呟いた。

「ふぅ、ありがとなディロ!」
『礼には及ばぬ』
 UCに協力してくれた竜のディロに礼を言いながら、ナイツは槍を仕舞った。

「さぁ、帰りましょう。これで天空樹が平和になるといいわね」
 シフォンが再びの安寧を願いつつ、事件は幕を閉じるのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年11月26日


挿絵イラスト