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アポカリプス・ランページ⑯〜白黒人形と共に

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●帰るために守る。
「よっす、お疲れさん。悪いが、これからマザー・コンピュータのところに行って欲しいんだ、けどな……」

 苦々しい顔をした木々水・サライ(《白黒人形》[モノクローム・ドール]・f28416)は今回の件がグリモア猟兵である自分にも絡んでくるため、非常に頼みづらさがある様子。
 とは言えここでマザーを倒しておかなければ、逃げられた後が大変だからと彼は今回の任務について説明した。

 マザー・コンピュータ……その正体は自身が創造した超巨大コンピュータの生体コアでもある女性であり、あらゆる物質・概念を『機械化』する能力を持つ。
 彼女を放っておくとあらゆる物質・概念が戦闘機械獣へと変化してしまうため、防ぐためには倒す他ないのだが……その場所が厄介なのだそうで。

 今回出向く先はデトロイトの都市を変質させた『増殖無限戦闘機械都市』。その中は空も大地も全てが戦闘機械まみれになっており、まさに呼び寄せるための罠。
 更には今回、テレポートと同時にグリモア猟兵ごと抹殺する形を取られており、一度入ると戦いが終わるまでグリモア猟兵を守り続けなければならないというのだ。

「俺が死ねば戦場に行った1人は帰ってこられず、また戦力を送り届けることが出来なくなる。他のグリモア猟兵がいるとは言え、流石に送れる人数が減っていくのはまずい」
「……悪いが、お前さん達に守ってもらいながら、俺も手伝うしかなさそうだ。邪魔はしないし、向こうではお前さん方の指示に従う」

 マザーを倒すのを優先してほしいが、自分も守れるときには守って欲しい。
 サライは猟兵達にそう伝える。

 ――それでも、手伝ってくれるか?
 彼はそう尋ねながら、左手を前に出した。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 グリモア猟兵を守って戦うやつです。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。
 オーバーロードの実装に際し、MSページにも記載がありますので一読いただければ幸いです。
 簡潔に申しますと『御影さんのは0.5でも1でもそんなに変わらん』です。

●採用について
 「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 採用については最少人数がメインですが、全員採用も目指します。
 内容によっては採用の確約が出来ません。
 また採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:増殖無限戦闘機械都市
 マザーが作り出した都市の内部です。
 大地はもちろん、空も戦闘機械まみれの大都市。
 脱出口はなく、マザーにダメージを与えない限りはグリモア猟兵のテレポートでも帰れません。

●プレイングボーナス:グリモア猟兵を守りつつ、増殖無限戦闘機械都市の攻撃を凌ぎつつ、マザーと戦う。
 グリモア猟兵「木々水・サライ」を守り、都市の攻撃を凌いでマザーと戦うことでボーナス入ります。
 キャラクターについてはキャラクターシート参照で。
 プレイングでは「グリモア猟兵をどのように守るか」「どんな攻撃を凌ぐか」まで記載して下さい。
 一応、彼も戦うことは出来ますが、あまり得策ではありません。死んだら帰れないので。

 皆様の素敵なプレイング、お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『マザー・コンピュータ増殖無限戦闘機械都市』

POW   :    マシン・マザー
全長=年齢mの【巨大戦闘機械】に変身し、レベル×100km/hの飛翔、年齢×1人の運搬、【出現し続ける機械兵器群】による攻撃を可能にする。
SPD   :    トランスフォーム・デトロイト
自身が装備する【デトロイト市(増殖無限戦闘機械都市)】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    マザーズ・コール
【増殖無限戦闘機械都市の地面】から、対象の【猟兵を撃破する】という願いを叶える【対猟兵戦闘機械】を創造する。[対猟兵戦闘機械]をうまく使わないと願いは叶わない。

イラスト:有坂U

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

尖晶・十紀
いつぞやの…ご飯作る依頼の人だ……大丈夫、任せて。守るのは得意。それにしても、とうとう直接狙って来るとは……しっかりきっちりお還り頂こう

「ヘイヘイマザー、グリモアやりたきゃ十紀を倒していきな」と挑発、相手を引き付け注意をグリモア猟兵から反らすよう立ち回る

グリモア猟兵への攻撃は灼血の盾で受け切りしっかりお返し、隙に乗じてカウンター反撃したり、翼のお陰で広くなった表面積と激痛への耐性活かして根性で耐えてかばったり

UCで得た飛行力を活かせば敵UCにもきっと追いついて蹴りの攻撃も効くはず
人型の有機生物の筋肉は下半身に70%、そして十紀は結構な怪力……いつも以上の威力に、期待。

アドリブ連携可



●燃え盛る竜で守り抜く。
「いつぞやの……ご飯作る依頼の人」
「ご飯作る依頼……ああ、宇宙センターか。あの時は助かったよ」
「ううん。今度は十紀があなたを守る番。大丈夫、任せて」
 彼の手を取った尖晶・十紀(クリムゾン・ファイアリービート・f24470)は、守るのは得意だからと、自信を持って言い切る。
 これまでも誰かを守ることに助力を惜しまなかった十紀だが、今回は特に、自分の生還にも関わってくるため十分に作戦を考えなければと思考を巡らせた。

「それにしても、とうとう直接狙ってくるとは……。しっかりきっちり、お還りいただこう」
 今回の任務ではグリモア猟兵諸共、戦闘機械あふれる都市へテレポートすることになる。そのため、彼女は到達直後にマザー・コンピュータに向けて挑発姿勢を向け、出来る限り自分へのヘイトを稼ぐように調整。戦闘機械の矛先を自分へと向けさせた。
「ヘイヘイマザー、グリモアやりたきゃ十紀を倒していきな。それが無理なら、とっとと倒されな!」
「愚かですね……。私が倒される謂れはありませんし、何のためにこれらを準備したと思っているのでしょう?」
 マザーが右手を振りかざすと、都市の内部に存在するありとあらゆる戦闘機械の筒先が十紀と彼に向けられ、矢や銃弾が射出される。それと同時、マザーは都市を蜘蛛の形に変形させたかと思えば、それに騎乗して十紀達の下へと走ってきた。
「よっ……!」
 懐に忍ばせておいた灼血の試験管を割って盾を作り出し、彼を守る十紀。一方でもう1つの灼血の試験管を割って、反撃の炎を使って辺りの兵器を全て燃やして一時的に機能を停止させる。
 更に十紀はユーベルコード『灼血【変異】』を発動させて背を燃え盛る竜の翼に変化させ、表面積を増やした上で彼を隠してマザーの前へと立ちはだかり、速度と怪力を組み合わせた蹴りを叩き込んだ。
「が……?!」
「どーだ。こう見えて、十紀は結構怪力……見た目以上の威力を出せるんだぞ」
 えっへん、と胸を張った十紀。彼女がもう一度マザーに向けて蹴りを叩き込むと、ぐらり、と周囲の戦闘機械類が多少揺らいだように見えた。どうやら多少のダメージは入っているようだ。

 直後、守られていた彼が声を上げる。帰還が出来る、と。
 その話を聞いた十紀は、もう一度マザーの頭に強力な蹴りを入れてから、彼の手を取って帰還した。

成功 🔵​🔵​🔴​

虹月・天柳
猟兵の限られた輸送手段だものな……今まで狙われていなかったのが奇跡か。
厄介な状況だが、襲ってくるのが機械――無機物なのは幸いだな。


UCを発動し、襲いかかってくる戦闘機械を片端から人形に変え、元に戻った時に行動不能になっているよう、義体の悪魔たちに破壊させていく。UCの範囲は俺を中心とする円形になので、なるべく俺から離れないでくれ。
そして、もれなく機械となっている地面からの不意打ちを避けるために地面も人形化する。仰向けかうつ伏せになった人形が重なっているような感じになるか。気色悪いかもしれんが我慢してくれ。
マザーと相対しても変わらん。嗾けてくる戦闘機械を人形化し、叩き返すだけだ。



●人形達で人形を守る。
「猟兵の限られた輸送手段だものな……今まで狙われていなかったのが奇跡か」
 ふう、と一息ついた虹月・天柳(人形憑かせの悪魔遣い・f30238)は彼の手を取り、マザー・コンピュータのもとへと辿り着く。天も地も全てが戦闘機械となってしまっているという厄介な状況ではあるのだが、むしろ、天柳にとっては逆に好都合な状況だった。
 マザーはそんな中、都市の大地に備え付けておいた対猟兵戦闘機械全てに指令を流し込み、天柳と彼に狙いをつけて攻撃を開始。天柳は彼を守るべく、ユーベルコード『転変偶人の令』を発令させて近くにあった戦闘機械を姿形が様々な人形たちに変換していった。
「転換せよ、変容せよ……汝は僕、我が手脚」
 天柳の半径95メートル以内に存在している戦闘機械は、全てが無機物だ。故に彼の力を受け入れた戦闘機械達はマザーの指令を上書きされ、天柳の忠実な戦闘人形へと変貌させられる。
 しかし問題は、範囲の中にいなければ戦闘機械の無力化は不可能。遠距離に存在する対猟兵戦闘機械にはそもそも効果がなく、人形達に撃破して貰うしか無いのだ。
「すまないが、これは俺を中心する円形の範囲でしか効果がない。なるべく俺から離れないでくれ」
 忠告を受けた彼は、出来る限り天柳から離れないようにと距離を縮めるのだが……対猟兵戦闘機械はそれを見越してか、どうにか2人を引き剥がそうと連続射撃を撃ち込んでくる。
 変換された戦闘機械、もとい義体の悪魔達は彼らを守りながらもマザーへの攻撃を行い続けるが、マザーはある時、右手を軽く横へとスライドさせる仕草をした。
 その瞬間、天柳と彼の足元にヒビが入り地面に待機していた戦闘機械が顔を出し、2人の身体に銃弾を撃ち込む。咄嗟に天柳が人形に指示を出して彼を覆い重ねてカバーリングしたが、天柳は銃弾を受ける羽目に。
「地面も人形化させておくべきだった……なっ!!」
 もう一度周辺の無機物――戦闘機械や周囲の石ころ等を人形化させ、多勢でマザーを叩き込む天柳。遠距離に存在する対猟兵戦闘機械はマザーを守ろうと人形達を、そして使い手である天柳を、グリモア猟兵を倒そうと躍起になって攻撃を連発する。

 しかし、攻撃に使う銃弾がなくなれば手段はなくなる。
 マザーが充填指示を出したその瞬間、天柳は人形達を一斉に飛ばして連続攻撃を叩き込んだ。

 ――帰還可能の指示が出るまで、何度も、何度も。

成功 🔵​🔵​🔴​

月夜・玲
ははは、都市が敵とか規模デカい!
頭良いけど頭ワルー!
けどまあ、何とかなる何とかする!


EX:I.S.T[BK0001]に騎乗
サライさんも2ケツどうぞ
そして【Overdrive I.S.T】起動
召喚した剣を雷と蒼炎の組み合わせで組ませて運用
都市が相手なら、数で対応!
此処には私が100人居る!
私達のバイクを中心に陣形を組み、それぞれ自由に『なぎ払い』、『串刺し』にし蒼炎で『焼却』しながら進軍!
10組を護衛に専念して運用
私達の上空に『念動力』で飛び、『オーラ防御』で爆撃等からガード
一箇所に留まると地面からのコード触手とか怖いから、前衛の剣達は地面をしっかり雷と蒼炎で破壊しといて!
後は駆け抜けるだけ!



●バイクで右往左往
「ははは! 都市が敵とか、規模がデカい! 頭良いけど、頭ワルー!」
 到着するやいなや、特殊バイクEX:I.S.T[BK0001]に搭乗する月夜・玲(頂の探究者・f01605)。彼にも乗ってもらいながら、彼女はユーベルコード『Overdrive I.S.T』を発動させて己の姿を真似させた雷と蒼炎の100振りの剣を召喚し、マザー・コンピュータへの挑戦を受け取る準備を済ませた。
「都市が相手なら、数で対応! サライさんも2ケツでどうぞ!」
「お、おう。……大丈夫か? 本当に」
「ははは! 何とかなる! 何とかする!」
 そう言ってバイクのエンジンを思いっきり吹かし、一気に速度を上昇。都市の地面から生えてきた対猟兵戦闘機械の攻撃を速度で躱し、100振りずつある対の剣を自由に薙ぎ払いや串刺しで対応しながら走った。
 対猟兵戦闘機械は銃撃のみならず、巨大マジックアームでの捕獲、コード型捕縛機械など様々な手段で2人を捕まえようと何度もバイクを追いかけ続けている。ただでさえ増殖無限戦闘機械都市という檻の中を走り回るだけでも大変だと言うのに、戦闘機械は玲が操作する対の剣で焼いても焼いても増え続けた。
 更には上空からの攻撃も激化し始めており、対の剣を地上で動かすだけでは足りなくなりはじめていたため、玲は後ろに乗せた彼にこう言った。
「仕方ない……ちょっと、熱くなるかもしれないよ!」
 彼の返答を聞くこと無く、上空に対の剣を複数浮かせて運用を開始。空からの攻撃を剣で弾き飛ばし、地上を這いずる戦闘機械達を雷で止めて、蒼炎で燃やす。まさに完璧な運用……のはずだった。

 がくん、と。バイクのタイヤに妙な衝撃を覚えた玲。パンクなどではないのだが、あまりにも妙な感覚だったので、ちょっとだけ後ろを振り返ってみる。
 すると地面の中から剣のような槍のような、鋭い刃を突き出す戦闘兵器が地面に帰っていくのが見えた。どうやら、マザーが新たに呼び寄せた新戦闘機械のようだ。
「くうう……! こうなったら、どんどん走り回ってどんどんぶち壊していくわよ! 勝手に走り回っていたら、多分なんとかなる!」
 後ろの彼がなんかツッコミを入れたような気がするが、気にせずどんどん走り回る玲。
 しばらく増殖無限戦闘機械都市はなにかのサーキット場のようになっていたと、後に後ろに乗っていた彼は言う……。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜刀神・鏡介
グリモア猟兵ごと呼び込むとは、思わぬ弱点を突かれた形になるか
この辺りをどう対応すべきかは今後の課題だろうが、今はマザーを倒さなければ

バイク『八咫烏』に騎乗。木々水にも後ろに乗ってもらいたい
戦い方の関係上、前線に突っ込む事になる分の危険性はあるが、手の届かない箇所にいると守りようがない
なんとか凌いでみるとしよう。あ、出来る範囲での自衛は頼む

バイクを運転しながら神刀の封印を解除して、緋色の神気を解放
陸の秘剣【緋洸閃】の刀と斬撃波で機械を迎撃しつつ、素早く動き回って攻撃を回避しマザーに接近

……正直こいつの何処を攻撃すれば有効なのかわからないが、とりあえず手近な所を殴って、少しずつ削っていこう



●緋色の刃は縦横無尽
「グリモア猟兵ごと呼び込むとは、思わぬ弱点を突かれた形になるか……。この辺りをどう対処すべきかは今後の課題だろうが、今はマザーを倒さなければ……」
 岩陰に彼と共に隠れ様子をうかがう夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は、この状況を打破するためにどう攻略したものかと増殖無限戦闘機械都市の様子を確認していた。
 都市内部はマザー・コンピュータが機械化させた戦闘機械で溢れかえっており、地上はもちろんのこと天井も壁も全てが戦闘機械で溢れており、確実に猟兵を殺そうとしているのだ。
 考えに考えた末、鏡介は大型バイク・八咫烏に乗って都市内部を疾走しマザーを叩くことを決意。彼を後ろに乗せ、攻撃を凌いで見せるとまで言い切った。
「ああ、だが出来る範囲での自衛は頼む。マザーを狙うとなると、後ろにまでは対処できないと思うのでな」
「構わねえ、もとよりそのつもりだ」
「すまない。……行くぞ!」
 八咫烏のエンジンを全開、一気に岩陰を飛び出て都市内を走り抜ける鏡介。その際、マザーの隣を駆け抜けて弱点を探すように眺めてみるが、厄介なことに何処を攻撃すれば有効なのかがすぐには判断できなかった。
 マザーもマザーで彼らを見つけるや、増殖無限戦闘機械都市を変形させて搭乗して追いかけてくるものだから余計に厄介になってしまった。バイクを走らせれば走らせるほど、道に存在する戦闘機械を飲み込んでマザーの攻撃手段が少しずつ増えていくのだから。
 どうするか悩んだ末、鏡介は6つある秘剣のうち、6つ目――ユーベルコード『陸の秘剣【緋洸閃】』を発動させる。鞘に収めた神刀【無仭】の封印を解除し、戦場全体に敵と味方を識別する神気によって作られた緋色の刀を放ち、斬撃波で周囲の機械を壊して回った。
「しぶといですね。いえ、猟兵というのは死ぬまで油断ならないと聞いてますが」
「そう言われるともう少し抗いたくなってしまう……な!」
 八咫烏を急旋回させ、マザーの隣を通り抜けてマザーの攻撃を回避する鏡介。すれ違う際に緋色の刀による連続斬りをマザーの騎乗する都市にぶつけ、行動速度を減らしておいた。
「っ……?!」
 がくん、と体制を崩したマザー。もう一度追いかけようと戦闘機械に指令を促すものの、それら全ては緋色の刀が弾き飛ばす。

 帰還可能になるまで、緋色の刀は縦横無尽に都市の中を駆け巡った。

成功 🔵​🔵​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
最後のフィールド・オブ・ナイン
喉元に届いた以上、逃す訳には参りません…!

私は騎士、護衛は得手としております
どうかお任せください

用途申請、オブリビオンフォーミュラの撃破
…充填開始!

マルチセンサーでの●情報収集と●瞬間思考力で四方八方の地面から生える戦闘機械の出現を即座に把握
格納銃器の●乱れ撃ちで装甲脆弱部を●スナイパー射撃で撃ち抜き破壊
敵の攻撃を剣と盾で防御(武器受け、盾受け)し接近したモノを片端から●怪力で振るう武器で破壊

背の木々水様を●かばい

…40、50、……充填中断!
反撃に移ります
木々水様、閃光にご注意を!

UCを電脳禁忌剣から巨大光線として放って振り下ろし都市を●蹂躙



●最後まで食らいつく。
「最後のフィールド・オブ・ナイン……喉元に届いた以上、逃すわけには参りません! 私は騎士、護衛は得手としておりますのでどうかお任せ下さい」
「悪いな。……ここで逃がすわけにはいかねえ、一気に片を付けろ!!」
「ええ、お任せを!」
 トリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)は戦場まで運んでくれた彼を背に、マザー・コンピュータと対峙する。
 マザーは幾人かの猟兵達によって多少の損害を受けている様子だが、まだまだ完全に倒れる様子はない。目の前にいる騎士と守護される者を倒す方法を計算しているのか、それとも……。
 その間にもトリテレイアは己の中に残された残存データに向けて、オブリビオンの撃破申請を要求。超最重要事項として認定されたのか、『ある機構』が充填を開始。その間に情報収集するための全身に備え付けられた全環境適応型マルチセンサーが起動を始める。
「……! 地面から来ます!」
 瞬間的な情報収集力と思考力を用いて大地から飛び出る対猟兵戦闘機械の出現を予測、彼をその背に乗せて素早く空高く飛び上がり、展開式多目的格納銃器を用いて出てきた大量兵戦闘機械に乱れ打ちで対処を取り、攻撃を弾きながら装甲の脆弱部分を的確に撃ち抜いた。
 地上に降りても、マザーの機械化の影響で戦闘機械は地上から生まれる。そこでトリテレイアは電脳禁忌剣アレクシアと重質量大型シールドを用いて新たに生まれた戦闘機械を払い、屠り、壊しながら前へと進む。
 やがて、トリテレイアは先程要求しておいた『ある機構』の解除を確認。それは、まさに反撃の狼煙といえるものだった。
「……! 充填中断、反撃へ移ります!」
 怪力でアレクシアを振り続けていたトリテレイアだが、機構の充填を中断させると彼の前へと出てマザーを見据える。閃光に注意しろ、と背後の彼に向けて注意を促すと、トリテレイアはアレクシアを真っ直ぐマザーへと向けて振り下ろす。
「――不肖の騎士たる我が責において、貴女が嘆いた悪夢を此処に!!」
 ユーベルコード『銀河帝国正式配備・普及量産型惑星破壊兵器』を発動。スペースシップワールドで運用された惑星破壊兵器の縮小版の破壊光線が真っ直ぐに、マザーへと向かって奔る。

 戦闘機械はおろか、都市全てが光線の蹂躙を喰らう。
 対処を失ったマザーに、彼らの帰還を食い止める手立てはなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルドラ・ヴォルテクス
◎アドリブ連係OKです

サライか、今回の戦争での活躍、聞いているぞ。
ならばこそ、こんなところで果てさせるわけには行かない。
俺のヴァーハナ・ヴィマナがお前を守る、盾としても十分に機能する。

【メーガナーダ発雷】
都市機能は、メーガーナーダの発雷、電磁パルスの嵐で狂わせ、麻痺させる。
改造された都市機械群はメーガナーダの震電で、土地ごと破壊、機能を徹底的に潰す。

本体へ肉薄したなら、ラプチャーズEMPの直撃で機械を無力化、メーガナーダの高電圧を纏ったアンピュテイターの溶断で敵の外装もろとも両断していく。

貴様の思惑も、卑劣な罠も、ここで終わりだ。
簡単に絡め取れるほど、猟兵の牙は鈍くはない。



●暴れ狂う紫電の獣
「サライか。今回の戦争での活躍、聞いているぞ」
「お前も手伝ってくれてるおかげで、戦争はいい感じに動いてるから助かってるよ」
「……ならばこそ、こんなところで果てさせるわけには、いかない」
 彼の目を見据えて、マザー・コンピュータに赤い瞳を向けたルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は脳波伝達を行い、戦単車ヴァーハナ・ヴィマナを障壁のように展開させて彼を守る。
 ここから帰る手法を持つのも、ここから先の戦争を手助けするのも、グリモア猟兵がいなければ機能しない。故に、ルドラはここで確実に守り切るという強い意思を見せていた。

 そんな2人をマザー・コンピュータは理解しようとはしない。むしろ、ここで倒さなければならないという『答え』を導き出している故に、己が直に倒すつもりで増殖無限戦闘機械都市を変化させて搭乗。直接2人の前までやってきた。
「――哮り、吼えろ!」
 大きく吼えたルドラの声に、ユーベルコード『咆哮する雷雲』が発動。その身体に暴れ狂う猛獣の如き紫電をまとい、咆哮とともに敵を喰らう破壊力を持った震電の放出を可能にさせて、彼の周囲に存在する戦闘機械はおろか、都市機能ごと電磁パルスの嵐で機能麻痺へと陥らせた。
 当然、都市機能の麻痺となればマザーの足にもなっている都市部分も徐々に機能低下へ陥る。サブ電源を用いての復帰を予想した上で、ルドラは震電を使い土地ごと破壊することでマザーを食い止める。
 機械都市という性質上、雷とはどうにも相性が悪い。マザーの足となっていた機械都市は彼女を支えるほどの力はなくなり、ガラガラと崩れ去った。
「くっ……!」
「貴様の思惑も、卑劣な罠も、ここで終わりだ!! ――砕け散れ!!」
 エネルギーグレネード・ラプチャーズEMPを使用して機械都市を爆破して追加騎乗を防ぎ、高電圧を纏わせたビーム型発振斧・アンピュテイターでマザーの身体――と呼べる人型の機械を叩き斬る。
 反撃として何度か戦闘機械が彼らを狙うが、事前に展開させておいたヴァーハナ・ヴィマナの障壁が攻撃を弾いたため、ほとんど傷を負うことはなかった。

「――簡単に絡め取れるほど、猟兵の牙は鈍くはない。絡め取った牙に逆に食いちぎられるのが、オチになるだけだ」
 ニヤリと笑ったルドラの雷が、機械都市に降り注いだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月20日


挿絵イラスト