アポカリプス・ランページ⑯〜マザータイム・バトル!
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「マザー・コンピュータへと、ようやく到達できたようじゃな」
ガングラン・ガーフィールド(ドワーフのパラディン・f00859)は、そう神妙な表情で語りだした。
「今回、おぬしらに頼みたいのはこのマザーへの対処じゃ」
フィールド・オブ・ナインの一体にして、自身が創造した超巨大コンピュータの生体コアでもある女性――マザー・コンピュータ。その力は強大で、あらゆる物質・概念を「機械化」する能力を持ち、放置するとアメリカ大陸でさえ、彼女の戦闘機械獣と化すだろう。
「じゃが、そんなマザーが機械から抜け出す好機が訪れる。そこを叩くのじゃ」
機械から出たマザーは、蓄積していた「時間質量」を開放して赤く光り輝く――この能力、タイムフォール・ダウンを使用中のマザーは、一切の機械制御ができなくなる。そのかわりに、任意の対象の時間を二〜四倍速で「巻き戻し」「早送り」しつつ、自身のユーベルコードも行使できるようになるのだ。
いわば、自由になりながら戦える――それはこちらの指が届く位置へマザーが降りてきたことを意味する。
「限定的ながら、過去と未来を同時に操るマザーに立ち向かわなければならん……じゃが、だからこそこちらもまた倒すことができる好機でもあるのじゃ」
時間を操作し、先制攻撃してくるマザーはただただ驚異の一言である。こちらを蹂躙してなお、余りある強さと言えるだろう。
だが、この時間操作と先制攻撃に対処できれば――低くても、芽はあるのだ。
「時間を操るという破格の敵じゃが、挑む価値はある。おぬしらならば、届くやもしれん……よろしく頼むぞ」
波多野志郎
そして時は動き出す――どうも、波多野志郎です。
今回はマザー・タイムフォール・ダウンと戦っていただきます。
プレイングボーナスに関しては『敵の「巻き戻し」「早送り」を含めた先制攻撃に対処する』となっております。こちらはもう、完全にアイデア勝負と鳴っております。プレイングをお待ち致しております。
それでは、時間を操る強敵との戦いを存分にお楽しみください。
第1章 ボス戦
『マザー・タイムフォール・ダウン』
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POW : タイム・タイド・アタック
【時間質量の開放がもたらす超加速】によりレベル×100km/hで飛翔し、【速度】×【戦闘開始からの経過時間】に比例した激突ダメージを与える。
SPD : タイム・アクセラレーション
【時間の超加速】による素早い一撃を放つ。また、【時間質量の消費】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ : オールドマンズ・クロック
攻撃が命中した対象に【時計型の刻印】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【肉体が老化し続けること】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:有坂U
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ルドラ・ヴォルテクス
◎アドリブ連携OKです
『異常な時間流を観測、警戒を!』
時間……これが奴の能力!
【止め処なきジャガンナート】
老化現象か、ジャガンナート形態、対時間外殻形成、最適化。
老化には、ジャガンナート化で肩代わりする外殻を作り、受ける。
巻き戻しはジャガンナートには効かん、ジャガンナートの性質は止め処なき力。
早送りしてみるか?寿命で殺せるかもしれないぞ?
限界突破、相手の四倍まで時間加速なら、いずれ捉えられる、ジャガンナート化が続くうちに、回避困難なタービュランスの暴風、エレクトロキュートの雷撃、ヴァーハナ・ヴィマナの加速する突撃で、相手の加速を上回り、貫いてみせる。
ラブリー・ラビットクロー
お前がマザー
素敵な歌を唄ってたのに
興味失くなっちゃったんだ?
そんな所で篭ってちゃ勿体無いぞ
だってホントのセカイは
キラキラ輝いてん
敵は時間も操っちゃうんだ
何とかして攻撃を防がなきゃ
翼を広げて空へと逃げちゃえばきっと
敵は時間も操っちゃうんだ
何とかして攻撃を
敵は時間も操っちゃうんだ
あれ?らぶの体に刻印?
どーしよ
兎に角空へ
あれ?らぶの体に刻印?
体が重い
老化が始まってるの
でもそろそろの筈
そーでしょ!?マザー!
【ハッキング完了。機械都市を掌握しました】
そーいえばお前もマザーってゆーんだっけ
らぶのトモダチもマザーってゆーんだ
らぶは一人じゃお前に敵わない
ヒトのユメも叶えられない
だけど
マザーと二人なら何だって超えられるんだ!
【機械都市による攻撃を開始します。コントロール権限を取り返される前にケリをつけましょう】
よくも好き勝手いじめてくれたのん
この街を返してもらうぞ
【目標︰デトロイト奪還。コード︰パルージア発動】
だってここはいつかヒトのユメが輝く場所になるんだから!
【人類に栄光あれ。3、2、1⎯⎯ハレルヤ】
月夜・玲
うーむ…うーん…
チートじゃね?
お前ホントお前…
けど時間操作が出来るのが対象であるのなら…
賭けに出るしかないか
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《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀
そして残り2刀も抜刀して地面に突き刺しておく
敵の激突を『オーラ防御』で前面にシールドを貼り、更に剣を重ねて『武器受け』して少しでも激突ダメージを減らしながら正面から受け
受けたタイミングで『念動力』で突き刺した剣を操作
私ごとマザーを『串刺し』にする!
【断章・焔ノ杖】起動
蒼炎でマザーを『焼却』する!
さあ、マザー…巻き戻してみな?
剣を抜いて自分の傷を巻き戻す間にも蒼炎は君を燃やし続けるよ?
君が同時に巻き戻せるのはいくつまでかな?
藤・美雨
インチキ極まりないねぇ
こっちもインチキで返すしかない
やれるだけやってみよう
首の傷はスカーフでも巻いて隠しておこう
しっかり化粧もしておけば私が死者だと簡単に見破られないはず
敵の攻撃の本命はユーベルコードだと判断
だからそれ以外の攻撃には普通に対処しよう
殴ったら巻き戻されるし
避けようとしたら早送りされる
ああ、厄介極まりないな
そうして相手が刻印を付与してきたら、そのダメージは【激痛耐性】で軽減
でもね、私は老化しないよ
だって……もう死んでるから
相手の意表をついた瞬間を見計らって一気に接近
死者の時は動かせない
でも私はまだ前に進む
お前を乗り越えてね!
抱いた怒りと決意をエネルギーを【怪力】に変えて殴りぬくよ!
トリテレイア・ゼロナイン
フィールド・オブ・ナイン最後の一人
喉元に届いた以上、この地の人々の安寧の為に逃す訳にはいきません
接敵と同時に●防具改造で装着していた投光器を起動
同時に物資収納Sの煙幕手榴弾を●投擲し●目潰し
無差別でなく『任意の対象』なのが幸いでした
相手の認識から逃れれば少なくとも『巻き戻し』は回避出来ます
投光器の光か手榴弾の煙かの二択の巻き戻し強要
早送りの突撃を選択すればマルチセンサーでの●情報収集と瞬間思考力で反応し怪力で●盾受け防御で受けながし
そして接触した際にUCで密かに敵の身体に透明妖精ロボを取り付かせ爆弾を起爆
無意識からの攻撃で混乱している内に接近し剣を一閃
その思索への欲望を、認める訳にはいきません
卜二一・クロノ
「捉えたぞ、我が機織りを阻む者よ」
時空の守護神の一柱、あるいは祟り神として参加します
時の糸を紡ぎ、歴史の柄を織る者にとって、好き勝手に時間を遡る行為は織り直しを強要するので害悪
そのような、猟兵やオブリビオンの事情とは無関係な動機で祟ります
時間を操るユーベルコードを以て、敵の時間を操るユーベルコードを完封します
神の摂理に反する者には神罰を
何なら先制攻撃の受け皿になったっていい
ある程度のダメージはやむを得ないものとします
咎人に死の宿命を見出したら、満足して帰ります
※時間操作を行う猟兵は見て見ぬふりをします。できれば同時には採用しないでください
●母なるものは、自らの足で立つ
マザー・コンピュータ――彼女が自らの足で大地に立つのはいつ以来であろうか? それは彼女さえわからないものであった。
「これほど多くのフィールド・オブ・ナインが倒れるとは……」
マザーは無表情に、そう呟く。デトロイト・急造機械軍製造工場――そこももはや、戦場となっているのだ。
「捉えたぞ、我が機織りを阻む者よ」
卜二一・クロノ(時の守り手・f27842)の声に、マザーが振り向く。時間を操るものと時空の守護神の一柱――それは、必然と邂逅とも言えた。
「私は、真理を求める時間が欲しいだけ。時間を停止すれば……すなわち永遠の中では、私は無限の思索を続けられる。私が欲するは思索であって、その過程で生まれた力に興味はありません」
時間すら操作するその強大な力をただの手段に過ぎないと言い切るマザーに、トリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)も静かに告げた。
「フィールド・オブ・ナイン最後の一人。喉元に届いた以上、この地の人々の安寧の為に逃す訳にはいきません」
「お前がマザー……素敵な歌を唄ってたのに、興味失くなっちゃったんだ? そんな所で篭ってちゃ勿体無いぞ。だってホントのセカイは、キラキラ輝いてん」
ラブリー・ラビットクロー(と人類叡智の結晶【ビッグマザー】・f26591)が、そう告げたその時だ――マザーの身体が、赤く光り輝く。
それは、今までマザーが蓄積してきた「時間質量」を開放。その瞬間、製造工場が文字通り粉々に吹き飛んだ。
●時間を操るという意味――
「異常な時間流を観測、警戒を!」
ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)の警告は間に合った、そのはずだった。しかし、自分たちがいた製造工場が一瞬の内に崩壊するのはその『直前』であった。
「インチキ極まりないねぇ」
首の傷はスカーフでも巻いて隠して、藤・美雨(健やか殭屍娘・f29345)がそうこぼす。もしも死体だとバレて時間を巻き戻されれば――その時点で、死体にされてしまう。そう警戒したからだ……降ってくる瓦礫をかわしながら、美雨は崩壊する工場から抜け出た。
「うーむ……うーん……チートじゃね? お前ホントお前……けど時間操作が出来るのが対象であるのなら……賭けに出るしかないか」
同じく倒壊する工場からの退避に成功した月夜・玲(頂の探究者・f01605)が、そうこぼす。おそらくはこちらが動きを察知する『直前』に時間を巻き戻し、そこから超加速によって製造工場を文字通り一瞬で丁寧に破壊し尽くしたのだろうが――玲からすれば、そのすべての出来事が一刹那で終わったようにしか見えなかった。
「やはり、究極の力(オーバーロード)に指を届かせうるモノ――恐ろしいですね」
その破壊をなして瓦礫の上になお君臨するマザーが、抑揚のない声でこぼす。ジジ、ジジジ――とマザーは、ブレる自分の手を見下ろして虚ろな視線を卜二一へと向けた。
「今、私の『時間』に干渉しましたね?」
「――神の摂理に反する者には神罰を」
神罰・時間操作の代償(パニッシュメント)――時の糸を紡ぎ、歴史の柄を織る者としての権能。それはもはや、三次元上の戦いではない。時間干渉対時間修正、四次元以上の、理論上存在すると言われた十一次元に至るまで届きうる埒外の盤外戦闘だ。
「ならば、その神をねじ伏せ――」
言いかけた瞬間、足場の瓦礫が砕けた――その真下から現れたのは、止め処なきジャガンナートに変身したルドラの蹂躙だ。しかし、その速度は時間修正を強引な質量で抜けたマザーによって回避された。
「今です!」
だが、その回避地点にトリテレイアの投光器による閃光が放たれる。視界を奪われたマザーに、更にトリテレイアは煙幕手榴弾を投擲。煙幕でマザーの視界を塞いだ。
(「無差別でなく『任意の対象』なのが幸いでした。相手の認識から逃れれば少なくとも『巻き戻し』は回避出来ます」)
煙幕手榴弾から吹き出たはずの煙幕が、手榴弾へと戻っていく――マザーの『巻き戻し』だ。その間隙に、美雨が駆けた。
「もっと楽しくやろう!!」
バチン! とヴォルテックエンジンから生み出した電気による放電光を残し、美雨が疾走。しかし、その速度さえマザーは凌駕する。蹴りが、拳が、肘が、膝が――その連撃を美雨は激痛耐性で持ちこたえた。
「こっちも行こうか!」
ガシャン! と《RE》IncarnationとBlue Birdを抜刀を抜いて、そこに玲も加わる。卜二一の時間修正があるからこそ、まだ目で捉えられる――圧倒的速度で美雨と玲の二人へマザーは挑んでいく。
(「敵は時間も操っちゃうんだ。何とかして攻撃を防がなきゃ……翼を広げて空へと逃げちゃえばきっと、敵は時間も操っちゃうんだ。何とかして攻撃を――」)
ラブリーもまた、策を講じる。ただ、その策は時間がかかる――気づかれ、時間を巻き戻されれば元の木阿弥だ。だからこそ、ラブリー待つ。これ以上ないタイミング。絶対的なその『刹那』を――。
●時間を操るがゆえに、永遠と刹那は『そこ』にある――
戦いが始まって、どれだけ経っただろう? 一分? 十分? あるいは時間単位かも知れないし、日単位、週単位……あるいは、始まってもいないかも知れない。
時間に干渉する相手との戦いとは、そういうことだ。ただ一方的にこちらに負荷を強いてくる――それこそ、卜二一の時間修正がなければそれを知覚することもできなかったかもしれない。
それでも、ひとつだけはっきりしていることがある。それは戦いが終わっていないこと、猟兵達は一人として倒れていない事実だ。
「巻き戻しはジャガンナートには効かん、ジャガンナートの性質は止め処なき力。早送りしてみるか? 寿命で殺せるかもしれないぞ?」
「――――」
タービュランスの暴風、エレクトロキュートの雷撃、ヴァーハナ・ヴィマナの加速する突撃――ルドラの止め処なきジャガンナートの広範囲かつ回避困難な蹂躙行為の数々をマザーは赤く輝きながら、時間に干渉し強引に超えていく。
「――ッ!」
トチテレイアの重質量大型シールドが、バキバキバキバキ! と目に見えないマザーの打撃で変形、砕け散った。吹き飛ばされるトリテレイア――だが、それこそがトリテレイアの目論見だった。
「その思索への欲望を、認める訳にはいきません」
自律・遠隔制御選択式破壊工作用妖精型ロボ(スティールフェアリーズ・タイプ・グレムリン)、目に見えない透明妖精ロボがマザーの背後で爆発。その爆発を見て巻き戻そうとしたマザーに、トリテレイアは電脳禁忌剣アレクシアで斬りかかった。
「く――」
「ここ!」
《RE》IncarnationとBlue Birdを、そして地面に突き刺しておいた空の記憶とKey of Chaosを念動力で操り、玲は四本の剣で自分ごとマザーを貫き――蒼い炎を着火した。
「偽書・焔神起動。断章・焔ノ杖閲覧。システム起動」
断章・焔ノ杖(フラグメント・レーヴァテイン)――玲は一緒に蒼い炎の焼却を受けながら告げた。
「さあ、マザー…巻き戻してみな? 剣を抜いて自分の傷を巻き戻す間にも蒼炎は君を燃やし続けるよ? 君が同時に巻き戻せるのはいくつまでかな?」
「止めてみせろ!!」
そこへ、マザーにルドラのヴァーハナ・ヴィマナの加速する突撃が加わった。自身を巻き戻してこの場を逃げる――その選択の直前を突かれた形だ。
「そろそろの筈。そーでしょ!? マザー!」
【ハッキング完了。機械都市を掌握しました】
その瞬間、ラブリーの声にビッグマザーが答えた。揺れる機械都市――その中で、ラブリーが告げた。
「そーいえばお前もマザーってゆーんだっけ。らぶのトモダチもマザーってゆーんだ。らぶは一人じゃお前に敵わない、ヒトのユメも叶えられない。だけどマザーと二人なら何だって超えられるんだ!」
「こんな、もの――」
制御を取り返せばいい、マザーがそう言い返す前にビッグマザーが告げた。
【機械都市による攻撃を開始します。コントロール権限を取り返される前にケリをつけましょう】
「よくも好き勝手いじめてくれたのん。この街を返してもらうぞ」
【目標︰デトロイト奪還。コード︰パルージア発動】
間に合わない、時間を操作するはずのマザーの力が及ばない――時間質量の消費が大きすぎたからだ。だから、ラブリーとビッグマザーのタッグが至る!
「だってここはいつかヒトのユメが輝く場所になるんだから!
【人類に栄光あれ。3、2、1……ハレルヤ】
その瞬間、デトロイトが光りに包まれる。まるで、この結末こそを祝福するように――マザーは、完全にコンピュータとしての己の帰り場所を失ったのだ。
「終わりである」
卜二一が、静かに告げる。もはや、マザーの時間質量では卜二一の時間修正は超えられない――そこへ、美雨が駆け込んだ。
「死者の時は動かせない――でも私はまだ前に進む。お前を乗り越えてね!」
抱いた怒りと決意をエネルギーを怪力に変えて、美雨はマザーを殴り抜く。そして、その瞬間が卜二一の神罰・時間操作の代償によって繰り返された。
もはや、残った時間質量さえ蒼い炎によって焼き尽くされ、マザーの身体がその場で塵となって消滅した……死の時間さえ通り過ぎて、使い切ったからだ。
咎人に死の宿命を見届け、満足すると卜二一は踵を返す。長く、短く、永遠と刹那の戦いが、終わった瞬間だった……。
大成功
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