4
銀河帝国攻略戦⑫~再びの護りを穿つ刃

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#スペースシップワールド
🔒
#戦争
🔒
#銀河帝国攻略戦


0




●再び集い始める護りの艦隊
 エンペラーズマインドの前線防衛艦隊が撃破されたとの報を受け、『解放軍』に歓喜が上がるのならば……『帝国軍』は、対応に追われていた。

「艦長!『解放軍』により前線防衛艦隊が突破されました!!」
「慌てるな。所詮相手は烏合の衆。力持つ者を潰せば瓦解する戦力にすぎん」
 冷静な視野を持ち、帝国艦隊の艦長が近づきつつある『解放軍』の艦隊を遠くに見遣る。
「――防衛ラインの再構築の命が下った。コレ以上の失態は許されんと思え。鼠一匹通すなよ」

●開かれた道筋を更に先へ
「急ぎなので……素顔の私に見慣れぬ方もいらっしゃるかと思いますが、話を始めさせて頂きますね」
 グリモアベースで猟兵達を待っていたのは赤髪緑眼の青年。……どこかで見たような装備だが、誰?という顔をする猟兵も少なくはない。だが青年は構わずに本題に入っていく。
「戦線の突破によりエンペラーズマインドのコアルームへの道が開かれたようですね!お疲れ様です」
 そう猟兵達を見回して語るのはゼルド・シュバイツァー(陽炎の仇刃・f12297)のようだ。あの鉄仮面なしだとこのような顔なのだなぁという猟兵もいる気はするが、急ぎだからなのか構わず説明する。
「今回は貴殿達にコアルーム……と言いたいんですが、ちょっと別の所に向かって頂きたくありまして。前線に出ていなかった防衛艦隊が再集結を始めているエリアが発見されたのですよ」

「便宜的に『再集結艦隊』と、呼称させていただきますが、本来ならば防衛戦力として前線に出ていても可笑しくはない相手です。貴殿達にはその防衛ラインを構築しつつある艦隊を撃破して頂きます」
 相手としては先程戦った前線艦隊とは似ているが、より集団との戦いになるであろうというのは想像に難くない。
「恐らくこの防衛ラインを突破した先には……『白騎士』配下である艦隊や『黒騎士』配下の妨害兵器を搭載した艦隊が待ち受けていると思われます」

 そしてゼルドは鉄仮面の下から見据えていたであろう眼差しを猟兵達へ真っ直ぐに向ける。
「……貴殿達なら大丈夫です。まだ強敵はこの先に控えています。油断せずに、行ってください」
 グリモアの転移の輝きが一際強くなる。それでも尚、光の向こう側からの眼差しは君達へ向けられていた……。


逢坂灰斗
 再集結する護りって書くと負けそうなフラグな気がしますが……。 逢坂灰斗です。

 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

 このシナリオは前述の通り、「戦争シナリオ」の為、「集団戦」1章で完結します。
 チームや団体で参加される方は迷子防止の為【一緒に参加される相手】か【一緒に参加するグループ名】を必ずご記述ください。
 では、お目に止まりましたら、宜しくお願いします。
91




第1章 集団戦 『タイプ・メデューサ』

POW   :    触手の一撃
単純で重い【液状触手】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    強化増殖
自身が戦闘で瀕死になると【(強化版)タイプ・メデューサ】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
WIZ   :    石化粘液
【液状の触手】から【石化粘液】を放ち、【石化】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アマータ・プリムス
大ボス前の露払い、その任しかと全うしましょうか

いつものようにトランク片手に戦場へ
【武器改造】でトランクから爆破【属性攻撃】のミサイルを雨のように射出
開幕の花火をあげる
UCでネロも呼び出し大鎌を持って一緒に戦って貰います
当機は箒で風の【衝撃波】を使いながら【範囲攻撃】で一網打尽を狙います

相手のUCで数が増えた所で全部吹き飛ばせば関係ないですから
相手の攻撃は鋼糸で【敵を盾にする】ことで防ぎ殲滅
「これだけいれば攻撃が外れることも無いですね。大暴れといきましょう」

他の猟兵がいるならその方の攻撃に当たるように鋼糸で敵を誘導します

※アドリブ歓迎、連携OK


ルイス・アケーディア
アドリブ連携台詞捏造なんでも歓迎

戦争における防衛の重要性は知っている。
此処を手早く潰すのが、一番”面倒“じゃない。

右腕を刃に変形させ、宇宙バイクに騎乗して敵の群れに突っ込む。
疾走する勢いを利用し、通り過ぎる際に周囲の敵の身体を切り落としていく。
囲まれたら、なるべく引き付けてから念動力で空中に飛び上がり、上空からライフルの掃射で攻撃を。

叩いても斬ってもいまいち手応えの無さそうな敵だが、
俺の攻撃で隙が作れて、味方が火力を叩き込めるならそれもいいだろう。

向こうの攻撃は多少食らっても気にせず攻撃を続行。
石化粘液だけは厄介そうだな。
『念動力』で船内のものを盾にしたり軌道を逸らしたりして回避に努める。



●流星と花火
 エンペラーズマインドの防衛の為、再び兵が集まっていく宙域。それを遠目に見遣るように猟兵達は転移を完了し始めていた。
 まず現れたのはヴィクトリアンメイド服に身を包み、トランクを携えた女性と、青年期のような肉体に水晶、あるいは鉱物のような外殻を纏った機人の男。
「――戦争における防衛の重要性は知っている。今、『解放軍』の排撃の為に向こうは『寄せ集め』をしているんだろう?面倒な話だ」
 そう無表情ながらもさも面倒臭そうとも思える言葉を口にする機人、ルイス・アケーディア(ストーンヘンジ・f08628)。その半歩後ろに立つように位置するメイド服の女性、アマータ・プリムス(人形遣いの人形・f03768)は彼の言葉に肯定するかのようにしながらもこう続ける。
「確かに面倒ではありますが、『寄せ集め』の再構築には時間も要します。であるならば……」
「――此処を手早く潰すのが、一番”面倒“じゃない」
「ええ、その通りです。大ボスはまだこの先に居ます。『露払い』と参りましょう」
 自らの言葉を言い切る前に帰ってきた返答に従者人形は平静さを崩さず、その無表情ながらも敵を見据える銀髪の機人へ改めて向き直った。それには特に視線を返さず、ルイスは自らの愛機を構えた。
「……俺が彼処へ突っ込む。いいか」
 目線は合わさないが、傍らに居る猟兵に火砲を託し、彼は突貫の準備へと移る。それも従者の努めであるかのように、アマータは返礼を返す。
「構いません、支援及び誘導ならば当機も得意分野ですのでお任せを。それでは――」
 瀟洒にカテーシーをした後に持ち込んでいたトランクをガコン、と変形させる。そこから覗くのはミサイルの砲台。それと同じくしてルイスの愛機と右腕が変形を開始。
「……開戦の狼煙、いえ花火と参りましょうか」

 アマータの繰り広げたミサイルの弾幕を合図にしたかのように一筋の流星が宙域へ翻る。
「……斬り応えも殴り応えも無いような相手だな」
 突如の爆撃に右往左往しているタイプ・メデューサの群れを超加速の中で視認しつつも、その右腕が速度に付いて行けぬ雑兵を容易く宙域の塵へと帰す。それを遠目から見たアマータも、距離を詰めながら更なる『増援』を呼ぶ。
「『――来なさい、登壇のお時間です。舞台の幕は上がりました。演者が揃う時間です』」
 宙域に南瓜頭の案山子……彼女の弟人形たるネロが大鎌を携え翻る。
(『……たく、弟遣いが荒いな。だが――』)
 意志持つ人形が此方へと気づいた不定の如き生き物を見て、嗤う。そして――
(『――退屈しねぇ仕事なら、いいぜ』)
 殺到する集団が姉人形に殺到するよりも前にそれらはバラバラになっていた。

 加速する。加速する。加速する。此の儘では流星の動きを止められぬまま一方的に崩される。それだけは避けねばならない。群衆はその道筋を囲うようにルイスを包囲しようと、阻止しようと強化された個体も交えて群れる。
「……ちっ、囲んで来やがったか。仕方ねェ」
 流星がその群れを纏うかのように疾駆していく。それを見遣った弟人形がケケケと嗤うかのように『悪戯』を仕掛けようと、跳ねる。
「あまり急かすものでは無いですよ。私にも『意図』は理解できましたが」
 アマータも敵陣を箒の風で屠りながらも、煩く急かす弟を見て、『糸』を宙域に漂わす。
「――流れ星に引く尾のように『纏まって頂きましょうか』」
 流星が高く、疾く、加速し、包囲さえ置き去りにした果てに、急上昇していく。『糸』の誘導も加え、密集してしまったそこに降り注ぐのは。
「纏めて、還りな」
 流星群の如き火砲の掃射。集まった全てが撃ち抜かれて宙域に溶けていった。 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

死之宮・謡
アハハ、楽しそうだなぁ何か妙な奴だな?まぁどうでもいいか…此奴らを鏖殺しないと、帝国が誇る強者たちとやり合えないじゃぁないか。それは良くない、お預けは良くない。よって速やかな撃滅を望むよ…其の為にも先ずは好き放題暴れようか。
…何時も通りでは?まぁ、それだけ、暴れることだけが、壊し殺すことだけが私の望み…。構わないけどねぇ。
嗚呼、まだ見ぬ帝国の強者…待ってていてくれよ?私の側近でも連れて突っ込んでいくからさぁ。
【三重血統装具】展開!絶命シロ!


シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との絡み、連携、アドリブOK

くっ、触手の敵とはなんて魅……手強そうな敵なんでしょう!ならば気合いをいれていきましょう!

【挑発・誘惑】で触手や粘液攻撃を誘い受けます。く、味方をやらせはしませ、ああっ、いい締め付けもしくはベトベト!と、一通り堪能じゃなくて引き付けたら加速同調を発動し、宇宙バイクにユングフラウを変形、騎乗し【ダッシュ】で急加速し、触手や粘液を振り切ります。急ターンでまんまと集まった敵群にバイクで突っ込み敵を撥ね飛ばし、空中向けてサイドからトゲミサイルを発射し一網打尽にします

『因果応報、中々いい攻めでしたが、まだまだ甘いですよ!』



●衝動と願望
「くっ、触手の敵とはなんて魅……手強そうな敵なんでしょう!」
 ならば気合いをいれていきましょう、とふんすと構えるシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)には明らかに別種の願望が混じっていた。自らを人形の操り糸で縛るだけでは足りないとでも言うのか、本当に盾役としての業務を全うしようとしているのかはこの状況では深く言及しないことにしておこう。
「アハハ、確カニ『楽シソウ』ナ敵デハアルワネ?」
 一方で死之宮・謡(血の王・情緒不安定の狂戦士・f13193)の瞳は爛々と輝く。まるで『甚振る獲物を見つけた』かのような眼差しで。そういった意味では両者の抱くものは対照的だったとも言える。
「デモデモ。コイツラヲミーンナ、『鏖殺』シナイト、帝国ノ強者ト戦エナイ……」
 ああ、それだけは避けないと!メインディッシュがお預けにされてしまう!!だから素早く『撃滅』しなければ!!前菜の向こう側に控えているであろう強者の気配。謡の欲望を、その高鳴りを察知するかのようにドMもといシズホが狂戦士の方を見遣る。
「此方で触……げふん、攻撃は全て引き受けます!好き放題暴れて下さい!」
「エエ、言ワレナクテモ、『イツモ通リ』暴レテアゲル……!!『我ガ内ナル大イナル緋キ血潮ヲ見ヨ!!!!』」

 シズホがまるで格好の獲物であるかのようにタイプ・メデューサを招き、誘い、引き寄せることで視界外となった謡が蹂躙する。タイプ・メデューサ達からすればとんだSMに巻き込まれたような構図だが、それを理解する知性が彼らにあるかは少々怪しい。現にまだシズホは攻撃を引き受……いやこれは堪能している。
「く、味方をやらせはしませ、ああっ、いい締め付けっ、その触手ビンタも中々の打ち据えじゃありませんかっ!!!!」
 ……まともな味方がこのメイン盾を見たら当惑しそうだったので眼前の前菜に夢中な謡がたまたま近くに居たのは正解だったのかも知れない。
「アハハハハ!!!『暴レルコト』、『壊シ殺スコト』!!ソレダケガ私ノ望ミ!!!」
 血風を暴虐の嵐の如く宙域に撒き散らし、白肌の狂戦士が舞い踊る。そう、もっとよ、私の渇きを。私の望みを満たして頂戴、と!!
 謡が充足していく様子をちらと見遣ったシズホが自らも満足したかのように、群れへ妖艶に微笑む。
「――ですが、まだ、甘いですね」
 突如傍らの鉄の処女の如き人形が変形。主を伴うかのように急発進し、シズホが『引き受けていた』群衆を一塊にした後に反転。鮮やかに反転したかと思うと華麗な着地を決めた乗り手を伴い再突撃してくる。さらに哀れにも他方から迫るは紅のドレスを纏うかのように舞踏を続ける狂戦士!!
「因果応報!!確かに中々良い攻め、締め付けでした、ですが甘いです!!」
「アハハハ!!!前菜程度ジャ私ハ満足シナイワ!!『壊シテ』アゲル!!!」

 血風と絡繰人形バイクの突貫が交差した瞬間、二人を完全に満たしきれぬタイプ・メデューサの群れは宙域に溶けていく様に塵へと還っていった。
「嗚呼、帝国ノ強者……コノ先ニイルノネ……待ッテナサイ……?」
 そう、まだ二人を満足させうる存在はまだ『この先』に待ち構えているのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

目面・真
守勢の帝国軍を倒しに行くのか。士気が上がる行動には違いナイが、危険を冒さず漸減する方法に徹するべきなんだろうね。

手始めにあの黒いヤツを一匹、アームドフォートで砲撃して力を探ろう。
手強ければ射撃で防衛ラインから釣り出して徹底的に叩く。近接して大太刀で斬ってもイイし、砲撃で蜂の巣にするのもイイだろう。
こちらは甲冑の空中戦技能で自在に動き回れるし、一斉発射、フェイント、二回攻撃などで自由に攻撃を組み立てるコトが可能だ。

集まり過ぎて煩わしくなったら、絶対零度の爆轟でまとめて凍らせてやる。
固まったら全部撃ち抜いて粉々にしてみせよう。復活されると厄介だからね。


ミスト・ペルメオス
(POW)

守りを固められる前にやりますか。
…ミスト・ペルメオス。ブラックバード、出ますッ!

自前の機械鎧を駆り、戦場に突入。
…奇妙な敵対存在を確認。可能な限り、補助デバイス等による情報収集を行う。
念動力、最大。機体や武装の制御、敵の動きの見切りなどに活用する。

敵の出方を窺いつつ、自身の得意とする射撃戦を仕掛ける。
【オープンファイア】、可変速ビームキャノン/対機動兵器モードによる先制射撃を実施。
数で押し潰されないよう注意しつつ、1体ずつ着実に仕留める。
敵の接近や反撃に対してはフェイントを混ぜた回避機動により対処。
避けきれない場合はビームシールドにより防御する。

※他の方との共闘等、歓迎です



●氷弾と火砲
「守勢の帝国軍を倒しに行くのか。士気が上がる行動には違いナイが……」
 思案するかのようになおも集結しようとする艦隊を見遣る、目面・真(たてよみマジメちゃん・f02854)。だが、ここを叩かねばお世辞にも練度が高いとは言えぬ『解放軍』への襲撃の手筈が整ってしまうのだ。折角切り拓いた道も水泡へと帰してしまう。その為には。
「守りを固められる前にやりますか」
 凛とした視線を敵陣へ真っ直ぐに向け、真の隣へとミスト・ペルメオス(新米猟兵・f05377)が歩み出る。
「危険を冒さず漸減する方法に徹するべきなんだろうね。……じゃあ、行こうか」
「はい、……ミスト・ペルメオス。ブラックバード、出ますッ!」
 二人の宇宙に生きた青年が、前線へ踊り出ると新たな戦いの火蓋は切って落とされた。

「………奇妙な敵対存在を確認。此方でデータを採ります」
「了解。さて、……先ずはお手並拝見とでも行こうか」
 ミストが補助デバイスを展開する傍ら、真が蠢く敵陣に一射。突如の砲撃に爆ぜた個体を見て群れが二人の方へ向く。
「――耐久性はそこまで無いようですが、強化増殖に近い現象を行うようです」
「成る程、……『強化』された個体は一筋縄ではいかない可能性があると。オレが釣り出させて貰うぜ」
 射撃主体の構えに移った真を見てミストも機械鎧の火砲を展開する。
「可変速ビームキャノン、対機動兵器モードへ移行――先は、取らせません」
 黒き波のように殺到しようとするタイプ・メデューサの群れを確実に、堅実に光条が貫いてゆく。逆に濃密な弾幕で敵陣を蜂の巣に変えていくのは真の方だ。
「オレの釣り上げは成功したが、……こりゃ成功しすぎたかな」

 弾幕と光条により、到達する個体は減ってはいるものの、釣り上げが有効に働き過ぎた為、想定以上の集団が集結してきている状況だ。近接武器も有する真はともかく、ミストは射撃戦を主体とする猟兵である。ならば、と。
「……『空隙拡散。氷弾よ、大気を砕け!』」
 その言葉と同時、宙域で黒き群れが『凍った』。魔術でなく、【絶対零度の爆轟】による氷弾が一瞬にして拡散したのである。
「此処まで綺麗に凍れば後は片付けるだけだ。復活されても面倒だからな」
「再生する隙も、増殖する隙も与えずに行きましょう!!!」
 宙に咲いた氷の花弁は次々に砕けていく。無情にも帝国の再集結艦隊の一角は崩れ始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ライラック・エアルオウルズ
…うん。この戦いは中々に忙しいものだね
だけど、のんびりしてもいられない様だから
――早めに、叩かせて頂こうか

【SPD】(カウンター・騎乗・武器落とし・かばう)

『黄金色の心』を使用して獅子を召喚、
獅子に騎乗して戦場を駆け回ろう
噛み付きや鋭い爪で敵を蹴散らし乍ら、
出来る限りに敵の数を減らして行くよ
とは云え、新たに召喚されたら厄介だから
基本は食べ残さない様に一体ずつしっかりと、かな

敵の隙を突けそうな時・
騎乗している間にも可能なら『■■■』を使用し、
画筆を振って黒いインクで線を引く様にして切断を
触手を狙って、切り落とせたら僥倖だね

皆の援護や連携も極力して行きたいな、
危険を察知した時は突撃して庇いに行くよ


メンカル・プルモーサ
【連携希望】
ん……前哨戦…かなぁ。油断しないようにしないと……
相手は蛸…蛸?っぽい粘液生物……瀕死になると強化版を召喚する……
それなら…まずは【天より降りたる静謐の魔剣】をどんどん撃ち込んで凍らせる……残ったのから順に片付けていこ……
……●石化粘液に対しては石化成分を解析して【崩壊せし邪悪なる符号】で相殺……石化も解除する……
数が減ってきたら【尽きること事なき暴食の大火】……延焼設定は「タイプ・メデューサ」……召喚された強化型諸共焼き尽くす……
……ん、こんなところかな……ここを抜ければ本命……



●執筆と術式
「ん……前哨戦……かなぁ。油断しないようにしないと……」
 既に始まった交戦の光を見遣りつつも、眠たげな表情を崩さず。しかし、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)は遠くの交戦相手を見つめていた。
「……うん。この戦いは中々に忙しいものだね」
 その傍らで、のんびりとした口調の男、ライラック・エアルオウルズ(机上の友人・f01246)が穏やかな眼差しのまま交錯している光を見つめる。けれど、急がねば得られぬこともある。彼もその事は重々承知しているようで。
「だけど、のんびりしてもいられない様だから……」
「早めに……叩こう……。ここは、任せて」
「――勿論だ。早めに、叩かせて頂こうか」
 見てくれはとてもインドアにも見える二人だが……取った手段も美しく不可思議な光景であったと、付記しておく。

 若き研究者の紡がれる言の葉は氷剣を生み、敵陣へと向かう。作家の紡ぐ『勇敢なる獅子』を先導するかのように、塞がるモノを凍らせ、切り裂き。獅子が氷像を蹂躙する。宙域にありながら御伽噺が繰り広げられているかのような光景。
「……新たに召喚されたら、厄介……まずは、減らして」
「大丈夫さ。僕も食べ残さない様に努めておくから」
 くるくると画筆を獅子の上で回すライラックは、まだ凍るに足りないタイプ・メデューサの群れを見遣り、少し思案するように。まるで原稿用紙の上で推敲を重ねているかのように。石化の粘液を繰り出そうとする群れを眼前にして、それは決まった。
「やはり、再集結という台本は『白紙』にしておかないとね」
 昏き星の海の中に黒きインクの線が紙の上の如く舞い踊る。『没案』の群れはインクに切り裂かれ、塵の如く還る。
 その様子を見て、必要そうな対処を組み上げ続けるメンカル。
「やはり……石化は厄介……此方で確認も出来たから、相殺の準備も出来た」
 作家が獅子と共に駆け回ることで、彼女も対策を練り上げる余裕も確保された。ならば後は――
「延焼設定は『タイプ・メデューサ』……強化型ごと、燃やして……あげる」
 どんなモノでも燃料として発火する、白き焔。凍らぬことが幸福だったのか、不幸だったのか。作家に没案にされることもなかった群れは、焼かれ、焚かれ。星の海で一層明るい光となって、最後に燃え尽きた。
「……ん、こんなところかな……ここを抜ければ本命……」

 遠くに見えるのは、恐らくもっと別の艦隊かも知れない。けれども彼らが見据えるのはもっと先……、この星の海を支配せんとする者なのだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

マスター・カオス
フハハハ…我が名は、グランドフォースに導かれし、世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!
敵が再集結しているならば、逆に纏めて叩き潰すのに好都合よ!

ほう…クラゲ型か…。
クラゲは、メデューサとも呼ぶのだったな…。
元は、何者だったかは知らぬが、こうして退治されるべき存在に変えられたという意味では皮肉なものだな。

敵の触手の一撃をよく見切りつつ、なるべく回避、合わせて味方と連携し、『天ヨリ簒奪ス原初ノ焔火』を以って、範囲攻撃を行い敵の連携を崩すとしよう。


クルル・ハンドゥーレ
他の猟兵と協力・連携
アドリブ歓迎

さてさて
あっちが態勢整え直さんよう頑張ろか

WIZ
見切り駆使し敵攻撃を避ける
避けきれぬものは武器受け(霊符を身代わりに
名だたる伝説の美女としての石
像になるんは、まだちょい早すぎるからねえ
迷彩とフェイントで敵の不意をつき
マヒ攻撃と毒使い乗せたUC幻月夜行で
敵能力弱体化試みつつ畳み掛ける
他の猟兵の攻撃・防御を支援できる、または壁面にぶつけ追加ダメージも狙えるなら吹き飛ばしも加える



●原初の焔と幻月の焔
 マスター・カオス(秘密結社オリュンポスの大幹部・f00535)は尊大な立ち姿で宙域に佇んでいた。
「フハハハ…我が名は、グランドフォースに導かれし、世界征服を企む秘密結社オリュンポスが大幹部、マスター・カオス!!」
 秘密結社の大幹部を名乗るだけあってその威容は確かなものがあるのだが、問題があるとしたら彼の話は何処までが真実で何処までが虚構かが全くもって分からないことだ。ひょっとしたら反銀河帝国勢力に所属していたかも怪しいのだが、この場に立つ以上、銀河帝国に仇なす存在であることは紛れもない事実なのである。
「退かずに立ち向かうという心意気は認めてやろう……。だが、再集結しているならば、逆に纏めて叩き潰すのに好都合よ!」
「せやねぇ、それでしっかり命令の通ってない内に叩くんもええ」
 ハハハハハと高笑いをする謎塗れの大総統の傍らで、その言葉に肯定するかのようにふぅわりとした雰囲気をしたクルル・ハンドゥーレ(逆しまノスタルジア・f04053)が霊符をひいふうみぃと数えるようにした後、此方に向かおうとしてくるタイプ・メデューサの群れを見遣る。
「……あっちが態勢整え直さんよう頑張ろか」

 飛び交うは触手による強撃と石化の粘液。クルルは身代わりの符を活かしつつ、石化の魔の手から逃れるように立ち回っていた。
「名だたる伝説の美女としての石像になるんは、まだちょい早すぎるからねえ……」
 自分の容姿に自信がある故なのか、それとも単純に冗談めかしていっているのかは定かではないが、彼女は自らの動きを封じてくる石化に対して細心の注意を払って敵陣を舞っていた。けれども、避け続けるだけでは意味がないとも思っているのは彼女もそうで。
「代わりといっちゃ、なんやけど……惑って貰いましょ」
 詩を詠むようにして紡がれた詠唱と共に現れるのは歪な銀の焔。月の幻がもたらした惑いの月炎。この世界に果たして月は残っているのか分からないが、その焔のもたらす惑いが、群れを縛り、蝕み、塵に返していく。
「あちらさんの『さいしょ』の炎の方が良かったやろか?直ぐに燃やしてくれはるから……」
 彼女が目線を移すと、其処に居たのは……大総統の姿。

「ほう……クラゲ型か……。クラゲは、メデューサとも呼ぶのだったな……」
 この男、いかなる因縁がこの存在とあったかは分からない。
 が、虚実入り交じる話である以上、聞くだけ無駄な可能性はあるものの、この男の実力は本物だった。
「元は、何者だったかは知らぬが、こうして退治されるべき存在に変えられたという意味では皮肉なものだな……」
 だが、このマスター・カオス容赦はせぬ、と。宙域でありながら俊敏な回避を重ね、群れを引き受けるように一箇所へ束ねていく。通常ならばこの行為は不利になるばかりではあるが……。
「徒に逃げてばかりと思ったか? 我が原初の焔を直々に拝ませてやろうと思ったのに。残念だな」
 空間が歪む。彼の『力』が、事象を超越し……生まれるは『原初の焔』。天界より盗まれし、人類が最初に手にした火。それが敵陣の中央で花開いた。

 ――炸裂と共に滅びを迎えるタイプ・メデューサの群れを見遣るかのように哄笑が響き渡る。再集結しつつある戦力の一角は、こうして猟兵達の手により滅びを迎えたのである。

 ……ちなみに最後の内容は嘘でも大総統本人の自己申告でも無いことは念の為に書き記しておく。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月12日


挿絵イラスト