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アポカリプス・ランページ⑭〜出撃、タンクロイド!?

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●擬態核を探せ!
「アポヘルでの戦い、今までにない規模って感じだけど、今のところこっちが優勢って雰囲気? このまま一気に、倒せるやつ全部倒しに行っちゃう?」
 そのためには、新たな道を切り開く力が必要だ。そう言ってパトリシア・パープル(スカンクガール・f03038)が猟兵達に告げたのは、『マザー・コンピュータ』によって掌握された、バトルクリーク市の廃墟を攻略することだった。
「この街にはマザー・コンピュータが量産した、『戦車獣』っていうのが住んでるの。街に入って来たものは、なんでも食べて自分の力に変えちゃうっていうヤバいやつらよ」
 中でも際立って危険なのが、複数の戦車獣が融合している『戦車巨獣』だ。これは、互いに共食いを繰り返した戦車獣が、既に取り込んでいた中でも最も強力なオブリビオンを核として、全長7mの巨体を誇る怪物と化したものである。
「ただでさえ凶暴な戦車獣が、合体してキャバリアサイズになるとかマジでヤバ過ぎっしょ! まあ、核になってるオブリビオン倒せば、バラバラに壊れちゃうんだけどね」
 だが、問題なのは、その核だとパトリシアは続けた。なんでも、今回の任務で戦って欲しい戦車巨獣の核となっているのは、『リプロカント』という擬態と物真似を得意とするアンドロイドなのだとか。
 特殊な液体金属製のボディを持つリプロカントは、戦車獣の姿を模倣する形で戦車巨獣の核になっている。つまり、一見しただけではどれが核なのか全く分からず、おまけにこちらのユーベルコードを複製して攻撃して来るのだという。
「このアンドロイド、グニャグニャ溶けて、どんな形にでもなれちゃうっぽいの。おまけに、なんかビームとか発射する機能も持ってるから、こっちが技を見せなくても、場合によっては攻撃されるわ」
 それらの攻撃に加え、戦車巨獣の巨体を生かした怪力による打撃や、全身に備え付けられた戦車砲による砲撃も脅威だ。ユーベルコードによる攻撃ではないにしろ、火力だけならクロムキャバリアで用いられている強襲用の重武装キャバリアよりも上であり、一斉射撃など食らったら一溜まりもない。
「核を見つけないと勝てない戦いなのに、その核が周りのパーツに擬態するとか、反則もいいところよね。でも、こいつを倒さないとヤバいのに変わりはないし、ガツ~ンとブッ壊しちゃって♪」
 なんとも簡単に言ってくれるパトリシアだったが、事はそう簡単には行かないだろう。核そのものが擬態するという難敵を相手にするには、純粋なパワーによる力押しだけでは、厳しい戦いになりそうだ。


雷紋寺音弥
 このシナリオは戦争シナリオです。
 1章だけで完結する、特殊なシナリオとなります。

●戦車巨獣
 互いに共食いを繰り返した結果、かつて取り込んだ中でも最も強力なオブリビオンを核として、複数の戦車獣が融合して誕生した存在です。
 キャバリアと同等のサイズに加え、それを上回る高火力を誇る上に、極めて堅牢なボディと圧倒的な怪力を誇ります。
 核であるオブリビオンを攻撃することでプレイングボーナスが得られ、このオブリビオンを撃破できれば、戦車巨獣は自壊してしまいます。

●リプロカント
 戦車巨獣の核となっているオブリビオンです。
 液体金属のボディを持つアンドロイドで、通常は取り込んだ戦車獣に擬態しているため、外観からは区別がつきません。
 また、他にも様々な姿へと変身することが可能で、こちらのユーベルコードを模倣して攻撃して来ます。
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第1章 ボス戦 『リプロカント』

POW   :    複製完了。使用。
敵を【一度視認した相手のユーベルコード】で攻撃する。その強さは、自分や仲間が取得した🔴の総数に比例する。
SPD   :    目標確認。光線照射。
【指先】を向けた対象に、【指から放つビーム】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    対象能力既出。防御。
対象のユーベルコードに対し【正確に全く同じユーベルコード】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は十文字・真です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夜刀神・鏡介
戦車の共食いってどういう意味だと言いたいが、オブリビオンによって生み出されたものならそういう事もあるのかね
にしても全高7メートルの怪物を倒せってのは結構しんどそうだ

神刀の封印を解除し、紫紺の神気を身に纏う。参の秘剣【紫電閃】を発動して、行動速度を上昇させる
速度を活かして敵の攻撃を回避

こちらからの攻撃する際は低い箇所には普通の斬撃を。高い所に向けては斬撃波を放つ
サイズ差を考えると、機を見て足元を攻撃して体勢を崩させたいところ

特に高い所への攻撃は乱打せず、一撃ずつ様子を窺いながら丁寧に攻撃
攻撃命中時の様子を確認して核オブリビオンと疑わしき部分を発見したならそこに向けて集中的に攻撃を食らわせる



●隠れたる核
 共食いする戦車。いったい、それがどんな現象なのだろう。共食い整備という言葉は聞いたことがあるものの、まさか本当に戦車が戦車をバリバリと食べているのだろうか?
「まあ、オブリビオンによって生み出されたものなら、そういう事もあるのかね」
 とりあえず、百聞は一見に如かずなので、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は強引に自分を納得させて街へと向かった。街では昼夜を問わず戦車による共食いが行われているようで、あちこちで砲撃の音が響き、紅い炎と黒い煙が上がっていた。
「全高7メートルか……。こんな怪物を倒せってのは、結構しんどそうだ」
 身一つで巨大なドラゴンやキャバリアと戦うことがある猟兵であっても、やはり体格の差は隠しきれない。ましてや、鏡介の使用する獲物は太刀だ。神刀の力によって、超合金性のボディを持った相手でも斬ることは可能だが、さすがに巨大なモンスターや兵器を一刀両断できるわけでもない。
「……っと! そんなことを言ってる場合じゃなかったか!?」
 突然、目の前に現れた戦車の巨人が砲撃を仕掛けてきたことで、鏡介は慌てて横跳びに避け、物陰に身を隠した。
 大型戦車を寄せ集めたようなボディに、更に小型の戦車を合体させて、強引に手足としたような巨大ロボ。いや、あれは果たしてロボットなのだろうか。外見からして、そんな風にしか見えないが、キャバリアなどに比べると、随分と無骨で統制も取れていない。
 どちらにせよ、このままでは隠れている建物諸共に破壊されておしまいだ。あの砲弾をの雨を掻い潜らねば、攻撃を当てることさえ難しい。ならば、少しばかりリスクは増すが、弾よりも速く動いて回避にかけるしかない。
「……神刀解放。我が刃は刹那にて瞬く――参の秘剣【紫電閃】」
 神刀の刃を輝かせ、鏡介は弾幕の嵐の中を駆けた。攻撃できる回数は、せいぜい8回。それを越えて攻撃すれば、こちらの命を削ってしまう。闇雲に仕掛けられない以上、ある程度の見当をつけて、核であるオブリビオンが擬態していそうな箇所を斬るしかない。
「まずは足から!」
 擦れ違い様に、鏡介は敵の足を斬り付けた。これで転倒してくれれば儲けものだったが、やはり体格の差が大き過ぎる。敵を転倒させるためには、せめて足首の部分だけでも切断する必要があるが、そのために手数を消耗し、核を攻撃する余力を失っては本末転倒。
「やはり、下に核はないか。ならば……!」
 今度は上に狙いを定め、剣圧を衝撃波に変えて叩きつけた。直に斬り付けるよりも威力は劣るが、それでも核が直撃を食らえば無事では済まないはず。
「……ここでもないのか? いったい、どこが核なんだ?」
 攻撃の残り回数が減って行く度に、鏡介にも少しばかり焦りの色が見えて来た。まさか、核となっているロボットは、この戦車獣の内部にいるのではなかろうか。動力炉などに擬態されていた場合、こちらの攻撃を届かせるには、かなりの労力が要ることになるが。
「目標確認。光線照射」
「……っ!?」
 突然、無機質な機械音性が響いたかと思うと、戦車獣の胸部がグニャリと歪み、なにやら人間の腕のようなものが生えて来た。その先から放たれるのは、青白い色をした一筋の光線。砲弾とは異なり、光速で飛来するビームを完全に避けるのは、さすがの鏡介でも無理があったが。
「見つけたぞ、そこだ!!」
 それでも、なんとか肩を少し掠めただけで回避し、一気に距離を詰めて神刀を叩きつけた。
「……ッ! 損傷、損傷!! 緊急撤退!!」
 警報音を上げながら、戦車獣の装甲が溶けて行く。それは一瞬だけ人のような姿を取ったかと思うと、直ぐに流動する液体金属となって、戦車獣の装甲の隙間から内部へと逃げ込んでしまった。
「逃げられたか。だが、手応えはあった……」
 肩の傷を抑え、鏡介は静かに刀を納める。ユーベルコードの反動を考えると、これ以上の深追いは得策ではない。だが、それでも最後の最後に、残る全ての手数を核へと叩き込めたのは、十分過ぎる戦果だった。

成功 🔵​🔵​🔴​

月隠・望月
戦車巨獣……危険なオブリビオンは早く倒しておかなければ。

敵の擬態が厄介だが……とりあえず攻撃してみようか。攻撃を当てれば正体を現すかもしれないし、そうでなくともビームで反撃してくれば戦車獣と区別できる。
【雷遁・霹靂の圏】で戦車巨獣の全身を攻撃しよう。この術の攻撃範囲は半径96 m。全長7 m程度であれば、十分圏内。
ただ、この術は攻撃対象を指定できない。仲間を巻き込まないよう、味方から十分離れた状態でのみ使おう。
リプロカントを見つけたら、陰陽呪符で雷撃(【属性攻撃】)を放って攻撃

敵の攻撃は防御できる威力ではなさそうだ。敵の指や砲身の向き、体勢から攻撃の来る場所を予測し、攻撃を【見切り】躱したい。



●雷刃疾走!
 戦車獣が融合して誕生した戦車巨獣。無骨な巨大ロボットとも呼べる強敵の存在に、月隠・望月(天稟の環・f04188)は危機感を抱いていた。
「……危険なオブリビオンは早く倒しておかなければ」
 この戦争が無事に終わったところで、こんな存在を残していたら、それだけでこの世界を生きる者達の憂いになる。ならば、そんなものは綺麗サッパリ、骸の海へと還してしまうに越したことはない。
「ギ……ギギ……」
 金属が軋むような音を立てて、戦車を寄せ集めたような姿をした巨人が、全身に搭載された砲を向けて来た。その砲身の角度から着弾地点を予測して……望月はすぐさま建物の影に飛び込み、身を隠すことに成功した。
 次の瞬間、放たれた砲弾が、辺り一面を火の海にする。冗談じゃない。こんな弾幕、まともに立ち向かっても避けることなど不可能ではないか。仮に軌道を見切ったところで、あまりに弾幕が厚過ぎて、人間技では全てを回避することは難しい。
 そういうことなら、こちらも範囲攻撃で反撃しよう。幸い、周囲に他の猟兵はいないようだ。ならば、存分に力を行使できるというわけで。
「《雷》《領域》――悉く撃ち滅ぼす」
 轟音と共に激しい雷撃を放ち、望月は無差別攻撃を開始した。半径100m近くを、荒れ狂う雷撃で蹂躙するユーベルコード。当然、戦車巨獣もこれは避けられず、圧倒的な弾幕を以てしても意味はない。
「……目標確認。光線照射」
 全身を感電させながら、それでも戦車巨獣は身体の一部を変化させ、望月に向けて光線を放って来た。
 だが、それこそが、彼女の狙っていた隙でもある。光速で放たれるビームは砲弾よりも速度が速いが、それでも弾幕による面制圧に比べれば、軌道さえ読めば避けられるわけで。
「見切った! ……そこ!!」
 お返しに、陰陽呪符にて雷撃を浴びせれば、巨獣の装甲が一瞬だけ歪んで人のような姿を晒した。それは直ぐに溶け、巨獣の内部へと逃げ込んでしまったが、望月としては、一撃を加えられただけでも十分だ。
「やっぱり、攻撃するなら相手が攻撃して来た瞬間に反撃するしかない、か……」
 頭では分かっていても、それを誘導するのは難しい。しかし、これで突破口は開けたと、望月は呪符を片手に確信していた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

灯璃・ファルシュピーゲル
戦車のキメラとは聞いてましたが、中身がカメレオンとは中々厄介な兵器が散歩してますね…

自前のキャバリアに熱分析診断装置を取り付け出動
UC:ウロボロスアーセナルで真似をされないように事前に
劣化ウラン弾と対金属用の硝酸を詰めたキャニスター弾を準備する

会敵したら機動性を活かし、廃墟で常に遮蔽を取り
動き回りながら敵の動きを観察して回避しつつ戦闘
(地形の利用・見切り)
隙を突き劣化ウラン弾を各融合部位に撃ち込み、
損傷反応と熱の拡散具合を分析比較。液体ゆえに
熱を包むような反応が無いかを(情報収集)

発見次第、対金属用キャニスター弾で精密狙撃し
確実なダメージを狙います(スナイパー・鎧無視攻撃)

※アドリブ歓迎


フレミア・レイブラッド
他の猟兵と協力

今回の敵だけど、リプロカントは核の部分であって、融合してるパーツ(戦車獣)はリプロカントというわけではないのよね?
なら、敵がUCを模倣する為に変化して表出した瞬間を狙えば特定は可能かしら…。

【ブラッディ・フォール】で「その希望は破滅を導く」の「キュロープス」の力を使用(魔力で乗騎として構成)

敵の砲撃を【念動力】の障壁で防ぎつつ、機体の「高周波振動斧“アルゲース”」を武装として近接戦闘。

敵が誰かのUCを模倣するか、他の猟兵がUCを使用して敵がUCで相殺を試みるのを狙って変化部分へ【限界突破】フルパワーの【荷電粒子砲“ステロペース”】を発射。液体金属のボディを蒸発させてあげるわ!



●決戦、タンクビースト!
 巨大な敵と戦うには、こちらも巨大な戦力を用意するのが手っ取り早い。7mの体躯を誇る戦車巨獣と戦うため、フレミア・レイブラッド(幼艶で気まぐれな吸血姫・f14467)と灯璃・ファルシュピーゲルは、共にキャバリアを用意して決戦に臨んでいた。
「今回の敵だけど……リプロカントは核の部分であって、融合してるパーツは、リプロカントというわけではないのよね?」
「その通りです。倒すなら、その核を破壊するのが一番確実でしょう」
 フレミアの問いに、ファルシュピーゲルが答えた。戦車巨獣肉体を構築する戦車獣は、倒したところで意味はない。敵は痛みさえ感じぬ金属の塊であり、無感覚にこそできるだろうが、それで戦意を喪失するようなこともないはずだ。
「そういうことなら、先に出るわ。援護、お願いね」
 高周波振動斧を構え、まずはフレミアが前に出た。瞬間、敵の砲撃が襲い掛かってくるが、念によって衝撃を緩和することで辛うじて耐える。
(「それにしても、想像以上の威力ね。あまり、時間をかけている暇はないかもしれないわ」)
 砲弾を弾きながら、フレミアは考える。衝撃の強さを考えると、念の膜を張っても完全には威力を殺しきれていないようだ。
 自分の乗機は、あくまでユーベルコードによって模倣したものなので、破壊されても問題はない。しかし、その前に敵の本体がどこにいるのか見切っておかねば、はっきり言ってやられ損だ。
「こちらで援護します。その間に、敵の動きを封じてください」
 劣化ウラン弾による狙撃で、ファルシュピーゲルがフレミアの援護に回った。しかも、ただの援護ではない。廃墟を遮蔽物として立ち回りつつ、気が付けば彼女の乗機と同じキャバリアが、あちこちに姿を現しているではないか!
「……!?」
 これには、戦車巨獣も驚いたようで、錯乱したように砲弾を発射し始めた。さすがに、これは耐えられないと、フレミアもまた物陰に身を隠す。それでも敵の猛攻は留まるところを知らず、ついには核の部分さえ変形させて、ビームによる攻撃に転じて来た。
「……目標確認。光線照……っ!?」
「見つけました……そこです!」
 リプロカントが姿を現し、その指先からビームと放つのと、ファルシュピーゲルがキャニスター弾を放つのが同時だった。慌てて身を隠そうとするリプロカントだったが、それよりも早く着弾したキャニスター弾が、瞬く間に身体を腐食させて行く。
「……装甲溶解! 緊急事態! 緊急……事……態……」
 ついには内部まで侵食が到達し、リプロカントは錯乱状態に陥っていた。いや、それだけではない。外皮を構築していた部分の金属が変質したことによって、上手く擬態することができなくなったのか、醜く焼けた人型の姿を晒したまま、戦車巨獣の中に戻ることもできなくなっていた。
「もらったわ! これで終わりにしてあげる!」
 逃げ場を失ったリプロカントに、フレミアは乗機に搭載された荷電粒子砲を突きつける。遠間から食らわせても、並の装甲であれば容易に溶解させてしまうだけの威力を持つ武器だ。そんなものを、殆ど至近距離から食らわせれば、どうなるか。
「……熱源……増大……回避……不能……!!」
 己の置かれた状況を冷静に分析しつつ、リプロカントの身体は完全に蒸発させられた。こうなっては、もはや擬態もままならず、断片から再生することもできない。そして、核を失った戦車巨獣は、まるで結合の糸が解かれたように、戦車のスクラップとなって崩れ落ちて行く。
「標的の無力化を確認。任務完了……お疲れさまでした」
 既に物言わぬ鉄塊と化した戦車巨獣の残骸を横目に、ファルシュピーゲルが告げた。共食いを続け、無限に進化する戦車の怪物。強大な敵ではあったものの、それでも猟兵達の活躍によって、世界の脅威となり得る存在が、ここにまたひとつ討伐された。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月22日


挿絵イラスト