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アポカリプス・ランページ⑱〜おなかいっぱいになりたいの

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 其れは嵐だ。
 万物を喰らい壊したことにさえ気付かぬほど超巨大な、嵐。
 いっそのこと“災厄”と呼ぶことの方が最善とさえいえるような――邪神と化した“超巨大オブリビオン・ストーム”。

●嵐の目
 気がついたら、いっぱい“声”がする。
 みンなノ“声”だ!ウレしい!うれシい!スゴい!すごイ!
 みんなみんな、だーいすき!優しくて、ヤさシくて!

 “優しい”からダーいスき。
 だイすキ!だから――……もっともっと、食べたい。食べたい。凄く喰いたい。ごくんて呑みたい。今、すぐ。
 頭から呑む?足から喰らって悲鳴を聴く?それとも腸から喰らうか、ああ―――先に子を食べるか、親を食べるか……迷うなあ。ふふ。


「本日は、かの嵐の地の話を。超巨大オブリビオン・ストームについてでございます」
 かの災厄はフロリダ州タラハシーに現存している。
 その超巨大オブリビオン・ストームの内部には無数のポーシュボス・フェメノンが蠢いている、と壽春・杜環子(懷廻万華鏡・f33637)は語った。
「その嵐は神を降ろした嵐なれど……オブリビオン。ゆえにわたくし達は破壊が出来ますの」
 だが、嵐の中にいる“無数のポーシュボス・フェメノン”は善を喰らう魔。
 欠片でも善心があれば喰われ呑まれ二度と戻ることは叶わない。が、逃れる方法が一つございますのよ、と杜環子が言うのだ。
 にこりと笑って取り出したのは、まるで星々を孕んだような宝石“宇宙の幼生”。
 その美しさにほうっと溜息が零れ、じいっと見つめ掛けた時――それは杜環子の白い手に遮られる。
「なりませぬ。見すぎは毒ですゆえ……さて、此度この石にポーシュボス・フェメノンはご執心だと分かりましたの。善心が欠片でもあれば襲い来る無数のポーシュボス・フェメノンが身も心一つにしてしまうほどに」
 くすりと笑った杜環子の顔の悪いこと。
 だが、巨大となれば相手取りにくいように見えて、それ相応のやりようというものある。しかも猟兵にとって“巨大な敵”というのは存外見慣れたものだから……。

「これの宇宙の幼生を利用するのは、選択しの一つでございます。他に二点、善性を棄てること。ポーシュボスに喰われながら戦うことも……作戦の一つでございましょう。ただ、」
 どうか、ご無事で。

 嵐の先へゆく背に、無事と勝利の祈りを込めて。


皆川皐月
 お世話になっております、皆川皐月(みながわ・さつき)です。
 嵐来たれり。

●注意:こちら一章のみの『アポカリプス・ランページ』の戦争シナリオです。


●プレイングボーナス!
 ◆《『邪悪ナる者』になる》
 ▲《ポーシュボス化してでも戦う》
 ●《敵の巨体や「宇宙の幼生」を利用する》 の、いずれか一つを選ぶ

●フロリダ州タラハシー
 歪に蠢く嵐群れが居ます。
 野に放たれれば大災厄は免れないことでしょう。


 複数ご参加の場合はお相手の【呼称+ID】または【グループ名】で大丈夫です。
 IDご記載+同日ご参加で確認がしやすいので、フルネーム記載より【呼称+ID】の方が分かりやすいです。
 マスターページに文字数を省略できるマークについての記載がございます。

 また今回に限り文字数省略に、プレイングボーナス省略に各選択肢の頭の記号をお役立てください。
 (◆、▲、●、の部分です)

 もしよろしければ、お役立てくださいませ。
 ご縁がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。

 最後までご閲覧下さりありがとうございます。
 どうか、ご武運を。
99




第1章 ボス戦 『ポーシュボス・フェノメノン』

POW   :    ポーシュボス・モンストライズ・フェノメノン
自身の【体積】を代償に、【生物をポーシュボス化する現象】を籠めた一撃を放つ。自分にとって体積を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    ポーシュボス・ウェポナイズ・フェノメノン
いま戦っている対象に有効な【武器形態ポーシュボス】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    ポーシュボス・シンパシー・フェノメノン
【ポーシュボスの威容】を披露した指定の全対象に【ポーシュボス化したいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レイ・アイオライト

嵐と化して、耳元で騒ぐしか能のない奴らが、今度は身を寄せ合って世界に八つ当たりでもしてるってわけ?

そういうの良いのよ。惨めすぎて逆に哀れだわ。死んだ肉塊共、過去の残影が文字通りの醜い存在に成り果ててるっていうなら、全部殺すわ。そこに何の躊躇もない。
UC発動。邪悪なる者はあたしの内にいる。

クラミツハ、殺すわよ。全部、この嵐が血の嵐になるまで、全部を殺す。

『やっと!やっとか!クハハハハハ!ならば殺そう!!全てを殺し、微塵に磨り潰し!そうして全てが消え失せても殺す!!殺すッ!!』

クラミツハに体を預けて、影を自在に操って『範囲攻撃・暗殺・蹂躙』。
率直に言って気持ち悪いのよ。さっさと消えてもらえる?



●紅の秋雨
 風の向こうに居たのは化け物だった。
『どこ?』『しらない』『コワイコワイコワイコワイ』『誰?』『死ね』『タすケて!!!』『誰!?』『オギャァオギャァ』
 延々と様々声で喋り立てるその嵐の名は“ポーシュボス・フェメノン”。
「嵐になって騒ぐしか能の無い奴らのくせに、今度は身を寄せ合って世界に八つ当たり……ってわけ?」
 今にも舌打ちしそうな顔で、まるで忌々しげなモノでも見るような目のレイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)が見上げたとて、ポーシュボス・フェメノンは気付けない。
 ただひくりと命に反応した触手がじわりとレイへ伸ばされる。
「死んだ肉塊共のくせに、死にきれないならあたしが、気持ち悪いアンタ達を全部殺すわ。大体……邪悪なんて、吐いて捨てるほどいるのよ。そうでしょう、クラミツハ――殺るわよ」
 レイの隠した善心にポーシュボス・フェメノンの触手が食いつく。
 食い込む歯の痛みに余裕の表情浮かべながらも、脂汗流すレイがギリと歯を食い縛り強く瞳を閉じた瞬間、背の古傷が蠢いた。

 途端、空気が変わる。

 常人なら泡を吹く威圧の悪が、紅の瞳で弧を描き。
「ふん……一時的な降臨、不本意ではあるが……蹂躙と行こうか。なぁ?主殿よ。ああ、しかし!やっと!やっとか!クハハハハハ!」
 ソレはレイの声で嗤う闇だ。
 鼻歌交じりに魔刀・篠突ク雨を抜くや、腕に喰らいついたポーシュボス・フェメノンを斬り落として嗤う。
『ァァァァアァアアア!!!!』『イタイイタイイタイイタイ』『助けてお願い助けて』『アハハ!ハハハ!』
 切って貼った様な悲鳴上げたポーシュボス・フェメノンの群れへ飛び込み、踊るように切り刻む。
「殺そう!塵すら残さず影すら殺す!微塵にし、鏖と行こうではないか!!」
 ふうわりと影躍らせるレイの形を借りたモノが、ニタニタ嗤いで切り刻む様はまさに蹂躙。
 目の前にあるものを斬り、喰らいつくものを引き千切る。裂いて潰して引き抜いて。

 その果て、血に塗れた“クラミツハ”降ろしたレイは血に塗れていた。
「……だからさっさと消えた方がいいのよ」
 
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

マリア・ルート

面倒くさい性質持つわね…
というかそうまでして生に執着…ああいや、もう死んでたわね。色んな意味で。

とりあえずまずは宇宙の幼生の破片をぽいっと。一瞬見てしまうことによる狂気は『狂気耐性』で耐えてすぐ目を逸らすわ。

奴が集合したら幼生を見ないようにしながらミッドレンジより【指定UC】発動!8割ほどの武器で集中砲火よ!
奴も攻撃するけどあいにくそれは無敵の武器、「生物」ではないわ!
一撃でも喰らえば私なんかイチコロだろうから『野生の勘』『残像』と残り2割程の武器のガードでとにかく私には当たらないようにする!

あの宝石、好きなのかしら?
あの狂気の塊を…変な奴もいるものね。いや、そうじゃなきゃああはならないか…



●血煙の舞を
「この宝石、そんなに好きなのかしら?」
 見れば心どころか魂まで持ち去られる“宇宙の幼生”を横目にマリア・ルート(紅の姫・f15057)が小石粒ほどのそれを擲てば、バラバラに蠢きながらマリアへ迫っていたポーシュボス・フェメノンの触手の蠢きがピタリと止まる。
『誰?』『うあぁぁぁん!!』『オギャアオギャア』『酷いわどうして叩くの』『神よ神よ神よ神よ』
 支離滅裂な言葉の羅列。
 聞くほど無駄と知りながらも、マリアが身構えた時だ。
『ボク、キラキラ好き』
 瞬間、絞り上げる様に全ての触手を纏め上げたポーシュボス・フェメノンが一塊の巨大なモノへと変化する。
「……こ、れが」
 異様。
 あまりに異様な様に、ごくりと唾呑んだマリアがハッとすると同時であった。
『スキスキスキスキスキスキスキ』『すき』『愛しテる』『死ニタイ』『愛シてル』『すき』『誰?』『殺して!!!』
 小宇宙めがけて一塊のポーシュボス・フェメノンが殺到した。
 ハッとしたマリアが即座に呼び起こしたのはUC―血見猛猟・百器野行 ワイルドハント・ウェポンズカーニバル―!
「あんたは見たことある?目の前を埋め尽くす、武器の大群を!」
 それは嵐と嵐のぶつかり合いのようであった。
 無数の刃の小刀一本に至るまで鋭敏に動かすアリスの超絶技巧はすさまじく、舞い踊る刃が降る。
「私の刃は無敵の武器!あんたなんかに負けないわよ!」
『助ケてェェぇええ!!』『愛シテル、大切ニすル』『誰?!』『コワイコワイコワイコワイ』『お願い殺して』
 邪魔だと振り払うように伸ばされた触手を、マリアは咄嗟に束ねた斬馬刀で受ける。
 ガァン!!と激しい衝撃が突き抜け、爆ぜた礫がマリアの頬を切るも大事には至らず済めば、マリアは容赦なくその触手を追い立て斬り落とす。
「殲滅してあげるわ……!」

 血塗れで舞い踊る刃の群れ凄まじく、全ての刃が地面へ着き立った時――立っていたのはマリアただ一人。
 
 

成功 🔵​🔵​🔴​

揺歌語・なびき
●◎

選択肢があるなら
きっと一番マシなものがいい
じゃないとあの子が泣いてしまうから

まともにあの眼の群れを見ないよう
けれどちらりと桜の瞳で手招いて【催眠術、誘惑
幼生の石を宙へ放る

ほら、きっときみ達のすきな味がする
おなかがすいたなら仲良くお食べ

集まり肥大化した身体が武器の部位をつくったら
己の勘で回避【第六感、野生の勘

避けきれなければそれでもいい【激痛耐性
むしろ棘鞭絡ませその懐に飛びこんで、華に肉体を明け渡す

これだけ近ければ
避けようがないだろう【鎧無視攻撃、串刺し、傷口をえぐる

喰われてなるかと叫ぶのは
おれだったか、華の彼女か、あるいは獣か

帰って叱られるのも、悪くないなんて思うから
おれは善人ではないんだ



●皮を剥ぐ
 選ぶなら恐らく最も安全なものを。
 揺歌語・なびき(春怨・f02050)は件の説明を受けた時、この危険な狂気の結晶をまるで安全なものの様に語った同業の目を覚えていた。
「あの子に、泣いてほしくはないからね」
 なびきの言う“あの子”は角の美しい雪の娘。白い頬滑る雫は美しい、が、その雫の意味が悲しみでは駄目だ――……という雑念と善心にゆっくりと蓋をして、一歩。
「――ほら、きっときみ達のすきな味がする。おなかがすいたなら……“仲良く”お食べ?」
 好きなんだろう?と誘う妖桜色の瞳に誘惑の香漂わせた、瞬間。
 蠢く群れであったポーシュボス・フェメノンがぎょろりと月の如き瞳で宇宙の幼生を捉え、一目散に殺到する。
『殺シテ!』『スキスキスキスキ』『死にたい』『スキキキキキッキきキキッキ!!』『おかあサん』『酷い人』
 めちゃくちゃの有象無象のような言葉の群れに意味はない。
 互いを食い合い肥大化したその肉塊が、どこか幸せそうに宇宙の幼生を取り込もうとしている、今。
 発動させるのは呪い道具 徒花。
 それは夢の如き力の奇跡。花弁舞い散る軌跡さえ残す紅はなびきの内で共生するUDC 春華の君が目覚める前触れ。
「――今は、おれにも止められない」
 きゃらきゃらと少女の様な笑い声を遠くに聞いたのが、なびきの最後の記憶である。
 そこから先は、“彼女”の天下だった。
 春華の君ではなく、内のなびきを喰わせろと迫ったポーシュボス・フェメノンの触手をパァン!!と棘鞭が打ち落とす。
「これは私のだ。平伏せよ禍つ片鱗……!」
 そうなびきの唇で紡いだそれに女性的な気配。ぎらりと喰らいつく触手を睨み下ろした妖桜色の瞳に一切の慈悲は無く、煮詰まった怒りと殺意の綾織が容赦なく棘鞭 花霞がポーシュボス・フェメノンの肉を削ぐ。
『アァァァア!!!』『楽にして』『シネシネシネシネ』『僕は誰?』『君はトもダチ?』『たスケテ』『殺サレる!!』
「っ、ぐ……!お前を殺すのはっ、私だ!!」
 喰らいつくポーシュボス・フェメノンの牙を打ち落とし、高速の棘鞭が踊る様に肉塊を削いで削いで削いで、気付けば、ごろりと満月の様な目玉が落ちた。

『コろ……シ、て?』
「……おれが、ほんとうに“善人”なら良かったのにね」
 息荒く、なびきの踵がぐちゃりと目玉を踏み潰す。

 喰いつかれた痛みを絶え、思うのはあの子の待つ家。
 蓋した心を取り出して、なびきはそっと口角を上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

東天・三千六
◆◎
善や悪って誰がどういう尺度で決めているんでしょうね
快楽のため罪無き命を奪えば悪?なら、僕が暇潰しに蟻を指で潰しても、同じことなのでしょうか

赤い雷雨を呼び寄せます【天候操作】【呪詛】
そこまで大きいと雨がよく当たりますねえ
呪詛と麻痺毒で動きが鈍ったところを霊剣で斬りつけます【マヒ攻撃】【斬撃波】

ねえ、あなたのその悲鳴の詰め込まれた身体
人々の怨嗟の声で構築されている悪霊の僕と似ているのかも、なんて
ああでも、僕はそんなに食いしん坊じゃないですから違いますね



●善悪の疆域
「困りました。善と悪というのは誰が決めるのでしょう?」
 僕、人界の理にはまだ疎くて、と溜息を一つ。
 喪逢傘を差しながら頬に手を当て困った顔をしている風ながらも東天・三千六(春雷・f33681)は渦巻き蠢くポーシュボス・フェメノンを見て、嗤っていた。
 ああなんて哀れな身の上だろう。まるでそこいら中の不幸を凝縮したようなその見た目、その言葉。なんて陳腐で――ああ、憐れ!
「ふふ。もし快楽のために罪なき命を奪うのが悪なら……僕が暇潰しにあなた達を潰すのと――同じこと、なのでしょうか」
 三千六の問いかけに応える者はいない。
 だが、どこか楽し気で好奇心にあふれた視線は止められず、上ってしまう口角が隠せなくなる。そうして、ついと三千六の細い指が天を指した瞬間、その曇天に赤が差す。
「僕、少しでも日差しがあるのって苦手でして」
『嵐が来ルぞ』『オギャアオギャアおぎゃあ!』『アハハ、アハハハハアハッハハハ!』『僕、帰りたい』
 にこりと、三千六がわらう。
 その指先と言葉とが編み上げた雨の術式には三千六が悪霊ゆえに無意識に呪詛と毒とが入り混じり綯交ぜなまま、紅玉のような鮮やかさと金剛石の如き稲妻がポーシュボス・フェメノンへ降り注ぐ。
 UC―天衝龍血雨 アカイロ―。
「あはは、ずぶ濡れですねえ。痺れて蕩けてしまうくらいに、僕の呪詛が浸み込んだ雨……ご堪能いただけました?」
『洗タく物ガ濡レてシまうワ』『いやぁぁぁああ!!』『助ケテ』『コロスコロスコロスコロス』『殺して』
 口角も瞳も三日月のように弧を描いて嗤う三千六の顔は悪意と悪戯心に満ち満ちていた。
 頭の肩済みでポーシュボス・フェメノンの『おいで』という言葉が響き続けている。が、そんなモノより目の前のコレを弄る方がもっと面白いではないか!

 ぞふりとポーシュボス・フェメノンの肉を霊剣で食みながら、ふと三千六がポーシュボス・フェメノンに視線を落とす。
「ねえ、可哀想なあなた。その身体って、怨嗟で構築された僕と同じなんでしょうか?不思議ですねえ……ああ、バラしてみればもっと分かるのでしょうか、ふふ。」

 まあ僕は食いしん坊ではないですけれど――という三千六の声が聞けたのは、血の海這ったポーシュボス・フェメノンだったものだけだろう。
 
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

唐桃・リコ
◎▲
気持ち悪いけど、それも力だろ
オレに貸せよ

獣と違う力がオレの中で渦巻く
全部壊しちまえば?
全部食べちまえば?
オレの「1番」も食べちまえば一緒に居られるじゃん

どいつもこいつも頭の中でうるせえ!黙ってオレに力を貸せ!
【Howling】!!
一時的にでもオレのモノにして戦う!

半身食われちまっていつもより動きにくい
それでも今のオレには力がある
殴りてえと思えば届くだろ!
嵐の中に突っ込んで、全部壊して回ってやる!
時々【Howling】で周囲の嵐の動きを止められれば、
多少は有利に動くだろ

……このまま呑まれちゃえば、「1番」を守れる力が手に入んのかな
…ダメだ、アイツと手を繋げねえ
ごめんな、帰らせて貰うわ



●飢渇
 目の前にあるそれは“力”だ。
「……――― 、せ よ」
 欲しい。
 きっとアレは糧になる。多少の気持ち悪さなど、喰って腹に入れてしまえば忘れてしまえる。溶ければきっとみんな同じだ。
 そう、食べてしまえばいい。
 そう、壊してしまえばいい。
「そっか」
 そうすればきっと、“1番”の隣に居られるよ!
 この声がどこから聞こえるかなんて、今の唐桃・リコ(Code:Apricot・f29570)には考えられなかった。ただ、それだけ――……だが、リコの強い自我がその声の群れを“うるせえ!”と突き飛ばした。
「うるせえんだよ、どいつもこいつも……黙ってオレに、力を貸せ!!」
 そう叫ぶやリコは曇天を仰ぎ、吼えた。
 UC―Howling―が荒れ狂う風さえ突き抜け響き渡った瞬間、蠢き続けていたポーシュボス・フェメノンが震えて止まる。
「奪われない力をオレに。――お前はオレが、壊す」
 どうと四つ足で蹴りだした地面からポーシュボス・フェメノンに飛び乗り駆け上がり、そのがら空きの表皮に爪牙に似た刃を突き立てる。
『あ、あアアァァァァアア!!』『殺す』『イタイイタイイタイ』『スきスキすキスキすキ』『おイシソう』『シネ』
 武器に変化させられたポーシュボス・フェメノンの触手がリコの脇腹を斬る。
 が、リコは退かない。
「っ、らぁぁぁぁああ!!」
 ナイフを突き立て、その肉を裂く。腕落とさんと振るわれた斧に似た触手を勘で避ければ、待っていましたと食いつく触手を斬り飛ばす。
 リコ追い立てる様に蠢いた刃に似た触手を刎ね、尚。鞭のように振るわれた触手に齧り付き、千切れた触手を吐き捨て、巨体を抉る。
 体を回転させる勢いでポーシュボス・フェメノンの内恐らく一体を切り捨てた直後、ダンッ!と地面に降り立った勢いで再びポーシュボス・フェメノンに喰らいつく。
「よこせよ」
 その、力を!

 そう天へ再び吼えた時だ、ふと。本当にふと、リコの瞼の裏しょうがねえなと言いながら手を伸ばす“1番の姿”が過る。
「手、」
 繋ぎたい。
 約束をした指切りだって、手で。
「こいつじゃ、だめだ」
 ふと我に返ったリコの視線の先にはどこが頭か体か、いっそ手かさえ分からぬ触手のみのポーシュボス・フェメノン。唯一分かる目玉と口を蠢かせる姿はただのバケモノだ。
 アレではだめだ。
 そう悟ったリコが、ぎょりろと自身見たポーシュボス・フェメノンの目玉に嗤う。

「アイツと手が繋げなくなっちまうなら、お前はいらない」
 間髪入れず目玉へナイフを差し入れれば、黄金色の水晶体がぱちんと割れた。
 その瞳には、二度と世界を映さない。
 
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

丸越・梓


マスタリング歓迎

_

この子は何を思うのか
危険を承知の上で飛び込むように取り込まれていく
心を知らねばならぬと思った

…数多の声が聞こえる
その中に確かに存在した、"嵐の目"であるかのような声

思い出す
この世界にて生きる子ども達を

絶対にさせない
ポーシュボスと化してでも

かつて取り込まれた魂を解放するように
そしてポーシュボスを優しく寝かしつけるように
俺にはこの子が無邪気な子どもにしか見えなくて
だからこそ痛い思いはさせたくなかった
願うは安息
飢餓も感じぬ程
穏やかに眠れるようにと

「──おやすみ」

_
ポーシュボス化から戻った後
少し無茶をしただろうかと
己の未熟さを猛省しつつ
酷い目眩に人知れず身体が傾いた



●原点へ
 救おう、この嵐の中で迷子になっている子供達を。
 軋む体など、骨にしみた痛みなど飾りだ。耐えて耐えて、必ずその手を引っ張り上げよう。
「大丈夫だ、今……行くからな」

『怖いよ』『シネシネシネ』『みンなだーイスき』『イタいいタイ』『殺シて』『煩い』
 嵐の内で数多の声が反響しながら、時折混じる怨嗟の声が悲嘆を潰す。
 まるで互いを食い合うようなポーシュボス・フェメノンの姿は、あまりに哀れで仕方がない――そう思った直後、水濡れたような、管に液体這いあがる音が聞こえると同時に、真横から伸ばされた触手が丸越・梓(零の魔王・f31127)に喰らいつく。
「っ、ぐっ!」
『おトもダチすル!』
 その口からおそらくポーシュボス化を促す体液を注ぎ込んでくるではないか。
「やめ、」
『オとモダち!!』
 “一緒に遊ぼう”と無邪気な声が梓の脳に響いた時、その脳裏にわんわん泣く子供の姿に映る。
「……ぁ?」
『ママ、ママ!』
 母親が、小型のポーシュボス・フェメノンに喰われている最中らしい。
「(逃げなさい)」
 願えど伝わるはずも無い。子供が母親の亡骸に縋りついた時だ―――骸のはずの母親が、ゆっくりと起き上がる。
「(やめろ)」
 そして子供にキスをする――直前、梓の頭は体に奔った激痛と共に現実へと戻され、見た全てが過去だと分かった瞬間、吐き気が襲う。
「やめろっ!!」
 体に喰らいつくポーシュボス・フェメノンの触手を斬り落とし、叫んだ。
 止める術の無い過去の悲しみに梓は歯を食い縛る。

 ポーシュボス・フェメノンは、止められなかった悲劇の集合体だった。
「~~~っ、遅く……なって、」
『イタイイタイイタイ』『殺してしまった』『ごめんなさい』『ぼく、かえりたい』
「遅くなって、すまない。そうだな……もう、お家に帰ろう」
 泣いてはならない。
 ただ梓は手を差し伸べ、喰らいつかれる痛みも先の攻撃の所為で多少小さくなったその身体も全てを受け入れて―――……UC―君影―。

 ただ静かに振るわれたUCが深々とポーシュボス・フェメノンを貫いた。
「―――おやすみ」
『ねんねんよー』

 きゃっきゃと笑った幼い声が、梓が最後に聞いた音。
 おやすみと唇で紡いだ直後、無理をしすぎた体がぐらりと傾き地に伏せた。
 
 

成功 🔵​🔵​🔴​

ルーファス・グレンヴィル
▲◎
咥え煙草に火が点る
昇る紫煙を見詰めながら
双子鉈を引き抜いて
真正面の敵をただ見据えた

守りたい者が増えた
死ねない理由が出来た
生きたいと願う事もある

ただ戦闘に明け暮れて
誰でも殺していた時とは違う
問答無用で頚を撥ねていたのに
今じゃそんなことしないから
ハッと自嘲気味に鼻で笑い

あの時と比べたら
オレも随分イイ人になっちまったな
宥めるように黒竜が頬を擦り寄せてくる
優しい手で相棒の頭を撫でて

──ああ、分かってるよ

この身が変わろうとも
どれだけ喰われようとも

悪人になりきれないのなら
全力で相手してやろうか
どんな姿でもオレはオレだ

だから、ナイト
お前はオレを見失うなよ
最期まで、見ててくれ

──さあ、遊びの時間だ



●狼煙
 嵐の中、ルーファス・グレンヴィル(常夜・f06629)がぷかりと煙草の煙を吐き出し、目の前の蠢く巨体ポーシュボス・フェノメノンを見上げた。
「ったく、次から次へと出てきやがって」
 くるると喉を鳴らした黒竜 ナイトがルーファスの頬にすり寄れば、冷たい嵐の中にも拘らずほんのりと優しい熱が伝わってくる。
「――ああ、分かってるよ」
 無意識に緩んでしまう顔そのままに優しくナイトを撫でれば、きゅるきゅるとご機嫌に喉を鳴らしたナイトが、更に擦り寄る。その愛らしさが過酷な戦場を幾度も往くルーファスの心を柔く守る。
 一つ、意を決して。
 煙草を咥えたまま煙を吐き出し手を掛けたのは腰の双子鉈に手を掛ける。
 既にゆっくりと伸ばされているポーシュボス・フェノメノン触手ががぱりと口を開きじわじわと迫っている。その様に、ルーファスは思った。
 “きっと前の俺ならこんな風に触手など迫ることはなかった”と。
「まあ、オレにも死ねえ理由がある。だから――」
 てめぇが死ね。
 その言葉を呑み込み、ルーファスはUC―遊戯 ブラットプレイ―発動させ地を蹴り駆ける。
「さあ、オレと一緒に遊ぼうか!」
『コワイコワイコワイ』『誰?』『痛いヨ、苦シイよ』『殺シちゃっタ……殺シちゃっタンだ!』『死、ニ、タ、イ』
 振り回した双子鉈を微妙にタイミングずらして叩き下ろせば、ポーシュボス・フェノメノンの太い触手が断ち切られる。
 だが、返すように伸ばされた触手が鋭い牙で喰らいつく。
「いっ、……てぇな!」
『ゴメンナサイゴメンナサイごめんなさい!』『帰りたい』『誰!?』『やサしイねー!』『死ね』
 ポーシュボス・モンストライズ・フェノメノン。
 喰らいついた触手に何か流し込まれるのを肌で感じながら、ルーファスは抗う。揮う鉈の刃で触手を斬り落としながら、ズドン!と重い音と同等の痛みを本体と思しき触手へ叩き込む。
『お友達になれる?』『誰なの!』『アァアアァア!!!』『お願い殺して、ころして……!』
 その最中にも他の触手が喰らいつくうえ、違和感を覚えた瞬間奔った激痛に苛まれる状況は変わらない。
 それでも尚、ルーファスは吼えた。
 全力で鉈の刃を振り下ろし、いくつもの触手を物言わぬ姿に変えながら。

 黙し、空からその全てを見下ろすもの在り。
 黒竜 ナイト――またの名を、ドラゴンランス ナイト。

 広げた翼で空を翔けながら“オレを見失うな”と言った主の願い通り、じっと見る。
 触手が殲滅されおよそ半身蝕まれた主の下へただ静かに降り立ち―――黒く小さな頭で、すり、とルーファスの頬をなぞる。
「クルルァ」

 みていたよ、と小さな鳴き声が寄り添った。
 
 

成功 🔵​🔵​🔴​

菊・菊
◎◆
アレと一体化すんの?パス
厄介なのがもう住み着いてんのに、これ以上とかやだ
あの石に触んの、やだ
変なの見るし、胸糞悪い

あとひとつ、なら
まあ、ご機嫌取りにちょうどいいだろ
『心中』
ちょっとだけな
お上品にしてこいよ、クソ女


「きゃは!」
きゃははッ!その子どもから、はしゃぐ女の笑い声がした

たぁのしい!
この身体、好きに使っていいのでしょ?

だってぇこのまま
鉢植えちゃんを殺したって良いのよ

きゃは!
でもわたしが遊べないから、我慢ねぇ
遊ぶ相手は気味悪ぅいおまえだけど
それも、我慢してあげる

「わたしは、奪うもの」
あなたの大事なもの、奪ってあげる

大きくて可愛らしいおめめを潰しましょ!
うふっこれは誰の目だったの?
若い女かしらね、だって睫毛が長いもの

次はどこがいいかしら

あら?あら?わたしのこと、だぁいすきなんでしょぉ?
なら、さっさと奪わせなさいよ

これは、だめぇ
わたしの、わたしの鉢よ

勝手に虐めないでちょうだい
愉しみが減るでしょ?

うふ、あの犬みたいに鳴きなさいな!

ほら、切り取ってしまったら、
お前たち離れ離れねぇ

ほら、無様



●大輪の紅に沈む
「いや、ねぇだろ」
 アレはねえ、と細まった菊・菊(Code:pot mum・f29554)の瞳が見上げたのは互いに絡み合わせた巨体蠢かせるポーシュボス・フェノメノン。
 ぼそぼそと聞こえる嘆きは、全て過去だと菊はよく分かっていた。
 そしてそれがどうにも救えないことも、よく、分かっている。救える悲劇などそう多くはない。ましてこのポーシュボス・フェノメノンが潰したこの土地――そう、今菊の立っている地面の下にさえ、嘆きがある。
「あの石は気持ち悪ぃし……となると、ご機嫌取りに限るってか」
 説明の折りに見た宇宙の幼生。
 あの宙孕んだ宝石が視界掠めた瞬間に襲った果てしない違和感と不快感に襲われた菊は、その時点て選択肢から除外していた。
 となれば―――悪を敷く以外の選択肢など無い。
 そして菊のよく知る悪は――……握った妖刀 寒菊の他には存在しない。ゆえに、白菊色の美しい鞘から抜いた刃を、菊は自身の腕に引く。
「最悪なエスコートをしてやる、ちょっとだけな。だから……お上品にしてこいよ、クソ女」

『いやだいやだいやだ』『助ケてェ!!』『シネシネシネ』『僕のお家は?』『黙れ黙れ黙れ黙れ!!』
 喚く声と共に迫った触手が、ズドン。と重い音と共に叩き切られる。
 寒菊の峰にすうっと指を滑らせた菊――否、UC―心中 デヱト―で変じた寒菊その人だ。“人”と言うには少々の語弊はあるが、菊の顔には常と違う色があった。
「きゃはッ!きゃははッ!……ほんっと、たぁのしい!」
 ニマニマと嗤う菊の体を借りた女が目の前でのた打つ触手を見ながら、くるりと振り回す妖刀 寒菊。閃く度に触手を斬り落とし、ワザとらしく斬り落とした触手の目玉を踏み潰し、嗤う。
「どーしましょー……“鉢植え”ちゃあん、この身体ぁ……好きに使っていいんでしょー?」
 迷っちゃぁう、と甘えた声で嗤いながらも、まるで内側で微睡む菊に聞かせる様に身体に刃を滑らせて、いつでも斬れると密やかに囁く。
 そうして、きゃははッ!と嗤っては踊る様に刃を揮う様には狂気と、不思議な理性が見えた。
 だが、別段ポーシュボス・フェノメノンとて黙っている訳ではない。寧ろ、その触手全てが蠢くや凄まじい勢いで菊の顔をした女――寒菊を追う。
「きゃはははははッ!いいわぁ、遊び相手が気味悪ぅいおまえだけど……我慢してあげる」
『殺サれル!!』『助ケテぇ!』『いやだいやだいやだいやだ』『煩い』『アハハ!ハハハ!』
 先まで楽し気にしていた寒菊が途端に無表情になった。ぐるりと曇天を仰いだ眼は不満気に支離滅裂な言葉並べるポーシュボス・フェノメノンを見下ろし、舌打ちした瞬間――。
 始まったのは凄まじい追いかけっこだ。
 寒菊の立っていられる場所が無くなるほど、叩きつける様に次々地面喰らうポーシュボス・フェノメノン。そのポーシュボス・フェノメノンの触手を踊り跳ねて、時に暴れ狂う触手に妖刀 寒菊を突き刺し足場を作る。
「私は奪う者。あなたの大事なものを―――奪ってあげる」
『やメてャメテェ!』『殺す。必ずコろス』『ごめんなさい』『いたイよぉイたイよォ』『パパ!ママ!』
 嗤い、踵を返し逃れようとした時だ……その足が、動かない。
 ハッとした寒菊が視線落とした時、その足が先程切った切り口から生まれた触手に喰われていると知る。
「ちぃっ!」
『ちョうダい』
 殺到したポーシュボス・フェノメノンの触手がギリギリで身を逸らせた寒菊――否、菊の半身にいくつも喰らいつく。
 いくら激痛への耐性があれども、痛みを感じるタイミングはある。ギリ、と歯を食い縛った寒菊が、瞳に苛立ちの色を乗せて刃を振り上げ、ワザとらしく言った。
「あら?あら?わたしのこと、だぁいすきなのね?……なら、さっさと奪わせなさいよ」
 今にも舌打ちしそうな勢いで刃を突き刺し、捻る。
 肉の内で回転した妖刀 寒菊の刃に悲鳴を上げたポーシュボス・フェノメノンを斬り飛ばし、菊の体に刺さった歯を引き抜いた寒菊が投げ捨てた。
「これはだーめ。わたしの――……わたしの鉢よ」
 ポーシュボス・フェノメノンの頸が飛ぶ。
 刎ねられ転がったそれを踏み潰し、ぐちゃりと真っ赤な菊花咲かせて寒菊はわらう。

「あら?あらあらあら?ざーんねん、切り取ってしまったら……お前たち、離れ離れで無様ねえ?」
 可哀想にとこれほど軽く言葉にする女など、そう居はしない。
 いくつもいくつも鮮紅の菊花咲かせたその中央、どさりと倒れた頃には菊の姿に戻っていた。

 鮮やかすぎる花畑で息をしていたのは、血塗れの菊ただ一人だけ。
 
 

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月19日


挿絵イラスト