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アポカリプス・ランページ⑱〜『善』ヲ喰らう現象

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●ポーシュボス現象
「フロリダ州タラハシーで、オブリビオン・ストームの中に『ポーシュボス・フェノメノン』の姿が確認された! 急ぎ、このフィールド・オブ・ナインを撃破するのだ!」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、新たなるフィールド・オブ・ナインとの決戦が挑めるようになったと、集まった猟兵達に告げる。フルスロットル・ヴォーテックスの撃破と共にこの邪神は逃亡するため、戦後のことを考えれば、その前に討伐しておきたいところだ。

「このオブリビオン・ストームは街を覆うほどに超巨大であり、その中には無数のポーシュボスが蠢いている。フィールド・オブ・ナインはどれもそうだが、此奴もまた規格外の存在だな」
 倒すにしても、このままでは凄まじい数のポーシュボスとの戦闘になる。如何に歴戦の猟兵といえども、それは相当の骨だ。
「そこで、ヒューストン宇宙センターで獲得した宝石『宇宙の幼生』を利用するのだ。これを持っていけば、宝石を喰らおうとするポーシュボスは合体して巨大な肉塊と化す。単体になったことで、通じる戦い方もあるだろう」
 ただし、宇宙の幼生は超級の危険物であることを留意してほしい。この宝石はよく見るとその内部に広大な『本物の宇宙の如き光景』を見ることが出来る。しかし、例え猟兵であっても、数秒以上見続けると発狂してしまうとのことだ。

「ポーシュボスの脅威はこれだけに留まらぬ。ポーシュボス現象、それは善を喰らう現象だ。『完全なる邪悪』でない限り、ポーシュボスに寄生されてしまう。故に、ポーシュボスに寄生されながらも、正気を手放さず戦う必要があるだろう」
 選択肢は二つだ。純粋な邪悪となるか、その身をポーシュボスと化してでも戦うか。どちらかを選ぶ必要がある。

「ポーシュボスの寄生への対処は相当な困難を伴うだろう。しかし、ポーシュボスが広がることは明確な世界の危機を意味する。どうか貴殿らの手で、奴を討ってくれ」
 百々は猟兵達にポーシュボスの撃破を懇願する。そしてその言葉を受けた猟兵達は、戦場へと転移していくのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『『邪悪ナる者』になるorポーシュボス化してでも戦うor敵の巨体や「宇宙の幼生」を利用する』です。
●敵に先制攻撃の能力はありません。
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第1章 ボス戦 『ポーシュボス・フェノメノン』

POW   :    ポーシュボス・モンストライズ・フェノメノン
自身の【体積】を代償に、【生物をポーシュボス化する現象】を籠めた一撃を放つ。自分にとって体積を失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    ポーシュボス・ウェポナイズ・フェノメノン
いま戦っている対象に有効な【武器形態ポーシュボス】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    ポーシュボス・シンパシー・フェノメノン
【ポーシュボスの威容】を披露した指定の全対象に【ポーシュボス化したいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

バルタン・ノーヴェ
POW

ワーオ、これは戦い方に苦労しそうデスネー!
ヒューストンでゲットした宝石は直視しないように気をつけねば。
それでは参りマース!

善良なるワタシは寄生されると食べられてしまう危険がデンジャー。
耐えられるかもデスガ、電脳に変なものが混入したら怖いので、走り回って回避デース!
巨体な分動きが分かりやすくて、翻弄しやすいデスネー!
宝石をロープで括り付けて、見せつけて注意をひきマショー!

幾ら威力が高くとも、当たらなければ!
という感じに、上手くファルシオンで受け流しつつ。
体積が順調に減って来た頃合いを見て、UC起動!
「六式武装展開、炎の番!」
現象とはいえども、そこに肉体がある以上燃えるのは道理!
消毒デース!


夜刀神・鏡介
ポーシュボス・フェノメノン……長時間見ていたら、それだけで頭がおかしくなりそうだ
できるだけ手早く始末してしまおう

「宇宙の幼生」はマントに包んで直視しないようにして持ち運び、ポーシュボスの群れに向けてぶん投げてやろう
ポーシュボスに寄生されたなら神刀を抜いて、神気による浄化と破魔の力で無理矢理に侵蝕を抑え込んでいく

何処から攻撃をしてくるかはわかりにくいが、動きを見ればなんとか予兆は見極められる筈
流石にこれ以上侵蝕を喰らいたくはないので、こちらの攻撃の機会を減らしてでも回避しつつ、機を見て壱の型【飛燕】で、身体の端から切り飛ばしていく
互いの攻撃によって体積が失われていけば多少は与し易くもなるだろう



「嗚呼、嗚呼、そレは、宇宙ノ幼生……ワたシのもノです……!」
「ワーオ、これは戦い方に苦労しそうデスネー!」

 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)持ち込んだ『宇宙の幼生』に反応して、無数のポーシュボス達が合体する。数え切れないほどの敵と戦うのに比べればよほどマシではあるが、この巨大な肉塊と化した相手との戦いもなかなか大変そうだ。

「善良なるワタシは、寄生されると食べられてしまう危険がデンジャー。走り回って回避を……むっ!?」

 『ポーシュボス・モンストライズ・フェノメノン』さえ回避すれば、寄生はされないだろうとたかをくくっていたバルタンであったが、オブリビオン・フォーミュラであるポーシュボスの能力はそんなに甘くは無い。近くに居るだけで、その現象は周囲のモノへと広がるのだ。

「電脳に変なものが混入してくるデース……」

 サイボーグの身であろうと、寄生から逃れることは出来ない。ポーシュボス現象はバルタンの善の心を侵食する……

「神刀よ。邪神の力を浄化するんだ!」
「オーウ!? 電脳のバグが消失……! 助かりマシター!」

 そんなバルタンを助けたのは、『神刀【無仭】』を操る夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)であった。強力な浄化と破魔の力をもってすれば、ポーシュボス現象も一時的に押し止めることが出来るのだ。

「ポーシュボス・フェノメノン……長時間見ていたら、それだけで頭がおかしくなりそうだ。できるだけ手早く始末してしまおう」
「了解デース!」

 しかし、神刀による浄化も所詮は一時凌ぎに過ぎない。無理矢理に侵蝕を抑え込んでいるだけで、鏡介もポーシュボス現象の影響は受けている。そこで二人は、短期決戦を狙ってポーシュボスへと攻撃を仕掛ける。

「そら、これが欲しいんだろう?」
「わタしの、オれの……宇宙ノちカラ!」

 鏡介は直視しないようにマントに包んでいた『宇宙の幼生』をポーシュボスへ向けて放り投げた。すると、それを喰らおうとするポーシュボスの触手は全てそちらに向かった。実際に渡すわけには行かないとしても、囮としてもこの宝石は非常に有用だ。神刀で食い止められるのは通常の寄生まで、『モンストライズ』の一撃を食らえばただでは済まない。しかし、この手で敵の目標がそちらに向かったことで、その可能性は大きく減った。

「跳ね斬る――壱の型【飛燕】!」

 そして鏡介は宝石に絡みつこうとする触手を、ユーベルコードを用いた下段からの斬り上げで切断する。しかし、切り離された触手は未だ蠢き、宝石を手に入れようとしていた。

「六式武装展開、炎の番!」

 そこでバルタンが切り離された触手を、サイボーグの身体に内蔵されていた火炎放射器で焼却する。これでようやく、触手は炭化して沈黙した。

「厄介だな。身体の端から、順に切り飛ばしていくしかないか?」
「現象とはいえども、そこに肉体がある以上燃えるのは道理! 消毒デース!」

 鏡介が削り、バルタンが焼く。二人はモンストライズの一撃に注意しながら数度それを繰り返すと、寄生の浸食が抑えられている内に撤退したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レイ・アイオライト
嵐の喧騒と共に周囲に満ちる肉塊たちの言葉、ね。
……鬱陶しわね。救ってくれだなんだの喧しいのよ。ああ、でも、大切な子供が食べられてしまう、のよね?
それなら解決は簡単よ、さっさと死んで骸の海に還ればね。

邪悪なる者になる。なるほどね、それじゃああたしの力の裏に潜む存在を引き摺り出しましょうか。
UC発動、出てきなさい、クラミツハ。
アンタの大好きな殺戮の蹂躙の場は今ここにある。あたしに感謝しなさい。

『満ちる苦痛の声!!素晴らしい!!ならば我も与えなければ!!絶対的な死を!!殺して、殺して殺して殺して殺し尽くそうぞ!』

自身をクラミツハに委ねて、影を自在に操りながら『範囲攻撃・蹂躙・暗殺』していくわ。


霑国・永一
●『邪悪ナる者』になる

成程成程。こんな狂気があるだなんてアポカリプスヘルも捨てたもんじゃないなぁ

それじゃ早速行くとするかな。宇宙の幼生も忘れずにっと(狂気耐性はそこそこだけど、あまり見るもんじゃないし、敵が合体したらポケットにでも仕舞うかぁ)

さて、アレは元人間。しかも意識はあるらしい。これはお喋りできそうだ(狂気の対話発動。逃げ回りつつ笑顔で質問開始)
さぁーて、ポーシュボスになった君、
「身体が異形になってるってどういう気分だい?」
「家族は居るかい?まぁ居たところでもう会えないけどさぁ」
「このダガーが刺さったらどう、痛いかな? それは結構。サービスでもう数本刺してあげよう」

いやぁ面白いなぁ、これ



「ポーシュボス現象。『善』ヲ喰らッて成長スるそレを、倒スこトはデきナい……」
「誰カ助けテ! わタし、ワたシの赤チゃンを飲ミ込んデしマっタの!
 誰か助ケて! アの人トの大切ナ子供が、ワたシに食ベらレてシまウ!」
「コこニいルよ、こコにイるヨ……まマ……」

 フロリダ州タラハシーに存在する超巨大オブリビオン・ストーム、その中では無数のポーシュボス達が、狂った呻き声を上げている。

「嵐の喧騒と共に周囲に満ちる肉塊たちの言葉、ね。……鬱陶しいわね。救ってくれだなんだの喧しいのよ」
「成程成程。こんな狂気があるだなんてアポカリプスヘルも捨てたもんじゃないなぁ」

 それに挑まんと二人の猟兵が転移して来た。顔を顰めているのはレイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)、そして、妙に楽しげな笑みを浮かべているのが霑国・永一(盗みの名SAN値・f01542)だ。

「ああ、でも、大切な子供が食べられてしまう、のよね? それなら解決は簡単よ、さっさと死んで骸の海に還ればね」
「ちゃんと『宇宙の幼生』も忘れずに持ってきたからね」

 永一の持ってきた宝石を喰らおうと、無数のポーシュボス達は合体し、一つの巨大な肉塊へと変じていく。これで戦いやすくはなったが、もう一つ、ポーシュボスの寄生に対抗せねば、まともに戦うことすら出来ないだろう。

「邪悪なる者になればいいの? それじゃああたしの力の裏に潜む存在を引き摺り出しましょうか。……出てきなさい、クラミツハ。アンタの大好きな殺戮の蹂躙の場は今ここにある。あたしに感謝しなさい」

 そのため、レイは『影憑き』である自らに潜む者、闇黒の操者『クラミツハ』を呼び出し、自らを操らせることで対処する。これならレイが影響を受けたとしても、純粋に邪悪なクラミツハの手で戦い続けることが出来ると言うことだ。

『満ちる苦痛の声!! 素晴らしい!! ならば我も与えなければ!! 絶対的な死を!! 殺して、殺して殺して殺して殺し尽くそうぞ!』
「準備は出来たみたいだね? それじゃ早速行くとするかな」

 対して永一はといえば、何か対策している様子が無い。いや、ここに来た時点で、彼は『邪悪ナる者』であった。そうなるためには一片の善すら許されないが、そこは多重人格者である永一だ。そういった人格を選べば良いだけのことである。

「寄越セ、ヨこセ! 命モ! そノ宝石モ!」
『影よ! 影よ! 我が力よ! 全てを喰らい、蹂躙しようぞ!』

 巨大ポーシュボスは、槍の形態を取ったポーシュボスの一部を武器として振るう。レイ……彼女を操るクラミズハは呼び出した影に紛れるように回避しながら、影と共にポーシュボスの身体に斬撃を刻み込んでいく。

 そして永一はと言えば、邪悪なだけあってその戦い方も悪辣だ。

「さぁーて、ポーシュボスになった君、身体が異形になってるってどういう気分だい?」

 事前の情報によれば、ポーシュボスは元人間である。そしてそれぞれの意識は残って呻き声を上げているならば、こちらからの言葉も通じるはずだ。そう判断して、彼は相手の心を逆撫でするような質問を投げかける。

「家族は居るかい? まぁ居たところでもう会えないけどさぁ。いや、食べることで永遠に一緒になったのかな?」

 彼が笑顔で相手の心を抉るような質問をする度に、無数のダガーが出現する。そして宙を舞うそれらはポーシュボスへと突き刺さり、生命力を盗んでいく。

「このダガーが刺さったらどう、痛いかな? それは結構。サービスでもう数本刺してあげよう」

 『盗み問う狂気の対話』を駆使して、永一はポーシュボスを削っていく。

「何故、現象ニ呑まレなイ? お前達ガ『世界を救う』為に戦う『邪悪ナる者』なのカ……? ポーシュボスヲ、こノ現象を、消しテくレ……!」

 懇願しながらも宇宙の幼生を求めて暴れ狂うポーシュボスを、二人の『邪悪ナる者』が殺していく。だが、それでも尚、このポーシュボスは巨大に過ぎる。戦いの決着は、次の猟兵へと託されるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

レパル・リオン
あたしは邪悪になんてなれない!だから、邪悪でも食べきれない正義の意思で戦うわ!たとえあたしがポーシュボスになっても、自分で自分を倒さなきゃいけなくなっても…!

邪神ポーシュボス・フェノメノン!大きな闇に打ちのめされても、正義の戦いをやめないわ!
見なさい!あたしの真の姿!百獣の王のタテガミ!きらめく虹色の炎!マジカル衣装は勇気の証!
七色の星、キマイラフューチャーから宇宙に届け!虹の魔法少女!レインボー・レパル参上!

…あたしだって死にたくないし、ホントに死んじゃうと思ったら逃げ出すかもしれない
でも、今度こそ最後まで戦う!何度でも最後まで戦うわ!

自分がどうなってるか気にしてる場合じゃない、何がなんでもポーシュボスを倒すわ!
命がけで…ポーシュボスを駆け上り、全力で空を蹴って特大ジャンプ!!!

真のカミカゼキックの爆風なら、ポーシュボスを全部全部薙ぎ払えるはず!そう、あたしと一体になったポーシュボスだろうと!
うおおーっ!真!!!カミカゼェェェ!!!キィィィーーッック!!!



「邪神ポーシュボス・フェノメノン! 例え大きな闇に打ちのめされても、あたしは正義の戦いをやめないわ!」

 続いて巨大な肉塊となっているポーシュボスに、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)が立ち向かう。彼女は戦いの中で覚醒した『オーバーロード』の力にて、その姿を変化させる。

「見なさい! 百獣の王のタテガミ! きらめく虹色の炎! マジカル衣装は勇気の証! 七色の星、キマイラフューチャーから宇宙に届け! 虹の魔法少女! レインボー・レパル参上!」

 普段は『魔法猟兵イェーガー・レパル』として活動しているレパルだが、真の姿を解放した今はレインボー・レパルだ! 虹色の炎を纏う可愛らしくも格好いいその姿は、まさしく決戦にふさわしい。

「『善』ダ。喰らウ。一緒ニなる。ポーシュボスに……」
「無理ダ。『邪悪ナる者』でなければ、ポーシュボスハ倒スこトはデきナい……」

 しかし、レパルは紛れもなく善の存在である。それでは、この邪神の現象の餌食となる事は必定だ。だが、強い正義の心を持つレパルが邪悪になることなど出来るはずが無い。故に彼女は、邪悪でも食べきれないほどの強い正義の意思を胸にポーシュボスとの戦闘に臨む。最悪、自分が完全にポーシュボスになったならば、彼女は自分で自分を倒すことまでを考えていた。

「ぐぅ……! ポーシュボス! 何がなんでもアンタを倒すわ! アタシの一撃を受けなさい!」

 邪神の浸食を無理矢理に押さえつけて、ユーベルコードで身体能力を超強化したレパルはポーシュボスの触手を躱しながらその巨体を全力で駆け上がる。勿論レパルは死にたくないし、ホントに死ぬと思えば逃げ出すこともあるだろう。だが、今回こそは、この相手だけは最後まで戦う覚悟だ!

「うおおーっ!」

 これだけの巨大な相手、増殖する現象を倒そうとするならば、一撃で全てを吹き飛ばす必要がある。敵の身体を駆け上ったレパルは、そこから空中を蹴って特大のジャンプを決めると、敵の頭上を取った。そして、レパルの全身全霊を込めた、最強の一撃が放たれた。

「真!!! カミカゼェェェ!!! キィィィーーッック!!!」

 レパルの正義の意志が、必滅の覚悟が『虎狼竜・神風脚』となって、ポーシュボスへと直撃する。その凄まじい威力と爆風は、見事にポーシュボスをその一片すら残さずに消し飛ばした!

「はぁ……はぁ……やり遂げたわ!」

 レパルを苛む邪神の浸食は、綺麗さっぱり消え失せていた。それはポーシュボス撃破の証明に他ならない。正義の心が、邪神の現象に打ち勝ったのだ!

 邪神ポーシュボス。フロリダ州タラハシーに具現したその現象も、猟兵達の奮闘によって駆逐された。如何に凶悪な能力も、猟兵達の知恵と工夫、そして強き意志をもってすれば、打ち敗れないということはないのだ!

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月18日


挿絵イラスト