アポカリプス・ランページ⑭〜狐でメイドな"戦車巨獣"~
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「マザー・コンピュータ」に掌握された、バトルクリーク市の廃墟。
異形の戦車群「戦車獣」の群れが闊歩し、踏み入るもの全てを捕食しているこの街で、今激しいバトルが繰り広げられていた。
『ウィーン、ガシャ』
『ウィーン、ガシャ』
戦車獣の一部は戦車獣同士で共喰いを繰り返し、強力で巨大な一個体へと変貌しようとしているモノがいたのだ。
そして今、この場での勝者が決まる。
『ご奉仕しまぁぁぁぁーすっ♪』
妖艶な体躯をした狐獣人メイドロボが核となった"戦車獣"が一気に周辺の戦車獣を打ち砕き、吸収。
その姿を、全高7メートルの『狐メイド付き戦車巨獣』へと変貌させたのだった。
●グリモアベース
「狐型メイドロボを破壊してきてください」
羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)が君達を迎える。
「バトルクリーク市の廃墟にたむろう異形の戦車群。この戦車獣はオブリビオンを捕食し、そのユーベルコードを強化して砲身から放ってきます」
しかも、今回相手にするのは戦車獣同士が共食いを行った果てに完成した、全高7メートルの『戦車巨獣』である。
「敵は巨大かつ強力ですが、核となっているオブリビオンを撃破すればバラバラに壊すことができそうです」
無数の戦車獣が捕食しあった結果生まれた『戦車巨獣』だが、核となっているオブリビオン自体は1体だけだ。
その名を機獣侍女『フォクシー・ビーディー』。
「狐獣人メイドロボです」
"攻撃=奉仕"と認識しているメイドロボであり、猟兵たちの事をご主人様呼びしながら甲斐甲斐しくご奉仕しようとしてくる。
「戦車巨獣は全高7メートルのキャタピラ走行をする下半身にミニスカメイドドレスの膝上の狐メイド型です。核となっているフォクシー・ビーディーは額部分に身体を埋めているようですね」
特に巨大化強化された敵のユーベルコードの破壊力は凄まじいものになるだろう。
「狐メイドのご奉仕を受けながらも戦えるのは猟兵だけ!皆さん、頑張って下さい」
そしてくしなは背景をアポカリプスヘルへと変えるのであった。
ナイン高橋
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このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
1フラグメントで完結し、『アポカリプス・ランページ』の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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ナイン高橋です。
今回の敵は、なんとも妖艶なボディをお持ちの狐メイドロボです。
彼女は皆さんの事を基本的に"ご主人様"と認識してとにかくご奉仕しようとしてきます。
ただし、なんか故障しているらしく"攻撃=奉仕"と認識している危険なメイドロボです。
それが7メートル級の『戦車巨獣』で超絶パワーアップしてぶっこんできます。
戦車巨獣の肉体は非常に強固かつ強靭ですが、"核"を壊せば倒せるでしょう。
それでは皆様のプレイングをお待ちしております。
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プレイングボーナス……戦車巨獣の核となっているオブリビオンを攻撃する。
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第1章 ボス戦
『機獣侍女『フォクシー・ビーディー』』
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POW : サーヴィング・クロー
【爪による近接攻撃】が命中した対象を切断する。
SPD : マシンガン・アラカルト
【腕から展開する、様々な弾を装填した機関銃】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ : アイディール・フルコース
【予め思考回路にプログラムしていた連続攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ウル・ビーディー」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
ニクロム・チタノ
アハハハなるほど巨獣と言うだけあって巨大ですね~
さてまずはヨダレを撒き散らして辺り一帯をヘドロ化させてそこに誘き寄せましょうか
七メートルですかとても大きいですねしかし・・・
アハハハそうでしょうねぇそれだけ大きいとヘドロに沈んでしまいますね
これでは自由に動けないでしょう?
そしてヘドロ化の毒素は金属さえも蝕んで溶かしてしまいます
それにヘドロに沈んだ状態ならば核も狙えます
さあご奉仕の時間ですよメイドさん?ボクに切り裂かれてください
久留米・圓太郎
■WIZ
妖艶な狐女かよ
あいにく「女性達に撓垂れ掛る、という幻影を見せられた」ばかりだ。色香に迷う暇はない!多分
「戦車巨獣」は怖いけど、それ以上の火力ならオレにはあるぜ!
(UC発動)見たか!そっちが戦車砲なら、こっちは飛空艇の大砲の弾をプレゼントしてやるぜ!(槍、500条以上のお代わり付き)
連続攻撃は[オーラ防御、地形の利用]で発動を防ごう
[全力魔法、地形の利用、範囲攻撃、2回攻撃、空中浮遊、援護射撃]で、全弾打ち尽くす勢いでぶっ飛ばす!
狙えれば額、といいたいが、戦車部分との接合部分を狙えるなら足止めになるか
(胸狙って恥ずかしい思いをさせる、も、考えたけど、故障中ではなぁ)
※連携・アドリブ共歓迎
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
ヒャッハー!(挨拶)
ワタシもメイドロボデース!
どちらのご奉仕が上か、勝負と参りマショー!
「ヴァリアブル・ウェポン、展開! 目標、フォクシー・ビーディー!」
命中率アップ! 内蔵式グレネードランチャーで、額部分の核を狙い撃ちマース!
近づかれたら滑走靴で空中ムーンウォークして距離を取りマース!
射撃には適正距離があるのデース!
強引に突っ込み攻撃してきたならば、ファルシオンで武器受け流し、攻撃を逸らしてカウンターで斬りつけマース!
たくさんのご主人様(戦車獣)を食らってきたのデショー。
今度はご主人様(猟兵)に食べられる番デース!
上手に調理(破壊)してあげマース! ファイアー!
黒木・摩那
ツッコミどころ満載で、どこからツッコんでいいか、わからない……
ご奉仕もそうだけど、キャタピラ走行するミニスカメイドとはいったい?
頑丈な戦車ベースですから、ここはお薦め通り核になっているオブリビオンを狙います。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
ご奉仕は【受け流し】たり、【念動力】で弾道を逸らしたりして、ご奉仕がなっていない!と、ドSな御主人様よろしく叱責します。
できの悪いメイドには折檻です。
ヨーヨーにUC【蒼鷹烈風】を掛けて、射程と回転数をUP。額の本体めがけて、【リミッター解除】【重量攻撃】でヨーヨーをぶつけます。
軌道は【念動力】でジグザグ操作して、回避できないようにします。
斑鳩・椿
【天狐】ミコト(f23042)と
…どうして狐の形?そんなにご奉仕するイメージなのかしら。
妖狐が人の生気を吸うのは共食いではなくてよ。ねえ、どう思う?…ってもう、聞いてないわね
UC狐火炎上を放ち露払い兼目くらまし、高温の狐火で部品を溶解させ鈍足化を図る
同じ場所に立ち続けるのは危険そうなので地形の利用でジャンプを繰り返し、第六感を信じて見切りで回避
仲間と連携を意識しながらかばい、おびき寄せ距離を詰め、破魔をのせた薙刀で核の部位破壊を狙う
…あら、最後に耳と尾を切り落とせばもう狐じゃなくなるんじゃないかしら?
ミコト・イザナギ
【天狐】
狐獣人メイドロボ…
うん、悩ましい躯体はしています
ですが、人外好きのオレが言うのもアレですが何かが違います
違うそうじゃない、って奴ですね
隣にもっと佳い狐がいらっしゃるから余計にね
狐というと、やっぱり化かすイメージかな
あとメイドの暴力的ご奉仕反対!
属性過多もほどほどに
修羅刹那に貫通攻撃、呪詛、破魔を併用
核のある額部分に積極的に集中攻撃
殺気を飛ばして注意を引き
椿に攻撃が偏らないように配慮して椿と連携を行う
あと、第六感で回避行動を行い
強烈な攻撃には限界突破で耐え凌ぐ
耳と尻尾を落としたら
ただのメイドロボになるからいいかもしれません
さて、お仕事終了です
椿、帰りに何処かへ気分転換しに出かけませんか?
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『ご奉仕しまぁぁぁぁーすっ♪』
「アハハハなるほど巨獣と言うだけあって巨大ですね~」
ニクロム・チタノ(反抗を忘れた悪堕ちヘドロ・f32208)は7メートル級の『戦車巨獣』である狐メイド型戦車ロボを見上げる。
『ご主人様、発見いたしましたー♪』
7メートルの大きさになったことで声も凄い音量に巨大化しているフォクシー・ビーディーがニクロムを"ご主人様"と認識してキャタプラ走行で駆け寄って来る。
「七メートルですかとても大きいですね」
ゴゴゴと地面から砂埃を巻き上げて近寄って来る巨大戦車獣の迫力と脅威さは非常に大きい。
「しかし」
『ご奉仕しまぁワァオッ!?』
ニクロムが待つ目の前で『戦車巨獣』は突然バランスを崩したように前のめりになる。
『穴ぁ?汚れぇ?』
「アハハハそうでしょうねぇそれだけ大きいとヘドロに沈んでしまいますね」
キャタプラで進んでいた戦車巨獣はニクロムが事前にヨダレを撒き散らして作ったヘドロに沈み込んだのである。
「これでは自由に動けないでしょう?」
キャタプラもヘドロに塗れて空転してしまっている。完全に動きを封じ切ったとは言えないだろうがそれでも移動に大きな制限を設ける事には成功したのだ。
「そしてヘドロ化の毒素は金属さえも蝕んで溶かしてしまいます」
じゅぅぅぅと鉄が溶けていく嫌なにおいと音が漏れ出してくる。
更に追い打ちをかけに白銀色の炎がぼっと無数に現れ狐メイド型戦車巨獣に纏わりついていく。
「……どうして狐の形?そんなにご奉仕するイメージなのかしら」
斑鳩・椿(徒花の鮮やかさ・f21417)が狐火炎上(キツネビエンショウ)を発動しながらやってきたのだ。
「妖狐が人の生気を吸うのは共食いではなくてよ。ねえ、どう思う?……ってもう、聞いてないわね」
『ご奉仕ぃぃぃ!!!』
人間の精を喰らうと若さが得られる為、極めて人間に好意的で、隙あらば甘やかす。そんな妖狐である椿は狐型メイドロボであるフォクシー・ビーディーに問いかけてみるが、相手は故障中らしくまともな返答が帰ってこない。
代わりに帰って来たのは戦車巨獣の7メートルの身体の胸部から繰り出される砲撃だった!
「わ」
「おっと危ない」
戦車獣が共食いした事で超強化された戦車巨獣。その一撃が当たりそうになったところをミコト・イザナギ(語り音の天狗・f23042)が颯爽と椿を抱きかかえて回避した。
「狐獣人メイドロボ……うん、悩ましい躯体はしています。ですが、人外好きのオレが言うのもアレですが何かが違います」
ミコトは狐型メイド戦車の上半身の顔の額部分にとりついた"核"。機獣侍女『フォクシー・ビーディー』を見ながら、違うそうじゃないと総評する。
「隣にもっと佳い狐がいらっしゃるから余計にね」
「ふふ、ありがと」
楽しげに尾を揺らす椿がミコトの腕の中で答える。
「ツッコミどころ満載で、どこからツッコんでいいか、わからない……ご奉仕もそうだけど、キャタピラ走行するミニスカメイドとはいったい?」
そこに貴重なツッコミ役、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)が遠い目をしながらやってきた。
頑張って!どんな悪路も颯爽と駆けつけついでに道中のゴミも潰してペチャンコにして掃除しつつミニスカの中身をチラ見せもさせない平行移動が出来る手段といえば、キャタプラミニスカメイド服しかなかったのよ!
「ヒャッハー!ワタシもメイドロボデース!どちらのご奉仕が上か、勝負と参りマショー!」
最初のひゃっはーは挨拶だ!
バトルメイドロボ対決をしに来たバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)もここで参戦だ!
『ご主人様ぁぁぁ!ご奉仕ぃぃぃ!!!』
7メートルの巨躯から放たれる爪撃が飛んできたバルタンに振るわれる。
「おっと危ないデース!」
だがバルタンは正面にフォクシー・ビーディーを向いたまま空中ムーンウォークして距離を取りと内蔵式グレネードランチャーを乱射する。
狙いは戦車巨獣の弱点である"核"となったオブリビオン!
「射撃には適正距離があるのデース!」
『ご奉仕ぃぃぃ!!!』
命中率を強化したグレネードは額部分に身体を埋めているフォクシー・ビーディーに、見事命中。
ヘドロに塗れ、狐火に纏わりつかれた狐メイド型戦車巨獣はキャタプラの移動力を失いながらも巨大な狐メイド型の上半身を振り回し周囲の猟兵たちが近づくのを嫌う。
「あんまり狐火が効いてない?火力が足りないのかしら?」
「ヘドロの毒素も溶かしてはいますがそれ程効果が出ている訳ではなさそうですね」
椿は数を多めにしていた狐火を合体させて火力を集中させると戦車巨獣の弱そうな部位を狙って融解させようとしてみるが……どうも思うように上手くいかない。
ただでさえ強固な戦車獣。それらが共食いする事で超絶パワーアップした姿になった『戦車巨獣』の身体は並大抵の攻撃を受け付けないようだった。
「それでも、"核"にはダメージは入りましたデース!」
「頑丈な戦車ベースですから、ここはお薦め通り核になっているオブリビオンを狙います」
猟兵たちは7メートルの巨躯にも攻撃を続けて足止めを行いながらも、弱点である"核"のオブリビオンに狙いを定める。
『ご、ご奉仕ぃぃぃ!!!』
「狐というと、やっぱり化かすイメージなんだけどな。メイドの暴力的ご奉仕反対!」
しかし足止めされても狐メイド型の上半身は腕から発射する機関銃をばらまき迎撃してくると、猟兵たちを近づけさせない。
「"戦車巨獣"は怖いけど、それ以上の火力ならオレにはあるぜ!」
だがそこに久留米・圓太郎(自称魔法使いの一番弟子・f00447)も登場してくる。
「妖艶な狐女かよ。あいにく最近そういう幻見せられたばかりだ。色香に迷う暇はない!多分」
戦車巨獣の上部の額に埋まるようにくっついているフォクシー・ビーディーを見ながら圓太郎はそう豪語する。
ミコトもそうだけど、今回の参加組の男は大体ケモもいける口だった。
「駆逐する!このフネと古代戦士達の力でな!ニスル・サギール!」
それはそれとして圓太郎はユーベルコードを発動すると、飛空艇の幻影を召喚。
槍と炎属性の大砲を向けさせると、圧倒的な物量という火力で戦車巨獣を砲撃しにいく!
『ご、ご主人様ぁぁぁ!!!』
「見たか!そっちが戦車砲なら、こっちは飛空艇の大砲の弾をプレゼントしてやるぜ!」
槍500条、大砲500門の攻撃に流石の戦車巨獣も押されていく……かと思えたが。
「よし、胸狙って恥ずかしい思いを……いや故障中だもんな。やっぱ戦車部分との接合部分を狙って」
『ご奉仕ぃぃぃ!!!』
「っておっぱいビームしてくるのかよ!?」
狐メイド型ロボの上半身は飛空艇の幻影に対して真っ向から火力で対抗。
胸部の砲台から放つビームで逆に撃ち落とそうとしてくる。
「あ、あの攻撃。さっき受けたけど一度撃つと暫く他の動きができないみたいなのよ」
そこで敵の動きを見ていた椿が伝える。
胸部からの攻撃は強力なようだが、一度発動すると止められず他の行動に制限がかかるようだった。
「それなら今が"核"を狙うチャンスよ」
「足元はヘドロだけど、敵の身体に飛びつけばよじ登れそうですね」
圓太郎のユーベルコードの対処で身動きが取れない内に、猟兵たちは次々と飛び掛かり、額の"核"に向かって登っていく!
「うおー!負けねー!全弾打ち尽くす勢いでぶっ飛ばす!」
圓太郎は他の猟兵たちが動きやすいように戦車巨獣の動きを止めようと砲撃を繰り返し、胸部の砲撃を誘発させる。
『ご奉仕ぃぃぃ!!!』
「たくさんのご主人様(戦車獣)を食らってきたのデショー。今度はご主人様(猟兵)に食べられる番デース!」
最初に辿り着いたのは空を駆けるバルタンだった。
同じメイドロボとして、ファルシオン風サムライソードを構えると機獣侍女『フォクシー・ビーディー』に飛び掛かる。
「上手に調理(破壊)してあげマース! ファイアー!」
『ご、ご奉仕ぃぃぃ』
「さあご奉仕の時間ですよメイドさん?ボクに切り裂かれてください」
ニクロムもまたヘドロを落としながら戦車巨獣の上半身をよじ登っていき、額の"核"となっているオブリビオンまで辿り着く。
そして舌を捻ると、猛毒ヘドロをぶち当てる!
「やっぱり"核"なら攻撃が通りますね」
戦車巨獣の身体にかけてもあまり溶ける事がなかったヘドロが、きちんと効果を発揮している事を確認したニクロムは周りの猟兵たちにもその事実を伝える。
「ここで畳みかけます!」
摩那は今こそ最大の好機とヨーヨー『エクリプス』を放る。
「ご奉仕がなっていないですね!できの悪いメイドには折檻です」
ドSな御主人様よろしく叱責しながらユーベルコード:蒼鷹烈風(シュペール・サイクロン)を発動すると、先に放ったヨーヨーの射程と回転数をUPし、ジグザグな軌道を描いて"核"であるオブリビオンを真空刃が斬り刻む。
『ご奉仕ぃぃぃ!!!???』
バキバキと音を立てながら戦車巨獣の額部分から剝がれ落ちそうになるフォクシー・ビーディー本体。
「属性過多もほどほどに!」
更に椿を抱きかかえながら修羅刹那によって飛翔してきたミコトも、闘争心から湧き出るオーラから剣戟の総軍を生み出し一斉に攻撃させれば、戦車巨獣とオブリビオンとの結合部位が砕かれる。
「……あら、最後に耳と尾を切り落とせばもう狐じゃなくなるんじゃないかしら?」
「成程。耳と尻尾を落としたらただのメイドロボになるからいいかもしれません」
そして椿も破魔をのせた薙刀を振るうと、言葉通りにフォクシー・ビーディーの耳も、尻尾も、そして彼女を動かしていた心臓部もが、斬り飛ばされる。
『ご、ご、ほう、し……しま……』
そして"核"となっていたオブリビオンであるフォクシー・ビーディーが機能を停止したことで、戦車巨獣もバラバラに崩壊するのだった。
「さて、お仕事終了です。椿、帰りに何処かへ気分転換しに出かけませんか?」
各自がヘドロの地面を避けながら着地すれば、バトルクリーク市の廃墟の一画を制圧したのであった。
"核"機獣侍女『フォクシー・ビーディー』の『戦車巨獣』。撃破完了!
大成功
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