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銀河帝国攻略戦⑫~宇宙バイク乗りを叩きのめせ!

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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●現状報告
 銀河帝国攻略戦は新たな段階へと移る。
 猟兵達によって討伐された『エンペラーズマインド』防衛艦隊と、エンペライダーズの残存兵力の集結が確認されたのだ。
 現在は、敗残兵の寄せ集めでしかない。
 しかしながら、集結し再編成された場合、その戦力は侮れぬものとなってしまう。
 再編成が完了してしまうと、帝国大要塞『エンペラーズマインド』との激戦を繰り広げるスペースシップの艦隊に対して横撃を行う為、被害はかなり大きくなるものと予測されている。
 これを防ぐべく、残存兵力が再編成される前に突入し、叩き潰す必要がある。

●量産されたバイク乗り達
 グリモアベースに集まる猟兵達。
「皆お疲れ様。戦況が動いたから確認してほしいの」
 金髪碧眼のエルフ、セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)が猟兵達を労いつつ、戦況について報告する。
 帝国大要塞『エンペラーズマインド』防衛部隊、エンぺライダーズとの戦い、さらに帝国大要塞『エンペラーズマインド』への突入戦。
 これらに一定の勝利を収めたことで、解放軍はさらに銀河帝国へと攻め入ることができるようになったが、新たな問題も発生している。
「どうやら、『エンペラーズマインド』防衛艦隊のうち、前線に出ていなかった艦が再集結して、防衛ラインを築こうとしているのよ」
 これを防ぐには、再度の攻撃を仕掛けて敵艦隊を撃破したい。

 セレインが示す作戦としては、艦隊を守るべく宇宙空間広域へと展開しているクローンライダー達を倒してほしいというものだ。
 彼らは、銀河帝国軍のスターライダー部隊に所属する、クローン兵。超能力を使ってバリアを張り、特攻してくる兵士達だ。
 それらをできる限り倒し、敵兵力を減らしていきたい。
 広域に効果のあるユーベルコードを制限なく、ふんだんに使うことのできる場となるはずだ。
 ――この戦争で成果を残す為。
 ――日頃の鬱憤を晴らす為。
 ――新たなユーベルコードの使い心地を試す為。
 理由は人それぞれだろうが、存分にクローンライダー達と戦いたい。
「必要なら、解放軍から宇宙服や宇宙バイクを借りることはできるわ」
 自身で使うことのできるバイクや乗り物、またはウォーマシンなどなら自身の体で戦うこともできる。自分に合った戦い方でこの作戦に臨みたい。
「どうか、この作戦に大きな成果を。よろしくお願いするわね」
 そうして、セレインはこの作戦への参加を皆に促すのだった。


なちゅい
 マスターのなちゅいです。
 戦争シナリオです。今回もよろしくお願いいたします。

 依頼は、クローンライダーとの集団戦です。
 それでは、よろしくお願いいたします……!

●こちらのシナリオについて
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦 『クローンライダー』

POW   :    スペーススタンピード
単純で重い【宇宙バイクによる超加速突撃】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    インペリアルライド
自身が装備する【帝国製宇宙バイク】を変形させ騎乗する事で、自身の移動速度と戦闘力を増強する。
WIZ   :    サイキックバリアモード
対象の攻撃を軽減する【サイキックバリアモード】に変身しつつ、【宇宙バイク搭載の機銃】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

亜儀流野・珠
ははは!横槍は入れさせないぞ!
バイクは苦手だからな。便利宇宙服で突撃する!

今回はペンギン達ではないのか?残念だな。
奴らは可愛かったし、この「砕」で打った時の手応えがとても心地よかったんだがな!
まあいい、お前達も星となるが良い!

「大薙ぎ」にて木槌「砕」を巨大化、前に構え機銃を受けつつ近付く!
そして距離を詰めてからの振り回し!
バリアが何だ!力一杯振って破れんならば更に更に力を込めて殴ればいい!

他の猟兵達と連携が取れそうなら、隙を作る、又は隙を突いての行動を試みてみるぞ!


クリューラ・センティファ
任務了解。作戦を遂行する。
残存戦力を終結させたなら、逆に一網打尽にする好機。一機も討ち漏らさない。

宇宙バイクに乗って突入。乗機の必要な猟兵がいれば同乗して貰う。
敵の突撃を受けない様、【騎乗】【操縦】【見切り】の技能を活かし、不規則な螺旋状の戦闘軌道で敵の狙いを攪乱しつつ、敵陣の密度の高い位置へ敢えて侵攻。
射程範囲になるべく多数の敵を捕捉出来る位置で【一斉射撃】【範囲攻撃】【フルバースト・マキシマム】。多弾頭ミサイルを全方位に展開、弾幕を張りつつマテリアルランチャーを連射。敵に打撃を与えたら包囲される前に敵陣の薄い箇所から離脱、混乱に乗じて次に敵密度の濃い場所へ向かう。
弾薬が尽きるまで繰り返す。


天通・ジン
俺は空間戦闘の方が得意だからね。掃討戦に参加する

使うのは、AIの支援下で高速移動を可能にした俺の愛機
宇宙戦闘機で、クローン野郎どもと空中戦だ

宇宙バイクが何するものぞ
こと速度において俺に負ける余地はない
敵が何体いようとも、速度で勝りさえすれば、相手に囲まれることはないからね

・相手に囲まれない位置
・相手から撃たれない位置
・こちらが一方的に撃てる位置
有利な位置を常に占めて、相手を撃ち落とす

目的は、一機でも多く敵を墜とすこと
この戦場には残存艦隊の戦艦なんかもいるはず
ミサイルは大事に、なるべく機銃射で仕留めるように気を付けるよ


アドリブ歓迎、連携歓迎
苦戦描写もOKだけど、機体撃墜だけはなんとしても避けるよ


レド・ダークライト
【他の方との絡み歓迎】
援軍、ということか。
厄介な奴らだが、どうとでもなるだろう。行くぞ!

この広い空間を有効活用させてもらう。
まずは攻撃を「見切り」ながら距離を詰め、破壊された「地形は利用」させてもらおう。
そうしたら周りの奴らに「挑発」をかける。
「かかってこいよ、雑魚ども。」

さあ周りに集まってきたな。
狙い通り、【殲滅の血肉】で「範囲攻撃」の「衝撃波」を放ち動きを止めさせてもらおうか!
たとえ動きが早くても止めてしまえば大したことは無い。
「2回攻撃」で確実に仕留めさせてもらおうか。


エスタシュ・ロックドア
なぁ椋(f01816)、そのヨハちゃんマジで宇宙駆けんの?
いや、もう何も言わねぇ
俺ぁ突っ込むからな、あとヨロシク

バイクと宇宙服は自前
あらかじめ『ブレイズフレイム』でシンディーちゃんにつけたスカーレット・フレアドレスに点火
宇宙空間に出たら『ゴッドスピードライド』
業火の軌道(ブレイジングオービット)、見せてやらぁ
【騎乗】【操縦】【空中戦】【ダッシュ】を駆使して敵に突っ込む
【範囲攻撃】【薙ぎ払い】【吹き飛ばし】で『ブレイズフレイム』撒いたり、
フリントぶん回しながら攻撃
敵の攻撃には【第六感】【カウンター】で対応
自ら業火に突っ込むたぁな、燃えろ
まだ来るようなら、飛んで火に入る夏の虫
椋、任せた


六島・椋
エスタ(f01818)と
むしろなんでヨハが宙を駆けることができないと思うんだ
鉄の塊が空を往けるのに、ヨハが往けない道理はないだろう
はいはい、凶悪顔で敵に間違われないようにな

宇宙服は借りる
バイクは自分のバイク相当であるヨハに【騎乗】、人形オボロとタンデム
基本エスタの派手な攻撃に隠れあまり【目立たない】ようにするよ

突っ込んでくる奴は死角からダガーで【暗殺】
はいよ、任された。はろーライダー、そしてさよならいだー、なんてな
おい、笑うとこだぜ
相手が健在なら、オボロと共に【怪力】を乗せた【二回攻撃】
【フェイント】や【だまし討ち】も使って攻撃を読まれないように
逆に攻撃されそうなら絶望の福音で回避

一人称:自分


アルトリウス・セレスタイト
戦争ゆえ仕方ないということだ

魔眼・掃滅で排除
自身の視力で捉えうる全個体を纏めて一度に消去する
軌道を見切り最速で行使
自身への攻撃も同様に消去する

一度消去したら回廊で場を変え次の目標を定めて再度
味方が押されそうな場があればそちらを優先して目標に

味方があれば協働
巻き込まない程度に


シャル・エンデューロ
まだ未熟なので、基本的には無茶をしない。
ただ、同じバイク乗りが相手なので、思わず無茶をしちゃうかも。

攻撃もするが基本的には陽動や牽制をメインに。
危ない味方がいたらフォローする。

台詞
「こっちこっち~♪」
「バイク乗りとして負けてられないよね」
「やってやるかな」
「ま、こんな所かな?」



●発艦直前
 スペースシップワールドで繰り広げられる銀河帝国攻略戦。
 今作戦は、集結する残存兵……クローンライダー達の掃討討伐だ。
「任務了解。作戦を遂行する」
 ブラックタールであるクリューラ・センティファ(Q・U・A・L・L・・f12129)は人間女性の姿をとり、宇宙バイク『ウェイバー』に跨ってこの作戦に臨む。
「残存戦力を終結させたなら、逆に一網打尽にする好機」
 一機たりとも逃すまいと、クリューラは静かに決意を漲らせていた。
「戦争ゆえ仕方ないということだ」
 無機質な印象を抱かせる人間の青年、アルトリウス・セレスタイト(原理の刻印・f01410)はクリューラの好意もあり、バイクに乗せてもらうことにする。
 今回、魔眼をユーベルコードとして使うアルトリウス。動いてくれる相方がいるならば、願ってもない申し出だ。
 その隣、スペースシップ護衛を主任務とする若きスペースノイドのパイロット、天通・ジン(AtoZ・f09859)が駆るのは、白色に赤い星がトレードマークの宇宙戦闘機。
「俺は空間戦闘の方が得意だからね」
 それは、AIの支援によって高速移動を可能とした彼の愛機だ。
「バイクは苦手だからな。便利宇宙服で突撃する!」
 狐耳をぴこぴこと動かす銀色の髪の亜儀流野・珠(狐の恩返し・f01686)は、その身一つで戦う心づもりだ。
 対して、未熟であることを自覚するシャル・エンデューロ(人間のスターライダー・f05056)は無茶をせず、前に出すぎぬよう宇宙バイクを操ろうと考えていた。
 色黒な肌を持つ羅刹のエスタシュ・ロックドア(ブレイジングオービット・f01818)は、愛機『シンディーちゃん』を使うことができる依頼と聞き、自前の宇宙服に袖を通す。
「なぁ、椋。そのヨハちゃんマジで宇宙駆けんの?」
 問いかける相手は、借りた宇宙服を着用する同伴の六島・椋(ナチュラルボーンラヴァー・f01816)だ。
「むしろ、なんでヨハが宙を駆けることができないと思うんだ」
 人形遣いである椋が跨るのは、馬体骨格人形ヨハ。人形オボロを背に乗せてタンデムでの騎乗だ。
「鉄の塊が空を往けるのに、ヨハが往けない道理はないだろう」
「……いや、もう何も言わねぇ」
 自信ありげに語る椋に、エスタシュも反論する気がなくなったようで。
「俺ぁ突っ込むからな、あとヨロシク」
「はいはい、凶悪顔で敵に間違われないようにな」
 愛機『シンディーちゃん』に装備させたジェットエンジン『スカーレット・フレアドレス』。
 エスタシュはそれに地獄の炎を灯して点火し、宇宙空間へと飛び出していくのだった。

●集めて一気に空中戦!
 猟兵達が向かう宙域に展開する銀河帝国の『エンペラーズマインド』防衛艦隊。
 それらは敵の残存兵力が集結したものだが、現在、艦隊の周囲を守る様に宇宙バイクへと跨るクローンライダー達が走り回っている。
「厄介な奴らだが、どうとでもなるだろう。行くぞ!」
 赤髪、左目に眼帯をしたキマイラのレド・ダークライト(紅き閃光・f01284)はウェポンエンジンを活かし、宇宙空間を行く。
 宇宙デブリこそあれ、無尽蔵に広がる宇宙空間が戦場とあらば、それを有効活用しない手はない。
「任務、遂行……」
 クローン兵とあって人間らしい感情を持ち合わせていない敵は、アクセルを吹かして特攻してくる。
 自身に気づいて近づいてくるクローン兵との距離を詰めるレドは、相手が直撃して破壊する宇宙デブリを利用し、他の敵の攻撃を見切りながら手招きする。
「かかってこいよ、雑魚ども」
 挑発をかけたことで、レドの元へとさらにクローンライダーが集まっていく。
 レドに注意を向けるそれらの敵は、クリューラ、アルトリウスにとって格好の餌食だ。
 自らの操縦技術を発揮するクリューラはそのまま、なるべく多数の敵を捕捉できる位置まで移動して、全武装を展開していく。
 全方位へと放たれる多弾頭ミサイルランチャー。弾幕が張られる中、連射されたマテリアルランチャーが追撃し、クローンライダー達を消し飛ばす。
 さらに、アルトリウスはできる限り捉える全個体を彼は纏めて一掃しようと、無機質な視線を煌めかす。
「足元は見えているか」
 アルトリウスは、『原理』を操る。それは、世界が構成される前のルール。
「「「………………!!」」」
 魔眼の力を働かせ、彼は多くのクローンライダー達を異空へ放逐してしまう。
 とはいえ、抵抗して見せるクローンライダーも少なくない。
 自らをバリアで包んだライダー達が発してくる機銃の弾を、アルトリウスはできる限り魔眼の力で消し去っていたようだ。
「ははは! 横槍は入れさせないぞ!」
 そこに、便利宇宙服を装着した球が宇宙空間を泳いでやってくる。
 彼女は戦場に来て初めて、今回の敵を確認したらしい。
「今回はペンギン達ではないのか? 残念だな」
 その可愛らしいペンギン達は、木槌『砕』で打った時の手応えが心地良かったと、珠は少しだけ残念がって。
「まあいい。お前達も星となるが良い!」
 叫びと共に、珠は巨大化させた木槌『砕』を前方に構え、機銃を受けつつ接近する。
「吹き飛べ!」
 思いっきり振りかぶった彼女は力の限り木槌を叩きつけ、クローンライダー達を無力化していく。
 ただ、こちらもまたバリアを展開する個体がいた。
 珠の一撃を凌いでから、すぐさま戦闘特化に変形させた宇宙バイクで突撃してくる。
「バリアが何だ!」
 たかが一度防がれたくらいで諦めるはずもなく、珠は再度接敵を試みるのだった。

 そんな仲間達の戦いぶりを見たシャルは、無理せず後方支援に当たる。
 仲間達が敵を集めて纏めて倒すといった戦法をとることもあり、シャルも相手を陽動、牽制して敵をできるだけ同じ宙域に集めようと、バイクで走り回るのだが。
 特攻し、スピードに乗る敵がいれば、彼女のバイク乗り魂に火がついてしまう。
「バイク乗りとして負けてられないよね」
 シャルは楽しそうに笑い、宇宙空間を疾走して互いのスピードを競おうとエンジンを吹かす。
(「宇宙バイクが何するものぞ」)
 そんなクローンライダーの走りに、ジンは大きく胸を張って。
「こと速度において、俺に負ける余地はない」
 ジンに狙いを定める数体が近寄ってくるのに対し、彼は速度で振り切りながらも攻撃のタイミングをはかる。
「敵が何体いようとも、速度で勝りさえすれば、相手に囲まれることはないからね」
 悠然と相手を振り切ってみせたジンは、有利に攻撃できる場所を見定める。
 そこで彼は一気に『機搭載ガトリング銃』を掃射し、近づいてくるクローンライダーを仕留めていった。
 
 こちらは、エスタシュ、椋のコンビ。
 エスタシュは愛機『シンディーちゃん』を変形させ、トップスピードに乗る。
「業火の軌道(ブレイジングオービット)、見せてやらぁ」
 見事な重心移動で疾走する彼は、機体を地獄の炎で包む。
 宇宙バイクで向かい来る敵の機銃や突撃に対して、エスタシュはしっかりと身構えて。
「自ら業火に突っ込むたぁな、燃えろ」
 彼は宇宙バイク数機を纏めて跳ね飛ばした上で燃え上がらせ、そいつを消し炭へと化していった。
 だが、すかさずバリアを張り、ハンドルを切ってUターンしてくるクローンライダーもいた。
 そこにいつの間にか相手の背後へと回っていた椋が、丁寧に手入れされた古びたダガーを一閃させる。
 首を掻き切られたその敵の宇宙バイクはデブリに衝突し、爆発霧散してしまったのだった。

●順当に残党討伐
 レドの挑発によって、集まるクローンライダー。
 纏めて倒そうと彼は考えていたのだが、仲間達が先んじてかなりの数を倒していたらしい。
 とはいえ、バリアでやり過ごした敵も少なくなく、レドが倒す敵の数は十分。
「さあ、我が障害を殲滅せよ!」
 レドがその手から放つは、周囲へと広がる衝撃波。
 例え、動きが如何に速い相手だろうが、その動きさえ止めてしまえば大したことのない相手だ。
「確実に仕留めさせてもらおうか!」
 彼はさらに衝撃波を繰り出し、相手の体を強く縛り付けてクローンライダーをバイクこと爆発させていく。
 撃ち漏らした敵には、珠が近づいて。
「力一杯振って破れんならば、更に更に力を込めて殴ればいい!」
 敵もいつまでも、命を削ってまでバリアを展開し続けるはずもない。
 そこを狙い、珠が再度巨大化させた木槌で纏めて殴り倒し、敵ライダーの疾走を止めてしまう。
「こっちこっち~♪」
 仲間達がかなりの数の敵を一掃してくれたこともあり、シャルは比較的余裕をもってクローンライダー達を陽動していた。
 そうして彼女に気を取られる敵を、ジンは一機でも多く墜とすべく個別に機銃で仕留めていく。
(「この戦場には、残存艦隊の戦艦なんかもいるはず」)
 だからこそ、ジンもできるだけミサイルは大事にと使わずにいたようである。
 敵が減ってくると、クリューラも敵密度の高い場所を見つけるのに苦慮していたようだったが、それでも纏まる数体の宇宙バイクを見つけ、弾薬がある限り全武装を一斉発射させていく。
 僅かに動きを止めた敵がいれば、後ろのアルトリウスが魔眼で消し去ってしまう。
 彼はむしろ、仲間を巻き込まぬようにすることの方に注力してすらいたようだ。
 少し離れた場所のエスタシュも残りわずかとなった敵へと鉄塊剣『フリント』を振り回し、敵の宇宙バイクを次々に切り裂いていった。
 だが、ここにもバリアを展開し、機銃を掃射してくる敵がいて。
「飛んで火に入る夏の虫……椋、任せた」
「はいよ、任された」
 そこで、影から姿を現すように現れた椋。
「はろーライダー、そしてさよならいだー、なんてな」
 動きを先読みした相手の後ろ後方に迫った椋は、そいつの首を跳ね飛ばして見せた。
 ただ、そんなギャグに、エスタシュはくすりともせず。
「おい、笑うとこだぜ」
 むしろ、言った椋本人がむくれてしまうのだった。

 猟兵達の働きによって、クローンライダーがいなくなったことを確認したシャルがバイクを止めて。
「ま、こんな所かな?」
 この場のクローンライダーの群れを片付けたことで、彼女は仲間と共にこの宙域から離脱していくのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ノノ・スメラギ
心情
銀河帝国の害獣共め! このボクが再編しての反抗なんて許すとでも持っているのかい!?
一匹残らず蹴散らしてやろうじゃあないか!

戦闘:POW
VMガンナーズ、スライサー、シールドデバイスを展開して、VMリフターの出力全開で敵軍に突撃するよ!(技能:空中戦)
ちょうどいいことに相手の方からも寄ってきてくれるみたいだからね!シールドデバイスと防具の盾受けと最適変化(防具改造)、戦闘知識を駆使してでギリギリまで敵を引き付けたところで、UCで一斉攻撃で片付けてやるさ!
VMAXランチャーの火力、思う存分受けてみるがいいさ!(技能:一斉射撃、捨て身の一撃)
それじゃあ、害獣駆除の時間だ!



●遅れてきた者同士の戦い
 この宙域での戦いは終わったか……のように見えた。
 だが、戦場だった宙域へと遅れて現れた者達がいた。
「ボクにどどーんと全部、任せときなよ!」
 VMAXランチャーを担ぐスペースノイドの少女、ノノ・スメラギ(銃斧の騎士・f07170)が叫ぶ。
 無数の相手で無双すると聞いて駆け付けた彼女は、魔力砲台『VMガンナーズ』、攻撃ユニット『VMスライサー』、そして、2枚の浮遊装甲『VMシールドデバイス』を展開する。
 さらに、背には高速飛行可能となるフィールドを発生することができる『VMリフター』の出力を全開にし、ノノは鳴り物入りで戦場に現れたはずだった。
「……………………」
 しかしながら、指定された宙域にはもう、猟兵もクローンライダーの姿もない。
「えーっと……」
 どうしたものかと冷や汗をかいて考えるノノはその時、大型のデブリの影で何かが輝いたのに気づく。 
 VMリフターを再び出力を上げ、彼女がデブリの影へと回り込むと、そこには10体ほどのクローンライダーの姿が。
 こちらもまた、宙域での戦いに遅れて集った者達なのだろう。
 彼らは一度物陰に集まり、これからどうすべきかと話し合っていたようだ。
「銀河帝国の害獣共め! このボクが再編しての反抗なんて許すとでも持っているのかい!?」
 数は少ないが、互いに出遅れた者同士でやり合おうとノノは砲口を突き付ける。
「「排除、排除――!」」
 対するクローンライダー達も、宇宙バイクのアクセルを全開にして突撃してきた。
「それじゃあ、害獣駆除の時間だ!」
 相手から寄ってくるならば好都合と、ノノも戦闘知識を駆使してギリギリまで相手を引き付けて。
「一匹残らず、蹴散らしてやろうじゃあないか!」
 彼女はガンナーズやスライサーを放ち、この場全ての敵を撃ち抜いていく。
 とはいえ、こちらは単騎だ。多数相手で無傷とはいかない。
 相手が放つ銃弾、そして、バイクでの突撃を盾で凌ぐも、全てを防ぎきることはできない。
 それでも、ノノは体が温まってきたことを実感して。
「VMAXランチャーの火力、思う存分受けてみるがいいさ!」
 今度は、彼女も全武装を展開していく。
 ランチャーから放たれる魔力弾は片っ端からクローンライダーの体を撃ち抜き、バイクごと吹き飛ばしていった。
「……ふう」
 この場の敵を殲滅し、一息ついたノノ。
 ただ、どうにも不完全燃焼な感を拭うことが出来ぬまま、彼女は帰投することにしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月11日


挿絵イラスト