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アポカリプス・ランページ⑪〜ファルスゴッド・スレイヤー

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 アイオワ州デモイン・再建されたデモイン砦で偽神が憤る。

 ……煩い……煩い……煩い……!
 頭の中に声が絶え間なく響く。
「助けてくれ」「裁いてくれ」「赦してくれ」……。
 俺は、狂った教団に造られた偽物の神だ。
 なのになぜ、俺に人間の祈りが届き続ける……?

 造られた神に誰かを救う力などない。
 だがもはや人間に戻れず、偽神デミウルゴスは苦しみ続ける。

 ……黙れ……黙れ……黙れ……!
 俺に……お前達を救う力など無い……!
 祈りの声が聞こえなくなるまで、俺がお前達を殺し尽くしてやる。
 あるいは、俺を殺してくれ……!

 デミウルゴスは前者はともかく、後者は敵わない願いだと諦めていた。
 なぜなら、彼は体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を『完全無効化』する。
 誰も偽神デミウルゴスを殺すことなど、出来ないだろう。

 その頃、ストームキャラバン『ベオウルフ』のストームブレイドたちが、アイオワ州デモインに駆け付けていた。
「俺達の力が必要とされる時が来たぜ!」
「あのとき受けた猟兵さん達の恩に報いよう!」
「待ってろよ、クソ偽神! 俺達なら、テメェをぶっ殺せる!」
「でも、まずは猟兵達と合流しないとだけどな……?」
「アタシ達、紙耐久だからねぇ。守ってもらわなきゃ消し飛んじまうよ」
 彼らはかつて飢餓状態に陥った際に、猟兵達の援助を受けて生還した経緯を持つ。
 故に、此度の戦いで恩返しをしようと馳せ参じたのだ。
 超巨大移動拠点『ベオウルフ』で……!

「……という予知ですが、実は殺せる方法がありますの」
 蛇塚・ライム(その罪名は『憤怒』/IGNITE POP DiVA・f30196)は表情を曇らせながら、グリモアベースに集まってくれた猟兵達へ注射器を見せた。
「この中には、ソルトレークシティで手に入れた偽神細胞液が入ってますの。ええ、察しのついた方もいらっしゃるでしょう。フィールド・オブ・ナインの一体、偽神デミウルゴスを殺すためには、皆様も一時的に偽神化して頂く必要がありますわ」
 途端にざわつく猟兵達。
 ライムは苦々しい顔で言葉を紡いでゆく。
「ご心配の声はごもっともですわ。なぜなら、偽神細胞の接種は激しい拒絶反応をもたらし、絶命の危機さえありますもの。ですが、直接猟兵の皆様がデミウルゴスと戦うならば、これしか方法がありませんわ」
 一応、もうひとつ、偽神が派遣した『拠点破壊部隊』を利用すればデミウルゴスへダメージを与えられるが、多くの猟兵達は直接戦うことが出来ない。
「例外として、偽神細胞を移植しているストームブレイドの皆さんは、摂取をせずとも真正面からデミウルゴスと戦うことが出来ますわ。ですが、たとえ戦えても偽神は強敵中の強敵、攻撃への対抗手段を考えねば一瞬で圧倒されてしまいますわよ」
 拒絶反応による死と隣り合わせの状態で、偽神デミウルゴスを相手取ることがどれだけ危険な任務内容か。
 ライムは申し訳なさそうに頭を下げたまま、猟兵たちへ告げた。
「無理にとは言いませんわ。ですが、それでも幾度も窮地を乗り越えてきた猟兵の皆様ならば、あるいは……。どうか、偽神デミウルゴスを滅ぼしてきてくださいまし。幸い、ストームキャラバンの方々も駆けつけてくれてますので、そちらとの連携も視野に入れてもらえれば……」
 こうして、猟兵達は今までで最も濃厚な死の香りの中で強敵デミウルゴスを相手取ることとなった。
 果たして、偽神殺しは成功するのだろうか?


七転 十五起
 ユーベルコードの高まりを感じます。
 その命、使命のために賭けられますか?
 なぎてんはねおきです。

●プレイングボーナス
 偽神細胞液を体内に注射して一時的に『偽神化』し、デミウルゴスを攻撃する。
(ストームブレイドの方は、参加するだけでプレイングボーナスが発生します)

●七転十五起シナリオ限定特別プレイングボーナス
 拙作『ストームキャラバンに美食あれ!』で援助を受けたストームキャラバン『ベオウルフ』が戦場に駆けつけてくれました!
 参照URLはこちら【 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=35690 】です。

 偽神細胞液を注射したくない猟兵の皆様がいらっしゃった場合、彼らに攻撃を任せることも出来ます。攻撃に加担する人数も多い上に、かなり腕が立つストームブレイド集団ですが、反面、耐久面はとても脆弱です(まさに超火力特化の脳筋集団!)。なので、猟兵の皆様で動きやすくサポートや守りを固めてあげないと作戦失敗してしまうでしょう(キャラバン側にも死者が出てしまう恐れがあります)。

 勿論、偽神細胞液を注射した上で彼らと共闘すれば、ダブルでプレイングボーナスが得られます! 上手く彼らを守ってあげつつ猛攻撃を仕掛けられれば、たとえ偽神といえども大打撃を被ること間違いなしです!

●その他
 コンビやチームなど複数名様でのご参加を検討される場合は、必ずプレイング冒頭部分に【お相手の呼称とID】若しくは【チーム名】を明記していただきますよう、お願い致します。
(大人数での場合は、チームの総勢が何名様かをプレイング内に添えていただければ、全員のプレイングが出揃うまで待つことも可能です)

 それでは、皆様の熱い戦闘プレイングをお待ちしております!
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW   :    デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD   :    偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

陸郷・める
☆める:戦車乗り
★7号:偽神兵器生体コアの元ヒャッハー

★どいつもこいつも……
☆……しなせないよ。だれも
★ハッ!……同感だ

☆Vエンジン連動……リミッター解除・限界突破、【タンクガーディアン】!
★UCで技能強化したら他の連中の立ち回りに合わせる。
どう射程を伸ばすか知らねぇが、飛ばす、伸ばす、走る、どれも予備動作は要る
そこに割り込み剣狙いのガトリング弾幕や機銃で邪魔するぜ
よそ見なんざさせねぇ

味方巻き込まねぇなら「対偽神細胞用薬剤」入り(毒使い・継続ダメージ・マヒ攻撃・目潰し)の『研究所製グレネード』、
味方がヤバけりゃ前に出て封印解除した『実験兵器7号』捕食形態で食い止めンぞ!

※アドリブ連携等歓迎です


アハト・アリスズナンバー
……哀れなもんですね。作られた偽物の神とは。
貴方の言うように、殺してあげましょう。
行きますよベオウルフの皆さん。あいつの技はすべて私が受けますから。

偽神細胞液はためらわずに首筋に注射。巡りが早い動脈に刺して即座に攻撃可能にします。
激痛耐性と酒による破魔、浄化で毒を殺しつつ、キャラバンの皆さんを集団戦術で指揮します。攻撃はこちらに向ける為に殺気とグラップル弾で剣の向きを固定。
拠点防御を応用して皆さんをかばいつつ、継戦能力、激痛耐性と薬品調合した偽神細胞液カクテル酒による破魔、浄化で拒絶反応を無効化します。
そして彼の放った10倍もの強毒によって、殺してあげましょう。

アドリブ・絡み歓迎


神代・凶津
おおッ!『ベオウルフ』の連中、来てくれたのかッ!
「……助太刀、感謝します。」
『ベオウルフ』と共闘だ。
敵の動きを見切って攻撃されそうな『ベオウルフ』の連中を結界霊符を使い護るぜ。

『ベオウルフ』の連中だけじゃ決定力に欠けるか?
しゃあねえ。相棒、俺に偽神細胞液を注射しろッ!
「本当にいいの?」
おうよ、ブスッとやってくんなッ!

…お、案外余裕あだだだだだッ!?結構効くじゃねえかッ!?
だが、これならッ!妖刀憑依ッ!
「…鬼面の大霊剣、いえ『偽神大霊剣』ッ!」
気力がガリガリ削られるッ!悪いが一発が限度だ。バッチリ決めてくれよ、相棒ッ!
敵の偽神断罪剣ごとぶった斬ってやれッ!


【技能・見切り、結界術】
【アドリブ歓迎】


御魂・神治
えぇ...これ打たな何もできへんけど打ったら死ぬかもやて?
ほんでストームブレイドの人らのお守り付き?
ヒーラーやタンク係は趣味ちゃうけどな、選り好みしとる場合ちゃうわ

先ず【破魔】と【浄化】で強化した大国の大結界で拒絶反応をひっくり返して偽神細胞の毒性を相殺する
偽神細胞て呪いみたいなもんかもしれん、【呪詛耐性】の【結界術】もついでに張る
天将、結界の範囲を拡張してストームブレイドらが大勢入れる様にしとけ
ぱちもん神さんは【リミッター解除】して【エネルギー充填】した天誅の【除霊】【属性攻撃】の銃弾でヘッドショットお見舞いしたる
何時死んだんか分からん程度に吹き飛ばしたるわ
成仏しいや



 異形の怪物が砦の中で苦悶の声を漏らす。
「煩い……煩い……煩い……!」
 偽神とはいえど神、この世界の人々の願いが頭の中で反響する。
「……黙れ……黙れ……黙れ……! 俺に……お前達を救う力など無い……! 祈りの声が聞こえなくなるまで、俺がお前達を殺し尽くしてやる。あるいは、俺を殺してくれ……!」
 偽神デミウルゴスが偽神細胞製の大剣である『偽神断罪剣』を担いだまま叫んだ。
 すると、その叫びに答える者がいた。
「ったく、どいつもこいつも……」
『……しなせないよ。だれも』
「ハッ! ……同感だ」
 6本脚の戦車から2人の声が発せられた。
 片方のたどたどしい口調は陸郷・める(死念動力実験成功体6号・f26600)のものだ。
 彼女は『実験兵器6号』と故障する6本脚戦車と、もうひとつの声の主である生体ユニットにして偽神兵器の『試製実験兵器7号』を武器に、ストームブレイドとして戦場に駆けつけたのだ。
 ちなみに、戦車の操作で手が離せないめるに代わり、もっぱら喋るのは7号である。
「俺様達はストームブレイド! お注射は不要だぜ! ヒャッハー! やっちまえ、める!」
 めるはユーベルコードを発動するべく、狭い戦車内で複雑な操作に集中する。
『ヴォルテックエンジン連動……リミッター解除……限界突破、タンクガーディアン!』
「ヒャッハー!! ギンギンにみなぎってきたぜェー!!」
 これで6脚戦車の拠点防御・継戦能力・対空戦闘・弾幕・砲撃の技能が一時的に超強化された。
 デミウルゴスは激しい憤怒の形相を浮かべると、戦車へ向けて大上段から大剣を振るってみせる。
「死ね……死ね、死んでしまえ!」
 振り下ろされた大剣はみるみるうちに長大化してゆき、戦車の頭上へ刃が振り下ろされる!
 そこに突然、弾幕が浴びせられる!
 長大な剣は扱いが難しいのか、剣身の軌道を逸らされただけで斬撃は大きく逸れていった。
「ヒャッハー!! どう射程を伸ばすか知らねぇが、飛ばす、伸ばす、走る、どれも予備動作は要るよなァ? だったら、そこに割り込んで剣狙いのガトリング弾幕や機銃で邪魔するぜェ!!」
 それに、弾幕を放ったのは、める達だけではなかった。
「危なかったな! でも、どうにか合流できたぞ!」
「猟兵さ~ん! お久しぶりです~! 先日はご飯、ありがとうございました~!」
「俺たち、ストームキャラバン『ベオウルフ』の精鋭300人! 助太刀に来ました!」
 違法建築めいた超巨大重機を連結させた移動拠点『ベオウルフ』!
 彼らは全員がストームブレイドであり、自らの命を食い繋げるためにオブリビオン・ストームを喰らい続ける者たちだ。
 そして、偽神デミウルゴスを猟兵以外で殺せる存在でもある!
 突如として現れた300人の増援に、彼らとかつて共闘したことのある神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)は歓喜の声を上げた。
「おおッ! 『ベオウルフ』の連中、来てくれたのかッ!」
「……助太刀、感謝します」
 相棒の神代・桜の身体を借りて、ヒーローマスクの凶津は頼もしい増援達に手を振った。
 その傍らで、アハト・アリスズナンバー(8番目のアリス・f28285)が憐憫の眼差しをデミウルゴスへ向けてみせる。
「……哀れなもんですね。作られた偽物の神とは。貴方の言うように、殺してあげましょう」
 アハトはグリモア猟兵から受け取った偽神細胞の溶液が入った注射の先端を首筋に添える。血流の早い箇所で摂取することで、偽神化を早めて素早く攻撃に移るためだ。
「行きますよ、ベオウルフの皆さん。あいつの技はすべて私が受けますから」
 次の瞬間、アハトは躊躇せずに注射針を頸動脈付近へ突き刺し、一気に中身を注入してみせた。そして完全に偽神細胞を身体に取り込むと、アハトは空の注射器を地面に叩き割り、腰元のどぶろくに入った清酒を一気に飲み干した。
「ぷはぁ……キャラバンの皆さん、前衛は左右からの挟撃を。後衛は引き続き弾幕で偽神を釘付けにしてください」
「「了解!」」
 アハトの見事な軍団指揮により、ベオウルフは3つに分かれて行動を開始した。
 左右100人ずつによる近接波状攻撃に、真正面からの絶え間ない弾幕を浴びせられたデミウルゴスは困惑する。
「俺が、俺の肉体が、傷付いている……!?」
 300人ものストームブレイド達が一斉に攻撃を仕掛けているのだ、猟兵ほどの攻撃力はなくとも数の暴力で偽神を圧倒し始めた。
 そこへ突っ込んでゆくアハト。
 偽神細胞の影響で目が血走り、肌が黒色化してきているが、まだ自我を保っていられているようだ。
「なるほど、これはかなりの激痛と雑音ですね」
 内蔵を直に握り潰されるような痛覚と共に、頭の中に聞こえてくる有象無象の救済の声。
 偽神化した証を実感しつつ、涼しい顔のままアハトはデミウルゴスへカンフー連撃!
 パンチからのローリングソバット!
 裏拳から懐へ踏み込んでのワンツーパンチ!
 よろめくデミウルゴスへ肉薄してからのワンインチパンチ!
 吹っ飛ぶ偽神はユーベルコードを使う機会を与えてもらえない!
「どこを見ているのですか? 殺すべき敵はここにいますよ?」
「……黙れ……黙れ、黙れ!」
 巨剣を感情任せに振り回すデミウルゴス。
 それを幾度と掻い潜り、インファイトをアハトは仕掛けていった。
 一方、その戦闘を目の当たりにしながらも、いまだ偽神細胞の接種を躊躇う御魂・神治(除霊(物理)・f28925)の姿があった。
「えぇ……これ打たな何もできへんけど打ったら死ぬかもやて? ほんでストームブレイドの人らのお守り付き? なんやその無理ゲー? こんなんむちゃくちゃやんか!」
『しかし、そろそろ覚悟を決めるべきでは? ヘタレの称号が付く前に、さあ!』
 相棒の人工式神『天将』が御魂に覚悟を促す。
 御魂は相棒にせっつかれて、ようやく注射器の針のキャップを抜いた。
「ああ、もう、ヒーラーやタンクは趣味ちゃうけどな、選り好みしとる場合ちゃうわ。根性見せたるわボケ!」
 ずぶり、と腕に注射器を突き立てて、中の溶液を無理矢理に押し込んでゆく。
 途端、御魂の体内の血液が一気に沸騰するような高熱が善心を駆け巡る!
「あぎぎぎッ!? これ、きっつぅッ! なんでアハトは顔色ひとつ変えへんやろか? いや、今はこの激痛をなんとかせな……!」
 御魂はすかさずユーベルコード“病魔排撃『大国』”の結界を自身の体に纏わせた。
 すると、嘘みたいに激痛が引いてゆき、代わりに体の奥底から不思議な活力が湧き上がってくるではないか。
「偽神細胞て呪いみたいなもんかもしれんなーとは思っておったが、なるほどな? 肉体を蝕む呪詛って解釈で合ってるようやな?」
 念の為、対呪術結界を同時に発生させたことで、偽神細胞の悪影響を抑え込むことに成功した御魂。
「天将、結界の範囲を拡張してストームブレイドらが大勢入れる様にしとけ」
『了解。それよりも、攻撃が来ます!』
「なんやて?」
 御魂はデミウルゴスの剣から、おどろおどろしい漆黒の偽神細胞を溢れさせているのを目撃した。
「腐れ……腐れ……全て、この強毒性偽神細胞に侵食されて、腐ってしまえ……!」
 ヘドロめいた黒色のスライムがアハトと御魂、そしてベオウルフへ一斉に放たれた。
「あかん! 天将、結界の範囲拡大を大至急!」
『やってますよ!』
「逆ギレかいな!? って、おい、あれ正気か?」
 御魂は思わず二度見した。
 それは、アハトがヘドロを一身に引き受けて仲間への攻撃を庇うことで、全身に強毒を侵されていたからだ。
「が、あ、ごふッ……!?」
 アハトの肉体がグズグズになって崩壊する。
 遠巻きで見ていたベオウルフの面々は、ショッキングな光景に思わず青ざめた。
「これでひとり……殺した……」
 デミウルゴスの口元が愉悦で歪む。
 だが、御魂は知っている。
 アハトは“敢えて自ら死んだ”のだと。
「アハト、無茶しよって……おかげで『大国』の結界を最大限まで広げられたで。おおきにな?」
「死体に話しかけるなんて……滑稽……滑稽だな……」
 デミウルゴスはもう一度、強毒性黒化細胞を大剣から周囲に散布!
 ベオウルフの面々に黒いスライムがへばりつく!
 ……だが、彼らは溶けるどころか、勢いをましてデミウルゴスへ攻撃を畳み掛けてきたのだ。
「猟兵さんの敵討ちだ!」
「絶対許さねぇ!」
「喰らいやがれ!」
 300人の一斉攻撃は、デミウルゴスでも一方的に攻撃を受けざるを得ない。
「あの人の犠牲は無駄にしないぞ!」
「私達をかばってくれたんだもの。あのロン毛のお兄ちゃんの結界がなかったら……」
「俺たちも溶けていただろうさ! だから一気に叩く!」
「そうですね、そこまで私の死を悼んでくれるなんて、嬉しいじゃないですか」
 五体満足のアハトが、どぶろくの中の酒を飲み干していた。
「「えぇぇぇえぇぇーっ!?」」
 これにはベオウルフだけではなく、デミウルゴスも驚愕の声を上げてしまう。
「何故だ……理解不能……理解不能……!」
「ああ、私、死んでもスペアの肉体があるんですよ」
 アリスズナンバーと呼称されるフラスコチャイルドの特性は、そのリスポーン時の記憶と人格――つまり魂の完全再現性にある。
「お前のユーベルコードを受け止める必要があったのですよ。そして、私達のマザーにその強毒性と偽神細胞のデータを届けたことで、私の身体は今、対偽神討伐用にカスタマイズされています」
「毎回ヒヤヒヤさせるから、こっちの肝が冷えるやんか、アハト……」
 御魂の苦笑いにアハトはゲップで応えた。
「げぇぇっぷ……あ、失礼。でもご安心を。このお酒、例の注射器の中身を混ぜたお酒なので。これで再び偽神化完了。そして、もうお前の毒は私に通用しません」
「そんな……そんなことがあってたまるか!」
 3度目の強毒攻撃!
「デミウルゴス・ヴァイオレーション! 死に至る拒絶反応を!」
「だから無駄ですってば」
 ヘドロが纏わりついても腐らず、逆に御魂のユーベルコードで戦闘力が増大したアハト。強毒への環境耐性が付いた彼女は、当然如くデミウルゴスの鼻っ柱を全力でぶん殴った。
「内部メモリー記憶完了。出力増大。メモリーオブミラーワールド、解放」
 パンチが直撃した瞬間、アハトはユーベルコードを発動させた。
 すると、デミウルゴスの顔面がドロドロと溶け出してゆくではないか!
「あがッ!? ぼろろろッ!」
「あなたの強毒を10倍にしてお返しさせていただきました。ええ、殺して差し上げます。あなた自身が放った毒で」
「ワイからも餞別や。何時死んだんか分からん程度に吹き飛ばしたるくらいにヘッドショットお見舞いしたる!」
 御魂は長剣の様なスナイパーライフル『天誅』の神罰めいた銃弾を何発もデミウルゴスの頭へ撃ち込んでゆく!
「成仏しいや!」
 御霊の放った銃弾が、デミウルゴスの脳漿を地面にぶちまける。
 だが、デミウルゴスの偽神細胞は瞬時に自己再生を開始し、傷口がみるみるうちに塞がってしまう。
「なんやこのバケモン! えらいタフやで!」
「地道に削り切るしかないのでしょうね」
 御魂とアハトが身構えていると、そこへ神代コンビが突っ込んできた!
「俺たちも負けてられねぇぜッ! それに『ベオウルフ』の連中だけじゃ決定力に欠けるようだしなッ? しゃあねえ。相棒、俺に偽神細胞液を注射しろッ!」
 凶津は朱塗りの鬼面のヒーローマスクだ。
 それに注射を?
 相棒の桜は首を傾げた。
「……どのあたりにすれば? というか本当にいいの?」
「おうよ、ブスッとやってくんなッ!」
「えい」
 ずぶっと鬼面の額に突き刺さる注射針!
「げぇ!? あ、相棒ッ!? やるにしても合図してくれよ、って……お? 案外余裕ぁあだだだだだッ!? 結構効くじゃねえかッ!?」
「……お面が痛がってる」
「バッキャロー! 割れそうなくらい痛ぇーんだよッ! だが、これならッ!」
 凶津の存在が禍々しい巨大な霊魂へと変ずると、無銘の妖刀へ憑依合体!
「妖刀憑依ッ! あとは任せたぜ、相棒ッ!」
「……鬼面の大霊剣、いえ『偽神大霊剣』ッ!」
 それはデミウルゴスの偽神断罪剣の10倍は軽く超えそうな超特大サイズの霊剣が桜の手元に握られていた。
 高密度の霊力で構成されてる大霊剣の重さは元の妖刀と変わらない。
「……やべぇ、気力がガリガリ削られるッ! 悪いが一発が限度だ。バッチリ決めてくれよ、相棒ッ!」
「……偽神デミウルゴス。尋常に勝負です!」
「……不愉快だ……不愉快、不愉快だ……!」
 デミウルゴスは偽神断罪剣の剣身を3倍に長大化させると、桜の元へ駆け出してゆく。
「死ね! 死ね死ね死ね!」
 断罪の刃を偽神が横薙ぎに振り払う。
 だが、そこへ横槍する戦車砲弾の一撃!
「……だんちゃく、いま!」
「俺様達のことを忘れちゃ困るぜェ!?」
 めると7号の乱入で、デミウルゴスは完全に勢いを削がれてしまった。
 更に、着弾した弾丸はカプセル状になっており、命中の際に浴びせ掛けられたその中身は……。
「よ~く効くおクスリだろォ? そいつは対偽神細胞用薬剤の『研究所製グレネード』だぜェ! グズグズに溶けちまいなァ!」
「なんだと……!」
 偽神細胞の神経伝達が阻害され、自己再生速度が遅くなるデミウルゴス。
 今がチャンスだ!
「ありがとなッ! いかつい戦車のあんちゃんよォ!」
「ヒャッハー!! なんだかてめぇ、俺様とキャラ被ってねーか? まぁいいけどなァ!」
「なんならダチになるか? ははッ!」
 まさか、こんなところで人外コンビの片割れ仲間と出会えるなんて、凶津も7号も夢にも思わなかっただろう。
 しかし、今はデミウルゴスだ。
「相棒ッ! 敵の偽神断罪剣ごとぶった斬ってやれッ!」
「一意専心ッ!」
 桜の大斬撃をデミウルゴスが大剣で受け止める。
 しかし、その勢いに負けて大剣ごとデミウルゴスは遥か後方へと吹き飛ばされてしまうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリア・ルート
援軍は心強いわね!
造物主を騙るこいつは許せないから有り難いわ!
ええ、私も偽神化する!死をも厭わず進む、わ!

ベオウルフには私のコードに巻き込まれないよう注意しておく。中距離や遠距離主体の奴いるかしら?
準備できたら【指定UC】を発動してデミウルゴスに喰らいつく!最低限の『オーラ防御』と『残像』による回避だけ使いあとはインファイト!
でもこれはあくまで奴のヘイトを集めるためのもの。さあ、出番よベオウルフ!私が引きつけてる間にやっちゃいなさい!(『存在感』『時間稼ぎ』『継戦能力』)

拒絶反応で感覚がなくなってくる、浮遊感がする、自分が自分なのかわかんなくなってくる、でも!限界まであんたを攻撃してみせる!


ルゥ・グレイス
フィールドオブナイン、デミウルゴス。対象確認。
これより戦闘開始。
偽神細胞投与開始。
PDBCInt.接続、超過加熱。

死に至る病に至る生に飽いて、アーカイブ・スタンドアウト。

対象、視覚依存で指定。
アイデンティティバックアップ完了。
全制限解除。

激痛が走る。偽神細胞の拒否反応もそうだ。けれどそれ以上に超過加熱したPDBCInt.が血液や脳漿を沸騰させる感覚がする。
割れるようなアラートを上げる魔術回路を黙らせて、空から降る一条の光を認識する。

助けも裁きも赦しもないけれど。それでもここで殺します。どうぞ、ご覚悟を。

猟兵の皆様、僕はここで。願わくばまた無事に会いましょう。



 ここまで各戦場で大活躍をみせるマリア・ルート(紅の姫・f15057)は、果敢に攻め込むストームキャラバン『ベオウルフ』精鋭部隊300人の猛攻に勇気をもらっていた。
「援軍は心強いわね! 造物主を騙るこいつは許せないから有り難いわ!」
「赤毛のねーちゃんは無理しなくていいぜ?」
「紙耐久のアタシらを守ってくれさえすればいいんだよ?」
 巨斧を振り下ろす壮年男性と、ぶっとい棍棒を叩き下ろす中年女性がマリアに声を掛ける。
 確かに、傍から見れば300人のストームブレイド達に偽神デミウルゴスはボッコボコにされているように見える。
 しかし、デミウルゴスの偽神細胞は瞬間再生を絶えず行っており、ベオウルフ達の攻撃では敵の体力を削りきれていないこともマリアには理解できていた。
「気遣ってくれて嬉しいわ。でも、ええ、だからこそ、私も偽神化する! 死をも厭わず進む、わ!」
「ヒュ~ッ! カミさんがいなけりゃ惚れてたぜ!」
「ちょっとアンタ!? こんな年下の小娘に鼻の下伸ばしてんじゃないよ!」
「イデェッ! 武器で殴るなよったく、分かってるさ! 嬢ちゃん、死ぬなよ!」
 さっきの男女はご夫婦だったようだ。
 2人の激励の声を受け、マリアは更に決意を固めた。
「デミウルゴス! あんたをここで止めてみせるわ!」
 マリアは右手で注射器を持ち、左の肩へ躊躇せずに筋肉注射を行った。
 途端、左腕の痙攣から始まり、全身が焼けただれるような錯覚に見舞われる。
(熱い! 血液が、筋肉が、内側から燃やされてるみたい……!)
 だが、マリアは歯を食いしばり、倒すべき敵を睨み付ける。
「ベオウルフのみんな! 私に何かあったときは、絶対に“動かないで”! 巻き込まれないよう注意して! 特に中距離や遠距離主体の奴!」
 唐突な警告にベオウルフは半ば理解できずにいたが、マリアの必死さからして相当なヤバさだということは彼らの長年培われた危険察知能力で理解できた。
「小賢しい……救いを求めるだけの存在が、小賢しい真似を……!」
 デミウルゴスは肉体の一部……左肩をサメのような大きな口に変化させる。
 ここでマリアのユーベルコードを喰らってコピーしようとしているのだ。
 グリモア猟兵の情報がなければ、マリアはまんまと術中に嵌っていたであろう。
 マリアは偽神兵装の煉獄剣『プルガトリウム』・θから煉獄の刃を生成してみせる。
「ユーベルコードを発動するわ! 合図をするまで、動かないで!」
 マリアのユーベルコードは、いわば暴走に近い。
 動くものを自動的に攻撃してしまうため、ベオウルフは援護攻撃をしたくても巻き込まれてしまう。
 だから誰も動くことができないのだ。
「ぐっ、私の中から、なんか出てくる――この、破壊衝動――ああ――■■■■■■■■■■――――!!!」
 マリアの体の一部が異物へと変ずる。
 その名はフレースヴェルグ。マリアを凶暴化させ、自我すら蝕む危険なユーベルコードだ!
「ああああァァァァーッ!!!」
 絶叫しながら煉獄の刃を振るうマリア!
 これにデミウルゴスは偽神断罪剣で受け止めざるを得ないが、凄まじい膂力にジリジリと押し込まれてしまう。
「ありえない……ありえない……こんな娘に、俺が押し負ける……?」
「ぎゃあああァァァァーッ!」
 断末魔に近い叫びとともに、マリアの剣撃が幾重にもデミウルゴスの身を切り裂いてゆく。
 相手は最低限の守りしか取っておらず、だがそれを凌駕するほどの猛攻がデミウルゴスに殺到しているのだ!
(拒絶反応で感覚がなくなってくる、浮遊感がする、自分が自分なのかわかんなくなってくる、でも! 限界まであんたを攻撃してみせる!)
 その強い想いが、デミウルゴスの剣を持つ手首を刎ね飛ばした!
「さあ、出番よベオウルフ……! 私が……引きつけてる間に! やっちゃいなさい!」
 マリアの言葉が周囲に轟く。
 だが、次の瞬間、デミウルゴスを襲ったのはベオウルフの飽和火力ではなく、天から降り注いだ一条の光であった。

 時を少し遡って、小高い丘に猟兵が潜んでいた。
「狙撃ポイント確保。状況開始します」
 ルゥ・グレイス(終末図書館所属研究員・f30247)は猟兵きっての狙撃手だ。
 これまでもヴォーテックス一族の急所を何度も撃ち抜いてみせた凄腕を持つ。
 今回も人知れず、彼はただ偽神を撃ち抜くために仕事を果たすのみだ。
「フィールドオブナイン、デミウルゴス。対象確認。これより戦闘開始」
 ルゥは持参した偽神細胞溶液の注射器を太腿に刺した。
 腕は狙撃の精度に関わるため、接種は足から行う。
「偽神細胞、投与開始。PDBCInt.接続、超過加熱――」
 ルゥ自身の脳内に備わる電脳電算機への接続が、彼の脳髄の神経を徐々に焼き焦がしてゆく。
 だが、その効果は抜群だ。
 常人では視認できない距離から、ルゥは対象を“視認”できるのだから。
「ユーベルコード、起動(アウェイク)……『死に至る病に至る生に飽いて(スーサイド・イン・ア・ソング)』……アーカイブ・スタンドアウト」
 今回は銃を用いない。
 発動すれば一直線に上空から裁きの雷霆めいた一条の光線がデミウルゴスを焼き払うだろう。
 だが、そのシークエンス中にエラー表示とアラートがルゥを襲う。
「WARNING……超加熱による脳漿へのダメージを、確認……」
 激痛が走る。
 偽神細胞の拒否反応も当然ある。
 けれど、それ以上に超過加熱した彼の電脳演算器であるPDBCInt.が血液や脳漿を沸騰させる感覚がルゥを苦しめる。
 魔力回路は強制終了(シャットダウン)を促す。
 しかしこれをルゥは管理者権限で黙らせた。
「記憶データ移譲完了。 『天使は死に、光の雨が降る戦場、星の剣が夜を憂う』――解除コード、承認。偽神よ、僕は助けも裁きも赦しもないけれど。それでもここで殺します。どうぞ、ご覚悟を」
 刹那、ルゥの脳内が破裂するような激痛が走った。
 途端に彼の意識は揺らぎ始め、天か降り注ぐまばゆい光に安堵する。
「コード遂行確認、成功しました……猟兵の皆様、僕はここで。願わくばまた無事に会いましょう」
 こうして魔弾の狙撃手は、ひとりその場で昏倒してしまった。
 デミウルゴスの凄惨な断末魔を子守唄にしながら……。

 その後、マリアに発見されたルゥはキャラバンの拠点へ連れてゆかれて治療を受けた。ルゥが意識を取り戻すのは、全てが終わってからだったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

蒼・霓虹
【蛟】
相手もかなり悲惨な身の上ですが
せめてわたし達も苦しみながら
楽にして差し上げるのが情けでしょうか

[WlZ]
●細胞注射&キャラバンの皆さん
【激痛耐性&毒耐性】備え【高速詠唱】UC発動
【高速詠唱】し【属性攻撃(重力)&オーラ防御】込め〈レインボークローバー〉の【盾受け&弾幕】を【範囲攻撃】展開

皆さん守りつつ【空中戦&空中浮遊&推力移動】で〈彩虹(戦車龍)〉を【操縦】し【第六感】で【瞬間思考力&見切り】回避

吉備ちゃんや皆と【集団戦術&団体行動】連携

【高速詠唱&多重詠唱&全力魔法】で〈アクアネオンストライク&ハッピーティトラップ〉【貫通攻撃&弾幕&砲撃&レーザー射撃】

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


小雉子・吉備
【蛟】
あの人も犠牲者なんだよね、ある意味……可哀想だけど、倒すしかないのなら、命は掛けるけどキビ達はここで止まらないよっ!

[WlZ]
●細胞注射&キャラバンの皆
【激痛耐性&毒耐性】備え
【高速詠唱】で【属性攻撃(重力)&オーラ防御】込めた〈スロウフールハウル〉の【弾幕】を〈雉鶏精の羽針〉と併用で【範囲攻撃】で展開皆を守り

【空中戦&推力移動】で駆け【第六感】で【瞬間思考力&見切り】【空中機動&残像】回避

〈ひいろ&なまり〉ちゃんを【動物使い】でマジックカード【高速詠唱】指示
皆と【集団戦術&団体行動】連携

【高速詠唱&多重詠唱&早業】で詠唱圧縮UC【弾幕&貫通攻撃&砲撃】で

[アドリブ絡み掛け合い大歓迎]


リューイン・ランサード
偽神細胞液を体内にプスっと注射した上で、ベオウルフの皆さんと一緒に戦います。

UCを使用し、弩羅轟えもんにビームシールド盾受けでベオウルフの皆さんをかばいつつ、ダブルビームライフルで砲撃・貫通攻撃するよう指示。
更に結界術でベオウルフの皆さんの周囲に防御結界を築く。

偽神化による苦しみは相手にぶつける。
翼で空を飛び、第六感・瞬間思考力で相手の攻撃を読んで、見切り・空中戦で回避。
また、仙術で自分そっくりの分身を数多く発生させて狙いを絞らせない。

反撃では光の属性攻撃・全力魔法・高速詠唱で巨大な光の槍を形成。
(目くらましに分身にも持たせる。)
そしてスナイパーデミウルゴスに発射、(貫通攻撃で)貫いてみせる。



 蒼・霓虹(彩虹駆る日陰者の虹龍・f29441)と小雉子・吉備(名も無き雉鶏精・f28322)、そしてリューイン・ランサード(乗り越える若龍・f13950)の3名は、かつてストームキャラバン『ベオウルフ』の食糧危機を救った張本人だ。
「あん時は助かったぜ! 今度は俺たちが恩を返す番だ!」
「アタシらをうまく使っておくれ!」
 ベオウルフのストームブレイド達300名、彼らは今や猟兵たちの忠実な刃だ。
「ありがとうございます。皆さんと一緒に偽神デミウルゴスを倒しましょう!」
 リューインが演説めいた口調で告げると、戦場に万雷の拍手が湧いた。
 その傍らで、蒼と小雉子はデミウルゴスへ睨みを利かせて牽制している。
「あの人も犠牲者なんだよね、ある意味……可哀想だけど、倒すしかないのなら、命は懸けるけどキビ達はここで止まらないよっ!」
「えぇ。相手もかなり悲惨な身の上ですが、せめてわたし達も苦しみながら偽神さんを楽にして差し上げるのが情けでしょうか」
 2人の手元には偽神細胞溶液が入った注射器が握られている。
「忌々しい……忌々しい! おとなしく俺に殺されればいいものを……!」
 憤怒を全身から噴き上げるデミウルゴス。
 偽神断罪剣を身構えると、猟兵たちとベオウルフを皆殺しにせんと強毒性の偽神細胞を剣身から解き放った!
「吉備ちゃん! 来ました!」
「霓虹ちゃん、任せて! その強毒は通さないよ!」
 小雉子はマジックカード“時の愚鈍『スロウフールハウル』”を掲げると、弾丸のように解き放たれたデミウルゴスの偽神細胞の動きが超スローモーションになって空中を漂い始める。
「このマジックカードで放たれた弾幕の周りは時間の流れが鈍重になるよ! 細胞も毒も物質なら、重力下の影響を受けてキビ達には届かないから! 更に、これでダメ押し!」
 小雉子の髪の毛が霊力で雉鶏精の羽針に変化すると、彼女は強毒性の偽神細胞へ向けてそれらを射出する!
「これでもっと遅くなったよ! きちんと図ったことはないけど、この鈍重遅延弾幕の中は1m進むのに1時間は掛かるかもね?」
 肉眼ではほぼ停止しているように見える強毒性の偽神細胞へ、今度は蒼が動く。
「そして私は幸運を司る一柱です! しかし今はあなたを倒すために、偽神へとこの身を堕としましょう!」
 蒼は意を決して注射器を自分の腹に突き刺し、中身を一気に注入してみせた。
 同時に小雉子とリューインも偽神細胞を接種し、デミウルゴスへの対抗策を講じる。
 神経を切り刻まれるような凄まじい激痛が蒼の全身を駆け巡る!
「うぐッ! 想像、以上の激痛ですね……!」
『霓虹さん! しっかりしてください!』
 相棒の戦車龍『彩虹』が蒼の苦悶の声に心配する。
 蒼は彩虹の額を撫でると、ひとりで立ち上がる。
「彩虹さんはベオウルフの皆さんの護衛を。ここは……私が立ち向かいます! 偽神細胞を持たない彩虹さんでは、あの偽神さんにダメージを与えられませんので……!」
 マジックカードを数枚握りしめる蒼に、相棒は凄みと覚悟を思い知る。
『……分かりました。ご武運を!』
 キュラキュラキュラとキャタピラ音を鳴らしながら、虹色の戦車龍は後方へ退いてゆく。
「……私もキビちゃんの真似をしてみましょう。ここ一体は、超遅延弾幕防壁(スーパースローバレットウォール)に変えます!」
 マジックカードを掲げて高速詠唱した蒼は、幸運エネルギーを圧縮凝固させたクローバー型の縦弾幕を広域展開!
「更に、このレインボークローバーに時間を遅延させる鈍重効果を付与しています。つまり、この厚い弾幕を通過するのに、あなたは数時間掛かるでしょう!」
「だが、お前たちも遅くなるだろう……? 愚昧、愚昧な作戦だ……」
 デミウルゴスの指摘はもっともだ。
 これでは味方も身動きが取れなくなってしまう。
 だが、これにリューインが動いた。
「弩羅轟えも~ん、助けて~!」
 ドラゴニアン型スーパーロボット『弩羅轟えもん』を召喚すると、ベオウルフ達を守らせて自身は背中の翼で空中へ舞い上がった。
 これにすかさずデミウルゴスは大剣を伸長させて叩き落とそうと試みる。
「堕ちろ……堕ちろ、堕ちろォ!」
「まぁそうしますよね! でも、弩羅轟えも~ん!」
 突如、地上から撃ち込まれるダブルビームライフルが3倍に伸びた剣身を弾き返した!
「前の防御はおふたりがやってくれますし、空中は弩羅轟えもんの地対空ビームで完備! 完璧な防御構築! そして偽神細胞液を体内にプスっと注射!」
 リューインは偽神細胞を摂取すると、副作用で激痛が走る前に一気に決めにかかった。
「さぁ、どれが本物の僕でしょうか?」
 なんと、1秒ごとにリューインの姿がアイオワ州デモインの大空に次々と増殖してゆく!
「な……不快、不快……不快不快不快……!」
 デミウルゴスはヤケになって空中へ剣をあっちこっちに振り回し始める。
 だが、仙術で作られ増殖してゆくリューインの分身はどれも手応えがない。
「この接種後の苦しみをお前の嫌がらせにぶつけてやります!」
 リューインは光の槍も増殖させると、鈍重効果の防壁の上からデミウルゴスへ降り注がせた。
 流石に槍は全て実体があり、デミウルゴスは破壊と再生を繰り返してゆく。
「上空に気を取られている間に! 吉備ちゃん!」
「そうだね、霓虹ちゃん!」
 蒼と小雉子はその場でホバリングをすると、壁の両サイドから回り込んでデミウルゴスへ挟撃を仕掛ける!
「別に目の前に張った防壁を通過する必要なんてないんですよ!」
 蒼が青と白の氷晶で出来た幸運の虹龍の鱗装甲を纏いし真の姿、ピンク色のファードラゴンへ変身!
「全マジックカード超絶強化! そして凍てつく幻日翼を発現! 吉備ちゃん、合わせましょう!」
「いつでも行けるよ!」
 そう告げられた小雉子もまた、ユーベルコードを発射する準備を整えていた。
「……何度も繰り返す傷の輪廻を! 雉鶏精の怒り『タイムループリトルチェイサー』!」
「これが今の私の、全力です! フォーチュンスケイルの幻日形態、特と刮目せよっ!」
 前から虹色の炎や絶対零度の水球や弾幕が殺到し、後ろからはダメージだけを蓄積させてゆくタイムリープ光弾が何度も発射されてゆく。
 デミウルゴスは2つのユーベルコードに挟まれ、体内偽神細胞で再生をしながらも死ねない苦痛に悶えていた。
「殺す……殺せ……! 俺は……死ねない、のか……?」
 と、その時、突如として真横から浴びせられた超高熱ビームがデミウルゴスを吹き飛ばした!
「あ、やっと弩羅轟えもんの攻撃が遅延防壁を突破したんですね」
 上空のリューインが胸を撫で下ろす。
 実は、弩羅轟えもんを召喚した際に、一発デミウルゴスへ向かってダブルビームライフルを発射していたのだ。
 だが光すら遅延させる蒼と小雉子の強力な弾幕防壁を突き抜けるのに時間が掛かり、結果として時間差でデミウルゴスを撃ち抜いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【SPD】
※アドリブ歓迎、他参加者連携可
※愛機【ナインス・ライン】搭乗

人柱扱いは同情するけどソレとコレは別
予め『荒っぽい安楽死』を詫びとくよ
2件のキャラバン救助が役立つとはね…

【フラッシュ・ライナー】で偽神細胞液投与
コレは拒絶反応末期患者の治療経験を活かした改良品
無害とは行かないが多少マシに動ける筈さ
※『Evol Evange』1~2章より、他者にも投与可
※想定外だがオーバーロードの切掛

ベオウルフの皆とは【スケイプ・セル】が構築した
『対侵食攻性防壁』で護りつつ共闘さ
電脳へ負荷掛かるから頭痛はキツいけど…
頑張ったらまた料理奢るからねっ

両主腕に展開・保持した【アポロ】2挺へ
【マトリクス・メモリ】で『神殺しの記憶』付与
偽神等の高位概念を喰う力が活性化

そしてオペ1番【アサルト・ヒート】開始
高機動力で(命中率据置の)断罪剣回避
神殺しの鋸&弾を限界無視の超高速で叩き込む
さ、神話の終焉だよっ

◆真の姿
機体は緑の特殊粒子【PP】を濃く纏う
中身は歳相応セクシー女医♡
胸はGカップ以上
金瞳化、銀髪に蛍光メッシュ


カシム・ディーン
注射を受ける
ああ
普通に注射で(とある場所で酷い目にあったらしい
「メルシー的にはあっちもよかったけどね♥」
【医術・属性攻撃】
生命属性を付与
活力を高めつつ
そして拒絶反応における肉体の状態を冷徹に把握し
捻じ伏せる

舐めるなぁっ…!こちとら帝竜の力も食らい尽くしてきたんだ
この程度で最強無敵のカシムさんを殺れると思うなっ!

さて…折角だ
メルシー…新しい玩具を試すぞ
「ラジャったよ☆」
真の姿発動
機神搭乗
【情報収集・視力・戦闘知識】
敵の動きと前回の戦いでのデータとの差異の把握
攻撃の癖を分析
敵の射程とベオウルフ達の位置も把握
情報も共有

UC発動
【念動力・弾幕・砲撃・スナイパー・集団戦術】
竜眼号展開
ベオウルフと連携(搭乗も許可
砲撃援護射撃
念動障壁を纏い姿勢制御
念動光弾を乱射
必要時は敵のベオウルフへの反撃を妨害
夢見が悪いのは嫌ですしね
【空中戦・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
超高速で飛び回りながら
ベオウルフの攻撃と合わせての鎌剣の連続斬撃
必要時は彼らを庇
大剣強奪狙
偽神細胞なら傷つくんだったな?
奪った大剣で刻む!


エミリオ・カリベ
【ドヴェルグ】

偽神細胞……
興味はあったから調べてもいたけれど、実際に接種する事になるとは、ね?
とはいえ躊躇う理由はないよ。
最大限の対策をして事に当たるのみ。
【薬品調合】で作った【狂気耐性】【激痛耐性】薬を配布して偽神細胞液を接種。
んっ、気休め程度でも無いよりはマシ、かな?

僕の役割はみんなを守ること。
UCで星霊王に変身。
【見切り】【瞬間思考力】【集中力】【第六感】で感覚を研ぎ澄ます。
キャラバンのみんなとも協力し、【集団戦術】で攻撃を誘導して回避。
【カウンター】で雷の【神罰】【全力魔法】を放つ。
¡Trueno!
みんなに手出しはさせないよ?
特にアイシャには……怪我をさせたら尚人に怒られちゃうからね?


霧鵺・アギト
【ドヴェルグ】

偽とはいえ、神になれる機会が訪れるとはな…。
しかしそんな精神状態になるとは、神というものも案外ラクではないのだな。
覚悟を決めて偽神細胞液を。
拒絶反応はソルラフィス君が緩和してくれるということで信じよう。
…ふふ、この拒絶反応の辛さも経験の一つとして記録しておくよ。

まずは前衛の仲間やキャラバン隊の者を魔法攻撃で援護しよう。
高速詠唱を使い敵の攻撃を相殺するように試み、
仲間が臆せず進めるように道を作るぞ。
防ぎきれなかった攻撃は多重詠唱の結界術で対応する。
仲間の攻撃とタイミングを合わせて全力魔法でUC発動。

さすがにこの苦痛が長引くのは勘弁してもらいたい。
一気に決めてしまおうか…!


リュカ・ラス
【ドウェルグ】の皆様と参加

偽神細胞液を注射、します
拒絶反応が、今までに感じた事が無いくらい体が、体全部が痛い
こわい
こわい
死んでしまうのは嫌です

一人だったら諦めていたかもしれません
でも、私は一人じゃないから
一緒に戦ってくれる皆様がいるから、逃げません!
絶対に、戦いを乗り越えて全員で帰ります!

UCはキールを呼びます
風と翼でデミウルゴスに捕食されるより速く動きます
私は前衛なので、通常の攻撃、防御は剣を使います
後ろの皆様、キャラバンの皆様と、特にアイシャ様へは出来るだけ攻撃が行かない様に動きます
全員で力を合わせましょう!
皆様とタイミングを合わせて全力で【風の剣】で攻撃します


ウォルター・ウェパル
【ドヴェルグ】アドリブ歓迎

ウォルター・ウェパルです!
皆様と共に戦場に出ます!
偽神細胞液を摂取して、戦線に参加します!
……うぐっ!!
かなり拒絶反応が起こりますが、アイシャ様が何とかしてくれるとのこと!
なので信頼して任せます! 痛いですが、我慢します! 笑って参ります!

ガレオンチェンジ!
21m級の飛空駆逐艦状態になります! 21名まで、乗船可能です!
ベオウルフの皆様も、ご希望する方々も! どうぞお乗りください!
飛翔しながら皆様の攻撃をしやすい距離を保ち、デミウルゴスの攻撃は自分の装甲や『天照甲』で護ります!

そして、艦載砲『大炎界』で砲撃支援を行います!
自分は悪魔なので!
偽神に遠慮も容赦もしません!


アイシャ・ソルラフィス
チーム【ドヴェルグ】で参加

ボクの役目!
治癒UCを連続使用してひたすらみんなの[拒絶反応の治癒]と[怪我の回復]に務めること!
ボクは攻撃には一切参加せず、みんなへの治療と自分自身を守る事のみ全力を注ぎます

UCに浄化・医術・祈り・救助活動・鼓舞の技能が乗せられるのなら乗せます
このUCなら状態異常も治せるんだけど拒絶反応も治せるかな?
せめて拒絶反応も少しは癒せればいいんだけど

自身の防御は、全力魔法+多重詠唱+高速詠唱+盾受けの複合技能で『多重魔力障壁』を展開して防ぎます

なおヒーラーを務めるにあたってボクが拒絶反応の痛みで治癒UCの使用が途切れたりするとみんなが危険なので、ボクは偽神細胞接種しません!



 猟兵たちは偽神デミウルゴスと少し離れた場所に待機している移動式ストームキャラバン『ベオウルフ』で作戦会議を行っていた。
 そこに集うのは、魔導蒸気機械『ガジェット』の技術を用いて建造された飛行船……空中工房ドヴェルグ。
 その工房の仲間たちも、今回の偽神デミウルゴス討伐戦に参加していた。
「偽神細胞……興味はあったから調べてもいたけれど、実際に接種する事になるとは、ね?」
 工房の主であるエミリオ・カリベ(星空と本の魔法使い・f07684)は、偽神細胞溶液の入った注射器を太陽に透かせて眺めていた。
「やっぱり怖いのかなっ? でも安心してよ、コレは拒絶反応末期患者の治療経験を活かした改良品。無害とは行かないが多少マシに動ける筈さ」
 確信的な口調で告げるのは、エミリオと同じ銀の髪をした小柄な女性――アンサーヒューマンの闇医者であり卓越したキャバリア乗りであるリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)だ。
「でもまさか、これだけの大人数に摂取するとは思ってなかったよ。そうそう、溶液の調合を手伝ってくれてありがとねっ♪」
「気にしないで、僕は最初から工房のみんなに副作用を弱めると思われる投薬を考えてたからね。リリー先生がたまたま居合わせてくれたから、みんなに危険度の低い偽神細胞溶液の接種をさせてあげられるんだ、感謝するのはこっちの方だよ」
 もちろん通常の接種でも躊躇はしなかった、とエミリオは胸を張って断言した。
 これにあわせて彼に同行する4人の仲間たちは、リーゼロッテにしずしずと頭を下げて感謝の意を表した。
「本当に、助かりました。でも、やっぱり、こわい、です」
 少したどたどしい口調で不安を覗かせるリュカ・ラス(ドラゴニアンの剣豪・f04228)。
 今回参加する工房メンバーの最年少だ。
 そんなリュカを励ましたのは霧鵺・アギト(叡智を求めし者・f32015)だ。
「偽とはいえ、神になれる機会が訪れるとはな……。リュカ君、安心してほしい。君はひとりではない」
「そうです、ボク達だけじゃないです!」
 金髪紅眼に尖ったエルフの耳が目立つ少女ことアイシャ・ソルラフィス(隣ん家の尚くんを毎朝起こす当番終身名誉顧問(願望)・f06524)が、後ろを振り返った。
 その視界の先には、300人のストームブレイドの精鋭部隊が控えていた。
「リリー先生を始めとした猟兵の皆さんに、我々『ベオウルフ』は救われました」
「その恩返しだ! オレたちも一緒に戦うぜ!」
「ストームキャラバン『ベオウルフ』の精鋭300人が、アンタたちの剣になるさ!」
「攻撃力はそれなりだけど、ウチらって紙防御だから守って欲しいなぁ……?」
 数の利は圧倒的にこちらが上だ。
 更に、もうひとり(と一機)との共闘も実現した。
「この最強無敵なイケメン天才魔術盗賊のカシムさんが手を貸すのですから、負けることなんてありません!」
 やたら自信満々なシーフの少年であるカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)がほくそ笑む。
 その傍らでニコニコと笑みを浮かべる銀髪少女の姿をした彼の相棒メルシーが口を開く。
「本当はまっとうな注射が摂取できるって聞いて、偶然合流できたリリー先生に付いてきただけだけどね☆」
「おいネタバレェ!? いや確かに、ここ来る前に殴ってきたデミウルゴス討伐戦で摂取した注射の形状は相当頭おかしかったけどな!? 詳細は言えないですが、あれ考えた奴の性癖はクッソ歪んでますよね?って何言わせてんじゃい小さい子供もいるだろーが!」
 カシムが条件反射めいてメルシーの頭部にツッコミチョップを叩き込む。
 先程のクールな印象から一変、ただの面白いお兄さんに早変わりしていた。
「ヂュクシッ! も~ご主人サマってば、みんなの目の前でメルシーのこと愛しすぎだってば……♪」
「おい馬鹿てめー、この紳士なカシムさんがお前に日々暴力を振るうのが愛情表現みたいな誤解を生む発言はNGだっつーの!」
 殴られて喜ぶメルシーに詰め寄るカシムの構図に、ドヴェルグメンバーは苦笑いを浮かべていた。
「ちょっと面白い人に、自分やお医者さんに工房の皆様、そして300人のストームキャラバンの皆様! とても心強いですね!」
 褐色肌で銀髪紅眼の悪魔なウォルター・ウェパル(船の悪魔の飛空駆逐艦・f34061)も、リュカの手を取って励ます。
「え、待ってください。面白い人枠ってカシムさんのことです?」
「認めなよ、ご主人サマ……?」
「アッハイ」
 いい雰囲気に口を挟みかけたカシムを、メルシーが笑顔で一喝する。
(アタシは此処で“静”の構えをとるよ!)
 リーゼロッテは動かない。
 たくさんの仲間を目の当たりにしたリュカ、その表情が決意に満ち溢れる。
「一人だったら諦めていたかもしれません。でも、私は一人じゃないから、一緒に戦ってくれる皆様がいるから、逃げません! 絶対に、戦いを乗り越えて全員で帰ります!」

 ――えいっ! えいっ! おおおぉぉーっ!

 ベオウルフの精鋭部隊が一斉に鬨の声をあげる。
「これは本当に心強いです!」
 アイシャも心に熱い勇気がみなぎるのを感じている。
「同感だな。この戦い、勝てるぞ。いや……勝つんだ、僕たちの力を合わせて」
 アギトは服の袖をまくりあげると、リーゼロッテの前に進み出た。
「それでは先生、よろしく頼むよ」
「任せてよ! この無針注射器フラッシュ・ライナーで、迅速かつ苦痛なくイけちゃうからね♪」
 リーゼロッテもまさかの集団接種へと発展するとは夢にも思わなかっただろう。
 無針注射器の在庫があって助かった、と内心で胸を撫で下ろすリーゼロッテである。
 こうして、次々と接種を終えてゆく猟兵たち。
「メルシー的にはあっちもよかったけどね♥ なかなか刺激的だったよね♥」
「いやよくねーですよ。おかげで数日はケツが痛かったんですからね? アレ打ち込ませてきやがったあのグリモア猟兵、マジで頭おかしいんですけど……? てか無針注射器、そういうのもあるんですね……」
 カシムは戦う前から憔悴しきっていた。
 メルシーも(何故か)接種を終え、ニコニコしながら主を連れて持ち場へ戻ってゆく。
「んっ、これで拒絶反応が抑えられてるなんて、ね。僕の調合……気休め程度でも無いよりはマシ、かな?」
 身体に襲いかかる急激な倦怠感と激痛に、エミリオは歯を食いしばって耐えている。
「拒絶反応はソルラフィス君が緩和してくれるということで信じよう。……ふふ、この拒絶反応の辛さも経験の一つとして記録しておくよ」
 知識欲に忠実なアギトは、自身が体験している今でさえも貴重なサンプルである。
 そしてリュカ。
「痛い、痛いです。拒絶反応が、今までに感じた事が無いくらい体が、体全部が痛い。こわい、こわい。死んでしまうのは嫌です」
 若干9歳には過酷すぎる拒絶反応がリュカを蝕む。思わず涙ぐむ。
 そんなリュカの手を握り、一緒に苦痛に耐えるウォルターがいた。
「……うぐっ!! リリー先生とエミリオ様が拒絶反応を抑えてくれたお薬ですが、それでも腕がパンパンに腫れて痛いです! その痛みが全身に広がってますね! でも何故でしょうか、不思議と力が湧いてきます!」
 ウォルターは全力の笑顔をリュカへ向けている。
 それは偽神細胞の活性化による強化の他にも、唯一接種を拒んだアイシャへの信頼が大きいのかもしれない。
「アイシャ様! お願いします! 自分も皆様もアイシャ様を信頼して、貴方様に任せます! 痛いですが、我慢します! 笑って参ります!」
「はい、これがボクの役目!」
 アイシャはその場で祈りを捧げると、実体化した水の精霊が傍らに召喚された。
「ボクはヒーラーを務めるにあたって、偽神細胞接種しません! ボクの拒絶反応が祈りを途絶えさせたら、みんなを危険に晒すからです! それにボクは偽神へ攻撃をしませんから、接種する必要はありません!」
 強い決意を表明したアイシャに答えるべく、水の精霊は“偽神細胞の拒絶反応を攻撃”し始めた。
「ボクにとっての敵は、みんなを蝕むその拒絶反応です。水の精霊さん、正常な水の魔力で毒を押し流してください!」
 水の精霊が周囲へ聖なる霊水をふりかけてゆく。
 同時に、アイシャ自身に刻まれた聖痕から漏れる清らかな光が猟兵たちを癒やしてゆく。
「凄いね! これはあとでサンプルを取らせてほしいくらいの効能だ♪」
 リーゼロッテも自身への接種を終えて拒絶反応に耐えていたところ、アイシャの働きによってかなりの苦痛を和らげてもらっていた。
(それにしても……以前携わった2件のキャラバン救助が役立つとはね……)
 闇医者は回想する。
 ひとつは女性ばかりのフラスコチャイルドのストームブレイドばかりが住まう戦車型拠点での出来事。
 そこで出会った瀕死の拒絶反応末期患者へ、リーゼロッテは持てる技術の全てを尽くして救ってみせた。
 この経験がなければ、拒絶反応を抑えた偽神細胞溶液の開発は実現しなかったであろう。
 さらに言えば、あの経験が闇医者としての使命を明確に意識させてくれた。
 もうひとつは此処、ベオウルフ。
 深刻な食糧難に見舞われていたベオウルフへ、彼女は薬膳満漢全席を振る舞って喜ばれた。
 それがこの援軍に繋がったのだから、本当に物事がどこに繋がっているか分からないものだ。
「それじゃ、狂った神様を滅ぼしちゃおっかっ!」
 途端、リーゼロッテの姿がスレンダーな小柄な容姿から別人へと変貌を遂げる。
 胸元はAのペタンコからGを超えるバインバインに膨れ上がり、身長も一気に伸び、瞳の色も金へと染まってゆく。自慢の銀髪は蛍光ピンクのメッシュが入り、よりセクシーさを強調する。
「これがアタシの【超克(オーバーロード)】さっ! どうかな? この溢れ出るアラサーダイナマイトなセクシー女医の姿♥ 白衣の胸元のボタンがキツくて、もうはち切れそうだねっ♪」
「「リリー先生ェェェッ!!」」
 ベオウルフの男どもが一斉に歓喜の声をあげた。
 その中にカシムの姿が!
「エロい女医さん、サイコー!」
「ご 主 人 サ マ ?」
「ヒッ……」
 覇王色の覇気めいた圧を放ったメルシーがカシムの首根っこを掴んで引きずってゆく。
「あとでメルシーのを揉ませてあげるから、今はお仕事しようね☆」
「分かりましたよ! 別に揉まねーけどな! んじゃメルシー、僕たちも新しいオモチャを試すか」
 カシムがニタリを口端を釣り上げる。
「ラジャったよ☆」
 するとメルシーの姿が少女の姿から巨大な白金色のスライムへ変わると、更にそこから体高5mのサイキックキャバリアの姿へ変貌を遂げたではないか!
『これがメルシーたちの真の姿でオーバーロードだよ!』
 相棒メルシーの本来の姿は、界導神機『メルクリウス』――自我を持つキャバリアの形をした神様なのだ。
 カシムはメルクリウスに乗り込むと、不思議な感覚に見舞われる。
「……前回みたいに、僕の魂がメルシーの機体に憑依することはないようですね。その代わり……」
「うん! ご主人サマとの魔力回路が強化されてるね!」
 3Dホログラムアバターの雄鶏が小躍りしてみせる。
「コクピットにいながら、五感で戦場を認知できるのですか……これはなかなか便利ですね」
 カシムもこれがメルクリウスとのオーバーロードだと強く確信した。
 リーゼロッテも藍色の愛機『ナインス・ライン』に搭乗すると、その重装な機体で違法建築重機合体めいた移動式キャラバンの甲板に立つ。
『ドヴェルグのみんな、それにベオウルフのみんな! カシムくんとメルシーちゃんも! このフェイズで終わらせるよ! 今夜は大宴会さっ!』
 リーゼロッテの音頭の声に、皆の心は一丸となって重なり合う。
 いよいよ、偽神デミウルゴスを殺す時が来たのだ。
 ――雨が降ってきた。

 偽神は地平線から土煙を挙げて突っ込んでくる巨大拠点『ベオウルフ』を目視で確認した。
「愚行……! そして愚考だ……! 俺を殺すことなどできやしない! だからお前たちを皆殺しにして、この頭の中の声を止ませてやる!」
 偽神の絶叫が拠点の甲板まで聞こえてくる。
 これにアギトが思わず肩を竦めてしまう。
「やれやれ、人々に乞われて、それで壊れてしまって、あんな精神状態になるとは、神というものも案外ラクではないのだな」
『人柱扱いは同情するけどソレとコレは別。デミウルゴス、聞こえてる? 予め君には『荒っぽい安楽死』を与えることを詫ておくよ』
 外部スピーカーから漏れるリーゼロッテの声に、デミウルゴスがすかさず癇癪を起こす。
「煩い……煩い、煩い煩い煩い! すこしばかり偽神細胞を摂取したからといい気になるな! お前達なんか死んでしまえ……!」
 デミウルゴスは握り締めている偽神細胞でできた偽神断罪剣の漆黒の刃を天に掲げると、力任せに上段から振り下ろした!
 その剣身がみるみるうちに伸長し、ベオウルフの拠点ごと一刀両断しようと迫りくる!
「させないよ! みんな!」
「「おう!」」
 ナインス・ラインの前方に『対侵食攻性防壁』が114枚も広域展開!
 振り下ろされた偽神断罪剣を空中で受け止めた!
 刃を受け止められたことでデミウルゴスの動きも止まっている。
 ベオウルフの面々は、一斉に飛び道具でデミウルゴスへ集中砲火!
 偽神兵器の砲弾の雨が偽神を後方へ吹き飛ばす。
「ありがとう、みんな! いてて……これ、電脳へ負荷掛かるから頭痛がキツいけど……ナイス連携だよ! 頑張ったらまた料理奢るからねっ!」
「「やったー!」」
 薬膳満漢全席がまた食べられると知ったベオウルフの面々は、俄然やる気になって遠方からの銃火器や砲火を偽神へ浴びせてゆく。
 そのための拠点まるごと移動!
 この移動式拠点自体が、巨大な偽神兵装なのだ!
 だがリーゼロッテの展開する防壁ばかりに任せられない。
 ここでエミリオが前へ飛び出してゆく。
「僕の役割はみんなを守ること。その悪しき刃は僕が受け止める! Comenzar la función...¡Historia de dos reyes!」
 ユーベルコードでエミリオは外套を身に着けた星霊の主『星霊王』へ変身すると、人の身でありながら空を駆け上げってゆく。
「星霊王たるこの僕が相手だ! みんなに手出しはさせないよ? 特にアイシャには……怪我をさせたら尚人に怒られちゃうからね?」
 後方に控える仲間の想い人まで気遣う優しい工房主である。
「リリー先生は休んで、僕の援護射撃を頼むよ!」
「助かるよ、エミリオくん! それじゃオーラ展開、神魔侵掠用ガン・グラインダー『アポロ』起動! 神殺しと言えば鋸、もはやお約束さっ!」
 ナインス・ラインの機体全体が緑の特殊粒子【PP】に包み込まれ、偽神兵器の効果を活性化させる。
 こうすることで、付与された『神殺しの記憶』と相まってデミウルゴスの身体を撃ち抜けるようにしてるのだ。
 断続的に浴びせられる殺神弾幕に、デミウルゴスはその場に釘付けにされてしまう。
 そこへ飛んでくるのは閃光の魔法を描いた数式の数々!
「僕の思うがままに……解を求めよう」
 アギトのユーベルコード『ラプラスの悪魔』で放たれた閃光魔法が偽神の体力をジリジリと削ってゆく。
「偽神は僕が足止めする。援護を頼めるか?」
「頑張り、ます! キール!」
 風の竜キールをユーベルコードで宿したリュカが戦場を超低空飛行で迫る。。
「後衛の人達へ攻撃が飛ばないように、前衛の私が抑えます!」
 勇敢な竜人の少年が振るう剣が、偽神の骨肉を斬り裂いてゆく。
 そこへ突っ込んでくるは、全長21mの巨大な飛空駆逐艦だ!
「ガレオンチェンジ! 轢き潰しちゃいます!」
 ウォルターがユーベルコードで変身した巨大な飛空駆逐艦が、船首から偽神へと突っ込む!
「愚かな! 喰らって俺が取り込んでやる……!」
 だが偽神は轢かれながらもウォルターの船体の一部を捕食して取り込もうとしている!
「させません! カシムさん、お願いします!」
『メルクリウス……そのチカラを見せてみろ!』
『速足で駆ける者(ブーツオブヘルメース)!』
 突如、偽神の身に今まで味わったことのない打撃と衝撃波が身に浴びせられた。
 ウォルターのところから弾き飛ばされた偽神は、押し潰された肺へ急いで酸素を取り込む。
「ごほ、がは……ッ!? なんだ今のは……ハッ! 俺の剣がない……!」
『探しものは此れか?』
 カシムの声がする方へ偽神が振り向くと、メルクリウスの手に蠢く神殺しの剣が!
『これ貰っちゃうね☆ 神様に神殺しの剣を合わせると最強に見える☆ ただし偽神が持つと気が狂って死ぬ☆』
『よし、経験が活きたな! あとでジュースを奢ってやるぞ、メルシー!』
『2つで十分ですよ☆』
 まさかの偽神の武器を強奪に、デミウルゴスはほぼ無力化したかに見えた。
 だが、メルクリウスの持つ大剣から、黒いタール状の偽神細胞が溢れてくるではないか。
「それは偽神細胞の拒絶反応を齎す強毒性細胞……まずは俺の剣を奪ったお前たちが死ね! そしてここにいるお前達も全滅だ!」
「そうはさせません!」
 遠方からアイシャの声が轟く。
 強毒性細胞を“病”と認識した彼女は、それらを“癒やす”べく祈りを捧げる。
 溢れ出る癒やしの光がメルクリウスへ浴びせられたことで、搭乗しているカシムに拒絶反応が出ることを防いでみせた。
「そんな危ない剣は、こうします!」
 リュカが大剣をメルクリウスからかっさらうと、竜の力で空を飛んで大剣を強風で吹き飛ばす!
「「お宝がー!?」」
 嘆くカシムとメルクリウス。
 だが、大剣が地平線の彼方まで飛ばされたことで、今度こそデミウルゴスは無力化してしまう。
 あるのは偽神細胞の再生力のみだ。
「さあ、皆さん! 自分に乗ってください! 21人までならベオウルフの皆さんもご一緒に!」
 工房の仲間たちを含めた21人を乗せ、ウォルターは空中から艦載砲でデミウルゴスを蹂躙開始!
 火柱上がる戦場で、デミウルゴスは何度も肉体の破壊と再生を繰り返す。
『僕たちも便乗しましょうか』
『きゃもーん☆ 竜眼号☆』
 カシム達は異空間から空中巨大戦艦を呼び寄せると、偽神が足掻く地表へ一斉射撃を敢行!
『ベオウルフは危ないから下がっててくださいね。夢見が悪いのは嫌ですしね』
『動くデミウルゴスが訓練された偽神だー☆』
 猟兵の爆撃をもはや防ぐことができないデミウルゴス。
 そこへ、致命傷を与えるべく、リーゼロッテが爆撃の合間を縫って肉薄してくる!
「そりゃ重量級だけどね。外見でナメてたら、イッちゃうよ?」
 キャバリアの内蔵ブースターを全基展開!
 最大速度マッハ11!
「これがオペ1番【アサルト・ヒート】さ! 超音速の執刀術、見せてあげる!」
 ナインス・ラインの両腕から神殺しの鋸が出現!
 それをデミウルゴスの急所へ押し当てた。
「さ、神話の終焉だよっ!」
 凄まじい血しぶきが重量機体の藍色の装甲を赤く染め上げる!
「が、あ……ま、だだ!」
「うわぁ、しつこいおじさんは嫌われるよ?」
 確かに致命傷を与えたが、さすがはオブリビオン・フォーミュラ、しぶとすぎた。
 だが、決着を付けるべく工房の仲間たちが心をひとつに重ねる。
「一気に決めよう!」
 エミリオが持っている杖で味方の技能を超強化!
「さすがにこの苦痛が長引くのは勘弁してもらいたい。エミリオ君の言う通り、一気に決めてしまおうか……!」
 アギトが数式で魔力を増幅!
「全員で力を合わせましょう!」
 リュカは風の剣でアギトからの魔力の供給をうけると、ガレオン船に変身中のウォルターの甲板に突き刺す!
「自分は悪魔なので! 偽神に遠慮も容赦もしません! そしてみんなの力が! 自分に奇跡を!」
「ボクもチカラを!」
 アイシャの召喚した水の精霊がガレオン船に宿ると……。

「「これが、人類の希望のチカラだあぁぁぁぁー!」」

 ガレオン船に七色の翼が出現!
 そのまま弾丸のように偽神へ突撃する!

「「貫 け ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ー っ !!!!」」
「あ、ぐ、うぅ、ぐわあぁァァあぁぁー!?」

 七色の輝きに掻き消されるように、偽神デミウルゴスは砂塵となって風に乗っってゆく。

「俺を、殺して……くれて……感謝、する……」
 最後のデミウルゴスの言葉は、きっと偽神としてではなく、哀れな人間の今際の際の言葉であった。
 雨は止んで、空に掛かる虹が猟兵の勝利を祝福していた。

 長い戦いが終わり、猟兵たちは新たなチカラを携えて最終決戦に臨む。
 待ち受けるは、フルスロットル・ヴォーテックスだ……!

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月22日


挿絵イラスト