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アポカリプス・ランページ⑤〜寿司乱舞

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「よく集まってくれたのじゃ」
 サーラ・ビアンコ(La fanciulla del gatto・f27059)はいつものように高い台に乗って猟兵達を見回す。
「早速じゃが、今回の目的地はソルトレークシティ。文明崩壊以前はアメリカ西部高原地域の経済的中心地となっていた街じゃな」
 映像に映し出されたのは、かつての姿を失った廃墟の街。映像が一旦暗くなったかと思うと、次に見えたのは超近代的かつ大規模な何かの研究施設。
「都市の下にはフラスコチャイルド製造施設があって、秘密裏に運用されていたのじゃ」
 この研究施設の技術が、今回地上にいる敵に影響しているのだという。
「何と、ここを守るオブリビオンは部隊全体で生命力を共有しているそうじゃぞ。多少のダメージでは即座に分けられて、軽傷で済んでしまうのじゃ」
 恐ろしいのぅ、と身を震わせるサーラ。
「だから全力で大ダメージを叩き込んで、一気に殲滅するしかないのじゃ。幸い、辺りに他の生命反応は無い。大技を使うチャンスとも言えるのぅ」
 この機会に、最大出力の必殺技を叩き込んでくると良い、という事なのだ。
「そして、ここに今いる敵じゃが」
 一旦言葉を切るサーラ。何故か、数秒溜めた後大きく声を上げる。
「寿司、じゃ」
 言葉と共に映し出されたのは、巨大な寿司の群れ。ちなみにネタはマグロ。ちゃんと皿に乗っている。
「寿司が本体じゃぞ。アレを叩くのじゃ」
 映像の中で飛び回り、動く何か――おそらくは研究施設にあった機械だろうか、を見つけては捕食している寿司。きわめてシュールな光景である。
「見た目はともかく、決して弱い敵では無いのじゃ。油断するでないぞ」
 重々しく言い放ったサーラは、転移の扉を開き猟兵達を送り出す。


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。

 プレイングボーナスは【なるべく多くの敵に大ダメージを与える】です。
 ゆるっとしてます。全力を楽しんで頂ければ。

 1章完結戦争シナリオのため、公開後即受付し、少数採用となるかと思われます。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 今回のシナリオの構成上、大人数は厳しいかと思います。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『マグロ・スシ』

POW   :    スシ皿・チャクラム
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【スシ皿・チャクラム】で包囲攻撃する。
SPD   :    変幻自在・ムラサキビーム
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【回転】を利用して【スシ皿】から【変幻自在の醤油ビーム】を放つ。
WIZ   :    呪われしマグロ・スシ
【殺戮捕食・上トロ形態】に変形し、自身の【捕食した有機物・無機物】を代償に、自身の【戦闘力】を強化する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ウィユ・ウィク
今回はお寿司型の敵さんなのです?
きっとでアメリカンなお寿司さんかもしれないです!

わっ!王道なマグロのお寿司さんなのです!しかも沢山です!
このお寿司さん達にまとめて大きなダメージを与えるのですね!

お寿司さんが沢山いるのなら、こちらも沢山の数で一気に倒しちゃうのです!
無数のくろねこさんとあおつばめさんを呼び出して一斉突撃なのです!

醤油が飛んでくるみたいなので注意が必要ですね!
自慢の素早さで躱しながらどんどん近づくのです!

何だか皆さんやる気満々です?・・・あっ!おさかなさんだからですね!
くろねこさんとあおつばめさんがいつも以上にハッスルなのです!
でもマグロで大喜びしちゃう気持ちも凄く分かるのです!


鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎

あの寿司は…機械食べてる時点で食べたらお腹壊しそうだな
ならサクッと倒すことにしよう

普段は敵の周囲へ護符を配置してUC発動させるけど、今回は予め護符を設置しておこう
出来るだけ広範囲を巻き込めるように設置しておいて…そこへ誘い込もう

機械を食べてるという話だから【召喚術】で俺も機械を召喚、それを【式神使い】の力で式神として動かそう
敵の前を【挑発】するように動き、それに敵が釣られたら捕獲されないように注意しながら護符が配置された場所まで誘い込む

誘い込んだらこっちのもの!
UC発動!地の疑似精霊、大岩で押しつぶしちゃって!
天に巨大な岩を生成し隕石の如く降らせ敵の集団を押しつぶす!


夜刀神・鏡介
生命力を共有する動く寿司の大群ってなんだよ
いや、オブリビオン相手に常識がどうこうと考えても仕方ないんだが……よし、細かいことを考えるのはやめよう
あいつは敵で倒すべき存在。それだけで良い。行くぞ!

神刀の封印を解放、緋色の神気を身に纏って身体能力を強化
斬撃波で醤油ビームを弾きつつ、陸の秘剣【緋洸閃】を発動
緋色の刀にて寿司や皿を打ち砕いていく

いくら高速で飛翔しようと、無数の刀を全て避けられる訳じゃないだろう
また、斬撃により行動速度が落ちたなら刀でも十分に捉えきれる

生き残った寿司達にはダッシュで接近。直接の斬撃などを叩き込んでいく
ダメージが分散されるのは厄介だが、これでも削っていけるだろ




 ウィユ・ウィク(幸せの黒いキマイラ・f13034)は廃墟の街を進みながら目を輝かせる。
「今回はお寿司型の敵さんなのです? きっとでアメリカンなお寿司さんかもしれないです!」
 彼女の言葉に応える様に姿を見せたのは。
「わっ! 王道なマグロのお寿司さんなのです! しかも沢山です!」
 群れ成して廃墟の街を守り飛び回るマグロの寿司。大きいうえに、醤油が本体? の周りを飛び交い、皿はくっついているわけでは無いらしくそれ自体でぱたぱたと動いている。
「このお寿司さん達にまとめて大きなダメージを与えるのですね! お寿司さんが沢山いるのなら、こちらも沢山の数で一気に倒しちゃうのです!」
 寿司がウィユに気付いたのかじわじわと集まり始める中、ウィユは空を見上げる。ゆっくりと手を伸ばせば、空に小さな影。次第に数を増やしたそれに合わせる様に、辺りのビルにきらりと光るのは――猫の目。
「みんなでいきましょう!」
 ウィユが呼び出したのは無数のくろねこさんとあおつばめさん。小さな身体と速度を活かし、あっという間に寿司へと近付くと一斉に攻撃を開始する。
 鞭のようにしなりながら飛ぶムラサキビーム(醤油)が飛び来るものの、縄跳びでも飛ぶように避ける姿は華麗で、思わずウィユも楽しげに飛び跳ねる。
「何だか皆さんやる気満々です? ……あっ! おさかなさんだからですね!」
 そう、今回の敵はマグロ。くろねこさんは大好物であり、その勢いにつられあおつばめさんもテンション高く飛び回っている。
 ねこが噛みつき、ツバメは急降下しては突いて米粒を剥がしている。ダメージの分配が行われているためかすぐに修復されているものの、着実に積み重ねる事が重要なこの場面においては、数こそ正義。次第に破壊される寿司も現れる。
「くろねこさんとあおつばめさんがいつも以上にハッスルなのです! でもマグロで大喜びしちゃう気持ちも凄く分かるのです!」
 帰ったらお寿司食べたいな、なんて。ウィユは頑張るねこさんつばめさんを応援しながらも、つい思ったりしていた。


「あの寿司は……機械食べてる時点で食べたらお腹壊しそうだな」
鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は手にした護符を廃ビルに張り付けながら、隣の通りを進む寿司に目を向ける。
「ならサクッと倒すことにしよう、うん」
 大きめの通りを選び、開けた十字路を囲むように護符を張り付ける。出来るだけ数を巻き込めるよう広い場所を確保したなら、敵を誘い込むために動き始める。
「よし……来い!」
 召喚術で呼び出されたのは寿司よりは小さいけれど、それなりの大きさな鳥のような形のドローン、ひりょの式神だ。腕の動きに合わせ、空を飛ぶそれをビルの間を巡るように動かして目立つように、そして寿司がドローンに気付いたならわざとに近くを掠めたり、下を潜ったりと挑発するように動かして、じわじわと自らが待つ十字路へと誘導していく。敵を把握し、捕食するという基本行動がメインに設定されている寿司たちはあっさりと誘い込まれ、大きめの群れが十字路へと侵入してくる。
「もうそろそろかな」
 隠れていたビルの陰から前に進み出る。じっと十字路を見つめ、集められる限りの数が密集したところでドローンを素早く離脱させると。
「呼びかけに応じよ疑似精霊、かの者に大いなる鉄槌を……エレメンタル・バースト!」
 ひりょが手を振り下ろすのに合わせて、護符が白い光を放つ。地の疑似精霊が何体も飛び交い、寿司の上に周囲から土の塊が集めて、大きな岩へと変化させ隕石の様に寿司目掛けて落ちていく。寿司が潰れるまで、いくつもいくつも落ちる大岩。
 ダメージを共有したところで、この攻撃は強力すぎた。岩の攻撃が止んだ頃には、ぱちぱちと火花を散らす寿司の残骸が山となって積み上がって。
「よし!」
 一つの群れを壊滅出来たひりょはガッツポーズ。次の戦場へと向かっていった。


 転移の扉をくぐる夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は意味不明の敵に頭痛を覚えたかのようにこめかみへと手を当てる。
「生命力を共有する動く寿司の大群ってなんだよ」
 情報過多……というか、混線しすぎている。
「いや、オブリビオン相手に常識がどうこうと考えても仕方ないんだが……よし、細かいことを考えるのはやめよう」
 どちらにしろ、必ず倒さなければならない相手だ、どんな形をしてようが別段問題は無い……筈だ。
「あいつは敵で倒すべき存在。それだけで良い。行くぞ!」
転移した場所には未だ寿司達は到達していないようだ、神刀【無仭】を抜いて刃へと軽く手を当て、力を送りこんで封印を開放する。無仭から放たれる、同じ名を持つ緋色の神気が鏡介の身体を覆い、全ての力を底上げしていく。
「――気付かれたか」
 神気を察知したのか、寿司の一群が通りの角を曲がり、近寄ってくる。最初から敵と見做されているのか、ぐるぐると回る寿司……の皿から放たれる醤油ビーム。真っ直ぐに向かってくるそれを、斬撃波で切り、弾き飛ばして。
「神刀解放。斬り穿て、千の刃――陸の秘剣【緋洸閃】」
 振るわれる神刀から、緋色の刃が無数に放たれていく。数えきれない程の刃が空を埋め尽くし、寿司を切り裂いていく。
「いくら高速で飛翔しようと、無数の刀を全て避けられる訳じゃないだろう」
 ダメージ共有が間に合わずそのまま破壊され、落ちる寿司はそのままに。共有する事で逆にダメージが累積して高度を下げる寿司へと鏡介が走る。届くなら、斬る事が出来る。敵わない相手ではないとばかりに、直接鋭い刀の一撃を叩き込む鏡介。すぐさま僅かに修復を開始する寿司へ、連続で攻撃をぶつける事で全体を削っていく。
「よし、これならいけるな」
 鏡介は神刀を手に空を見上げる。無数にいた筈の寿司は、明らかに数を減らし寿司の向こうには青空が広がっていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ケビ・ピオシュ
【星鯨】
背から大きな掌を広げて、八重垣殿を庇おう
醤油の様も飛んでいる事だしね

なるほどね
回転寿司という事だね
何も解らないけれど
なるほどね

多分、食べられたとしても生食はやめておいた方が良いのでは無いかな、衛生的に…
ほら、後でもっと衛生的な世界でお寿司を食べよう
だから今は食べるのは我慢しておくれ、お腹を壊すかもしれないよ
ウンウン

こちらへ攻撃が向かってくれば、もう掌を広げて耐えるか、叩き落とすしか無い

そうだよ
沢山倒せば良いよ

君の一張羅も頑張って庇おう
駄目ならごめんね


さて八重垣殿
ついでに私も放り投げてくれないかい
回転は加えなくていいよ
落下がてら、出来るだけ沢山の寿司に掌をお見舞いしてやりたいのさ

いくよ!


八重垣・菊花
【星鯨】
お寿司と聞いて🍣

マグロのお寿司なんやって、ケビさん
お寿司ってあんな活き良かったっけ…?
(回転マグロ寿司大群を眺め)
色々間違ってる気もするんやけどな、めっちゃお寿司食べたなってくるんやけど、あれ食べられるんやろか?
あかんかな、あかんかぁ…ほんま? ほな後でお寿司一緒にいこな!

俄然元気が出てきたよって、めっちゃ張り切るんよ
でもあれやっぱり食べ放題とちゃう? めっちゃおるやん!
とりあえず、たくさんやっつけたらええんよな? 
(広範囲に向けてUCを使用)
あっ醤油、醤油は落ちにくいんやで、一張羅に付くんはご遠慮したいんよ

ケビさんを? ええよ、いくでー!
(くるんくるんと砲丸投げの要領でぶん投げた)




 飛び来る醤油ビームを、大きな掌が払い除ける。
「八重垣殿、こちらへ」
 通りを抜け、小道へと入るとビルの陰へ。
「マグロのお寿司なんやって、ケビさん。お寿司ってあんな活き良かったっけ……?」
 首を傾げる八重垣・菊花(翡翠菊・f24068)に、ケビ・ピオシュ(テレビウムのUDCメカニック・f00041)も背中から出ていた掌を仕舞いビルの陰から再度群れる寿司を見て。
「なるほどね、回転寿司という事だね――何も解らないけれど」
 確かに皿はぐるぐると回っているが。
「色々間違ってる気もするんやけどな、めっちゃお寿司食べたなってくるんやけど、あれ食べられるんやろか?」
 見た感じ、色艶は中々素晴らしく美味しそうに見えなくもないけれど。
「多分、食べられたとしても生食はやめておいた方が良いのでは無いかな、衛生的に……。ほら、後でもっと衛生的な世界でお寿司を食べよう。だから今は食べるのは我慢しておくれ、お腹を壊すかもしれないよ」
 身振り手振りも併せて全力で主張するケビ。確かに、廃墟の中をうろうろするものを食べるのは身体には良くないだろう。
「あかんかな、あかんかぁ……ほんま? ほな後でお寿司一緒にいこな! 俄然元気が出てきたよって、めっちゃ張り切るんよ」
 僅かにしょんぼりするものの、後で食べようという言葉を聞けば、ぱっと顔を上げる菊花。頑張る、と拳を握り再度寿司達の方を窺う。
「でもあれやっぱり食べ放題とちゃう? めっちゃおるやん! とりあえず、たくさんやっつけたらええんよな?」
「そうだよ、沢山倒せば良いよ」
 群れを補足できる位置へと移動し、菊花がその力を開放する。
「うちの目からは逃れられへんよ!」
 黄菊色の瞳が淡く光を放つ。寿司の群れをじっと見上げ、指をさせば菊花の周囲に無数の弾丸が浮かび上がり――寿司達へと叩き込まれていく。
「あっ醤油、醤油は落ちにくいんやで、一張羅に付くんはご遠慮したいんよ」
 反撃とばかりに皿が回転し、飛ばしてくる醤油はばっと広がる大きな掌が全て払い除けて。
「君の一張羅も頑張って庇おう……駄目ならごめんね」
 醤油の次はチャクラムのように鋭い皿の攻撃。それも全て、ケビの掌が叩き落す。
敵の攻撃が止んだ隙を狙い、ケビが菊花を見上げる。
「さて八重垣殿、ついでに私も放り投げてくれないかい。回転は加えなくていいよ。落下がてら、出来るだけ沢山の寿司に掌をお見舞いしてやりたいのさ」
「ケビさんを? ええよ、いくでー!」
 ケビの手を掴み、全力のジャイアントスイング。そして、手を放せば空を飛ぶケビ。
「いくよ!」
 一旦寿司達を超えてその上へ、上空で体勢を整えて掌を出すと、落下の勢いに身を任せて掌をぶんぶんと振り回す。一気に叩かれ、身を崩す寿司。ダメージの共有が行われ、傷付いたものも一見修復したようにも見えるが――。
「こっちも忘れて欲しくないんよ!」
 菊花の弾丸が雨霰と降り注ぐ。次第に共有しきれなくなった個体から地面へと落下し、ケビが地上に降り立ったころには数体のみとなった寿司が撤退を選択したのか通りの向こうへと消えていくところだった。
「まあ、あの程度なら問題ない……そのうち壊れそうだしね」
「終わった! ほな寿司食べに行こ!」
 ぱちん、と手を合わせて喜ぶ二人。期間後は勿論真っ直ぐにお寿司屋さんへ向かったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御園・桜花
「機械を捕食するなんて…アポヘルのお寿司は活きの良さ満点です」

「本当は食べやすくチマチマ削っていきたかったのですけれど…その間に増えちゃうと困るみたいですから、涙を飲んで一気に轢きます…」
「例え戦闘力が上がっても、進行方向以外からの激突に強くなるわけではないでしょう?」
UC「出前一丁・弐」使用
狭い所もマッハで吶喊
進路選択も敵の攻撃も第六感と見切りで行う
基本は敵の横面に吶喊だが敵の数と広さによっては上からマッハで急降下して地面激突直前に水平飛行に移りそのまま敵を撥ね飛ばすダウンバースト戦法も行う

「ひっくり返ったお寿司…炙ればいけます、多分」
「青空の下でお寿司…ピクニックみたいですね」
モグモグする




 御園・桜花(桜の精のパーラーメイド・f23155)は空を見上げる。頭上を進むのは寿司の一群。まだ桜花には気付いていないようで、ゆったりと辺りを警戒しつつ進んでいる。
「機械を捕食するなんて……アポヘルのお寿司は活きの良さ満点です」
 転移前に見た映像を思い浮かべ、感心したように頬に手を当てる桜花、その目に浮かぶのは……。
「本当は食べやすくチマチマ削っていきたかったのですけれど…その間に増えちゃうと困るみたいですから、涙を飲んで一気に轢きます……」
 自前のケータリング用キャンピングカーに乗り込むと、キーを回す。ハンドルを握れば、地面ではなく空中へと飛び出して。
「例え戦闘力が上がっても、進行方向以外からの激突に強くなるわけではないでしょう?」
 狭い通りから飛び出して、寿司の横腹に突撃してはそのまま横をすり抜けて反対側へ。自らを囮にあまり広くない通りへと追い込み何度もダメージを与える。十字路へと差し掛かれば更に上空へと、寿司群の真ん中を突っ切る様に急降下し、地面に激突する寸前ぎりぎりで回避する事でダウンバーストを起こし、周囲の全体へとダメージを積み重ねていく。何度も攻撃を繰り返し、共有されたダメージが積み重なり――気が付けば、全ての寿司が地面へと落ちていた。
「ひっくり返ったお寿司……炙ればいけます、多分」
 ケータリングカーを止め、寿司を見上げる。中心の機械部分を避け、汚れていない所を掘り返すと火を起こして少しずつ炙ると辺りに良い匂いが広がって。
「青空の下でお寿司……ピクニックみたいですね」
 ケータリングカーの座席に腰かけ、お皿に盛った寿司を口へと運ぶ。廃墟のビルの向こうに広がる青空は高く澄み切っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月20日


挿絵イラスト