3
アポカリプス・ランページ⑪〜神で無くば神は殺せぬ

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #フィールド・オブ・ナイン #デミウルゴス #アポカリプス・ランページ⑪

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#アポカリプスヘル
🔒
#アポカリプス・ランページ
🔒
#フィールド・オブ・ナイン
🔒
#デミウルゴス
🔒
#アポカリプス・ランページ⑪


0




●偽神
「フィールド・オブ・ナインへの進軍は順調だな。今回は新たに『デミウルゴス』への決戦が挑めるようになったぞ」
 グリモア猟兵の天御鏡・百々(その身に映すは真実と未来・f01640)は、アポカリプス・アタックの結果、次なる強敵への道が開いたことを集まった猟兵達に伝えた。
「このデミウルゴスは、偽神と呼ばれているだけあって凄まじい能力を持っている。それは、無敵―――攻撃の完全無効化だ」
 如何なる手段を用いても攻撃が効かないのであれば、倒す事は不可能だ。つまり、その能力を無視する方法があると言うことだ。
「唯一、偽神細胞を持つものの攻撃であれば、デミウルゴスにも通じるのだ」
 そこで猟兵達はソルトレークシティで手に入れた偽神細胞液を体内に注射し、一時的に『偽神化』することで対策することになる。デミウルゴスの能力は、『体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を「完全無効化」する』と言い換えた方が解りやすいだろうか。
「ただし、当然ながら偽神細胞の接種は激しい拒絶反応をもたらす。それに耐えながらの戦闘になるだろう」
 もっとも、それで直接戦闘に影響が出ることは無いだろう。とはいえ、拒絶反応への対応は考えておいても良いかもしれない。
「「偽神化」はスタートラインに過ぎぬ。デミウルゴスはフィールド・オブ・ナインの名に違わぬ強敵だ。倒すには各々の全力をぶつける必要があるだろう」
 デミウルゴスは先制攻撃こそ持たないが、とてつもない強敵であることは間違いない。
「この世界に真に平和をもたらすため、一体でも多くフィールド・オブ・ナインを撃破しておきたい。皆の力を貸してくれ」
 百々は猟兵達にそう懇願して、猟兵達を戦場へと送り出すのであった。


夢幻
●マスターの夢幻です。

●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『「偽神化」し、デミウルゴスを攻撃する』です。 
●「偽神化」の拒絶反応によって、判定へのマイナスなどは発生しません。
156




第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW   :    デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD   :    偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルドラ・ヴォルテクス
◎アドリブ連携OKです

昏い風が哭いている。
おまえの嘆き、苦悩、絶望が、世界を破壊するというのなら、嵐の剣の宿命、救世の戦いをしよう。

【破壊、マハーカーラー】
限界突破、マハーカーラー始動!
オブリビオンの破壊者として覚醒し、相対する。

マハーカーラーを吸収された時が本当の好機だ。
マハーカーラーは、オブリビオンを破壊する者への覚醒、デミウルゴス、オブリビオンの身である、おまえがこれを使う意味、血液から己の身を破壊する適合不能の猛毒となる。

この好機に乗じて、オブリビオンを滅ぼす為のチャンドラーエクリプスの渾身の一撃を放ち、終局とする!

デミウルゴス、おまえの生を弄ぶ者はもう居ない、安寧の内にに眠れ。



「……煩い……煩い……煩い……! 造られた偽物の神である俺に、お前達を救う力など無い……! 祈りの声が聞こえなくなるまで、俺がお前達を殺し尽くしてやる!」

 『デミウルゴス』、偽神と呼ばれしオブリビオンは慟哭する。そして彼は、頭の中に響く声を消し去ろうと、周囲の全てを破壊しようとしていた。

「昏い風が哭いている。おまえの嘆き、苦悩、絶望が、世界を破壊するというのなら、嵐の剣の宿命、救世の戦いをしよう」

 そんなデミウルゴスを止めるべく、ルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)は強き意志で彼と相対する。だが、デミウルゴスは体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を「完全無効化」する。ルドラはそれを突破するために、命の危機すらもたらす可能性のある『偽神細胞液』をその身に撃ち込んだ。

「あああああ!! 『マハーカーラー』始動!!」

 偽神細胞によって己の限界を超えたルドラは、絶叫と共にその身体をオブリビオンの破壊者へと変化させた。それは、一種の偽神細胞への適合とも言えるのかも知れない。

「それで俺に勝てるつもりか? その程度……喰らい尽くしてやる」

 しかし、偽神細胞の扱いであればデミウルゴスが一枚上手だ。覚醒して仕掛けて来たルドラの攻撃を捌くと、『デミウルゴス・セル』でルドラの肩口に喰らい付いた。

「お前の技、奪い取って……ぐうっ!? 何だこれは!?」

 ルドラの一部を捕食したデミウルゴスは、急に苦しみ出した。

「かかったな。マハーカーラーは、オブリビオンを破壊する者への覚醒、デミウルゴス、オブリビオンの身である、おまえがこれを使うならば、それは血液から己の身を破壊する適合不能の猛毒となる!」
「ぐはっ! なんだと……!?」

 そう、奪われるところまでがルドラの策だ。そしてルドラは、猛毒の苦しみに喘ぐデミウルゴスに、渾身の一撃を放った!

「デミウルゴス、おまえの生を弄ぶ者はもう居ない、安寧の内にに眠れ!」
「ぬううううう!!!」

 ルドラの『チャンドラー・エクリプス』が、デミウルゴスを引き裂き、切り裂き、貫いて、その身に多大なるダメージを与えたのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
造り上げられた偽物の神。頭に響く声なんざ悪夢だ。
この依頼請けるぜ。救ってやらねぇとな。この見果てぬ悪夢から。

拒絶反応は内部に焼けつくような痛み。額にはじわりとした汗。
けれども表情は変わらず。いつも通り余裕を持って接するぜ。…余力なんざない。けど、そういう性分なのさ。
二丁銃による銃撃で【クイックドロウ】。これだけで勝てる相手じゃねぇのは知ってる。
――それでも。先手のカード(UC)を相手が切るには十分だろ?銃の間合いはUCで強化された射程で潰されるだろう。
けど、此処から逆に踏み込んだら?長い射程は懐こそが弱点だろ?
――アンタの望み、叶えるぜ。もう誰も邪魔しない。ゆっくり眠りな。
(銃を突きつけUC)



「造り上げられた偽物の神。頭に響く声なんざ悪夢だ。この依頼請けるぜ。……救ってやらねぇとな。この見果てぬ悪夢から」

 デミウルゴスの境遇をグリモア猟兵から聞いたカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は、二つ返事でこのデミウルゴス討伐任務を引き受けた。彼は一流の腕を持つプロの便利屋である。任務のために必須とあらば、強い拒絶反応があるという『偽神化』も厭わずに、『偽神細胞液』を投与した。

「次はおまえか」
「ああ、アンタを倒すのが任務なんでな」

 偽神化の影響を受けているはずのカイムは、いつも通り余裕を持った調子でデミウルゴスと相対する。もっとも、よくよく見れば彼の額にはじわりとした汗が滲んでいた。体内を焼けつくような痛みに苛まれつつも、それを悟らせようとしないのは彼の性分だ。

「そら、こいつでどうだ?」

 先手を取ったのはカイムだ。彼は両手に持った『双魔銃 オルトロス』を連射して、デミウルゴスを攻め立てる。

「舐めるな。俺が、この剣が、近接だけのもの思ったか」

 対するデミウルゴスは『偽神断罪剣』で銃弾を切り払うと、更にその大剣をユーベルコードで巨大化された。銃の間合いを塗りつぶし、偽神の剣が振るわれる。

「ひっかかったな。ここで、此処から逆に踏み込んだら? その剣じゃ小回りは効かないよな?」
「何だとっ!?」

 カイムは大剣を回避するために、あえて敵の元へと走り込んでいく。一歩間違えば強化された大剣に両断される危険も顧みず、彼はデミウルゴスの懐へと潜り込んだ。

「――アンタの望み、叶えるぜ。もう誰も邪魔しない。ゆっくり眠りな」
「ぐはっ!!!」

 『戦場の咆哮』によって強化されたオルトロスの銃弾が、今度こそデミウルゴスの身体を貫いた。銃の本領は確かに遠距離ではあるが、零距離で発射出来ぬと言うものでは無い。むしろ最大の威力でもって、デミウルゴスに相当なダメージを叩き込んだ。

「まだだ! このくらいでは俺は死ねない! ならば、俺は全てを殺し尽くす!」

 だが、膨大な体力を持つ偽神は未だ健在であった。彼を倒すには、更なる攻撃を畳み掛ける必要がありそうだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

セルマ・エンフィールド
では、やりましょうか。

偽神細胞を投与し戦闘に臨みます。
絶命の危機もある。そんなもの、戦いに出るなら当然のことでしょう。
そんなことよりも、誰かの命、仲間の戦い、敵の慈悲……そういったものに生かされることの方が私には耐えられません。

『覚悟』を胸に【ニヴルヘイム】を使用、拒絶反応とUCの代償を『激痛耐性』で耐えます。
リーチが伸びたといえどこちらの方がまだ長い。「フィンブルヴェト」を手に絶対零度の弾丸の『威嚇射撃』で牽制して遠距離で戦います。
巨大な剣を振るう隙を『見切り』、UCで強化された身体能力で接近、銃剣の『串刺し』と『零距離射撃』を。

生きることは立ち向かうこと。生きる道は自分の手で掴みます。



「では、やりましょうか」

 『偽神細胞液』を自らに投与したセルマ・エンフィールド(絶対零度の射手・f06556)は、淡々とデミウルゴスへの決戦へと向かった。
 絶命の危機すらある偽神化の拒絶反応ではあるが、そもそもオブリビオンとの戦いに出るならば、死の危険など当然のことである。殊更にそれを忌避するよりも、彼女には重要なことがある。

「誰かの命、仲間の戦い、敵の慈悲……そういったものに生かされることの方が、私には耐えられません」

 そんな覚悟を胸に、セルマはその身を引き裂くように暴れる偽神の力を強引にねじ伏せて、デミウルゴスの眼前へと辿り着いた。

「俺に向けて祈るんじゃ無い! 煩い……煩い……煩い……! その言葉が聞こえなくなるまで、みんな全て殺してやる!」
「その境遇がなんであろうとも……世界を滅ぼすのであれば、私はあなたを討ちます。私が限界を迎えるのが先か、あなたが斃れるのが先か……勝負といきましょうか」

 絶望と怒りを祈る声に向けるデミウルゴス。その苛立ちをぶつけるように全てを破壊しようとする彼に、セルマは最初から全力で挑む。彼女のユーベルコード『ニヴルヘイム』によって、その周囲は極寒の世界と化した。続けてセルマは、遠距離からの『フィンブルヴェト』による銃撃でデミウルゴスへと攻撃を開始した。

「お前が、俺を殺してくれるのか? 殺せないなら……死ね」

 剣の間合いの外から絶対零度の銃弾を放つセルマに対し、デミウルゴスは射程の不利を緩和すべく『偽神断罪剣』を巨大化させた。そして巨大な大剣による大振りな薙ぎ払いが、セルマを襲う。

「ええ。この私が、あなたを殺しましょう」

 強化された身体能力を生かして紙一重で斬撃を回避したセルマは、ここで一気に勝負に出る。彼女はデミウルゴスの元へと全力で疾走し、近接戦を仕掛けたのだ。ニヴルヘイムによる強化は限定的だ。このまま遠距離戦をしては、その効果が切れる前に
倒す事は出来ないとの考えもあったことだろう。

「生きることは立ち向かうこと。生きる道は自分の手で掴みます」
「ゴハッ……!!」

 遠距離戦闘中心かと思えたセルマのいきなりの行動に虚を突かれたデミウルゴスは、彼女の行動に対応出来なかった。そして、銃剣『アルマス』が偽神を抉り、零距離からの銃弾がその身を穿つ。

 銃弾の冷気にその半身を凍結させるデミウルゴスは、明らかにその動きが鈍っている。撃破までは、もうあと少しだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペイン・フィン
こんにちは

自分は、ペイン・フィン、という
指潰しという、拷問具で、怨念喰らい、だよ
負の感情……、苦痛とか、絶望とか、そういうモノを喰らい、力に変える
そういう、存在、だよ

今回は、ね
貴方を、終わらせに来たよ

「偽神細胞液」を注射
そして、コードを、使用
自分の属性を、怨念の力を、反転
浄化の属性へと、変わる

……自分は、貴方がどんな存在だったのか、よく知らない
でも、ね
祈りに押しつぶされ、苦しんだその怨念と恐怖を
造られ、偽物の神として虐げられたその憤怒と憎悪を
救う力を持たず、無力だったその悲哀と絶望を
細胞の拒絶反応の痛みと一緒に
自分が、全部、食べていこう

だから、そう
貴方の痛みは、此処でお仕舞い、だよ

お疲れ様



「こんにちは」
「ん?」

 ペイン・フィン(“指潰し”のヤドリガミ・f04450)は、デモイン砦にて荒れ狂うデミウルゴスを見つけると、彼に向けて丁寧な挨拶を行った。

「自分は、ペイン・フィン、という。指潰しという、拷問具で、怨念喰らい、だよ。負の感情……、苦痛とか、絶望とか、そういうモノを喰らい、力に変える。そういう、存在、だよ」
「だからなんだと言うのだ?」
「今回は、ね。貴方を、終わらせに来たよ」
「どうせ無駄だ。猟兵であろうとこの俺を殺せない。みんな俺が殺し尽くしてやる……!」

 これまでの戦いで猟兵達はデミウルゴスに確実にダメージを与えてきたが、未だ彼を倒すには至っていない。デミウルゴスはペインも同じだろうと断じ、刃を向けて来る。
 それに対して、ペインは自身に『偽神細胞液』を注射すると、『読者が見たいのは痛快な物語』を発動した。その効果によって、拷問具の山積した怨念が、強力な浄化の力へと反転する。

「……自分は、貴方がどんな存在だったのか、よく知らない」

 ペインは無数の物語を宿したツバメ型紙飛行機を召喚する。

「でも、ね」

 浄化の力を込められた紙飛行機が、デミウルゴス目掛けて飛んでいく。

「祈りに押しつぶされ、苦しんだその怨念と恐怖を」

 デミウルゴスは『偽神断罪剣』を巨大化させて紙飛行機を両断せんとする。

「造られ、偽物の神として虐げられたその憤怒と憎悪を」

 しかし、紙飛行機はそれをするりと躱して、デミウルゴスへと辿りつく。

「救う力を持たず、無力だったその悲哀と絶望を」

 紙飛行機はデミウルゴスの溜まりに溜まった負の感情を切り裂いて浄化していく。

「細胞の拒絶反応の痛みと一緒に」

 当然ながら、ペインも偽神細胞の拒絶反応に苛まれている。だが、それを呑み込んで、彼はユーベルコードによる攻撃を続ける。

「自分が、全部、食べていこう」

 そうして幾度となく紙飛行機に切り裂かれ、遂にはデミウルゴスにも最期の時が訪れようとしていた。

「だから、そう。貴方の痛みは、此処でお仕舞い、だよ」
「ああ……ようやく、俺は死ねるのか……この祈りの声から、解放されるのか……」
「お疲れ様」

 ペインに労われながら、安堵の表情を浮かべたデミウルゴスが消滅していく。偽の神はヤドリガミによって、死の救済を得たのであった。

 猟兵達によって、デミウルゴスは討伐された。完全な撃破にはまだ今少し掛かるであろうが、攻略に向かっている猟兵達の数を考えれば、それはそう遠くでは無いはずだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月17日


挿絵イラスト