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アポカリプス・ランページ⑪〜Imitation

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #フィールド・オブ・ナイン #デミウルゴス #アポカリプス・ランページ⑪

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●グリモアベース
「アポカリプスヘルにおいてオブリビオン・フォーミュラであるフィールド・オブナインの6体が同時に活動を開始しました」
 これまでにない緊急事態に、グリモア猟兵のフロワ・アンプローザ(元悪役令嬢・f34014)の顔にも緊張の色が濃くみえる。
「彼らに時間を与えれば与えるほど世界が危機に見舞われます。どうかいち早くこの『アポカリプス・ランページ』の中核となっているフルスロットル・ヴォーテックスを撃破してください!」
 フロワの言葉に猟兵たちも急ぎアポカリプスヘルへと向かうのであった。


「今回みなさまに撃破をお願いしたいのは、フィールド・オブ・ナインの1体である、無敵の偽神『デミウルゴス』です。デミウルゴスは体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を『完全無効化』してしまいます」
 つまり、普通に戦おうとしても偽神細胞を持たない猟兵では太刀打ちできない事になる。
 どうやって戦えば良いというのか?
「デミウルゴスは偽神細胞を埋め込んだ『偽神細胞オブリビオン』による拠点破壊部隊を多数編成しています。これらの部隊を利用して攻撃することができれば、偽神細胞の無い猟兵でも、デミウルゴスと戦う事ができるはずです」
 デミウルゴスの編成した拠点破壊部隊には様々なヴァリエーションがある。
 戦車や戦闘機、はてはキャバリアのような搭乗して戦えるタイプのもの。
 剣や槍などの近接武器に銃やミサイルなどの兵器の形状をして、武器として扱う事ができるもの。
 通常のオブリビオン部隊だが、支配のためのコンピュータや魔法装置などを組み込まれていて、ハッキングや魔術的な干渉によって操る事が可能なもの。
 その他にも猟兵たちの能力を生かして利用が可能な部隊が多数存在している。
「みなさんの能力を生かす事が可能な部隊はきっと見つかるはずです。その力でデミウルゴスの打倒をお願いいたします」


さわま
 オープニングをご覧いただきありがとうございます。

一章仕立ての戦争シナリオとなります

① ボス戦『デミウルゴス』
 攻撃無効の強敵です。偽神細胞なしの攻撃が効く判定はしないと思ってください。
 デミウルゴスの拠点には、プレイングで指定された偽神細胞を埋め込まれた武器やら兵器やら、操れそうな敵部隊やらが偶然にも都合良くいると思われます。それらを利用してデミウルゴスを撃破しましょう。
 なお、元から偽神細胞を埋め込んでいる猟兵の皆さんは偽神細胞の暴走に苦しみながら戦う事で今シナリオではプレイングボーナスを得られる事にします。

プレイングボーナス
・『拠点破壊部隊』を利用し、デミウルゴスを攻撃する
・『偽神細胞』を活性化させて、デミウルゴスを攻撃する

 となります。よろしくお願いします。
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW   :    デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD   :    偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルドラ・ヴォルテクス
⚫︎アドリブ連携OK

『ルドラ、私も戦います、一人では行かせません』

嵐の剣の宿命を果たす戦いだ、あの昏い魂を救い出す。

【ナタラージャと機心】
『軍隊を掌握中、ルドラ、デミウルゴスを!』

わかっている、ナタラージャ解放、断罪剣をかわす暴風の障壁、羅睺の刃で受け流す!

『掌握完了、戦車砲発射!』
爆炎と煙幕で視界を遮り、本命のキャバリア級の一騎へ搭乗。

『とっておきのやつをハッキングしました、ルドラからアクセス権(行動数)を頂いてたので楽勝でした』

なるほど、羅睺の刃、最大化!特大剣!
こちらも巨大さと追加された全てを使い、断罪剣に挑もう!

デミウルゴス、明日を生きるヒトビトの未来、おまえには渡すわけにはいかない!




 嵐の剣(ストームブレイド)。
 その源流ともいえる偽神(デミウルゴス)。
 2人だけの空間で『偽神』はルドラ・ヴォルテクス(終末を破壊する剣“嵐闘雷武“・f25181)に問う。
「お前はなぜ戦場(ここ)に在(い)る?」
「お前は戦場(ここ)で何を為す?」
 ルドラは——。

 デミウルゴスとの決戦。彼のオブリビオンを守るようにデミウルゴス自身の偽神細胞を埋め込まれた『拠点破壊部隊』が何重にも配置されていた。
 そのうちの一団がルドラへと差し向けられた。
『ルドラよりアクセス権限の移譲を確認。偽神ネットワーク接続……成功しました。ネットワーク内に擬似管理バイアスを構築……成功しました。戦闘群掌握……成功しました』
 ルドラに向かってくる偽神兵器の数々を、『アタルヴァ・ヴェーダ』を介して掌握する。
 部隊が偽神細胞のネットワークによってリンクし支配管理されていた事が敵とって仇となった形だ。
『とっておきのやつをハッキングできました』
 ルドラの側にキャバリア型の偽神兵器がやってくる。コクピットハッチが開き、ルドラはキャバリアへと飛び乗る。
「残りの指揮は任せた」
『ルドラお任せを』
 ハッチが閉まりルドラは偽神兵器と接続する。
 その時、異変が発生した。
『ルドラの偽神細胞に対しキャバリア内の偽神細胞からの逆アクセスを確認……防壁構築が間に合いません、ルドラ!?』
 『アタルヴァ・ヴェーダ』の声は遠くなり、気付けば周囲には知らない空間が広がっていた。
 静かで真っ白な空間。そこには何も無かった。
 ルドラと目の前の『偽神』を除いて——。

 『偽神』はルドラへと問いかける。
「造られた存在である『俺たち』にヒトを救う力などない。だがヒトは偽神に救世を成せという」
「偽の神にできるのは全てを終わらせる事だけだ」
「お前に何ができる?」
 ルドラは——。

『……敵性細胞の掌握終了。ルドラ、大丈夫でしたか』
「問題ない。『ナタラージャ』を解放する」
 ルドラの瞳にユーベルコードが浮かぶ。
「羅睺の刃、最大化! 特大剣!」
 巨大なキャバリアの手に特大の羅睺の刃が握られ、キャバリアは空中へと浮き上がる。
「俺はヒトビトの未来を救う。昏い魂を救い出す」
『私もルドラと共に。一人では行かせません』
 救世を口にするルドラに迷いは無かった。
 全てを救うため、偽神(ルドラ)は嵐となってデミウルゴスの元へと翔けていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

尖晶・十紀
自分は何も救えない。だから殺してくれ。さもなくば殺す……なるほどね。じゃあ、お望み通り殺してやる。神に祈ることの全てを否定する訳じゃないが…破壊の限りを尽くす今のお前に、祈る価値があるとは、思えない


UCの糸を媒介に拠点破壊部隊に【この場にいる猟兵以外の最も強い偽神細胞を攻撃せよ】と呪詛を与える
呪詛が効かずとも糸を操り捕らえてデミウルゴスへ誘導、怪力で投擲し叩きつけ攻撃とする

仲間がピンチなら間に入って武器受けしかばう
相手UCは挑発するようなダッシュで誘惑、UCを使うと見せかけ釣ってから拠点破壊部隊の攻撃を利用した鎧砕きで破壊し対処




 デミウルゴスへの道程を阻むように存在する『拠点破壊部隊』たち。
 尖晶・十紀(クリムゾン・ファイアリービート・f24470)もまたデミウルゴスを目と鼻の先にまでとらえた所で、デミウルゴスの偽神細胞を埋め込まれた生物兵器の群れに取り囲まれていた。
 軍用犬のような姿をした獰猛な生物兵器たちは十紀に一斉に飛びかかろうとして——。
「『紅刃:赫縛(ブラッドブレイド・カクバク)』」
 そう小さく呟いた十紀の身体から、蜘蛛の巣のように真っ赤な細い糸が生物兵器たちへと放たれる。
 彼女を中心に360度の同心円状に広がっていく糸は恐ろしく細くその表面には薄く炎がゆらめいていた。
 燻り燃える奇妙な糸は生物兵器たちを絡めとり、しかし切れる事なく群れ全体を飲みこんでいく。
 糸が全ての生物兵器と繋がったのを確認して、十紀は糸に彼女の中の澱んで渦巻くおぞましいモノを流し込む。
 十紀の血と肉の隅々までに染みついた呪詛を。
 糸を媒介にあっと言う間に呪詛が周囲に伝播していった。
 彼女の呪詛が生物兵器たちに与えるのは偽神に対する恨み、憎しみ、怒り。
 そして生物兵器たちの闘争本能に囁きかける。
 ——最強の偽神細胞を殺せ、と。
 呪詛に囚われた生物兵器たちは、先ほどよりもさらに獰猛に、狂った雄叫びを上げてデミウルゴスへと駆け出していった。
「自分は何も救えない。だから殺してくれ。さもなくば殺す……」
 襲いくる生物兵器たちをなぎ倒すデミウルゴスに十紀は冷めた目を向ける。
 何とも身勝手でおめでたい話だと。
「じゃあ、お望み通りに殺してやる」
 十紀は吐き捨てるように言い放った。
 殺して欲しいなんてただの甘えだ。業を背負って生きる事はただ死ぬ事の何倍も苦しいのに。
「破壊なんて終わらせ方しか選べないような今のお前に、祈る価値なんてない!」
 十紀は怒りに任せて糸を振り回す。
 彼女の怪力で糸の先に繋がれた生物兵器たちは次々とデミウルゴスへと叩きつけられていく。
 叩きつけられた生物兵器は衝撃で身体が砕け散ろうとも、呪詛の命じるままにデミウルゴスの肉体へと牙を立て、爪でえぐっていく。
 ——十紀たちは生きて、生き抜いて先に進む。
 ——だからお前はここで勝手に死ねばいい。
 全ての生物兵器がただの肉塊に変わるまで十紀の苛烈な攻撃は続いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エル・クーゴー
●SPD
●『拠点破壊部隊』利用、攻撃


躯体番号L-95
当機は火器運用統括に高い適性を発揮します


・周辺風景を取り込み生成する電子迷彩をボディスーツに投影(撮影+迷彩)、遮蔽等を伝い交戦圏へ隠密裏に進入
・同様の迷彩を施したサーチドローン『マネギ』を別働射出し敵を監視(索敵+偵察)、大剣を扱う瞬間を特に警戒、敵攻勢時は回避に努める

・【万象改竄:電脳大天球儀(ハッキング+範囲攻撃)】発動
・戦場を走査し特に固定砲台系の設備の配置をピックアップ(情報収集)

・各火器の砲塔の旋回角度限界や残弾状況まで網羅し、敵へ「より多くの火力を一挙に集中させられる地点及び緩急」を【瞬間思考力】で演算し【一斉発射】で畳み掛ける


夜刀神・鏡介
偽神細胞を持たない者からの攻撃を無効化する……か
その代償でデミウルゴスが苦しんでいる事を考えれば良いものでもなさそうだし、攻略する側からすれば、厄介な事この上ない訳だが

ひとまず神刀を抜いて、黎の型【纏耀】を発動。自身の戦闘能力を大きく強化(その後刀は鞘に収める)
デミウルゴスに対して刀が通用しないにせよ、戦うのなら能力の強化は無駄にならない筈

拠点破壊部隊を適当に倒してから剣を奪って、最低限戦える土俵を整える
後は積極的にデミウルゴスに斬り込んでいく……尤も、刀ほどではないので防御優先で
拠点破壊部隊が俺に向けて攻撃してくるのなら、それを上手く回避・誘導してデミウルゴスに誤爆させてダメージを与える




「戦闘圏内に侵入。システムオールグリーン、当機は戦闘圏全域の情報収集を開始します」
 エル・クーゴー(躯体番号L-95・f04770)は電子迷彩により取り込んだ周辺風景を全身に投影させて、カメレオンのように戦場に潜んでいた。
 周りの敵部隊に気づかれた様子はない。そして、彼女がそれを気にする様子もなかった。
 彼女の電脳ゴーグルを通した視界には実際に目の前で見ているものの数倍の情報が流れ込んできていたからだ。周辺敵部隊の情報もエルはしっかり把握済みだったのである。
 それらの情報の正体は戦闘圏全域に配置したサーチドローン『マネギ』からの偵察情報だった。
 複数の目を用いて戦場全体を把握し、エルは更なる情報収集に専念する。
「戦場全域の走査を実行します」
 戦場の誰に気づかれる事もなく、ユーベルコード『万象改竄:電脳大天球儀(テラ・ニューロスフィア)』を発動させる。
 戦場全域をスキャニングし終えたエルはじっと戦場に潜む。やがて訪れる絶好の機会にそなえて。


「幽冥を越えて暁へと至る。黎(れい)の型『纏耀(てんよう)』」
 夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は神刀を抜きユーベルコードを発動する。瞬く間に神気が彼を包み込み真の姿への覚醒を促した。
 鏡介と対峙するのは偽神デミウルゴス。
 鏡介は神刀でデミウルゴスの大剣と数合打ち合い、隙をついてデミウルゴスを切り裂く。
 しかし予想通りというべきか、与えた傷は一瞬で
消えてしまった。
「無駄だ……俺を殺すことはできん」
 何事も無かったように大剣を構え直すデミウルゴスに鏡介は内心で「厄介この上ないな」とため息をつく。
「それでも、これなら立ち合えるだろう?」
 いって神刀を鞘に戻し、鏡介が取り出したのはデミウルゴスの持つものによく似た大剣であった。
 鏡介がデミウルゴスの元に辿りつく前に敵から奪った物で、デミウルゴスと同じ偽神細胞で構成された危険な代物だ。
 普通なら持った途端に偽神細胞に侵蝕されて拒絶反応で死亡してもおかしくない。しかし、神刀の神気で真の姿を晒している今の鏡介ならば何とか扱えるといった所だ。
 堂々と大剣を構えた鏡介にデミウルゴスはどこか愉快そうに口元を歪めた。
 戦場に剣戟の音が響く。鏡介の剣は重く速いが、使い慣れた刀ほどの鋭さはない。
 逆に激しく猛攻を加えてくるデミウルゴスに防戦気味に応じていた。
「どうした? お前の真の力はそんなものか?」
 デミウルゴスの剣が苛烈さを増す。
 鏡介は一撃一撃を冷静にいなしながら、ゆっくりと後退し『合図』を待つ。


「戦闘域内の全偽神兵器の状況確認。目標、オブリビオン・フォーミュラ『デミウルゴス』」
 エルの電子ゴーグル内に無数の情報が何重にもポップアップされていく。
 使用可能な全偽神兵器の配置状況。
 各兵器の砲塔の旋回角度限界。残弾情報。
 砲弾の予測軌道。周辺域の風向、風力。
 デミウルゴスと鏡介の戦闘画像。
 彼らのバイオリズム。ダメージ状況。
 それら情報を分析、処理し、最適解を演算する。
「目標を最大効率攻撃圏に誘導できました。これより一斉砲撃を始めます。巻き込まれないよう回避行動をとってください」
 エルからの『合図』に鏡介が後方へと飛び退く。
「再走査終了。全砲門のハッキングに成功。全砲門一斉砲撃を開始」
 戦場にある全ての固定砲台型の偽神兵器をエルが掌握し、砲塔が向きを変えて一点へと集中する。
 次の瞬間、デミウルゴスのいたその一点にエルの算出した波状飽和攻撃が炸裂した。
 デミウルゴスは大きな爆発に包まれていく。
「この好機、逃すわけがない」
 長い長い爆発がおさまり、全身の損傷の回復が追いついていない様子のデミウルゴスに鏡介が一瞬で距離を詰める。
 大剣を渾身の力でデミウルゴスに振り下ろす。
 バキバキと鏡介の持つ大剣が砕ける音と、ドシュっとデミウルゴスの肉体に致命的な負傷が生じる音が同時に聞こえた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

マリア・ルート
デミウルゴス、出たわね!
『創造』の力持つ者として造物主の名を騙るあんたは許せない!

戦車に注目するわ。
あれの主砲とか使えばダメージ与えられそうよね。

【指定UC】で戦車の乗組員を『早業』で素早く倒し、戦車に搭乗して乗っ取るわ。
そしたら今度はデミウルゴスに武器軍を飛ばす!
ええ、こいつ無敵だし食べられて逆に私がピンチになるでしょうね。でもそれでいい。こいつの目的は私にヘイトを向けさせるため!(『存在感』)
相手の飛ばす武器を自分の操作武器で受け止めつつ、本題は戦車!(『時間稼ぎ』)
注意が別の方向向いてるうちに戦車で攻撃するわ、これなら通るはず!

消えなさいデミウルゴス!
あんたにその名前は重すぎる!




「デミウルゴス! あんたに本当の『創造』の力を刻みつけてあげるわ」
 負傷を回復させる時間をデミウルゴスに与えないよう、マリア・ルート(紅の姫・f15057)はユーベルコード『血見猛猟・百器野行(ワイルドハント・ウェポンズカーニバル)』を発動した。
 マリアの『創造』の力が戦場を満たし、無数の武器の雨がデミウルゴスへと降り注いでいく。
 その攻撃は普段に増して苛烈で激しいものに見える。自身の『創造』の力への絶対の自信と誇りを持っているマリアの前で『造物主』を騙っているのだから、それも当然だといえるだろう。
 しかしマリアの武器の雨はデミウルゴスに届くより前に、デミウルゴスの偽神細胞がコピーしたマリアと同種の武器によって破壊されていった。
「そうね、アンタがそうする事は想定通り。まあ、だからといって退いたりはしないわよ」
 『創造』の名にかけて、マリアはそんな偽物に良いようにやられるわけにはいかないのだ。
 今度はこちらへと飛んでくるコピーの武器の雨を前に、マリアは落ち着いた様子で不敵に笑う。
 そして飛んでくる武器よりもさらに多くの武器を『創造』してコピーの武器を撃ち落としていった。
 マリアとデミウルゴスの戦いは膠着状態に陥る。
 しかしこれは全てマリアの手のひらの上だった。
「この状態になった時点でアンタの負けよ」
 勝ち誇るマリアとは別方向から現れたのは戦車の大軍だ。マリアは偽神細胞を組み込まれた戦車部隊をデミウルゴスと戦う前から乗っ取っていたのだ。
「消えなさいデミウルゴス! あんたにその名前は重すぎる!」
 武器への対応で身動きの取れないデミウルゴスにマリアの指揮の元無数の戦車砲が炸裂していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カイム・クローバー
部隊を利用するって能力が欲しくなる。が、生憎とそんな器用な人間じゃない。俺は俺らしくやらせて貰う。

部隊に侵入して剣と銃をちょいと【盗む】ぜ。
剣は大型の物、銃は懐に隠せる物を。コイツがあれば、偽神サマにも攻撃が届くらしい。試させて貰おうかね。

大剣を活用。隙の一つでも晒してくれると有難いが。
【怪力】で打ち合って互角?いや、そう容易い相手でもないだろうな。
下手すりゃ俺の剣がブチ折れても可笑しくねぇ。──が、それも計算の内だとしたら?
至近距離で隠していた銃を引き抜く。本命はこっちだ。
銃弾は『銀の銃弾』を既に装填済。顔面に向けてUCで引き金を引くぜ。
見える所だけじゃない。奥の手も警戒しとくべきだったな?




「ずいぶんと辛そうじゃないか、偽神サマよ?」
 すでに満身創痍といったデミウルゴスにカイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)がくつくつと笑う。
「さあ、楽しく殺し合いといこうぜ」
 紺のコートをはためかせカイムが取り出したのは禍々しさを感じる一振りの大剣……偽神細胞に侵食された偽神兵器であった。
 どこにそれだけの力が残っていたのか。カイムにそう思わせるだけの鋭さと重さでデミウルゴスの偽神断罪剣が振り下ろされる。
 互いの剣がカンと乾いた音を立てぶつかり合う。腕に走る痺れに堪えていた笑いが大きく漏れた。
「ハハハハッ、その傷の状態ならもっと楽にやれるんじゃねぇか思ったが……やっぱり、そんな容易い相手じゃないよ、な?」
 他の猟兵連中ならこんな時にもっとスマートに戦えるのかもしれないが、生憎とそんな器用な人間じゃない。俺にやれるようにやるしかないと、カイムは手元の大剣を一瞥する。
 一回打ち合っただけで刀身に軽いヒビが入っていた。そんなに長くは保ちそうにない。
 息をヒューヒューと荒げて、さらにさらにとデミウルゴスが剣を撃ち込んでくる。その重い一撃一撃をカイムは壊れかけた大剣で受け止めていった。
「グガァアアアアッ!」
 デミウルゴスの咆哮。渾身の一撃にカイムの大剣がパキィンッと根元から折れる。
 一気に間合いを詰めてきたデミウルゴスにカイムは慌てる事なく隠し持った拳銃を引き抜き相手の懐へと潜りこむ。
 紫雷を放つ銃口をデミウルゴスの眼前に突きつけて、カイムは引き金を引いた。
「Jack pot!」
 放たれた銀の銃弾がデミウルゴスの頭を吹き飛ばす。ドサッと地面に倒れた偽神が動かなくなったのを確認して、カイムはフウと息を吐いた。
「Joker(切り札)は最後まで警戒しとくべきだったな? この勝負、俺たちの勝ちだ」

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月19日


挿絵イラスト