アポカリプス・ランページ⑪〜ドゥ・オア・ダイ(作者 NS
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●死と隣り合わせの覚悟はあるか
「みんな、フィールド・オブ・ナインの一人であるデミウルゴスへの道が開けたわ」
 そう話を切り出すアヤカ・ホワイトケープ(ロストイノセント・f00740)がスクリーンを切り替える。
 地図上に記された場所はアイオワ州デモイン、再建されたデモイン砦だ。
「無敵の偽神とも呼ばれているデミウルゴスは『体内に偽神細胞を持たない存在からの攻撃を完全に無効化』してしまうの。無敵の名は伊達じゃないって事ね……」
 まさに文字通り無敵と言う事らしい。
 偽神細胞を持つ存在と言えばストームブレイドが真っ先に思い浮かぶが、彼ら以外では戦う事すら出来ないのであろうか?
 そう言えば、先に制圧したソルトレークシティには確か『デミウルゴス式偽神細胞』なる物が研究されていたと聞くが……。
「そこで、こいつの出番よ」
 アヤカがそう言うと、足元に置いてあったジュラルミンケースを取り出す。
 開かれたケースの中にはアンプルらしき物が数本入っていた。
 これがデミウルゴスと戦う鍵になるのだろうか?

「これはソルトレークシティ制圧の折に手に入れた偽神細胞液。体内に注射する事で一時的に偽神化する事の出来るアイテムなの」
 どうやらこれを使う事で、短時間ながらデミウルゴスとまともに戦えるようだ。
 だが危険な偽神細胞を注射すると言う事は、もしや……?
「ええ……下手したら死ぬ可能性も十分にあるわ」
 一瞬言い淀むアヤカであったが、ハッキリとそう告げる。
 偽神細胞の接種は激しい拒絶反応をもたらし、頭が破裂する・或いは身を引き裂くような痛みなど、命に関わるレベルの苦痛に襲われるそうだ。
 それが例え機械の体や電子の海から構成された肉体であっても例外ではない。
 よって拒絶反応に耐えながらデミウルゴスと戦わねばならない、と言う訳だ。
「相手はフィールド・オブ・ナインの一人……攻撃も激しいし、厳しい戦いになるわ。覚悟が出来たのなら、このアンプルを手に取って。その後でみんなを送り出すわ」
 今後の事を考えると、デミウルゴスを見逃す訳にはいかない。
 猟兵達は覚悟を決めると、アンプルを手に取るのであった……。


NS
 はいどうも、NS(えぬえす)でございます。
 いよいよボスも本格的に出てきたと言う感じでしょうか。
 五本目はデミウルゴス戦です、どうぞよろしくお願いします。

●目的
 偽神細胞液を使い、デミウルゴスを倒す。
 今回のプレイングボーナスは『偽神化し、デミウルゴスを攻撃する』です。
 これを使わない限り、ダメージを与える事すら出来ませんのでご注意をば。
 なおジョブがストームブレイドの方は無条件でボーナスが適用されます。

 因みに偽神化しても外見などは特に変わりませんが『死ぬほど痛い』です。
 どうにかプレイングなどで耐えて下さい。
 リプレイ内容はアンプルが効いている間に攻撃を行う感じになるかと思います。

●ご注意
 今回は戦争シナリオにつき、なる早で完結を目標としております。
 特に本戦争は早期決着が推奨されているようです。
 そのため、リプレイは出来るだけ早めにお返し出来ればと思います。
 また、クリアに必要な人数が集まり次第プレイング受付を締め切る方針です。
 もし参加人数が多い場合、不採用も出る事を予めご了承の上でご参加下さい。

 それでは、無敵の偽神を討ちデミウルゴスに死を与えて下さい。
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第1章 ボス戦 『デミウルゴス』

POW ●デミウルゴス・セル
自身の【偽神細胞でできた、変化する肉体】が捕食した対象のユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、[偽神細胞でできた、変化する肉体]から何度でも発動できる。
SPD ●偽神断罪剣
装備中のアイテム「【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ ●デミウルゴス・ヴァイオレーション
自身が装備する【偽神断罪剣(偽神細胞製の大剣)】から【強毒化した偽神細胞】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【死に至る拒絶反応】の状態異常を与える。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●死を求める偽神
 猟兵達はアンプルを手にゲートを抜ける。
 その先であるデモイン砦の前でデミウルゴスが一人佇んでいた。
「猟兵……とうとうお前達もここまで来たか」
 巨大な大剣である偽神断罪剣を手に、異形と化した半身の男が振り返る。
「どいつもこいつも、俺に救いを求める……ああ、煩い……実に煩い……!」
 今も奴の頭の中には救いを求める人々の、神への祈りが流れ込んでいるのか非常に苛立っている様子だ。
 言うまでもないが、偽神に祈りを叶える力も無ければ、叶える意思すらも無い。
 あるのは人々に対する明確な殺意だけだ。

「そして……お前達も俺に祈るのか……猟兵……!」
 そう言うと偽神断罪剣を構え、デミウルゴスが戦闘体勢に入る。
 分かってはいたが、戦闘は最早避けられまい。
「俺は祈る者全てをことごとく殺し尽くす……お前達はそれを止めるために来たのだろう……? ならば俺を、俺を殺してくれ……俺に安らぎをくれ……!」
 その言葉に猟兵達は覚悟を決め、持ち込んだアンプルを自らの体に打ち込んだ。
 ……直後、自身の体に想像を絶するような苦痛が襲う。
 だが、これで奴と戦う事が出来る。
 アンプルの効いている間に、奴に少しでも多くのダメージを与えるのだ!
夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
いえ、私は貴方には祈りません。
他に祈りを捧げる御方が居りますので。

交戦可能な時間は長くない以上、速攻を意識した方が良さそうですぅ。
『FAS』により飛行し【耀衣舞】を発動、『光の結界』を纏い[結界術]で強化しますねぇ。
そして、残る『F●S』全てのエネルギーを『結界』への供給に回し、『細胞』のアンプルを使いましょう。
後は、相手に『捕食』されない様『光速突撃』によるヒット&アウェイ、包まれる前に早目に退避し、確実に叩いて参りますねぇ。
『苦痛』で継戦が難しくなったら最後に大きく退避、『FRS』『FSS』の[砲撃]と『FDS』の[爆撃]を、最後の一撃且つ撤退用の目隠しにしますぅ。


●偽神に刃を突き立てろ
「いえ、私は貴方には祈りません。他に祈りを捧げる御方が居りますので」
「……そうか。だが、こうして俺の前に立ちはだかるのならば……お前は敵だ」
 夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)の答えにデミウルゴスが返す。
 ……強烈なプレッシャーが圧し掛かってくる。
 それはこれまで戦ってきたヴォーテックス一族とは比にならないレベルだ。
(さすがはフィールド・オブ・ナインの一人、今までとは段違いですねぇ……)
 るこるは相手に気圧されそうになりつつも、強い心で耐え忍ぶ。
 気持ちで負けていては、奴に傷を与える事など不可能である。
「それでは、行きますよぉ……はぁっ!」
 覚悟を決め、るこるが背に『FAS』で翼を広げ飛翔する。
 そこから『豊乳女神の加護・耀衣舞(チチガミサマノカゴ・カガヤクコロモノマイ)』を使い、その身に光の結界を纏うと浮遊武装のエネルギーを結界の維持に回す。
 そして迷う事なくアンプルを腕に打ち込んだ。
「くっ……うぅっ……!」
 その瞬間、体内に劇毒が瞬時に回ったかのような凄まじい苦痛が走る。
 偽神化の代償はどの種族であっても平等に襲い掛かるのだ。
「そ、想像以上の痛みですが……やってみせますぅ!」
 意識が持っていかれそうなレベルの苦痛に耐えつつ、るこるがデミウルゴスへ向けて光速で突撃を行う。
「早いな……しかし俺に生半可な攻撃は……むっ!?」
 異形の左腕で攻撃を受け止めた際、デミウルゴスの腕に強い違和感を覚える。
 攻撃が……通っている?
「もしや、偽神細胞……か!? くっ……!」
 突撃を受け切れず、弾き飛ばされるデミウルゴス。
 だが、その身を構成する偽神細胞が変化し、受け身を取ると同時に反撃に出る。
「喰らい尽くせ……!」
 デミウルゴスの左腕が伸び、るこるを捕食せんと襲い掛かる。
 怪物の口のごとく、パックリと開いた偽神細胞の顎が空を切った。
 耀衣舞の効果で光速移動の出来るるこるの方が早かったのだ。
「私は食べても美味しくないですよぉ?」
 苦痛に顔を歪めつつも、るこるはデミウルゴス・セルによる捕食をヒットアンドアウェイで避けつつ、光速突撃を何度もデミウルゴスへと叩き込んでいく。
「俺の体ですら追従出来ない速度か……やるな……!」
 そこへ防戦一方であったデミウルゴスへ向け、無数の砲弾が飛んでくる。
 僅かに残ったエネルギーで一斉射した浮遊武装の攻撃だ。
「くっ……後退した、か……?」
 咄嗟の防御で防ぎ、爆炎が晴れた後……デミウルゴスの視線の先にはアンプルの効果時間が過ぎたのか、るこるが素早くその場から撤退していく様子が見えた。
「そう長くは戦えんか……しかし、猟兵……お前達なら……」
 ――自分を殺してくれるに違いない。
 その事に、デミウルゴスは内心嬉しそうな様子であった。
成功 🔵🔵🔴

黒木・摩那
以前に戦ったデミウルゴス式偽神細胞でさえ、潰すのに大変な苦労をしたものですが、その大元となると、実力は段違いなのはわかります。
しかし、こちらの攻撃まで通らないとは。
偽神とは言え、神様すごいです。

そんなすごい神様に対抗するため、偽神細胞液のアンプル使います。
お望み通り、本当の神様のもとに送ってあげますよ。

アンブルの痛みは【気合い】とこんなとのために秘蔵していた激辛唐辛子で乗り越えます。
Wの痛みへの怒りはデミウルゴスにぶつけます。
魔法剣『緋月絢爛』で戦います。
UC【飛天流星】を発動。剣戟は【受け流し】つつ、【リミッター解除】した【重量攻撃】を叩き込みます。


●苦痛に耐える手段
(以前に戦ったデミウルゴス式偽神細胞でさえ、潰すのに大変な苦労をしたものですが、その大元となると、実力は段違いなのはわかります)
 デミウルゴスを前に、黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)がソルトレークシティの戦いを思い出す。
 確か偽神細胞の技術で生命力を共有化した敵を掃討する任務だっただろうか。
 あの時はそれなりに大変だったが、その偽神細胞のオリジナルが目の前にいるのだ。
(しかし、こちらの攻撃まで通らないとは。偽神とは言え、神様すごいです)
 狂った教団に造られた偽物の神ではあるが、その力は強大だ。
 そう簡単に勝てるような相手ではない事は確かである。
「……さて、お前も俺を殺してくれるのか……?」
「ええ、そのために来ましたから」
「ならば、やってみせろ……だが、俺は甘くないぞ……!」
 デミウルゴスが偽神断罪剣を振るう。
 元より巨大な剣ではあるが、偽神細胞製である事からか剣が意思を持っているのかように伸び、重い斬撃が飛ぶ。
「なんて攻撃……! ならお望み通り、本当の神様のもとに送ってあげますよ」
 寸前で斬撃を躱した摩那がアンプルを打つ。
 瞬時に強烈な痛みが襲い掛かるが……
「ぐ、あぁッ……これくらい……!」
 気合いと共に腰の調味料ポーチから激辛唐辛子を取り出すと、口に放り込むと同時に噛み砕くと、爆発的な辛さが口の中に広がっていく。
 ある種の自傷行為にも近いが、痛みは激しい辛味で乗り越えようと言うのか。
「デミウルゴス……いざ、勝負!」
 涙目になりつつ摩那が魔法剣『緋月絢爛』を抜くと、『飛天流星(メテオール)』を発動し、一気に相手に間合いへと踏み込んでいく。
「……来い!」
 デミウルゴスも摩那の覚悟を受け止め、偽神断罪剣で応戦する。
 ……ハッキリ言えば、パワーは向こうの方が上であり、少しでも奴の攻撃を受けてしまえば致命傷となる事だろう。
 だが、摩那には飛天流星で得た爆発的な速度がある。
 これなら少なくともデミウルゴスには負けていないはずだ。
「俺の攻撃をこうも受け流すか……!」
「時間の都合上、そろそろ決めさせてもらいます!」
 剣戟を何度となく受け流した摩那が一度後ろに下がると、その身から高圧電流を帯びた七色の花びらを放つと同時に飛び掛かった!
「これが私の全力……!」
 高圧電流を帯びた斬撃がデミウルゴスの身を切り裂いていく。
 リミッターを解除した重量攻撃は重く、偽神細胞の再生を遅らせる。
「てやぁぁぁーーーっ!」
「ぐ、おぉ……ッ!」
 三度目の斬撃が入った直後、摩那の体から何かが抜けていくのを感じる。
 あと一太刀、と言うタイミングで時間切れのようだ。
「……っ、ここまでのようですね」
 摩那は目眩ましとして花びらを放ち、仲間に次を託すべくその場から素早く引き上げていくのであった。
成功 🔵🔵🔴

丑三・勘太郎
リスクのある薬を使わないと攻撃が通らない敵か。
ただ勝っても面白くねぇし、そんぐらいのスリルがあるのも悪くないな。
『偽神細胞液』とやらを使って、ぶちのめしてやるぜ!

戦場に着いたら、さっそく『偽神細胞液』を使う。
副作用だのなんだのは知ったこっちゃねぇ。
全部《気合い》で耐えてやるぜ!

さらに【鬼神速】と『C.C.proto』を使用し、
寿命と血液を代償に、戦闘能力を《限界突破》する。

敵の攻撃を《残像》を出しながら移動することで避けながら接近し、
敵を殴れる位置までたどり着いたら、ぶん殴れるだけぶん殴る!

「どっちが最後に立っていられるか、勝負と行こうぜ! 丑三流奥義!! 『鬼乱打』!!!」


●分の悪い賭け
「リスクのある薬を使わないと攻撃が通らない敵か」
 丑三・勘太郎(妖憑依を継ぐもの・f10108)は自身の手の中にあるアンプルに目を向ける。
 毒々しい緑色の液体……この中に液状化した偽神細胞が詰まっているのだ。
 デミウルゴスと戦うには、こいつを使う以外に道はない。
「ただ勝っても面白くねぇし、そんぐらいのスリルがあるのも悪くないな」
 勘太郎がニヤリと笑う。
 仮に使えば命の危険性すらある偽神細胞液だが、今の彼にとってこれを使う事には何ら躊躇いは無かった。
「この『偽神細胞液』とやらを使って、ぶちのめしてやるぜ!」
 そう言いデミウルゴスに向けて走り出すと同時にアンプルを打ち込む。
 その途端、全身を駆ける激痛に表情を歪ませる勘太郎。
「ぐッ、こいつは想像以上だが……それが、どうしたッ!」
 この激痛の中で走る事自体、相当な物だが勘太郎は全開にした気合いで耐え抜く。
 所謂精神論ではあるが、それは時に思いもよらない効果を発揮するものである。
「む、新手か……!」
 一方で勘太郎の接近に気付いたデミウルゴスが偽神断罪剣を三倍の長さに伸ばし、大きく振りかざす。
 近付かれる前に振り払おうとするつもりのようだ。
「来たな……飛ばしていくぜ!」
 ここで勘太郎は『鬼神速(キジンソク)』を発動した上、左胸に埋め込んだ魔術装置『C.C.proto』も起動し、短時間ではあるが戦闘能力の限界突破を行う。
 それは残像が発生するほどの爆発的な加速で、デミウルゴスの強力な斬撃を次々と躱していく。
「……ははッ、一度でも当たったらお陀仏だな! 楽しくなってきたぜ!」
 まだ、こちらの間合いには遠い。
 偽神化の他にも寿命と血液を代償にした事で、常に意識を持っていかれそうになりながら、勘太郎が更に接近を試みる。
「無茶な真似を……そこまでして命を燃やすか……!」
 対するデミウルゴスも勘太郎の命がけの行動に気付いてか、つい声を上げる。
「そうでもしなきゃ、お前を倒せねえから……なッ!」
 一歩、更に一歩と踏み込みようやく拳が届く距離にまで近付けた。
 ここまで来れば、やる事は一つだ。
「どっちが最後に立っていられるか、勝負と行こうぜ! 丑三流奥義!! 『鬼乱打』!!!」
 勘太郎が吠え、無数の拳がデミウルゴスに叩き込まれる。
 ――武器に頼らない、戦いの基本に立ち返った格闘攻撃。
 ただそれだけのシンプルな物ではあるが……
「……ならば応えよう!」
 デミウルゴスも偽神断罪剣を捨て、異形の体躯から拳の返礼を叩き込む。
 激しい拳と拳の応酬が繰り広げられていくが、次第に勘太郎が押し込んでいき……
「こいつで……どうだッ!」
「が……ッ!」
 そして渾身の右ストレートがデミウルゴスを撃ち抜き、吹き飛ばした。
 それは勘太郎が分の悪い賭けを制した瞬間でもあった。
成功 🔵🔵🔴

マリア・ルート
覚悟はできている。死をも厭わず進む。偽神化する。
デミウルゴス――造物主。『創造』の力使う者として許せないから!

体が焼けそう、私の身を引き裂いて私の中のフレースヴェルグが今にも飛び出しそうな痛み――『激痛耐性』で耐えるのも手だけど、いっそ解放しちゃえ!

必要最低限の『オーラ防御』と『残像』による回避だけ考えて、【指定UC】で怒りのまま勝負!インファイトで速攻あるのみ!
相手がコピーしてもこれなら真っ向からのぶつかり合いよ!

あまりの痛みに感覚がなくなってくる。でも、痛覚も何もないなら、自分の痛みとか気にせず存分に攻撃できる!

デミウルゴス、あんたは許せない!
ソルトレークで感じた苦しみ、全てぶつけてやる!


●魂を燃やして
 戦いが始まってから数刻。
 デミウルゴスは少しずつではあるが、その身にダメージを刻み込まれていた。
「猟兵……話には聞いていたが、想像以上だな……」
 立ち上がったデミウルゴスが偽神断罪剣を拾う。
 奴とて黙って倒されるつもりは無いらしく、未だ戦う意思は燃え尽きていない。
 それは偽神細胞から発せられる、暗黒の力による物なのか。
「……覚悟はできている」
 強大な敵を前に、アンプルを手にしたマリア・ルート(紅の姫・f15057)が呟く。
 彼女の脳裏に去来する物は、ソルトレークシティで戦った偽神細胞の犠牲者……
「デミウルゴス――造物主。『創造』の力使う者として許せないから!」
 マリアはデミウルゴスへの怒りを燃料とし、アンプルを打ち込んだ。
 瞬間、燃え尽きるほどの熱さと痛みが内側から一気に広がっていく感覚……これが偽神細胞を手にした者の代償なのか。
(体が焼けそう、私の身を引き裂いて私の中のフレースヴェルグが今にも飛び出しそうな痛み――)
 あの時、あの場所で戦った彼女も同じような苦しみだったのだろうか?
 だが明確な違いが一つあるとしたら……今し方打ったのは、ある程度制御の効く偽神細胞であると言う事だ。
「出てきなさい、フレースヴェルグ……私の体を、あんたに貸すわ……!」
 マリアの体が『解放、破壊の怪鳥フレースヴェルグ(リベレイト・フレースヴェルグ)』により変化すると、炎を上げてデミウルゴスへ突撃していく。
「……うあぁぁぁぁーーーッ!!」
 フレースヴェルグの力を得た代償として、理性を失ったマリアは怒りと本能を燃やしながらデミウルゴスにインファイトを仕掛けていく。
 偽神細胞の力もあってか、より凶暴化しているのは確かだ。
「まるで燃え盛る太陽のごとし力か……しかし……!」
 デミウルゴスが異形の左腕を変形させ、マリアのごく一部に取り付くと奴もまた同じ力をコピーし、インファイトに対抗する。
 弾ける火花と炎に包まれた拳が何度となくぶつかり合い、激しい戦いを繰り広げていく。
(あまりの痛みに感覚がなくなってくる……でも、痛覚も何もないなら、自分の痛みとか気にせず存分に攻撃できる!)
 既に切れそうになった精神の糸をどうにか繋ぎ止めつつ、マリアはただ戦う。
「これだけ打ち込み続けていると言うに、お前は何故まだ倒れんのだ……!?」
「デミウルゴス、あんたは許せない! ソルトレークで感じた苦しみ、全てぶつけてやる!」
 満身創痍になりながらも、マリアはデミウルゴスに対する怒りに魂を燃やす。
 同じ力をコピーしているとは言え、彼女が気力で勝っているのは明白だ。
「その偽神細胞、欠片も残さずに焼き尽くしてやる……ッ!」
 叫びと共に炎を纏った鋭い蹴りがデミウルゴスに突き刺さる。
 マリアを突き動かす強い怒りの力……奴はそれを思い知る事となったのだ。
成功 🔵🔵🔴

ルパート・ブラックスミス
偽神細胞液を冑の中に呑み込み燃える鉛の中に溶かす。

常に平然と燃える鉛を抱える鋼身が、今までにない熱に浮かされる。
鉛が煮え上がるような異常反応で、鎧から吐血のように吹き出る。

しかし膝つかず対峙する【覇気】の理由は、他ならぬ敵の言葉にあり。
それは黒騎士ブラックスミスの使命が一つ。

応。神殺し、引き受けた。

拒絶反応で長くは持たん、振るうはただの【捨て身の一撃】のみ。
鎧内の偽神化した燃える鉛総ての【力溜め】たUC【青炎より再誕せし神殺しの魔剣】抜剣。
捕食の暇など与えん、渾身の【呪詛】【斬撃波】で空間諸共【切断】する!

【祈り】捧げるとすれば貴様の冥福のみだ。
粛清宣告。
その身魂に課せられし業を断ち切る。


●偽神を、断て
「これが偽神を討つための鍵、か」
 ルパート・ブラックスミス(独り歩きする黒騎士の鎧・f10937)はアンプルを眺めた後、目の部分を開いて内部へと放り込む。
 鎧の中で青く燃える流動鉛にアンプルが溶け、偽神細胞が体を浸食する。
 鎧のヤドリガミである彼には最初どう使えばいいのかと疑問に思った物だが、とにかく体の中に入れる事が出来れば効果が出ると言う話らしい。
「さて、これでいいと聞くが……ぐッ……!?」
 偽神細胞の影響はすぐに出た。
 常に平然と燃える鉛を抱える鋼身が、今までにない熱に浮かされる。
 初めて味わう感覚だ。
 そして鉛が煮え上がるような異常反応で、鎧から吐血のように吹き出る。
 ……これが偽神細胞を取り込む、と言う事。
 想像以上の苦痛であった。
「これ程とは……な……しかし」
 ルパートは膝を突く事なく、デミウルゴスと対峙する。
 先に奴の放った言葉が脳裏に響く。
 ――ならば俺を、俺を殺してくれ。
 狂った教団に造られた偽物の神は、死と言う名の安らぎを求めているのだ。
 それは黒騎士ブラックスミスの使命が一つであり……
「……応。神殺し、引き受けた」
 それは、必ずここでデミウルゴスを倒すと言う誓いでもあった。
「ふ、神殺しとは大きく出たな……その名が伊達ではない事を願うが……」
 ふと、デミウルゴスはこれまで戦ってきた猟兵達の事を思い返す。
 ここまで無茶を承知で必死に喰らい付いて、何度となく傷を与えてきた者達だ。
 自分を殺せる相手である事に違いあるまい。
「このまま黙って殺してくれるのならば、それに越した事はない。だが……」
「……偽神細胞か」
「そうだ」
 オブリビオン・ストームを喰らい操る能力、それを可能とする偽神細胞。
 そんな危険な物で構成された体ともなれば……
「ならば自分が断ち切るまで。それが叶わずとも……」
 例え自分一人では倒せずとも、共に戦う仲間達と力を合わせればデミウルゴスに死を与える事が出来るはずだ。
 ルパートは鎧内の偽神化した、燃える鉛総ての力を込めて『青炎より再誕せし神殺しの魔剣(クリエイトカーズキャリバー)』を抜く。
 ……拒絶反応でこの力は長くは持たない。
 チャンスは一瞬だ。
「それがお前の剣か。しかし、俺が全てを」
「させんッ!!」
 向こうが動き出すほんの一瞬よりも早く、ルパートが呪詛の籠った斬撃波を放つ!
 距離こそ離れているが、彼の斬撃は空間をも断ち……
「ぐ、あぁぁぁ……ッ!?」
 次の瞬間。
 デミウルゴスの体が裂け、偽神細胞の再生が間に合わず漆黒の血が噴き出る!
「……粛清宣告。その身魂に課せられし業を断ち切る……祈りを捧げるとすれば、貴様の冥福のみだ」
 一撃の後、偽神細胞の力が抜けていく中でルパートは魔剣を収めて言い放つ。
 偽神の死は確かに迫りつつあった……。
成功 🔵🔵🔴

カイム・クローバー
祈る?他の連中と一緒にするんじゃねぇよ。
俺はアンタを止める為に来た。その【覚悟】がコレだ。(アンプルを刺す)
燃えるような苦痛。身体を内部から焦がされているような。
──ああ、安らぎをくれてやる。その依頼、俺が請け負ったぜ。

表情には余裕。額には汗。苦痛に対しては【覚悟】を決めて。代償無しで止められるなんざ最初から期待しちゃいない。
二丁銃で銃撃。大剣の距離から離れ、【クイックドロウ】。牽制の意味もある。魔剣は俺の意志で呼び出せる。最後まで奥の手として隠しておく。
距離を詰められてからが本番。大剣の軌跡を【見切り】。魔剣でUCを撃ち込む。

約束するぜ。必ず解放してやる。俺──いや、違うな。俺達、猟兵がな。


●そして偽神は安らぎを得た
「祈る? 他の連中と一緒にするんじゃねぇよ。俺はアンタを止める為に来た」
 カイム・クローバー(UDCの便利屋・f08018)は満身創痍となったデミウルゴスを前に毅然と言い放つ。
「止めると言う事は……俺を殺す覚悟があるのか?」
「ああ、その覚悟がコレだ」
 カイムは首筋にアンプルを刺した。
 針の痛みよりも先に、身体を内部から焦がされているような燃えるような苦痛。
 こいつは思った以上にキツいと、つい本音が漏れそうになるが。
「そうか……そうでもしなければ俺を殺す事も出来ないな……ならば……!」
「──ああ、安らぎをくれてやる。その依頼、俺が請け負ったぜ」
 表情には余裕を浮かべ、ハッキリとそう応える。
 しかし額には早くも汗が滲み出ており、やせ我慢とも言える状況だ。
(代償無しで止められるなんざ最初から期待しちゃいない。やってやるさ)
 相手はフィールド・オブ・ナインの一人。
 生半可な覚悟で倒せるような相手ではない事は分かっている。
 ……だからこそ、命を張る覚悟を持ってカイムは双魔銃オルトロスを構える。
「さあ、派手にやろうぜ!」
 まずは相手の間合いに入られないよう、カイムは距離を取ってオルトロスの弾幕をデミウルゴスへと浴びせる。
 当然、この攻撃は牽制だ。
「鬱陶しい豆鉄砲が……!」
 左腕を盾状に変化させ、デミウルゴスが銃弾の嵐を防いだ。
 当然、この攻撃は偽神化の影響で少ないながらダメージを与えていく。
「そらそら、付いてきな!」
 更にアクロバティックな動きと共に、カイムがデミウルゴスを翻弄する。
 牽制を続ける事で相手を油断させ、最後に切り札を一気に叩き込む……それが彼の狙いであった。
「……く、そんな武器ではいつまで経っても俺は殺せんぞ!」
 豆鉄砲を受け続けて苛立ちながらも、デミウルゴスは跳躍しながらカイムを追う。
 蓄積したダメージもあってか、次第に冷静さが失われつつあるのは一目瞭然だ。
(そうだ、もっとイライラしな……とは言え結構しんどいぜ、こいつは!)
 飛び回り、トリガーを引く度に全身が痛む。
 肌に触れる空気の振動ですら、針のように刺さる痛みが走る。
 偽神細胞を得る代償はあまりにもキツい物があった。
 ――だが、それももうすぐ終わる。
 頃合いと見たカイムは意図して動きを遅らせる事で、デミウルゴスの接近を誘う。
「捕まえたぞ、これで……!」
 偽神断罪剣が変化し、横薙ぎに振り回される。
 このままカイムを捕食しようとするつもりのようだ。
 ……だが!
「この瞬間……待ってたぜ!」
「なに……ッ!?」
 偽神断罪剣の軌道を見切り、身を屈めると同時にカイムが虚空から神殺しの魔剣を呼び出す。
 隠し持っていた武器の存在にようやく気付いたデミウルゴスだったが、全ては遅すぎた。
「約束するぜ。必ず解放してやる。俺──いや、違うな。俺達、猟兵がな」
 至近距離から神殺しの一撃――『終末の死神(エンド・オブ・ジョーカー)』が放たれ、デミウルゴスの胸を貫いた。
「かは……ッ! ……これが、死、か……ああ、煩い祈りの声も、やっと……」
 致命的な一撃を受け、その場に崩れ落ちたデミウルゴスは足からその身が崩れ去っていく。
 ようやく聞こえなくなった祈りの声と共に、死を迎える事の出来た偽神の顔は安らかであった。
成功 🔵🔵🔴

最終結果:成功

完成日2021年09月17日
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