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アポカリプス・ランページ⑨〜シャンパンファイトを君に

#アポカリプスヘル #アポカリプス・ランページ #ヴォーテックス・シティ #アポカリプス・ランページ⑨

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●1番速い奴が1番すげぇ
 かつて、ニューヨークはアメリカ最大の都市であり、美徳と悪徳、聖者と罪人、夢と挫折、富と栄誉と貧困と零落、全てがごちゃごちゃに混ざり合ったビックアップルであった。
 今、超巨大都市ヴォーテックス・シティには悪徳だけが存在する。一族傘下のレイダー達が我が物顔で闊歩し、奴隷達に暴虐と悪徳の限りを尽くしている。
「どこの世界にもいるんですよね。乗り物好きの無法者がね。アウトロー気取り、かな?」
 フィンブル・テュール(オラトリオの聖者・f01804)は微妙に不快そうに言った。運転の荒い奴に悪い印象があるのか、自分の運転jに自信がないのか、その両方か。
「ちゃんと交通ルールを守って運転するなら問題ないのですが、ヴォーティック・シティにそのような者がいるわけがありません。バギーを乗り回していた者たちが自然と集まり、徒党を組み、暴走行為、略奪、破壊、無法の限りを行なっています。もちろん、彼らを取り締まる者はいませんし、制止する者もいません。それが可能なのは猟兵だけですから」
 フィンブルは皆を見る。
「このままではいずれフルスロットルに召集され、彼のもとに戦力として駆け付けてしまうでしょう。その前に彼らを潰してしまいましょう」
 さらりと割と物騒なことを言う。
「彼らはバギーでの走りに彼らなりの名誉と意地をかけています。武装バギーやバイクで走っていればきっと向こうから仕掛けてきます」
 走りながら敵の集団と戦い、倒す。それがもっとも敵のメンタルまでも潰すことになるだろうが、方法は問われない。敵さえ倒してしまえばそれでいい。これは戦争の一環なのだから。
「最速の称号も未来も命も、レイダーから全て奪ってしまって結構ですよ。彼らこそが今までそうして生きてきたのですから本望でしょう、きっと」
 ニコニコしているフィンブルはちょっと怖かった。


霧原澪
 アポカリプス・ランページにちょびっとだけでもいいから参加したい霧原です。
 今回はカーチェイス戦です。バギーで走りながら戦うといい感じ、ですが『それは俺のスタイルじゃねー』って方はバギー戦しなくてもいいです。自由ですよ、戦争ですからね。勝てばいいのです。
 敵はバギーに3人1組で乗り込んでいる場合が多いです。運転は交代で行なっています。運転しながら敵と戦うのがかっこいいと思っているようです。猟兵さんは武装したバギーに乗って戦ってもバイクでもお好きになさってください。現地調達できます。
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第1章 集団戦 『改造屍人『ナブラヘッド』』

POW   :    マスターキー
【高温に熱せられた斧】が命中した対象を切断する。
SPD   :    ダブルタップ
【戦闘補助プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【銃による連続射撃】で攻撃する。
WIZ   :    ナブラレーザー
【視線】を向けた対象に、【頭部から放たれるレーザー光線】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夜刀神・鏡介
レイダー達に交通ルールを守るよう期待するのは無理があるっていうか、そもそもこの世界に交通ルールがあるのかね?
まあ、それはさておき迷惑的な意味でも戦力的な意味でも、こいつらを倒しにいくとしよう

バギーに乗って刀で戦うのはちょっと大変なので、自前の『八咫烏』に騎乗して敵を追いかける事にしよう
銃弾などは落ち着いて回避・しながら一気に接近
すれ違いざまに敵バギーのタイヤを斬りつけて、走れなくしてやろう

足を奪ってしまえば此方が有利。変わらずバイクで走り回りつつの突撃と共に参の型【天火】で一人ずつ切り捨てる
バイクで走り回っていれば敵の斧がそう簡単に当たる事もないだろう。油断はしないが攻撃優先で手早く決めに行く



「新しいのを見つけたぜ」
「今度はとっぽいにいちゃんだ」
「おい、今度は俺にやらせろや」
 夜のヴォーテックス・シティを好き勝手に走り回る改造屍人『ナブラヘッド』達は新たな標的を見つけて歓声をあげて喜ぶ。弱い敵を狙ってなぶり殺しにするのは彼らの最もポピュラーな娯楽だった、今この時までは。
 夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は黒を基調とした大型のバイクに乗ってナブラヘッド達が乗り込んだバギーへ向かって疾走していた。アポカリプスヘル製の大型バイク『八咫烏』は鏡介の戦闘スタイルに合わせてデザインされたバイクだ。刀を振るう右手を離しても、アクセルを緩めず走行できるよう仕様が変更されている。
「にげねぇのか、にいちゃん!」
「ぶつけてぶっとばしてやるぜ」
「蜂の巣にしてやんよ!」
 ナブラヘッドたちは口々にはやし立て、武器を鏡介めがけて構える。ハンドルを握るナブラヘッドも左手には武器がある。
「ひゃっはー!」
 ナブラヘッド達が弾丸をマシンガンであるかのように連射する。その1つ1つの軌跡が鏡介には視える。
「落ち着いて視れば回避は楽だな」
 一番少ない挙動でそれらを回避しさらに『八咫烏』の速度をあげる。タコメータと速度計の針が右に振りきれ、エンジンから伝わる振動が全身に伝わってくる。
「足は断った」
 すれ違いざま鏡介の刃が敵バギーの右側のタイヤを斬る。真っ二つにされたタイヤがその場で破壊されバギーから離れ、敵バギーは推進力のなくなった右を中心にぐるぐると高速旋回する。
「「「わあああああぁぁ」」」
 3人の悲鳴、そしてそのままナブラヘッド達は敵バギーから投げ出された。すぐに失速した敵バギーが大破し炎上する。一瞬の出来事に驚くナブラヘッド達ののっぺりとした顔が炎に照らされ……真後ろから真っ直ぐに振り下ろされた刃に頭の先から下まで造作もなく斬り捨てる。その攻撃は方向転換して戻ってきた鏡介の『天火』だった。瞬く間に3人のナブラヘッド達は物言わぬ骸となる。
「ヴォーテックス・シティが少しは綺麗になっただろうか」
 紅いテールランプの軌跡を残し、京介は走り去った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

笹乃葉・きなこ
バギーバギー♪
おら、バギーに乗るなんて初めてだべぇ。楽しみなんだべぇ

とりあえず、オラが乗っても平気そうなバギーに乗るんだべェ
え、武装なくていいのかって?大丈夫ぅ!
おらのユーベルコードで運転しながらボコボコにしてやるんだべェ

相手のバギーが体当たりしてきたらユーベルコードでなぎ払い、部位破壊で
タイヤとか狙ってみようかなぁ

あ、おらのバギーもうだめみたい、お前さんのバギーもらうなぁ?
ユーベルコードの怪力で相手を引っぺがしてぶん投げる
あ、このバギーもダメみたいだべェ
無事そうなやつのバギーにジャンプして飛び乗って、怪力でドア破壊して
あ、そんな斧持ってたらあぶねーべ、武器落としておとして相手をぶんなげるべ。



「バギーバギー♪ おら、バギーに乗るなんて初めてだべぇ。楽しみなんだべぇ」
 なんらかのアトラクションを楽しむかのように、笹乃葉・きなこ(キマイラの戦巫女・f03265)は路上に乗り捨ててあったバニーに乗り込んだ。ちなみに放置されていたくらいだから、整備不良だしまともな武装も備わってはいない。ただ、操縦方法は簡単でギアもなくゴーカートと大差ない。サイドミラーもシートベルトもないので操縦者を守る装備もないのだが、きなこは気にしなかった。そもそもバギー初心者なのでバギー本来の装備がどのようなものかも知らなかった。
「それじゃあやってみるべぇ」
 野生の勘を駆使してなんとかバギーのエンジンを始動させると、野生の勘でハンドルを握りアクセルをふかす。
「行くべェ!」
 特に問題もなくバギーは発進した。
 すぐに敵と遭遇する。敵もバギーを運転している改造屍人『ナブラヘッド』だ。どうやらはぐれナブラヘッドらしくたった一人だ。
「お前さん、ぼっちだべェ」
 敵バギーに並走したきなこが叫ぶ。
「お、俺様は孤高のナブラヘッドだ。お前こそボッチイェーガーだろ!」
 きなこの言葉はナブラヘッドの痛い部分をついてしまったのか、敵はいきなり冷静さを欠いて運転が雑になり蛇行しはじめる。
「あぶねぇべぇ!
 並走していたきなこのバギーに敵の車体がぼこぼこぶつかってくる。
「おらのユーベルコードでボコボコにしてやるんだべェ」
 きなこは右手をハンドルに置いたまま左手をバギーの外にぐいっと突き出し、敵のバギーをむんずと掴んだ。
「えいやああああ!」
「ひやあああぁぁぁ!」
 気合いとともに投げ飛ばす。ナブラヘッドの悲鳴がバギーと一緒にどんどんと遠ざかってゆく。しかし、きなこの乗ったバギーもハンドル操作を華麗に誤り建物の残骸に突っ込んで動かなくなった。
「あ、おらのバギーもうだめみたい」
 敵のバギーもどうやら大破してしまっている。乗っていたナブラヘッドはぴくぴくしているが、戦闘不能というやつだろう。
「しょうがねぇべェ。無事そうなバギーを探してまたレイダーと戦うべ」
 きなこは楽しそうに言った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

星野・祐一
要はフルスロットルに合流される前に倒しちまえばいいんだな?
オーケイ、任しときな!

[SPD]
テスタロッサに【騎乗】適当にシティを徘徊しようか
この真っ赤なカラーリングならすぐに見つけてくれるだろうぜ

【第六感】で接近するのを感じたら戦闘開始だ
アクセル全開でバイクを【運転】しながら
片手に握った雷鳴でバギーの運転手を
【瞬間思考力、スナイパー】で狙い撃つぜ
敵の攻撃は【読唇術、見切り】で避けて対処な

ある程度カーチェイスを演じたらUCを発動
雷球をぽいぽい投げて痺れさせながら
流星の【マヒ攻撃、弾幕】を浴びせて一気に決めるぞ
もはや運転する所じゃないだろうが…
ま、走りに付き合ってあげたんだし、満足だろ?

アドリブ歓迎



 悪徳の街、ヴォーテックス・シティを真紅のバイクが疾走する。最高級にルビーのように硬質で光をはじく美しい赤。それは美しすぎて、悪に堕ちた者たちにとってはまぶしすぎて、いっそ闇色にそめてしまいたくなる。だから、まるで『レイダーほいほい』のようにテスタロッサ・カスタムとそれに乗る星野・祐一(シルバーアイズ・f17856)はレイダーたちにモテモテだった。
「いけすかねぇバイクだぜ」
「ぶっ潰してやる!」
「来たな。5回目のエンカウントか」
 4度ナブラヘッド達を屠ってきた祐一は5度目の戦いにも疲れは見せない。左手の指先でクラッチを入れ、左足のつま先でギアをトップにするのと同時に右手のグリップをおもいっきり効かせる。身体が後方に置いて行かれそうな高速だが、体幹はぶれない。左手の雷鳴で狙い、そして放つ。一瞬の挙動だが確実に狙いは定めた。それが運命であるかのように青白い光弾が放たれ、バギーを運転していたナブラヘッドが頭部を射抜かれ、ぐったりとハンドルに前倒し手になる。
「うわあああぁ」
「は、ハンドル切れ!」
 助手席のナブラヘッドが手を伸ばすが、武器を手にしていてハンドル操作は間に合わない。道路脇の建物をこすって減速する。しかしまだ敵の戦意は衰えない。運転席のナブラヘッドを車外に捨て、2人で襲ってくる。頭部からのレーザー光線が祐一を襲うが、すれすれで顔のすぐ横を通過してゆく。
「聞こえた時には、手遅れだ!」
 左手だけで投げつけた電球が麻痺を誘う。動けなくなってさらに減速した敵のバギーを易々と祐一が追い詰める。
「満足したか?」
 いつの間にか持ち替えていた武器から追尾する光弾が放たれる。追い越してゆく祐一の背後で爆発音、わずかに遅れて圧が伝わる。
「次はどこからだ? いくらでもオーケイ、任しときな!」
 銀色の目が笑みを含んで細められ、すぐに次の敵を探すべく前を向いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
アハハなるほどゴミクズ共ですかぁ~許して置けませんね~?
すいませんバイク借りますね、出来れば後で綺麗にして返します出来なければごめんなさいね
まずはヨダレを溜めて大量に吐き出して、ヘドロの沼を作ります、後は敵を誘い込むだけ
ほらこっちですよ、ボクを追い越せますかぁ~ぷぷ、遅いですね~本当にこの辺りで最速のレイダーなんですかぁ?
ホラホラもっと早くそして・・・地獄にご招待~ヘドロの沼にようこそ
ここがアナタ達のゴールですよぉ、猛毒ヘドロの底に沈んでください
アハハレースはウスノロだったのに沈むのは早い流石最速ですね~
しかし借りたバイクも最速で沈めてしまいました後で謝っておきましょう・・・



 悪徳がはびこる街、ヴォーテックス・シティでは悪徳こそが美徳であり、正義であり、ルールである。だからレイダーたちがどれほど力なき人々を虐げようと、とがめられる事はない。今も、武装したバギーを乗り回しているが制止するものはいない。しかし、この街の住人ではない者なら、そしてその者が猟兵ならば。
 ニクロム・チタノ(反抗を忘れた悪堕ちヘドロ・f32208)は武装バギーに乗ったナブラヘッドたちを見て笑った。笑ったことが知られたら殺されてしまうので、誰もナブラヘッドたちを笑ったりしないので、ニクロムはすごく周囲から浮いていた。
「なるほどゴミクズ共ですかぁ~許して置けませんね~?」
 道を歩いていた数少ない人々は蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。ナブラヘッドに逆らう者をナブラヘッドは許さない。すぐに戦闘になることを経験的に知っているからだ。だが、ニクロムは慌てていない。
「すいませんバイク借りますね、出来れば後で綺麗にして返します。返せなかったらごめんなさいね」
 言うだけ言って、ニクロムは誰かのバギーに乗り込んだ。随分と綺麗に整備されているバギーだが、ニクロムには良し悪しがよくわからない。食べたら、もしかしたら強くなるかなぁと思うけれど今は食べない。バギーには走らせるという利用価値があるからだ。
「これ、どうやったら動くんでしょうか」
 あちこちボタンを押してみたらエンジンはかかったけれど、バギーはあいにくオートマチック車両ではない。マニュアル車であった。クラッチを踏んでギアを1速にし、クラッチを戻しながらアクセルを踏む……などという操作は想像だにしていない。
「困りました。このままではカーチェイスができません」
 ニクロムはため息をつき、可愛く小首を傾げた。
 しかし、運命はニクロムを見捨てない。敵の方からやってきたのだ。
「テメェ、誰の許可でそれに乗ってやがる!」
「車上荒らしか! 車泥棒か!」
「このシティでなんてことしやがる!」
 敵のバギーはデカい声で叫びながらニクロムの乗るバギーへと迫り、そして失速した。ズブズブと沈んでいくのだ、彼女の作ったヘドロの沼に。
「ボクが誘い込んでもいないのに自分から沼に突っ込むなんて、親切な方達ですね」
 バギーから降りたニクロムはニコニコしながら沈んでゆくバギー、そしてバギーと運命を共にしようとしているナブラヘッドたちを見下ろす。
「て、テメェの仕業か」
「道の真ん中にこんなもん作りやが……」
「っゴボゴボ」
 バギーは恐ろしく早く沼に沈み、ナブラヘッドたちも脱出出来ない。
「ここがアナタ達のゴールですよぉ‘」
 アハハ、と、ニクロムは笑った。ついでに乗っていたバギーも沈めてしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月16日


挿絵イラスト