アポカリプス・ランページ⑰〜その拳に全てを籠めて(作者 天木一
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●コロンビア特別区「ワシントンD.C.」
「……おや? 私を見ているね、猟兵の諸君」
 金のかかった瀟洒な部屋で紳士が猟兵に呼びかける。
「私はこの世界のオブリビオン全てとソーシャル・ネットワークを構築していてね。エルドラドを占拠された事で、諸君の『予兆』に混線してしまったんだろう」
 やれやれだとプレジデントは葉巻に火を付けて銜える。
「ご挨拶が遅れたな。私は『プレジデント』。昔は人の名もあったが、色々無くしてね。いまや「昔大統領だった事がある」という肩書だけが自慢の、しがないナイスガイさ」
 爽やかな笑みを浮かべ、気さくに挨拶をしてみせる。
「私の目的は『全人類のオブリビオン化』。もちろん、黙示録の黄昏を生き残った僅かな人達だけじゃない。全てだ。全ての世界の人類を、私のユーベルコードでオブリビオン化する」
 とんでもなく壮大な目的。だがその眼は真剣で、必ず叶えてみせると強い意思が見られた。
「……いや、諸君は対象外だ。己の『真の姿』に自覚はあるだろう? 諸君はひとりひとりが別種の存在。時間質量論だけじゃ、こんな異端は説明できないさ」
 まるでこちらの反応が見えているように、プレジデントは視聴者に向けて語りかける。
「ところで、諸君は未だ『オーバーロード』に到達していないのだな。折角だから、戦いの中で諸君を目覚めさせてみようか。私もそれを見てみたいしな」
 既に戦うことが決定しているように、プレジデントは紫煙をくゆらせ楽しそうに笑った。

●グリモアベース
「新たなフィールド・オブ・ナイン『プレジデント』の居場所が見つかった」
 バルモア・グレンブレア(人間の戦場傭兵・f02136)が地図のワシントンD.C.を指し示す。
「街並みだけが完璧に復興された無人のワシントンD.C.にある、ワシントン・モニュメントの前でプレジデントは諸君を待ち構えている」
 部下もおらず堂々と一人だけで雌雄を決するべく猟兵を待っている。
「プレジデントは機械化した両腕を用い、ボクシングによる格闘戦を行うようだ。シンプルな戦闘だがそのスキルは高い。油断できない強敵だ」
 ただ相手を殴るだけだが、それ故に高度な技術を身に着けている。生半可ではその体に触れることすら出来ないだろう。
「それと、プレジデントは強力な精神波を放ち、諸君の闘争心を煽り『真の姿』に変身して戦う事を可能にしているようだ。そして『ボクシング』を用いて戦う者にはさらなる強化が与えられる。どうやら猟兵の全力での戦闘を望んでいるようだな」
 理由は分からないが、猟兵が真の姿で全力で戦えるように舞台を整えている。

「元よりオブリビオンを相手に手加減など必要ない。全力で向かって来いというのなら、その余裕を吹き飛ばす程の力を見せてやれ」
 バルモアがワシントン・モニュメントの見える場所へとゲートを開くと、闘志を高めた戦意旺盛な猟兵達は我先にと飛び込んだ。


天木一
 こんにちは天木一です。
 フィールド・オブ・ナイン『プレジデント』とのガチンコバトルとなります!

 このシナリオは、1章だけで完結する戦争シナリオとなります。
 強敵であるやや難易度の高いシナリオとなっております。

 プレジデントはボクシングスタイルで堂々と戦います。
 真の姿を晒し、ボクシングで戦うとプレイングボーナスを得られます(🔴は不要)。

 複数人で参加する方は最初にグループ名などをご記入ください。
 プレイングの締め切り日などは決まり次第マスターページかタグにて。
 それでは強敵との殴り合いに勝利し、野望を阻止しましょう!
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第1章 ボス戦 『プレジデント・ザ・ショウダウン』

POW ●アイ・アム・プレジデント
自身の【大統領魂】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD ●プレジデント・ナックル
【竜巻をも引き起こす鋼鉄の両拳】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ ●アポカリプス・ヘブン
【対象を天高く吹き飛ばすアッパーカット】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


宙夢・拓未
真の姿解放
黒い機械人形

大統領なら、俺が準備し終わるまで待っててくれるよな?
身体能力の増大、上等だぜ

【フォームG-O-S】
キリン模様のマシンガントレットを装着。攻撃力強化重視
待たせたな、行くぜ!

左手は顔の前、右手は顔の横
右足は斜め45度に開く

『アンバーアイズ』の【視力】向上機能は全開
視覚による【情報収集】を行い、相手のパンチの軌道を予測

敵が打ってくるのがアッパーなら、スウェー
フックなら、ウィービング
ジャブやストレートなら、ヘッドスリップで回避

かわしきれなければ、ブロッキングで防ぎつつ【激痛耐性】で耐える

一瞬でも隙があれば、攻めに移るぜ
ジャブとストレートの【乱れ撃ち】
最後は【怪力】でのアッパーだ!


●拳と拳
「来たようだな」
 巨大モニュメントの前で、プレジデントが葉巻をゆっくりと味わい猟兵の到着を待っていた。
「体の芯が燃え上がるようだぜ」
 そこへ近づく宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)が精神波を浴びて、闘争心を煽り立てられ真の姿を解放し黒い機械人形の姿へと変貌する。
「大統領なら、俺が準備し終わるまで待っててくれるよな?」
「もちろんだとも。好きにしたまえ、時間はたっぷりとある」
 拓未の準備を待つ間、プレジデントは葉巻の煙をくゆらせた。
「ジラフ、オーストリッチ、スネークライク・クリーチャー! 強化完了……フォームG-O-S!」
 ユーベルコード『フォームG-O-S』を発動し、キリン模様のマシンガントレットを装着した。攻撃に特化した性能を選択して敵と向かい合う。

「待たせたな、行くぜ!」
「来たまえ」
 拓未が拳を固めて、左手は顔の前、右手は顔の横。そして右足は斜め45度に開いてボクシングスタイルを取る。
「ほう、堂に入った構えだ。これは楽しめそうだな」
 嬉しそうにプレジデントは大きな鋼の両腕を眼前に構えた。そして基本のような素早い左ジャブを放つ。弾丸のような速度の拳が顔に飛んで来る。
(見えた!)
 その動きを拓未は高度演算デバイス【アンバーアイズ】によって上昇した視力で捉える。そして反射的に左足を踏み出しヘッドスリップで躱し、カウンターに左のボディブローを叩き込む。するとまるでタイヤを殴ったような感触が返ってきた。
「私にカウンターを当てるとは、少々侮っていたよ」
 プッと葉巻を吐き捨て、プレジデントはガードを下げて無防備な姿を晒す。隙だらけに見える態勢。だがその体に脈打つようなエネルギーの奔流があるのに気付いた。
「ふー……勝負だ!!」
 死地にこそ活路はあると、拓未は覚悟を決めて踏み込む。すると強烈なアッパーが下から振り上げられる。当たれば上半身が吹き飛ぶような圧力。それを拓未は後ろ足に体重を乗せて反り返り、目の前を通り過ぎるのを見送る。
「ここだ!」
 その大振りの隙を突き拓未は攻勢に出る。高速のジャブで視界を塞ぎ、ストレートを顔面に叩き込む。ジャブにストレートを混ぜた拳の乱れ撃ちで思わず敵のガードが上がると、腕の隙間を通すように下からアッパーを放つ。
「これで決める!」
 拳が正確に顎を打ち抜く。強烈な一撃にプレジデントが仰け反ってよろめき後退する。
「まだ足りないか!」
 拓未がプレジデントに追撃しようとすると、ぞくりと背筋に悪寒が走る。その勘に従って足を止めてガードを上げる。すると仰け反っていたプレジデントが引き絞った矢を放つように拳を放ち、ガードの上から拓未の体を吹っ飛ばした。
「素晴らしい! やはり諸君は特別だ!」
 ストレートを放った態勢でプレジデントは称賛を送った。
大成功 🔵🔵🔵

マリーアンヌ・ナイトシェード
拳闘!ワシ…ゲフンッ、わたしやってみたかったんです!
紳士の格闘技だから大統領とはいえ童女を相手にする訳にはいかんじゃろ…、いけないですよね!

真の姿になって髪の毛で作った拳をブンブン回しながらリングイン
ファイティングポーズからの『フェイント』を入れながらプレジデントの『体勢を崩す』
いい感じの攻防を繰り広げて最後に【ヘアー・ナックル・ストライク】のストレートを喰らわすぞ

「坊主、なかなか強かったぞ」


●紳士と淑女の拳闘
「拳闘! ワシ……ゲフンッ、わたしやってみたかったんです!」
 熱く滾る殴り合いに思わず素を出しかけたマリーアンヌ・ナイトシェード(西洋妖怪のレトロウィザード・f28233)が、作った声音で少女の振りをする。
「紳士の格闘技だから大統領とはいえ童女を相手にする訳にはいかんじゃろ……、いけないですよね!」
 小さな弱々しい少女を演じ、マリーアンヌはあざとい上目遣いでプレジデントを見る。
「お嬢さん。ここは戦場だ、危ないからお家に帰りなさい」
 紳士らしくプレジデントはマリーアンヌに拳を向けず、帰るように促す。
「でもわたし、あなたを殴り倒さないと帰れないんです!」
 ブリブリに少女を演じたマリーアンヌが、真の姿である色気のある女性の姿に変身し、髪の毛で作った拳をブンブン回しながらリングインすると問答無用で殴りつけた。
「ガールではなく、レディだったか。これは失礼した」
 その髪の毛の大きな拳の不意打ちをプレジデントは反射的に腕でガードしていた。そして反撃の拳を打ち込むと、マリーアンヌは髪の拳でクッションのように受け止める。

「やるではないか!」
 ファイティングポーズを取ったマリーアンヌは、ジャブからストレート。それにフェイントを織り交ぜて髪の拳を連続で叩き込む。だがそれをプレジデントが拳を降ろしノーガードで回避する。
「レディの顔を殴るのは気が進まないな」
 髪の拳に合わせたカウンターでプレジデントはボディブローを放った。
「やばいのじゃ!」
 喰らったら腹が抉られるような一撃を、マリーアンヌは髪の拳で受け流す。すり抜ける拳圧だけでも体が持って行かれそうになるのを耐える。そして敵の大振りの隙を狙う。
「坊主、なかなか強かったぞ」
 マリーアンヌはユーベルコード『ヘアー・ナックル・ストライク』を使い、ストレートを敵の顔面に打ち込んだ。髪の拳が振り抜かれプレジデントの顔面を思い切り殴り飛ばした。
大成功 🔵🔵🔵

夜刀神・鏡介
このプレジデントと殴り合うのも何回目になることやら……
と入っても、ボクシングのラウンド数の事を考えれば、まだもっと戦えって感じなのかな

刀は抜かず、精神を統一してから真の姿へと変身。自らの限界を超えた力を引き出す
無の型【赤手】の構えで正面から殴り合いにいこう

これまでの戦いで得た知識を元に、落ち着いてプレジデントの攻撃を受け流してカウンターで攻撃
大きく動いて回避するよりは、最低限の動きで対応して、出来るだけ此方の攻撃機会を稼ぐ

殴り合いによる戦いなら、UCの射程制限もほぼ気にならない。狙える場合は確実にUCを発動しながら攻撃
あとひと押しが足りないなら、気合いを込めて己を鼓舞してからもう一発殴る


●必殺の一撃
「私が吹き飛ばされるとは、驚いたな」
 地面にぶつかる直前にプレジデントは空中で回転して着地すると、ファイティングポーズを取った。
「このプレジデントと殴り合うのも何回目になることやら……」
 そんな敵を見た夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は、何度も蘇るオブリビオンの相手に少々疲労していた。
「と言っても、ボクシングのラウンド数の事を考えれば、まだもっと戦えって感じなのかな」
 最終ラウンドまで戦い抜いてみせると、気合を入れ直して精神を統一する。猛る感情をコントロールして真の姿へと変身し自らの限界を超えた力を引き出す。
「そちらの流儀に従おう」
 得意の刀は抜かず、ユーベルコード『無の型【赤手】』を放つべく徒手空拳の構えを取ってプレジデントと向き合う。
「ほう、隙の無い構え。ボクシングスタイルとは違うが興味深い」
 プレジデントが試してみようとジャブを放つ。それを落ち着いて鏡介が見切り、迫る巨大な鋼の拳を横から押すように受け流し、カウンターの拳を顔に叩き込んだ。
「ふん?」
 プレジデントが少し首を傾げ、またジャブを、そしてストレートのコンビネーションを放つ。だがそれも鏡介は最低限の動きで捌き、今度はボディに拳をめり込ませた。

「なるほど、君はどうやら私と戦ったことがあるのだね? すまないな、蘇った辺りは記憶が曖昧でね」
 自分の拳が見切られている理由を察し、プレジデントが攻撃を止めて腕をだらりと下げた。
「では小手調べは意味があるまい。一発勝負といこう」
 無防備な状態で踏み出す。だがその腕は砲撃のように一撃で人を砕くパワーがあるのを鏡介は知っていた。
「元よりこちらも長々と打ち合うつもりはない」
 鏡介がそれに応じ、必殺の一撃を互いが打ち込むべく両者が踏み出し間合いに入る。
 先に動いたのはプレジデント。圧倒的パワーとスピードによる右ストレートを叩き込む。しかしそれは空を切った。鏡介が拳を受け流し懐に入ると、カウンターで胸に無の型【赤手】による拳を突き入れる。心臓を内から砕くような一撃。ごふっとプレジデントの口から血が流れ落ちる。だがプレジデントは構わず左のフックを放った。
(これは捌き切れない!)
 鏡介はガードを固め、さらに自ら後方に飛ぶ事で衝撃を逃す。腕の上から拳が衝突し、まるで大型車に撥ね飛ばされたように体は高々と宙に舞った。
大成功 🔵🔵🔵

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友

第三『侵す者』武の天才
一人称:わし 豪快古風
真のver.2:紅炎狼(生前は狼獣人)

まずは陰海月と霹靂に武器を預けて。応援団である。
わしは馬県義透という。よしなに。

指定UCは防御力重視で。
相手の不利な行動とはわざと被弾もあるか?そこは考えても仕方ないか。どうせ殴らねばならぬ。

そして、殴り返されたとして。その数が多ければ多いほど、わしには通じなくなっていく。
元々、四悪霊の総意は揺らがぬし。名乗ってある上に、応援団が認識しておるからの。

だから、最後は体力尽きた方が負けかの?まあ、実は生命力吸収してたりするのだが。

わしらは負けぬよ。負けるわけにはいかぬよ。


●泥仕合
「私が口から血を吐くことになるとはね」
 プレジデントが血の混じった唾を吐き出し、口元を拭った。その口元には好戦的な笑みが浮かんでいる。
「どうやら強者のようだの」
 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)は第三『侵す者』。武の天才である悪霊が表に出て、陰海月と霹靂に武器を預ける。
「応援を頼む」
 応援団にそう告げると振り向き真の姿である狼獣人『紅炎狼』に変身して敵の前に出る。
「わしは馬県義透という。よしなに」
 名乗りを上げて拳を構えユーベルコード『四悪霊・『戒』』を発動した。
「私の事は承知だろう。この国のプレジデントだ。さあ、掛かって来るといい」
 プレジデントがくいっと手招きしてボクシングスタイルを取る。
(相手の不利な行動とはわざと被弾もあるか? そこは考えても仕方ないか。どうせ殴らねばならぬ)
 あれこれ考えを巡らせようとも、殴り倒さねば勝利は得られないのだと割り切る。
 踏み込み拳を放つと、プレジデントはそれをガードし反撃にジャブを叩き込む。それを義透は腕で受けるが、強烈な衝撃に上体が泳ぐ。そこへストレートが叩き込まれた。しかし義透は構わずに殴り返し、プレジデントの顔面に拳を叩き込む。
「私の拳を受けても反撃してくるとは。タフガイのようだな」
 嬉しそうにプレジデントは正面から打ち合い、両者が殴り合う。最初はプレジデントが押しているようだったが、徐々に義透が盛り返していった。

(殴るほどわしには通じなくなっていく。元々、四悪霊の総意は揺らがぬし。名乗ってある上に、応援団が認識しておるからの)
 ユーベルコードの効果によって殴られるたびに身体を再構築し、生み出し封じてきた呪詛によって防御力に重点を置いて強化されていく。
(だから、最後は体力尽きた方が負けかの? まあ、実は生命力吸収してたりするのだが)
 泥仕合のような体力勝負にもつれ込み、やがてプレジデントのガードが下がった。その隙を見逃さず、義透は拳を連続で叩き込む。
「君ほどタフな相手は初めてだ。だがこの国のプレジデントである私に敗北はない」
 殴られながらじっと拳に力を溜めていたプレジデントがボディブローを打ち込む。硬い防御を貫き拳が喰い込むと、その衝撃は義透の全身に浸透した。
「わしらは負けぬよ。負けるわけにはいかぬよ」
 だが義透もまた引かずに拳を打ち返し、両者は同時に反対方向に吹き飛んだ。
大成功 🔵🔵🔵

ジュリア・ホワイト
真の姿:でっかい1つ目の龍(イラストあります)

アメリカ大統領が相手か
ボクも世界が異なるとはいえアメリカに生まれた身
キミには敬意を払い正々堂々ヒーローとして相対…したかったのだけどね
「キミがボクの姿を暴くのをご所望とあればしかたない。――これより我が相手になろう」

拳闘を成立させる為の拳すら持たぬ身だが…
国家代表にしてフォーミュラたる貴様なら、拳で龍を屠るも叶うだろう
「故に!我も渾身の力で貴様を滅ぼそう!」

せめて、格闘という体だけは守りたい
噛みつきも蒸気のブレスも封印して
強固な頭で全力の体当たり…頭突きだ
「砕けよ、群れの導き手!貴様が率いるべき民はここには居ない!」


●ヒーロー
「アメリカ大統領が相手か」
 ジュリア・ホワイト(白い蒸気と黒い鋼・f17335)は堂々と待ち構えるプレジデントを複雑な気持ちで見る。
「ボクも世界が異なるとはいえアメリカに生まれた身。キミには敬意を払い正々堂々ヒーローとして相対……したかったのだけどね」
 だが今目の前に居るのは人類を滅ぼそうとするオブリビオンだ。倒すべき敵と認識しジュリアは正面に立つ。
「君はヒーローか。私の世界平和の理想に共感して貰えないのは残念だよ」
 プレジデントから強烈な精神波が放たれ、ジュリアの体に荒々しい力が湧き起こる。
「キミがボクの姿を暴くのをご所望とあればしかたない。――これより我が相手になろう」
 ジュリアは望み通り真の姿である、巨大な1つ目の龍へと変身した。

「ほう、何とドラゴンとは」
 プレジデントは驚いたと両腕を広げ、大袈裟なオーバーアクションで感情を露わにする。
「拳闘を成立させる為の拳すら持たぬ身だが……国家代表にしてフォーミュラたる貴様なら、拳で龍を屠るも叶うだろう」
 ジュリアは己を打倒し得るプレジデントを見下ろし、真の姿になったが故に敵の強大な力を一層感じ取っていた。
「故に! 我も渾身の力で貴様を滅ぼそう!」
 だが届かぬ相手ではないと、噛みつきも蒸気のブレスも封印したジュリアは、真っ直ぐ強固な頭で体当たり……頭突きを叩き込む。
「バッティングか、ボクシングでは故意に使ってくるダーティな者もいる」
 それをプレジデントは正面から受け止めた。
「君を倒しドラゴンスレイヤーの称号を貰うとしようか」
 そしてクリンチするように抱き付き体を入れ替えると、バックして離れざまに拳を打ち込む。だがそれをジュリアは頭の角で受け止めた。
「砕けよ、群れの導き手! 貴様が率いるべき民はここには居ない!」
 ジュリアはもう一度頭突きで突撃する。今度はプレジデントも拳を固めカウンターを叩き込もうと足を踏み出す。しかしジュリアはユーベルコード『そして、果てなき疾走の果てに』を発動し、踏切結界によってプレジデントの踏み込みを止めた。
「何?」
 僅かに気が逸れた隙にジュリアは加速して頭突きをぶちかまし、プレジデントの体を押し潰すように吹き飛ばした。
大成功 🔵🔵🔵

南六条・ヴィクトリア三世
Mr.プレジデント、合衆国のトップたる貴方と戦えて光栄ですわ
しかし全人類のオブリビオン化なんてされては商売上がったりです

故に、わたくしは資本主義社会の代表として貴方に挑戦致しますわ
(真の姿:プロレス衣装を着用)

UC発動
身につけた帝王学に従い、相手を上回る優雅さで、しかし覇気を隠さず相対しますわ
アッパーの軌道をアンサーヒューマンの瞬間思考力で読み、グラップルの心得に従い回避、がら空きのボディにカウンター
的確にパンチを当てて体力を奪い、トドメの一撃でマットに沈めます

…戦いが終われば助け起こし、最期に握手を
良き戦いでした
お互い肩書は違えど共に人の上に立つ者
敵味方を越えて通じ合うものがありましたわね


●プレジデントの意地
 大きく吹き飛ばされたプレジデントが着地する。
「自慢のスーツがぼろぼろだな。さて、次は誰かな?」
 傷を幾つも負って服を鮮血で汚しながらも、プレジデントは背筋を伸ばし決して隙を見せない。
「Mr.プレジデント、合衆国のトップたる貴方と戦えて光栄ですわ」
 プレジデントに負けぬような気品を持って、ドレス姿の南六条・ヴィクトリア三世(株式会社UAI最高経営責任者(現職)・f30664)が話しかける。
「しかし全人類のオブリビオン化なんてされては商売上がったりです」
 軍需企業の社長としてそのような事態は見逃せないと、ヴィクトリア三世は堂々と言い放つ。
「故に、わたくしは資本主義社会の代表として貴方に挑戦致しますわ」
 真の姿を解放し、動きやすいプロレス衣装へと変身する。
「ほう、レスラーか。私も子供の頃はレスラーに憧れたものだ。タフガイこそ我が国の誇るヒーローだからな」
 プレジデントはその姿を見て懐かしそうに笑みを浮かべる。
「だが資本主義を代表するというのはいただけない。何故ならば、その代表は私であるからだ」
 そして自らを誇るようにファイティングポーズを取る。

「ではどちらが真の代表となるか、勝負ですわ」
 ヴィクトリア三世はユーベルコード『お嬢様たるもの優雅で態度がデカくあれ』を発動し、身につけた帝王学に従い、相手を上回る優雅さで、それでいて覇気を隠さず相対する。
「隙のない構えだ。ならば圧倒的なパワーで粉砕するとしよう」
 プレジデントが右腕を腰に引き付け、地面すれすれを掬い上げるようにアッパーカットを放った。ヴィクトリア三世は飛び退いて躱す。しかし凄まじい拳圧が大地を砕いて持ち上げ、ヴィクトリア三世の体をも軽々と宙に飛ばす。
「直撃せずともこの威力! やりますわね!」
 高々と飛ばされたヴィクトリア三世は体を捻り態勢を立て直して降下する。そして両手両足を使って着地し、衝撃を逃すようにごろりと前転して敵の懐に入った。
「今度はこちらの番ですわ!」
 下からの左ボディブローを叩き込み、敵が頭を下げたところに右アッパーをやり返す。そして仰け反ったところに左のストレートを顔面に打ち込み追い打ちをかけた。ぐらりとプレジデントの身体が傾き後ろに倒れそうになる。だが地面に背中が着く前にぴたりと止まった。
「私はこの国の代表。その私が倒れるということは国が倒れるということ。それだけは許されない」
 その状態からプレジデントは意地で堪え、強引に上体を引き戻して再度アッパーを放った。そしてヴィクトリア三世の体を先ほどよりも高々と遠くへ打ち上げた。
大成功 🔵🔵🔵

御剣・刀也
真の姿いしはま絵師のJC参照
プレジデント。大統領ね
お前さんの目的に俺は欠片も興味がない
とはいえ、押し売りみたいな真似は辞めて欲しいもんだ
俺はオブリビオンになる気はない。じゃ、全力の勝負を楽しもうか。ボクサー

アイ・アム・プレジデントで自分に不利な行動をとったら、その奢りを見逃さず、勇気で反撃を恐れず、ダッシュで懐に飛込み、第六感、見切り、残像で拳を避けつつ、カウンターでこちらの正拳突きを打ち込む
「刀を使うのは気が進まなかったからな。拳で相手させてもらった。俺の拳もなかなか効くだろ?」


●拳に宿る正義
「ふぅ、これほどの怪我を負うとは。やれやれ、猟兵の力がこれほどとは思っていなかった」
 プレジデントは頭から流れる血を拭い、猟兵の強さを実感していた。だがその口元には強者との戦いを楽しむように笑みが浮かぶ。
「プレジデント。大統領ね」
 真の姿を解放し蒼い鬼火のような炎を右目に宿した御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)が、闘志溢れる鋭い視線を向ける。
「お前さんの目的に俺は欠片も興味がない。とはいえ、押し売りみたいな真似は辞めて欲しいもんだ」
 全ての世界の人々がオブリビオンのされるとなれば放っては置けないと歩いて距離を詰める。
「俺はオブリビオンになる気はない。じゃ、全力の勝負を楽しもうか。ボクサー」
「ああ、勿論だとも。強き者が正義となる。それがこの国の正義だ。私を否定したいのならば私に勝つ事だ」
 刀也が刀を抜かず無手で構えるとプレジデントもファイティングポーズを取り、互いに距離を詰める。

「君はサムライだろう? サムライブレイドを抜かなくていいのかい?」
「そっちに合わせてやる。それにこいつで負ければ言い訳もできないだろう?」
 プレジデントの問いかけに、刀也は不敵な笑みと共に拳で返答する。それをプレジデントはガードした。
「ならば後悔するといい。私にボクシングで挑んできたことをね」
 連続でジャブとストレートのコンビネーションが放たれる。当たれば骨が粉砕しそうな打撃を、刀也は第六感で察知し、躱しながらカウンターの拳を脇腹に打ち込んだ。構わずプレジデントが拳を振るうと、刀也の姿が掻き消える。残像を残しながら横にステップし、今度は顔を殴りつける。
「攻撃を避ける身のこなしはなかなかだ。だが攻撃が甘いな。世界一の国のプレジデントである私には効かない」
 効いていないことを示すようにプレジデントがガードを下げ無防備な体を晒した。
「驕ったな」
 その隙を見逃さず、蒼い鬼火を全身に纏うと刀也はユーベルコード『覇王武皇拳』を放つ。真っ直ぐに踏み込み、唯々最短の距離を最速で正拳突きを打ち込む。プレジデントがパンチを放とうとする頃には既に拳が鳩尾に食い込み、肉の鎧を貫いて内部に衝撃を浸透させる。
「ぐぅっ!」
 息の詰まったプレジデントが初めて苦悶の声を上げた。
「刀を使うのは気が進まなかったからな。拳で相手させてもらった。俺の拳もなかなか効くだろ?」
「ああ、よく効いたとも。だが私の拳も負けてはいない。遠慮せずに受け取るといい」
 プレジデントが血を吐き捨て、拳を振り抜く。頭をぶち抜くフック。それを刀也は屈んで避ける。だが凄まじい拳圧が襲い掛かり、横からの暴風によって体が巻き上げられて放り飛ばされた。
大成功 🔵🔵🔵

ウィユ・ウィク
全人類のオブリビオン化なんてさせないのです!
ここでその野望を止めさせてもらうのです!

そんなに全力を見たいのなら、ボクの真の姿をお見せするのです!
(全身の毛の色が黒から青に変わっていく)

さあ、後悔しても知りませんよ!ボクシングも受けて立つのです!
直接的なパワーでは分が悪いので、見切れる距離で得意なスピードを生かして回避しながらカウンターとヒットアンドアウェイをメインで戦うのです!
単純な技術ではプレジデントさんが上ですが、真の姿によって高められた野生の感と幸運力で補いながらギリギリで躱していくのです!

威力が控えめでも顎下や鳩尾などの攻撃が蓄積していけばきっと倒せるのです!
必倒のねこさんパンチです!


●小さな戦士
「全人類のオブリビオン化なんてさせないのです!」
 ウィユ・ウィク(幸せの黒いキマイラ・f13034)が守るべき人々が全てオブリビオンになってしまうのを想像して、尻尾の毛を逆立てる。
「ここでその野望を止めさせてもらうのです!」
 そして強い決意を宿しプレジデントの前に立つ。
「小さなボーイを殴る趣味はないのだが。私の拳を恐れぬのなら君を戦士と認めよう」
 プレジデントが強い精神波を放ちウィユを威圧する。
「そんなに全力を見たいのなら、ボクの真の姿をお見せするのです!
 ウィユは昂る闘争心のままに真の姿を目覚めさせ、全身の毛の色が黒から青に変わっていく。
「さあ、後悔しても知りませんよ! ボクシングも受けて立つのです!」
 ウィユが一瞬で近づき、拳を打ち込むとすぐに距離を取る。
「アウトボクサーか。スラッガーの私が苦手とするタイプだが、圧倒的パワーの前にはそんなものは関係なくなる」
 プレジデントが両拳を巨大化させ、右左右と連続でパンチを放つ。
「当たったら一発でアウトなのです!」
 ウィユは耳をぴんと立て、野生の感と幸運で以ってその連撃を躱す。だが拳は竜巻を巻き起こし、ウィユの体を天に吹き飛ばす。
「僕には翼があるから飛ばされても平気なのです!」
 燕の翼を広げ、ウィユは急降下してプレジデントの顔を殴りつけた。

「認めよう。小さな体だが、君のハートは一人前の戦士だ」
 プレジデントがガードを上げ力強く踏み込んで来る。そして一撃必殺のパンチを繰り出す。
「パワーが足りないのは、手数で補うのです!」
 それを必死に躱しながらウィユはカウンターを決め、顎下や鳩尾などの急所を叩いていく。一発一発は打倒するだけの威力はない。だが何度も打ち込むことでダメージを蓄積させていた。
「プレジデントである私に敗北は許されない」
 何度打たれようともプレジデントは引かずに拳を振るう。だが連戦が続いて負傷が重なり、踏み込んだ足ががくっと力を失い膝をつきそうになる。
「今です! 必倒のねこさんパンチです!」
 その隙を見逃さずにウィユがユーベルコード『ねこさんもーど』を使いネコパンチを顔面に叩き込んだ。
「ぐっ」
 プレジデントがとうとう耐えきれずに片膝をついた。そして放とうとしていたパンチが地面に放たれ、爆発するように地面を抉ってウィユの体を爆風が軽々と吹き飛ばした。
大成功 🔵🔵🔵

霧島・絶奈
◆心情
戦いの中で力に目覚める…
まさに創作の王道ですね
そして、其れを為す切欠を作るのが敵方だと言う部分も実に物語的です
そう考えれば、貴方は実にエンターテイナーですね

…では、折角ですのでお見せしましょう

嗚呼、存分に愉しみましょう
この一時の『逢瀬』を!

◆行動
<真の姿を開放>し『暗キ獣』を使用
軍勢を呼出したとはいえ、彼らに直接貴方を害させるわけではありません
軍勢に四方を囲ませ、槍衾による「リング」を形成させます
ボクシングらしくは無いかもしれませんが、デスマッチと言うのも我々には相応しい演出でしょう?

軍勢には【罠使い】として持ち込んだ、複数の「魔法で敵を識別する指向性散弾」を持たせておきます
彼方が範囲攻撃を開放した時点で起爆させ痛み分けとしましょう

戦場こそ棲家…と言いたいところですが、そう都合よくはいかないでしょうね
尤も、これ程の相手を前にして帰るつもりはありませんけれど…

私は【範囲攻撃】する【マヒ攻撃】の【衝撃波】で【二回攻撃】し拳闘

負傷は【各種耐性】と【オーラ防御】で軽減し【生命力吸収】で回復


●オーバーロード
「戦いの中で力に目覚める……まさに創作の王道ですね」
 霧島・絶奈(暗き獣・f20096)はプレジデントの放つ精神波を感じ取って呟く。
「そして、其れを為す切欠を作るのが敵方だと言う部分も実に物語的です。そう考えれば、貴方は実にエンターテイナーですね」
 このような戦いの舞台を作り出した相手に、そも大統領とは人の人気を得るのが得意な職業であったと得心する。
「……では、折角ですのでお見せしましょう」
 絶奈は真の姿を開放し、神々の姿となって辺り一帯を包み込むようなオーラを放つ。
「何とも激しいパワーを感じる。次の挑戦者は君か」
 片膝をついていたプレジデントがゆっくりと起き上がり、スーツの埃を叩く。そして絶奈へと視線を向けた。
「ええ、そうです」
 そう返しながら絶奈はユーベルコード『暗キ獣(ソラト)』を発動し、屍者の軍勢を召喚する。それが二人を囲むように展開し、槍衾によるリングを形成した。
「ほう、なかなかエンターテインメントというものを理解しているようだ」
 その意図に気付きプレジデントが笑みを浮かべる。
「ボクシングらしくは無いかもしれませんが、デスマッチと言うのも我々には相応しい演出でしょう?」
 絶奈も微笑み、両者は狭い空間で正面から向き合う。
「嗚呼、存分に愉しみましょう……この一時の『逢瀬』を!」
 歓喜を乗せ、プレジデントへと昂る闘志をぶつけた。
「よかろう。このリングで勝負といこう」
 プレジデントがファイティングポーズを取り、ずりっと前に足を踏み出した。それに対して絶奈もオーラを纏わせた拳を構える。
「その小さな拳では、私の纏う筋肉の鎧は貫けない」
 大きく踏み込んだプレジデントがパンチを放つ。トラックが衝突するよな凄まじい一撃。それを絶奈は横に躱す。そして相手の脇腹に拳を叩き込む。拳自体の威力は高くないが、同時に衝撃波を叩き込んで内部に浸透させた。
「っボクシングのテクニックではないが、面白い」
 プレジデントがダメージを負いながらも、続けてパンチを繰り出す。それを絶奈は避けて軽い拳を当てていった。すると段々とプレジデントのパンチが遅くなっていく。
「むっ、動きが鈍く?」
「気付きましたか、私の攻撃を受ければ受けるほど、貴方は術中に嵌っているのです」
 絶奈の攻撃によってどんどん体が麻痺し、プレジデントの動きは鈍くなっていた。そこから絶奈がラッシュを仕掛けると、じりじりとプレジデントが後退し、背後に穂先が突きつけられる。

「絶体絶命のピンチか。だがここから大逆転するからこそ世界最強国のプレジデントなのさ」
 そんな追い詰められた状況にあってもユーモアを忘れず、プレジデントは残った力を右腕に籠める。
「これが私の全力だ」
 プレジデントがアッパーカットを放ち、その拳圧は辺りの屍の軍勢をも空へと吹き飛ばす。そしてその範囲に居た絶奈もまた高々と飛ばされた。
「戦場こそ棲家……と言いたいところですが、そう都合よくはいきませんね。尤も、これ程の相手を前にして帰るつもりはありませんけれど……」
 吹き飛ばされる前に軍勢に持たせていた指向性散弾が同時に発動し、プレジデントを襲っていた。その僅かな阻害がアッパーの軌道を微かにずれさせ、絶奈がオーラのバリアによる守りを固める時間を作っていた。
 ふわりと浮いた絶奈がバリアを解いてゆっくりと降下し着地する。
「ふっ、今のを防いだか、だが最後まで付き合って貰おう」
「勿論。喜んでお受けします」
 リードするようにプレジデントがパンチを放ち、それに応じて絶奈も拳を返した。既に力を使い果たしたプレジデントのパンチには鋭さがない。それでも諦めずに腕を振るい続ける。だがそれも終わる時がくる。
「終わりにしましょう」
「ああ、来るがいい」
 絶奈の拳とプレジデントのパンチが交差する。大きなパンチは絶奈の顔の横を通り抜け、絶奈の拳はプレジデントの胸を打ち抜き、衝撃波が内部の心臓を破裂させた。
「ごふっ……これが猟兵のオーバーロード……凄まじいパワーだ……その力をコントロールできれば……」
 新たな世界を見ているように、プレジデントは空を見上げ仰向けに倒れる。そして息絶えるとその姿が消えた。
「最期まで諦めずに戦い続ける。其の絵になる姿はまさに大国のプレジデントでした」
 絶奈は最期まで己が意志を貫いた敵に称賛を送った。

 猟兵達はフィールド・オブ・ナインを撃破し、もう少しと残り僅かになった戦場に思いを馳せた。
大成功 🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年09月18日
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