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アポカリプス・ランページ⑫〜遊びたがりの番犬

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 かつてダラス・フォートワース国際空港があったというその場所で。
 その奇怪な金属の塊『スーパー戦車』は奇妙な金属音を放ち続けていた。
 その奇妙な信号を無理やり人の言葉に直すと、こうだ。

「わんわん! お母さんはまだ遊んでくれないって! 今は『動的状態にあるみんな』と遊んできなさいって! いい子で待ってたら誰か来てくれるかなあ。射程に入ったらまずは正面をプラズマ砲で薙ぎ払って、横に飛んだらミサイルで追撃して……。綺麗に灰になるかなあ。上手に出来たらお母さんも褒めてくれるよね。そうしたらお母さんも一緒に遊んでくれるはず。頑張るぞー。わんわん!」


「みんな! フィールド・オブ・ナインへの道が繋がったわ!」
 今日も今日とて、フェアリーのグリモア傭兵ネミ・ミミーニーズ(f00595)はグリモアベースで騒がしくしていた。

 世界は、『アポカリプスヘル』。
 かつてオブリビオン・ストームをもたらし文明社会を破壊した『フィールド・オブ・ナイン』が復活し。
 アメリカを舞台とした大戦争、『アポカリプス・ランページ』が始まったのだった。

 今回向かう先にいるのは『フィールド・オブ・ナイン』の1体『スーパー戦車』。体高30mの自律思考型巨大戦車らしい。
「スーパー戦車が言葉を発することはないけど、こっちの言う言葉は理解してるらしいわ。戦争とか猟兵を倒すとかいうより、戦いを楽しみにしているみたい」
 相手がいるのは、ほとんど更地のダラスの真ん中。移動らしい移動はせず、猟兵たちがどうやって自分の砲撃を抜けてくるのかを楽しみにしている様子。
 『先制攻撃』で放たれるスーパー戦車砲を防ぎ切り、反撃する形になる。事前に対策を考えておく必要がある。
「マザー・コンピュータってのが造った戦車らしいわね。なんかこーきかいでけいさんできないようなすごいことやればいいんじゃないかしら! それじゃいくわよ!」
 わかっているのかわかっていないのかよくわからない顔で、ネミは猟兵たちを送り出した。


背腹かえる
 プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに、敵が驚嘆するような方法で対処する。

●このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「アポカリプス・ランページ」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。

●ご挨拶
 背腹かえるです。よろしくお願いします。

 戦争シナリオ、ボス戦フラグメント1つで完結。
 相手は『スーパー戦車・バトルオウガモード』となります。
 遠距離からひたすら攻撃してきます。移動はあまりしないようです。
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第1章 ボス戦 『スーパー戦車・バトルオウガモード』

POW   :    スーパー戦車砲・ブルズアイ
【正確無比のスーパー戦車砲】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    スーパー戦車砲・ラピッドファイア
レベル分の1秒で【正確無比のスーパー戦車砲】を発射できる。
WIZ   :    スーパー戦車砲・アポカリプス
【大量の戦車砲の砲弾】を降らせる事で、戦場全体が【最終戦争】と同じ環境に変化する。[最終戦争]に適応した者の行動成功率が上昇する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

御剣・刀也
でっけぇ戦車だなぁ
しかも正確無比な遠距離射撃かよ。ふふ。面白いな。こんな面白い負け戦は久しぶりだ
そうさ、勝ちが分かってる勝ち戦なんかより、負け戦の方が燃えるってもんだ!
さぁ、行くぞ!戦さ人としての晴れ舞台、存分に楽しませてもらおうか!

スーパー戦車砲・ブルズアイで超遠距離から射撃されたら、ダッシュで着弾点から移動し、勇気で恐れず、覇気で心を奮い立たせ、砲弾を斬り捨てながら一気に距離を詰め、捨て身の一撃で車体ごと斬り捨てる
「でかい砲弾だったが、俺のいる場所に来るなら軌道は読みやすい。なかなか楽しい戦いだったよ」



「でっけぇ戦車だなぁ」
 御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)は、遠方に倒すべき戦車の姿を確認し、声を漏らした。
 荒野の中央に待つのは、『スーパー戦車』。それは、ただ地平の先に存在するだけで、ただならぬ終末の気配を放っている。
 一面の更地。戦車の周囲に大きさを比較するようなものは、ない。それでも、地平の先にあるあの戦車が普通の大きさでないということだけは断言出来る。

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 刀也が一歩踏み出したその時。遠方に見えていたその戦車は不思議な信号を放った。
 信号の詳しい内容はわからない。だがこの状況、動く砲身。その意味は、1つ。
「狙われてるな!」
 刀也は大きく一歩を、踏み込む。直後、刀也の立っていた場所が消し飛んだ。
「しかも正確無比な遠距離射撃かよ」
 この距離だ。僅かに風が吹くだけでも、着弾地点は大幅にずれるはずである。敵は、それを正確に狙ってきている。
「ふふ。面白いな。こんな面白い負け戦は久しぶりだ」
 相手は巨大戦車で遠距離砲撃。対して、こちらは人間1人に刀。この状況。刀也の天武古砕流が火縄銃に対抗する為の剣術だと言っても、最終戦争に飛び込むところまで想定されていただろうか?
「そうさ、勝ちが分かってる勝ち戦なんかより、負け戦の方が燃えるってもんだ! さぁ、行くぞ! 戦さ人としての晴れ舞台、存分に楽しませてもらおうか!」
 刀也は不敵な笑みを浮かべ、飛び出す。すると再び、刀也のいた地点に爆発が起こる。
 砲撃は正確無比。だが、こちらも万全の態勢ならば恐れる必要はない。刀也の位置に正確に飛んでくる砲弾を紙一重で躱し、突き進む。

 距離を半分まで縮めたところで、砲撃に間が開いた。
「躱され過ぎて計算のやり直しか?」
 刀也の本能が告げている。次は、ただ躱すだけでは駄目だ。ここが、勝負。
 手にしたサムライブレイド『獅子吼』に覇気を込め、刀也は距離を詰める速度を上げる。
 相手も計算終了。新たな戦車砲が放たれる。
 速い。先ほどまでとは速度が段違いだ。だが、その軌道は――。
「でかい砲弾だったが、俺のいる場所に来るなら軌道は読みやすい。なかなか楽しい戦いだったよ」
 その言葉と共に、刀也は砲弾に飛び込む!

「この切っ先に一擲をなして乾坤を賭せん!!」
 【雲耀の太刀】の一振り。
 飛来する砲弾を縦に斬り。覇気を纏った斬撃は、遠く離れた戦車の砲身をも斬り裂いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラブリー・ラビットクロー
まるで戦場全体が地獄の中なん
そんな地獄でもヒトは諦めないで明日を目指してんだ
らぶばっかり弱音を吐く訳にはいかねーのん
【敵ミサイル回避のジャミングを発動中】
マザー良い子!
それなららぶはラビットブレスで煙幕もくもく出してっちゃえ
ついでに打ち上げ花火も全部打ち上げるなん
きっと敵も驚いちゃうんだ?

【付近のソーシャルディーヴァより生体サーバーの無償提供がありました。ネットワークに接続できます】
花火を見た皆が応援してくれた!
これならセカイにらぶの声を届けられる筈
セカイを救う為に皆のチカラを貸して!
【賛同者のネットワークが広がります。軍事衛星にハッキングできます。レーザー充填。目標︰スーパー戦車。照射開始】



「まるで戦場全体が地獄の中なん」
 ラブリー・ラビットクロー(とオフライン非通信端末【ビッグマザー】・f26591)は、荒れ果てた戦場を見て嘆く。
 元より荒廃してしまっていたこの世界。僅かに残っていた秩序も復興の兆しも、戦火の中に飲み込まれてしまった。ここが本当の意味で何もない荒野であったなら、どれほどよかったことだろう。
 敵の真の目的は達成されていない。そして、この世界の人々はまだ諦めたわけではない。
「そんな地獄でもヒトは諦めないで明日を目指してんだ。らぶばっかり弱音を吐く訳にはいかねーのん」
 敵の行動が本当の終焉を齎す前に、ラブリーは敵のプログラムにジャミングを仕掛ける。

 【敵ミサイル回避のジャミングを発動中】

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 ジャミングに対し、相手はすぐに反応した。スーパー戦車は、ラブリーの介入に抵抗することなく、新たに入力された行動を実行に移そうとする。
「マザー良い子! それなららぶはラビットブレスで煙幕もくもく出してっちゃえ」
 スーパー戦車はラブリーへ主砲を放つのではなく、代わりに上空に信号弾を打ち上げる。
「ついでに打ち上げ花火も全部打ち上げるなん」
 スーパー戦車の随所に配置された砲身が上を向き、様々な色の花火を打ち上げる。荒れ果てた大地こそ変わらないが、最終戦争に飲み込まれていた世界が、ほんの少しだけ良い方向に傾いたような気がする。

【付近のソーシャルディーヴァより生体サーバーの無償提供がありました。ネットワークに接続できます】

「花火を見た皆が応援してくれた!」
 『ビッグマザー』が告げた変化に、ラブリーは驚く。見える範囲は、相変わらず地獄の風景。それでも、みんなの力があるなら、【Dawn of the WORLD】で世界を変えられるかもしれない。
「これならセカイにらぶの声を届けられる筈。セカイを救う為に皆のチカラを貸して!」

【賛同者のネットワークが広がります。軍事衛星にハッキングできます。レーザー充填。目標:スーパー戦車。照射開始】

 人々の応援と一緒に、ラブリーとビッグマザーに向け、スーパー戦車からも信号が送られていた。
 その信号を解析するよりも早く、世界を灰と化す力がスーパー戦車自身に照射されたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

あらあら、可愛らしいわんこね♪
多重詠唱結界術で空間を歪めて降り注ぐ砲弾を逸していく、一方で化術天候操作でカートゥーンキャラ的自然現象を従えて最終戦争な環境に適応するわ。
颶風が、雷霆が、猛吹雪が、etc.が意思をもって砲弾の雨を打ち払うでしょう。
で、わんこ(スーパー戦車)たんの前に歪めた空間を折りたたんで一歩で移動し化術肉体改造神罰で犬耳尻尾男の娘化ナーフ、と。
最終戦争で生き残ったのは私とわんこたんという設定で環境に適応しつつ、模倣結界術『フロンティア・ライン』でわんこたんと“なかよし”するわ♪わんこたんの戦車砲からたっぷりとエネルギー充填するわよ♡



「あらあら、可愛らしいわんこね♪」
 アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)が見ているのは、巨大な戦車の外見に非ず。
 戦車から放たれる謎の信号を拾い、アリスにとって都合のいい事実、『可愛いわんこ』という情報を導き出した。

 当の可愛いわんこは、無秩序に砲弾の雨を降らせている。
 正確に狙ってこない砲弾なら、弾道を歪ませることは容易。砲弾が齎す環境の変化も、アリス自身を歪めることで巧みに躱す。
 奇妙なカートゥーンアクションで近づく猟兵相手に、わんこは新たな攻め手を計算しようとする。その隙に、アリスは空間を歪めた一歩でわんこの懐に踏み込む。

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 わんこは近距離用の武装で猟兵を迎え撃ったはずだった。しかし、その攻撃がどうなったかの結果はどこかへ消え――。
 気づくと、世界は完全に止まっていた。終わった世界の片隅に、アリスとわんこたんだけが残されていた。

「世界が完全になくなる前に、わんこたんと楽しい遊び時間よ♪」
「わんわん!」
 それがアリスのユーベルコード【模倣結界術『フロンティア・ライン』】だとは知らず。スーパー戦車は、目の前のお母さんにすり寄る。退屈な永遠の中で眠る前に、お母さんとめいっぱい遊ぶのだ。
「あらあら、お母さんに向かってなんて立派な戦車砲を」
「うー……」
 お母さんに優しく撫でられ、わんこたんは小さく身体を震わせる。
「これでいっぱい最終戦争したのね。頑張ったわんこたんにご褒美よ、たっぷり“なかよし”しましょ♪」
 最終戦争が終わった今、この戦車砲ももはや無用の長物。お母さんと“なかよし”するために使うより他ない。

 “なかよし”というのは何のことかわからない。でも最終戦争が終わってからお母さんが言うんだから、きっとすごくいいことに違いない。もしかしたら『アーカイブ』よりすごい特別なことかもしれない。やっぱりぼくは特別なんだね。ぼくもお母さんのことだーいすき。

 アリスの世界の中で、スーパー戦車のナーフ作業が進んでゆく。
 全てが終わったときに残るのは、動的状態が終了した『アーカイブ』か。
 それとも――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・フォーサイス
なんか、無邪気に殺意高いんだけど!怖い!

そこらへんにいるレイダーから、無理矢理バイクを借りるよ。バイクに乗って正面から接近するよ。

もちろん、無策に近づくわけじゃないよ。ハッキングを仕掛けて、こっちの位置を誤認させてみせる。失敗したら命がないから、死ぬ気でやるよ。

よし、うまくいってるみたいだね。むこうの砲撃もわかってきたし、反撃だ。バイクを走る砲台に変えて、戦車砲を撃つよ。まさに最終戦争にふさわしい撃ち合いだね。

さらにハッキング。
「やあ、フレンド。」
「ぼくはアリス。砲撃をやめるつもりはないかな?」
「そうか。じょあ、グッドゲームを。」



「なんか、無邪気に殺意高いんだけど! 怖い!」
 アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)は、スーパー戦車が放つ信号を解析し、その無邪気な破壊の意思に驚く。
 残酷な戦争を齎す存在が残酷な存在であれば、まだ話をする余地もあったかもしれない。あれが持ち合わせてるのは、無邪気な、善意に似た狂気。意味不明な信号を読み取ったところで、会話らしい会話は成立しないのだ。

 アリスは近くにいたレイダーから、おんぼろながらゴテゴテしたパーツで飾り付けたバイクを借りていた。このバイクの性能自体は大したことはない。こんなバイクではあるが、最終戦争を経てなお動き続けている由緒正しいバイクなのだ。スーパー戦車の戦車砲を抜けて接近するに、これ以上の乗り物はない。
 アリスはバイクに乗って、正面からスーパー戦車に挑む。もちろん、無策に近づくだけではない。敵のシステムにこっそりとハッキングを仕掛ける。
「失敗したら命がないから、死ぬ気でやるよ」
 粗悪なバイクに、道ではない道。作業しやすい状況では決してない。でも、やるしかない。
 アリスの指定した偽の座標に、最終戦争と呼ばれた破滅の雨が訪れる。ここにはもう、逃げ惑う人々はいない。だがそんなことは、戦争をやめる理由にはならない。

 十分に近づいたところで、アリスも反撃に出る。
 ハッキングを強化し、ユーベルコードの領域にまで高める。【能力解析】によって、バイクを変形させる。最終戦争に適応するだけでなく、こちらも同じく砲撃を行う。そう、こちらからも最終戦争を仕掛けるのだ。
 相手からも同じ攻撃が飛んできたことで、スーパー戦車の信号に乱れが生じる。その瞬間、アリスは本命であるハッキングで更に敵の懐に迫る。
「やあ、フレンド」

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「ぼくはアリス。砲撃をやめるつもりはないかな?」
 自分と同じ攻撃をするフレンドは、アリスと名乗った。何かがおかしいと思ったスーパー戦車は、相手からの要求を蹴り、攻撃の続行を選ぶ。
「そうか――」
 アリスは残念そうに、ハッキングを打ち切る。
 スーパー戦車が攻撃をやめないということ。それは、相手の攻撃を借用するアリスの攻撃もまた、止まらないということ。それはきっと、最終戦争にふさわしい撃ち合いになることだろう。

 自分1人の最終戦争を続ける戦車に、大量の戦車砲が降り注ぐ。
 自分自身が、攻撃をやめるその時まで――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

荒谷・つかさ
先制攻撃を超遠距離からしてくる、と。
なら、私に打てる手はこれしかないわね。
いいわ、私の全力……見せてあげる。

先制砲撃に対し、回避行動は取らない
重心を落とし、地面をしっかり踏み締め、飛んで来る砲弾から目を離さず
真っ向から「怪力」でキャッチする
私の「怪力」は猟兵界最強クラス、ユーベルコード級の埒外よ
物理的に飛んでくるなら埒外の砲弾だろうと止められない道理は無いわ

反撃は【鬼神剛腕砲】を発動
キャッチした砲弾をそのまま全力で投げ返す
狙いはその大口開いた砲口、動かないなら狙いも付けやすいし「怪力」フルパワーでいくわ(攻撃力重視)

貰ったものはお返しするのが礼儀よね。
遠慮せずに、喰らって行きなさいッ!!!



「いいわ、私の全力……見せてあげる」
 荒谷・つかさ(逸鬼闘閃・f02032)は、その身1つで最終戦争の場へと降り立った。
 先制で放たれる遠距離砲撃。それに対して、つかさが取るべき手はただ1つ。

 つかさは回避行動を取らない。そこに向けてまっすぐ、正確無比な砲撃が飛来する。
 砲撃を正面に捉え、重心を落とす。最初は力を抜いて柔軟に。そこから、『キャッチ』の瞬間に、持てる『怪力』の全てを発揮する!

 異世界から来たという猟兵。ただの一撃で倒せるなどとは当然計算されてはいない。スーパー戦車は、初撃が凌がれた際には次の行動に移ることになっている。
 スーパー戦車のセンサーは、最初の砲撃の結果を待っていた。既に次弾の装填は済んでいる。主砲の範囲外へ逃れたなら、別の兵装の用意もある。遠距離からの反撃に対応するアクションも、新たな猟兵への備えもある。

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 スーパー戦車は、動けずにいた。想定していた行動は全て、初撃が着弾したあとの行動だったのだ。
 最初の砲弾が猟兵の手によって受け止められ。着弾も爆発もせずにいるパターンの行動は、用意されていなかった。

 砲撃結果を待つシステムは、着弾せず停止した砲弾をただただ静かに見つめていた。そんなシステムの欠陥など知ってか知らずか、つかさは次の行動へ移る。
「貰ったものはお返しするのが礼儀よね」
 遠距離攻撃に対する、つかさの唯一の手、【鬼神剛腕砲】。
「遠慮せずに、喰らって行きなさいッ!!!」
 最初の砲弾は、それを発射したスーパー戦車へと投げ返された。
 投げ返された砲弾が、既に装填されていた次弾と接触し。スーパー戦車の中で誘爆してしまう。
 明らかに想定外。確実に不味い状況。それなのに、ここにきてようやく。センサーは最初の砲撃の着弾を告げてしまった。近距離での迎撃用ミサイルが、スーパー戦車自身をロックオンして発射される。
「私の『怪力』は猟兵界最強クラス、ユーベルコード級の埒外よ」
 砲弾を投げ返したつかさが、鼻を鳴らす。
 その向こうで、スーパー戦車は自分の攻撃を浴び続けていた。

 システムの改修には、そこからもう少し時間がかかったという。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携OK


別に遊んであげに来たわけじゃあないんだけどねえ。
まあいいや、やることは大して変わらないし。

さて、相手がびっくりするような方法ねえ。
それじゃあ、ちょっとした曲芸でもやろうか。

狙いが正確無比なら軌道は読みやすいし、
スーパー戦車砲の砲弾が飛んで来たら軌道を見切って、
古竜の戦斧をぶん投げて空中で砲弾を撃ち落とすよ。

この斧の素材なぜかユーベルコードを軽減させる効果があるから、
計算が合わなくてびっくりするんじゃないかな。

二発目が飛んで来たら、今度は【飛衝放撃】で掴んで投げ返すよ。

わんわん言ってるらしいけど、キャッチボールは好きかい?



「別に遊んであげに来たわけじゃあないんだけどねえ」
 ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)は、のんびりとした様子で不思議な戦車を見つめていた。
 何度かの攻撃を受けてなお、スーパー戦車は難解な信号を発信し続けている。予知の段階では猟兵と遊びたがっていたらしい。今も同じように、愉快な信号を発信しているのだろうか。
「まあいいや、やることは大して変わらないし」
 猟兵とオブリビオンであるなら、やることは変わらない。遊びでも真剣勝負でも、相手の意表を突く手が有効なのも、変わらない。

「それじゃあ、ちょっとした曲芸でもやろうか」
 ペトニアロトゥシカが『古竜の戦斧』を担ぎ上げたところで。真っ直ぐ正確に、戦車砲が飛んでくる。
「軌道を見切る、までもないね」
 真っ直ぐ飛来する砲弾に向け、こちらも真っ直ぐに斧を投げつける。互いの飛び道具が衝突し、空中で派手な爆発を巻き起こす。

 見たところ、斧は1つ。その斧を投げて攻撃を防いだなら、もう一度砲撃すればいいはずだ。

 最初の砲撃は防がれた。
 その時の相手の様子から瞬時に状況を分析し、2発目の砲弾が発射される。
「わんわん言ってるらしいけど、キャッチボールは好きかい?」
 ペトニアロトゥシカは跳んだ。今度は斧の代わりに、自分自身が砲弾を空中で受け止める。
 飼い犬が、主人の投げたボールを空中でキャッチしたなら、なかなか絵になる光景だ。残念ながら、飼い犬の側に近いスーパー戦車は、そういった遊び心を理解しなかったのだが。
 敵が再び空中で砲弾を防いだという情報を元に、スーパー戦車は次の行動へ移ろうとする。それより早く、ペトニアロトゥシカは動く。
「飛んでけー!」
 空中で砲弾を受け止めた勢いのまま、【飛衝放撃】で掴んだ砲弾を投げ返す。スーパー戦車の砲弾が、飛んできたコースをそのまま逆走する!

 反撃が、早い。
 斧以外での迎撃の可能性を考慮していなかった。完全なる計算ミス。
 主砲の再装填による迎撃。間に合わない。
 主砲以外での迎撃。主砲そのままのコースを迎撃出来る別装備は、ない。

 計算ミスによる防御の遅れ。
 自身の砲撃で、スーパー戦車の巨体が大きく揺らいだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ティエル・ティエリエル
うー、わんわん!わんこなスーパー戦車と対決だー☆

ずんたったーずんたったー♪
大量に振ってくる砲弾を「見切り」、「ダンス」で踊りながら回避しながら近づくぞー!
ふふーん、なんで踊りながら近寄ってくるかだって!それは楽しいからだ!

そのままスーパー戦車の周りでもくるくる踊ってテンションを高めていくね♪
うーん、なんかスピーカーっぽいものも付いてるんだから音楽も流せばいいのに!
残念わんこと分かり合えなかったので【お姫様ビーム】でどかーんと攻撃しちゃうね☆

※アドリブや他の方との連携も大歓迎です



「うー、わんわん! わんこなスーパー戦車と対決だー☆」
 妙にテンションの高いティエル・ティエリエル(おてんば妖精姫・f01244)が、無機質な戦車の前に降り立った。
 相手は戦車。なのにティエルのテンションは完全にかわいいわんこと遊ぶときのそれなのだ。

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「ずんたったーずんたったー♪」
 降り注ぐ砲弾のリズムとあんまり合っていないティエルのダンスソング。
「ふふーん、なんで踊りながら近寄ってくるかだって!」
 聞かれてもいないのにくるくる回りながらずびしっ、とポーズを決めて宣言する。
「それは楽しいからだ!」
 テンションだけで最終戦争を乗り切ることが出来るだろうか。そういうことを考えなければそういうこともあると思います。どういうことかはよくわかりません!

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 妙にテンションの高い妖精姫が最終戦争の中を踊りながら近寄ってゆく。奇妙な光景だが、上りに上がったテンションは最終戦争をも上回るのだ。
「うーん、なんかスピーカーっぽいものも付いてるんだから音楽も流せばいいのに!」
 スピーカーとは違うけど一応音楽は流せると思います。でもそれはそれで最終戦争が始まってしまうので勝手に鳴らすわけにはいかないんです。
「うーー!」
 スーパー戦車の周りをぴょんぴょんくるくるするティエル。
 うーうー言われてもお母さんに黙って勝手に最終戦争は始められません。

「残念わんこと分かり合えなかったので!」
 テンションが上がったままのティエルがレイピアを構える。
 最高に盛り上がったテンションと理不尽な怒りが今、【お姫様ビーム】になって戦場に降り注ぐ!
 最終戦争とはまた違った意味で危険なキラキラ光る星が、荒れた大地に突き刺さる☆

 スーパー戦車は、何が起こっているのか理解出来ていない。
 この妖精は、何をしているのか?
 最終戦争よりも、ダンスが強いのか?
 砲弾以上に、人の心を動かすものが存在しているのか?

 核の一撃にも似た巨大な熱量が、スーパー戦車の真上に落ち。巨大な爆発を巻き起こす。
 全てが消し飛んだ荒野からは、ふかふかなわんこの感触によく似た、お日様の匂いがしたという――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月15日


挿絵イラスト