アポカリプス・ランページ⑨〜怪獣ストラット
●ワイルド・スタンピード
「ヒャッh……ヒ、ヒェーッ!?」
「助けてカーチャーン!」
「俺レイダーになるんじゃ……ギャーッ!」
「ママー!」
北米大陸中央部、ヴォーテックス・シティ。
ヴォーテックス一族の権威の象徴である、この悪徳の都在住のレイダー達は未曽有の危機に瀕していた!
「どこの馬鹿があのクソトカゲ共を連れてきやがった!」
「そいつならさっきあのトカゲ共に喰われてたぜ!望みが断たれた!」
次々と巨大な爬虫類の餌食となるレイダーの運命やいかに!?
そのまま滅びろ!
●ライク・ア・レクリエーション
「ま、レイダーが全部くたばる分には何も問題はないわ。問題なのは件のクソトカゲよ。」
グリモア猟兵イザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)はため息をつきながらブリーフィングを続ける。
「遂にフルスロットルの膝元にまでたどり着いたわね。一先ずはお疲れ様。だけど知っての通りフルスロットルを撃破しなきゃカタストロフは回避できないし、フィールド・オブ・ナインも未だに健在。寧ろここからが正念場と思って頂戴ね。……話を戻すわ。」
イザベラはそういうと、モニターを操作し次の画面を映した。
「現在ヴォーテックス・シティ全域を生物兵器、通称レッド・ラムが徘徊、現地レイダーを次々と捕食しているわ。そしてフルスロットル直属の部隊がこいつらの捕獲に乗り出している。恐らく自分たちの戦力に加えようってところね。奴らにできるかどうかは別としても野放しにする訳にもいかないから一匹残らず殲滅してきて。」
レッド・ラム。資料によれば偽神細胞研究の途上で生み出された爬虫類の成れの果てらしい。
そのキャバリアをも凌ぐ巨体もさることながら、何といっても目を見張るべきはその名に違わぬ歪な赤い巻き角の存在である。モニターに映るレッド・ラムは戦車を角で持ち上げ、バリケードを角から放たれる熱光線で破壊し、早贄のごとくレイダーを角に突き刺してヴォーテックス・シティの大通りを闊歩していた。
「まぁでも、ここまでやって来た貴方達だもの。今更こんなのにビビる訳は……ないわよね?」
そんな彼女の問いに「聞くまでもないだろう」と言った反応を示す猟兵達。今更トカゲがなんだというのだ。
「オーケイ、それじゃあ今回は息抜きがてら楽しんできて!」
Good hunting Jaeger(猟兵諸君、良い狩りを)!
そう告げるとイザベラは猟兵たちの転送を開始した。
マーシャル後藤
ヴォーテックス・シティ壊滅待ったなし!
どうもマーシャル後藤です。
本シナリオでは巨大オブリビオン『レッド・ラム』の群れとの喰うか喰われるかの熱いバトルを描きます。
●戦場情報
ヴォーテックス・シティ市街地。雑多ながらも片側二車線道路によって碁盤の目状に区画整理がなされているビル街が舞台となります。
●レッド・ラムについて
キャバリア以上の巨体を有する二足歩行の爬虫類型生物兵器です。
数体のグループで行動し、獲物を見つけると執拗に追いかけまわします。
とにかくタフなので通常の障害物程度はたやすく破壊してしまいます。
●プレイングボーナス
レイダー達とカーチェイスしながら戦う。
本シナリオにおいては上記レイダー=レッド・ラムとなります。
モブのレイダーはレッド・ラムのおやつです。
プレイング募集はOP承認直後から開始となります。
また、必要成功数に達した時点でシナリオ完結とさせていただきます。
それでは皆さんのホットなプレイングをお待ちしております!
第1章 集団戦
『レッド・ラム』
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POW : ブランディッシュ・ラム
【角】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
SPD : マルチロック・ラム
【角から追尾光線】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ : イミテーション・ラム
【角】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、角から何度でも発動できる。
イラスト:あなQ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
地籠・凌牙
【アドリブ連携歓迎】
俺がカーチェイスぅ!?バイクが壊れるじゃねーかどうs……
あ、いやなんとかできる方法あったな。
あんま良いやり方じゃあねえが人命最優先だ!手頃なバイク借りてカーチェイスすっかァ!
『穢れを喰らう黒き竜性』で襲われてる人や仲間の猟兵たちから不運を喰らって【おびき寄せ】る。
ものの見事に揃いも揃って俺を追いかけてくるだろうなァでかい恐竜が揃いも揃うのは壮観だろうなァ!?怖いわバカ!!!
敵がぞろぞろ俺を追いかけ始めた辺りで【指定UC】で【範囲攻撃】!
今までに食らった穢れ全部押し付けてやる!さっきたくさん喰った分濃厚な分をな!!
あとは適当にカーチェイスしてりゃ勝手に自滅していくだろうさ。
●ダンス・ウィズ・ハードラック
「ソイツに乗りてぇか、小僧!」
通りを暴走するレッド・ラムとの戦いに挑むため、見つけた赤いバイクの持ち主が近くにいないか探していた地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)の背後から声がかかる。
振り向くとそこには目深く被ったペースボールキャップにバイクと同じ程に真っ赤なジャケットを纏った男がいた。表情は見えないながらも明らかにヴォーテックス・シティのモヒカンレイダーとは異なる雰囲気を醸すその男に凌牙は息を呑んだ。
「あ、あの!このバイクの持ち主って……」
「そいつァ俺が若え頃にタイマンで勝った証にブン取ったマシンだ。ま、結局はネジの一本に至るまで俺用に魔改造したから原型がねぇけどな。」
凌牙の横に立ちバイクのボディをそっと撫でる男の様子はまるで若き日を懐かしむよう。少し間を置いて男は凌牙に訊ねた。
「お前さん、あのトカゲ共をやっつける気だな。勝ち筋は見えてんのか?」
キャップの下から鋭い眼光が凌牙を捉えた。その迫力に気圧されそうになる凌牙であったが、猟兵としての意地で踏みとどまり答えた。
「この街がどういう所かは知ってるつもりだ。ここにはモヒカン連中だけじゃなく奴隷として働かされてる人々もいる…!俺は猟兵としてその人達を助けに来たんだ!」
「ほぅ、猟兵ね。ふむ…。」
凌牙が猟兵である事を名乗ると男は驚き、にやりと笑った。
「…フッ。なかなか骨がありそうじゃねぇか。いいだろう、持ってきな。言っとくがじゃじゃ馬なマシンだ。死にたくねぇなら死ぬ気で跨がりな。」
そう言って男はバイクのキーを凌牙に投げ渡した。
「すまねぇオッサン!終わったら必ず返しに戻ってくる!」
「良いって良いって。そいつがぶっ壊れるまで乗り回してやんな。街はこの騒ぎだ。そいつよりもパワーのあるバイクが乗り捨てられてるかもしれねぇし、今度はそいつをブン取っちまうまでよ。」
男はそういうと凌牙に背を向け手をひらひらさせながら、近くの酒場へと入っていった。
果たしてこの男は何だったのだろうか。気になる事は多いが、まずはレッド・ラム退治である。
凌牙はバイクのエンジンに火を入れるとヴォーテックス・シティの通りへと飛び出していった。
「うおおおお!?じゃじゃ馬っつてたけど!これじゃあ暴れ馬だろあのオッサンんんん!」
さて、格好良く飛び出してみたはいいものの、アホみたいな馬力に振り回されることになった凌牙はヴォーテックス・シティの中心で哀を叫んでいた。しかもその後ろには数体のレッド・ラムが逃げる凌牙に迫っている。
とはいえ、バイクの聞かん坊っぷりは想定外ではあったものの、凌牙の作戦は見事にハマっていた。
「不運にも」レッド・ラムに捕捉されてしまったモヒカンレイダーなどからその「不運」を吸い取り、その不運オーラを一身に背負ってのトレイン。これこそが凌牙の作戦であった。
「ヒャ、ヒャッハァ?兄弟、あのトカゲこっちを追っかけてこなくなったぜ!助かった!」
「馬鹿!前見ろ前ヒャッハァー!」
「前?…ヒャッ」
まぁ、とはいえ不運を吸い取るにも限度がある。
一難去ってまた一難。とあるモヒカンレイダーのコンビはどこぞの誰かが設置したバリケードにバギーごと突っ込み、アメリカ大陸を見守る双子星になりましたとさ。
「なんか向こうの通りで凄ぇ爆発音が聞こえた気がするけど……気にしてる場合じゃねぇ!ここらが頃合いだ、俺の奥の手喰らっていけぇ!」
既に30を超えるかというレッド・ラムの群れを惹きつけた凌牙はその身に溜めこんだ穢れ、つまりこの街を襲った「不運」を解放し、その奔流をレッド・ラム達にぶつけた。
『ガアアアアア!』
穢れを本能的に感じ取ったかレッド・ラムが次々に咆哮を上げ、その元凶たる凌牙への殺意を込めた熱光線をその禍々しい角から放った。
「うわおおお!怖ええええ!」
どうにもユーベルコードがレッド・ラム達を興奮させてしまったようで、むしろ窮地に陥ってしまった形となった凌牙。 しかしレッド・ラムの熱光線が凌牙ととらえる事は決してなかった。走る中で「幸運」にもバイクの癖を把握した凌牙は熟練のレーサーの如く迫る光線を躱す。
そして一方のレッド・ラム達は興奮しているのも相まって、「不幸」にも光線を通りのビルへと直撃させ、その崩壊に飲まれていった。
背後から迫ってくる気配が消えたのを確認した凌牙は地面に足をつけながらスライドして停車し、背後にあった光景に目を向けた。
「勝手に自滅するとは思ってたけど、これはまた随分派手に……。」
そこには道路一杯を埋め尽くす瓦礫の山。所々に息絶えたと思しきレッド・ラムの角や脚が突き出ていた。
大成功
🔵🔵🔵
白石・明日香
わーい、怪獣軍団だ~(棒)
バイクに乗りながらダッシュで接近してデケぇ角の動きを見切りながら華麗に躱して足元を切ってやろう。怒って追いかけてきたら足元を潜り抜けたり空中戦の要領でバイク事奴らに飛び乗ったりしておちょくりながら一体で多く自分の元に集める。
ある程度集まったのを見計らって2回攻撃、属性攻撃(炎)、怪力、鎧無視攻撃、範囲攻撃で纏めて吹き飛ばす!
不味くてから揚げにしてもおいしく無さそうだが・・・・
次行くか!
●インパクト・アフター・クルーシブル
「わーい、怪獣軍団だ~。すごーい。」
ベトゥラーに跨った白石・明日香(十字卿の末裔・f00254)はレッド・ラムの余りの多さに何ともいえない気持ちになった。
その気持ちもわからなくない。町中を闊歩するレッド・ラムが群れる光景はまるでできの悪いコラージュ画像のようだ。安っぽい映画でももっとマシな演出になるであろう。…多分。
「……とりあえず始めるか。」
『ガアッ!?』
レイダー達を襲うレッド・ラム達が突如悲鳴を上げる。その足元には夥しい血と何かが走り抜けた跡が残るだけ。
「ヒャッハー!何だか知らんが奴らの動きが鈍りやがったぜー!」
「トムの仇だ!頭ねじ切ってオモチャにしてやらぁー!」
先ほどまで逃げ惑っていたレイダー達は勝機ありと見るやいなや、そこらに落ちているレンチや釘バットを手に取ると負傷したレッド・ラムへと襲い掛かった。相手が自分たちより弱いとわかれば襲い掛かる、アポカリプスヘルのヤバいレイダー特有の習性である。
「邪魔すんじゃねぇ!」
「ヒャッハー!?」
しかし明日香の進路上に立ったが運の尽き、レイダー達は明日香の得物たる大剣の一振りにて屠られた。
「これだからレイダーは…!」
さっさと逃げればいいものをと悪態をつく明日香を、彼女の死角から一対の角が襲い掛かる。足を斬られ、怒り狂ったレッド・ラムであった。
「ウスノロめ!いくらやってもオレには当たらねぇよ!」
明日香はその場でバイクの向きをレッド・ラムの鼻先に向け、そのまま直進。角による攻撃を避けながらその頭部を足場に巨体の上に飛び乗ったのである。
「ほらほらどうした?鬼さんこーちら!」
レッド・ラムからレッド・ラムへと。次々と迫る攻撃を軽やかに避け続ける様は圧巻の一言に尽きる。
一方のレッド・ラムは攻撃を避け続けられている事に腸が煮えくり返っているのか、周囲の個体に角やら尻尾やらがぶつかるのもお構いなしといった暴力の坩堝と化し、遂には互いを傷つけあう同士討ちを始める始末であった。
「随分暖まってきてるな…よっと!」
もはや自身がレッド・ラムの眼中にないと察した明日香はレッド・ラムの背から飛び降り、
「そんじゃあ、纏めて吹っ飛べぇ!!」
その落下の勢いと共に大剣を地面へと突き立てた。
次の瞬間、レッド・ラムの群れの足元に次々と亀裂が走り、火柱と共に強烈な衝撃波が群れを襲った。
『ガアアアア!?』
「おーおー、よく燃えてるな。…ってうわ臭ァ!」
レッド・ラムのその燃える臭いは強烈だった。一体何を食えばこんな悪臭を放てるようになるのか。そう思えるほどの悪臭であった。
「ゲホッゲホッッ!クッソ、マジで最悪なトカゲ野郎だよ畜生!」
明日香は鼻がもげそうになるのを堪えながら、一目散にその場から撤退するのであった。
大成功
🔵🔵🔵
シキ・ジルモント
宇宙バイクに乗って挑む
まずエンジンを全開にしてレッドラムを追い、相手の尾や走行時の悪影響を受けにくい斜め後方から迫る
この世界の悪路にもだいぶ慣れたが、あの巨体が走る事で路面が荒れる可能性には十分注意を払って走行
…気軽に食われたり攻撃に巻き込まれるレイダーには多少同情する
相手を常に視界に収め、その角に注目
ビームや巨大化等、異変があればこちらもユーべルコードを発動する
飛翔能力を得たバイクで急上昇し空へ退避、角の攻撃を回避したい
そのまま一度高く上昇、すぐに急降下により勢いをつけて、相手の頭上から反撃を行う
バイクに装着するフォースセイバーを起動、ユーべルコードの効果も合わせた騎乗突撃による攻撃を試みる
夜刀神・鏡介
巨大な怪物と乗り物で競争しつつ……か
これはカーチェイスじゃなくて、怪獣映画の一幕って感じじゃないか?
まあ、その手の映画なら銃火器とかを持ってそうだが。俺はそんなものを持っていないので、刀でいこう
神刀の封印を解除した状態で、バイク『八咫烏』に騎乗
出来るだけ囲まれないように注意しながら走る
但し、どうしても囲まれてしまう場合や、攻撃の回避が厳しならば、いっそ勇気をもって敵の足元をギリギリでくぐり抜けるように走って回避しよう
更に、そのすれ違いざまに素早く刀を振るって、壱の型【飛燕】
片足を負傷すれば、少なくとも高速で走る事はできまい
動きを止めた相手は一旦無視して、十分に動ける敵を優先して攻撃していく
●タービュランス・オブ・ツイン・ソード
ヴォーテックス・シティを舞台にしたハンティング・ゲームは絶賛続行中であった。
多くのレイダーが逃げ、レッド・ラムがレイダーを喰い、猟兵がレッド・ラムを狩る。
「流石にこれはレイダー達に同情せざるを得ないな……。」
「というか、これカーチェイスじゃなくて怪獣映画の一幕のような……。」
シキ・ジルモント(人狼のガンナー・f09107)と夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は高台から通りを一望してそれぞれの所感を呟いた。
「ほう、怪獣映画か。映画だとあの手の怪獣にはどう対処するんだ?」
「まぁ軍隊が出動してありったけの銃弾やら砲弾やらを当てて対処するんだが……。」
そう、ちょうど彼らの目の前でレッド・ラムに対処しようとバリケードに結集したレイダーのように。
『ヒャッハー!頭ねじ切ってオモチャにしてやるぜ!』
『アパーム!弾、弾持って来いアパーム!』
『今日の晩飯はドラゴンステーキだヒャッハァー!』
『ヒャッハァー!』
レイダー達は機関銃、ロケット砲、果ては多数の砲塔を備えた重戦車による一斉攻撃を敢行。しかしレッド・ラムは無傷であり、
『『『ヒャッハァー!?』』』
レイダー達は一撃のもとに粉砕された。
「……まぁ、ちょうどあんな感じでやられる。で、主役級のキャストが秘密兵器やらを使って解決する感じだな。」
「なるほど、結局俺達で何とかするしかないってか。」
シキの言葉に「まぁそんなところだ」と肩をすくめる鏡介。二人の猟兵はそれぞれのバイクに跨ると、レッド・ラムの追跡を開始した。
『ガアアアア!』
進路上の一切合切を破壊、蹂躙しながらレッド・ラムの行進は続く。そしてそれをシキと鏡介は追走していた。
「それじゃあ上は俺が、下はあんたに任せた。」
「了解。」
シキは宇宙バイク「レラ」を上昇させ、レッド・ラムの注意を引くと同時に鏡介が大型バイク「八咫烏」でその足元へと潜り込んでいく。
「あれが角か…。ぶつけられたらタダじゃ済まなそうだっ…!」
シキの存在に気が付いたレッド・ラムがその巨大な角を振り回し、彼を空から叩き落とそうとする。
一方で対するシキも不規則な機動で直撃を避けながらレッド・ラムを翻弄していた。
「あっちはもう交戦中か。だったらこっちも始めるとしよう。」
レッド・ラムの足元で踏みつぶされないよう慎重に並走する鏡介は神刀「無仭」を手に取り、その切っ先が接地しないかどうかの位置からレッド・ラムの巨体を支える脚めがけて斬り上げる。
「――壱の型、飛燕。」
『ガアア!?』
神刀の一振りを受けた事による激痛と平衡感覚の消失がレッド・ラムを襲う。鏡介はバランスを失ったレッド・ラムに巻き込まれないよう、悪路をものともせず走り抜け、続けざまに一頭、また一頭へと斬撃を放つ。
「…頃合いだな。システム起動。少し無理をさせるが、頼むぞ。」
眼下でレッド・ラムの行進に乱れが生じ始めたのを見たシキはレラにフォースセイバーの光を纏わせレッド・ラムの群れへと吶喊を仕掛ける。
『ギャアアアアア!』
「一点突破だ、行くぞっ…!」
人機一体を以て一振りの剣と化したシキが群れに突入すると、その衝撃力はシキの数十倍の体積と重量を持つであろうレッド・ラムを次々を跳ね飛ばし、フォースセイバーの鋭きが快刀乱麻の如くレッド・ラムを斬り飛ばす。
シキと鏡介、この二人の猟兵が通った後にはレッド・ラムの死屍累々が残るのみ。そしてその様は刃のすさび飛ぶ乱気流に巻き込まれたか如きであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
高吉・政斗
アドリブ&連携歓迎)
あれ?!ここはファンタジーな世界だっけか?
まぁいいや、この蜴野郎を潰せばいいんだなヨシ…
(操縦席にて各兵装のチェック)
■準備(操縦席内にて)
・「狙撃機付きCUBU」を各ビルの上に到達、上方から蜥蜴を高速射撃。
(倒す…よりも蜥蜴の攻撃を邪魔する)
■戦闘(戦闘車型FECT乗車中)
(即UC機動)
とんでもねぇ威力のビーム?レーザー?だな畜生!って誘導してる!?まぁでも少なくともこの「電子の盾」なら防げる…っがコイツら自体の攻撃は先ず無理!なので常に奴らに俺を「追跡して貰おう」。戦車兵装使いながら囲まれない様に。
お?「CUBU」しっかり設定通りに動いてるな?OK!そのまま続けてくれ。
●トラップ・ハント
「あれ?!ここはファンタジーな世界だっけか?」
いいえ、荒れに荒れたマッポーのアポカリプスヘルにございます。まぁしかしファンシーな頭レイダーなやつらもいるので部分的にはファンタジーな世界に違い
ない。
高吉・政斗(剛鉄の戦車乗り・f26786)は自律型三脚――CUBEから送られてくるレッド・ラムの進路を確認していた。レイダーを捕食するためにビル密集地帯へ
と入り込んだレッド・ラム達はCUBEに取り付けられた狙撃銃の攻撃を受けると、それを敵と認識し執拗に追ってくる。政斗はその習性を利用して一網打尽にする策
を考えていた。
「よしよし、良い感じにこっちへと誘導できてるな。それじゃあ……餌になりに行くとするか!」
政斗は気合いを入れると戦闘車両形態のFECT――鉄鋼製可変形戦闘車のエンジンに火を入れ、レッド・ラムの群れの正面へと躍り出た。
『ガアアアア!』
CUBEからの攻撃に熱光線で反撃を仕掛けるレッド・ラム。しかし的は素早く小さい。熱光線はビルを破壊し、群れの後続になるにつれてその崩落に巻き込まれていた。
そして突如、先頭の個体の目の前に現れた車両が砲撃を仕掛ける。
「ここからは俺が相手だ!」
政斗は砲塔をレッド・ラムに向けながら電子の盾を展開して対峙するようにチェイスを開始した。
『ガアアッ!』
次なる獲物を政斗と定めたレッド・ラム達はその角から熱光線を放ちFECTを仕留めんと迫る。
「R2起動!」
【R2System、起動シマス】
しかしそれは悪手であった。政斗が展開した電子の盾は彼自身のユーベルコードによる特別製である。それは受けた攻撃能力の一時的な掌握。つまるところ、この瞬間からFECTはレッド・ラムと対等に渡り合える戦闘能力を得たのである。
「喰らえっ!」
それを合図にFECTから無数の熱光線が射出され、レッド・ラムへと次々と命中する。
『グギャアアア!』
熱量がレッド・ラムを焼く。激痛から逃げようともがくが周囲はビルばかり、それに後続もいて身動きが取れない。
「袋のネズミならぬ、袋のトカゲってな。――CUBE、一斉射撃開始。」
政斗はとどめを刺すべくCUBEに指示を出す。そしてビル上に陣取ったCUBE達の射撃はその搭載されている最後の一発を撃ちきるまで続いたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
トリテレイア・ゼロナイン
この都市にはレイダーだけでなく奴隷として囚われた多くの人々がいるのです
一匹たりとも見逃すわけにはいきません
機械馬ロシナンテⅡに騎乗し都市を疾走し急行
レイダー達の悲鳴が導いてくれるでしょう
厳密には違いますが、竜に挑むは騎士の誉れ
お相手いたしましょう
槍の様に伸びる角の軌道を●瞬間思考力で●見切りステップを織り交ぜたギャロップ(馬術用語で全速力)で回避
機械馬のスラスターの●推力移動を併用し大地●踏みつけ跳躍
UCの鉄球を頭部へ射出し爆砕
頭部を失った敵を鉤爪で保持
着地と同時に●怪力で質量武器として振り回し残る敵を排除
(電脳剣の電脳空間から新たなUCを取り出し)物を隠す・継戦能力
さて、次の群れはどこに…
アダム・レイン
【POW】
「クソトカゲは毎日見てるから1匹でいいよ。なあ、僕の故郷の仇。」と自身のキャバリアのゲドン・ザウラーに悪態を吐く
まずビルの隙間を縫うようにキャバリアで【オーラ防御】を張りつつ走る
「敵は小回りは効かないはずだ。そのまま僕の狙い通りになれば…」
敵がブランデッシュ・ラムを使用してきたら、3回行動するために味方を巻き添えにすると予想し、あえて敵群の前を全速力で横切る。敵群が同士討ちで混乱が起きたら崩されたビルの瓦礫の山を足場に跳躍。敵群がもみ合いになっているところへ空中からEx.roarで【貫通攻撃】し、一網打尽を狙う
「この中で一番小さいトカゲにやられる気分はどうだい?」
※アドリブ&連携OK
●レスキューマン・アサルト
『オラァ!道を開けやがれぇ!』
ヴォーテックス・シティの大通りを何両もの大型トレーラーが爆走する。それはこの街に詳しいものであれば誰もが知る有力な奴隷商のキャラバン隊であった。
『クソぉ…大口の取引がパァになっちまった…!だが生きてりゃ次のチャンスがあらぁ!野郎ども!俺様の大事な商品を傷つけてみろ、あのトカゲに喰われるより
も惨い目にあわせてやっからな!』
『ヒャ…ヒャッハァー!』
奴隷商の胆を寒からしめるような声に竦みあがる配下のレイダー達は周囲への警戒を強め、街の出口へと向かうのであった。
…その直後、レッド・ラムの群れに見つかってしまう事も知らずに。
「レイダー達の悲鳴…、大通りですか。ロシナンテ!」
まずそれにいの一番に気が付いたのは機械馬ロシナンテⅡにて街中を縦横無尽に駆けていたトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)であった。
彼が大通りに駆け付けると、そこには横倒しにされたり道路の段差に足を取られて立ち往生したトレーラーの列とそれを襲うレッド・ラムの群れがあった。
「あれは奴隷商人のキャラバン…!」
であればあの中には奴隷として捉えられたたくさんの人々がいるはずだ。トリテレイアはロシナンテⅡを一台のトレーラーを襲うレッド・ラムへと走らせた。
「竜に挑むは――まぁ厳密には違いますが、騎士の誉れお相手いたしましょう」
「どこもかしこもクソトカゲばかり…。クソトカゲは毎日見てるから1匹でいいよ。なあ、僕の故郷の仇。」
アダム・レイン(ダイナソーライダー・f30865)は乗機ゲドン・ザウラーに悪態をつく。彼もまた街中を駆け行く先々でレッド・ラムを撃破していたが、流石の多さに辟易し始めている様子であった。
「む…大通りか。ほら、行くぞ。」
ゲドン・ザウラーのレーダーが最期の群れを捉えていることを確認したアダムは、すぐに大通りへと向かった。
『ギャアアアアア!』
「ふっ……!」
トリテレイアが対峙したのは群れのボスであろうか。周囲の個体よりも明らかに巨体であった。足元には豪勢な装飾がなされた三両連結トレーラーが一台。大技を仕掛けように仕掛けられず、攻めあぐねていた。
あわせて周囲で巨大な角を振り回す個体たちへの注意を払わねばならなかった。前門のレッド・ラム、後門のレッド・ラム状態である。
「何とかして隙を見つけなければ…!」
トリテレイアが注意深くボス格レッド・ラムを観察していると、
「そこの騎士さん、僕の合図とともに上方へと飛んでほしい。」
「了解です。助太刀感謝します。」
「よし…今!」
トリテレイアの窮地に駆け付けたのはアダムであった。トリテレイアが跳躍したのを確認すると、ゲドン・ザウラーの武装セーフティを解除し複数のレッド・ラムをターゲットに捉えるとトリガーを引いた。
「Ex.roar!」
アダムの掛け声とともにゲドン・ザウラーの口腔に内蔵された砲門が火を噴く。飛び出したるは破壊光線の光の束。拡散するそれらは次々とレッド・ラムへと直撃し、その肉と骨を焼き砕いた。
「この中で一番小さいトカゲにやられる気分はどうだい?」
「なんという威力…しかしボス格はまだ健在でしたか…!」
ゲドン・ザウラーの脅威の殲滅力を上空から目の当たりにしていたトリテレイアは、先ほどまで対峙していた個体を見やった。肉は所々抉られているがそれの精でより興奮しているらしく、足元のトレーラーへとかかる力が増しているようにも見えた。
「此処で決めます…!」
着地したトリテレイアはロシナンテⅡをレッド・ラムめがけてギャロップさせた。目の前で不規則に振り回される巨大な角が彼の進路を阻むが、超人的な動体視力で安全路を見つけ出し、一気に駆け抜けレッド・ラムの頭上へと舞い上がった。
「これで…お終いです!」
取り出したるは棘の生えた鉄球。騎士がもつにはあまりにも蛮族めいてながらも、竜狩り程の大任を全うするならばこれほど頼れる武器などありはしないだろう。
『ガアアアアア!』
「うおおおっ!」
一頭の竜と、一人の騎士が吠える。角と鉄槌。果たしてどちらが勝って、どちらがくたばるのか。
決着は程なくしてついた。
『ほ…ほひっ。た、助かった…のか?』
どれほどの時間がたったのだろうか。
その奴隷商人は連結トレーラーの最も頑丈に作られた一室で目を覚ました。横倒しにされて装飾がめちゃくちゃになった車内からほうぼうの体で這い出すと、そこにはレッド・ラムの夥しい死体の山と。
「あ、出てきた。」
「貴方にはいろいろとお話を伺う必要がありそうですね。それと奴隷の皆さんはこちらで保護しました。取り返そうなどとは思わぬことです。」
キャバリアと、機械馬に乗った騎士が待ち構えていたのであった。
大成功
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