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アポカリプス・ランページ⑥~獄炎の世界の中で

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「……正直、厄介な相手だな。無法者の世界で生き残ったヴォーテックス一族の一員らしい、と言えばそれまでだが」
 グリモアベースの片隅で。
 双眸を閉ざした北条・優希斗(人間の妖剣士・f02283)が静かな口調でそう呟く。
 静謐の中に籠められた思いを反映する様に、開かれた双眸を蒼穹に輝かせながら。
 その瞳で集まった猟兵達を見つめ、優希斗が皆、と静かに呼び掛けた。
「ヴォーテックス一族が1人、デスファイア・ヴォーテックスの戦場の1つが視えたよ。どうやらかの相手は鋼鉄要塞デスファイアにて皆を待ち構えているらしい」
 鋼鉄要塞デスファイア。
 ロッキー山脈にあるその要塞は、デスファイア・ヴォーテックスの基地で在り、同時に奴隷や部下や侍らせている女達を囲う、そう言う場所だ。
「要するにデスファイア・ヴォーテックスの住処だと考えて貰えれば良い。で、皆は其処に進行することが可能になった。……とは言え、この戦場はあくまでも要塞を正面から突破する事が前提になるけれどね」
 それはつまり、要塞内に潜り込むと同時に、デスファイア・ヴォーテックスのみならず、其処にいる奴隷や部下、侍らせた女等を戦いに巻き込むと言う事。
 デスファイア・ヴォーテックスは、自分の家の家畜を焼き殺してでも猟兵達と戦うことに何の躊躇いも覚えないだろう。
「……まあ、裏社会の荒くれ者なんてそんなものと言えばそれまでかも知れないが。だからと言って、この戦いでデスファイア・ヴォーテックスに隷属させられている人達を見殺しには出来ないだろう」
 では、どうするのか。
 問いかける猟兵達に優希斗が答えた。
「デスファイア・ヴォーテックスが撃ちまくる火炎放射に対策を取ればいい」
 その上で、奴隷達や人々も可能であれば救出や保護等を行う。
 無差別火炎放射に対策を取ることは、結果として人々の命を守ることに繋がり、更に猟兵達が彼に勝利するための鍵になる。
「大変な戦いになるであろう事は想像に難くないけれどね。無論、もし人々を犠牲にしてでも勝たなければならないと覚悟して挑むのであれば、その時は俺も彼等の死に罪を背負うよ。だから、皆が最善だと思える行動を取って欲しい。いずれにせよ、デスファイア・ヴォーテックスを放置しておく訳には行かないからね」
 そのデスファイア・ヴォーテックスに近付くためには無差別火炎放射に対応する必要があるのも、また事実ではあるが。
「いずれにせよ、皆には正面から要塞に突撃して貰い、彼を撃破するために最善を尽くして欲しい。そして可能であれば、無差別火炎放射に巻き込まれる人々を護れる様にも行動して欲しいと思う。困難な道ではあるが、皆ならきっと出来ると俺は信じているからね」
 ――だから。
「どうか皆、宜しく頼む」
 優希斗のその言の葉と共に。
 蒼穹の風が吹き荒れて、気がつけば猟兵達はグリモアベースから姿を消していた。


長野聖夜
 ――獄炎のその先で。
 いつも大変お世話になっております。
 長野聖夜です。
 今回は、アポカリプス・ランページ、『デスファイア・ヴォーテックス・鋼鉄要塞』のシナリオをお送りします。
 このシナリオにおけますプレイングボーナスは下記となります。
 =============================
 プレイングボーナス……無差別火炎放射に対抗する。
 =============================
 詳しくはオープニングでも触れておりますが、今回のシナリオでは、デスファイア・ヴォーテックスの住処である鋼鉄要塞に正面突撃することになります。
 その為、デスファイア・ヴォーテックスに隷属させられている人々(奴隷など)もいます。
 デスファイア・ヴォーテックスは奴隷達への被害など何も考えずに無差別火炎放射を使用してきますので対策を講じる必要がございます。
 但し、必ずしも人々を守る必要はありません。
 人々にどの位の被害が出たか、等は最終的な結果としてリプレイに記載する可能性もございますので、その点ご留意頂けます様、お願い申し上げます。
 プレイング受付期間及びリプレイ執筆期間は下記です。
 プレイング受付期間:9月10日(金)8:31分以降~9月11日(土)13:00頃迄。
 リプレイ執筆期間:9月11日(土)14;00頃~9月13日(月)一杯迄。
 変更などがございましたらマスターページ及びタグにてお知らせ致します。

 ――それでは、良き戦いを。
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第1章 ボス戦 『デスファイア・ヴォーテックス・鋼鉄要塞』

POW   :    火力こそ力だぜ!!
自身の【下半身の戦車 】を【ファイブデスモード】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    デスファイアァァァァ!!
【両腕の火炎放射器 】で攻撃する。[両腕の火炎放射器 ]に施された【火力】の封印を解除する毎に威力が増加するが、解除度に応じた寿命を削る。
WIZ   :    ヘルファイアァァァァ!!
【炎の雨 】を降らせる事で、戦場全体が【地獄の如き戦場】と同じ環境に変化する。[地獄の如き戦場]に適応した者の行動成功率が上昇する。

イラスト:V-7

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

山梨・玄信
如何にもな悪役じゃな
残虐な相手は人質が居る状況では厄介じゃが…考えはあるぞ

【POW】
予め褌一丁になっておき、脱ぎ力を充分に高めておくぞ。
そして、そのまま要塞に突入じゃ。変態とか言われても聞き流すぞ。
そしてUCを発動するのじゃ

敵が無差別火炎放射を使おうとしたら、UCで強化されたオーラ防御を「デスファイア」を中心に球状に展開。火炎を閉じ込めてやるのじゃ。
そして、火炎を抑え込んでいる内に一般人に逃げるよう促すぞ

避難を確認したらオーラ防御を解いて、飛行で一気に敵に接近して2回攻撃で殴ってやるぞ

「そんなに火が好きなら、自分でじっくり味わうがい良い」
「死にたくなかったらわしが抑えている間に逃げるんじゃ!」


キリカ・リクサール
アドリブ連携歓迎

フン、遺伝子まで焼き尽くすか…面白い話だ
分相応の火遊びが身を亡ぼすことを教えてやろう

装備銃器で敵を遠距離から攻撃しつつ人々が逃げ出せるように隙を作りながら、なおも逃げ出せない人がいないか周囲をよく観察する

私は身体を様々な毒ガスに変えることができる…
それが人ではなく、炎にとっての毒であってもな

自分の片腕を消火ガスへと変化し、自分や周囲に守るべき人達に火が付く前に鎮火
さらにもう片方の腕は高濃度の腐食ガスへと変化させて、敵の戦車部分を破壊する
火力がいかに高かろうと戦車その物を叩かれては一溜りもあるまいよ

力こそは全て、その考えは大いに同意しよう
今、お前は我々の力の前に敗れ去るのだからな


佐藤・和鏡子
ミレナリオ・リフレクションでヘルファイアァァァァ!!を相殺させたり、救急車の車体で防ぐなどして敵の火炎放射に対抗します。
奴隷たちは救急車に乗せられるだけ乗せたり、負傷者に医術で治療するなどしてできるだけ助けるようにします。
私は看護用モデルとして作られた身、それが本来の私の使命ですから。
デスファイアには救急車を使って戦いを挑みます。
救急車を運転技能でジャンプさせて生身の上半身を狙います。
生身の部分に何トンもある救急車をぶつければさすがにただでは済みませんから。(重量攻撃・蹂躙で威力倍増させて、確実に殺すようにします)


館野・敬輔
【SPD】
アドリブ連携大歓迎

ヴォーテックス一族、揃いも揃って人を家畜同然としか見ていないか
…正直、吸血鬼と大差ないな

…わかってるさ
優希斗、あんたにだけ罪は背負わせない
だが、やれるだけのことはやらせてもらう

指定UC発動後「火炎耐性」を備えた漆黒の「オーラ防御」を全身に
その後真正面から「挑発」し、火炎放射器を俺だけに向けさせよう
火炎を発射したら「ダッシュ、見切り」+高速移動で火炎を回避しながら一気に接近
至近距離から「2回攻撃、怪力、衝撃波」でその図体を叩き切ってやる!!

もし逃げ遅れた人々がいたら、高速移動で一気に近づき身を挺して「かばう」
その後「怪力」で小脇に抱えて走り、避難させよう


神宮時・蒼
……本当に、自分以外、どうでも、いい、ような、悪党が、いる、のです、ね
……罪の、無い人が、犠牲に、なるのは…。…なんだか、胸が、ぎゅっと、します…
…一人でも、多くの、方を、助け、られ、ます、ように…

【WIZ】
無座別なので、狙いが何処か分からないのが厄介ですね
【天候操作】で周囲に大雨を降らせましょうか
そうすれば、多少威力は落ち着くでしょうか
【属性攻撃】で水を織り交ぜた【結界術】も同時展開

【全力魔法】【多重詠唱】【魔力溜め】を乗せた【彩花万象ノ陣】で水と氷の膜を張り続けましょう

余力があれば
【呪殺弾】の【弾幕】で相手の動きを阻害
なるべく人々に被害が及ばぬよう動きます
必要なら、この身を盾にする所存


柊・はとり
事前に予測できた死を見逃す訳にはいかない
俺はこれ以上誰も奴の犠牲にするつもりはない
【第二の殺人】

仲間を信頼し攻撃より要塞の人々を守る事を優先
天候操作と属性攻撃で通常の六倍の大雨を降らせ
火炎放射と炎の雨に同時に対処

集中力を働かせ第六感が告げる危険を予知
奴の火炎放射の矛先にダッシュで回り込み
弱まった炎を偽神兵器のなぎ払いでかき消す
同時に壁等の遮蔽物の影に隠れるよう指示
聞き分けの悪い部下には気絶攻撃を放ち
無理矢理ぶん投げてでも守る

偽神兵器のAIに俺の動きを学習させ
昏睡中も自動で対処を行うよう設定
目覚めたら再度UC使用
継戦能力を活かしどれ程傷ついても人の為戦う
それが探偵の覚悟だ
避難完了後は攻撃に加わる


森宮・陽太
【POW】
アドリブ連携大歓迎

まーた奴隷や女性がいるのかよ
こりゃめんどくせぇなぁ…
ヴォーテックス一族、どこまで人をコケにしやがるんだか

正直、俺はまとめて守る術なんて持ってねぇ
気を引きつけてその間に逃げろと言うのが精いっぱいだ
指定UCで無敵の白銀鎧纏って気を惹くか
そらそら、てめぇより(色合い的に)目立つ奴がここにいるぜ!

そのまま火炎放射器をぶっぱなしてくれたら大ラッキー
意地でも人々を護るという「覚悟」は揺らがねえから
てめぇにこの無敵鎧は破れねえよ!!

ファイブデスモードを発動したら
弱点を見切って真正面から二槍伸長「ランスチャージ、串刺し」で一気に貫いてやる!
そらそら、てめぇらの悪行はおしまいだ!


ユーフィ・バウム
罪や業を背負う覚悟はとうにあります
けれど――人々を守る猟兵の誇りを忘れたことはないッ
《戦士の手》と共に!

風の【属性攻撃】を纏う武器を振るい、
相手の無差別火炎放射に対処します
戦士の手の片腕は氷竜を宿す手。風と共に冷気を以て、
火炎を消せれば尚いいのですがっ

消しきれなくても、自慢の【オーラ防御】に【火炎耐性】の
私の体を信じ、鋼鉄要塞に【ダッシュ】で突入、
隷属させられている人々を助け出します
――大丈夫、猟兵が来ました。死なせませんからッ

避難させる際無差別の火炎を引き続き氷の拳や風の武器で相殺し
人々を【かばう】

人々の安全を確保後、ともに戦う仲間と協力して
改めて培った格闘術でデスファイアの殲滅を行いますよ




 ――ロッキー山脈・鋼鉄要塞デスファイア入口。
 開かれた門扉から中に入る其の直前に。
「……如何にもな悪人じゃな」
 そうぽつりと言の葉を漏らしたのは、山梨・玄信。
(未だ)背に『脱』と書かれた白い道着を纏った玄信の其れに、館野・敬輔が赤と青のヘテロクロミアを鋭く細めた。
「正直、悪人なんて言葉じゃ生温いと思うがな。揃いも揃って、人を家畜同然としか見ていないヴォーテックス一族は」
 深い憎悪を籠めて呟く敬輔に、森宮・陽太が思わず髪を掻き乱して溜息をつく。
「まーた奴隷や女性がいるのかよ、こりゃ、めんどくせぇなあ……」
 敬輔の様子をちらりと横目で気遣う様に見やりながら捨て鉢の様に呟く陽太の其れに、だが、と柊・はとりが眼鏡を掛け直し。
「事前に予測できた死を見逃す訳には行かない。その事は森宮、あんたも分かっている筈だ」
 眼鏡の奥の青い目の輝きを見て、陽太が幾分真剣な口調でそりゃな、と返した。
「人を救わない理由はねぇよ、はとり。まあ、ヴォーテックス一族が何処までも人をコケにしてやがるのが気にくわねぇってだけの話さ」
「……本当に、そう、です、ね、……森宮様」
 はとりの問いへの陽太の応えに軽く頷き返すのは、赤と琥珀の色彩異なる双眸の少女、神宮時・蒼。
「……自分以外、どうでも、いい、ような、悪党は、本当に、いる、のです、ね……」
「こういう手合いは、よくいるものだ。力こそ全て、と考えるのであれば尚更な」
 鼻を鳴らしながら、然もあらん、とばかりに相槌を打つキリカ・リクサールに。
「でも、それが許されるとは思えません。人々を救えるなら救いたいです」
 そう語りかけたのは、佐鏡・和鏡子。
 和鏡子の何処か幼さの残るその声に、そうですね、とユーフィ・バウムが静かに頷き、その腰に帯びた勇気の実に手を伸ばす。
 その勇気の実をゴクリ、とユーフィが飲み干すのを合図にしたかの様に。
「……いたか」
 要塞に足を踏み入れたはとりが、鋭く細めた瞳の眼光を輝かせた。
『ヒャハハハハハハッ! 来やがったか、猟兵共!』
 嘲笑と、部下や女達と共に姿を現す火炎大王『デスファイア・ヴォーテックス』
 腕に取り付けられた火炎放射器が、今にも暴発せんばかりの勢いで蒸気を吹いて、甲高い音を上げていた。
『さて、この無敵! 最強! なオレの相手がテメェラ如きで務まるのかあっ?!』
 全身から溢れ出す暴力的な迄の破壊と殺戮の衝動。
 まるで目視できそうなばかりに溢れる赤熱色の覇気に敬輔が思わず双眸を細めた。
「……此処まで来ると、最早吸血鬼と大差ないな」
 今にも火炎放射器から放射されようとしている獄炎。
 それが自分達だけで無く周囲に居る人々にも及ぶ可能性を予知したグリモア猟兵の事を思い出して、敬輔が小さく頭を振る。
「……分かっているさ、優希斗。もし何かあった時、其の罪は……」
「其の罪と業を背負う覚悟はとうに私達もありますっ。けれど――」
 全身に満ち満ちてくる勇気を実感しながらのユーフィの呟き。
 彼女の勇気を支える覚悟と闘気が、双腕に竜が首を擡げるかの如く纏われていく。
 ――覚悟を蒼穹の力として具現化した、右腕の『水竜』
 ――闘気を紅蓮の力として具現化した、左腕の『火竜』
 無音の咆哮と共に現れた双頭の竜に頷きながら。
「わたし達は、人々を守る猟兵の誇りを忘れたことはないッ! この、戦士の手と共に!」
 叫ぶユーフィにデスファイア・ヴォーテックスが口元に肉食獣の笑みを浮かべ。
『そんなでかい口叩きやがるなら、猟兵共! 此の無敵! 最強! のオレ! デスファイア・ヴォーテックスを殺って見せろやぁっ!』
 そう叫び。
 腕に取り付けた火炎放射器から放射した炎の嵐が、戦いの始まりの合図となった。


 無限にも等しい灼熱の熱波が吹き付けてくるのを感じながら、キリカが口元に鮫の様な笑みを刻む。
「フン、これが遺伝子まで焼き尽くすとされる炎か……面白い。ならば……」
 左手に、クリムゾンカラーのハンドガードに黄金のラインが走るVDz-C24神聖式自動小銃”シルコン・シジョン”を。
 右手に、黄金のラインに銃身を彩られた強化型魔導機関拳銃"シガールQ1210"を構えながら。
「お前に教えてやろう。分不相応の火遊びが、お前の身を亡ぼすことをな」
 その双銃の引金を反復横跳びの要領で飛びながら引くキリカ。
 フルオートモードの"シガールQ1210"が、無数の銃弾をばらまき炎を撒き散らすデスファイア・ヴォーテックスの動きを止める。
 その黄金のラインが朧気に輝き弾丸をばらまく指切り撃ちの隙を埋める様に、”シルコン・シジョン”の引金を引くと。
 ”シルコン・シジョン”に籠められた、聖書の箴言が発射された。
『けっ! この程度の銃撃でオレの炎を止められるものかよ!』
 悪態と共に放たれる、無差別火炎放射。
 その獄炎の嵐が人々を飲み込もうとした、正にその時。
「こういう相手は厄介じゃが……それならばそれで、わしにも考えはあるぞい!」
「止めて見せますっ!」
 其の海を取り囲む様に上空から焦茶色の結界と蒼穹の結界を纏った影が覆い被さろうとする。
 水竜象りし、闘気を纏った蒼穹のオーラを咆哮と共に撃ち出したのは、ユーフィ。
 そして焦茶色の結界を展開したのは……。
「おおいっ!? 其処の黒髪のおっちゃん、なんで褌一丁なんだよっ!?」
「えっ、あ、ええと……」
 反射的にツッコミを入れる陽太と、その男……玄信の様子に、何だか少し恥ずかしそうに頬を赤らめる和鏡子。
 蒼も赤と琥珀の色彩異なる双眸を、玄信から気まずげに離して宙に彷徨わせつつ、其の手の雨に薫る金木犀を握りしめる。
「……や、山梨様、でした、で、しょう、か? あの、その、ご格好、は……」
「へ……変態! 変態よ~!」
 今、正に無差別な炎に焼かれようとしていた女を、身を挺して守った筈の玄信。
 けれども背後の女性の嬌声に、何となくグサリ、と心に棘が突き刺さる様な感覚を覚えながら、玄信は促した。
「わしのことは良い! 今の内にさっさとこの場から避難するのじゃ!」
 玄信の其れに、応える様に。
「ああ、そうだ。俺達はこれ以上、誰もあんたの犠牲にするつもりなんてない。その為に此処に来たんだからな……!」
 はとりが其の背のコキュートスの水槽……『コキュートス』と言う名のAIを抱く氷の大剣を両手使いに構えて突き出し、そして……。
「火炎大王『デスファイア・ヴォーテックス』。俺は、アンタが重ねてきた罪を告発する。暴力、無法、底なしの欲望。無限にも等しい、罪なき人々から何もかもを奪い、焼き払ってきたあんたの罪を。そうだろ、≪眠り姫≫」
 その宣言と、ほぼ同時に。
 自らの身を常に苛み続ける『名探偵』の呪い。
 其れに抗する己が性……『勇気』と『覚悟』が掘り起こされ、同時に脳内が普段よりも遙かに澄み渡る様な感覚を覚えるはとり。
 そのまま『コキュートス』に導かれる様に大剣の剣先に描き出される青光の輝きを伴う雲を見て。
「……柊様、ボクも、参り、ます……。……これ以上、罪の、無い、人が、犠牲に、なるのは……」
 ――己が胸の内に灯る其れ……自らを1人の『モノ』……『個』とたらしめている、其の灯が、締め付けられる様に痛むから。
 小さく馨しき香を纏う、限りある短き時の中で懸命に咲く儚き幻想花、『金木犀』の名を抱く杖を、天へと掲げる蒼。
 そんな自らの想いに呼応するかの様に、水の様な波紋と共に、杖の先端に月と星色の入道雲が描き出された。
「成程、神宮時。あんたの考えは、俺と同じだったか。なら……」
「……行き、ます……!」
 はとりの確認に静かに首肯し、溜め込んだ魔力を解放する蒼。
 はとりの大剣『コキュートスの水槽』の先端から凍てついたかの様な巨大な雲が生まれ落ち、それが蒼の呼び出した入道雲と重なり合い。
 ――ザァァァァァァァッ!
 台風の様な豪雨が、ユーフィと玄信によって勢いを削がれ、規模をやや縮小されていた獄炎の炎に降り注いだ。
『なっ、なんだこりゃぁっ!?』
 突如降り注いだ豪雨に急速に炎の勢いが弱められていくのに流石に目を白黒させるデスファイア・ヴォーテックス。
『火炎大王』の異名を持つ其の男が思わずたじろいだ瞬間を認めたキリカが弾幕を張りながら素早く周囲へと目を配り。
 目前で起きている超常現象に実感が湧かないのか、その場に硬直している奴隷達や、女達を認め……。
「お前達、死にたくなければさっさと逃げろ。この男は我々猟兵の力によって破れ去る事が確定しているからな」
 冷たく切って捨てる様な笑窪を刻んだキリカの断言に色めき立ったのは火炎大王。
『なっ、何だとぅ!?』
「まあ、キリカの言うとおりだ、火炎大王『デスファイア・ヴォーテックス』。貴様の命の灯火は、既に俺達の手中にある」
 キリカに便乗して敬輔が死神の如く冷厳とした声で告げると同時に、その全身に白き靄を纏う。
 そのまま赤黒く光り輝く刀身を持つ黒剣を大地に擦過させながら滑る様な足取りで一息に肉薄。
 全身に漆黒のオーラを張り巡らした状態で、黒剣を撥ね上げようとする敬輔に。
『洒落臭ぇっ! そのまま焼かれて逝っちまいなぁ!!!!』
 火炎大王が両腕の火炎放射器を持ち上げ、施された火力の封印を解放し。
 蒼とはとりの連携によって生まれた豪雨を片端から蒸発させ、発生した水蒸気の向こうから灼熱の炎を放射線状に発射する。
(「此の身を焼かれるのは覚悟の上……! 真正面からぶち当たってやる……!」)
 胸中で呟くと同時に黒剣を撥ね上げ、巨大な三日月型の衝撃波を解放する敬輔。
 火炎大王の力を解放した火炎と敬輔の放った斬撃の衝撃波がぶつかった際の余波をキリカのマッキナ・シトロンが解析し。
 弾き出された計算結果をヴェートマ・ノクテルトを通してキリカの脳に転送、状況の危険性をダイレクトにキリカに知らされて。
「……! 館野、下がれ!」
 咄嗟にキリカがオーヴァル・レイを起動、敬輔の衝撃波の威力を増幅させる様に火炎に光線を叩き込もうとするよりも一足先に。
「ばっかやろう、敬輔! 1人で抱え込もうとするんじゃねーよ!」
 叫びと共に銀影を纏った陽太が、その炎の渦と衝撃波の間に割り込んだ。
「森宮!」
 はとりが信頼と微かな心配の綯い交ぜになった声を上げる間に、火炎が爆発と共に陽太に炸裂。
 その余波の向こうから現れたのは……。
「はっ! この程度の火炎で人々を守る意地と覚悟を持つ、俺の無敵鎧は破れねーよ!」
 傷一つ無い、白銀鎧を身に纏った、陽太の姿。
 その陽太の脇を擦り抜ける様に敬輔の斬撃の衝撃波が走り、そのまま火炎大王を袈裟に斬り裂いている。
『あぎゃっ?! テメェラ、この無敵で最強のオレに舐めた真似を……!』
 呪詛の様に叫び、その下半身の戦車を変形させようとしながら、煙突の様に頭から煙を吐き出す火炎大王。
 その煙が火炎雲と化して、大地に降り注ごうとする其の直前。
「さあ、皆さん、今の内に逃げましょう。此方ですよ」
 怒濤の勢いに思わずぺたん、と地面に尻餅をついた奴隷や女達の元へと和鏡子が救急車を緊急発進(スクランブル)。
 そのまま素早く奴隷達を担ぎ上げる様に乗せて避難させるその間に。
『逃がすものかよぉぉぉぉぉぉぉぉっ! オレの奴隷を! 雌を! テメェラ如きが盗みとっているんじゃねぇぇぇぇぇぇっ!』
 そのまま火炎雲から炎を正しく雨の如く降り注がせる火炎大王。
 無論、其の手の火炎放射器からの全方位火炎射撃も忘れはしない。
 ――けれども。
「其れは、俺の読みの範囲内だ……!」
 ダン、と大地を踏みしめる様に蹴り上げたはとりが、『コキュートスの水槽』を下段に構えて一気に肉薄。
 そんなはとりを幸運にも火炎大王の火炎の被害を免れた取り巻き達が一斉射撃で撃ち殺そうとするが……。
「――そこにいたままでは、ダメですっ! あなた達もどうか今の内に逃げて下さい! もう、こんな奴にあなた達が隷属する必要なんて、ありませんから……!」
 其の背のディアボロスに搭載されたエンジンを空中で暴発させ、ジェット機の如き速度で滑空したユーフィが部下達に双腕を振るう。
 炎と水の双竜が、ユーフィの勇気と人々を救いたい願いに応える様に大気を震わせ、風の衝撃波で部下達を痺れさせ。
「お主達だって死にたくなかろう! ならばここはわし等の指示に従うのじゃ!」
 ユーフィの頭上を褌を掠めつつ飛翔した玄信が火炎大王に肉薄、大連球を巻いた両手で握り拳を作り力任せに叩き付けた。
 重拳がミシリと火炎大王の頭部にめり込み、火炎大王が脳震盪を起こすその間に。
「隙ありだぜっ!」
 降り注ぐ炎の雨を、蒼が飛び立たせた緋の憂い抱く幽世蝶が展開した結界で受け流したはとりが、『コキュートスの水槽』を振り上げる。
 右切り上げに薙ぎ払う様に氷色の剣閃が奔る目にも留まらぬ早さの斬撃に、ポロリと火炎大王の右火炎放射器の銃口が地に零れた。
『なぁっ?! オレの火炎放射器がぁっ?! テメェェェェェェェェェっ!』
 反射的に左腕の火炎放射器の出力を更に上げ、はとりに向けて突き出す火炎大王。
 だが、はとりは構わず、ユーフィの衝撃波にその身をよろけさせていた火炎大王の部下の1人の襟首を左手で引っ摑み。
「其の辺りの遮蔽物に隠れていろ! 其れが今、お前等が生き延びるために必要な事だ! 分からず屋は……こうなるぜ!」
 半ば脅しの様に怒声を叩き付け、襟首を掴んだ部下を戦場の後方へと投擲した。
 訳が分からぬままに投擲された其の部下は、とさり……と何時の間にか走り込んでいた和鏡子の救急車の屋根の上に尻餅をつく。
「いやいやいや、はとり、そりゃ無茶苦茶だろう!?」
「骨の一本や二本はやられるかも知れないが、死ぬよりはマシだろう!? 死ぬのは、痛いとかそう言う次元の話じゃねえんだぞ!?」
 陽太の怒声に怒鳴り返しながら、『コキュートス』に自らの動きを学習させるはとり。
 今はとりが使用しているユーベルコードは、一定の時間が経つと自らが昏睡状態になる。
 其の可能性を想定してのAI『コキュートス』への学習だった。
『テメェラっ!!!! このオレを虚仮にするんじゃねぇぇぇぇぇぇっ!!!!!』
 憤怒と屈辱に顔を真っ赤に染めて罵声を叩き付けながら、自らの下半身の戦車をファイブデスモードに変形させる火炎大王。
 火炎放射器からマグマの様な獄炎を撒き散らしつつ、ファイブデスモードと化した下半身から出鱈目に火炎弾を乱射する。
 5倍の数に増加した下半身の砲塔から無限にも等しい火炎弾を、キリカが側転して躱しながら"シガールQ1210"で撃ち落とした。
 獲物を見つけた肉食獣の様に獰猛でちょっとサドっ気のある笑みを浮かべつつ。
「ふふ……成程な。お前が使う事が出来るのが其れなのであれば、幾らでも楽しませて貰うことは出来そうだ」
 その言の葉と、共に。
 “シルコン・シジョン”を構えていた腕を薄紫色の毒霧へと変えて、そのまま戦場へと染み渡らせ始めるキリカ。
 何処か退廃的でありながらも、官能的で、欲情を催す蜜の様に甘い紫煙の香りが戦場を漂い始めた。
『おっ、おおっ……コイツは……!』
 発情したか、ギラギラとその目を淫らな欲望にギラつかせる火炎大王の其れにキリカが甘やかな声で囁きかける。
「さぁ、如何する? お前の欲しいものは此処にあるぞ?」
 その囁きに従う様に。
 下半身のファイブデスモードの砲塔の全てをキリカに向けて回頭させる火炎大王。
 そのまま其の砲塔が一斉に火を噴こうとした、其の刹那。
「……踊れ、数多の色彩……」
 おずおずと、けれども何処か確固たる意志持つ声が、戦場に響き渡った。
 朗々と紡がれるその詠唱に聞き覚えのある敬輔が、成程、と小さく頷きを一つ。
 止むこと無き炎の雨がその詠唱を途切れさせるべく蒼を焼き払わんと降り注ぐが。
「人命の救助、治療完了しました。あの炎の雨を相殺します」
 その言葉と共に。
 救急車を自動操縦で、火炎大王に近づけた和鏡子が屋根の上で救急箱を開く。
 開かれた救急箱の中から顔を覗かせたのは……。
「ちょっと待て、銀髪のねーちゃん、其れやべぇやつじゃねぇのかよっ!?」
 荷電粒子砲、であった。
 キラリ、と輝く砲塔に陽太が驚愕の叫びと共に突っ込みを入れるその間に、撃て! と言わんばかりに手を振り上げる和鏡子。
 輝く荷電粒子砲の先端から、炎の雨が超高速で解き放たれ、蒼に降り注ごうとした炎の雨を悉く撃ち落とすと。
『なんで、そんなものを、救急箱の中に搭載してやがるんだぁぁぁぁぁぁぁっ!?』
 絶叫した火炎大王の其れを、微風の様に聞き流しながら和鏡子が救急車内に戻り。
「私は、看護用モデルとして作られた身。ですのでこれは、私がSNSで繋がっている皆さんの想いをのせた光線です。あなたにはきっと、皆さんの想いなんて、決して理解すること何て出来ませんから」
 無邪気な笑顔で告げるのに思わずあんぐりと口を開ける陽太。
 そんな事をしている間にもキリカが生み出した毒霧は、今、正にキリカに向けられていた砲塔に覆い被さり。
「……抱く、花脣。……舞え、優雅に」
 更に両手使いに雨に薫る金木犀を握りしめた蒼の詠唱が、粛々と進んでいく。
 其の詠唱が進む度に、蒼の杖の先端に莫大な氷の魔力が収束し、巨大な白無垢の花の蕾が構築された。
 ――かの花の名は……姫金魚草(リナリア)。
 それは、無垢なる少女の淡き想いを意味する花言葉を持ついと美しき……。
「……幻想よ、現に至れ」
 ――パッ、と。
 最後の詠唱の完成と共に、雨に薫る金木犀の先端に生まれ落ちていた蕾が花開き。
 開かれた姫金魚草の花がヒラヒラと花弁の嵐と化して吹き荒れる。
 吹き荒れた花弁から生み出された美しき水と氷の膜を思わせる結界が戦場全体に張り巡らされ。
 それが、和鏡子が相殺した炎の雨を吹き飛ばす様に消し去り、床を凍てつかせるその間に。
 ――ピーポー、ピーポー、ピーポー、ピーポー!
 その雨の中を華麗なドライビングで走り抜けさせた、救急車内の和鏡子が。
「行きますよ。水と氷の膜の雨でスピードが跳ね上がったこの状態ならば、この一撃でも只ではすまない筈です……!」
 その言葉と、ほぼ同時に。
 ――シャキーン!
 と救急車の屋根の上から飛び出すように現れたのは……。
『ヒャハッ?! な、何だその赤くてでかい斧はぁ?!』
 動揺の叫びを上げながらファイブデスモードの砲塔を和鏡子の救急車へと向け直す火炎大王。
 だが……。
「……おっと残念。お前のその炎は、消化済みだ」
 ――パチン。
 とキリカがすかさず、"シガールQ1210"を構えていた手指を鳴らす。
 その指パッチンに応じる様に。
『なっ……?! オレの炎が、消えたぁ!?』
 火炎大王の言葉通り、其の砲塔から発射される筈の炎弾が、瞬く間に雲散霧消。
 その様子に、口元に微かに愉悦に満ちた笑みを浮かべたキリカが、指を鳴らした右腕をも霧化。
 紫霧の毒が蒼の水と氷の雨に乗って凄まじい勢いで肉薄し、ゆっくりと動き出そうとするファイブデスモードを腐らせていき。
『まっ、まままままままま待って……!』
「行きます」
 ――轟。
 動きが完全に鈍くなった所で、和鏡子の救急車の巨大斧がギロチンの様に降り注ぎ、重力加速と共に火炎大王を唐竹割りに叩き斬り。
「此処まで来たら、後は一気に叩きのめしますっ!」
 ユーフィが炎竜と水竜……双頭竜のオーラを纏った拳に螺旋の捻りを加えた殴打を叩き付ける。
 水竜が蒼の水と氷の膜を受けて氷竜と化して、火炎大王を凍てつかせ。
 火竜が、火炎大王の全身を氷竜によって凍てついたその体毎焼き尽くす其の間に。
「骸の海へ沈め、火炎大王『デスファイア・ヴォーテックス』!」
 敬輔が叫びと共に、赤黒く光り輝く黒剣を横薙ぎに振るって斬撃の衝撃波を叩き付けてその身を斬り裂き。
「此で終わりだ。行くぜ、森宮」
 昏倒する直前の後数秒を生かしてはとりが肉薄し、『コキュートスの水槽』を逆袈裟に振り下ろして其の体を左斜め下に斬り下ろし。
「ああ……終わらせるぞ!」
 瞬間、陽太がはとりがサイドステップで空けた空間に手持ちの二槍を伸長させた。
「そらそら、てめぇの悪行はおしまいだ!」
 叫びと共に放たれた淡紅のアリスグレイヴが傷だらけの火炎大王の体を穿ち、其の傷口に濃紺のアリスランスを突き立てて。
 そして。
「これで……終わりじゃい!」
 褌一丁の玄信が褌から取り出したダガーを一閃、火炎大王の上半身と下半身を切断する。
『……ばっ、バカなっ!? こ、このオレが……何故だぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』
 上下を泣き別れにされ、自らの最期を悟り絶叫する火炎大王を一瞥し、フン、とキリカが鼻で笑った。
「お前の力こそは全てと言う考えに私は大いに同意していたが……。私達の力が、遙かにお前を上回っていた……ただそれだけの事に、お前が気がつかなかっただけだ」
 そのキリカの吐いて捨てる様な言の葉が。
 火炎大王『デスファイア・ヴォーテックス』が聞いた最期の言葉となった。
 ――かくて、誰1人死者を出すこと無く猟兵達の戦いは終わる。
 そう……大地に焦げ付いた炎を消し去る、完勝の雨音と人々の歓声と共に。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月12日


挿絵イラスト