アポカリプス・ランページ⑥〜死のちきちきチキンレース
●グリモアベース
「アポカリプスヘルにおいてオブリビオン・フォーミュラであるフィールド・オブナインの6体が同時に活動を開始しました」
これまでにない緊急事態に、グリモア猟兵のフロワ・アンプローザ(元悪役令嬢・f34014)の顔にも緊張の色が濃くみえる。
「彼らに時間を与えれば与えるほど世界が危機に見舞われます。どうかいち早くこの『アポカリプス・ランページ』の中核となっているフルスロットル・ヴォーテックスを撃破してください!」
フロワの言葉に猟兵たちも急ぎアポカリプスヘルへと向かうのであった。
●
「今回みなさまに撃破をお願いしたいのは『デスファイア・ヴォーテックス』です」
ヴォーテックス一族のひとりである火炎大王『デスファイア・ヴォーテック』。
彼にバイクや戦車などを用いた『ライディングバトル』を挑むと男としてそれに応じてくれる。
「ライディングバトルに誇りを持っているデスファイア・ヴォーテックスはこちらが少数で挑めば配下も同じ少数で迎え撃とうとします。ルールは乗り物に乗りながら相手を死ぬまで殴る、というものなのですが」
今回はさらに次のような勝負を挑んでみてはとフロワは提案する。
「互いに崖などに向かって乗り物を走らせ、先にブレーキを踏むか、崖に落ちて死んだ方が負けというルールで度胸を競うチキンレースと呼ばれるものがあります」
男の中の男である事を自負するデスファイア・ヴォーテックスならチキンレースからも逃げたりはしないはずだ。
「何度か繰り返しチキンレースを行って、みなさまが勝利し続ければ、デスファイア・ヴォーテックスのプライドにダメージを与えて、有利に戦えるような気がします」
当然ラインディングバトルでもあるので、殴り合いながらチキンレースをする事になる。
上手く事が運べば焦ったデスファイア・ヴォーテックスが崖の下に落ちて自滅する最期もありえる。
「どのようにラインディングバトルを戦うかは最終的にみなさまにお任せします。どうかよろしくお願いします」
さわま
オープニングをご覧いただきありがとうございます。
一章仕立ての戦争シナリオとなります
① ボス戦『デスファイア・ヴォーテックス・ライド』
普通にラインディングバトルもできますが、今回はチキンレースで戦う事もできます。度胸とアイデアが勝利の鍵になるでしょう。
プレイングボーナス
乗り物に乗って戦う
となります。よろしくお願いいたします。
第1章 ボス戦
『デスファイア・ヴォーテックス・ライド』
|
POW : デスファイア・ニトロクラッシュ
【ニトロの爆発力】によりレベル×100km/hで飛翔し、【自身の火力】×【速度】に比例した激突ダメージを与える。
SPD : デスファイア・スピードラン
【下半身の戦車】を操縦中、自身と[下半身の戦車]は地形からの激突ダメージを受けず、攻撃時に敵のあらゆる防護を無視する。
WIZ : デスファイア・ノンブレーキ
自身が【速度を落とさず走り続けて】いる間、レベルm半径内の対象全てに【高熱の火炎】によるダメージか【心が燃えること】による治癒を与え続ける。
イラスト:V-7
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
櫟・陽里
はっはー、いいねチキンレース
んな重たい図体でブレーキ勝負しようなんざイカれてるにも程があるぜ!
そのおかしなテンション正直悪くない
敵が体当たりや轢き潰す攻撃で来るなら
俺の相棒バイクとの相性はこっちが有利と見た
小さくてちょこまか動くモンを潰すって難しいだろ?
あのキャタピラじゃバイクの小回りにはついてこれない
持てる操縦技術と地形を駆使し敵の進行方向直線上に入らない作戦
蛇行運転とかジャンプで三次元的に避けるとか
で、グリーンフラッグ発動
速さのみで勝負宣言
俺は最高速出すぜ!ビビってる奴ぁさっさと離脱しな
相棒のブレーキ限界超える所まで突っ込んで
搭載アイテムのロケットエンジン逆噴射
スレスレ…いや計算通りだな!
●
「チキンレースだぁっ!? このオレに度胸勝負を挑もうっていうのかよ!」
「逃げたりしないよな? デスファイアさんよ」
「オレは無敵、最強のデスファイアだ! 当然受けてやるよ。テメエこそ土壇場でビビって小便チビんじゃねぇぞ!」
櫟・陽里(スターライダー ヒカリ・f05640)からのチキンレースの挑戦をデスファイア・ヴォーテックスは獰猛に笑って受けてたつ事にした。
陽里とデスファイアがスタートラインに立つ。
ゴールはここからはるか先の断崖絶壁。ここら一帯は火山地帯に属し、崖の下には高熱の溶岩の湖が広がっているという。崖から落ちたら生存は不可能に近い。
「ルールの確認だ。走り出したら最後まで速度を落とさない。先にブレーキを踏んだ方が負け。当然、途中で死ぬか、崖の下に落ちて死んでも負けだ」
自分から提案した勝負ではあるが何とも酔狂な話だと、陽里は思う。
「上等だ、ぶっ殺してやる」
ドスの効いたデスファイアの声。スタートの合図に陽里は相棒のバイク『ライ』のアクセルをふかし一気に飛び出す。
加速性能の違いか、デスファイアの戦車の重い車体は少し遅れて陽里を追いかける。
「オラァぶっ殺してやる!」
陽里の後ろにつけたデスファイアの戦車がグングン速度を上げて、陽里との差を詰めていく。
「ニトロ、ファイア!」
ボンッ、と爆発音がして、デスファイアの下半身の戦車から大きな火柱が上がる。
「潰れろ、クソ野郎!」
戦車は脅威の加速をみせて、陽里を踏み潰す勢いで突進する。
「そうくるだろうと思っていたぜ」
ただでさえ安定しないバイクの高速域での急なハンドル操作、ましてや荒れた地面の上である。
少しでもバランスを崩せばバイクもろとも吹き飛ぶような場面で陽里は鮮やかに車体を横に滑らせるとデスファイアの突進をかわしてみせる。
「ちょこざいな、さっさと死ね!」
「いくら仕掛けてこようが、そんなデカい図体にぶつかったりしねえよ! 小回りはこっちが上だ!」
執拗に突進を繰り返すデスファイアのアタックを持てる操縦技術と周囲の地形を駆使しかわしきる。
そうこうしている内に2人の前方にゴールの崖が見えてくる。
「ここからは速さで勝負といこうぜ」
陽里のユーベルコード『グリーンフラッグ』による挑発にデスファイアも応じる。
2人はアクセルを全開にしてエンジンの回転数を限界まで高めていく。
(「あんな重たい図体でブレーキ勝負に乗ってくるとは、そのイカれ具合は称賛するぜ」)
だが普通のバトルならともかく、度胸勝負で負ける訳にはいかないと、陽里は速度を上げる。
「バカめッ! 崖から落ちて死んじまえ!」
ここが限界とデスファイアがブレーキを踏む。
「まだまだ! 俺の限界をお前が勝手に決めるんじゃねえよっ!!」
さらに陽里は速度を上げる。
それは1人のバイク乗りとしての陽里の意地だ。
手元のメーターが振り切れて最高速を示す。
「ここだっ、ロケット逆噴射!」
陽里がブレーキを握り込むと、両輪のブレーキディスクから火花が散る。足りない分は搭載したロケットエンジンを逆噴射させる事で補う。
そして大きな土煙を上げながらバイクは崖へと向かっていった。
「スレスレ……いや計算通りだな!」
陽里のバイクは前輪の半分が崖から飛び出た所で何とか停止したのだった。
大成功
🔵🔵🔵
佐藤・和鏡子
相手と並走するように救急車のハンドルとアクセルを固定してから屋根の上に上がって消防斧で攻撃します。
チキンレースなら直進さえできれば問題ないですから。
さらに惨殺のユーベルコードで攻撃力を高めます。
相手が死ぬまで攻撃するだけなら理性が無くなっても大丈夫ですし、チキンレースという条件には打って付けですから。
死んだほうが負け、シンプルで良いですね。
私もこういう勝負は好きですから。
レースを楽しみましょう。
●
互いの命と誇りをかけたチキンレース。
佐藤・和鏡子(リトルナース・f12005)の運転する救急車はデスファイアの戦車とピッタリと隣を並走していた。
「馬鹿が、死にたいみたいだなっ!」
戦車がこれ見よがしに救急車へと車体を寄せて行き、ガンッ、ガンッと衝突を繰り返す。
旧式でともとも傷もいくつかあった救急車の車体が大きく歪む。
運転席の和鏡子にも戦車が衝突する度に車体が軋み衝撃が伝わってくるが、和鏡子の顔は穏やかな笑顔のままであった。
和鏡子は敵の攻撃など問題ないとでもいう様子で、いそいそと運転席のハンドルとアクセルを固定する。
そして救急車に固定されていた大きな赤い斧を手にして、窓から救急車の屋根の上へとよじ登る。
驚くデスファイアと目が合って、和鏡子は花が咲くような微笑みをみせる。
「真っ直ぐ進むだけならハンドル操作の必要はありません。それに、死んだほうが負け。シンプルで良いですね」
『排除サブルーチン起動』
和鏡子の両目から光が消えて、ユーベルコード『惨殺(キルムーブ)』が発動する。
脅威緊急排除モードに入った和鏡子は、真っ赤な斧を振り上げて並走するデスファイアへと振り下ろす。
「グハァッ! テメエ正気かッ!?」
理性を失った和鏡子が止まる事はもうない。救急車がブレーキで止まる事は無くなった。
こうなれば迎える結末は崖に辿り着く前にデスファイアを殺すか、デスファイアもろとも崖の下に落ちて死ぬか。
優しそうな顔でイカれた選択をしてのけた和鏡子に流石のデスファイアも戦慄する。
私もこういう勝負は好きですから。
レースを楽しみましょう。
狂気のチキンレースは始まったばかりだ。
大成功
🔵🔵🔵
柊・はとり
チキンレース?テメェの髪型がチキンだよ
焼き鳥にならないように気をつけな
まさか小僧相手にビビんねぇよな
殺気恫喝挑発を用いて相手を煽り
「こいつには絶対勝つ」という焦燥を植え付け
チキンレースに挑む
UC【第九の殺人】で偽神兵器をバイクに変形
お前なんか眼瞑ってても倒せるわ
全速力で走行
実際はAI制御により崖に落ちるぎりぎりで
ブレーキがかかるように設定してある
探偵の第六感は己の命の危機を感じ取る
途中デスファイアの妨害があっても
躱すようにハンドルを切り
氷属性の氷柱を地面から突き出して反撃
俺のバイクが無事止まったらコースを凍結させ
敵の目算より余分に滑るようにする
犯人と探偵が崖にいたら
犯人が落ちるよな?
さよならだ
マリア・ルート
よし、チキンレースやってやろうじゃない!
ブリュンヒルデに乗って挑むわ!
勝負よデスファイア!
ブリュンヒルデは人型のサイキックキャバリアだから私の意志で操縦しやすいはず。相手も妨害するでしょうけど『野生の勘』で察知してから『早業』でいい感じに回避しながら走り続けるわ。
頃合いまで来たらコックピットから顔を出してマグナムルートでデスファイアの前の方の地面に銃撃。何してんのと思われるでしょうけどこれが私のコードのトリガー!
すぐコックピットに戻って【指定UC】発動、デスファイアの前の地面を爆破、崩壊させるわ!
これであいつは落ちてくれるでしょ!あいつの飛行はそのまま浮遊できるタイプじゃないしね!
●
死のチキンレースは中盤を迎えていた。
救急車を何とか振り切ったデスファイアは敵の狂気に自ら退いてしまった屈辱に顔を歪める。
そんなデスファイアを挑発するように、柊・はとり(死に損ないのニケ・f25213)が煽る。
「デスファイアさんよ、その頭の鶏冠は伊達じゃないな。勝負から逃げるとは見事なチキンぶりだ。自分の炎で焼き鳥にならないよう気を付けな」
デスファイアは怒りで頭の先まで真っ赤になる。
そこに追撃するようにマリア・ルート(紅の姫・f15057)もデスファイアにクスクスと馬鹿にした冷笑を浴びせる。
「もうちょっと骨のある相手だと思ったけど、大した事はなさそうね。残念だわ」
「テメェら、絶対、必ず、徹底的に、踏み殺す!」
デスファイアの下半身から盛大な火柱が上がる。そしてブチ切れたデスファイアの怒りの突進が2人を襲う。
「そんな攻撃、眼瞑ってても避けられるわ」
はとりは本当に両目を瞑ったまま戦車の突進を綺麗にハンドルを切ってギリギリでかわしていく。
実際はユーベルコード第九の殺人『黒鉄館』(クロガネカンノサツジン)の代償で視力を失っているので、偽神兵器『コキュートス』のAI制御と探偵の第六感頼りでかわしているに過ぎないのだが。
一方のマリアも赤と黒のカラーリングのXXX-deleter『ブリュンヒルデ』を見事に操作して。いち早くデスファイアの攻撃の気配を感じ取って一度も接触を許さない。
2人のドライビングテクニックが冷静さを失ったデスファイアを翻弄し続ける。
「クソどもが、殺す、殺す、殺す!!!」
あまりに無様な展開にデスファイアは屈辱にまみれ、余裕は消えて、知らずと焦燥感だけがつのる。
やがてゴール地点の崖が3人の前に姿を現す。
はとりが真っ先に加速して速度を上げる。
一方のマリアは先にブレーキをかけて速度を落として、急いではとりを追いかけるデスファイアの後ろにつける。
はとりがブレーキを踏んで崖の直前で止まる。
「ガハハハハッ! 先にブレーキを踏んだテメエらの負けだ」
高笑いするデスファイアに、はとりは眼鏡を押し上げて指摘する。
「頭に血が上って何も見えていないようだな。まだ勝負はついていない。よく考えればわかるだろ?」
「何をいってやがる!?」
「そうね、どこから見てもあんたの負けじゃない」
『ブリュンヒルデ』のコクピットハッチからマリアは半身を出し、銃剣つきのフルオートライフルの銃口を前方に向けている。
「ワケのわからねぇ事を……オレの勝ちだ!」
崖を前にデスファイアがブレーキをかける。
崖までの距離と速度の見極めは完璧だ、完全な勝利を確信して。
……しかし、事態はデスファイアの思惑通りには運ばなかった。
「何で速度が落ちねえんだ……ッ!?」
焦るデスファイア。下を見れば地面が凍結しているではないか。
「やっと気づいたのか? だから勝負はついていないと言ったろうが」
地面を凍らせたのは、はとりの策だ。
なにせデスファイアが崖から落ちて死んだら、はとりとマリアの勝利なのだから。
「クソがッ、この卑怯者が!」
悪態をつきながらデスファイアは前方の氷を炎で溶かして、必死にブレーキを効かせる。
「何とでも言えばいいじゃない。負け犬さん!」
マリアがユーベルコードを込めた弾丸を放つ。
その弾丸はデスファイアを——。
「ハンッ、ここにきて外しやがった、マヌケめ!」
マリアの放った弾丸はデスファイアを通り過ぎて
その手前の地面に突き刺さる。
「このスピードならギリギリで止まれるぜ! テメエら残念だったな!!」
そう、崖の直前の地面で。
「『逆流創造:部位破壊(ロストストリーム・ピースブレイク)』」
マリアの声に呼応してユーベルコードが起動する。弾丸が爆ぜて地面が一瞬で崩落する。
戦車が停止しようとした地面が。
「バ、バカなぁァアアアア!!!」
「犯人と探偵が崖にいたら犯人が落ちるよな? さよならだ」
没落にのみ込まれて、はるか下の赤熱の溶岩湖へとデスファイアは落ちていった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵