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バレンタインの為に！

作者：烏たん

●日常は突如崩れ去る
「はーい！皆さんこんにちはー！今日はバレンタインのチョコレートを作ろうと思うよ！」
　ある日のキマイラフューチャーのとあるエリアで一人のキマイラ少女がライブ配信を行っている。
　このエリアはチョコレート作り専用のエリア。色んなチョコレートやトッピングが用意されており、常にチョコレートの美味しそうな匂いが漂っていて居るだけでもお腹が空きそうな中、事件は起こった。

「ハーッハッハッハ！！このエリアは我々麻雀＆テニス連合が乗っ取った！」
「きゃー！？」
　口上と共に突如麻雀牌頭の怪人達が襲来し、キマイラ少女の身柄を拘束して配信画面へと写り込む。キマイラフューチャーではよくある事ではあるがこの時期はキマイラ少女も言ってた通りバレンタインチョコを作りに来る者が多く、訪れた者達が次々と拘束されていく。その中で、麻雀牌頭の怪人達と一緒に現れた一人の狐少女は拘束された者達を意に介さずチョコレートをボール状にしていくのだった。

●チョコレートを求めて！
「皆ちゅーもくーっ！」
　グリモアベースの一角で、宮古・橙華（爆発流れ星☆ミ・f04082）はぶんぶんと尻尾と両手を振って猟兵達を集める。

「キマイラフューチャーのチョコレートが作れるエリアが怪人達に占領されたんだって！このバレンタインっていう大切な時期にそんな事するとかマジ最低って感じ！って事で皆でちゃっちゃっと怪人達ぶっ倒してさ！捕まってる人達解放してさ！チョコ作りやろーって事！！こんな最高の提案思いつくとか私マジ鬼天才なのでは？」
　お得意のマシンガントークで会話（一方的な）を進めていき、即転送の準備に入る。

「皆も友チョコとか本命チョコとか作りたいよね！ね！それじゃいってらーっ☆ミ」

第1章 集団戦 『雀牌戦闘員』

POW   :    国士無双 予め【異なる顔の戦闘員が１４人揃う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。 SPD   :    三元牌 【３人同時攻撃】による素早い一撃を放つ。また、【鳴く】等で身軽になれば、更に加速する。 WIZ   :    立直 【相手の行動を読み、作戦通りの攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【狙いすました一発】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

「こいつら、なんだ！？バレンタインデーに恨みでもあるの！？」
エリアの入り口付近で、真っ先に麻雀牌頭の怪人達に勝負を挑んだ有澤・頼（人間の剣豪・f02198）は、予想以上に多くの麻雀牌頭の怪人に襲われ、周りを囲まれていた。
剣刃一閃で襲い掛かってくる怪人を切り伏せ、攻撃をなんとか避けてはいるが何しろ数が多く、窮地に立たされていた。

「ハーッハッハッハ！さあ国士無双だ！」
異なる顔の怪人達が14人揃って、今まさに頼を襲おうとした時。

「ちょこれーとぉ♪ちょこれーとぉ♪こーんなに大事な時期にチョコ作りを邪魔するなんて、ぜぇったい許さないんだから！」（あー、なんで後でチョコ作りに来ようと思ってたとこに来るんだよこいつらァ！あったまくるわァ！）
その言葉と思いと共に怪人達の顔に次々と溶かされたチョコが投げ込まれ、クリーンヒットしていく。

「へっへーん！チョココーティングいっちょあがりぃ♪」（へっ、これで回りの奴が何の牌かわからねーだろ、役作れるもんなら作ってみやがれってんだ！）
「ぐ、ぐわー顔が！？これでは国士無双を発動できない！」×14
桃色の髪を揺らし、サエ・キルフィバオム（妖狐のサウンドソルジャー・f01091）は得意げに怪人達を見つつ、頼に目配せする。
「…隙あり！！」
それに気づいた頼は必死に顔からチョコを拭おうとする怪人達を切り伏せる。

「くっ、おのれ小娘達め！これをくらえ！！」
「させない！」
サエに向かって投げられた一発の牌を頼が一刀両断し、流れる様に怪人も斬る。

「おー！ありがとー！」
「さっき助けて貰ったしお互い様！ありがとね！」
頼もサエも、お互いに感謝し合い、自己紹介をして倒れた怪人達を見る。

「それにしても、麻雀&テニス連合って…バレンタインデーとはあまり関係ないのになんでこんなことをしたんだ…？」
「んー、多分チョコレートが欲しいなら麻雀とテニスをしろって感じで強引に麻雀とテニスの人口を増やそうとしたとか？」
頼の呟きにサエはそう答えながら、また奥からぞろぞろとやってくる怪人達を睨むのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「バレンタインに麻雀……一体何の関連が……ハッ！ お前ら頭が牌だからpieと掛かっているのか！ ユリーカ、ユリーカ」
新しい服を買いにキマイラ世界へ転移したついでに任務を受け、やってきたマヤ・ウェストウッド（慈悲のマヤ・f03710）は麻雀牌頭の怪人達を眺めながら、自分なりの解釈をして納得している様だった。

庭球（テニス）の関係性だけは納得できないし、そもそも姿が見えない。というか3人の怪人が前に立ち塞がっていてエリアの奥とか見えない。

「…まあいい、キマイラ世界の男子たちが心置きなくホワイトデーを迎えられるよう、怪人を切るとするかね、パイだけｎ「「「ポン！！！」」」
そんなギャグを口走った瞬間、3人の怪人が遮る様に鳴いて、同時攻撃を仕掛けてくる。

「あぶなっ！？ちょっと冗談くらい言わせてくれたっていいじゃないかい！」
それを間一髪、乗っていた魔導式航宙二輪エマニュエル・マギアをフルスロットルにして避けると、次々と襲い掛かってくる怪人達をM3G-R4 VTで牽制し、自慢の怪力でねじ伏せていく。不意に、背後からいきなり飛び出してきた怪人すらもマヤは流れるような身のこなしで背負い投げ地面に叩きつけると、右手を突き付ける。

『今日から、お前は、アタシの一部として生きる。いいね？』

がぶり。マヤの右手はイヌの頭となり、その鋭い牙を麻雀牌に突き立て、食いちぎる。砕けた麻雀牌。そして叫びすら上げずに動かなくなった怪人。苦痛すら与えずにその命を終わらせる。

「じゃ、アタシ、服買って帰るから……」
そういえば切ってないな、なんて思いながらバイクに乗り直したマヤだったが、このあとまた怪人達に囲まれるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

「バレンタインはもちろん、配信のじゃまをするなんてひどい怪人たちです！つかまった人たちをはやく助けられるようにがんばりますっ」
ツインテールを靡かせて、張りきった様子のコトト・スターチス（バーチャルネット辻ヒーラー・f04869）は、捕まった人達を探す途中で麻雀牌頭の怪人達に囲まれた黒髪の女性を見つけた。

「あたしは
いいかげんこの世界で平和に暮らしたいんですが
どうやらそれは無理そうですね(ピキピキ)」
引き攣った笑みを浮かべる黒髪の女性、鈴木・志乃（ブラック・f12101）に対して、白、發、中牌の3怪人が飛び掛かる。

『貴方達はこの世界を害しました。その罪を償ってください』
志乃は飛び掛かってきた白、發、中牌頭の3怪人を纏めて光の鎖で受け止め、縛り上げると裁きの言葉から出る衝撃破と聖者のオーラで殲滅する。
まるで執行者。天使が如く己の純白の翼をはためかせ、縛る物が消えた光の鎖を再度伸ばす。

「わぁーとっても綺麗な天使さんですっ！辻ヒールしなきゃっ！」
感想を言うコトトの背後を、筒子怪人達が狙う。
「「「ハーッハッハッハ！！立直！！！」」」
「マージャンのことはよくわかりませんが、リーチはてんさいをぼんぷに変えるそうですよっ！」
怪人達の狙いすました一撃は、振り向いたコトトの横を通り過ぎたに過ぎない。先程の志乃と怪人達の戦いを見て怪人達の動きを観察していたコトトはなにかの本で読んだ知識を披露しつつメイスを花びらに変え、怪人達を指定する。
『動画に草を生やしたら、花が咲きましたっ！』
まるで動画の画面を埋め尽くすｗコメントの様に荒れ狂う花吹雪は、筒子怪人達を纏めて飲み込んだ。

「とっても動画映えしそうな花吹雪ですね」
「ふふーありがとうございます！あっ辻ヒール！」
話しかけてきた志乃に対し、コトトは辻ヒールをして、きょろきょろと辺りを見回す。
「何か探し物ですか？」
「捕まった人達はどこかなーって！お姉さんも猟兵さんですよね？一緒に探しましょう！」
「勿論！どうして麻雀の怪人達がどうしてこんなことしたか分かんないけど
私はバレンタイン楽しく過ごしたいんでね！」

そうして二人はエリアの奥へ。そこにはチョコ作りに訪れた人々や最初にチョコ作りの配信をしていたキマイラの少女が縄で縛られており、傍らのチョコを型取る場には、一人の狐少女が佇んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第2章 ボス戦 『安西九郎・来伝・ペディア』

POW   :    これぞ明代の武将、天仁須（てにす）の爆炎投法よ！ 【テニスラケット】から【球状の爆弾】を放ち、【着弾時の爆発】により対象の動きを一時的に封じる。 SPD   :    これぞ宋の侠客、春空琉（はる・くうる）の斬撃走法 自身に【謎の魔力】をまとい、高速移動と【移動の際の衝撃派】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。 WIZ   :    あれは○○闘法！知っている（つもりな）のか来伝！ 対象のユーベルコードを防御すると、それを【亜行参紗行伍のページに写し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「麻雀怪人達を討ち果たし、遂に来た様だな！」
ボール状に固めたチョコを片手に持って狐少女『安西九郎・来伝・ペディア』は猟兵達をじーっと見つめる。

「この私、安西九郎・来伝・ペディアが猛将達の力を持ってお相手しよう！！」
ボール状のチョコを振りかぶると、そのまま勢いよく猟兵達に投げ…つけずにもぐもぐと頬張り、戦闘の構えを取るのだった。




ーーーーーーぶっちん。

何かが切れるような音。
『…どーも皆さん、猟兵配信者のブラックです』
キマイラフューチャーの各地に映し出されるブラックこと鈴木・志乃（ブラック・f12101）。
『突然ですがあたし、人の幸せ潰す奴ダイッキライなんですよ
特に！ ああいう！ 自分の愉悦の為だけに人質取る怪人とか！！！』
くるりとカメラが向けられ、戦闘の構えを取る安西九郎・来伝・ペディアを映し出す。

『今からアイツ倒しに行くから
皆力をかして！
応援よろしく頼むぜ！！！』
画面越しから響き渡る多くの声援が。志乃の。ブラックの力となる。
男性ボーカルの名曲、神曲数点セレクト、転調無しの怒涛のシャウトは衝撃破となり、更に声援によりその威力は膨れ上がる。

『ぐうう！あれはCHIMERA FUTURE闘法！知っている（つもりな）のか来伝！』
衝撃破を受けながら安西九郎・来伝・ペディアは志乃の魂の叫びとも言えるユーベルコードを模倣する。志乃より歌唱がないながらもそれは衝撃破となり志乃に襲い掛かる。

『ドローン、展開……』
しかしその衝撃破は志乃を護る様に現れた車輪の様な物の爆発で防がれる。

「ペディア、ステキな名前じゃあないか。つまるところ、アンタは『なんでも知っている』、そうだろ？」
どこぞの聖典が如く重量感のある書物【ポケット異世界事典第七十八版】を安西九郎・来伝・ペディアに向けて、バイクに乗りつつマヤ・ウェストウッド（慈悲のマヤ・f03710）は不敵な笑みを浮かべながら鋭い視線を投げる。

「自らを『事典』と名乗るなら、本日限り『絶版』さ……狐狩りの時間だよ、御偉方(パンジャンドラムス)！」
回転する大量の車輪、基【英国式輪入道】はそれぞれが兵士が如く立ち回る。
安西九郎・来伝・ペディアを追いかける班にマヤに追従する班等に。

『私はその技も知っている！あれは英国式輪入道闘法！知っている（つもりな）のか来ｄ「よそ見ばっかしてちゃ動画映えもしないよ！」

ユーベルコードを真似ようとした安西九郎・来伝・ペディアに後ろから襲い掛かった志乃の歌唱による衝撃破はクリーンヒット。意識が完全にマヤに行っていた安西九郎・来伝・ペディアを吹き飛ばす。

「…ふふっ、やるじゃないか！流石はあの怪人達を討ち果たしただけある！」
吹き飛ばされた安西九郎・来伝・ペディアはくるりとその身を回転させ、受け身を取ると猟兵達に向き直る。

「さあもっとかかってくるがいい！」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

「甘い
お前は天仁須（てにす）を何一つ理解していない」
「誰だ！？」
突如として安西九郎・来伝・ペディアの前に現れたのは温水・千歳（桜花・f13514）。桃色の髪を揺らし、相対する。

「その程度では羽院武流呑（うぃんぶるどん）では通用しない
天仁須（てにす）の極意、見せてあげる」
「はっその言葉、武宇目乱（ぶぅめらん）にして返そう！」
そう言い返した安西九郎・来伝・ペディアはテニスラケットを握り跳躍する。振りかざした瞬間、そこに球状の爆弾が現れる。

『これぞ明代の武将、天仁須（てにす）の爆炎投法よ！』
思いっきり振りかぶった一撃は、言葉通りに炎を纏い、千歳目掛けて飛んでくる。

「ふっ、予測通りだ！」
対して千歳は、安西九郎・来伝・ペディアが一連の動作をする間にぶんぶんと己の得物である大段平『犬吠埼白波兼安』を振り回していた。爆弾が飛んでくる。

まだだ。まだいける。

ーーーーー今だ！

ぎりぎり。あと少しで爆弾が千歳に当たるというその時に。打ち返す。刀の平で。

「なんだとっ！？」
千歳に向かって飛んだ時よりも更に加速し、爆弾は安西九郎・来伝・ペディアのラケットに当たり、爆発する。

「力を一点に集める事で体力の消耗を抑えつつ爆発的な攻撃力を得る
これぞ『怪力乱神の極み』
その粗末な紙束に新しく書いておくといい」
「くっ、不覚っ！まさか打ち返してくるとは！！」
煙の中から安西九郎・来伝・ペディアは、爆発でボロボロになりつつも千歳を睨み付ける。

（…まあ完全に適当言っているのだけれども）
その言葉はそっと心に仕舞っておく千歳だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

「志乃さま！援護に来ましたの！」
狼耳をぴこぴこさせ、灰色の髪を揺らしながら駆け付けたのはルーヴェニア・サンテチエンヌ（人と狼の狭間が産む歌・f13108）。

「ルーちゃんサンクス！さあ、クライマックスだ！派手に行くぜ！」
ルーヴェニアに笑みを向けて、鈴木・志乃（ブラック・f12101）は己のマイク、魂の呼び声を持ち直す。

「増援か！受けて立つ！！」
己の服の汚れを払い、安西九郎・来伝・ペディアは二人へと向く。

「幸せは作るためのもの。決して壊すためのものではっ…！」
「幸せの定義はそれぞれ違う、私にとっては壊す事が幸せだ！！」
「ならあたしとルーちゃんのセッションでその定義を覆す！！」

『七色の橋の下 皆で集まろう 笑って 歌って 飛んで 跳ねて 一緒に騒ごう 僕も君も それだけで気分は 最高潮！』
セッションが始まる。志乃の歌に合わせてルーヴェニアがギターを鳴らす。

「くっ、なんだこれは！？真似ようにも集中できない！」
志乃の力強い歌声、そして合わせて投げられる魔法のトランプ、その歌声に更に勢いを感じさせる様なルーヴェニアの演奏によって作り出させるリズムが安西九郎・来伝・ペディアの意識を引き、声と音の衝撃破は集中を阻害する。

『ならばこうだ！これぞ宋の侠客、春空琉（はる・くうる）の斬撃走法！！』
集中を止めた安西九郎・来伝・ペディアは謎の魔力を纏い、衝撃破を出しながらルーヴェニアへと突撃する。

「その集中を乱す演奏を止める事こそ勝利への一歩となる！！」
「…！狙い通りですわ！」
ルーヴェニアは安西九郎・来伝・ペディアが己に突撃してくるのを見ると、ギターから手を放す。

『夜の池が星空を映すように……！！』
「…何っ！？」
突撃の瞬間、ルーヴェニアは『59』Mélodie de couleur roseの弦を思いっきりかき鳴らす。丁度そのタイミングこそ曲の転調。ルーヴェニアの苛烈なギターソロが始まる。その狼耳を大きく動かし、最高のソロを奏でる。溢れ出る音波は狼状となり、逆に春空琉を再現し安西九郎・来伝・ペディアに襲い掛かる。

「「いつか世界が幸せで満ちるその時の為に！」」
「ーーーーーーーいい派四漫栖（パフォーマンス）だ」

曲が終わり、二人が気付いた頃には安西九郎・来伝・ペディアの姿は消えていた。
「…勝ったの…でしょうか？」
「やったねルーちゃん！あたし達あいつを倒したんだよ！」
二人は喜び合い、その勝利を分かち合うのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

第3章 日常 『ポケットの中には』

POW   :    質より量。気持ちの分だけ、たくさん。 SPD   :    手早く美味しい。時短レシピも実力の内。 WIZ   :    見た目で勝負。時間も想いも真心込めて。 👑5 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

麻雀牌頭の怪人達も、安西九郎・来伝・ペディアもいなくなった後、猟兵達は捕まっていた人々を解放する。

「皆さんありがとうございます！よければ一緒にチョコレートを作りませんか？」
最初にライブ配信を行っていたキマイラ少女からの提案で、猟兵達はチョコレートづくりを始めるのだった。


「オランジェットを作るよっ！」
とんとんっとリズムよくオレンジを輪切りにしていくのは蛇塚・レモン（叛逆する蛇神の器の娘・f05152）。
輪切りにしたオレンジをお鍋に入れ、お砂糖でしっかりと煮詰めていく。
手間暇かけるだけ、美味しくなるんだよっ！とレモンは細かい手間も欠かさない。

「勿論、チョコの湯煎も丁寧にねっ！」
と、チョコレートの湯煎も丁寧に、じっくりとしていく。

クッキングペーパーに煮詰め終わったオレンジを並べ、乾燥させている間にレモンも輪切りにしていく。
そう、レモンのオランジェットである！
こちらはオレンジとは違い、砂糖だけでなく蜂蜜も入れて煮詰めていく。
クッキングペーパーに並べ、乾燥させたなら、オレンジとレモンのどちらにもしっかりとチョコレートをディップしていく。

そして、乾燥させたなら―――――――――。

見た目も綺麗なオレンジとレモンのオランジェットの完成である！

「真心がたくさん籠ったあたいのチョコを召し上がれ♪」

大成功 🔵​🔵​🔵​

「にゃにゃー！！チョコにゃ！！美味しいチョコは、美味しくいただくのが大事なのにゃ！」
ふりふりと尻尾を振りきらきらと目を輝かせながら、ミーヤ・ロロルド（人狼のガジェッティア・f13185）は大量のチョコレートを机の上にどんっと置く。

けれど料理はそれほど得意ではないミーヤは、基本に忠実に、溶かして型に入れようとチョコレートを湯煎する。
「色んな型があるのにゃ！猫さんに犬さんに鳥さんにっ！」
溶かしたチョコレートをうきうきと動物の型に流し込んで、このまま完成だが…。

「ガジェットショータイムにゃ！コレを使って、ナッツを砕いて、チョコに入れちゃうのにゃ♪」
それじゃあ寂しいからとナッツを持ってくれば、ガジェットショータイムでハンマーに変形させて、カーンカーンっと砕いていく。
「ナッツ入りのチョコなら、美味しいにゃんね♪」

ナッツを入れ終え、そのまま冷蔵庫に。待ってる間にチョコ作りに来ていたキマイラの子供達と遊んだりすればあっという間に出来上がり！
取り出して、猫さん型のチョコを一つぱくっと味見して。
「うん、美味しくできたにゃ！　みんなも食べるにゃ？」
遊んでいた子供達にチョコレートをお裾分け、絶品のチョコレートに舌鼓を打って、幸せもお裾分け。

「みんなで食べた方が、美味しいのにゃ！」

●
今日もキマイラフューチャーの平和は猟兵達に護られ、バレンタインデーにチョコレートを贈れないといった不幸も起こる事はなくなったのだった。
毎日チョコレートを食べたいって人も救われたのだ！

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2019年04月11日