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アポカリプス・ランページ⑩〜施設のお夕飯・おかわり!

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●おかわり!
「2回目だな。宇宙センターに向かって、飯作ってきてもらいたいんだわ」

 そう告げる木々水・サライ(《白黒人形》[モノクローム・ドール]・f28416)は、宇宙センターで起きている出来事や状況についてさらっと話す。

 宇宙センター跡地ではオブリビオンを『超宇宙の恐怖』で変異強化させる研究を行っていたり、そのセンターに居残っている研究員達がポーシュボスの精神支配を受けて不眠不休でブラック企業並に働かされているとか、その他色々と。
 なおポーシュボス・フェノメノンはそこには存在せず、研究員だけが忙しなく働いている状態。研究をするには人間にやらせたほうがいいという理論なのだろう。

 そしてその中でも厄介なのは研究員達の狂気。ポーシュボスの精神支配によって研究員達の奥底に眠っている狂気たる根源が未だに残されており、彼らはその支配のせいで研究に没頭して満足に食事ができなくなっているという。

「一応ゼリー状の、なんか味がよくわからなさそうなものを食べさせて無理矢理働かせているみたいだが、やっぱり人間って飯食わないとやってけないからさ」
「材料については言ってくれたらこっちで一緒に送るよ。あと必要な器具とか、調味料とか。向こうで調達するのは無理そうだしな」

 研究員に食事をさせて、彼らと十分な話をして、研究員の狂気を取り除く。
 今回の任務はそれだけで十分なのだそうだ。

「色々と面倒事が起きるかもしれないが、まあ、根強くやってきてくれ。頼んだぞ」

 そう言ってサライは猟兵達を戦場へと送り届ける――。


御影イズミ
 閲覧ありがとうございます、御影イズミです。
 まさかの前作が爆速で終わったので、第2弾。
 これも早く終わったら第3弾あります。

 初めての方はMSページを読んで頂ければと思います。

●採用について
 採用は「シナリオの成功数に到達する🔵の確保が確定した時点」で締め切ります。
 また回転を早めるため、採用人数は最低数にしぼります。
 採用が難しいと判断したプレイングはお返し致しますのでご了承ください。

●場所:宇宙センター跡地内部
 内部は現在研究真っ只中です。
 数人の研究員達が資料を片手に、サンプル片手に必死に研究しています。
 彼らの手元には食事と思わしきゼリー状のディストピア飯。
 ちゃんとした食事を与えてあげることが今回の目的です。

●プレイングボーナス:研究員の狂気を取り除く。
 食事の際に研究員に話を聞いたり、狂気の原因を突き止めたりするとボーナスです。
 研究員はそれぞれ「おぞましい宝石を見た」「ポーシュボスの謎に迫ろうとした」「研究の際に超宇宙な恐怖を見てしまった」などなど様々な原因があります。
 彼らにとっては足かせにもなっているため、それらを取り除くことでボーナスが入ります。

 皆様の素敵なプレイング、お待ちしております。
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第1章 日常 『猟兵お料理教室』

POW   :    下ごしらえなどを頑張るぞ

SPD   :    調理や味付けを行って料理を完成させる

WIZ   :    レシピなどを集落の主婦に広めよう

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

尖晶・十紀
アドリブ連絡可

アウト……ご飯、大事……栄養素、どうみても足りない。いつか倒れる……人間、ただでさえ脆いのに……

七輪で秋刀魚を塩焼きに。脂のはぜる音とかぐわしい香りの無差別攻撃…ここはシンプルに五感に訴えて誘い込む作戦…

ダメなら口にツッコむ…まずは腹を満たせ…話はそれからだ…

美味しいご飯を食べると人は気が緩くなる。それを利用して此処で何があったか聞き出したいね…

炊きたてホカホカご飯の誘惑も取引材料に使えそうかも
「もっと話してくれたら…今なら炊きたての白飯もつけちゃう…秋刀魚のとろけるような脂身とベストマッチ…まさに至高の領域……」



●サンマじゅうじゅう 炊き立てご飯パカッフワッ
「……アウト。ご飯、大事……栄養素、どう見ても足りない」
 研究所で無理矢理研究を続ける人々を見て、ポツリと呟く尖晶・十紀(クリムゾン・ファイアリービート・f24470)。研究員達に配布されている食料はどう見ても栄養分が足りないのがよく分かる。
 人間はとても脆い。十分な栄養素があると言っても、それらを作るためには外的要因がまた別に必要だ。このように研究所にこもっていては、外から得られるものもなにもない。
「……いつか、きっと倒れる……。だったら、匂いで胃に働きかければ……」
 何かを閃いた十紀は、換気扇を十分につけた上で七輪を準備。しっかりと火を通した炭を中に入れ、網を用意していざ、その上に焼くのは――採れたてピチピチの秋刀魚。

 秋刀魚は冷凍ものよりも、採れたばかりのものをすぐに焼くほうが良いとされている。
 というのも、秋刀魚は魚には珍しく内蔵まで食べる事が出来るのだが、冷凍の秋刀魚だと内臓が崩れてしまってあまり美味しさが感じられない。
 採れたての秋刀魚であれば内臓の形はしっかりと整っており、さらには皮と身の間にある脂が輝くほどに詰まっている。
 この脂が滴り落ちることで黒煙が発生し、火事に見られる原因ともなるのだ。
「味付けはもちろん、塩だけでと……」
 ぱらぱらと軽く塩を振り、香ばしい匂いを辺りに撒き散らす。
 脂の爆ぜる音に混じって五感に働きかけてくるものだから、研究員達の視線も少しずつ釘付けになり始めていた。
「よし……完成」
 ジュウジュウと焼ける音に、研究員達は手を伸ばしそうになった。だが、ポーシュボスの精神支配によって手を伸ばした先がなにか別のものに変化するようになっているか、秋刀魚に手が伸びることはなかった。
 あまりにも手が伸びなさすぎたので、十紀が無理矢理口に突っ込んだ。まずは食べてもらって腹を満たしてからだ、と。
 うまい、うまいと研究員達は涙する。ここでの環境が堪えているようで、精神支配を逃れたいと必死のようだ。色々と十紀に話を聞いて更に話を聞けないかなと十紀は思案するのだが、やはり精神支配による制限は大きいようで。
「……なら、そうだな……もっと話してくれたら、炊きたての白飯もつけちゃう」
 研究員達は天秤にかけた。この後の精神支配が強くなった上で白飯を食べるか、それとも精神支配をこのままにしてもらって秋刀魚だけを食べるか。悩んだ。

「秋刀魚のとろけるような脂身とベストマッチ…まさに至高の領域……」
 ――この一言で、研究員は陥落した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

雛月・朔
UC:祝呪同源
技能:【料理】

んー長時間不摂生だった人に食べさせる物…噛む力も内臓が弱っているだろうし暖かいスープがいいかな?
圧力鍋に一口サイズに切った人参とじゃがいもと鶏のささみ、コンソメキューブとスライスした玉ねぎを入れて柔らかくなるように煮込んで…っと。灰汁を取ったら塩コショウで味を調えて研究員さんに食べさせます。
その際、UC『祝呪同源』で研究員さんが囚われている狂気について一応対処しておきます。落ち着いてから狂気の原因の話を聞いて、私で力になれそうなら対処してみます。【呪詛】関連ならば、私でもどうにか出来そうですし。



●少しでも食べやすく
「んー……長時間不摂生だった人に食べさせるもの……」
 研究センター跡地で働かされている研究員達を見ては、何を食べさせようかと考える雛月・朔(たんすのおばけ・f01179)。研究員達の胃のことも考え、口に入りやすいスープを作ることに。
 水を1リットル、一口サイズに切った人参とじゃがいも、鳥のささ身、スライスした玉ねぎとコンソメキューブを圧力鍋に入れて、しっかりと圧力をかけて柔らかく煮込む。煮込み終わったらアクを取った後は野菜がしっかりと崩れやすくなっていることを確認し、塩コショウで味を整えておいた。
「うん、このぐらいなら大丈夫かな?」
 少し味見をして、食べやすいかどうかを確認。ほろほろと崩れるじゃがいもや鶏のささみ、しゅわっと溶けるような人参や玉ねぎは噛む力がなくても食べやすい。
 底に貼り付かないように少し軽くかき混ぜた後、まずは少量のスープを研究員に渡した。
「さあみなさん、どうぞ。こちらは皆さんの胃に負担をかけないように作ってありますから」
 朔がそう言って研究員にスープを渡すのだが、ポーシュボスの精神支配は彼らの視界をも変性させているようで、スープの器を受け取ろうとはしなかった。朔は根気よく説き伏せたのだが、それでもやはり恐怖が脳を支配しているようだ。
 別のなにかに見えるように変性されている様子の研究員達は、どうにかして食べたいとは言う。そんな彼らに向けて、朔は1つ策を考えた。
「では、そうですね……。みなさん、目を瞑っていただいている間に私が口に運ぶのはどうでしょうか? そうすることで視界からの情報は遮断され、嗅覚と味覚だけになりますからね」
 研究員達は朔の提案に、少しだけ希望を見出した。まだその手法を取ったことがない故に、そして研究員の研究心が精神支配の範囲を調べてみたいと疼いたため、ぜひとも試してみたいと。
「じゃあ、みなさん一旦目を閉じてください。火傷をしないよう気をつけて」
 そう言って朔は1人ずつ、スープを口に運ぶ。スープを食べた後の研究員達は脳裏に焼き付いていた狂気が少しずつ晴らされているようで、目を輝かせた。
 それもそのはず。朔はスープを作る際に、ユーベルコード『祝呪同源』を使って作っていた。そのおかげで狂気を取り払う事ができたので、研究員達は徐々に正気を取り戻しつつあったのだ。
「よかった……。あの、よければ今回の原因について詳しく聞いても?」
 ほっと胸をなでおろした朔は、研究員達に詳しく話を聞くこととなった。

 ――超宇宙の恐怖をばらまく、恐ろしい存在がいるという話を。

成功 🔵​🔵​🔴​

夜刀神・鏡介
食事で狂気を取り除くってのもどうなのかって感じだが
腹を満たせば気持ちが落ち着くし、効果がない訳でもないのかな

一心不乱に研究している状態でも興味をそそられるような食事……匂いで興味を惹けそうだし、カレーでも作るか
細かい嗜好はあっても、カレーを食べられないって人もいないだろう
……いや、こっちの国の人に日本風のカレーが好まれるかはなんとも言えないが、多分大丈夫だろう

という訳で、基本に忠実に……普通の食事をしてこなかった人相手だし、食材は小さめ、かつ柔らかめになるように気を使いつつ

さて、食事しながら少し話をしよう
俺は特殊な力で不安を消すってことはできないが、安心してもらえるよう落ち着いて話を聞こう



●カレーは万国共通
「食事で狂気を取り除くってのもどうなのかって感じだが……まあ、腹を満たせば気持ちが落ち着くし、効果がないわけでもないのかな」
 ポーシュボスに精神支配を施され、一心不乱に研究している研究員達を見て料理を考える夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)。狂気的なその姿をも動かすほどの料理とはなにかと考えに考えた結果、鏡介が思いついたメニューはカレーライス。
 スパイシーな香りは大人も子供も心を揺さぶられる。辛さの少ない野菜と果物のカレーから、純粋な辛さのみを集めたカレーなどなど、一口に『カレー』と言っても様々な種類がある。どんな世界の人でも、そのスパイシーな香りから離れることはできないはずだ。
「細かい嗜好はあっても、カレーを食べられないって人もいないだろうな。よし、じゃあ作ってみるとするか」
 軽く腕まくりをした鏡介は、人参、じゃがいも、玉ねぎ、牛肉を切り分ける。出来るだけ柔らかくするために野菜は小さめに、肉は一口サイズに切り分けて、しっかりと火を通す。
「……そういや、日本風のカレーで大丈夫なんだろうか。あと、牛肉と豚肉……」
 カレーライスは様々な宗教(?)戦争が激しい。中に入れる肉は牛肉か豚肉か、じゃがいもは入れるか入れないかといった論争から、カレーを食べる時はご飯を混ぜるか混ぜないかの論争もある。ここにいる研究員達がどんな反応を示すかはわからないが、まあ大丈夫だろうと考えて続きを作った。

 ふつふつと沸き立つカレーの香りが、研究所内に漂い始める。研究員達は手を止めて辺りを見渡し、カレーを持ち込んできた鏡介を見つける。
「大丈夫か? 今カレーを作ってきたから、食べれる人から食べていって欲しい」
 そう言って研究員達の前にカレーを置いて、スプーンを配布する鏡介。あとは研究員達が食べ始めるのを待つのだが、いつまで経っても食べ始める様子がない。
 どうやら精神支配によって食事に関しても若干の恐怖補正を入れられているようで、食べるのに勇気がいる、といった様子。その様子に鏡介はふむ、とうなずいて……。
「なら、俺も食事に付き合おう。俺の食事姿を見てから食べるのでも遅くはないと思うし、ついでに食べながら話を聞いてみたかったんだ」
 にっこりと微笑んだ鏡介は自分の手元にもカレーを用意し、研究員達の前へ座る。
 この料理は安全だ――そう伝えるため、まずは自分で食べて安全であることを示した。

 鏡介の会話のおかげで、研究員達は多少の安堵を得たようだ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

備傘・剱
ほう…
飯より、仕事が大事、とな?
それは、俺に対する挑戦と見た

ならば答えよう!
オブリ飯の神髄を、味わえと!
調理開始、発動!

狂気に狂気で対抗してもダメなのだよ
そう、心温まる、美味しい料理と、彼方此方で狩りまくったオブリビオン料理、略してオブリ飯で精をつけてもらえば、狂気など、一瞬で忘れてしまうものだ
リラックスに酒も用意し、かぐわしくも抗いがたい料理の香りに抵抗できる存在など、この世に存在しない!

腹も満ちればおのずと、落ち着くもんだ
親が死んでも食休みとは、よく言う事だしよ
食後のお茶にカモミールティーを出して、話を聞いてみれば、リラックス効果も相まって、落ち着くだろうよ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ



●オブリ飯3分クッキング!
「ほう……飯より仕事が大事、とな?」
 ギラリと漆黒の瞳が光った備傘・剱(絶路・f01759)。酒屋業で生計を立てている身としては、飯を食わずに仕事しか続けないやつには、何が何でも食わせてやりたくなる性分。
 彼は周囲の研究員達に胸を張って言い切った。『オブリ飯の神髄を味わえ』と。
 ユーベルコード『調理開始』を発動させると、なんだか周囲に音楽が聞こえるような聞こえないような。ともあれ、彼はこの力を利用することで料理の技能を飛躍的に上昇させることが出来るのだ。
「彼方此方で狩りまくったオブリビオン料理、略してオブリ飯で精をつけてもらえば狂気など一瞬で忘れてしまうものだ!」
 そう言って彼はこれまでに狩ったであろうオブリビオンの可食部位を取り出し、それをきちんと捌いたものを準備。匂いが気になるので香味野菜の準備も忘れないように。

 今回作るのはオブリビオンの肉のステーキ。
 肉は少し筋張ったところがあるのでしっかり筋を処理して、柔らかくするためにすりおろした玉ねぎに入れて漬け込む……のだが、時間がかかるので先に準備しておいた肉を使用する。料理番組の常識である。
 フライパンをしっかり熱して牛脂を転がして脂を敷いて、オブリビオン肉を一気に焼き上げる。表面を強く焼いて肉汁を閉じ込め、更には香ばしい香りで研究員達の胃をぐっと掴む。
「さて、香ばしく焼けたというのに、この脂がもったいないな? ということで、ソースもつけるとしよう。これは自由につけれるように別皿に取っておくぞ」
 まるで研究員達に料理番組を見せるかのようにソースも華麗に調理する剱。そのうち研究員達はその手を止めて彼の調理現場を見るようになり、完成を待ちわびるようになっていた。
 完成したステーキは味付けを自由にしてもらえるように、肉には何も味付けはしていない。食べる直前にソースか塩コショウを選んでかけてから食べてもらう方式だ。
「さあ、今日は仕事を休んで酒も飲んでしまって構わない。なあに、仕事には休みも必要なもんだ!」
 剱がそう宣言してステーキと酒を差し出すも、研究員達の手は止まる。精神支配によって受け取れない状態となっているようで、伸びた手が下がってしまった。
 だが剱はそれでも、と差し出す。今は食べれなくても、ちまちまと食べてくれて構わないからと。
「腹が満ちれば、自ずと落ち着くもんだ。少しずつでいいから、口にしてくれよな」

 剱のその一言に、研究員達は気づけば自然とオブリ飯を食べていた。
 ――なお、どんな部位を使ったのかは定かではない……。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年09月07日


挿絵イラスト