アポカリプス・ランページ⑦〜Wildnis Fuchs
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旧ロズウェル付近の荒野を砂塵を巻き上げながら、戦車軍団が一糸乱れぬ様で、列をなして進軍す。その軍団は一つの軍事拠点と言っても差し支えない程である。それを率いるのは、彼の偉大なるロンメル元帥の名を冠する者、軍人宰相「『ロンメル・ヴォーテックス』である。
「――兄妹共が私に差し向けた刺客とやらは、確認できたか?」
部下の軍人オブリビオンからの報告を受け取ったロンメルのその貌は冷静そのものだった。彼の本質は、あくまでも軍人。この世界に於ける現実的な視点で状況を判断し、異世界から来た猟兵やフィールド・オブ・ナインである神々の復活を除外しても尚、未確認の敵に対する備えは怠ってなどいなかった。
「ロンメル元帥の名は、重い。その名に恥じず、私の戦車軍団を最強にしなければならない。その為には、全ての障害を粉砕、制し、世界の王として君臨するのだ!」
その眼は、宛ら獲物を狩る荒野の冷徹な荒野の狐のものだった。
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「ヒャッハー! 戦争の時間だぜ兄弟!」
赤い鶏冠を揺らしながら現れたのは、まさにアポカリプスでヘルな世紀末ファッション姿の若干、テンション高めなニワトリのキマイラ、ロースト・チキン(チキン野郎・f03598)が、勢いよく声を掛けて来た。
「ヒャー! ちょっとロンメル戦車軍団に凸って逝って来いよ!」
分かりやすいが、説明不足だし、最後のは指示は間違っていた。それを指摘すると、徐々に冷静になったのか、低姿勢になりながら、ローストは詳しい説明をはじめるのであった。
彼曰く、今回の目的はヴォーテックス一族のひとり、軍人宰相『ロンメル・ヴォーテックス』を倒す事。しかし、その為には、大量の戦車軍団を乗り越えなければならず、当然、戦車軍団の砲弾や、軍人オブリビオンとの多重攻撃に対応しなければ、ロンメルに近づくことすらできないらしい。それを踏まえた上で、ロンメルを撃破しなければならないという。
「あっ、それでは皆様のご活躍とご健勝をここでお祈りしております。はい」
プレジデンテ
こんにちは、はじめましての方は、はじめまして、凄くお久しぶりなプレジデンテです。奥で鎮座する大統領の方ではありません。
このシナリオは、ボス戦『ロンメル・ヴォーテックス』との戦いです。大量の戦車軍団を乗り越えて、ロンメル張っ倒してください。
今回は「プレイングボーナス」があります。『戦車軍団に対処する』プレイングがあると有利になりますぞ。では、皆様の世紀末感たっぷりの荒んだプレイングを愉しみに待っております。
第1章 ボス戦
『ロンメル・ヴォーテックス』
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POW : 軍人宰相の指揮
自身が操縦する【戦車軍団】の【反応速度】と【耐久力】を増強する。
SPD : アンブッシュ・タクティクス
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、【ロンメル率いる戦車軍団の搭載火器】の威力と攻撃回数が3倍になる。
WIZ : 戦場の掟
敵より【指揮する配下の数が多い】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
イラスト:秋原 実
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エドゥアルト・ルーデル
猟兵の底力みせたる!
今日は派手に戦いたい気分…モノはでっかく行こう!
【架空兵器】をお出ししておこう!でけぇ架空の陸上兵器…陸上戦艦だしとけばいいんじゃね!?
という訳でこのモヒカンな世界に因んでモヒ艦二世でござる
戦車の弱点はそう、天板の装甲は薄いので頭上から攻めることでござるよ
こいつにはいい能力がありますぞ、巨大陸上戦艦を人型に変形!立ち上がって各砲座から戦車目掛けてトップアタック!近くの戦車は蹴飛ばしてやれ!
カタブツの度肝抜かしたる!指揮車まで突撃するんだよよろしくて!?最大パワーでウルトラジャンプですぞ!やってみたかったんでござるよね!モヒ艦、飛べーッ!
飛んだら落下して踏み潰してやりますぞ!
ロンメル・ヴォーテックス麾下、戦場を埋め尽くすほどの戦車軍団と軍人オブリビオンたちが猟兵たちに向けて進軍する中、彼の男の雄叫びをあげた。
「ヒャッハ―――! 猟兵の底力みせたる!!」
そう、我らがエドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)である。しかし、一緒に同行した猟兵たちはというと、何かを察し、たとえ知っていても知らないおっさん様にがいたかのように、その目を背けていた。だがそんな雰囲気もなんのその、エドゥアルトは一人、ズイと前に進み出て、どす黒くも汚れ切った心の内を思い返すのだ。割といつも姑息な手段で物事を解決しているにも拘らず、今日の自分の心は、曇り空レベルまで回復した天のようだと。そう…今、自分は戦いたいのだ! 戦って、俺は此処にいるのだと証明したい! 故に、今日は誰よりも派手に戦いたい気分。ならば答えは決まったと意味深げなキリっとした表情で、モノはでっかくを念頭に行動を開始したのだった。ちょっと誰か止めろよ!
「ヌフフー、どれどれ、こんな時は“アレ”があれば―、ほらアレでござる! あれれ、何処いっちゃったかなー?」
持ち込んだ手荷物の中から目的のモノを取り出す為、明らかに容量オーバーな関係なモノを辺りに散乱させながら、ガサゴソと何かを探す素振りを見せるエドゥアルト。何処かの四次元にでも繋がっているのだろうか。あ、なんか芋煮の香りもするんだけどマジでなに持ち込んでんの?
そうこうしている内に、別の場所に、巨大なナニカが出現していた。そう、それはかつてこの世界アポカリプスヘルに出現した陸上戦艦、モヒカンならぬ『モヒ艦』であった。その威容に、敵の戦車軍団も一時進軍を止めるも、警戒は怠っておらず、すぐさま軍団を分け、適切な戦闘態勢に移行するのだった。
「という訳で、このモヒカンな世界に因んでモヒ艦二世でござる!」
何事も無かったかのように既に陸上戦艦に乗り込んでいた彼は、戦車軍団を見据えながら、戦車の弱点を見極める。彼の兵器は、天板の装甲は薄く作られているので、頭上からの攻撃には弱い筈だと…ならば。
「こいつにはいい能力がありますぞ、ポチっとな!」
彼が髑髏マークの怪しげなボタンを押せば、巨大陸上戦艦は、人型に大変態! いや、大変形。巨大ロボに変形した戦艦は、大地に立ち、即座に各砲座からの連射で戦車軍団目掛けてトップアタックを食らわせると、戦車の砲塔が吹き飛ぶ。対して、ロンメルの指揮により、素早い反応速度を見せた戦車軍団は、戦力を分けながら応戦を開始する。そんな彼の操るモヒ艦はというと、近くの戦車を蹴飛ばし、移動中だった一部隊をボーリングのピンのように、跳ね飛ばしていった。
「かー―ッ! ここらでカタブツの度肝抜かしたる! 指揮車まで突撃するんだよ、よろしくて!?」
よろしくないよ!?
「最大パワーでウルトラジャンプですぞ! ハハッ、やってみたかったんでござるよねー!! モヒ艦、飛べーッ!」
威勢よくエドゥアルトと共に、遥か天空へと跳び上がるモヒ艦。彼の意図では、質量落下による踏み潰し攻撃だ。ところで、そのモヒ艦の頭のモヒカン部分って重くない?
「へ?」
なんということでしょう。きっと気のせいだが、エドゥアルトに生じた疑念に宙に跳び上がったモヒ艦は、空中でダイナミック上下一回転。モヒカンを下に戦車軍団目掛けて、突っ込む態勢に移行し始めたのだ。グッバイ。
「ち、ちょ、た、タンマ! って、自動操縦!? こ、こんな話聞いてないでござる! 」
だがそれは、意表を突く意味で正しかった。対して、ロンメルは、通常落下を見越していたが故に、モヒ艦ロボを下から迎撃する上で、剥き出しの動力や各駆動部分を狙ったの対空戦術から修正する羽目になったのだ。冷静な貌に怒りを滲ませるロンメル。
『デタラメだ』
戦車軍団の迎撃は、予定通り行われるものの、エドゥアルトの尊き献身は、もう誰にも、本人ですら止められない! モヒ艦は、摩擦熱を帯びながら、戦車軍団に向けて、頭から地上へと突き刺さったのだ。戦場を包むキノコ雲。その威力は、クレーターが出来る程の破壊力であった。残されたのは頭を地面にめり込ませたモヒ艦のみである。
大成功
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カシム・ディーン
機神搭乗
「ご主人サマ!軍団戦ならあれだよ!」
お前がやりたいだけだろーがっ!
「てへ☆凸って逝ってこいらしいしね☆」
UC発動
幼女地獄発生
命令は一つ…平らげろ
「「ひゃっはー☆」」
【戦闘知識・情報収集・視力】
戦車軍団の陣形と死角の把握
【属性攻撃・念動力・弾幕・スナイパー・空中戦】
念動障壁を展開して戦車砲などのダメージを軽減
超高熱光線を照射しての大蹂躙
【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
戦車に群がり鎌剣で切り刻み金目の物は強奪したり
可能なら戦車に乗り込み乗っ取り敵戦車を破壊
正面正攻法による外道蹂躙
奪い破壊し爆破
「「お祭り☆お祭り☆」」
ああ…きっとあの戦車達はカ●コン制ですかね
「それヘリじゃないかな?」
「…な、なんでこんなことに」
戦場に真っ逆さまに直立するオブジェクトを見上げながら、界導神機『メルクリウス』に搭乗したカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は、盛大にフライングを咬ました某ヒゲ男の犯した所業を見て、戦慄していた。この戦場はヤバい。特に味方が。そんな想いも相棒の機神であるメルシーの言葉によって現実に引き戻されたのだ。
「ご主人サマ! 軍団戦ならあれだよ! あれ!」
アレと言う言葉に、不安しか思い浮かばない。即ち、地獄幼女蹂躙祭り。対軍撃滅機構『戦争と死の神』の力で、幼女形態のメルシーを分裂量産して、圧倒的物量と損害度外視の数の暴力による蹂躙だ。同戦場で混沌とした動きがいくつか見られる中、ここに新たな混沌をぶち込む事を想像しただけで、後日、何処かにしょっ引かれそうな気持になってゾッとする。こっちです。この人、大量の幼女で戦わせてたんです!
「うわ――って、お前がやりたいだけだろーがっ!」
「てへ☆ でも、凸って逝ってこいらしいしね☆」
それを聞いて、出発前に手揉みしながら下卑た笑みを浮かべていた鶏の姿を思い出した。こうなる事込みで、メルシーを焚きつけたのかと思うと、彼を少し恨めしく思う。カシムは、深く溜息を吐くと、これから起こるであろう終末の黙示録、まさにアポカリプスヘルになることへの覚悟を決めることにしたのだ。
「命令は一つ…平らげろ!」
「「ひゃっはーーー☆」」
次の瞬間、1130師団規模にまで分裂したメルシーたちが、天から地から駆け出した。広大な戦場に於いて、戦術は非常に重要になってくる。カシムは、その陣形と死角を見極めながら、正面正攻法にしても尚、有り余るの暴力(幼女メルシー)を遂次投入。対して、ロンメルの戦車軍団もその数の暴力に対応する為、一度にぶつかる戦力は限られている事を見越し、部隊をいくつにも分けながら、多段の殲滅戦術で、時に誘い込み、時に部隊を囮とし、適切にその群へと砲火を叩き込む。その巧みな用兵で、各所でメルシーたちの念動障壁が、戦車砲によって、幾多も割られる音が木霊するも、お返しとばかりに、幼女サイズの同性能の杖型兵装によって、収束された白焔の超高熱光線の応射の光が戦場を埋め尽くすように放たれる。そこから更に、分断され取り残された一部隊を確認するやいなや、空中機動用ウィングを使った幼女たちが編隊を組むように次々と上空から戦車へと襲い掛かったのだ。
「「今日は入れ食いだぞ! ひゃっはーーー★」」
鎌剣で戦車を鉄塊へと裁断する幼女。まるで戦場の掟だと言わんばかりに、軍人オブリビオンの装備を剥き出し、丸裸にして地面に転がす幼女。戦車奪って乗り込むと、敵戦車へと凸って盛大に爆散する幼女。もうやりたい放題だよ!
「「お祭り☆お祭り☆ わっしょい★わっしょい★」」
少し目を背けてしまったカシム。しかし、戦場を覆い尽くすその群は、戦場の端を見ても幼女たちの蹂躙劇が行われていた。あ、いま敵の戦車共々幼女がスライスされてたぞ? 誰かのUCだろうかと思うものの見なかったことにしておいた。
「大丈夫、大丈夫! 私の残機はたっぷりあるよ☆」
「いや、そういう問題じゃないんだ」
そんな戦場のカオスっぷりを意識が遠くなりながらも遠巻きに眺めてるカシムの元へと何かを運んで来た幼女たち。
「ご主人サマ! ほらほら、ご希望の金目のモノだよ☆」
「ただの金物…鉄の塊じゃないか! …と言うか頼んでないよ!」
単純に見積もって2000万越え?の幼女が、戦車軍団や軍人オブリビオンたち相手に略奪の限りをする様は、最早、蝗の群だ。ちょっと数がおかしいよね!
『――アフリカ戦線の再来か。口惜しいが、軍団を立て直す』
いずれにしても、幼女地獄によって、ロンメル戦車軍団は、部隊を分けて大きく後退を強いられることとなったのだ。
「あ、また戦車が爆発した…安心と信頼の某社製ですかね」
「それ、ヘリじゃないかな?」
大成功
🔵🔵🔵
ガーネット・グレイローズ
次の敵は軍人か。地上兵器での戦いは不慣れなのだが…
マシンウォーカーに乗って出撃。
にわとり型ドローン「メカたまこEX」を放ち、
上空から敵軍団の配置と戦場の状況を《撮影》させよう。
《戦闘知識》《メカニック》で戦車の種類や装備、武装の射程を
大体調べたら、前進しよう。
威嚇射撃の後に【裁断領域】を展開。
鋼糸を張り巡らせた迷宮を戦場一帯に作り出すぞ。糸を《念動力》で
高速震動させれば、戦車の装甲も切断する《鎧無視攻撃》が可能だ。
出口は一つだから、損害覚悟で強行突破するもよし、
迂回して正解のルートを探すもよしだ。
あとは臨機応変に迷路の形状を変化させつつ、出口付近で
《レーザー射撃》の用意をして待っているよ。
『何? 戦車が切断されているだと?』
各所で猟兵たちの激しい攻勢が展開される中、戦車軍団を纏めるロンメルの元に、猟兵たちの後背を突こうとしていた戦車部隊が、ある地帯を通過すると裁断されるという報告が飛び込んできていた。その事実を聞きながら、冷静に一考すると、彼は一人の軍人オブリビオンを思い浮かべるのであった。
『ボンバスティコの戦車部隊を向かわせよ。彼の編成力は優れている。その程度の罠を擁す刺客ならば、適切に粉砕できるであろう』
ロンメルの命を受け、すぐさま戦車軍団の一戦力が、その一帯へと差し向けられるのだった。そして、その地にて、赤いストレートヘアを風に揺らしながら、マシンウォーカーに搭乗しながら、上空に放った物を待つ人物がいた。ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)である。彼女は、敵部隊の一部がこちらへと本格的に移動を開始したことを暫くして上空から舞い降りて来たニワトリ型ドローン、メカたまこEXで、その内容を確認すると溜息を吐いたのだった。
「次の敵は軍人か。地上兵器での戦いは不慣れなのだが…」
敵の本格攻勢を知り、撮影された動画から、敵の戦車の種類や装備、その性能確認する。同伴する軍人オブリビオンの通常戦力も念頭に置くと、数は力だとは言わないが、やや心もとない自身の装備に、戦場全体が大きく動くまでの瞬間の時間稼ぎ、あわよくば、この一部隊を纏めている軍人オブリビオンを倒しておきたいところであったのだ。
「戦車の形状は四号型とM11に近いが、やはりオブリビオン化しているせいか、はっきりしないかな」
どちらにしても、相手の札を引き出し、誘い込む必要がある。先ずはこの戦場一帯に展開した【裁断領域】を有効活用する為、前進する事にしたのだった。
「ふむ、どうやら来たようだね」
到来した戦車部隊に対して、先ずは牽制の威嚇射撃。この距離での遠距離戦で、出来る限り、射線などから位置を割り出されない為、ウォーカーからのマイクロミサイル等のばら撒き等を行ういながら攻撃すると、すかさず反撃してくる。周囲の地面は捲れ上がり、土煙が舞い上がる。ロンメル麾下、各戦力も相手の意図を察知したのか前進を開始するも、警戒を怠っていない。どうやら領域内で大部分の戦力の動きは慎重だった。それに気付くとガーネットも出口付近へと移動を開始する。更に鋼糸を念動力で操作し、領域の迷宮構造を変えながら、先程の先発部隊と同様、高速振動させた鋼糸で、一部の強行突破を図ろうとする戦車の装甲を切断していったのだ。だがその戦力任せの行為に、鋼糸の壁が幾重にも破られていくのも同時に分かっていた。
「…相手も抜け目がないね。戦場の掟っていうのかな? 戦力はあればあるほどいいとは言うけど、敢えて、損害覚悟で強行突破する部隊と迂回する部隊に戦力分けている…けれど、出口は此処、地の利はこちらにあるからね」
そう言葉を吐露するレベッカは、じっと迷宮出口の正面を見据える。やがて強行突破してきた戦車部隊の一部が、壁を力尽くで破り、レベッカの側面より到来したのだ。彼女に迫る敵群。しかし、レベッカの視線は正面を見据えたまま。同時に敵の言葉とレベッカの言葉はここで被った。
「『チェックだ』」
――次の瞬間、隣の戦場から雪崩れ込んできた味方の戦力に、敵の戦車部隊が飲み込まれ、蹂躙されたのだった。奇しくも、そのタイミングで出口へと突っ込んできた指揮車両の一台と相対する事となる。
「…待ってたよ!」
敵の挟撃は破られた。ガーネットの駆るマシンウォーカーが、搭載する熱線機構のチャージを完了すると、戦車に向けて一直線に放たれたのだ。レーザー射撃は、その装甲を貫くも、そのまま彼女の真横を走り去ろうとする。しかし、即座に白兵装備を起動させた彼女は、熱を帯びたヒートクローで、一気にその車体を引き裂いた。そして、髪をかきあげ、その遠ざかる後背では爆炎があがったのであった。
大成功
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高吉・政斗
(アドリブ連携、大歓迎)
戦闘車型にて…)
すげぇ数、アレ全部奴の戦車団か。
よし!まずはドーンっ目視で主砲発射だz…っな”!?
くそ!横っ腹に突撃されちまった!見事な裏返し…
さて見事の囲まれたな………ぁんってな?この状況を待ってたぜ。
(UC起動!体型は「二足型」)
基本は「迷彩」をON/OFFと切り替えながら戦車郡内部に会えて突入。
(ジャンプからの踏付けっだ!)
で対人兵装&戦車全兵装(主砲・擲弾・ガトリング砲・機銃)をフル活用。
常に自分の背後に敵戦車を捕らえ同士討ちを促しながら、正面にて戦車攻撃を仕掛けてきたら戦車群内部で円形軌道に高機動移動。
少しずつだよ!少ーしずつ確実にぶっ潰してやるよロンメル。
「すげぇ数、アレ全部奴の戦車団か」
可変走行歩行戦闘車に搭載された電子スコープ越しに覗いたロンメルの戦車軍団を見据えながら、高吉・政斗(剛鉄の戦車乗り・f26786)は、冷めぬ興奮と共に、これから相対する敵の軍団の威容に冷や汗を流した。
「よし! まずはドーンっと目視で主砲発射だz…っな!?」
そして、先ずは前哨戦とばかりに戦闘車に搭載された二門の砲が火を噴くと、放たれた弾が敵戦車の一つに着弾したのだ。わずかに硝煙が上がると同時に、高吉の存在を確認したロンメル戦車団は、大きく動き出し、一部が彼の後方に回り込むような動きを見せ、またそれを阻止されまいと、正面に展開する戦車団が、彼の下へと砲の嵐を放ったのだった。
「くそ! 横っ腹に突撃されちまった! 見事な裏返し…」
ロンメルの指揮のもと、あれよあれよという間に、大きく三カ所に分かれて包囲されてしまった高吉。戦車同士の砲の射線軸が被らない様に展開されたその陣容の前に動きを封じ込まれてしまうのだった。
「さて、ものの見事に囲まれたな…ぁんってな? この状況を待ってたぜ!」
だが、高吉にとっては、これは想定内の展開。包囲されたにもかかわらず、ニヤリと笑みを浮かべると、仄かに左眼が青白く光りだす。それと同時に車内の明暗が反転したかと思うとSystem【WRF】の機械音声が応える。
「WRF起動!」
『「【対象機器との融合を開始……融合、完了】」』
兵装融合形態機構によって、二足型へと変形を果たす高吉。そして即座に風景に溶け込むように迷彩を展開すると、戦車群の内部へと敢えて突入していったのだ。対するロンメルは、少し驚きはあったものの粛々とそれに対応した指示を出していく。
『消えた!? いや、隠れたか…。彼の偉大なる元帥曰く、怪しいところには、弾丸をぶち込めだ! 敵は隠れながら接近戦を仕掛けてくるぞ。あの大きさなら移動する際に砂煙や音が起きる筈だ』
敵の動きが良いことに気付き、こちらの意図を見透かされたと悟った高吉は、更にに速度を上げる。どうやら駆け出した時の駆動音からも位置が徐々に判断されているのか、容易には近づけず、敵の攻撃の脅威が直ぐ近くまで迫っていった。だがまだ捉えられるまでの猶予はある!
「ここだ! ジャンプからの踏付けっだ!!」
敵の隙を伺いつつ、一気に宙を跳び上がった高吉は、敵の車輛の砲塔目掛けて、脚からダイブを果たす。戦車の頭頂部が突然凹み、敵群は一瞬何が起きたか分からず動揺するも、そこで、一旦迷彩を解除した二足型が姿を現したことで接近されてしまったことを確認した。すぐさま砲弾が、彼が文字通り、乗る戦車目掛けて放たれるも、再び迷彩を纏った高吉を見逃す事となる。そうこうする内に、後方で炎を上げる戦車群、外周を高機動で移動しているのか、中々捉えることができず、放てば同士討ちが起き、容易に動けないまま、猟兵側の航空爆撃もそのタイミングで受け、徐々にその戦力を削られていったのだった。
『一端、戦車部隊は戦線を下げよ』
ロンメルの指示を受けた戦車の一台と周囲に展開していた軍人オブリビオンが、それに応えると後進を開始する。
――だが、車輛が大きく揺れたかと思うと、その正面には、高吉の二足型が迷彩を解除した状態で佇む。次の瞬間には、対人兵装や戦車に搭載された全兵装、両肩二門の主砲や擲弾、腕部のガトリング砲や機銃が放たれたのだった。
ロンメルへと振り下ろされた楔は、徐々にその亀裂を広げつつあった。
「少しずつだよ! 少ーしずつ、確実にぶっ潰してやるよロンメル!」
大成功
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寺内・美月
猟兵通信網構築(至急)
アドリブ・連携歓迎
「第八亡霊軍攻撃開始」
・指定UCにて航空軍団を召喚、統帥杖の効果で戦車軍団及び二個装甲車化歩兵軍団(対戦車火器・対戦車部隊大規模増員)を召喚編成(通称第八軍)。
・方針としては大規模な空襲を敢行するも、先に浸透している猟兵に被害が出ないよう精密攻撃に専念。
・航空攻撃第一波の終了直前に戦車軍団及び一個歩兵軍団を突撃させる。この際に、砲迫火力にて準備砲撃を行えていればなお良い。
・一個歩兵軍団は予備として運用するも、最終の決を与えられる状況ならこれを投入する。
・ロンメル本人の討伐は別の猟兵に任せ、自らは部下の第八軍司令官(画像参照)と共に敵軍団の撃滅に専念する。
これまでに異常な戦力規模を既に展開させていた猟兵たちに対して、ロンメル戦車軍団も負けじと、その巧みな戦術や能力で一進一退を繰り返す中、新たに空と地に大軍団が加わった。
その編成は、航空軍団と戦車軍団、対戦車火器・対戦車部隊を擁した二個装甲車化歩兵軍団。――通称、第八軍である。
しかし、その軍容はまさに異様一言。それは寺内・美月(霊軍統べし黒衣の帥・f02790)の「霊軍隷下《航空戦力》亡霊将兵投入(ムラサメ)」の力によって解放された際に出現した亡霊たちによる大戦力だったのだ。彼の隣で静かに侍るように佇んでいた第八軍司令官に片手を挙げ頷くと、統帥杖を正面へと掲げ、下知を下す。
『総員傾注、『驕敵殲滅、神機齎し真鋭示すべし』第八亡霊軍攻撃開始、征け』
現在、味方の猟兵たちによる戦力が各戦場で奮闘するも、時間が経つにつれ、相手の戦術も一枚上手なのか徐々に対処されるつつあった。ロンメルに近い場所ほど接近できないままであり、一部では押していた状況すら拮抗したままだったのだ。彼はその流れを新たに抉じ開けるべく、既に浸透している猟兵たちの邪魔にならないように、これから行う攻撃での味方へ被害を最小限にすべく計算しながら、要所への精密攻撃として大規模な空襲を敢行する事にしたのだ。そしてその流れは、果たして猟兵たちへの追い風となった。
『新手の航空戦力だと!?』
それはロンメルが、一部の猟兵たちによって、多くの意識を割かれつつあるタイミングでの空襲でもあったが、なによりも多種多様な世界で、様々な状況で動く猟兵として、彼とロンメルとの経験の差を浮き彫りしたのだった。別の対処の為に包囲陣形を展開していた敵の戦車軍団の直上へと爆撃が敢行される。勿論、敵もこちらへの対処を怠った訳ではない。だが、それ以上に第八軍の展開の速さが勝り、対空戦力が整う前に、上空より放たれたロケット弾の餌食となったのだ。その航空攻撃第一波の終了と入れ替わるように、体勢が整うのを阻むように砲火火力がその周囲に着弾し、更にズタズタになった陣へと戦車軍団と一個歩兵軍団の突撃が行われたのだった。残る一個歩兵軍団は予備として展開していたが、戦況を鑑みれば今すぐ投入するまでもなかったようである。
「大したことはなかったな」
戦車軍団は、再び戦線を大きく後退していく。ロンメルの敗北の足音は、彼と比肩し得る美月の戦略が加わった事によって、更に確実に近づいていたのだ。
大成功
🔵🔵🔵
オーキッド・シュライン
●心情
・喫茶店を守るためにも勝ちませんと。あの喫茶店が無くなれば、悲しみのあまりローストさんを本物のローストチ…いえ、なんでもありませんわ(ガチトーン)
●戦闘(戦車軍団への対応)
・まずは敵の先頭車両にとりつき、左腕の炎で燃やし尽くし、そのまま一部を左腕で捕食。UCを発動し地獄の炎の戦闘機へと変身。
・空中からの爆撃を行いますわ。わたくしはありとあらゆるものを燃やす地獄の炎の魔王。戦車ごときに遅れはとりません。空中戦の技能で残像が出るほどの速さで飛翔し、攻撃を見切って躱しつつ、地獄の炎をばら撒き爆撃&焼却。
・敵戦車の装甲の耐熱性は捕食したときに把握済み。
・本体に対しても空爆でダメージを与える。
ルベル・ノウフィル
この戦場に守りたい人がいるんです
いえ、適当ですよ
黒水で水になって戦車に轢かれる所からですよ
僕水(←?)はタイヤをのぼって隙間から中に入るわけですよ
そして中のおじさんをえいやってするんですよ
戦場の掟?
あー
僕負けましたかも
けれど、負ける人も必要なんですよ世の中は
僕は負け犬でございます…
でもね、たぶん優しい通りすがりの幼女とかが
こう、偶然ほら、な?な?
やだあの人かわいそう、みたいなー
ちょっと、怪我してるじゃない、みたいなー
ハンカチとかくれたり
僕はそれだけでもうなんかこの戦争終わった感じ
そして最後はアレいっときましょう
この戦場はオリュンポスがいただきました
旗立てちゃいます
お子様らんち★ケチャップかけて
ビッグ・サン
レッスンターキーズやオリュンポスの皆さん
戦闘前に栄養ドリンクでも飲んで元気を出して行きましょう
そんなわけで、みんなにドリンクを配ります
これはワクチンですね
摂取を確認したら、致死性のウイルスをばらまきますよ
あんな気密性の無い戦車部隊ではウイルスは防げないでしょう
ワクチンを摂取した仲間や現地の人は平気
それでいて敵には猛威を奮う
戦術的に優れた戦車部隊かも知れませんが、私のウイルスは相手の領地にばら蒔けば勝てる戦略兵器
負ける要素がありませんね
しかも、死ぬのは運転手のみ、残った戦車はローストさん率いるレッドターキーズが使えば良し
オリュンポスのアポカリプスヘル世界征服計画は実に順調ですね
――この戦場に守りたい人がいるんです。
ルベル・ノウフィル(星守の杖・f05873)は、出発直前に自分たちを案内していた鶏のグリモア猟兵にそう語った。彼はそれを聞いて驚き、珍しく中身がほとんど詰まっていないだろう鳥頭で何かを考えていたかのようなフリをすると、深く頷き、託したぞという眼差しを送っていたそうだ。
「いえ、適当ですよ」
肉体を黒い水へと変異させていたルベルは、黒水というより、戦場にあっては泥水と化していた。何故この姿なのかというと、先程までのやり取りを思い返しながら冷静になろうとしていたわけだ。実はこれから向かう戦場へのその場のノリで、ちょっと心を燃やせ的な感じで、熱くなってみようかなーという考えで、適当に言っただけの発言だったりしたのだが、虚言だったにも関わらず、その身は、まるで熱を帯びてるような気さえしたのだ。――まさかアレは自分の本音だったのだろうかと? 冷めぬ熱気、むしろ昂ってさえいる。そう…身体の外側からどんどんどんどん…蒸発するように。ん? 外側? 蒸発? あ、ヤバイ! ホントになんか身体の方が蒸発してますよ。
「ああぁぁ……ぁ(蒸発中)」
「喫茶店を守るためにも勝ちませんと。あの喫茶店が無くなれば、悲しみのあまりローストさんを本物のローストチ…いえ、なんでもありませんわ」
そこには燃える女、オーキッド・シュライン(絢爛なる豪火・f15793)が、ガチトーンで両手を握りしめ、気合と炎を昂らせながら、ルベルの真横にいたのだった。原因はコイツか。しかも、彼の存在に気付かないままである。ルベル、初っ端から消滅の危機。何故か彼の借りた火精霊も蒸発活動を手伝っている。
「いや~、相変わらずお熱いですね~」
「…ぁ……ぁぁぁ……ぁぁ(蒸発中)」
そんな中、ビッグ・サン(永遠を求める研究者・f06449)が、奮闘する組織の仲間の為にと小箱を抱えてながら、栄養ドリンク剤?を運んでやってきたのだ。勿論、ルベルの存在に気付かぬままだ。
「どうですか、最前線に行く前のドリンクもありますよ~」
「ぁ…ぁぁ……ぁぁぁ(蒸発中)」
「あら、気が利きますわね? ありがとうございますわ」
誰かお願いだ! 誰でもいいから助けてやってくれ!
「おっと これはドリンク剤じゃなくて、ウイルス用のワクチンでしたね」
「ぁ…ぁぁ…(消滅寸前)」
「なんてもの飲ませますの!?」
ビックの抱えていた小箱をちゃぶ台を引っ繰り返すように放り投げるオーキッド。中身はぶちまけられ、地面へと零れ落ちてしまったのだ。
「あー、勿体ない。泥水に混ざってしまいましたねー」
「自業自得ですわ! それより、そろそろ行きますわよ!」
「あ、ちょっと待って下さい。折角ですから、さっきのワクチン絡みで、私のウイルスを先に散布しておきますのでー。勿論、猟兵の人たちには安全仕様ですよ」
オリュンポスの組織の結束はこういう時は固い。ビッグがそう言うと、連れて来たフレッッシュゴーレムの少女の口から怪しげな煙が上空へと吐き出された。そして、そのまま無色透明となり、敵の戦車軍団の方へと散布されていったのだった。間もなく、その効果は目に見えて劇的に現れ出す。様々な状態異常に苦しみだし、次々と倒れ逝く敵の軍人オブリビオンたち。それは、バイオハザード、ビッグによって生みだされたデスウイルス。症状は、高熱・全身の痛み・咳・だるさ・吐血等々があり、戦闘中に於いては割と洒落にならない症状だ。
そんな状態に追い込まれた敵をオーキッドは、見逃す筈も無く、素早く最前線に移動すると、敵戦車群の先頭車両に取り付くと、地獄の炎を宿した燃え上がる左腕を振り下ろすと、そのまま焼き尽くしながら、その一部を左腕から捕食し、その身を変化させていく。――それは炎魔。地獄の魔王とも称されるような存在であり、炎の戦闘機のような姿となったは彼女は、この世をまことの地獄と変えるべくかのように、上空へと炎を撒き散らしながら飛翔したのだ。
「さぁ、もっといきますわよ!」
『点ではなく、面で制圧せよ!』
対するロンメルの戦車軍団も無策ではない。オーキッドを新たな脅威であると判断し、対空攻撃へと移行する。彼女の移動速度を割り出して、移動の隙間なく圧倒する算段だ。
「わたくしはありとあらゆるものを燃やす地獄の炎の魔王。戦車ごときに遅れはとりません」
敵の意図を見抜いた彼女は、更に加速を増す。炎の現身が出現するほどの残像を以って、次々と砲火の嵐を躱して行くのだった。また同時にばら撒かれた地獄の炎の種火が、地上へと着弾すると、次々と火柱を上げながら戦車を融解させ、ロンメル本体の周囲をも地獄と化したのである。
『…くっ、戦線を後退させよ! 早くだ!』
周囲が地獄と化していた頃、暗闇の中で、ルベルは目を覚ました。その心の内は、戦場の無常を憂うかのように涙を流していたのだ。――まぁ、ぶっちゃけ、黒水状態で蒸発寸前の瀕死の所に、ワクチン栄養ドリンクが掛かって、黒水の増量剤となったおかげか劇的な一命をとりとめた上に回復し、オーキッドの攻撃に巻き込まれてはたまらないと、近くの戦車の中へと潜り込むと、丁度、ビックのウイルスでもがき苦しんでいた軍人オブリビオンに出くわし、介錯をしてあげた後、一人で戦車の中でいじけていただけだが。
(これが戦場の掟…? あー、僕、負けましたか…こんなことしかできないなんて…ぼ、僕は負け犬でございます…ぐすんっ、けれど、けれど、負ける人も必要なんですよ、世の中には…)
そんなルベルは、偶然、優しい通りすがりの幼女とかが慰めてくれないだろうかと妄想していると、そんな時、戦車の上部入り口が開いた。幼女だ。正確には、同じ顔をした幼女たちが、彼の顔をしげしげと覗き込んでいた。期待に胸を高鳴らせるルベル。こう見えて彼は「よぅじょ」と何処かで密かに呟く程、幼女好きの幼女マエストロなのだ。例えば、やだあの人かわいそう、みたいなーとかちょっと、怪我してるじゃない、みたいなーとかハンカチとかくれたりとか自分へのフラグを立ててくれたりしたら、天の神様に感謝を捧げて、自分はもうそれだけで、なんかこの戦争終わった気分になってしまうのだから。
だがそんな妄想とは裏腹に、幼女たちはルベルをいなかったことにして、戦車をめちゃくちゃに操縦して何処かへと走り出す。間もなく、彼の降車の有無を言わさず、敵の戦車にぶつかり大爆発。黒水の状態で奇しくも逃れるも、時間は彼を待ってはくれない。そうだ、自分は戦争に来たのに、まだ何も成し遂げられていないのだと、少しは、組織や仲間の為に、戦っているのだと知らしめる為に、何より出発前に吐いた台詞が嘘ではないのだと証明する為に!
「僕はやるぞ! 僕はやってやるぞー!! 僕は自分を守りたい!!」
ルベルは、白旗を取り出して、戦場を駆け出した。早い、早いぞルベル。謎のオブジェクトも幼女の波も鋼糸の迷宮や二足戦車、亡霊軍団、そして地獄絵図に包まれた敵の戦車軍団の全てを乗り越えて! さぁ、いまこそ掲げよその旗を!
「ここに旗立てちゃいます~お子様らんち★ケチャップかけて~♪ この戦場はオリュンポスがいただきましたぞ!」
――後日、ルベルは、その白旗を立てた切っ先が、ロンメルだったことを知るのだった。
大成功
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夜刀神・鏡介
猟兵とはいえ、生身で戦車軍団と戦えってのも割と大概というか……
ま、泣き言を言っても始まらない。なんとかやってみるとしよう
神刀の封印を解除し、参の秘剣【紫電閃】を発動
紫紺の神気を纏って、行動力を強化。高速移動で敵の攻撃を回避しながら、戦車軍団を突破しにいこう
砲撃の死角に入り込みながら、足回りを破壊
ジャンプで敵戦車に飛び乗って砲撃による同士討ちを狙うなどしながら少しずつ前へ
とはいえ、戦車を片付けるのが主目的ではないので、そこは最低限で行こう
ロンメルに肉薄できれば、それこそ同士討ちを恐れて下手な攻撃はできないだろう
主にロンメルへ注意を払い、変わらず高速移動で撹乱しながら一気に切り込みにいく
多くの猟兵たちによって、徐々にロンメルへの血路が開かれる中、夜刀神・鏡介(道を探す者・f28122)は、森羅万象を悉く斬るとされる神刀【無仭】を腰に携えて戦場をその身一つで疾駆する。
「猟兵とはいえ、生身で戦車軍団と戦えってのも割と大概というか…ま、泣き言を言っても始まらない。なんとかやってみるとしよう」
戦車軍団の合間を縫うようにして、時に大部隊を相手に息を潜めやり過ごし、時に遭遇した軍人オブリビオンを切り伏せながらも、敵陣の奥へ奥へと進んで行ったのだ。生身で来た者としては、初動で息切れをしてはならない。どのタイミングで力を尽くすべきなのか何事も頃合いが重要だ。
「おっと、そろそろかな?」
まだやや距離があるものの遠目にロンメルの姿を確認した夜刀神は、腰の得物を鞘から引き抜く。敵も彼の姿を確認すると包囲殲滅に掛かる。だがその瞬間、封印を解除された神刀は、鈍い光の輝きと共に彼の生命力を吸い上げながらもその身に絶大な力を齎したのだ。――参の秘剣【紫電閃】。紫紺の神気を纏いながら、先程とは比べるまでもない速度で駆け出した彼は、敵の攻撃を回避しながら、戦車の砲の死角に入り込むとキャタピラを切断し、更にその車輛の上に飛び乗ると、一刀のもとに砲塔を断ったのだ。それはさながら、紫の稲妻。敵はその高速速度に追いつけないまま同士討ちのような状態へと至ってしまうのだった。
「…とはいえ、戦車を片付けるのが主目的ではないので、そこは最低限で行こう」
そう、彼が狙うはあくまで個である。己はこの戦いに決着を付けるべく、ロンメルへと放たれた“御神矢”そのものであったのだ。ロンメルに近づけば近づく程、その身を以って攻撃の手が弱まっていく事を感じた。ならば、肉薄さえできれば、それこそ同士討ちを恐れて、下手な攻撃はできないことだろう。同時にロンメルに対しての攪乱は、注意がこちらに向く程、効果的に彼の指揮能力を麻痺させ、他の猟兵たちによる戦線の押し上げが進んで行く。
――戦場全体のコントロールの低下と自身の姿を捉えきれないまま近づかれつつある事に焦りと激昂を滲ませるロンメルの横顔。
『――何をしている! たかが一兵如きに…っ!?』
「ああ、ようやく会えたな。でも、ここまでこれたのは俺だけの力じゃないさ」
『なっ…がっ!?』
それは刀による単純な横薙ぎ。それだけで、右腕の砲身は断たれ、ロンメルは致命傷を受けてしまったのだ。そう、それだけで十分過ぎる程、彼はあくまでも軍を動かす事に異常な程長けたオブリビオンであり、個人で応戦する能力には乏しく、当然ながらこれまでの猟兵たちとの戦いで疲弊していたのだった。
『くっ…私は、兄妹との争いを制し、この世界の王にならねばならぬ』
「はは、そんな日は、来ないよ…俺達猟兵がいる限りね」
夜刀神は、現実の見えていないロンメルへそう断じると、興味を失ったように背を向けるのだった。
『(…異世界の戦士…猟兵とは…まことに実在していたのか?)いや…あり得ぬな…兄妹共の質の悪い冗談に違いない…』
――そう呟き、己の脳裏に浮かんだ考えを否定すると、何かの切っ先を突き立てられ、今度こそロンメルは事切れたのだった。こうして、軍人宰相「ロンメル・ヴォーテックス」は討たれた。やがて、この戦場も猟兵たちによって平らげられることだろう。
大成功
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