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アポカリプス・ランページ④〜ウイルス研究所は死の谷にて

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●機械要塞スーパーコンピューター研究所
「イェーガー、戦争の時間です」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)が告げる。
 展開される電脳マップで指し示されるは過酷な高温と乾燥に包まれた死の谷。
 デス・バレー、そこを指し示している。
 ウインドウが展開されるとそこには機械要塞がそびえ立っていた。
「スーパー戦車のスーパーウェポンすらを狂わせる、禁断のコンピュータウイルスが保管された機械要塞です」
 機械的な私としてはお近づきになりたくないですね、などと独りごちるアリシエル。
 さておき、このスーパー戦車を狂わせている元凶たるウイルス。
 それを破壊すればスーパー戦車への攻略の鍵ともなるであろう。
「この要塞を護るオブリビオンには侵食プログラム弾と言う撃ち抜いた武装を一時的に使用出来なくする侵食武装を装備しています」
 それにより敵対者を無力化してから蹂躙するのが基本戦術だと言う。
 つまる所、当たらなければ問題はないし、あたっても武装なしでどうにかできれば問題もないわけだが。
 あるいはあたっても問題ない武装とか。
「対策を施せば有利に戦えるはずです」
 アリシエルはいつも通りに告げながらグリモアを起動させる。
 幾何学的な模様を持つそれが展開されればゲートが開かれる。
 乾燥した風と砂が吹き込むゲートのその先。
 冷たさを思わせる機械的な構造群を持つ機械要塞。
 そして、それを護る熱血ファイアーなメタルなモヒカンども。
「いつも通りにこなせば問題ないと当機は判断しています」
 いつも通りの定型句、信頼の言葉をもってアリシエルは猟兵たちを見送った。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷらです。
 第二弾はコンピューター研究所の強襲作戦。
 相手は武装を無効化してきます。
 当たらなければ問題はない。あたっても問題ない。
 あるいは素手で殴ればいいじゃない。
 などなどの対策を施して戦いましょう。
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第1章 ボス戦 『パーフェクト・メタル・モヒカン』

POW   :    ヒャッハー! 根こそぎ奪い尽くしてやるぜー!!
戦闘中に食べた【略奪物資(食料、燃料、種籾など)】の量と質に応じて【調子に乗って】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    焼け死ぬか、切り刻まれて死ぬか、選ばせてやるよ
【腕に内蔵された火炎放射器またはブレード】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    みんな集まれ!さっさと降参した方が身のためだぜ?
戦闘力のない、レベル×1体の【バイクに乗った雑魚モヒカン】を召喚する。応援や助言、技能「【恫喝】」を使った支援をしてくれる。

イラスト:8mix

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠夢幻・天魔です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

オメガ・カストゥール
あぁ、武器を封じるのか。
厄介な武器だ。
だが、金属で出来ている以上、高温では融解するものである。
そう、我が本来の姿で火の精霊力を高めれば、鱗の硬さと相まって、その力を無効化させるであろうし。

【火炎耐性】は種族的特徴。

というわけで、空から飛んでくる竜がモヒカンに襲撃。
そして、火精顕現というUCを使用して、火力を最大限に発動。
【属性攻撃】【オーラ防御】で相手の攻撃を無効化して、こちらの攻撃を開始する。
当然【属性攻撃】【ブレス攻撃】でモヒカンを融解させようとする。
利かなければ、「竜の尾」や「竜の爪」「竜牙」で直接攻撃して、相手を粉砕する。

アドリブ歓迎



●解き放つは獄炎の竜
「……ああ。なるほど。厄介な武器だ」
 オメガ・カストゥール(火焔竜にして、竜神王・f34605)は肩をすくめた。
 侵食性のウイルスを持つその武器は、当てると武器を封じてしまう。
 だが、しかし、オメガにはその攻撃は無意味であった。
 何故ならば、侵食ウイルス弾は弾丸と言うだけあって物理的な物質である事他ならない。
 炎の化身にして炎を司るドラゴンたるオメガ。
 その真の姿が解き放たれる。
 燃え盛る炎の竜鱗を持った巨躯なる竜。
 それこそがオメガ・カストゥールと言う男の真なる姿。
 弾丸を放たれようとも、その鉛と言う金属物質はその熱量の前にその巨躯に到達する前に焼け溶けて消えていく。
 蒸発してしまっているのだ、そのウイルス諸共。
 後は最早言うまでにない。
 破壊の炎がその顎より放たれモヒカンたちを火の海地獄にへと叩き潰す。
 メタルでモヒカンな彼らもまた金属物質と言う融解する物質にしか過ぎない。
 地獄の焔のような熱量のブレス、それはまるでレーザーのような収束率を持ってして彼らを溶解させ、消し飛ばしていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜城・さくら
敵対者を無力化してから蹂躙するなんて趣味が悪いですね。
「つまり当たらなければ問題が無い、と言う事ですね?」

『オーバーフレーム換装』で攻撃回数を犠牲に移動力を5倍にします。
更に【推力移動】【空中機動】【迷彩】で回避力を上げます。
仲間が居れば私が囮となり、回避しながら【援護射撃】をしますし、居なければ【スナイパー】で敵を撃ち抜きます。

いつも有利な状態で敵を攻撃しているようですが、偶には逆の立場になってみるのもいいかもしれません。色々学べる事もあるでしょう──ああ、もう聞こえてはいませんね。残念です。



●当たらなければ問題はない=機動力を以て征する
「敵対者を無力化してから蹂躙する……趣味が悪いですね」
 夜城・さくら(不思議ちゃんの量産型キャバリア・f30006)は自らのキャバリアを起動させる。
 特に何の変哲もない汎用性に優れたキャバリア。
 とだけ言えば聞こえはいいが、劣る点はないが優れた点もない、と言うだけ。
 しかし、さくらと言う娘はそれが良い、と好んで乗り回す。
 そして、このキャバリアの良い所はもう一つある。
 汎用性に富むと言う事はすなわち、装備にも汎用性があると言うことである。
 オーバーフレームを換装し、キャノンフレームにへと換装された鋼の巨体、そのカメラアイが光り輝く。
 機動力に極振りしたその砲戦装備は恐ろしい量のスラスターとブースターを搭載していた。
 スロットルレバーをあげ、ペダルを踏み込めば、恐ろしいGと共にキャバリアが加速する。
 破裂音を一瞬で炸裂させ、その速度は音を超える。
 モヒカンたちの放つ弾丸など、その速力を以てのみで置き去りにする。
 照準、ロック。後は思うがままに撃つがばかり。
 激しい砲撃音、されど音を超えると言う事は砲撃音が響いた時点で最早そこにあらず。
 着弾、着弾、着弾、偏差すらも計算にいれた砲撃はモヒカンたちをその大地ごと木っ端微塵に打ち砕く。
 当たらなければ問題はない、その宣言どおりにさくらは逆にモヒカンを蹂躙していった。
「――――色々学べた事でしょう。……嗚呼、いえ。もう聞こえていませんね」
 音超えの後、残ったのは残骸のみ。
 蹂躙を得意とする者たちは哀れ、蹂躙され、踏みにじられたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トゥリフィリ・スマラグダス
んー……視覚を誤魔化せばいけますかね?あのモヒカン……。


転送されてすぐに腹這いになって、【迷彩マント】の〈迷彩〉機能をフルに使って隠れます。そのままモヒカンの意識が別の方に向くのを待ってUCを発動。マガジン内の氷針・石針は撃ち尽くします。火炎放射器の噴射口は狙って潰しておきたいですね。(〈スナイパー〉)

それでこちらの位置はバレるでしょうから、撃たれるであろう侵食弾を【クードフードル】で防いでその場に放り一気に距離を詰めます。
次いで撃たれるかもしれない侵食弾は「偽神」の氷で防ぎ、ブレードでの攻撃は【ヘリオス】で〈シールドバッシュ〉。
「石呪」による怪力で首を捥ぎ、石化の〈呪詛〉で仕留めます……!



●所詮視覚頼り
「……んー……」
 トゥリフィリ・スマラグダス(つぎはぎの半端者・f33514)は赤く輝くカメラアイを見て思った。
 メタルな癖にあいつら、視覚情報頼りなのでは?
「……視覚を誤魔化せばいけますかね」
 トゥリフィリは腹ばいになって迷彩マントで大地と共に一体化していた。
 モヒカンの視覚情報はトゥリフィリを決して捉える事はない。
 メタルに改造しているのだからサーモグラフィーぐらいは搭載しとけばいいのに。
 モヒカンはいるはずの敵がいないことに怪訝そうにしながらのっしのっしと悠然とあるきまわっていた。
 マガジン、セット。
「Code:Carabosse stand by. ――射抜きます」
 ユーベルコードが発動し、その氷針・石針が連続で放たれる。
 火炎放射器の噴射口、そこ目掛け一気に放たれたそれは、その噴射口を破壊し、石化させ、凍結させていく。
 そこで漸く攻撃されたことに気づいたモヒカンは一気に走り出す。
 だが、撃った直後に最早トゥリフィリは移動している。
 放たれた弾丸をクードフードルの石針が撃ち落とし、石化させる。
 次いで放たれた侵食弾は偽神の氷盾が弾き落とした。
『ひゃっはーッ!! 捉えたぜッ!!』
 モヒカンも負けじと肉薄し、そのブレードを振り下ろす。
 しかし、そのブレードはトゥリフィリのヘリオスによって打ち返される。
 まるで逆再生したかのようにブレードが跳ね上げられた時には、トゥリフィリはすでにモヒカンの頭上に飛び上がっていた。
 とん、とその頭に手を触れると、ビキビキ、と言う音をあげ、首の可動部が石化する。
 石と化したそれの強度はすなわち石と同等。
 怪力をもってして、トゥリフィリはその首を薙ぎもぐ。
 火花をちらしながら、鈍い音をあげ、その首が飛び、そして、モヒカンは崩れ落ちたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

御形・菘
ヒャッハー! 荒野にモヒカン、実に素晴らしいシチュエーションではないか!
そこに堂々推参するのは正義の味方ではない、最強最高の邪神であるがな!

武装云々など、妾にとって実にどーでもよい話だ!
いやまあ使うことも時々あるが、此度は普段通り、最も信頼する左腕でボコれば問題なかろう
もし無力化されて力が入らなくなっても、勢いつけてブン回すだけでも十分!
バイクごと片っ端からボコっていってやろう!

はっはっは、妾に対して恫喝をキメるとか、その勇気だけは称賛してやろう!
…とまあ、散々トークしながらバトってきたが、妾にとってはこの台詞自体が『詠唱』となる!
さあ、最後はまとめてド派手にブッ飛ぶがよい!



●武器? 殴ればいいじゃない
「ヒャッハーッ!! 荒野にモヒカン、実に素晴らしいシチュエーションだッ!!」
 御形・菘(邪神様のお通りだ・f12350)は叫びながら現れた。
 隠れる? 何故そんなことせねばならん?
 妾は最強最高の邪神様ぞ?
 無論撃たれた。
 ばきゅーん、と撃たれた。
 武装はあっと言う間に侵食汚染されて使えなくなった。
 知らんがな、と言わんばかりに左腕からのストレートブロー。
 くの字にメタルなモヒカンの体が曲がり吹っ飛ぶ。
「知らんのか。妾には武装など不要ッ!!」
 ズギューン、と言う銃声がまた響いた。
 左腕に弾丸が食い込み、ウイルスが汚染していく。
 知らんがな、と言わんばかりに左腕からのフックがモヒカンの脇腹に突き刺さる。
『かはぁッ!?』
「知らんのか。勢いよくぶん回せば妾の腕は質量兵器になる」
 びぐん、びぐん、と生まれたての子鹿のように足を震わせお腹を抑えるメタルモヒカン。
 いいぞ、効いてやがる。
 遅効性のボディーブローを即効性にしやがるとは、あの女、なんて膂力してやがる。
「ハッハッハッ!!」
『げぺっ!! ごぴゃッ!! ゴブッ!!』
 はい、フック、フック、ガゼルパンチ、右ストレート、左ストレート。アッパー、ローリングソバーット。
 数々の格闘技が質量兵器と化してメタルモヒカンを打ち据える。
 ゴングは鳴らない。何故ならばここは無法の荒野だからだ。
 死ぬまで殴るよ。
「実は良い事を教えてやろうではないか」
『ひゃ、ひゃっは、ぁー……!?』
 なんだ、この女。まだ何かやろうって言うのか。
 ぷるぷる、と震え、最早メタル装甲はボッコボコだ。
「実はこれ全部妾の詠唱なのである」
『はッ?』
 なんかとてつもなく神々しく、そして綺羅びやかなエフェクトが背景を飾っていた。
 銀河を思わせる神々しき輝きと共に、その左腕は構えられた。
「お主は素晴らしき強者として、皆の心に感動とともに記憶されることであろう、アデューッ!!」
 閃光は放たれた。
 それは黄金の左であった。
 音速をも超え、光と化したなんかとてつもなく強そうでかっこよくてエモい輝きと共にそれは放たれた。
 その輝きを受けて、光の中にモヒカンは消えていく。
 まさに銀河の輝きを収束したかのような黄金の左ストレートはメタルモヒカンを完膚なきまでに消失させたのだ。
「うむ、完ッ!!」
 拳を突き上げ勝利宣言。カンカンカンカン、とどこかでゴングがなった気がした。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年09月05日


挿絵イラスト