2
チョコはチョコでも食べれないチョコってなーんd

#キマイラフューチャー

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#キマイラフューチャー


0




●美味しくないチョコとは
「しゃげええぇぇぇ」
「でろろろろろろろろろ」
 うめき声をあげながら、やつらがやってくる!
 向かう先は、浮足立った人々が楽しげにチョコレート作りをしている会場だ。
 ぼた、ぼた、と触手の先からチョコレートがしたたり落ちる。
「アオォォォォ……」
 どこからか、狼の遠吠えが聞こえた。それに呼応するように、触手は動きを更に活発化させる。うねうねと触手をうねらせながら、チョコまみれのイソギンチャク怪人は会場の扉に手をかける――! まるで、バレンタインの主役は自分達だと言わんばかりに。

●海産物チョコってなんなの
「もうすぐバレンタインだよねぇ、チョコがたくさん食べれる日だ」
 穂積・竜胆(妖狐の聖者・f09947)はチョコレートのカタログを見ながらそう言って、そして顔を上げた。
「……なのに、キマイラフューチャーでチョコレートを贈り合う人々を狙った怪人がでるっていうんだもの……」
 はぁ、と大きくため息をつく竜胆。

「ええと、まずはチョコ作り会場で暴れようとしているっていうイソギンチャク怪人を倒さないとね。なんでも、触手がチョコレートまみれらしいよ。チョコは好きでもこれは頂けないよね」
 君たちなら苦戦する相手ではないと思うけれど、気を付けてね、と付け足す。
「イソギンチャク怪人を派手に倒してくれたら、きっとそいつらのボス……『チョコットキング』が現れるはずだよ。見た目は可愛らしい白狼でね……おもわずもふもふしたくなっちゃうような……」
 でも! と首を振る。それはイソギンチャク怪人を率いるボスなのだ。バレンタインをぶち壊すべくやってきた、刺客なのだ――!
「どんなに可愛くても騙されちゃだめだ。君たちが……キマイラフューチャーの皆が楽しみにしているバレンタインを守ってあげないと」
 ボスを倒したなら、キマイラフューチャーで行われるバレンタインチョコ作りイベントを楽しむことができる。それが最高のご褒美と思って、どうかゲテモノチョコ怪人どもをやっつけてきてほしい。そう言うと、竜胆は頼んだよ、と軽く頭を下げるのだった。


狐路ユッカ
 はじめまして、狐路です。
 チョコ美味しいですよね。チョコのイベントに行くと、
 両手いっぱい買って来てしまいます。美味しい。

 第一章:イソギンチャク怪人(チョコ味)との集団戦です。派手に倒したり、
     チョコレートまみれになったりしながら激闘してください。
 第二章:チョコットキングとの戦闘です。第一章で派手に暴れるほど、
     チョコットキングが美味しそうな攻撃を仕掛けてきます。
     なんにせよ美味しく調理(撃破)してやりましょう。
 第三章:平和を取り戻した会場で、チョコレート作りを楽しみましょう。
     ゲテモノチョコを作っても良いですが、スタッフは責任をもって食べましょう。
12




第1章 集団戦 『イソギンチャク怪人』

POW   :    テンタクル・テンペスト
予め【触手を振り回しておく】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    ウネウネ・アネモネ
自身の肉体を【ウネウネモード】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    ポイゾナス・ポリプ
【頭部】から【毒針のついた触手】を放ち、【麻痺毒】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

レイ・アイオライト
【SPD判定】
バレンタインねぇ……チョコレートを送る習慣なんてあたしの世界にはなかったし、そんな躍起になるものなのかしら。
って、こんなこと言ったらキマイラフューチャーの皆に白い目で見られそうね。……自重よ。

なんかチョコレート大好きなだけでうねうね触手を動かしてるだけみたいだし、【紫電奔る雷霆の孤狼】で喚んだガルンと一緒に鋼糸と雷撃で『範囲攻撃』と『マヒ攻撃』をしていきましょうか。
……って、ちょっとガルン?食べちゃ駄目よ!チョコレートはイヌ科にとって毒なんだから!……そんな目で見てもダメ。ステイ。(いやまあ、ユーベルコードで喚ぶ存在だし大丈夫なのかもしれないけど)

(アドリブ、共闘歓迎です。)


水澤・瑠璃
あらあら、会場を襲うなんて、
よほどチョコレートが欲しかったのかしら?
待てないような子達は、お仕置きが必要ね。

最初からユーベルコードを使って攻撃してあげるわ。
使うのは【Frozen Freesia】。
花片の嵐でズタズタに切り裂いてあげるわ。
残りの怪人達は、ダガーと拷問具を使って、
その傷口、えぐってあげるわね。

(アドリブや絡みは歓迎)


草野・千秋
海産物チョコ?
イソギンチャク怪人って、なんなんですか、もう……
なんか生臭い!

前もってユーベルコードを利用
攻撃力を上げる
その後は2回攻撃、傷口をえぐるを駆使しつつ
攻撃していく
ピンチの仲間がいたら盾受けでガードかばう
ヒーローは仕事を選ばない!


城石・恵助
チョコレート=食べられる
イソギンチャク=食べられる
つまりあいつは食べられる。何も問題はないな

動きが見破りやすくなっている敵の触手を〈怪力〉を用いて『出刃包丁』で切断
そのまま踊り食うも良し、『ガスバーナー』で炙るも良し、『お醤油』を垂らしてみるも良し
色々〈料理〉して味の変化を楽しみながらおいしくいただくよ
大丈夫、触手は一度捌いたことがあるから
毒とかあるかもだけど各種耐性〈毒・呪詛・激痛〉と〈気合い〉があればヘーキヘーキ
【フードファイト・ワイルドモード】の効果で食べれば食べるほど僕は強くなる
どんどん切ってどんどん〈大食い〉だ

モグモグモグモグゲップなるほど
イソギンチャクにチョコレートはねーわやっぱ


ニーナ・アーベントロート
うわ、気持ち悪っー!
皆大好きなバレンタインとチョコレート
それをトラウマで上塗りなんて悪質すぎ
あたしも甘いものは大好きだけど……
あれに捕まるのは遠慮したいかも

【トリニティ・エンハンス】使用
触手は元から断つのみだよね
【水の魔力】をドラゴンランスに纏わせ
【攻撃力】を上昇させるよ
水流で凪ぎ払って、敵をすぱっとカット!
『ウォータージェット』っていうキカイから着想を得たの
これなら、刃が汚れて切れ味鈍ることもないかな

チョコまみれになって困ってる猟兵さんがいたら
威力を抑えた水流で落としてあげるねー

敵の妨害は【オーラ防御】でいなしつつ
イソギンチャクの懐に怯まず突っ込め!
さくっと【串刺し】にしてあげちゃうよー



「うわ、気持ち悪っー!」
 ニーナ・アーベントロート(斜陽・f03448)は、眼前でうねうねと触手をうねらせるイソギンチャク怪人を一目見るなり叫んだ。トリニティ・エンハンスでドラゴンランスに水の魔力を宿らせ、己の攻撃力を高め、振るう。ザァッ、と水流が迸り、怪人を薙いだ。
「んぎぅうーっ!」
「大好きなバレンタインとチョコレート、それをトラウマで上塗りなんて悪質すぎ」
「あらあら、会場を襲うなんて、よほどチョコレートが欲しかったのかしら?」
 ぬるりと迫ってきた触手を、水澤・瑠璃(世界放浪者・f05431)が無数の氷の花びらで切り刻む。その花弁はフリージアを象り、怪人の触手に突き刺さった。
「くっ……」
 撃ち漏らした触手が、瑠璃の頬を掠める。ぬたり、とチョコレートが頬を伝う感触に眉を顰め、
「待てないような子達は、お仕置きが必要ね」
 ダガーを握りなおした。
「断罪の剣よ、僕に力を!」
 詠唱と共に、自らの攻撃力を底上げした草野・千秋(断罪戦士ダムナーティオー・f01504)は瑠璃を攻撃した触手に向かって武器を振るう。
「ぇぶっ」
 吹き飛んだ触手が、口元にぶつかった。
「ぅえ……生臭い!」
 海産物チョコってなんですかもおおおおお! 叫びたくなる気持ちを抑え、次々と群がってくるイソギンチャク怪人を斬りつけてゆく。

「チョコレート=食べられる。イソギンチャク=食べられる」
 口元を覆ったマフラーをずらすと、城石・恵助(口裂けグラトニー・f13038)は確信をもって続けた。
「つまりあいつは食べられる。何も問題はないな」
 えええっ、と仲間からの視線が集まった気がしたが、まあ気にすることもない。なんてったってフードファイターなんだから。なんだって食べてやるさ食べれるものは。と言わんばかりにイソギンチャク怪人に組みつく。出刃包丁でバツン! と触手を切り落とすと、早速踊り食いといく。
 もぐもぐもぐもぐもぐ……。
 表情からはお味がなんともお伝えしがたい。
「来なさい、鳴雷の大狼! アンタの出番よ!」
 レイ・アイオライト(潜影の暗殺者・f12771)の召喚に応じて現れたのは、優に3メートルを超す巨体を持ち、雷を纏う狼であった。彼女はそれにひらりと乗ると、イソギンチャク怪人たちに雷撃を浴びせる。
「しゃぎゅるるるる」
「しびびびび」
 イソギンチャク怪人が痺れている隙を狙い、恵助は更にその触手を切り取るとガスバーナーで炙り始めた。
 もぐもぐもぐもぐ……。
 眉間のしわが少し深くなる。醤油を垂らして味変しても、まだ眉間のしわは深いまま。にゅるりっ、と触手が恵助の足を巻いた。
「!」
 千秋が、その触手を切り落とす。同時に、次に伸びてきた触手を盾で弾いた。
「ヒーローは仕事を選ばない!」
「助かった、んぐ。ありがとう」
 なおも触手を食しながら恵助は礼を告げる。
「あたしも甘いものは大好きだけど……あれに捕まるのは遠慮したいかも」
 ニーナは怪人の懐に飛び込むと、二体纏めてぐさりと串刺しに。

「あと、少し!」
 怪人の数が目に見えて減ってきた。残り3体か。その時だ。
「……って、ちょっとガルン? 食べちゃ駄目よ!」
 レイを背に乗せたまま、狼はイソギンチャク怪人をその口にくわえていたのだ。
 ぺっしなさい、ぺっ。
「チョコレートはイヌ科にとって毒なんだから!」
 ぼと、とイソギンチャク怪人を地に落とし、ガルンはレイを振り返る。大きな瞳が潤んでいた。
「……そんな目で見てもダメ。ステイ」
 きゅーん、と鼻でも鳴らしそうな目でガルンはおとなしくお座りするのであった。
「その傷口、えぐってあげるわね」
 瑠璃がもつ、紫水晶の刃が怪人の傷を抉る。
 ちぎっては投げ、ちぎっては投げ。散らばる触手を食べては強くなる恵助。
 モグモグモグモグ……。
 そろそろ胃袋が限界を迎えるのでは? という勢いで触手を平らげる。見ている側が具合の悪くなる食べっぷりだが、それが強さの源になっているためなんとも。
 軽く、げっぷをひとつ。
「イソギンチャクにチョコレートはねーわやっぱ」
 そりゃまあそうだろう。
 イソギンチャクチョコ=食えなくはないが美味しくない。結論が出た。
「イソギンチャク怪人って、なんなんですか、もう……」
 生臭いし、気持ち悪いし、さっさと片付けてしまいたい――!
 千秋はordinis tabesから悲痛な一撃を二度、お見舞いするのであった。
 うねらうねら、とチョコレートまみれの触手がまだ地を這うのを見て、レイはぼんやりと思う。
(「バレンタインねぇ……チョコレートを送る習慣なんてあたしの世界にはなかったし、そんな躍起になるものなのかしら」)
 ガルンは、やっぱり食べちゃダメですかねと言いたげにそこかしこに転がったチョコレート漬けの触手を眺めるのであった。
 ……悪い事言わんからそれはぺっしたほうがいいぞ、ぺっ。
 なんとなく、海のかほりが混ざったチョコレート臭が漂う混沌とした戦場。猟兵たちの疲れが見えるような、見えないような。
 

 

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

城田・紗希
チョコは好きだけど、オブリビオン味のチョコはあんまり食べたくないかなー…。
……チョコ製のオブリビオンだったら、ちょっと考えるけど(というかチョコ製なら味もチョコだよね…?)

…とりあえず、ウィザードミサイルに全力魔法と範囲攻撃を乗せて、
チョコを冒涜した…タコ?イカ?をまとめて撃ち抜く……。

……うまく行けば、焼きチョコになるかも…あ、でも地面に落ちたら、溶けたときに土を取り込んでそう……
……そもそも、オブリビオンって倒したら消えるような?
それとも、チョコだけ残してくれる親切なイカ…なわけないよねぇ
(色々考えてチョコを諦めて、しょうがないので全力魔法でチョコを供養)



 城田・紗希(人間の探索者・f01927)は、うねうねのチョコまみれ触手を眼前につぶやく。
「チョコは好きだけど、オブリビオン味のチョコはあんまり食べたくないかなー……」
(「……チョコ製のオブリビオンだったら、ちょっと考えるけど」)
 チョコ製なのかオブリビオン製なのか、もはやカレー味のナントカとナントカ味のカレーみたいな話になっている。
「……とりあえず!」
 ウィザードミサイルを、放つ。125本にもなる炎の矢が、迫りくる触手たちを撃ち貫いた。
 うまく行けば、焼きチョコになるかも、その願いははかなく消える。なんやかやで倒した触手は消えてしまうわけで……。
「……チョコだけ残してくれる親切なイカ……なわけないよねぇ」
 焼きチョコ、あるいは残りチョコないかなぁ、なんて探していたのは初めのうちだけ。チョコへの冒涜をはたらいた悪しき触手を、紗希は次々と焼き払っていくのであった。それが、チョコへの供養と信じて。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『チョコットキング』

POW   :    チョコレートテイルズ
【甘味への欲求 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【巨大な溶けかけのチョコレートの尻尾】から、高命中力の【滑らかトリフチョコ】を飛ばす。
SPD   :    蕩けるチョコボディー
【チョコットキング 】に覚醒して【熱々のチョコボディー】に変身し、戦闘能力が爆発的に増大する。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    超硬化チョコボディー
【 超硬化したチョコボディー】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠柊・弥生です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

城田・紗希
えっと……この犬?はチョコ製なの?
……オブリビオン相手に考えるだけ無駄だよね、諦めて食べ…倒そう。

ユーベルコードは絶望の福音、未来予知で回避して、隙きがあれば攻撃するよ!
こう…フック付きワイヤー(に刺したフルーツ)を投げたり、
フォンデュ串(に刺したフルーツやマシュマロ)を突き刺したり。
食べるのはあとでも大丈夫だろうけど、熱々で刺せる時間は少ないからね、
(フォンデュ鍋として)有効活用するよ!
……あ、でも、一口だけ味見を(もぐもぐ)

(美味しければおやつ確保のため頻度を増やして、美味しくなければチョコへの冒涜として「フルーツ抜きのフォンデュ串」で撒き散らして削る)


水澤・瑠璃
あら、こんどは可愛いオブリビオンね。
可哀想だけど、お仕置きする必要がありそうね。

まずは様子見しましょう。
誘導弾代わりにダガーを投げつけて、
目を逸らした隙に拷問具での傷口をえぐっていくわね。

何回か試したら、ユーベルコードを使うわね。
可愛いけれど、
使うのは【Desperate attack】よ。

(アドリブや絡みは歓迎よ)



「あら、こんどは可愛いオブリビオンね」
 もふ、もふ、と近寄ってきた大きな白い狼――チョコットキングを視界に入れると、水澤・瑠璃は思わず小さくふきだしてしまう。
 しかし、その愛らしさに似つかわしくない唸り声と殺気を感じ、瑠璃はすぐに得物を抜いた。
「……可哀想だけど、お仕置きする必要がありそうね」
『ぅぐるるるるる!』
 超硬化したチョコレートボディーで、チョコットキングは突っ込んでくる。
「それじゃ当たらないわよ」
 びゅっ、と勢いよく投げつけたダガーは、しかしチョコットキングには当たらず。が、そのダガーに気を取られている隙に城田・紗希は絶望の福音で相手の次の行動を予測する。
(「……来る!」)
 体を熱々のチョコボディーに変えて突進してくるチョコットキングをよけながら、ぼんやりと考えた。
(「えっと……この犬? はチョコ製なの?」)
 ふわん、とすり抜けざまに香るチョコレートに、すん、と鼻を鳴らす。が、ビシャリとはねた熱々のチョコレートがもたらした痛みに眉を顰め、
「……オブリビオン相手に考えるだけ無駄だよね、諦めて食べ……倒そう」
 フック付きワイヤー(フルーツ添え)を投げつけた。
『ギャンッ』
「ほら、こっちもね」
 瑠璃の拷問具が、その傷を抉る。
「……食べるのはあとでも大丈夫だろうけど、熱々で刺せる時間は少ないからね」
 有効活用させてもらうよ、と、紗希はチョコットキングにフォンデュ串を突き刺す。一口だけ味見したいなぁ、なんて思っていたところに、チョコットキングは甘い甘いトリュフチョコをぶつけてきた。
「んぐっ! もぐもぐ……」
 ちゃっかり食べている紗希。
「……おいしい、ような気もするけどこれは甘すぎる……」
 しかもなんか胃がもたれて具合が悪くなってきた。よくよく考えたらこっちを殺すためにいるんだもんねこいつ……。と思わざるを得ない、胃へのアタック。
「うえぇふ……」
「だ、大丈夫!?」
「な、なんとか……おいしいけど、これすごく胃が……胃が痛いです……」
 そんな二人に追撃をかけようと走り寄ってくるチョコットキングへ、瑠璃は向きなおる。
「かわいいけど、オイタが過ぎるわ」
『がるるるる』
「終わらせてあげる!」
 チョコットキングのふわふわの足へ、一撃。紫水晶の一閃を浴びせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ショコ・ライラ
おやおや。チョコ犬だなんて、私好みのかわいこちゃんだ
うーん…倒すの勿体無いなぁ…でもしょうがないよね

おっと。わんこちゃん、滑らかてろてろにもなれるんだね
でもね、【無敵城塞】――美味しくないチョコは“食らって”あげない

チョコは五感で楽しむもの、ではあるけれど
見た目だけは合格なんだけどなー、美味しくないなら許せません
私のお眼鏡に適うチョコになって出直してきなさい
ふふふ。チョコには厳しいショコライラです。よろしくぅ

というわけで。ビームキャノンでよいこらしょ
ちゅどんとぶち抜いてしまいましょい

(アドリブ・絡み歓迎)


アルゲディ・シュタインボック
甘い香りに誘われてみれば、なにこのもふもふ。
チョコの分際で人類に刃向かうなんて千年早いわよ。
とはいえ、汚れるのイヤだし、割烹着着て勝負!
エプロンじゃ本気の料理するには(汚れに対する)防御が甘いわ。

杖から全力で炎属性の魔力攻撃するわよー。
具体的には、げしげし殴る。
硬化したチョコなんて美味しくないわよねー。

理性ぶっとんでるならこんなのはどう?(棒をひょいっと遠くになげ)
速く動くのに反応するなら飛びつきそうなものだけど。
すっ飛んで行ったら、私の超☆必☆殺☆の無花果食らわせるわよ。
杖の石突き使って、思い切りわんこのお尻から貫いてやろうじゃない。

骸の海でバレンタインやりなおしてらっしゃいな。



「おやおや。チョコ犬だなんて、私好みのかわいこちゃんだ」
 ショコ・ライラ(そこにちょこんとショコライラ・f17060)は。ぐるぐると唸っているチョコットキングを目にして思わず頬を綻ばせる。が、
「うーん……倒すの勿体無いなぁ……でもしょうがないよね」
 あんな形でもオブリビオンに変わりはない。しっかり始末しなくては、と歩み出た。
 割烹着を身に纏ったアルゲディ・シュタインボック(白金の癒杖・f03929)も、一つ頷くとチョコットキングの前へ躍り出る。まふもふ、とチョコットキングはトリュフチョコをぶん投げてきた。
「っと……! 甘い香りに誘われてみれば、なにこのもふもふ。チョコの分際で人類に刃向かうなんて千年早いわよ」
 杖で、バシバシと殴りつけるとチョコットキングはギャン、と犬のように吠える。距離を取り、次はどろりとその身を液状のチョコで包んだ。
「おっと。わんこちゃん、滑らかてろてろにもなれるんだね」
 ショコは、ほう、と感心したように呟き、そして、
「でもね、【無敵城塞】――美味しくないチョコは“食らって”あげない」
 全身を超硬化させて、チョコットキングがとばしてきたチョコレートを防御した。
「チョコは五感で楽しむもの、ではあるけれど……見た目だけは合格なんだけどなー、美味しくないなら許せません」
「よしっ、たたみかけるわよ……」
 アルゲディは、ふいに足元にあった棒をチョコットキングの後方にぶん投げる。
「わぅっ!?」
 ああ悲しきかな犬の性。思わずそちらを振り返ってしまったチョコットキングに、目にもとまらぬ速さでアルゲディが肉薄する。
「超☆必☆殺☆の無花果! 召し上がれ~!」
 アルゲディの杖が、カンチョーよろしくチョコットキングのお尻のアスタリスクにすぶしゅと刺さる。
「ンギャン!?!?!?」
「私のお眼鏡に適うチョコになって出直してきなさい」
 痛みに目を白黒させるチョコットキングの背後にゆらぁりとショコが立った。
「ふふふ。チョコには厳しいショコライラです。よろしくぅ」
 鼻歌交じりに取り出したリボルバーから、ビームキャノンを放つ。ぶち抜かれたチョコットキングは、ほんのりと甘い香りを残して消え去るのであった。
「骸の海でバレンタインやりなおしてらっしゃいな」

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『年中行事は大事ですからね』

POW   :    行事に必要な力仕事を手伝う

SPD   :    行事に必要な飾りや道具をつくる

WIZ   :    行事に必要な作法等のお手伝いをする

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 バレンタイン――時期が外れても、チョコレート商戦は終わらない。新たなチョコを生み出すため、次のバレンタインに向けて。バレンタインが終わった瞬間から、次のバレンタインは始まっているのだ。集え、チョコを愛する者たち。新しいチョコを生み出すも、ただひたすらにチョコレートを食すも、プレゼントのチョコを作るも、その選択はすべて君の手にゆだねられている。
榎木・葵桜
おいしいとこのみ参加だけど、お邪魔させてもらうね♪

キマイラのみんなも、
可能なら、竜胆さん(f09947)もお誘い
一緒にチョコ作り楽しみたいな!

今回は、チョコレートバーにするね♪

湯煎で溶かしたビターチョコレートやホワイトチョコに、
ライスパフやコーンフレーク、アーモンドスライスを混ぜて、型に入れて冷やし固めるだけ!
オレンジピールやアザランでトッピングすると見た目もかわいいんだよ♪

変わり種なゲテモノもたまにはいいかもだけど、
やっぱりおいしいのが一番じゃない?
ほら、味見してみて♪
(出来上がったチョコバーの欠片を皆の口に放り込み、満面の笑み)

私、チョコフレーバーの紅茶も持ってきたよ!
皆でお茶会もしよー?



 榎木・葵桜(桜舞・f06218)は、うきうきとした様子でチョコレートづくりの会場に足を運ぶ。
「やあ、お誘いありがとう。チョコレート作りは初めてなんだけど……いいかな?」
 連絡を受けて駆け付けた穂積・竜胆(妖狐の聖者・f09947)は、会場に集まったキマイラたちと一緒にチョコレートの材料を抱えて少し自信なさそうに小首をかしげる。
「大丈夫! 今回はチョコレートバーにするから♪」
 難しくないよ、とにっこり笑った葵桜に、一同安心したように笑う。
「湯煎で溶かしたビターチョコレートやホワイトチョコに、ライスパフやコーンフレーク、アーモンドスライスを混ぜて、型に入れて冷やし固めるだけ!」
 葵桜は、手際よく適温の湯をボウルに張り、そこにチョコレートを入れたボウルを浮かべる。
「なるほど、これなら僕もできそう」
 ゴムべらで丁寧にテンパリングすれば、チョコレートは綺麗な艶を帯びて甘い香りを漂わせる。
「オレンジピールやアザランでトッピングすると見た目もかわいいんだよ♪」
 溶かしたチョコレートを型に流し込むと、葵桜はそこにオレンジピールをぴょこりと乗せて見せた。
「わ、これは可愛いね。その銀色のきらきらしたのがアラザン?」
「そう! 食感にも変化があって良いですよ♪」
 ビターチョコにふらせれば、まるで星屑。
「変わり種なゲテモノもたまにはいいかもだけど、やっぱりおいしいのが一番じゃない?」
「そうだね、見た目もとてもかわいいし」
「ほら、味見してみて♪」
 葵桜は竜胆も含めた参加者たちの口にチョコバーのかけらを放り込み、満面の笑みで『どう?』と尋ねる。参加者たちが口々においしい! と感想を述べるのを、嬉しそうに頷いく。
「私、チョコフレーバーの紅茶も持ってきたよ! 皆でお茶会もしよー?」
 おいでよ! とキマイラの参加者たちを誘う。
「それじゃあ、お湯を沸かしてくるよ。いいね、楽しいお茶会になりそうだ」
 チョコレートを共に弾む会話。テーブルに並んだ色とりどりのチョコレートバーは、確実に人々の心を豊かにするものであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルゲディ・シュタインボック
たっぷりチョコがあるんだったら、チョコフォンデュとかやってみたいかも。
竜胆も一緒に如何かしら。異世界の文化、折角だし楽しまないとね♪

なんやかんやで設置完了したチョコファウンテン。
キマイラたちの住民さんもお誘いしてみんなで楽しみましょ。
イチゴやパインやオレンジを一口サイズに切ったものを串にこうして刺してっと。
そしてチョコの滝にこうしてつけて。
コーティングされたフルーツをぱくっといただくの。
んー、酸味と甘みがマッチして最高!

他にもスポンジケーキやマシュマロでも美味しいのよ。
自分でこうして作って食べるみたいのって何故か楽しいのよね。

チョコ作りは…今んとこ好きな人いないのよね、と微笑み。



 アルゲディ・シュタインボックは、会場のど真ん中にでんと鎮座ましましたチョコレートファウンテンを眺め、満足そうにひとつため息をついた。
「さあ、みんなでチョコフォンデュを楽しみましょ!」
 キマイラの住民たちにも声をかければ、あっというまに大賑わいに。様子を見に来た竜胆が、流れるチョコの滝の甘い香りにうっとりと目を細めると、アルゲディは小さく笑って、イチゴを串に刺したものをひとつ差し出した。
「竜胆も一緒に如何かしら」
「くれるの? ありがとう!」
「異世界の文化、折角だし楽しまないとね♪」
 アルゲディの手にはパインやオレンジを一口大に切ったものがたくさん。グラスに入ったピックにバランスよく差していけば、あっというまにフォンデュの素材になる。
「と、言っても僕実はチョコフォンデュって初めてなんだよね」
 どうやったらいいの? と首をかしげる竜胆に、ひとつ手本を見せるアルゲディ。
「チョコの滝にこうしてつけて」
 なめらかなチョコレートの滝に、そっとオレンジをくぐらせる。
「コーティングされたフルーツをぱくっといただくの」
 暖かいチョコレートは冷たいフルーツに冷やされて、わずかに表面が固まっている。アルゲディはひょいっとそれを口に含むと、とろけるような笑顔を見せた。
「んー、酸味と甘みがマッチして最高!」
「へえ、僕もやってみるね」
 イチゴをチョコレートにくぐらせると、見た目にも美しいものが出来上がる。
「ほんとだ。甘すぎなくていいねえ」
「他にもスポンジケーキやマシュマロでも美味しいのよ」
「マシュマロかぁ! どこかにないかな、調達してこようかな」
「自分でこうして作って食べるみたいのって何故か楽しいのよね」
 アルゲディの言葉に頷く竜胆。
「いろいろ試せていいよね、キウイなんかも合うかな?」
 いいんじゃないかしら、と笑うアルゲディに、なんとなく竜胆は尋ねてみた。
「そういえば、アルゲディさんはだれかチョコをあげたい人はいるの?」
 あげたいひとなら、友達でも誰でもいるにはいるが……。
「……今んとこ好きな人いないのよね」
 想い人にあたるひとはいないわ、とほほ笑むのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年05月28日


挿絵イラスト