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装甲列車電撃戦(作者 一期一筆
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#クロムキャバリア 


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#クロムキャバリア


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●災厄生産拠点
 プラント。
 クロムキャバリア世界を支える生産拠点。
 銃声鳴りやまぬ戦乱の世において、戦い続けられるのはこのプラントがあらゆる『生産』を担っているからだ。
 それだけにオブリビオンマシンがプラントを占拠するだけでその国は傾き、最悪滅び去る。どの国においても最重要拠点であるのは間違いない。
 そんなものが、占拠されるどころかオブリビオンそのものになってしまえばどうなるか。
 ……それは、誰もが想像もしたくない事だった。

●求む工兵
「プラントがオブリビオン化しました」
 淡々と事実だけを告げ、グリモア猟兵である絳銕・鐵火(硝煙・f29908)が資料を配る。
 場所は小国。少ないプラントの一つを奪われ、それだけで死に体。
 加えてオブリビオン化したプラントが生産し続けているオブリビオンマシンによってプラント周辺が制圧され、近く内部崩壊が起きるだろう。
 やがてプラントは更に厄介な機体を作り出し、猟兵にとってさえ脅威と成るだろう。
「この一大事にあたり、皆様にはプラントを破壊していただきます」
 いつものように『猟兵』を『傭兵』として売り込んだという鐵火。
 見ず知らずの猟兵(傭兵)達に国の大事を任せると言うのは難しいことだが、大事も大事、すでにどうしようもない大事件だ。こうなってしまえば素性の知れない相手にだって縋るし、なんなら昨日まで殺し合ってた隣国に協力要請だって送るだろう。
「しかし隣国に頭を下げ、そのまま属国に落ちるくらいなら、と。賢明な判断をなさってくださいました。
 あとは皆様の腕の見せどころです」
 言って、鐵火は細い腕をむんっと曲げてみせる。
「さて。件の暴走プラントですが、今の所『強力な個体』は生産されていません。自己防衛の為、兎にも角にも大量生産を優先しているとのこと。
 したがって皆様には無数のオブリビオンマシン群に突っ込んで頂く形となるのですが、そのままでは埒が明きません。なにせ戦闘中も生産は止まらないのですから」
 鐵火は資料を捲り、幾らかの汚れた書面を示す。
「そこで、彼の小国の軍部からの作戦に乗ろうかと思います」
 示した書類は、作戦の立案書。
 主目的は『敵機群を強引に突破し、先ず第一にプラントを破壊する』とある。
 生産拠点を潰し増援を断った上での敵群殲滅、と言うわけだ。
 しかし彼らだけでは無謀どころではなく、あえなく断念。それを傭兵が拾い上げ実行すると申し出た。
「その為のささやかな助力として、壊れかけの『貨物列車』を数両頂きました」
 と、鐵火が更に資料を捲った。
 いわく、プラントが生産したものを運搬するための物だそうで、重要なのは貨物列車が行き来するための線路が活きているということ。
 今現在大量生産されているオブリビオンマシンはただ外敵を排除しプラントを守ることしか出来ないらしく、この線路は知ってか知らずか放置されていると言う。
「皆様にお願いしたい最初のお仕事は、この貨物列車を『装甲列車』へと改造修復すること。そして次に、『装甲列車』に乗り込んで敵陣を突き進みながらオブリビオンマシンを迎撃すること。最後に、辿り着いた先でプラントを破壊することです」
 重要なのはいかに迅速にプラントへ辿り着き、破壊するかという事だ。
 生産さえ止めてしまえば残りの粗製濫造されたオブリビオンマシンなど猟兵達の敵ではない。
「あとは先方の軍部から一言」
 こほんと鐵火が咳払いをして、親指を突き立てる。

「派手にやれ。――以上です」





第2章 集団戦 『機動殲龍『空翔』』

POW ●ブリッツウィング
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリア】から【ミサイルと機銃による追尾攻撃】を放つ。
SPD ●オーバーブーストマキシマイズ
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリアを更に加速。敵に近づき翼】から【敵機を吹き飛ばす衝撃波】を放つ。
WIZ ●ダブルバレルカノン
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【キャバリア】から【鋼鉄をも貫くビームカノンによる連続攻撃】を放つ。
👑11 🔵🔵🔵

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●完成、装甲列車
 猟兵達の尽力により数時間で何両もの装甲列車が完成した。
 いずれも損傷部は完璧に塞がれ、多少の事では小動もしない。
 更には改造指針により二種の特化した列車が並ぶ。
 堅牢無比なる重装甲に防御障壁、キャバリア砲を備えた質実剛健たる『トリテレイア式装甲列車』。
 強固な先頭車両と、後続車両多段式ブーストによる超加速で敵陣をぶち抜く『フェーズ式装甲列車』。
 どちらも素晴らしく、恐るべき性能を持つ装甲列車だ。
 これならばと軍部の人々も拳を握る。
 また、装甲列車ではないが、列車の動力と装甲装置のみの台車も幾らか用意された。
 こちらは敵に囲まれ先に進めなくなるリスクが高いものの、その分直ぐに線路から外れ迎撃に向かえる、より好戦的な仕様になっている。
 自身がプラントに辿り着くのではなく、仲間を送り届けるための物……としての用途だが、優れた猟兵ならばこれでも突破できそうなのがなんとも不条理である。
 かくして最強の装甲列車は出来上がった。
 進むべき線路は複数あれど、どれを通ろうとも終点は同じ。
 目指すはオブリビオンプラント。
 阻むは無数の飛行オブリビオンマシン。
 発車時刻は、目前へと迫っていた。
トリテレイア・ゼロナイン
貸し出し機体の台数が多かったのは嬉しい誤算でした
装甲列車が必要な程の敵の物量…背を狙われぬ為にも数を減らしたかったものですから

貸与機体の搭乗席にUC妖精ロボ配置
ハッキング遠隔操縦
キャバリア部隊のワンマンオペレーション実現
複雑な戦闘機動が不要な砲台代わり故に可能な手段ですが…

継戦能力高める為に列車に予備武装を満載
バリアに装甲、私の射撃の技量を反映する機体群の迎撃砲火
陸を走る要塞として線路を疾走

連射武装を乱れ撃ちする機体達で対空防御
ロシナンテⅣを駆る私はスナイパーライフルでの狙撃で敵を排除

(バレルが焼き付いた銃を車外へ投棄
補給担当の機体が手渡す銃を受け取り)

もう少し騎士らしい戦いをしたいですね…


●無数蹂躙
 装甲列車。
 速度と強度と重量を高い次元で兼ね揃えた怪物輸送機。
 特にトリテレイア・ゼロナイン(「誰かの為」の機械騎士・f04141)が手掛けたそれは、軽い移動要塞と化していた。
 しかしその規格外の兵器は、線路有ってこそのもの。
 元より国の要であるプラントと、それを繋ぐライフラインである貨物列車だ。線路は列車以上に重要視され、ちょっとやそっとでは破壊されない作りになっている。
「それでもオブリビオンマシンが本気になれば物理法則ごと破壊されるはず……」
 トリテレイアは呟き、前方の敵群を睨み付けた。
 群れ成す敵機は、空を往く飛行型キャバリア。閉じられた空を、それでも可能な限り自由に飛翔して見せる覇者。
 だが、そんな空の王者も、見る影もない。
「……成程。粗製濫造もここまでとは」
 溜息交じりに語るトリテレイア。彼の騎士が駆る装甲列車は、易々と敵陣を突き抜けた。
 余りにも容易い。
 それもその筈。プラントはオブリビオンマシンの大量生産と同時制御のために、あらゆるものを犠牲にしたからだ。
 見てわかるのは粗末なオートパイロット。そして低すぎる練度(レベル)と、ハリボテじみたスペックだ。
 元は機動殲龍『空翔』の名を持つ異色かつ強力なキャバリアだったはずなのだが、今し方装甲列車に跳ね飛ばされた一群は『紛い物』と言いたくなるほどの別物だった。
 どうりで線路も破壊されず放置されているわけだ。
 しかし、無謀にも装甲列車の前に飛び出した数体が打ち砕かれながらも列車を減速させ、その間にあらゆる方向から別の機体群が襲い掛かって来る。
 如何な装甲列車であろうと、線路が無事であろうとも、ただただ物量に任せた突撃によって囲い込まれ、叩き潰される。
 それを打開するには、猟兵の力が不可欠だった。
「貸し出し機体の台数が多かったのは嬉しい誤算でした」
 トリテレイアが列車上部に固定された砲台代わりのキャバリアに手を置いて言う。
 瞬間、キャバリアの砲が火を噴いた。
 連なる轟音が後方へと置き去りにされると共に、粉砕された空翔の残骸もぶちまけられる。
「装甲列車が必要な程の敵の物量……背を狙われぬ為にも数を減らしたかったものですから」
 突破するだけなら装甲にかまけた突撃だけで良い。突破力を増すなら速度を増すのが最高効率だろう。
 それを理解しながらも火砲を備えた理由が、これだ。
 追い縋る空翔。空の覇者は、粗製品でさえ列車に追い付ける。
 抜き去ってさえ脅威は迫る。だからこそ、トリテレイアは腕を振るう。
 それに応じるのは、『自律式妖精型ロボ』。ユーベルコードによって強化された妖精たちは固定されたキャバリアたちをハッキングし、砲台をキリキリと回し、砲弾を放った。
 キャバリアは有っても操縦者が足りない。そんな問題はいとも容易く解決し、トリテレイアは追い縋るオブリビオンマシンを薙ぎ払っていく。
 数が多い。それは脅威だ。
 目を瞑って撃っても当たるような密度で迫る敵群。その脆さから雑魚にも思えるだろうが、それでも数は脅威なのだ。
「手が足りませんね」
 並べたキャバリアと妖精たち。それらによる絶え間ない砲撃も、全方位から飛び込んで来る敵機全てを抑え込むには至らない。
 数の暴力とはこのことだ。
 トリテレイアも予備武装を列車に搭載し、更に手数を増やしていた。
 装甲に加えてバリアまで張られた列車は敵機群を蹂躙している。
 ただユーベルコードの数ではトリテレイア一人ではいかんともしがたい差が有るのも事実。
 突撃程度はどうでもいい。装甲と障壁でどうとでもなる。しかしユーベルコードを乗せた超高速飛翔からのミサイルや追尾弾は物理法則を覆しかねない潜在的な火力を備えている。
 だから、それを喰い止める。
「――チェック」
 トリテレイアが零す。
 同時に、敵群後方でミサイルを射出した空翔が、そのミサイルごと爆発飛散した。
 狙撃。
 トリテレイアの駆るキャバリア『ロシナンテⅣ』によるそれは、一撃でオブリビオンマシンを鉄屑に変えた。
 無数のユーベルコードは確かにトリテレイア一人で対処出来るものではない。が、それを察して同時にユーベルコードを使うような能は敵には無い。
 だから時たま現れる「対空砲撃範囲外から攻撃してこようとする敵」だけを狙い撃てばそれで良かった。
 数は暴力。
 だからこそ、より強い暴力で殴り返す事が出来る。
 知力と火力という名の暴力で。
 皮肉にも『数』のために棄てたそれらでオブリビオンマシンは蹂躙される。
「もう少し騎士らしい戦いをしたいですね……」
 バレルの焼き付いた銃を車外へ放り捨て、次の銃を妖精が操るキャバリアから受け取りつつ、トリテレイアが洩らす。
 敵影無数なれど、物の数に非ず。数ならぬ物に示す道も無し。
 鳴りやまない破砕音を聞きながら、トリテレイアは列車の行き着く先だけを見据えていた。
大成功 🔵🔵🔵