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お前もばにーさんになるんだよ!

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●うぇるかむとぅばにーさん
「このさきばにーさんがいっぱい?」
 あからさまに胡散臭い立て札が置いてあった。無視するべきだろう。しかしたまたま向かう先が同じだったのだ。そうたまたま。
「なに、俺たちにかかればちんけな罠なんて一捻りだぜ!」
「捻る前に解除を覚えてはどうですか?」
 二人の少年が道を歩く。たくましい人派ドラゴニアンの少年と、小柄で眼鏡をかけたケットシーの少年だ。
 使い古している感じが漂う学生服をはためかせながらも、彼らは緊張することなく迷宮を進んでいた。
「そう硬いこと言うなよ。信用してるぜ相棒」
「たまには一人で突っ込ませた方が勉強になるでしょうね」
 調子よく笑う相方にため息をつきながら眼鏡のズレを直す。しかし、このあたりまでにはよく来ていたが、あのような看板を見たのは初めてだ。おそらく新たなる罠かエリアができたか。油断してはならない……。
「ほほう、なら俺の力をみせてやるぜええええ!」
「あ、こらバカですかあなたは!? バカでしたね!?」
 皮肉を挑戦と勘違いしたドラゴニアンの少年が駆け出していく。少し遅れてケットシーの少年が追っていく、が……。
「な、なんじゃこごぼぼぼぼ!?」
「いわんこっちゃない!?」
 見事に罠にはまった気配に走り寄り、やれやれと手を差し伸べる。
 ——しかしそれすらも罠だったのだ。
「はい、もう一名ごあんなーい、めくるめくばにーさんへの旅に行ってらっしゃーい♪」

●どうせみんなばにーさんになる
「どこに行こうというんじゃろうな……?」
 ウルフシャ・オーゲツ(しょしんしゃ・f00046)がグリモアベースで頭を抱えたり首を傾げていない時の方が珍しい。というのは近頃の猟兵の間では共通認識となりつつあった。
 今回も順調に首を傾げている。
「むぅ、とぼけてみても予知した内容は変わらぬか」
 内容としてはまた迷宮に妙な区画ができつつあるらしい。
 『このさきばにーさんがいっぱい』、という看板につられてしまった先には世にも恐ろしい、かかったものがばにーさんになるトラップが量産されている空間に繋がっているというのだ。
「このままじゃととらえられた生徒たちが種族性別関わらずに可愛らしいばにーさんに改造されて家に帰らされた結果、学園でなんやかんやされてそれはもう大変な事態になってしまうらしいのじゃ!」
 どうやら詳しくはわからなかったらしいが、風紀の乱れとかそんなちゃちなものじゃない何かを感じ取ったようだ。
「今から向かえば被害を最低限に押さえられるはずじゃ。近くに元凶も潜んでおるじゃろう、油断してお主らがばにーさんにされぬようにな?」
 内容が内容だが、危機が迫っているのは確かだ。猟兵たちは嫌な予感を感じながらも準備を進めるのだった。


しべりあ
 ばにーさんがお好き?
 それは結構、もっと好きになりますよ!
 どうも、しょしんしゃのしべりあです。
 なお、保証はどこにもありません。

 猟兵の皆様には罠を量産する装置を止めてもらいます。きっと止めることで守ろうとするやつらが出てくるはずです。
 それでは、ご縁ございましたらよろしくお願いいたします。
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第1章 冒険 『スポーン・ルーム』

POW   :    壊せば止まるでしょ!ひたすら物理で壊していく。

SPD   :    正しく解除する手順があるはず!パズルを解くように止めていく。

WIZ   :    命令を上書きしちゃえ!魔力や科学力で止める。

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●強制ばにーさん化装置
 数多のトラップやモンスターを生み出し続ける危険な部屋をスポーンルームと呼ぶことがある。
 そこは最初単純な罠を産み出すスポーンルームの一つに過ぎなかったのだが、ある日を境にその性質を変容させていた。
 そう、獲物を部屋へと閉じ込めた後、罠に引っかかるたびに精神を、肉体を、ありとあらゆるものを徐々にアレなバニーさんへと近づけていくという恐ろしい性質を持つようになったのだ。
 元々の人格は本人としてのものを残したままに仕上げていくことで、さらなる背徳感を呼び起こす禁断の罠。
 種族が元々なんであろうと、最終的にたどり着くのはばにーさん。
 このまま放置してしまえば、ドラゴニアンっぽいおとこのこバニーさんやらケットシーなんだけどばにーさんっぽいおとこのこだとかが学園へと解き放たれて、無駄にうさぎっぽいその性質を遺憾なく発揮して学園中を荒らし回ってしまうだろう。
 もちろん女の子の被害者が現れてしまう可能性も大いにある。
 事態は一刻の猶予も許されなかった。
 キミたちは物理で罠発生装置を破壊しようと試みても構わないし、正式な手順を探り停止させてもいい。強制的なハッキングを行いシステムを書き換えてしまえば、罠の性質を変えることもできるだろう。
セレヴィス・デュラクシード
「にゃはは~、『ばにーのおへや』にようこそなんだよ~」
何と言う事でしょう、面白そうと誰より先に現場に向かったボクは既に色々キワドく、見た者を【誘惑】するあられもない黒バニー姿に
狐の尻尾もバニー尻尾に!?

【狐の威を借る狐】で2人(赤バニー)に別れてお客さん(=弱そうな猟兵)を両脇からぴとっと張り付いて接客しつつ人気の無い方向へ誘導、ドリンク渡したり一緒に飲んだり‥‥
「んふふ~♪チラチラ見て、何かしたいのかなぁ?(頬ずり頬ずり」

ちょっと悪ふざけしちゃったけど、バニーさんのフリして弱そうな人を危険な場所から遠ざけてたんだよ!
人気の無い場所で何かあったか?‥‥ご想像にお任せだよっ♪

※アドリブ・弄り歓迎



●目には目を、バニーにはバニーを
「にゃはは~、『ばにーのおへや』にようこそなんだよ~」
 すでに手遅れだったとでもいうのだろうか。
 ばにーさんがいっぱいの看板の先に待っていたのは、あられもないばにーさんになってしまったセレヴィス・デュラクシード(複製されし幻想の狐姫・f04842)であった。
 幼い肢体——本人が聞くとむくれそうだが——をなにかと際どい黒バニー服で纏い、ばにー看板につられて近寄ってくるうぶな生徒たちを誘惑しながら人気のないところへと連れて行く。
 その先には小さな洞窟、中は妖しげな内装の小部屋。薄暗い室内には座り心地のいいソファーが配置されており、出迎えるのはもう一人の赤いバニー服を着用したセレヴィスだった。
 戸惑う生徒をソファーへと案内しながら、無駄に激しいスキンシップとともにドリンクを勧めてくるセレヴィス。何が何だかわからない生徒だが、目線は正直だった。
「んふふ~♪ チラチラ見て、何かしたいのかぁ?」
 頬ずりをしながら上目遣いに誘う二人のセレヴィスに生徒は顔を赤くして生唾を飲む。その後に何があったかは定かではない。ただ、これをきっかけに、かの生徒の性癖は盛大に拗らされたという。だが、自分がバニーになってしまうよりかはましだっただろう。
 そう、セレヴィスは決してバニートラップに引っかかったわけではなく、自らバニーとなり生徒たちを誘惑することによりバニーの増殖を防いでいたのだ。
 こうして、男子生徒たちの健全な性癖を犠牲にすることで、猟兵たちの罠を解除するための時間的余裕をかなり生み出す事ができたのだった。
 後日、一部界隈でつるぺたバニーな薄い本やフィギュアが流行し学園に出回ることになるのだが、学園の治安的には問題なかったのでスルーされているらしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
ぬあー!やーらーれーたー!
なんやかんやでいきなりピンチになるアリス。
そこへ颯爽と助けに現れたオリュンポス腐海四天王……の配下達。
彼女ら率いる三個師団が次々に犠牲になっていく。
ふがいない部下に変わって万を持して登場する四天王。
いやいや、けっして部下をバニーにするのが目的だったわけじゃないんですよ?
お仕事はきちんとやる、はず。でも、オリュンポスなのでうっかりはありえます。



●一応生徒たちを救助できましたが新たなばにーさん伝説が刻まれたそうです
 それは恐ろしい敵だった。
 露出の激しいバニースーツを着用した見目麗しい少年少女が寄ってたかってアリス・セカンドカラー(不可思議な腐海の笛吹きの魔少女・f05202)を接待し始めたのである。
 喜び勇んで迎え撃つアリスだったが、罠により強化されたすーばーばにーさんとなった多種多様な需要を満たす彼ら彼女らによる超絶技巧により骨抜きにされつつあったのだ。
「おとこのこ……いや、でもむねもあるわ……そしてちゃんとついてる……くっ、やーらーれーたー!」
 こころなしか嬉しそうに楽園へと連れていかれ、自らもばにーさんとして洗脳されようとしたアリス。
 しかし、戦闘能力を失った感じのアリスを助けるために、どこからともなく駆け付けた四天王……の配下たちが現れたのだ。
「アリス様、その装置にはいってはもうもどってこれませばにーになっちゃうううううううう!?」
「今お助けしまウワアアアアアア!?」
「えへへ……いらっしゃぁい……おにぃさぁん……」
 おおゴウランガ……なんということだ。
 アリスをすんでのところで救うことができたが、彼らは尊い犠牲となり、ひどくやらしいバニーさんが量産されていくではないか。
 このままではオリュンポスの部隊の一つにばにーさん隊が登録されてしまいかねない。
「ふっ、ほめてやろうかと思ったらこの様か」
「所詮は一回の戦闘員どもよ」
「とはいえ可愛い妹分を救ったことは褒めてあげないとね」
「いっそのことこのまま連れ帰って調教してもいいかもしれぬな」
「左様、されど今はこの場をなんとかせねばなるまい」
「「「「「我らオリュンポス腐海四天王」」」」」
 満を持して現れたオリュンポス腐海四天王の5人は力を合わせ、バニーと化した生徒たちや戦闘員、楽園へ旅立ちかけているアリスを救出する。
 そして自らも若干バニーとなりながらも何処かへと去って行くのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

明日葉・雅
「人々の意思をねじ曲げるのであればそれは悪と言えますね」
『まぁ、そうだけどな? なんでみーちゃんは警戒しねぇんだよ』

二人でやれば早く終わるでしょう。
明日葉(あーくん)は拷問具の鈍器で壊してもらい、雅(みーちゃん)は処刑鎌の姿を大剣へと変えて壊します。
全力で壊します。部屋の形がなくなるまで徹底的に破壊し尽くしましょう。

『みーちゃんがマジになってるなぁ……。勝手に変えられるのがそんなに嫌なんかね』
罠に引っ掛からないように警戒しつつ、【第六感】も頼りに立ち回るさ。



●和風ばにーさん
 罠につかまっていた大量のばにーさんたちがばにーさんに連れていかれたことで、その部屋はほぼ人がいなくなっていた。
 ならば、破壊するなら今が好機と現れたのは二人の明日葉・雅(咎喰らい・f07590)。
 正確には明日葉と雅と言うべきか。
 男性人格である明日葉は手にした鈍器……拷問具の一部で目に見える罠を破壊し、雅は大剣を振り回して破壊していく。
「人々の意思をねじ曲げるのであればそれは悪と言えますぴょん」
『……まぁ、そうだけどな? なんでみーちゃんは警戒しねぇんだよ』
 明日葉は、本気で気付いていないのだろうかと胡乱な目で雅を見つめる。
 すでにその着物の下はバニースーツにつつまれ、足は網タイツ、手首にはカフス。ぴこぴこと動くうさみみがとてもかわいらしい。
 なんだか語尾も怪しくなっており、思いっきり意思が捻じ曲げられつつある気がする。
「何を言っているんです? さぁ早く壊して館で接待をしなければ……」
『みーちゃんがマジになってる、のかなぁ……? 勝手に変えられるのがそんなに嫌なんかね』
 おそらく猟兵には洗脳と言えど一時的なもので収まるだろう。いまの雅をみてるとそれはそれでほほえましく思えてくるが、本人に言ったとしても首をかしげるだけだろうか、それとも怒るのだろうか。
 そんなことを考えつつ明日葉本人は罠をしっかりと躱して罠を潰していく。
 どうやら録画をしている仲間もいそうだ。後でそのデータをコピーしてもらおうかと、悪戯っぽい笑みを浮かべながら。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
ばにーさん…つまりウサギの着ぐるみ着たままうさぎ跳びで常に移動し続ける…うわぁ、それ辛いっす(汗)

ともかく変な罠勝手に発動しても困るので正式な手順でいきたいっす
トラップ解除は手慣れたものっすけど、失敗する可能性もあるので何時でも逃げ出せる用意だけしておく
万が一罠が発動しても後ろに飛び回避する(予定)

しかし複雑っすね…これ、一部はわざと発動させないと進めない仕組みも組み込まれているっすね
と、解除できたっす(気づけばバニーさんの装備に一部が変化)
えっ?な、なんで…?(外そうと思うが外れない)
あ、でも…確かこの格好は問題ない…あ、あれ?(一部なので完全に支配されてない)

アドリブ大歓迎・他者絡みも歓迎



●正気に戻った時の叫び声にはみんな驚いたとのこと
「ばにーさん……つまりウサギの着ぐるみ着たままうさぎ跳びで常に移動し続ける……うわぁ、それ辛いっす」
 純粋ゆえか斜め上の方向の想像をしながらも久遠・翔(性別迷子・f00042)は罠と相対する。
 溢れかえるほどの罠はあらかた破壊され部屋内を探索する余裕が産まれつつあった。
 しかし時間をかけてしまうと新しい罠がまた産み出される。根元から絶たなければキリがない。
「しかし複雑っす……この部分はわざと発動させないと進めない仕組みも組み込まれているっすね」
 罠を起動させると同時に後ろに飛びのき、着地する。
 着地したその姿は華麗で肉付きのいい太ももに網タイツがくっきりと食い込み、体にはぴっちりとしたレオタード。
 頭についたうさ耳はピンと立ち警戒していることがよくわかる。
 その上にまぁまぁな上着を羽織っているので何のおかしいこともない。
 華麗に飛びのいた先に罠があった?
 そんなわけはない、元からこうだったではないか。
 そう、何の問題もない格好だ……?
「あ、あれ? なんで、おさえてたのに……? あれ? でもこの格好だから問題ないっす……?」
 普段は抑え込んでいるはずの胸元が強烈に主張されているが、それもこの格好なら当然のことだ。
 とても男らしい格好で何の問題もない。
 中途半端な洗脳と変化により意識に一部狂いこそでたものの、翔は豊満な胸を震わせ、蠱惑的に尻を揺らしながら罠の発生速度をかなり減少させたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
ふぅ、ふたなりバニーさんとか危ないところだったわ。
ところで、ふたなりとヤオイ穴の違いって何かしら?
私は何故か四天王と一緒にいたしょしんしゃのしべりあさんに訊ねた。
ふむふむほむほむ、なるほど。
と、ここでふと私は気づいた、四天王多くね?
あ、あなたは残念たん!
『私のことはアースレディもしくはアースたんと呼べぇ!』
GLS21の頭も身体も残念な子だった。
『だから残念言うな!こうなったら私だけで攻略してきてやるわぁ!』
素敵な笑顔で味方巨乳化(アースたんは抜かす)か黒歴史ばら蒔くしか出来ない子がどうやって?

その後うさぱじゃまで返却されたアースたんをおいしく頂いた。

罠はばにーさん属性攻撃でGSL21が対処した



●しょしんしゃの私には理解できないが、四天王は五人いるものだと古来より言い伝えがある
 仲間に危機を救われたアリス・セカンドカラーは無事に前線へと帰ってきていた。
「ふぅ、ふたなりバニーさんとか危ないところだったわ。ところで、ふたなりとヤオイ穴の違いって何かしら?」
 ばにーさんとなりつつあった四天王は困惑する。違いすぎてなんと答えていいものかわからなかった。
 その時なぜか四天王の傍に座っていたアリスの普段持ち歩いているウサギのぬいぐるみ……によく似た黒いぬいぐるみが回転式動力炉を起動させながら立ち上がった。
『語り始めると文字数が大変なことになるのでここでは詳しく話せない。しかし私はヤオイ穴には退廃的な美的な何かを感じ、ふたなりには壮大なる未来を感じ取っている」
 一体何を言っているのかわからないがメタい気配を感じる言葉を残し、黒いうさぎのぬいぐるみは力を失い、倒れ伏した。
「……なるほど」
 果たして何かが伝わったのだろうか、アリス考え込むように黙り込んだ。
 少ししてからはて、と気がつく。そういえばさっき四天王増えてなかった、と。
 改めてばにーさんと化した四天王を見る。やはり一人多い……。
「あ、あなたは、残念たん!」
『私のことはアースレディもしくはアースたんと呼べぇ!』
 それはアリスが率いるGSL21の中でも素敵な笑顔が眩しいアースたん。
「そして頭も身体も残念な子……」
『だから残念言うな! こうなったら私だけで攻略してきてやるわぁ!』
 侮られたままでなるものかと啖呵を切って罠の部屋へと駆け込んでいくアースたん。
 しかし、とアリスは首を傾げる。
 アースたんにできるのは、せいぜい素敵な笑顔を浮かべて自分以外の仲間の胸を膨らませるか、黒歴史をばら撒くぐらい。どちらも無機物である罠に対して効果があると到底思えない……。
 となると後することは単純だ。しっかりと調理され出てくるであろう、おいしくしあがったアースたんをいただけばそれでごちそうさまである。
 どうせすぐ帰ってくる。アリスは後の処理を任せるための、アースたんを除いた21人の霊たちに指示を出していくのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・フォーサイス
ばにーさんになるのか、なんか楽しそう。

とは言え、危険な未来が見えてるなら止めないとか。

罠を解析して情報改編で効果を変えるよ。

見た目がばにーさんになるのは楽しいから一日限定にしてそのまま残そっと。
精神改編は危なそうだから解除するよ。

もちろんぼくもばにーさんの格好をするよ。

え?そのままの格好は嫌?しょうがないな、解除装置も作ってあげるよ。そのかわり、写真撮らせてよね。あと、原稿用紙10枚にばにーさんになった感想を書いてね。
人のおやつを取り上げる時は代わりのおやつを用意するのは当然だからね。



●ある意味罠より怖い
「ばにーさんになるのか、なんか楽しそう」
 有言実行とはまさにこのことだった。
 罠生成装置の前で真剣な眼差し……には違いないがどこか楽しそうにしているアリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)の姿はどこからどう見てもばにーさん。
 耳をピコピコ動かして、丸い尻尾をもふももふさせながら楽しそうにコンソールを操作している。
 この格好、罠にかかったには違いないのだが、飛び込んだのは自らの意思。
「見た目がばにーさんになるのは楽しいから一日限定にしてそのまま残そっと」
 という改変が問題なく行われているかどうかを自らチェックしていたのだ。
 精神的な改変はそのままにしているととてもなんやかんや起こりそうな気がしたので流石に解除したが。
「あ、あの、それでこれ、解除って……」
 罠性質のために尊い犠牲となったのはアリスだけではなかった。
 看板に、あと可愛らしい格好になったアリスに、ホイホイ釣られたあわれな男子生徒たち。彼らも有効活用して、とりあえず全員可愛いバニーさんになってもらったのだ。
「大丈夫大丈夫、1日経てば治るって。可愛い格好で似合ってるよ?」
 そう、この装置元からバニー姿が似合うようにある程度外見を強制する機能も付いているのだろう。猟兵には効果が薄いようだが、生徒には効果てきめんだった。
「い、いや、似合う似合わないの問題じゃなくて、こんな格好で学校に帰ったらなんだか色々と戻ってこれなくっ!?」
 必死の訴えを行う男子生徒たち。実際可愛いこともあり、何かの間違いがあっては色々と困ってしまう。
「しょうがないなぁ……じゃあ、写真撮らせて?」
 ものすごく残念そうにしながらアリスは解除装置を用意し始める。もちろん交換条件は忘れない。
「うっ、……そ、それぐらいなら」
 きっとばら撒かれたりすることはないはずだ、と信じながゆっくりと頷く。
「あと原稿用紙10枚にばにーさんになった感想を書いてね?」
 それはバニーになった男子生徒の思いという、とても珍しい情報として楽しませてくれるだろう。
「ええっ!?」
 アリスは生徒たちに向かい朗らかに笑った。
「人のおやつを取り上げる時は代わりのおやつを用意するのは当然だよ? もちろん、適当に書いたりなんかしたら……もっとボクを楽しませてもらうことになるから、ね?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

星群・ヒカル
※他参加者絡み・カオス歓迎

ここがアルダワの迷宮か〜。(初めて来た)
この超宇宙番長がこの部屋のシステム、ちゃちゃっと解明してしまうぜッ!

●行動:SPD
「超宇宙望遠鏡・衛星形態」で部屋中観察
こういうのは一箇所歯車とか外せば止まるって決まってる
ふむ、あそことかどうだろう?
「第六感」「視力」を駆使して怪しい場所を探し、皆に教えよう

あとは「クライミング」を駆使し超宇宙牽引ワイヤーを使い移動して罠を止めに……
しまった、UCの代償のこと忘れてたッ!?

くそ、こんなことになるなんて……
……いや待てよ?すげぇ似合ってるんじゃないか?
ふふふ、流石おれ、なんでもキマっちゃう男だぜッ!

ところでどうやったら戻るんだこれ?



●仲間のおかげで1日で元に戻るように仕様変更されています
「ここがアルダワの迷宮かぁ……」
 星群・ヒカル(超宇宙番長・f01648)は物珍しそうに辺りを見回す。
 迷宮とはいえエリアによっては全く趣が変わる迷宮は彼にとって非常に興味深い物だった。
「この超宇宙番長がこの部屋のシステム、ちゃちゃっと解明してしまうぜッ!」
 ただ、だからと言って遊んでいるわけではない。超宇宙望遠鏡「ガントバス」の力をその瞳に宿し、ものすごい形相で迷宮の罠の構造をガン見しているのだ。
「こういうのは歯車とかの類の伝達部分を外しちまえば止まるに決まってる……あそこか?」
 視界に捉えたのは高所に輝く罠生成装置の各箇所に連なる部分に影響する1部品。むやみやたらに破壊するよりも、あの一点を突いた方が効果が高いはず。
 ならばあとは簡単だ。仲間に情報を共有しながら、自分もワイヤーを使って目的の場所へと登っていこう……としたところで、体が止まる。
「しまった、ガン見しすぎて反動がっ……!?」
 いうことをきかなくなった体がワイヤーから滑り落ち落下する。その先には何もないように見える……が、気がついた時にはばにーさん。
 太ももを強調する網タイツ、ボディラインを如実に見せつけるレオタード、ピンと立てた耳は堂々たるものでその姿は宇宙を股にかけるにふさわしいばにーさんとなっていた。
「くそ、こんなことになるなんて……いや待てよ? すげぇ似合ってるんじゃないか?」
 そう、現状精神への影響は収まっている状態でもそう思えてしまった。
 なぜか用意されている姿見には無駄によくにあった美形バニーの姿があったのだ。
「ふふふ、流石おれ、なんでもキマっちゃう男だぜッ!」
 動かない体で震えるばにーさんの姿のままという、これはこれでなにかイケない雰囲気をかもし出しながら、ヒカルはこのまま宇宙を狙えることを確信していた。
 なお、どうやって戻るかの説明は、仲間からは無かったらしい。

成功 🔵​🔵​🔴​

涼風・穹
スポーンルームを本来あるべき機能へ戻せば良いんだろう
本来ならバニーガール量産罠だったに違いないのに、現状だと性別問わずバニーさんにしているのはおかしい
他にもおかしな箇所はあるかもしれないけど、まずは大きな目立つ不良個所、対象の性別を識別する機能が働いていない所から修正していこう

この手のシステムなら自己診断プログラムの類が予め用意されている可能性はある
そういうものが使えれば不良個所の確認や修正も効率よく行えるし、整備の観点からも、もしそういうものがあるなら見付けやすい箇所に簡単に使えるような状態で配置されている筈だ

まずはどこかに強制ばにーさん化装置の操作パネルのようなものがないかを確認してみるぜ



●いや、その理論はおかしい、と止める男はいなかった
「スポーンルームを本来あるべき機能へ戻せば良いんだろう?」
 涼風・穹(人間の探索者・f02404)は確信していた。本来ならばここはバニーガール量産罠だったに違いないのに、現状だと性別問わずバニーさんにしているのはおかしいと。ならばあるべき姿に戻すのが男の運命(さだめ)。
 他にもおかしな箇所はあるかもしれないが、まずは大きな目立つ不良個所、対象の性別を識別する機能が働いていない所から修正していくべきだと判断したのだ。
 出身世界の知識を活かし、システムの自己診断プログラムがどこかにあるのではないかと閃いた穹は、仲間からの情報を元にその場所を割り出していき、たどり着く。
 操作パネルとまではいかないが、数多のスイッチで構成された操作盤のようなものだ。ただそこにあるパネルの表示にはすでにエラーとあった。
 オブリビオンの影響でエラーとなっているのか、すでに仲間が罠を破壊し、ハッキングを仕掛けたことでエラーとなっているかはもはやわからない。
 しかしこれではどのスイッチが影響しているかと判断するのは困難だった。
 ちらりと罠の部屋の中を見渡す。やはり看板の性質上男性が多い。
 そして罠にかかった男性が無駄にバニーさんが似合うように変化しているのは、このままにしておくといけないというのは本能で理解した。
 ならば、このまま本能に従えば、この機能は止められるはずという、謎の確信があった。
 一瞬、一つのボタンが輝いた。迷わずに手を伸ばし、切り替える。
 ——そうして奇跡はもたらされた。
 学園の、男子生徒たちの平穏は保たれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との絡み・連携・アドリブOK

【SPD】
バニーとはなんて魅惑的ですが不健全な格好!ヒーローとしては止めねばなりませんね!

【ハッキング・早業】の要領でパズルを解くようにトラップを解析していきます
くっ、UCで身体能力を上げましたが、それでも少しトラップを受けて、既にぴっちりバニーさんという凄い姿になっていますピョン!
その影響からか、一部の罠を別の恰好にするまでが精いっぱいピョン……こうなれば、露出無しの超健全恰好、私のような全身ぴっちりスーツに罠を変更し、少しでも学園の風紀を護るしかないピョン!(本気)
それにこの姿を見れば『ばにーさんがいっぱい』が嘘だとわかり人も遠ざかるピョン!完璧ピョン!



●はっきんとぅざばにー
「ばにーとはなんて魅力的! ……ですが、不健全な格好!」
 ヒーローとしては止めなければなりませんと意気込むはシズホ・トヒソズマ(因果応報マスクドM・f04564)ぴっちりスーツに身を包んだ全身で何一つ恥じることなくトラップを解析していた。
 仲間の見つけた操作盤を解読し、その性質を元の形へと戻していく。
 しかし、そのような重要な設備に防衛機能が付いていないわけがなかった。
「くっ、負けないぴょん!」
 より強力なばにーさん化トラップの応酬により、少しずつ不健全な雰囲気を醸し出すぴっちりばにーさんへと変貌していく。
 無効化されたはずの精神的な影響も、この防衛機能にはまだ残滓が残っていたのだろうか、語尾に影響が出始め、うまく体が動かなくなってくる。
 ばにーさんとしていぢめてもらいたいとかそんな思考が頭をよぎり始めてきた。いけない、これはよくない、バニーさんとしてではなく普通に普段からそうしてもらいたいというのに……。
 自分が自分で無くなってしまうような感覚に、若干の狂喜を覚えながらも、何とか罠の改変に成功する。
 罠の生成を止めるまでには至らなかったものの、その本質は変更できたのだ。そうして生まれ変わったトラップはとてもとても健全なものだった。
「きゃああああ!? ……って、ええ!? なにこれ!?」
「こっちは……なんともないな」
 そうして完成したのは、女性のみがむちむちのばいんばいんになった状態で全身ぴっちりのスーツに1日包まれるという猟兵たちの思いの結晶。
 まさにどうしてこうなったというところだが、これはこれで作戦完了だ。
「全身が隠れていたって健全! それに、この姿を見れば『ばにーさんがいっぱい』が嘘だとわかり人も遠ざかるピョン! 完璧ピョン!」
 いい仕事をしたとうさ耳を揺らし胸を張るシズホの前では、新たな性癖に目覚めそうになっている男女生徒の姿があったという。
 何はともあれ、こうしてトラップルームは原型を止めることなく通常のトラップ……と思しき何かへと姿を変えたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『ダンジョン罠うさぎ』

POW   :    ニンジンもぐもぐ
戦闘中に食べた【人参】の量と質に応じて【可愛さをアピールし】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    ヴォーパルスラッシュ
【多くの者の首を斬り落としてきた一撃】が命中した対象を切断する。
WIZ   :    えげつない多段トラップ
【動きを拘束する罠】が命中した対象に対し、高威力高命中の【性格の悪さがにじみ出ているような罠】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●はたらきもののうさぎさん、きょうもきょうとてくびをかる
 罠の性質をすっかりと変更させた猟兵たちの前に、数多のばにーさんたちがうさぎとともにやってくる。
 あれはこの迷宮に囚われてしまったばにーさんか、それとももといたばにーさんか。
 どのみちその手に持った凶器は決して穏やかではない。
「せっかく仲間がいっぱい増えるところだったのに、何でじゃまするの?」
「そうだよ、うさぎは寂しいと死んじゃうんだよ?」
「さいごにあそこのクビをきれば、おとこのこだって仲間入りなの」
「すごく可愛い声がきけるの、そのあととっても可愛くなるの」
「まいにちまいにちとまらない、うさぎはまいにちタノシイの」
 なんだろう。このままだと男子生徒諸君のとても大切なものが狩られてしまうような気がする。
 健全な学園を守るためにも、戻れなくなってしまう男子生徒をなくすためにもここでこのばにーさんたちを倒しておかなければならないだろう。
 ばにーさんたちは手にした凶器を肩に担ぎ、君たちをじっと見ていた。
「そうか、わかった、ねぇ、あなたたち猟兵でしょう、ねぇ? おいていって、くび、おいていって?」
星群・ヒカル
※他参加者との絡み・カオス歓迎です

てめーらがこの迷宮をシマにする不届きもの共だな
この超宇宙バニー番長が纏めてシめてやる!(うさ耳ぴょこぴょこ)
あとおれの学ラン返せ!!

……って、おい!?こいつら執拗に股間を狙ってきやがるッ!?
わ、悪いがそっちの仲間入りはお断りだ!
ぎゃぁぁあ、スケバンにされるッ!
追っかけてくる敵を「逃げ足」で撒くぞ

く、あっちの道からも!囲まれてしまったかッ。
だが……ふ、考えなしに逃げてると思ったか?
迷宮を利用して、てめーらを一箇所に集めたのさ!(ばーん!)(「地形の利用」)
「超宇宙・真眼光波動」で一網打尽だッ!

ふふふ、どちらが狩られる側だったのかわかったようだな?(青ざめた顔)


明日葉・雅
「あなたが元凶ですかぴょん……ぴょん?」
『(やっと気づいたのか。いや、問題ないけどな? うん)
さて、こっからは俺の時間だろ? なぁ、みーちゃん?』

肉体を明日葉(あーくん)へ明け渡す
背負ってる拷問具で殴るかねぇ
相手の動きを封じて火力を削ぐってのも一興だな
なに、他にもいるだろ? そいつらの手助けができればいいさ
戦況把握は【第六感】【地形の利用】【戦闘知識】でやるさ
【挑発】で視線誘導するのも悪くねぇな
もしなら【捨て身の一撃】からの【暗殺】ってのもありかね?
そん時は武器は持ち替えて、処刑鎌を短刀として組み直して振るわせてもらう
アドリブ等歓迎だ



●ばにーさんvsばにーさん
 大量に現れたばにーさんたち。
 それに対峙する猟兵たちもまた、ばにーさんとなっていた。
「あなたが元凶ですかぴょん……ぴょん?」
 あくまでも真剣な眼差しで言葉を発した後、何か違和感を感じて首をかしげる雅。
 どうやら精神の影響が薄まってきて何かおかしいことに気がつき始めたぴょん。
 もう一つの人格である明日葉はその様子に苦笑しながらも雅へと声をかける。
『さて、こっからは俺の時間だろ? なぁ、みーちゃん?』
 二人が交代している時もう一人の猟兵のヒカルも並び立ち、現れたばにーさんたちへと啖呵を切っていた。
「てめーらがこの迷宮をシマにする不届きもの共だな。この超宇宙バニー番長が纏めてシめてやる! ……あとおれの学ラン返せ!!」
 トラップの機能により完全にばにーさんとなった者の衣服はある一定の場所にまとめられているらしい。このばにーさんたちを倒さないことには取り戻すことは困難だと予想されていた。
 明日葉は背負っている拷問具を振り回しながらばにーさんたちへと駆け出す。
 敵の衣装は戦闘には不向きそうに見えるばにーさんだったが、うさぎという特性上か、はたまた下手にひらひらした部分がないため意外と動きやすいのか、無駄に敏捷な動きで回避していく。
『冗談みたいな格好しやがって……俺もか……』
 なにより敵の目標がどちらかというとヒカルへと集中していたのがやりにくくさせていた。
「……お、おい!? こいつら執拗に股間を狙ってきやがるッ!?」
 その上、やられたら色々な意味で再起不能となる急所を狙おうとするため受け止めることが非常に危険であったのだ。
「わ、悪いがそっちの仲間入りはお断りだ!」
 しかし、猟兵にとっては逆に慣れない衣服ということもあり、徐々に追い詰められていく。背中が壁につき、ばにーさんたちが新たな仲間を誘おうと一斉に飛びかかってきた。
 一瞬脳裏をよぎる。大切なところが再起不能にされてしまい、あっちの仲間入りした自分の姿を。宇宙一の番長たる自分だから似合うに決まってはいるだろう。
 ああ、需要もあるかもしれない。
 ……しかしなりたいかと言われればそんなことはない。
「ぎゃぁぁあ、スケバンにされるッ!」
 自らの息子と別れを告げようかとしたその時、横から飛んできた拘束具がばにーさんたちの動きを封じ込める。
『落ち着け、敵がかたまってる、今だぞ!』
 遠くから聞こえる明日葉の声に正気を取り戻す。
 息を整え、拘束を振りほどこうとするばにーさんたちに星の目の力を解放した。
「ふふふ、どちらが狩られる側だったか、わかったようだな……」
 不敵に笑いながらも青ざめたヒカルの目から放たれた魔力光は、仲間を求めるものたちを無慈悲に薙ぎ払っていったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
……なんで私はこんなものを想造してしまったのだろう?
ばにーさんになったヴァン・T・ランジーリ“達“のタルパとか悪夢の産廃なんぞを。
まぁ、いいや。敵を盾にするでこいつらのあそこのくびを狩ってもらいましょう。

それはそれとして、『あの子』のお友達がたくさんできるわ♪
赤い魔糸とマインドジャックとラブフェロモンバーストで身も心もメロメロにしてワンダフォーランドにお持ちかえりよー♪



●いろんな意味で封印しておくべき過去
——なんで私はこんなものを想造してしまったのだろう。
 アリス・セカンドカラーは割と真面目に悩んでいた。
 かつて、パンツに生き、パンツを愛し、そしてパンツに死んでいった哀れな吸血鬼がいた。
 目の前に鎮座しているのはばにーさん……と化した、かつて戦ったそのオブリビオンっぽい者が妄想で象られた複数の再現体であった。元は結構なイケメンのため、似合っているといえばそう言えなくもない。
 だが、なぜこれが出てきたかは本当に謎だった。本当になんで?
「まぁ、いいや。こいつらに盾になってもらって『くび』を狩ってもらいましょう」
 ばにーさんがばにーお兄さんに襲いかかる。その光景をもし目撃した者がいたら、そしてそれが男性だったら、あまりの光景に恐怖を覚えて崩れ落ちたかもしれない。
 尊厳を狩りとられ謎の力で雌へと堕とされていくその様は絶望でしかないだろう。
「『あの子』のお友達がたくさんできるわ♪」
 しかしその状況を生み出したアリス本人はご機嫌そうに、逆にばにーさんたちを堕としていた。
 赤い魔糸がこころに絡み、次第にアリスを求めていく。
 もとより引き返せぬばにーさんたちは、二度と帰れぬ不思議の国へと誘われていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

橘・実
絡み・アドリブ歓迎
他の猟兵さんにさり気なくまざりたいっす
『』→UC

遅れて俺っち参上っすよー!
うさぎさんにはうさぎさんで対抗っす!
『メランちゃん!手伝って欲しいっす!』
守る対象がいればメランちゃんを派遣するし、いないなら弓矢を渡して援護射撃をお願いするっす!

【SPD】
相手も可愛い!
でも俺っちも負けてないはずっす!!
『俺っちの耳は自慢のうさぎ耳っすよ』で敵の攻撃回避したり
契約精霊のキュアちゃんに硬質の杖に変身してもらって物理的に殴ったり
『うさ耳最高!バニーさん最高!魅力をその身で体験してみるっすよ!』で嫌がらせしたりっすね。
うさぎを更にバニー化。良いと思うっす。

ちょっ、俺っちは敵じゃないっすよ!?


セレヴィス・デュラクシード
切れば仲間入り?それってつまり‥‥うにゃ?首が有るの?(興味津々
可愛いってトコもう少し詳しく教えて欲しいんだけど
やっぱり好みとかあると思うんだよね、格好良い系とか守ってあげたい系とか(【時間稼ぎ】

実は【狐の威を借る狐】の赤バニーなボクに話をさせてる間に部屋の隅に居たボクは【忍び足】でバニーさん達の背後に回りこんでいたんだよ(えっへん!
【ジャンプ】して沢山居るバニーさんの頭の上を【踏み付け】て走り回る感じで不意打ちと、混乱させるのが狙いだよ
着地したら手近なバニーさんには足払いからのキックで眠って貰うんだよっ♪

「あ、何を切るのとかその辺の事は後で誰かに聞かなきゃ」(興味津々
※弄りアドリブ大歓迎



●なにがはじまるんです?
 赤いばにーさん姿のセレヴィスは部屋の隅でうさみみを震わせながら、目の前の光景に呆然としていた。
「何を切るのとかその辺の事は後で誰かに聞かなきゃって……」
 そう、思っていたのだ。
 あたりに絶望と恐怖と、わずかな恍惚の混ざった声が響き渡る。
 クビをかるのだ、とばにーさんはいっていた。
 しかしコレは一体どういうことなのだろう。今ばにーさんたちが狩っているのがクビだというのだろうか。
 下手にばにーさんたちのうしろにまわってしまったことで、その光景をまざまざとみせつけられる。セレヴィスは今日、登ってはいけない大人の階段に足をかけていた。
 本能的にこのままではいけないと直感したセレヴィスは、ばにーさんたちに背後から奇襲をかける。
 囲まれないように細かく位置を変え、ときにばにーさんを踏み台にしながら縦横無尽に跳ねる様はまさにばにーさんだった。
「お仲間かな? なかなかやるね、興味がある? 切ったクビ、つけてみる?」
 ぞくり、と背筋に悪寒が走る。
 一体何をつけるというのだろうか、つけてどうなるというのだろうか、というか、切ったのにつけるとか何を考えているのだろうか。
「遅れて俺っち参上っすよー!」
 セレヴィスが数多の危機を感じ取っている横から現れたのは更なるうさみみ、橘・実(うさぎさん・f03245)であった。
「メランちゃん! 手伝って欲しいっす!」
 さらに現れる黒耳のばにーさん。新手が現れ、さらに数を増やしたことに諦めの表情を見せるセレヴィス。
「みんな……ボクは、もうダメかもしれないんだよ……」
「ちょっ、俺っちは敵じゃないっすよ!?」
「えっ?」
「えっ?」
「えっ?」
 セレヴィスが、敵のばにーさんが、そして実自身も困惑の声をあげる。
 そう、この場は敵も味方も猟兵たちも皆ばにーさん。何が何だか分からない状況は拍車をかけ、全員が困惑のしていた。
 しかしそれはセレヴィスの罠だったのだ。
 再度の背後からの奇襲をかけたのは黒ばにーさんのセレヴィス。こうして挟み撃ちにする打ち合わせだったのだ。
 赤ばにーさんのセレヴィスと実、メランちゃんは視線を交わし頷くと、浮き足立った様子の敵ばにーさんたちへと突撃していく。
「うさ耳最高! バニーさん最高! 魅力をその身で体験してみるっすよ!」
 実はバニーさんへの賛辞を並べながら、敵のばにーさんにさらなるバニーさんセットを投げつけていく。
 相手の着用している邪悪なばにーさん衣装を聖なるバニーさん衣装で上書きする事で敵の戦闘力を格段に減らしていくことに成功していたが、オブリビオンのばにーさんと猟兵を見分けることの困難さをさらに加速させることにもなっていた。
 こうして、大ばにーさん大戦はさらなる混迷を見せることとなったのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との絡み・連携・アドリブOK

来たぴょんね!不健全バニー達!
ただ厄介ぴょんね…もし被害者も交じっているとしたら、元凶を倒して元に戻る可能性を考えると迂闊に殺せないぴょん…なら、無力化に留めておくぴょん!

スプレッド・シンクロで分身を出し、共に【挑発・誘惑・おびき寄せ】で敵を誘い誘導するぴょん
どちらか捕まりそうなら【ダッシュ】で助けに行ったり、人形でフォローしたりしてくぴょん

誘き出す先は私の変えたぴっちりトラップ!敵が出た時、動けないくらいのぴっちりに強化し、味方敵識別も【ハッキング・メカニック】で解除しておくぴょん!
動けなくなったら【催眠術】で「ほらぴっちりもいいピョン?」と無力化暗示する



●不健全ばにーさんVS超健全ラバースーツさん
「来たぴょんね! 不健全バニー達!」
 全身ラバーニースーツとでもいうべき謎の服装となっているシズホは、男の大切なものを大量に狩りとり、いい仕事をした顔になっているばにーさんたちと対峙する。
 この相手の厄介な点は、被害者がこの中に交じっているかもしれないということだ。もしそうだとしたら、元凶を倒すと元に戻るかもしれない。
 仲間たちは何の躊躇もなく吹き飛ばしていた気もするが、その可能性考えると迂闊に殺してしまうことはできない。
「なら、無力化に留めておくぴょん!」
 まだ抜け切らない語尾に戸惑うことなく、もう一人の自分を呼び出し、シズホはある位置へと向かいばにーさんたちを誘導していく。
「わたしが真のばにーだぴょん!」
「よく分からない格好のくせに!? なまいき、なまいき、仲間行き!」
 シズホを真のばにーさんへせしめんとするばにーさんとの追いかけっこは罠だった。すでにこの領域のトラップはシズホによって掌握されており、ばにーさんが目標の位置に来ると同時に発動をうながしたのだ。
「くっ、うごけな……!? こ、これはっ!?」
 追いかけていたばにーさんたちが気がついた時には、すでにその姿は全身ぴっちりスーツされてしまっていた。
 このスーツ、ものすごくぴっちりしてしまっていてろくに動くことすらできない構造的欠陥を持ち合わせている。
 だがそれはシズホの計画通り。その圧迫感でなんとも言えない心地よさを与えるという恐ろしい罠なのだ。
 もじもじと体をよじらせようとしているばにーさんたちの目をじっと見ながらシズホはゆっくりと語りかける。
「ほら、ぴっちりも、いいピョン?」
 こうしてぴっちりばにーさんという謎の災魔が誕生することになっただが、それはまた別の話である。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
な、何っスかこの格好ーーーーー!?
ばにーさんってこういう事なんっすか!?と焦りに焦りまくるが…なんか相手の様子がおかしい…?

すっごく頬を赤くして荒い息吐いてこっちを見ている…?あ、そういえばうさぎって万年発情期って聞いたことが………

現状
きわどいばにーさん恰好+肌をさらしてフェロモン活性化+ばにーさん達発情=…あかん

うわー!?(取り押さえられもみくちゃに)
ちょっ、誰だ胸揉んでるの!?マジでやめ…んぶぅ!?(ぶっとい人参口に突っ込まれ喋れなくなる)

(しばらくお待ちください…)




フェロモンの影響で近くにいたばにーさん数名が魅了により陥落して使役獣に
翔、弄ばれ真っ赤な顔と乱れた着衣晒ながら荒い息吐きKO



●そして母になる
「な、何っスかこの格好ーーーーー!?」
 トラップルームに翔の困惑する声が響く。
「何って、ばにーさんだよね」
「仲間、仲間」
 いったい何を言っているのだろうと同じく困惑しながらばにーさんたちが首をかしげる。
 今の翔の格好は完全に恥じることなきばにーさん姿であった。そして、それは敵ばにーさんにとっては当たり前のものだったのだ。
「ばにーさんってこういう事なんっすか!?」
 想像していたのは着ぐるみでぴこぴこと歩くマスコット的な何かだった翔。その時点ですでに術中にはまっていたということに気が付き、頭を抱えてしまう。
 しかし、頭を抱えている暇などなかったのだ。翔はいち早くその場から逃げ去らなければいけなかったのだ。
 いつの間にか周囲がばにーさんに取り囲まれ、翔の逃げ場はすでに無い。
 ばにーさんたちは完全にできあがっていた。頬を赤くし荒い息を吐き、濡れた瞳を向けながらおいしそうな『獲物』へと近づいていく。
 相当まずかった。うさぎは万年発情期とは聞いたことがあるが、これはもう発情期とかそんな生易しいものではない……。
 翔にして幸いだったのは、狩られるクビがなかったということだろう。
「うわー!?」
 もし、以前の体のままだったとしたら、翔に待ち受けていた運命は、きっと今の体以上に過酷なものが待ち受けていただろう。
「ちょっ、誰だ胸揉んでるの!?」
 ……一部の好事家には大人気だったかもしれないが。
「マジでやめ……んぶぅ!?」
 そう、こうしてばにーさんたちと、とてもたくましいにんじんでなかよくなっても無事でいられたのは今の翔だからこそなのだ。
 全てが終わった後、とても良い子には見せられない表情と格好で真っ赤になり倒れている翔の周りには、ちっさいばにーさんが母に甘えるような幸せな顔で眠っていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

涼風・穹
……とうとう物理的に男の証を切りにきやがったよこの因幡のゲス兎ども…
どうやらジビエになりたいらしいな…

……いやほんと、俺の中の何かが囁くというか、前世の記憶だか背後霊の声だか異世界からの毒電波だかよく分からないけど、何故かこのうさぎ達は因幡のゲス兎かジビエと呼ぶべきで、その外見……いや、色々と異論はあるけど、かわいらしさの中身は男の煩悩に忠実な、好色エロ兎だと感じるぜ…

この妖怪首おいてけなばにーさん達はきっちりと殲滅します
罠っぽそうなものには、離れた所から『贋作者』で作成した鉄塊を放り込み発動または潰していく、罠は嵌って踏み潰せ作戦でいきます
兎が近付いてきたなら『風牙』でばっさりと斬り捨てます



●ばにーさんのジビエ料理
「……とうとう物理的に男の証を切りにきやがったよこの因幡のゲス兎ども……」
 穹がばにーさんたちの向こうに見ているのは一体何だったのだろう。それはただ目の前に現れたオブリビオンを憎むだけのものではなかった。
 産まれる前からの、前世に刻まれた魂の傷跡。穹はそれが疼くことで直感したのだ。こいつらは生かしておいてはならないと。
「あなたも仲間になりたいの? それじゃあクビを飛ばさないと!」
「どうやらジビエになりたいらしいな……」
 ばにーさんたちの中に潜む闇、かわいらしさの中にあるのはえげつない欲望だと本能が告げている。
 放っておくわけには、ならない。
 あらゆるところに残っていたトラップを鉄塊で潰し、襲い来るバニーさんたちを難なくかわしながら切り払っていく。
「なんで? どうして? あなたもばにーさんになったら、くびなんていらないってわかるんだよ?」
「わかってたまるか!?」
 裂帛の気合を入れながら、手に持つ愛刀に力を込め、振るう。
 ばにーさんたちは数多の降り注ぐ鉄塊に罠と共に押し潰され、生き残り穹へと飛び掛かって行った者たちも結果的には全て刀の錆にされることとなった。
 こうして、数多くいた邪悪なばにーさんたちは、すべて葬り去られたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『アストネージュ・トーマスライト・ヒラーガ』

POW   :    にっしっし、俺様こそ一番の技術の変態じゃよw
いま戦っている対象に有効な【妖しい発明品】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    いっしっし、ようこそ俺様のラボへ。歓迎しようw
戦闘用の、自身と同じ強さの【自立行動型実験器具】と【敵と同数の防衛ゴーレム】を召喚する。ただし自身は戦えず、自身が傷を受けると解除。
WIZ   :    爆発☆オチ
【暴走した発明品の自身も巻き込む自爆】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠蒼汁之人・ごにゃーぽさんです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●だいたい発明家なんてものはろくでもない
「にっしっしせっかく楽しい連中が産まれたと思ったのに、もったいないことをする奴だな?」
 ばにーさんたちの倒れたタイミングで、奥にあった部屋から何者かが出てくる。少女とも少年とも取れそうなそのオブリビオンは、猟兵たちへと笑いかける。
「俺様も結構自信のあった傑作だったんだぜ? あのバニースーツ」
 人体の育成と女性化、美形化、たしかに秘めたスペックは恐ろしいものがあった。しかしそれはとても健全とは言えない物だ。
「まったく、こうなったらお前らに新しい装置のテストでも付き合ってもらわないとお話にならないなぁ!」
 オブリビオンが狂った笑顔を向けながら、猟兵たちへと襲い掛かってくる。
 装置を改造したのも、ばにーさんを作り出していたのも、全てこのはた迷惑な発明家が元凶だったのだ。
 奴を倒すことができれば、これ以上の被害は抑えられ、この珍騒動ともとれる事件は解決するだろう。
 こうして戦いの幕が上がったのだった。
アリス・セカンドカラー
タイムT
アストちんこれ例のPSの試用データね。で、アレは?
そうそうハルキゲキアのペットロボット。ほい、じゃぁ届けておくわねー。

さて、ごほん。アストちんと頷き合うと距離を取り茶番を開始した。
オブビリオン、あなたの策略もここまでよ!


ああ、アストちんはわたしの嗜好は把握してるから割りと必死で抵抗してくるから皆注意してね☆
ああ、やっぱ対私用のメタ張った発明品はあるわよねー、でも残念でした☆
最近作ったワールドクリエイター、これは知らないでしょ♪
妄想世界で感度3000倍のちゅっちゅぺろぺろで可愛いがってあげる☆
のじゃロリ白衣最高❤️
ひんぬーはステータス( ・`д・´)




うん、爆発オチになるのは知ってた



●幕が上がる、その前に
「……トちん、これ例のPSの試用データね。で、アレは? そうそうハルキゲキアのペットロボット。ほい、じゃぁ届けておくわねー」
 それはアストネージュが出てくる直前の話。少女と少女の秘密の会合、そこでなにが行われていたかを知る者はあんまりいない。

●茶番(お約束)は大事
「オブビリオン、あなたの策略もここまでよ!」
 凛々しくポーズを決め、アリスは意味ありげに現れたアストネージュへと言い放つ。
 しかしなぜだろう、アリスのその言葉、何も間違っていないはずなのにも関わらずものすごく胡散臭い。
「いっしっし……猟兵風情が、俺様を止められると思っておるじゃと?」
 対するアストネージュはもともと胡散臭いが、しかしどこか鬼気迫るものがあった。
「お前……らに対する対策などすでに用意済みじゃよ!」
 そういったアストネージュは、先ほどまで自分のいた部屋からあるものを呼び出す。
 それはアストネージュそっくりのロボットだった。
「これぞアスト2。しかも俺様とは違い男の娘バージョンじゃ!」
 どうやらアストネージェ自身は女の子だったらしい。
「やっぱ対私用のメタ張った発明品はあるわよねー……ってそれ持って帰っていいかしら?」
 まるでアリスのことを知っているかのような発明品に思わず目を奪われるも、再度アストネージュへと向き直す。
「でも残念でした☆」
「何じゃと!?」
 アリスに対する知りうる限りの対策を行っていたアストネージュだったが突如身を襲う快楽に膝をつく。
「私は貴女も彼もどちらもいただいていくわ! それで、最近作ったワールドクリエイターはどう? これは知らないでしょ♪」
「ひ、俺様はこのぐら……い、で?」
 新技を披露し、このまま妄想世界へとアストネージュを連れて行こうとしたアリス。しかしそこで何かを思い出した顔を見せてあらぬ方向を向いたアストネージュの視線を追う。
 そこには沈黙をしていたアスト2が顔を真っ赤にしながらアリスへと突撃してくる姿があった。
「あ、嫌な予感」
「今教育中じゃったから俺様の感覚をそのままフィードバック……えーつまりそれはいまにも爆発しそうなぐらい……」
 しかしアリスは自分へと突撃してくるロリ白衣男の娘を躱すだろうか。
 答えは二人を巻き込んだ爆風の中であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

星群・ヒカル
てめーがこの一帯をシメてる野郎か
どうもいけすかねぇ科学者だな……
何にせよ人の大事なものを奪い、奪おうとする連中に容赦なんていらねぇな?
てなわけでこの超宇宙バニー番長に学ランを返してもらおう!

「先制攻撃」「地形の利用」「早業」で
召喚された配下達の懐へ素早く入り込み、必殺番長拳パンチ!
しかし自律行動型実験器具って一体なんだ?
……うわっ離せ何をする!?くすぐったいッ!?何の実験だこれ!!

こうなったら……来い、おれの相棒、超宇宙バイク銀翼号!
(やってくるけど何故かうさ耳が付いている)

銀翼号がいれば百人力だ
超宇宙・真正面墜星拳で
配下も本体も、全員まとめてタコ殴りだーッ!!

※アドリブ・連携歓迎



●超宇宙バニー番長
 激しく爆発に巻き込まれた、焦げかけているアストネージュだからといって、猟兵たちは哀れんだり着替えたりする暇を与えたりはしなかった。
「てめーがこの一帯をシメてる野郎か」
 ばにー服を輝かせながら、ビシりとキメる宇宙番長、ヒカル。
「どうもいけすかねぇ科学者だな……」
「いっしっし、天才は理解されない者じゃよ」
 爆発などなかったかのように不敵に笑うアストナージュ。
「何にせよ人の大事なものを奪い、奪おうとする連中に容赦なんていらねぇな?」
 不意な宇宙番長の啖呵に首を傾げる。
「俺様はばにーさん服の素晴らしい効果をお前たちに配っただけで、特に奪った覚えはないんじゃが……」
「うるせえ!とっととこの超宇宙バニー番長に学ランを返してもらおう!」
「超宇宙バニー番長ならもうバニーでいいじゃろう!?」
「番長には学ランも必要だろうが!」
 走り出したバニー番長。無論おとなしく近寄らせるアストナージュではない。
 瞬時にゴーレムと自律行動型実験器具を召喚し抑えにかかる。しかしゴーレムの動きでは彼を捉えることはできなかった。ヒカルは目前にまで来たアストナージュに手を伸ばし……。
「……うわっ離せ何をする!?」
 横から伸びて来た謎の実験装置に捕捉されてしまった。
 歯医者の診察椅子のような物に固定され、チュイーンという歯医者特有の音が木霊する、が、そこから伸びて来た機械腕が狙っていたのは、宇宙バニー番長の足の裏と脇の下だった。
「ちょ、やめ、くすぐったいッ!? 何の実験だこれ!!」
「きっしっし、そこを刺激することで貴様は真の宇宙バニー番長になれるのだ。それに昔から番長がばにーさんになったら巨乳スケバンばにーになるって相場は決まっておるんじゃよ!どうじゃ、だんだんとばにーさんの真理に迫って来たじゃろう?」
 謎理論を展開するアストナージュに必死に抵抗する宇宙バニー番長だが、ふざけた外見に反してその力は本物だった。
「ばにーさんの……真理……うくっ!? そうやすやすと、やられてたまるか!」
 だんだんとばにーさん的な艶のようなものが強化されつつある宇宙バニー番長。このままでは危険だと判断した番長は最後の手段に出る。
「こうなったら……来い! 俺の相棒、超宇宙バイク銀翼号!!」
 ブォオオオオン!
 激しい排気音を響かせながら壁を突き抜けやってきた、ヒカルに合わせた可愛いうさ耳がトレンドマークのこいつが噂の超宇宙バイク銀翼号。
「な、なんという無茶苦茶な!?」
 超宇宙バニー番長となりかけていたヒカルを救出した銀翼号。
 その相棒を籠手へと姿を変えたヒカルと、アストナージュの操るゴーレムたちへとの激しい戦いが始まるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

涼風・穹
……まずは相手が男か女かはっきりさせたい所だな…
……しかしこういう手合いは「実は男だ」的な場合が多いような気もするけど…
そんな訳でまずは服を斬るか股間でも触るかして相手の性別を確認する
誰が何と言おうとやる
(少年だったなら速やかに殲滅、少女だったなら"何故か"中々確認出来ずに胸やお尻や太もも等あちこち時間をかけて触りまくります)

攻撃は力押しでいく
『贋作者』で金属壁や金属塊を作り出しそれを盾にして只管突っ込み、接近戦に持ち込んで『風牙』で斬る
何かと爆発するパラノイアでアルファコンプレックス的な品々を出してくる方は速やかにZAPZAPZAPするに限る
何とかと天才は紙一重というのはまあお約束ではあるな



●確認は大切(女の子だったようですが蹴られました)
「では貴様の性別……確かめさせてもらう」
 先ほどの会話の最中ですでに判明したであろう事実だが、穹は自分の目で確かめなければという使命の駆られていた。
 最近の風潮としてこういう相手は『実は男だ』となる場合が多すぎるのだ。
「俺様ほどの美少女を前にして何を言ってやがるんだ?」
「誰がなんと言おうと、やる」
「やばいのは一人だけじゃなかったんじゃよ!?」
 慌てて再度ゴーレムを呼び出すアストネージュ。しかし、瞬時に金属塊をまとって突撃して来た穹により召喚時の隙を狙われたゴーレムは片膝をつく。
 穹にとっては、アストナージュへと接敵するのに十分な時間となった。
 即座に接敵すると刀を振るい、躊躇無く衣類を切り裂く。
「……って俺様に何をするのじゃ!?」
 無駄に見事な技で皮膚を傷付けることをなくそれを達成した穹だったが、肝心なところが見えない。
「ならば、直接触れて確かめるまで……」
 アストナージュの悲鳴が迷宮に木霊した。

成功 🔵​🔵​🔴​

セレヴィス・デュラクシード
何を他人事みたいに‥‥キミもバニーさんになるんだよっ♪(悪ノリ
にゃははは〜!
UCの反動で戦えないのを良い事に【狐の威を借る狐】で出た分身と協力して二人掛かりで無理矢理剥いてバニースーツを着せてあげるんだよ!(悪顔

インスタントカメラで恥ずかしい写真を激写してあっちこちに貼って周るんだよ
『事件の首謀者はこんな人』ってマジックで書き加えてね

邪魔になる実験機器と防衛ゴーレムは【ダッシュ】や分身に【時間稼ぎ】させて振り切ってスルーだよ!
場合によってはヒラーガを担ぎ上げて離脱しちゃうのもアリかもなんだよ、【暗視】が出来るから暗い場所で着替えさせてフラッシュ焚いて撮影しても良いかもね〜

※弄りアドリブ歓迎



●服を着替えさせるだけの簡単なお仕事
「俺様をここまでボロボロにするとは……猟兵ってのはヤベー奴らばっかりなんじゃ……」
 ボロボロ(服)になった状態でも、なんとか体を隠しながら、気を取り直しゴーレムたちを再度操っていくアストネージュ。
 だが、発明家の身柄を狙うものというのは古今東西いくらでも居るようだ。
「そんな服で大丈夫かな……ダメだよね。じゃあわかるよね、お着替えしなきゃいけないんだよ!」
「度し難い奴ばかりなんじゃが!?」
 セレヴィスの笑顔を浮かべながらの言葉に身の危険を感じたアストネージュ。
 主人の危機を感じ取ってかゴーレムも必死に捕らえようとするも、にゃはははと笑いながら二人に分身して高速で駆け巡るセレヴィスは無情にもその手をすり抜けていく。ゴーレムは人数に合わせて追加できるが、実験器具は先程破壊されてしまっている、このままでは……。
「捕まえたんだよ。さぁ……キミもバニーさんになるんだよっ♪」
「な、なにするじゃー!?」
 アストネージュが二人のセレヴィスに拘束されたことで消えていくゴーレム。その陰に隠れながら激しい抵抗を続けたものの、結果は無情だった。
 障害物がなくなったそこには、ばにーさんの衣装に包まれたアストネージュの姿があったのだ。
「ふふふ、俺様ほどになればバニー服も似合うじゃろ!」
 半ばヤケになりながら顔を真っ赤にしてダブルピースを決める発明家をセレヴィスがカメラへと収めていく。
「……って何やっておるんじゃ?」
「ポスタ……報告書に使う写真の撮影だよっ」
 必死の追走劇の始まりだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シズホ・トヒソズマ
※他猟兵との連携、アドリブOK

【POW】

なんて同好のぴっちり朋を探すのに都合のいいものを作ってくれましたね!元に戻せるかどうかは正直に答えるなど期待してないので後で調べますから

自身に『無敵城塞』を使用してから『降臨、鉄の女王』を発動。自身を鎖、首輪、腕輪、猿轡で拘束し、ユングフラウを手足を足し、手には刺だらけの鞭、足は鋭いヒールの女王様スタイルにチェンジ

攻撃は鎖を人形が引いた無敵私を盾にすることで防ぎ、【カウンター】で鞭で叩いたり、【鎧無視攻撃・串刺し】のヒールで【踏みつけ】ていきます

無敵ですが衝撃や束縛、自分の扱いに快楽を見出だしていき【気合】と共に人形を強化します。さあ、もっとです女王様!



●恥辱を越えた先の苦痛
「なんて同好のぴっちり朋を探すのに都合のいいものを作ってくれましたね!」
 追われる仲間を救うため……とは程遠い意思を持ちながら、ばにーさんとなり必死に走るアストネージュの前に立ちはだかったのは、ぴっちりばにーさんとなっていたシズホ。
「俺様の道を阻むんじゃない、そこを退くんじゃ!」
 自分もばにーだからか格好へのツッコミはしないまま、何か怪しげな薬品をシズホへと投げつける。
「ふふふ、かかるとものすごく痛いぞ! さぁそこを退くといい!」
 わざと躱せるようにゆっくりと投げつけた薬品だったが、目の前に立っているシズホは避けようとはしない。
「そのまま浴びても良かった気がしますが、今は控えておきましょう! さぁ、ユンちゃん、今こそ封印を解きます!」
 その言葉を聞いたかのように、ユンちゃんと呼ばれたシズホの背負うアイアンメイデンが動き出し、手足を装着する。自らの力で動けぬ無敵状態と化すことで、薬品を浴びても気にしないまま、シズホは数多の拘束具で身を包み、ユンちゃんの盾となる。
「俺様の前に現れるのは……いや、猟兵とはこんな奴らばかりなんじゃろうか」
 そのあまりの光景に震えるアストネージュを背景に、ユンちゃんと呼ばれたソレは鋭いヒールを身につけたその足を見せつけながら、手に持った棘だらけの鞭でピシャリと床を叩く。
 アストネージュは冷や汗を流す、アレは、ものすごく、痛い。
「お、俺様に近寄るではないんじゃ!?」
 持ちうる限りの薬品を叩きつけ、即座に反転し逃げに走る。しかしいつの間にか足元に巻き付いた棘の鞭のもたらす激痛にたまらず膝をつく。
「こ、この俺様に......ひっ!?」
 振り向いたアストネージュの前にそびえ立ち見下ろすアイアンメイデンはすでに足をあげて迫っていたのだ。
 鋭いヒールのかかとが輝き、一気に踏みつけられる。
 邪悪な発明家の苦悶の声が辺りに響き渡った。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
なんで…何でこんな事に…(ちびっこばにーさんショックから復活)

多分と言うか…絶対このオブリビオン俺に興味持つっすよね
産んだ存在がさらに別進化したんっすから…そして俺を見る目が怪しいんっすけど…

と、ともかく動かないと…って、ひゃん!?(敵のガジェットの効果で拘束されて)
う、動けないっす…そしてなんっすかその薬んぶぅ!?(敵に問答無用で怪しいお薬を飲まされ自身のフェロモン増大)

か、体が熱い…な、なに飲ませた…!?
敵もなんか俺を見て耐えてるっすけど…少したつと理性を失った顔で襲い掛かってきた!?
や、やめろ!?そ、そんな所…やぁ!?


しばらくお待ちください…



なんかばにーさんの横に一人増えてます…(涙)



●そして枕元にはまた一人
 人は苦痛に見舞われた時、癒しを求める。
「なんで……なんでこんな事に……」
 先ほどのちびっこばにーさんとの出逢いでの衝撃からようやく戻ってきた翔だったが、すでに手遅れだった事に絶望の声を漏らす。
 アストナージュの用意した妖しい機器の群れに拘束され、満足に動けない身をよじらせながらも諦めてはならないと目の前を睨む。そこには、自分が何をするまでもなく、すでにかなりボロボロになって肉体的にも精神的にもダメージをおっているアストナージュが立っていた。
 天田の猟兵から這々の体で逃げだし、物陰に隠れたところだったアストナージュ。そこに翔が倒れていた事に驚いて拘束したのだが、よくよく見るとその姿は研究の集大成とも言えるいろいろと成長したばにーさん。狂科学者の癒しにはちょうどいい存在だったのだ。
「お前らが、お前らが俺様をこんな目に合わせるからいけないんじゃよ……」
 翔はやばいと直感する。完全に目がすわっていた。
「と、ともかく動かないと……ってなんすかその薬んぷぅ!?」
 必死に拘束を逃れようとする翔の口内をこじ開け、無理矢理に注ぎ込まれる謎の薬。それはとてもとても、甘い。
「きっしっし……飲みやすいじゃろ、いくらでも飲みたくなるじゃろ?」
「はぁ……はぁ一体何を飲ませ……!?」
 熱くなる体、そして、言われた通り、先ほどのものを、もっと飲みたいという、願望が湧き上がる。
「そのばにートラップに含まれていた成長薬の原液じゃよ。中毒性が高くてのう……」
 アストネージュは手にフラスコに入った薬品を持ちながら、フラフラと近寄ってくる。
「ああ、いい顔じゃな……そんなに俺様を誘ってくるなどとは、やはり悪い猟兵じゃな……」
 翔は狂発明家の瞳を垣間見る。狂気に染まっていたはずのその瞳は、心なしか悦楽の色が混ざり始めていた。薬と罠の効果と翔の体質が重なり合った結果、オブリビオンを惹きつけてやまない存在となってしまったことを知る者は、いない。
「や、やめろ!? そ、そんな所……やぁ!?」

成功 🔵​🔵​🔴​

明日葉・雅
「貴女が諸悪の根源ですか、ここで喰らわせていただきましょう」
『アイツに変わる必要もねぇだろ。俺らで片すぞ』

防御、回復を雅(みーちゃん)
攻撃を明日葉(あーくん)がそれぞれ担当

背負ってる拷問具は明日葉が振り回す
敵が複数いるって? ならみーちゃんも鎌を剣へと変えて相対するか
死角を互いに補い合い、地形を利用して撃破させてもらうぜ
みーちゃんに挑発してもらいつつ、
爆発するようならそれも利用して暗殺狙いで一撃入れさせてもらうかね
やるなら使えるものすべて使って、な
痛みには耐性あるんでね、耐えきれるさ

アドリブ等歓迎



●拷問具からは逃げられなかったよ……
 悪い猟兵との激しい戦いが終わっても、アストネージュはそこに立っていた。
 戦いの途中で自分そっくりの発明品を代わりに用意でもしたのだろうか。ふらふらとしながらもいまだ健在であった。
 しかし猟兵たちも追撃の手を休めることはない。
「貴女が諸悪の根源ですか、ここで喰らわせていただきましょう」
 狂発明家の前に立ちはだかった雅が鎌を構えると、もう一人の人格である明日葉も姿を現し、その横に立つ。
『アイツに変わる必要もねぇだろ。俺らで片すぞ』
 雅はさらに別の自分を思い浮かべながらも、明日葉の声に頷く。
「きっしっし、猟兵も相当悪い連中が多い気がするんじゃがな? 俺様はウサギどもが面白いことをしようとしていたから、ちょちょっと手伝っただけなんじゃがなぁ。まぁよい、増えるっていうのなら、俺様も増やすだけじゃよ!」
 調子を取り戻してきたアストネージュはもはや何体目かも覚えていないゴーレムを起動させ、二人へと向かわせ始めた。
『複数できたか、かといってやることはそうそう変わらん』
「私も相手すれば何の問題もありません。むしろ、この程度の相手なら、一人でも大丈夫でしょう」
 雅が手に持つ鎌を剣へと形をかえる様を見届けながら、明日葉は背負っていた拷問具をその手に構え、頷く。
「俺様のゴーレムは特別製じゃぞ、そこまで望むならまずはお前にたっぷり味合わせてやろう!」
 誘いを受け、アストネージュの操る2体のゴーレムは見事なコンビネーションを見せながら襲いかかっていった。しかし、雅をそれを涼しい顔で受け流していく。
「どうしたぁ! 躱すばかりじゃとつまらんぞ!」
 笑い声をあげながら雅へと声をかけるアストネージュ。しかし彼女は発明家であり、決して正面切って戦うタイプではない。つまり。
『そうだな、じゃあ、やらせてもらう』
 接近してきていたもう一人には、気づけなかったのだ。
「え、ちょ、酷くない? しかもそれ、またむっちゃ痛そう……」
 強発明家は目の前で鈍く輝く拷問具がゆっくりと迫る様に、思わず身を縮ませる。
『ああ、ご期待通り、とても痛いぞ!』
 こうして容赦なく振り下ろされた明日葉の拷問具によりアストネージュは絶叫を上げ、ゴーレムたちはゆっくりと崩れ去っていった。

成功 🔵​🔵​🔴​

サイコ・クレイリリィ
アナタが欲しい。
おっと失礼。色々な意味で『食べて』『一つになりたい』程にかわいらしかったのでつい。
そんな、変態だなんて、そんなに褒められてもたっぷりと情熱を注ぎこんであげることぐらいしかできませんよ?
ほら、ボクの自慢の七尺の妖刀があなたを串刺しにして味わいたいとこんなにも、わかるでしょう?
分御霊のボク達でじっくりと味わってあげますから。
大丈夫、溢れ出た情熱(パイロキネシス)が色々と隠してくれます。
ふふ、パイロヒーリングでの回復力で継戦能力には自信があるんですよ。
ファナティカルエクスタシーの食べるの意味は以下略



●終わることのない悦楽の宴
「アナタが欲しい」
 ボロボロになって半べそをかきながら這々の体で逃げ出し、部屋の隅で震えていたアストネージュ。
 ここまで猟兵たちと戦ってきたアストネージュは唐突に現れたサイコからのお誘いに直感する。
 これはヤバイのがまた来たと。
「おっと失礼。色々な意味で『食べて』『一つになりたい』程にかわいらしかったのでつい」
「やっぱりか、お前も獣か変態かあああ!?」
 悲鳴を上げながら、アストネージュは自らの失態を理解する。
 部屋の隅には、逃げ場がない。
「そんな、変態だなんて、そんなに褒められても……たっぷりと情熱を注ぎこんであげることぐらいしかできませんよ?」
「じょ、情熱?」
 注ぎ込むという言葉に嫌な予感しかしなかった。
「ほら、ボクの自慢の七尺の妖刀があなたを串刺しにして味わいたいとこんなにも……わかるでしょう?」
 狂発明家は考えを巡らせる。
 一体何のことだ、妖刀、刀か、刀で刺しつらぬく……スプラッター!?
 いや待て、先程注ぎ込むと言っていた。本当に刀だとそれが該当しないではないか。
 もしや情欲の限りひどいことされるのでは……つまりそうなると妖刀というのは……。
「逃げないでいいんですよ。さぁ、分御霊のボクたちでじっくりと味わってあげますから」
 その瞬間、その場は外からはうかがい知ることのできない謎の熱気に包まれる。他者を寄せ付けることのない、不可視の空間。
「ちょ、ちょっとまて、今ボクたちと……」
 見渡すとそこにはいつのまにか数を増やしたサイコの姿。ああ、あれが妖刀の正体か。何という禍々しい形をしているのだろう。それが分霊の数だけ用意されている。自分は果たしてどうなってしまうのか……。
「お、俺様にも心の準備……!?」
「ふふ……いただきます♪」
 そこで何が起こったかを知る者はいない。確かなことは、狂った発明家はこの後迷宮から姿を消したということだけだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・セカンドカラー
もう充分に遊んだでしょ?アストちん。
じゃ、そろそろお仕事しにワンダフォーランド経由で三千世界に帰ろっか☆
え、やだ?働きたくないでござる?もっと遊んでいくでござる?
そっか、そんなに遊びたいかー


私“と“


嬉しいわ、私もアストちん“で“もっと遊びたかったの♪
というわけでもはや恒例の真なる夜の到来よ♪
アストちん実験好きでしょ?だから最近覚えた串刺ししてキモチよくなるオクスリ(毒使い)を零距離射撃を試そうと思うの、このワンダートイボックス♪で☆

ふんふん、取引?却下♪
くれるならもらうけど、見逃すのは嫌よ♪
ちゃんと働くから?もう遅いわよ♪
私は悪くない♪

そんなわけでアストちんの  を盗み攻撃しちゃうわね♪



●迷宮に何か落ち度でも?
 こうして騒動は一旦の終着を迎えた。
 ばにーさんになってしまった生徒たちも、休息をとることで多分元の体へと戻ることだろう。
 ちょっと艶が出てしまったり、なにか誘惑するオーラを持つようになったりした者がいるという噂もあったが、それはおそらく得難い経験からくるものであり、異常が治った迷宮には何の落ち度もなかった。
 迷宮の内部には1日間ぴっちりばにーになる謎罠空間が残っていて、学生がたまに新たな世界に導かれることもあったが、それは個人の嗜好で済まされるレベルだ。
 学園の七不思議にうさ耳のバイク番長だとか、ばにーさんと発明家の小人が夜な夜な理科室でけしからん実験をしているだとか、手足の生えた拷問具が追ってくるだとかなんだかよくわからないものが増えていても特に問題はないのだ。七不思議なんて100個ぐらいあってしかるべきなのだから。
 今日も今日とて若者たちの集う学園は、常に変化し続ける日常が広がっていたのだった。

●深淵なる世界への呼び声
「もう十分に遊んだでしょ? あすとちん」
 闇に包まれた迷宮の中で少女の甘い声が響く。
「じゃ、そろそろお仕事しにワンダフォーランド経由で三千の世界に帰ろっか☆」
 それは甘く甘く、腐ってしまうほどに、甘い声。
 ああ、でもだめだ。この声に誘われてはいけない。そうすれば俺様のせっかくのオフが……。
「え、やだ? 働きたくないでござる? もっと遊んでいくでござる?」
 頷く。まだ来たばかりなのだ。この世界特有の技術を見るのにもまだ何もかもが足りていない、試してみたいことも大量に残っている。
「あれだけの目に遭っておいてよっぽどね?」
 たしかに非常に危険な目にあったが。それでもまだまだ『遊び足り』なかった。
「そっかー、そんなに遊びたいかー」
 少女はそれはそれは嬉しそうに微笑む。花が咲き誇るように可憐に。
——私“と“
 獲物が罠にかかったかのように妖艶に。
「嬉しいわ、私もアストちん“で“もっと遊びたかったの♪」
 動けない。おかしい、何をされた。この俺様に一体何を。
「さぁ恒例の真なる夜の到来よ♪ アストちん実験好きでしょ、だから……」
 世界が侵食される。違う、俺様が好きなのは実験をすることであってされることじゃ……。
「最近覚えた串刺ししてキモチよくなるオクスリを零距離射撃を試そうと思うの、このワンダートイボックス♪で☆」
 だめだ、あれはだめだ。なんかもう色々ダメだ。そ、そうだ、今回のトラップの実験データとか構成とか気になるじゃろ。それを提供するから。
「ふんふん、取引?」
 そうじゃ、だから。
「却下♪」
——!?
「くれるならもらうけど、見逃すのは嫌よ♪」
 わかった、わかったもう帰る、帰るから。働くから。
「こっちの準備は出来上がっちゃってるの、もう遅いわよ♪」
 働きたいでござる。働きたいでござる。
「私は悪くないわ、だってあなたから言ってきたんだもの♪」
 最初の少女の提案を蹴った時から、この結末は用意されていたのだろう。いや、元からこの結末だけしか用意されていなかったのかもしれないが。
「それじゃあ、アストちんの大切にしてた『 』頂いちゃうわね♪」
 少女がなんと言ったのか、逃げようとしていた者が一体ナニを奪われてしまったのか。
 真実は全て迷宮の中である。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年02月28日


挿絵イラスト