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星降る夜は、やさしい夢を

#アルダワ魔法学園

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#アルダワ魔法学園


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●もふもふ、ふわふわ、すーやすや
 アルダワ――それは蒸気機械と魔法で創造した究極の地下迷宮。ここに封印された災魔たちは、最下層に現れたと噂される「大魔王」の影響により、最近狂暴化の一途をたどっているはず――なのだが。

「きゅー…ふすー…。」
 もふもふ。
「めっ、もうお手紙食べきれない…めぇ…。」
 すやすや。

 この地下迷宮の一室においては、なぜか。
 ――白いもふもふと黒いもこもこが、幸せそうに眠っていた。

●ことは急を要して…?
「《…いるのかいないのかは、微妙なところですけれど。》」
 電子メモ帳に記した内容を、読み上げツールに読ませながら。セラフィム・ヴェリヨン(Trisagion・f12222)が正直な感想を述べた。
「《初めまして皆さま、私はセラフィムと申します。人のお声が出せないので、説明は機械音声でさせてもらいますね。》」
 このように、と口を開けば確かに響いたのは人の声ではなく――細く高い、グラスハープの音。ヤドリガミの神秘だろうか、と見つめる猟兵たちに会釈を返し、少女が依頼の説明へと戻る。
「《今回はアルダワ魔法学園の依頼となります。なんでも白いふわふわと黒いもこもこが迷宮の一室を占領しているのだとか。》」
 ふわふわ。もこもこ。
「《白い方は眠りネズミ、黒い方はヤギ型の災魔ですね。どちらも愛らしい姿でさほど害意はございませんが、眠りネズミは今大発生しているようで。》」
 そのうち学園にも押し寄せては大事になりかねない。ということで今回の依頼なわけだが――。
「《何でもこの眠りネズミとやら、とっても良い材料になるそうでしてよ。眠ることに関しての、ね。》」
 ふわふわの毛を使って枕や毛布、寝間着などを作れば安眠を。そしてネズミが抱えるポットの中身は『夜糖蜜』と呼ばれる甘い蜜で、お湯で薄めたり別の飲み物に混ぜて飲めば心地よい眠気を誘い、望んだ夢が見られるという。
「《驚かさずに近寄れば、どれも採取は容易でしょう。ついでに一緒に眠っても、もふもふと気持ちよさそうで――ええまぁ程々に、ですけれど。》」
 そっと注意を付け足して、次の相手の説明に移る。
「《黒ヤギの方も勿論討伐していただくのですが、眠りネズミと一緒のせいかなんだかとっても眠たいご様子。元々手紙に惹かれて食べてしまう上に、満足すればしゅるっと消えてしまう、なんて噺もあると聞きます。これならもしかして、ですけれど。》」
 たっぷり食べさせ眠らせてのご退場――なんてことも可能ではないか、と。ちょうど黒ヤギに会うころには皆手元にいくらか『夜糖蜜』があるはず。その蜜をインク代わりに『とっても眠くなりそうな内容の手紙』を書いてむしゃあとすれば、あるいは。
「《もちろん、力づくで倒して頂いても構いません。そのあたりは皆様にお任せいたしますわ。あと、依頼が終わったらのお話ですけれど。学園にある温室併設のカフェで、面白い催しがあるそうです。なんでも星空カフェ、とか。》」
 温室の天に魔法をかけて、満天の星空を映しこみ。あちこちで寝そべれるよう、柔らかななシーツとふわふわのクッションをたっぷり敷き詰めて。カフェ自慢の温かな飲み物やスープを飲みながら、花の香りにまどろんで眠る――そんな趣旨のイベントらしい。
「《カフェの方には依頼後に訪ねる旨を伝えてありますので、どうぞゆったりと戦闘の労をねぎらって下さいませ。》」
 それでは、と説明を締めくくり、セラフィムがその手にグリモアを呼び出す。白い巻貝を思わせるそれを猟兵たちへ向ければ、波の音が耳朶を打ち――とぷん、と。まるで海へ落ちるような感覚と共に、転送が開始された。


吾妻くるる
 吾妻くるるです。
 今回はもふもふとすやすやをお届けに参りました。

●基本説明
構成:素材採取(戦闘)+特殊or通常ボス戦+星空カフェ
戦闘:判定【易しい】

●第1章は「眠りネズミ戦」
 基本ぼんやりしてますので、素材の採取は容易です。撫でさすれば眠ってしまうレベル。こっちに敵意がなければほぼ無害なので、お好きな方はもふっとどうぞ。一応倒すのが目的ですが、戦闘プレイングは「最後にぽかっと」くらいでも大丈夫です。
 
●第2章は「上司のくろやぎ戦」
 ひじょうにねむそうです。こちらもいきなり襲い掛からなければ攻撃はしてきません。お手紙をちらつかせればむしゃっと食べて、気が向けば味の感想をのべる、かも…?内容は『眠たくなるような文章』だと、食べれば食べるほど眠くなっていき、最後にはすやすやしゅわ~っと消えるようです。『夜糖蜜』で書けばより効果があるようです。一応戦闘でぽかっとして頂いても構いません。
 
●第3章は「星空カフェですやすや」
 全床ベッド状態の温室で、花の香りと星の瞬きを楽しみながら眠ったり。採取した眠りネズミの素材で枕やぬいぐるみ、寝具を作って楽しんだり。カフェからは温かい飲み物とスープが提供されますので、『夜糖蜜』を入れて飲めば良い夢が見れるかもしれません。コンセプト上あまり大騒ぎや騒音のする作業は推奨しませんが、おしゃべりくらいは大丈夫です。どうぞゆったりお楽しみください。

 それでは、皆様のご参加お待ちしております。
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第1章 集団戦 『眠りネズミ』

POW   :    おやすみなさい、よいゆめを
全身を【ねむねむふわふわおやすみモード】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。
SPD   :    みんないっしょに、ねむりましょ
【ふわふわのしっぽ】から【ふんわりとつつみこむもふもふのいちげき】を放ち、【今すぐこの場で眠りたい気持ち】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    きらきらひかる、こうもりさん
対象のユーベルコードに対し【吐息からキラキラ光る小さなコウモリたち】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「きゅー…。」
ふわふわ。
「ぷぷ…すー…。」
すやすや。
「きゅーん…。」
ごろごろ。

…本当にオブリビオンなのだろうか?と疑問を抱くほど警戒心なく、通路にもっふりと転がる眠りネズミたち。ポットからは甘い香りが漂い、目の前には柔らかそうな毛並み。思わずこっちもすやすやと眠りたく――なるところだが、そこはほどほどに。まずは素材の調達と、彼らにご退場頂くべく、猟兵たちが迷宮へと足を踏み入れた。
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リプレイの受付は【2/8 8:30以降】より開始いたします。

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八重森・晃
故郷の街が焼かれてこっち、どこか気が休まらず、寝不足気味なので、安眠できるならその蜜欲しいななどと、完全に我欲のみで来てしまったのだった。空の容器に毛を持ち帰る麻袋などを持参した姿は、控えめに言って完全に密猟者のそれ、うるせえ私に安眠よこせ、ヨコセヨーヨコセヨ―である。こっそりこっそり近づいて目的を達成するよ、眠りネズミには悪いけど、これでゆっくり寝れれば背ももうちょっと伸びるかもしれないし、お肌も生き生きとしそうだし、ひょっとしたらワンチャン夢で両親に会えるのでは?という気持ちを抑えきれないのであった。たっぷり毛と蜜をもらったのち感謝を込めて一発殴っとく…客観的に言って一人ダークセイヴァー感



「きゅっ…きゅぷー…。」
 すやすやくぅくぅ。完全に目を閉じてポットの上で寝ている眠りネズミを見ながら、八重森・晃(生存者・f10929)がそろりそろりと歩み寄る。故郷の街が焼かれて以来、どこか気が休まらず寝不足気味な日々が続いている。安眠できるならぜひその蜜が欲しいな…などと、完全に我欲のみで来てしまった。更に空の容器に毛を持ち帰る麻袋などを持参した姿は、控えめに言っても完全に密猟者スタイルだが。
「きゅう…?」
 眠りネズミにとっては、特に攻撃でもしない限り、ひとがいるなぁ、くらいの感覚らしい。
「よーし、なら私に安眠よこせ、ヨコセヨーヨコセヨ―。」
 小声でつぶやき、こうなったらば突き進むのみ、と。こっそりこっそり、驚かさない配慮は忘れず、一番近くに寄れた1体の毛をそろっと撫でる。一番もふもふしてそうなあたりから梳いた毛を袋に詰め、落ちないよう気を付けながら傾けたポットから蜜も頂く。ゆっくりと空の容器を満たしていく夜色の蜜を眺めながら、晃が暫しぼんやりと思いを巡らせる。もしこれでゆっくり寝れれば、背ももうちょっと伸びるかもしれないし、お肌も生き生きとしそうだし。――ひょっとしたらワンチャン、夢で両親に会えるのでは?そう思えば採集にも力が入るというもの。最終的に持ってきた入れ物全てをたっぷり毛と蜜で満たし、そのことへの感謝を込めてぽかっと一発。
「きゅっ~…?」
眠りネズミは最後までねむねむしたまま、その一撃をもらってしゅわっと消えて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月藤・紫衣
ふわふわ、ふわふわですか。
こういうオブリビオンを見ると、本当に害があるのか、たまに疑いたくなりますね。
それはさておき…ぜひ安眠のためにも、蜜と毛布の材料を手に入れたいところです。


すぐに害がないのでしたら、まずはその毛並みを楽しみましょう。
ふわふわの毛並みを撫でつつ、ぐっすり寝ているところで何匹かから、少しずつ夜糖蜜をもらいます。ああ、もちろん毛布の材料になりそうなもふもふも。
ふふ、これで安眠毛布が作れます。

材料を集められれば非常に残念で心苦しいですが、起こさないように【散花風棘】にて、そっと退治することにしましょう…。



「ふわふわ、ふわふわですか。」
 くぷくぷと鼻を鳴らして微睡んでいるネズミを前に、月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)が首を傾げた。オブリビオン――かつてその世界に存在した者の姿を持ち、必ず世界を滅亡に導くという、失われた過去の化身。それが――
「きゅきゅー…?」
 このとろんとした目で眠そうにしているふわふわなのである。本当に害があるのかと疑いたくなるが、とりあえずそれはさておき。ぜひ安眠のためにも、蜜と毛布の材料は手に入れておきたい。そして害がないのであれば少しだけ、その毛並みを楽しみたい。その思いをかなえるべく、ふと目に留まった眠りネズミの集団にそっと近寄り、紫衣がゆっくりと手を伸ばす。
――ふわっ。
 やわらかくも程よい弾力があり、するりとした滑らかさも感じる。なんとも心地よい肌触りに思わず撫でる手が二度、三度と往復する。思わずこのまま――と思ってしまうところだが、目的は採取と言い聞かせ。撫でてるうちに目を閉じて眠りだした一体を手始めに、ポットから少しずつ夜糖蜜をもらう。もちろん、毛布の素材になりそうなもふもふも忘れずに。
「ふふ、これで安眠毛布が作れます。」
 さぁどんな毛布にしようか、なんて先を思えば思わず顔もほころびそうになる。が、しかし。材料の採取が終わったということは、残念ながらそういうことでもある。心苦しい気持ちを抑え、せめて気持ちよく眠ってるのを起こさないようにと、風に乗せて棘を呼び寄せ――ネズミたちがまたしゅわり、と消えて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

君影・菫
SPD重視に行動。

なんや、かわええ子たちがぎょうさんおるねぇ。

なら、うちも相手してあげよか。
心配せんくても、キミらになんもせーへんよ。
ふわりと笑み、おいでおいでと手招いて。

ふかふかで、うちまで寝てしまいそうやわ。
折角やから、ゆるりゆるり撫でさせてもらおか。
記憶にないけど奏でられる子守唄をやわく紡いで。
ふふ、ほんまにかわえぇなぁ。
うちまでうたた寝してもうたら、ええ夢みれると嬉しいんやけど。

何匹でも構わへんよ。
みんな一緒に夢見心地も楽しそうやもの。

眠った子たちからは『夜糖蜜』を分けてもらおうな。
ごめんなぁ、うちも一応仕事はあるんよ。

最後にぽこんと、ふかふかなキミたちとバイバイもせなね。
ほな、また。



「なんや、かわええ子たちがぎょうさんおるねぇ。」
 もふもふと群れる眠りネズミたちを見つめながら、君影・菫(マリオネテス・f14101)が感想を述べる。確かに見ているだけなら、ちょっとしたマスコットの様な風体が愛らしくはある。さて他の猟兵に倣い、自らも相手をしようかと歩み寄れば、気づいた一体がとろんとした目を菫に向ける。
「心配せんくても、キミらになんもせーへんよ。」
 ふわりと笑み、おいでおいでと手招いて見せれば、興味をそそられたのかそろりと寄ってくる。手の届く距離まで近づくのを待ってから、そのやわらかな毛並みをゆるりと撫でてやれば、きゅー、と嬉しげな声が聞こえてきた。その声に、近くの眠りネズミたちも振り返り、撫でてくれるの?と言いたげな視線を菫に向けながら徐々に集まり始める。そんな様子に思わず笑みを深めて、もひとつ手招き。
「何匹でも構わへんよ。みんな一緒に夢見心地も楽しそうやもの。」
 通じたのかはわからないが、その言葉を皮切りにわらわらと撫でられに来る眠りネズミたち。あっという間に即席ベッドの様になり、身をもたせ掛ければ思わず自らにも眠気がさす。その心地よいまどろみの中、記憶にないがなぜか奏でられる子守唄をやわく紡げば、ネズミたちと一緒にうつらうつらとうたた寝て。――結局すぐに目は覚めて、見た夢の記憶もほとんど残らなかった。けれど、ほのかに温もりの残る手が、しあわせな夢だった、と伝えてくれた気がして。
「ありがとう、でもごめんなぁ、うちも一応仕事はあるんよ。」
 ぐっすり眠る眠りネズミたちから、夜糖蜜を分けてもらい、最後にはぽこん、と別れをおくる。けれどもし、叶うなら。
「ほな、また。」
――次は、幸せな夢路で逢いましょう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

インディゴ・クロワッサン
もふもふさんに癒されに来たよー
ゆっくり近付いて声をかけようか

「こんばんわ~」

何匹かから、ふっわふわの毛を少しと、ポットの中の蜜をかなり多めに貰おうかな

「心地よい眠気でぐっすり…そんな風に寝たいんだよねぇ」

ふわぁ…
何だか、もふもふのねずみさん達見てたら眠くなってきちゃった…
後で僕の獲物(黒剣とか拷問具とか)で何匹か狩るから、5分だけ、このもふもふねずみさん達と寝かせて…お願い…

「ちょっと枕にさせてね…」スヤァ…

5分くらい寝たら、撫でたり抱き締めたりしてお礼を言った後に、欠伸をしながら拷問具と黒剣でぽかっと(物理)するね

「うーん…討伐しちゃうの勿体無いとか思っちゃうね」

※アドリブ・連携大歓迎※


カチュア・バグースノウ
かわいい…
ちょっとくらいもふもふしてもいいかしら
もふもふ…
もふん
はーかわいい
これを倒すなんて、ちょっとかわいそうね
心を鬼にしてやるけど!

さて、素材を集めましょ!
ごめんねーちょっとティーポット傾けるわよー
持ってきた1Lのポットにいれていくわ
…ちなみにどれくらい集めるのが適量なの?(空に向かって問いかけ)
まぁ、あたしのほかにも集める人はいるだろうし、こんなもんでいいかしらね

そろっと、優しく
最後にぽかっと

アドリブ、共闘歓迎


寧宮・澪
もふもふ……すやすや……極楽、ですかー……?

そーっと、近寄ってー……もふもふ、しますよー……。
もふもふ、させて、ください、なー……。
ふかふかー……すりすりー……。
きゅー……すー……すー……。

はっ……えーと。
素材、ください、ねー……。
気持ちよさげ、なー、ブラシ、持ち込んでー……ブラッシングー。
撫でますよー……梳かしますよー……。
たくさん、集めたい、ですねー……。

あー、あと、お菓子、あげますのでー……ポットの中身、分けてください、なー……。

ううー……連れて、帰りたい……です、がー。
霞草の、舞風ー……使用。
できるだけ、痛くないようにー……。
ごめん、なさい、ねー……。

アドリブ、連携、歓迎ですよー……。



「もふもふさん…。」
「かわいい…。」
「もふもふ……すやすや……極楽、ですかー……?」
 群れるふわふわ。すやすやかわいい。
 眠りネズミの集団を前に、三人三様の感想が口からこぼれた。
「…さて、素材を集めましょ!まずはそのふわふわからかしら。」
 思わず眺めたままぼんやり過ごしそうになるのを、カチュア・バグースノウ(蒼天のドラグナー・f00628)が一声掛け、気持ちの切り替えを促す。おー、と賛同するインディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)も、毛梳き用のブラシを持参した寧宮・澪(澪標・f04690)も、準備と心意気はばっちり。――なのだが。
「きゅっ、きゅっ?」
 撫でるの?毛を梳いてくれるのー?と、様子を察して集まる眠りネズミたち。当然毛を頂くということはそのもふもふ具合を存分にもふもふして大変にもふもふというわけで。
「ねずみさん達見てたら眠くなってきちゃった…後で何匹か狩るから
 5分だけ、このもふもふねずみさん達と寝かせて…お願い…。」
 二度寝するときによく聞く、大体結局5分じゃ起きられない台詞を言いながらインディゴがもふもふの海へと身を委ね。
「もふもふ、させて、ください、なー……。
 ふかふかー……すりすりー……。
 きゅー……すー……すー……。」
 丁寧にブラッシングをされ、とろんと眠り始めた眠りネズミにすりよりながら、元々眠そうだった澪の瞼が完全に閉じ。
「うっ…じゃあ私も、ちょっとくらいもふもふしてもいいかしら。」
 もふん。
 カチュアもたまらずもふもふへと埋まって。

 すやすや。すーすー。もっふもふ。

 …最終的に10分近く、すやすやともふもふを堪能した。

 奇跡的に起きあがることに成功し、何とかもふもふの毛をしっかりたっぷり採取して。お次は夜糖蜜の番。
「…ちなみにどれくらい集めるのが適量なのー?」
持ってきた1Lのポットを手に、何故か空に向かって問いかけるカチュア。そしてさらに何故かその問いに答えるように――

ひらっ。

『夜糖蜜
 *さらっとしている。糖度はシロップや蜂蜜に近いわね。
 *ハーブ?果物?でもどれも記憶にあるのとは違う…でも爽やかで良い香り。
 *金□の□■たっ□りあるとより眠□□る□たい?
 *お湯:蜜=1:1が甘党な私的ベスト!
 *ケー□に砂糖の代□□□■う■おいし■■!』

「…なにこれ、メモ?」
 途中破けたり何故か食べられたような跡があって全ては読めないが、恐らく魔法学園の生徒の誰かが落としていった夜糖蜜に関する記録だろう。因みに眠りネズミに後れを取る生徒は恐らくそういないので、メモ主もうっかり屋なだけで今頃くしゃみでもしながら授業を受けているはずだ。
「なるほど、僕はやっぱりかなり多めに貰おうかなー。」
「これでー……目安は、わかりました…ねー……?」
「そうね。ありがとー誰かさん。」
 もう一度空に向かって声をかける。距離的には届くはずもないお礼の言葉だが、もしかしたら諸々の思いは時空を超えて伝わった…かもしれない。きっと。

 そしてお菓子をあげたり、やっぱりなでなでもふもふしたりしながらも、切りのいいところまで蜜を回収し終え…となれば残る仕事はひとつ。
「これを倒すなんて、ちょっとかわいそうね…心を鬼にしてやるけど!」
「うーん…討伐しちゃうの勿体無いとか思っちゃうよね。」
「ううー……私も連れて、帰りたい……です、がー。
 できるだけ、痛くないようにー……。ごめん、なさい、ねー……。」
 諸々を我慢しつつ、最後に向ける気持ちは同じくして。各々がぽかりと一撃を放つ。

――ありがとう。

 その気持ちを込めたおかげか、眠りネズミたちは消える時もすやすやと、幸せな夢心地に見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オリオ・イェラキ
【牛舎】と供に

此処がお茶会会場かしら
ハッターは何方?
そう、居ないの

ノワさま、メリーさま
あちらに数がおりますわ
此処で討伐…いえ 堪能しましょう
わたくし、もう楽しみできましたの

まぁ可愛らしい
ご機嫌ようと微笑みかけて静かに手を伸ばす
先ずは一匹目
ゆっくり撫でると指先に感じる柔らかさ
あぁ…たまりませんわ
そういえばメリーさまも真のお姿これ位ふわふわですの?
確かにこの毛で眠ったら良い夢が見られそう
皆さまとお揃いの寝具作ったら素敵だと思ったの
如何かしら?

夜糖蜜もどんなお味かとっても楽しみ
ノワさま、これに合う甘味は何が良いかしら

十分堪能しても、まだ名残惜しいですけれど
最後はメテオリオで穏やかに
花と共に散りなさい


ノワ・シュタインファルベ
【牛舎】のみんなで参加するよ

うん、眠りネズミ可愛いね
オリオも可愛いの好きなのかな?
(オリオの様子を見て恐る恐る触れてみる)
触っても大丈夫そうだね…ふわふわ…可愛い
ずっと撫でていたいな
メリーもふわふわ…真の姿見てみたいね

お揃い…そういうのしたことないから、楽しみ
どんなのが良いかなぁ…オリオにもメリーにも合いそうな寝具…
うぅん…ブランケットとか?

夜糖蜜、名前から美味しそうだよね
蜜は紅茶に入れて、バームクーヘンと一緒にとかどうかな?

勿体ないけど倒さないとなんだよね……
(ごめんねと名残惜しそうにカトラリーでぐさっと)


メリー・ユメノコウジ
【牛舎】で参加
「わぁ、かわいいですめぇ♪触って大丈夫なのです?」
首かしげて見るも二人の様子で自分もなでてみる。
「ふわふわもこもこ暖かいです~、真の姿です?自分で触れないけどたしかもこもこ?」
お揃いという言葉にぱっと目を輝かせてうんうんと力強く頷く。
「お揃いしたいですです~!パジャマもいいですしブランケットも良さそうですね。あと…んと、抱き枕とか?」
この鼠ちゃんの形の?と。
蜜は甘いのかな?甘いのかな?とそわそわ。
「美味しい蜜を寝る前とかすごい良いのです~。」
倒さないと…という言葉に少しだけしょんぼり。
「うぅ、可愛そうだけどこれもお仕事…。」
えいっと杖でポコンと殴る。



「此処がお茶会会場かしら、ハッターは何方?…そう、今日は居ないの。」
 もふもふと戯れる眠りネズミたち。その童話を思わせる風景に、オリオ・イェラキ(緋鷹の星夜・f00428)が思わずつぶやいた。そして手ごろな集まりを見かければ、ノワさま、メリーさま、と「酒場付き宿屋『牛舎』」で誘い合わせたノワ・シュタインファルベ(凪ノ皓月・f02707)とメリー・ユメノコウジ(夢渡る羊・f00748)を呼び寄せる。
「あちらに数がおりますわ。此処で討伐…いえ 堪能しましょう。」
 わたくし、もう楽しみできましたの、と本音を零すと、二人からもそろって笑みがあふれる。驚かさないように、そろりと歩み寄れば、なぁに?もふもふするの?と言いたげに、とろんとした目を向ける眠りネズミたち。御機嫌よう、と微笑みながら声をかけて、オリオがそっとひと撫で。指先に感じる柔らかさを楽しんでいると、眠りネズミからもきゅっきゅと嬉しげな声が返ってきた。まぁ可愛らしい、と笑顔で撫でる様子を見て、ノワも恐る恐る手を伸ばす。
「うん、眠りネズミ可愛いね。それに触っても大丈夫そうだ。
 …ふわふわ…可愛い。」
 一度撫でてしまえば恐々としていた気持ちも薄れ、ひたすらもふもふとした手触りが心地よく感じる。
「わぁ、かわいいですめぇ♪触って大丈夫なのです?」
 メリーも最初こそ首かしげて見ているだけだったが、えいっと撫でてしまえばふわふわもこもこ暖かいです~、と気持ちよさげに感想を零す。
「そういえばメリーさまも真のお姿これ位ふわふわですの?」
「真の姿です?自分で触れないけどたしかもこもこ?」
「メリーもふわふわ…真の姿、見てみたいね。」
 ふわふわ談義に花を咲かせつつ、すやすや眠るネズミを眺め。そういえば、この毛は寝具に使うと安眠が得られる、との説明を思い出す。撫で梳いた感触――確かにこの柔らかさに包まれて眠ったら、良い夢が見られそうだ。それなら。
「皆さまとお揃いの寝具作ったら素敵だと思うの。…如何かしら?」
オリオからの提案に、ノワが嬉しそうに賛同する。
「お揃い…そういうのしたことないから、楽しみ。
 どんなのが良いかなぁ…オリオにもメリーにも合いそうな寝具…
 うぅん…ブランケットとか?」
メリーもお揃い、の言葉にぱっと目を輝かせて、うんうんと力強く頷く。
「お揃いしたいですです~!パジャマもいいですしブランケットも良さそうですね。 あと…んと、抱き枕とか?」
 この鼠ちゃんの形の?、と眠りネズミを指させば、それも素敵だとまた同意が返ってくる。
 そんなふわふわについての使い道を話しながらも滞りなく採取を終え、次は夜糖蜜に取り掛かる。甘いのかな?甘いのかな?とそわそわするメリーの期待を後押しする様に、そっとポットを傾けた途端、甘い香りがふわりとあたりを包み込んだ。
「ノワさま、これに合う甘味は何が良いかしら。」
「そうだね、蜜は紅茶に入れて、バームクーヘンと一緒にとかどうかな?」
「いいですね~。美味しい蜜を寝る前とかすごい良いのです~。」
 もこもこに続き、夜糖蜜への期待も増えて、ますますこの後が楽しみに。

そして、毛も蜜も十分に採取をし終えたら。
「勿体ないけど、倒さないとなんだよね……。」
そう、今回の依頼はあくまでも討伐が含まれる。全てを、とまではいかなくても、ある程度まで間引くのは避けられないところ。
「うぅ、可愛そうだけどこれもお仕事…。」
ノワの呟きに同意するように、自分に言い聞かせるメリー。オリオも名残惜しいですけれど、と言い加えてユーベルコードを発動させる。
――穏やかに、花と共に散りなさい。
その言葉と共に舞う花へ、カトラリーと杖がそえられて。眠りネズミたちがまたぽこん、と消えていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真幌・縫
ふわふわのねずみさんかわいいね。んーとまずはポットの中の『夜糖蜜』をもらった方がいいかな?そーと近づいて…ふふ、とっても幸せそうに眠ってる…ふわぁ…ぬいも眠くなってきちゃう…けどこれがこの子達の力なんだよね(両手でほっぺぱしぱし)んっ目が覚めた!夜糖蜜も回収完了だよ。よし最後にぽかっと。眠ったままで倒せるといいな…


リリカ・ベルリオーズ
「これが、例の白いもふもふ、ですか……」
リリカは眠りネズミ達の群れの真ん中へ歩いていき、しゃがんだ。
「少し可哀想ですけれど、毛と夜糖蜜を頂きますね。」
手で優しく撫でると、眠りネズミは瞼をとろんとさせて眠ったので、リリカはその毛を採取した。
次は夜糖蜜ですわね。
ティーポットを傾けると、金色の粒がきらきらして、夜空から零れてきたように見えた。
リリカは零さないように気をつけて夜糖蜜をビンに注いだ。
注いだだけで、蜂蜜のような甘い香りが鼻を通る。
甘い香りーー。
「…腹、空いてきちまったな。あいつの代わりに蹴散らしといてやるか」
最後にぽかっとお見舞いした。



「これが、例の白いもふもふ、ですか……。」
 ふむ、と確かめる様にリリカ・ベルリオーズ(血に染まる白鳥、宝珠に映ろうは食・f12765)が眠りネズミたちを見検める。
「ふわふわのねずみさんかわいいね。」
近くにいた真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)も、同じ群れを見つめながら感想をつぶやいた。視線を注がれる当のもふもふは、眠そうにころころ転がるばかり。
「さて…少し可哀想ですけれど、毛と夜糖蜜を頂きますね。」
 眺めてるばかりでは進まないというように、リリカが群れの真ん中へ歩いていき、しゃがみこむ。一瞬眠りネズミたちがきゅっ?と疑問を滲ませたような声を上げたが、そっと伸ばした手で優しく撫でてやると、たちまち瞼をとろんとさせてすやすやと眠り始める。縫もそれに倣って群れに近づき、幸せそうに眠ってる姿を眺め――思わず自分もあくびを一つ。
「ふわぁ…ぬいも眠くなってきちゃう…。
 けどこれがこの子達の力、なんだよね。」
 ユーベルコードを使われたわけではないが、それでもこの平和そうな寝姿を見ると思わず眠気を誘われるのは違いない。両手でほっぺをぱしぱしと叩いて眠気を覚ませば、毛を採取してるリリカを手伝う。
「次はポットの中の『夜糖蜜』をもらった方がいいかな?」
「そうですわね。」
 集めた毛をしまい、次はネズミたちの乗っているポットに手を伸ばす。撫でられてすっかりすやすやモードの眠りネズミは、ポットに触れられても気が付くことなく、くぷくぷと鼻を鳴らす。リリカが持ち込んだビンへ、零さないよう気を付けながら蜜を注ぎ入れ、縫は邪魔が入らないよう周囲を見守る。そうして蜜がビンへと移っていくほど、辺りにはふわりと蜂蜜のような香りが広がり、鼻を通る。その甘い香りが誘うのは――。
「…腹、空いてきちまったな。」
 唐突に、リリカの言葉遣いが変わる。纏う空気もまるで反転するようにがらりと塗り替えられ、思わず縫がきょとんと首をかしげる。
「あいつの代わりに蹴散らしといてやるか。」
 あいつ、というのがいったい誰を差すものなのか。それは恐らく、多重人格者にしか分からない自己の話。
「そうだね、眠ったままで倒せるといいな…。」
 リリカへの疑問は抱いたまま、けれど目的は同じと縫も武器を構える。そうして共に別れの一撃をぽかりと放てば――縫の願い通り、眠りネズミはすやすやと眠ったまま消えて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルイーネ・フェアドラク
ユハナ(f00855)と

やくわり:保護者

珍しく仕事についてきてほしい、なんて言うから何かと思えば
私のために?
……こどもに心配をかけるようでは、いけませんね
けれど、ありがとう
いい子ですねと、頭を撫でる
それをこどもが望むことを、知っているから

自分の死すら構ってくれない怖いもの知らずの、へっぴり腰に
戸惑い、思わず笑う
なるほど、君の苦手なものをひとつ知りましたよ
あんまりびくびくしていると起こしちゃいますよ
ほら

乞われ苦笑しねずみのもとへ
狐が寄っても恐れぬ様子は確かにオブリビオン
柔らかな毛を撫で眠らせながら
その子をこどもの懐へ
こわくないですよ、ユハナ


ユハナ・ハルヴァリ
ルイーネ(f01038)と

もくてき:ルイーネがすやすや眠れますように
ゆえに。僕は。がんばります。
撫でられれば目を細め喜ぶ

ルイーネはお仕事も、忙しいし
時々隈をつくっているところを、みます
なので良い夢がみられるように、
蜜を…
蜜だけでも…
(へっぴりごし)(手がふるふる)(ちかづけない)

…どうして笑うんです
あの生き物は、つぶれたり、しませんか
大丈夫ですか
だってきっと、やわらかいです
…あのこを、つかまえていてください
ルイーネは、上手です。優しい手ですから

ほらやっぱり、上手
眠るその子が身体に触れればびくりとして
恐る恐る撫でてみる
…ふわふわ
少しだけ、怖くない
これ、貰いますね
蜜を手に入れ、ありがとうと
氷に鎖す



ふわり、すやすや。
 気ままにまどろみ、くぷりと鼻を鳴らす眠りネズミたち。ユハナ・ハルヴァリ(冱霞・f00855)がその姿を目に願うのは。
――ルイーネがすやすや眠れますように。
「ゆえに。僕は。がんばります。」
 そういって静かに気合を入れる様子を見れば、ルイーネ・フェアドラク(糺の獣・f01038)がぱちりと瞬きをする。珍しく仕事についてきてほしい、なんて言うものだから何かと思えば。――私のために?
 こどもに心配をかけるようではいけないですね、と思わず浮かべた笑みには苦みが混ざる。けれど、だからこそ。ここで告げるべきは謝罪ではなく。
「…ありがとう。いい子ですね。」
 ふわりと、その頭を撫でる。それをこどもが望むことを知っているから、感謝を込めてやさしく、やわく。その温度に目を細め喜ぶユハナを見れば、苦みはそっと溶けて消えた。
 想いを聞けたところで、それではいざ本命を手に入れましょうとふたり、眠りネズミに向き合った――筈なのだが。
「ルイーネはお仕事も、忙しいし…。
 時々隈をつくっているところを、みます。
 なので良い夢が…みられるように…蜜を…。」
 蜜だけでも…とぽつぽつ呟きながら、必死に求めているのはよくわかるのだが。届きそうにない距離からぷるぷると、引けた腰のまま手を伸ばすユハナの姿はどうにも微笑ましい。常は自分の死すら構ってくれない怖いもの知らずの、そのへっぴり腰に、ルイーネが戸惑い、思わず笑う。
「なるほど、君の苦手なものをひとつ知りましたよ。
 でも、あんまりびくびくしていると起こしちゃいますよ。」
 ほら、と促されるも、やはり手は届かなくて。
「…どうして笑うんです。あの生き物は、つぶれたり、しませんか。
 大丈夫ですか。だってきっと、やわらかいです。」
 もしかしたら、この手では――そう思うと、自分ではふれられない。だから。
「…あのこを、つかまえていてください。
 ルイーネは、上手です。優しい手ですから。」
 そう乞われ、また苦笑を浮かべるものの、言われたままにルイーネがネズミの元へ足を向ける。その歩みに臆せず逃げず、きゅっ?と鳴き声をあげて狐の混ざる姿を見上げるのは――なるほど、やはりオブリビオンなのだろう。柔らかな毛を撫でて眠らせながら、その子をこどもの懐へ招いてやる。――ほら、
「こわくないですよ、ユハナ。」
 そう微笑む姿に、やっぱり上手、とひとりごち。やわらかなものが体に触れる感覚にびくりとしながらも、恐る恐る撫でてみる。
「…ふわふわ。」
 あたたかくて、やわらかい。ああ確かにこれなら少しだけ、怖くない。そしてようやく間近に出来た眠りネズミから夜色の蜜を頂いて。
「これ、貰いますね。」
――ありがとう、そう最後に囁いて。眠ったままのネズミをそっと、氷の中へと鎖した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

糸縒・ふうた
■リル(f10762)と一緒
アドリブ・改変等歓迎

こそこそ話するリルに合わせて、ちっちゃい声で

もこもこ……オレのお部屋にも大量発生してほしい…
はっ、ううん! ちがう、ちがう!
今日の目的は蜜をもらうことなんだから、しっかりしなきゃ!


驚かせないようにゆっくり近づくよ
とろんとしてて大丈夫そうならそっと背中を撫でてみて

わわ、ふわふわ…! きもちいい…

手触りにうっとりしつつ、眠りネズミが眠っちゃう前に
ポットの蜜を分けてくれる? ってお願いしてみよう

コップに入れてもらったらしっかり蓋をして
お礼のリルの子守歌に合わせて膝の上で背中をぽんぽん


あ……
消えちゃった
こっちの子は、このまま寝かせておいてあげない?


リル・ルリ
■ふうた(f09635)と一緒
✼アドリブ等歓迎

「(声をひそめ)よく寝てる。ふうた、白いモコモコ、可愛いね。僕の湖にも持って帰りたいな……」
最近もふもふがお気に入りなんだ
ネズミをみて微笑んで
けれど目的は素敵な蜜を貰うこと

「起こしてごめんね。蜜を、頂戴?」
静かに優しくお願い
蜜は大事に零さないように小瓶にいれて
蜜をくれたなら優しく子守唄を歌ってあげようか
ネズミの様子に微笑んでふうたと同じようにそっと撫でる

ふわふわでもふもふで心地いい
頬を紅潮させ喜び尾鰭もひらり
ねぇ、ふうた
抱っこしてみよう
ぎゅうとしてみたいぎゅっと


消えて…強くしすぎたかな?

そうだね
この子はそっとしておこう
こんな風に眠れたら倖せそうだ



もふもふすやすや。こそこそひそひそ。
眠っている眠りネズミたちを前に、糸縒・ふうた(朱茜・f09635)とリル・ルリ(瑠璃迷宮・f10762)がどちらも声を潜めて話をする。
「よく寝てる。ふうた、白いモコモコ、可愛いね。
 僕の湖にも持って帰りたいな……。」
「うん、もこもこ……オレのお部屋にも大量発生してほしい…。」
 微笑みながら、最近もふもふがお気に入りなんだ、とリルが明かせば、ふうたもわかるわかると頷いて、またもこもこを笑顔で眺め――。
「…はっ、ううん! ちがう、ちがう!
 今日の目的は蜜をもらうことなんだから、しっかりしなきゃ!」
 思わず眺め続けるループが発生しかけたところではっ、と気が付き、これではいけないとふうたが気合を入れ直す。
「そうだった、目的は素敵な蜜を貰うこと……だもんね。」
リルも改めて言葉で確認し、行動を開始した。
 驚かさないようふたりでそろりそろりと歩み寄り、一番近くにいた眠りネズミに声をかける。
「起こしてごめんね。蜜を、頂戴?」
 静かにお願いされれば、きゅっ?と鳴いてリルを見つめる眠りネズミ。ポットに触れても特に抵抗する様子はなく、少し撫でてやれば嬉しそうにまた鳴いた。落ちないように、零さないように、気を付けながら小瓶とコップに蜜をいれていく。満たされたら大事に蓋を閉めてしまいこみ、リルがお礼にと優しく子守唄を歌いあげる。ゆるりと流れるその旋律が心地よいのか、眠りネズミたちがみな瞳をとろんと、とろかせていく。これならもっと撫でても大丈夫かな、とふうたが特にもふもふした背中に手を伸ばし――
「わわ、ふわふわ…!きもちいい…。」
 思わず声が出てしまうほど、その毛は柔くてふわふわで。リルも微笑みながら、ふうたと同じ場所をもふもふと撫でる。
「本当だ……ふわふわでもふもふで心地いい……。」
 指に伝わる感触に頬を紅潮させて喜び、合わせて尾鰭もひらりと揺れる。そしてふと気づく――撫でるだけでこんなに気持ちいいのなら、いっそのこと。
「ねぇ、ふうた、抱っこしてみよう。ぎゅうとしてみたいぎゅっと。」
 瞳を輝かせながらの提案に、ふうたも頬を赤くしていいね!と笑う。そしてポットの上の眠りネズミを、それぞれそうっと抱き上げる。最初は少し戸惑ったように足をパタパタと動かした眠りネズミも、抱きしめられる温かさと膝の上で撫でられる心地よさに、次第にまた眠っていき――

「きゅっ」
ぽふんっ

 ぎゅうっと強めに抱きしめた瞬間、ネズミが一声鳴いてぽんっと消えた。強くしすぎたかな、とリルは思わずその手を見つめる。けれど…きっと、眠りネズミにとっては抱きしめられるのは初めてのこと。優しい温もりにぎゅっと包まれて――眠りネズミは、満足して消えたのかもしれない。
 しかし残る眠りネズミたちの幸せそうな寝姿を見ると、どうであれやはり消してしまうのは忍びなくて。
「こっちの子は、このまま寝かせておいてあげない?」
「そうだね、この子はそっとしておこう。」
 思わずふうたの口からこぼれた提案に、リルも同意する。だって――
――こんな風に眠れたらきっと、倖せだろうから。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フィン・クランケット
【SPD】
夜糖蜜…! 何て素敵な響きっ
わぁいわぁい、もふもふして、もこもこして、それからちょっぴり蜜を分けてもらっちゃいますっ
…毛皮も欲しい…けど、刈っちゃうのもったいないですよねぇ
ふわもこカワイイ…! くぅっ(葛藤顔)

さておき、レッツパラダイス~♪
いやもうこれは、眠りネズミさんをたくさん集めて横になるしかありませんよっ
ふわぁ、本当にふっかふかの綿毛のおふとんみたい…
眠っちゃいそぉ…すやすや
抱き枕代わりにぎゅーっとしつつ、うっかりお昼寝しちゃうかも?

はっ。三大欲求に訴えかけるなんて何という強敵…!
負けな…むにゃぁ
て、エンドレス!
慌てて蜜採集の方に切替ます

最後はごめんなさいね、って、おでこをピン



「これが夜糖蜜…!何て素敵な響きっ。」
 見つけた眠りネズミを前に、フィン・クランケット(蜜柑エルフ・f00295)がわぁっ、と歓声を上げる。特にぱっと目に飛び込んだのは、抱え込んだポットに満たされた夜糖蜜。揺れるたびキラキラと輝く金色の粒も、ふんわりと広がる甘い香りも、いったいどんな味がするんだろうと興味を掻き立てられる。そしてもちろん、ふわふわもこもこの毛にも。
「蜜はちょっぴり分けてもらっちゃいますよっ。
 …毛皮も欲しい…けど、刈っちゃうのもったいないですよねぇ。」
 ふわもこカワイイその姿に手を加えるのは大変悩ましく、くぅっ、と顔に葛藤を滲ませるフィンを横目に、当のネズミたちはきゅっきゅ、と呑気に鳴くばかり。とりあえず毛を取るかはさておいて、このふわふわを前に楽しまないわけにはいかない…!
「いやもうこれは、眠りネズミさんをたくさん集めて
 横になるしかありませんよっ。レッツパラダイス~♪」
 ちょうど目についた程よい数の群れにしゅたっと駆け寄り、驚かさないよう撫でながらもそっと体を預けてみると。

もふっ ふかっ

「ふわぁ、本当にふっかふかの綿毛のおふとんみたい…。」
 もふもふした毛に、ふんわり甘い香り。そして眠りネズミたちの温かさに囲まれればおのずと眠気に誘われて。一番近くの子をもふっと抱きしめながら、暫し幸せのお昼寝タイム――すやすや…ぐーぐー…。…、……はっ!
「いけない、このままじゃ本格的に寝てしまいます…。
 三大欲求に訴えかけるなんて、何という強敵…!
 ま、負けませんよ、負けな…ま…むにゃ。」
すやすや…
「はっ…!?」
…以下、この流れを繰り返すこと3回ほど。すわエンドレスかと思われたところで何とかえいっ!と身を起こし、慌てて本命の蜜回収へと切り替えていった。そして最後にごめんなさいねと謝りながら、おでこをピンとはねて。眠りネズミたちがまたしょわっと姿を消した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユニ・エクスマキナ
わぁー、とっても可愛いコがいるのねー!
ネズミちゃん、触っちゃおうかなぁ
そぉっと、そぉっと……ふふふ、気持ちいい!
あれ?あれ?眠くなっちゃったのかな?
このまま寝ちゃう?うーん……眠いんだったら寝かせてあげよう!
すやすや眠るねずみちゃん見てたらユニも眠くなってきちゃったな
うーん、一緒に寝ちゃおうかなぁ……
はっ!?その前に夜糖蜜と素材の毛をちょこっとくださいな
用事がすんだらユニもお隣でちょっとお昼寝しちゃうのねー!
ネズミちゃんあたたかくて気持ちいいなー
ぎゅーってしちゃお、ぎゅーぎゅーぎゅー!!
はっ!?起こしちゃった?
うわーん、ごめんなさい!怒らないでほしいのねー!?
最後にぽかっと
怒っちゃダメなのね!



「わぁー、とっても可愛いコがいるのねー!」
 眠りネズミを見つけたユニ・エクスマキナ(ハローワールド・f04544)が、嬉しそうな声をあげる。確かにこのもこもこさはぬいぐるみ的な可愛さがある。そぉっとそぉっと、と言い聞かせながら眠りネズミの頭を撫でると、やわらかな感触が指に伝わる。
「ふふふ、気持ちいい!」
 そのまま撫で続けていると、気持ちよさそうにくぷくぷと鼻を鳴らして眠りだす。眠いのだったら寝かせてあげよう!と思うものの、その姿を見ていたら自然こちらも眠気を誘われて。
「うーん、一緒に寝ちゃおうかなぁ……。
 はっ!?その前に夜糖蜜と素材の毛をちょこっとくださいな。」
 こっちも大事な用事の一つ。眠っている子からちゃんと毛と蜜を頂いたら、今度は心置きなくお昼寝モード。隣に並んでもふっと体を預ければ、あったかくて気持ちよくて。ついもっともふもふを堪能したくなり。
「ぎゅーってしちゃお!」

ぎゅっ
ぎゅーぎゅーぎゅー…!!

「…きゅっ、きゅっー!!(特別意訳:ちょっとそれは抱きしめすぎー!)」
「はっ!?起こしちゃった?うわーん、ごめんなさい!
 でも怒らないでほしいのねー!?」
 眠りネズミからの突然の鳴き声に、思わず驚いたユニがユーベルコードを発動し、ディスプレイを招き寄せる。それに更に驚いた眠りネズミもぷわっと吐息を吐いて対抗する。そして――

吐息から溢れたキラキラのコウモリたちが、Record(◙) & Play(▶)によってコピーされたコウモリとぶつかって消え。またコピーされたコウモリが吐息から溢れたコウモリとキラキラ、キラキラ――。
以下、エンドレス。

「こ、これじゃダメなのねー!?説明書説明書っ…!」
 手にした分厚い説明書をめくってみるも、今の状況を打開できるものは見つからず、ぐるぐる目を回しながら悩んだ末に。
「怒っちゃダメなのね!」
 ぽこんっ
 説明書でぽかっと一撃(物理)。眠りネズミも一瞬目を回し、そしてしゅるりと消えて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

飛砂・煉月
ドラゴンランスの穿白(ハク)はドラゴン姿で。
一緒にもふもふに飛び込む!
あ、でも怖がらせないように気を付けて行くよ。

撫でたりもふもふしたり。
なんかオレまで羊になれそうな心地。
この感触の枕とか、ぜってー至高だとおも………むにゃむにゃ。
ハッ!
やばっ、寝るトコだった。

群れの一部みたいに馴染んで、なでなで。なでなで。
はー、癒される。
ハクも頬擦りで撫でてやれなー?
頭よくて面倒見良いし、喧嘩にはならないはず。

数年分のもふもふメーター補充してる気分で超満足。
カフェで合流予定の大好きな幼なじみにも、この心地教えてあげたい。

目一杯、撫でて。
目一杯、もふったら。

おやすみなーって、ぽかっと。
幸せいっぱいありがと、な。



 相棒の白いドラゴンを肩に乗せ、飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)が眠りネズミを求め迷宮内を歩いていく。暫くして路の先にもっふりと集まる群れを見つければ、目を輝かせ今にも飛び込みそうに走り寄る。
「…おっと、怖がらせないように気を付けないとな。」
 直前で思い直し、けれど心持ちちょっぴり勢いをつけて。眠りネズミたちの真ん中にふわっと飛び込む。きゅっ?と何体かから鳴き声は上がったが、撫でてやればすぐに目をとろんとさせて眠りだす。その隙に更にもふもふ、なでなで、と毛の感触をたっぷり楽しみ、体をゆっくりと預けていけば、傍目からはもはや群れの一部のような馴染みっぷり。
「ハクも頬擦りで撫でてやれなー?」
 ドラゴンにもそう声をかければ、既にコツを心得たように頭へ頬擦りし、撫でられた眠りネズミがすやぁ、と気持ちよさそうに寝息を立てた。その様子に安心し、再びもふっと眠りネズミの背に沈むと、温かさも相まって徐々に瞼が落ちてくる。
――なんかオレまで羊かなんかになれそうな心地。
――この感触の枕とか、ぜってー至高だとおも……う…
むにゃむにゃ。
……ハッ!
「やばっ、寝るトコだった。」
 思わずがばっと起き上がれば、心配したようにハクが近寄り肩に収まる。大丈夫だと伝えてやり、改めてたっぷりと撫でた感覚を思い起こせば、むしろ数年分のもふもふメーターが補充できたような満足感があった。そこでふと思い起こすのは、幼なじみのこと。この後のカフェで合流する予定の大好きなその子にも、この心地を教えてあげたい。そのためにも、どんな風だったかちゃんと伝えられるよう、目一杯撫でて、目一杯もふって。すっかり眠りこんでいった眠りネズミたちに、最後に笑って見せて。
「おやすみなー。」
そのまま眠っていられるよう、起こさずぽかっと一撃を見舞い。
――幸せいっぱいありがと、な。
消える瞬間にやさしく、そうつぶやいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

終夜・嵐吾
またわしのライバルが…ふわもこめぇ!わしのしっぽのほうがさわりごこち絶対ええぞ!(ふさふさをゆらしつつ)
しかし、しかし……ふわふわじゃしあの、ポットの中……
あまい。あまいにおいが……良い感じじゃ
あれはいただかねばならんような気がめっちゃする…(きりっ)

気持ちよさそうな顔して眠っとるの……
さて、では。
どれほどもふもふふかふかなのか(そわそわ)
しかし起こしてはかわいそうじゃて、そっと手を伸ばし静かに優しくなで……(なでり)……(なでなで)……(なでなでなで)
くぅ、なれもよいもふもふじゃの……!
じゃが、災魔じゃからな……悪いがぽかっとやらせてもらう
もふもふ堪能してからじゃが…!(尻尾ゆらゆらしつつ)



「…きゅっ?」
白くてふわふわとした眠りネズミを前にして。
「またわしのライバルが…ふわもこめぇ!
 わしのしっぽのほうがさわりごこち絶対ええぞ!」
灰青色のふさふさ尻尾を揺らした男――終夜・嵐吾(灰青・f05366)が、ライバル心をむき出しにして戦慄いていた。しかし先ほどから鼻をくすぐる甘い香りが気になって、ネズミの抱えるポットへと視線が移る。
「あまい。あまいにおいが……良い感じじゃ。
 あれはいただかねばならんような気がめっちゃする…。」
 キリッとしながら蜜は貰います宣言をしたところで、まずは手ごろな群れへと近寄っていく。先程から気になっているそのもふもふ具合、どれほどのものなのか…とそわそわしながら、気持ちよさそうに眠っている一体をそうっと、やさしく撫でる。――思った通りの柔らかさ、もふもふ加減。つい撫でる手が何度も往復して止まらなくなっていく。
 そんな中、どことなく挑戦的な目(眠りネズミ比)をした一体が、ついっと嵐吾へ近寄ってきた。ふわりと揺れる尻尾は群れのどのネズミよりボリュームがあり、きゅっ!と鳴いた声がどことなく自慢気にも聞こえる。そして両者の視線がかち合えば――嵐吾にはわかる、これは挑発。“ちゃーむぽいんと”を同じくする者同士の、血肉を争う戦いへの挑戦状…!

もふもふ尻尾一番勝負
眠りネズミ VS 終夜・嵐吾

――いざ尋常に…勝負!!(渋い声)

 互いに佩尾一閃。がしぃ!と組み合い(※実際にはお互いの尻尾を抱き込むようにぎゅっと抱き合っています)、自慢の尻尾をもふり合う。
「くぅ、なれもよいもふもふじゃの……!じゃが、災魔じゃからな……。
 悪いが勝負が終わればぽかっとやらせてもらう!……堪能してからじゃが…!」
「きゅっきゅっ!!(特別意訳:君も中々いいふさふさ具合だねっ…!!)」

――そうして。
そこには暫く、まだ勝負が終わってないだけじゃから…!と、もふもふを楽しむ嵐吾と。
「きゅっ…ふわぁ…。」
呑気にあくびをする眠りネズミの群れが居た。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルル・チックリオン
みんなですやすやしてて楽しそう・・・・・・他のオブリビオンもこうだったらいいのにね・・・・・・
私も一緒におやすみしたいな・・・・・・

眠りネズミ達がゆっくり眠れるように優しく撫でてあげながら素材を採取するよ・・・・・・ふわふわの毛と夜糖蜜・・・・・・出来るだけ沢山集めよう・・・・・・
もしかしたら途中で私もうとうとしちゃうかもしれないけど・・・・・・ちゃんと最後は起きてネズミが寝てるうちにぽかっとトドメをさそうね・・・・・・
もう目覚めなくていいよ・・・・・・また夢の中で遊ぼうね・・・・・・



「みんなですやすやしてて楽しそう…。」
 あつまって、折り重なって。ふわふわの絨毯のような眠りネズミの群れを前に、ミルル・チックリオン(ヤドリガミのシンフォニア・f04747)がそっとつぶやく。確かに皆くぷくぷと鼻を鳴らし、近寄ってもとろんとした目を向けるばかりで、およそ害のある生き物には見えない。他のオブリビオンもこうだったらいいのに、と思ってしまうほどの平和な光景に、
「私も一緒におやすみしたいな・・・・・・。」
 ぽつり、そんな希望が口からこぼれた。
 しかしまずは素材の採取、と群れの中へ歩み寄り、眠りネズミたちが良く眠れるようにと撫でていく。その優しい手つきからか、ほんの少し撫でただけで皆一様に目をとろかせてすやすやと眠っていく。その隙にポットを少し傾けて、夜糖蜜を採取すれば、あとはふわふわとした毛の方へ。撫でながら少しずつ頂いていると、手に伝わる温かさからつい、ミルルの瞼も重くなっていく。ゆらゆら揺れた末に、目の前のネズミにぽふん、と体を預ければ、うとうとと微睡み始め――。
「……あれ、…ねてた……?」
 ほんの少し眠ってから、ぱちりと目を覚ます。わずかな時間だったが、それでもなんだか、ちょっと楽しい夢を見れた気がする。それも、眠りネズミたちと一緒の夢を。けれど醒めてしまった以上、残った仕事はあとひとつ。せめてもの思いで寝かせたままに、眠りネズミたちへぽかっと、一撃をあたえていく。その刹那、希望を乗せて最後に贈る言葉は――
「もう目覚めなくていいよ・・・・・・でも、」

――また、夢の中で遊ぼうね。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『上司のくろやぎ』

POW   :    でりしゃすれたー
【『あまい』告白の手紙】【『しょっぱい』別れの手紙】【『からい』怒りのお手紙】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    ようしゃしないめぇ!
【『するどいきれあじ』の催促状のお手紙】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
WIZ   :    そくたつぽっぽさんめぇ!
レベル分の1秒で【頭上にいる速達担当の相棒ぽっぽさん】を発射できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠メーアルーナ・レトラントです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちのはいぱーもふもふタイム…もとい掃討により、眠りネズミたちはその数を大きく減らしていった。廊下を占拠していた群れは消え、部屋の中も見渡せるだけのスペースが開いた。が――よく見ると、一番奥にとびきり大きいもこもこが居座っている。これはまずいと近寄ると…あれ、なんだか色が黒い…?

「めぇっ?」

 むくりと起き上がるそのもこもこは、白い制服をきて、空いた穴からお手紙があふれだしてるかばんを下げ、まるっとした頭には小さな角と――なぜか小鳥が乗っている。これが先の予知に出てきた黒いもこもこ――もとい、黒やぎの災魔だろう。

「めぇのお友達はどうしためぇ~?さっきまで一緒にもふもふしてためぇに…。」

 きょろきょろと周囲を探すが、ぽこんとされたり逃げたりで、もう黒やぎのそばに眠りネズミたちの姿はない。

「いなくなっちゃっためぇ…けどなんだかまだねむいめぇ…。
 でもお前たち、なんだかいい匂いもするめぇ…。
 お腹いっぱいたべたいめぇ…でもすやすや眠りたい気もするめぇ…。」

 むにゃむにゃと目をこすりながらも、お手紙の匂いには敏感な様子。ちょっぴりふらついた足取りで猟兵達へ歩み寄ってくる今も、眠気と食い気が戦っている様子。ならば、どっちも満たしてしまえばもしかしたら、戦わずに済むかもしれない。ならば――

――『眠たくなる内容のお手紙をいっぱい食べさせよう作戦』ここに開始!
==============================

プレイングの受付は【2/13 朝8:30以降】より開始します。

==============================
ルイーネ・フェアドラク
ユハナ(f00855)と

こどもと一緒に蜜で手紙を書きましょう

眠気をもたらすような手紙、ですか
……
私、徹夜の末に限界を迎えて寝落ちるような日々なんですが
人肌――いや、それはさすがに
午後のデスクワーク、は……ヤギに通じるんですかね
いまいち思いつかずにしばし悩み
こどもの眼差しに気づいて、ああと書き付けた

『こどもの体温』

彼は幼子ではないですけどね
ところでユハナ、三つ目のそれ、少し詳しく教えてくれますか
路地裏がなんですって?
そろそろ野宿を強く咎めるべきだろうかと考えつつ

彼が覗くのを拒みはしない
まあこれは、手紙とは呼び難いですよね


ユハナ・ハルヴァリ
ルイーネ(f01038)と

めぇめぇ。やぎさん。
おやすみなさい、しましょうか。

蜜を取り出しペンに付けて
眠たくなる、おてがみ…
……。
少し考えてから
『ルイーネのおうちのベッドは、ふかふかであったかいです。よくねむれます』
…こんなふう?
『日の当たる原っぱは、きもちがいいです』
『路地裏の、建物の隙間にはさまって眠ると、ちょっと落ち着きます』
つらつらと書いてはやぎさんにあげる
めぇめぇ。どう?おいしい?
ルイーネのおてがみは、怒られないなら、少し覗いて
…僕?
眠たくなりますか、…そうですか。よかった。
しゃちくは悲しいので。

路地裏。はい、たまに眠ります
冬でも、挟まっていると少し、あたたかいです
…え、だめですか?



「めぇめぇ。やぎさん。おやすみなさい、しましょうか。」
 今度は黒いもふもふを前に、ユハナ・ハルヴァリ(冱霞・f00855)がゆるりと語り掛ける。ルイーネ・フェアドラク(糺の獣・f01038)も変わらず、保護者としてユハナと寄り添い便箋を手にしていた。手にした蜜を互いに分けて、ペンに吸わせ、ねむねむと船をこぐ山羊を見ながら。
「眠気をもたらすような手紙、ですか。」
「眠たくなる、おてがみ…。」
同じようなことをつぶやいた。少し考えてから、先に筆が進んだのはユハナ。
『ルイーネのおうちのベッドは、ふかふかであったかいです。よくねむれます』
こんなふう?と首をかしげながら、更に思いついたことを書き足していく。
『日の当たる原っぱは、きもちがいいです』
『路地裏の、建物の隙間にはさまって眠ると、ちょっと落ち着きます』
ある程度書けた所で、ルイーネはどうかと顔を上げると。
「……。」
とても、悩んでいた。
「……私、徹夜の末に限界を迎えて寝落ちるような日々なんですが。人肌――いや、それはさすがに。午後のデスクワーク、は……ヤギに通じるんですかね。」
ぶつぶつと、小声で候補を上げるもどれもいまいち書く気にはなれない。どうしたものかと頭を振ったとき、ふと自分を見上げるこどもの眼差しに気づいて。ようやくああ、と書き付けた。
『こどもの体温』
「…僕?」
きょとんとする顔に、幼子ではないですけどね、と笑いかける。
「眠たくなりますか、…そうですか。よかった。」
こそっと、しゃちくは悲しいので、と。そういわれた部分は聞こえないことにした。

 ひとまず書きあがったものを手に黒やぎへと歩み寄れば、眠たげに目をこすりながらも、鼻を鳴らしながら近寄ってくる。
「このお手紙、なんだかいい匂いがするめぇ。食べてもいいめぇ?」
 頷き、改めて差しだしてやれば勢いよくむしゃりとかじりつく。
「めぇめぇ。どう?おいしい?」
「めっ、ちょっぴり苦い…せつない?所もあるけどおいしいめぇ~。」
 もしゃもしゃと食べられていくユハナの手紙が、一瞬ひらりと捲れて。最後に書いた項目がルイーネの目に留まる。
「ユハナ、三つ目のそれ、少し詳しく教えてくれますか。路地裏がなんですって?」
「路地裏。はい、たまに眠ります。冬でも、挟まっていると少し、あたたかいです。…え、だめですか?」
曇りなく見つめられ、そろそろ野宿を強く咎めるべきだろうかと考えつつ、こめかみに指をあてる。その間にルイーネの手紙ももしゃもしゃと食べられていき――
「これは…なんだかもっふりとあったかくなるめぇ…あったかく…、もふもふ…。」
じぃ
「えっ…?」

もふっ

「めっ、やっぱり…もっふりあったかくて気持ちいいめぇ…。」
何を思ったか唐突に、ユハナへぴったりと抱きつくねむねむ黒やぎさんと。
「ル、ルイーネ、ルイーネ、たすけてください…。」
ぷるぷると、またもへっぴり腰になって震えるユハナを見て、ルイーネが思わず小さく噴き出し。
「…これに懲りたら、裏路地で寝ないでくださいね。」
そう付け足し…もうしばらくその光景を堪能してから助け舟を出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

真幌・縫
上司のくろやぎさんかーどんなお手紙を書いたら眠くなるんだろうね。
ぬいは文字がいっぱいの難しいご本をよむとねむくなるけど…難しいお話は書ける自信はないし…うーん…とりあえず子守唄でも書いてみようか?ねんねんころりよねんころよー
ん、ちょっとまってまだお手紙書いてるところだから!
【ぬいぐるみさん行進曲】を使用して攻撃防御。

よし!できた!あれ?くろやぎさーん!?

アドリブ絡み歓迎です。



「上司のくろやぎさんかー。どんなお手紙を書いたら眠くなるんだろうね。」
 眠たげに目を擦る黒やぎさんを前に、真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)がこてんと首をかしげる。
「ぬいは文字がいっぱいの難しいご本をよむとねむくなるけど…。」
 難しい本は当然お話も難しくて、今この場で書くにはちょっと自信がない。何がいいだろうか、とうんうん頭を悩ませて、思いついたのは。
「うーん…とりあえず子守唄でも書いてみようか?」
思いついたら意外といい案な気がして、ねんねんころりよねんころよー、と歌いながら筆が進んでいく。そのお手紙を書く気配を察してか、まだ書きあがってないのに黒やぎさんが近寄ってくる。
「めっ、お手紙書いてるめぇ?」
「そうだよー。」
「めぇにくれるめぇ?」
「書けたらあげるけど、ちょっと待ってねー。」
「めぇ…めぇ、まだかめぇ~。」

めぇめぇ…めぇめぇ……めぇめぇめぇ!

「もう全部かけてなくてもいいめぇ~!食べたいめぇ~!」
「だめー1ちょっとまってまだ書いてるところだから!」
 がばっと手紙を取ろうとした黒やぎさんに向けて、縫がユーベルコード…『ぬいぐるみさん行進曲』を発動する。ぽこぽこぽこっ、と可愛らしいぬいぐるみがたくさん現れ――
「め、めぇーーーー!?」

「…よし!できた!…あれ?くろやぎさーん!?」
書きあがって振り向くと、そこにはぬいぐるみたちにぽかぽかされ、ちょっとぐったりした黒やぎさんが、いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

君影・菫
かわええ子たちに貰った夜糖蜜を使わせて貰おね。

あの子眠そうやし、先ずは口遊みながら子守唄でも綴てみよか。
唄を文字にするって不思議な感じやねぇ。
なんか新鮮で楽しいわぁ。

あとは甘さも足すようにお菓子の名前と絵でも書いてみよか。
ふふ、うちの手紙はどんな味がするんやろうねぇ。
自分じゃ解らんからくろやぎはんに聞いたら教えてくれるやろか?
お気に召したなら、うち幾らでも書くよ。

他の皆はどんな手紙書いてるんやろ?
抵抗なければ聞かせてくれると嬉しいわぁ。
勿論、嫌がるの覗く趣味はないから心配せんでええよ。

くろやぎはんには優しゅう渡せたらええね。
ね、うちの手紙受け取ってくれる?
誘惑とかって使えるんやろか。

※絡み歓迎


月藤・紫衣
これはまた可愛らしい。
眠気を誘うお手紙ですか。
ちょうど夜糖蜜もあります、これをミルキーイエローのインクに混ぜてお手紙を書いてみましょう。

『どこかの眠れぬ子どもへ
一夜目は温かなミルクにとろりと蜂蜜を一匙。寂しさをくるくるとかき混ぜとかして甘いミルクを召し上がれ。

二夜目は林檎、芯をくりぬき砂糖とバター、シナモンを入れてオーブンへ、じゅわり好奇心をとかしてシナモンアップルを召し上がれ。

三夜目はショコラショー、チョコに温めたミルク、仕上げにふわふわマシュマロ、夜の怖さをとかして召し上がれ。

四夜目は母の腕、月明かりのように柔らかく、木漏れ日のように暖かく、星のような子守唄。安心しておやすみなさい。』



「これはまた可愛らしい。」
 眠たげにめぇめぇとなく黒やぎさんを見ながら、月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)がぽつりと零す。傍にいた君影・菫(マリオネテス・f14101)も優しく微笑みながらせやね、と同意を返した。
「あの子にお手紙渡すんやったね。かわええ子たちに貰った夜糖蜜、使わせて貰おね。」
「私はそこにミルキーイエローのインクを混ぜて、書いてみましょう。」
「ええねぇ、優しい色やわ。」
 そんな工夫の話も交えながら、それぞれ自分の便せんに向き合っていく。何を書こうか、どんな手紙を贈ろうか。こっくり船こぐ黒やぎさんを見ながら、菫が思いついたのは。
「あの子眠そうやし、子守唄でも綴てみよか。」
 そう言って緩やかに旋律を口遊みながら、便せんに書きつけていく。普段は音として捉えている唄を文字にする感覚は、なんだか新鮮で楽しくて。ペン先も滑らかに踊っていく。さらに甘さも足すように、お菓子の名前と絵も書きくわえたら。――ああ、この手紙はどんな味がするんだろう。自分ではわからないから、黒やぎさんに聞いたら教えてくれるだろうか。そんな期待を込めて、そっと締めの言葉を記す。
「お手紙、そっちも書きあがりはった?」
「ええ、なんとか。」
 尋ねれば紫衣が便箋から顔をあげ、書き上げた手紙をそっと見せてくれる。そこには――

『どこかの眠れぬ子どもへ
一夜目は温かなミルクにとろりと蜂蜜を一匙。寂しさをくるくるとかき混ぜとかして甘いミルクを召し上がれ。

二夜目は林檎、芯をくりぬき砂糖とバター、シナモンを入れてオーブンへ、じゅわり好奇心をとかしてシナモンアップルを召し上がれ。

三夜目はショコラショー、チョコに温めたミルク、仕上げにふわふわマシュマロ、夜の怖さをとかして召し上がれ。

四夜目は母の腕、月明かりのように柔らかく、木漏れ日のように暖かく、星のような子守唄。安心しておやすみなさい。』

――最後まで目を通した菫が、思わず顔をほころばす。うちまで眠くなりそうやわ、と零せば紫衣も柔らかく目を細めた。

 そうして書き上げた手紙を持って二人が近づけば、ほとんど閉じかけていた目をちょっぴり開けて、黒やぎさんがふらふらと近寄ってくる。
「めっ、お手紙の匂いがするめぇ~。持ってるめぇ?くれるめぇ?」
「ええ、君に宛てて書きましたから。」
 どうぞ召し上がれ、と紫衣が差し出せば、めっめ~!と嬉し気にかじりつく。
「めっ、甘くてやわらかくて、しょわっとほどけるくちどけめぇ~。食べ進めるとちょっとずつ味が変わるのも面白いめぇ~。」
めっめっ、と感想を零しながらも、手紙はもしゃもしゃと食べられていき、最後にはぺろりと口元を舐めて満足げな黒やぎさん。
「おいしかっためぇ~、でもまだあるめぇ?」
「今度はうちの手紙受け取ってくれる?」
 もちろん!というようにめぇめぇ鳴いて、黒やぎさんが菫の手紙にもむしゃりとかじりつく。
「甘いお味がするめぇ~、おなかもぽかぽかあったかいめぇ~。それに今ならとっても気持ちよく眠れそうめぇ~…。」
「ほんま?お気に召したなら、うち幾らでも書くよ。」
そういって菫が優しく語り掛ければ、黒やぎさんがめぇ~!と嬉しそうにないた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

飛砂・煉月
手荒な真似はしないつもり。
あと敵意とかも出さない感じ、むしろ友好的に。

よーし、お手紙書いちゃうぞ~!
羊たちに貰った夜糖蜜を使って、先ずは羊でも数える手紙を………。
ん、なんかオレも眠くなりそうな………あっ、いてっ。
ごめんごめん、ハク。
だいじょぶ、オレ寝てない(きりり)
あいて(もう一回小突かれる)

あ、そうだ。美味しいものいっぱい食べたら眠くなるよな。
美味しい食べ物の名前を書いて。
後はどうせなら一緒に食べようぜって誘ってみたり。
手紙だからな!

ん……なんか自分に飯テロしてる気分だけど、美味しい手紙になったかなぁ。

いっぱい手紙食べてお腹いっぱいになったらさ、オレと一緒にお昼寝しよ?って。
手渡しとお誘い。



「よーし、お手紙書いちゃうぞ~!」
 飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)が便箋を手に、気合十分に宣言をした。早速さっき眠りネズミたちから貰った夜糖蜜を使って、先ずは羊でも数える手紙を書こうと手を動かし始めた――が。
「ん、なんかこれ、オレも眠くなりそう…な………。」
 言い切らないうちからとろんと目を閉じ、うつらうつらと船をこぎ出しかけた所で…
ツンツンっ
「あっ、いてっ。」
 肩で見守っていたハクが、心配したように頭をつついた。
「ごめんごめん、ハク。だいじょぶ、オレ寝てない。」
 そう言ってキリッッ、と一瞬顔を引き締めるものの、言ってる間にまたゆるゆると瞼が落ちてきて――
ツンッ!
「…あいてっ。」
 もう一度、今度は強めに小突かれる煉月だった。

 羊作戦は続行不可能と判断し、それじゃあ今度は何を書こうかと考えを巡らせ。
「あ、そうだ。美味しいものいっぱい食べたら眠くなるよな。」
ぽん、と手を打って、ささっと思いつく限りの美味しい食べ物の名前を書いていく。ハンバーグ、オムライス、クリームシチュー…それから、それから。
「あとはそうだな…どうせなら『いつか一緒に食べようぜ』って誘ってみよう。

 だって手紙だからな、と。手渡す相手を思いながら、ニッと笑って封をする。
「ん……なんか自分に飯テロしてる気分だけど、美味しい手紙になったかなぁ。」
「めっ?たぶんとっても美味しいめぇ~、いいにおいがするからめぇ~。」
「わっ!?」
 いつの間にやらふらふらと近寄ってきていた黒やぎさんに驚きつつも、早速手にしたお手紙を手渡して。
「よーし、ならたくさん手紙食べてお腹いっぱいになったらさ、オレと一緒にお昼寝しよ?」
「めぇ、いいめぇ~。一緒に寝るとあったかいからめぇ~。でもそのまえに…。」
 ――頂きますめぇ!と、黒やぎさんが元気よく手紙にかぶりついた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ハーモニア・ミルクティー
もふもふぐっすりの気配を感じて、参戦よ!
とても可愛らしい黒やぎさんね?
せっかくだもの。眠たそうなお手紙をお届けしてみようかしら。
夜糖蜜の採集には間に合わなかったけれど、わたしの文章力ならきっとどうにかなるはずよ!

『ぽかぽかの小春日和の日、ふわふわ干したての布団やクッションに寝転がって、のんびり日向で日向ぼっこするお昼下がり。』
『子猫や羊、ぬいぐるみ。たくさんのもふもふたちに囲まれて、ゆったり過ごすひと時』
等と書いたお手紙を黒やぎさんに渡すわね。
便せんも、ふわふわとしたパステルカラーの淡い物を使うわ。

黒やぎさんが消えてしまわなかった場合は、仔ライオンちゃんの遊びのお相手になってもらおうかしら。



「もふもふぐっすりの気配を感じて、参戦よ!」
 きらきらの羽を羽搏かせながら、ハーモニア・ミルクティー(太陽に向かって・f12114)が元気よく宣言した。
「可愛い黒やぎさんにはせっかくだもの。眠たそうなお手紙をお届けしたいけど…。」
 ついさっき来たばかりのハーモニアの手元には、残念ながら夜糖蜜がない。どうしようかと悩んでいたら。
「あの蜜が欲しいめぇ?」
 声を聞いた黒やぎさんがふらりと近寄ってきた。
「それならお友達が忘れて行ったポットを使ってもいいめぇ。」
「ほんと!?」
「その代わりお手紙欲しいめぇ~。なんだか眠くなってきたけど、まだお腹がすいてるめぇ~。」
「まっかせて、わたしの文章力に夜糖蜜が合わさったら、きっと素敵なお手紙になるんだから!」
 黒やぎさんの頭上をくるりと飛んで、自信たっぷりウインクして見せた。早速ポットから少し蜜を貰い、手紙を書いていく。
『ぽかぽかの小春日和の日、ふわふわ干したての布団やクッションに寝転がって、のんびり日向で日向ぼっこするお昼下がり。』
『子猫や羊、ぬいぐるみ。たくさんのもふもふたちに囲まれて、ゆったり過ごすひと時』
便せんもふわふわとした淡いパステルカラーで揃え、甘やかな雰囲気にまとまっている。これならきっと――
「さぁ出来たわ!召し上がれ!」
「めっめ~!」
 差し出された手紙を黒やぎさんが勢いよくもしゃもしゃ。
「ふわふわあまあま、綿あめみたいな味わいめぇ~。おいしいめぇ~。」
「でしょう?」
「でもこのお手紙ちいさいから、まだ食べられそうめぇ~。おなか一杯になるまでは眠れないめぇ~。」
 そう、ハーモニアはフェアリー。書いたお手紙も可愛らしい一口サイズで、おなか一杯には少々足りなくて――
「うーん、消えてくれないなら仕方ない。仔ライオンちゃんの遊びのお相手になってもらおうかしら。」
「めっ!?」
 呼ばれた黄金ライオンを前に、黒やぎさんがそれは勘弁するめぇ~~!と叫んでしゅたたん!と逃げて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

朽守・カスカ
オズ君(f01136)と

力尽くというのも好きではない
穏便に退場を願うとしようか

とは言ったものの
『夜糖蜜』を持っていないから
近くに者に分けて貰えないか尋ねてみよう

無事手に入ればそれで良し
手に入れられなくても
眠くなるような手紙なら
心当たりがある

私の家の天気と気温をただ記した、手紙というより記録を認めよう
これは幼い頃、寝付かなかった私に対して父が生み出した術さ
全く興味のない事柄の羅列ほど
退屈で眠くなることはないだろう
そう、感心するオズ君に説明するように話して
でも、オズ君のほうが、余程力作ではないか、と感心しながら笑み一つ

オズ君のもう一通の手紙も
きっと届けばいい、と願いを込めて

さぁ、召し上がれ


オズ・ケストナー
カスカ(f00170)と

カスカはすらすら書いてる
すごいなあ

うーん
とりあえずわたしがねむくなることを書いてみる

拙い字で
『ふかふかの枕
ふわふわの毛布
しとしと雨の音

お話を聞かせてくれる
やさしい声

ぽかぽかゆらゆら
もものおふねでどんぶらこ
川を流れていくよ』

こくり頭が揺れて
最後の文字も流れて

んん、…すぅ

カスカの声にはっと目をあけ
あぶない、わたしが寝ちゃった
めしあがれ

それと、ポッケからはみ出す
こっそり書いたもう一つの手紙
カスカと出会った依頼
夕陽色の猫とその友達へ

『元気かな
そっちはあったかい?
ふたりがしあわせでいっしょにいてくれたらうれしいな』

届かない手紙が消えたなら
もしかして届いたかもしれないって思えるから



「力尽くというのも好きではないな。」
 穏便に退場してくれるならそれに越したことはない。朽守・カスカ(灯台守・f00170)がそう述べると、オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)も笑顔で賛成した。夜糖蜜も黒やぎさんに聞けば、お手紙の為なら分けるめぇ!というので、2人分拝借して。さぁ、いったい何を綴ろうか。オズが悩みながらも筆を進めて、最後にちょっぴりすやりと眠ったりもして。オズ君、とカスカに呼ばれて目を覚ませば、最後の文字がへにゃりと遊んでいた。照れながらも、カスカは書けた?と問えば、笑いながら便箋を見せてきて。そこに書かれていたのは、家の天気と気温をただ記した、手紙というより記録のような内容。
「これは幼い頃、寝付かなかった私に対して父が生み出した術さ。」
興味のない事柄の羅列ほど、退屈で眠くなることはないだろう?と付け足せば、オズがすごいなぁ、と感嘆の声を上げる。そして私のはこうなったよ、とオズが自分の手紙を差し出した。
『ふかふかの枕
ふわふわの毛布
しとしと雨の音

お話を聞かせてくれる
やさしい声

ぽかぽかゆらゆら
もものおふねでどんぶらこ
川を流れていくよ』
「オズ君のほうが、余程力作ではないか。」
そんな感想を言いながら、カスカも感心したように笑みを浮かべた。そうして書き上げた手紙を手に、黒やぎさんへと歩み寄り。
「めっ、まためぇにお手紙くれる人めぇ?」
「ええ、どうぞ召し上がれ。」
先に差し出されるのはカスカの手紙。めっ、と一息にかじりつけば、
「こっ…これはなんだかとても歯ごたえがあるめぇ…なのに齧るたび眠くなる…めぇ…。」
もしゃもしゃと食べながら、ぐらぐらと頭を揺らす黒やぎさん。食べきったところではっ、と覚醒し、オズから差し出された手紙も抜かりなくもしゃっと頂く。
「こっちはやわらかしっとり味めぇ~。正反対でどっちも中々味わい深いめぇ~。」
 そんな感想ににこにこと笑みを浮かべながら、オズがそっとポッケを撫でる。そこにあるのはこっそりと書いた、もう一通。
『元気かな。そっちはあったかい?
ふたりがしあわせでいっしょにいてくれたらうれしいな』
――それはカスカと出会った依頼。
迷いなく駆け抜けていった、勇気ある夕陽色の猫と。
余りにも優しすぎた、その友達へ宛てた手紙。
「…めっ、もう1通あるめぇ!」
 しゅたん!と眠たげな割には素早い動きで、オズのポッケからはみ出ていたその手紙を取りあげる。
「あ、それは…。」
 どう言おうかと悩んでるあいだに、すんすんと鼻を鳴らしていた黒やぎさんが、しゅん、とうなだれた。
「めぇ…このお手紙はめぇ、食べられないめぇ。」
 それが、どうしてかはわからない。けど今ここで食べるべきじゃない。なんだかそんな気がして。
「…よかったらこのお手紙、めぇが鞄にお預かりしてもいいめぇ?」
「えっ?」
 オズがきょとりと目を見開く。
「届けられるかは分からないめぇ。でも、これのお届け先、なんだか知ってる匂いがするめぇ。だから、もしかしたら――」
 それは、可能性の薄い話かもしれない。けれど、それでも――もしかしたら。
「…じゃあお願い、してもいい?」
「…めっ!頑張ってみるめぇ!」
 お駄賃はちゃんともらったからめぇ、と。齧っていた手紙の残りを平らげながら、黒やぎさんとオズがお互いに笑いあう。その様子に、きっと届けばいい、と願いを込めて――カスカが、静かに目を伏せた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リル・ルリ
■ふうた(f09635)と一緒
✼アドリブ等歓迎

「くろやぎさんだ。けれど眠そうだね。お仕事疲れちゃったのかな。お手紙で消えてくれたら僕もいいと思うよ。眠くなるお手紙……書けた?」
夢見蕩けるように眠くなる子守唄は歌えるけれど手紙を書くのはまだ不慣れで
ふかふかする紙に拙い字で書いたお手紙は子守唄の歌詞

「蜜は僕も大事にしたい。お手紙、僕なりにがんばった。ふうたのもきっと伝わるよ」
くろやぎさんにあげて
歌唱を活かして歌う優しい子守唄
「おやすみ、君を優しく蕩ける夢の世界へ連れていってあげる」
これで眠くなってくれたら

僕は柔らかいものに寝転がるとすぐ眠くなるよ

ふうた寝ちゃった?
ふふ、寝顔可愛い
でも僕まで
眠く……


糸縒・ふうた
■リル(f10762)と一緒
アドリブ・改変等歓迎

お手紙食べて満足して消えてくれるなら
そっちの方がいいよな!

がんばり屋さんな黒やぎさんにご褒美あげよう?

でも、眠くなるお手紙って、なんだろう…?

折角わけてもらった蜜だから
無駄遣いはしたくない

あんまり字を書くのは得意じゃないけど、がんばる

オレがねむくなるのは
ぽかぽかでぬくぬくで安心できてふわー、な感じだから
そんな感じで羊がお寝坊さんしてる便箋に書いてみよう

リルはどんなときにねむくなる?

むむ、このお手紙じゃあ、やっぱり足りないみたい
お願い、黒やぎさんにおやすみって歌ってあげて?

ふわぁ、なんだかリルの子守歌聞いてたら
おれまでねむくなってきちゃ……、ぐぅ



「くろやぎさん、眠そうだね。お仕事疲れちゃったのかな。お手紙で消えてくれたら僕もいいと思うよ。」
 戦わなくてすむものね、と頷くリル・ルリ(瑠璃迷宮・f10762)と。
「お手紙食べて満足して消えてくれるなら、そっちの方がいいよな!」
 同じようにうんうんと頷いて同意する糸縒・ふうた(朱茜・f09635)。となれば手紙を書こうか、とペンを握って内容を考え出す。
「…折角わけてもらった蜜だから、無駄遣いはしたくないよね。」
「うん、蜜は僕も大事にしたい。」
 あんまり失敗は重ねたくないな、と悩みながらも便箋へと文字を綴っていく。ふうたは字を書くのは得意じゃないなりに、自分ならどんな時に眠いかを考えながら、羊がお寝坊さんしてる便箋に書いてみたり。リルも夢見蕩けるように眠くなる子守唄は歌えるけれど、手紙を書くのはまだ不慣れで。選んだふかふかする紙に拙い字で書いたお手紙は、そんな中から選んだ子守唄の歌詞。書き上げればお互いに見せ合って、拙いながらも一生懸命の内容に、2人ともから微笑みがこぼれる。
「お手紙、僕なりにがんばった。ふうたのもきっと伝わるよ。」
「だといいなぁ。」
 美味しくありますようにと願いを込めて、黒やぎさんへと駆け寄っていく。
「お手紙、持ってきたよ。」
「頑張ったんだ、食べてくれる?」
そういって差し出せば、黒やぎさんはもちろんめぇ、ともぐもぐむしゃり。
「めっ、こっちはふかふかの歯触りがいい感じめぇ~。こっちはなんだか草原みたいな爽やかお味…どっちも美味しいめぇ。でもまだまだ食べれるめぇ~。」
「むむ、このお手紙じゃあ、やっぱり足りないみたい。…ねぇリル、お願い。黒やぎさんにおやすみって歌ってあげて?」
「わかった。…おやすみ、君を優しく蕩ける夢の世界へ連れていってあげる。」
 そうして歌い上げるのは、優しい、やさしい、子守唄。ふわりと降り注ぐように音の粒が舞って、黒やぎさんが大あくびをしながらすやすやと寝息を立て始める。そしてつられるようにふうたも――
「ふわぁ、なんだかリルの子守歌聞いてたらおれまで…ねむく……、…。」
「……ふうた?寝ちゃった?」
 ふと隣を見てみれば、黒やぎさんと一緒に寝息を立てるふうたがいて。可愛いと笑いながら、その顔を見ていると、リルもなんだか瞼が重くなっていき――

ふわふわ、すやすや、めぇめぇ。

しばらくの間、2人と一匹が気持ちよさそうに眠っていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

寧宮・澪
淡い、パステルカラーの便箋、にー……夜糖蜜、で、したため、ましょー……。
いい香りー……。 

「黒やぎさんへ

ふっかふかおふとん おひさまの香り。
あくびをしたら、甘い、蜜の味。

ゆっくり、ベッドに入りましょう。
目を閉じれば、踊る星のきらめき。
静かな空気に聞こえるのは、月の囁き。

ぬくぬくな毛布を巻き付けたら、夢への階段、出来上がり。
大好きなふかふかを抱き締めれば、優しい子守唄が流れてくる。

おやすみなさい、良い夢を。
おやすみなさい、温かい場所で。
おやすみなさい。

ゆっくり、ゆっくり、眠りましょう。
静かに静かに、眠りましょう」

と、言う感じでー……。
はい、どうぞー……。

おいしく、食べれると、いいですねー……。



「お手紙ー……食べて、くれたら、嬉しいー……ですねー……。」
 黒やぎさんに劣らず、眠たげにふわふわと。寧宮・澪(澪標・f04690)の手紙は
淡いパステルカラーの便箋に、夜糖蜜でしたためて。ふわりと香る甘さはきっと、黒やぎさんにも届くはず。

『黒やぎさんへ

ふっかふかおふとん おひさまの香り。
あくびをしたら、甘い、蜜の味。

ゆっくり、ベッドに入りましょう。
目を閉じれば、踊る星のきらめき。
静かな空気に聞こえるのは、月の囁き。

ぬくぬくな毛布を巻き付けたら、夢への階段、出来上がり。
大好きなふかふかを抱き締めれば、優しい子守唄が流れてくる。

おやすみなさい、良い夢を。
おやすみなさい、温かい場所で。
おやすみなさい。

ゆっくり、ゆっくり、眠りましょう。
静かに静かに、眠りましょう』

「と、言う感じで、書きましたー……。はい、どうぞー……。」
「めっ、頂くめぇ!」
 澪から手渡されるお手紙に、黒やぎさんがぱくり、むしゃむしゃ。
「めっ、ふわふわやさしいお味がするめぇ~。ここはなんだか干してふかふかのお布団みたいな匂いめぇ…次はきらきら甘いお味…蜜そっくりめぇ。」
 もぐもぐむしゃむしゃ。食べ進めるたびに味の感想も変わっていく。
「ここはぬくぬく、おなかからあったまる感じがするめぇ。それに最後は…さいごは…。」
 むぐむぐ、ごくん。切れ端まで食べ終えたら、途端に口を閉ざしてしまい。
「おいしく、食べられ、ましたかー……。」
 お味が気になり訊ねてみたら、目をこすりながらお返事ひとつ。
「でりしゃすめぇ!それにとーっても眠たく…なった…めぇ…。」
 黒やぎさんがこてん、と座り込んで。こっくりこっくり夢へと船を漕ぎ出していく。そんな様子を見れば、澪もゆるりと同じ夢路へ飛び込んでいって。

――すやすや、ふわり。

その時見たのが、どんな夢だったのか。それは、ふたりだけの内緒話。

大成功 🔵​🔵​🔵​

オリオ・イェラキ
【牛舎】と供に

あら、可愛らしい子
眠り鼠とふかふかしていたのね
なら今度は、わたくし達と微睡みましょう

眠いお手紙…ノワさまとメリーさまはどんなものお書きになられまして?
わたくしも一応、用意致しましたの
夜の帳に星空を描いた、この便箋
ほんの少しラベンダーの香りを付けて

綴る文は、絵本のように
双子の幼い天使が、手を繋いで星降る夜に散歩した日の喜びを
片割れが片割れに贈った噺
『果てしない星の空は、目を閉じても見えているようでした。
そのままわたしたちは眠りました。安らかに、安らかに。』
次の夜も、また共に行こうと約束を最後に記して

お味は如何?
メリーさまもノワさまも、素敵なお手紙
ふふ…わたくしまで眠くなりそうですわ


ノワ・シュタインファルベ
【牛舎】のみんなで参加するよ

また可愛いのが出てきたね
見てるとこっちも眠く……

お手紙かぁ…書いたことないからどうしよう
お手紙って相手がいないと書けないからね

うぅん……羊…お手紙…
眠くなる…ということだし「羊が一匹…羊が二匹…」と100匹目まで
眠いの我慢して書いて
少しでも効果があるように
夜糖蜜で寝ている羊の絵を描いて完成
これ、お手紙かな?…ちょっと不安だけどこれで
味はどうかな、ドキドキ

オリオとメリーのお手紙素敵…
ラベンダーの香りも上品でオリオらしいね
メリーのはよく眠れそうだね


メリー・ユメノコウジ
【牛舎】のみんなで参加。
「めぇ、やぎさんですめぇ…!もふもふしたいです…!」
お手紙やぎさんに眠くなる?と悩んで。
「わぁ、オリオさんのお手紙綺麗です~。ノワさんも仲間がいっぱいで私も眠くなりそう…とと。こんな感じのにしたのですよ。」
眠くなるといえば子守唄、母親が我が子にするような優しい子守唄を。 あったかく、寂しくないように。
安心して夢の中に入りましょう、せめて良き夢が見られますようにと。 「坊やは良い子ねんねんころりよおころりよ~♪」
歌うように優しく夢へと誘うようにと祈りを込めて。



「めぇ、やぎさんですめぇ…!もふもふしたいです…!」
 ころんとふかふかフォルムの黒やぎさんを見つけて、メリー・ユメノコウジ(夢渡る羊・f00748)がキラキラと目を輝かせる。
「あら、可愛らしい子。眠り鼠とふかふかしていたのね。」
オリオ・イェラキ(緋鷹の星夜・f00428)も追うように黒やぎさんを見つけて、今度は、わたくし達と微睡みましょう、とふわり笑う。
「本当だ、また可愛いのが出てきたね。見てるとこっちも眠く……。」
ノワ・シュタインファルベ(凪ノ皓月・f02707)も黒やぎさんを見つめながら、こちらはくわりとあくびを一つ。
――さぁさ、急いで。こちらが眠ってしまわぬうちに、手紙を書きましょう。ペンを蜜に浸して、悩みながらも筆を進め。三人なりの手紙を書きあげたなら、せーのでお互いに見せ合いっこ。

 オリオの手紙は夜の帳に星空を描いた便箋に、ほんの少しラベンダーの香りを付けて。綴る文は、まるで絵本のよう。それは双子の幼い天使が、手を繋いで星降る夜に散歩した日の喜びを綴ったもの。片割れが片割れに贈った、噺。
『果てしない星の空は、目を閉じても見えているようでした。
そのままわたしたちは眠りました。安らかに、安らかに。』
次の夜も、また共に行こうと約束を最後に記して。

 ノワは眠くなあれと思いを込めて「羊が一匹…羊が二匹…」と100匹目まで。更に効果を期待して、締めには夜糖蜜で寝ている羊の絵を描いて。眠いの我慢して書いたそれは、確かに見ているだけでふわりと眠気が訪れそうな出来栄え。

 メリーは「坊やは良い子ねんねんころりよおころりよ~♪」 と書き出して。
綴ったのは母親が我が子にするような優しい子守唄。あったかく、寂しくないように。安心して夢の中に入りましょう、せめて良き夢が見られますように。歌うように優しく、夢へと誘うようにと祈りを込めて。

「メリーさまもノワさまも、素敵なお手紙。ふふ…わたくしまで眠くなりそうですわ。」
「オリオとメリーのお手紙も素敵…。こっちはラベンダーの香りが上品でオリオらしいね。メリーのはよく眠れそうだね。」
「わぁ、オリオさんのお手紙綺麗です~。ノワさんも仲間がいっぱいで私も眠くなりそう…。」
 あげる前にみんなで眠っちゃいそう、だなんて笑いあって。
――さぁ、そうならないうちに、手紙を渡しに行かなくては。揃ってぱたぱたと駆け出して、黒やぎさんにお手紙を差し出せば、頂くめぇ!と嬉しそうにもしゃもしゃり。
「めめっ、こっちはなんだかいい香りがするめぇ~。それに食べるたびにどんどん深みが増していくような…ちょっぴり神秘的なお味めぇ!」
むしゃむしゃ。
「こ、これは…なんだかめぇと似た匂いを感じるめぇ…!?それもたくさん…食べるほど、どんどん、おめめがとろけていくよう…めぇ…。」
もぐもぐ。
「めっ、これは優しいお味めぇ。なんだか知ってるような…懐かしいような気もするめぇ…不思議な気分めぇ。」
ごっくん。
渡された手紙を、欠片も残さずぺろりと平らげて、どうだった?と尋ねる3人分の視線には。

「――どれもとーってもでりしゃすめぇ!」

ねむねむ目をこすりながらも、黒やぎさんが幸せそうに答えてみせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

終夜・嵐吾
フィン(f00295)の嬢ちゃんと

またしてもわしのらいばる……
いやでも、こやつは敵ではないな
なぜならわしのしっぽのほうがもっふりじゃ!
えっ、毛足の長さだけではない?な、なな、いやそんなことないじゃろ?
わしの尻尾はもふもふじゃもん!(24さい)

なに、手紙?
すやすやできそうな手紙か……

わしは『わしのおすすめ、安眠方法!』
寝る前におすすめのあったかりらっくすどりんくのつくりかたをイラスト付きで。ほっとみるくへのアレンジ色々じゃ
最後に『ゆっくりおやすみなさい』の一言を
もふもふがほしいならわしの尻尾かしてやってもええんじゃぞ

戦わずに済めばなによりなんじゃが
どうしようもなければ攻撃を
良い香りの中でお眠り


フィン・クランケット
嵐吾さん(f05366)と!

もふもふいいなぁと、嵐吾さんの尻尾をじぃ
でもでも、気持ちの良さは毛足の長さだけではないかも?って余裕な嵐吾さんを揺さぶりつつ
ねむねむお手紙大作戦決行です!

ふむふむ、あったかリラックスドリンク、いいですねぇ~
ふぁ、聞いてるだけでねむく…(目を擦りつつ)
いけない、私もお手紙書かなきゃ
こう見えて私、寝るのと食べるのは得意です!
え?知ってる?
ぶぅぶぅ

それじゃあ、私はぽかぽかおふとんの気持ち良さを綴った恋文を…
誰にって、おふとんさん宛ですよ?
お日様に干したお布団
洗いたてのシーツ
ふんわりしっとり毛布
ああ恋しいっ

作戦がダメだったらSPDで攻撃
そうじゃなければ、おやすみなさい



「またしてもわしのらいばる……いやでも、こやつは敵ではないな。なぜならわしのしっぽのほうがもっふりじゃ!」
 めぇめぇ黒やぎさんを前に大人げなく胸を張る男、終夜・嵐吾(灰青・f05366)。
「でもでも、気持ちの良さは毛足の長さだけではないかも?」
 もふもふいいなぁ~と尻尾に視線を送りつつ、揺さぶりを掛けてみる女、フィン・クランケット(蜜柑エルフ・f00295)。
「な、なな、いやそんなことないじゃろ?わしの尻尾はもふもふじゃもん!」
 軽いジャブのはずがばっちりクリーンヒットを貰い、ちょっぴり涙目になりながら慌てる終夜・嵐吾――24さい。吹きすさぶ風が沁みる冬のことであった。

「まぁまぁそれは置いておいて。嵐吾さん、ねむねむお手紙大作戦決行ですよ!」
 しょもんとうなだれるのを宥めつつ、フィンが気合を入れる様に声をかける。それでちょっぴり持ち直したのか、すやすやできそうな手紙か、と呟きながら嵐吾が首をかしげた。
「よし、ならわしは『わしのおすすめ、安眠方法!』を書くんじゃ!」
 ひらめけば早速蜜を浸したペンを握って。さらさらと書き綴っていくのは、寝る前におすすめのあったかリラックスドリンクの作り方。ホットミルクのいろんなアレンジに、更にはイラストのおまけつき。最後に『ゆっくりおやすみなさい』の一言を加えて、書き終えた手紙を自慢げにフィンへと見せた。
「ふむふむ、あったかリラックスドリンク、いいですねぇ~。ふぁ、見ているだけでねむく…。」
 思わず重くなる目を擦り――いけない、私もお手紙書かなきゃ!と頭を振るって眠気を追い出す。
「こう見えて私、寝るのと食べるのは得意ですから!」
「それは知っとるんじゃぞ~。」
「えー。」
 ぶぅぶぅ、頬を膨らませながらフィンがペンを握る。 
「それじゃあ、私はぽかぽかおふとんの気持ち良さを綴った恋文を…。」
「こ、恋文じゃと…それはいったい誰宛に…!?」
「誰にって、おふとんさん宛ですよ?」
「…な、なるほどな…?」

『お日様に干したお布団
洗いたてのシーツ
ふんわりしっとり毛布』

ああ恋しいっ!なんて本音も漏らしつつ、便箋にぴぴっとしたためて。書き上げた手紙を届けにいざ黒やぎさんの元へ。差し出せば頂くめぇ!と、素早くかぷり。
「こっちのお手紙はほんのり優しい甘さだめぇ~。なんだかおなかもほっこりあったかく感じるめぇ~。」
もぐもぐ。
「こっちはふわっと包み込まれる感じがするめぇ~。おひさまのぽかぽかが恋しくなるめぇ~。」
ごっくん。
「めめ、お手紙たくさん食べてきたから、ほんとにそろそろ眠いめぇ~。でももうちょっとだけ食べたいめぇ~…でもねむすぎて…おふとんの幻が見えてきためぇ…?」
ふらふらと歩きながら、ちょっとだけ横になるめぇ、と呟いて。
こてん。
嵐吾の尻尾にぎゅっと抱き着き、しばし幸せそうに眠る黒やぎさんでした。

――因みにその後、黒やぎさんのよだれに凹む嵐吾と、それを慰めるフィンがいたとかいないとか。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ユニ・エクスマキナ
黒ヤギさん、お手紙の食べすぎなんじゃなぁい?
えぇー、まだ食べるの?食いしん坊さんなの……っ!

『眠たくなる内容のお手紙』……?
うぅん、よくわかんないけど書いてみるかなぁ~
『羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹…………』
はっ!?書いてるユニがちょっと眠くなってきたのね!!
これならばっちり黒ヤギさんも眠くなるはず!
とりあえず、もうちょっと頑張って書こう~っと。
(黙々と書いてる。30匹くらい書いた)
(羊らしき絵もあるが、とりあえずよくわからない毛玉以下の塊で羊には見えない)
あ。『夜糖蜜』使うの忘れてた。
まぁ、せっかくだし。(びしゃぁと手紙に1/3くらいぶちまけ)
完成っ!
……あれ?ヤギさんも羊数えて寝るのかな?



 手渡しに来る猟兵たちの手紙を片っ端からもしゃもしゃしていく黒やぎさん。そのあまりの食べっぷりに思わず。
「黒ヤギさん、お手紙の食べすぎなんじゃなぁい?」
ユニ・エクスマキナ(ハローワールド・f04544)が苦言を呈した。
「めっ、一杯貰ったけどめぇ、もうちょっと食べたいめぇ。」
「えぇー、まだ食べるの?食いしん坊さんなの……っ!」
 まったくもう、と頬を膨らましながらも、その手にペンをとって。
「『眠たくなる内容のお手紙』……?うぅん、よくわかんないけど書いてみるかなぁ~。」
 うんうん悩みながら頭をひねって。思いついたのは眠くなるように数える方のめぇめぇさん。たくさん数えたら誰だって、そう、きっと黒やぎさんだって――
「……あれ?ヤギさんも羊数えて寝るのかな?」
 なんて疑問も浮かんだけれど、とりあえず物は試し。

『羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹…………』

 羊が5匹…と数えたあたりでユニのこっくりこっくり頭が揺れ出し、12匹を超えると完全に一度目が閉じてしまい――暫くしてからはっ!と覚醒する。
「はっ!?書いてるユニがちょっと眠くなってきたのね!!」
 いけないいけない、と思わず重くなった自分の眼をぐりぐりと擦る。その代わりこれならばっちり黒ヤギさんも眠くなるはず!という謎の自信もゲットして、黙々と羊を紙の上に量産していく。30匹分ほど書いてから、おまけにふわふわとした…雲?わたげ…?と、とりあえずなんかそんな感じのイラストも添えて――
「羊さんなのねー!!」
 ――失敬、とっても可愛らしい羊さんの絵であるとここに訂正いたします。
「まったくもう…。あ、そういえば『夜糖蜜』使うの忘れてた。…まぁ、せっかくだし。」
 見た目の繊細さとは裏腹に、ユニが書き上げた手紙にえいっ、と豪快に夜糖蜜をぶちまける。3分の1ほどを藍色に染め上げて、でーきたっ!と掲げれば、早速近くにいた黒やぎさんがゆらゆらと近寄ってくる。
「できためぇ?食べさせてほしいめぇ!」
「はい!これでそろそろ眠ってくれるといいんだけど。」
 ぱくっ、むしゃむしゃ。
「こっ…これは…やわらかそうに見えて大胆じゅーしーなお味めぇ…しかも…このどきどきな感じ…も、もしかしてめぇのことを書いたお手紙めぇ…!?」
「だから羊さんなのねー!!」
 そんなユニの渾身の叫びに、黒やぎさんがめめぇ~~!と、ひときわ高い鳴き声を上げた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

インディゴ・クロワッサン
「ふわぁぁぁぁ…」(呑気に大あくび)

え、もう?
んーまぁ、蜜は大量にあるから、お手紙、書こっか。
戦わずに終わらせたいねぇー
…でも、この後の星空カフェ用の分の蜜は残さないと、ね

「お日さま、日だまり、ぽっかぽかの春うらら。
そよぐ風は気持ち良く、丘に寝そべりすやすやと…」

夜糖蜜を使って、僕の理想のお昼寝風景を文字にしたためよう。

「ふわふわほかほかもふもふお布団…あ」

書いてる最中でも食べちゃうんだね
黒やぎさんがうとうとし始めたら、僕もつられて、何だか…眠くなって………

(スヤァ…)

※アドリブ・連携乱入大歓迎



「ふわぁぁぁぁ…。」
 黒やぎさんに負けず劣らず眠たげに、インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)が大きなあくびをひとつ。ねむねむなお仲間さんの気配にでもつられたのか――
「めっ、お手紙ほしいめぇ~。」
「え、もう?」
 書く準備もまだのうちから、黒やぎさんが近寄ってくる。たっぷり食べたお手紙がだいぶ効いてるのか目はしょぼしょぼで、頭もぐらぐらと揺れている。
「んーまぁ、戦わずに終わらせたいしねぇー。蜜も大量にあるから、お手紙、書こっか。」
 でも、この後の星空カフェ用の分は残さないとね、と。こっそり残りは取り分けて。インク用の小さい小瓶に満たした夜糖蜜へペン先を浸し、したためていくのは理想のお昼寝風景。

『お日さま、日だまり、ぽっかぽかの春うらら。
 そよぐ風は気持ち良く、丘に寝そべりすやすやと
 ふわふわほかほかもふもふお布団…』

「…めっ、まちきれないめぇ!」
「あっ。」
 書いてる最中でも食べちゃうんだね、とちょっぴりあきれながら。今書いたばかりの手紙を食べる黒やぎさんをひと撫でして。
「ふー、ごちそうさまめぇ、これでまんぷくめぇ…。」
「そうなの?」
「めぇ、今日はいっぱい素敵なお手紙貰ったからめぇ。」
「うん…。」
「甘いのも、ふわふわなのも、あったかいのも…ちょっぴり切ないのもあっためぇ…。」
「そっか…。」
「ぜんぶ美味しくいただいためぇ…おなか一杯になっためぇ…。」
「よかった…ねぇ…、…うん…。」
 そんな話をしながら、インディゴも、黒やぎさんも、お互いに背中合わせにすやすや眠りだし――

「めっ、もうお手紙食べきれない…めぇ…。」

 そんな寝言を最後に――ぽふんっ、と。
黒やぎさんは、おなかをいっぱいにして、幸せそうに眠りながら消えていきました。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『花やかなお茶会』

POW   :    カフェでまったり過ごす

SPD   :    お菓子を購入する

WIZ   :    温室の花を観賞する

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


――温室の扉をくぐれば、そこは星が降るような夜だった。

 外はまだ太陽が明るかったはずなのに、今は見上げれば満天の星空がその目に映る。床にはたっぷりとやわらかなシーツが敷き詰められ、どこで寝転がったって気持ちがよさそうだ。ふわふわのクッションも、温かなブランケットもたくさんあるから、お気に入りの一枚を探すのもきっと楽しい。
 手にした眠りネズミの素材を使って、何かを作るのもとっても素敵。幸い素材は大収穫だったので、取りに行けなかった子も、カフェに頼めば手にできるだろう。パジャマ、まくら、毛布にクッション。ぬいぐるみだっていいかもしれない。何を作るか悩んだり、おそろいのデザインを考えたり。出来上がったそれを早速使って眠ってしまえば、きっと幸せな夢が見れそうだ。
 何かを飲みたくなったら、星空カフェにお任せあれ。珈琲、紅茶、ミルクに果実水。夜糖蜜をひとさじ混ぜれば、あっという間に夢見心地になれるだろう。ちょっとした軽食やお菓子も用意があって、今日のオススメは焼き立てのクロワッサンと、たまごたっぷりタルタルサンド。それにここのフィナンシェはバターの香りがたまらないって評判だから、きっとお茶うけにぴったりだ。
 そして何より――温室に咲き誇る花の香りに包まれて、魔法で煌めく星を眺めながら仰向けになって。眠ってしまえば一体どんなに幸せな心地になれるだろう。世界をまたぐ夢だって、楽しいパーティの夢だって、望めば何でも見れるかもしれない。

そんなたくさんの楽しみに心を躍らせながら、どうかこの“夜”を楽しんでほしい。

――それでは、それでは。星空カフェ、オープン致します。
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プレイングの受付は【2/20 朝8:30以降】より開始します。

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ルイーネ・フェアドラク
ユハナ(f00855)と

珈琲に、夜糖蜜一匙
普段は専らブラック派だが、こどもの頑張りを思えば入れないわけにいかず
ああ、でもいい香りですね

これはまた随分と可愛らしい黒ヤギさんだ
って
ああ、はいはい、こわかったですね
私が悪かった
真面目に反省するには愛らしすぎるが、撫でて宥めて

どうやら私が眠るのを待っている様子に
さて、どうしようか
ひとの多い場所で深く寝入るのは苦手だと、彼には告げないけれど
こどもを抱きこんだまま
淡い眠気にはあえて逆らわず、子守唄の波を浅く揺蕩う

君も今日はたくさん頑張って疲れたでしょう
少し、眠るといい


ユハナ・ハルヴァリ
ルイーネ(f01038)と

星と、花と、ルイーネと
好きなものが、いっぱい
ミルク珈琲に夜糖蜜溶かして飲めば、乏しい表情も楽しげに

そういえば、と隣見上げて
マグが空になったのを見計らい、ぽすりと抱きつく
ぎゅむむ
…くろやぎさんの、真似です。こわいですか?
少し根にもつなどする。
なのに撫でて貰えばあっという間に解れてしまうから
ずるいなぁ。

眠りそうにうとうとしながら
けれども今日の目的は。
ぽふぽふ優しく背中叩いて、子守唄奏でて
すてきな夢は、見れそうでしょうか。
優しい声に寝かしつけられてるような僕は
染み付いた煙草の匂いに埋もれゆく
彼が眠るまで開けるつもりの瞼は容易く仲良く
背中で掴んだその服は
なんだか、いつも通りの



――星と、花と、ルイーネ。好きなものが、いっぱい。
 ユハナ・ハルヴァリ(冱霞・f00855)が手にしたマグカップに、夜糖蜜をたっぷりと溶かしいれる。スプーンでくるりくるりと円を描き、星空が混ざったミルク珈琲をゆっくり口に含めば、乏しい表情もどこか楽しげにゆるんでいく。その様子にルイーネ・フェアドラク(糺の獣・f01038)も、珈琲へそっと夜糖蜜を一匙加える。普段は専らブラック派なのだが、先のこどもの頑張りを思えば入れないわけにもいくまいと、真似る様にスプーンで渦を描いていく。けれど、混ざり合い、蕩け合い、立ち昇る香りは嗅ぎなれないのにどこかやさしくて。ルイーネの表情をもほろりとほどいていった。
 はじめての香りを、慣れない甘さを楽しみながら、ゆっくりと飲み干して。そうしてマグが空になったのを見計らい、ユハナが唐突にぽすり、とルイーネに抱きつく。
「…くろやぎさんの、真似です。こわいですか?」
「これはまた、随分と可愛らしい黒ヤギさんだ。」
 そう笑うものの、心なしか膨れて見える頬は、黒やぎさんから助けるのが遅かった、とせめてるつもりなのだろうか。
「…ああ、はいはい、こわかったですね。私が悪かった。」
 真面目に反省するにはあまりに愛らしいその様子に、それでも撫でて宥めてやれば、あっという間に膨らみは萎れてしまって。ずるいなぁ、なんて呟きが彼に届いたかどうかはわからないけれど。このあたたかさを前には、それもどうでもよくなってしまう。
 蜜のおかげか、距離の近いぬくもりのせいか。ゆるゆると落ちる瞼に、ユハナがふるりと首を振って抗う。きっとこのまま眠れば気持ちよいだろう。けれど今日の目的はそれだけではなくて。回した手で、ぽふぽふと優しく背中を叩き、あやすように子守唄を奏でて。こうしていれば、いい夢は見れるだろうか、と。それとはなしに問うような視線に、ルイーネが――さて、どうしようか、と胸の内で思う。本当は、ひとの多い場所で深く寝入るのは苦手だと、わざわざ告げることはしない。それに不思議と、ふわり淡い眠気が下りてくるのは、子守唄のおかげだろうか。浅く揺蕩うようにその波に身を預けながら、眠気に抗うこどもを撫でる。
「君も今日はたくさん頑張って疲れたでしょう。少し、眠るといい。」
 ああ、またそうやって。今日こそはその目が閉じられるまで、見届けていたいのに。そう思えば思うほど、瞼の上下がどんどん仲良くなってしまう。でもそれも仕方ないのかもしれない、だって――
煙草のにおい。掴んだ服の感触。やさしい声。
それだけで、はじめての場所も見慣れた色に染まっていく。そう、どこへいったって、何を見たって、傍にルイーネが居れば。
――なんだか、いつも通りの、
そう思えた瞬間、ユハナの意識がとぷりと夢の内へ沈んだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

雨識・ライラ
わぁ…!とても綺麗…
カフェもあるんだ
う〜〜ん寝るのと迷っちゃうけど、カフェにしよっ

えっと(そわそわ
ホットミルクと、焼きたてのクロワッサンをくださいっ
夜糖蜜をホットミルクに入れてっと
ふふ、ここすごく落ち着く。ほどよく暗くてほどよく明るくて、贅沢な気持ち…
(もぐもぐ)
んん、クロワッサンもサクサクふわふわでおいしい!
ホットミルクもほどよく甘くて、はぁ…眠くなってきちゃうな

…すごくいい夢が見れそう…
なんでだろ、ずっと怖い夢ばっかり見てた気がするから
起きたら、カヤさんと花太に、おススメ、しなきゃ
……すぅ



「わぁ…!とても綺麗…。」
 天井から降り注ぐような星空を見つめ、雨識・ライラ(レインメランコリー・f12440)が嬉し気に声を上げる。花の香り、ふかふかの寝床…この中で眠れたらどんなにいい気分だろう、と温室に思いをはせつつも、焼き立てパンの香りがたまらないカフェの方も気になってしまう。どっちにしようか、なんて声が聞こえたのだろうか。気づいたカフェの店員が微笑みながら手招くのは温室の一角。柔らかなソファベッドに小さなテーブルが付いた――つまりはカフェも温室も楽しめる、ちょっぴり贅沢なスペース。思わずほころぶ顔を押さえながら、ちょこんと座り込んで。早速メニューへと目を走らせれば、そわそわと気持ちが踊る。
「えっと…ホットミルクと、焼きたてのクロワッサンをくださいっ。」
 元気よく注文を告げ、待つこと数分。ふわりと湯気を上らせながら、目の前に品が運ばれてくる。添えられていた小さなポットから、ホットミルクに夜糖蜜を注ぎ入れ。スプーンでかき混ぜればくるりと星空が巡り、飲めば程よい甘さが舌に心地よい。焼き立てのクロワッサンも歯触りはサクサク、中はふわふわで思わずおいしい!と感想が口からこぼれるほど。ここにやわらかな温かさと、花の香りが合わされば当然眠気が降りてくるもので。
 とろりと重くなる瞼をそのままに、うつらうつらと船をこいで。――なぜだかずっと、怖い夢ばっかり見てた気がするけれど。このまま眠れたら今日は、いい夢が見れそうな気がするから。
「起きたら、カヤさんと花太に、おススメ、しなきゃ…。」
 内なる人格と、かわいい友達を想いながら。ライラがそっと、ソファに身を沈めて寝息を立て始めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

真幌・縫
わー素敵なカフェだねー。今日は眠りねずみさんの毛をつかってねサジ太のお友だちのぬいぐるみさんを作ろうと思うんだ。眠りねずみさんみたいにふかふかで可愛らしい子が出来たらいいなぁ。
美味しいお菓子に甘いミルク。お花の匂いに綺麗な星空。ぬいぐるみさんを作るにはもってこいの環境だよね♪

アドリブ絡み可です。


ハーモニア・ミルクティー
星空に囲まれて…ステキなカフェね。
何処でも眠れてしまいそうだわ。
のんびりまったり、楽しむことにしましょうか。

カフェに頼んで、眠りネズミの素材を譲ってもらうわ。それで抱き心地の良いクッションでも作ろうかしら。
ぐっすり安眠出来そうだから、羊の形にするわね。
ふわふわもこもことした毛並みまで、リアルに再現よ!抱いて眠るんだもの。手触りにもこだわらなくっちゃね。

クッションが出来上がったら、それをもって早速お昼寝ね。
星空を眺めながら、微睡んで…きっとすぐに眠ってしまうわ。
おやすみなさい。良い夢を。



「わー素敵なカフェだねー。」
「星空に囲まれて…ステキなカフェね。」
 思わず零れた同じ感想に、真幌・縫(ぬいぐるみシンドローム・f10334)とハーモニア・ミルクティー(太陽に向かって・f12114)の視線がふと合わさった。やっぱりそうよね、と楽しげに笑い合いながら、温室の中をぐるりと見まわして。どちらも今日の一番の目的は眠りネズミの毛を使った裁縫作業。そのためには程よいサイズの台が欲しいところ…と、思っていたら、目に留まったのは壁寄りの席。外からの程よい光もあり、小さなテーブルもあり、もちろん出来上がった後のお休み用にクッションやブランケットもばっちり。あそこにしましょ!と文字通り飛んでいくハーモニアを縫が追いかけて、やわらかなソファベッドに腰掛ければなんだかもう眠くなりそうないい気分。
「…は、いけない。眠っちゃうところだった。ぬいぐるみ作らなきゃ、だよね。」
「そうね、のんびりまったり、楽しみながら作りましょうか。」
 作業のおともには温かなミルクとフィナンシェを頼んで。それぞれに作り上げたいぬいぐるみの構想を語っていく。
「眠りねずみさんの毛をつかってね、サジ太のお友だちのぬいぐるみさんを作ろうと思うんだ。」
「サジ太ってその羽の生えた猫さんの?素敵、素敵ね!わたしは抱き心地の良いクッションでも作ろうかしら。ぐっすり安眠出来そうだから、羊の形にするわ。」
 作るものが決まったら、早速たっぷりの眠りネズミの毛を使って土台を作っていく。形を決めて、布を断って、縫い上げて。悩んだ末に眠りネズミと同じ形を作ろうと決めた縫は、出会った姿を思い起こしながらも羽や尻尾まで造形に拘って。手触りにもこだわらなくっちゃね、と意気込むハーモニアは細かな縫い目にも毛材をあてて隠し、ふわふわともこもこの毛並みを再現していく。ゆっくり、じっくり、こまごまとしたところまで作り終えたら、せーの!でお披露目会。
「眠りねずみさんみたいに、ふかふかで可愛らしい子に出来たかなぁ。」
「うんうん可愛い、可愛いわ!わたしのもほら、いい出来でしょ?」
「ほんとだ、ふわふわしてて抱き心地がよさそうだね。」
 納得のいく出来に仕上がったら、最後に残る作業は効果の程のお試し。お互いに新しくできた友達を抱きしめながら、やわらかなソファにぽふりと身を預け。ふわりと漂う花の香り、満天の星空に包まれれば――

くぅくぅ、すやり。

あっという間に寝息を立てて――大成功、と笑い合うのはもう少し後の話。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カチュア・バグースノウ
へぇ、いいじゃない
よいしょっと(シーツに寝そべり。満点の星空がみれそうな場所に移動)
特等席ゲット
クッションもブランケットもふわふわのふかふかね
パステルカラーが可愛い

へぇ。色々作れるのね。でも今回はゆっくりするって決めてるから、見送るわ
またきたら作りたいわね〜

あ、紅茶お願いできる?ミルクティーにしたいから、ミルクと夜糖蜜も一緒に
ふふふ、幸せだわ
ほどよい甘さがいい

んん、眠くなってきた
はー、ぬくぬくで気持ちいい
ねーちゃおっと
いい夢見れそう。
できればイケメンの王子様にエスコートされてすてきな舞踏会とかムニャムニャ



「…へぇ、いいじゃない。」
 きらきらと溢れる星明かりを眺めながら、カチュア・バグースノウ(蒼天のドラグナー・f00628)が頷く。魔法のなせる業だろうか、時折流れ星も見えるその天井をたっぷりと堪能すべく、見上げながらあちらこちらと席を探す。そして見つけたのは、中央に或る広めの空間。程よい広さがある割に、まだ誰も見つけてられてないのか、人影はない。――なら、少し贅沢に。ど真ん中に陣取って、シーツの波へぽふりと仰向けに寝転がる。そうすれば、見えるのはひたすらに満天の星空。敷き詰められた、パステルカラーでまとめられたクッションもブランケットも、ふわふわと気持ちよくて。
「特等席、ゲット。」
ご満悦な笑みを浮かべながら、そうつぶやいた。
 通りすがりのカフェの店員を捕まえて、手早く注文を済ませれば、ふと遠くで裁縫にいそしむ誰かの姿が見えた。
「へぇ。色々作れるのね。でも今回はゆっくりするって決めてるから、見送るわ。
またきたら作りたいわね〜。」
 何かを作るのも楽しく、のんびり過ごすのもまた良し。自由に、気ままに過ごし方が決められるのもこのカフェの魅力だ。そうしてる間に届けられた注文の品は温かで香り良い紅茶。添えられたミルクと夜糖蜜を一緒に溶かし込み、こくりと一口飲みこめば。
「…ふふふ、幸せだわ。」
 ほどよい甘さが舌に心地よく、二口、三口と進めば夜糖蜜のせいか、はたまた温かさのせいか。柔らかな眠気に誘われて、瞼が重くなっていく。
「んん、眠くなってきた…ねーちゃおっと。」
 逆らわず、波に身を任せる様に寝転がれば、いい夢が見られそうな予感がして。
「できればイケメンの王子様にエスコートされてすてきな舞踏会とか…ムニャムニャ。」
――果たして本当にそんな夢が見れたのかどうかは、カチュアだけの内緒の話。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リル・ルリ
■ふうた(f09635)と一緒
✼アドリブ等歓迎

「もう既に夢の世界へ迷い込んでしまったみたいだ。ぱじゃまを着るのは初めて。これでいい?」
上半身には初めてのもこもこぱじゃま
ふうたに手伝ってもらってやっと着れたとご機嫌に頬擦り
「ふうたのぱじゃまも、よく似合ってる。いつも以上にもふもふだね?」

よく眠ってる子をみると眠くなる……ぬいぐるみを抱えて
うとうとする前に一仕事
道具をかりて、眠りネズミから貰った蜜をアロマポットに落として……
これなら僕にもできるから
「ふふ、甘くて美味しい、いい香り」
ふうたがいれてくれた蜜入りホットミルクでほっと温まる

今日は子守唄はいらないかな?
もふもふっと優しく撫でて、僕も
夢の中へ


糸縒・ふうた
■リル(f10762)と一緒
アドリブ改変等歓迎

わぁ、すっごくきれい
ここなら毎日いい夢が見られそう

カフェの人にもこもこパジャマとぬいぐるみをお願いして
初めてパジャマを着るリルのお手伝い

色んなところにひっかかったりしないように気をつけて…
うん!バッチリ!
寝起きはもっとふわふわもふもふになるぜ

最初にいた眠りネズミの子と居られるなら一緒に

座ると寝ちゃいそうだから
まったりする前にホットミルクを持ってふたりの所へ

蜜を落とせば
うん、すっごくいいかおり!

リルの用意してくれたポットも相まって
ふわぁあ、すぐに眠くなっちゃう

膝のこの子をつぶさないように気を付けつつ
リルとかぞくとこの子とみんなで一緒におやすみなさい



ガラス張りの戸をくぐれば、そこは夜の真ん中だった。満天の星空からは光がきらきらと零れて、ほんのり薄暗くてもちっとも怖くはなくて。足裏の柔らかな感触に、花の香り、それにこの星空が加われば、それはまるで――
「もう既に、夢の世界へ迷い込んでしまったみたいだ。」
「ほんと、すっごくきれい。ここなら毎日いい夢が見られそう。」
 リル・ルリ(瑠璃迷宮・f10762)の囁きに、糸縒・ふうた(風謳エスペーロ・f09635)も頷いて笑いかける。せっかくだからめいっぱい気持ちよく眠ろうと、まず取り掛かるのはパジャマとぬいぐるみの用意。手渡されたのは羊もかくやというもっふりパジャマに、どこか眠りネズミに似たぬいぐるみが2体。そして初めてパジャマを着るというリルには、ふうたが進んで手伝いを買って出る。珊瑚の角に、白孔雀の羽に、ひっかかったりしないように。気遣う手は優しくて、おかげで難なくリルももこもこな姿に変身できた。
「ぱじゃまを着るのは初めて。これでいい?」
「うん!バッチリ!」
 ふうたの力強い肯定に、リルが嬉しげに笑いながらパジャマへと頬擦りする。
「ふうたのぱじゃまも、よく似合ってる。いつも以上にもふもふだね?」
「寝起きはもっとふわふわもふもふになるぜ。」
 …もしかしてそれはパジャマがというより、灰色の髪がぴょこんとあちこち跳ねて大変なことになっているということなのでは…?その真相も、眠った後にわかるだろうか。
 座るとすぐに寝ってしまいそうだからと、まったりする前にホットミルクを取ってくる、とふうたが立ち上がれば、リルも合わせる様に寝るまえの一仕事へ取り掛かる。道具をかりて、眠りネズミから貰った蜜をアロマポットに落として、火をともす。途端、ふわりと夜糖蜜の香りが強くなり、花の香りと踊るように混ざり合う。そのえも言われぬ協奏曲におもわずうとと、と夢に漕ぎ出しかけるも、ふうたの戻ってくる姿を見れば何とか瞳を開いてお出迎え。ホットミルクに注ぐのは勿論、大事にとっておいた残りの夜糖蜜。ぽたり、ぽたりと落とせばそのたびに、ポットとはまた違う温かな香りに満たされて。たまらずこくりと一口飲めば、その優しい甘さに顔がほころんでいく。
「ふふ、甘くて美味しい、いい香り。」
「うん、すっごくいいかおり!それにリルの用意してくれたポットもね。」
「これなら僕にもできるから。」
「ううんすごいよ、だって…ふわぁあ…ほら、すぐに眠くなっちゃう。」
 すでに目がとろんと眠たげなふうたに、今日は子守唄はいらないかな?なんて声を掛け、リルもそっと寝転んで。眠りネズミ風のぬいぐるみを撫でながら、ゆっくりと瞼を閉じていく。今日はきっといい夢が見られるだろう、それに。
――夢の中でなら、抱きしめたあの子にも会えるかな。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

朽守・カスカ
オズ君(f01136)と星空カフェへ

ずっと気になっていた夜糖蜜
ミルクたっぷりのカフェオレにいれてフィナンシェと共に頂くとしよう

香り豊かなフィナンシェを味わえば
美味しさに舌鼓を打ち
オズ君の問いにはシェアしてお答えしよう
そうして柔くも甘い夜糖蜜に眠気を誘われつつも
伝えたかった礼を述べよう

オズ君、誘ってくれて、ありがとう
いいや、そればかりではない
あの時、黒やぎ君に渡したもう一通の手紙
たとえ私がいたから書けたとしても
私では書けなかった手紙だよ

きっと黒やぎ君が届けてくれたのだと
そう信じて、いる、よ

ふふ、眠くなって、しまったかい?
私も、実は……もう、眠くて、ね
オズ君にも、いい夢を、願って…
おや、すみ……


オズ・ケストナー
カスカ(f00170)と

わたしも夜糖蜜のんでみたいっ
ミルクに溶かして
焼きたてのクロワッサンと

サクサクのクロワッサンをほおばって
おいしいっ
フィナンシェもおいしい?
一口もらってにこにこ

カスカのお礼に瞬き
どういたしまして
わたしこそ、ありがとう
カスカがいっしょだから
あの子たちにもお手紙書きたいなって思えたんだよ

(分けてもらった蜜の小瓶
ほんの少しだけ残るそれを見つめて
あの子にたくさん伝えたいことはあった気がしたけれど
ほんの少し言葉にすればじゅうぶんに思えて)

うん、きっと
あのやさしい黒やぎさんが…
こくり、ミルクのあたたかさにまどろみ

カスカも?と微笑んで
きっといい夢がみられるよ
あの子たちと夢で、あえるかもと



 ずっと気になっていた夜糖蜜。分けて貰った小瓶を揺らせば金の粒がキラキラと舞う。いったいどんな味がするのだろう、と朽守・カスカ(灯台守・f00170)がゆるりと見つめていれば。
「わたしも夜糖蜜のんでみたいっ。」
 と、オズ・ケストナー(Ein Kinderspiel・f01136)が身を乗り出した。それならまず飲み物を頼まなくては、とカフェに入れる注文は2人分。カスカはミルクたっぷりのカフェオレとフィナンシェを。オズはミルクにクロワッサン。どちらも温かな焼き立てを目の前に運ばれれば、バターの香りが否応なく鼻をくすぐって。でも、まずは夜糖蜜から頂きたいところ。カフェオレとミルクにくるりと蜜を躍らせて、お互いにそっと一口。優しく甘い香りに、思わず零れるのは感嘆の溜息。お次は焼き立ての内にと、オズがサクサクのクロワッサンをほおばっていき、おいしい!と告げる声はどこまでもうれしそうだ。カスカも目元を緩ませながらフィナンシェを齧っていると、そっちもおいしい?と目で問われ。その問いに答えるのは笑顔で差し出される一口分。ぱくりと頬張ると、その香り豊かな味わいにまた笑みがこぼれてくる。そうしてやわく甘い夜糖蜜に眠気を誘われつつも、伝えたかった礼を述べようと、カスカがそうっと口を開く。
「オズ君、誘ってくれて、ありがとう。…いいや、そればかりではない。」
 もうひとつのお礼はあの時、黒やぎさんに渡したもう一通の手紙のこと。その言葉にぱちりと瞬き、オズも礼を返す。
「どういたしまして。それにわたしこそ、ありがとう。カスカがいっしょだから、あの子たちにもお手紙書きたいなって、そう思えたんだよ。」
「…たとえ私がいたから書けたとしても、私では書けなかった手紙だよ。」
 そう重ねられる言葉に、分けてもらった小瓶にほんの少しだけ残る蜜を見つめながら、オズが胸の内で想うのは。
 あの子に伝えたいことはたくさんあった気がする。けれどいざ手紙にして書いてみれば、ほんの少しでじゅうぶんなようにも思えて。――どうすれば良かったか、なんて。きっとわからないし、決められることでもないのだろう。けれど。
「大丈夫。きっと黒やぎ君が届けてくれたのだと、そう信じて、いる、よ。」
 わからないし、決められない。だから――信じてみようと、そう思って。
「うん、きっと。あのやさしい黒やぎさんが…。」
 届けて、くれる。そう告げる言葉は、眠気で少し間延びしてしまって。実はもう、眠くてね、なんてカスカの告白には、わたしもだよ、とオズが微笑む。
 だからいまは、おやすみなさい。きっとこのまま並んで眠れば、素敵な夢に出会えるから。遠くに聞こえる、誰かの歌声に、外を横切る猫の影。割らないようにとそっと空のカップを置けば、こつんと響く小さな音。それはどこか、軽やかな蹄の音に似ていて。
――そうして眠り込んだ2人の横顔は、とても楽し気に見えた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ルーナ・リェナ
颯夏(f00027)と同行

星を眺められるカフェがあるんだって
行ってみようよ

わたしは甘いホットミルクとフィナンシェを注文
颯夏はなににする?
うー……さすがにこの時間だとそんなに食べられないよう

頼んだものが来たらちょっとずつ食べる
最近はずっと忙しかったから今夜はのんびり、ゆっくり
たまにはこんな時間もいいね

食べ終わる頃にはおなかいっぱい
ごろん、ソルの上に転がればすぐに夢の中
星の間を飛びたいなぁ……


青葉・颯夏
ルーナ(f01357)と同行

星空カフェね
いいわ、行きましょう

あたしはクロワッサンと、夜糖蜜を混ぜた果実水
夜なんだし、たくさん頼んで食べすぎたら駄目よ?

焼き立ての、じんわり伝わる温かさが嬉しい
寒かったり慌ただしかったり、大変だったわね
美味しそう、幸せそうな友人を見ながらじっくり味わう
言葉を交わさなくてもそれはわかるもの
こういった時間が増やせるように明日からも頑張らないと

食べ終わる頃にはもう寝ちゃってるかしら
持ってるタオルを掛けてから、あたしも休むことにするわ



「星を眺められるカフェがあるんだって。行ってみようよ。」
「星空カフェね。いいわ、行きましょう。」
 そんな言葉で誘い合わせて、ルーナ・リェナ(アルコイーリス・f01357)と青葉・颯夏(悪魔の申し子・f00027)が温室の扉をくぐっていく。手ごろなスペースを確保したら、まずはカフェへと注文を。
「たくさん頼んで食べすぎたら駄目よ?」
「うー……さすがにそんなに食べられないよう。」
 そんな忠告も一応耳には入れつつ、ルーナはホットミルクとフィナンシェを。颯夏はクロワッサンと夜糖蜜を混ぜた果実水を頼んで。鼻歌交じりに暫し待てば、あっという間に目の前へと品が届けられる。どれも焼き立てで、じんわり伝わる温かさが目にも嬉しい。冷めないうちにさっそく一口齧ってみれば、どちらもバターの香りが芳醇で、合わせた飲み物もほんのりと優しい甘さがのどを潤してくれる。思わず零れた溜息に、ゆったりと過ぎていく時間に、ふと脳裏によぎるのはつい最近のできごとたち。
 凍える迷宮を滑り、暴れる川を超え、はては宇宙にまで飛び出して。
 寒かったり慌ただしかったりで大変な日々。
 そんな風にずっと忙しかったから、今夜はのんびり、ゆっくり過ごしたい。たまにはこんな時間もいいね、なんてルーナの思いは言わずとも伝わっているようで。美味しそうで、幸せそうな友人を見ながら、颯夏もじっくりとクロワッサンを味わう。こういった時間が増やせるように、明日からも頑張らないと――そう、決意を新たにしながら。
 そうして食べ終わる頃には、もうおなかはいっぱいで。ルーナが連れてきたドラゴンのソルにごろん、と転がればあっという間に夢の中。その様子に予想通りと言った風に、颯夏が手持ちのタオルをそっとかけてやる。むにゃむにゃとルーナが寝言で星の間を飛びたいなぁ、だなんて零すけれど、夜糖蜜を飲んだ後なら、そんな願いも叶っているのかもしれない。どうだったかと尋ねるのは、目覚めたときの楽しみに。颯夏も追うように横になって。
――おやすみなさい。目覚めたらまた、どこへだって一緒に行こう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

君影・菫
紅茶に夜糖蜜を数滴垂らして、クロワッサンも貰ってええかな?
一寸、温室行こう思てるの。
ヒトではないうちやけど、花は好きなんよ。
折角の綺麗な星空なんやもの、だから一緒に思て。
幸せの味を堪能しながら綺麗な子たちと一緒に星眺めたら。
きっと魔法の夜が来るんやね。

星たちは。
花たちは。
うちにどんな夢を見せてくれるんやろ。
ふふ、花の案内で星空の散歩なんてのも素敵やね。
美味しいお供を飲んで食べきったら心躍らせ身体を傾けて。
――ねぇ、うちに夢を頂戴?

もし誰か傍におったら手招いて。
一緒にこの“夜”を堪能するのも、きっと好い心地。
この夢のひと時に言の葉は無粋かもしれへんけど。
名前くらい知るなら、きっと……。

※絡み歓迎


月藤・紫衣
素敵な夜です。
せっかくですから、バター香るフィナンシェをいただきましょう。
ミルクをたっぷり入れた紅茶も必要ですね。
作業をしますから、夜糖蜜はほんの少し、あとからじわりと、蜜の甘さが身体に染み渡るように。

せっかくですから、集めた眠りネズミの素材でストールを作りましょう。
毛布のつもりでしたが、ストールなら大きく作っておけば、お昼寝にも使えそうですし。
あと、ストールの端に眠りネズミとくろやぎさんの刺繍もしましょうか。
きっと彼らがいい夢を見せてくれると信じて。

…ふ、ぁ……完成するころには、寝てしまいそうですね。
幸せな、夢を……懐かしき、故郷の夢を、みたい、な…。

(アドリブetc歓迎です)



「――一寸、温室行こう思てるの。」 

 紅茶に夜糖蜜を数滴垂らして、焼き立てのクロワッサンも忘れずに。君影・菫(マリオネテス・f14101)がカフェに注文を入れるころ、月藤・紫衣(悠々自適な花旅人・f03940)も同じくカフェで品を選んでいた。頼むのはバター香るフィナンシェに、ミルクをたっぷり入れた紅茶。出来上がりを待つ間に視線が出会えば、さっきもご一緒やったね、と菫が声を掛け、紫衣も静かに頷いてみせる。
「ヒトではないうちやけど、花は好きなんよ。折角の綺麗な星空なんやもの、だから一緒に思て。」
そうして向かう先も同じ温室とあれば――それでは、瞬きの間を共に。

 藤の花が香る一角に足を止めて、並べられたクッションに腰を下ろし。さぁ何をしようかと思えば、紫衣がふわふわとした素材を取り出し始めた。紅茶に入れる夜糖蜜をほんの少しにしたのは、あとからじわりと、蜜の甘さが身体に染み渡るようにと思ってのこと。加えてなにより、今から始める作業の為でもある。眠りネズミからもらった素材で、紫衣が作っていくのは大きめのストール。柔らかな毛に触れれば、温かな毛布を作ることも考えたが、こちらの方が昼寝にも使えていいと、最終的にストールの方を選んだ。ゆっくりと、ひと針ひと針丁寧に縫っていく様子を横目にしながら、菫は星空を見上げて想いを馳せる。

――星たちは。花たちは。うちにどんな夢を見せてくれるんやろ。
 見たこともない世界のお話、それとも懐かしい誰かの何時か。花の案内で星空の散歩なんていうのもきっととても素敵。魔法のような夜に包まれれば、どんな夢だっていとおしく思えるだろう。

 紅茶に踊る夜糖蜜の甘さを楽しみながら、ふわりと降り注ぐ眠りの誘いに心躍らせて。うつらうつらとしかけたころに、出来た、と小さな声が耳に届いた。落ちかけた瞼を持ち上げてみれば、紫衣が出来上がったストールを広げていて。柔らかそうな布地の端に、刺繍された眠りネズミと黒やぎさんを見つければ、これはええ夢が見れるやろね、と菫が微笑む。そしてふと思い至って、今一度隣に座るひとの名を問うた。
 夢のひと時に言の葉は無粋かもしれないけれど――名前だけなら、きっと。
「私は月藤・紫衣、です。」
「うちは君影・菫いうんよ。…ふふ、藤と菫やなんて。温室で名乗るには出来過ぎた名前やね。」
 花に囲まれ、花を香らせ。微笑みあう様子を例えるならば、そう――それは花が咲き誇るかのように。そうしてゆるりと降り積もる微睡みに身を任せ、それぞれが夢路へと旅立っていく。望む夢を見せるという夜糖蜜に、重ねるのは。

――花の香に、夢を願えば星のもと、彼方に想ふ懐かしきを見ゆ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

オリオ・イェラキ
【牛舎】と供に

まぁ。…なんて、素敵
メリーさま、ノワさま。沢山星が見られる所へ行きましょう
笑う顔は少しだけ幼子のように

折角ですし何か作りませんと
ぬいぐるみがブランケットに?それは名案ですわ
わたくしは夜色で仕上げたく。暖かな夜が側に居る気分になれそうだから
お揃い要素、お二人はご希望あるかしら
成る程、ならわたくしは鳥に紅いリボンを

作る合間のお供に紅茶を
夜糖蜜、どんなお味かしら
これは…微睡む心地よさを舌で味わうかのよう
フィナンシェの香りと混ざれば、最高ですわね

何度も夜空を見上げては頬緩ませ、ふと
ねぇノワさまメリーさま
牛舎でも、また夜をご一緒、に…
あぁ…眠気に抗えませんわ
目覚めたら、もう一度聞きましょう


ノワ・シュタインファルベ
【牛舎】のみんなで参加するよ

お花のいい香り…素敵なところだね
うーん…何が良いかな?
ブランケットも温かそうだしぬいぐるみ可愛いし…
こう…折り畳むとぬいぐるみになって
広げるとブランケットになるのはどうかな?
お揃い要素はそれぞれのイニシャル入りのリボンで留めて可愛い感じに
私はハリネズミのぬいぐるみで クリーム色のリボンに花刺繍も追加しようかな

紅茶に夜糖蜜をたっぷりと
香りだけで癒されるね お茶のお供にはマカロンを
フィナンシェも美味しそう
シェア良いね、少しずつなら色々食べれるよね

まったりおしゃべりしてるとふわふわしてくるねぇ
しあわせなゆめ、みれそう…ふにゃ……


メリー・ユメノコウジ
【牛舎】のみんなで参加
「綺麗な場所ですめぇ…いいにおーい!」 きょろきょろ周りを見渡して子供のようにはしゃいで。
「わ、ノワさんのアイデアすごいです~!いいとこどりですめぇ。お揃いのワンポイントも花も素敵です~。イニシャル、とか?リボンでお揃い…!すごくいいのです~!」
羊のぬいぐるみに緑色のリボンで留めて。
紅茶に気になってた夜糖蜜を入れて、甘々にしながら悩んで食べれる分をすこしずつ。
「どれも美味しそうなら皆少しずつとってシェア、なのですよ~。」
美味しいと楽しいで満足してふと眠気に誘われたら小さく欠伸を。
皆で一緒の幸せの夢が見れそうで続きはきっと夢の中でティータイム?なんて。



温室の扉を開けて、その目に飛び込んできたのは――皆で見る、初めての星空。
きらめき瞬く満天の星々に、幾重にも重なる花々の香りに魅せられれば、暫し瞳も心を奪われて。
「まぁ。…なんて、素敵。」
 ようやくオリオ・イェラキ(緋鷹の星夜・f00428)の口からこぼれたのは、そんな素直な感想だった。
「本当に綺麗な場所ですめぇ…それにいいにおーい!」
メリー・ユメノコウジ(夢渡る羊・f00748)が賛同するように頷きながら、くんくんとあたりの香りを堪能する。
「うん、お花のいい香り…素敵なところだね。」
ノワ・シュタインファルベ(凪ノ皓月・f02707)も同じく景色と香りを楽しみながら、ふわりと微笑みを浮かべる。
「メリーさま、ノワさま。沢山星が見られる所へ行きましょう。」
 皆で楽しむならば、とっておきの席がいい。そういって誘うオリオの笑みは、少しだけ幼子のようで。つられるように笑い合いながら、少女たちが温室を歩いていく。
 馨しい白花の傍に、星空を眺めるにまたとないスペースを見つけたら。さぁ、ようやく待ちに待ったお楽しみの時間。お揃いづくりの始まり始まり。
「折角ですし、何を作りましょうか。」
「うーん…何が良いかな? ブランケットも温かそうだしぬいぐるみ可愛いし…。」
 どちらも捨てがたいと悩んだ末にノワが提案するのは、折り畳み式のブランケット。
「畳んだ時はぬいぐるみの形になるようにするのはどうかな?」
「ぬいぐるみがブランケットに?それは名案ですわ。」
「わ、ノワさんのアイデアすごいです~!いいとこどりですめぇ。」
 仕組みを説明すれば、オリオとメリーが一も二もなく賛成する。そして形が決まったならもうひとつ詰めたいのが、お揃いのしるし。
「お揃い要素、お二人はご希望あるかしら。」
「そうですね~お揃いのワンポイントも花も素敵ですけど~、イニシャル、とか?」
「じゃあ、それぞれのイニシャル入りのリボンで留めて可愛い感じに、なんてどうかな。」
「リボンでお揃い…!すごくいいのです~!」
 こちらもメリーの発想とノアの提案でうまくまとまり、早速作成へと取り掛かる。オリオは暖かな夜が側に居る気分になれそうだから、と夜色を選んで。鳥のかたちに仕上げたら、その首に紅いリボンを巻いていく。ノワはハリネズミのぬいぐるみにクリーム色のリボン。イニシャルの横には花刺繍も追加していって。メリーは羊のぬいぐるみに緑色のリボンで留めて。傍から見るとなんだか双子のようで愛らしい雰囲気に。出来上がったら、せーのでお披露目会。かわいいね、おそろいだね、と確かめ合えば、また笑顔に花が咲いていく。合間に注文した軽食もぬかりなく、紅茶に夜糖蜜を入れてかき混ぜれば、微睡む心地よさを舌で味わうかのようで。決めきれずに頼んだフィナンシェとマカロンも、シェアして食べればなんだか一層美味しく感じられる。
 楽しく作って、たっぷり食べて。夜の帳にくるまれれば、ふとみな同じように瞼が下りてきて。ふわふわと夢見心地に、ノワが、メリーが、そろりとその身をシーツに預けていく。
「ねぇノワさまメリーさま。牛舎でも、また夜を……。」
 ご一緒に、とつづけた言葉は音になっただろうか。ゆるりと積もる眠気には抗えず、オリオもそっと瞳を閉じる。皆で並んで眠ったなら、幸せな夢が見れそうで。心躍る大冒険も、続きのティータイムでも、一緒ならばなんだって素敵。そして叶うのならば――

――お返事は、目覚めた時にもう一度。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

寧宮・澪
おおおー……すてきなすてきな、場所、ですねー……いくらでも、眠れちゃい、そうですー……。
これは、堪能、しなくてはー……。

ふかふか、もこもこした、シーツ、クッションや、毛布に、うもれてー……寝心地、満喫しますよー……。
ふおおー……どれも、気持ちよさそうー……。
ふかふか、もこもこー……。
手ざわり、肌ざわりの、優しいものを、探しましょー……。
埋もれたら、しあわせ、でしょうねー……。

ふわり、香る花の香りもー……きれいな、お星様もー……いいですねー……。
いい夢、見れそう、ですー……。

お気に入り、見つけたら、抱えて、埋もれてー……。
おやすみ、なさーい……。

アドリブ、連携、歓迎ですよー……。


インディゴ・クロワッサン
※乱入アドリブ大歓迎

「うわぁ………こりゃ凄い…」

とりあえず、幾つかのふわふわクッションを試して、気に入った物が見つかったら、ホットミルクとたまごたーっぷりのタルタルサンドを注文しちゃおう

「すいませーん ホットミルクとフィナンシェとたまごたっぷりタルタルサンド下さーい
あ、フィナンシェとタルタルサンドは持ち帰りでー」

多分だけど、寝ちゃうだろうし、後で食べようっと
注文が済んだら、夜糖蜜を取り出して、ホットミルクが来るまでちゃぷちゃぷ揺らして眺めてようか
絶対欠伸しちゃうよ… 寝そうだねぇ…

「頂きまーす」

ホットミルクに夜糖蜜をひと掬いしてぐーるぐる。
一口飲めば、甘くて暖かくて…眠く…なって…

スヤァ…



「うわぁ………こりゃ凄い…。」
「おおおー……本当、すてきなすてきな、場所、ですねー……。」
インディゴ・クロワッサン(藍染め三日月・f07157)が星空を見上げてあげる感嘆に、傍にいた寧宮・澪(澪標・f04690)も同じく感想を囁いた。
「これは、堪能、しなくてはー……。」
「だね、でもその前に…すいませーん、ホットミルクとフィナンシェとたまごたっぷりタルタルサンド下さーい。あ、フィナンシェとタルタルサンドは持ち帰りでー。」
 近くを通りかかったカフェの店員を捕まえて、インディゴが矢継ぎ早に注文を告げていく。
「おおー……お持ち帰り、なんです、ねー……。」
「たぶんすぐ寝ちゃうだろうし、後で食べようと思ってね。」
 ちょっとお時間いただきますね、と去る店員の背中を見送れば、ひとまず腰を落ち着ける場所を探しに並んで移動する。見つけた先は、ひときわたっぷりとブランケットやクッションが積まれた一角。すでに眠たそうな眼を僅かに見開き、澪が吸い寄せられるようにふわふわと近寄って。他に人がいないのを見れば、早速クッションと毛布の品定めにはいる。
「ふおおー……どれも、気持ちよさそうー……。寝心地、満喫しますよー……。」
 ふわふわと柔らかなパイル地のタオルケットに、ガーゼ生地を丁寧に縫ったブランケット。ニット素材の継ぎはぎテディは綿の代わりに小さなビーズがたっぷり入って抱き心地良く、星と月を縫い込んだ夜色天鵞絨のクッションは頬擦りしたくなる肌触り。どれか一つなんてえらべないから、めいっぱいに並べて、手繰り寄せて。最高にもふもふで手触りのいいスペースを作ったら、ぽすりと体を預けて埋もれてみる。
「これはとっても、しあわせ、ですねー……。」
「お、本当だ。いい感じになったね。」
 運ばれてきたホットミルクを受け取りながら、インディゴが出来上がったスペースを眺めて頷く。
「はいー……贅沢に、使って、見ましたー……クッション、これとかおすすめ、ですよー……?」
「ほんと?…おおー、これは中々のふわふわ具合…よかったらこれ、借りてもいい?」
「どうぞ、ですよー……まだまだいっぱい、あるので、大丈夫ですー……。」
 ありがとうと礼を言えば、早速抱きしめながら座り込んで。感触を楽しみマグを持ち直せば、さぁお待ちかねの時間。ホットミルクに夜糖蜜をひと掬いしてぐるぐると。混ざり合う様子を目に一口飲めば、甘くて暖かくて、眠くなって。ふと見れば澪はテディベアを腕に、すでにすやすや夢の中。それじゃあこちらも、とインディゴも眠気のままに体を横たえ瞼を下す。

 温かで甘やかなミルクに、ふわりと花の香りに包まれて。キラキラと零れる星屑の空をまなうらに縫い留めたのなら。
――おやすみなさい、今日はとっておきの夢を、あなたに。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

小花衣・咲世
レン兄(f00719)おつかれー
なに、仕事してるのかと思ってたんだけど、枕?
(状況飲み込めてない顔)
まぁいっか、ねながら話、聞かせてよ

コーンスープを翠とわけて飲もうかな

寝転がって見上げる星空は予想以上に綺麗で
絵に残したいけど、寝ながら描くことはできなくて
あとふわふわの枕とあったかいスープに眠気が…
既に翠は睡魔に負けてわたしのお腹の上で眠ってる
ちらり、レン兄を見ると星を眺めてるようで
視線を空に戻してなんとなく死んだら星になるという話を思い出す
ばあちゃんもあそこにいるのだろうか
…だめだ、やっぱり眠い
レン兄がふわふわ枕なんて作るから、と内心悪態ついて
八つ当たりに小突こうとした手が触れることなく落ちた


飛砂・煉月
さっちゃん(f01671)おつありー
あのなー、あのなー
オレ羊型のおっきな枕作ったんだ
因みに仕事で集めた素材でな!

ね、この枕に寝っ転がって星みよ?
さっちゃんとオレは勿論
ハクも翠も余裕で寝れる大きさだぜー

もふもふの幸せと夜糖蜜を混ぜた夢見心地
キミ達にもお裾分け

オレはミルクに夜糖蜜とフィナンシェ貰って準備ok
ぽふり枕に顔を埋めて空を見れば満天の星空
本当に夢みたいで
オレの手が届くことはない
何となくばあちゃんが居る気がして手を振ってみたり
…やっぱさっちゃんは寂しいの、かな?

ふわふわ、うとうと
でも隣の大好きな子を眺めながら
うんうんオレのせい♪
戯けては伸ばされた手をそっと握って

夢の中でもキミと一緒ならいいな



「レン兄おつかれー。」
「さっちゃんおつありー。」
 温室の一角、星空の良く見える場所に陣取って。小花衣・咲世(偲ぶ勿忘花・f01671)が、今日に誘ってくれた飛砂・煉月(渇望の黒狼・f00719)の労をねぎらう。
「あのなー、あのなーオレ羊型のおっきな枕作ったんだ。因みに仕事で集めた素材でな!」
「なに、仕事してるのかと思ってたんだけど、枕?」
 ようやく一緒にこれたことが嬉しいのか、手作りの特大枕を手ににこにこと語り始める煉月。しかし肝心の依頼の説明がすっぽ抜けてしまっていて、咲世はいまいち状況が飲み込めてない様子。
「ね、この枕に寝っ転がって星みよ?さっちゃんとオレは勿論、ハクも翠も余裕で寝れる大きさだぜー。」
 それでもこうして楽し気に、話してくれるというのなら。
「…まぁいっか、ねながら話、聞かせてよ。」

 カフェにいれる注文は温かなコーンスープ、それにミルクに夜糖蜜とフィナンシェ。温かいうちに、と早々に届けられる品は、共に連れてきた翠とハクにもおすそ分け。柔らかな甘さに、程よい塩気を楽しみながら食べ終えて、程よく体も温まれば。早速ご自慢の枕にぽふり、皆で並んで頭を預ける。

――そうして瞳に映るのは、キラキラときらめきを零す満天の星空。

 寝転がって見上げるそれは、予想以上に綺麗で輝いていて。咲世がふと絵に残したいと思うものの、寝ながら描くことはできなくて。せめて忘れないように、とシャッターを切るように瞬きを繰り返す。煉月も目の前に広がる夢のような光景に、思わず手を伸ばしてみるも、星に届くことはなくて。それでも何となく、そこにばあちゃんが居るような気がして、そっと手を振ってみる。そうして過去を空の果に見ながら、ふと思い至るのは、枕を同じくする咲世の今。
――…やっぱさっちゃんは寂しいの、かな?
 心の内は推し量るに難しく、それでもやっぱり気になって。隣の大好きな子へ視線を戻せば。
「…だめだ、やっぱり眠い。」
 そんな呟きがぽつりと聞こえて、思わずふっと微笑んでしまう。ふわふわ枕なんて作るから、と目で責められて、うんうんオレのせい♪なんてご機嫌に返したら、飛んでくるのは八つ当たりに小突こうとする手。しかしそれも眠気に負けて、結局煉月に触れることなく落ちていく。けれどクッションに沈むよりも早く、煉月がそっとその手を握りこみ。感じる温もりに、手の届く距離に、胸の内にて願うのは――

――夢の中でも、キミと一緒ならいいな。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フィン・クランケット
嵐吾さん(f05366)と
はふー、激戦(?)でしたねぇ、お疲れ様でしたぁ~

え、お昼寝じゃないんですか!?(ふわもこクッション抱えながら振り返り)

…(きゅるー)

なるほど、ごはん!おともします!(きり)
あ~、クロワッサンずるいっ
タルタルサンドもいいなぁ…っ
でもでも、それじゃあ、私はフィナンシェ2つに、夜蜜糖を入れたミルクティーにしましょう
嵐吾さんも、一口どうぞー?
代わりに、ね?ね?(自分も味見を期待する顔。えへー)

本当に、夢みたいな光景ですねぇ
甘い香りに、満天の星
素敵なものでおなかも心も満たして…今にも眠っちゃいそう
でも、寝ちゃうの勿体ないですねぇ
夢の中でも見れたらいいのになぁ~…むにゃ


終夜・嵐吾
フィン(f00295)の嬢ちゃんと

すやぁ……
……いや、いやそうではない。
まだ寝る時間ではない……!
まだなんじゃよフィンの嬢ちゃん。

なぜならわしは、あの焼き立てクロワッサンと、たまごたっぷりタルタルサンドを賞味して帰る義務があるんじゃから…!
あっ、ふぃなんしぇも凄い気配しかない
わしの美味しい物センサーが反応しておる…!
ふむ、ここは分けるのが正道よな
ありがたくその一口はもらおう!
わしのもお食べ

いや、贅沢よな
花の香りと、星空と。こんな光景をふっかふかのこの席で楽しめて
……フィンの嬢ちゃん?
まだ寝るのは早いぞ……!と、思いつつも…良い夢をな
……くっ、このふわもこクッション、つよい…!(うつらうつら)



「はふー、激戦(?)でしたねぇ、お疲れ様でしたぁ~。」
「中々すりりんぐな戦いばかりじゃったの…!」
 カフェからほど近い温室の一角。程よいクッションの山を蓄えた其処に、我先にとダイブしたフィン・クランケット(蜜柑エルフ・f00295)と終夜・嵐吾(灰青・f05366)の2人が、先ほどまでの熱い戦いを思い返しながら労をねぎらいあう。挨拶もそこそこに、ではではとあくび一つ、フィンが早速寝転がろうとした瞬間、嵐吾がそれを制するように肩に手を置き、首を横に振った。
「……いや、いやそうではない。まだ寝る時間ではない……!まだなんじゃよフィンの嬢ちゃん。」
「え、お昼寝じゃないんですか!?」
 すでに選んでいたふわもこクッションを抱えながら振り返り、フィンがガビーンといった表情を浮かべる。その様子に嵐吾が、びしりと宣言した。
「なぜならわしは、あの焼き立てクロワッサンと、たまごたっぷりタルタルサンドを賞味して帰る義務があるんじゃから…!」
 ぴかぴかの笑顔でそう言われれば、とたんにフィンのお腹が思い出したようにきゅるる…と切なげになった。
「なるほど、ごはん!おともします!」
 確かに寝る前の軽食というのは魅力的だ。今日のオススメに並んでいた、今嵐吾が口にしたラインナップも当然ながら気になるが、確かもう一つあったような――
「よーしそれじゃあ、私はフィナンシェ2つに、夜蜜糖を入れたミルクティーにしましょう。」
「あっ、ふぃなんしぇも凄い気配しかない。わしの美味しい物センサーが反応しておる…!」
 お互いにメニューをばらけさせ、注文の品が届いたのなら、思うことは1つ。
「嵐吾さんも、一口どうぞー?…代わりに、ね?ね?」
 焼き立てのバター香るフィナンシェを差し出しつつ、フィンがえへーと笑って期待顔。
「ふむ、ここは分けるのが正道よな。ありがたくその一口はもらおう!」
 さくりと差し出された分を齧り、わしのもお食べともおすそ分け。サクサクふわふわのクロワッサンと、細かく刻まれた玉ねぎの歯触りとたまごのまったりとした濃厚さがたまらないサンドイッチ。どれもに舌鼓を打ちながら、最後は夜糖蜜をくるりと回した紅茶でしめる。温かく充足していく感覚に、思わず溜息を零しながら、フィンがぽふっとシーツに沈む。
「本当に、夢みたいな光景ですねぇ。」
 花の甘い香りに、見上げれば満天の星。
 素敵なものと、美味しいごはん。
 そうして心もおなかも満たしてしまえば、今にも眠ってしまいそうになる。勿体ないなぁと思いつつ、仲良くなる瞼は引き離せなくて。
「夢の中でも見れたらいいのになぁ~…むにゃ。」
「……フィンの嬢ちゃん?」
 まだ寝るのは早いぞと、告げかけるも、むにゃむにゃ幸せそうな寝顔を見ればかける言葉を――良い夢をな、と切り替えて。嵐吾もたっぷりのシーツに身を横たえる。
「……くっ、このふわもこクッション、つよい…!」
そして最後の最後までふわふわやもこもこと戦いながらも、すやりと眠りについた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ミルル・チックリオン
素敵な所ね・・・・・・私もおやすみさせてもらおうかな・・・・・・

眠りネズミの素材を使ってぬいぐるみ本体のパジャマでも作ってみよう・・・・・・

オルゴールのねじを巻いて、静かに子守唄を口ずさみながら作業する・・・・・・でもうまく作れるかわからないし、すぐ眠くなっちゃうかも・・・・・・
眠くなったらもう寝ようね・・・・・・いい場所を探して綺麗な星空を眺めながら・・・・・・

おやすみなさい・・・・・・続きは夢の中で作るから・・・・・・
夢の中ならきっとうまくできるから・・・・・・



「素敵な所ね・・・・・・私もおやすみさせてもらおうかな。」
 魔法の星空を眺めながら、ミルル・チックリオン(ヤドリガミのシンフォニア・f04747)が目を輝かせる。気持ちの良さげなクッションとブランケットが積まれた場所も見つけて、眠るにはばっちりの状態――なのだが、まずはその前に。せっかく手に入れた眠りネズミの素材を使わない手はない。なら今回は。
「ぬいぐるみ本体のパジャマでも作ってみよう・・・・・・。」
 ミルルのヤドリガミとしての大元であるぬいぐるみを手元に置いて。その中にあるオルゴールを回す為、ネジを巻く。流れ出る音楽に耳を傾けながら、サイズを測り、素材をより分け、針に糸を通して。チクチク、ジャキン。作業は楽し気に、のんびりと進んでいく。
 けれど、半分ほどできたあたりで、ふと手が止まってしまう。眠りネズミの毛にずっと触れていたせいか、自然と口から零れていた子守唄のせいか。元々眠たげだったミルルの瞳がより細くなり、今にも舟をこぎそうなほどだ。この星空の下で眠るのも今日は目的の一つだから、針仕事はここで一先ず休憩。道具を軽く片しながら、少し前身ごろがちいさかったかな、ボタンの位置はどうしようか、なんて考える。うまく出来上がるかは、正直分からないけれど。夢の中でなら、もしかしたら。
「おやすみなさい・・・・・・続きは夢の中で作るから・・・・・・。」
 ぱたり、シーツに寝転がって、ミルルがすやすやと寝息を立てはじめた。
――一足先に出来上がった、素敵なパジャマを着せる夢を見ながら。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユニ・エクスマキナ
眠りネズミちゃんの素材を使って何かつくりたいなぁ
あ、ぬいぐるみ!
ネズミちゃんのぬいぐるみを作って一緒に寝るのいいかもしれない!
ふふふ、材料はいっぱいあるからきっとユニにも出来るはず!
(しばしお待ちください)
でき、な、い……(しょぼーん)
これは、一体なんだろう……ユニにもよくわからない物体がある……
誰か……誰か、助けて……!
はっ!セラフィムちゃん……ユニは、眠りネズミちゃんのぬいぐるみが作りたいだけなのね
作り方はわかるの!でもね、思うように全然できないのね……
線をひいてもその通りに布は切れないし
ミシンもまっすぐかけられないのね
綿を詰める?それならユニにも出来るはず!
出来た!お名前つけてくれる?



 温室の一角、白いシーツにピンクや赤のクッションが映えるスペース。ここにしよう!と決めて飛び込みながら――
「眠りネズミちゃんの素材を使って何かつくりたいなぁ~。」
 ユニ・エクスマキナ(ハローワールド・f04544)が作業の算段をつけていた。抱き心地のいいクッションも、あったかブランケットもいいし…と、うんうん悩んでいたら。ちらりと目に映ったのは楽し気な様子で縫物をしているグループ、その手で作られているのは…
「あ、ぬいぐるみ!ネズミちゃんのぬいぐるみを作って一緒に寝るのいいかもしれない!」
 天啓を得た、というように目を輝かせて、さっそく眠りネズミの素材を積みあげる。
「ふふふ、材料はいっぱいあるからきっとユニにも出来るはず!」
 そう期待を込めて、いざ針を握った――筈だったのだが。

――しばしお待ちください――

「でき、な、い……。」
 数分後、あちこちが出っ張った綿の塊を前に、しょぼーんとする少女が、そこにはいた。というかユニだった。
「これは、一体なんだろう……ユニにもよくわからない物体がある……。」
 物体の是非も分からない上に、これをどうすればいいのかも不明。かくなる上は…

 誰か……誰か、助けて……!

 ――そう念じたのが通じたのか、ふと横切った見覚え或る人影に、ユニがばっと飛び出した。
「はっ!セラフィムちゃん……助けてほしいなのねー!」
「《あら、私でお役に立ちますかしら。》」
 呼び止められたセラフィム・ヴェリヨン(Trisagion・f12222)が、読み上げツールの無機質な声で答えつつ足を止める。
「作り方はわかるの!でもね、思うように全然できないのね……。線をひいてもその通りに布は切れないし、ミシンもまっすぐかけられないのね。」
「《なるほど…では、こうしましょう。布は私が切りますわ。1枚布をうまく切れば、綿詰めの個所を縫うだけで何とかなるはず…せっかくですから、素材の詰め方はお任せいたしましょう。柔らかさ、抱き心地を左右する大事な部分だもの。》」
「綿を詰める?それならユニにも出来るはず!」
 なんとかアイディアを出しながら作業を続けていくと、ようやく最初に目指していた眠りネズミに似たぬいぐるみが仕上がって――
「出来た!お名前つけてくれる?」
「《まぁ、大役ですわね。それでしたら――あれを、お贈りしますわ。》」
 そう言って、指さすのは天の星。魔法の夜空。
「《あの煌めきの様に、良い夢が見れますように――stella、ステラの名を。》」
 そう言って微笑むセラフィムに、ユニからどんな返事が返されたのかは、ふたりだけの秘密。



――それでは皆様、瞬く星におやすみなさい。今宵はどうぞ、良い夢を。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月26日


挿絵イラスト