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幽船の召喚獣とガレオンとの別れの思い出(作者 風狼フー太
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#ブルーアルカディア  #ノーウェル浮遊大陸諸島  #プレイング受付中 


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 飛空艇。
 それは、ブルーアルカディアの生活と切って離す事が出来ない物。
 天使核を動力として空を飛び、大陸同士を繋ぎ合わせ、人々の足となり、一部の船は敵を迎え撃つ。
 だからこそ。時にこの世界に住む人々は自らの船に愛着を持ち、我が子の様に愛情を注ぐこともあるだろう。そしてだからこそ。どのような理由であれ、船との永遠の離別が耐え難い痛みとなって心に突き刺さる事もある。そうでなくても、だ。身近にある船が無くなるという事に一抹の寂しさを覚える者達がいる。
「えへへ……だから、皆で思い出しましょう?」
 風が吹く草原の大きな岩の上。そこに、膝の上へ黒い木で出来た大きな杖を置いて座る、黒いフードを目深に被った少年は少しどもった声で笑う。
「僕が、あの頃の姿を皆さんに届けます。一つの船として終わりを迎える前の姿を。壊される前の姿を。忌まわしい雲海に沈む前の姿を」
 彼の者の名はセイル。今は無き船を幽霊船として呼び出す召喚獣「ゴーストシップ」のセイル。
「その為に……僕がいます。皆に思い出してもらって覚えてもらって……皆が例え忘れてしまっても……僕はずっとキミ達を忘れないから……えへへ」

「不気味に見えるかもしれないけど、悪い子じゃないのセイル君は」
 初めまして。という挨拶もそこそこに自ら見た予知を語り始めるピクシス・ペリペティア(ペリペティアの羅針盤・f34106)。彼女によれば、「ゴーストシップ」なる召喚獣であるセイルと言う少年が近々、船達の慰霊を行う為の祭りを開くのだという。
「船の慰霊と言うと不思議に思うかもしれないけど、この世界のガレオンはまさに生活の一部だから何かしら皆、思い入れがあるのよ。そういう訳で偶にセイル君の力を使った慰霊祭を行うのがこの辺りの習わしというか習慣なの!まあ、そういった力の影響なのか、船に関わるオブリビオン達に襲われやすいのも事実なのです」
 小規模な襲撃であれば警備に付く勇士達の力で撃退できるが、今回の襲撃は少々大規模に行われるという。そこで、猟兵達に白羽の矢が立ったという訳だ。
「そういう訳で、皆さんにはこれから警備のお仕事に就いてもらおうかと!あ、オブリビオンに襲われている方の救助はお願いするけど、避難までは大丈夫よ。遠くの安全な所から、オブリビオンと勇士の戦いを見るのもお祭りの一環みたいな物だから!お仕事が終わった後は、お祭りを楽しんで来てね!ガレオンの事なんてわかんないかもしれないけど、幽霊の船が空を飛んでる姿は見ているだけで結構綺麗だし……ほんの少し思いを寄せてくれると、この世界に生まれた一人として私も嬉しいかな?お願いね皆!」





第2章 ボス戦 『ガレオンドラゴン』

POW ●属性変換
【ドラゴンの牙】が命中した敵から剥ぎ取った部位を喰らう事で、敵の弱点に対応した形状の【部位を持つ『属性ドラゴン』】に変身する。
SPD ●ガレオンブレス
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【口】から【ブレス砲撃】を放つ。
WIZ ●飛竜式艦載砲
【飛空艇部分の艦載砲】を向けた対象に、【砲撃】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達がオブリビオンのエルフ達を押し返してゆく度に、後方からその様子を見ていた祭りの参加者達から歓声が沸き起こり、最後の一人である彼女が骸の海へと還ったその瞬間、歓声は爆音となって青い空の下に鳴り響く。
 彼等がこの世界で生きる以上、屍人帝国とは何らかの関わりがある。それを断つ為、立ち向かう為、生きる為、飛空艇とは無くてはならない物。だからこそ、今まさに空に浮かぶ幽霊船達へと思いを寄せる者達が、屍人帝国の先兵達を打ち払った猟兵達に惜しみない賛美を送るのも当然の事であった。
 ならば彼らの想いに答える為にも、最後の務めを果たさなければならないだろう。今だオブリビオンのエルフ達を乗せたドラゴンと化したガレオンは健在である。
 目の前にいる命を憎み、滅ぼすべく雄叫びを上げるこの船を堕とし、全てを脅威を排除すれば、後は人と幽霊船との語らいを残すのみである。
鳴海・静音
よっしゃ、後は相手の本船か!
とはいえさすがにあのデカさ、しかも場所が空となると俺にァちっと分が悪ィな
普通の船なら俺達が直接乗り込んでやるんだが、それはさすがにできそうにねぇしなァ
仕方ねぇ、今回ばかりは他の奴らに花を持たせるとするか

相手は高速で動くんだろ?だったら動きを止めてやるぜ
『亡霊の錨綱』!相手の周りから射出してからめとっちまえ、船を止めるならやっぱ錨だろ?
…使い方が違う?硬いこと言うなよ。ついでに錨で砲弾とかもぶちぬいちまえ
んで、あとはさっきの自分の船で遊撃さ。さぁ、片付けちまおうぜ!

※協力・アドリブ歓迎
手下共の言動等はお好きにどうぞ


氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、13歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


 空飛ぶオブリビオンの飛空艇の横に備えつけられた大砲が、下にある大地に先を向けて炎を撃ち、火薬の爆発した推進力、そして重力を受けた鉄の砲弾が大地に大きく穴を開け、辺り一帯を土埃で包み込んでいた。
「口に砂が入っちまったぜ……さてと、後は相手の本船だけだが」
 突然の土煙に巻き込まれ、苦虫を嚙み潰した様な顔で口に入った土を唾と共に吐き出した土を鳴海・静音(不思議の国の亡霊船長・f19460)。
 忌々しく空を見上げるが、海に浮かぶ船ならまだしも、空に浮かぶ船へと乗り込むというのは、厳しいか。と、両腕を組む静音。
「流石に俺の船は海を往く物だからなァ、ちっと分が悪ィな」
「だったら私が。氷の騎士達よ!」
 悩む静音の隣にいた氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)が、ならばと両手を地面に付けて冷気を込めれば、彼女の前に出来上がったのは透き通った体を持つ氷の騎士達。
 太陽の光を透かし、体の中で乱反射し輝く騎士達は、氷の弓矢を引き絞ると上空へと狙いを付ける。
「放て!」
 雪菜の号令と共に、一斉に風を切り氷の矢は上空へ。
 しかし、いくつかはオブリビオンの竜の体を、船の体を貫いているが、高所にいるオブリビオンに矢が届く事は稀であり、何より自由に空を羽ばたく事が出来るオブリビオンにとって飛来する矢は避ける事が出来る物。
 まともに当たればダメージを与える事が出来るのは間違いないが、当たらない。その事実が雪菜の胸の中にもどかしい思いを生み出していると。
「成程なァ……錨を放て野郎共ォ!」
「アイアイサァー、キャプテン!」
 その思いを吹き飛ばす様な、威勢のいい少女の声と、それに呼応する景気の良い声。二つの声と共に、オブリビオンの上空に白い渦が現れる。
「ヨーソロォー!空に錨を下ろす何てのもおかしな話ですがな!」
「ガタガタ抜かすな、やれ!」
 見れば、静音の率いる幽霊の海賊達の手元にも同じような渦がある。その中に、この世の物ではない白く透き通ったロープに繋がれた錨を放り込む海賊達。
 それと共に、痛みを訴える悲鳴を上げるオブリビオン。先程、海賊達が渦の中に投げ入れた錨が、オブリビオンの上に浮かんだ渦から飛び出て襲い掛かったのである。
 船体にある大砲を錨が潰し重しとなり、実体のないはずのロープが翼に絡まり、動きを封じられて徐々に高度を下げてゆくオブリビオン。
「これで届くよな!」
「ありがとう!大丈夫、絶対に届かせる!」
 今度は外さない。意気込みと共に右手を上げた雪菜に合わせて、再び弓に矢を番える騎士達。氷の矢じりが、ドラゴンの船底を捉えて。
「撃て!」
 再び一斉に放った矢の狙いは、それる事無くオブリビオンの元へ。
 船底に、羽の皮膜に、船の上部にある気嚢にへと矢が突き刺さる度に、喉の奥底から憎しみの籠った悲鳴が響き渡るのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴

ニノマエ・アラタ
狙撃銃を手に相対する。
敵が体勢を崩すよう、翼の付け根や尻尾などに銃弾を撃ち込み、
思うとおりに飛べないようにする。
敵の飛行を乱し、最後に心臓部……実際には無いと思うが、
胸部中心に一撃必殺で弾丸を撃ち込む。

ドラゴンになって、乗組員を守りたかったんだろうか。
……この船は。
だとしても何かを少し間違えた。
だからオブリビオンになってしまった。
いくつもの後悔と無念を乗せているのだとしたら、
華々しく撃ち滅ぼし、還るべき場所へと還すのが俺の役目。
今度蘇るときは、人を守る船として。
人と共に在る船として。
この世界に戻れるように。

せめて、美しく散る姿を人々の心に残して逝ってくれれば。
……だから、この祭があるのか。


 乾いた破裂音と共に、上空を飛ぶ飛空艇と一体化した竜が苦痛の籠る怒りの咆哮を上げる。
 空の自由を奪う為、翼の付け根を狙ったニノマエ・アラタ(三白眼・f17341)が両手に構えた軍用の狙撃銃は、銃口から煙を上げ狙い通りの場所を貫いていた。
「……ドラゴンになってでも、乗組員を守りたかったんだろうか」
 ふと、一筋の推測がアラタの頭の中を駆け巡る。
 この船は空の底に沈み、オブリビオンとなった存在のはず。
 この世界において飛空艇は無くてはならない物であり、例え飛べなくなったとしても空の底に捨てる等という事はない。
 であれば、あの船は何かしらの戦いで沈んで行ったのではないだろうか?であれば、乗っていた乗組員達はどうなったのであろうか?
 その無念とはいかほどの物であっただろうか?
「だとしても、か」
 怒り狂い、空から大地ごと呑み込もうと言わんばかりの竜の顎を避けるアラタは狙撃銃に銃弾を込める。猟兵がオブリビオンに掛けられる慈悲の数は知れているのだ。
 その背にいくつもの後悔と無念を乗せているのだとしたら、華々しく撃ち滅ぼし、還るべき場所へと還す。
 その思いを胸に、大地に食らいついた頭へ、狙撃銃の照準を合わせる。
 次に生まれ変わる時は人を乗せる船として、誰かを助けられる船として。と、願い引き金を引いた銃弾は彼の竜の頭を貫いた。
「ああ……だから、この祭があるのか」
 再び竜の口から怒号の咆哮が響く。
 きっとこの世界では忘れてはならないのだ。空飛ぶ船の事、その全てを。
成功 🔵🔵🔴

二本木・アロ
秋の彼岸みてーなもんか?
警備うけたまーりましたー、【ブットバース】でっす。
空飛ぶのにドラゴン捕まえてたら遅くなっちまった。
ドラゴンフライっつーらしいけど、ま、似たよーなもんだろ。

で、あのデカいの倒せばイイんだよな。
基本的に近接戦闘しかできねーから、『シトゥトゥビ』の背に乗せて貰って、ガレオンドラゴンより上に飛んで貰うぜ。
コイツは動体視力も飛行速度も負けねーぞ。

ガレオンドラゴンの真上に来たら【ジャンプ】!
シトゥトゥビは牙で剥ぎ取られると困るからな、離脱させる。
あたしは敵に向かって飛び降りて【捨て身の一撃】だ!
【怪力】任せの灰燼拳でぶち抜いてやるぜ!
着地は……【落下耐性】でまあ、なんとかなんだろ。


「警備うけたまーりましたー、ブットバースでっす。空飛ぶのにドラゴン捕まえてたら遅くなっちまった」
 そう軽快に笑う二本木・アロ(ガードカツィナの娘・f02301)が背に跨っていたのは、人を一人乗せて空を飛ぶには十分な大きさを誇る巨大な蜻蛉。
 本人曰く「ドラゴンフライっつーらしいけど、ま、似たよーなもんだろ」との事だが、その間違いを指摘できる者はこの場所にはおらず、何よりその威容はドラゴンと言っても過言ではない。
「で、あのデカいの倒せばイイんだよな」
 アロが目の前を見れば、そこにいるのは巨大さが故の圧倒さを持つオブリビオン。だが、此方もそれに渡り合える相棒がいる。
 巨大蜻蛉、シトゥトゥビは、蜻蛉特有の目でアロを見て、アロもそれに返す。一人と一匹はそれを合図に、高速で移動しオブリビオンの前へと立つ。
「コイツの動体視力も飛行速度もあんたには負けねーぞ!」
 迎え撃つオブリビオンの牙や、翼や、尻尾。それ等をアロの言葉通り、シトゥトゥビは独特な薄い巨大羽は高速で瞬き風を創り出だすと、まっすぐ向かってきた所に開いた顎を急激に方向を変えて下に潜り込み、下に生えた翼が叩き落そうとした所を加速して抜け、背中まで来た所で襲い掛かってきた尻尾を急上昇して上に。 
「流石相棒!」
 背に乗っているアロが、一連の攻防の中で何もしなかった事もあり、オブリビオンの意識は完全にシトゥトゥビへと向いた。
 そしてシトゥトゥビがガレオンドラゴンの真上を取った瞬間、振り落とされぬ様掴んでいた手の力を弱めて、この世界にある重力の力に身を任せ始めるアロ。
「あたしは近接戦闘しかできねーから、こーするしかないのさ!」
 左手を握り、右手がそれを前で覆い、構える。全身を纏う太陽のカチナを模った紋が光りを放ち、その左手に込められた力の大きさを物語る。
 たった一人で船を破壊する事は出来ないというのは、人が持つ法則だ。
「ぶち抜いてやるぜ!」
 甲板に身体が衝突するよりも早く落下速度も加えて貫いたアロの左手が、堅い木の板にひびを大きく入れ、遂にそれは大穴へ。
 響き渡る苦痛の咆哮が、何よりもそのダメージの大きさを物語っている。
「やりぃ!……さて後は」
 その攻撃の衝撃で再び空中へと投げ出されたアロ。
 下を見れば、とりあえず地面があり、空の底に投げ出される心配はない事に、とりあえず一息を入れる。
「……ま、何とかなるか!」
 この戦場に来た時と同じように軽快に笑うアロ。その羅刹を、一匹の蜻蛉が猛スピードで追いかけるのであった。
大成功 🔵🔵🔵