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イェーガーメキシコ大作戦

#アポカリプスヘル #クライスト・ヴォーテックス #ヴォーテックス一族

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#アポカリプスヘル
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#クライスト・ヴォーテックス
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#ヴォーテックス一族


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 メキシコ、アカプルコ・デ・フアレス。
 かつて国内屈指のリゾート地として知られたそこは「狂人教祖」クライスト・ヴォーテックスに支配され、クライストシティと名を変えていた。
 白いペンキで乱雑に塗られた廃墟だらけの街を一望するかのように建てられた綺麗な白塗りの城塞から現れる白一色の服に身を固めた「オブリビオン教団」の信者達は隷属させた人々を一堂に集め、麻薬や機械兵器を生産させていた。
「オブリビオン・ストームを齎した偉大なる神々『フィールド・オブ・ナイン』よ」
 その城砦の中心にある教会で1人の男が熱心に祈りを捧げていた。
「俺はお前達を信仰し、お前達を蘇らせる為、オブリビオン教団も造り上げた。その恩を、今こそ返す時じゃないのか?」
 目の前にある神像は日光を浴びたまま、何も音を発さない。その事実に男は歯軋りした。
「まだ何かが不足しているとでも? とっとと蘇り、この俺に力を貸せ!」
 女神像は微笑むのみ。男の怒声は虚しく、高い天井に響き渡るのみであった。

「皆様のご協力のおかげで、『狂人教祖』クライスト・ヴォーテックスの居場所が割れました」
 頭を下げて感謝の弁を述べたルウ・アイゼルネ(滑り込む仲介役・f11945)は、クライストシティと今は呼ばれている場所の地図をテーブルに広げた。
 この街で死は日常茶飯事であり、そこかしこに脱出しようとした罪なき人々の死体が転がっているという。しかし猟兵達の意識の内に入った以上、これ以上の犠牲を許すわけにはいかない。
「教団員は全員、近接攻撃を弾く白い服に身を包み、特注の銃器で武装しているため近接戦に持ち込むより銃撃や遠隔攻撃で対応した方が有利でしょうが……まあ、その点は歴戦の皆様なら特に関係ないでしょうからお任せします。ただこの街には教団員だけでなく、彼らに拉致された力無き一般市民もいることを頭の片隅に置いといてください」
 そして教団員を殲滅しつつ向かう最終目的地はクライストシティを見渡せる高台にある巨大な白一色の屋敷……通称「白の城塞」。
 戦車もキャバリアも悠々と入れる程の巨大な屋敷のどこかに『狂人教祖』クライスト・ヴォーテックスがいるはずだ。
 教祖、という戦うイメージがつきにくい二つ名であるが、ヴォーテックス一族の一角を守る者である。簡単に倒せる相手では無いだろう。
「話は変わりますが、彼らの教義の中には『シルバト・デ・ラ・ムエルテ』……という物があるそうです」
 容赦なき死を与える者、笛の音と共に死を告げる者……「死の笛」と呼ぶに相応しい相手に教団員は畏敬の念を覚え、見入り、手を緩めてしまうことだろう。
「冥土の土産として、素晴らしい演奏を教団員の身に刻んで来てください。それでは皆様、『いのちだいじに』よろしくお願いいたします」


平岡祐樹
 ヴォーテックス一族との正面衝突、1stラウンドです。お疲れ様です、平岡祐樹です。

 相手が「シルバト・デ・ラ・ムエルテ」だと思うような鮮烈なデビューを決めて参りましょう。

 クライスト・ヴォーテックスは20回倒されると撃破されます。いつかはわかりませんが、「アポカリプスヘル」の戦争までに撃破できれば、戦争にクライストは登場しません(撃破できなくとも、成功数に応じた戦力減少を受けた状態で戦争に出ます)。
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第1章 集団戦 『レイダー・フュエルスピッター』

POW   :    フュエルバースト
自身の【持つ燃料タンク1つ】を代償に、【タンクを投げつけ膨大な爆発力】を籠めた一撃を放つ。自分にとって持つ燃料タンク1つを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    フュエルイグニッション
【ノズルから発射した燃料】が命中した対象を燃やす。放たれた【燃料は外れても地形に残留、衝撃で発火。】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    スティッキーフュエル
【ノズル】から【可燃性を失った代わり粘性を高めた燃料】を放ち、【対象の身体に絡みつかせること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルドラ・ヴォルテクス
連携OK

【鏖殺の殺戮舞踏】
燃料が厄介だが……その焔ごと、俺の風で薙ぎ払うまで。
(UC発動)
機構剣タービュランス、フルスロットル!炎を主武器にしたのは失策だったな!その衣ごと焔に巻かれろ!

炎を暴風で巻き上げ、相手の武器、防具ごと炎上させる。
敵の防御が甘くなったところに、チャンドラハースの一撃でトドメを刺していく。

限界突破は、UCの9回目の時に。最大の連打を相手に叩き込む為、九打目に暴風と斬撃の同時の火力を叩きつける。

ここまでは露払いといったところか。
首魁を取り逃がすわけにはいかない。



「オイオイ、何休んでやがんだ!」
 白く小綺麗な服を着た男の信者がボロボロの服を着た痩せ細った女の体を蹴る。まるでボールのように飛ばされた女はコンクリートの壁にぶつかり、そのまま動かなくなった。
「さっさと立てや、ケツに火がつかねぇと働けねぇのかぁ? ああん?」
 苛立った様子の男は給油機のような銃を突きつけ、やり慣れているのか、全く躊躇なく引き金を引こうとした。
 しかしその銃口から重油が溢れる前に、銃は手首ごと宙に跳ね上がった。
「させるかよ」
 突然の激痛に絶叫があがる中、ルドラ・ヴォルテクス(終末の剣“雷武嵐動“・f25181)は刃についた血糊を振り払う。
 その間に声を聞いて他の信者達も集まってきた。そして地面に跪く同士とルドラの姿を見て、すぐに状況を理解して銃を構えた。
「叛逆者だ、やれ!」
「燃料が厄介だが……その焔ごと、俺の風で薙ぎ払うまで」
 ルドラの上半身に刻み込まれた黒い線が怪しく鳴動し、輝き出す。
「『一切合切、鏖殺し、灰塵と化せ!』機構剣タービュランス、フルスロットル!」
 そして大剣の刃を中心に暴風が巻き起こり、浴びせられた火のついた重油が跳ね返されて信者に降りかかる。
「炎を主武器にしたのは失策だったな! その衣ごと焔に巻かれろ!」
 自分達についた炎がタンクに引火し、さらに大きくなり、信者達は大混乱に陥る。そこへあらゆる形に変貌するオブリビオン・ストームを媒介とする刃と共にルドラは竜巻のように駆け抜けた。
 すると信者達の体が細切れになりながら崩れ落ちていく。そして炎が燃え盛るのに任せてどんどん黒ずんでいった。
「ここまでは露払いといったところか。首魁を取り逃がすわけにはいかない」
 そう呟き、刃をしまったルドラは高台に聳え立つ白い城塞を睨みつけた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

毒島・雅樂
ドーモ。恰好を見て分かるようにその辺の旧国家の偉い軍人サンだぜ。
って、冗句くらい言わせろよ…なンとも殺伐としてるさねェ。

此処は落ち着く為にもまァ一服。ンで、終わりだな。

【紫龍ノ嘆息】

紫煙で他所を見通せない中、一人、また一人と命の灯火が消えて逝く。なンだっけ、「シルバト・デ・ラ・ムエルテ」ってェのもそンな感じじゃねェのかィ?
とか煽りつつ、実際はUCで見えてねェ間に首を「切断」して飛ばして逝く感じだがなァ。

…ま、考えずに暴れるのを主眼に置くってのも偶にはイイもンさ。
なンてったって、昔を思い出して血が騒ぐからなァ。

あぁ、他のヤツが来てるなら組ンで動くのも問題ないさね。



「テメェ、そこに止まれ! どこの所属だ!」
 白一色の町では浮いてしまう、黒い軍服を着た女を信者達が銃口をつきつけながら囲い込む。その中心に置かれた毒島・雅樂(屠龍・f28113)は肩をすくめながら聞かれた通りに答えた。
「ドーモ。恰好を見て分かるようにその辺の旧国家の偉い軍人サンだぜ」
「この辺は全て俺らオブリビオン教団に忠誠を捧げている! そんな真っ黒な服なんて着させねーよ!」
 速攻で否定してくる信者をよそに、雅樂はマイペースに刻みタバコを丸める。
「って、冗句くらい言わせろよ……なンとも殺伐としてるさねェ」
 そして懐から取り出したキセルの先端に詰めて反対側を口に挟む。そして火を点した。
「此処は落ち着く為にもまァ一服。ンで、終わりだな。『…一期は夢よ、ただ狂ヱ』」
 雅樂が息を吐くと、龍の姿を模した霧散しない紫煙が顕現して辺りを包み込む。
「くそっ、煙幕の類か! お前らとにかく……!」
 焦りながらも急襲に備え、指示を出しながらも手当たり次第に重油をばら撒こうとする信者の首が、雅樂の脇差によってかき切られた。
 血が溢れる喉笛を押さえながら斃れる信者の横をすり抜け、雅樂は再びキセルに口をつける。
「うぇっ、ゲホ、ゲホッ……!?」
 大して動きも呼吸もしていないのに、突然苦しくなった信者が座り込む。そのそばにしゃがみ込んだ雅樂は信者の顎を掴むと強引に上を向かせ、煙を浴びせかけた。
「なンだっけ、『シルバト・デ・ラ・ムエルテ』ってェのもそンな感じじゃねェのかィ?」
 煙の重ねがけに呼吸が出来なくなった信者が足元で暴れ悶える中、雅樂は楽しそうに笑う。
 何が起きているのか紫煙で他所を見通せない中、その笑い声は煽られ慣れてない信者達を激昂させるには充分過ぎた。
 口々に喚き、苦しみ、大した抵抗も出来ぬまま一人、また一人と命の灯火が消えて逝く。
「……ま、考えずに暴れるのを主眼に置くってのも偶にはイイもンさ。なンてったって、昔を思い出して血が騒ぐからなァ」
 燃え尽きたタバコを地面に落とす。紫煙が晴れた道には苦悶の顔で息絶えた信者達の遺体が大量に転がっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(サポート)
『テケリャア!!!』
バイオモンスターのラヴクラフト神拳伝承者 × 四天王
年齢 102歳 女
外見 243cm 黒い瞳 赤茶の髪 白い肌
特徴 特徴的な声 声が大きい 実は美形 虐殺を生き延びた 奴隷だった
口調 テケリャア(私、呼び捨て、言い捨て)
お腹が減ると ケテルャア(私、呼び捨て、言い捨て)
常に飢餓感に苦しんでいます
てけりゃあ叫んで捕食したり怪力任せに潰すのが得意です
不定形の化け物として描写してください
連携歓迎です



「テケリャア!!!」
 その時あの場にいた教団員にとって、テケリリケテルリリ・テケリリテケリャア(ロード・ケテル・f16871)の襲来はまさしく悪夢であった。
 本来教団員しか通れない門を通ろうとした小綺麗な紫色のドレスを着た女性を呼び止めたまでは良かった。
 しかし女性が微笑んだ途端にその体は黒ずみながら溶け出し、巨大な肉塊となる。
 そしてその肉塊は笑うような鳴き声を発しながら触手を伸ばし、最寄りにいた教団員の体に巻きつき持ち上げ、おもむろに地面に叩きつけた。
『テケリャアテケリャア』
 白いレンガで舗装された道に赤く大きな花が咲く。
「うわああああっ!?」
 何度も顔を合わせ、話してきた同胞が目の前で唐突に無惨に殺されたことに動揺した者が背負っていたタンクを投げ捨てて逃げ出した。
 宙を舞ったタンクは偶然にも肉塊の方に飛び、無謀にも立ち向かっていた教団員が放った炎が引火し、大爆発を起こす。
「や、やったか!」
 しかし肉塊は平然と白煙の中から触手を伸ばして教団員を絡め取った。
 触手が触れた服が溶けて隠されていた体が露わとなり、激痛と共にまるで食虫植物に捕らえられた虫のように溶けていく。
「い、いやだイヤダ嫌だ!」
 教団員は半狂乱に喚き立てたが、その口が触手に塞がれたことで断末魔の悲鳴が辺りに響き渡ることはなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

フィリリアンナ・フェアリーガーデン(サポート)
『ボクに不可能なんて字はないのですよっ!』
僕の天才的な頭脳があれば大体のことはちゃちゃっと解決できるのですよ!
便利な魔法の数々をご覧あれです!
戦闘では味方を巻き込まないように注意しつつ強力な魔法で殲滅です!
基本的に詠唱は必要なので気を付けて下さいね。
まぁ足を引っ張るような真似はしないので平気でしょう!
あ、それとA&Wワールド以外はあんまり行ったことないので、ちょっと興味深々になるくらいですかね?
やはり見たことのない景色や知らない知識というのは尊いものですからね。

他の方との絡みとか、連携などはお任せします。よろしくお願いするのですよ!



 フィリリアンナ・フェアリーガーデン(超ド級天才魔導妖精・f00685)にとって見たことのない景色や知らない知識というのは尊く、興味をそそられるものだ。にも関わらず、このアカプルコという街には何の好奇心も沸かなかった。
「こんなに綺麗なのに。何でだろうね」
 疑問系で口にしていても、その理由は明らかだ。
 オブリビオン教団の総本山として煌びやかに整えられた通りから少し脇道にそれただけで見つかる、白いペンキで強引に塗り替えられたあばら家、あちこちから香る強烈な死の臭い、そして虚ろな目をしたボロボロの服を着た奴隷達。どれもこれも隠せているとは言えない。
 だがこれが彼らの普通であるならば?
 単純に歩くのに邪魔だから適当に傍に放っただけ。でもそれだと上から見て見栄えが悪いから適当に色だけ一緒にした。
 そんな理由が簡単に想像できてしまったことをフィリリアンナは不愉快に思った。
「おや観光客さん、ここに面白い物などございませんよ? どうぞこちらへ……」
 フィリリアンナに気づき、聞いただけで虫唾が走るような猫撫で声を発しながら教団員が近づいてくる。その服の袖には黒い油汚れと赤い血が染み込んでいた。
「その服……」
「え? ああ、少しお行儀の悪いバ……子がいまして、ちょっとばかしお説教を。帰ったらすぐに漂白しませんと」
「そんなに真っ白が好きならお裾分けしてあげるよ。『光精よ、暗きを退け悪しきを滅する輝きを我が手に』!」
 フィリリアンナの手のひらから日光に負けない輝きを放つ光球が溢れ出る。そしてそれを何の警戒も無しに受け取った教団員の体は爆風によって高々と打ち上がった。

成功 🔵​🔵​🔴​

数宮・多喜(サポート)
『アタシの力が入用かい?』
一人称:アタシ
三人称:通常は「○○さん」、素が出ると「○○(呼び捨て)」

基本は宇宙カブによる機動力を生かして行動します。
誰を同乗させても構いません。
なお、屋内などのカブが同行できない場所では機動力が落ちます。

探索ではテレパスを活用して周囲を探ります。

情報収集および戦闘ではたとえ敵が相手だとしても、
『コミュ力』を活用してコンタクトを取ろうとします。
そうして相手の行動原理を理解してから、
はじめて次の行動に入ります。
行動指針は、「事件を解決する」です。

戦闘では『グラップル』による接近戦も行いますが、
基本的には電撃の『マヒ攻撃』や『衝撃波』による
『援護射撃』を行います。



「おーおー、派手にやってるねぇ」
 打ち上がった教団員が落ちていく様を見ながら、数宮・多喜(撃走サイキックライダー・f03004)はストローでグラスの底に溜まった炭酸水を吸う。
 周囲に人の姿は無い。「聖地」という名の観光地なだけあって、入店時には真っ白な服を着た人がそこそこいたが、猟兵達が一斉に攻め込んだ今はみんな逃げ出してしまったのだ。
「さあて、そろそろアタシも行くとしますかね」
 従業員も逃げ出し、放置されたレジの皿にレシートとそこに書かれた額と同じだけの金を置いて外に出る。
 教会を兼任しているためか街の中心部にある城塞を示す標識は多く、あっさりたどり着けた。しかしその門扉は開門時間内であるはずなのにしっかりと閉じられ、その周りには燃料タンクを背負った教団員が2人警備についていた。
「お? 申し訳ねぇな姉ちゃん。ちょっと今ここは通せないんだ、また明日来てくれや」
 白を基調にさえしていればいいのか、睡蓮の花が刺繍されたアオザイを引っ張り出してきた甲斐あって教団員は多喜に対して怪しむ素振りを一切見せない。
 しかしあちこちで戦闘が起きているこんな状況で観光客が来るわけがない。少しでも考えれば気付くはずのことを分かっていない教団員に多喜は笑いを抑えられなかった。
「明日じゃ遅いんだよなぁ」
「は?」
 不意に振られた多喜の掌が教団員の右頬を捉える。足が地面から離れた体はもう1人を巻き込みながら城塞の内部を図解した案内板に激突した。
「悪いね? アタシらちょいと急いでるんで」
 意識を失った2人に謝ってから、多喜は門扉に掌底を打ち込む。すると施錠されていたはずの扉はゆっくりと開かれ、壊れながらも辛うじて引っかかっていた錠前が地面に落ちた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『少女強盗団』

POW   :    「一斉に掛かれ!」「囲め囲めー!」
【手作りや拾い物の雑多な武器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    「1班、2班で抑えろ!3班は回り込め!」
レベルm半径内の、自分に気づいていない敵を【メンバーの誰かのナイフ】で攻撃する際、ほぼ必ず狙った部位に命中する。
WIZ   :    「おい、アレ出せ!」「は、はいっ!」
自身の身長の2倍の【車高の、履帯と砲塔を備えた戦車】を召喚し騎乗する。互いの戦闘力を強化し、生命力を共有する。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 門扉が開け放たれ、猟兵達が城塞に一気に雪崩れ込む。その様子を窓から見てしまった教団員達は焦りながらも連携を取ろうとしていた。
「教祖様の元に行かせるな!」
「教祖様はどこにいるんだ? すぐにお守りせねば」
「分からん! でも警備を密にしてたら逆に怪しまれる! だからあちこち思い当たる所を守れ!」
「了解!」
 教団員達は身近にいた者とチームを組むと猟兵。迎え撃つべく階段を駆け降りていく。
 彼らは自分たちがどうなろうと構わない。死んでも役目を達せれば、輝かしい死後の世界が待っているからだ。
「全ては教祖様とフィールド・オブ・ナイン様のために」
「全ては教祖様とフィールド・オブ・ナイン様のために!」
 教義に殉ずることが当然だと思っている教団員達は一切の曇りもない目で、辺りを見渡す猟兵の姿を捉えた。
ヴィヴィ・ジーヴ(サポート)
キマイラの力持ち×精霊術士、15歳の女。
名前はヴィヴィ、一人称は自分の名前でビビ。表記はどちらでも。

服の下はフクロウ。
腕はハーピー(鳥の羽)、器用な作業は少しだけ苦手。
「あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ。」

《力持ち》
素早いの、苦手。お目目くらくらする。一撃ドーン、が得意よ。

《精霊術士》
困った時は精霊さんに聞く!

《好き》
美味しいもの、食べる事、大好き!
あとね、ビビ、空中浮遊でふよふよするの好きよ。

◆集団戦
沢山いるなら、ビビ、得意かも。
ひゅ~ってお空飛んで行ってね、急降下で、ドーンっ!
怪力の技能を足に溜めて、着地のついでに足場も割っちゃおう。
鹿の足で蹴り飛ばしたり、ぼんぼん投げたりするよ。



「おい、アレ出せ!」
「は、はいっ!」
 隊のリーダーと思われる者の呼びかけを受け、教団員のうちの何人かが奥の部屋に引っ込む。
 そんな中で開け放たれていた窓の枠に一つの人影が着地した。音も無く背後を取った存在に、目前の侵入者に夢中になっていた教団員は全く気づかないままだった。
 人影———ヴィヴィ・ジーヴ(いつも誰かのお手伝い・f22502)は窓枠から離れると滑空して教団員の背中に向けて硬い蹄がついた足を蹴り出す。しかし足が激突しかけた瞬間に肉を触った時とは違う妙な弾力が足を襲った。
 そしてヴィヴィははね返され、階段に押し付けられる。その衝撃音を聞いて信者達はようやく振り返り、驚愕した。
「なっ、いつの間に!?」
「これは……まさか窓から! しまった、完全に頭から抜けてた!」
 ヴィヴィの袖から溢れる羽を見た信者が方法を察し、大声をあげる。尻餅をついていたヴィヴィは袖を伸ばしながら頬を膨らませた。
「……あまりお手手は見ないでね、女の子の秘密よ」
「黙らっしゃい!」
「お待たせいたしましたっ!」
 履帯が地面を擦る音と共に真っ白な壁が崩れ落ち、銀色の車体を持った戦車が顔を出す。
「よし、これで異教徒を全員粉砕するぞ!」
 教団員達が喜び勇んで進む後を精霊達が追いかける。異教の存在である精霊を教団員達は認知できず、共に戦車へと乗り込んでしまった。
 ヴィヴィに酷いことをした人間達にお返しするべく、精霊は弾薬庫に炎を灯す。それだけで戦車は金属製の棺桶と化した。

成功 🔵​🔵​🔴​

毒島・雅樂
あ゛~…他の面子と組むのは問題ないぜ。

妾の紫煙は戦場を覆い尽くす…ンで、今の戦場はこの白いお屋敷。その中には教祖サマが…となると、動きは自ずと決まるよなァ?
と、妾に向かって来るヤツの誘引と、後で教祖サマのトコに行く道案内に思考を誘導する挑発を。とか言ってみると、ちったァ考えてる風に見えるだろ。

動き的にゃ先ほどの戦闘と変わらず、基本はUCで戦闘能力が低下したトコを刀で斬り捨てて征くさね。なに、速やかに冥土に送ってヤるから心配すンな。
粗方、片付いたら教祖サマを見つけに行こうかねェ。屍で舗装された道を歩いて征く死神サマの御成りだぜィ。



「フゥン、ここに件の教祖サマが……となると、動きは自ずと決まるよなァ?」
 新しい刻みタバコを燻らせながら雅樂はあちこちから戦闘音が聞こえてくる白の城塞に足を踏み入れた。
「いたぞ、『1班、2班で抑えろ!3班は回り込め!』」
「了解!」
「全ては教祖様とフィールド・オブ・ナイン様のために」
「全ては教祖様とフィールド・オブ・ナイン様のために!」
「……そんな大声で復唱しちまったら、どこにいるのかバレちまうぜ?」
 鼻で笑いながら雅樂は口から龍の姿を模した紫煙を再び吐く。霧散しなくとも竜の紫煙は意思を持っているかのように動き、辺りを汚染していく。
「こンなに人が集まってンだ。どうせここにいるンだろ? さっさと吐いたらラクにしてやるよ」
「うるさい、我々も教祖様のスケジュールを把握してる訳ではない! それに、敵であるキサマッ……!?」
 外で対峙した信者達と同じように視界を失い、呼吸困難となってその場に崩れ落ちた教団員に歩み寄った雅樂は刀を抜きながら白い歯を見せた。
「なに、速やかに冥土に送ってヤるから心配すンな」
 相手が少女と言っても良い歳だろうと、敵意を持って近づいてきた者には容赦はしない。雅樂は全くの躊躇なく、教団員の喉笛を掻き切った。
「フードとか首輪とかつけてりゃ妾の刀もはね返せたってのに。『画竜点睛を欠く』とはこのことさぁねェ?」
 血を流す首を押さえ、呻きながら絶命していく教団員を嘲笑するその姿を望遠鏡で見た別の教団員は首を振る。
「あの煙を吸ったらおしまいだろう、別のところで防衛線を引くぞ!」
「了解!」
 迎え撃つどころか、自分から離れていくことを選択されたとは露ほども知らない雅樂は鼻歌を歌いながら口から煙を吐いた。
「サァサァサァ、屍で舗装された道を歩いて征く死神サマの御成りだぜィ?」

成功 🔵​🔵​🔴​

シフィル・エルドラド(サポート)
 ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子です。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


ローズ・ベルシュタイン(サポート)
『さぁ、楽しませて下さいますわよね。』
 人間のマジックナイト×電脳魔術士、女の子です。
 普段の口調は「高飛車なお嬢様(私、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」、宿敵には「薔薇の棘(私、あなた、呼び捨て、ですわ、ますの、ですわね、ですの?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

性格は高飛車なお嬢様風の偉そうな感じです
花が好きで、特に薔薇が大好き
武器は、主にルーンソードや精霊銃で戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


氷咲・雪菜(サポート)
 人間のサイキッカー×文豪、13歳の女です。
 普段の口調は「何となく丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 独り言は「何となく元気ない(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

氷や雪が好きな女の子で、好きな季節は冬。
性格は明るく、フレンドリーで良く人に話しかける。
困っている人は放ってはおけない。
戦闘は主にサイコキャノンを使って戦う。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 お互いにクライストの居場所が分かってない以上、猟兵だろうと信者だろうと屋敷内を右往左往することとなる。
 見えない所で伸ばした脚がぶつかり合うことはある意味必然であった。
「いたいた……うん、こっちには気づいてないし戦ってるわけでもなさそう」
 吹き抜けとなっている階下に信者達の姿を見つけた氷咲・雪菜(晴天の吹雪・f23461)はすぐに引き返して隠れる。その後ろに続いていたローズ・ベルシュタイン(夕焼けの薔薇騎士・f04715)は薔薇の彫刻が施された赤い銃を構えた。
「すでに合流して私達の捜索に出ているか、まだ居場所が分からずに走り回ってるか、どちらだと思います?」
「どっちにしてもやることは変わらないでしょ?」
 雪菜からの返しにローズは柔かな笑顔を浮かべる。その直後、階下の信者達は頭から氷水を浴びせかけられていた。
「うわっ、冷たっ!?」
 すぐに下手人の姿を捉えようと信者達は視線を上に向けたが、その全身に前触れもなく高圧の電流が流し込まれる。
『薔薇の抱擁……差し上げますわ』
 水を含んだばかりの服に電流はよく通り、全く動かなくなった信者の体へ狙いを絞り、ローズは弾丸をわざと掠らせるように放つ。すると印がついたばかりの傷口に刻まれるように浮かび上がり、それに呼応するように両腕両脚に棘が絡みついた。
 動きを封じられ、地面に転がった信者達に歩み寄りながら雪菜とローズは語りかける。
「ほら、もう電気は抜けたでしょ? 気絶してるフリをしたって無駄だよ」
「あなた方、この城塞のどこを見回ったのか教えてくださる? 教えてくださればこちらの手間が減ります故」
 教祖様を売るような真似は出来ないと思ったのか、信者達は睨みつけるだけで口を開こうとしない。だが縛り付ける棘は容赦なく信者の体を蝕んでいるはずで、音を上げるのは時間の問題だろうと、ローズは予測していた。
 そんな中、空気を切り裂く音が徐々に大きくなる。音がした方を向けば一発の榴弾がこちらに迫ってきていた。
 息を飲み、すぐに走って退避したローズや雪菜と違い手足を封じられた信者達は転がることしか出来ない。死に対する恐怖への悲鳴は爆裂音によってかき消された。
「仲間も気にせず殺しにくるなんて、なんて卑劣なっ……!?」
 まさかの暴挙をしでかしただけでなく、その遺体の残骸を履帯で轢き潰しながら突き進む戦車の姿に憤っていたシフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)は思わず息を飲む。
「ん? そっちにも誰かいるのか?」
 その怒声か呼吸音を耳にしたのか、戦車の外部に取り付けられた拡声器から中にいる者の声が聞こえてくる。シフィルは表情を硬くしたままだが、堂々と物陰から姿を現した。
「お、今のを見ても出て来るとは太え奴だな? まあいいや、すぐにあいつらの後を追わせてやるよ」
 車長なのか、戦車の中で笑う女の声に対しシフィルは剣も槍も銃も抜かずに息を吸うと高らかに歌い始めた。
 オブリビオン教団に聖歌の類があるかは分からない。だが猟兵に捕らえられただけで殺された哀れな少女達を追悼すべくシフィルは自分の知る鎮魂歌を紡いだ。
「はっ、いかんいかん! お前ら、やっちまえ!」
 そのあまりに透き通った歌声に意識を持ってかれかけた車長は慌てて頭を振り、任務に戻ろうとする。しかし操縦手も砲手も装填手も手を止めてじっと聞き惚れてしまっていた。
「おい、お前ら聞いてるのか! 異教の歌に心を乱っ」
 その事態に焦ってしまった車長はハッチがこじ開けられたことに気づかず、そこから撃ち込まれた弾丸と棘によって残りの乗員達と共に無理矢理外に引き摺り出された。
「さて、動きやすくするのと探す場所を減らすためにもうちょっと風通しを良くしちゃいましょうか」
 そうして無人になった戦車に乗り込んだ雪菜は砲手の席に座ると、弾が入ったまま放置されていた主砲の発射ボタンを押し込んだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

カシム・ディーン
機神搭乗

やれやれ…狂った教祖で美少女盗賊を使ってるならエロい儀式や宴とかやればいいのによ
「ご主人サマは変わらずだね!メルシーも同意見だけど♥」(鶏立体映像

本当に残念です
UC発動
【属性攻撃・迷彩】
光水属性を機体と竜達に付与
光学迷彩で存在を隠蔽

不意打ちが好きか?
同感です
だから楽しめ

【戦闘知識・情報収集・視力】
敵陣の位置と動きと連携パターンを捕捉
冷徹に分析し見極め

残念ですよ…僕はお前らの断末魔より喘ぎ声を奏でたかった

やれ

竜達
【捕食・二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
盗賊達に襲い掛かり食らい尽くす
必要時は合体し確実に始末

【弾幕・念動力・スナイパー】
念動光弾を乱射して離れた敵を迎撃

死なんぞろくでもねえよ



「やれやれ……狂った教祖で美少女盗賊を使ってるならエロい儀式や宴とかやればいいのによ。本当に残念です」
「ご主人サマは変わらずだね!メルシーも同意見だけど♥」
 当の本人が聞いたら間違いなく激昂しそうなことを、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は愛機(?)のメルシーのコクピットにて平然と呟いていた。
 内部からの砲撃やら戦いの余波やら何やらであちこちに穴が開いて風通しが良くなった今、メルシーを本来の姿に戻しても何の障害も無い。
 前方にあるセンサーには大人というには小さすぎる少女達が物陰に隠れて、カシムに一撃食らわせようとしている様が光点となって浮き彫りになっていた。
「あの白い服、近距離攻撃に対して『だけ』強いんだっけ? どうせだったら光学迷彩とかつけてもらえば良かったのにねー」
「そうだな……お前らも不意打ちが好きか?」
 頭の上のホログラム製の鶏越しに話すメルシーに相槌を打ったカシムは少女達に声をかける。
 完璧に隠れていると信じ切っていた少女達は体を強張らせたが、互いに別の人がバレたのだと都合の良い解釈をしてその場から動こうとしない。その様を微笑ましく思いながらカシムは目を細めた。
「同感です。だから楽しめ。……やれ」
 その言葉を合図に「光学迷彩」によって少女達の背後に隠れていた龍達が一斉に動き出した。
 あんなチャチなナイフでは龍の鱗を傷つけることすら叶わない。服の無い部位は爪や牙で刈り取られ、頭から飲み込まれてしまった者は加護の有無関係なしに服ごと胃液で溶かされるだろう。
「残念ですよ……僕はお前らの断末魔より喘ぎ声を奏でたかった」
「くそ、撤退……撤退だ!」
 阿鼻叫喚の地獄絵図に陥る中、辛うじて平静を保てていた少女は自分達は敵にしてはならない者を敵にしてしまったことを理解し、この場から離れようとする。
 しかしその体は逃げようとした先から飛んできた念動光弾によって服ごと撃ち抜かれた。
 少女は恐怖のあまり忘れていたのだ。龍達が現れた次の瞬間、巨大なロボットがその場から消え失せていたことを。
 残った頭と腕、脚が地面に転がったのを見届けた、殺戮による死より色欲に塗れた生を好む男は心の底から不愉快そうに吐き捨てた。
「死なんぞろくでもねえよ」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』

POW   :    この俺が「聖書(バイブル)」だ
【クライスト・マシンガンの連射】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD   :    ロンギヌスが槍だと、誰が決めた?
【痛みを感じないかの如き狂信的突撃】で敵の間合いに踏み込み、【ハンマーを利用したアクロバット】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ   :    知ってたか? テキーラはこう使うんだ
レベル×1個の【テキーラと火薬を混ぜた純白】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 あちこちで猟兵と教団員の戦闘が巻き起こり、一面真っ白だった城塞が焦げや煤で黒くなりつつある中、ある1区域だけは無傷であり続けていた。
 その部屋と外を区切る大きな扉がゆっくりと開かれる。扉の先にあったのは何百人と入れそうなほどの広さを誇る大聖堂であった。
 鮮やかな彩色がなされたステンドグラスの人物や祭壇に飾られている像が、件の「フィールド・オブ・ナイン」なのだろうか。
 ただこの時だけは猟兵達の視線はその祭壇の上でテキーラを瓶から直飲みしているクライスト・ヴォーテックスのみに注がれていた。
 クライストは口の中のテキーラを胃には入れず、傍に置いていた肉叩きのような見た目をした金槌に吹きかける。
「とうとうここまで来やがったかネズミ共……」
 酒の残る唇を拭い、地獄の底から響かせるような怨念混じりの声を発しながらクライストは続々と脚を踏み入れてくる猟兵達をサングラス越しに睨みつけた。
「今まで俺達の抗争を散々引っ掻き回してくれた上にこのアカプルコの街を壊し、我が教団の顔たる白の城塞も壊し、幾人もの信徒達を殺してきたその咎、今ここで俺が全て精算してやる!」
 飲酒のせいか涙のせいか、目を真っ赤に充血させたクライストは金槌を豪快に振り回し、猟兵達に告げる。

 ———オブリビオン教団との最後の戦いが今、幕を開けようとしていた。
毒島・雅樂
教祖サマの居所を掴んで、ステンドグラスでも蹴破りながらカッコ良く登場シようと思ったのに、目算が外れたぜ。あンなに撤退されちまうとは…。
っと、ドーモ。毒島雅樂さね。

清算ってのは手前の魂を六道の辻にご案内ってェ認識で間違いねェな?

さて、相手は教祖サマだけなので【集中】シて【決闘】の状況に持ち込んだ後、接近戦を挑む中で【グラップル】シて避けられないように掴ンだところでUCで心ノ臓をブチ抜くぜ。
十万億土の道程だ、ゆっくり逝きなァ。あばよ。

お、そうそう。
他に連携できる面子が居る場合は連携に否はないぜ。



「教祖サマの居所を掴んで、ステンドグラスでも蹴破りながらカッコ良く登場シようと思ったのに、目算が外れたぜ。あンなに撤退されちまうとは……」
 独自行動をして今からでもよじ登ってスタンドグラスをぶち破ることは出来る。扉の方に集中しているだろう今なら十分不意打ちの形にも出来るだろう。
 だが、相手が臨戦態勢になり、名乗り口上まであげられたとなればこそこそ後ろから刺すような真似は出来なかった。
「っと、ドーモ。毒島雅樂さね」
 少し俯きながら猟兵達の先頭に立った雅樂はキセルの中から落としたタバコの吸い殻を地面に落とし、足で擦り消してからクライストを見た。
「……ところで清算ってのは手前の魂を六道の辻にご案内ってェ認識で間違いねェな?」
「間違いだよ、大馬鹿野郎が!」
 クライストは金槌をその場で振るうと、風圧ではためいた服の下からマシンガンを取り出して、即座に連射する。
 猟兵達が一斉に縦横無尽に散開する中、雅樂は最短の距離でクライストに殴りかかった。
「大聖堂は禁煙だ、この時点でお前の罪はさらに増やされた!」
「ハッ、別に構わないさ。それよりそんな薄いボロ切れで大丈夫かい、これから寒くなるぜェ?」
「……我が神の加護を愚弄するか、貴様!」
 クライストがさらに激昂する中、その至近距離まで詰め寄った雅樂は右手をピンと伸ばした。
「『…風に落ち、水には浮かぶ花紅葉』。十万億土の道程だ、ゆっくり逝きなァ。あばよ!」
 左手で逃げられないようクライストの襟元を掴み、右手を心ノ臓を貫くように突き出す。しかし薄汚れた布切れにしか見えない白衣は超高速かつ大威力の一撃を受け流してしまった。
「あんだけ偉そうな口を叩いたくせにこの程度か……」
 左の脇でつんのめった雅樂の右腕を固定したクライストは銃口を突きつけ、鼻で笑う。そしてわざと急所を外しながら雅樂の体に穴を開けていった。
「て、めェ……!」
「ははっ、ざまあねぇなぁ! そうだな、殺すのは最後にしてやる。お仲間が次々と倒れていく様を神の前で見てるといいさ!」
 弾倉が空になったマシンガンを捨てたクライストは高笑いをしながら雅樂の首を掴み、祭壇に向けて投げ捨てた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ルドラ・ヴォルテクス(サポート)
戦闘用フラスコチャイルド。
ストームブレイドの力を移植され、侵蝕され続けており、その力はオブリビオンを狩ることを至上の命題、歓びとしており、本人も力の赴くまま、狂戦士の如く力を奮い続けている。

自分の死を厭わない戦い方は、寿命を削るUCに現れており、負傷や疲労は限界突破で超越して戦う。
(使用するUCは寿命を代償にする系統です)

主な武器は変型する羅睺の刃、チャンドラー・エクリプス、二振りの機構剣、暴風のタービュランス、雷破のエレクトロキュート。

※ 他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
日常系は不参加でお願いします。



「リミッター解除、限界突破。……発雷!」
 雅樂を投げる過程で背を向けたクライストへ、暴れ狂う猛獣の如き紫電をまとったルドラは一気に距離を詰め、青い双剣を振るう。
 空気を裂く轟音に気づいたクライストは即座に振り返りながら座席に立てかけていた金槌を持ち、その襲撃を受け止めた。
「おいおい。そんな爆音流しながら首が取れるほど、俺は甘くないぞ?」
 そしてクライストは力任せにルドラの攻撃を押し返し、距離を取ったかと思えば今度は自ら突っ込んできた。
「冥土の土産に俺のロンギヌスを食らえ!」
 クライストの打撃を光速に近い速さで容易く避けたルドラの頭の中に声が響く。
『この男、白衣の効果だけでなく、何らかの手段で痛覚を遮断している可能性があります』
 あの白衣はあくまで「近接攻撃を弾く」だけ。ルドラと鍔迫り合いをした時に金槌を通じて紫電は流されており、確実にクライストの体に滞留しているはずだ。
 にもかかわらず平然としているのは、何らかのカラクリがあるのだろう。
「そのくらい、言われなくても分かっている」
 だがそれを解析し、解除するために使える時間はもう無い。ルドラはアンピュテイターの先端部を取り外すと、雷を纏わせながら投擲した。
 ビームの縮退により質量から転換した熱エネルギーで溶断する刃は金槌の先を削りつつ、大聖堂の壁に突き刺さる。
「大事なロンギヌスと聖堂に傷がついたな」
「はっ、その程度で俺を怒らせたつもりか? この程度いくらでも作り直せる。そんなことより自分の事を心配するんだなストームブレイド。逆らったお前にフィールド・オブ・ナインの手は差し伸べられないだろうからな」
 わざとらしく手を合わせて祈ってみせるクライストをルドラは鼻で笑った。
「クライスト……お前の神に救われるくらいなら、俺は大人しく地獄行きを選ぶさ」

成功 🔵​🔵​🔴​

火土金水・明
「あなたがここの城塞の主ですか。教団員を捨て駒にして逃げ出さなかった事だけは評価に値しますね。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【高速詠唱】で【属性攻撃】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』と放たれた炎達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【第六感】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。



「あなたがここの城塞の主ですか。教団員を捨て駒にして逃げ出さなかった事だけは評価に値しますね」
 火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が息を吐くと、その周囲に大量の氷の矢が生成される。
『我、求めるは、冷たき力。』
 明の号令によって一気に放たれたらそれらをクライストは金槌を回すことで全て打ち落とそうと試みる。
 しかし矢は物理法則を無視して金槌の手前で急停止すると、それが通り過ぎた瞬間に再加速してクライストの白衣を突き抜け、体を抉った。
「ぐっ……!」
 呻き声をあげたクライストは白衣の下からテキーラの瓶を取り出す。その蓋を取ると飲むわけでも傷口にかけるでもなく、おもむろに明に向けて投げつけてきた。
 回る瓶の飲み口に白銀の炎が点る。その瞬間、明の脳裏にその正体が過った。
「モロトフカクテル……!」
 地面に落ち、爆発したテキーラはそこを中心として一気に燃え広がろうとする。しかしそこに大挙して押し寄せてきた氷の矢が溶けて生まれた水によって鎮圧された。
『知ってたか? テキーラはこう使うんだ』
 クライストは新しいテキーラを取り出すと、今度は口に含んだ後に自らの傷口に吹きかけた。どうやら服の下の瓶全部が全部火炎瓶なわけではないようだ。
「……まだ私は未成年ですので」
 明はウィザードハットに手をかけ、深く被り直す。クライストは鼻で笑うとテキーラの栓を閉め直した。
「真面目なことだな。だが、それだけで生き残れるほどこの世界は甘くねぇ」
 クライストが指を鳴らす。すると何かが外れる音と共に白銀の炎で栓をした大量の瓶が降り注いだ。
「聖なる炎で浄化されろ、魔術師」
 氷の矢で迎撃しきれない爆炎が吹き荒れ、長椅子が弾けて燃え盛る。そして巻き込まれた明の姿も消し飛んだ。
 だが大抵のやり手がそうしてくることは経験済みだ。
「残念、それは残像です」
 明はもはやお決まりと化した台詞を吐きながら、焦げ一つついてないローブを整えるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

セシル・ローズキャット(サポート)
『神様なんていないわ』
『あなたみたいな人、嫌いよ。だからここで終わらせるの』

 ヴァンパイアの父と修道女の母に大切に育てられた、ダンピールの少女です。
 母が同じ人間に迫害されてきたため神を信じず人間嫌いな性格ですが、猟兵としての仕事には真剣に臨みます。
 普段の口調はやや大人びた感じですが、親しみを覚えた仲間に対しては「ね、よ、なの、なの?」といった子供らしい口調で話します。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、依頼の成功を目指して積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはマスターさんにおまかせします!


ナギ・ヌドゥー(サポート)
普段はなるべく穏やかで優し気な感じで話してます。
……そう意識しておかないと自分を抑えきれなくなりそうなので。
それでも戦闘が激しくなると凶悪な自分が出てしまいますね。
オブリビオン相手なら最初から素で対峙し、手段を選ばず殺しにいきますよ。

探索行動の時は第六感などの知覚に頼る事が多いです。

日常的な行動は、寛ぐ事に慣れてないから浮いた存在になるかもしれません……

武器は遠距離ではサイコパーム、近距離では歪な怨刃、
痛みや恐怖を与える時はソウルトーチャーを使います。

己は所詮、血に飢えた殺人鬼……
それでも最後の理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。
どうぞ自由に使ってください。



「神様なんていないわ」
 白銀の炎がまだあちこちに残る中で、小さいながらもよく通る声で呟いたセシル・ローズキャット(ダンピールの人形遣い・f09510)は猫のぬいぐるみを胸の前でぎゅっと抱きしめながらクライストを睨みつける。
「皆いるって口だけ。人前で都合の良いことだけ言って、裏では正反対のことばかりやって。だからあなたみたいな人、嫌いよ。だからここで終わらせるの」
 クライストは聖職者に対する暴言に対し、怒るのではなく肩をすくめて呆れてみせた。
 それはセシルの言葉が真に迫っており、彼女が実際に見聞きしてきた聖職者のイメージをそのまま自分にも当てはめてきたのだろうと察することが出来たからだ。
「そうだな。お前が見て来たような輩はそういう奴らだったから、神は微笑まなかったんだ。だが俺は違う。この荒野に湧き出たオブリビオンをまとめ上げ、様々な供物を集め、真摯に祈りを捧げ奉じてきた」
 どこが違うのだとセシルは目を細める。しかしクライストは自慢げに、高らかに謳いあげる。
「その結果がこの法衣だ! お前らが殴ろうが蹴ろうが全て弾く、これがあってもなお神がいないと」
「それでは、試させてもらいましょう」
 ナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)が使役するソウルトーチャーの巨大な爪による叩き付けが炸裂する。
 咄嗟に両腕を出して受け止めたクライストはその重い足元の床を砕かれつつも、腕の隙間からを禍々しいその見た目に対し、不敵な笑みを浮かべた。
「頭と耳と目が悪いようだな? さっきの金髪の女を忘れたのか? この法衣に近接攻撃は通用しねぇんだよ!」
「そうですね」
 ナギは平然と答えるとおもむろに自分の手首を刃物で切り、そこから溢れ出た血をソウルトーチャーの体へ続く包帯に吸わせた。
『禍つ魂の封印は今解かれる――恐怖を知れ』
 その瞬間、ソウルトーチャーの体が震えながら巨大化し、包帯による拘束が緩み出す。
「ですがこれは、ただ骨で殴るだけの物体ではないので」
 3mを超える巨体となったソウルトーチャーはクライストの腕をしっかり爪で挟み込みながら2本の脚で立つと、口を開いて血と腐った肉の臭いを漂わせた。
 その瞬間、クライストの心臓が跳ねるように動悸を増した。
「な、何をしやがったお前……!」
「あなたの魂を食べさせていただいてます。近接攻撃『だけ』効かないのでしょう?」
 大量の汗がつたいだし、体も震え出す。クライストが荒い息を吐きながら暴れてソウルトーチャーから逃れようとする様を眺めていると、後ろから透き通った歌声が聞こえて来た。
 ふと視線を落とせば先ほどつけたばかりの手首の傷が跡形もなく消えて無くなっていた。
「……何勝手に治療をしてるんですか」
「もう十分吸わせたでしょう。ここで倒れられた方が困ります」
 ナギからの抗議に、歌うのを途中でやめたセシルは澄ました顔で言い返した。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

黒風・白雨
わしらをネズミと言ったか。
つまりおぬしの信徒は10匹程のネズミに全滅するような役立たずだったと、そう言うわけじゃな。
せっかくおぬしのために命を賭して戦ったというのに、なんとも報われぬことじゃ。
ならばわしは、あやつらの墓前におぬしの死体でも手向けてやるとしようかの。

とは言うたものの、あの白衣はちと面倒じゃな。
《竜神武者》を前衛に立てつつ、まずは《力》で女神像を台座ごと掴み上げ、クライストに投げつけるとしよう。
大事な大事な女神様じゃ。よもや躱したり打ち返したりはせぬであろう?
続けて《力》で天井を破壊して生き埋めに。
出てきたところでUCを発動。神鳴る力、しかと味わうが良い。(技能指定:神罰)



「わしらをネズミと言ったか」
 長い髪を指先で弄りつつ、黒風・白雨(竜神・f31313)は嘆く。
「ああ、人様の土地に入って好き勝手に貪る輩をネズミ呼ばわりして何が悪い!」
「つまりおぬしの信徒は10匹程のネズミに全滅するような役立たずだったと、そう言うわけじゃな」
「はぁ!? 俺はそんなこと一言も言ってねぇぞ!」
 見事なまでに話が噛み合ってないことにクライストは憤怒の声を上げてソウルトーチャーを押し退け、マシンガンを構えた。
「せっかくおぬしのために命を賭して戦ったというのに、なんとも報われぬことじゃ。ならばわしは、あやつらの墓前におぬしの死体でも手向けてやるとしようかの」
「俺の話を聞きやがれババァが!」
 次々と放たれる弾丸が、間に入った竜神武者の手によって遮られる。その背後で白雨は先程の歌のおかげで寄りかかる者がいなくなった台座を女神像ごと掴み上げた。
「大事な大事な女神様じゃ。よもや躱したり打ち返したりはせぬであろう?」
 そう言って気軽に放り投げる。台座に固定されていなかった女神像は宙で分かれ、より遠くへ飛んでいった。
 息を飲んだクライストは引き金を引く手を止めて慌てて下がり、台座を結果的に避けながら女神像を受け止めた。
 ホッとしたのも束の間、教会の天井が突如として崩れてクライストへ降り注ぐ。権威を示すために高く大きく作られた屋根は重力に従ってクライストの体を押し潰した。
「あ……が……」
 ここまでやってもまだ死なず、瓦礫の下で足掻くクライストに向けて白雨は最後の宣告をした。
「神鳴る力、しかと味わうが良い」
 開いたばかりの穴を通し、天から降り注いだ神罰がクライストの、僅かに残った命の灯火を消し飛ばす。
 動かなくなったその手元には女神像だった物が残されていた。
「どうやらおぬしが信じる神よりもわしの方が強かったようじゃな」
 その静かに微笑んだ顔を蹴り飛ばした白雨は快活に笑いながら、眩い日差しが照りつける外に向けて歩き出した。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年09月28日


挿絵イラスト