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イェーガーメキシコ大作戦(作者 平岡祐樹
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#アポカリプスヘル  #クライスト・ヴォーテックス  #ヴォーテックス一族 


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 メキシコ、アカプルコ・デ・フアレス。
 かつて国内屈指のリゾート地として知られたそこは「狂人教祖」クライスト・ヴォーテックスに支配され、クライストシティと名を変えていた。
 白いペンキで乱雑に塗られた廃墟だらけの街を一望するかのように建てられた綺麗な白塗りの城塞から現れる白一色の服に身を固めた「オブリビオン教団」の信者達は隷属させた人々を一堂に集め、麻薬や機械兵器を生産させていた。
「オブリビオン・ストームを齎した偉大なる神々『フィールド・オブ・ナイン』よ」
 その城砦の中心にある教会で1人の男が熱心に祈りを捧げていた。
「俺はお前達を信仰し、お前達を蘇らせる為、オブリビオン教団も造り上げた。その恩を、今こそ返す時じゃないのか?」
 目の前にある神像は日光を浴びたまま、何も音を発さない。その事実に男は歯軋りした。
「まだ何かが不足しているとでも? とっとと蘇り、この俺に力を貸せ!」
 女神像は微笑むのみ。男の怒声は虚しく、高い天井に響き渡るのみであった。

「皆様のご協力のおかげで、『狂人教祖』クライスト・ヴォーテックスの居場所が割れました」
 頭を下げて感謝の弁を述べたルウ・アイゼルネ(滑り込む仲介役・f11945)は、クライストシティと今は呼ばれている場所の地図をテーブルに広げた。
 この街で死は日常茶飯事であり、そこかしこに脱出しようとした罪なき人々の死体が転がっているという。しかし猟兵達の意識の内に入った以上、これ以上の犠牲を許すわけにはいかない。
「教団員は全員、近接攻撃を弾く白い服に身を包み、特注の銃器で武装しているため近接戦に持ち込むより銃撃や遠隔攻撃で対応した方が有利でしょうが……まあ、その点は歴戦の皆様なら特に関係ないでしょうからお任せします。ただこの街には教団員だけでなく、彼らに拉致された力無き一般市民もいることを頭の片隅に置いといてください」
 そして教団員を殲滅しつつ向かう最終目的地はクライストシティを見渡せる高台にある巨大な白一色の屋敷……通称「白の城塞」。
 戦車もキャバリアも悠々と入れる程の巨大な屋敷のどこかに『狂人教祖』クライスト・ヴォーテックスがいるはずだ。
 教祖、という戦うイメージがつきにくい二つ名であるが、ヴォーテックス一族の一角を守る者である。簡単に倒せる相手では無いだろう。
「話は変わりますが、彼らの教義の中には『シルバト・デ・ラ・ムエルテ』……という物があるそうです」
 容赦なき死を与える者、笛の音と共に死を告げる者……「死の笛」と呼ぶに相応しい相手に教団員は畏敬の念を覚え、見入り、手を緩めてしまうことだろう。
「冥土の土産として、素晴らしい演奏を教団員の身に刻んで来てください。それでは皆様、『いのちだいじに』よろしくお願いいたします」





第3章 ボス戦 『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』

POW ●この俺が「聖書(バイブル)」だ
【クライスト・マシンガンの連射】が命中した対象にルールを宣告し、破ったらダメージを与える。簡単に守れるルールほど威力が高い。
SPD ●ロンギヌスが槍だと、誰が決めた?
【痛みを感じないかの如き狂信的突撃】で敵の間合いに踏み込み、【ハンマーを利用したアクロバット】を放ちながら4回攻撃する。全て命中すると敵は死ぬ。
WIZ ●知ってたか? テキーラはこう使うんだ
レベル×1個の【テキーラと火薬を混ぜた純白】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 あちこちで猟兵と教団員の戦闘が巻き起こり、一面真っ白だった城塞が焦げや煤で黒くなりつつある中、ある1区域だけは無傷であり続けていた。
 その部屋と外を区切る大きな扉がゆっくりと開かれる。扉の先にあったのは何百人と入れそうなほどの広さを誇る大聖堂であった。
 鮮やかな彩色がなされたステンドグラスの人物や祭壇に飾られている像が、件の「フィールド・オブ・ナイン」なのだろうか。
 ただこの時だけは猟兵達の視線はその祭壇の上でテキーラを瓶から直飲みしているクライスト・ヴォーテックスのみに注がれていた。
 クライストは口の中のテキーラを胃には入れず、傍に置いていた肉叩きのような見た目をした金槌に吹きかける。
「とうとうここまで来やがったかネズミ共……」
 酒の残る唇を拭い、地獄の底から響かせるような怨念混じりの声を発しながらクライストは続々と脚を踏み入れてくる猟兵達をサングラス越しに睨みつけた。
「今まで俺達の抗争を散々引っ掻き回してくれた上にこのアカプルコの街を壊し、我が教団の顔たる白の城塞も壊し、幾人もの信徒達を殺してきたその咎、今ここで俺が全て精算してやる!」
 飲酒のせいか涙のせいか、目を真っ赤に充血させたクライストは金槌を豪快に振り回し、猟兵達に告げる。

 ———オブリビオン教団との最後の戦いが今、幕を開けようとしていた。
毒島・雅樂
教祖サマの居所を掴んで、ステンドグラスでも蹴破りながらカッコ良く登場シようと思ったのに、目算が外れたぜ。あンなに撤退されちまうとは…。
っと、ドーモ。毒島雅樂さね。

清算ってのは手前の魂を六道の辻にご案内ってェ認識で間違いねェな?

さて、相手は教祖サマだけなので【集中】シて【決闘】の状況に持ち込んだ後、接近戦を挑む中で【グラップル】シて避けられないように掴ンだところでUCで心ノ臓をブチ抜くぜ。
十万億土の道程だ、ゆっくり逝きなァ。あばよ。

お、そうそう。
他に連携できる面子が居る場合は連携に否はないぜ。


「教祖サマの居所を掴んで、ステンドグラスでも蹴破りながらカッコ良く登場シようと思ったのに、目算が外れたぜ。あンなに撤退されちまうとは……」
 独自行動をして今からでもよじ登ってスタンドグラスをぶち破ることは出来る。扉の方に集中しているだろう今なら十分不意打ちの形にも出来るだろう。
 だが、相手が臨戦態勢になり、名乗り口上まであげられたとなればこそこそ後ろから刺すような真似は出来なかった。
「っと、ドーモ。毒島雅樂さね」
 少し俯きながら猟兵達の先頭に立った雅樂はキセルの中から落としたタバコの吸い殻を地面に落とし、足で擦り消してからクライストを見た。
「……ところで清算ってのは手前の魂を六道の辻にご案内ってェ認識で間違いねェな?」
「間違いだよ、大馬鹿野郎が!」
 クライストは金槌をその場で振るうと、風圧ではためいた服の下からマシンガンを取り出して、即座に連射する。
 猟兵達が一斉に縦横無尽に散開する中、雅樂は最短の距離でクライストに殴りかかった。
「大聖堂は禁煙だ、この時点でお前の罪はさらに増やされた!」
「ハッ、別に構わないさ。それよりそんな薄いボロ切れで大丈夫かい、これから寒くなるぜェ?」
「……我が神の加護を愚弄するか、貴様!」
 クライストがさらに激昂する中、その至近距離まで詰め寄った雅樂は右手をピンと伸ばした。
「『…風に落ち、水には浮かぶ花紅葉』。十万億土の道程だ、ゆっくり逝きなァ。あばよ!」
 左手で逃げられないようクライストの襟元を掴み、右手を心ノ臓を貫くように突き出す。しかし薄汚れた布切れにしか見えない白衣は超高速かつ大威力の一撃を受け流してしまった。
「あんだけ偉そうな口を叩いたくせにこの程度か……」
 左の脇でつんのめった雅樂の右腕を固定したクライストは銃口を突きつけ、鼻で笑う。そしてわざと急所を外しながら雅樂の体に穴を開けていった。
「て、めェ……!」
「ははっ、ざまあねぇなぁ! そうだな、殺すのは最後にしてやる。お仲間が次々と倒れていく様を神の前で見てるといいさ!」
 弾倉が空になったマシンガンを捨てたクライストは高笑いをしながら雅樂の首を掴み、祭壇に向けて投げ捨てた。
苦戦 🔵🔴🔴

ルドラ・ヴォルテクス(サポート)
戦闘用フラスコチャイルド。
ストームブレイドの力を移植され、侵蝕され続けており、その力はオブリビオンを狩ることを至上の命題、歓びとしており、本人も力の赴くまま、狂戦士の如く力を奮い続けている。

自分の死を厭わない戦い方は、寿命を削るUCに現れており、負傷や疲労は限界突破で超越して戦う。
(使用するUCは寿命を代償にする系統です)

主な武器は変型する羅睺の刃、チャンドラー・エクリプス、二振りの機構剣、暴風のタービュランス、雷破のエレクトロキュート。

※ 他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
日常系は不参加でお願いします。


「リミッター解除、限界突破。……発雷!」
 雅樂を投げる過程で背を向けたクライストへ、暴れ狂う猛獣の如き紫電をまとったルドラは一気に距離を詰め、青い双剣を振るう。
 空気を裂く轟音に気づいたクライストは即座に振り返りながら座席に立てかけていた金槌を持ち、その襲撃を受け止めた。
「おいおい。そんな爆音流しながら首が取れるほど、俺は甘くないぞ?」
 そしてクライストは力任せにルドラの攻撃を押し返し、距離を取ったかと思えば今度は自ら突っ込んできた。
「冥土の土産に俺のロンギヌスを食らえ!」
 クライストの打撃を光速に近い速さで容易く避けたルドラの頭の中に声が響く。
『この男、白衣の効果だけでなく、何らかの手段で痛覚を遮断している可能性があります』
 あの白衣はあくまで「近接攻撃を弾く」だけ。ルドラと鍔迫り合いをした時に金槌を通じて紫電は流されており、確実にクライストの体に滞留しているはずだ。
 にもかかわらず平然としているのは、何らかのカラクリがあるのだろう。
「そのくらい、言われなくても分かっている」
 だがそれを解析し、解除するために使える時間はもう無い。ルドラはアンピュテイターの先端部を取り外すと、雷を纏わせながら投擲した。
 ビームの縮退により質量から転換した熱エネルギーで溶断する刃は金槌の先を削りつつ、大聖堂の壁に突き刺さる。
「大事なロンギヌスと聖堂に傷がついたな」
「はっ、その程度で俺を怒らせたつもりか? この程度いくらでも作り直せる。そんなことより自分の事を心配するんだなストームブレイド。逆らったお前にフィールド・オブ・ナインの手は差し伸べられないだろうからな」
 わざとらしく手を合わせて祈ってみせるクライストをルドラは鼻で笑った。
「クライスト……お前の神に救われるくらいなら、俺は大人しく地獄行きを選ぶさ」
成功 🔵🔵🔴

火土金水・明
「あなたがここの城塞の主ですか。教団員を捨て駒にして逃げ出さなかった事だけは評価に値しますね。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【高速詠唱】で【属性攻撃】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『狂人教祖『クライスト・ヴォーテックス』』と放たれた炎達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【第六感】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


「あなたがここの城塞の主ですか。教団員を捨て駒にして逃げ出さなかった事だけは評価に値しますね」
 火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が息を吐くと、その周囲に大量の氷の矢が生成される。
『我、求めるは、冷たき力。』
 明の号令によって一気に放たれたらそれらをクライストは金槌を回すことで全て打ち落とそうと試みる。
 しかし矢は物理法則を無視して金槌の手前で急停止すると、それが通り過ぎた瞬間に再加速してクライストの白衣を突き抜け、体を抉った。
「ぐっ……!」
 呻き声をあげたクライストは白衣の下からテキーラの瓶を取り出す。その蓋を取ると飲むわけでも傷口にかけるでもなく、おもむろに明に向けて投げつけてきた。
 回る瓶の飲み口に白銀の炎が点る。その瞬間、明の脳裏にその正体が過った。
「モロトフカクテル……!」
 地面に落ち、爆発したテキーラはそこを中心として一気に燃え広がろうとする。しかしそこに大挙して押し寄せてきた氷の矢が溶けて生まれた水によって鎮圧された。
『知ってたか? テキーラはこう使うんだ』
 クライストは新しいテキーラを取り出すと、今度は口に含んだ後に自らの傷口に吹きかけた。どうやら服の下の瓶全部が全部火炎瓶なわけではないようだ。
「……まだ私は未成年ですので」
 明はウィザードハットに手をかけ、深く被り直す。クライストは鼻で笑うとテキーラの栓を閉め直した。
「真面目なことだな。だが、それだけで生き残れるほどこの世界は甘くねぇ」
 クライストが指を鳴らす。すると何かが外れる音と共に白銀の炎で栓をした大量の瓶が降り注いだ。
「聖なる炎で浄化されろ、魔術師」
 氷の矢で迎撃しきれない爆炎が吹き荒れ、長椅子が弾けて燃え盛る。そして巻き込まれた明の姿も消し飛んだ。
 だが大抵のやり手がそうしてくることは経験済みだ。
「残念、それは残像です」
 明はもはやお決まりと化した台詞を吐きながら、焦げ一つついてないローブを整えるのであった。
成功 🔵🔵🔴