5
ライト・エンターテイメント

#UDCアース

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース


0




●金曜日は夜ふかし
 深夜アニメ。それは小さなお友達には少し早い、大きなお友達のおたのしみ。今日もこの世界のどこかで、いそいそとテレビの前に座ってヘッドホンを着ける大人達がいる。
「このアニメ、告知で見た限りでは作画がマジで神なんだよなぁ……」
 スマホでぽちぽちとSNSに感想を打ち込みながらアニメのオープニングを見ていた男性の手が、止まった。あまりの神作画に感動してのこと……ではない。
「……あ……ああ……」
 くるくる回る万華鏡のような画面に手を合わせて涙を流す男性の目は虚ろで。何かに操られるようにSNSにアニメを賞賛するコメントを投稿すると、拡散しなきゃ……と独り言を繰り返しながらテレビに釘付けになるのだった。

「やあやあ、猟兵諸君。突然だけど、君達はアニメって見たことあるかい?」
 マカ・ブランシェ(真白き地を往け・f02899)は猟兵達にそう問いかける。質問の意図を汲みかねたまばらな反応を特に気にすることなく、マカは続ける。
「実は私はまだアニメというのを見たことがないのだよね。ってそれはどうでもいいのだ。UDCアースにて、邪神の復活が企てられているのがわかったのだよ」
 なんでもその邪神を崇める教団は、深夜アニメを製作してその中に邪神復活の魔術儀式を組み込んだという。視聴者が増えれば増えるほど、邪神復活の成功率が上がる寸法らしい。
「まずは、このアニメの視聴者の拡大を防いで欲しいのだ。そうして邪神の復活を妨害してから、教団の所在地を特定するのだよ。移動や道具の調達は現地のUDC組織が協力してくれるとのことだから、なんでも相談してくれたまえ」
 まだるっこしい手段を取る相手とはいえ、油断は何よりも強い敵だからね、くれぐれも気をつけるのだよ、とマカは猟兵達に告げると、出発の支度に取り掛かった。


Mai
 こんにちは、Maiです。
 UDCアースにて、邪神の復活を防いでください。
 ※アニメの内容に関して、他版権に抵触する内容のプレイングは採用できません。

 それでは、よろしくお願いします。
21




第1章 冒険 『深夜アニメに警戒せよ』

POW   :    製作現場に乗り込む

SPD   :    他の作品人気を盛り上げる

WIZ   :    ネット・口コミなどでこの作品の問題点を指摘する

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

蛇塚・レモン
<WIZ>
邪教団の遣り口が予想外過ぎる……っ
まさかマスメディアに手を伸ばしていたなんて、ビックリだよっ!

と、いう事で問題のアニメをSNSでネガキャンするよ
ハッシュタグも付けて情報収集がてら発信
本当はあんまり、こういうのはやりたくないけど……

複数のアカウントを切り替えて発言する
なるべく恐怖心を煽る文面で、かつ分かりやすく書き込んでゆくよ
(恐怖を与える+コミュ力)

『あのアニメを見た友人の性格が別人のように変わってたんだが……?』
『噂のアニメを見てたうちの兄ちゃんが、さっき救急車で搬送された。目が完全にイッてた。あのアニメ、なんかやべぇぞ……』
『某アニメ、有害電波でも出てんじゃね? 視聴止めよう!』



●Banned in Boston
「邪教団の遣り口が予想外過ぎる……っ」
 ネットカフェの一室にノートパソコンを数台運びこんだ蛇塚・レモン(叛逆する蛇神の器の娘・f05152)は、ノートパソコンを起動させながらスマホを操作する。まさかマスメディアに手を伸ばしていたなんて、と驚きと呆れの混ざった呟きを漏らした彼女は、各SNSを検索して例のアニメの評判や感想のシェアに使われているハッシュタグなどの情報を収集していく。準備の整ったノートパソコンでもSNSへアクセス、レモンは複数のアカウントを作成していった。アイコン、ニックネームにプロフィール、言葉遣いなどなど。まさか同一人物のアカウントとは思えない細かな偽装は多重人格者としての経験の成せる業か、彼女の個性によるものか。
「本当はあんまり、こういうのはやりたくないけど……」
 否定的なコメントで相手の印象を落とそうとしているのだ、考えただけでも気が重くなる。それでもやらなければ、とレモンは深呼吸をして覚悟を決めると、一息にキーボードを叩いた。
「『あのアニメを見た友人の性格が別人のように変わってたんだが……?』……っと」
 ハッシュタグを付けて、送信。次のアカウントでも、と彼女がスマホに持ち替えている間にSNS利用者からの返信がついていた。
「どれどれ……『そんなこと聞いたら逆に興味湧いてきちゃった』……って、ちょっとっ!」
 生ぬるい脅しでは逆に興味をそそってしまうようだ。レモンはスマホで開いたアカウントからそのコメントへの返信欄を開くと、なるべく恐怖心を煽るように言葉を選んで、誰にでも分かりやすく事例を盛り込んで返信を打った。
「『噂のアニメを見てたうちの兄ちゃんが、さっき救急車で搬送された。目が完全にイッてた。あのアニメ、なんかやべぇぞ……』……っと」
 スマホに立て続けに届くプッシュ通知を無視して、別のノートパソコンからさらにコメントを投稿する。
「『某アニメ、有害電波でも出てんじゃね? 視聴止めよう!』……よし。さすが話題のアニメだけあるね。みんな反応早いなぁ」
 シェアされた先で論争が巻き起こり、ものの数分で噂のアニメは炎上した。
『放送が始まってすぐに炎上するアニメなんて怖くて近寄りたくない』
『深夜の癒しにわざわざ危ないもの選びたくねぇわ』
 ぽつぽつと上がり始めるSNS利用者の声に、レモンはほっと胸を撫で下ろす。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トレーズ・ヘマタイト
【POW】行動

邪教組織も俗世に染まったか、不特定多数を巻き込む手段としては妥当…なのだろうか?

数名で行っても取り逃がしが出る、敵戦力はそこまで高くないなら数で押すべきだろう
UC:イリュージョン・オブリビオンでクローン重騎兵16名を召喚し、1名を自分の傍らに置き、それ以外を制圧部隊とする
背中の装備が邪魔だがUCの構造上外せんか?

UDC組織に製作現場の見取り図やクローン兵に持たせる暴徒鎮圧用の非殺傷武器を手配する、洗脳された者がいるかもしれん、後遺症は避けねばな、情報のためにも生け捕りだ

自分は製作現場全体を見下ろせる地点で監視、逃げ出した者がいれば追跡する

路頭に迷う者など、いないといいのだがな

以上



●Drive hunting
 ベッドタウンとビジネス街を足して二で割ったようなとある駅前。外から見ただけでは何の変哲もないビルの中に、アニメの製作現場はあった。
「邪教組織も俗世に染まったか、不特定多数を巻き込む手段としては妥当……なのだろうか?」
 向かいのビルの屋上から製作現場全体を監視しながら、トレーズ・ヘマタイト(骸喰らい・f05071)は紅い瞳をぐるりと回して疑問符を浮かべる。ニュースとかバラエティとかを選んでも良さそうなものだが、とは思うのだが、思考をいくら巡らせても邪教組織の考えることは分からなかった。
「……まあいい」
 トレーズはユーベルコードで、かつて戦って魂と肉体を取り込んだ災魔の幻影を複数召喚した。とにかくアニメの視聴者を減らすならアニメ自体を放送させなければいいのではないかと考え、この製作現場を制圧することにしたのだ。何人で製作しているかは不明だが、全員生け捕りにすれば何らかの情報は得られるだろう。邪教組織により洗脳された者がいるならば、後遺症を残さないためにも保護は必要となる。ただし、対象を下回る人数で突入しても取り逃がしが出るだろうと、トレーズは自身の護衛には呼び出した幻影のうちの1体のみを選び、残りをすべて現場へ差し向けた。
「路頭に迷う者など、いないといいのだがな」
 アニメ製作をやめさせるということは、仕事を奪うということだ。UDC組織より提供を受けた暴徒鎮圧用の非殺傷武器を携えた災魔の幻影達の背を見送りながら、トレーズは無意識にアニメ製作スタッフ達に自身の路頭に迷いかけた過去を重ねていた。
 幻影達が非殺傷武器を振りかざし、スタッフ達の身柄を確保していく。ただの下請けだったのか、作業に疲れ切ってはいるが全員正気のようにみえるが……。
「これだけ数を揃えても、逃げられる時は逃げられるか」
 ひとり、ビルから転がり出た男が裸足のまま駅とは反対方向へと走って逃げて行く。製作現場のことはUDC組織に任せ、トレーズは男を追うことにした。

成功 🔵​🔵​🔴​


●Where has he gone?
「俺達はただ、頼まれた仕事をしてただけなんだよ……!」
 突然製作現場に現れた謎の一団に身柄を拘束されたアニメ製作スタッフたちは悲鳴を上げる。このままでは納期に間に合わないと訴える彼らに、身分を隠したUDC組織のメンバーは探し物へ協力するならば見逃してもいい、と持ち掛けた。もちろん、全員に洗脳された様子が見られないからこその提案なのだが。
「分かった、お前達が何を探してるのか知らないけど、協力する!」
 再び座ることのできた机にしがみつきながら、作画を再開するスタッフは、ふと顔を上げた。
「チーフがいない……?」
「チーフとは?」
 UDC組織のメンバーに問われ、スタッフは話す。“チーフ”は、人並み外れて絵が上手く、作業スピードも早いこの職場の生命線ともいえる人物なのだと。ある日ふと出勤したらそこに座っていた、とスタッフの全員が口を揃えて言った。住所はおろか本名さえも誰も知らない……製作所の代表ならば何か知っているかもしれないが、半月ほど前から不在で、その居所は誰にも分からないのだそうだ。
「チーフのデスクはそちらです」
 スタッフが窓際のデスクを指す。散らかった書類をUDC組織のメンバーがかき分けると、動画配信サイトに接続されたままのスマホが見つかった。画面を確認しようとしたUDC組織のメンバーは万華鏡のような動画に異変を感じ、慌てて目をそらす。
「これまで放送されたアニメをネットにアップロードしているぞ!」
 インターネットは広大だ。一度アップロードしたものを完全に消すことは不可能だろう。じわじわと伸びていく再生回数に、早く猟兵達へこのことを報告しなければ、とUDC組織のメンバーのひとりは製作現場を飛び出した。
スレイマン・コクマー
報告は聞かせてもらった。オレも対処しよう。
トレーズのことは心配だが、そちらはそちらで上手くやるだろうさ。

そのチーフという人間が、パーソン・オブ・インタレスト――要注意人物というコトだな。
本職ですら舌を巻く凄腕の持ち主が、ぽっと出の人間なわけがない。必ず、前歴があるだろう。
そこに、なんらかの手がかりがないだろうか……。

例の作品の人気が再燃しないよう、ネットの過去ログに限って探していく。
演出か、作監か。その人物の秘密を言い当てたマニアが、必ずいるはずだ。

――組織に先回りされていることも考慮。
並行して、「突然更新を止めたアニメ評論サイト」も探っていく。

足跡は、動いた場所に必ず残ることを教えてやろう。



●A remaining trace
 絵を描き続けるアニメーターの間で、スーツを着たUDC組織のメンバーがチーフについての手掛かりを探している、そんな明らかに物々しい気配のする製作現場に、オリーブ色のフードを被りノートパソコンを携えた猟兵がひとり、足を踏み入れた。
「そのチーフという人間が、パーソン・オブ・インタレスト――要注意人物というコトだな」
 UDC組織より報告を受けたスレイマン・コクマー(ジ・オーディナリィ・f00064)は空いていたデスクに座り、例のアニメについて取り上げている記事を片っ端からチェックしていく。同時に“要注意人物”であるチーフを追っていった猟兵についての報告も受けたが、そちらはそちらで上手くやるだろうと、頭の片隅に置いておくにとどめた。
 ネット上で広がっていく噂をどう止めるべきか……ふとタッチパッドを操作していたスレイマンの手が止まる。 
「……この評論サイト、例のアニメの初回が放送された夜から更新が止まっているな」
 放送前日まで一時間おきに例のアニメの記事をアップしていたそのブログは、放送開始直前に更新した最新記事を最後に更新が途絶えていた。運営者が洗脳されたのか、関係者であったためブログが用済みになってしまったのかは分からない。
「本職ですら舌を巻く凄腕の持ち主が、ぽっと出の人間なわけがない……そこに、なんらかの手がかりがあるはずだ」
 前歴があるはずだと考えたスレイマンは、4桁に及ぶブログのコメントを洗っていく。多くは炎上した事実を冷やかす内容と、それに噛みつく熱心な信者の応酬のようだが……最初の告知が出た頃に書き込まれたあるコメントが、彼の目に留まった。
『何故彼の名前がない? この絵なら作監で入ってるはずだ』
 例のアニメのキャプチャとスタッフ名が羅列された記事への、熱心なアニメファンの素朴な疑問らしかった。
 スレイマンはアニメの公式サイトを調べ、そのコメントに記載されていた人物名がないことを確認すると、紙に名前を書きUDC組織のメンバーへ件の人物の住所を調べるように告げる。
「足跡は、動いた場所に必ず残ることを教えてやろう」
 頷くメンバーに、組織が先回りしている可能性もある、実際に行くのは猟兵を伴うのがいいだろう、と付け足した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

弥刀・一二三
「見ておかしなるアニメ、どすか。下火になっとるようどすが、念の為
ネットからアニメをアップしたサーバに入り内部者のみが見られ、外部者は誰も見れないように別データを混ぜ通信プログラムを痕跡残さずバレんよう操作
また別サバから同内容をアップしても繋げられんがバレんよう仕掛け
「ついでどすし
別の安全で面白いアニメを拡散
要注意人物を別サーバ経由でハッキングし痕跡を消しながら探る
アニメの公式サイトにも入込み
「一回載せて消したんどしたら痕跡から復帰出来ますなけど、名前から他の事分かるかもしれんどすな
その者の書込や個人情報、どのような評判、噂等あるか裏サイト含め調査
判明後、現実の本人周辺を調査



●Try to hack
 もうひとり、ネット上の痕跡を探っている猟兵がいた。弥刀・一二三(サイボーグのスターライダー・f10459)はUDC組織が所有するワゴン車を製作現場近くに停めさせ、現場へ突入した猟兵からの情報をすぐに受けられるように待機している。
「見ておかしなるアニメ、どすか。下火になっとるようどすが、念の為……」
 慣れた手つきでノートパソコンのキーボードを叩き、まずは例のアニメの公式サイトへ侵入した。元々このアニメに関するものは向こうも使い捨てる予定だったのか、セキュリティは予想よりも甘いようだ。他の猟兵が突き止めた“チーフ”の氏名がもし一度掲載された後で削除されていたなら旧データを復旧するなどで答え合わせができるだろう、と一二三は考えていた。予想通り、製作プロジェクトが始動したばかりの頃のデータから消えた人物名と、件の“チーフ”のものが同一であると確認が取れる。氏名の公開について何か連絡の行き違いでもあったのだろうか……教団側のミスをすくい上げた結果より確実さが増したと判断し、一二三も件の人物について調べるようにUDC組織のメンバーに指示をした。潜入した痕跡をログからあらかた消すと、次に一二三が潜りこんだのは動画配信サイトだった。
「ついでどすし、別のおもろいアニメ流しとこか」
 例のアニメの配信ページに、早くも覇権かと噂されている安心安全なアニメが配信されているページへのリダイレクトを仕込む。アクセスした者が気付き運営へ通報すればすぐに発覚してしまう仕掛けではあるが、件の要注意人物を捕まえるなどして邪神復活の儀式を完全に阻止するまでの時間稼ぎになればいい。一二三がパソコンの電源を切ると、ちょうどUDC組織のメンバーから要注意人物の住所が判明したと報告が届いた。
「ほな、行きまひょか」
 にっこり笑んで、一二三は報告にあった住所へ向かう。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『〈図書館〉70%〈目星〉35%』

POW   :    夜を徹してでも片っ端から読んでいくしかない

SPD   :    まず分類整理して、急がば回れだ

WIZ   :    目星をつけよう、●●年代の資料はこのあたりだ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●An evil library
 要注意人物の住所として報告を受け、猟兵達が駆けつけたのは、どうやら何者かが開いた私設図書館らしかった。廃墟と見紛うほどに古く手入れがされていない洋風な建物の玄関扉にかけられた看板の文字はかすれて、辛うじて確認できる「書」の字以外は読めそうにない。
 ぎぃ、と軋む扉を開いて中に入ると、既に到着していた猟兵のひとりが挨拶もそこそこにため息をつく。例の要注意人物を追って建物に入ったはいいが、見失ったのだと。
「おそらく、隠し部屋があるのだろう」
 アニメに仕込む邪神復活のための魔術儀式の準備なども、そこでしている可能性が高い。四方を囲む本棚にはみっしりと本が詰め込まれ、何かの書類とともに収めきれなかったのだろう本が床に積み上げられていた。窓や壁紙も清掃されず荒れ果ててはいるが、机の上の埃がさほど積もっていないことから、猟兵達はこの施設が現役であると確信した。
「あっ、見て!」
 猟兵のひとり声をあげる。不自然に片付いた小さな机の上に、赤いインクで描かれた魔法陣が貼られていた。
「合言葉……で扉が開くみたい。この魔法陣がヒントになるかな?」
 扉自体が見当たらないのだ、本の山から合言葉を探すのが一番の近道だろう。途方もない量の本から目当てを探すには、まずは魔法陣をじっくり調べるのも手かもしれない。
 猟兵達は、とりあえず手近な本から始めようと思い思いに手を伸ばした。
スレイマン・コクマー
合言葉といえば、ABRAKADABRAあるいはOpen Sesame……はは、まさかな。

まず【地形の利用】【拠点防御】を用いて、セーフルームを作っておく。
これから行う文字との戦いは、前哨戦に過ぎない。
こちらの消耗を、ユーベルコード以外でも回復する術が必要になってくるはずだ。

一通り終わったら、手近な本から初めていくか。
読み終わり、その本自体にブックカースなどのトラップがないことを確認したら、敷き詰めてベッド代わりにでもしてやろう。
……最終的には、全て焼却処分が相応だろう。



 背後からの奇襲などを受ける心配のなさそうな壁際を選んで、スレイマンは簡易的なセーフルームを作った。折り畳み式の机や空の段ボール箱を上手く組み合わせたその避難用の部屋は、調査中のちょっとした休憩にも使えそうだ。この調査……文字との戦いを前哨戦と捉えている彼は、ユーベルコード以外での回復手段も考慮していたのだ。
「合言葉といえば、ABRAKADABRAあるいはOpen Sesame……」
 とりあえず口にしてみるが、予想通り周囲からの反応はなく。はは、まさかな。と軽く笑って、スレイマンは手近にあった本棚からごそっと書物を抜きとると、片っ端から目を通していく。どうやらこの教団が崇拝している邪神について書かれた本が集められている棚のようで、信者達が繰り返し読んでいるせいだろうか表紙には手垢や謎のシミがつき、小口は焼けてところどころ破れている。
「えらく際どい姿をしているな……」
 邪神の姿を絵で表したページに行き当たり、スレイマンは眉間にしわを寄せた。信者を纏め上げ扇動することを得意とするらしいその邪神は、美しい容姿に扇情的な姿をしている。名前の欄は黒く塗りつぶされていて分からないが、まあどうでもいい、とスレイマンはさっさとページを繰り、最後まで目を通す。
「ブックカースや儀式的な呪いは仕込まれていなさそうだな」
 本を閉じると、自身の横へ無造作に積む。安全の確認が取れた本は、あとで寝る時にベッド代わりに敷いてやろう。ちょうど厚手のテーブルクロスが机の上にかかっていたからあれも使ってやろうか、と思考を巡らせながら。いかなる内容にせよ、最終的には全て焼却するのが良いだろうな、と残りの本棚を見回した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

トレーズ・ヘマタイト
ふむ、事務作業も魔術系も苦手だが、やれることはするとしよう

UC:イリュージョン・オブリビオンで名も無きモブの人型災魔を邪魔にならない範囲で複数体召喚、他の猟兵の補助、分類・時代分けなどをさせつつそれが終わり次第読破作業、ここにある本のリストアップなどをさせておく

自分は魔法陣の確認をしておく、文字の種類、インクの種類、陣の種類、調べれることはいくつもあるだろう

といっても専門ではないのでな、分からぬならそれはそれで仕方ない
その時は自分も片端から本を読むとしよう
目を増やし、刻印で情報処理能力を強化して複数同時に読み進めよう
時間がそうあるとも思えんしな、無理せず急ぐとしよう

以上



 アニメの製作現場にて“チーフ”と呼ばれていた男を追って一足先に私設図書館に辿りついていたトレーズもまた、隠し扉を開く方法を探していた。他の猟兵達がそれぞれ調査に取り掛かる姿を見、ユーベルコードでかつて剣を交えた災魔のうち、人の形をしたどこにでもいそうなものを選び複数召喚する。本棚にあたっている猟兵達の補助になるようにと、書物を記された内容別に分類してそのグループの中でも年代順に並べ直してから内容を精読し、気になるものがあればリストアップをするように命じた。
「事務作業も魔術系も苦手だが、やれることはするとしよう」
 作業を開始した災魔達を背に、トレーズは机の上の魔法陣に取り掛かる。使用されている言語は英語のようだが、ざっと解読した限り数字の“5”や色の一つである“赤”を否定する文言が多かった。
「その割に使っているインクは赤いな……。いや、これはインクではないな?」
 トレーズは魔法陣の書かれた紙を見て、自身のルーツ柄それが見慣れたものであると勘づく。誰のものかは分からないが、血液だ。空気中の酸素に触れ徐々に黒味を帯びやがて退色していく性質によって、魔法陣中央の模様が一度にかかれたものではなく、何回かに分けて線を重ねて完成されたものだと判断する。
「……つくづく、考えていることが分からない連中だ」
 その模様がいわゆる星を表すマークであることに、トレーズは再び首を傾げた。あれだけ否定した数字である5と同じ数の角を持つ図形を選ぶ理由は何なのだろうか……オブリビオンとそれを崇拝する者の考えなど分からなくてもいいか、とトレーズは疑問を横に置き、魔法陣が置かれていた机の傍に積まれていた本の解読にとりかかる。複数同時に読み進めるため、体内の刻印を目覚めさせて情報処理能力を高め、赤い瞳を床に広げた本の数だけ体の表面に浮かび上がらせた。
「時間がそうあるとも思えんしな、無理せず急ぐとしよう」
 早くしなければ教団が次の動きに出てしまう恐れがある……トレーズは複数の本のページを同時にめくっていく。何回か本を入れ替えてそれを繰り返しているうちに、『決められた順番に魔法陣へ血液で線を描き、何らかの言葉を唱えること』で隠し扉のロックが解除されることを突き止めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​


●Realize and Analyze
 猟兵達は合言葉を求めて次々と本棚へ手を伸ばし、そうして築かれた本の山はサポートとして召喚されている災魔達によって整理されていく。図書館の蔵書らしく背表紙の下部に記された文字と数字を休憩がてら眺めていた猟兵が、何かに気づいた。
「この本のタイトルは『絵で分かる世界の真理』、他の本と同じように分類するなら【え】が振られるはず」
 だが猟兵が取り上げた本に振られたのは【E】だった。タイプミスだと見過ごしてしまいそうなラベルではあるが、これも何かの糸口になるかもしれない、と猟兵達は本の背表紙を確認していく。
「【E2】【A5】【S1】【N3】【I6】【T4】……これで全部か?」
 何かの法則に沿って並べれば合言葉に辿りつけるかもしれない。謎解きに取り掛かる猟兵の隣で、引き続き蔵書の山に取り掛かる猟兵と災魔達。
 見えざる扉に手がかかるまで、あと少し。
蛇塚・レモン
<WIZ>
【E2】【A5】【S1】【N3】【I6】【T4】……
もしかして、並び替えればいいのかな……?
数字の順番通りに並べると、【SENTAI】
これが答えだと思うよっ!
赤を否定したり数字の5を否定するあたり、特撮戦隊の事なのかな……?
リーダーは赤いし、大抵5人だし……(実は特撮オタク)

怪しい男は特撮の仕事も手掛けていたのか、それとも邪神がそういった類の存在なのかは定かではないけど
一応、魔法の辞典(アイテム)を使って、ここにある情報を極力記録させておくね?(情報収集)

あ、多分ここから先は戦闘だから、腹ごしらえはしておこうねっ!
おにぎりを持ち込んでみんなで食べてから出発!
(料理+優しさ+コミュ力)



「【E2】【A5】【S1】【N3】【I6】【T4】……んー」
 レモンは文字と数字をそれぞれ個別に書きだした6枚のメモを机に並べて、何かの言葉が浮かびあがらないかと考え込む。時折息抜きに本棚に手を伸ばして、文字や数字にまつわる本がないかと情報収集も並行して行っていた彼女は、各国の辞書を集めたエリアに辿りつき、あっと声を上げた。
「もしかして並べ替えればいいのかな……?」
 辞書に並ぶ文字のように、数字をガイドにメモを並べ替えようと閃いたレモンは、早速1から順に並ぶように6枚のメモをてきぱきと入れ替えていく。
「よし……これが答えだと思うよっ!」
 レモンは浮かび上がった言葉……【SENTAI】を紙に書き、その場にいた他の猟兵達へ示した。机の周りに集まった他の猟兵から、魔法陣の書き込みについての報告を受けた彼女は目を輝かせる。
「赤や数字の5……。これは、特撮戦隊のことだね。リーダーは赤いし、大抵5人だしっ」
 実は特撮オタクなんだよねっ、とレモンは腰に手を当てた名乗りのポーズを真似てにこっと笑った。
「それらを否定するあたり、邪神は特撮と関係のある存在なのかな? 私達が探してる怪しい男が特撮の仕事も手掛けてたのかもしれないけど……」
 後々何かの役に立つかもしれないから、とレモンはアルダワ魔法学園購買部で購入した魔法の辞典を開き、これまで入手した情報を記録するように念じる。彼女の魔力にあぶり出されるように誌面を文字が埋め尽くしていき、やがて紙の束に吸い込まれるように消えた。収納された情報はこの辞典に問えば再び誌面に浮かび上がってくるのだという。レモンが扉の開き方を問うと、順序立てて整理された手順を辞書が示した。

『魔法陣の星を示す図案の【一番色が濃い線】を何かの血液でなぞり、【戦隊】と唱えれば扉は開く』

 隠された扉そのものがどこにあるかは分からないが、とにかく開けばいいのだ。
「多分、ここから先は戦闘だから、腹ごしらえはしておこうねっ!」
 レモンはこういう時のためにと持ち込んでいたおにぎりを仲間達に振る舞う。適度な固さで握られたシンプルなそれは、程よく塩がきいていて優しい口当たりだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スレイマン・コクマー
差し入れか。ありがたく頂戴するぜ、レモン。
返すものを持ち合わせていないのが残念だが、それはまたの機会にとっておこう。
そのためにも、まずは眼前の扉に傾注しよう。

全員のリラックスと回復を確認してから、作戦に戻る。

さて――鬼が出るか蛇が出るか。その程度であればかわいいものだがな。
この仕掛けの解放は、『魔法陣の星を示す図案の【一番色が濃い線】を何かの血液でなぞり、【戦隊】と唱えれば扉は開く』だったな。
オレが担当しよう。採血構造のある微弱な罠なら、レプリカクラフトでどうとでも用意できる。

これでも高貴な血だ、存分に味わうと良い――!

取りすぎた血はトレーズに寄与しよう。



 調査済みの本を敷き詰めテーブルクロスをかぶせた簡易ベッドの上で休憩をしていたスレイマンは、どうやら仲間の猟兵が暗号を解いたらしいと知りその身を起こす。そのまま仲間達が集まっている机へと足を運ぶと、広げられていた包みの上のおにぎりに手を伸ばした。
「差し入れか。ありがたく頂戴するぜ、レモン」
 扉を開ける方法を示す辞書の誌面を見ながら、スレイマンは黙々とおにぎりを頬張る。セーフルームを作っていたお影か身体的な疲れはそれほど感じていなかったが、いかんせん空腹には勝てなかった。返すものを持ち合わせていないのは残念だが、それはまたの機会にとっておこう、と指をぺろりと舐めてご馳走さまと共にそっと心に刻む。
 これで、腹ごしらえも体力の回復も出来た。仲間の間に程よい緊張とほぐれた空気が流れているのを確認すると、スレイマンは扉を開くための魔法陣に向き合う。何度見ても、古めかしく妙に凝った“それっぽい”術式だと思う。まるで何かお手本があって、それを模倣しただけのような……。
 魔法陣への感想を横へ置くと、袖をまくり腕を露出させた。自身に心配の目を向ける仲間達へは手を上げて大丈夫だと返し、周囲の警戒をするように促す。魔法陣へアクセスするための血液を屋外の野生動物などから採ることを思えば、自分の体から採るのが最も早く合理的だと考え、採血に集中している間に何かが起きた場合、咄嗟に反応することは難しいだろうと思ってのことだった。彼の思案を汲んだ猟兵達は、各々臨戦態勢を取りながら部屋の動きの警戒にあたる。
 スレイマンは魔力を練り上げ、小さな仕掛け罠を模造する。
「これでも高貴な血だ、存分に味わうと良い――!」
 対象の血を採取する構造を持つ精巧な造りのそれを、露出した腕へと噛みつかせた。痛みに僅かに眉根を寄せ数秒耐えてから罠を解除し、採取した自身の血液を指ですくう。少し多く取り過ぎてしまった分は後でトレーズに寄与しよう、と器になみなみと満ちている血液に苦笑してから、指先の血液が乾く前にと急ぎ魔法陣の図案の一画をなぞり合言葉を唱えた。
「……【戦隊】」
 室内を一筋の青い光が電子音と共に駆け抜けた。レトロな室内にそぐわないその近代的な音と仕掛けに猟兵達は直感的にスキャンされていると悟る。魔法陣からはスレイマンが塗り付けた液体の分析をしているのだろう機械音声が、その成分を読み上げて求めるものとの適合の有無を通知していた。部屋に溢れていた機械音声と電子音はやがて落ち着いていき、最後に扉のロックが外される旨が告げられる。カタカタと小刻みに部屋中が揺れはじめ、身構える猟兵達の前で先ほどまで皆で集っていた机が床下へと沈んだかと思うと……地下へと続く階段が現れた。
「さて――鬼が出るか蛇が出るか。その程度であればかわいいものだがな」
 スレイマンはめくっていた袖を下ろすと、魔導書を携え仲間達と共に地下へと降りる準備を始める。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『悪の女幹部』

POW   :    今週の巨大化獣
【今週の巨大化獣 】の霊を召喚する。これは【パンチ】や【キック】で攻撃する能力を持つ。
SPD   :    戦闘員召喚
レベル×5体の、小型の戦闘用【悪の組織員 】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    悪の女幹部のおしおき
【剣 】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠蓮賀・蓮也です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●A dank cellar
 地下は、埃っぽい古風な私設図書館からは想像がつかないほどに、清潔で広く近代的だった。研究施設のような趣の地下室を進み、猟兵達はここまで追っていた謎の男の姿を探す。
「待ちな」
 前方から鋭く声をかけられ、猟兵達は歩みを止めた。コツコツとヒールの音を響かせて姿を現したのは、桃色のうねる髪と大きく開いたデコルテが印象的な女性で。彼女の纏う殺意が尋常ではないことを察し、猟兵達は瞬時に戦闘態勢を取った。
「あんた達、チーフを追ってきたんだろう? 何を企んでいるかは知らないけど、あんた達の計画もここで終わりさ!」
 剣を勢いよく抜き放つ女性に、お前は邪神なのかと猟兵が問う。悪の組織を束ねる幹部のひとりであると名乗りを上げる彼女に、猟兵のひとりが納得したように声を上げた。曰く、【悪の組織】と戦うのが合言葉で使われていた【戦隊】であると。ならばなぜ洗脳に特撮ではなくアニメを使ったのかとその分野に詳しい猟兵が投げかけると、突然女性は頭を押さえてふらついた。
「そんなの……あたしに言われても……、あたし、知らない間に……連れて、こられて……」
「! なるほど、邪神の復活の儀式を阻止したから、半端に復活しているのだな」
 自身の体を抱きしめながらも剣を手放さない彼女を警戒しながら、猟兵達は作戦を練る。器とされている彼女自身を取り戻す術を戦いながら探すのか、こちらの被害を抑え取り逃がさないように手加減せず殺すのか。
「……黙りな!」
 髪を振り乱し、背筋を伸ばして姿勢を正した彼女は再び殺気を湛えていて。
「ただの人間風情が、私を倒せるとは思わないことだね!」
 剣を構えて突進してくる女幹部を、猟兵達は迎え撃つ。
咎離・えるぴす
難儀な状況のようですね。
少しはお役に立てるといいのですが。

洋弓銃型精霊銃に念じ、鏃が吸盤状の矢を生成。
まずは距離を取りつつ巨大化獣の下半身を狙い【恥知らずな蹂躙者】。

「その図体なら、当てるのは容易い」

矢から生じた触手が巨大化獣に絡みその動きを阻害する様子に意識が向いた隙をつき、女幹部にも【恥知らずな蹂躙者】。

「この子、ちょっと好き嫌いが激しくて」

オブリビオンのみを喰う触手が女幹部の何処(服、剣、その他所持品? 精神憑依の場合、全身撫で回しつつ精神内のオブリビオンを啜る)を捕食対象と認識し絡み付き、喰い始めるかを確認。
何処を叩けば器を傷付けずに敵を倒せるかを、仲間に示したい。

「成程、そこですか」


トレーズ・ヘマタイト
※アドリブ自由

では、人間ではない自分なら倒せるのだな

刻印から装備を展開したうえでUCを発動し強化する

立ち塞がる敵は剣による【生命力吸収】と酸の【属性攻撃】を含めた【二回攻撃】
【盾受け】や【武器受け】からの【カウンター】、機械腕の【マヒ攻撃】からの【怪力】での触手の連撃で突破する

悪の女幹部である基準とはなにか、中身ではなく衣装であろう、よってその衣服と刀を破壊させてもらう

【武器改造】で剣を合体させ、【気合い】と共に渾身の【鎧砕き】を放つ
巨大化獣辺りに邪魔されそうだが、その時は自分の考えが当たっているという証明だ
【傷口をえぐる】、そして巨大化獣を足止めしていよう、猟兵は自分だけではないのだしな

以上


蛇塚・レモン
連携歓迎!

いきなり呼び出されたのは同情するけど、その身体は他人の物だよっ!
その身体から出ていってもらうからねっ!

女幹部の武器は剣
だったら遠距離攻撃を仕掛けるよ
オーラガンの霊弾の早撃ちで剣を握る手を狙うよっ!
初見じゃ指鉄砲から本当に発射されるなんて思わないはずっ
(先制攻撃+だまし討ち+クイックドロウ+スナイパー)
必要なのは一瞬だけ
即座にユーベルコードで敵を剣ごと破壊して封印するよっ!
(念動力+武器落とし+鎧無視攻撃+衝撃波+範囲攻撃)

力を封じれば器の女性に声が届くかも
あたいも蛇神様を宿す器の身
絶対に身体を取り返してみせるよっ!
邪神なんかに負けないで!
人間は強いんだよっ!
(コミュ力+破魔+優しさ)


レイチェル・ケイトリン
マカさんのおはなしきいておてつだいにきました。

うーんとあやつられちゃってるのかな。

斬りかかってきたらどっちもあぶないよね。
「クイックドロウ」で発動した「刹那の想い」で、精密操作できる「念動力」を放って「早業」の「武器落とし」して剣を「吹き飛ばし」するね。

手下とか出てきたら「刹那の想い」の「念動力」で「範囲攻撃」や「目潰し」しながらまとめて「吹き飛ばし」するよ。

敵からの攻撃も「刹那の想い」の反応速度で「念動力」をつかって「吹き飛ばし」、ふせぐね。
ほかの猟兵さんへの攻撃もね。
「かばう」技能もつかえるから。

剣を「吹き飛ばし」したら剣を攻撃してくだくね。

「チーフ」ってのをつかまえないといけないのかな?


セリエルフィナ・メルフォワーゼ
【ブットバース】で連携するよ!

途中参加だから詳しいことは分からないけど、どうも彼女は洗脳されて無理やり戦わせるみたいだね。
となると、戦いながら彼女の正気を取り戻す術を探さないと。

その前にまずは彼女を抵抗出来ない程度に弱らせよう。
【オーラナイトダンサー】24体を合体させて、そのまま【オーラ防御】の要領でボクの全身に纏わせる。
こうすることで基礎能力を飛躍的に高めて、接近戦で迎え撃つよ!
敵の【剣】を【見切り】【早業】で受け流しつつ、グルクトゥラさん(f07586)の支援射撃で堅実にダメージを積み重ねていくね。

ある程度弱らせたら、【歌唱】【シンフォニック・キュア】で洗脳を解けないか試してみるよ。


スレイマン・コクマー
――なんにせよ、敵戦力を削ぐ必要があるだろう。
幸いにも、今のオレは意気軒昂だ。多少の無茶はきく。

借景・熱砂嵐王。

本体であれ手下であれ、この地獄を無事に抜けることは叶わん。
ただの人間と侮るなら、その代償は高くつくぞ……!

さて。
戦いの中で、あの女の心根を見極められればいいのだが。
オレとしても、問答無用で押し潰すのは好かないからな。
現場判断。そのために、オレたちはいる。
……どう思う。


グルクトゥラ・ウォータンク
祭りの場所はここか…。わしが誰かじゃと?通りすがりの猟兵じゃよ。召喚!

【ガジェットボールズバタリオン】発動!【メカニック】【武器改造】により非致傷性ゴム弾搭載のアサルトライフルを装備させたボールズと共に後方から【援護射撃】じゃ!味方猟兵を援護するぞい!
ゴムといえど銃の速度でガンガンぶつかれば十分痛いし鬱陶しいからのう。心をへし折って無力化して確保を狙いたい。逃げ出さんように【罠使い】でノーマルガジェットボールズや電脳妖精に出口を封鎖させるぞい。なんなら【破壊工作】で出入口を潰してもかまわん。
「ブットバース」への依頼案件じゃからな、ちょいと真面目に仕事するぞい!



「はぁぁっ!」
 勇ましく雄たけびを上げて繰り出された女幹部の突きを、トレーズは体の形を変えることで易々と避けた。
「では、人間ではない自分なら倒せるのだな」
 女幹部の放った挑発を拾い上げて返しながら動きを観察する。読みやすい剣先の動きに、勢いを殺しきれずにつんのめるぎこちない足さばきから、どうやら戦闘力も完全に復活してはいないようだと判断した。再びこちらへ剣を振り下ろす彼女の攻撃を受け止めようと、トレーズは体内に埋め込んだ刻印から黒い剣を取り出し、己の血液を代償にその封印を解く。殺戮捕食態へと変化し殺傷力を増した剣は女幹部の攻撃を跳ね上げて防ぎ、返す刀で彼女の帽子を吹き飛ばした。見るからに【悪の女幹部】である彼女の出で立ちから、悪の女幹部である基準は中身ではなく衣装、あるいは武器とする刀であろうと考えたトレーズは、肉体ではなくそれらを狙って攻撃することにしたのだ。
「はっ、そんな甘い攻撃じゃ、私は倒せないよ!」
 トレーズの考えなど露知らず、女幹部は悪態をつくと飛び退き猟兵達と距離を取る。完全に攻撃へと意識を集中していたがために危うく先ほどの剣を受けて大ダメージを負うところだった彼女は小さく舌打ちをして、天へ剣を掲げると声を張り上げた。
「出でよ! 私の可愛いトーク・ミニ!」
 ゴゴゴゴ……と地響きと共に現れた、土竜と鸚鵡を足して二で割ったような巨大化獣の霊に女幹部は「あいつらをやっておしまい!」と指示を出す。
「……ミニじゃないのか」
 巨大化獣の猛烈なパンチを刻印から取り出した盾で防ぎながら、トレーズはまったく矛盾だらけの組織だな、と理解に苦しむ様子を見せた。
「難儀な状況のようですね。少しはお役に立てるといいのですが」
 地下室へ突入すると知らせを受け駆けつけた咎離・えるぴす(穢れ喰らい・f15378)がその背後から声をかける。彼女はトレーズより少し後方で立ち止まると、クロスボウに似たつくりの愛用の精霊銃を巨大化獣の方へ向け魔力を注いで矢を錬成し、吸盤状の鏃をしたそれを装填すると、躊躇いなく引き金を引いた。
「その図体なら、当てるのは容易い」
 狙いを定める動作など不要、とえるぴすは弓の着弾を見届けると口の端を吊り上げる。巨大化獣の表皮に取り付いた吸盤から破裂するように生じた触手は、えるぴすの望み通りに巨大化獣……オブリビオンの一部に絡みつき喰らい始めた。
「なっ……私の可愛いトーク・ミニに何をする!」
 女幹部は触手に飲み込まれ始めた巨大化獣に怯み、猟兵達を睨む。その隙を狙って再びえるぴすが放った矢が女幹部の太ももを捉えた。
「存分に貪り、啜り、舐め、しゃぶり、喰い尽くして、どうぞ」
 穢れを纏う指を頬に当て、にっこりと笑んで触手に更に魔力を送り込む。勢いを増した触手が瞬く間に女幹部の肉体を覆っていく様子に、攻撃に出る瞬間を見定めながら霊力を溜めていたレモンが小さく悲鳴を上げた。
「この子、ちょっと好き嫌いが激しくて」
 その悲鳴にふふっと笑って、もうじき答えが出ますよとえるぴすは応える。オブリビオンのみを喰う触手が、女幹部の何を喰らい始め何を無視するのか、彼女はそれを調べていたのだ。触手を補助に巨大化獣の足止めをしていたトレーズも、その抵抗が激しくなることで答えに近づいていることを確信する。
「成程、そこですか」
 えるぴすが、触手が群がっている女幹部の右手を仲間達へと指し示した。
「なるほど、やはり剣か」
 巨大化獣を機械腕の高圧電流で麻痺させ、擲弾を打ち込むことで倒したトレーズが合流する。
「あとはどう剣を手放させるか、だな。触手が喰い尽くすのを待っていては手遅れになるかもしれん」
 手持ちの剣を合体させれば一撃で破壊することは出来る、とトレーズは自負している。だが女幹部の右手は依然強く剣を握りしめたままだ。
「なんにせよ、敵戦力を削ぐ必要があるだろう」
 後方で魔力を練っていたスレイマンが、トレーズの横へ歩み出ながら答える。猟兵達と戦う女幹部の剣捌きはお世辞にも洗練されているとは言い難く、呼び出された巨大化獣の霊にしてもどこか全力とは言えない気がしていた。洗脳が不十分であることを顧みると、本体である“彼女”は今も邪神の支配に抵抗しているのだろう。
「オレとしても、問答無用で押し潰すのは好かないからな」
 それを見捨てるわけにはいかないだろう、とスレイマンは腹を括った。普段通り冷静に状況を見ながらも、彼の内側では熱い炎が燃えているようだ。
「斬りかかってきたらどっちもあぶないよね」
 要請に応えて駆け付けていたレイチェル・ケイトリン(心の力・f09500)も、その横でふわりと頷く。器としての“彼女”の身を案じたその一言で、猟兵達の決意は再び固まった。

「どうも彼女は洗脳されて無理やり戦わされてるみたいだね。となると、戦いながら彼女の正気を取り戻す術を探さないと……」
 仲間達から少し遅れて地下室へ突入したセリエルフィナ・メルフォワーゼ(天翔ける一輪の君影草・f08589)は女幹部と猟兵達のやり取りを聞き、大体の状況を把握していた。共に駆けつけた同じ旅団の仲間であるグルクトゥラ・ウォータンク(サイバー×スチーム×ファンタジー・f07586)とアイコンタクトを交わし、次の手を考える。グルクトゥラは豊かな顎鬚を触りながらうむむ……と考え込むと、これは無理かもしれんぞ、と唸った。
「そんな……!」
「なんてな! ま、難しそうなのは事実じゃろうが、逆境ほど燃えるというじゃろう! それに【ブットバース】への依頼案件じゃからな、ちょいと真面目に仕事するぞい!」
 わはは、と笑ってセリエルフィナの肩をばしばしと叩いてから、グルクトゥラは味方の方へと走る。装備したガジェットを展開するその背中に、味方の援護の流れを読み取ったセリエルフィナも後を追った。
「援軍か! お前達、一体どれだけ湧いてきたら気が済むんだい!」
「いいや、わしは通りすがりの猟兵じゃよ! よろしくな!」
 追い抜きざま、猟兵達へ片手を上げて軽く挨拶をするグルクトゥラと、それを真似るように同じく片手を上げて駆け抜けるセリエルフィナ。
「チマチマ戦うのは性に合わんでな。ちょいと派手にいかせてもらうぞい!」
 グルクトゥラは戦闘用の、電脳妖精を組み込んだ球体を無数に召喚し女幹部への集中攻撃を命じる。改造を施され、非致傷性ゴム弾を装填したアサルトライフルを装備しているそれらから放たれる弾丸は、多少痛いが殺傷力はほぼないに等しい。女幹部の肉体に傷をつけるには至らないが、それでも絶え間なくぶつけられれば精神的にダメージを受ける。
「ええい! 鬱陶しい!!」
 イライラが頂点に達した女幹部は、剣を振り上げると悪の組織員を複数召喚した。呼び出された黒いスーツを着た厳つい見た目の組織員らは女幹部をグルクトゥラのガジェットボールズバタリオンによる砲撃から身を挺して庇う。現れた端から消えて行く組織員の壁の向こうで、女幹部は態勢を立て直すつもりらしかった。逃走を予見したグルクトゥラはすかさずガジェットボールズや電脳妖精で周辺の出口と思しき場所を封じる。
「バックダンサーと一緒に、賑やかにいくよ!」
 セリエルフィナは青と白の爽やかな色合いのドレスをふわりと舞わせて、人の形をしたオーラの炎を生みだした。ずらりと地下室に並んだ24人の騎士と踊り子の技能を持つそれらをひとつの炎として結集させると、そっと手を差し出す。するりとまるでドレスに手を通すようにして全身にオーラを纏い基礎能力を強化すると、彼女は女幹部の方へ飛びかかった。
「キミの目を、すぐに覚ましてあげるからね!」
 踊るように女幹部の剣を受け流し、致命傷にならない程度の攻撃を加えて行くセリエルフィナ。ガジェットボールズによるゴム弾の連続射撃によって行動を制限された女幹部は、それでも再び組織員を呼び出そうと剣を天高く掲げる。

「次から次へと鬱陶しい……! 全員まとめてあの世に送ってあげようじゃないか!」
 女幹部は悪の組織員を召喚すると、セリエルフィナから自分を庇わせながら残りをスレイマンとレイチェルの方へと向かわせた。
「幸いにして今のオレは意気軒昂、多少の無茶もきく」
 共に前に出ようとしたレイチェルへ手で制してその場に残るように伝え、スレイマンは向かってくる組織員らの方へ単身歩み出る。
「先ほど、お前は『ただの人間風情』と言ったな?」
 左手で金色の瞳を隠し静かに佇む彼の様子に異変を感じ、女幹部は咄嗟に剣を庇うように身構えた。
「ただの人間と侮るなら、その代償は高くつくぞ……!」
 スレイマンの瞳を隠していた左手が外される。つっ、と両の目から一筋の血が流れ落ちた。
「……な」
 その瞳を直視した女幹部が金縛りにあったようにぴたりと動かなくなったのを皮切りに、召喚された組織員らも次々と何かに怯えるように足を震わせてその場に立ちすくむ。
「お前にも見せてやろう――悪霊寄らざるこの世の地獄を!」
 スレイマンの周囲を覆うように猛毒をはらんだ風が渦を巻き、触れた組織員らは毒に侵蝕されるように悶え苦しみながら掻き消されていった。辛うじて毒から逃れた者も、次いで吹き上がる砂塵の刃に切り裂かれて消滅していく。組織員らのあげる悲鳴に表情を強張らせながらも、地獄の嵐を身に纏いじりじりと歩み寄ってくるスレイマンから目が離せず硬直する女幹部へ、レイチェルが小首を傾げながらそっと唇に人差し指を当てた。
「心のなかで時間よ、とまれ」
 レイチェルが手を差し伸べるようにして放った念動力が、抵抗する間も与えず女幹部を捉えた。敵の体感時間を減速させている間にその肉体を精密に操作できるその力で、レイチェルは女幹部が剣を握っている右手の指を一本ずつ外させていく。一思いに剣を手放すようにとレイチェルは念じているのだが、体の中に巣くった邪神の抵抗が思いのほか強く苦戦していた。
「いきなり呼び出されたのは同情するけど、その身体は他人の物だよっ!」
 邪神の器に使われている“彼女”を救いたいと願っていたレモンは、その拮抗状態に活路を見出す。
「その身体から出ていってもらうからねっ!」
 片膝を地について姿勢を固定し、手で銃の形を模して女幹部の右手を狙うレモン。瞬間、彼女のブレスレットがきらりと光りその霊力を増幅させ、指先を通して弾丸の形で放たれる。女幹部の見せる一瞬の隙を狙って霊力を溜めて狙いを定めていたレモンの研ぎ澄まされた一撃は、レイチェルのユーベルコード【刹那の想い】で体感時間が減速している女幹部に反応はおろか感知すらされずにその右手へ着弾した。
「……っ!!」
 レモンの霊弾とレイチェルの念動力に屈し剣を手放した女幹部は、その瞬間に意識を失うようにして倒れる。

「邪神なんかに負けないで! 人間は強いんだよっ!」
 蛇神様を宿す器の身として、レモンは“彼女”の身を抱き起こして力強く励ました。セリエルフィナも洗脳が解けないかと共感を呼ぶ歌をうたうが、意識を失っているためか治療の効果は薄いようだった。それでもやがて届くかもしれない、と元気に歌い続けるセリエルフィナに、グルクトゥラが声援を送る。
 剣が手から離れても繋がりは簡単には切れないのかもしれない、とレモンは思い至り、巨大な白い蛇神を召喚してその破壊念動波で剣の能力を完全に封じた上で、剣が破壊されれば目を覚ますかも、とレモンは仲間達へ訴える。手から離れ転がっていた剣へトレーズ達の渾身の一撃が次々に叩きこまれ、粉々になった剣は風に溶けるようにして消えた。
「……ん、ここは……? あ、あたしは一体……」
「よかった、目が覚めたよ!」
「ボク達の声が届いたんだね!」
 猟兵達に囲まれ状況が上手く掴めていない“彼女”に、スレイマンが念のために検査を受けた方がいい、と告げる。救急車ならすぐに来るだろう、とUDC組織と密かに連絡を取りながらトレーズが続けた。

 ひとまずは“彼女”を連れて地上に戻ろう、と猟兵達は階段を昇っていく。
 その仲間達から離れて、地下室を更に奥へ進んだレイチェルは探しものをしていた。
「……いた」
「!!」
 レイチェルに服の裾を掴まれ、一抱えほどある機械を抱きかかえた男は肩を跳ねさせる。
「『チーフ』だよね? つかまえないといけないの」
「ち、違う、私は……」
「わるいことをしたひとは、にげられないよ」
 抵抗する男を念動力で捕まえて、レイチェルはようやくにんむかんりょう、と地上へと向かい始めた。ひとり足りないことに気付いて待っていたグルクトゥラは、彼女と男が階段を登り切るまで待ってから地下室への出入口を破壊する。近いうちに地上にある私設図書館ごと焼き払われるだろうが、それまでの間に誰かが迷い込まないように、と思ってのことだ。

 それぞれUDC組織へ引継ぎを終えた頃にはすっかり日も落ちていて。誰ともなく、空が見えることに安堵のため息を漏らしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2019年03月15日


挿絵イラスト