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ジャンク・ジャンク・レボリューション

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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●カロリー万歳
 キマイラフューチャーの一角にて。若者がたむろして自販機(らしきもの)をコンコンしている。
 彼らが手にしているのはハンバーガーにコーラにポテト、フライドチキンにホットドッグ、カップラーメンなどなど。高カロリーかつ高塩分、栄養素のバランスが著しく欠けた食べ物――ジャンクフードの数々である。
「美味いし、手軽だし。ジャンクフードいいよな!」
「遊びながら食うのにも便利だし」
「食べ慣れると、食事に使う時間がもったいなく感じるよねー」
 キマイラの若者たちは無邪気に笑う――自分たちのその考えが、怪人に誘導されたものと知らずに。

●たまに食べたくなるよね
「ご飯はしっかりがっつり食べた方がいいと思うんだけどなぁ……」
 自らの食へのこだわりをぽろりと零しつつ。グリモア猟兵の影守・吾聞(f00374)が、キマイラフューチャーで起きている異変について猟兵たちへ語る。
 若いキマイラが多く出入りするとある地域で、ジャンクフードのブームが起きている。しかし、それが広まる速度があまりにも急速かつ不自然なのだという。
「怪人が何か仕掛けたってことまでは分かってるんだけれど……俺の予知では犯人の詳細までは掴めなかったんだ。ごめんね」
 キマイラフューチャーのオブリビオン・怪人は旧人類の凄さをアピールすることを行動原理としている。ブーム拡大を邪魔してやれば、必ずや姿を現すはずだ。

「まずは現地のキマイラにきちんとした食事の大切さを伝えて、不自然なブームから解放してあげて欲しいんだ」
 健康的な肉体を見せつけるもよし、美味しい料理を作って提供してみるもよし、栄養バランスの大切さを説いてみるもよし。各々の得意とする方法で説得を試みるといいだろう。
「キマイラたちが納得してくれたら、ブームに関する情報を教えてくれると思う。それを追っていけばきっと、怪人の尻尾を掴めるはずだよ」
 もしかしたら痺れを切らして怪人の方が行動を起こしてくるかもしれないが、それはそれで僥倖。逆に敵を追い詰めてやればよい。
「怪人を討伐すればミッションコンプリートだよ。説得、調査、戦闘とやること多いけれど……どうぞよろしくお願いするね」
 仲間たちへぺこりと頭を下げて、吾聞はテレポートの準備に取り掛かった。


藤影有
 お世話になっております。藤影有です。
 ダブルチーズバーガーが好きです。
 キマイラたちの健康を守るべく、猟兵の皆様の力をお貸しいただけますと幸いです。

 第1章・第2章は【冒険パート】、第3章は【ボス戦】です。
 ネタ寄りな雰囲気の描写を予定しています。ゆるいノリでどうぞ。

 それでは、皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。
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第1章 冒険 『1日3食50品目』

POW   :    健康的な肉体を見せつけることで、食生活の大切さを見せつけます

SPD   :    ひと手間かけた美味しい料理を作ることで、キマイラたちの気を引きます

WIZ   :    栄養バランスの大切さを説くことで、ジャンクフード離れを促します

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ポテトフライ
「ジャンクフードばんざーい!」
「手軽に食べられるし、お腹にたまるし」
「最高だよねー」

 ケチャップとマヨネーズが一緒に添えられた、ポテトフライを頬張るキマイラたちがそこにいた。
 サックサクの揚げたて、もといコンコンして出したてである。
 地べたにお皿を置いていわゆるヤンキー座りの体勢でキャッキャするその様は、お世辞にも行儀が良いとはいえない。

 似たような光景が広まりつつある件の地域をどうにかすべく、猟兵たちは各々行動を開始するのであった。
アーノア・シェラントルク
【POW】ワタクシの健康的な(?)身体を見れば、食生活の大切さをわかって頂けるのではと思います

ジャンクフード、大変美味しゅうございます。わかりますとも。ワタクシも若い頃は簡単に口に入る美味しいものを何でも構わず食しておりました。ホッホッホ。好き嫌いせず美味しく頂いた結果、立派に育ちましてございますホッホッホ。

お腹をぽよぽよと揺らして笑ってみせましょう。

アドリブ連携歓迎でございます。


テン・オクトー
自販機で食をまかなえるの?すごいね。世界が違うと知らない事沢山で驚いちゃう。

早いジャンクは時間が得られるね。手料理はきっと健康が得られるよ。ジャンクフードは美味しいけど、程々に、だよね。頭ごなしに否定せず体を張って打ち解けてもらえるよう頑張る。
POW
どうどう?ボクの毛並みツヤツヤでしょ?触って確かめてみて〜。
キマイラさん達なら毛皮お持ちの方結構いるんじゃないかな?このツヤツヤは一朝一夕では出来ないんだ。バランスのいい食事を続けてこそ、だよ〜。
あっあっそんな触り方しちゃダメです。ゾワゾワするぅ。
でもたまにはジャンク食べたくなるよね。みんなどこで買ってるの〜?

連携アドリブ歓迎です




「自販機で食をまかなえるの? すごいね。世界が違うと知らない事沢山で驚いちゃう」
 テン・オクトー(f03824)はこの世界の特色に、興味深げに尻尾を揺らす。
 猟兵が転移可能な世界の数だけ、文明もまた存在する。惑星全てが都市リゾートと化し暮らしに困らぬキマイラフューチャーは、ケットシーの少年の目にどう映ったであろうか。
「お。坊主、お前も食うか?」
 テンの存在に気付いたキマイラの若者が、ポテトフライを差し出しつつ笑う。
 香ばしい香りが辺りに漂うが、フライの表面には油がてかてかと輝いている。常食してしまえば健康を阻害すると、容易に想像できる程に。
(ジャンクフードは美味しいけど、程々に、だよね)
 別のキマイラにツヤツヤだねー、と毛並みを褒められたのを機にテンは説得に乗り出すことにした。
「えへへ。良かったら触って確かめてみて〜」
 テンの申し出に、俺も私もと手が伸びる。なお、おしぼりでしっかり手の油は拭きとってから触れている。
 毛皮を持つ者も数多いゆえ、興味を引くには効果的だったようだ。
「あっあっそんな触り方しちゃダメです。ゾワゾワするぅ……このツヤツヤは一朝一夕では出来ないんだ。バランスのいい食事を続けてこそ、だよ〜」
 きょとんとして、もふもふする手を止めるキマイラたち。
「でもたまにはジャンク食べたくなるよね。みんなどこで買ってるの〜?」
「えっと、これは。そこをコンコンすれば……」
 入手先を指し示しつつ、彼らはポテトフライの皿を見つめる。改めて見ると、油たっぷり。これはもしかしなくとも、毛並みによくないのではないか。
 若者たちが疑念を抱いた、その時。
「ジャンクフード、大変美味しゅうございます。わかりますとも」
 掛けられた声の主を確かめ、思わずポテトを取り落とす者もいた。
「ワタクシも若い頃は簡単に口に入る美味しいものを何でも構わず食しておりました。ホッホッホ」
 飄々と笑うのは、とても立派な体型のシャーマンズゴースト。アーノア・シェラントルク(f14056)である。具体的にどう立派かというと。
「好き嫌いせず美味しく頂いた結果、立派に育ちましてございます。ホッホッホ」
 とてもふくよかなのである。
 ホッホッホ、ぽよんぽよん。
 笑い声に合わせてお腹が揺れるたび、纏った紳士服がはちきれそうになる。
 彼の場合は過去に全てを飲み込むUDCとして活動していたゆえでもあるのだが――キマイラたちはそれを、ジャンクフードの影響を受けたものと捉えたようで。
「お、俺……ちゃんとした食事に戻そうかな」
「あたしも。お肌も毛並みも大事にしたいし」
 テンとアーノア、身体を張った説得の効果は絶大だった。
 この場のキマイラたちはきっと、栄養バランスに気を使った食生活に切り替えていくことだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鈴木・志乃
(動画投稿、ぽちっとな)


ごはん ごはん ごはん
毎日食べよう 1日3食
ごはん ごはん ごはん
しっかりたべよう 朝ごはん

ぷるぷる とろりと 目玉焼き
ほくほく しょっぱい 焼きじゃけ
ねばねば ぐるぐる 納豆(納豆ー!)
しんなり やさしい お浸し
とうふと わかめの お味噌汁
つやつや ふっくら ご は ん

ごはん ごはん ごはん
毎日食べよう 1日3食
ごはん ごはん ごはん
ごはんが 僕らの パワーさ

ジャンクフードは 手軽だけれど
肌荒れ ぽっちゃり お友達
毎日楽しく 暮らすのならば
ちゃんと食べよう ご は ん


という曲をボーカルアプリに歌わせる
以下二番昼御飯、三番夜ご飯続く
可愛いキャラクターが動く絵もつける




「新しい動画、上がってるかな?」
「見せて見せてー。あ、お昼どうしよ」
「ジャンクフードで済まそ。時間かけず食べれるし」
「そだねー」
 キマイラ二人組が昼食の相談をしつつ、動画サイトを眺めている。
 数ある最新動画の中から、急激に伸びているそれをぽちり。配信者の名は“ブラック”――その正体は、鈴木・志乃(f12101)。キマイラフューチャーの平和を守らんとする猟兵のひとりである。

 ごはん ごはん ごはん
 毎日食べよう 1日3食
 ごはん ごはん ごはん
 しっかりたべよう 朝ごはん

 ボーカルアプリによる歌声が流れだす。
 可愛らしいキャラクターのイラストにも惹かれ、キマイラズは画面に魅入る。

 ぷるぷる とろりと 目玉焼き
 ほくほく しょっぱい 焼きじゃけ
 ねばねば ぐるぐる 納豆(納豆ー!)
 しんなり やさしい お浸し
 とうふと わかめの お味噌汁
 つやつや ふっくら ご は ん

「焼きじゃけ……」
「ふっくらごはんに、お味噌汁……」
 ごくり。思わず生唾を飲み込む音。

 ごはん ごはん ごはん
 毎日食べよう 1日3食
 ごはん ごはん ごはん
 ごはんが 僕らの パワーさ

 ぐぅ。お腹を鳴らしたのは、二人のうちのどちらであろうか。
 あるいは、二人ともだろうか。

 ジャンクフードは 手軽だけれど
 肌荒れ ぽっちゃり お友達
 毎日楽しく 暮らすのならば
 ちゃんと食べよう ご は ん

「「ご は ん」」

 一番が終わる頃には、キマイラ二人組の中から昼食にジャンクフードという選択肢は完全に消えていた。

 動画はなかなかの再生数を記録。投稿されたその日のうちには、件の地域から若者の姿がめっきり減っていたという。

成功 🔵​🔵​🔴​

ボアネル・ゼブダイ
駆爛(f14107)と共に出撃

WIZ
ジャンクフードか、たまに食うのならばいいが・・・確かにこれは目に余るな

バランスの取れた食品の大切さを説く

このままでは動画でいいね!を貰うどころかダンスすれば息を切らし
作品を作ろうとしても太って身体が動かない生活を強いられてしまうだろう
そのためにはバランスの取れた食事が一番大事なのだ
何度でも言うが、ジャンクフードを食うなとは言わん
節度を守り、適量を食べて楽しむのが一番なのだ

同行する駆爛のスマートフォンに脂っこい食事を取り続けて太った人物や
肌が吹き出物だらけになった人物の写真を見せて力説する
駆爛が提案するレシピから料理作りも手伝い、栄養価の高い美味しい料理を作る


駆爛・由貴
ボアネル(f07146)と出撃

SPD
やっぱり美味い料理を作って食わせるのが一番だろ
スマホからレシピを検索
色とりどりの野菜とヘルシーな鶏肉を使った断面も綺麗なカラフルサンドイッチとか
鮮やかで珍しい野菜寿司とかがいいんじゃねぇかな
インスタ映えするとかなんとか言って
一緒に行くボアネルにも料理作りを手伝って貰うぜ
野菜嫌いは下処理をしてない生野菜を食って苦手になった奴が多いんだ
貧民街で待ってるチビ共も野菜が嫌いでなぁ・・・
温野菜にでもすれば苦みは減るし、スパイスを美味く使えば味も良くなるぜ
あとはボアネルが栄養の大切さを力説してくれりゃ大丈夫だろ
他の猟兵とも協力して、依頼を成功させるぜ




「ね。話題の動画、見た?」
「見た見た。みんな食生活、変わり始めたよね」
「でもさー。ジャンクフードも捨てがたいし」
「悩むよねー。うーん、ご飯どうしよっか」
 悩むキマイラの少女たちに。
「色とりどりの野菜にヘルシーな鶏肉を使ったサンドイッチはいかがかな?」
「野菜寿司もあるぜ! 珍しいだろ。色鮮やかだし、SNS映えもするんじゃねえかな」
 端正な顔立ちの猟兵コンビ――ボアネル・ゼブダイ(f07146)と駆爛・由貴(f14107)が声をかけた。
「何なに、お店の宣伝とか? んー、野菜。ちょっと苦手だけど……」
「わ、きれー! 食べていいの? いいの?」
 勧められるがままに、手製の料理をいただく少女ら。すると。
「え、何これ! すっごく食べやすい!」
「美味しー! この料理、すっごく手が込んでるんじゃない?」
 ジャンクフードに慣れた身体に、ヘルシーな野菜が染みる。サンドイッチと野菜寿司が次々にキマイラたちの胃に収まっていく。
「野菜嫌いは下処理をしてない生野菜を食って苦手になった奴が多いんだ。温野菜にでもすれば苦みは減るし、スパイスを美味く使えば味も良くなるぜ」
 貧民街で共に育った弟分妹分の顔を想って語る由貴の言葉は優しく、少女らは素直に聞き入る。
「先程、動画と言っていたが。君らも何かアートを嗜んでいるのだろうか?」
 頷く少女らにボアネルと由貴は視線で合図し、スマホを取り出し画面を見せる――映しだされているのは、予め用意しておいた画像群。極度な肥満体に、肌に表れた吹き出物。脂っこい食事を取り続ければどうなるか、それらは如実に示していた。
「う……そういえば最近、油っぽいものばっかり食べてたなぁ。お肌に良くないかも」
「あたしも……ちょっと太ったかも。飛んだり跳ねたりできなくなっちゃう」
 キマイラフューチャーの住人は、皆が何らかのアーティスト。その活動にダメージが行く可能性に思い至り、キマイラたちは動揺する。
「このままでは“いいね!”を貰うどころか……ダンスすれば息を切らし、作品を作ろうとしても太って身体が動かない生活を強いられてしまうだろう」
 ジャンクフードそのものは否定しないが、と前置きしつつ。
「節度を守り、適量を食べて楽しむといい。バランスの取れた食事が一番大事なのだ」
 そう説くボアネルに少女らは、由貴の持つ皿から野菜寿司をまた一つ手に取りつつ真剣な顔で頷いたのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 冒険 『ライフライン・パニック』

POW   :    偶然現れたオブリビオンの後を追う。彼らに付いていけば何か分かるか?

SPD   :    実際に住む人達に聞き込みを行う。長く住んでいる人ほど何かを知っている可能性があったり……

WIZ   :    コンコンして出てくる物品を調べてみる。もしかしたら何か手がかりがあるかもしれない。

👑11
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 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
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※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 拡大しつつあったジャンクフードブームは、猟兵たちの活動により一先ず鎮静した。
 しかしこのままでは、また元凶たる怪人が次の手を打ってくるだろう。

 現地の若者たちからの情報によると、ジャンクフードの入手先は自販機に限られていたようである。
 元凶を追い詰める為には、もう少し情報が欲しいところ。いろいろ調べて回ってみよう。
駆爛・由貴
ボアネル(f07146)と出撃

ブームは沈静化したけど、元凶を何とかしねーとな

自販機から出てるって事は、コイツを調べりゃ怪人に近づけるかも知れねぇな

俺の【スィートレシピ】を【電脳ゴーグル】に接続して自販機をハッキング
怪人が作った自販機だったら誰かが商品を補充しにくるはずだからな
全部の商品数を0にしておびき寄せてみるか
まんまとターゲットが現れたらボアネルや他の猟兵と一緒に追跡開始だ
スマホとかの通信端末を持ってる奴がいりゃあリアルタイムで連絡をとりつつ分散して追うのも手だな
なんにしろ、みつからねぇようにアジトまで尾行して親玉を引きずり出してやるぜ

しっかし、ここの怪人共は毎度ヒマなことを考えるよなぁ…


ボアネル・ゼブダイ
駆爛(f14107)と共に出撃

POW
住民が肥え太るのは防げたが、次は大元をなんとかせねばなるまい

駆爛が自販機をハッキングしておびき寄せた敵を零れ落ちる深淵を使い追跡
駆爛と共になるべく目立たぬように尾行し、何かあれば駆爛を通じて他の猟兵に伝える
私が先導して、駆爛が後から付いてくる形だな
他の猟兵とも積極的に連携を取って見失わないように追跡するが
万が一見失った場合は野生の勘で探すか、あるいは近場にいる動物たちから動物会話で情報を得よう


ここの怪人達は、人の欲望を突くのが上手いとも言えるだろう
まぁ…実際にヒマなだけなのかもしれんが

【アドリブやマスタリング、同行者以外の他の猟兵との絡みも大歓迎です】


テン・オクトー
POW
怪人達は何を仕掛けてジャンクフードブームを起こしているんだろう?自販機近くで隠れて【聞き耳】も使い息を潜めて観察してみようかな。
あの不思議な自販機は補充する人いるのかな?自販機付近で食べずにウロウロしてる人はいないかな?ボク達が説得したように、逆にジャンクフードを薦めてる人はいないかな?
何かしら怪しいと感じた人はUCを使い慎重に後をつけるよ。何か見つかるといいのだけれど。

連携アドリブ歓迎です。



●hacking
「ポテトフライはここをコンコンして手に入れたって、キマイラのお兄さんが言ってたよ」
 テンの案内で、自販機のひとつのところへやってきたボアネルと由貴。
 外見はごく普通の自販機と変わりない。
 軽くコンコンすると――丁寧にお皿に盛りつけた状態で、ポテトフライ一人前がガコンと音を立てて出てくる。
「コイツを詳しく調べりゃ怪人に近づけるかも知れねぇな」
 腕輪型のハッキングツール・スィート・レシピを電脳ゴーグルへと接続し、由貴が自販機のハッキングを開始する。
「んー? この機械。誰かが後から設置したものみてーだな」
 キマイラフューチャーの各所は、コンコンすると食べ物や衣服や道具が出てくる仕組みになっている。どうやって実現しているのかという、詳しい技術解説はさておき――由貴は謎の自販機が、元々何かが出てくるはずだった場所に接続されていることを突き止めた。元々出てくる物の代わりにポテトフライを排出するようにセッティングされているようだ。
「お。商品数の表示もいじれるな。これを0にしとけば……」
 商品が無くなれば、何者かが商品を補充しにくるはず。三人の猟兵は頷き合い、ターゲットを誘き寄せるべく行動を開始した。

 しばしの後。
 フードを深く被った怪しい男が、独り言を呟きつつ何やら操作して自販機を開いて。
『……あ? まだ商品あるじゃねえか。壊れたか? まあ、減ってるし、補充はしとくか』
(間違いなく関係者だね)
 小さな身体を生かして、機械の影に身を隠したテンが聞き耳を立てる。見つからないようにこそりと覗くも、男の顔までは分からない。しかし、相当な巨体であることが分かる。加えて、何故かちょっといい匂いがする。
『しかし、ブームも落ち着いてきちまったし……また適当なガキに、ジャンクフードの良さ吹き込むとこからか』
(なるほどね。ボクたちが説得したのとは逆に、ジャンクフードを薦めてたんだ)
 ばたん。
(あ、離れてく。よし……ちょっと手伝ってね)
 台車をごろごろと押していく男に、シャドウなヤモリを放ち――テンは離れた位置へと合図を送った。
 合図の先に潜んでいたのは、ボアネルである。
「ターゲットは奴だな……深淵を渡りし異相の精霊よ、盟約により我が名の元にその力を示せ」
 召喚した粘液は音もなくするりと男を追い、台車の影へと収まった。
「しっかし、ここの怪人共は毎度ヒマなことを考えるよなぁ……」
「まぁ……実際にヒマなだけなのかもしれん。だが、人の欲望を突くのが上手いとも言えるだろう」
 呆れた様子の由貴に肩を竦めてみせ、ボアネルも追跡を開始する。大元を何とかせねば、また住民が肥え太る危機に陥るのだから。

 追跡はテンとボアネルが別方向より先行、由貴がその後を追う形だ。
 怪しい男は猟兵たちの尾行に気づくことはなく。周辺の自販機もくまなく確認した後、ハンバーガーがペイントされた派手なバンへと乗り込んだ。
(あ、ボクらの足だとこれ以上追いかけるのは難しいね)
 テンの視線を受け、ボアネルがその意図を汲む――そんなやり取りが行われているとも知らず、バンは走り去ろうとしている。
「勘に頼って追う前に……そこの烏。あの車に見覚えは無いか?」
 赤い瞳をじっと見つめ返した烏はカァと一声鳴いてあっち、と示し飛び立つ。

 心当たりがあるらしい烏の導きに従って、猟兵たちは追跡を続けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

駆爛・由貴
POW
さーてと、それじゃ現れた怪人を追っかけるかね
バンが走り去った方角を確認して付近の防犯カメラをハッキング
周辺のリアルタイム映像からバンの行き先を探し出すぜ
俺たちから逃げてる訳じゃないから、素直に目的地まで行ってくれるだろ
見失ったり、または付近にカメラがなかったらスマホを使ってSNSから情報収集だ
派手なバンだし、つい最近もジャンクフードブームを起こすために色々吹き込んだ奴が運転してるからな
キマイラ達が見かけたら思わず写真取ったりつぶやいたりするんじゃねぇか?
そんなSNSのつぶやきや書き込みから位置情報を解析して隠れ家を特定だ

発見したら俺の万能機械を上空に撃ち出して他の猟兵にも場所を知らせるぜ


ボアネル・ゼブダイ
POW
どうやら尻尾を掴んだようだな
では、一気に奴らのアジトへ踏み込むことにしようか

このままあのバンを攻撃してもいいが…おそらくジャンクフードの生産工場もアジトにあるはずだろう
奴を攻撃するのはそれを発見してからの方が良いだろうな

従順たる悪意を発動
2,3匹のインプをあのバンに張り付かせて、私はそれを追うとしよう
インプの先導でバンを追いかけ、地形利用で追うのに最適なルートを見つけ、ジャンプで目立たぬように周辺の建物から建物に飛び移りながらバンを追跡する
万が一見失った場合は通行人や動物から情報を集めるか、または野生の勘で見つけ出す
アジトを発見したら、上空にインプ達を打ち上げ他の猟兵達への合図とする



●tracking
「さーてと、それじゃ現れた怪人を追っかけるかね」
 バンを追って先行したボアネルの背を見送って後、由貴は辺りを見回す。目的の物はすぐに見つかった。防犯カメラである。
 ハッキングを掛けて、周辺のリアルタイム映像を確認――程なく、バンは見つかった。特別に速度を上げることもなく、不自然に道を曲がるなどして尾行を撒こうとしている様子も見られない。猟兵側の動きには全く気付いていないのだろう。
 相棒の存在が気づかれることもなかろうと安堵し、由貴はスマホを取り出して別の作業に取り掛かる。
 SNSに接続すると。
「ブームの最先端を走る男の車見つけたwww」
「ジャンクフードのペイントとか、オワコンじゃね?」
「#ジャンクフード #ハンバーガー #車 #バン #相互フォロー」
 目論見通り、画像付きの投稿がずらり。
「付随した位置情報を解析していけば……お?」
 隠れ家の存在するであろう大まかな範囲を絞り込み、再び防犯カメラの映像に視線を戻した由貴へ向け――正確には、ある一つのカメラに向け。一体のインプが手を振っている。

 ボアネルはバンを追い、町を駆け続ける。
 攻撃を加えることも考えたものの、泳がせて怪人のアジトを特定してからの方が良いと判断したゆえだ。ジャンクフードの生産工場も、おそらくはそこにあるはずである。
 ユーベルコード・従順たる悪意にて召喚したインプをバンへと張り付かせ、自身は地形を最大限に利用。目立たず、動きやすく。かつ可能な限りの最短距離で。
 視界に常にバンを捉えることは流石にできぬものの、ボアネルにはもう一人――否、もう一羽。心強い味方がいる。
 舞い降りた烏がカァ、と一鳴き。バンからインプが送ったサインを捉え、向かうべき方角を伝えてくれているのだ。
 示された方へと、建物から建物に飛び移り――遂に辿り着いた。
 ちょこちょことバンの影より、インプがボアネルの下へ戻ってくる。
「どうやら尻尾を掴んだようだな」
 アジトに踏み込む前に、もう一仕事。インプを一体、付近の防犯カメラへと放ち――。

 その建物は、道路に面したハンバーガーショップ。
 店の入口付近にはベンチが設置されているが、その片側には何故かピエロめいたキャラクターの像が足を組んで座っている。客に使わせるために作られたものではないのだろうか。
 小さな駐車スペースには件のバンが停まっており、内部からは灯りも漏れている――怪人はご在宅の模様。
「仕事だぞ! 働けお前ら!」
「暗く深き闇に蠢く邪悪で矮小なる者共よ、我が元に集い、我が意に従え!」
 上空に打ち出されるは、自律ポッドとインプの群れ。
 由貴とボアネルの合図により、各地に散らばっていた猟兵仲間にもアジトの場所が伝達された。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 ボス戦 『ミスター・ドムドム』

POW   :    フライ・ド・プレス
単純で重い【フライングボディプレス 】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    ハイドロ・コーク
【ストロー付きの入れ物 】から【コーラ】を放ち、【強炭酸】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    抗えないジャンクの魅力
戦闘中に食べた【バーガーセット 】の量と質に応じて【体脂肪が増加し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エルデラント・ズィーマです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●King?
『外が騒がしいと思ったら……何だ、お前ら?』
 猟兵たちが店内に踏み込むより先に、どすんどすんと足音を立てて出てきたのは。
『ここがミスター・ドムドム様の城と知っての狼藉か?』
 腹だけが歪に突き出た巨体にハンバーガーの頭部。まさしく“怪人”と呼ぶに相応しい何か。ちなみに、ちょっといい匂いがする。
『客なら歓迎するとこだが、お前らはアレだな? 倒さなきゃいけない奴らだな?』
 怪人はずずず、っとバンズとチーズの間にストローを挟んでコーラを啜り。
『よし、相手をしてやろう、この俺、ジャンクフードの王……バーガーキn』
 ギリギリなことを言いつつ、たぷんと立派なお腹を揺らす――みなまで言わさず、手早く片付けよう。
鈴木・志乃
お前のせいで割と恥ずかしい曲を作ることになったぞ
どうしてくれる(言いがかり)
八つ当たりしても?

近接攻撃してくれるなら願ってもないことだ!
敵の動きを良く見て【見切り】【第六感】で避ける
そのままUCで【カウンター】攻撃だ
全身黒焦げになってしまえ
他には燃え移らないように気を付けよう

あらかじめ近くに(手持ちの毒)水のはったバケツを置くか【誘惑】もしくは
(毒)水をぶっかけてやろう【毒使い】
炎症部位に良くしみるだろう?

【歌唱】の【衝撃波】攻撃でさらに精神を破壊していく
それでも動くようなら鎖で【武器受け】
【オーラ防御】は常時発動だな


駆爛・由貴
あー、俺はアレだな、バーガーより牛丼の方がいいなー
日本人なら牛丼だろ!俺はエルフで日本人じゃねぇけどな!
万能機械を発動してあのハンバーガー野郎の周りを囲むように出現させるぜ
それと同時にヘイル・シュートも発動
召喚したポッド達による一斉射撃をぶち当ててやるぜ!
もう一働き頼むぜお前ら!
奴がバーガーセットを食って力を付けてきたら俺のミストルティンで奴をスナイプだ
魔力矢にマヒ攻撃を仕込んでで動けなくさせてやるぜ!
その後はオンモラキとバサンを展開して奴の周囲を回りながら援護射撃
他の猟兵が暴れるのを助けるぜ
しかしなんだな、こう良い匂いを嗅いでると腹が減ってくるな…
とっととコイツをぶちのめして飯にしねぇとな!


ボアネル・ゼブダイ
ふむ、私はどちらかというとフレッシュネスなバーガーの方が好みだがな
ともあれ、ジャンクフードの暴力で人々を肥満の渦に巻き込もうというのならば容赦はせん

人工血液セットから吸血し血呪解放を発動
攻撃力を上げて敵に所持武器での2回攻撃やなぎ払いを行う
フライ・ド・プレスを警戒し相手が放ってきたなら寸前で見切り地形の崩壊に巻き込まれないようにジャンプをして逃れる
それと同時に闇夜の眷属をカウンターで発動し反撃を行う

伊達にキングを名乗る訳ではないか
恐ろしいまでの質量だな…

他の猟兵達とも積極的に連携を取り敵の撃破を目指す

脂質と塩分の申し子よ、貴様に生活習慣病…もとい、猟兵の恐ろしさを嫌と言うほど味わわせてやろう!


テン・オクトー
わあ、、、見るからにタプタプギトギト。ケチャップや甘い炭酸飲料が飛んできそう。怪人でなければ近づきたくないタイプだ。ボクの毛がベタベタになっちゃうよ。今日は白い服じゃないからまだ良かったかな…。
WIZ
UC展開。召喚した彼等にまずは頑張ってもらおう…。に、逃げてないよ?ボクと同じ強さの彼等だから多少は怪人の体力を削ってくれるかな?怪人さん食べながら戦ってるの?マナー悪いよ?
いよいよになったらボクも(武器フレイル)で攻撃するよ。うん、でもボクの振り回す武器だしきっと、返りケチャップとか浴びてベチャベチャになっちゃうね。倒さないとだから最後まで頑張るけどね。うわーん。

連携アドリブ歓迎です




「ふむ、私はどちらかというとフレッシュネスな方が好みだがな」
 ボアネルの何気ない呟きが、怪人のキメ台詞を遮った。
「あー、俺はアレだな、バーガーより牛丼の方がいいなー。日本人なら牛丼だろ! 俺はエルフで日本人じゃねぇけどな!」
『何だと? お前ら、王に歯向かうというのか!』
(わあ……怪人でなければ近づきたくないタイプだ)
 テンが気圧されるのもごもっともである。この自称・ジャンクフードの王、身体も態度も非常にデカい。
 おまけに。
『ああ、嘆かわしい。カロリーの素晴らしさ、たっぷり教えてやらんといかんなあ。覚悟はいいか?』
 飲みきったコーラの容器をそこらへんにぽいっと投げ捨てている。お行儀もよろしくない。
「覚悟するのはお前の方だ」
 そんな怪人に全く臆することなく、とても良い笑顔で言い返す者がいた。志乃である。意味あり気に笑う娘の様子に、流石の怪人も訝しげに首を傾げる。どこからどこまでが首なのかは、まあさておいて。
「お前のせいで割と恥ずかしい曲を作ることになったぞ。ど う し て く れ る」
『ジャンクフードを貶めるあの動画の作者はお前かあああ!』
 猟兵にとっては黒歴史の一ページ生成の元凶。対する怪人にとってはブーム拡大の障害。
 けして相容れぬ二人の叫びを機に、キマイラフューチャーの未来を守る戦いの火蓋が切って落とされた。

『許さんぞ!!』
 まず動いたのは怪人であった。その体型からは想像もつかぬ俊敏さで飛び上がる――怪人・キャン・フライ。
 腹の肉がスローモーションのように揺れる様を、猟兵が大人しく見守るはずもなく。総員、さっと距離を取る。
 響く轟音、土煙。人型に抉れたボディプレスの着地地点に向かって。
「脂質と塩分の申し子よ、貴様に生活習慣病…もとい、猟兵の恐ろしさを嫌と言うほど味わわせてやろう! 血の香りに狂う忌まわしき半身よ・・・人の理を外れた悍ましき吸血鬼の力よ・・・我が正義を示すためにその呪われた力を解放せよ!」
 血液をその身に取り入れることで強化したボアネルの剣撃が放たれる。一度、二度。薙ぎ払われた怪人は、バランスを崩してすっ転ぶ。そこへ、
「仕事だぞ! 働けお前ら!」
「右に騎士、左に蛇竜、後方にボク!」
 由貴の操る自律ポッドとテンの招来した死霊の騎士と蛇竜が追撃を加えていく。
『いでででで! やめろ、こら!!』
 砂まみれになった怪人の頭部からは、気持ち流れ出ているケチャップの量が増えている。それに伴い、ふわりと広がるバーガーのいい香り。
「しかしなんだな、こう良い匂いを嗅いでると腹が減ってくるな……」
 由貴の思考が飛んでいく一方で。
「今日は白い服じゃないからまだ良かったかな……」
 テンが気にしているのは怪人の腹部。斬撃を食らったにも関わらず据え置きの脂肪の表面には、ギトギトと汗が染み出している。
「伊達にキングを名乗る訳ではないか」
「あの脂肪は厄介だな」
 ボアネルと志乃が次の一手に移るよりも、怪人が立ち上がるのが早かった。
『ふ、ふふ……ジャンクフードの真の力は、こんなものではないぞ!』
 ちょっとはみ出した頭のレタスを戻しつつ、怪人が何処ぞから取り出したのはバーガーセット。それをぐいぐいとバンズとパテの間に押し込むと、間のチーズが上下に動く――どうやら咀嚼している、らしい。
「怪人さん食べながら戦ってるの? マナー悪い、よ……?」
 呆れるテンの目の前で――腕、脚、そして腹。怪人の各部の脂肪がむくむく膨れ上っていく。
『どうだ、これが……これこそがジャンクの魅力!』
 むくむく、ぶくぶく。固まる猟兵、高笑いするジャンクフードの王。完成したのは、如何なる攻撃も通さぬかのような脂肪の塊。
『ジャンクに創りあげられた究極の美! ジャンクこそが……ぐぎゃ!?』
 据え置きの頭部に、由貴の放った魔力矢が突き刺さる。その様は、ちょっと高級なバーガーに刺さっている楊枝っぽく見えなくもない。
「とっととコイツをぶちのめして飯にしねぇとな!」
 自称・王のご高説など、猟兵たちにとってはどうでもいい。エルフの少年の一声に、仲間たちも頷いた。何か言いたげな怪人ではあったが、魔力矢に仕込まれた麻痺の効果で思うように動けずじまい。
「全身黒焦げになってしまえ」
 志乃の繰り出した浄化の炎で、呆気無くこんがりと焼きつくされるのであった。
 ぱちぱちと火花が散る戦場後に、漂うほのかないい香り――店内から、機械がポテトを揚げ終えたことを告げる音が響いた。

 アジト内には様々なジャンクフードを作り出す機械の他、怪人が意図的にブームを引き起こす際に配っていたであろうフライヤー(チラシの方である)など悪事の証拠が発見された。
 共犯者や手下といった他の者が関わった形跡は存在しなかった。元凶が倒されたことで、不自然なジャンクフードブームは完全に風化していくことだろう。
 キマイラフューチャーの平和と健康は、猟兵の活躍で守り抜かれたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月19日


挿絵イラスト