天空に灯す(作者 里音
13


#カクリヨファンタズム  #お祭り2021  #夏休み 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#カクリヨファンタズム
🔒
#お祭り2021
🔒
#夏休み


0




 妖怪花火なる不思議な花火があるのだと。そう、ルクアス・サラザール(忠臣ソーダ・f31387)は告げた。
「もうご存じの方もいるでしょうね。花火と一緒に打ち上げられたり、花火の描く模様の上を歩いたりできるらしいです」
 今回は、そうやって打ち上げられた先に、良いものがあるのだと続けた。
 なんでも、雲の上で雪女がかき氷を振舞っているらしい。
 地上の妖怪に、『雲上テラスまで』と告げれば、近い位置に打ち上げてもらえる。そこから雲の上を歩いていけば、すぐに雪女の屋台に行きつくだろう。
 メニューらしいものは特にない。客の好みに合わせて、ふわふわでもしゃりしゃりでも自由自在、シロップやトッピングも満足いくまで思いのまま。
 雲上テラスと呼ばれるだけあって、ふかふかの雲の上にはゆっくりとかき氷を味わえるテーブル席が用意されている。のんびりと楽しんできたらよいと、ルクアスは告げて。
 内緒話をするように、口元に一つ、指先を添える。
「実はこのかき氷、小さな花火が仕込まれているんです」
 スプーンで突いたり掬ったりといった刺激を与えると、氷の中から打ち上がる仕組みになっているのだそう。
 小さな花火だが、頭上に高く上がり、華やかに広がる様はなかなか迫力があるものだとルクアスは微笑む。
「この花火、占いのような意味もあるそうなんです。花火が、赤、青、黄、緑、白の五色で構成されていて、色の数で、結果が変わるそうですよ」
 しかし、打ち上がる花火は一瞬だ。パッと見ただけでそんなに細かくわからないのではないか。
 首を傾げたなら、ルクアスはやや得意げに笑って、ぺらり、一枚の黒い和紙を取り出した。
「この紙、かき氷の器の下に敷かれているのですけど、打ち上がった花火が、ここに映し出されるようになっているんです」
 夜のような黒に、色鮮やかな花火が描かれる。それを見て、色の数をゆっくり数えればいいのだ。
 色は五色のみで、他の色と混ざり合って色が変化するという事はない。
 一色ならば末吉で、そこから色が増えるごとに、小吉、中吉、吉、大吉とより良い結果になるとされるらしい。
「縁起物ですので、凶はありませんよ。そこは、ご安心を」
 和紙は持ち帰ることもできるし、その場に置いていってもいい。
 どうぞ楽しんできてくださいと一礼して、グリモアで道を開くのであった。


里音
 夏休みシナリオパートBです。
 海の底で楽しむしっとり系花火。
 エンティが案内しているパートAへも同時にご参加いただけますが、その場合占いの結果も変化する可能性があります。
 占い花火の色や形、結果をご指定頂いても問題ありません。指定なければ里音がダイスを振って決めます。
 花火は赤、青、黄、緑、白のみで構成され、赤と青が混ざって紫になっている、などはありません。

 どんなかき氷を頼むかご指定下さい。指定なくお任せにした場合、もれなくしゃりしゃり氷でプルーハワイにパイン、マンゴーを添えたトロピカル仕様になります。ビーチっぽいとかそんな理由。
 かき氷の中の花火は触れる・掬う等の刺激で弾けますので、口の中でぱーん!とかはないのでご安心ください。
 かき氷以外の飲食物の持ち込みも可能ですが、年齢問わず禁酒、禁煙です。

 御声掛けがあった場合、ルクアスが同行することも可能です。

 プレイング受付は【8/3の8:31~8/5の23:59まで】となっております。
 皆様のプレイングをお待ちしております!
111




第1章 日常 『猟兵達の夏休み2021』

POW妖怪花火で空へGO!
SPD妖怪花火の上で空中散歩
WIZ静かに花火を楽しもう
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


ティオ・ブリューネ
夜くんとーっ!
(f31041)

アタシも初めてだよ!雲って乗れるんスね…水蒸気の塊って教わってたから色々ビックリ!

あ、ほんとだ、雪女っぽい人が屋台開いてるっすね
味付けはこの間ブルーハワイを食べたし…今回は夜くんと同じいちご味にしてみようかな?
トッピングに追い苺…っ
夜くん、かき氷だけじゃなく普通のいちごも好きなのかな?

(夜くんと話しつつかき氷を口にしようと匙を挿す)

ぴゃっ!?び、びっくりしたっス…
予め聞いてても意識しておかないと割と驚くもんっスね…

あ、占いっ!
そういえば占いもできるって言ってたよね
確か敷き紙に花火と同じものが映るらしいけど…
(花火と占い結果はお任せでお願いします)


斑星・夜
ティオちゃんと!(f31200)

うわあ、すごいねティオちゃん!
雲に乗るなんて初めてだ。すごくふかふかしてる!

あ!あそこでカキ氷、注文するんだね。
ティオちゃん何にする?俺はいちごにしようかなぁ。
いちごのカキ氷好きなんだ~。トッピングにいちごとか桃とかフルーツをお願い出来るかな?
うん、俺ね、いちご好きなんだ~。

カキ氷を受け取ったら、雲上テラスのテーブル席へ移動します。
席についたらティオちゃんとお話しながらカキ氷を食べるよ~。

……あ!これがさっき聞いた花火か!
うわぁ、すごいね!俺もびっくりしたー!綺麗だなぁ。
確か占いも出来るんだっけ。どんな結果になるかな?
(花火と占い、お任せします!)



 ひゅるるる……ドォン!
 大きな音共に打ち上がる花火と共に、ティオ・ブリューネ(舞い射す光条・f31200)と斑星・夜(星灯・f31041)は空の上へとたどり着いた。
 花火の軌跡に乗れるというのも不思議な話だが、今日はもっと、不思議な心地を体験するのだ。
「うわあ、すごいねティオちゃん! 雲に乗るなんて初めてだ。すごくふかふかしてる!」
「アタシも初めてだよ! 雲って乗れるんスね……水蒸気の塊って教わってたから色々ビックリ!」
 真っ白でふわふわの、絵に描いたような雲の上に、乗っているのだ。
 マシュマロのような弾力はちょっぴり安定感には欠けるかもしれないけれど、落ちるかもしれないと言うような不安を抱かせたりはしないしっかりとした足元。
 その心地を楽し、たまにぴょんと跳ねてみたりしながら、進んでいけば。
 不意に漂ってきたひんやりとした心地に、夜は顔を上げる。
「あ! あそこでカキ氷、注文するんだね」
 話に聞いていたかき氷の屋台を見つけた。ほんとだ、と目を凝らしたティオの視界にも、雪女のような店主の姿が見て取れて。
 にこ、と微笑む笑顔につられるようにして、揃って店先に足を運んだ。
「ティオちゃん何にする?俺はいちごにしようかなぁ」
 いちごのかき氷好きなんだ~。と嬉しそうに笑う夜に、ティオも確かに美味しいよねと頷いて。
 それでも他の色に目移りしたりは、するもので。
 おすすめを問えばブルーハワイにトロピカルなトッピングと返されて、ティオはふむと思案する。
「ブルーハワイはこの間食べたし……今回は夜くんと同じいちご味にしてみようかな?」
「ティオちゃんもいちご? お揃いだね~。じゃあ後はトッピングに……いちごとか桃とかフルーツをお願い出来るかな?」
「トッピングに追い苺……っ」
 その発想はなかったと言わんばかりのティオに、夜はにこにこと笑みを向ける。
 承りました、とフルーツを準備し始めた雪女を嬉しそうに見つめている夜を見ていると、なるほど、と自然な得心が湧いて。
「夜くん、かき氷だけじゃなく普通のいちごも好きなのかな?」
「うん、俺ね、いちご好きなんだ~」
 やっぱり、と思わず笑みを零して、ティオもまた、夜とは違った種類のフルーツをチョイスした。
 お揃いもいいけれど、違う部分があるのもまたいいものだと、笑い合って。
 出来上がったかき氷を手に雲上テラスの空いたテーブル席へと移動した二人は、解けてしまわぬ内にと早速匙を手に取った。
「美味しそうだね~」
「フルーツたっぷりで食べ応えもありそう」
 盛られた苺を一つ掬って、ぱくっと頬張れば、しゃりっとした冷たさが一瞬舌先に触れ、すぐに苺の甘酸っぱさが口に広がってくる。
 やっぱり美味しい~。と幸せそうな顔をする夜を微笑ましく見つめながら、ティオもさくりと掬い上げた氷と甘さに舌鼓を打って。
 他愛もない話がこのまま盛り上がりかけた瞬間、ティオが匙を突っ込んだかき氷から、小さな光の玉が飛びあがった。
「ぴゃっ!?」
「わっ」
 ティオの声に、夜も驚いたのか、勢いよく匙を挿してしまい、ティオのかき氷と同じように、光の玉が飛びあがってくる。
 見上げれば、それは頭上で大輪の花を咲かせる花火となった。
「……あ! これがさっき聞いた花火か!」
「び、びっくりしたっス……予め聞いてても意識しておかないと割と驚くもんっスね……」
「うんうん、でもすごいね! 俺もびっくりしたー! 綺麗だなぁ」
 時間差で咲いた二輪は、音と光を余韻として、あっという間に消えてしまったけれど。こんなに近くで見る機会もないそれに、呆気にとられながらも見入ってしまっていた。
「確か占いも出来るんだっけ。どんな結果になるかな?」
「あ、そうだ占いっ!」
 確か、敷き紙に今の花火と同じものが映るらしい。二人してそーっと取り出して、じゃん、と見せ合えば。
「ティオちゃんのは赤が沢山だけど……黄色と白もあってグラデーションみたいになってるね」
「夜くんのはカラフルだね! えーっと赤に青に……わ、すごい、五色全部ある!」
 幾つの色が、どんな結果だったっけ。確かめるのは後で良い。綺麗な花火と冷たいかき氷をお供に、今はもう一つ、話の花を咲かせるのだから。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

シホ・エーデルワイス
《華恋》

燦からデートに誘われ嬉しい♪


花火師さんへ
景色を楽しむ為
燦と一緒に打ち上げ速度の調整を礼儀作法とコミュ力でお願い


一緒に花火に座り肩を寄せ合う

今年の燦は結構大胆な水着ね

私も品を作り水着姿をアピール

綺麗ね…地上も星空も見渡す限り素敵です

ハートのストロー
噂に聞いていましたが使うのは初めてです
紅潮しつつも幸せを味わい楽しむ


手を繋いで屋台へ

かき氷はブルーベリーシロップ

占いは未来の二人の生活

ええ
一緒に占いましょう

私には『聖痕』の宿命がある故
主は許してくれるかしら…


燦と一緒に食べさせ愛う

はむ
みたらしに近い感じで意外といけます

私からも
はい
あーん♪


ふと手が触れ愛
自然な流れでキス
心地良さそうに目を閉じ味わう


四王天・燦
《華恋》

シホと浜辺帰りに水着で参加
デートに誘うぜ♪

花火師さん、雲上テラスまで鈍行でお願いします
リア充爆発しろはナシだぜ

登りながら肩を寄せ座るよ
星と夜景を眺めながら水着を語り合う
シホの水着は清楚と透かしのギャップにドキっとしちった

飲み口が分岐したカップル用のハート型ストローでジュースを飲む
顔ちかっ…照れるけど二倍美味しいね

屋台の注文は黒蜜抹茶稲荷カキ氷で!
未来―二人の生活を占ってみよっか?
宿命を越えてシホと幸せに生きられますよう―祈りながら同時に掬う
二人分の色数を足せばきっと幸せさ

シホ、はいあーん♪
食べさせ愛うぜ
今の幸せに感謝だ

何時しか抱き寄せ口づけを交わす
花火の音に負けず、シホの鼓動が伝わる―



 浜辺で沢山遊んだ帰り道。
 夜の気配が広がるなかだとて、まだまだ遊び足りない心地はいっぱいだ。
「こんばんは、花火師さん。雲上テラスまで行きたいのですが……」
「おう、任せな! ドカンと一発ひとっとびで……」
「出来れば鈍行でお願いします♪」
 シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)と四王天・燦(月夜の翼・f04448)の二人組の申し出に、花火師の妖怪は一瞬きょとんとした。
 鈍行、とは? と言う顔だ。
 だが、その疑問も、これでもかというほどに仲良しをアピールする二人の「景色を楽しみたい」という言葉に合点がいく。
 そういう事なら任せとけと親指立てた妖怪に任せて、二人は打ち上げられるために並んで腰を下ろす。
 ドキドキしているのは、花火で打ち上げられるという未知の体験ゆえか、それとも、隣に居る愛しい人の存在ゆえか。
 あるいは、両方、だろうか。
 いずれにせよ、打ち上げられた二人は空の上に、たどり着いていた。
 妖怪花火師が打ち上げたのは、小さな花火が幾つも、天へと昇るようにして段階的に咲いていくものだった。
 ぱぁっ、と開いた花火の煌きに乗って辺りの景色を堪能していると、また少し登って花開く。
 煌きがいくつも残る光景に、どこまでも広がる星空や祭りの気配が伸びる地上の風景が重なって、とても、綺麗だった。
「綺麗ね……地上も星空も見渡す限り素敵です」
 見惚れんばかりの光景だが、シホにとってはそれ以上に、傍らの人が纏う水着に、目が行ってしまう。
「今年の燦は結構大胆な水着ね」
 イメージはシスターなのだろう。しかしセクシーさが際立つハイレグや、襟やスカートの役目を果たすレースの透け方が、お手も煽情的で。
 女性同士なのに目のやり場に困るような……もっと、見つめていたいような。ドキドキしながらも、シホは自らの水着もアピールするように、品を作った。
 人魚の尾鰭のように体を纏うパレオは、しっとりと濡れて、煌きを帯びてますます鰭のよう。体を寄せ合えば、レースをあしらった上着の下に着込んだ水着も、ちらりと覗き見えるだろう。
「シホの水着は清楚と透かしのギャップにドキっとしちった」
 明るい日差しの下でたくさん見た水着だけれど、こうして煌く夜の中で見ると、また印象が変わって。それがまた、互いへの愛しさを引き立てて。
 自然と、寄り添っていた。
 幸せな時間はあっという間だ。雲上のテラスにたどり着いた二人は、かき氷も気になるがその前にと、持参したジュースをグラスに注ぐ。
 そうして燦が取り出したのは……。
「じゃーん、これ、一度使ってみたかったんだ」
「まぁ……噂に聞いていましたが使うのは初めてです」
 飲み口が分岐した、カップル用のハート型のストロー。
 そっとグラスに差し込めば、それだけでいつもと違った雰囲気を醸し出して。
 せーので口を付ければ、互いの顔があまりに近づくその仕様に、思わず、揃って赤面していた。
 でも、二人で一緒に味わうその味は、幸せも含まれていて。二倍、美味しく感じられたものだ。
 喉を潤した後は、夏の夜気に火照る体を冷やす番。二人で手を繋いで雪女の屋台へと向かえば、微笑ましげな瞳に迎えられる。
「ご注文は」
「黒蜜抹茶稲荷カキ氷で! シホは?」
「私は……ブルーベリーシロップでお願いします」
 承りましたと微笑み、受け取りを待つ間も、二人でトッピングメニューを見たり、他のシロップの味を語ったり。二人で居れば、その時間全てが、楽しくて、幸せだった。
 お待たせしましたと渡されたかき氷を手に、再び腰を下ろすのは二人で並んで座れるテーブル席。
「このかき氷、占いもできるらしいけど……未来――二人の生活を占ってみよっか?」
 聖痕の宿命を持つシホが、その宿命を乗り越えて、燦と幸せに生きられるか。
 未来と聞いて、シホがほんの一瞬表情を強張らせたが、寄り添う燦のぬくもりに触れれば、その表情もすぐに和らぐ。
「主は許してくれるかしら……」
 静かな静かな呟きは、悲観ではない。燦と一緒なら、きっと大丈夫だという、希望の表れ。
 かき氷に、匙を挿すのも二人揃って、せーのでだ。
 ぽん、ぽん!
 飛び出た二つの光の玉は、頭上へと伸びて、ぱぁっ、と明るい光の花を咲かせる。
 その、色は――。
「……あまり、色が多くなかったように、見えましたね」
「そうだな。でも、二人分の色数を足せばきっと幸せさ」
 今は、この幸せを味わおう、と。燦は匙を挿したままの器から、一口分の氷を掬い上げる。
「シホ、はいあーん♪」
「ん」
 はむ、と口にしたシホは、みたらしにも近い味わいの氷を、ゆっくりと楽しんで。
 お返しに、と。自身のブルーベリーシロップを掬い上げて差し出した。
「私からも。はい、あーん♪」
「おう」
 甘い味は、幸せの味。この幸せを感じられることを感謝しながら、二人で一緒に味わって。
 ふと、目が合えば。そのまま唇を重ねるのは、自然なこと。
 甘さと甘さを共有して。二人分の幸せを噛みしめる彼女達の敷き紙には、二人合わせて五色に彩られた花が、咲いていた。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

文・犀雹
【犀星】
星藍がいて良かった
一人で雲の上は怖い
手を……?(手を繋ぐのに不慣れで緊張)

かき氷はトロピカル
(自撮りする星藍にニコニコ)
かき氷と星藍って、なんか似てるなぁ
うん、すごくかわいいよ……って僕も一緒に!?
わかった、僕がんばるよ(謎の気合)

花火……咲いたと思ったら、もう居なくなってる(寂しげ)
……星藍って、そう考えるんだね
次の夏に見た花火は、今日を思い出してもっと綺麗かな

占いっていいよね
どんな結果も嬉しくて死んじゃいそう……(結果はおまかせ)
星藍の色はどう?

かき氷もおいし……ひ!?(頭キーン)
星藍、今の何!? どうして頭が痛くなったんだい?(涙目)
あ、君もキーンってなるんだね、ふふ、ふふふ


周・星藍
【犀星】

…犀雹、大丈夫か?
迷子になんないよう、手ェ繋いどく?
雲上テラスまで出発ー!(わくわく尻尾ゆらり

俺はふわふわ氷に、生イチゴに練乳
白玉とアイスをトッピング!
なかなか可愛いだろ?(猫ポーズでかき氷と自撮り
犀雹も一緒に撮ろ!

氷掬えば、上がる花火にわぁわぁ
確かに寂しいけど
でも、綺麗だなー楽しいなーって気持ちは消えないし
また次の夏に花火見た時、今日のこと思い出すと思うんだー

占い楽しいよなー…って、えっ、死ぬなよ!?
俺のは…この色の結果ってなに?(お任せ

キーンとなった犀雹にぱちくり
確かに、何でキーンってなるんだろーな…
そう思いつつはむはむ食べてたら、俺もキーン
一緒に涙目になりつつ、思わず笑っちゃう



 雲上テラスへ向けて、花火で打ち上げられるというあまりにとんでもない移動方法に、文・犀雹(僵尸の宿星武侠・f33444)はこれでもかというくらい打ち震えていた。
 雲の上に乗れるという夢のある話に興味がなくはないけれど、落ちたら死ぬのでは? と思うと恐ろしさが先行してしまうのだ。とてもじゃないが、一人でなんて行けたものではない。
(星藍がいて良かった……)
 ちら、と。視線を向けるのは一緒にきてくれた友人の姿。
 わくわくしているのが分かる前向きな表情を見ていると、怖さも少し薄れる気がする。
 そんな犀雹に、すっ、と手のひらを差し伸べる星藍。
 きょとんとしている犀雹に、小首を傾げて気さくな笑顔を向けた。
「迷子になんないよう、手ェ繋いどく?」
「手を……?」
 雲の上ではぐれたら大変だもんな、と微笑む星藍に、犀雹はおずおずと手を取る。
 手を繋ぐのになんて慣れていないから、少し、緊張はするけれど。ぎゅっと握られると、安堵も過るから、不思議だ。
「よーしそれじゃあ、雲上テラスまで出発ー!」
 白虎の尻尾をゆらりと揺らし、意気揚々と旅立った二人は、光の軌跡に乗れるという不思議な妖怪花火をおっかなびっくり、あるいは楽しさに弾むように移動しながら、雲上テラスへとたどり着く。
 かき氷の屋台は早々に見つかり、様々なサンプルやトッピング用のフルーツが並べられているのを、きらきらとした瞳で見つめていた。
 ご注文はと促す声に、星藍は暫し悩んで生イチゴと練乳をチョイス。
「氷はふわふわで、白玉とアイスをトッピングしたい!」
「僕は……どうしようかな……このお勧めのトロピカルなやつお願いします」
 目の醒めるような青に、パインとマンゴー。テーブルに運んで二つ並べると、それぞれのかき氷の対比がよくわかって、つい、見比べていた。
 そうしている内に、ふと、犀雹は気が付く。
 ふわふわな氷のかき氷は、なんだかとても……。
「かき氷と星藍って、なんか似てるなぁ」
「そうか? なかなか可愛いだろ?」
 にゃん、と猫のポーズをとって端末を構えて自撮りする星藍を、犀雹はにこにこと見つめている。
 美味しそうなものと可愛らしいものが並んでいる光景は、見ていてとても、微笑ましい。
「うん、すごくかわいいよ」
「犀雹も一緒に撮ろ!」
「って僕も一緒に!? ……わかった、僕がんばるよ」
「うん? よくわからないけど撮るぞー」
 謎の気合を込めた犀雹と星藍の表情は、青くてしゃりしゃりと赤くてふわふわと同じくらい、対照的だったけれど。
 楽しそうな雰囲気だけは目一杯感じ取れるから、星藍も満足気に端末をしまい、代わりに匙を手に取った。
 頂きますと一声かけて、さくっ、と匙を突っ込めば、ぽん、ぽん、と光の玉が飛び出てくる。
「わ」
 それがひゅるりと小さな音を立てて頭上へと上がったかと思えば、ぱっ、と大輪の花を咲かせて。
「わぁ、わぁ!」
 思わずはしゃいだような声を上げた星藍は、今の見たかと言うように犀雹をみやる。
 呆気にとられた様子で居ながら、瞳をきらきらと輝かせていた犀雹だが、ふと、その余韻が掻き消える頃に顔を降ろし、ほんの少しだけ、寂しげな表情を浮かべた。
「花火……咲いたと思ったら、もう居なくなってる」
「確かに寂しいけど……」
 さく、と。氷に再び匙を挿しても、もう何も出てこない。
 けれど掬い上げたふわふわは、口に運べばふわりと蕩けて、甘い余韻を残してくれた。
 ひとくち、それを堪能してから、星藍は犀雹に笑いかける。
「でも、綺麗だなー楽しいなーって気持ちは消えないし」
 また次の夏に、花火を見た時。この不思議な花火やかき氷の味も一緒に思い出すだろう。
 そんな星藍の言葉に、ぱちり、瞳を瞬かせて。犀雹もくすり、笑みを零した。
「……星藍って、そう考えるんだね」
 きっと、彼が言うように、次の夏に花火を見た時に、思い出してもっと綺麗に感じるのだろう。
 綺麗だと思ったり、楽しいと思った気持ちは、重なっていくものだから。
「あ、そうだ……」
 さっきの花火は、占いも兼ねているのだと聞く。
 器の下の敷き紙を引っ張り出して、わくわくとした心地で確かめる犀雹。
「占いっていいよね。どんな結果も嬉しくて死んじゃいそう……」
「占い楽しいよなー……って、えっ、死ぬなよ!?」
 いいよね、に同意しただけのつもりなのにどうして死ぬ話になるのか。
 犀雹らしいと言えばらしいが、唐突にぶっこまれると驚くのでそこは困ったものだ。
「僕のは、んと、青が多いけど……あ、白以外の四色揃ってる。吉だ。星藍の色はどう?」
「俺のは……この色の結果って何?」
 自身のを見つめていた犀雹が顔を上げるに合わせて、ひらりと見せた星藍の敷き紙には、一面の黄色と、それを囲うような緑が見えて。
 向日葵みたい、と思いながらも、記憶をたどって、小吉だねと頷いた。
 どんな結果でも楽しい思い出の一助。花火も、占いも、かき氷も。
「かき氷もおいし……ひ!?」
 シロップの甘さや氷の触感に舌鼓を打って、楽しくかき氷を食べていた犀雹を突如襲う、頭痛。
 頭を押さえて蹲った犀雹に、星藍がぱちくりと瞳を瞬かせていると、がばっと起き上がった涙目と目が合った。
「星藍、今の何!? どうして頭が痛くなったんだい?」
「……さぁ? 確かに、何でキーンってなるんだろーな……」
 なることは知っているけれど、その理屈は知らないなぁ、と小首を傾げつつもかき氷を食べ続けていた星藍もまた、唐突な頭痛にびくりと肩を震わせる。
「うおぉ……」
「あ、君もキーンってなるんだね、ふふ、ふふふ」
 先ほどの自分と同じ状態になっている姿が、なんだか面白くて。
 一緒に涙目になりながらも、やはり二人一緒に、笑っているのだった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

灰神楽・綾
【不死蝶】
このかき氷屋さん、何でも作ってくれるの?すごいねぇ
それじゃあ、ふわふわ系でフルーツやクリームがいっぱいの
いかにも「映え!」って感じの大盛りかき氷がいいな
細かいトッピングはお任せ

わ、すごい、これはまさに映えだねぇ
スマホ取り出し、芸術作品のようなかき氷を色んな角度から撮影
でもあんまりやってると溶けちゃうから程々にね

さぁ食べようとスプーンで突いた瞬間
ポーンと飛び出す花火にちょっとびっくり
わっ、花火が仕込まれているの忘れてたよ
この瞬間動画に撮っておけば良かったかも
※占い結果お任せ

物は言いようだけど、君たちにとっては確かにそうかもねぇ
仲睦まじい梓たちを微笑ましく眺めながら
かき氷を口へと運ぶ


乱獅子・梓
【不死蝶】
お前、発想が若い女子供か
そんなワイルドなかき氷頼んで食い切れなかったら…いや
こいつなら多分普通に食うだろうな(最近の食いっぷりを思い出し
あ、俺はシャリシャリ系でグレープのシロップで

テーブル席に着けば、かき氷を奪ってやろうと
すかさず現れてスタンバイする仔竜たち
綾のかき氷から花火が飛び出す瞬間
綾も焔も零も皆揃ってビクッと身体を震わせたのが
何だか可愛いなぁと思ったなど

俺の花火は赤と青の二色
確か二色だと小吉だったはずだが…
焔に赤に、零の青
俺にとってはこれが紛うことなき大吉だな
な、お前たちもそう思うだろう?
愛らしい仔竜たちの頭を撫で撫で
かき氷もより美味く感じられる気がする



 妖怪花火で打ち上げられた雲の上で、雪女がかき氷の屋台を開いている。
 その情報量の多さを丸っとスルーして、灰神楽・綾(廃戦場の揚羽・f02235)が気になったのはただ一点。
「このかき氷屋さん、何でも作ってくれるの? すごいねぇ」
 まぁこの辺は全て「カクリヨファンタズムだから」の一言で片付くのだから、むしろその中で思い切り贅沢が楽しめるという点に着目するのはある意味正しい。
 なんでもお申し付けくださいねと微笑む雪女に、あれもこれもと目移りしつつ、綾が選んだのは。
「それじゃあ、ふわふわ系でフルーツやクリームがいっぱいの、いかにも「映え!」って感じの大盛りかき氷がいいな」
「お前、発想が若い女子供か」
 乱獅子・梓(白き焔は誰が為に・f25851)のツッコミは今日も冴えている。
 そして発想が若い女子供のようでありながら、サイズ感はちっとも女子供感のないワイルドさであることも、当然ながら気付いていた。
 細かいトッピングはお任せするね~、なんて言っている綾に、食べきれるのかと言いかけた梓だが、寸でのところで止まる。
(こいつなら多分普通に食うだろうな……)
 最近の食べっぷりを見ていると、そう思わざるを得ない。ましてかき氷なんて最終的には液体である。トッピング増し増しでも、早々食べきれないという事態は起こるまい。
 様々な方面から考えて納得したところで、雪女に「お連れ様は」と水を向けられた梓は、そう言えばと思い起こし、シャリシャリ系の氷でグレープのシロップを掛けた、シンプルなかき氷を注文した。
 やがて渡されたかき氷は、大きな器に溢れんばかりの氷を盛り付け、パインやキウイに赤や紫のベリー系などをこれでもかと敷き詰めた色鮮やなもの。
 何より着目すべきはその氷がクッキーの耳を生やした猫的な生き物にデコレーションされている事だろう。
 思わず、二人揃って「おぉ……」なんて声を上げていた。
「これはまさに映えだねぇ」
「最近はこういうのもあるのか……」
 テーブル席で色んな角度から写真を撮り始めた綾を見守りながら梓もそっと席につけば、待ってましたと言わんばかりに両肩から仔竜が表れてかき氷に狙いを定める。
 待て待て落ち着けと宥めている内に、綾も撮影に満足したのだろう。溶けてしまわない内にと匙を手にし、さくっ、とかき氷へと突き刺した。
 途端、ぽん、と綾のかき氷から光の玉が飛び出して。
 挿した綾も、二匹の仔竜も、その瞬間びくりと肩(仔竜に至っては跳びあがる勢いで全身)が震えるのを見つけた梓は、その可愛らしさに思わず笑みを零していた。
 光の玉は、綾の頭上でぱぁっと光の花を咲かせ、ぽかん、と見上げていた綾は、そう言えばと言うようにかき氷に視線を降ろした。
「花火が仕込まれているの忘れてたよ。……あ、この瞬間動画に撮っておけば良かったかも」
 もう出てこないよね、とかき氷をつつきつつ、惜しいことをしたなぁ、と言っている綾に、梓は小首を傾げ、ちょいちょい、と自分のかき氷を指さす。
「俺のがまだだぞ」
「あ、じゃあ撮るからちょっと待って」
 いそいそとスタンバイする綾を待って、梓もまた、ぽん、と光の玉を飛び出させれば、今度はカメラのレンズと二人と二匹ぶんの視線が、すぅ、とその軌跡を追い掛けて。また、大輪が咲くのを目に留めた。
「色の数が占いになってるんだっけ」
「そうだったな、俺のは赤と青の半々に分かれてて、で分かりやすい二色だったな」
 確か、二色だと小吉だったはずだと梓は言うが、梓にとって、赤は焔、青は零。それぞれ、大切な仔竜の色だ。
 だとするならば、その二色が綺麗に見えたあの花火が示す結果は、紛うことなき大吉だろうと笑う。
「な、お前たちもそう思うだろう?」
 愛らしい仔竜達の頭をそれぞれ撫でながら、ねだる口元にかき氷を運んでやる。
 そうして食べるかき氷は、より一層美味しく感じられる気がする、なんて、にこにこと笑み湛えながら。
 その微笑ましい姿を見つめながら、綾もまた、猫の耳になっていたクッキーを氷と一緒に頬張って。
「物は言いようだけど、君たちにとっては確かにそうかもねぇ」
 微笑むと同時、器の下の夜色の敷き紙に気が付いて、よいしょと器を避けてみた。
 そこに描かれているのは、先ほど見上げた、綾の花火。
(赤に、青に……白かぁ)
 三色だから、中吉だっけ、と胸中で呟きつつ、ちらり、微笑ましいやり取りをしている彼らをもう一度見て。
 梓の言葉を借りるなら、近しい色が三つ揃ったのだから、これはきっと、紛うことなき大吉なのだろうと、小さく、笑うのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

アレクシス・ミラ
【双星】
アドリブ◎

おや、バタフライピーシロップもあるのか
…彼にも楽しんでもらえるかもしれない
セリオス、あれで作ってみないかい?

天の川風に星形砂糖菓子も乗せ
それと…見ていて
僕のかき氷にレモン果汁をかけ
色を青から赤紫へと
これはね、バタフライピーの色素がレモンの酸に反応したんだよ
…仕組みの方は分かっていないんだろうな…
でも楽しんでもらえてよかった

語る彼が花火よりも眩しく見えて
ああ、とても素敵な考えだ!
最高にわくわくするよ
…え
熱を感じた頬を誤魔化すように目を逸らす
…僕も青が入っていて欲しいな
青は君の色でもあるだろう?
ふとかき氷を見ればピンクにも見えて
戦争の時に見た桜を思い出し微笑う
…うん。君と一緒なら


セリオス・アリス
【双星】アドリブ◎
アレス、氷はふわっふわにしようぜ!
シロップは…
悩んでたらアレスからの提案
アレスが進めんならきっとうまいんだろう!
よしそれにする!

みてる…?
早く食べねぇととけちまうんじゃ…
って心配してたら
…色が!?
魔法使ったのか!?
キラキラ顔で覗きこみ
説明を求めるが…
わかる(わからない)なるほどな!(わからない)
アレスがすごいのと氷が綺麗なのがわかった

スプーンさせば花火があがるっつってたなぁ
大吉だったら今が最高に幸せってことだろ?
末吉だったら今よりもっと幸せがこの先に待ってるってことだぜ!
な、アレス
わくわくしねぇ?
あーでも青か赤が入ってるといいなぁ
だってお前の色じゃん
何が来てもアレスと一緒なら



 雲上テラスに設置された雪女のかき氷屋台の前で、セリオス・アリス(青宵の剣・f09573)は楽し気にはしゃいだ声を響かせていた。
「アレス、氷はふわっふわにしようぜ!」
「うん、ふわふわ氷のかき氷は美味しいものね」
「よし、決まり! それならシロップは……」
 並べられたシロップをあれこれ眺めては目移りしていくセリオスに、アレクシス・ミラ(赤暁の盾・f14882)はひそり、微笑まし気にくすりと笑う。
 そうしながらも、セリオスと同じように幾つも並んだシロップ瓶を一つ一つ確かめて。
(おや……)
 ふと見つけたのは、バタフライピーシロップ。
 こんなものもあるのかと物珍しさを感じると同時に、これなら、セリオスに楽しんでもらえるかもしれないと笑みがこぼれる。
「セリオス、あれで作ってみないかい?」
 とん、と肩を小突きながらの提案に、ぱ、と顔を上げたセリオスは、一度はきょとんとした様子で示された瓶を見たものの、アレスが勧めるなら、と表情を綻ばせた。
「よしそれにする!」
 二人分、と元気よく注文したセリオスに、ぺこりと礼をしてとりかかった雪女は、微笑まし気だった。
 トッピングには、星型の砂糖菓子を幾つも鏤めて。ブルーハワイとはまた違った、爽やかで落ち着いた色の青をたっぷりと掛けたかき氷は、天の川をふうわりと凍らせて、優しく掬い上げたかのよう。
 華々しい花火もいいけれど、煌く星空は格別なものがあるものだと揃ってテーブル席に着いた二人。
 しかし、早速、と匙を手にしたセリオスに、アレクシスは待ったをかけた。
「僕のかき氷、見ていて」
「みてる……?」
 きょとん、としたセリオスの前で、アレクシスはレモンの果汁を手に取る。
 よくわからないが、あんまりのんびりいていてはかき氷が溶けてしまうのではないかと思案しつつも、言われた通りじっとアレクシスの所作に注目していると。
 さらりとしたレモン果汁がかけられたその場所が、青から綺麗な赤紫へと、変化していったではないか。
「……色が!?」
 思った通りの反応。瞳を輝かせて「魔法使ったのか!?」とアレクシスとかき氷を見比べて説明を求める姿に、ふふ、と楽しそうに笑う。
 赤紫と青とで綺麗なグラデーションになった星空へと視線を降ろし、たぷん、とゆれるレモン果汁を示しながら、アレクシスは種明かしを始める。
「これはね、バタフライピーの色素がレモンの酸に反応したんだよ」
「ふんふん。わかる。なるほどな!」
 意訳――理屈はちっともわからないけどアレスがすごいのと氷が綺麗なのがわかった。
 満面の笑顔で頷いたセリオスの副音声的な声は、アレクシスには筒抜けだ。軽い説明ですぐに理解してもらえるとも思っていないから、それはそれで構わない。
 セリオスがきちんと知りたいと願った時に、またゆっくりと説明すればいいのだ。
 いまは、ただ。彼が楽しそうなことだけで十分。
 ちょっとしたサプライズも見せられたことだし、と改めて匙を手にしたアレクシスに、そう言えば、とセリオスが声を掛ける。
「スプーンさせば花火があがるっつってたなぁ」
「うん、占いにもなるらしいね」
「そう、それ! 末吉から大吉までだっけ。どんな結果が出るだろうな」
 一口目をどこから食べようかと迷うような視線が、ぱ、とあげられて。
 目の合った瞳は、星空を映し込んだような煌きを湛えたまま語る。
「大吉だったら今が最高に幸せってことだろ? 末吉だったら今よりもっと幸せがこの先に待ってるってことだぜ!」
 ――な、アレス。
「わくわくしねぇ?」
 殊更幸せそうな笑顔と言葉は、どんな大輪の光よりも眩しくて。
 アレクシスは、ほんの一瞬、見入るように見つめてから、同じような笑顔で、頷いた。
「ああ、とても素敵な考えだ! 最高にわくわくするよ」
「あーでも青か赤が入ってるといいなぁ」
「……え」
「だってお前の色じゃん」
 当たり前のように望まれた言葉に、アレクシスは思わず頬が熱くなるのを感じた。
 それをごまかすように、少しだけ、視線を落としてかき氷を見つめる。
「……僕も青が入っていて欲しいな。青は君の色でもあるだろう?」
「そっか、入ってたらお揃いだな」
 嬉しそうな声を聞きながら、視線を落としていただけのかき氷を改めてみやれば、色の変わったそれは、ピンク色にも見えて。
 一人、幽世の桜を見上げた夜を思い出す。
 ――今日は、ひとりじゃない。
「何が来てもアレスと一緒なら」
「……うん。君と一緒なら」
 せーので挿した匙に弾かれたように、光の玉が二人の頭上に花を咲かせる。
 夜空を彩る大輪に含まれていたのは、彼らが望んだ色と、もう一つ――。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

霑国・永一
【華葛】

打ち上げられて見れば不思議な雲の上。更に先に行けば屋台。よもや飛行機に乗らずに雲の上で物を食べられるとはなぁ。
あれがかき氷か……マリア、早速注文しようかぁ。
あ、俺はメロンで頼むよ。
屋台特有のワザとらしいメロン味は素晴らしいな。舌も緑になってそうだ。……マリアも舌を見せてごらん?(面白がってる)

次はイカ焼きをっと。マリアと一緒の時だと割と定番になってる気がするなぁ。おやおや、それは光栄だ……でいいのかなぁ?イカだしね

ああ水着新調したんだっけか。より大人っぽくなったねぇ。なんというかデザインに色香もあるし、それに見合った成長もしてるようだ。うん、凄い綺麗さぁ、マリア

占いは結果はお任せ


マリアドール・シュシュ
【華葛】アドリブ歓迎
今年の水着

とっても不思議な花火なのよ!
雲の上のテラスで花火やかき氷を堪能できるなんてっ
永一もこんな体験は初めてかしら?
早速注文しちゃうのよ
マリアはブルーハワイにパインがいいわ

永一と一緒に空へふわり
かき氷とイカ焼きを頼みテーブル席へ
ぽふんと雲に座る

舌の色、変わってるかしら(永一へ見せて
…ちょっと面白がってるでしょう(ジト目
むぅ…永一のも見たいわ!(身乗り出し
ええ、イカ焼きを食べるのはあなたとじゃないと
毎年の恒例行事だもの

そういえば今年のマリアの水着、どうかしら?
いつもと一味違うでしょう(一回転して魅せて

最後にかき氷突いて占いする
結果お任せ

永一の方はどんな事が書かれていたの?



 肩に胸元、腰に髪と、幾つも飾った薄紅色の花。ドレスのように翻るパレオをふわりと靡かせて、マリアドール・シュシュ(華と冥・f03102)はくるり、歩いてきた道を楽しげに振り返る。
 妖怪花火は軌跡に乗れる。ぱちぱちと爆ぜる色鮮やかな光を弾むように進んでたどり着いたのは、ふかふかふんわり雲の上。
 不思議なことだと、霑国・永一(盗みの名SAN値・f01542)もまたゆっくりと辺りを見渡した。
「よもや飛行機に乗らずに雲の上で物を食べられるとはなぁ」
「永一もこんな体験は初めてかしら?」
 覗き込むようにして問いかけるマリアドールに、永一は素直に頷く。
 大きな鉄の塊が空を飛ぶ光景を見慣れたならば、雲の上にたどり着くことを不思議とは思わずとも、その雲の上に屋台が開かれて、その場で食べる事さえできるなんて体験は早々するものではない。
 揃って初めての体験だと楽し気に笑うマリアドールと共に、雪女の屋台の前にたどり着けば、にこりと微笑む店主が、注文を訪ねてくる。
「マリア、早速注文しようかぁ」
「マリアはブルーハワイにパインがいいわ」
「うん、夏っぽくていいねぇ。あ、俺はメロンで頼むよ」
 たっぷりの着色料で彩られた甘いシロップ。その味はメロンと言えばメロンだが、縁日などで見かける屋台らしい『ワザとらしさ』は好ましいものだ。
 シャリシャリと氷が削られる光景を見守って、とろりとしたシロップとパインが添えられるまでを見届けて、嬉しそうに受け取ったマリアドールは、同じようにかき氷を手にした永一と共に、テーブル席へ。
 地上で調達してきたイカ焼きと一緒に並べて、縁日満喫メニューを共に味わった。
 匙を挿し入れ掬い上げた瞬間、飛び出した光の玉が頭上に上がり、ぱぁ、と大きな花火となるのを見届けたなら、後は溶けてしまわぬ内に味を楽しむだけ。
「うん、やはり素晴らしいな。舌も緑になってそうだ」
「舌の色、変わってるかしら」
「……マリアも舌を見せてごらん?」
 語尾をわずかに弾ませて、ちらとブルーハワイを頬張るマリアドールへ視線を向ければ、彼女は素直に舌を見せて、どうだろうと窺うように小首を傾げる。
 それを見て、鮮やかな青に染まっているのを見つければ、ふふ、と愉快気に笑う永一。
「……ちょっと面白がってるでしょう」
「いやぁ、そんなことは」
「むぅ……永一のも見たいわ!」
 ジトリと訝るような視線を向けても、永一ははぐらかすようでいながらちっとも面白がっているのを隠しはしていない。
 拗ねたように頬を膨らませ、ずい、と身を乗り出したマリアドールが迫れば、観念したと言うように軽く手を挙げて、緑に染まった舌を覗かせて。
 その不思議でおかしい舌の色を見つければ、マリアドールもなんだか面白くなって、すぐに、笑みがこぼれるのであった。
 かき氷を味わえば次はイカ焼き。手を伸ばし、まじまじと見た永一は、イカ焼きとマリアドールとを見比べて、ゆるり、肩を竦める。
「マリアと一緒の時だと割と定番になってる気がするなぁ」
 呟く声に、返されるのは「ええ」とさも当然のように頷く声。
「イカ焼きを食べるのはあなたとじゃないと。毎年の恒例行事だもの」
「おやおや、それは光栄だ……でいいのかなぁ?」
 恒例とするのがそんな事で良いのだろうかと疑問に覚えなくもないが、マリアドールが満足気なのだから、良いのだろう。
 そうしてひとしきり舌と腹とを満たした後、マリアドールは大事なことを忘れていたというようにすっくと立ちあがる。
「そういえば今年のマリアの水着、どうかしら?」
 いつもと一味違うでしょう、とくるり一回転。
 ひらりと棚引く布地の華やかさと、それを纏う少女の姿を、ほう、と見つめて。
「ああ水着新調したんだっけか。より大人っぽくなったねぇ」
 なんというか、デザインに色香もあるし。そう水着を眺めて告げた永一は、す、と足元から笑み湛える顔までを見て、うん、と微笑み頷く。
「それに見合った成長もしてるようだ。うん、凄い綺麗さぁ、マリア」
 褒められれば、素直に嬉しくて。嬉しそうにまたくるりと回って見せてから、マリアドールはかき氷の器の下に敷かれていた夜色の紙を引っ張り出す。
 一瞬で咲いて消えた花火が、この紙に映っているという。それが占いをしてくれるのだから、きちんと見ておかないと。
「永一の方はどんな花火だったの?」
「俺のはねぇ……あぁ、これは良いね。五色、全部揃った花火で、大吉だ」
「まあ、素敵ね! マリアのはね……うん、と……赤と黄色と緑なのだわ!」
 どんな結果が出たって、二人で過ごす時間が楽しければ、それでいい。
 美味しいものに舌鼓を打ちながら、二人で他愛もない話を重ねて笑い合うのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

千百秋・清明
【花天】
花火や雲の上を歩けるってほんとわくわくするね!
(打ち上がる花火につられるように、気分も高々&華々と上がって)

わぁ、ここが噂の…!
ふわふわもしゃりしゃりも魅力的だし、何頼もうか迷うねっ
ふふ、さっすが春ちゃん分かってる!勿論大賛成よ!

(しゃりしゃり&練乳苺尽くしなかき氷にして席につき)
かき氷だけでも既に華やかで楽しいけど、ここから更に花火が上がるんだよね
じゃあ、せーので一緒に咲かせよっか!

(暫し花火の色を楽しみ、それから氷の彩も楽しんで――一層明るく笑顔も咲かせて)
うんうん、幸せが尽きないね!

(花火は全てお任せ
どうあれ二人分合わせれば――二人一緒なら、一際色鮮やかな思い出となるから!)


永廻・春和
【花天】
花火は勿論、不思議な感覚までも楽しめるとは、流石幽世ですね
(花火や友人に誘われるまま、自らもまた心華やぐ光景や体験を謳歌しつつ、雲上へ)

ふふ、注文に悩む一時もまた楽しいものですが、本当にあれもこれも気になってしまいますね
お揃いも良いですが、此処はやはり――いつもの様に、違う彩りにして分け合って頂きますか?

(ふわふわブルーハワイにクリームと南国果実――此方は洋の装いの氷にして頂き)
はい、是非一緒に――目に鮮やかな氷と花火の共演は、とても目映いものとなりそうですね

(色彩も食感も仲良く満喫し)
また一つ、素敵な思い出が咲きましたね

(花火は諸々お任せ
どんな結果でも、きっと良き夏となりましょう)



 ひゅるる、ぱぁん!
 打ち上がる花火の軌跡に乗って中空を歩きながら、千百秋・清明(晴雲秋月・f22617)は自身の昂揚が花火につられるように華々と上がっていることに気が付いていた。
「花火や雲の上を歩けるってほんとわくわくするね!」
「花火は勿論、不思議な感覚までも楽しめるとは、流石幽世ですね」
 勿論、永廻・春和(春和景明・f22608)の心も踊っている。真っ直ぐに昇る花火に促され、声音を弾ませる友人に誘われて、心華やぐ光景や体験を思う存分謳歌して。
 揃って足を踏み入れたのは、噂の雲上テラスだ。
 程よい広さの空間に佇む屋台はすぐさま見つけられて、本当にあったんだ、と言うようにふかふかの足元を踏みしめて駆け寄った清明は、にっこりと微笑む雪女に明るい笑顔を返して、くるり、春和を振り返る。
「ふわふわもしゃりしゃりも魅力的だし、何頼もうか迷うねっ」
「ふふ、注文に悩む一時もまた楽しいものですが……」
 イチゴにメロンと言ったフルーツ系、ブルーハワイに宇治抹茶などの定番の変わり種。
 果てはコーヒーや紅茶、炭酸飲料風味だってなんでもござれとくれば、目移りしないわけがないのだ。
「本当にあれもこれも気になってしまいますね」
 おまけにトッピングも多種多様。どれにしようかなと天の神様に命運託す方が賢い気さえしてしまうのだから、実に楽しい悩みである。
 より取り見取りを眺めながら、最後にちらと清明へと視線をやった春和は、ことり、小首を傾げてその顔を覗き込む。
「お揃いも良いですが、此処はやはり――いつもの様に、違う彩りにして分け合って頂きますか?」
 その提案に、清明は待ってましたと言わんばかりに瞳を輝かせて。
「ふふ、さっすが春ちゃん分かってる! 勿論大賛成よ!」
 そうと決まれば、意気揚々と清明はチョイスを決める。
 しゃりしゃりの氷に練乳たっぷりの苺尽くしなかき氷。日本の夏らしい王道の取り合わせに瑞々しい苺の果肉も添えた贅沢仕様だ。
 対する春和は、ふわふわの氷に色鮮やかなブルーハワイ。クリームと南国の果実を華やかにあしらった器は、洋風を意識したかき氷に仕上がっていた。
 テーブル席に二つ並べれば、それだけでもう既に華やかで。
 ひんやりとした冷気が漂ってくるのも心地よくて、また一つ、気分が上がる。
「ここから更に花火が上がるんだよね」
「ええ、そう伺いました」
 匙をとすっと突き刺せば、光の玉が弾けて上がる。それならば勿論――。
「じゃあ、せーので一緒に咲かせよっか!」
「はい、是非一緒に」
 目に鮮やかな氷と花火の共演は、とても目映いものとなりそうだと顔を綻ばせる春和に、清明も笑顔を返し、せーので匙を挿し入れた。
 途端、刺激に促されたように光の玉が飛び出して。ひゅるりと音を立てて、頭上に光の花を咲かせる。
「わぁ……!」
「まぁ……」
 その花は、思ったよりも大きくて。沢山の色に彩られているように見えて。
 一瞬の煌きの後に余韻だけが残る光景は、二人の胸中を華やかに彩った。
「何色があったかな」
「赤と白はすぐにわかりましたね。後は……」
 思い起こしながら語るのもいいけれど、そのまま話に花を咲かせれば、匙を挿したままの氷が溶けてしまいそう。
 ここは一先ず、氷の色彩を目で舌で楽しんでからとしよう。
 冷たい甘さを頬張って、たまらない、と言うように人心地つけば、自然と、顔を見合わせて。
 ふ、と綻ぶ笑顔の花。
「また一つ、素敵な思い出が咲きましたね」
 柔らかに微笑む春和の笑顔と、快活に弾ける清明の笑顔は、違うようにも見えるけれど。鏡に映したみたいに、同じ気持ちで彩られている。
 お喋りを挟み、最初の提案通りに分け合って。そうして楽しむかき氷の器の下で、夜色の敷き紙が、色鮮やかな花火を映し込んでいた。
 清明の紙には、赤と、緑と、黄色の三色。
 春和の紙には、赤に白、緑に青と四色が。
 それぞれが輪を描く牡丹型を見せ合ったなら、きっと、目に焼き付いた煌きが思い起こされるのだろうけれど。
 二人で語らったその彩りは、見上げたその時よりずっとずっと、色鮮やかな思い出として記憶に残るのだろう――。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵

最終結果:成功

完成日2021年08月09日
👑11 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵